JP2008016863A - 縦型ホール素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】当該ホール素子を含めたその周辺の電位を固定して、より高い精度での磁気検出を可能とする縦型ホール素子を提供する。
【解決手段】導電型不純物の添加された(ドーピングされた)多結晶シリコンからなる導電性膜材CTを当該ホール素子の半導体基板の内部に形成し、該導電性膜材CTとコンタクトを形成する配線を介して、同基板をグランド電位に固定する。またここでは、導電性膜材CTを、同基板に形成されたトレンチT1の内部に絶縁膜IL1を介して埋設するようにして、これにより、当該半導体基板の内部に磁気検出部HP1を区画形成するようにしている。
【選択図】図1

Description

この発明は、ホール素子に関し、特に、半導体基板(ウェハ)の表面に垂直な成分を含む電流が、同半導体基板内の磁気検出部に供給されるとともに、その電流に対して発生するホール電圧を通じて半導体基板の表面に水平な磁界成分を検出する縦型ホール素子に関する。
周知のように、ホール素子は、非接触での角度検出が可能であることから、例えば磁気センサとして車載内燃機関のスロットル弁開度センサ等の角度検出センサに用いられるものであり、一般的なホール素子としては、例えば非特許文献1に記載のようなホール素子、すなわち基板(ウェハ)表面に対して垂直な磁界成分を検出する横型ホール素子がある。以下、図11を参照して、このホール素子(横型ホール素子)について説明する。なお、図11(a)はこのホール素子の平面図、図11(b)は図11(a)のL1−L1線に沿った断面図である。
同図11(a)および(b)に示されるように、このホール素子は、半導体基板(ウェハ)内に、例えばP型のシリコンからなる半導体層(P−sub)21と、この上にエピタキシャル成長にて形成されるN型の半導体領域22とを有して構成されている。このうち、半導体領域22には、当該ホール素子を他の素子と素子分離すべく、上記半導体層21に接続されるようなP型の拡散層24が形成されている。
また、この半導体領域22の表面には、同領域の不純物濃度(N型)が選択的に高められるかたちでN+拡散層23a〜23dが形成され、これらN+拡散層23a〜23dとそこに配設される電極(配線)との間にオーミックコンタクトが形成されるようになっている。そして、そのオーミックコンタクトを形成する各電極(配線)を介して、それらN+
拡散層23a〜23dと端子SおよびGおよびV1およびV2とがそれぞれ電気的に接続されている。また、上記N+拡散層23a〜23dにおいて、N+拡散層23aおよび23bとN+拡散層23cおよび23dとは、それぞれ対向するかたちで上記拡散層24に囲
繞される半導体領域22の4隅に形成されており、それら対抗する電極に挟まれる領域が、磁気検出部(ホールプレート)HP2となる。さらにこの上には、この磁気検出部HP2を含めた当該ホール素子の略全面を覆う態様で、グランド端子GDに電気的に接続されるグランドプレートGP2が設けられている。なお、このグランドプレートGP2の材料としては、例えばアルミニウムや、導電型不純物の添加された(ドーピングされた)多結晶シリコン等が採用される。
このようなホール素子において、例えば上記端子Sと端子Gとの間に一定の駆動電流を流すと、その電流は、当該半導体基板の表面を流れて、同基板の表面に水平な成分を主に含む電流となる。そのため、この駆動電流を流した状態において、同基板の表面に垂直な成分を含む磁界(図11中に矢印Bで示される磁界)が当該ホール素子の磁気検出部HP2に入射されたとすると、ホール効果によって、上記端子V1と端子V2との間にその磁界に対応するホール電圧が発生することとなる。このホール素子では、こうして発生したホール電圧をそれら端子V1およびV2を通じて検出し、周知の計算式である
H=(RHIB/d)cosθ、RH=1/(qn)
を用いて、検出対象の磁界成分、すなわち当該ホール素子の基板の表面に垂直な磁界成分を算出することとしている。なお、上記計算式において、VHはホール電圧、RHはホール係数、Iは駆動電流、Bは磁気検出部に入射される磁束密度、dは磁気検出部の幅、θはホール素子と磁界とのなす角度、qは電荷、nはキャリア濃度にそれぞれ相当する。上記計算式からも分かるように、ホール素子と磁界とのなす角度θに応じてホール電圧VHが変化するため、これを利用することで角度の検出が可能となる。このように、ホール素子を用いることで、上述の角度検出センサを実現することができる。
ところで、ホール素子において検出されるホール電圧は、一般に極微量な電圧であり、ホール素子では、その極微量な電圧の変化を精度良く測定することで、所望の磁気(磁界)を検出するようにしている。このため、例えば素子外部からのノイズや、当該ホール素子に供給される駆動電流に基づく帯電、ホール電圧のドリフトなどの影響によって、当該ホール素子を含めたその周辺の電位が不安定になるようなことがあると、ホール電圧の出力値のふらつきが無視できないものとなり、ひいてはホール素子としての磁気検出精度の低下も懸念されるようになる。そこで、上記横型ホール素子では、磁気検出部HP2を含めた当該ホール素子の略全面を覆う上記グランドプレートGP2を設けることで、当該ホール素子を含めたその周辺の電位をグランド電位に固定するようにしている。このため、上述のホール電圧の出力値のふらつきは抑制されることとなり、より安定した出力電圧が得られるようになる。
また近年、上記横型ホール素子に加え、基板(ウェハ)表面に対して水平な磁界成分を検出するホール素子、いわゆる縦型ホール素子も研究されている。この縦型ホール素子は、位相差の異なる2つの素子を1チップに集積化できるという特長をもつため、2つの縦型ホール素子を90°の角度をなすように配置することで、0°〜360°の角度範囲でリニアな出力が得られる回転センサも実現可能になる。そして、こうした縦型ホール素子としては、例えば特許文献1に記載されるものがある。以下、図12を参照して、縦型ホール素子の一例について説明する。なお、図12において、図12(a)はこのホール素子の平面図、図12(b)は図12(a)のL1−L1線に沿った断面図である。
同図12(a)および(b)に示されるように、このホール素子は、半導体基板(ウェハ)内に、例えばP型のシリコンからなる半導体層(P−sub)31を有し、この表面にはN型の不純物が導入されて埋込層BL3が形成されるとともに、さらにこの上に、エピタキシャル成長にてN型の半導体領域32が形成されて構成されている。なお、上記埋込層BL3は、いわば下部電極として機能するものであり、その不純物濃度は上記半導体領域32よりも高い濃度に設定されている。
