JP2007140107A - 電気光学装置、実装構造体、電気光学装置の製造方法及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置、実装構造体、電気光学装置の製造方法及び電子機器 Download PDF

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JP2007140107A JP2005333746A JP2005333746A JP2007140107A JP 2007140107 A JP2007140107 A JP 2007140107A JP 2005333746 A JP2005333746 A JP 2005333746A JP 2005333746 A JP2005333746 A JP 2005333746A JP 2007140107 A JP2007140107 A JP 2007140107A
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一幸 山田
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Abstract

【課題】可撓性基板に設けられた金属層により可撓性基板の反発力を抑制可能な電気光学
装置、実装構造体、該電気光学装置の製造方法及び電子機器を提供する。
【解決手段】液晶パネル2に備えられた基板5と、基板5に接続して設けられ、曲げ部3
0を有する可撓性基材20と、可撓性基材20の一面に設けられた配線23と、可撓性基
材20の他面に設けれ、曲げ部30に重なり、且つ曲げ方向に延設された金属層26とを
備えているので、曲げ部30が曲がる前の状態に戻ろうとしても、例えば曲がった状態で
曲げ方向に変形して延設された金属層26により可撓性基材20の曲げ部30を抑え込む
ようにでき、可撓性基材20の反発力を抑制することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、パーソナルコンピュータや携帯電話機等の電子機器並びにこれらの電子機器
に用いられる電気光学装置、実装構造体及び電気光学装置の製造方法に関する。
従来、パーソナルコンピュータや携帯電話機等といった電子機器の表示装置として液晶
装置等が用いられている。この液晶装置は、例えば2枚の対向する基板の間に液晶が封入
された液晶パネルと、液晶パネルに接続されたフレキシブル基板(回路基板)とを備えて
いる。フレキシブル基板は、曲げられている場合があり、フレキシブル基板の曲げ時の反
発応力を低減させるために、フレキシブル基板の両面で柔軟性が異なるカバーを形成する
技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許2978383号公報(段落[0033]、[0038]、図1)。
しかしながら、上述した技術では、例えばフレキシブル基板の曲げ部の反発力を抑制す
ることができるものの十分に抑制できるわけではないので、フレキシブル基板の曲げ部が
曲げられる前の状態に戻ろうとし、例えば液晶パネルとフレキシブル基板とで構成される
モジュール構造が変形してしまう、という問題がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされるもので、可撓性基板に設けられた金属層により
可撓性基板の反発力を抑制可能な電気光学装置、実装構造体、該電気光学装置の製造方法
及び電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の主たる観点に係る電気光学装置は、電気光学パネ
ルに備えられた基板と、前記基板に接続して設けられ、曲げ部を有する可撓性基板と、前
記可撓性基板の一面に設けられた配線と、前記可撓性基板の他面に設けられ、前記曲げ部
に重なり、且つ曲げ方向に延設された金属層とを具備することを特徴とする。
ここで、可撓性基板の曲げ部とは、例えば可撓性基板の曲率が0でない部分をいう。
本発明では、電気光学パネルに備えられた基板と、基板に接続して設けられ、曲げ部を
有する可撓性基板と、可撓性基板の一面に設けられた配線と、可撓性基板の他面に設けら
れ、曲げ部に重なり、且つ曲げ方向に延設された金属層とを備えているので、曲げ部が曲
がる前の状態に戻ろうとしても、例えば曲がった状態で曲げ方向に変形して延設された金
属層により可撓性基板の曲げ部を抑え込むようにでき、可撓性基板の反発力を抑制するこ
とができる。従って、例えば曲げ部が元に戻ろうとすることによって、基板と、可撓性基
板とで構成されたモジュール構造が変形することを防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記金属層は、塑性変形して設けられていることを特徴と
する。これにより、金属層は、塑性変形して設けられているので、例えば、可撓性基板が
元の状態に戻ろうとして可撓性基板の反発力が金属層に働いても、塑性変形している金属
層が曲げ部を抑え込むようにすることができ、可撓性基板の曲げ部を曲がった状態に維持
することができる。
本発明の一の形態によれば、前記金属層は、前記曲げ部の前記曲げ方向の外側に延設さ
れていることを特徴とする。これにより、金属層は、曲げ部の曲げ方向の外側に延設され
ているので、例えば金属層の端が曲げ部に重なるように設けられることにより金属層の端
に重なる可撓性基板に負荷がかかり可撓性基板が破断し易くなることを防止することがで
きる。
本発明の一の形態によれば、前記金属層は接地されていることを特徴とする。これによ
り、金属層は接地されているので、金属層の電位を0Vとし、配線と、金属層とにより可
撓性基板が挟まれたマイクロストリップライン構造を構成することができ、例えば配線を
流れる電流による電磁波の漏れを抑制し、配線を流れる電気信号の高周波成分のロスを防
ぐことができる。
本発明の一の形態によれば、前記配線又は前記金属層は、前記可撓性基板の前記基板に
接続される側の端から内側にオフセットされていることを特徴とする。ここで、オフセッ
