JP4696455B2 - ホール素子および磁気センサおよび磁気検出方法 - Google Patents

ホール素子および磁気センサおよび磁気検出方法 Download PDF

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Description

この発明は、基板(ウェハ)面に対して水平な磁界成分を検出するホール素子および磁気センサおよび磁気検出方法に関する。
この種のホール素子(磁気センサ)は、非接触での角度検出が可能であることから、例えば角度検出センサとして車載内燃機関のスロットル弁開度センサ等に用いられる。
まず、図13を参照して、ホール素子の磁界検出原理について説明する。
周知のように、物質中を流れる電流に垂直な磁界(磁気)が加わると、電流および磁界の双方に垂直な方向に電界が生じる。そしてこの電界により移動するキャリアは、ローレンツ力を受けてキャリアの運動(移動)方向と磁界との双方に垂直な方向に曲がる。これにより、この物質の片側にキャリアが溜まることとなり、同キャリアの曲げられた方向に電界(電圧)が生じることとなる。この現象をホール効果と呼び、発生する電圧をホール電圧と呼ぶ。
例えば、図13に示すようなホール素子100を考えた場合、同素子の幅をW、長さをL、厚さをd、同素子と磁界となす角度をθ、磁束密度をB、供給電流(端子TI−TI’間に供給する電流)をIとすると、ホール電圧(端子TVH−TVH’間に生じる電圧)VHは、
H=(RHIB/d)cosθ、RH=1/(qn)
と表せる。ここで、RHはホール係数であり、またqは電荷、nはキャリア濃度である。
上記式からも分かるように、磁界となす角度θに応じてホール電圧VHが変化するため、これを利用することで角度の検出が可能となる。このように、ホール素子を用いることで、上述の角度検出センサを実現することができる。
また、一般的なホール素子としては、例えば非特許文献1に記載のようなホール素子、いわゆる横型ホール素子が知られている。この横型ホール素子は、基板(ウェハ)表面に対して垂直な磁界成分を検出するものである。
以下、図14を参照して、このホール素子(横型ホール素子)についてさらに説明する。なお、図14(a)はこのホール素子の平面図、図14(b)は図14(a)のL1−L1線に沿った断面図である。
同図14(a)および(b)に示されるように、このホール素子80は、例えばP型(第1の導電型)のシリコンからなる半導体基板81の上に、例えばエピタキシャル成長にて形成されたN型(第2の導電型)のシリコンからなる半導体層82を有している。ここで、半導体層82には、このホール素子80を他の素子と素子分離すべく、半導体基板81に接続されるようなP型の拡散領域D83が形成されている。
また、半導体層82の上には、駆動電流供給用の電極85aおよび85bと、ホール電圧検出用の電極85cおよび85dとがそれぞれ対向するかたちで上記拡散領域D83に囲繞される部分の4隅に配設されている。そして、これら電極85a〜85dとオーミック接触を形成すべく、半導体層82の表面には同半導体層82よりも濃度の高いN型からなるN+拡散層84a〜84dが形成されている。
ここで、例えば電極85aと電極85bとの間に一定の駆動電流を流すと、その電流は基板表面に水平な成分を含む電流となる。このとき、このホール素子80に、基板表面に対して垂直な成分を含む磁界が入射されると、上述したホール効果によって電極85cと電極85dとの間にホール電圧が発生することとなる。すなわち、それら電極85cおよび85dを通じてその発生したホール電圧を検出することで、先の図13に示した式から基板表面に対して垂直な磁界成分を求めることができる。このように、このホール素子では、基板表面に対して垂直な磁界成分を検出することができる。
これに対して近年、基板(ウェハ)面に対して水平な磁界成分を検出するホール素子も提案されている。このようなホール素子としては、例えば同じく非特許文献1に記載されているホール素子、いわゆる縦型ホール素子がある。
次に、図15を参照して、このホール素子(縦型ホール素子)について説明する。なお、図15において、図15(a)はこのホール素子の平面図、図15(b)は図15(a)のL1−L1線に沿った断面図、図15(c)は図15(a)のL2−L2線に沿った断面図である。
同図15(a)〜(c)に示されるように、このホール素子90は、例えばP型のシリコンからなる半導体基板91と、この表面にN型の不純物を導入して形成された埋込層96の上に例えばエピタキシャル成長にて形成されたN型のシリコンからなる半導体層92を有している。なお、埋込層96は、半導体層92よりも濃度の高いN型からなる。
また半導体層92の上には、駆動電流供給用の電極95a〜95cや、ホール電圧検出用の電極95dおよび95eが配設されている。ここで、電極95aは、電極95bおよび95cと、これら電極に直交するかたちで配設された電極95dおよび95eとの双方に挟まれるかたちで配設されている。また半導体層92の表面には、これら電極95a〜95eとオーミック接触を形成すべく、半導体層92よりも濃度の高いN型からなるN+拡散層94a〜94eが形成されている。
また上記半導体層92には、電極95a〜95eの全ての周囲を囲繞するかたちで拡散領域D93が形成されるとともに、さらにこの内側に電極95aおよび95dおよび95eの周囲を囲繞するかたちでトレンチT93が形成されている。ここで、トレンチT93は、半導体層92の底面に形成される埋込層96に接続される態様で、また拡散領域D93は、半導体基板91に接続される態様でそれぞれ延設されている。なお、トレンチT93には、例えばポリイミドからなる絶縁膜93が埋設されている。そしてこのホール素子90においては、それらトレンチT93および埋込層96によって区画される部分が、いわゆるホールプレートHP9となっている。すなわちこのホール素子90では、この部分(ホールプレートHP9)に入射される磁気(磁界)を検出するようになっている。
ここで、例えば電極95aと電極95bとの間、および電極95aと電極95cとの間にそれぞれ一定の電流を流すと、電極95aから埋込層96へ基板表面に垂直な成分を含む電流が流れることとなる。このとき、このホール素子90に、基板表面に対して水平な成分を含む磁界が入射されると、上述したホール効果によって電極95dと電極95eとの間にホール電圧が発生する。このため、そのホール電圧をそれら電極95dおよび95eを通じて検出することで、先の図13に示した式から基板表面に対して水平な磁界成分を求めることができる。なおここでは、図15に示す寸法dが、先の図13に示した式のホール素子の厚さdに相当する。このように、このホール素子では、基板表面に対して水平な磁界成分を検出することができる。
前中一介、外3名,「集積化三次元磁気センサ」,電気学会論文誌 C,平成元年,第109巻,第7号,p483−490
このように、図15に例示したようなホール素子によれば、基板(ウェハ)表面に対して水平な磁界成分を検出することは確かに可能である。しかし、この従来のホール素子(縦型ホール素子)ではその構造が複雑である故に、アライメントずれや素子の形状等の影響によって電位分布のアンバランス(不平衡)が引き起こされ、オフセット電圧(不平衡電圧)が生じ易くなっている。