また、上記半導体領域32の表面には、同領域の不純物濃度(N型)が選択的に高められるかたちでN+拡散層33a〜33eが形成され、これらN+拡散層33a〜33eとそこに配設される電極(配線)との間にオーミックコンタクトが形成されるようになっている。そして、そのオーミックコンタクトを形成する各電極(配線)を介して、それらN+拡散層33a〜33eと端子SおよびG1およびG2およびV1およびV2とがそれぞれ電気的に接続されている。また、これらN+拡散層33a〜33eの周囲には、上記半導体層31に接続されるようなP型の拡散層34が形成され、これが、当該ホール素子を他の素子と素子分離している。またここで、上記N+拡散層33aについてはこれが、上記N+拡散層33bおよび33cとこれらに直交するN+拡散層33dおよび33eとの双方に挟まれるかたちとなり、さらにこのうち、N+拡散層33aおよび33dおよび33eについてはその周囲が、上記埋込層BL3に接続されるようなトレンチT3によって囲繞されるかたちとなる。そして、このホール素子においては、この囲繞された領域(電気的に区画された領域)にあって上記N+拡散層33dおよび33eにて挟まれる領域が、いわゆる磁気検出部(ホールプレート)HP3となる。なお、上記トレンチT3の内壁には導電型不純物が導入されてP型の拡散層DF3が形成されるとともに、同トレンチT3の内部には、例えば導電型不純物の添加されない(ノンドーピングの)多結晶シリコンからなる絶縁膜IL3が埋設されている。
このようなホール素子において、例えば上記端子Sと端子G1との間、並びに端子Sと端子G2との間にそれぞれ一定の駆動電流を流すと、その電流は、当該半導体基板の表面に形成されたN+拡散層33aから上記埋込層BL3を通じて、上記N+拡散層33bおよび33cへとそれぞれ流れるようになる。すなわち、当該半導体基板内の磁気検出部HP3に流れる駆動電流は、同基板の表面に垂直な成分を主に含む電流となる。そのため、この駆動電流を流した状態において、同基板の表面に水平な成分を含む磁界(図12中に矢印Bで示される磁界)が当該ホール素子の磁気検出部HP3に入射されたとすると、ホール効果によって、上記端子V1と端子V2との間にその磁界に対応するホール電圧が発生することとなる。そして、このホール素子においても、こうして発生したホール電圧をそれら端子V1およびV2を通じて検出し、先の図11に例示したホール素子と同様、上記計算式「VH=(RHIB/d)cosθ」を用いて、検出対象の磁界成分、すなわち当該ホール素子の基板の表面に水平な磁界成分を算出することとしている。ちなみに、このホール素子では、図12(a)に示す寸法dが上記計算式中の「d」に相当する。
前中一介、外3名,「集積化三次元磁気センサ」,電気学会論文誌 C,平成元年,第109巻,第7号,p483−490 特開平1−251763号公報
ところで、上記縦型ホール素子においても、ここで検出されるホール電圧は非常に小さな値であり、前述したように、ホール素子としての磁気検出精度の低下が懸念されるようになっている。そこで、こうした縦型ホール素子に対しても、先の図11に例示した横型ホール素子と同様、グランドプレートを設けることが考えられる。ところが縦型ホール素子では、磁気検出部(ホールプレート)が基板の表面だけでなくその内部にまで形成されるため、同基板の表面を覆うようなグランドプレートを設けた場合であれ、未だ十分な効果が得られるには至っていない。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、当該ホール素子を含めたその周辺の電位を固定して、より高い精度での磁気検出を可能とする縦型ホール素子を提供することを目的とする。
こうした目的を達成すべく、請求項1に記載の発明では、半導体基板の表面に垂直な成分を含む電流が、同半導体基板内の磁気検出部に供給されるとともに、その電流に対して発生するホール電圧を通じて前記半導体基板の表面に水平な磁界成分を検出する縦型ホール素子として、前記半導体基板を、その内部に一乃至複数の導電層を有して且つ、当該導電層とコンタクトを形成する配線を介して任意の電位に固定されるようにし、前記導電層を、前記半導体基板に形成されたトレンチの内部に絶縁膜を介して埋設される導電性膜材とする。
こうした構造によれば、上記半導体基板内に形成された一乃至複数の導電層を通じて、当該ホール素子を含めたその周辺の電位が固定されるようになる。しかもここでは、当該導電層を半導体基板の内部に設けるようにしているため、同基板の表面のみならず、上記磁気検出部(ホールプレート)を含む半導体基板の内部についても、その電位を固定することができるようになる。すなわち、上記構造を採用することで、安定した出力電圧を得ることができるようになり、ひいてはホール素子としての磁気検出精度を高く維持することができるようになる。また、例えば金属材料や、導電型不純物の添加された半導体材料等からなって、前記半導体基板に形成されたトレンチの内部に絶縁膜を介して埋設される導電性膜材とすることによって、前記導電層の形成は容易となる。
またこの場合、前記導電性膜材についてはこれを、請求項2に記載の発明によるように、導電型不純物の添加された(ドーピングされた)多結晶シリコンからなるものとすることが、前記導電層の形成をより容易にする上でも特に有効である。
請求項3に記載の発明では、半導体基板の表面に垂直な成分を含む電流が、同半導体基板内の磁気検出部に供給されるとともに、その電流に対して発生するホール電圧を通じて前記半導体基板の表面に水平な磁界成分を検出する縦型ホール素子として、前記半導体基板を、その内部に一乃至複数の導電層を有して且つ、当該導電層とコンタクトを形成する配線を介して任意の電位に固定されるようにし、前記導電層を、前記半導体基板に導電型不純物が添加されるかたちで形成された拡散層からなるものとし、P型およびN型の拡散層が、前記導電層として少なくとも1組、当該ホール素子の外周に隣り合うかたちで配設される構造とする。
こうした構造によれば、上記半導体基板内に形成された一乃至複数の導電層を通じて、当該ホール素子を含めたその周辺の電位が固定されるようになる。しかもここでは、当該導電層を半導体基板の内部に設けるようにしているため、同基板の表面のみならず、上記磁気検出部(ホールプレート)を含む半導体基板の内部についても、その電位を固定することができるようになる。すなわち、上記構造を採用することで、安定した出力電圧を得ることができるようになり、ひいてはホール素子としての磁気検出精度を高く維持することができるようになる。また、前記導電層を、前記半導体基板に導電型不純物が添加されるかたちで形成された拡散層からなるものとすることで、前記導電層の形成もより容易になる。
