JPH11262426A - 可動式ヘッドレスト - Google Patents

可動式ヘッドレスト

Info

Publication number
JPH11262426A
JPH11262426A JP10089393A JP8939398A JPH11262426A JP H11262426 A JPH11262426 A JP H11262426A JP 10089393 A JP10089393 A JP 10089393A JP 8939398 A JP8939398 A JP 8939398A JP H11262426 A JPH11262426 A JP H11262426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
headrest
frame
stay
damper
movable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10089393A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Ikeda
田 恵 之 池
Noriyoshi Yoshida
田 知 徳 吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ikeda Bussan Co Ltd filed Critical Ikeda Bussan Co Ltd
Priority to JP10089393A priority Critical patent/JPH11262426A/ja
Publication of JPH11262426A publication Critical patent/JPH11262426A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドレストを車両の前後方向に沿って傾倒
角度を任意に調整できる可動式ヘッドレストにおいて、
前後方向に沿う角度調整の操作性を損なうことなく、追
突時等の衝撃吸収を高める。 【解決手段】 ヘッドレストスティ30の水平支持部3
2にヘッドレストスプリング40を介してヘッドレスト
フレーム20を取付けることによりヘッドレスト10の
前後方向角度調整を可能にすると共に、ヘッドレストス
ティ30の水平支持部32とヘッドレストフレーム20
との間にロータリー式ダンパー70、あるいはピストン
式ダンパー80を付設することにより、これらダンパー
70,80のロック作用により、追突事故時、ヘッドレ
ストが後方に急激に可動するのを抑え、衝撃吸収機能を
高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートに設
置される可動式ヘッドレストに関するもので、更に詳細
に説明すると、乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体
の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シート
のシートバック上部に固着されるヘッドレストスティに
より支持すると共に、ヘッドレストスティの水平支持部
にバネ材を介してヘッドレストフレームが前後方向に傾
倒可能に取付けられた可動式ヘッドレストに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用シート等にあっては、車
両の走行中、乗員に最適な着座感を与え、長時間に亘る
着座状態にあってもその疲労をできるだけ軽減すること
が望まれ、そのために種々のサポート装置が付設されて
いる。このサポート装置として最も一般的なものに乗員
の頭部を支持できるように、シートバックの上端部に設
けられるヘッドレストがある。
【0003】ところで、前記ヘッドレストとして従来か
ら種々の構成のものが提案されており、例えば、シート
バック上端部から突設されたヘッドレストスティにより
支持されるヘッドレストをシートの前後方向に可動自在
に設けるようにした可動式ヘッドレストが知られてお
り、この可動式ヘッドレストによれば乗員のフィーリン
グをより一層向上させることが可能である。
【0004】従来の可動式ヘッドレストの構成につい
て、図7乃至図9を用いて説明すると、可動式ヘッドレ
スト1は、図7に示すように、ヘッドレスト本体を構成
するヘッドレストフレーム2と、このヘッドレストフレ
ーム2を可動式に支持するヘッドレストスティ3とから
大略構成されている。
【0005】更に詳しくは、図8に示すように、ヘッド
レストフレーム2は、弯曲ケース状に成形されたアッパ
ー側フレーム2aと、浅底ケース状に成形されたロア側
フレーム2bの上下2分割体から構成され、ヘッドレス
トスティ3は、図示しないシートバックに抜差し自在に
挿通される脚部3a,3aを左右側に備え、脚部3a,
3a間に伸びる水平支持部3bを備えている。このヘッ
ドレストスティ3は金属パイプ材を折曲して形成されて
