JP2008021472A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】送風ファンからの冷却風が誘導加熱コイルの片側に集中して温度差が大きくなるという課題を解決し、必要な冷却風量を最小限にして、送風ファンを含む冷却構造のコンパクト化と低騒音化を実現する
【解決手段】本体2の上面に設けられたトッププレート3と、該トッププレート3下方の本体2内に配置された誘導加熱コイル13と、該加熱コイル13を制御する電子制御基板を内蔵した基板ケース16と、加熱コイル13と電子制御基板を冷却する送風ファン15とよりなる誘導加熱調理器において、前記誘導加熱コイル13に冷却風路19を通して送風ファン15からの冷却風を送風する如くなし、該冷却風路19は、冷却風の送風入口20と、その反対側で誘導加熱コイル13の下面に開口するように設けられた送風出口筒21よりなり、該送風出口筒21はその内部に誘導加熱コイル13に冷却風を分散、反射させて略垂直に当てる複数個の反射板22を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、調理鍋等を加熱する誘導加熱コイルを有する誘導加熱調理器に関する。
従来の誘導加熱調理器は、主な加熱手段が誘導加熱コイルであり、これによって発生する磁束により耐熱ガラス製のトッププレートの上に載せた調理鍋に渦電流を発生させ、調理鍋を加熱するものである。この誘導加熱調理器は、ガスなどの調理器に比べて調理鍋以外への放熱が少なく、熱効率も良好である。
本体の上面には調理鍋を載せるトッププレートを設けられ、このトッププレートの下方で本体の上部左右に誘導加熱コイル、後部側中央部に同じく誘導加熱コイルや抵抗ヒータなどの加熱源を配置し、これらの加熱源の下部左右に出力基板等の制御基板と調理庫内で加熱調理するグリル部を設ける構成のものが一般的である。
このような構成の誘導加熱調理器は、調理鍋の加熱時に鍋だけでなく、誘導加熱コイルや制御基板などからも発熱が生じるため、冷却ファンを用いて送風冷却が行われる。
その送風冷却の例として、例えば特許文献1,特許文献2に記載されているものがある。
特開2003−77637号公報 特開2003−86339号公報
特許文献1に示すものは、本体の上部後方の一側に吸気口、他側に排気口を設け、吸気口の下方の本体後部に送風ファンを有する。この送風ファンの吹出口と本体内の上部左右に配置した誘導加熱コイルとの間に、該コイル側に上向き傾斜する専用風路を備え、送風ファンから専用風路を通して誘導加熱コイルに斜め上向きに送風し、該誘導加熱コイルを冷却するものである。
また、特許文献2に示すものは、特許文献1に示す専用風路を設けず、制御基板を収納した収納ケースの上面に、本体内の上部左右に配置した誘導加熱コイルと対向するように冷却空気噴出口を開口させ、送風ファンからの冷風を収納ケース内に送風して制御基板を冷却した後、冷却空気噴出口から誘導加熱コイルの下面に送風し、該誘導加熱コイルを冷却するものである。
これらの従来の冷却構造において、特許文献1に示すものは、本体内の限られたスペース内に制御基板やロースター部、複数個の誘導加熱コイル等を収納しなければならないという構造上の制限から、誘導加熱コイルの直下から該誘導加熱コイル全体に対して垂直に送風する構造にすることができない。その代わりに、上記したように送風ファンの吹出口と誘導加熱コイルとの間に専用風路を備え、送風ファンから専用風路を通じて誘導加熱コイルに送風し、誘導加熱コイルを冷却するようにしている。
しかし、この構造では、冷却風を誘導加熱コイルの全面に均等に当てることができず、誘導加熱コイルの一部、すなわち冷却風が当たり終わる一番遠い部分に冷却風が集中してしまう。
このため、冷却風の当たらない部位と当たる部位の冷却効果の差、すなわち、誘導加熱コイルの部位によって温度差が大きくなる。従って誘導加熱コイルの冷却風が直接当たらない部分の温度上昇を抑えるには、より多くの風量を必要とするという課題があった。
また、送風ファンに近い側の誘導加熱コイルから遠い側の誘導加熱コイルに向けて専用風路を設けることにしても、送風ファンに近い側の誘導加熱コイルを通過してから遠い側の誘導加熱コイルに到達するため、その間に冷却風の温度が上昇し、遠い側の誘導加熱コイルの後方部を十分に冷却することができず、誘導加熱コイルの各部位によって温度差が大きくなる。この温度差をなくすためには、より多くの風量が必要とするという前記と同様の課題があった。