前述したように、ホール素子の電位を不安定にする原因の1つに外部からのノイズがある。そして、こうした外部からのノイズには、正(プラス)の極性をもつものや、負(マイナス)の極性をもつものがある。そこで、上記構造のように、P型およびN型の拡散層を隣り合うかたちでホール素子の外周に配設することとすれば、正・負いずれの極性をもつものであっても、その外部からのノイズは、それら隣り合うP型およびN型の拡散層によって吸収されることとなる。このため、当該ホール素子とともに周辺回路(例えば磁気センサの検出回路)等が作り込まれたIC(集積回路)チップとしても、同一チップ内での周辺回路等からのノイズやチップ外部からのノイズに対する耐性のさらなる強化が図られるようになる。
上記1〜3のいずれか一項に記載の縦型ホール素子に関しては、請求項4に記載のように、前記半導体基板が、前記導電層とコンタクトを形成する配線を介して電源電位およびグランド電位のいずれか一方に固定される構造とすることがより有効である。こうした構造を採用することで、当該ホール素子の電位がより容易に且つ好適に固定されるようになる。
さらに、上記請求項1〜4のいずれか一項に記載の縦型ホール素子に関しては、請求項5に記載の発明のように、前記導電層を、前記半導体基板内に前記磁気検出部を区画形成する電位障壁部とすることが有効である。
先の図12に例示した縦型ホール素子にもみられるように、縦型ホール素子における磁気検出部(ホールプレート)は、通常、例えばトレンチや拡散層等からなる電位障壁部によって半導体基板内に区画形成される。そこで、上記構造のように、前記導電層をこうした電位障壁部として用いることとすれば、当該ホール素子の磁気検出部やその周辺の電位を固定する(安定させる)こともできるようになり、ひいてはホール素子としての磁気検出精度をより高く維持することができるようになる。ちなみに、先の図12に例示したホール素子においては、トレンチT3やこれに埋設される絶縁膜がこの電位障壁部に相当する。
他方、上記請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明に関しては、請求項6に記載の発明のように、前記導電層として、当該ホール素子を他の素子と素子分離する素子分離部を用いることも有効である。
半導体基板に縦型ホール素子を形成する場合は、通常、例えばトレンチや拡散層等からなる素子分離部によって、当該ホール素子を周囲の他の素子と素子分離するようにしている。そこで、前記導電層としては、こうした素子分離部を利用することも有効である。ちなみに、先の図12に例示した縦型ホール素子においては、拡散層34がこの素子分離部に相当する。
これら請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明に関しては、さらに請求項7に記載の発明によるように、前記半導体基板の上に、任意の電位に固定された導体プレートが少なくとも前記磁気検出部を覆うかたちで配設される構造とすることで、当該ホール素子の半導体基板の表面の電位も固定される(安定する)ようになる。しかも、当該半導体基板の上部からのノイズを遮蔽(シールド)して当該ホール素子をノイズから保護することもできるようになる。さらに、縦型ホール素子においては、半導体基板の表面に形成される層間絶縁膜内のナトリウム(Na)などの可動イオンが当該ホール素子の通電や温度変化等に伴って動き、当該ホール素子で検出される極微小なホール電圧の出力値をふらつかせることがある。この点についても、上記構造を採用することとすれば、半導体基板の表面の電位が固定されるため、その表面に形成される層間絶縁膜内の可動イオンの動きは抑制されることとなり、ひいては上記ホール電圧の出力値のふらつきが抑制されるようになる。このように、上記構造によれば、ホール素子としての磁気検出精度がより高く維持されるようになる。
さらにこの場合、例えば上記請求項5に記載の構造と併用することとすれば、当該ホール素子の磁気検出部の周囲は、前記導電層および導体プレートによって略完全に囲繞されることとなる。すなわち、こうした構造とすることで、ホール素子としての磁気検出精度はさらに高く維持されるようになる。
またこの場合も導体プレートの固定される電位は任意であるが、請求項8に記載のように、前記導体プレートが、電源電位およびグランド電位のいずれか一方に固定される構造とすることがより有効である。こうした構造とすることで、当該ホール素子の電位をより容易且つ好適に固定することができるようになる。
そして、請求項1〜8のいずれか一項に記載の発明については、請求項9に記載の発明によるように、前記半導体基板が、同基板に導電型不純物が添加されるかたちで形成される半導体領域を有し、前記磁気検出部がこの半導体領域内に形成される構造に適用して特に有効である。
例えば、先の図12に例示した縦型ホール素子においては、当該半導体領域としてエピタキシャル膜(半導体領域32)を用いるようにしている。このため、その製造工程としてもエピタキシャル成長工程が必要となり、ひいてはホール素子の製造工程の複雑化を招くようになっている。また、こうした製造工程の複雑化を避けるべく、予めエピタキシャル膜の形成されたエピタキシャル基板を用いることとすれば、その基板の高コスト化は避けられないものとなる。この点、上記構造のように、前記磁気検出部の形成される半導体領域として、半導体基板に導電型不純物が添加されるかたちで形成されるものを用いることとすれば、当該ホール素子を通常のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)工程によって作製することができるようになり、例えば当該ホール素子の周辺回路としてCMOS回路を採用する場合には、その周辺回路と製造工程を共有することもできるようになる。
(第1の実施の形態)
図1に、この発明にかかる縦型ホール素子についてその第1の実施の形態を示す。
この実施の形態にかかる縦型ホール素子も、先の図12に例示した縦型ホール素子と同様、基板(ウェハ)表面に対して水平な磁界成分を検出するものであり、位相差の異なる2つのホール素子を1チップに集積化できるという特長をもつ。ただし、この実施の形態の縦型ホール素子では、図1に示すような構造とすることによって、当該ホール素子を含めたその周辺の電位を固定して、磁気検出精度を高めるようにしている。
以下、同図1を参照して、この実施の形態にかかる縦型ホール素子の構造について詳述する。なお、この図1において、図1(a)はこのホール素子の平面図、図1(b)は図1(a)のL1−L1線に沿った断面図、図1(c)は図1(b)中に一点鎖線で示されている領域Aを拡大して示す断面図である。