このように、上記従来のホール素子の場合、基板表面に対して水平な磁界成分を検出することができるとはいえ、オフセット電圧が生じ易い構造となっているため、オフセット電圧に起因する温度特性の悪化等が生じ易く、その結果、磁気検出精度の低下が懸念されるようになっている。ちなみに、ここでいうオフセット電圧とは、磁界が印加されていないときの出力電圧に相当するものである。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、オフセット電圧を抑制して、より高い精度での磁気検出を可能とするホール素子および磁気センサおよび磁気検出方法を提供することを目的とする。
こうした目的を達成すべく、請求項1に記載のホール素子では、基板に電流を供給する電極および同基板から電流を取り出す電極により構成される駆動電流供給用の電極の組と、該駆動電流供給用の電極の組の少なくとも一方の電極を挟むかたちで配設されて前記基板に供給される電流に対するホール電圧を検出可能とするホール電圧検出用の電極の組とを当該基板の同一表面に少なくとも1組ずつ有し、それら2種の電極の組を通じて前記基板の表面に水平な磁界成分を検出するホール素子として、前記2種の電極の組を構成する2組の電極の組は、一直線上に交互に配設されて且つ、その直線の垂線を対称軸として線対称の関係を有してなり、これら2組の電極の組を、前記駆動電流供給用の電極の組とする電極の組と前記ホール電圧検出用の電極の組とする電極の組として相互に入れ替えるとともに、前記基板は、第1の導電型からなる半導体基板の上に第2の導電型からなる半導体層が形成されたものが用いられるとともに、前記半導体層には、前記2組の電極の組として配設される4つの電極のうちの内側に位置する2つの電極の周囲を囲繞して且つ、前記第1の導電型からなる半導体基板近くまで延設されるかたちでこの半導体層の底面近傍に選択的に電流通路を形成する電位障壁が形成されてなり、前記電位障壁は、前記選択的に形成される電流通路として前記半導体層の底面に形成されて該半導体層よりも濃度の高い第2の導電型からなる埋込層に接続される態様で延設される構造とする。
ホール素子としてのこのような構造によれば、上記基板の表面に配設される2組の電極の組について駆動電流供給用の電極の組とする電極の組とホール電圧検出用の電極の組とする電極の組とを入れ替えることで、磁気検出時のオフセット電圧を抑制することができ、ひいてはより高い精度での磁気(磁界)検出が可能となる。
また、上記構成では、前記基板として、第1の導電型からなる半導体基板の上に第2の導電型からなる半導体層が形成されたものを用いるとともに、前記半導体層を、前記2組の電極の組として配設される4つの電極のうちの内側に位置する2つの電極の周囲を囲繞して且つ、前記第1の導電型からなる半導体基板の近くまで延設されるかたちでこの半導体層の底面近傍に選択的に電流通路を形成する電位障壁が形成されるようにしている。
こうした構造によれば、前記2組の電極の組として配設される4つの電極のうち内側に位置する2つの電極の下方に上記電位障壁にて区画されてホールプレート(磁気検出部)が形成される。そして、このホールプレートでの電流は、基板(ウェハ)表面に垂直な成分を含んで上記内側に位置する2つの電極から上記半導体層の底面近傍に選択的に形成される電流通路へと流れることとなる。また、基板(ウェハ)表面に対して水平な磁界成分を含む磁界(磁気)が入射されるときにこのホールプレートに発生するホール電圧は、前記ホール電圧検出用の電極の組とする電極の組を通じて検出することができる。このように、上記構造によれば、縦型ホール素子として適正に動作させることができるようになる。
さらに、上記構造では、前記電位障壁を、前記選択的に形成される電流通路として前記半導体層の底面に形成されて該半導体層よりも濃度の高い第2の導電型からなる埋込層に接続される態様で延設するようにする。
このような構造とすることで、半導体層の底面近傍に好適な電流通路を形成することができ、適切に駆動電流を流すことができるようになる。すなわち、ホール素子の構造としては上記構造が特に適している。
また、請求項に記載のホール素子では、前記電位障壁として、第1の導電型からなる拡散領域を用いるようにする。
こうした構造とすることで、前記電位障壁を容易に実現することができる。
また、請求項に記載のホール素子では、前記電位障壁として、絶縁膜の埋設されたトレンチを用いるようにする。
こうした構造によれば、当該電位障壁によって絶縁区画される領域に好適なホールプレート(磁気検出部)を形成することができるようになる。
またこの場合、請求項に記載のように、前記トレンチの内壁面に第1の導電型からなる拡散領域を形成するようにすることで、当該素子の高感度化を図ることができるようになる。
具体的には、一般に、半導体基板にトレンチを形成すると、そのトレンチの内壁面にはダメージ層が形成されることとなり、そこでキャリアの再結合が生じ易くなる。この点、上記構造では、トレンチ内壁面に形成された第1の導電型からなる拡散領域によって、こうしたキャリアの再結合が抑制されるようになる。また、この第1の導電型からなる拡散領域と前記第2の導電型からなる半導体層との間にはPN接合が形成されて空乏層が素子内部に進入することとなるため、先の図13に示した式の寸法dに相当する寸法を実質的に狭めることができる。こうして、当該素子の高感度化が図られることとなる。
また、請求項に記載のホール素子では、前記半導体層よりも濃度の高い第2の導電型からなる拡散層を、前記2組の電極の組として配設される4つの電極のうちの両端に位置する2つの電極の各々から延設するようにする。
こうした構造とすることで、前記半導体層の底面近傍に選択的に形成される電流通路を通じて前記両端に位置する2つの電極の下方に流れてくるホールプレート(磁気検出部)からの電流を前記両端に位置する2つの電極へ導くことができるようになる。すなわち上記構造によれば、縦型ホール素子として適正且つ好適に動作させることができるようになる。
また、請求項に記載の磁気センサでは、請求項1〜のいずれか一項に記載のホール素子を同一基板上に直列接続される態様で配設するようにする。
磁気センサとしてこのような構造を採用することで、ホール電圧検出用の電極の組に出力される電圧を大きくすることができ、ひいては当該磁気センサの高感度化を図ることができるようになる。
また、請求項に記載の磁気センサでは、請求項1〜のいずれか一項に記載のホール素子を同一基板上に並列接続される態様で配設するようにする。
このような構造とすることで、これら並列接続されるホール素子の出力電圧(ホール電圧検出用の電極の組に出力される電圧)やオフセット電圧(不平衡電圧)を平均化して高い精度で磁気を検出することができるようになる。
また、請求項に記載の磁気センサでは、請求項1〜のいずれか一項に記載のホール素子を同一基板上に対向配置するようにする。
このような構造とすることで、これら対向配置した素子同士の出力電圧(ホール電圧検出用の電極の組に出力される電圧)を平均化することができ、当該センサの高精度化が期待できる。
