JP2007258981A - 電圧制御発振回路 - Google Patents

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

【課題】消費電流および占有面積の点で不利になることなく、低い周波数においても位相雑音特性が劣化しないようにし、周波数の範囲を拡げることを可能にすること。
【解決手段】複数の遅延回路31がリング状に接続されたリングオシレータ12およびリングオシレータに流れる電流を制御してその発振周波数を可変するための電圧/電流変換回路11を備える電圧制御発振回路3であって、電圧/電流変換回路11には、入力される電圧を変換して得られる電流の一部を取り出すための分流回路M2b,M2cが設けられており、取り出された一部の電流によってリングオシレータ12に流れる電流を制御するように構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、位相同期ループ回路などに用いられる電圧制御発振回路に関し、特に、広範囲の周波数を出力することを可能とした電圧制御発振回路に関する。
従来より、携帯電話器などの各種通信機、コンピュータ関連機器、その他の各種デジタル機器または制御機器において、搬送波やクロックなどの生成のために、また位相同期ループ回路(PLL)の構成要素として、電圧制御発振回路(VCO)が用いられている(特許文献1)。
図11に示すように、VCO80は、基本的には、複数の遅延回路81a,81b,…,81nがリング状に接続されたリングオシレータ82、およびリングオシレータ82に流れる電流を制御してその発振周波数を可変する電圧/電流変換回路83によって構成される。
VCO80においては、発生する雑音が少なく信号純度の高いことが性能上要求され、特に位相雑音を低減することは重要である。
他方、VCOには、できるだけ広範囲な周波数をカバーできることが望まれる。そのための方法として次のようなものがある。
第1の方法は、1つのVCOによって周波数範囲をカバーする場合に用いられる。この場合には、広範囲な周波数のクロックを出力するために、入力電圧−出力周波数特性(VF特性)の傾きを大きく、つまりゲインを高くする。つまり、図12に示すように、VCOの出力する周波数fは入力電圧Vctrに比例するので、入力電圧Vctrに対する周波数fの傾きを大きくすることによって、周波数の範囲を拡げる。
第2の方法は、高い周波数を出力するように設計されたVCOの後に分周期を接続し、分周期の分周比を切り換えることによって周波数の範囲を拡げる方法である。
第3の方法は、周波数帯域の異なる複数のVCOを用い、それらを切り換えることによって周波数の範囲を拡げる方法である。
また、第4の方法として、複数の遅延回路81のそれぞれに流れる電流をカレントミラー回路を用いて制限することも提案されている(特許文献2)。つまり、この方法では、サイズの異なる複数のトランジスタを用い、それらを切り換えることで遅延回路81のそれぞれに流れる電流を制御する。
特開2002−171165 特開平7−58602
上に述べた第1の方法による場合には、周波数の低い範囲では、VF特性の傾きが小さい場合と比べて入力電圧Vctrが低くなり、それに応じて電圧/電流変換回路83の電流も小さくなる。そのため、位相雑音特性が劣化するという問題がある。
すなわち、一般に、MOSトランジスタの発生する雑音には、ランダム性雑音と1/f雑音とが存在する。VCOの位相雑音については1/f雑音が支配的である。1/f雑音の大きさは、ゲート電圧Vの2乗で表わされ、次のようである。
2 =〔K/(CoxWL)〕×(1/f)
ここで、K:ボルツマン定数、Cox:単位面積当たりのゲート容量、W:ゲート幅、L:ゲート長、f:出力周波数である。
したがって、電流が変化しなければトランジスタのWおよびLが大きいほど1/f雑音は小さくなることが分かる。
一方、これを電流雑音に換算すると次のようである。
2 =V2 ×gm2
