JP2007305808A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高耐圧化とESD耐量の向上を両立できる半導体装置を提供する。
【解決手段】第1導電型の第1半導体層1aと、SOI層1中に埋め込み形成された第2導電型の第2半導体層2と、第1半導体層1aの表層部に形成された第2導電型の第1ベース領域7と、第1ベース領域7内に含まれ、先端が第2半導体層2に達する第2導電型の第2ベース領域7aと、第1ベース領域7の表層部に形成された第1導電型のソース領域8と、第1ベース領域7に交わり、先端が第2半導体層2に達する第1導電型の第1ドレイン領域6aと、第1ドレイン領域6aの表層部に形成され、基板面内で第1ベース領域7から離間するように配置された、第1導電型の第2ドレイン領域6と、第2ドレイン領域の表層部に形成された、第1導電型の第3ドレイン領域5を備えた半導体装置100とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ソース領域とドレイン領域が半導体基板の横方向に並べられた、横型MOS(LDMOS,Lateral Diffused Metal Oxide Semiconductor)構造の半導体装置に関する。
ソース領域とドレイン領域が半導体基板の横方向に並べられた、横型MOS構造の半導体装置が、例えば、特開2001−352070号公報(特許文献1)に開示されている。
図11は、特許文献1に開示されたLDMOSと同じ断面構造を有する、従来の半導体装置90の模式的な断面図である。図12〜図15は、図11に示す半導体装置90のシミュレーション結果の一例である。図12は、ゲート電圧Vgを0Vとした時のサージ等に対する電流−電圧(Id−Vd)特性を示した図である。図13は、半導体装置90のSOI層1における電位分布を示す図で、(a),(b)は、それぞれ、図12中のA点(Id=10A)とB点(Id=50A)の状態に対応している。図14は、半導体装置90のSOI層1における電界強度分布を示す図であり、図15は、半導体装置90のSOI層1における空乏層の形成状態を示す図である。尚、図14と図15においても、(a),(b)は、それぞれ、図12中のA点(Id=10A)とB点(Id=50A)の状態に対応している。
図11に示す半導体装置90では、P導電型(p)の第1ベース領域7が、埋め込み酸化膜3上のSOI層1の主体であるN導電型(n−)の第1半導体層1aの表層部に形成されている。半導体装置90では、N導電型で第1半導体層1aより高濃度(n+)の第3半導体層1bが、基板断面において埋め込み酸化膜3と第1半導体層1aの間に配置されている。
半導体装置90のソース側では、P導電型で第1ベース領域7より高濃度(p)の第2ベース領域7aが、基板断面において先端が第1ベース領域7より深く形成され、基板面内で第1ベース領域7内に含まれるように、第1半導体層1aの表層部に配置されている。また、N導電型(n+)のソース領域8が、第1ベース領域7の表層部に形成されている。尚、ソース領域8、およびそれに隣接して第2ベース領域7a内に含まれるように配置されているP導電型(p+)の領域9は、ソース電極(図示省略)のコンタクト領域となっている。
半導体装置90のドレイン側では、N導電型で第1半導体層1aより高濃度の第2ドレイン領域6が、基板面内で第1ベース領域7から離間するように配置されている。また、N導電型で第2ドレイン領域6より高濃度の第3ドレイン領域5が、第2ドレイン領域6の表層部に形成されている。尚、第2ドレイン領域6は、第3ドレイン領域5に近づくほど高濃度となるように形成されている。また、第3ドレイン領域5は、ドレイン電極(図示省略)のコンタクト領域となっている。
図11の半導体装置90では、ソース領域8と第3ドレイン領域5との間に位置する第1ベース領域7をチャネル領域としている。チャネル領域上に形成された符号10の部分はゲート絶縁膜で、ゲート電極11が、ゲート絶縁膜10上に形成されている。尚、符号4の部分は、LOCOS酸化膜である。
特開2001−352070号公報
