JP2007327520A - パワートレーンの制御装置 - Google Patents

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英司 福代
Hiromichi Kimura
弘道 木村
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康嗣 大島
Ayumi Sagawa
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Abstract

【課題】変速により発生するショックを小さくする。
【解決手段】ECUは、変速時における点火時期の遅角制御が禁止されると(S110にて禁止)、変速中においてエンジンの点火時期を遅角せずに、かつ、イナーシャ相において、変速により解放する摩擦係合要素に供給される油圧が、点火時期を遅角する場合に比べて高くなるようにして変速を行なうステップ(S300)を含む、プログラムを実行する。
【選択図】図5

Description

本発明は、パワートレーンの制御装置に関し、特に、第1の摩擦係合要素を解放するとともに第2の摩擦係合要素を係合することにより変速が行なわれる自動変速機を有するパワートレーンの制御装置に関する。
従来より、クラッチやブレーキなどの摩擦係合要素のうち、係合する摩擦係合要素の組み合わせを変更することにより変速を行なう自動変速機が知られている。このような自動変速機においては、2つの摩擦係合装置の係合と解放とを同時に行なう変速、いわゆるクラッチツウクラッチ変速を実行する場合がある。この場合、一方の摩擦係合要素が解放されるタイミングに遅れて他方の摩擦係合要素が係合すると、エンジン回転数が吹き上がり、摩擦係合要素の係合時にショックが発生し得る。そこで、エンジン回転数が吹き上がることを防止することが必要である。
特開平5−99323号公報(特許文献1)は、変速中に摩擦係合装置を係合させる変速の生じる自動変速機の変速制御装置を開示する。特許文献1に記載の変速制御装置は、駆動状態でのダウンシフト中に摩擦係合装置を係合させる変速を検出するパワーオンダウンシフト検出部と、走行状態が自動変速機への入力トルクが大きくかつダウンシフトに伴う所定の回転部材の回転変化量が小さい走行状態であるか否かを判定する走行状態判定部と、走行状態判定部が入力トルクが大きくかつダウンシフトに伴う所定の回転部材の回転変化量が小さい走行状態であることを判定した場合の入力トルクを低減させる制御の開始時期を、比較的早い時期に設定するトルクダウン時期設定部と、設定された時期に入力トルクを低減させるトルク低減部とを含む。
この公報に記載の変速制御装置によれば、入力トルクが大きくかつ回転部材の回転変化量が小さい走行状態の場合には、入力トルクが変速中の早い時期に低下される。そのため、摩擦係合装置の係合の遅れが防止される。その結果、変速特性が良好になる。
特開平5−99323号公報
たとえばエンジンの水温が低い場合などにおいては、エンジンの出力トルクが不安定である。したがって、このような場合は、特開平5−99323号公報に記載の変速制御装置のように、自動変速機への入力トルクすなわちエンジンの出力トルクを低減することができない。そのため、変速によるショックが発生し得る。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、変速時におけるショックを小さくすることができるパワートレーンの制御装置を提供することである。
第1の発明に係るパワートレーンの制御装置は、動力源と、動力源に連結された自動変速機とを有するパワートレーンを制御する。この制御装置は、第1の摩擦係合要素を解放するとともに、第2の摩擦係合要素を係合することにより変速を行なうように自動変速機を制御するための第1の制御手段と、変速の実行中において動力源から出力されるトルクが低下するように動力源を制御するための第2の制御手段と、変速の実行中において動力源から出力されるトルクが低下するように動力源を制御することを許可するか禁止するかを決定するための決定手段と、変速の実行中において動力源から出力されるトルクが低下するように動力源を制御することが禁止されている場合、許可されている場合に比べて、変速の実行中における第1の摩擦係合要素の係合力が大きくなるように、自動変速機を制御するための第3の制御手段とを含む。