同図1(a)〜(c)に示されるように、このホール素子も、半導体基板(ウェハ)内に、例えばP型のシリコンからなる半導体層(P−sub)11を有し、この表面にはN型の不純物が導入されて埋込層BL1が形成されるとともに、さらにこの上に、エピタキシャル成長にてN型の半導体領域12が形成されて構成されている。なお、上記埋込層BL1は、いわば下部電極として機能するものであり、その不純物濃度は上記半導体領域12よりも高い濃度に設定されている。また一般に、シリコン等の半導体材料は、P型からなる半導体よりもN型からなる半導体のほうが大きなキャリア移動度をもっている。そこで、この実施の形態にかかる縦型ホール素子では、上記半導体領域12の材料としてN型の半導体材料(シリコン)を用いることで、ホール素子としての高感度化を図るようにしている。
また、この半導体領域12の表面には、同領域の不純物濃度(N型)が選択的に高められるかたちでN+拡散層13a〜13eが形成され、これらN+拡散層13a〜13eとそこに配設される電極(配線)との間にオーミックコンタクトが形成されるようになっている。そして、そのオーミックコンタクトを形成する各電極(配線)を介して、それらN+拡散層13a〜13eと端子SおよびG1およびG2およびV1およびV2とがそれぞれ電気的に接続されている。また、これらN+拡散層13a〜13eの周囲には、上記半導体層11に接続されるようなP型の拡散層(素子分離部)14が形成され、これが、当該ホール素子を他の素子と素子分離している。またここで、上記N+拡散層13aについてはこれが、上記N+拡散層13bおよび13cとこれらに直交するN+拡散層13dおよび13eとの双方に挟まれるかたちとなり、さらにこのうち、N+拡散層13aおよび13dおよび13eについてはその周囲が、上記埋込層BL1に達するようなトレンチT1によって囲繞されるかたちとなる。そして、このホール素子においては、この囲繞された領域(電気的に区画された領域)にあって上記N+拡散層13dおよび13eにて挟まれる領域が、いわゆる磁気検出部(ホールプレート)HP1となる。
また、このホール素子において、上記磁気検出部HP1を区画形成しているトレンチT1の内部には、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜IL1がトレンチ内壁に形成されるとともに、この絶縁膜IL1を介して、例えば導電型不純物の添加された(ドーピングされた)多結晶シリコンからなる導電性膜材(導電層)CTが埋設されている。そして、この導電性膜材CTは、これとコンタクトを形成する配線を介して、グランド端子GDと電気的に接続されている。なお、このホール素子においては、上記トレンチT1や、その内部に形成される上記絶縁膜IL1および導電性膜材CTが電位障壁部に相当する。
この実施の形態にかかる縦型ホール素子においても、例えば上記端子Sと端子G1との間、並びに端子Sと端子G2との間にそれぞれ一定の駆動電流を流すと、その電流は、当該半導体基板の表面に形成されたN+拡散層13aから上記埋込層BL1を通じて、上記N+拡散層13bおよび13cへとそれぞれ流れるようになる。すなわち、当該半導体基板内の磁気検出部HP1に流れる駆動電流は、同基板の表面に垂直な成分を主に含む電流となる。そのため、この駆動電流を流した状態において、同基板の表面に水平な成分を含む磁界(図1中に矢印Bで示される磁界)が当該ホール素子の磁気検出部HP1に入射されたとすると、ホール効果によって、上記端子V1と端子V2との間にその磁界に対応するホール電圧が発生することとなる。そして、このホール素子においても、こうして発生したホール電圧をそれら端子V1およびV2を通じて検出し、先の図12に例示したホール素子と同様、上記計算式「VH=(RHIB/d)cosθ」を用いて、検出対象の磁界成分、すなわち当該ホール素子の基板の表面に水平な磁界成分を算出することとしている。ちなみに、このホール素子では、図1(a)に示す寸法dが上記計算式中の「d」に相当する。
このように、この実施の形態にかかる縦型ホール素子においては、当該ホール素子の半導体基板が、同基板内に形成される導電性膜材CTを通じてグランド電位に固定されることとなる。しかも、この導電性膜材CTを半導体基板の内部に設けるようにしているため、同基板の表面のみならず、上記磁気検出部HP1を含む半導体基板の内部についてもこれをグランド電位に固定することができるようになる。すなわち、こうした構造とすることで、安定した出力電圧を得ることができるようになり、ひいてはホール素子としての磁気検出精度を高く維持することができるようになる。
以上説明したように、この実施の形態にかかる縦型ホール素子によれば、以下のような優れた効果が得られるようになる。
(1)当該ホール素子の半導体基板が、その内部に導電性膜材(導電層)CTを有して且つ、該導電性膜材CTとコンタクトを形成する配線を介してグランド電位に固定される構造とした。こうすることで、当該ホール素子を含めたその周辺の電位がグランド電位に固定されて、より高い精度での磁気検出が可能になる。
(2)また、同基板がグランド電位に固定されることによって、当該ホール素子の電位はより容易に且つ好適に固定されるようになる。
(3)また、磁気検出精度を高めることによって、ホール素子としての歩留りも向上するようになり、ひいては低コスト化や省エネルギー化が図られるようにもなる。
(4)当該半導体基板の電位を固定するにあたって、同基板に形成されたトレンチT1の内部に絶縁膜IL1を介して埋設されて、導電型不純物の添加された(ドーピングされた)多結晶シリコンからなる導電性膜材CTを用いるようにした。これにより、上記構造の実現も容易になる。
(5)また、上記導電性膜材CTが、半導体基板の内部に磁気検出部HP1を区画形成する電位障壁部となる構造とした。これにより、当該ホール素子の磁気検出部HP1やその周辺の電位がグランド電位に固定される(安定する)ようになり、ホール素子としての磁気検出精度についてもこれをより高く維持することができるようになる。
(第2の実施の形態)
図2に、この発明にかかる縦型ホール素子についてその第2の実施の形態を示す。
以下、同図2を参照して、先の第1の実施の形態の縦型ホール素子との相違点を主に、この実施の形態にかかる縦型ホール素子の構造について説明する。なお、この図2において、図2(a)はこのホール素子の平面図、図2(b)は図2(a)のL1−L1線に沿った断面図、図2(c)は図2(b)中に一点鎖線で示されている領域Aを拡大して示す断面図である。また、この図2において、先の図1に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付して示しており、それら各要素についての重複する説明は割愛する。