ここで、gm:トランスコンダクタンスである。
位相雑音は、i/Idに比例すると考えられるので、次のように表すことができる。
2 =V2 ×(gm2 /Id2
=V2 ×2μ×CoxX(W/L)/Id
ここで、μ:キャリヤ移動速度、Id:ドレイン電流である。
つまり、W、Lが同じであれば、ドレイン電流が大きいほど位相雑音は小さくなることが分かる。また、リングオシレータよりも電圧/電流変換回路の方が位相雑音に対する感度が高い。つまり、電圧/電流変換回路の電流を減らすと位相雑音が増えるということになる。
したがって、第1の方法による場合には、周波数の低い範囲において入力電圧Vctrが低くなり、それに応じて電圧/電流変換回路の電流も小さくなるので、位相雑音が増えることとなる。
第2の方法による場合には、消費電力が大きいという問題がある。つまり、本来では、低い周波数では高い周波数よりも消費電力が小さいことが期待されるにもかかわらず、第2の方法では、VCOは常に高い周波数で動作しているので、消費電力が大きくなる。
第3の方法による場合には、複数のVCOが存在するので消費電流が大きく、また回路素子の占有面積も大きくなるという問題がある。
上に述べた特許文献2の方法においては、それぞれの遅延回路にカレントミラー回路のトランジスタが必要であるので、やはり回路が複雑となって占有面積が大きくなるという問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、消費電流および占有面積の点で不利になることなく、低い周波数においても位相雑音特性が劣化しないようにし、周波数の範囲を拡げることを可能にすることを目的とする。
本発明に係る電圧制御発振回路は、複数の遅延回路がリング状に接続されたリングオシレータおよび前記リングオシレータに流れる電流を制御してその発振周波数を可変するための電圧/電流変換回路を備える電圧制御発振回路であって、前記電圧/電流変換回路には、入力される電圧を変換して得られる電流の一部を取り出すための分流回路が設けられており、取り出された一部の電流によって前記リングオシレータに流れる電流を制御するように構成される。
また、複数の遅延回路がリング状に接続されたリングオシレータおよび前記リングオシレータに流れる電流を制御してその発振周波数を可変するための電圧/電流変換回路を備える電圧制御発振回路であって、第1のトランジスタおよび前記第1のトランジスタに流れる電流に比例する電流が流れるように接続された第2のトランジスタからなるカレントミラー回路が、前記第2のトランジスタによって前記リングオシレータに流れる電流を制御するように設けられており、前記第1のトランジスタは、前記電圧制御発振回路に入力される電圧を変換して得られる電流に対して、1以下の所定の比率の電流が流れるように接続される。
好ましくは、前記第1のトランジスタに流れる電流の前記所定の比率を切り替えるための電流切替え回路が設けられる。
また、前記電流切替え回路は、前記第1のトランジスタに流れる電流を分流するための回路素子が、接続または非接続の切替えが可能な状態で、前記第1のトランジスタに並列に接続される。
また、前記回路素子は、1つまたは複数のトランジスタからなる第3のトランジスタであり、前記第3のトランジスタのそれぞれは、前記第1のトランジスタに流れる電流に比例する電流が流れるように接続されて前記第1のトランジスタとともにカレントミラー回路を構成している。
本発明によると、消費電流および占有面積の点で不利になることなく、低い周波数においても位相雑音特性が劣化しないようにし、周波数の範囲を拡げることが可能となる。
〔第1の実施形態〕
図1は本発明に係る第1の実施形態のVCO3の回路図である。
図1において、VCO3は、電圧/電流変換回路11およびリングオシレータ12によって構成される。
電圧/電流変換回路11は、VCO3に入力される入力電圧(制御電圧)Vctrを電流I1に変換するものであり、発生した電流I1に基づいて、リングオシレータ12に流れる電流を制御してその発振周波数を可変する。