またこの場合、請求項に記載の磁気センサでは、前記対向配置されてなるホール素子を、チップとして切り出された基板の側面に対して45°傾けられて配置するようにする。
通常、ホール電圧はキャリア移動度に比例する。このため、上記のように応力の影響を受けにくい面方位にホール素子を配置することにより、当該センサのさらなる高精度化が期待できるようになる。
また、請求項1に記載の磁気センサでは、請求項1〜のいずれか一項に記載のホール素子の2つと、基板表面に垂直な磁界成分の検出を可能とするホール素子の1つとを、同一基板上に直交する3軸方向の磁界成分を検出可能に配設するようにする。
このような構造とすることで、直交する3軸方向の磁界成分を検出することができるようになり、いわゆる3次元磁気センサとして機能するようになる。
また、請求項1に記載の磁気検出方法では、基板に電流を供給する電極および同基板から電流を取り出す電極により構成される駆動電流供給用の電極の組と、該駆動電流供給用の電極の組の少なくとも一方の電極を挟むかたちで配設されて前記基板に供給される電流に対するホール電圧を検出可能とするホール電圧検出用の電極の組とを当該基板の同一表面に少なくとも1組ずつ有し、それら2種の電極の組を通じて前記基板の表面に水平な磁界成分を検出するホール素子による磁気検出方法として、前記基板は、第1の導電型からなる半導体基板の上に第2の導電型からなる半導体層が形成されてなるとともに、前記半導体層には、前記2種の電極の組を構成する2組の電極の組として配設される4つの電極のうちの内側に位置する2つの電極の周囲を囲繞して且つ、前記第1の導電型からなる半導体基板近くまで延設されるかたちでこの半導体層の底面近傍に選択的に電流通路を形成する電位障壁が形成されていて、この電位障壁は、前記選択的に形成される電流通路として前記半導体層の底面に形成されて該半導体層よりも濃度の高い第2の導電型からなる埋込層に接続される態様で延設されており、この基板の同一表面に配設される2組の電極の組は、一直線上に交互に配設されて且つ、その直線の垂線を対称軸として線対称の関係を有するとともに、これら2組の電極の組について前記駆動電流供給用の電極の組とする電極の組と前記ホール電圧検出用の電極の組とする電極の組とを入れ替えつつ前記基板の表面に水平な磁界成分の検出を行うようにする。
磁気検出方法としての上記方法によれば、オフセット電圧を抑制してより高い精度での磁気検出を行うことができるようになる。
また、請求項1に記載の磁気検出方法では、前記基板に供給される電流として一定の電流を供給しつつ前記基板の表面に水平な磁界成分の検出を行うようにする。
このような方法によれば、オフセット電圧を好適に打ち消す(キャンセルする)ことができるようになる
図1に、この発明についてその第1の実施の形態を示す。この実施の形態にかかるホール素子も、先の図15に例示したホール素子と同様、基板(ウェハ)面に対して水平な磁界成分を検出する、いわゆる縦型ホール素子である。ただし、この実施の形態のホール素子では、図1(a)および(b)に示す構造とすることによって、前述したような磁気検出精度の低下を抑えるようにしている。
以下、同図1を参照して、この実施の形態にかかるホール素子の構造について詳述する。なお、図1において、図1(a)はこのホール素子の平面図、図1(b)は図1(a)のL2−L2線に沿った断面図である。
同図1(a)および(b)に示されるように、このホール素子10も、大きくは、例えばP型(第1の導電型)のシリコンからなる半導体基板11の上に、例えばエピタキシャル成長にて形成されたN型(第2の導電型)のシリコンからなる半導体層12を有して構成されている。一般に、N型のシリコンはP型のシリコンよりもキャリア移動度が大きいため、半導体層12の材料としてはN型のシリコンが特に適している。
また、半導体層12の上には、L2−L2線に沿って電極15a〜15dが交互に配設されている。そして、電極15aおよび15bの電極の組と、電極15cおよび15dの電極の組とは、L2−L2線の垂線であるL1−L1線を対称軸として線対称の関係を有している。
また上記半導体層12には、電極15a〜15dの全ての周囲を囲繞するかたちでトレンチT13が形成されるとともに、さらにその内側に電極15aおよび15cと電極15bおよび15dとの間をそれぞれ仕切るかたちで上記トレンチT13と接続されるトレンチT13aおよびT13bが形成されている。またここで、トレンチT13aおよびT13bは各々、半導体層12の底面に形成されて該半導体層12よりも濃度の高いN型からなる埋込層16aおよび16bに接続される態様で、また、トレンチT13は半導体基板11に接続される態様でそれぞれ延設されている。なお、これらトレンチT13およびT13aおよびT13bには、例えばノンドープ多結晶シリコンやポリイミド等からなる絶縁膜13および13aおよび13bがそれぞれ埋設されている。そしてこのホール素子10においては、これらトレンチ、並びに半導体基板11、埋込層16aおよび16bによって区画される部分が、いわゆるホールプレートHP1となっている。すなわちこのホール素子10では、この部分(ホールプレートHP1)に入射される磁気(磁界)を検出するようになっている。
また、半導体層12の表面には、上記電極15a〜15dとオーミック接触を形成すべく、半導体層12よりも濃度の高いN型からなるN+拡散層14a〜14dが形成されている。またこれら電極15a〜15dのうちの両端に位置する電極15dおよび15bの下方には、上記埋込層16aおよび16bにそれぞれ接続される態様で、同じく半導体層12よりも濃度の高いN型からなる拡散層17aおよび17bが形成されている。なお、このホール素子10は、標準的なバイポーラプロセスおよびトレンチプロセスで作製することができる。一般にバイポーラプロセスは、センサの駆動回路として通常用いられるアナログ回路の作製に適したプロセスであるため、当該ホール素子10は周辺回路との集積化も容易に行うことができる。
次に、図2を併せ参照して、この実施の形態にかかるホール素子の動作について詳述する。
図1(b)中の端子TA、端子TB、並びに端子TC、端子TDは、それぞれ電極15a、電極15b、並びに電極15c、電極15dに電気的に接続された端子である。
ここで、図2に示すように、例えば端子TAと端子TBとの間に電圧を印加して電極15aから半導体層12に一定の駆動電流を供給すると、その電流は埋込層16bに向かって流れて、電位障壁となるトレンチT13bによって半導体層12の底面近傍に選択的に形成される電流通路、すなわち埋込層16bを通じて電極15bの下方に至る。その後、この電流は、拡散層17bを通じて電極15bに流れ込むこととなる。
このとき、ホールプレートHP1には基板表面に対して垂直な成分を含む電流が流れることとなるため、例えば図1や図2中に矢印Bにて示す方向の磁界、すなわち基板表面に対して水平な成分を含む磁界が入射されると、前述したホール効果によって電極15cと電極15dとの間にホール電圧が発生することとなる。このため、端子TCおよびTDを通じてその発生したホール電圧を検出することによって、ホールプレートHP1に入射される磁界のうち基板表面に対して水平な磁界成分を先の図13に示した式から求めることができる。なおここでは、図1に示した寸法dが、先の図13に示した式のホール素子の厚さdに相当する。
