JP2007264230A - 電気光学装置、電気光学装置の製造方法及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置、電気光学装置の製造方法及び電子機器 Download PDF

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JP2007264230A JP2006088207A JP2006088207A JP2007264230A JP 2007264230 A JP2007264230 A JP 2007264230A JP 2006088207 A JP2006088207 A JP 2006088207A JP 2006088207 A JP2006088207 A JP 2006088207A JP 2007264230 A JP2007264230 A JP 2007264230A
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Abstract

【課題】
第1の基板の第1の配線と第2の基板の第2の配線とをずらして位置合わせし加熱圧着
し各基板上の配線を接続する場合に各配線の短絡を防止し電気的接続の信頼性に優れた電
気光学装置、該電気光学装置の製造方法及び該電気光学装置を備えた電子機器を提供する

【解決手段】
熱膨張率がα1であり、複数の入力配線11が設けられた基板4と、複数の入力配線1
1上に設けられ、各入力配線11の接続端子部14に重なる複数の例えば開口部20a、
20bを有する絶縁層19と、熱膨張率α1と異なる熱膨張率α2であり、各開口部20
a、20bから露出した各入力配線11に電気的に接続された複数の出力配線16が設け
られた回路基板3とを備え、複数の開口部20a、20bは、回路基板3上の1つの点O
を通る複数の線Lに沿うように配置されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、パーソナルコンピュータや携帯電話機等の電子機器及び電子機器に用いられ
る電気光学装置及び電気光学装置の製造方法に関する。
従来、パーソナルコンピュータや携帯電話機等といった電子機器の表示装置として電気
光学装置例えば液晶装置等が用いられている。この液晶装置等は、例えば、液晶パネルと
、回路基板とがACF(anisotropic conductive film)等
を介して接続されているが、回路基板が薄い樹脂フィルム等で形成されている場合には、
樹脂フィルムが熱や湿気等により膨張・収縮し易いため回路基板の電極等の位置ずれを生
じる、という問題があった。
この問題を解決するために、例えば回路基板上の第1の点を通る複数の線上に端子を形
成し、液晶パネルと回路基板とを加熱圧着する前に、液晶パネルと回路基板の熱膨張率の
違いを考慮し予め液晶パネルと回路基板とをそれぞれが平面的に重なる方向にずらして配
置しその後加熱圧着する等して、液晶パネル側と回路基板側と導通を確実にしようとする
技術が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−46212号公報(段落[0061]、図2)。
しかしながら、上述した技術では、例えば、例えば回路基板を液晶パネルに加熱圧着す
る前に回路基板をずらして位置合わせする必要があるが、液晶パネル側の一の端子から延
設された延設部分がこの一の端子の長手方向に対して曲がって設けられている場合等に、
液晶パネル側の一の端子が回路基板側の一の端子に電気的に接続されると共に、液晶パネ
ル側の一の端子から延設された延設部分が回路基板側の一の端子の隣の他の端子にも電気
的に接続されてしまい短絡が生じる可能性がある、という問題がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされるもので、第1の基板の第1の配線と第2の基板
の第2の配線とをずらして位置合わせし加熱圧着し各基板上の配線を接続する場合に各配
線の短絡を防止し電気的接続の信頼性に優れた電気光学装置、該電気光学装置の製造方法
及び該電気光学装置を備えた電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の主たる観点に係る電気光学装置は、第1の熱膨張
率を有し、複数の第1の配線が設けられてなる第1の基板と、前記複数の第1の配線上に
設けられ、各前記第1の配線の一部に重なる複数の開口部を有する絶縁層と、前記第1の
熱膨張率と異なる第2の熱膨張率を有し、各前記開口部から露出した各前記第1の配線に
電気的に接続された複数の第2の配線が設けられてなる第2の基板とを具備し、前記複数
の開口部は、前記第2の基板上の1つの点を通る複数の線に沿うように配置されているこ
とを特徴とする。
ここで、「一部」とは、例えば開口部の開口から第1の配線が露出する部分を含む。
本発明では、第1の熱膨張率を有し、複数の第1の配線が設けられてなる第1の基板と
、複数の第1の配線上に設けられ、各第1の配線の一部に重なる複数の開口部を有する絶
縁層と、第1の熱膨張率と異なる第2の熱膨張率を有し、各開口部から露出した各第1の
配線に電気的に接続された複数の第2の配線が設けられてなる第2の基板とを具備し、複
数の開口部は、第2の基板上の1つの点を通る複数の線に沿うように配置されている。
このため、例えば第1の基板に対して第2の基板をずらして位置合わせした後、第1の
基板と第2の基板とを加熱圧着したときに、熱膨張した第2の基板の第2の配線と、第1
の配線とが電気的に接続される部分を、第1の配線が絶縁層の開口部から露出する部分に
制限することで確実に短絡を防止することができる。例えば、一の開口部から露出する一
の第1の配線の一部に曲がって繋がる第1の配線の延設部分と、一の開口部の隣の他の開
口部から露出する他の第1の配線の一部に電気的に接続された他の第2の配線とが平面的
に重なっても、一の第1の配線の延設部分が絶縁層により被覆されているため、一の第1
の配線の延設部分と他の第2の配線とを絶縁層により離間し接触を防止して短絡を防止す
ることができる。
本発明の一の形態によれば、前記第1の熱膨張率は、前記第2の熱膨張率より小さいこ
とを特徴とする。これにより、第1の熱膨張率は、第2の熱膨張率より小さいので、例え
ば、第1の基板と第2の基板とを加熱圧着するときに、第2の基板より第1の基板の熱膨
張量を小さくすることで隣り合う開口部の位置が大きく変わらないようにすることができ
、例えば隣り合う開口部の位置が大きく変わる場合等に比べて、第1の配線と第2の配線
との電気的な接続性を向上させることができる。