おり、ヘッドレストフレーム2とヘッドレストスティ3
との固定は、ヘッドレストスプリング4を介して行なわ
れる。
【0006】即ち、断面略U字状のヘッドレストスプリ
ング4によりヘッドレストスティ3の水平支持部3bを
挾着した後、このヘッドレストスプリング4をヘッドレ
ストフレーム2に溶接ボルト5a、締付けナット5bを
介して固定している。従って、図9に示すように、ヘッ
ドレストスティ3に対してヘッドレストフレーム2は、
実線で示す最前傾状態と点線で示す最後傾状態の間で無
段階に前後方向の所望する位置に可動される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の可
動式ヘッドレスト1においては、通常使用時、無段階に
ヘッドレスト1の角度調整が可能であり、乗員はヘッド
レスト1を最適位置に任意に調整できるが、万一追突事
故等が生じた際には、乗員の頭部がヘッドレスト1に急
激にぶつかり、その衝撃によりヘッドレスト1は後方へ
容易に可動してしまい、追突時等、乗員の頭部に加わる
衝撃を十分に吸収できるとは必ずしも言えない構成であ
った。
【0008】更に、追突時等の衝撃吸収を考慮して、締
付けナット5bを強固に締付けた場合、ヘッドレストス
プリング4とヘッドレストスティ3との間の摩擦トルク
は増大するものの、ヘッドレスト1を前後方向に調節す
る際の操作性の低下を招くという不具合があった。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、通常の使用時において前後位置調整の操作性
を損なうことなく、追突時等、乗員の頭部に加わる衝撃
を有効に吸収できるようにした可動式ヘッドレストを提
供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上述する課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の可動
式ヘッドレストは、乗員の頭部を保護するヘッドレスト
本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シ
ートのシートバック上部に固着されるヘッドレストステ
ィにより支持すると共に、ヘッドレストスティの水平支
持部にバネ材を介してヘッドレストフレームが前後方向
に傾倒可能に取付けられた可動式ヘッドレストにおい
て、前記ヘッドレストスティとヘッドレストフレームと
の間にダンパーを設けたことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項2に記載の可動式ヘッドレ
ストは、乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体の芯部
を構成するヘッドレストフレームを車両用シートのシー
トバック上部に固着されるヘッドレストスティにより支
持すると共に、ヘッドレストスティの水平支持部にバネ
材を介してヘッドレストフレームが前後方向に傾倒可能
に取付けられた可動式ヘッドレストにおいて、前記ヘッ
ドレストスティの水平支持部に扇状の歯車が固着される
と共に、この扇状の歯車と噛合する歯車を備えたロータ
リー式ダンパーがヘッドレストフレーム内部に固定され
ていることを特徴とする。
【0012】また、本発明の請求項3に記載の可動式ヘ
ッドレストは、乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体
の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シート
のシートバック上部に固着されるヘッドレストスティに
より支持すると共に、ヘッドレストスティの水平支持部
にバネ材を介してヘッドレストフレームが前後方向に傾
倒可能に取付けられた可動式ヘッドレストにおいて、前
記ヘッドレストスティの水平支持部に上方に向けて固着
したダンパーブラケットと、ヘッドレストフレームの後
部下側の固定点との間にピストン式ダンパーが付設さ
れ、ヘッドレストフレームが前傾姿勢から後傾姿勢に移
行する際、ピストン式ダンパーのピストンロッドがダン
パーの摺動抵抗に抗して伸長することを特徴とする。
【0013】本発明の請求項1に記載の可動式ヘッドレ
ストによれば、ヘッドレストスティとヘッドレストフレ
ームとの間にダンパーを設けた構成であるため、乗員が
ヘッドレストを前後方向に角度調整をする際、ダンパー
には徐々に負荷が加わるため、ダンパーのロック作用が
作動しない。また、追突等の車両事故が発生した際、乗
員の頭部がヘッドレストにぶつかれば、ダンパーのロッ
ク作用が働き、ヘッドレストが不必要に後方に可動する
ことがない。
【0014】本発明の請求項2に記載の可動式ヘッドレ
ストによれば、ヘッドレストスティの水平支持部に扇状
の歯車がその車両の前後方向に沿って刻設された歯部を
ヘッドレストフレーム内側に向けて固着されていると共