図12に示したように、半導体装置90の電流−電圧(Id−Vd)特性では、電圧Vdに対して電流Idの傾きが負になる領域が存在する。図12の電流−電圧特性において、傾きが正から負に変わる変曲点Sの電圧および電流を、それぞれ、スナップバック発生電圧Vsおよびスナップバック発生電流Isと呼ぶ。このスナップバック発生電圧Vsおよびスナップバック発生電流Isが高い半導体装置ほど、ESD耐量が高い半導体装置といえる。
図11の半導体装置90では、ドレイン側に配置された第3ドレイン領域5に近づくほど高濃度となる第2ドレイン領域6により、ESD(Electro Static Discharge)等の電界が緩和され、第2ドレイン領域6を形成しない場合に較べてESD耐量を向上することができる。一方、図11の半導体装置90において高耐圧化を図っていくためには、第1ベース領域7と第2ドレイン領域6の間隔を拡大する必要がある。しかしながら、第1ベース領域7と第2ドレイン領域6の間隔を拡大していくと、半導体装置90のオン抵抗が増大してしまう。また、高耐圧にすると共に第2ドレイン領域6によりESD耐量を向上させるためには、低耐圧である場合よりも第1半導体層1aや第2ドレイン領域6の不純物濃度を低くしていく必要があり、これによっても半導体装置90のオン抵抗が増大する。従って、図11に示す従来の半導体装置90の構造では、高耐圧化とESD耐量の向上を両立させることは困難である。
そこで本発明は、ソース領域とドレイン領域が半導体基板の横方向に並べられた、横型MOS構造の半導体装置であって、高耐圧化とESD耐量の向上を両立できる半導体装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の半導体装置は、埋め込み酸化膜を有するSOI基板と、前記埋め込み酸化膜上のSOI層の主体である第1導電型の第1半導体層と、前記SOI層中に埋め込み形成された第2導電型の第2半導体層と、前記第1半導体層の表層部に形成された第2導電型の第1ベース領域と、前記第1半導体層の表層部において、基板面内で前記第1ベース領域内に含まれるように配置され、基板断面において先端が前記第2半導体層に達するように形成された、第2導電型で第1ベース領域より高濃度の第2ベース領域と、前記第1ベース領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、前記第1半導体層の表層部において、基板面内で前記第1ベース領域に交わるように配置され、基板断面において先端が前記第2半導体層に達するように形成された、第1導電型で前記第1半導体層より高濃度の第1ドレイン領域と、前記第1ドレイン領域の表層部に形成され、基板面内で前記第1ベース領域から離間するように配置された、第1導電型で第1ドレイン領域より高濃度の第2ドレイン領域と、前記第2ドレイン領域の表層部に形成された、第1導電型で第2ドレイン領域より高濃度の第3ドレイン領域と、前記ソース領域と前記第3ドレイン領域との間に位置する前記第1ベース領域をチャネル領域とし、該チャネル領域上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記ソース領域に接続されたソース電極と、前記第3ドレイン領域に接続されたドレイン電極とを備えてなり、前記第1ドレイン領域と前記第2半導体層の界面が、基板面内への投影状態において、前記第2ドレイン領域を内部に含み、前記第1ベース領域に交わるように形成されてなり、前記第2ドレイン領域が、前記第3ドレイン領域に近づくほど高濃度となるように形成されてなることを特徴としている。
上記半導体装置においては、SOI層中に埋め込み形成された第2導電型の第2半導体層と、基板面内で第1ベース領域に交わるように配置され、基板断面において先端が第2半導体層に達するように形成された第1導電型の第1ドレイン領域とで、RESURF構造が形成される。このRESURF構造における第1ドレイン領域内の第1ベース領域と
第2ドレイン領域の間隔を適宜設定して、低オン抵抗で、且つ高耐圧の半導体装置とすることができる。
また、第3ドレイン領域の周りには、第1ドレイン領域より高濃度で、第3ドレイン領域に近づくほど高濃度となるように形成された、第2ドレイン領域が配置されている。この第2ドレイン領域を用いて、ESD等の電界を緩和することができ、第2ドレイン領域を形成しない場合に較べてESD耐量を向上することができる。