本発明の一の形態によれば、前記開口部は前記線に沿う方向に長手方向を有し、前記第
2の配線は、前記開口部から露出する前記第1の配線に平面的に重なり電気的に接続され
た一部と、前記第2の配線の前記一部から前記長手方向に延設された第1の延設部と、前
記第1の延設部の延設方向とは異なる方向に曲げて前記第1の延設部から延設された第2
の延設部とを有することを特徴とする。これにより、開口部は線に沿う方向に長手方向を
有し、第2の配線は、開口部から露出する第1の配線に平面的に重なり電気的に接続され
た一部と、第2の配線の一部から開口部の長手方向に延設された第1の延設部と、第1の
延設部の延設方向とは異なる方向に曲げて第1の延設部から延設された第2の延設部とを
有する。このため、例えば第1の基板と第2の基板とを平面的にずらして位置合わせした
後、加熱圧着するときには、一の開口部から露出する一の第1の端子の一部に、一の開口
部の隣の他の開口部から露出する他の第1の配線の一部に電気的に接続された他の第2の
配線の第2の延設部が近づく。しかし、他の第2の配線の第1の延設部が他の開口部の長
手方向に延設されているため、この延設されている分だけ、一の第1の端子の一部から他
の第2の配線の第2の延設部を遠ざけて配置しておくことができ、一の第1の端子の一部
と、他の第2の配線の第2の延設部とが平面的に重なることを防止し短絡をより確実に防
止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記開口部は前記線に沿う方向に長手方向を有し、前記第
1の基板は、少なくとも前記第1の基板に設けられた表示領域を有し、前記第1の配線は
、前記一部から前記開口部の前記長手方向で前記表示領域側に延設された第3の延設部と
、前記第3の延設部とは異なる方向に曲げて第3の延設部から延設された第4の延設部と
を有することを特徴とする。これにより、開口部は線に沿う方向に長手方向を有し、第1
の基板は、少なくとも第1の基板に設けられた表示領域を有し、第1の配線は、一部から
開口部の長手方向で表示領域側に延設された第3の延設部と、第3の延設部とは異なる方
向に曲げて第3の延設部から延設された第4の延設部とを有する。このため、例えば第3
の延設部が延設された分だけ、第1の配線の第4の延設部と、第2の配線の一部とが平面
的に重ならないように離間して配置させておくことができ、確実に短絡を防止することが
できる。
本発明の一の形態によれば、前記複数の第1の配線は、一の前記第1の配線と、前記一
の第1の配線の隣に設けられた他の前記第1の配線とを有し、前記一及び他の第1の配線
は、前記開口部の前記長手方向とは異なる方向に曲げて延設された延設部をそれぞれ有し
、前記複数の第2の配線は、前記他の第1の配線に電気的に接続される他の前記第2の配
線を有し、前記他の前記第2の配線が、前記一の前記第1の配線の前記延設部に前記絶縁
層を介して設けられていることを特徴とする。これにより、複数の第1の配線は、一の第
1の配線と、一の第1の配線の隣に設けられた他の第1の配線とを有し、一及び他の第1
の配線は、開口部の長手方向とは異なる方向に曲げて延設された延設部をそれぞれ有し、
複数の第2の配線は、他の第1の配線に電気的に接続される他の第2の配線を有し、他の
第2の配線が、一の第1の配線の延設部に絶縁層を介して設けられているので、例えば、
第1の基板と第2の基板との加熱圧着時に、第2の基板が熱膨張する等することで、他の
第2の配線が一の第1の配線の延設部に平面的に重なる場合に、他の第2の配線と一の第
1の配線の延設部との間に絶縁層が設けられていないときには短絡が生じるのに対して、
他の第2の配線と一の第1の配線の延設部との間に設けられた絶縁層により他の第2の配
線と一の第1の配線の延設部との接触を防止し、短絡を防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記複数の開口部は、前記複数の第1の配線の配列方向に
平行な前記第1の基板の一端辺に対して傾斜して前記一端辺から離間して設けられている
ことを特徴とする。これにより、複数の開口部は、複数の第1の配線の配列方向に平行な
第1の基板の一端辺に対して傾斜して一端辺から離間して設けられているので、例えば第
1の配線と第2の配線とがずれるように第1の基板と第2の基板とを位置合わせし加熱圧
着する場合には、一の開口部から露出する一の第1の配線の一部に、一の開口部の隣の他
の開口部から露出する他の第1の配線の一部に電気的に接続された他の第2の配線の第2
の延設部が近づく場合があるが、一の開口部がその長手方向で第1の基板の一端辺から離
間して設けられているため、第2の配線の第2の延設部に最も平面的に重なり易い位置で
ある第1の基板の一端辺の近くに第1の配線が露出して設けられないようになり、一の第
1の配線の一部と、他の第2の配線の第2の延設部とが接触することを防止し短絡を防止
することができる。
本発明の一の形態によれば、前記開口部から露出する前記第1の配線の前記一部と、前
記第2の配線の前記一部とを電気的に接続する前記開口部内に設けられた導電部材を更に
具備することを特徴とする。これにより、開口部から露出する第1の配線の一部と、第2
の配線の一部とを電気的に接続する開口部内に設けられた導電部材を更に備えるので、例
えば導電部材により開口部の開口を充填する等することができるため、ITO(Indi
um Tin Oxide)等の導電部材が設けられていない場合に洗浄工程により第1
の配線等が洗浄され腐食されてしまうのに比べて、ITO等の導電部材により開口部から
露出する第1の配線の一部を覆うことで洗浄工程等で第1の配線が洗浄され腐食してしま
うことを防止することができると共に、異方性導電膜等の接着材を介した第1の配線と第
2の配線との接続面積を増加させることができ、導電性を向上させることができる。
本発明の他の観点に係る電気光学装置の製造方法は、第1の熱膨張率を有し、複数の第
1の配線が設けられてなる第1の基板と、前記第1の熱膨張率と異なる第2の熱膨張率を
有し、各前記第1の配線に電気的に接続された複数の第2の配線が設けられてなる第2の
基板とを具備する電気光学装置の製造方法であって、前記複数の第1の配線上に設けられ
、前記第2の基板上の1つの点を通る複数の線に沿うように配置された複数の開口部を有
する絶縁層を形成する工程と、前記開口部から露出する前記第1の配線と前記第2の配線
とが平面的にずれた状態に前記第1の基板及び前記第2の基板を位置合わせする位置合わ
せ工程と、前記第1の基板と前記第2の基板とを加熱圧着する加熱圧着工程とを具備し、