トとは、例えば可撓性基板の基板に接続された側の端と、金属層の基板側の端とが離れて
いる、又は、可撓性基板の同じ端と、配線の基板に接続される側の端とが離れているよう
に、金属層と配線とが形成されていることをいう。これにより、配線又は金属層は、可撓
性基板の基板に接続される側の端から内側にオフセットされているので、例えば可撓性基
板を切断するときに、配線又は金属層がだれて、配線と、金属層とが接触して短絡するこ
とを防止することができる。
本発明の一の形態によれば、金属層に積層された保護層を更に具備することを特徴とす
る。これにより、金属層に積層された保護層を更に備えているので、金属層が例えば配線
等に接触して短絡すること等を防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記曲げ部は、前記基板の一端で曲げられた第1の曲げ部
及び前記第1の曲げ部とは異なる位置に設けられた第2の曲げ部を含むことを特徴とする
。これにより、曲げ部は、基板の一端で曲げられた第1の曲げ部及び第1の曲げ部とは異
なる位置に設けられた第2の曲げ部を含むので、例えば可撓性基板に第1の曲げ部と異な
る位置に設けられた第2の曲げ部がある場合にも、塑性変形した金属層により第2の曲げ
部の曲げによる反発力を抑え込み例えば可撓性基板の第2の曲げ部の形状を維持すること
ができる。
本発明の一の形態によれば、前記金属層は、少なくとも前記曲げ部の全域に連続的に設
けられていることを特徴とする。これにより、金属層は、少なくとも曲げ部の全域に連続
的に設けられているので、より効果的に可撓性基板の反発力を抑制することができると共
に、例えば可撓性基板の他面にベタ状に形成されている金属層を略そのまま用いることが
できるので、製造が容易となる。
本発明の他の観点にかかる実装構造体は、基板と、前記基板に接続して設けられ、曲げ
部を有する可撓性基板と、前記可撓性基板の一面に設けられた配線と、前記可撓性基板の
他面に設けられ、前記曲げ部に重なり、且つ曲げ方向に延設された金属層とを具備するこ
とを特徴とする。
ここで、可撓性基板の曲げ部とは、例えば可撓性基板の曲率が0でない部分をいう。
本発明では、基板と、基板に接続して設けられ、曲げ部を有する可撓性基板と、可撓性
基板の一面に設けられた配線と、可撓性基板の他面に設けられ、曲げ部に重なり、且つ曲
げ方向に延設された金属層とを備えているので、曲げ部が曲がる前の状態に戻ろうとして
も、例えば曲がった状態で曲げ方向に変形して延設された金属層により可撓性基板の曲げ
部を抑え込むようにでき、可撓性基板の反発力を抑制することができる。従って、例えば
曲げ部が元に戻ろうとすることによって、基板と、可撓性基板とで構成されたモジュール
構造が変形することを防止することができる。
本発明の他の観点にかかる電気光学装置の製造方法は、電気光学パネルに備えられた基
板に、配線が一面に設けられた可撓性基板を接続する接続工程と、前記可撓性基板を曲げ
、前記可撓性基板の他面に設けられた金属層を塑性変形させる曲げ工程とを具備すること
を特徴とする。
ここで、可撓性基板の曲げ部とは、例えば可撓性基板の曲率が0でない部分をいう。
本発明では、電気光学パネルに備えられた基板に、配線が一面に設けられた可撓性基板
を接続する接続工程と、可撓性基板を曲げ、可撓性基板の他面に設けられた金属層を塑性
変形させる曲げ工程とを備えるので、基板と可撓性基板とが接続された状態で可撓性基板
を金属層と共に曲げて可撓性基板に曲げ部を形成し、曲げ部が曲がる前の状態に戻ろうと
しても、例えば曲がった状態で曲げ方向に塑性変形して延設された金属層により可撓性基
板の曲げ部を抑え込むようにでき、可撓性基板の反発力を抑制することができる。従って
、例えば曲げ部が元に戻ろうとすることによって、基板と、可撓性基板とで構成されたモ
ジュール構造が変形することを防止することができる。
本発明の他の観点にかかる電子機器は、上述した電気光学装置を備えたことを特徴とす
る。
本発明では、可撓性基板に設けられた金属層により可撓性基板の反発力を抑制可能な電
気光学装置を備えているので、例えば液晶パネルと可撓性基板とを備えたモジュール構造
が変形することを防止し、表示性能に優れた電子機器を得ることができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下実施形態を説明する
にあたっては、電気光学装置としての液晶装置、具体的には反射半透過型のTFT(Th
in Film Transistor)アクティブマトリックス方式の液晶装置、液晶
装置の製造方法、及びその液晶装置を用いた電子機器について説明するが、これに限られ
るものではない。また、以下の図面においては各構成をわかりやすくするために、実際の
構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る第1の実施形態の液晶装置の概略斜視図、図2は図1の液晶装置の
背面側の概略斜視図、図3は図1の液晶装置のA−A断面図である。
(液晶装置の構成)
液晶装置1は、液晶パネル2と、液晶パネル2に接続された回路基板3とを備えている
。なお、液晶装置1は、液晶パネル2を支持するフレーム4等のその他の付帯機構が必要
に応じて付設されている。
液晶パネル2は、基板5と、基板5に対向するように設けられた基板6と、基板5、6
の間に設けられたシール材7及び基板5、6により封止された図示しない液晶とを備えて
いる。液晶には、例えばTN(Twisted Nematic)が用いられている。
基板5及び基板6は、例えばガラスや合成樹脂といった透光性を有する材料からなる板
状部材である。基板5の液晶側には、ゲート電極8、ソース電極9、薄膜トランジスタ素
子T及び画素電極10が形成されており、基板6の液晶側には、共通電極6aが形成され
ている。
ゲート電極8はX方向に、ソース電極9はY方向に、それぞれ例えばアルミニウム等の
金属材料等によって形成されている。ソース電極9は、例えば図1に示すように上半分が
左側に、下半分が右側に引き回されて形成されている。なお、ゲート電極8及びソース電
極9の本数は、液晶装置1の解像度や表示領域の大きさに応じて適宜変更可能である。