以上のようにして、上記半導体装置は、ソース領域とドレイン領域とが半導体基板の横方向に並べられた、横型MOS構造の半導体装置であって、高耐圧化とESD耐量の向上を両立した半導体装置とすることができる。
上記半導体装置におけるESD耐量は、基板断面の横方向において形成される、第1導電型のソース領域/第2導電型の第1ベース領域/第1導電型の第3ドレイン領域(第2ドレイン領域、第1ドレイン領域)からなる寄生バイポーラトランジスタに関連する。
このため、上記半導体装置においては、請求項2に記載のように、前記第2ドレイン領域端面と前記第3ドレイン領域端面の間の前記チャネル領域方向における最短間隔を、基板面内への投影状態において、1μm以上、6μm以下に設定することが好ましい。
これによって、上記した基板断面の横方向において形成される寄生バイポーラトランジスタの動作を抑制し、ESD耐量の目安となるスナップバック発生電流を十分に大きな値に制限して、高いESD耐量を確保することができる。
請求項3に記載のように、上記半導体装置においては、前記第1半導体層が、基板断面において前記埋め込み酸化膜と前記第2半導体層の間に残存配置されていてもよい。
請求項4に記載のように、上記半導体装置においては、第1導電型で前記第1半導体層より高濃度の第3半導体層が、基板断面において前記埋め込み酸化膜に当接して配置されていてもよい。
上記半導体装置において前記SOI層(第1半導体層)が第1導電型である場合、一般的に、第2導電型の第2半導体層を埋め込み形成すると、基板断面の縦方向において第1導電型の第3ドレイン領域(第2ドレイン領域、第1ドレイン領域)/第2導電型の第2半導体層/第1導電型の第1半導体層(第3半導体層)からなる寄生バイポーラトランジスタが形成される。
従って、請求項5に記載のように、上記半導体装置において前記SOI層(第1半導体層)を第2導電型とすることで、上記寄生バイポーラトランジスタが形成されないように構成し、その悪影響を排除することができる。この場合には、前記第2半導体層と第1ベース領域が、前記第1半導体層より高濃度に形成されてなるように上記半導体装置を構成する。
また、請求項6に記載のように、前記第2半導体層が、前記埋め込み酸化膜に当接して、埋め込み酸化膜直上に形成されてなるように構成してもよい。
この場合には、請求項7に記載のように、第2導電型で前記第2半導体層より高濃度の第4半導体層が、基板断面において前記埋め込み酸化膜と前記第2半導体層の間に配置されていてもよい。
上記半導体装置においては、例えば請求項8に記載のように、前記第1導電型がN導電型であり、前記第2導電型がP導電型であるように構成することができる。
上記半導体装置においては、請求項9に記載のように、前記ソース領域と前記第1ドレイン領域、第2ドレイン領域および第3ドレイン領域とが、基板面内においてストライプ状に配置されていてもよい。また、請求項10に記載のように、前記ソース領域と前記第1ドレイン領域、第2ドレイン領域および第3ドレイン領域とが、基板面内において市松模様の格子状に配置されていてもよい。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の半導体装置の一例で、半導体装置100の模式的な断面図である。尚、図1の半導体装置100において、図11の半導体装置90と同様の部分については、同じ符号を付した。図2〜図5は、図1に示す半導体装置100のシミュレーション結果の一例である。図2は、ゲート電圧Vgを0Vとした時のサージ等に対する電流−電圧(Id−Vd)特性を示した図である。図3は、半導体装置100のSOI層1における電位分布を示す図で、(a),(b)は、それぞれ、図2中のA点(Id=10A)とB点(Id=50A)の状態に対応している。図4は、半導体装置100のSOI層1における電界の強度分布を示す図であり、図5は、半導体装置100のSOI層1における空乏層の形成状態を示す図である。尚、図4と図5においても、(a),(b)は、それぞれ、図2中のA点(Id=10A)とB点(Id=50A)の状態に対応している。