同図2(a)〜(c)に示されるように、このホール素子も、基本的には、図1に例示した先の第1の実施の形態の縦型ホール素子と略同様の構造を有しており、その動作態様も前述した通りである。ただし、ここでは、半導体基板内に形成された上記トレンチT1の内壁に導電型不純物が導入されて、P型の拡散層(導電層)DF11が形成されている。そして、この拡散層DF11も、上記導電性膜材CTと同様に、これとコンタクトを形成する配線を介して、グランド端子GDと電気的に接続されている。なお、このホール素子においては、先のトレンチT1や、その内部に形成される上記絶縁膜IL1および導電性膜材CTに加えて、この拡散層DF11も、半導体基板内に磁気検出部HP1を区画形成する電位障壁部に相当する。
ところで、半導体基板にトレンチを形成すると、そのトレンチの内壁にはダメージ層が形成されることとなり、そこでキャリアの再結合が生じ易くなる。この点、上記構造では、トレンチT1の内壁に拡散層DF11が形成されるため、こうしたキャリアの再結合が抑制されるようになる。また、この実施の形態にかかる縦型ホール素子では、上記導電性膜材CTとともに、トレンチT1の内壁に形成した拡散層DF11についてもこれが、グランド電位に固定されているため、当該ホール素子の電位の固定がより強固になる。さらにこの拡散層DF11を、当該半導体基板内に磁気検出部HP1を区画形成する電位障壁部として用いるようにしているため、先の計算式「VH=(RHIB/d)cosθ」の「d」に相当する寸法が実質的に狭められることになり、ひいては当該ホール素子による磁気検出のさらなる高感度化が図られるようになる。
以上説明したように、この第2の実施の形態にかかる縦型ホール素子によれば、先の第1の実施の形態による前記(1)〜(5)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることができるとともに、新たに次のような効果を得ることもできる。
(6)トレンチT1の内壁に形成した拡散層DF11についてもこれをグランド電位に固定するようにした。これにより、当該ホール素子の電位の固定がより強固なものとなる。
(7)また、同拡散層DF11が、当該半導体基板内に磁気検出部HP1を区画形成する電位障壁部になる構造とした。これにより、当該ホール素子による磁気検出のさらなる高感度化が図られるようになる。
(第3の実施の形態)
図3に、この発明にかかる縦型ホール素子についてその第3の実施の形態を示す。
以下、同図3を参照して、先の第1の実施の形態の縦型ホール素子との相違点を主に、この実施の形態にかかる縦型ホール素子の構造について説明する。なお、この図3において、図3(a)はこのホール素子の平面図、図3(b)は図3(a)のL1−L1線に沿った断面図、図3(c)は図3(b)中に一点鎖線で示されている領域Aを拡大して示す断面図である。また、この図3において、先の図1に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付して示しており、それら各要素についての重複する説明は割愛する。
同図3(a)〜(c)に示されるように、このホール素子も、基本的には、図1に例示した先の第1の実施の形態の縦型ホール素子と略同様の構造を有しており、その動作態様も前述した通りである。ただし、ここでは、トレンチT1および絶縁膜IL1および導電性膜材CTに代えて、埋込層BL1に接続されるようなP型の拡散層(導電層)DF12を電位障壁部として用いるようにしている。具体的には、上記N型の半導体領域12の内部にこのようなP型の拡散層DF12を形成することで、両者の間にpn接合(電位障壁)が形成されるとともに、半導体基板の内部に磁気検出部(ホールプレート)HP1が区画形成されることとなる。そして、この実施の形態の縦型ホール素子では、この拡散層DF12が、これとコンタクトを形成する配線を介して、グランド端子GDと電気的に接続されている。
このような構造によっても、先の図1に例示したホール素子と同様に、当該ホール素子を含めたその周辺の電位が固定されるようになり、より高い精度での磁気検出が可能になる。
以上説明したように、この第3の実施の形態にかかる縦型ホール素子によっても、先の第1の実施の形態による前記(1)〜(5)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることができる。
(第4の実施の形態)
図4に、この発明にかかる縦型ホール素子についてその第4の実施の形態を示す。
以下、同図4を参照して、先の第1の実施の形態の縦型ホール素子との相違点を主に、この実施の形態にかかる縦型ホール素子の構造について説明する。なお、この図4において、図4(a)はこのホール素子の平面図、図4(b)は図4(a)のL1−L1線に沿った断面図である。また、この図4において、先の図1に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付して示しており、それら各要素についての重複する説明は割愛する。
同図4(a)〜(b)に示されるように、このホール素子も、基本的には、図1に例示した先の第1の実施の形態の縦型ホール素子と略同様の構造を有しており、その動作態様も前述した通りである。ただし、ここでは、磁気検出部(ホールプレート)HP1を含めた当該ホール素子の略全面を覆う態様で、グランド端子GDと電気的に接続される導体プレート(グランドプレート)GP1が設けられている。この導体プレートGP1は、半導体基板の表面に形成される層間絶縁膜(図示略)を介して形成される。また、当該ホール素子を周囲の素子と素子分離する上記拡散層(素子分離部)14も、この導体プレートGP1と同様、グランド端子GDに電気的に接続されている。なお、導体プレートGP1の材料としては、例えばアルミニウムや、導電型不純物の添加された(ドーピングされた)多結晶シリコン等が採用される。
このように、グランド電位に固定された導体プレートGP1を、上記磁気検出部HP1を含めた当該ホール素子の略全面を覆う態様で配設することで、当該ホール素子の半導体基板の表面の電位も固定される(安定する)ようになる。また、当該半導体基板の上部からのノイズを遮蔽(シールド)して当該ホール素子をノイズから保護することもできるようになる。しかも、当該ホール素子の磁気検出部HP1の周囲は、グランド電位に固定された導電性膜材(導電層)CTと導体プレートGP1とによって略完全に囲繞されることとなる。これにより、ホール素子としての磁気検出精度はさらに高く維持されるようになる。またここでは、当該ホール素子を周囲の他の素子と素子分離する上記拡散層14についてもこれをグランド電位に固定することとしたため、これによっても、当該ホール素子の電位の固定はより強固なものとなっている。