さらに特許文献1に示された誘導加熱コイルに斜め上向きに送風する冷却構造では、誘導加熱コイルの冷却を必要とする部分に対して垂直方向に送風されていないため、十分な冷却効果を得られないという課題もあった。
また、特許文献2に示すものは、制御基板を収納した収納ケースの上面に、本体内の上部左右に配置した誘導加熱コイルと対向するように冷却空気噴出口を開口させているだけであるため、冷却空気噴出口から吹き出された冷却風はその周囲に放散されて誘導加熱コイルを効率よく冷却することができないものであった。
また、特許文献2に示すものは、特許文献1と同様に、誘導加熱コイルの要冷却面に対して垂直方向に送風していないため、十分な冷却効果を得られないという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一つを解決して、誘導加熱調理器における誘導加熱コイルの冷却効率を高めることを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載する誘導加熱調理器は、本体上面に設けられたトッププレートと、該トッププレート下方の本体内に配置された誘導加熱コイルと、前記本体内に設けられ該誘導加熱コイルの駆動を制御する電子制御基板を内蔵した基板ケースと、前記加熱コイルと電子制御基板を冷却する送風ファンと、前記誘導加熱コイルに前記送風ファンからの冷却風を導く冷却風路と、この冷却風路に設けられる冷却風の送風入口と、その反対側で前記誘導加熱コイルの下面に開口するように設けられた送風出口筒と、この送風出口筒の内部に設けられ前記誘導加熱コイルに冷却風を導く導風板とを有するものである。
請求項2では、冷却風路に、送風出口筒に至る前の誘導加熱コイルの周縁部と対向した位置に反射案内筒を設け上開口部から噴出する冷却風を誘導加熱コイルの周縁部に当てて冷却するようにしたものである。
請求項3では、送風出口筒内に放射状に設けられた複数の導風板を設け、その外側壁面を送風出口筒の上面と略同一の高さを有して冷却風のほぼ全てを上向きに上昇させるようにし、また中心側壁面の高さを外側壁面よりも低くしてその上部を流れる冷却風を送風出口筒の一番遠い壁面まで到達させて上向きに上昇させるようにしたものである。
請求項4では、前記冷却風路において、誘導加熱コイルの下面に開口した送風出口筒内に、冷却風の流れを遮るように該冷却風の流れ方向に複数個の反射板を下部の深さが順番に深くなるように並べて設けたものである。
本発明によれば、冷却風が誘導加熱コイルに向けて効率よく当てることができ、誘導加熱調理器を効率よく冷却できるようにするものである。
以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。
図1から図5は本発明の誘導加熱調理器の一実施例を示している。図1に示されている調理器は、以下に詳細に説明するが、トッププレート3上の三個所に鍋載置部6a,6b,6cを設けたビルトイン型の誘導加熱調理器である。
尚、本実施例は、キッチンに嵌め込むビルトイン型でなく、キッチンに載置する据置型の加熱調理器に適用しても差し支えない。
誘導加熱調理器は、本体2がシステムキッチン1の開口部へ上から落とし込んで設置することで、システムキッチン1に組み込まれる。設置後は後述するグリル機能を備えたロースター部4と操作部パネル5がシステムキッチン1の前面部から操作できるようになっている。
調理を行う際の調理鍋(図示せず)は、本体2の上面に設けられた耐熱ガラスや金属のフレームからなるトッププレート3上に載置される。
調理鍋は、トッププレート3に描かれた載置部6に載置されることで調理可能となる。載置部6は、トッププレート3の前面側に載置部右6aと載置部左6bが設けられている。これら両載置部6a,6bの間の奥側中間部に載置部中央6cが配置されている。