第1の発明によると、第1の摩擦係合要素を解放するとともに、第2の摩擦係合要素を係合することにより変速が行なわれる。第2の制御手段が、変速の実行中において動力源から出力されるトルクが低下するように動力源を制御する。変速の実行中において動力源から出力されるトルクが低下するように動力源を制御することを許可するか禁止するかは、決定手段により決定される。変速の実行中において動力源から出力されるトルクが低下するように動力源を制御することが禁止されている場合は、許可されている場合に比べて、変速の実行中における第1の摩擦係合要素の係合力が大きくなるように自動変速機が制御される。これにより、摩擦係合要素のスリップ量を少なくすることができる。そのため、動力源の出力軸回転数が吹き上がることを抑制することができる。その結果、変速時におけるショックを小さくすることができるパワートレーンの制御装置を提供することができる。
第2に係るパワートレーンの制御装置においては、第1の発明の構成に加え、動力源は内燃機関である。第2の制御手段は、点火時期を遅角することにより、動力源から出力されるトルクが低下するように動力源を制御するための手段を含む。
第2の発明によると、点火時期を遅角することにより、動力源から出力されるトルクが低下される。これにより、動力源の出力軸回転数が吹き上がることを抑制することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る制御装置を搭載した車両について説明する。この車両は、FF(Front engine Front drive)車両である。なお、FF以外の車両であってもよい。
車両は、エンジン1000と、オートマチックトランスミッション2000と、オートマチックトランスミッション2000の一部を構成するプラネタリギヤユニット3000と、オートマチックトランスミッション2000の一部を構成する油圧回路4000と、ディファレンシャルギヤ5000と、ドライブシャフト6000と、前輪7000と、ECU(Electronic Control Unit)8000とを含む。
エンジン1000は、インジェクタ(図示せず)から噴射された燃料と空気との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させる内燃機関である。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフトが回転させられる。
オートマチックトランスミッション2000は、トルクコンバータ3200を介してエンジン1000に連結される。オートマチックトランスミッション2000は、所望のギヤ段を形成することにより、クランクシャフトの回転数を所望の回転数に変速する。
オートマチックトランスミッション2000の出力ギヤは、ディファレンシャルギヤ5000と噛合っている。ディファレンシャルギヤ5000にはドライブシャフト6000がスプライン嵌合などによって連結される。ドライブシャフト6000を介して、左右の前輪7000に動力が伝達される。
ECU8000には、車速センサ8002と、シフトレバー8004のポジションスイッチ8006と、アクセルペダル8008のアクセル開度センサ8010と、ブレーキペダル8012のストロークセンサ8014と、電子スロットルバルブ8016のスロットル開度センサ8018と、エンジン回転数センサ8020と、入力軸回転数センサ8022と、出力軸回転数センサ8024と、水温センサ8026とがハーネスなどを介して接続されている。
車速センサ8002は、ドライブシャフト6000の回転数から車両の速度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。シフトレバー8004の位置は、ポジションスイッチ8006により検出され、検出結果を表す信号がECU8000に送信される。シフトレバー8004の位置に対応して、オートマチックトランスミッション2000のギヤ段が自動で形成される。また、運転者の操作に応じて、運転者が任意のギヤ段を選択できるマニュアルシフトモードを選択できるように構成してもよい。
アクセル開度センサ8010は、アクセルペダル8008の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。ストロークセンサ8014は、ブレーキペダル8012のストローク量を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
スロットル開度センサ8018は、アクチュエータにより開度が調整される電子スロットルバルブ8016の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。電子スロットルバルブ8016により、エンジン1000に吸入される空気量(エンジン1000の出力)が調整される。
エンジン回転数センサ8020は、エンジン1000の出力軸(クランクシャフト)の回転数を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。入力軸回転数センサ8022は、オートマチックトランスミッション2000の入力軸回転数NI(トルクコンバータ3200のタービン回転数NT)を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。出力軸回転数センサ8024は、オートマチックトランスミッション2000の出力軸回転数NOを検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