前記位置合わせ工程は、前記加熱圧着工程時に熱膨張する前記第2の基板の前記複数の第
2の配線の一部が、前記複数の開口部に平面的に重なるように位置合わせすることを特徴
とする。
本発明では、複数の第1の配線上に設けられ、第2の基板上の1つの点を通る複数の線
に沿うように配置された複数の開口部を有する絶縁層を形成する工程と、開口部から露出
する第1の配線と第2の配線とが平面的にずれた状態に第1の基板及び第2の基板を位置
合わせする位置合わせ工程と、第1の基板と第2の基板とを加熱圧着する加熱圧着工程と
を具備し、位置合わせ工程は、加熱圧着工程時に熱膨張する第2の基板の複数の第2の配
線の一部が、複数の開口部に平面的に重なるように位置合わせする。
このため、例えば絶縁層を形成する工程を備え、加熱圧着工程で第1の基板と第2の基
板とを加熱圧着するときに第2の基板が第1の基板より大きく熱膨張することを考慮し、
加熱圧着工程後に複数の第2の配線の一部が複数の開口部に平面的に重なるように位置合
わせ工程で第1の基板と第2の基板とをずらした状態に位置合わせし、その後、加熱圧着
工程で加熱圧着する。これにより、第2の配線の一部が開口部に沿うように第2の基板が
膨張し、熱膨張した第2の基板の第2の配線と、第1の配線とが電気的に接続される部分
を、第1の配線が絶縁層の開口部から露出する部分に制限することができる。また、例え
ば加熱圧着工程後に、一の開口部から露出する一の第1の配線の一部に曲がって繋がる第
1の配線の延設部分と、一の開口部の隣の他の開口部から露出する他の第1の配線の一部
に電気的に接続された他の第2の配線とが平面的に重なっても、一の第1の配線の延設部
分が絶縁層により被覆されているため、一の第1の配線の延設部分と他の第2の配線とを
絶縁層により離間し短絡を防止することができる。
本発明の他の観点に係る電子部品は、上述した電気光学装置を備えたことを特徴とする
本発明では、第1の基板の第1の配線と第2の基板の第2の配線とをずらして位置合わ
せし加熱圧着し各基板上の配線を接続する場合に各配線の短絡を防止し電気的接続の信頼
性に優れた電気光学装置を備えているので、例えば表示品位に優れた電子機器を得ること
ができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下実施形態を説明する
にあたっては、電気光学装置としての液晶装置、具体的には反射半透過型のTFT(Th
in Film Transistor)アクティブマトリックス方式の液晶装置、また
、その液晶装置を用いた電子機器、及び液晶装置の製造方法について説明するが、これに
限られるものではない。また、以下の図面においては各構成をわかりやすくするために、
実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る第1の実施形態の液晶装置の概略斜視図、図2は図1の液晶装置の
OLB接続部付近の平面図、図3は図1の液晶装置の液晶パネルの張り出し部の平面図、
図4は図2の液晶装置のOLB接続部の部分拡大平面図、図5は図2の液晶装置のOLB
接続部のB−B断面図、図6は図4の液晶装置のOLB接続部のA−A断面図、図7は図
1の液晶装置のC−C断面図、である。なお、図7では後述する後述する絶縁層の図示を
省略した。
(液晶装置の構成)
液晶装置1は、液晶パネル2と、液晶パネル2に接続された第2の基板としての回路基
板3とを備えている。なお、液晶装置1は、液晶パネル2を支持する図示を省略したフレ
ーム等のその他の付帯機構が必要に応じて付設される。
液晶パネル2は、第1の基板としての基板4と、基板4に対向するように設けられた基
板5と、基板4、5の間に設けられたシール材6及び基板4、5により封止された図示し
ない液晶とを備えている。液晶には、例えばTN(Twisted Nematic)が
用いられている。
基板4及び基板5は、例えばガラスや合成樹脂といった透光性を有する材料からなる板
状部材であり熱膨張率が熱膨張率α1(例えば、3〜4ppm/°C)である。熱膨張率
α1は、回路基板3の基材である後述する可撓性基材31の熱膨張率α2(例えば、15
〜25ppm/°C)と異なっている。例えば、熱膨張率α1は、熱膨脹率α2より小さ
くなっている。基板4の液晶側には、ゲート電極7、ソース電極8、薄膜トランジスタ素
子T及び画素電極9が形成されており、基板5の液晶側には、共通電極5aが形成されて
いる。
ゲート電極7はX方向に、ソース電極8はY方向に、それぞれ例えばアルミニウム等の
金属材料等によって形成されている。ソース電極8は、例えば図1に示すように上半分が
左側に、下半分が右側に引き回されて形成されている。なお、ゲート電極7及びソース電
極8の本数は、液晶装置1の解像度や表示領域の大きさに応じて適宜変更可能である。
薄膜トランジスタ素子Tは、ゲート電極7、ソース電極8及び画素電極9にそれぞれ電
気的に接続される3つの端子を備えている。薄膜トランジスタ素子Tは画素電極9、ゲー
ト電極7、ソース電極8に電気的に接続されている。これにより、ゲート電極7に電圧を
印加したときにソース電極8から画素電極9に又はその逆に電流が流れるように構成され
ている。
また、基板4は、基板5の外縁から張り出した領域(以下、「張り出し部」と表記する
)4aを備えている。張り出し部4aの面上には、第1の配線としての入力配線11、出
力配線12が付設されていると共に、例えば液晶を駆動するためのドライバIC13が実
装されている。
入力配線11は、図2、図3及び図4に示すように、基板4の張り出し部4aに複数配
列されている。入力配線11は、第1の配線の一部としての接続端子部14と、配線部(
延設部)15とを備えており、接続端子部14は回路基板3に付設された後述する第2の
配線としての出力配線16の接続端子部17に電気的に接続されており、配線部(延設部
)15は接続端子部14に繋がっている。
接続端子部14は、図3に示すように、回路基板3上の1つの点Oを通る複数の線Lに
沿うように配置されている。接続端子部14は、図4、図5及び図6に示すように、開口
部20a、20bを有する絶縁層19に被覆されている。
絶縁層19は、図5、図6に示すように、基板4に積層され開口部20aを備えた第1
の絶縁層19aと、第1の絶縁層19aに積層され開口部20a、20bを備えた第2の
絶縁層19bとを備えている。
第1の絶縁層19aは、図5、図6に示すように、基板4上に形成されたゲート電極7
と同層となるように基板4上に配置されていると共に、ゲート電極7と同層の図5に示す
接続端子部14に重なる開口部20aを備えている。
第2の絶縁層19bは、図5、図6に示すように、第1の絶縁層19a上に積層されて