トッププレート3の鍋載置部6a,6b,6cに対応した本体2内の上部には、調理鍋を加熱するための誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13bからなる誘導加熱コイル13,抵抗ヒータ中央13cがそれぞれ設置されている。尚、抵抗ヒータ中央13cは、誘導加熱コイルであってもよい。
載置部中央6cは、位置的に使用者の手の届きにくい場所である。このため、手前の載置部右6a,載置部左6bに調理鍋が置かれた状態では、載置部中央6cに手を伸ばすと、載置部右6a,載置部左6bに置かれた調理鍋から調理中に発生する蒸気により、載置部中央6cで手を動かす調理は行いにくい。
従って、載置部中央6cで行う調理の種類は、調理者があまり手を動かさなくても良い料理、主に煮込みや保温などの調理に適している。
また、煮込みや保温は、火力も弱くて済み、誘導加熱調理器を使用するにあたり最大消費電力の制限があることから、載置部中央6cに設置する抵抗ヒータ中央13cの火力を、載置部右6a及び載置部左6bに対応して設置されている誘導加熱コイル右13a及び誘導加熱コイル左13bより弱くし、抵抗ヒータ中央13cの消費電力が小さくなるよう設定されている。
本実施例では、誘導加熱コイル右13aと誘導加熱コイル左13bは、略3kw、載置部中央6cに設置される抵抗ヒータ中央13cは、略1.6kw である。
誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13bには、図示しないが、調理鍋を加熱するためにインバータ手段から数十kHz、数百Vの電圧が印加される。
図1において、トッププレート3の周囲には、端面を保護するためのフレーム14が設けられている。このフレーム14は、4つの部材からなる。
トッププレート3の手前の前端縁に取り付けられるフレーム前14aと、プレート3の後端縁に取り付けられるフレーム後14bと、右端縁に取り付けられるフレーム右14cと、左端縁に取り付けられるフレーム左14dとが、トッププレート3の周囲の端部に取り付けられる。本実施例では4ピースにフレームを分割しているが、一体型でも2ピースでも何ピースでも可能である。
また、プレート3の4辺に取り付ける必要もなく、プレート3の手前だけ、後方だけ、前後の2辺だけ、若しくは左右の二辺だけでも良い。
本体2の内部は、図2,図3に示すように仕切り板17によって上下二段に仕切られている。上側には誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13b,抵抗ヒータ中央13cが設けられている。下側にはこれらの発熱部を制御する各種の電子制御基板(図示せず)を内蔵した基板ケース16と後述する冷却用の送風ファン15が設けられている。
本体2の後部上面の右側には、送風ファン16と対向するように外部から空気を吸込むための吸気口7が設けられている。この吸気口7は、同じく本体2の後部上面の左側に設けた排気口8の右側に位置する。
送風ファン15は、本体2内の仕切り板17の下方において、吸気口7と基板ケース
16の後部との間に配置されている。
送風ファン15によって吸気口7から吸入された空気は、基板ケース16内の電子制御基板を冷却した後、仕切り板17の上面側に流出し、その上面の誘導加熱コイル右13aと、後記する冷却風路19を通して誘導加熱コイル左13bを冷却した後に、排気口8から本体2外に排出される。また、この排気口8からは、後述するロースター部4の廃熱も排気に伴って排出される。
図1において、ロースター部4は、魚やピザ等を焼くためのもので、本体2前面部の左側若しくは右側に配置されており(本実施例では左側)、前面に中の焼け具合を覗き見できるハンドル11を有するロースタードア32を備えている。なお、このロースター部4は、魚焼き専用ではないので、グリル若しくはオーブンと呼ぶこともある。
上面操作部9は、複数のタクトスイッチで構成され、フレーム前14aに設けられており、誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13b,抵抗ヒータ中央13cの火力調節や調理タイマーの設定、調理メニューの呼び出し、保温や煮物,自動炊飯,揚げ物調理等の設定,加熱の開始や停止等を行うスイッチが設けられている。本体2の前面の操作パネル5で操作しなくとも、本体2の上面で簡単に操作できるようになっている。