このように、上記構造とすることで、このホール素子10はいわゆる縦型ホール素子として適正に動作することとなる。またここでは、端子TAと端子TBとの間に電圧を印加して電極15aから半導体層12に駆動電流を供給する場合についてのみ説明した。しかし上述のように、このホール素子10では、電極15aおよび15bの電極の組と電極15cおよび15dの電極の組とがL1−L1線を対称軸として線対称の関係を有して配設されている。このため、端子TCと端子TDとの間に電圧を印加して半導体層12に駆動電流を供給する場合についても同様に、端子TAおよびTBを通じてホール電圧を検出して基板表面に対して水平な磁界成分を求めることができるようになっている。また駆動電流の方向を反対にした場合も、例えば電極15bから電極15aへ駆動電流を流す場合も同様に、磁界(磁気)を検出することができる。
以下、同図3を併せ参照して、この実施の形態にかかるホール素子の駆動態様について詳述する。なお、図3(a)はこのホール素子の平面図、図3(b)は同ホール素子の等価回路である。またここに示す端子T1、T2、T3、T4は、先の図1および図2に示した端子TA、TD、TB、TCに相当するものである。ちなみに一般的なホール素子も、図3(b)に示すような等価回路になる。
前述したように、ホール電圧は、物質中を運動するキャリアが磁場(磁界)によるローレンツ力を受けて偏在した結果、そのローレンツ力とつり合うように発生する電場(電界)に起因するものである。従って、図3(a)に示すようなホール素子10に例えば端子T1から端子T3へ一定の駆動電流を流した状態で図3中に矢印Bにて示す方向の磁界が入射されると、端子T2の電位が端子T4の電位に対してホール電圧VH24の分だけ高くなる。また一方、端子T2から端子T4へ一定の駆動電流を流した状態で図3中に矢印Bにて示す方向の磁界が入射されると、端子T3の電位が端子T1の電位に対してホール電圧VH31の分だけ高くなる。このとき、当該ホール素子10が端子T1〜T4間で完全に対称に作られていれば、端子T2と端子T4との間および端子T1と端子T3との間にそれぞれ出力される電圧V24およびV31は、それぞれ「V24=VH24」、「V31=VH31」となる。
しかし通常、電極の配置位置に関する制約やデバイス作製時のマスク合わせ誤差による位置ずれ(アライメントずれ)等があるため、ホール素子をそれら端子間で完全に対称に作ることは極めて困難である。そのため、実際に出力される電圧には、ホール電圧とともにオフセット電圧(不平衡電圧)が含まれる。すなわち、出力電圧V24およびV31は、それぞれ「V24=VH24+ΔV24」、「V31=VH31+ΔV31」となる。そして、このように出力電圧にオフセット電圧が含まれると、オフセット電圧に起因する温度特性の悪化等が生じ易く、磁気検出精度の低下が懸念されることは前述した通りである。ちなみに、ここでいうオフセット電圧も、磁界が印加されていないときの出力電圧に相当する。
ここで、図3(b)のような抵抗ブリッジとして当該ホール素子10を考えると、端子T1から端子T3へ一定の駆動電流I13を流した時のオフセット電圧ΔV24は、
ΔV24=I13×(R23×R41−R12×R34)/(R12+R23+R34+R41)
となる。
また、端子T2から端子T4へ一定の駆動電流I24を流した時のオフセット電圧ΔV31は、
ΔV31=I24×(R12×R34−R23×R41)/(R12+R23+R34+R41)
となる。すなわち、これらオフセット電圧ΔV24およびΔV31は、「ΔV24×I24=−ΔV31×I13」の関係を有することとなる。
またこの実施の形態においては、駆動電流供給用の端子の組(電極の組)とホール電圧検出用の端子の組(電極の組)とを所定周期で入れ替えつつ磁界の検出を行うようにする。すなわち、端子T1と端子T3との間に駆動電流I13を流しての端子T2およびT4による電圧検出と、端子T2と端子T4との間に駆動電流を流しての端子T1およびT3による電圧検出とを所定周期で繰り返し行い、いわばチョッパ駆動によってこのホール素子は駆動されることとなる。
またこのホール素子10では、電極15aおよび15bの電極の組と電極15cおよび15dの電極の組とが、L2−L2線上に交互に配設されて且つ、同L2−L2線の垂線であるL1−L1線を対称軸として線対称の関係を有している(図1(a)参照)。このため、端子T1およびT3の端子の組(電極15aおよび15bの電極の組)、および端子T2およびT4の端子の組(電極15cおよび15dの電極の組)のいずれをホール電圧検出用の端子の組(電極の組)として用いても同様にホール電圧を検出することができる。すなわち、端子T2と端子T4との間および端子T1と端子T3との間にそれぞれ出力される電圧V24およびV31は、「V24≒V31」の関係を有することとなる。
またこのとき、端子T1と端子T3との間に供給する駆動電流の大きさと、端子T2と端子T4との間に供給する駆動電流の大きさとが等しくなるようにする。すなわち「I13=I24」となり、ここでV24とV31との和をとると、
V24+V31=VH24+VH31
のように、オフセット電圧は原理的に完全に打ち消される(キャンセルされる)こととなる。そして、こうして所定周期で検出されるホール電圧からこれに対応する磁気(磁界)を算出することで、オフセット電圧を抑制して例えば格子欠陥成長等による抵抗分変化の影響や抵抗の温度変化の影響等を緩和することができるようになり、ひいてはより高い精度での磁界検出を行うことができるようになる。
このように、この実施の形態にかかるホール素子においては、上記構造および駆動方法を通じてオフセット電圧を打ち消しつつ磁気(磁界)を検出することができるようになっている。
以上説明したように、この実施の形態にかかるホール素子および磁気検出方法によれば、以下のような優れた効果が得られるようになる。
(1)駆動電流供給用の端子の組(電極の組)とホール電圧検出用の端子の組(電極の組)とを所定周期で入れ替えつつ磁界の検出を行うようにした。これにより、オフセット電圧を抑制して格子欠陥成長による抵抗分変化の影響や抵抗の温度変化の影響を緩和することができるようになり、ひいてはより高い精度での磁界検出を行うことができるようになる。
(2)また、このように高い精度での磁界検出を可能とすることは、歩留り向上にもつながり、ひいては低コスト化や省エネルギー化を図ることもできるようになる。
(3)また、電極15aおよび15bの電極の組と電極15cおよび15dの電極の組とを、L2−L2線上に交互に配設されて且つ、同L2−L2線の垂線であるL1−L1線を対称軸として線対称の関係を有するものとした(図1(a)参照)。こうした構造をとることにより、電極15aおよび15bの電極の組、および電極15cおよび15dの電極の組のいずれをホール電圧検出用の電極の組として用いても同様にホール電圧を検出することができるようになり、ひいては上述のオフセット電圧についてもこれを好適に打ち消すことができるようになる。