薄膜トランジスタ素子Tは、ゲート電極8、ソース電極9及び画素電極10にそれぞれ
接続される3つの端子を備えている。薄膜トランジスタ素子Tは画素電極10、ゲート電
極8、ソース電極9に電気的に接続されている。これにより、ゲート電極8に電圧を印加
したときにソース電極9から画素電極10に又はその逆に電流が流れるように構成されて
いる。
また、基板5は、基板6の外縁から張り出した領域(以下、「張り出し部」と表記する
)5aを備えている。張り出し部5aの面上には、出力配線11〜13、入力配線14〜
16が付設されていると共に、例えば液晶を駆動するためのドライバIC17が実装され
ている。
出力配線11は、図3に示すように一端部18がドライバIC17のドライバ側出力端
子19に接続され、他側がゲート電極8に繋がっている。出力配線12及び出力配線13
は、一端部がドライバIC17の図示しないドライバ側出力端子に接続され、他側がソー
ス電極9に繋がっている。
入力配線14は、図3に示すように一端部21がドライバIC17のドライバ側入力端
子22に接続され、他端部が回路基板3の可撓性基材20の一面側に付設された配線23
に図示しないACF(anisotropic conductive Film)等を
介して接続されている。なお、入力配線15、16は、それぞれ一端部がドライバIC1
7の図示しないドライバ側入力端子に接続され、他端部が可撓性基材20の一面側に付設
された図1に示す配線24、25に図示しないACF等を介して接続されている。
ドライバIC17は、ドライバIC17の実装面側に突設されたドライバ側入力端子2
2、ドライバ側出力端子19とを備えている。ドライバIC17は例えばACF等の接着
材により基板5側に実装されている。
回路基板3は、図1、図3に示すように、張り出し部5aに例えば接着材等を介して接
続されていると共に、図1〜図3に示すように曲げて設けられている。回路基板3は、可
撓性基材20と、可撓性基材20の一面側に設けられた配線23、24及び25と、可撓
性基材20の他面側に設けられた金属層26と、金属層26を覆うように設けられた保護
層としてのカバー材27とを備えている。可撓性基材20には、例えばこの他にも図3に
示す半導体IC28等が実装されている。
可撓性基材20は、回路基板3の基材として用いられており、例えば構成材料には樹脂
材料等が用いられている。樹脂材料としては、例えばポリイミドが用いられている。
配線23、24及び25は、可撓性基材20の一面側に設けられている。配線23は、
図3に示すように一端部が図示しない接着材を介して入力配線14に接続されており、他
端部は例えば半導体IC28に接続されている。配線23の基板5の入力配線14に接続
された側の一端E1は、可撓性基材20の基板5側の一端E2に一致している。配線24
、25は、一端部が図示しない接着材を介して入力配線15、16に接続されており、他
端部は例えば半導体IC28に接続されている。
図4は図1の液晶装置1に用いられる回路基板3の部分平面図、図5は図4の回路基板
3のB−B断面図である。なお、図4及び図5においては、回路基板3は、曲げる前の状
態のものを示す。
金属層26は、図3に示すように、配線23が設けられた可撓性基材20の一面側とは
反対側の他面側に、少なくとも可撓性基材20の曲げ部30に重なって曲げ方向に延設さ
れている。曲げ部30とは、例えば可撓性基材20の曲率が0でない部分であり、例えば
図3では、基板5の張り出し部5aの端DよりドライバIC17側とは反対側の曲げられ
た部分である。曲げ部30は、基板5の張り出し部5aの端DからドライバIC17側と
は反対側に引き出されフレーム4側に曲げられ更に張り出し部5aのドライバIC17が
実装された面とは反対側の面に対向するように曲げられ、全体として略U字状に湾曲して
設けられている。金属層26は、少なくとも曲げ部30の全域に連続的に設けられている
。金属層26は、その構成材料には例えば銅等が用いられており、塑性変形して設けられ
ている。
金属層26の曲げ方向の一端部33及び他端部34は、可撓性基材20の曲げ部30と
は異なる部分に延設されている。一端部33及び他端部34は、例えば張り出し部5aに
平面的に重なる位置に設けられている。
金属層26の一端部33の一端Fは、例えば可撓性基材20の一端E2から内側にオフ
セットして設けられている。金属層26の一端Fは、例えば基板5の張り出し部5aの端
DよりドライバIC17側かつ配線23の一端E1より張り出し部5aの端D側に設けら
れている。
配線23の一端E1から金属層26の一端Fがオフセットされた幅は、図4に示すよう
に幅wとされている。幅wは、例えば金属層26の外形の公差分であり、50μm〜30
0μmとされている。金属層26の他端Jは、例えば基板5の張り出し部5aの端Dより
例えば半導体IC28側に設けられていている。
金属層26は、金属層26の電位を0Vにするための図示しないグランド配線に接続さ
れている。図5に示すように、金属層26と、配線23とで可撓性基材20が挟まれたマ
イクロストリップライン構造が形成されている。
カバー材27は、金属層26上に積層されている。カバー材27は曲げ方向の一端部3
5及び他端部36が、可撓性基材20の曲げ部30に重なる位置から延設されて曲げ部3
0に重なる位置とは異なる基板5の張り出し部5aに平面的に重なる位置にまで設けられ
ている。
例えばカバー材27の基板5側の一端Kは、基板5の張り出し部5aの端Dよりドライ
バIC17側に設けられている。この一端Kは、後述するOLB接続時に金属層26の一
端部33を後述する圧着ヘッド41(図7参照)により押圧することができるように一端
Fより一端D側に設けられている。カバー材27の他端Jは、例えば基板5の張り出し部
5aの端Dより例えば半導体IC28側に設けられていている。
可撓性基材20の他端部は、図示を省略した照明装置側に接続されている。
(液晶装置1の製造方法)
次に、液晶装置1の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図6は第1の実施形態の液晶装置1の製造工程を示すフローチャート、図7は液晶パネ