に、ヘッドレストフレーム内部に設置されたロータリー
式ダンパーの歯車の歯部が扇状の歯車の歯部と噛合する
という構成であるため、乗員がヘッドレストを前後方向
に角度調整をする際、ロータリー式ダンパー部には徐々
に負荷が加わるため、ロータリー式ダンパーのロック作
用が作動しない。また、追突等の車両事故が発生した
際、乗員の頭部がヘッドレストにぶつかれば、ロータリ
ー式ダンパーのロック作用が働き、ヘッドレストが不必
要に後方に可動することがない。
【0015】本発明の請求項3に記載の可動式ヘッドレ
ストによれば、ヘッドレストスティの水平支持部に固着
されたダンパーブラケットを介してヘッドレストフレー
ムとの間にピストン式ダンパーが設置されているという
構成であるため、乗員がヘッドレストの角度調整をする
際、このピストン式ダンパーには徐々に負荷が加わるた
め、ピストン式ダンパーのロック作用が作動しない。ま
た、追突等、車両事故が発生した際、乗員の頭部がヘッ
ドレストにぶつかれば、ピストン式ダンパーのロック作
用により、ヘッドレストが急激に後方に可動することが
ない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る可動式ヘッド
レストを図面を参照して説明する。図1は本発明に係る
可動式ヘッドレストの第1の実施の形態を示す斜視図、
図2は本発明に係る可動式ヘッドレストの第1の実施の
形態を示す分解斜視図、図3は本発明に係る可動式ヘッ
ドレストの第1の実施の形態における最前傾時の状態を
示す側面図、図4は同可動式ヘッドレストの最後傾時の
状態を示す側面図、図5は本発明に係る可動式ヘッドレ
ストの第2の実施の形態における最前傾時の状態を示す
側面図、図6は同可動式ヘッドレストの最後傾時の状態
を示す側面図である。
【0017】まず、図1乃至図4に基づいて本発明の第
1の実施の形態について説明する。図1及び図2に示す
ように、本発明に係る可動式ヘッドレスト10は、ヘッ
ドレスト本体を構成するヘッドレストフレーム20と、
図示しない車両用シートのシートバックにヘッドレスト
本体を支持するために設けられるヘッドレストスティ3
0と、ダンパーとから大略構成されている。
【0018】更に詳しくは、ヘッドレストフレーム20
は、図2に示すように、弯曲ケース状に成形された金属
成形体からなるアッパー側フレーム21と、同様に浅底
ケース状に成形された金属成形体からなるロア側フレー
ム22との上下2分割体から構成されている。
【0019】一方、ヘッドレストスティ30は、その左
右側に下方向に伸びる一対の脚部31,31と、脚部3
1,31間に水平方向に伸びる水平支持部32を備えた
略コ字状にパイプ材を折曲形成して構成され、脚部31
には、ヘッドレスト10における上下位置の調節を可能
とするために上下方向調節孔33が所定ピッチ間隔で開
設されている。
【0020】そして、ヘッドレストフレーム20とヘッ
ドレストスティ30との組付構造は、アッパー側フレー
ム21とロア側フレーム22内部にヘッドレストスティ
30を収納し、ロア側フレーム22の左右側に開設した
開口23からヘッドレストスティ30の脚部31を下方
向に突出させた状態で断面略U字状のバネ材からなるヘ
ッドレストスプリング40の軸受け部41をヘッドレス
トスティ30の水平支持部32に挾込む。
【0021】ヘッドレストフレーム20におけるロア側
フレーム22に予め溶接固定されているボルト50にヘ
ッドレストスプリング40の取付孔42を挿通させ、締
付けナット51を締付けることにより、ロア側フレーム
22とヘッドレストスティ30とをヘッドレストスプリ
ング40を介して固定し、その後、アッパー側フレーム
21とロア側フレーム22とを接合固定することでヘッ
ドレストフレーム20とヘッドレストスティ30との組
付けを完了する。
【0022】そして、ヘッドレストスティ30の水平支
持部32を挾着しているヘッドレストスプリング40の
摩擦抵抗により、ヘッドレストスティ30に対してヘッ
ドレストフレーム20を車両の前後方向に調節する際、
適度な摺動トルク力が得られるというものである。
【0023】ところで、本発明においては、このような
可動式ヘッドレスト10に加えて以下の構成を付加した
点が特徴である。即ち、ヘッドレストスティ30の水平
支持部32に扇状の歯車60を扇状の歯車60の歯部6
1がヘッドレストフレーム20内に前後方向に沿って配
設されるように溶接等により取付ける。
【0024】前記ヘッドレストフレーム20におけるア
ッパー側フレーム21の内面にロータリー式ダンパー7
0が固定用パネル71を介して取付けられており、この
ロータリー式ダンパー70の回転軸に歯車72が取付け
られており、このロータリー式ダンパー70に設置した
歯車72の歯部73と扇状の歯車60の歯部61とが噛
合するように取付けられている。尚、図示はしないが、
ヘッドレストフレーム20の外表面には発泡体等の緩衝
材が被包されてヘッドレスト本体を構成している。また