(4)また、駆動電流供給用の電極の組に一定の電流を供給しつつ磁気検出を行うようにした。こうすることにより、原理的にオフセット電圧が完全に打ち消される(キャンセルされる)ようになる。
(5)半導体層12に、電極15aおよび15cの周囲を囲繞する態様で、絶縁膜の埋設されたトレンチT13およびT13aおよびT13bを形成した。またこれらトレンチT13およびT13aおよびT13bを、それぞれ埋込層16aや埋込層16bに接続される態様で延設して半導体層12の底面近傍に選択的に電流通路を形成するようにした。さらに電極15bおよび15dの下方に、埋込層16aおよび16bにそれぞれ接続される態様で拡散層17aおよび17bを形成した。こうした構造とすることで、このホール素子10は、縦型ホール素子として適正且つ好適に動作するようになる。
(第2の実施の形態)
次に、図4に、この発明についてその第2の実施の形態を示す。なお、図4は、この実施の形態にかかるホール素子について、その概略構造を模式的に示すものである。また、この図4(a)および(b)は、先の図1(a)および(b)に対応するものである。すなわちこの図4において、符号21〜23、23a、23b、24a〜24d、25a〜25d、26a、26b、27a、27bにて示される各要素は、先の図1において符号11〜13、13a、13b、14a〜14d、15a〜15d、16a、16b、17a、17bにて示した各要素に対応するものである。また、符号T23、T23aおよびT23b、HP2にて示される各要素は、先の図1において符号T13、T13aおよびT13b、HP1にて示した各要素に対応するものである。またその他、先の図1に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付して示している。ここでは、これら各要素の重複する説明は割愛する。
同図4に示されるように、このホール素子20も、基本的には先の図1に示したホール素子10と同様の構造を有しており、その動作態様も前述した通りである。ただし、このホール素子20のトレンチT23、並びにトレンチT23aおよびT23bの内壁面には、P型からなる拡散領域D23c、並びに同じくP型からなる拡散領域D23aおよびD23bがそれぞれ形成されている。またここでも、これらトレンチT23およびT23aおよびT23bには、例えばノンドープ多結晶シリコンやポリイミド等からなる絶縁膜23および23aおよび23bがそれぞれ埋設されている。
一般に、半導体基板にトレンチを形成すると、そのトレンチの内壁面にはダメージ層が形成されることとなり、そこでキャリアの再結合が生じ易くなる。この点、この実施の形態にかかるホール素子では、トレンチT23およびT23aおよびT23bの内壁面にP型からなる拡散領域D23a〜D23cを形成するようにしたため、こうしたキャリアの再結合が抑制されるようになる。また、この拡散領域D23a〜D23cと半導体層22との間にはPN接合が形成されて空乏層が素子内部に進入することとなるため、図4に示す寸法dの実効的な寸法を狭めることができる。なおここでも、この図4に示す寸法dが先の図13に示した式のホール素子の厚さdに相当し、この式からも分かるように、寸法dを狭めることでホール電圧を大きくすることができ、ひいては当該素子の高感度化を図ることができるようになる。
以上説明したように、この第2の実施の形態にかかるホール素子および磁気検出方法によれば、先の第1の実施の形態による前記(1)〜(5)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることができるとともに、新たに次のような効果を得ることもできる。
(6)トレンチT23およびT23aおよびT23bの内壁面にP型からなる拡散領域D23a〜D23cを形成するようにした。これにより、当該ホール素子の高感度化を図ることができるようになる。
(第3の実施の形態)
次に、図5に、この発明についてその第3の実施の形態を示す。なお、図5は、この実施の形態にかかるホール素子について、その概略構造を模式的に示すものである。また、この図5(a)および(b)は、先の図1(a)および(b)に対応するものである。すなわちこの図5において、符号31、32、34a〜34d、35a〜35d、36a、36b、37a、37b、HP3にて示される各要素は、先の図1において符号11、12、14a〜14d、15a〜15d、16a、16b、17a、17b、HP1にて示した各要素に対応するものである。またその他、先の図1に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付して示している。ここでは、これら各要素の重複する説明は割愛する。
同図5に示されるように、このホール素子30も、基本的には先の図1に示したホール素子10と同様の構造を有しており、その動作態様も前述した通りである。ただし、このホール素子30では、絶縁膜の埋設されたトレンチT13およびT13aおよびT13bに代えて、P型の拡散領域D33およびD33aおよびD33bを電位障壁として用いるようにしている。また、これら拡散領域D33およびD33aおよびD33bは、半導体層32の底面に形成されてこれら拡散領域よりも濃度の高いP型からなる埋込層33に接続される態様でそれぞれ延設されている。
このような構造とした場合も、絶縁膜の埋設されたトレンチT13およびT13aおよびT13bを電位障壁として用いた場合と同様に磁気検出を行うことができる。また、ホール素子としてこのような構造を採用することで、製造工程を簡易なものにすることができる。
以上説明したように、この第3の実施の形態にかかるホール素子によれば、先の第1の実施の形態による前記(1)〜(5)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることができるとともに、新たに次のような効果を得ることもできる。
(7)P型の拡散領域D33およびD33aおよびD33bを電位障壁として用いるようにした。こうすることで、当該ホール素子をより容易に製造することができるようになり、ひいては製造工程の低コスト化を図ることができるようなる。
(第4の実施の形態)
次に、図6に、この発明についてその第4の実施の形態を示す。なお、図6は、この実施の形態にかかる磁気センサについて、その概略構造を模式的に示すものである。また、この図6において、符号41、42、431および432、431aおよび432a、431bおよび432b、451a〜451dおよび452a〜452dにて示される各要素は、先の図1において符号11、12、13、13a、13b、15a〜15dにて示した各要素に対応するものである。また、符号T431およびT432、T431aおよびT432a、T431bおよびT432b、HP41およびHP42にて示される各要素は、先の図1において符号T13、T13a、T13b、HP1にて示した各要素に対応するものである。また、符号443a〜443d、453a〜453d、D433にて示される各要素は、先の図14において符号84a〜84d、85a〜85d、D83にて示した各要素に対応するものである。ここでは、これら各要素の重複する説明は割愛する。