リングオシレータ12は、複数の遅延回路31a,31b,31cがリング状に接続されて構成される。なお、本実施形態では3個の遅延回路31を用いたが、5個、7個、その他の個数の遅延回路を用いてもよい。リングオシレータ12の発振周波数は、各遅延回路31に流れる電流に応じて変化する。例えば、電流が増えると遅延回路31に存在する容量への充電が早くなって発振周波数は高くなる。
第1の実施形態では、入力電圧Vctrに対応して電圧/電流変換回路11で電流I1に変換されるが、変換された電流I1の一部によって、リングオシレータ12に流れる電流を制御するように構成されている。
すなわち、電圧/電流変換回路11には、電圧/電流変換用のトランジスタM1、電流切替え回路21,22,23、およびセレクタ24が設けられる。
トランジスタM1は、NチャネルMOSFETであり、ゲートに入力された入力電圧Vctrを、その大きさに対応した電流I1に変換する。
電流切替え回路21は、PチャネルMOSFETである、トランジスタM2およびトランジスタM2b,M2cを有している。トランジスタM2b,M2cは、それぞれのオン・オフが切り替え可能に接続されている。
電流切替え回路22および23についても、電流切替え回路21と同様に、PチャネルMOSFETであるトランジスタM3,M3b,M3c、およびNチャネルMOSFETであるトランジスタM6,M6b,M6cを有している。トランジスタM3b,M3cおよびトランジスタM6b,M6cについても、それぞれのオン・オフが切り替え可能に接続されている。
セレクタ24は、外部からのセレクト信号S1,S2に応じて、トランジスタM2b,M2c、トランジスタM3b,M3c、およびトランジスタM6b,M6cのオン・オフを切り替える。
その切り替え方法は、例えば、セレクト信号S1のオンによって、トランジスタM2b,M3b,M6bを同時にオンする。これによって、各トランジスタM2,M3,M6に、トランジスタM2b,M3b,M6bがそれぞれ並列接続されることとなる。また、セレクト信号S1,S2のオンによって、トランジスタM2b,M2c、トランジスタM3b,M3c、およびトランジスタM6b,M6cを同時にオンする。これによって、各トランジスタM2,M3,M6に、トランジスタM2b,M2c、トランジスタM3b,M3c、およびトランジスタM6b,M6cがそれぞれ並列接続されることとなる。このように、セレクト信号S1,S2に応じて、各トランジスタM2,M3,M6に、それぞれ1つまたは2つのトランジスタが並列接続されることとなる。なお、これらのトランジスタの接続は、カレントミラー回路を構成するように接続される。詳細については後述する。
セレクタ24の構成は、種々の構成を採用することができる。例えば、セレクト信号S1,S2に応じて、各トランジスタM2b,M2c、M3b,M3c、M6b,M6cのゲートとドレインとを、それぞれ選択的に接続しまたは切り離す。または、各トランジスタM2b,M2c、M3b,M3c、M6b,M6cのソースを、電源ラインまたはその他の回路に選択的に接続しまたは回路から選択的に切り離す。または、そのようなスイッチング回路を各電流切替え回路21,22,23内に設けておき、スイッチング回路に指令信号を送る。この場合には、スイッチング回路に指令信号を与えるための端子のみを設けておき、セレクタ24を省略することも可能である。その他、セレクタ24は種々の構成とすることが可能である。
次に、リングオシレータ12の各遅延回路31a,31b,31cについて説明する。遅延回路31a,31b,31cは互いに同じ回路構成であるので、1つの遅延回路31aについてのみ説明する。なお、遅延回路31a,31b,31cのいずれかまたは全部を「遅延回路31」と記載することがある。