ロータリー式ダンパー70に限定されるものではなく、
種々のダンパーを用いることができる。
【0025】従って、図3及び図4に本発明に係る可動
式ヘッドレスト10の最前傾時及び最後傾時の状態を側
面図で示すが、この最前傾時と最後傾時の間のいかなる
傾倒姿勢を取ることができると共に、この可動式ヘッド
レスト10の角度調整操作においては、ヘッドレストス
ティ30に対してヘッドレスト本体、即ち図示ではヘッ
ドレストフレーム20を車両の前後方向に沿って傾倒さ
せればよく、その際、ヘッドレストフレーム20の傾倒
を摺動抵抗によりゆっくりとした操作により行なうた
め、ロータリー式ダンパー70のロック作用が働くこと
がなく、扇状の歯車60の歯部61に対してロータリー
式ダンパー70に設置した歯車72の歯部73が順次噛
合うことになり、ヘッドレスト本体の角度調整を円滑に
行なうことができる。
【0026】しかし、追突等の車両事故が万一発生した
場合には、例えば、その時に図3に示す如く、可動式ヘ
ッドレスト10が最前傾位置にあった場合、乗員の頭部
からヘッドレストフレーム20に大きな衝撃が加わるこ
とになるが、ロータリー式ダンパー70の摺動抵抗によ
るロック作用が働き、ロータリー式ダンパー70の歯車
72の回動が抑制され、歯車72の回転速度が非常に遅
いものとなり、ヘッドレストフレーム20が急激に図4
に示す最後傾時まで可動してしまうことがなく、乗員の
頭部に加わる衝撃を大幅に緩和することができる。
【0027】従って、この実施の形態における可動式ヘ
ッドレスト10は、通常時の前後方向の角度調整におけ
る操作性を損なうことなく、ロータリー式ダンパー70
のロック作用を利用して、追突時等、事故の際の衝撃吸
収性能を高めることができるものである。
【0028】次いで、図5及び図6は第1の実施の形態
で使用したロータリー式ダンパー70に替えて、ピスト
ン式ダンパー80を使用した実施の形態を示す。図5は
ヘッドレスト10の最前傾時を示し、図6はヘッドレス
トの最後傾時を示す夫々示す側面図であり、この第2の
実施の形態においては、ヘッドレストスティ30の水平
支持部32に鉛直上方に伸びるダンパーブラケット81
が固着されており、このダンパーブラケット81の上端
部分82とヘッドレストフレーム20の下側後部の固定
点83との間にピストン式ダンパー80が設置されてい
る。
【0029】このピストン式ダンパー80は、シリンダ
80aに対してピストンロッド80bが常に伸び方向に
摺動抵抗を持っている。従って、この第2の実施の形態
における可動式ヘッドレスト10においても、図5に示
すヘッドレスト10の最前傾時、及び図6に示すヘッド
レスト10の最後傾時の間で、ヘッドレスト10の前後
方向の角度調整をするには、ピストン式ダンパー80の
ロック作用が作動しないため、ヘッドレストスプリング
40とヘッドレストスティ30の水平支持部32との間
の摺動抵抗により、ヘッドレスト10が任意の角度姿勢
を保つように円滑な操作が期待できる。
【0030】図5に示すヘッドレスト10の最前傾時に
追突等の車両事故が発生した際には、ピストン式ダンパ
ー80におけるシリンダ80aからピストンロッド80
bが伸張する動作が抑えられ、図5に示す最前傾時の状
態から図6に示す最後傾時の状態に即座に可動すること
がなく、ピストン式ダンパー80の摺動抵抗によるロッ
ク作用が有効に機能し、乗員の頭部に加わる衝撃を有効
に緩和させることができる。
【0031】従って、この第2の実施の形態における可
動式ヘッドレスト10においても、ヘッドレスト10の
前後方向に沿う角度調整操作の操作性を損なうことなく
衝突時等の衝撃吸収性能を高めることができるという第
1の実施の形態同様の作用効果を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上が本発明に係る可動式ヘッドレスト
の実施の形態であるが、本発明の請求項1に記載の可動
式ヘッドレストによれば、乗員の頭部を保護するヘッド
レスト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車
両用シートのシートバック上部に固着されるヘッドレス
トスティにより支持すると共に、ヘッドレストスティの
水平支持部にバネ材を介してヘッドレストフレームが前
後方向に傾倒可能に取付けられた可動式ヘッドレストに
おいて、前記ヘッドレストスティとヘッドレストフレー
ムとの間にダンパーを設けたので、通常使用時にはロー
タリー式ダンパーのロック作用が作動することがなく、
ヘッドレストの前後方向に沿う角度調整を円滑に行なう
ことができる。
【0033】本発明の請求項2に記載の可動式ヘッドレ
ストによれば、ヘッドレストスティの水平支持部に歯部
がヘッドレストフレームの内部で車両の前後方向に沿っ
て配列する歯車を固着すると共に、ヘッドレストフレー
ムの内部にロータリー式ダンパーを設け、このロータリ
ー式ダンパーの回転軸に取付けた歯車の歯部を扇状の歯
車の歯部と噛合させるという構成であるため、通常使用