図1に示す半導体装置100は、ソース領域8とドレイン領域5が半導体基板の横方向に並べられた、横型MOS(LDMOS,Lateral Diffused Metal Oxide Semiconductor)構造の半導体装置である。半導体装置100の形成には、埋め込み酸化膜3を有するSOI基板が用いられている。埋め込み酸化膜3上のSOI層1の主体は、N導電型(n−)の第1半導体層1aとなっており、SOI層1中には、P導電型(p)の第2半導体層2が埋め込み形成されている。また、半導体装置100では、N導電型で第1半導体層1aより高濃度(n+)の第3半導体層1bが、基板断面において埋め込み酸化膜3に当接して配置されており、第1半導体層1aが、基板断面において埋め込み酸化膜3と第2半導体層2の間に残存して配置されている。
半導体装置100では、P導電型(p)の第1ベース領域7が、第1半導体層1aの表層部に形成されている。
半導体装置100のソース側では、P導電型で第1ベース領域7より高濃度(p)の第2ベース領域7aが、第1半導体層1aの表層部において、基板面内で第1ベース領域7内に含まれるように配置され、基板断面において先端が第2半導体層2に達するように形成されている。また、N導電型(n+)のソース領域8が、第1ベース領域7の表層部に形成されている。尚、ソース領域8、およびそれに隣接して第2ベース領域7a内に含まれるように配置されているP導電型(p+)の領域9は、ソース電極(図示省略)のコンタクト領域となっている。
半導体装置100のドレイン側では、N導電型で第1半導体層1aより高濃度(n)の第1ドレイン領域6aが、第1半導体層1aの表層部において、基板面内で第1ベース領域7に交わるように配置され、基板断面において先端が第2半導体層2に達するように形成されている。また、N導電型で第1ドレイン領域6aより高濃度(n)の第2ドレイン領域6が、第1ドレイン領域6aの表層部に形成され、基板面内で第1ベース領域7から離間するように配置されている。さらに、N導電型で第2ドレイン領域6より高濃度(n+)の第3ドレイン領域5が、記第2ドレイン領域6の表層部に形成されている。
半導体装置100では、ソース領域8と第3ドレイン領域5との間に位置する第1ベース領域7をチャネル領域とし、ゲート絶縁膜10が、該チャネル領域上に形成されている。ゲート絶縁膜10上には、ゲート電極11が形成されている。半導体装置100の符号4の部分は、LOCOSである。また、図示を省略しているが、半導体装置100は、ソース領域8(および領域9)に接続されるソース電極と、第3ドレイン領域5に接続されるドレイン電極とを備えている。
図1の半導体装置100では、第1ドレイン領域6aと第2半導体層2の界面が、基板面内への投影状態において、第2ドレイン領域6を内部に含み、第1ベース領域7に交わるように形成されている。また、第2ドレイン領域6はが、第3ドレイン領域5に近づくほど高濃度となるように形成されている。
図1の半導体装置100においては、SOI層1中に埋め込み形成されたP導電型の第2半導体層2と、基板面内で第1ベース領域7に交わるように配置され、基板断面において先端が第2半導体層2に達するように形成されたN導電型の第1ドレイン領域6aとで、RESURF構造が形成される。このRESURF構造における図1中に両端矢印で示した第1ドレイン領域6a内の第1ベース領域7と第2ドレイン領域6の間隔wを適宜設定して、低オン抵抗で、且つ高耐圧の半導体装置とすることができる。
また、第3ドレイン領域5の周りには、第1ドレイン領域6aより高濃度で、第3ドレイン領域5に近づくほど高濃度となるように形成された、第2ドレイン領域6が配置されている。この第2ドレイン領域6を用いて、ESD等の電界を緩和することができ、第2ドレイン領域6を形成しない場合に較べてESD耐量を向上することができる。
以上のようにして、図1に示す半導体装置100は、ソース領域8とドレイン領域5とが半導体基板の横方向に並べられた、横型MOS構造の半導体装置であって、高耐圧化とESD耐量の向上を両立した半導体装置となっている。
次に、図1の半導体装置100について、より具体的に説明する。
図1の半導体装置100におけるESD耐量は、基板断面の横方向において形成される、N導電型のソース領域8/P導電型の第1ベース領域7/N導電型の第3ドレイン領域5(第2ドレイン領域6、第1ドレイン領域6a)からなる寄生バイポーラトランジスタに関連する。