また、縦型ホール素子においては、半導体基板の表面に形成される層間絶縁膜内のナトリウム(Na)などの可動イオンが当該ホール素子の通電や温度変化等に伴って動き、当該ホール素子で検出される極微小なホール電圧の出力値をふらつかせることがある。この点、上記構造によれば、半導体基板の表面の電位が固定されるため、可動イオンなどの電荷の位置も固定されることとなり、ひいては上記ホール電圧の出力値のふらつきやドリフト現象などが抑制されるようにもなる。
以上説明したように、この第4の実施の形態にかかる縦型ホール素子によれば、先の第1の実施の形態による前記(1)〜(5)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることができるとともに、新たに次のような効果を得ることもできる。
(8)グランド電位に固定された導体プレートGP1を、上記磁気検出部HP1を含めた当該ホール素子の略全面を覆う態様で配設する構造とした。これにより、当該ホール素子の半導体基板の表面の電位も固定される(安定する)ようになる。しかも、当該半導体基板の上部からのノイズを遮蔽(シールド)して当該ホール素子をノイズから保護することもでき、且つ可動イオンなどの電荷の位置を固定することができるようにもなるため、ホール素子としての磁気検出精度がより高く維持されるようになる。
(9)当該ホール素子の磁気検出部HP1の周囲が、グランド電位に固定された導電性膜材(導電層)CTおよび導体プレートGP1によって略完全に囲繞される構造とした。これにより、ホール素子としての磁気検出精度がさらに高く維持されるようになる。
(10)当該ホール素子を周囲の他の素子と素子分離する上記拡散層14についてもこれをグランド電位に固定する構造とした。これにより、当該ホール素子の電位の固定はより強固なものとなる。
(第5の実施の形態)
図5に、この発明にかかる縦型ホール素子についてその第5の実施の形態を示す。
以下、同図5を参照して、先の第3の実施の形態の縦型ホール素子との相違点を主に、この実施の形態にかかる縦型ホール素子の構造について説明する。なお、この図5において、図5(a)はこのホール素子の平面図、図5(b)は図5(a)のL1−L1線に沿った断面図、図5(c)は図5(b)中に一点鎖線で示されている領域Aを拡大して示す断面図である。また、この図5において、先の図3に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付して示しており、それら各要素についての重複する説明は割愛する。
同図5(a)〜(c)に示されるように、このホール素子も、基本的には、図3に例示した先の第3の実施の形態のホール素子と略同様の構造を有しており、その動作態様も前述した通りである。ただし、ここでは、上記埋込層BL1が割愛された構造にするとともに、半導体層11の上にエピタキシャル成長にて形成された上記半導体領域12に代えて、当該半導体基板に導電型不純物が添加されるかたちで形成された半導体領域12aを用いるようにしている。そして、こうしたホール素子にあって上記磁気検出部(ホールプレート)HP1は、上記P型の拡散層(導電層)DF12によって当該半導体領域12a内に区画形成されることとなる。なお、この磁気検出部HP1を区画形成する拡散層DF12が、これとコンタクトを形成する配線を介してグランド端子GDと電気的に接続されていることは前述した通りである。
この実施の形態にかかる縦型ホール素子は、上記構造を有することで、通常のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)工程での作製が可能となっている。また、例えば当該ホール素子の周辺回路としてCMOS回路を採用する場合には、その周辺回路と製造工程を共有することもできるようになる。
以上説明したように、この第5の実施の形態にかかる縦型ホール素子によれば、先の第1の実施の形態による前記(1)〜(5)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることができるとともに、新たに次のような効果を得ることもできる。
(11)当該ホール素子の半導体基板が、同基板に導電型不純物が添加されるかたちで形成される半導体領域12aを有し、磁気検出部(ホールプレート)HP1がこの半導体領域12a内に形成される構造とした。これにより、当該ホール素子を通常のCMOS工程によって作製することができるようになり、例えば当該ホール素子の周辺回路としてCMOS回路を採用する場合には、その周辺回路と製造工程を共有することもできるようになる。
(第6の実施の形態)
図6に、この発明にかかる縦型ホール素子についてその第6の実施の形態を示す。
以下、同図6を参照して、先の第5の実施の形態の縦型ホール素子との相違点を主に、この実施の形態にかかる縦型ホール素子の構造について説明する。なお、この図6において、図6(a)はこのホール素子の平面図、図6(b)は図6(a)のL1−L1線に沿った断面図である。また、この図6において、先の図5に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付して示しており、それら各要素についての重複する説明は割愛する。
同図6(a)および(b)に示されるように、このホール素子も、基本的には、図5に例示した先の第5の実施の形態の縦型ホール素子と略同様の構造を有しており、その動作態様も前述した通りである。ただし、ここでは、上記素子分離用の拡散層14の外側にさらに拡散層を設けることで、当該ホール素子の外周に、P型の拡散層(導電層)14およびN型の拡散層(導電層)14aおよびP型の拡散層(導電層)14bが隣り合うかたちで配設される構造としている。そして、これら拡散層14および14aおよび14bについては、拡散層14および14bがグランド端子GDと、拡散層14aが電源端子PSとそれぞれ適宜の配線を介して電気的に接続されている。