同図6に示されるように、この磁気センサでは、先の図1に示したホール素子10と同様の構造を有するホール素子401および402が、同一基板(半導体基板41)上に直交する2軸方向の磁界(磁気)成分の検出を可能とする態様で配設されている。より詳しくは、ホール素子401は図中X軸方向(矢印Bxにて示す方向)の磁界成分の検出を可能とする態様で、ホール素子402は図中Y軸方向(矢印Byにて示す方向)の磁界成分の検出を可能とする態様でそれぞれ配設されている。また同一基板上に、先の図14に示したホール素子80と同様の構造を有するホール素子403、いわゆる横型ホール素子が、上記2軸(X軸およびY軸)方向と直交する図中Z軸方向(矢印Bzにて示す方向)の磁界成分の検出を可能とする態様で配設されている。
このように、この磁気センサは、直交する3軸方向の磁界成分を検出することができるようになっており、いわゆる3次元磁気センサとして機能する。すなわちこの磁気センサでは、同一基板上に配設された各ホール素子によって当該基板に入射される磁界のx成分、y成分、z成分を独立且つ高精度に検出することができ、高い精度での広角度(360°)検出が可能となっている。
以上説明したように、この第4の実施の形態にかかる磁気センサおよび磁気検出方法によれば、先の第1の実施の形態による前記(1)〜(5)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることができるとともに、新たに次のような効果を得ることもできる。
(8)同一基板上に、直交する3軸方向の磁界成分の検出を可能とする態様で、ホール素子401および402および403を配設するようにした。これにより、当該磁気センサはいわゆる3次元磁気センサとして機能するようになり、高い精度での広角度(360°)検出が可能になる。
(第5の実施の形態)
次に、図7に、この発明についてその第5の実施の形態を示す。なお、図7は、この実施の形態にかかる磁気センサについて、その概略構造を模式的に示すものである。また、この図7において、符号51、52、551a〜551dおよび552a〜552dおよび55na〜55ndにて示される各要素は、先の図1において符号11,12、15a〜15dにて示した各要素に対応するものである。またその他、先の図1に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付して示している。ここでは、これら各要素の重複する説明は割愛する。
同図7に示されるように、この磁気センサでは、同一基板(半導体基板51)上に、先の図1に示したホール素子10と同様の構造を有するホール素子501〜50nが直列接続されて配設されている。すなわち、ホール素子501の電極551cと同素子に隣接するホール素子502の電極552dとが、またホール素子501の電極551bとホール素子502の電極552aとがそれぞれ電気的に接続されている。そして、こうして隣接ホール素子同士が接続されていくことで、両端に位置するホール素子501および50nの端子、端子TAおよびTB、並びに端子TCおよびTDが浮いた状態となり、これら端子を通じて駆動電流の供給およびホール電圧の検出を行うようになっている。
このように、複数のホール素子を同一基板上に直列接続される態様で配設することで、ホール電圧検出用の端子の組(電極の組)に出力される電圧を大きくすることができ、ひいては当該磁気センサの高感度化を図ることができるようになる。
以上説明したように、この第5の実施の形態にかかる磁気センサおよび磁気検出方法によれば、先の第1の実施の形態による前記(1)〜(5)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることができるとともに、新たに次のような効果を得ることもできる。
(9)n個のホール素子(501〜50n)を、同一基板上に直列接続される態様で配設するようにした。これにより、出力電圧を大きくすることができ、ひいては当該磁気センサの高感度化を図ることができるようになる。
(第6の実施の形態)
次に、図8に、この発明についてその第6の実施の形態を示す。なお、図8は、この実施の形態にかかる磁気センサについて、その概略構造を模式的に示すものである。また、この図8において、符号61、62、651a〜651dおよび652a〜652dおよび653a〜653dおよび65na〜65ndにて示される各要素は、先の図1において符号11,12、15a〜15dにて示した各要素に対応するものである。またその他、先の図1に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付して示している。ここでは、これら各要素の重複する説明は割愛する。
同図8に示されるように、この磁気センサでは、同一基板(半導体基板61)上に、先の図1に示したホール素子10と同様の構造を有するホール素子601〜60nが並列接続されて配設されている。すなわち、各ホール素子の電極、電極601a〜60na、電極601b〜60nb、電極601c〜60nc、電極601d〜60ndがそれぞれ電気的に接続されている。
このように、複数のホール素子を同一基板上に並列接続される態様で配設することで、これらホール素子の出力電圧(ホール電圧検出用の電極の組に出力される電圧)やオフセット電圧(不平衡電圧)を平均化して高い精度で磁気検出を行うことができるようになる。
以上説明したように、この第6の実施の形態にかかる磁気センサおよび磁気検出方法によれば、先の第1の実施の形態による前記(1)〜(5)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることができるとともに、新たに次のような効果を得ることもできる。
(10)n個のホール素子(601〜60n)を、同一基板上に並列接続される態様で配設するようにした。これにより、これらホール素子の出力電圧やオフセット電圧を平均化して高い精度で磁気検出を行うことができるようになる。
(第7の実施の形態)
次に、図9に、この発明についてその第7の実施の形態を示す。なお、図9は、この実施の形態にかかる磁気センサについて、その概略構造を模式的に示すものである。また、この図9において、符号71、72、751a〜751dおよび752a〜752dおよび753a〜753dおよび754a〜754dにて示される各要素は、先の図1において符号11,12、15a〜15dにて示した各要素に対応するものである。ここでは、これら各要素の重複する説明は割愛する。
同図9に示されるように、この磁気センサでは、同一基板(半導体基板71)上に、チップとして切り出された基板の側面に対して45°傾けられてホール素子701および702と、ホール素子703および704とがそれぞれ対向配置されている。なお、これらホール素子701〜704は、先の図1に示したホール素子10と同様の構造を有するものである。
このようにホール素子を対向配置することで、これら対向配置した素子同士の出力電圧(ホール電圧検出用の電極の組に出力される電圧)を平均化することができ、当該センサの高精度化が期待できる。
また通常、ホール電圧はキャリア移動度に比例する。このため、応力の影響を受けにくい面方位、すなわち基板側面に対して45°傾けた方向に沿ってホール素子を配置することにより、当該センサのさらなる高精度化が期待できるようになる。