いる。第2の絶縁層19bは、ゲート電極7と同層の図5に示す接続端子部14に重なる
開口部20aを備えている。第2の絶縁層19bは、図6に示すように、ソース電極8と
同層の接続端子部14に重なる開口部20bを備えている。
例えば、開口部20bは、図4に示すように、線Lに沿う方向に長手方向を有する例え
ば長方形状の形状を有している。開口部20bは、図4に示すように、ソース電極8と同
層の接続端子部14に重なるように設けられている。開口部20bは、入力配線11の配
列方向(図4のY方向)に平行な基板4の一端辺4bに対して傾斜して一端辺4bから離
間して設けられている。開口部20bが基板4の一端辺4bからX方向に離間する距離a
は、例えば0.3mmに設定されている。開口部20bが回路基板3の一端辺3aからX
方向に離間する距離aは、後述する位置合わせ時の位置合わせ誤差等を考慮して、例えば
0.3mmに設定されている。なお、これらの2つの距離aは、異なっていてもよい。ま
た、開口部20aの平面的な構成については開口部20bと同様なのでその説明を省略す
る。
開口部20a、20bから露出する接続端子部14上には、図5、図6に示すように、
ITO(Indium Tin Oxide)製の導電部材10が配置されている。導電
部材10は、図5、図6に示すように、例えばその一部が接続端子部14上の絶縁層19
に重なるように設けられている。ACF30は、基板4の張り出し部4aと、回路基板3
の可撓性基材31との間に配置されている。接続端子部14と、回路基板3に付設された
第2の配線の一部としての後述する入力配線16の接続端子部17とは、導電部材10及
びACF30を介して電気的に接続されている。
配線部(延設部)15は、図4、図7に示すように、接続端子部14に繋がると共に、
ドライバIC13の後述するドライバ側入力端子23に向けて延設されており、ドライバ
側入力端子23にACF25を介して電気的に接続されている。配線部15は、図4に示
すように、絶縁層19に被覆されている。なお、図2、図3及び図4では、絶縁層19に
被覆された入力配線11の配線部15等を説明の都合上(見易くするために)実線で示す
。配線部15は、例えば基板4の張り出し部4aの張り出し方向(図2のX方向)の長さ
を短くするために、一端辺4bに対して傾斜して配設されている。
出力配線12は、図7に示す一端部の基板側出力端子12aがドライバIC13のドラ
イバ側出力端子24にACF25を介して電気的に接続されており、他端部がゲート電極
7に電気的に接続されている。
ドライバIC13は、図7に示すように、ドライバIC13と基板4との間に設けられ
た例えばACF25により基板4に接着されている。
ドライバIC13は、基材26と、基材26の基板4と対向する実装面26a側に設け
られた例えばアルミニウム製の電極パッド21、22と、電極パッド21、22にそれぞ
れ電気的に接続されドライバIC13の実装面26a側に突設された複数のドライバ側入
力端子23、複数のドライバ側出力端子24とを備えている。
電極パッド21、22は、基材26の実装面26a側にゲート電極7の配列方向(Y方
向)に配列して設けられている。
ドライバ側入力端子23、ドライバ側出力端子24は、それぞれ図7に示す電極パッド
21、22に電気的に接続されてそれぞれゲート電極7の配列方向(Y方向)に配列して
設けられている。
回路基板3は、図1、図7に示すように、張り出し部4aに例えばACF30等を介し
て電気的に接続されている。回路基板3は、図2に示すように、可撓性基材31と、可撓
性基材31に設けられた出力配線16、入力配線32と、例えばドライバIC13等を制
御するために可撓性基材31に実装された半導体IC33とを備えている。
可撓性基材31の構成材料には、熱膨張率が熱膨張率α2である樹脂等が用いられてい
る。可撓性基材31の熱膨張率α2は基板4の熱膨張率α1とは異なっている。
出力配線16は、図7に示すように、可撓性基材31の張り出し部4aに対向する側の
面に設けられている。出力配線16は、図2、図4に示すように、接続端子部17と、配
線部18とを備えており、接続端子部17は接続端子部14にACF30を介して電気的
に接続されており、配線部18は接続端子部17に繋がり回路基板3上の半導体IC33
の図示しない出力側端子に電気的に接続されている。
接続端子部17は、図4に示すように、接続端子部14に平面的に重なるように配置さ
れている。接続端子部17は、図6に示すように、ACF30及び導電部材10を介して
基板4の入力配線11の接続端子部14に電気的に接続されている。
配線部18は、図2に示すように接続端子部17に繋がると共に、半導体IC33の出
力端子に向けて延設されており、半導体IC33の図示しない出力端子に図示しないAC
Fを介して電気的に接続されている。
入力配線32は、図2に示すように、例えばX方向に引き回されている。入力配線32
の一端は、図2に示すように例えば半導体IC33の図示しない入力端子にACF等を介
して電気的に接続されている。入力配線32の他端は、例えば図示しない外部装置に電気
的に接続されている。
(液晶装置1の製造方法)
次に、液晶装置1の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図8は第1の実施形態の液晶装置1の製造工程を示すフローチャート、図9は液晶パネ
ル2の配線部15と回路基板3の接続端子部14とが絶縁層19を介して重なる場合の平
面図である。
まず、例えば基板4上にゲート電極7、ゲート電極7に繋がる出力配線12及びゲート
電極7と同層の入力配線11を形成する(S1)。このとき、入力配線11の接続端子部
14が回路基板3上の1つの点Oを通る複数の線Lに沿うように形成する。
続いて、基板4上に第1の絶縁層19aを配置し、第1の絶縁層19a上にソース電極
8、ソース電極8に繋がる出力配線12及びソース電極8と同層の入力配線11を形成す
る(S2)。このとき、入力配線11の接続端子部14が回路基板3上の1つの点Oを通
る複数の線Lに沿うように形成する。
次いで、第1の絶縁層19a及びソース電極8と同層の入力配線11を覆うように第2
の絶縁層19bを配置し、例えばハーフトーン露光を施すことで、入力配線11の接続端
子部14を露出させる開口部20a、20bを形成する(S3)。このとき、開口部20
a、20bから露出する接続端子部14が回路基板3上の1つの点Oを通る複数の線Lに
沿うようにする。また、例えば開口部20bが基板4の一端辺4bからX方向に離間する
距離aを例えば0.3mmにし、開口部20bが回路基板3の一端辺3aからX方向に離