図6は、シミュレーションによって得られた、半導体装置100における図1中に示した第2ドレイン領域6端面と第3ドレイン領域5端面の間のチャネル領域方向における最短間隔wと、図12で説明したスナップバック発生電流Isの関係を示す図である。図6の結果から、スナップバック発生電流Isは、間隔wに対して極大値をとることがわかる。従って、図1の半導体装置100においては、第2ドレイン領域6端面と第3ドレイン領域5端面の間のチャネル領域方向における最短間隔wは、基板面内への投影状態において、1μm以上、6μm以下に設定することが好ましい。これによって、上記した基板断面の横方向において形成される寄生バイポーラトランジスタの動作を抑制し、ESD耐量の目安となるスナップバック発生電流Isを15A/mm以上の十分に大きな値に制限して、高いESD耐量を確保することができる。
図7〜図9は、本発明における別の半導体装置の例で、半導体装置101〜104の模式的な断面図である。尚、図7〜図9の半導体装置101〜104において、図1の半導体装置100と同様の部分については、同じ符号を付した。
図7の半導体装置101では、図1の半導体装置100と異なり、埋め込み酸化膜3上のSOI層1の主体が、P導電型(p−)の第1半導体層1cとなっている。また、埋め込み酸化膜3に当接するN導電型(n+)の第3半導体層1bも、配置されていない。尚、半導体装置101における第2半導体層2と第1ベース領域7は、第1半導体層1cより高濃度に形成されている。
図1に示す半導体装置100のように、SOI層1の主体である第1半導体層1aがN導電型である場合、一般的に、P導電型の第2半導体層2を埋め込み形成すると、基板断面の縦方向においてN導電型の第3ドレイン領域5(第2ドレイン領域6、第1ドレイン領域6a)/P導電型の第2半導体層2/N導電型の第1半導体層1a(第3半導体層1b)からなるNPN型寄生バイポーラトランジスタが形成される。一方、図7に示す半導体装置101のように、SOI層1の主体である第1半導体層1cをP導電型とすることで、上記NPN型寄生バイポーラトランジスタが形成されないように構成し、その悪影響を排除することができる。
図8(a)の半導体装置102では、図1の半導体装置100と較べてSOI層1が薄くなっており、SOI層1中に埋め込み形成されたP導電型(p)の第2半導体層2が、埋め込み酸化膜3に当接するように形成されている。また、図8(b)の半導体装置103では、P導電型(p)の第2半導体層2を熱処理で深く拡散させることで、図8(a)の半導体装置102と同様に、第2半導体層2が埋め込み酸化膜3に当接するように形成されている。以上のように、半導体装置102,103では、第2半導体層2が、埋め込み酸化膜3に当接して、埋め込み酸化膜3直上に形成されている。尚、図8(a),(b)の半導体装置102,103についても、図7の半導体装置101と同様に、埋め込み酸化膜3に当接するN導電型(n+)の第3半導体層1bは配置されていない。
図9の半導体装置104では、P導電型で第2半導体層2より高濃度(p+)の第4半導体層1dが、基板断面において埋め込み酸化膜3と第2半導体層2の間に配置されている。第4半導体層1dは、例えば、部分的なイオン注入等によって形成することができる。
図8と図9に示す半導体装置102〜104についても、図7の半導体装置101と同様に、NPN型寄生バイポーラトランジスタが形成されないように構成されているため、その悪影響を排除することができる。
図10(a),(b)は、それぞれ、図1および図7〜図9に示す半導体装置100〜104について、基板面内におけるソースセルとドレインセルの配置パターン例を示す模式的な図である。尚、図10(a),(b)において、図1および図7〜図9に示す半導体装置100〜104の各部と同様の部分については、同じ符号を付した。また、図1および図7〜図9に示した半導体装置100〜104の断面図は、それぞれ、図10(a),(b)の一点鎖線A−Aにおける断面に対応している。