遅延回路31aには、PチャネルMOSFETであるトランジスタM4、およびNチャネルMOSFETであるトランジスタM7が設けられている。他の遅延回路31b,31cにおいても、遅延回路31aと同様にトランジスタM4,M7がそれぞれ設けられている。これらのトランジスタM4,M7は、各遅延回路31に流れる電流Iの大きさを決定する。
さて、電流切替え回路21、電流切替え回路22、および各遅延回路31のトランジスタM4は、トランジスタM2を基準トランジスタとするカレントミラー回路CM1を構成している。カレントミラー回路CM1では、基準トランジスタであるトランジスタM2に流れる電流(参照電流)I2aが、他のトランジスタにサイズ(素子寸法W,L)に応じた比率(カレントミラー比)の電流としてコピーされる。これは、ゲート−ソース間電圧が等しく飽和領域で動作している2つのMOSトランジスタにはサイズに比例した電流が流れるからである。
すなわち、電流切替え回路21、電流切替え回路22、および各遅延回路31のトランジスタM4において、トランジスタM2に流れる電流I2aと他のトランジスタM2b,M2c,M3,M3b,M3c,M4に流れる各電流Iとが、各トランジスタのサイズに応じた比率となる。
したがって、これらの全てのトランジスタが同じサイズであるとすると、トランジスタM2に流れる電流I2aと同じ大きさの電流が、他のトランジスタM2b,M2c,M3,M3b,M3c,M4に流れる。換言すれば、カレントミラー回路CM1内のトランジスタには、それぞれ、トランジスタM2に流れる電流I2aと同じ大きさの電流が流れる。その結果、例えば、トランジスタM3に流れる電流I3a、およびトランジスタM4に流れる電流I4は、トランジスタM2に流れる電流I2aと等しくなる。なお、当然ではあるが、トランジスタM2b,M2c,M3b,M3cがオフのときには、オフであるトランジスタには電流は流れない。
また、電流切替え回路23および各遅延回路31のトランジスタM7は、トランジスタM6を基準トランジスタとするカレントミラー回路CM2を構成している。
すなわち、電流切替え回路23および各遅延回路31のトランジスタM7において、トランジスタM6に流れる電流(参照電流)I6aと他のトランジスタM6b,M6c,M7に流れる各電流とが各トランジスタのサイズに応じた比率となる。
したがって、これらの全てのトランジスタが同じサイズであるとすると、トランジスタM6に流れる電流I6aと同じ大きさの電流が、他のトランジスタM6b,M6c,M7に流れる。換言すれば、カレントミラー回路CM2内のトランジスタには、それぞれ、トランジスタM6に流れる電流I6aと同じ大きさの電流が流れる。その結果、例えば、トランジスタM7に流れる電流I7は、トランジスタM6に流れる電流I6aと等しくなる。なお、当然ではあるが、トランジスタM6b,M6cがオフのときには、オフであるトランジスタには電流は流れない。
その結果、トランジスタのサイズが同じ場合に、基準トランジスタであるトランジスタM2に流れる電流I2aと同じ電流が、トランジスタM3,M4,M6,M7に流れる。つまり、I2a=I3a=I4=I6a=I7となる。リングオシレータ12は、この電流に応じた周波数で発振し、クロック信号CLKを出力する。
そこで、トランジスタM2b,M2c,M3b,M3c,M6b,M6cがオフであった場合には、トランジスタM2に流れる電流I2aは、トランジスタM1に流れる電流I1と等しく、これは電流切替え回路21の全体の電流に等しい。同時に、トランジスタM3の電流I3aおよびトランジスタM6の電流I6aは、トランジスタM1の電流I1と等しく、これは電流切替え回路22,23の全体の電流I3とも等しい。つまり、I1=I2a=I3a=I3=I4=I6a=I7である。
次に、セレクタ24によって、トランジスタM2b,M3b,M6bをオンにすると、これらが各トランジスタM2,M3,M6に並列に接続されることとなり、しかもそれぞれカレントミラー回路として動作するように接続される。したがって、この場合には、トランジスタM2とトランジスタM2bとに同じ電流が流れ、結果としてトランジスタM2に流れる電流I2aは電流I1の2分の1となる。その結果、電流I3a、I4、I6a、I7も、電流I1の2分の1となる。