上面表示部10は、上面操作部9と並んでトッププレート3の前側に設けられている。上面操作部9で設定した火力設定や調理メニュー,タイマー値,調理温度等を使用者にわかりやすく表示する。
次に図4,図5を用いて誘導加熱コイル左13bを冷却する冷却風路19の詳細について説明する。
冷却風路19は、ロースター部4の上面において、送風ファン15と誘導加熱コイル左13bを連通する略四角筒状の通路である。冷却風路19の一方の開口部は、送風ファン15によって基板ケース16内の電子制御基板および誘導加熱コイル右13aを冷却した後の冷却風を流入させるための送風入口20である。
その送風入口20の反対側には、誘導加熱コイル左13bより小径で、その下面に適宜隙間を保持して開口する略円筒状の送風出口筒21を冷却風路19は連結する。その送風出口筒21内には、右反射板22a,左反射板22b,中央反射板22cからなる略放射状の反射板22を設けている。反射板22は、それぞれが冷却風の向きを変える役割を持つ導風板である。
右反射板22a,左反射板22b,中央反射板22cは、それぞれ外側に高くなる外側壁面と、送風出口筒21の中央に伸びる外側壁面よりも低い下側壁面とを有する。
右反射板22a,左反射板22bは、送風出口筒21内に流出する冷却風を遮るように、冷却風路19の冷却風流出側に対面する。その下側を流れる風を送風出口筒21の略中心部まで到達する前に、右反射板22a,左反射板22bの下側壁面に衝突させて上向きに上昇させる。
また、中央反射板22cは右反射板22a,左反射板22bを通過した後の冷却風を左右に分散させながら遠くまで到達するようにし、送風出口筒21の内壁面に沿って上向きに上昇させる。
そのために、右反射板22a,左反射板22b,中央反射板22cは、その外側壁面を送風出口筒21の上面と略同一となるように高くして、冷却風のほぼ全てを上向きに上昇させるようにし、また中心側の壁面(下側壁面)の高さを低くして、その上部を流れる冷却風を送風出口筒21の一番遠い壁面まで到達して上向きに上昇するように略L状としている。
これによって、送風出口筒21内に流出した冷却風は、その上面に配置された誘導加熱コイル13bの全面に均一に当たり、該誘導加熱コイル13bを効率よく冷却するものである。
また、冷却風路19において、送風出口筒21に至る前の上面には、該送風出口筒21内に通じる複数個の反射案内筒23(図では二個)が設けられている。これらの反射案内筒23a,23bは、下部に冷却風路19内を流れる冷却風を遮り、反射案内筒23内に冷却風を流入させる壁23dを有する。
一方、反射案内筒23の上開口部は、送風出口筒21に至る前の誘導加熱コイル左13bの周縁部に沿って開口する。これによって反射案内筒23の上開口部から噴出する冷却風を送風出口筒21に至る前の誘導加熱コイル左13bの周縁部に略垂直に当てて冷却する。
次に、トッププレート3の載置部左6bに調理鍋を載せ、誘導加熱コイル左13bにより加熱する場合について説明する。
先ず、トッププレート3の載置部左6bに調理鍋を載せた後、操作パネル5の電源入り切りスイッチをONにする。
次に、誘導加熱コイル左13bの加熱出力を設定するとともに、調理する内容に応じてトッププレート3の手前側に設けられている上面操作部9で火力調節や調理タイマーの設定,調理メニューを呼び出し保温や煮物,自動炊飯,揚げ物調理等の設定,調理温度の設定,加熱の開始等を行う。
このとき、この上面操作部9で設定した火力設定や調理メニュー、タイマー値,調理温度等は上面表示部10に使用者が判りやすいように表示される。
調理が始まると、使用者は、調理内容に応じて進行具合を見ながら調理鍋に調味料等を入れ、好みの味付けに仕上げる。以上の動作によって調理は完了する。
次に、この動作中における誘導加熱コイル左13bの冷却について、詳細について説明する。
図2および図3に示すように、誘導加熱コイル左13bでの過熱化が開始されると送風ファン15の駆動によって矢印のように吸気口7から本体2内に冷却風が流入する。送風ファン15から基板ケース16内に流入した冷却風は制御基板を冷却した後、基板ケース16の上面に流出する。そして、その流出した冷却風は、直接またはその真上に配置されている誘導加熱コイル右13aを冷却した後、冷却風路19の送風入口20から冷却風路19内に流出し、その一部の冷却風は送風出口筒21に至る前に反射案内筒23の反射壁23dに当たって反射案内筒23内に流入し、送風出口筒21に至る前の誘導加熱コイル左13bの周縁部に流出して該周縁部を冷却する。