水温センサ8026は、エンジン100の冷却水の温度(水温)を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
ECU8000は、車速センサ8002、ポジションスイッチ8006、アクセル開度センサ8010、ストロークセンサ8014、スロットル開度センサ8018、エンジン回転数センサ8020、入力軸回転数センサ8022、出力軸回転数センサ8024、水温センサ8026などから送られてきた信号、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
本実施の形態において、ECU8000は、シフトレバー8004がD(ドライブ)ポジションであることにより、オートマチックトランスミッション2000のシフトレンジにD(ドライブ)レンジが選択された場合、1速〜6速ギヤ段のうちのいずれかのギヤ段が形成されるように、オートマチックトランスミッション2000を制御する。1速〜6速ギヤ段のうちのいずれかのギヤ段が形成されることにより、オートマチックトランスミッション2000は前輪7000に駆動力を伝達し得る。なおDレンジにおいて、6速ギヤ段よりも高速のギヤ段、すなわち7速ギヤ段や8速ギヤ段を形成可能であるようにしてもよい。
形成するギヤ段は、車速とアクセル開度とをパラメータとして予め作成された変速線図に基づいて決定される。なお、運転者によるシフトレバー8004の操作に応じてアップシフトもしくはダウンシフトを行なうようにしてもよい。
図2を参照して、プラネタリギヤユニット3000について説明する。プラネタリギヤユニット3000は、クランクシャフトに連結された入力軸3100を有するトルクコンバータ3200に接続されている。プラネタリギヤユニット3000は、遊星歯車機構の第1セット3300と、遊星歯車機構の第2セット3400と、出力ギヤ3500と、ギヤケース3600に固定されたB1ブレーキ3610、B2ブレーキ3620およびB3ブレーキ3630と、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650と、ワンウェイクラッチF3660とを含む。
第1セット3300は、シングルピニオン型の遊星歯車機構である。第1セット3300は、サンギヤS(UD)3310と、ピニオンギヤ3320と、リングギヤR(UD)3330と、キャリアC(UD)3340とを含む。
サンギヤS(UD)3310は、トルクコンバータ3200の出力軸3210に連結されている。ピニオンギヤ3320は、キャリアC(UD)3340に回転自在に支持されている。ピニオンギヤ3320は、サンギヤS(UD)3310およびリングギヤR(UD)3330と噛合している。
リングギヤR(UD)3330は、B3ブレーキ3630によりギヤケース3600に固定される。キャリアC(UD)3340は、B1ブレーキ3610によりギヤケース3600に固定される。
第2セット3400は、ラビニヨ型の遊星歯車機構である。第2セット3400は、サンギヤS(D)3410と、ショートピニオンギヤ3420と、キャリアC(1)3422と、ロングピニオンギヤ3430と、キャリアC(2)3432と、サンギヤS(S)3440と、リングギヤR(1)(R(2))3450とを含む。
サンギヤS(D)3410は、キャリアC(UD)3340に連結されている。ショートピニオンギヤ3420は、キャリアC(1)3422に回転自在に支持されている。ショートピニオンギヤ3420は、サンギヤS(D)3410およびロングピニオンギヤ3430と噛合している。キャリアC(1)3422は、出力ギヤ3500に連結されている。
ロングピニオンギヤ3430は、キャリアC(2)3432に回転自在に支持されている。ロングピニオンギヤ3430は、ショートピニオンギヤ3420、サンギヤS(S)3440およびリングギヤR(1)(R(2))3450と噛合している。キャリアC(2)3432は、出力ギヤ3500に連結されている。
サンギヤS(S)3440は、C1クラッチ3640によりトルクコンバータ3200の出力軸3210に連結される。リングギヤR(1)(R(2))3450は、B2ブレーキ3620により、ギヤケース3600に固定され、C2クラッチ3650によりトルクコンバータ3200の出力軸3210に連結される。また、リングギヤR(1)(R(2))3450は、ワンウェイクラッチF3660に連結されており、1速ギヤ段の駆動時に回転不能となる。