このとき、電流切替え回路22,23に流れる電流I3は、それぞれ2つのトランジスタM3,M3bの合計であるから、電流I3aの2倍となり、結局、これは電流I1と同じになる。
つまり、トランジスタM2b,M3b,M6bをオンにすることによって、遅延回路31に流れる電流I4,I7を電流I1の2分の1とすることができ、しかも電流切替え回路21,22,23に流れる電流I1,I3は、以前と変わらずに同じ大きさに維持される。リングオシレータ12は、電流I1の半分の電流I4,I7に応じた周波数、つまり元の周波数の2分の1程度の周波数で発振し、クロック信号CLKを出力する。
次に、セレクタ24によって、トランジスタM2b,M2c,M3b,M3c,M6b,M6cをオンにすると、これらが各トランジスタM2,M3,M6に並列に接続されることとなり、しかもそれぞれカレントミラー回路として動作するように接続される。したがって、この場合には、トランジスタM2に流れる電流I2aは電流I1の3分の1となる。その結果、電流I3a、I4、I6a、I7も、電流I1の3分の1となる。電流切替え回路22,23に流れる電流I3は、電流I3aの3倍となり、結局、電流I1と同じになる。
つまり、トランジスタM2b,M2c,M3b,M3c,M6b,M6cをオンにすることによって、遅延回路31に流れる電流I4,I7を電流I1の3分の1とすることができ、しかも電流切替え回路21,22,23に流れる電流I1,I3は以前と変わらずに同じ大きさに維持される。リングオシレータ12は、電流I1の3分の1の電流I4,I7に応じた周波数、つまり元の周波数の3分の1程度の周波数で発振し、クロック信号CLKを出力する。
このように、遅延回路31の電流を切り替えて遅延時間を変化させ、周波数の低いクロック信号CLKを得ることができ、VCO3の出力する周波数の範囲を拡げることができる。しかも、このときに、入力電圧Vctrが変わらなければ、電圧/電流変換回路11において流れる電流I1,I2は変わらないので、位相雑音特性が劣化することがない。また、VCO3における消費電力も、クロック信号CLKの周波数に応じたものであり、不利にはならない。
さらに、本実施形態では、電流切替え回路21,22,23において、トランジスタM2,M3,M6に並列接続するためのトランジスタM2b,M2c,M3b,M3c,M6b,M6cを追加するだけの簡単な構成であり、従来のように各遅延回路31に種々の電流切替え回路を追加する必要がなく、部品点数および占有面積の点でも有利である。
なお、上の説明では、カレントミラー回路CM1,2の全てのトランジスタを同じサイズとしたが、サイズの異なるトランジスタを用いてもよい。例えば、トランジスタM2に対して、トランジスタM4,M7のサイズを小さくしまたは大きくしてもよい。この場合に、サイズに応じたカレントミラー比の電流が流れ、その比率が2分の1や3分の1に切り替えられることとなる。
上に述べた第1の実施形態では、電流切替え回路21〜23において、それぞれ2つのトランジスタを並列接続可能とした例を説明したが、1つのみ、または4つ以上のトランジスタを並列接続可能としてもよい。並列接続可能なトランジスタの数を増やすことによって、それだけ周波数の可変範囲を拡げることができる。
また、電流切替え回路22,23に流れる電流I3の大きさが位相雑音にそれほど影響を与えない場合には、トランジスタM3b,M3c,M6b,M6cを省略して回路を簡略化することも可能である。
以下、他の実施形態のVCOについて説明する。なお、第1の実施形態のVCO3と同様の機能を有する要素には同一の符号を付し、類似の機能を有する要素にはB、C、D…などの符号を追加して示し、これによって説明を省略しまたは簡略化する。
〔第2の実施形態〕
図2は本発明に係る第2の実施形態のVCO3Bの回路図である。