前述したように、ホール素子の電位を不安定にする原因の1つに外部からのノイズがあるが、こうした外部からのノイズには、正(プラス)の極性をもつものもあれば、負(マイナス)の極性をもつものもある。そこで、上記構造のように、P型およびN型の拡散層を隣り合うかたちでホール素子の外周に配設することとすれば、正・負いずれの極性をもつものであっても、その外部からのノイズは、それら隣り合うP型およびN型の拡散層によって吸収されるようになる。このため、当該ホール素子とともに周辺回路(例えば磁気センサの検出回路)等が作り込まれたIC(集積回路)チップとしても、同一チップ内での周辺回路等からのノイズやチップ外部からのノイズに対する耐性のさらなる強化が図られるようになる。
以上説明したように、この第6の実施の形態にかかる磁気センサによれば、先の第1もしくは第4もしくは第5の実施の形態による前記(1)〜(5)および(10)および(11)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることができるとともに、新たに次のような効果を得ることもできる。
(12)当該ホール素子の外周に、P型の拡散層14およびN型の拡散層14aおよびP型の拡散層14bが隣り合うかたちで配設される構造とした。これにより、当該ホール素子とともに周辺回路(例えば磁気センサの検出回路)等が作り込まれたIC(集積回路)チップとしても、同一チップ内での周辺回路等からのノイズやチップ外部からのノイズに対する耐性のさらなる強化が図られるようになる。
(他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下の態様をもって実施することもできる。
・上記第1〜第3および第5の実施の形態において、当該ホール素子を他の素子と素子分離する上記拡散層(素子分離部)14をグランド電位に固定する構造としてもよい。このような構造とすることで、第4の実施の形態の前記(10)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることができるようになる。例えば、上記第1の実施の形態の縦型ホール素子に対してこの構造を適用した場合には、図7に示されるような構造になる。なお、同図7は先の図1(b)に対応する断面図である。
・上記各実施の形態においては、当該ホール素子を他の素子と素子分離する素子分離部として、当該半導体基板に導電型不純物が添加されるかたちで形成された拡散層14を用いるようにしたが、これに代えてトレンチアイソレーションを用いるようにしてもよい。またこの場合、素子分離用のトレンチとしては、例えば上記第1の実施の形態の縦型ホール素子にあって上記磁気検出部HP1を区画形成するトレンチT1のような、トレンチ内部に絶縁膜を介して導電性膜材が埋設されたものも用いることができる。さらにこの場合にも、トレンチ内部に埋設された導電性膜材をグランド電位に固定することで、第4の実施の形態の前記(10)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることができるようになる。例えば、上記第1の実施の形態の縦型ホール素子に対してこの構造を適用した場合には、図8に示されるような構造になる。なお、同図8は先の図1(b)に対応する断面図であり、図8中のトレンチT1aおよび絶縁膜IL1aおよび導電性膜材CTaは、先の図1中のトレンチT1および絶縁膜IL1および導電性膜材CTにそれぞれ対応するものである。また、上記素子分離用のトレンチとしては、例えば上記第2の実施の形態の縦型ホール素子にあって上記磁気検出部HP1を区画形成するトレンチT1のような、その内壁に導電型不純物が導入されて拡散層が形成されているものを用いてもよい。そして、こうした構造とすれば、第2の実施の形態の前記(6)の効果と同様もしくはそれに準じた効果は得ることができるようになる。
・上記第4の実施の形態の縦型ホール素子においては、導体プレートGP1をグランド電位に固定するようにしたが、これに限られることなく、例えば同プレートGP1が電源電位に固定される構造としてもよい。
・また、導体プレートGP1は、当該ホール素子の略全面を覆うものである必要はなく、少なくとも磁気検出部(ホールプレート)を覆うものであれば足りる。
・同第4の実施の形態の縦型ホール素子にあって磁気検出部を含めた当該ホール素子の略全面を覆う導体プレートGP1を、上記第2および第3および第5および第6の実施の形態の縦型ホール素子に対して適用した構造であっても、第4の実施の形態の前記(8)の効果や(9)の効果と同様もしくはそれに準じた効果は得ることができるようになる。例えば、上記第5の実施の形態の縦型ホール素子に対してこの構造を適用した場合には、図9に示されるような構造になる。なお、同図9は先の図5(b)に対応する断面図である。
・上記第6の実施の形態においては、拡散層14および14bがグランド端子GDと、拡散層14aが電源端子PSとそれぞれ電気的に接続される構造とした。しかし、これに限られることなく、例えばこれら拡散層14および14aおよび14bがいずれもグランド端子GDと電気的に接続される構造としてもよい。
・さらに、同第6の実施の形態においては、当該ホール素子の外周に、P型の拡散層14、N型の拡散層14a、およびP型の拡散層14bといった3つの拡散層が隣り合うかたちで配設される構造とした。しかし、こうした構造に限られることなく、P型およびN型の拡散層が、少なくとも1組、当該ホール素子の外周に隣り合うかたちで配設される構造であれば、第6の実施の形態の前記(12)の効果と同様もしくはそれに準じた効果は得ることができるようになる。例えば、図10に示すように、第6の実施の形態の縦型ホール素子において、上記拡散層14bを割愛した構造にしてもよい。なお、同図10は先の図6(b)に対応する断面図である。またこの場合も、拡散層14および14aが共にグランド端子GDと電気的に接続される構造であってもよい。また逆に、上記拡散層の数を増やして、4つ以上のP型およびN型の拡散層が当該ホール素子の外周に隣り合うかたちで配設される構造としてもよい。
・上記第1および第2および第4の実施の形態においては、トレンチT1内部に絶縁膜IL1を介して埋設される導電性膜材(導電層)CTの材料として、導電型不純物の添加された(ドーピングされた)多結晶シリコンを用いるようにした。しかし、導電性膜材CTの材料はこれに限られることなく、例えば銅やアルミニウム等の金属材料や、多結晶シリコン以外の半導体材料に導電型不純物が添加されたものも適宜採用可能である。
・上記各実施の形態にかかる縦型ホール素子において、半導体基板を構成する各要素の導電型を入れ替えた構造、すなわちP型とN型とを入れ替えた構造についても、この発明は同様に適用することができる。また、当該半導体基板としては、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板や、P型−N型−P型もしくはN型−P型−N型といった多重拡散層基板等も適宜採用することができる。