時にはロータリー式ダンパーのロック作用が作動するこ
とがなく、ヘッドレストの前後方向に沿う角度調整を円
滑に行なうことができる。
【0034】またヘッドレストスティの水平支持部に歯
部がヘッドレストフレームの内部で車両の前後方向に沿
って配列する歯車を固着すると共に、ヘッドレストフレ
ームの内部にロータリー式ダンパーを設け、このロータ
リー式ダンパーの回転軸に取付けた歯車の歯部を扇状の
歯車の歯部と噛合させるという構成であるため、追突
等、車両に衝撃が加わった際、乗員の頭部からヘッドレ
ストに後方側への衝撃力が加わるが、ロータリー式ダン
パーのロック機能が作用し、ロータリー式ダンパーの歯
車と扇状の歯車との噛合いが抑えられるため、ヘッドレ
ストが後方に急激に倒込むことがなく、乗員の衝撃を有
効に吸収することができる。
【0035】本発明の請求項3に記載の可動式ヘッドレ
ストによれば、ヘッドレストスティとヘッドレストフレ
ームとの間にダンパーブラケットを介してピストン式ダ
ンパーを設置するという構成であるため、前記実施の形
態同様、ヘッドレストの前後方向の角度調整を円滑に行
なうことができると共に、追突時等の衝撃吸収を高める
という同様の作用効果に加えて、構造をより簡素化する
ことができ、実用性に富むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可動式ヘッドレストの第1の実施
の形態の斜視図。
【図2】図1に示す可動式ヘッドレストの分解斜視図。
【図3】図1に示す可動式ヘッドレストにおける最前傾
時の状態を示す側面図。
【図4】図1に示す可動式ヘッドレストにおける最後傾
時の状態を示す側面図。
【図5】本発明に係る可動式ヘッドレストの第2の実施
の形態における最前傾時の状態を示す側面図。
【図6】本発明に係る可動式ヘッドレストの第2の実施
の形態におけるヘッドレストの最後傾時の状態を示す側
面図。
【図7】従来の可動式ヘッドレストを示す斜視図。
【図8】従来の可動式ヘッドレストの構成を示す分解斜
視図。
【図9】従来の可動式ヘッドレストを示す側面図。
【符号の説明】
10 可動式ヘッドレスト 20 ヘッドレストフレーム 21 アッパー側フレーム 22 ロア側フレーム 23 開口 30 ヘッドレストスティ 31 脚部 32 水平支持部 40 ヘッドレストスプリング 50 溶接ボルト 51 締付けナット 60 扇状の歯車 61 歯部 70 ロータリー式ダンパー 72 歯車 73 歯部 80 ピストン式ダンパー 80a シリンダ 80b ピストンロッド 81 ダンパーブラケット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体
    の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シート
    のシートバック上部に固着されるヘッドレストスティに
    より支持すると共に、ヘッドレストスティの水平支持部
    にバネ材を介してヘッドレストフレームが前後方向に傾
    倒可能に取付けられた可動式ヘッドレストにおいて、 前記ヘッドレストスティとヘッドレストフレームとの間
    にダンパーを設けたことを特徴とする可動式ヘッドレス
    ト。
  2. 【請求項2】 乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体
    の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シート
    のシートバック上部に固着されるヘッドレストスティに
    より支持すると共に、ヘッドレストスティの水平支持部
    にバネ材を介してヘッドレストフレームが前後方向に傾
    倒可能に取付けられた可動式ヘッドレストにおいて、 前記ヘッドレストスティの水平支持部に扇状の歯車が固
    着されると共に、この扇状の歯車と噛合する歯車を備え
    たロータリー式ダンパーがヘッドレストフレーム内部に
    固定されていることを特徴とする可動式ヘッドレスト。
  3. 【請求項3】 乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体
    の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シート
    のシートバック上部に固着されるヘッドレストスティに
    より支持すると共に、ヘッドレストスティの水平支持部
    にバネ材を介してヘッドレストフレームが前後方向に傾
    倒可能に取付けられた可動式ヘッドレストにおいて、 前記ヘッドレストスティの水平支持部に上方に向けて固
    着したダンパーブラケットと、ヘッドレストフレームの
    後部下側の固定点との間にピストン式ダンパーが付設さ
    れ、ヘッドレストフレームが前傾姿勢から後傾姿勢に移