ル2に回路基板3を接続するときの説明図である。なお、本実施形態では、液晶パネル2
の製造工程(S1)については公知技術と同様なのでその説明を省略し、回路基板3の製
造工程(S2〜S4)及び回路基板3の曲げ工程(S7)について中心的に説明する。
まず、液晶パネル2を製造する一方で、可撓性基材20の一面側に配線23を形成し、
他面側に金属層26を形成する(S2)。例えば、予め可撓性基材20の一面及び他面に
金属膜が形成された材料を用いる場合には、他面に形成されている金属膜を用いて金属層
26を形成する。このとき、図4に示すように、金属層26の一端Fが可撓性基材20及
び配線23の一端E1からオフセットされるようにする。また、図3に示すように曲げた
ときに、金属層26の一端Fが、例えば基板5の張り出し部5aの端DよりドライバIC
17側かつ配線23の一端E1より張り出し部5aの端D側に設けられ、金属層26の他
端Jが、例えば基板5の張り出し部5aの端Dより例えば半導体IC28側に設けられる
ように金属層26の曲げ方向の長さを設定する。
また、配線23等を可撓性基材20の一面側に予め形成された金属膜をパターニングし
て形成する。
次に、金属層26に積層するようにカバー材27を形成する(S3)。例えば図7に示
すように、液晶パネル2と、回路基板3とを位置合わせしたときに、カバー材27の一端
Kが基板5の張り出し部5aの端Dより例えばドライバIC17側に位置するようにする
次に、可撓性基材20を所定の大きさに切断する(S4)。このとき、金属層26の一
端Fが配線23に対してオフセットされているため、例えば切断時に他面側の金属層26
がだれて可撓性基材20の一面側の配線23に接触してしまうことが防止される。更に、
図4に示すように半導体IC28を形成する等して回路基板3が形成される。
次に、図7に示すように、OLB(Outer Lead Bonder)接続用装置
の基台40上に、図示しない接着材が貼り付けられた液晶パネル2を配置し固定し、カバ
ー材27の一端Kが基板5の張り出し部5aの端Dより例えばドライバIC17側に位置
するように回路基板3を位置合わせする。続いて、図7に示す圧着ヘッド41により回路
基板3を押圧し、図示しない接着材を介して入力配線14と配線23とを接続する(S5
)。
このとき、例えばカバー材27が形成されていない露出した金属層26を、圧着ヘッド
41が押圧する。このため、圧着時に加熱された例えば圧着ヘッド41の熱が効率的に図
示しない接着材に伝えられる。従って、例えば圧着ヘッド41がカバー材27を押圧する
場合に比べて、カバー材27がない分だけ圧着ヘッド41の熱が接着材に伝わり易くなる
ため、圧着時の圧着ヘッド41の温度を上昇させずに接着材を加熱して入力配線14と配
線23とを接着材を介して接続することができる。
続いて、液晶パネル2にフレーム4、導光板等を固定する等する(S6)。
そして、回路基板3を基板5の張り出し部5a側からフレーム4側へ略U字状に曲げて
回路基板3の他端部を例えば導光板側に固定する等して液晶装置1を製造する(S7)。
回路基板3を曲げるときには、金属層26が可塑変形するため、可撓性基材20の曲げ部
30の反発力が金属層26により抑えられる。
以上で液晶装置1の製造方法についての説明を終了する。
このように本実施形態によれば、液晶パネル2に備えられた基板5と、基板5に接続し
て設けられ、曲げ部30を有する可撓性基材20と、可撓性基材20の一面に設けられた
配線23と、可撓性基材20の他面に設けられ、曲げ部30に重なり、且つ曲げ方向に延
設された金属層26とを備えているので、曲げ部30が曲がる前の状態に戻ろうとしても
、例えば曲がった状態で曲げ方向に変形して延設された金属層26により可撓性基材20
の曲げ部30を抑え込むようにでき、可撓性基材20の反発力を抑制することができる。
従って、例えば曲げ部30が元に戻ろうとすることによって、基板5と、可撓性基材20
とで構成されたモジュール構造が変形することを防止することができる。
また、金属層26は、塑性変形して設けられているので、例えば、可撓性基材20が元
の状態に戻ろうとして可撓性基材20の反発力が金属層26に働いても、塑性変形してい
る金属層26が曲げ部30を抑え込むようにすることができ、可撓性基材20の曲げ部3
0を曲がった状態に維持することができる。
更に、金属層26及びカバー材27は曲げ方向のそれぞれの一端部33、35及び他端
部34、36が可撓性基材20の曲げ部30から曲げ部30と異なる張り出し部5aに平
面的に重なる部分まで延設されている。従って、例えば金属層26やカバー材27の一端
F、Kが曲げ部30に重なることを防止し、金属層26やカバー材27の一端F、Kに重
なる可撓性基材20に負荷がかかることを防止して、可撓性基材20の破断を防止するこ
とができる。
また、金属層26は図示しないグランド配線に接続されているので、金属層26の電位
を0Vとし、図5に示すように、配線23と、金属層26とにより可撓性基板が挟まれた
マイクロストリップライン構造を構成することができ、例えば配線23を流れる電流によ
る電磁波の漏れを抑制し、配線23を流れる電気信号の高周波成分のロスを防ぐことがで
きる。
更に、金属層26は、可撓性基材20の基板5側の一端E2から内側にオフセットされ
ている、すなわち、例えば例えば可撓性基材20の基板5に接続された側の一端E2と、
金属層26の基板5側の一端Fとが離れているように金属層26が形成され、可撓性基材
20の一端E2と、配線23の一端E1とが一致するように配線23が形成されているの
で、例えば可撓性基材20を切断するときに(図6のS4)、配線23又は金属層26が
だれて、配線23と、金属層26とが接触して短絡することを防止することができる。
また、金属層26は、少なくとも曲げ部30の全域に連続的に設けられているので、よ
り効果的に可撓性基材20の反発力を抑制することができると共に、例えば可撓性基材2
0の他面にベタ状に形成されている金属層を略そのまま用いることができるので、製造が
容易となる。