ワンウェイクラッチF3660は、B2ブレーキ3620と並列に設けられる。すなわち、ワンウェイクラッチF3660のアウターレースはギヤケース3600に固定され、インナーレースはリングギヤR(1)(R(2))3450に回転軸を介して連結される。
図3に、各変速ギヤ段と、各クラッチおよび各ブレーキの作動状態との関係を表した作動表を示す。この作動表に示された組み合わせで各ブレーキおよび各クラッチを作動させることにより、1速〜6速の前進ギヤ段と、後進ギヤ段が形成される。
図4を参照して、油圧回路4000の要部について説明する。なお、油圧回路4000は、以下に説明するものに限られない。
油圧回路4000は、オイルポンプ4004と、プライマリレギュレータバルブ4006と、マニュアルバルブ4100と、ソレノイドモジュレータバルブ4200と、SL1リニアソレノイド(以下、SL(1)と記載する)4210と、SL2リニアソレノイド(以下、SL(2)と記載する)4220と、SL3リニアソレノイド(以下、SL(3)と記載する)4230と、SL4リニアソレノイド(以下、SL(4)と記載する)4240と、SLTリニアソレノイド(以下、SLTと記載する)4300と、B2コントロールバルブ4500とを含む。
オイルポンプ4004は、エンジン1000のクランクシャフトに連結されている。クランクシャフトが回転することにより、オイルポンプ4004が駆動し、油圧を発生する。オイルポンプ4004で発生した油圧は、プライマリレギュレータバルブ4006により調圧され、ライン圧が生成される。
プライマリレギュレータバルブ4006は、SLT4300により調圧されたスロットル圧をパイロット圧として作動する。ライン圧は、ライン圧油路4010を介してマニュアルバルブ4100に供給される。
マニュアルバルブ4100は、ドレンポート4105を含む。ドレンポート4105から、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104の油圧が排出される。マニュアルバルブ4100のスプールがDポジションにある場合、ライン圧油路4010とDレンジ圧油路4102とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102に油圧が供給される。このとき、Rレンジ圧油路4104とドレンポート4105とが連通させられ、Rレンジ圧油路4104のRレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
マニュアルバルブ4100のスプールがRポジションにある場合、ライン圧油路4010とRレンジ圧油路4104とが連通させられ、Rレンジ圧油路4104に油圧が供給される。このとき、Dレンジ圧油路4102とドレンポート4105とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102のDレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
マニュアルバルブ4100のスプールがNポジションにある場合、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104の両方と、ドレンポート4105とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102のDレンジ圧およびRレンジ圧油路4104のRレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
Dレンジ圧油路4102に供給された油圧は、最終的には、B1ブレーキ3610、B2ブレーキ3620、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650に供給される。Rレンジ圧油路4104に供給された油圧は、最終的には、B2ブレーキ3620に供給される。
ソレノイドモジュレータバルブ4200は、ライン圧を元圧とし、SLT4300に供給する油圧(ソレノイドモジュレータ圧)を一定の圧力に調圧する。
SL(1)4210は、C1クラッチ3640に供給される油圧を調圧する。SL(2)4220は、C2クラッチ3650に供給される油圧を調圧する。SL(3)4230は、B1ブレーキ3610に供給される油圧を調圧する。SL(4)4240は、B3ブレーキ3630に供給される油圧を調圧する。
SLT4300は、アクセル開度センサ8010により検出されたアクセル開度に基づいたECU8000からの制御信号に応じて、ソレノイドモジュレータ圧を調圧し、スロットル圧を生成する。スロットル圧は、SLT油路4302を介して、プライマリレギュレータバルブ4006に供給される。スロットル圧は、プライマリレギュレータバルブ4006のパイロット圧として利用される。