間する距離aを例えば0.3mmにする。開口部20aについても同様である。
続いて、絶縁層19の開口部20a、20bから露出する接続端子部14を覆うように
ITO製の導電部材10を形成する(S4)。
一方、可撓性基材31の一面側に例えば回路基板3上の1つの点Oを通る複数の線Lに
沿うように出力配線16を配置する等する(S5)。
次いで、張り出し部4a上に、導電粒子含むACF25を貼り付ける。続いて、後述す
る加熱圧着時(S7)に熱膨張する回路基板3の複数の出力配線16が、複数の線Lに沿
うように配置された複数の開口部20a、20bに平面的に重なるように、入力配線11
の接続端子部14と出力配線16の接続端子部17とがずれた状態に基板4と回路基板3
とを位置合わせする(S6)。
続いて、図示しない上下動可能な押圧ヘッドにより回路基板3に熱を加えながら押圧し
、基板4に回路基板3を加熱圧着する(S7)。
このとき、押圧ヘッド側からの熱が回路基板3及び基板4等に伝わり、回路基板3及び
基板4が熱膨張する。基板4と、回路基板3との熱膨張率α1、α2は、それぞれ異なる
ため、それぞれの熱膨張量が異なるが、予め回路基板3を基板4に対してずらして位置合
わせしておくため(S6)、加熱圧着(S7)のときに、回路基板3側の接続端子部17
が開口部20a、20bに平面的に重なるように可撓性基材31等が膨張する。従って、
図5、図6に示すように、基板4の接続端子部14と、回路基板3の接続端子部17とが
、ACF30及び導電部材10を介して、電気的に接続される。
そして、バックライトや反射シート等を設ける等して液晶装置1を製造する(S8)。
以上で液晶装置1の製造方法についての説明を終了する。
このように本実施形態によれば、熱膨張率がα1であり、複数の入力配線11が設けら
れた基板4と、複数の入力配線11上に設けられ、各入力配線11の接続端子部14に重
なる複数の例えば開口部20a、20bを有する絶縁層19と、熱膨張率α1と異なる熱
膨張率α2であり、各開口部20a、20bから露出した各入力配線11に電気的に接続
された複数の出力配線16が設けられた回路基板3とを備え、複数の開口部20a、20
bは、回路基板3上の1つの点Oを通る複数の線Lに沿うように配置されている。このた
め、例えば基板4に対して回路基板3をずらして位置合わせした後、基板4と回路基板3
とを加熱圧着したときに、熱膨張した回路基板3の出力配線16と、入力配線11とが電
気的に接続される部分を、入力配線11が絶縁層19の開口部20a、20bから露出す
る部分に制限することで確実に短絡を防止することができる。
また、例えば図9に示すように、隣り合う出力配線16と出力配線16´との関係で説
明すると、開口部20bから露出する入力配線11の接続端子部14に曲がって繋がる配
線部15と、開口部20bの隣の開口部20b´から露出する入力配線11´の接続端子
部14´に電気的に接続された出力配線16´の接続端子部17´とが平面的に重なって
領域R1が形成されても、入力配線11の配線部15が絶縁層19により被覆されている
ため、入力配線11の配線部15と出力配線16´の接続端子部17´とを絶縁層19に
より離間し接触を防止して短絡を防止することができる。
また、複数の開口部20a、20bは、基板4の一端辺4bに対して傾斜して一端辺4
bから離間して設けられているので、例えば基板4と回路基板3とが平面的に重なるよう
に位置合わせし加熱圧着するとき等に、図9に示すように、出力配線16´の配線部18
´に最も平面的に重なり易い位置である基板4の一端辺4bの近くに入力配線11の接続
端子部14が露出して設けられないようになり、接続端子部14と、配線部18´とが接
触することを防止することができ、短絡を防止することができる。
更に、液晶装置1は、接続端子部14と、接続端子部17とを電気的に接続する導電部
材10を開口部20b内に備えているので、例えば導電部材10により開口部20bの開
口を充填する等することができるため、ITO等の導電部材10が設けられていない場合
に洗浄工程により接続端子部14等が洗浄され腐食されてしまうのに比べて、ITO等の
導電部材10により開口部20bから露出する接続端子部14を覆うことで、洗浄工程等
で接続端子部14が洗浄され腐食してしまうことを防止することができると共に、ACF
30を介した接続端子部14と接続端子部17との接続面積を増加させることができ、導
電性を向上させることができる。
また、回路基板3上の1つの点Oを通る複数の線Lに沿うように配置された複数の開口
部20b等を有する絶縁層19を形成する工程(S3)と、開口部20bから露出する入
力配線11の接続端子部14と入力配線16の接続端子部17とが平面的にずれた状態に
基板4及び回路基板3を位置合わせする位置合わせ工程(S6)と、基板4と回路基板3
とを加熱圧着する加熱圧着工程(S7)とを備え、位置合わせ工程(S6)は、加熱圧着
工程(S7)時に熱膨張する回路基板3の複数の出力配線16の接続端子部17が、複数
の開口部20b等に平面的に重なるように位置合わせする。
このため、例えば加熱圧着工程(S7)で基板4と回路基板3とを加熱圧着するときに
回路基板3が基板4より大きく熱膨張することを考慮し、加熱圧着工程(S7)後に複数
の出力配線16の接続端子部17が複数の開口部20b等に平面的に重なるように位置合
わせ工程(S6)で基板4と回路基板3とをずらした状態に位置合わせし、その後、加熱
圧着工程(S7)で加熱圧着することで、出力配線16の接続端子部17が開口部20b
に沿うように回路基板3が膨張し、熱膨張した回路基板3の出力配線16と、入力配線1
1とが電気的に接続することができる。例えば、絶縁層19を形成する工程(S3)を備
えるので、この接続される部分を、入力配線11が絶縁層19の開口部20a、20bか
ら露出する部分に制限することができる。
(第1の変形例)
次に、本発明に係る第1の変形例の液晶装置について説明する。なお、本変形例以降に
おいては、上記実施形態と同一の構成部材等には同一の符号を付しその説明を省略し、異
なる箇所を中心に説明する。
図10は第1の変形例の液晶装置のOLB接続部の拡大平面図である。なお、図10で
は、後述する入力端子11を説明の都合上(見え易くするために)実線で示す。
(液晶装置の構成)
本変形例の液晶装置1´は、図10に示すように、液晶パネル2と、液晶パネル2にA
CF30を介して電気的に接続された回路基板3´とを備えている。なお、液晶パネル2
についは、第1の実施の形態と同様なので、以下、回路基板3´の構成について説明する