更に、金属層26を覆うように設けられたカバー材27を更に備えているので、金属層
26が例えば配線23等に接触して短絡すること等を防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施の形態の液晶装置を図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態
以降においては、第1の実施形態の構成要素と共通する構成要素等については、第1の実
施形態の構成要素と同一の符号を付しその説明を省略する。
図8は本発明に係る第2の実施形態の液晶装置の概略斜視図、図9は図8の液晶装置の
I−I断面図である。
本実施形態の液晶装置1´は、図8に示すように、液晶パネル2と、液晶パネル2に図
示しない接着材等を介して接続された回路基板3´とを備えており、回路基板3´のみが
、第1の実施の形態と異なっているので、回路基板3´について中心的に説明する。
回路基板3´は、図8に示すように、張り出し部5aに例えば接着材等を介して接続さ
れていると共に、曲げて設けられている。回路基板3´は、可撓性基材20と、可撓性基
材20の一面側に設けられた図9に示す配線23等と、可撓性基材20の他面側に設けら
れた金属層26´と、金属層26´を覆うように設けられたカバー材27とを備えている
金属層26´は、図8に示すように、図9に示す配線23が設けられた可撓性基材20
の一面側とは反対側の他面側に、少なくとも可撓性基材20の曲げ部30に重なって曲げ
方向に延設されている。曲げ部30とは、例えば可撓性基材20の曲率が0でない部分で
あり、図3では、基板5の張り出し部5aの端DよりドライバIC17側とは反対側に曲
げて設けられた部分である。曲げ部30は、基板5の張り出し部5aの端Dからドライバ
IC17側とは反対側に引き出されフレーム4側に曲げられ更に張り出し部5aのドライ
バIC17の実装面とは反対側の面側に対向するように曲げられ、全体として略U字状に
湾曲して設けられている。金属層26´は、例えば図9に示すように可撓性基材20を介
して配線23等に対応すると共に、図8に示すように配線23に平行に複数本引き回され
ている。金属層26´は、その構成材料には例えば銅等が用いられており、塑性変形して
設けられている。
金属層26´の曲げ方向の一端部33及び他端部34は、図3に示すように、可撓性基
材20の曲げ部30とは異なる部分に延設されている。金属層26´の一端部33及び他
端部34は、例えば基板5の張り出し部5aに平面的に重なる位置に設けられている。
金属層26´の一端Fは、例えば可撓性基材20の一端E2からオフセットして設けら
れている。金属層26´の一端Fは、例えば基板5の張り出し部5aの端Dよりドライバ
IC17側かつ配線23の一端E1より張り出し部5aの端D側に設けられている。配線
23の一端E1から金属層26´の一端Fがオフセットされた幅は、例えば幅wとされて
いる。金属層26´の他端Jは、例えば基板5の張り出し部5aの端Dより例えば半導体
IC28側に設けられていている。
金属層26´は、金属層26´の電位を0Vにするための図示しないグランド配線に接
続されている。図9に示すように、例えば金属層26´と、配線23とで可撓性基材20
が挟まれたマイクロストリップライン構造が形成されている。
カバー材27は、金属層26´に積層して設けられている。カバー材27は曲げ方向の
一端部35及び他端部36が、図3に示すように、可撓性基材20の曲げ部30に重なる
位置から延設されて曲げ部30に重なる位置とは異なる張り出し部5aに平面的に重なる
位置に設けられている。
例えばカバー材27の基板5側の一端Kは、基板5の張り出し部5aの端Dよりドライ
バIC17側に設けられている。この一端Kは、OLB接続時に金属層26´の一端部3
3を圧着ヘッド41(図7参照)により押圧することができるように一端Fより一端D側
に設けられている。カバー材27の他端Jは、例えば基板5の張り出し部5aの端Dより
例えば半導体IC28側に設けられていている。
(液晶装置1´の製造方法)
次に、液晶装置1´の製造方法について図面を参照しながら説明する。なお、本実施形
態では、液晶パネル2の製造工程については公知技術と同様なのでその説明を省略し、回
路基板3´の製造工程及び回路基板3´の曲げ工程について中心的に説明する。
まず、液晶パネル2を製造する一方で、可撓性基材20の一面側に配線23等を形成し
、他面側に金属層26´を形成する。例えば、予め可撓性基材20の一面及び他面に金属
膜が形成された材料を用いる場合には、他面に形成されている金属膜を用いて金属層26
´を複数の短冊状に形成する。このとき、図3に示すように、金属層26´の一端Fが可
撓性基材20及び配線23の一端E1からオフセットされるようにする。また、図3に示
すように曲げたときに、金属層26´の一端Fが、例えば基板5の張り出し部5aの端D
よりドライバIC17側かつ配線23の一端E1より張り出し部5aの端D側に設けられ
、金属層26´の他端Jが、例えば基板5の張り出し部5aの端Dより例えば半導体IC
28側に設けられるように金属層26´の曲げ方向の長さを設定する。
また、配線23と金属層26´とで可撓性基材20を挟んで略平行に対向するように、
配線23を形成する。
次に、金属層26´に積層するようにカバー材27を形成する。例えば図7に示すよう
に圧着ヘッド41による圧着するために、液晶パネル2と、回路基板3´とを位置合わせ
したときに、カバー材27の一端Kが基板5の張り出し部5aの端Dより例えばドライバ
IC17側に位置するようにする。
次に、可撓性基材20を所定の大きさに切断する。このとき、金属層26´の一端Fが
配線23に対してオフセットされているため、例えば切断時に他面側の金属層26´がだ
れて可撓性基材20の一面側の配線23に接触してしまうことが防止される。
次に、図7に示すように、OLB(Outer Lead Bonder)接続用装置
の基台40上に、図示しない接着材が貼り付けられた液晶パネル2を配置し固定し、カバ
ー材27の一端Kが基板5の張り出し部5aの端Dより例えばドライバIC17側に位置