図10(a)では、ソースセル(ソース領域8)とドレインセル(第1ドレイン領域6a、第2ドレイン領域6および第3ドレイン領域5)が、ストライプ状に配置されている。図10(b)では、ソースセル(ソース領域8)とドレインセル(第1ドレイン領域6a、第2ドレイン領域6および第3ドレイン領域5)が、市松模様の格子状に配置されている。以上のように、図1および図7〜図9に示す半導体装置100〜104の基板面内におけるソースセルとドレインセルの配置パターンは、ストライプ状であってもよいし、市松模様の格子状であってもよい。また、それ以外の任意の繰り返しパターンであってもよい。
以上示したように、図1および図7〜図9に示す半導体装置100〜104は、いずれも、ソース領域とドレイン領域が半導体基板の横方向に並べられた、横型MOS構造の半導体装置であって、高耐圧化とESD耐量の向上を両立できる半導体装置となっている。尚、図1および図7〜図9に示す半導体装置100〜104は、いずれも、Nチャネルの横型MOS構造の半導体装置であった。しかしながら、本発明の半導体装置はこれに限らず、図1および図7〜図9に示す半導体装置100〜104の各部の導電型を全て逆転したPチャネルの横型MOS構造の半導体装置であっても、同様の効果を得ることができる。
本発明の半導体装置の一例で、半導体装置100の模式的な断面図である。 半導体装置100のシミュレーション結果の一例で、ゲート電圧Vgを0Vとした時のサージ等に対する電流−電圧(Id−Vd)特性を示した図である。 半導体装置100のSOI層1における電位分布を示す図で、(a),(b)は、それぞれ、図2中のA点(Id=10A)とB点(Id=50A)の状態に対応している。 半導体装置100のSOI層1における電界の強度分布を示す図で、(a),(b)は、それぞれ、図2中のA点(Id=10A)とB点(Id=50A)の状態に対応している。 半導体装置100のSOI層1における空乏層の形成状態を示す図で、(a),(b)は、それぞれ、図2中のA点(Id=10A)とB点(Id=50A)の状態に対応している。 シミュレーションによって得られた、半導体装置100における図1中に示した第2ドレイン領域6端面と第3ドレイン領域5端面の間の間隔wとスナップバック発生電流Isの関係を示す図である。 本発明における別の半導体装置の例で、半導体装置101の模式的な断面図である。 本発明における別の半導体装置の例で、(a),(b)は、それぞれ半導体装置102,103の模式的な断面図である。 本発明における別の半導体装置の例で、半導体装置104の模式的な断面図である。 (a),(b)は、それぞれ、半導体装置100〜104について、基板面内におけるソースセルとドレインセルの配置パターン例を示す模式的な図である。 従来の半導体装置90の模式的な断面図である。 半導体装置90のシミュレーション結果の一例で、ゲート電圧Vgを0Vとした時のサージ等に対する電流−電圧(Id−Vd)特性を示した図である。 半導体装置90のSOI層1における電位分布を示す図で、(a),(b)は、それぞれ、図12中のA点(Id=10A)とB点(Id=50A)の状態に対応している。 半導体装置90のSOI層1における電界の強度分布を示す図で、(a),(b)は、それぞれ、図12中のA点(Id=10A)とB点(Id=50A)の状態に対応している。 半導体装置90のSOI層1における空乏層の形成状態を示す図で、(a),(b)は、それぞれ、図12中のA点(Id=10A)とB点(Id=50A)の状態に対応している。
符号の説明
90,100〜104 半導体装置
1 SOI層
1a 第1半導体層(n−)
1b 第3半導体層(n+)
1c 第1半導体層(p−)
1d 第4半導体層(p+)
2 第2半導体層(p)
3 埋め込み酸化膜
4 LOCOS
5 (第3)ドレイン領域(n+)
6 第2ドレイン領域(n)
6a 第1ドレイン領域(n)
7 第1ベース領域(p)
7a 第2ベース領域(p)
8 ソース領域(n+)
9 領域(p+)
10 ゲート絶縁膜
11 ゲート電極

Claims (10)

  1. 埋め込み酸化膜を有するSOI基板と、
    前記埋め込み酸化膜上のSOI層の主体である第1導電型の第1半導体層と、
    前記SOI層中に埋め込み形成された第2導電型の第2半導体層と、
    前記第1半導体層の表層部に形成された第2導電型の第1ベース領域と、