図2に示すVCO3Bでは、並列接続可能なトランジスタM2b,M2c、M3b,M3c、M6b,M6cのオン・オフのために、各トランジスタのゲートとドレインとの間にスイッチング回路41〜43が設けられている。なお、ラインL2,L3は、電源ラインである。
図2においては、トランジスタM2b,M3b,M6bについての回路、およびセレクタ24の図示を省略した。以下の図において同様である。
スイッチング回路41〜43をセレクタ24によって選択的にオンまたはオフすることによって、ゲートとドレインとがそれぞれ選択的に接続されまたは切り離される。これによって、トランジスタM2b,M2c、M3b,M3c、M6b,M6cのいずれかが、トランジスタM2,M3,M6とそれぞれ並列に接続されることとなる。
〔第3の実施形態〕
図3は本発明に係る第3の実施形態のVCO3Cの回路図である。
図3に示すVCO3Cでは、並列接続可能なトランジスタM2b,M2c、M3b,M3c、M6b,M6cのオン・オフのために、各トランジスタのソースとラインL3,L4,L6との間にスイッチング回路44〜46が設けられている。
スイッチング回路44〜46をセレクタ24によって選択的にオンまたはオフすることによって、ゲートとラインL3,L4,L6とがそれぞれ選択的に接続されまたは切り離される。これによって、トランジスタM2b,M2c、M3b,M3c、M6b,M6cのいずれかが、トランジスタM2,M3,M6とそれぞれ並列に接続されることとなる。〔第4の実施形態〕
図4は本発明に係る第4の実施形態のVCO3Dの回路図である。
第4の実施形態のVCO3Dでは、第2の実施形態のVCO3Bのスイッチング回路41〜43がより一層具体的に示されている。
すなわち、図4に示すVCO3Dでは、第2の実施形態におけるスイッチング回路41〜43として、それぞれ、PチャネルMOSFETとNチャネルMOSFETとの2つのトランジスタM11a,M11b、M13a,M13b、M15a,M15bからなるトランスファゲートが用いられている。
トランスファゲートでは、2つのトランジスタが、ドレインと相手側のソースとが互いに接続されており、PチャネルMOSFETのゲートを「L」レベルとしNチャネルMOSFETのゲートを「H」レベルとすることによって、オンして短絡状態となる。そのような「L」「H」の信号をセレクタ24から選択的に出力することによって、トランジスタM2b,M2c、M3b,M3c、M6b,M6cが、トランジスタM2,M3,M6に対して選択的に並列接続されることとなる。
〔第5の実施形態〕
図5は本発明に係る第5の実施形態のVCO3Eの回路図である。
第5の実施形態のVCO3Eでは、第3の実施形態のVCO3Cのスイッチング回路44〜46がより一層具体的に示されている。
すなわち、図5に示すVCO3Eでは、第3の実施形態におけるスイッチング回路44〜46として、それぞれ、PチャネルMOSFETまたはNチャネルMOSFETであるトランジスタM11,M13,M15が設けられている。
セレクタ24から、トランジスタM11,M13,M15のゲートに「H」または「L」の信号を送り、トランジスタをオンまたはオフさせる。これによって、トランジスタM2b,M2c、M3b,M3c、M6b,M6cが、トランジスタM2,M3,M6に対して選択的に並列接続されることとなる。
〔第6の実施形態〕
図6は本発明に係る第6の実施形態のVCO3Fの回路図である。
第6の実施形態のVCO3Fでは、第1の実施形態のVCO3におけるリングオシレータ12の各遅延回路31がより一層具体的に示されている。図6に示す各遅延回路31Fa,31Fb,31Fcは差動型である。
すなわち、図6に示す遅延回路31Fでは、2つのNチャネルMOSFETのトランジスタM21,M22からなる差動型のインバータが用いられる。トランジスタM21,M22のそれぞれのドレインが、次の段の遅延回路31FのトランジスタM21,M22のゲートにそれぞれ接続されることによって、リング状となっている。それぞれのトランジスタM21,M22に流れる電流I4a,I4bの大きさは、カレントミラー回路CM1Fを構成する2つのトランジスタM4,M5によってそれぞれ決定されている。なお、ラインL4は電源ラインである。