一方、送風出口筒21内に流出した冷却風は、矢印のように右反射板22a,左反射板22bの中心部側の下側壁面と外側壁面に当たって送風出口筒21の略中心部まで到達する前に上向き上昇し、また、右反射板22a,左反射板22bの上側を通過した風は、中央反射板22cによって左右に分散しながら遠くまで到達し、送風出口筒21の内壁面に沿って上向きに上昇する。
これによって、送風出口筒21内に流出した冷却風は、その上面に配置された誘導加熱コイル13bの全面に略垂直に上昇して均一に当たり、該誘導加熱コイル13bを冷却する。
すなわち、送風出口筒21内に流入した冷却風は、右反射板22a,左反射板22bと中央反射板22cによってそれぞれの壁面で反射され、分散した流れになり、上昇して誘導加熱コイル左13bの中央,周縁部に送風し、冷却するものである。
また、右反射板22a,左反射板22bと中央反射板22cに当たらない他の冷却風も送風出口筒21の内壁に沿って上向きに上昇し、左加熱装置の中央,左側へ送風し、冷却するものである。これによって誘導加熱コイル左13bは全面が均一に冷却されるものである。
なお、上記実施例では、冷却風路19に二個の反射案内筒23を設け、また、送風出口筒21内に右反射板22a,左反射板22b,中央反射板22cと三枚の反射板を設けたが、これらは二個または三枚に限定されるものではなく、その配置個数や配置位置を変えることにより、精度良く誘導加熱コイル左13bの全面を均一に冷却することができる。
また、反射案内筒23の内径や、反射板22、すなわち右反射板22a,左反射板22b,中央反射板22cの壁面の高さを変えることにより、冷却風量や冷却送風の範囲を容易に分配,調整し、冷却風を均等、かつ、略垂直に上昇させて誘導加熱コイル左13bの全面を均一に冷却することができる。
図6および図7によって第2の実施例を説明する。
前記と同一の冷却風路19において、送風出口筒21に至る前の上面左,中央,右に誘導加熱コイル左13bの周縁部に沿うように三個の反射案内筒23a,23b,23cが設けられている。これらの反射案内筒23は、実施例1と同様に、下部に冷却風路19内を流れる冷却風を遮り、反射案内筒23内に流入させる反射壁23dを設け、上面開口部を送風出口筒21に至る前の誘導加熱コイル左13bの周縁部に開口させており、送風出口筒21の上面開口部から噴出する冷却風を前記周縁部に当てて冷却するようにしている。
また、誘導加熱コイル左13bより小径で、その下面に開口した略円筒状の送風出口筒21内に、冷却風の流れを遮るように該冷却風の流れ方向に沿って複数個(図では5個)の反射板24a〜24eを下部の深さが順番に深くなるように並べて設けたものである。
この構成によれば、図7に示すように、冷却風路19の送風入口20から冷却風路19内に流出した冷却風の一部は、送風出口筒21に至る前の反射案内筒23a,23b,
23cの反射壁23dに当たって反射案内筒23内にほぼ垂直に流入し、送風出口筒21に至る前の誘導加熱コイル左13bの周縁部に流出して該周縁部を冷却する。
一方、冷却風路19から送風出口筒21に流入した大半以上の冷却風は、下部の深さが順番に深くなるように並べて設けられた反射板24a〜24eに順次当たり、上向きに反射して上昇する。これによって、送風出口筒21内に流出した冷却風は、その上面に配置された誘導加熱コイル13bの全面に均一に当たり、該誘導加熱コイル13bを冷却する。
なお、反射案内筒23は、その内径、反射板24a〜24eは、各間隔や段差となっている高さ、すなわち、反射板24a〜24eの高さの差、例えば、反射板24cと24aの間隙ΔWc,高さΔHcを変えることによりそれぞれ冷却風量を容易に分配、調整することができ、さらに冷却風送風範囲を調整することもでき、誘導加熱コイル左13bに冷却風を反射、分散させてほぼ垂直に上昇させ、均一に当てることができる。
なお、上記した実施例1および実施例2においては、誘導加熱コイル左13bに冷却風路19を設けた例について説明したが、この冷却風路19は誘導加熱コイル右13aにも実施することができる。