    行する際、ピストン式ダンパーのピストンロッドがダン
    パーの摺動抵抗に抗して伸長することを特徴とする可動
    式ヘッドレスト。
JP10089393A 1998-03-18 1998-03-18 可動式ヘッドレスト Pending JPH11262426A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10089393A JPH11262426A (ja) 1998-03-18 1998-03-18 可動式ヘッドレスト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10089393A JPH11262426A (ja) 1998-03-18 1998-03-18 可動式ヘッドレスト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11262426A true JPH11262426A (ja) 1999-09-28

Family

ID=13969419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10089393A Pending JPH11262426A (ja) 1998-03-18 1998-03-18 可動式ヘッドレスト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11262426A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100730483B1 (ko) * 2005-12-22 2007-06-20 최순봉 자동차용 헤드레스트
WO2008124939A1 (en) * 2007-04-17 2008-10-23 Terry Cassaday Headrest linkage
CN101927715A (zh) * 2009-04-22 2010-12-29 李尔公司 具有可移动头枕的座椅组件
WO2012017539A1 (ja) 2010-08-05 2012-02-09 トヨタ自動車株式会社 車両用シート
JP2013504474A (ja) * 2009-09-16 2013-02-07 ジョンソン・コントロールズ・ゲー・エム・ベー・ハー ヘッドレスト及び車両座席
US20140028065A1 (en) * 2012-07-26 2014-01-30 Eugene John Ficyk Remote damping system
CN105980202A (zh) * 2014-02-20 2016-09-28 Kpit技术有限责任公司 汽车头部约束保护***
CN109070780A (zh) * 2016-04-26 2018-12-21 牛步科技有限公司 头枕折叠装置
CN111497707A (zh) * 2020-05-14 2020-08-07 祝效华 一种自动驾驶汽车驾驶位座椅装置
US10875434B2 (en) 2017-01-20 2020-12-29 Woobo Tech Co., Ltd. Headrest moving device

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62190543U (ja) * 1986-05-27 1987-12-04
JPH0184234U (ja) * 1987-11-26 1989-06-05
JPH08164036A (ja) * 1994-12-15 1996-06-25 Tokyo Seat Kk ヘッドレスト
JPH08299095A (ja) * 1995-05-10 1996-11-19 Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd 椅子座面の跳ね上げ速度制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62190543U (ja) * 1986-05-27 1987-12-04
JPH0184234U (ja) * 1987-11-26 1989-06-05
JPH08164036A (ja) * 1994-12-15 1996-06-25 Tokyo Seat Kk ヘッドレスト
JPH08299095A (ja) * 1995-05-10 1996-11-19 Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd 椅子座面の跳ね上げ速度制御装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100730483B1 (ko) * 2005-12-22 2007-06-20 최순봉 자동차용 헤드레스트
WO2007073034A1 (en) * 2005-12-22 2007-06-28 Soon Bong Choi Automotive headrest