するように回路基板3´を位置合わせする。続いて、図7に示す圧着ヘッド41により回
路基板3´を押圧し、図示しない接着材を介して入力配線14と配線23とを接続する等
する。
このとき、例えばカバー材27が形成されていない露出した金属層26´を、圧着ヘッ
ド41が押圧する。このため、圧着時に加熱された例えば圧着ヘッド41の熱が効率的に
図示しない接着材に伝えられる。従って、例えば圧着ヘッド41がカバー材27を押圧す
る場合に比べて、カバー材27がない分だけ圧着ヘッド41の熱が接着材に伝わり易くな
るため、圧着時の圧着ヘッド41の温度を上昇させずに接着材を加熱して入力配線14と
配線23とを接着材を介して接続することができる。
続いて、液晶パネル2にフレーム4、導光板及び反射板を固定する等する。
そして、回路基板3´を曲げて回路基板3´の他端部を例えば反射板に接着する等して
液晶装置1´を製造する。回路基板3´を曲げるときには、金属層26´が可塑変形する
ため、可撓性基材20の曲げ部30の反発力が金属層26´により抑えられる。
以上で液晶装置1´の製造方法についての説明を終了する。
このように本実施形態によれば、液晶パネル2に備えられた基板5と、基板5に接続し
て設けられ、曲げ部30を有する可撓性基材20と、可撓性基材20の一面に設けられた
配線23と、可撓性基材20の他面に設けられ、配線23に対応して曲げ部30に重なり
、且つ曲げ方向に延設された金属層26とを備えているので、曲げ部30が曲がる前の状
態に戻ろうとしても、例えば曲がった状態で曲げ方向に可塑変形して延設された金属層2
6´により可撓性基材20の曲げ部30を抑え込むようにでき、可撓性基材20の反発力
を抑制することができる。従って、例えば曲げ部30が元に戻ろうとすることによって、
基板5と、可撓性基材20とで構成されたモジュール構造が変形することを防止すること
ができ、光学特性の低下を防止することができる。
また、各金属層26´は、可撓性基材20の他面に各配線23に対応して設けられマイ
クロストリップライン構造が形成されているので、例えば配線23を流れる電流による電
磁波の漏れを抑制し、配線23を流れる電気信号の高周波成分のロスを防ぐことができる
更に、金属層26´は、第1の実施形態のベタ状の金属層26とは異なり、複数の短冊
状に形成されているので、例えば金属層26´により可撓性基材20の曲げ部30の半発
力を抑える力を適宜調整することができる。
図10は本発明に係る他の液晶装置の概略斜視図、図11は図10液晶装置の回路基板
の金属層を説明するための説明図である。なお、図11は、回路基板を曲げる前の状態で
ある。
上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、可撓性基材20の一面側の配線23
等に他面側の金属層26、26´が対向するように設けられている例を示した。図10に
示す液晶装置50は、上記第1及び第2の実施の形態に比べて、回路基板51の金属層5
2の形状が異なっている。
回路基板51は、図10及び図11に示すように、可撓性基材20の他面側に、切り欠
き55が形成された金属層52が形成されている。図11に示すように、可撓性基材20
の曲げ部30の面積S1に対する曲げ部30の面積S1中で金属層52で覆われた部分の
面積S2の百分率は、例えば50%以上とされている。
金属層52の切り欠き55は、例えば配線23が配列された方向(図11のY方向)の
一側に形成されており、切り欠き55の形状は、例えば略矩形状である。なお、面積S1
に対する面積S2の百分率が50%以上であれば、切り欠きの形状及び形成位置は特に限
定されず、図11に示す可撓性基材20の一側とは反対側に切り欠きを形成する等種々変
更することが可能である。
金属層52は、例えば、液晶パネル2に対して回路基板51を圧着するときに、圧着ヘ
ッド41が入力配線14、15及び16に対して配線23、24及び25を略等圧力で押
圧することができるように、配線23、配線24等が配列された方向(図11のY方向)
に矩形ベタ状に形成された被押圧部56を備えている。
例えば金属層52の一端Fは、可撓性基材20の一端E2から内側にオフセットして設
けられている。金属層52の一端Fは、例えば基板5の張り出し部5aの端Dよりドライ
バIC17側かつ配線23の一端E1より張り出し部5aの端D側に設けられている。
このような構成によれば、可撓性基材20の他面側に、切り欠き55が形成された金属
層52が形成されているので、曲げ部30が曲がる前の状態に戻ろうとしても、例えば曲
がった状態で曲げ方向に可塑変形して延設された金属層26´により可撓性基材20の曲
げ部30を抑え込むようにでき、可撓性基材20の反発力を抑制することができる。従っ
て、例えば曲げ部30が元に戻ろうとすることによって、基板5と、可撓性基材20とで
構成されたモジュール構造が変形することを防止することができる。
また、可撓性基材20の曲げ部30の面積S1に対する曲げ部30の面積S1中で金属
層52で覆われた部分の面積S2の百分率は、例えば50%以上とされているので、例え
ば金属層52により可撓性基材20の曲げ部30の反発力を抑えることができる。
なお、可撓性基材20の曲げ部30において金属層が形成された面と同じ他面側に配線
が形成されている場合にも、本発明を適用することができる。この場合には、曲げ部30
において他面側に形成された配線の平面的な面積と、金属層の面積とを合わせて、可撓性
基材20の曲げ部30の面積S1に対する曲げ部30の面積S1中で配線及び金属層52
で覆われた部分の面積の百分率が例えば50%以上となるようにすればよい。
これにより、可撓性基材20の他面側に形成された金属層と共に、可撓性基材20の他
面側で曲げ部30に形成された配線を、反発力を抑制するために用いることができ、例え
ば可撓性基材20の他面側に配線が設けられている場合にも、可撓性基材20の反発力を
抑制することができると共に、可撓性基材20の他面側の領域を有効に用いたりすること
ができる。また、配線の自由度を向上させることができる。