回路基板3´は、図10に示すように、可撓性基材31と、可撓性基材31の一面側に
配置された出力配線16A、16Bとを備えている。なお、出力配線16A、16Bは図
示しない半導体ICの出力端子に電気的に接続されている。
出力配線16Aは、接続端子部17と、第1の延設部18Aと、第2の延設部18Bと
を備えており、接続端子部1は開口部20bを介して入力配線11の接続端子部14に平
面的に重なり電気的に接続されており、第1の延設部18Aは接続端子部17から開口部
20bの長手方向に延設されており、第2の延設部18Bは第1の延設部18Aの延設方
向とは異なる方向に曲げて第1の延設部18Aから延設されている。
接続端子部17は、ACF30等を介して基板4の入力配線11の接続端子部14に電
気的に接続されている。
第1の延設部18Aは、図2の線Lに沿う方向である開口部20bの長手方向に平行に
、開口部20bの回路基板3の一端辺3a側とは反対側に延設されている。
第2の延設部18Bは、第1の延設部18Aに対して更に異なる方向に図示しない半導
体ICの出力端子に向けて延設されており、例えば図示しない半導体ICの出力端子に電
気的に接続されている。
出力配線16Bは、例えば、出力配線16Aの隣に配置されている。出力配線16Bは
、接続端子部17´と、第1の延設部18A´と、第2の延設部18B´とを備えており
、接続端子部17´は開口部20bの隣の開口部20b´を介して入力配線11の隣の入
力配線11´の接続端子部14´に平面的に重なり電気的に接続されており、第1の延設
部18A´は接続端子部17´から開口部20b´の長手方向に延設されており、第2の
延設部18B´は第1の延設部18A´の延設方向とは異なる方向に曲げて図示しない半
導体ICの出力端子に向けて第1の延設部18Aa´から延設されている。
このように本変形例によれば、開口部20bは線Lに沿う方向に長手方向を有し、出力
配線16A、16Bは、開口部20b、20b´を介して入力配線11、11´の接続端
子部14、14´に平面的に重なり電気的に接続された接続端子部17、17´と、接続
端子部17、17´から開口部20b、20b´の長手方向に延設された第1の延設部1
8A、18A´と、第1の延設部18A、18A´の延設方向とは異なる方向に曲げて第
1の延設部18A、18A´から延設された第2の延設部18B、18B´とを備える。
このため、例えば基板4と回路基板3´とずらして位置合わせした後、加熱圧着する場合
に、第1の延設部18A´が開口部20b´の長手方向で開口部20b´の一端辺3a側
とは反対側に延設されているため、第1の延設部18A´の分だけ、接続端子部14から
第2の延設部18B´をより大きく離間させることができ、接続端子部14と、第2の延
設部18B´とが平面的に重なることを確実に防止することができ、短絡をより確実に防
止することができる。
(第2の変形例)
図11は第2の変形例の液晶装置のOLB接続部の拡大平面図である。なお、図11で
は、後述する入力端子11Aを説明の都合上(見え易くするために)実線で示す。
第1の変形例では、回路基板3´の構成のみが異なる例を示した。これに対して、本変
形例では、液晶装置100は、液晶パネル2´と、回路基板3とを備え、第1の実施の形
態とは液晶パネル2´のみ異なるので、以下、液晶パネル2´の構成について説明する。
液晶パネル2´は、図11に示すように、液晶パネル2の入力配線11の代わりに張り
出し部4aに付設された入力配線11Aを備えているので、以下、入力配線11Aについ
てのみ説明する。
入力配線11Aが、例えば、接続端子部14と、第3の延設部15Aと、第4の延設部
15Bとを備えており、第3の延設部15Aは接続端子部14から開口部20bの長手方
向で開口部20bの液晶パネル2´の略中央に設けられた表示領域I側に延設されており
、第4の延設部15Bは第3の延設部15Aに繋がり開口部20bの長手方向とは異なる
方向に曲げてドライバIC13のドライバ側入力端子23に向けて第3の延設部15Aか
ら延設されている。第3の延設部15Aと、第4の延設部15Bとは、絶縁層19により
被覆されている。
このような本変形例によれば、入力配線11Aは、接続端子部14から開口部20bの
長手方向で開口部20bの表示領域I側に延設された第3の延設部15Aを備える。この
ため、例えば加熱圧着後に、第3の延設部15Aが延設された分だけ、入力配線11Aの
第4の延設部15Bと、出力配線16の隣の出力配線16´の接続端子部17´とが平面
的に重ならないように離間して配置させておくことができ、確実に短絡を防止することが
できる。
(第3の変形例)
図12は第3の変形例の液晶装置のOLB接続部の拡大平面図である。
第1の変形例の液晶装置1´は回路基板3´を備え、第2の変形例の液晶装置100は
液晶パネル2´を備えている例を示した。これに対して、本変形例の液晶装置100´は
、第1の変形例の回路基板3´と、第2の変形例の液晶パネル2´とを備えており、上記
各変形例と同様に接続端子部14と、接続端子部17とが、ACF30等を介して電気的
に接続されている。
本変形例の回路基板3´は、例えば、出力配線16A、16Bを備えている。
出力配線16Aは、開口部20bを介して入力配線11の接続端子部14に平面的に重
なり電気的に接続された接続端子部17と、接続端子部17から開口部20bの長手方向
に延設された第1の延設部18Aと、第1の延設部18Aの延設方向とは異なる方向に曲
げて第1の延設部18Aから延設された第2の延設部18Bとを備えている。
出力配線16Bは、例えば、出力配線16Aの隣に配置されており、開口部20bの隣
の開口部20b´を介して入力配線11の隣の入力配線11´の接続端子部14´に平面
的に重なり電気的に接続された接続端子部17´と、接続端子部17´から開口部20b
´の長手方向に延設された第1の延設部18A´と、第1の延設部18A´の延設方向と
は異なる方向に曲げて図示しない半導体ICの出力端子に向けて第1の延設部18A´か
ら延設された第2の延設部18B´とを備えている。
一方、液晶パネル2´は、入力配線11Aを備えている。
入力配線11Aは、例えば、接続端子部17と、接続端子部17から開口部20bの長
手方向で開口部20bの液晶パネル2´の略中央に設けられた表示領域I側に延設された
第3の延設部15Aと、第3の延設部15Aに繋がり開口部20bの長手方向とは異なる
方向に曲げてドライバIC13のドライバ側入力端子23に向けて第3の延設部15Aか
ら延設された第4の延設部15Bとを備えている。第3の延設部15Aと、第4の延設部
15Bとは、絶縁層19により被覆されている。