    前記第1半導体層の表層部において、基板面内で前記第1ベース領域内に含まれるように配置され、基板断面において先端が前記第2半導体層に達するように形成された、第2導電型で第1ベース領域より高濃度の第2ベース領域と、
    前記第1ベース領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、
    前記第1半導体層の表層部において、基板面内で前記第1ベース領域に交わるように配置され、基板断面において先端が前記第2半導体層に達するように形成された、第1導電型で前記第1半導体層より高濃度の第1ドレイン領域と、
    前記第1ドレイン領域の表層部に形成され、基板面内で前記第1ベース領域から離間するように配置された、第1導電型で第1ドレイン領域より高濃度の第2ドレイン領域と、
    前記第2ドレイン領域の表層部に形成された、第1導電型で第2ドレイン領域より高濃度の第3ドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記第3ドレイン領域との間に位置する前記第1ベース領域をチャネル領域とし、該チャネル領域上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    前記ソース領域に接続されたソース電極と、
    前記第3ドレイン領域に接続されたドレイン電極とを備えてなり、
    前記第1ドレイン領域と前記第2半導体層の界面が、基板面内への投影状態において、前記第2ドレイン領域を内部に含み、前記第1ベース領域に交わるように形成されてなり、
    前記第2ドレイン領域が、前記第3ドレイン領域に近づくほど高濃度となるように形成されてなることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第2ドレイン領域端面と前記第3ドレイン領域端面の間の前記チャネル領域方向における最短間隔が、基板面内への投影状態において、1μm以上、6μm以下に設定されてなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1半導体層が、基板断面において前記埋め込み酸化膜と前記第2半導体層の間に残存配置されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 第1導電型で前記第1半導体層より高濃度の第3半導体層が、基板断面において前記埋め込み酸化膜に当接して配置されてなることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1半導体層が、第2導電型であり、
    前記第2半導体層と第1ベース領域が、前記第1半導体層より高濃度に形成されてなることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  6. 前記第2半導体層が、前記埋め込み酸化膜に当接して、埋め込み酸化膜直上に形成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  7. 第2導電型で前記第2半導体層より高濃度の第4半導体層が、基板断面において前記埋め込み酸化膜と前記第2半導体層の間に配置されてなることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第1導電型がN導電型であり、前記第2導電型がP導電型であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記ソース領域と前記第1ドレイン領域、第2ドレイン領域および第3ドレイン領域とが、基板面内においてストライプ状に配置されてなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の半導体装置。
  10. 前記ソース領域と前記第1ドレイン領域、第2ドレイン領域および第3ドレイン領域とが、基板面内において市松模様の格子状に配置されてなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の半導体装置。
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