SL(1)4210、SL(2)4220、SL(3)4230、SL(4)4240、およびSLT4300は、ECU8000から送信される制御信号により制御される。
B2コントロールバルブ4500は、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104のいずれか一方からの油圧を選択的に、B2ブレーキ3620に供給する。B2コントロールバルブ4500に、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104が接続されている。B2コントロールバルブ4500は、SLソレノイドバルブ(図示せず)およびSLUソレノイドバルブ(図示せず)から供給された油圧とスプリングの付勢力とにより制御される。
SLソレノイドバルブがオフで、SLUソレノイドバルブがオンの場合、B2コントロールバルブ4500は、図4において左側の状態となる。この場合、B2ブレーキ3620には、SLUソレノイドバルブから供給された油圧をパイロット圧として、Dレンジ圧を調圧した油圧が供給される。
SLソレノイドバルブがオンで、SLUソレノイドバルブがオフの場合、B2コントロールバルブ4500は、図4において右側の状態となる。この場合、B2ブレーキ3620には、Rレンジ圧が供給される。
図5を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU8000が実行するプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU8000は、変速要求があるか否かを判別する。変速要求があるか否かは、変速線図もしくはシフトレバー8004の操作状態により判別される。変速要求があると(S100にてYES)、処理はS110に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、この処理は終了する。
S110にて、ECU8000は、変速時における点火時期の遅角制御を許可するか禁止するかを判別する。たとえば、エンジン100の冷却水の温度がしきい値よりも高いという条件、入力軸回転数センサ8022が正常であるという条件、CAN(Controller Area Network)通信が正常であるという条件、ノックセンサ(図示せず)が正常であるという条件などの条件が全て満たされた場合、変速時における点火時期の遅角制御が許可される。一方、少なくともいずれか1つの条件が満たされないと、変速時における点火時期の遅角制御が禁止される。なお、点火時期の遅角を許可あるいは禁止する条件はこれらに限らない。
変速時における点火時期の遅角制御が許可されると(S110にて許可)、処理はS200に移される。もしそうでないと(S110にて禁止)、処理はS300に移される。
S200にて、ECU8000は、変速中のイナーシャ相においてエンジン100の点火時期を一時的に遅角させるようにして変速を行なう。その後、この処理は終了する。
S300にて、ECU8000は、変速中においてエンジン100の点火時期を遅角せずに、かつ、イナーシャ相において、変速により解放する摩擦係合要素に供給される油圧が、点火時期を遅角する場合に比べて高くなるようにして変速を行なう。その後、この処理は終了する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECU8000の動作について説明する。
車両の走行中、たとえば運転者がアクセルペダルを踏み込み、ダウンシフトを行なうまでアクセル開度が増加すると、変速要求があると判別される(S100にてYES)。ここでは、6速ギヤ段から2速ギヤ段へのダウンシフトが要求されたと想定する。
前述した図3に示すように、6速ギヤ段から2速ギヤ段へのダウンシフトは、C2クラッチ3650を係合状態から解放状態にするとともに、C1クラッチ3640を解放状態から係合状態にすることによりなされる。
このような変速においては、図6に示すように、6速ギヤ段から2速ギヤ段へのダウンシフト指令が出力されると、C2クラッチ3650に供給される油圧(以下、解放側油圧とも記載する)が低下される。また、C1クラッチ3640に供給される油圧(以下、係合側油圧とも記載する)が増大される。
ところで、2つのクラッチの係合と解放とを同時に行なうクラッチツウクラッチ変速においては、たとえば一方のクラッチが解放されるタイミングに遅れて他方のクラッチが係合すると、エンジン回転数が吹き上がり、クラッチの係合時にショックが発生し得る。そこで、点火時期の遅角制御が許可される状態では(S110にて許可)、図6に示すように、イナーシャ相においてエンジン100の点火時期を一時的に遅角させるようにして変速が行なわれる(S200)。
これにより、図6に示すように、エンジン回転数NEおよびタービン回転数NTを緩やかに上昇させつつ、ダウンシフトを行なうことができる。そのため、変速時におけるショックを抑制することができる。