このように本変形例によれば、開口部20bは線Lに沿う方向に長手方向を有し、出力
配線16Aは、開口部20bを介して入力配線11の接続端子部14に平面的に重なり電
気的に接続された接続端子部17と、接続端子部17から開口部20bの長手方向に延設
された第1の延設部18Aと、第1の延設部18Aの延設方向とは異なる方向に曲げて第
1の延設部18Aから延設された第2の延設部18Bとを備えると共に、入力配線11A
は、接続端子部14から開口部20bの長手方向で開口部20bの表示領域I側に延設さ
れた第3の延設部15Aと、第3の延設部15Aに繋がり開口部20bの長手方向とは異
なる方向に曲げて第3の延設部15Aから延設された第4の延設部15Bとを備えている
。このため、接続端子部14と接続端子部17とがずれるように液晶パネル2´と回路基
板3´と位置合わせした後に加熱圧着したときに、第1の延設部18A、18A´の分だ
け、接続端子部14と第2の延設部18B´とが平面的に重ならないようにできると共に
、第4の延設部15Bと接続端子部17´とが平面的に重ならないようにして短絡をより
確実に防止することができる。
図13は、第4の延設部と接続端子部とが重なる場合のOLB接続部の拡大平面図であ
る。
上述した第3の変形例の液晶装置100´は、回路基板3´の出力配線16Bの第1の
延設部18A´、液晶パネル2´の入力配線11Aの第3の延設部15A等により、液晶
パネル2´と回路基板3´との加熱圧着後に、例えば入力配線11Aの第4の延設部15
Bと、出力配線16Bの接続端子部17´とが平面的に重なることを防止することができ
る。しかし、図13に示すように、開口部20a、20b、第1の延設部18A´及び第
3の延設部15Aを備える場合に、加熱圧着後に、入力配線11Aの第4の延設部15B
と、出力配線16Bの接続端子部17´とが平面的に重なる領域R3、及び、接続端子部
14と、出力配線16Bの第2の延設部18B´とが平面的に重なる領域R4が形成され
ても、接続端子部14及び第4の延設部15Bは、開口部20b´から露出する部分を除
いて絶縁層19に被覆されているので、絶縁層19により領域R3において第4の延設部
15Bと接続端子部17´と接触、及び領域R4において接続端子部14と第2の延設部
18B´との接触を防止することができる。
なお、上記第1の実施の形態及び第1〜第3の変形例においては、例えば図5、図6に
示すように、開口部20a、20bから露出する接続端子部14上に、ITO製の導電部
材10が配置されている例を示した。しかし、これに限定されず、例えば、導電部材10
を配置することなく、入力配線11の接続端子部14と、出力配線16の接続端子部17
とをACF30を介して電気的に接続するようにしてもよい。
また、上記第1の実施の形態及び第1〜第3の変形例においては、例えば開口部20b
の長手方向が、入力配線11の接続端子部14の付設された方向と平行になっている例を
示した。しかし、これに限定されず、例えば、開口部20bの長手方向が1つの点Oを通
る線Lに平行であれば、入力配線11の接続端子部14の付設方向は必ずしも線Lに平行
になっていなくてもよい。
(第2の実施形態・電子機器)
次に、上述した液晶装置1を備えた本発明の第2の実施形態に係る電子機器について説
明する。
図14は本発明の第2の実施形態に係る電子機器の表示制御系の全体構成の概略構成図
である。
電子機器300は、表示制御系として例えば図14に示すように液晶パネル2及び表示
制御回路390などを備え、その表示制御回路390は表示情報出力源391、表示情報
処理回路392、電源回路393及びタイミングジェネレータ394などを有する。
また、液晶パネル2には表示領域Iを駆動するドライバIC13等を含む駆動回路36
1を有する。
表示情報出力源391は、ROM(Read Only Memory)やRAM(R
andom Access Memory)などからなるメモリと、磁気記録ディスクや
光記録ディスクなどからなるストレージユニットと、デジタル画像信号を同調出力する同
調回路とを備えている。更に表示情報出力源391は、タイミングジェネレータ394に
よって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号などの形
で表示情報を表示情報処理回路392に供給するように構成されている。
また、表示情報処理回路392はシリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ロー
テーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路などの周知の各種回路を備え、入力した
表示情報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKと共に駆動回路361へ
供給する。また、電源回路393は、上述した各構成要素に夫々所定の電圧を供給する。
このように本実施形態によれば、基板4の入力配線11と回路基板3の出力配線16と
をずらして位置合わせし(S6)加熱圧着し(S7)各基板3、4上の入出力配線11、
16を接続する場合に各入出力配線11、16の短絡を防止し電気的接続の信頼性に優れ
た液晶装置1を備えているので、表示品位に優れた電子機器を得ることができる。
具体的な電子機器としては、携帯電話機やパーソナルコンピュータなどの他に液晶装置
が搭載されたタッチパネル、プロジェクタ、液晶テレビやビューファインダ型、モニタ直
視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション、ページャ、電子手帳、電卓、ワード
プロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末等が挙げられる。そして、こ
れらの各種電子機器の表示部として、上述した例えば液晶装置1等が適用可能なのは言う
までもない。
なお、本発明の電子機器、液晶装置の製造方法は、上述した例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えたり組み合わせたりできるこ
とは勿論である。
例えば、上述の実施形態ではTFT型の液晶装置1等について説明したがこれに限られ
るものではなく、例えばTFD(Thin Film Diode)型アクティブマトリ
ックス型、パッシブマトリクス型の液晶装置であってもよい。また、プラズマディスプレ
イ装置、電気泳動ディスプレイ装置、電子放出素子を用いた装置(Field Emis
sion Display及びSurface‐Conduction Electro