以上説明したように、この第7の実施の形態にかかる磁気センサおよび磁気検出方法によれば、先の第1の実施の形態による前記(1)〜(5)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることができるとともに、新たに次のような効果を得ることもできる。
(11)ホール素子701および702とホール素子703および704とを、それぞれチップとして切り出された基板の側面に対して45°傾けて同一基板上に対向配置するようにした。こうすることで、当該センサの高精度化が期待できるようになる。
(他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下の態様をもって実施することもできる。
・上記第1の実施の形態において、図1中の埋込層16aおよび16b、拡散層17aおよび17b、あるいはこれら双方を割愛した構造も適宜採用することができる。図10(a)〜(c)に、これらを割愛した構造をそれぞれ示す。なお、同図10(a)〜(c)は各々、図1(b)に対応する断面図である。そして、図10(a)は埋込層16aおよび16bを割愛した構造を示す断面図、図10(b)は拡散層17aおよび17bを割愛した構造を示す断面図、図10(c)は埋込層16aおよび16bと拡散層17aおよび17bとの双方を割愛した構造を示す断面図である。またここで、上記埋込層16aおよび16bを割愛した構造においても、トレンチT13aおよびT13bによって半導体層12の底面近傍に選択的に電流通路が形成されている。ただしここでは、埋込層16aおよび16bに代わって半導体層12が電流通路となる。そして、これら構造のいずれの構造を採用した場合も、例えば第1の実施の形態の前記(1)〜(5)の効果に準じた効果を得ることができる。また、素子形成工程の工程数を削減することができ、ひいては素子単体の低コスト化を図ることができるようになる。
・また、上記第3の実施の形態においても、図5中の埋込層36aおよび36b、拡散層37aおよび37b、あるいはこれら双方を割愛した構造も適宜採用することができる。図11(a)〜(c)に、これらを割愛した構造をそれぞれ示す。なお、同図11(a)〜(c)は各々、図5(b)に対応する断面図である。そして、図11(a)は埋込層36aおよび36bを割愛した構造を示す断面図、図11(b)は拡散層37aおよび37bを割愛した構造を示す断面図、図11(c)は埋込層36aおよび36bと拡散層37aおよび37bとの双方を割愛した構造を示す断面図である。ここでも、上記埋込層36aおよび36bを割愛した構造では、埋込層36aおよび36bに代わって半導体層32が電流通路となる。そして、これら構造のいずれの構造を採用した場合も、例えば第1の実施の形態の前記(1)〜(5)の効果に準じた効果を得ることができる。また、素子形成工程の工程数を削減することができ、ひいては素子単体の低コスト化を図ることができるようになる。
・上記第7の実施の形態においては、同一基板上に、チップとして切り出された基板の側面に対して45°傾けてホール素子701および702とホール素子703および704とをそれぞれ対向配置するようにした。しかし、図12に示すように、同一基板上に、チップとして切り出された基板の側面に対して平行にしてそれらホール素子701および702とホール素子703および704とをそれぞれ対向配置するようにしてもよい。こうした構造を採用した場合も、例えば第1の実施の形態の前記(1)〜(5)の効果および第7の実施の形態の前記(11)の効果に準じた効果を得ることができる。
・上記各実施の形態においては、半導体基板の材料としてP型のシリコンを、半導体層の材料としてN型のシリコンを用いるようにしたが、導電型(N型およびP型)を入れ替えた構造としてもよい。また、これら半導体基板や半導体層の材料はシリコンに限られることなく、製造工程や構造上の条件等に応じてその他の材料を用いるようにしてもよい。例えば、GaAs、InSb、InAs等の化合物半導体やGe(ゲルマニウム)等も適宜採用することができる。特に、GaAs、InAsは温度特性の優れた材料であり、当該ホール素子あるいは磁気センサの高感度化を図るために用いて特に有効である。
・上記各実施の形態において、一直線上に交互に配設される4つの電極のうち内側に位置する2つの電極、例えば電極15aおよび15cの間に素子分離用の絶縁膜(LOCOSやSTI等)を設けるようにしてもよい。このような構造とすることで、これら電極の間隔が狭められたときに予測される同電極間の導通等の不具合を回避することができるようになる。
・その他、上記第1〜3の実施の形態にかかるホール素子は、駆動電流供給用の電極の組とする電極の組とホール電圧検出用の電極の組とする電極の組との2組の電極の組を入れ替えることによって磁気検出時のオフセット電圧の少なくとも一部が打ち消されるような配置をもって上記2組の電極の組が配設される範囲でその構造を変更することができる。
・また、上記第4〜7の実施の形態では、第1の実施の形態のホール素子を採用した磁気センサについて例示したが、第2あるいは第3の実施の形態のホール素子を採用しても同様の磁気センサを実現することができる。
・また、上記各実施の形態にかかる磁気検出方法も、基板の同一表面に配設される2組の電極の組について駆動電流供給用の電極の組とする電極の組とホール電圧検出用の電極の組とする電極の組とを入れ替えつつ基板表面に水平な磁界成分の検出を行う範囲で適宜変更することができる。例えば上記各実施の形態では、駆動電流として一定の電流を供給しつつ基板表面に水平な磁界成分の検出を行うようにしたが、必ずしも駆動電流を一定にして磁気検出を行う必要はなく、オフセット電圧の少なくとも一部を打ち消すことのできる範囲で任意に設定することができる。
この発明の第1の実施の形態について、(a)は同実施の形態にかかるホール素子の概略構造を模式的に示す平面図、(b)は(a)のL2−L2線に沿った断面図。 同実施の形態にかかるホール素子の磁気検出方法について、その磁気検出態様を示す断面図。 同実施の形態にかかるホール素子の磁気検出方法について、(a)はその磁気検出方法を説明するための平面図、(b)はその磁気検出方法を説明するための回路図。 この発明の第2の実施の形態について、(a)は同実施の形態にかかるホール素子の概略構造を模式的に示す平面図、(b)は(a)のL2−L2線に沿った断面図。 この発明の第3の実施の形態について、(a)は同実施の形態にかかるホール素子の概略構造を模式的に示す平面図、(b)は(a)のL2−L2線に沿った断面図。 この発明の第4の実施の形態について、同実施の形態にかかる磁気センサの概略構造を模式的に示す平面図。 この発明の第5の実施の形態について、同実施の形態にかかる磁気センサの概略構造を模式的に示す平面図。 この発明の第6の実施の形態について、同実施の形態にかかる磁気センサの概略構造を模式的に示す平面図。 この発明の第7の実施の形態について、同実施の形態にかかる磁気センサの概略構造を模式的に示す平面図。 (a)〜(c)は、上記第1の実施の形態にかかるホール素子の変形例について、その断面構造を模式的に示す断面図。 (a)〜(c)は、上記第3の実施の形態にかかるホール素子の変形例について、その断面構造を模式的に示す断面図。 上記第7の実施の形態にかかる磁気センサの変形例について、その平面構造を模式的に示す平面図。 一般的なホール素子の磁気検出原理を説明するための斜視図。 従来のホール素子(横型ホール素子)の一例について、(a)はそのホール素子の概略構造を模式的に示す平面図、(b)は(a)のL1−L1線に沿った断面図。 従来のホール素子(縦型ホール素子)の一例について、(a)はそのホール素子の概略構造を模式的に示す平面図、(b)は(a)のL1−L1線に沿った断面図、(c)は(a)のL2−L2線に沿った断面図。