このように、差動型のリングオシレータ12Fに対しても、上の例と同様に実施することができる。
〔第7の実施形態〕
図7は本発明に係る第7の実施形態のVCO3Gの回路図である。
第7の実施形態のVCO3Gでは、上に述べた各実施形態の遅延回路31〜31Fの回路とは異なった遅延回路31Gの回路が具体的に示されている。
すなわち、図7に示す遅延回路31Gでは、2つのトランジスタM23,M24によるインバータと、PチャネルMOSFETとNチャネルMOSFETとの2つのトランジスタM4,M7によるトランスファゲートとが設けられている。トランジスタM4,M7は、それぞれカレントミラー回路CM1GおよびCM2Gの一部を構成している。
それぞれのトランジスタM23,M24に流れる電流I4,I7の大きさは、カレントミラー回路CM1G,CM2Gにそれぞれ含まれる2つのトランジスタM4,M7の電流によって、それぞれ決定される。
〔第8の実施形態〕
図8は本発明に係る第8の実施形態のVCO3Hの回路図である。
第8の実施形態のVCO3Hでは、第4の実施形態の電圧/電流変換回路11Dと同様な電圧/電流変換回路11Hが用いられ、第6の実施形態のリングオシレータ12Fと同様なリングオシレータ12Hが用いられている。但し、各電流切替え回路21H,22H,23Hにおいて並列接続されるトランジスタは、それぞれ1つのみが示されている。
図8に示すVCO3Hでは、電圧/電流変換回路11Hの各電流切替え回路21H,22H,23Hのスイッチング回路として、トランスファゲートが用いられている。また、リングオシレータ12Hの各遅延回路31Hは差動型である。なお、各各遅延回路31Hに適当な容量(コンデンサ)を接続してもよい。
トランジスタM2を基準トランジスタとして、トランジスタM2b,M3,M3b,M4,M5とともにカレントミラー回路CM1Hを構成している。また、トランジスタM6を基準トランジスタとして、トランジスタM6b,M7とともにカレントミラー回路CM2Hを構成している。
図示しないセレクタなどから、トランジスタM11a,M11b、M13a,M13b、M15a,M15bの各ゲートに「H」または「L」の信号を送ることによって、電流I1,I2を変化させることなく、リングオシレータ12Hの各遅延回路31Hに流れる電流I4a,I4b,I7を変化させ、クロック信号CLKの周波数を変化させることができる。
〔第9の実施形態〕
図9は本発明に係る第9の実施形態のVCO3Jの回路図である。
第9の実施形態のVCO3Jでは、第5の実施形態の電圧/電流変換回路11Eと同様の電圧/電流変換回路11Jが用いられ、第7の実施形態のリングオシレータ12Gと同様のリングオシレータ12Jが用いられている。
すなわち、図9に示すVCO3Jでは、各遅延回路31Jにおいて、2つのトランジスタM23,M24によるインバータと、2つのトランジスタM4,M7によるトランスファゲートとが設けられている。
トランジスタM2を基準トランジスタとして、トランジスタM2b,M3,M3b,M4とともにカレントミラー回路CM1Jを構成している。また、トランジスタM6を基準トランジスタとして、トランジスタM6b,M7とともにカレントミラー回路CM2Jを構成している。
図示しないセレクタなどから、トランジスタM11,M13,M15の各ゲートに「H」または「L」の信号を送ることによって、電流I1,I2を変化させることなく、リングオシレータ12Jの各遅延回路31Jに流れる電流I4,I7を変化させ、クロック信号CLKの周波数を変化させることができる。
上に述べた各実施形態によると、電流切替え回路21,22,23においてそれぞれのトランジスタをオンまたはオフさせることにより、遅延回路31に流れる電流を確実に切り替えて周波数を変更することができる。