n‐Emitter Display等)などの各種電気光学装置に本発明を適用しても
よい。
本発明に係る第1の実施形態の液晶装置の概略斜視図である。 図1の液晶装置のOLB接続部付近の平面図である。 図1の液晶装置の液晶パネルの張り出し部の平面図である。 図2の液晶装置のOLB接続部の部分拡大平面図である。 図2の液晶装置のOLB接続部のB−B断面図である。 図4の液晶装置のOLB接続部のA−A断面図である。 図1の液晶装置のC−C断面図である。 第1の実施形態の液晶装置の製造工程を示すフローチャートである。 液晶パネルの配線部と回路基板の接続端子部とが重なる平面図である。 第1の変形例の液晶装置のOLB接続部の拡大平面図である。 第2の変形例の液晶装置のOLB接続部の拡大平面図である。 第3の変形例の液晶装置のOLB接続部の拡大平面図である。 第4の延設部と接続端子部とが重なるOLB接続部の拡大平面図である。 本発明に係る第2の実施形態の電子機器の表示制御系の概略構成図である。
符号の説明
a 距離、 I 表示領域、 O 点、 L 線、 R1、R2、R3、R4 領域、
T 薄膜トランジスタ素子、 1、1´、100、100´ 液晶装置、 2、2´
液晶パネル、 3、3´ 回路基板、 3a、4b 一端辺、 4、5 基板、 4a
張り出し部、 5a 共通電極、 6 シール材、 7 ゲート電極、 8 ソース電極
、 9 画素電極、 10 導電部材、 11、11´、11A 入力配線、 12、1
6、16A、16B、16´ 出力配線、 12a 基板側出力端子、 13 ドライバ
IC、 14、14´、17、17´ 接続端子部、 15、18´ 配線部、 15A
第3の延設部、 15B 第4の延設部、 18A、18A´ 第1の延設部、 18
B、18B´ 第2の延設部、 19 絶縁層、 19a 第1の絶縁層、 19b 第
2の絶縁層、 20a、20b、20b´ 開口部、 26 基材、 26a 実装面、
21、22 電極パッド、 23 ドライバ側入力端子、 24 ドライバ側出力端子
、 25、30 ACF、 31 可撓性基材、 32 入力配線、 33 半導体IC
、 300 電子機器

Claims (9)

  1. 第1の熱膨張率を有し、複数の第1の配線が設けられてなる第1の基板と、
    前記複数の第1の配線上に設けられ、各前記第1の配線の一部に重なる複数の開口部を
    有する絶縁層と、
    前記第1の熱膨張率と異なる第2の熱膨張率を有し、各前記開口部から露出した各前記
    第1の配線に電気的に接続された複数の第2の配線が設けられてなる第2の基板とを具備
    し、
    前記複数の開口部は、前記第2の基板上の1つの点を通る複数の線に沿うように配置さ
    れていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記第1の熱膨張率は、前記第2の熱膨張率より小さいことを特徴とする請求項1に記
    載の電気光学装置。
  3. 前記開口部は前記線に沿う方向に長手方向を有し、
    前記第2の配線は、前記開口部から露出する前記第1の配線に平面的に重なり電気的に
    接続された一部と、前記第2の配線の前記一部から前記長手方向に延設された第1の延設
    部と、前記第1の延設部の延設方向とは異なる方向に曲げて前記第1の延設部から延設さ
    れた第2の延設部とを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気光学装
    置。
  4. 前記開口部は前記線に沿う方向に長手方向を有し、
    前記第1の基板は、少なくとも前記第1の基板に設けられた表示領域を有し、
    前記第1の配線は、前記一部から前記開口部の前記長手方向で前記表示領域側に延設さ
    れた第3の延設部と、前記第3の延設部とは異なる方向に曲げて第3の延設部から延設さ
    れた第4の延設部とを有することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか一
    項に記載の電気光学装置。
  5. 前記複数の第1の配線は、一の前記第1の配線と、前記一の第1の配線の隣に設けられ
    た他の前記第1の配線とを有し、
    前記一及び他の第1の配線は、前記開口部の前記長手方向とは異なる方向に曲げて延設
    された延設部をそれぞれ有し、
    前記複数の第2の配線は、前記他の第1の配線に電気的に接続される他の前記第2の配
    線を有し、
    前記他の前記第2の配線が、前記一の前記第1の配線の前記延設部に前記絶縁層を介し
    て設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の
    電気光学装置。
  6. 前記複数の開口部は、前記複数の第1の配線の配列方向に平行な前記第1の基板の一端
    辺に対して傾斜して前記一端辺から離間して設けられていることを特徴とする請求項1か
    ら請求項5のうちのいずれか一項に記載の電気光学装置。
  7. 前記開口部から露出する前記第1の配線の前記一部と、前記第2の配線の前記一部とを
    電気的に接続する前記開口部内に設けられた導電部材を更に具備することを特徴とする請
    求項1から請求項6のうちのいずれか一項に記載の電気光学装置。
  8. 第1の熱膨張率を有し、複数の第1の配線が設けられてなる第1の基板と、前記第1の
    熱膨張率と異なる第2の熱膨張率を有し、各前記第1の配線に電気的に接続された複数の
    第2の配線が設けられてなる第2の基板とを具備する電気光学装置の製造方法であって、
    前記複数の第1の配線上に設けられ、前記第2の基板上の1つの点を通る複数の線に沿
    うように配置された複数の開口部を有する絶縁層を形成する工程と、
    前記開口部から露出する前記第1の配線と前記第2の配線とが平面的にずれた状態に前
    記第1の基板及び前記第2の基板を位置合わせする位置合わせ工程と、
    前記第1の基板と前記第2の基板とを加熱圧着する加熱圧着工程と
    を具備し、
    前記位置合わせ工程は、前記加熱圧着工程時に熱膨張する前記第2の基板の前記複数の
    第2の配線の一部が、前記複数の開口部に平面的に重なるように位置合わせすることを特
    徴とする電気光学装置の製造方法。
  9. 請求項1から請求項7のうちのいずれか一項に記載の電気光学装置を備えたことを特徴
    とする電子機器。
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