一方、エンジン100の冷却水の温度がしきい値よりも高いという条件、入力軸回転数センサ8022が正常であるという条件、CAN通信が正常であるという条件、ノックセンサが正常であるという条件のうちの少なくともいずれか1つの条件が満たされない場合、エンジンの出力トルクを精度よく制御できない。そのため、変速時における点火時期の遅角制御が禁止される(S110にて禁止)。
点火時期を遅角せずにクラッチツウクラッチ変速を実行した場合、点火時期を遅角しない分だけ、エンジン100の出力トルクが比較的大きくなる。そのため、図7に示すように、変速中にエンジン回転数NEが吹き上がる。またエンジン回転数NEが吹き上がると、タービン回転数NTも上昇する。この場合、C1クラッチ3640が係合する際においてショックが発生し得る。
そこで、本実施の形態においては、点火時期の遅角制御が禁止されていると(S110にて禁止)、図8において二点鎖線示すように、点火時期を遅角する場合に比べて変速中における解放側油圧が高くされる。
これにより、C2クラッチ3650の係合力を高くすることができる。そのため、C2クラッチ3650のスリップ量を小さくすることができる。その結果、図8に示すように、変速中においてエンジン回転数NEが吹き上がることを抑制することができる。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置であるECUによれば、変速中における点火時期の遅角制御が禁止されている場合、係合状態から解放状態にされる摩擦係合要素に供給される油圧を、点火時期の遅角を行なう場合に比べて高くする。これにより、摩擦係合要素の係合力を高くすることができる。そのため、エンジン回転数NEが吹き上がることを抑制することができる。その結果、変速によるショックを小さくすることができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る制御装置であるECUにより制御されるパワートレーンを示す概略構成図である。 オートマチックトランスミッションにおけるギヤトレーンを示すスケルトン図である。 オートマチックトランスミッションの作動表を示す図である。 オートマチックトランスミッションにおける油圧回路の要部を示す図である。 本発明の実施の形態に係る制御装置であるECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 摩擦係合要素に供給される油圧の推移を示すタイミングチャート(その1)である。 摩擦係合要素に供給される油圧の推移を示すタイミングチャート(その2)である。 摩擦係合要素に供給される油圧の推移を示すタイミングチャート(その3)である。
符号の説明
1000 エンジン、2000 オートマチックトランスミッション、3000 プラネタリギヤユニット、3200 トルクコンバータ、4000 油圧回路、5000 ディファレンシャルギヤ、6000 ドライブシャフト、7000 前輪、8000 ECU、8002 車速センサ、8004 シフトレバー、8006 ポジションスイッチ、8008 アクセルペダル、8010 アクセル開度センサ、8012 ブレーキペダル、8014 ストロークセンサ、8016 電子スロットルバルブ、8018 スロットル開度センサ、8020 エンジン回転数センサ、8022 入力軸回転数センサ、8024 出力軸回転数センサ、8026 水温センサ。

Claims (2)

  1. 動力源と、前記動力源に連結された自動変速機とを有するパワートレーンの制御装置であって、
    第1の摩擦係合要素を解放するとともに、第2の摩擦係合要素を係合することにより変速を行なうように前記自動変速機を制御するための第1の制御手段と、
    前記変速の実行中において前記動力源から出力されるトルクが低下するように前記動力源を制御するための第2の制御手段と、
    前記変速の実行中において前記動力源から出力されるトルクが低下するように前記動力源を制御することを許可するか禁止するかを決定するための決定手段と、
    前記変速の実行中において前記動力源から出力されるトルクが低下するように前記動力源を制御することが禁止されている場合、許可されている場合に比べて、前記変速の実行中における前記第1の摩擦係合要素の係合力が大きくなるように、前記自動変速機を制御するための第3の制御手段とを含む、パワートレーンの制御装置。
  2. 前記動力源は内燃機関であって、
    前記第2の制御手段は、点火時期を遅角することにより、前記動力源から出力されるトルクが低下するように前記動力源を制御するための手段を含む、請求項1に記載のパワートレーンの制御装置。
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