すなわち、図2および図3においては、送風ファン15の駆動によって吸気口7から本体2内に流入した冷却風をすべて基板ケース16内に流入させ、その中の制御基板を冷却した後、冷却風路19を通して誘導加熱コイル右13a側に冷却風を送るようにしている。
しかし、送風ファン15からの冷却風を基板ケース16の内部と基板ケース16の上面側に分流させてその上面側の冷却風で誘導加熱コイル右13aを冷却してもよく、その場合には基板ケース16の上面に冷却風路19を配置して送風ファン15と誘導加熱コイル右13aを連結すれば、上記実施例と同様の作用,効果を奏することができる。また、抵抗ヒータ中央13cを誘導加熱コイルに置き換えた場合にはこれにも実施することができる。
以上のように本実施例によれば、冷却風路を通して送風出口筒内に流入した冷却風は、各反射板によってそれぞれの壁面で反射され、分散した流れになり、略垂直に上昇して誘導加熱コイルの中央,周縁部に送風し、冷却するものである。また、反射板に当たらない他の冷却風も送風出口筒の内壁に沿って上向きに上昇し、誘導加熱コイルに略垂直に当たって冷却するものである。これによって誘導加熱コイルは全面が均一に効率よく冷却されるものである。
また、冷却風路の送風入口から冷却風路内に流入した冷却風のうち一部は送風出口筒に至る前の上面に設けられた反射案内筒の反射壁に当たって反射案内筒内に略垂直に流入し、送風出口筒に至る前の誘導加熱コイルの周縁部に流出して該周縁部を冷却するものであり、誘導加熱コイルはさらに全面が均一に効率よく冷却されるものである。
従って、従来のように、冷却風が誘導加熱コイルの片側に集中して温度差が大きくなるという問題がなくなり、必要な冷却風量を最小限にすることができ、冷却ファンを含む冷却構造のコンパクト化及び冷却ファンの低い回転数での低騒音化を実現することができる。
本発明の誘導加熱調理器をシステムキッチンに組み込んだ状態の斜視図である。 同誘導加熱調理器における内部構造の斜視図である。 同内部構造を説明するための平面図である。 同冷却風路の一実施例の斜視図である。 同実施例の縦断面図である。 同他の実施例における冷却風路の斜視図である。 同実施例における縦断面図である。
符号の説明
2…本体、3…トッププレート、7…吸気口、8…排気口、13a…誘導加熱コイル右、13b…誘導加熱コイル左、15…送風ファン、16…基板ケース、19…冷却風路、20…送風入口、21…送風出口筒、22,24…反射板、23…反射案内筒。

Claims (4)

  1. 本体上面に設けられたトッププレートと、該トッププレート下方の本体内に配置された誘導加熱コイルと、前記本体内に設けられ該誘導加熱コイルの駆動を制御する電子制御基板を内蔵した基板ケースと、前記加熱コイルと電子制御基板を冷却する送風ファンと、前記誘導加熱コイルに前記送風ファンからの冷却風を導く冷却風路と、この冷却風路に設けられる冷却風の送風入口と、その反対側で前記誘導加熱コイルの下面に開口するように設けられた送風出口筒と、この送風出口筒の内部に設けられ前記誘導加熱コイルに冷却風を導く導風板とを有する誘導加熱調理器。
  2. 請求項1記載の誘導加熱調理器において、前記送風出口筒に至る前の誘導加熱コイルの周縁部と対向した位置に設けられた反射案内筒と、この反射案内筒の下部に前記冷却風路内を流れる冷却風を遮り、前記反射案内筒内に流入させる反射壁と、前記誘導加熱コイルの前記周縁部に開口する前記送風出口筒に設けられた上開口部と、を有する誘導加熱調理器。
  3. 請求項1記載の誘導加熱調理器において、前記送風出口筒内に放射状に設けられた複数の導風板を設け、それら複数の導風板の外側壁面は、前記送風出口筒の上面と略同一の高さを有し、当該複数の導風板の中心側壁面は前記外側壁面より高さを低くした誘導加熱調理器。
  4. 請求項1記載の誘導加熱調理器において、前記誘導加熱コイルの下面に開口した前記送風出口筒内に、冷却風の流れを遮るように該冷却風の流れ方向に沿って複数の導風板を有し、それらの複数の導風板の深さが順番に深くなるように並べた誘導加熱調理器。


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