また、金属層52は、例えば、液晶パネル2に対して回路基板51を圧着するときに、
圧着ヘッド41が入力配線14、15及び16に対して配線23、24及び25を略等圧
力で押圧することができるように、配線23、配線24等が配列された方向(図11のY
方向)に矩形ベタ状に形成された被押圧部56を備えているので、圧着ヘッド41が金属
層52の被押圧部56を押圧することで、入力配線14、15及び16に対して配線23
、24及び25を略等圧力で押圧することができ、OLB接続の信頼性を向上させること
ができる。
図12は本発明に係る別の液晶装置の回路基板の概略斜視図である。
上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、基板5の張り出し部5aの端Dで曲
げられた可撓性基材20の曲げ部30に金属層26、26´が形成されている例を示した
。しかし、これに限定されず、例えば、図12に示すように、液晶装置60の回路基板6
1が、曲げ部30とは異なる場所に引き出すように設けられた引き出し部62を備え、図
示を省略した曲げ部30側から引き出し部62側に配線63が付設されており、引き出し
部62が曲げられるときにも本発明を適用することができる。
例えば、引き出し部62の曲げ部66に重なって可撓性基材20の配線63が付設され
た同じ面側で曲げ方向に金属層65が延設され、金属層65の曲げ方向のそれぞれの端部
が引き出し部62の曲げ部66から引き出し部62の曲げ部66と異なる部分にまで延設
され、金属層65が可塑変形して曲げられているようにすればよい。なお、曲げ部66と
は、可撓性基材20の引き出し部62の曲率が0でない部分をいう。曲げ部66は、図1
2に示すように、可撓性基材20の端Qから引き出され曲げられ略U字状に湾曲して端Q
より引き出された側に設けられている部分である。この場合にも、配線63の平面的な面
積と、金属層65の平面的な面積との和が、曲げ部66の面積のうち50%以上とすれば
よい。
このような構成によれば、可撓性基材20は、基板5の張り出し部5aの端Dで曲げら
れた曲げ部30及び引き出し部62の曲げ部66を備えており、引き出し部62の曲げ部
66に重なって可撓性基材20の配線63が付設された同じ面側に曲げ方向に金属層65
が延設されているので、例えば可撓性基材20に曲げ部30と異なる引き出し部62の曲
げ部66がある場合にも、塑性変形した金属層65により曲げ部66の曲げによる反発力
を抑え込み例えば可撓性基材20の引き出し部62の形状を維持することができる。
なお、図12の回路基板61は、引き出し部62の引き出された方向(図12のY方向
)に配線63が引き回され、配線63の一側に配線63に沿うように金属層65が形成さ
れている例を示した。しかし、これに限定されず、例えば、引き出し部62の配線63の
他側にも金属層65と同形状の金属層を形成することで、配線63の両側を挟むようにで
き、引き出し部62の曲げ部66の反発力を抑制すると共に、配線63の破断を効果的に
防止するようにしてもよい。
(第3の実施形態・電子機器)
次に、上述した液晶装置1を備えた本発明の第3の実施形態に係る電子機器について説
明する。なお、第1の実施形態の構成要素と共通する構成要素については、第1の実施形
態の構成要素と同一の符号を付しその説明を省略する。
図13は本発明の第3の実施形態に係る電子機器の表示制御系の全体構成を示す概略構
成図である。
電子機器300は、表示制御系として例えば図13に示すように液晶パネル2及び表示
制御回路390などを備え、その表示制御回路390は表示情報出力源391、表示情報
処理回路392、電源回路393及びタイミングジェネレータ394などを有する。また
、液晶パネル2には表示領域Iを駆動する駆動回路361を有する。
表示情報出力源391は、ROM(Read Only Memory)やRAM(R
andom Access Memory)などからなるメモリと、磁気記録ディスクや
光記録ディスクなどからなるストレージユニットと、デジタル画像信号を同調出力する同
調回路とを備えている。更に表示情報出力源391は、タイミングジェネレータ394に
よって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号などの形
で表示情報を表示情報処理回路392に供給するように構成されている。
また、表示情報処理回路392はシリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ロー
テーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路などの周知の各種回路を備え、入力した
表示情報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKと共に駆動回路361へ
供給する。また、電源回路393は、上述した各構成要素に夫々所定の電圧を供給する。
このように本実施形態によれば、可撓性基材20に設けられた金属層26により可撓性
基材20の曲げ部30の反発力を抑制可能な電気光学装置を備えているので、例えば液晶
パネル2と回路基板3とを備えたモジュール構造が変形することを防止し、表示性能に優
れた電子機器を得ることができる。
具体的な電子機器としては、携帯電話機やパーソナルコンピュータなどの他に液晶表示
装置が搭載されたタッチパネル、プロジェクタ、液晶テレビやビューファインダ型、モニ
タ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション、ページャ、電子手帳、電卓、ワ
ードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末等が挙げられる。そして
、これらの各種電子機器の表示部として、上述した例えば液晶装置1が適用可能なのは言
うまでもない。
なお、本発明の電気光学装置及び電子機器は、上述した例に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を加え得ることは勿論である。また、本