US7677658B2 (en) 2005-12-22 2010-03-16 Soon Bong Choi Automotive headrest
WO2008124939A1 (en) * 2007-04-17 2008-10-23 Terry Cassaday Headrest linkage
CN101927715A (zh) * 2009-04-22 2010-12-29 李尔公司 具有可移动头枕的座椅组件
US8702168B2 (en) 2009-09-16 2014-04-22 Johnson Controls Technology Company Head restraint and vehicle seat
JP2013504474A (ja) * 2009-09-16 2013-02-07 ジョンソン・コントロールズ・ゲー・エム・ベー・ハー ヘッドレスト及び車両座席
WO2012017539A1 (ja) 2010-08-05 2012-02-09 トヨタ自動車株式会社 車両用シート
US8814271B2 (en) 2010-08-05 2014-08-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle seat
US20140028065A1 (en) * 2012-07-26 2014-01-30 Eugene John Ficyk Remote damping system
US9132751B2 (en) * 2012-07-26 2015-09-15 Leggett & Platt Canada Co. Remote damping system
CN105980202A (zh) * 2014-02-20 2016-09-28 Kpit技术有限责任公司 汽车头部约束保护***
JP2017506189A (ja) * 2014-02-20 2017-03-02 ケーピーアイティ テクノロジーズ リミテッド 車両のヘッドレストシステム
CN109070780A (zh) * 2016-04-26 2018-12-21 牛步科技有限公司 头枕折叠装置
US10836289B2 (en) 2016-04-26 2020-11-17 Woobo Tech Co., Ltd. Headrest folding device
US10875434B2 (en) 2017-01-20 2020-12-29 Woobo Tech Co., Ltd. Headrest moving device
CN111497707A (zh) * 2020-05-14 2020-08-07 祝效华 一种自动驾驶汽车驾驶位座椅装置
CN111497707B (zh) * 2020-05-14 2021-07-16 东阳振东科技服务有限公司 一种自动驾驶汽车驾驶位座椅装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4172744B2 (ja) 車両用シート
US6644740B2 (en) Vehicle seat lumbar support system
JP2002012073A (ja) 背後からの衝撃時に頸部を保護する装置が備えられた車両用座席
US20050253036A1 (en) Horizontal drive apparatus for use with a vehicle seat slide
JPH10175469A (ja) 車両用シート装置
JP2012066776A (ja) 車両用シート
JPH11262426A (ja) 可動式ヘッドレスト
JP2924945B2 (ja) シートスライド装置
JP3721038B2 (ja) 自動車用シート
JP2017190082A (ja) 車両用シート向けリクライニング装置および該リクライニング装置を有する車両用シート
KR100461104B1 (ko) 자동차용 프론트시트의 리클라이너 잠금장치
JPH10258654A (ja) リクライニングシート
JPH10230767A (ja) 車両用衝撃吸収シートの頭部保護方法および車両用衝撃吸収シート
JPH11278115A (ja) 車両用シート
JP5112736B2 (ja) 車両用シート
JP2883804B2 (ja) パワーシートスライド装置
KR200333285Y1 (ko) 자동차용 헤드레스트의 각도 조절장치
JP2002274240A (ja) 自動車用シート
JP2007261388A (ja) 車両用シートの支持構造
JP2008024282A (ja) 車両用シート構造
JP6064922B2 (ja) 車両用シート装置
KR102415251B1 (ko) 푸시형 작동블록을 구비한 차량용 럼버서포트
JPH08132943A (ja) シートバックフレームのサイドサポート構造
KR100551769B1 (ko) 자동차의 시트트랙 연동형 시트 틸트장치
JP2012071738A (ja) 車両用シート