・上記各実施の形態においては、半導体基板の材料にシリコンを用いるようにしたが、製造工程や構造上の条件等に応じてその他の材料を適宜採用するようにしてもよい。例えば、GaAs、InSb、InAs等の化合物半導体材料やGe(ゲルマニウム)等の半導体材料も用いることができる。特に、GaAs、InAsは温度特性の優れた材料であり、当該ホール素子の高感度化を図る上で有効である。
・上記各実施の形態においては、当該ホール素子の半導体基板をグランド電位もしくは電源電位に固定するようにしたが、これに限られることなく、同基板の固定される電位は任意である。
・上記各実施の形態においては、当該ホール素子の一部を構成する部材(電位障壁部や素子分離部)を利用して、同ホール素子の半導体基板の電位を固定するようにした。しかし、こうした構造に限られることなく、例えばホール素子の構成部材とは別に、すなわち半導体基板の電位を固定するために当該半導体基板の内部に一乃至複数の導電層を積極的に設けて、これを任意の電位に固定するようにしてもよい。
この発明にかかる縦型ホール素子の第1の実施の形態について、(a)はそのホール素子の平面構造を模式的に示す平面図、(b)は(a)のL1−L1線に沿った断面図、(c)は(b)中の領域Aを拡大して示す断面図。 この発明にかかる縦型ホール素子の第2の実施の形態について、(a)はそのホール素子の平面構造を模式的に示す平面図、(b)は(a)のL1−L1線に沿った断面図、(c)は(b)中の領域Aを拡大して示す断面図。 この発明にかかる縦型ホール素子の第3の実施の形態について、(a)はそのホール素子の平面構造を模式的に示す平面図、(b)は(a)のL1−L1線に沿った断面図、(c)は(b)中の領域Aを拡大して示す断面図。 この発明にかかる縦型ホール素子の第3の実施の形態について、(a)はそのホール素子の平面構造を模式的に示す平面図、(b)は(a)のL1−L1線に沿った断面図。 この発明にかかる縦型ホール素子の第5の実施の形態について、(a)はそのホール素子の平面構造を模式的に示す平面図、(b)は(a)のL1−L1線に沿った断面図、(c)は(b)中の領域Aを拡大して示す断面図。 この発明にかかる縦型ホール素子の第6の実施の形態について、(a)はそのホール素子の平面構造を模式的に示す平面図、(b)は(a)のL1−L1線に沿った断面図。 上記第1の実施の形態にかかる縦型ホール素子の変形例について、そのホール素子の断面構造を模式的に示す断面図。 上記第1の実施の形態にかかる縦型ホール素子の変形例について、そのホール素子の断面構造を模式的に示す断面図。 上記第5の実施の形態にかかる縦型ホール素子の変形例について、そのホール素子の断面構造を模式的に示す断面図。 上記第6の実施の形態にかかる縦型ホール素子の変形例について、そのホール素子の断面構造を模式的に示す断面図。 従来のホール素子(横型ホール素子)の一例について、(a)はそのホール素子の平面構造を模式的に示す平面図、(b)は(a)のL1−L1線に沿った断面図。 従来のホール素子(縦型ホール素子)の一例について、(a)はそのホール素子の平面構造を模式的に示す平面図、(b)は(a)のL1−L1線に沿った断面図。
符号の説明
11…半導体層、BL1…埋込層、12、12a…半導体領域、13a〜13e…N+拡散層、14、14a、14b…拡散層、BL1…埋込層、CT、CTa…導電性膜材、DF11、DF12…拡散層、GP1…導体プレート、HP1…磁気検出部(ホールプレート)、IL1、IL1a…絶縁膜、T1、T1a…トレンチ。

Claims (9)

  1. 半導体基板の表面に垂直な成分を含む電流が、同半導体基板内の磁気検出部に供給されるとともに、その電流に対して発生するホール電圧を通じて前記半導体基板の表面に水平な磁界成分を検出する縦型ホール素子において、
    前記半導体基板が、その内部に一乃至複数の導電層を有して且つ、当該導電層とコンタクトを形成する配線を介して任意の電位に固定されるようにし、
    前記導電層は、前記半導体基板に形成されたトレンチの内部に絶縁膜を介して埋設される導電性膜材である
    ことを特徴とする縦型ホール素子。
  2. 前記導電性膜材は、導電型不純物の添加された多結晶シリコンからなる
    請求項1に記載の縦型ホール素子。
  3. 半導体基板の表面に垂直な成分を含む電流が、同半導体基板内の磁気検出部に供給されるとともに、その電流に対して発生するホール電圧を通じて前記半導体基板の表面に水平な磁界成分を検出する縦型ホール素子において、
    前記半導体基板が、その内部に一乃至複数の導電層を有して且つ、当該導電層とコンタクトを形成する配線を介して任意の電位に固定されるようにし、
    前記導電層は、前記半導体基板に導電型不純物が添加されるかたちで形成された拡散層からなり、
    P型およびN型の拡散層が、前記導電層として少なくとも1組、当該ホール素子の外周に隣り合うかたちで配設されてなる
    ことを特徴とする縦型ホール素子。
  4. 前記半導体基板は、前記導電層とコンタクトを形成する配線を介して電源電位およびグランド電位のいずれか一方に固定される
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の縦型ホール素子。
  5. 前記導電層は、前記半導体基板内に前記磁気検出部を区画形成する電位障壁部である
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の縦型ホール素子。
  6. 前記導電層は、当該ホール素子を他の素子と素子分離する素子分離部である
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の縦型ホール素子。
  7. 前記半導体基板の上には、任意の電位に固定された導体プレートが少なくとも前記磁気検出部を覆うかたちで配設されてなる
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の縦型ホール素子。
  8. 前記導体プレートは、電源電位およびグランド電位のいずれか一方に固定されてなる
    請求項7に記載の縦型ホール素子。
  9. 前記半導体基板は、同基板に導電型不純物が添加されるかたちで形成される半導体領域を有してなり、前記磁気検出部はこの半導体領域内に形成されてなる
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の縦型ホール素子。
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