符号の説明
10、20、30、80、90、401〜403、501、502、50n、601〜603、60n、701〜704…ホール素子、11、21、31、41、51、61、71、81、91…半導体基板、12、22、32、42、52、62、72、82、92…半導体層、13、13a、13b、23、23a、23b、33a、33b、93、431、431a、431b、432、432a、432b…絶縁膜、14a〜14d、24a〜24d、34a〜34d、84a〜84d、94a〜94e、443a〜443d…N+拡散層、15a〜15d、25a〜25d、35a〜35d、85a〜85d、95a〜95e、451a〜451d、452a〜452d、453a〜453d、551a〜551d、552a〜552d、55na〜55nd、651a〜651d、652a〜652d、653a〜653d、65na〜65nd、751a〜751d、752a〜752d、753a〜753d、754a〜754d…電極、16a、16b、26a、26b、33、36a、36b、96…埋込層、17a、17b、27a、27b、37a、37b…拡散層、D23a〜D23f、D33、D33a、D33b、D83、D93、D433…拡散領域、T13、T13a、T13b、T23、T23a、T23b、T93、T431a、T431b、T432a、T432b…トレンチ。

Claims (12)

  1. 基板に電流を供給する電極および同基板から電流を取り出す電極により構成される駆動電流供給用の電極の組と、該駆動電流供給用の電極の組の少なくとも一方の電極を挟むかたちで配設されて前記基板に供給される電流に対するホール電圧を検出可能とするホール電圧検出用の電極の組とを当該基板の同一表面に少なくとも1組ずつ有し、それら2種の電極の組を通じて前記基板の表面に水平な磁界成分を検出するホール素子において、
    前記2種の電極の組を構成する2組の電極の組は、一直線上に交互に配設されて且つ、その直線の垂線を対称軸として線対称の関係を有してなり、これら2組の電極の組を、前記駆動電流供給用の電極の組とする電極の組と前記ホール電圧検出用の電極の組とする電極の組として相互に入れ替えるとともに、
    前記基板は、第1の導電型からなる半導体基板の上に第2の導電型からなる半導体層が形成されてなり、前記半導体層には、前記2組の電極の組として配設される4つの電極のうちの内側に位置する2つの電極の周囲を囲繞して且つ、前記第1の導電型からなる半導体基板近くまで延設されるかたちでこの半導体層の底面近傍に選択的に電流通路を形成する電位障壁が形成されてなり、
    前記電位障壁は、前記選択的に形成される電流通路として前記半導体層の底面に形成されて該半導体層よりも濃度の高い第2の導電型からなる埋込層に接続される態様で延設されてなる
    ことを特徴とするホール素子。
  2. 前記電位障壁は、第1の導電型からなる拡散領域として形成されてなる
    請求項1に記載のホール素子。
  3. 前記電位障壁は、絶縁膜の埋設されたトレンチとして形成されてなる
    請求項1に記載のホール素子。
  4. 第1の導電型からなる拡散領域が、前記トレンチの内壁面に形成されてなる
    請求項に記載のホール素子。
  5. 前記半導体層よりも濃度の高い第2の導電型からなる拡散層が、前記2組の電極の組とし
    て配設される4つの電極のうちの両端に位置する2つの電極の各々から延設されてなる
    請求項1〜のいずれか一項に記載のホール素子。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載のホール素子が同一基板上に直列接続される態様で配設されてなる
    ことを特徴とする磁気センサ。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載のホール素子が同一基板上に並列接続される態様で配設されてなる
    ことを特徴とする磁気センサ。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載のホール素子が同一基板上に対向配置されてなる
    ことを特徴とする磁気センサ。
  9. 前記対向配置されてなるホール素子は、チップとして切り出された基板の側面に対して45°傾けられて配置されてなる
    請求項に記載の磁気センサ。
  10. 請求項1〜のいずれか一項に記載のホール素子の2つと、基板表面に垂直な磁界成分の検出を可能とするホール素子の1つとが、同一基板上に直交する3軸方向の磁界成分を検出可能に配設されてなる
    ことを特徴とする磁気センサ。
  11. 基板に電流を供給する電極および同基板から電流を取り出す電極により構成される駆動電流供給用の電極の組と、該駆動電流供給用の電極の組の少なくとも一方の電極を挟むかたちで配設されて前記基板に供給される電流に対するホール電圧を検出可能とするホール電圧検出用の電極の組とを当該基板の同一表面に少なくとも1組ずつ有し、それら2種の電極の組を通じて前記基板の表面に水平な磁界成分を検出するホール素子による磁気検出方法であって、
    前記基板は、第1の導電型からなる半導体基板の上に第2の導電型からなる半導体層が形成されてなるとともに、前記半導体層には、前記2種の電極の組を構成する2組の電極の組として配設される4つの電極のうちの内側に位置する2つの電極の周囲を囲繞して且つ、前記第1の導電型からなる半導体基板近くまで延設されるかたちでこの半導体層の底面近傍に選択的に電流通路を形成する電位障壁が形成されていて、この電位障壁は、前記選択的に形成される電流通路として前記半導体層の底面に形成されて該半導体層よりも濃度の高い第2の導電型からなる埋込層に接続される態様で延設されており、この基板の同一表面に配設される2組の電極の組は、一直線上に交互に配設されて且つ、その直線の垂線を対称軸として線対称の関係を有するとともに、これら2組の電極の組について前記駆動電流供給用の電極の組とする電極の組と前記ホール電圧検出用の電極の組とする電極の組とを入れ替えつつ前記基板の表面に水平な磁界成分の検出を行う
    ことを特徴とする磁気検出方法。
  12. 前記基板に供給される電流として一定の電流を供給しつつ前記基板の表面に水平な磁界成分の検出を行う
    請求項1に記載の磁気検出方法。
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