発明の要旨を変更しない範囲で、上記各実施形態等を組み合わせてもよい。
例えば、上述の実施形態では薄膜トランジスタ素子アクティブマトリクス型の液晶装置
について説明したがこれに限られるものではなく、例えば、薄膜ダイオード素子アクティ
ブマトリクス型やパッシブマトリクス型の液晶装置であってもよい。更には反射半透過型
、反射型や透過型のいずれであってもよい。
更に上述の実施形態では、COG(Chip On Glass)の例を説明したがこ
れに限られるものではなく、例えばCOF(Chip On Film)であってもよい
また、上記実施形態では、金属層26等を覆うようにカバー材27が形成された回路基
板3を例示した。しかし、カバー材27を形成する代わりに、例えば金メッキ等を施すよ
うにしてもよい。これにより、カバー材27を形成することなく金属層26の腐食を防止
することができる。
更に、上記第1、第2の実施の形態では、配線23等と、金属層26とが可撓性基材2
0の異なる面に設けられている例を示した。しかし、配線と、金属層とが可撓性基材20
の同一面にのみ設けられる場合にも、本発明を適用可能である。
また、上記第1、第2の実施の形態では、金属層26の一端Fを、可撓性基材20の一
端E2から内側にオフセットして設ける例を示した。しかし、これに限定されず、例えば
金属層26の一端を、可撓性基材20の一端E2から内側にオフセットせずに、配線23
の一端を可撓性基材20の一端E2から内側のオフセットするようにしてもよい。
本発明に係る第1の実施形態の液晶装置の概略斜視図である。 図1の液晶装置の背面側の概略斜視図である。 図1の液晶装置のA−A断面図である。 図1の液晶装置に用いられる回路基板の部分平面図である。 図4の回路基板のB−B断面図である。 図1の液晶装置の製造工程を示すフローチャートである。 液晶パネルに回路基板を接続するときの説明図である。 本発明に係る第2の実施形態の液晶装置の概略斜視図である。 図8の液晶装置のI−I断面図である。 本発明に係る他の液晶装置の概略斜視図である。 図10液晶装置の回路基板の金属層を説明するための説明図である。 本発明に係る別の液晶装置の回路基板の概略斜視図である。 本発明に係る第3の実施形態の電子機器の制御系のブロック図である。
符号の説明
T 薄膜トランジスタ素子、 D 端、 E1、E2、F、K 一端、 J 他端、
S1、S2 面積、 I 表示領域、 1、50、60 液晶装置、 2 液晶パネル、
3、51、61 回路基板、 4 フレーム、 5、6 基板、 5a 張り出し部、
6a 共通電極、 7 シール材、 8 ゲート電極、 9 ソース電極、 10 画
素電極、 11〜13 出力配線、 14〜16 入力配線、 17 ドライバIC、
18、21、33、35 一端部、 19 ドライバ側出力端子、 20 可撓性基材、
22 ドライバ側入力端子、 23、24、25、63 配線、 26、26´、52
、65 金属層、 27 カバー材、 28 半導体IC、 34、36 他端部、 4
0 基台、 41 圧着ヘッド、 56 被押圧部、 300…電子機器

Claims (11)

  1. 電気光学パネルに備えられた基板と、
    前記基板に接続して設けられ、曲げ部を有する可撓性基板と、
    前記可撓性基板の一面に設けられた配線と、
    前記可撓性基板の他面に設けられ、前記曲げ部に重なり、且つ曲げ方向に延設された金
    属層と
    を具備することを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記金属層は、塑性変形して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気光
    学装置。
  3. 前記金属層は、前記曲げ部の前記曲げ方向の外側に延設されていることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 前記金属層は接地されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1
    項に記載の電気光学装置。
  5. 前記配線又は前記金属層は、前記可撓性基板の前記基板に接続される側の端から内側に
    オフセットされていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載
    の電気光学装置。
  6. 前記金属層に積層された保護層を更に具備することを特徴とする請求項1から請求項5
    のうちのいずれか一項に記載の電気光学装置。
  7. 前記曲げ部は、前記基板の一端で曲げられた第1の曲げ部及び前記第1の曲げ部とは異
    なる位置に設けられた第2の曲げ部を含むことを特徴とする請求項1から請求項6のうち
    いずれか1項に記載の電気光学装置。
  8. 前記金属層は、少なくとも前記曲げ部の全域に連続的に設けられていることを特徴とす
    る請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載の電気光学装置。
  9. 基板と、
    前記基板に接続して設けられ、曲げ部を有する可撓性基板と、
    前記可撓性基板の一面に設けられた配線と、
    前記可撓性基板の他面に設けられ、前記曲げ部に重なり、且つ曲げ方向に延設された金
    属層と
    を具備することを特徴とする実装構造体。
  10. 電気光学パネルに備えられた基板に、配線が一面に設けられた可撓性基板を接続する接
    続工程と、
    前記可撓性基板を曲げ、前記可撓性基板の他面に設けられた金属層を塑性変形させる曲
    げ工程と
    を具備することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  11. 請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載の電気光学装置を備えたことを特徴と
    する電子機器。
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