図10は上に述べたいずれかのVCO3を用いて構成したPLLシンセサイザ1の例を示すブロック図である。
図10において、PLLシンセサイザ1は、VCO3、ループフィルタ4、および位相比較器5からなるPLL回路と、分周器6とから構成される。PLLシンセサイザ1からは、入力信号Sinと同期し且つ分周器6の分周比に応じた周波数のクロック信号CLKが出力される。
上に述べた各実施形態において、トランジスタM2は本発明における第1のトランジスタに、トランジスタM2b,M2cは本発明における第3のトランジスタに、それぞれ相当する。また、トランジスタM3は本発明における第4の正側トランジスタに、トランジスタM6は本発明における第4の負側トランジスタに、トランジスタM3b,M3cは本発明における第5のトランジスタに、トランジスタM6b,M6cは本発明における第6のトランジスタに、それぞれ相当する。また、トランジスタM4は本発明における第2の正側トランジスタに、トランジスタM7は本発明における第2の負側トランジスタに、それぞれ相当する。
上に述べた各実施形態において、電圧/電流変換回路11の構成、電流切替え回路の構成または並列接続可能な素子の段数、スイッチング回路の回路構成または使用する回路素子、カレントミラー回路の構成またはカレントミラー比、遅延回路の回路構成または段数、リングオシレータの構成、使用するトランジスタの種類または個数、VCO、およびPLLの構成などは、本発明の趣旨に沿って上に述べた以外に適宜変更することができる。
以上、本発明の実施形態をいくつかの実施例とともに説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することが可能である。
(付記1)
複数の遅延回路がリング状に接続されたリングオシレータおよび前記リングオシレータに流れる電流を制御してその発振周波数を可変するための電圧/電流変換回路を備える電圧制御発振回路であって、
前記電圧/電流変換回路には、入力される電圧に対応して当該電圧/電流変換回路で発生する電流の一部を取り出すための分流回路が設けられており、取り出された一部の電流によって前記リングオシレータに流れる電流を制御するように構成されている、
ことを特徴とする電圧制御発振回路。
(付記2)
複数の遅延回路がリング状に接続されたリングオシレータおよび前記リングオシレータに流れる電流を制御してその発振周波数を可変するための電圧/電流変換回路を備える電圧制御発振回路であって、
第1のトランジスタおよび前記第1のトランジスタに流れる電流に比例する電流が流れるように接続された第2のトランジスタからなるカレントミラー回路が、前記第2のトランジスタによって前記リングオシレータに流れる電流を制御するように設けられており、
前記第1のトランジスタは、前記電圧制御発振回路に入力される電圧に対応して発生する電流に対して、1以下の所定の比率の電流が流れるように接続されている、
ことを特徴とする電圧制御発振回路。
(付記3)
前記第2のトランジスタは、前記複数の遅延回路のそれぞれについて設けられており、それぞれの第2のトランジスタによってそれぞれの遅延回路に流れる電流が制御されている、
付記2記載の電圧制御発振回路。
(付記4)
前記第1のトランジスタに流れる電流の前記所定の比率を切り替えるための電流切替え回路が設けられている、
付記2または3記載の電圧制御発振回路。
(付記5)
前記電流切替え回路は、前記第1のトランジスタに流れる電流を分流するための回路素子が、接続または非接続の切替えが可能な状態で、前記第1のトランジスタに並列に接続されている、
付記4記載の電圧制御発振回路。
(付記6)
前記回路素子は、1つまたは複数のトランジスタからなる第3のトランジスタであり、
前記第3のトランジスタのそれぞれは、前記第1のトランジスタに流れる電流に比例する電流が流れるように接続されて前記第1のトランジスタとともにカレントミラー回路を構成している、
付記5記載の電圧制御発振回路。
(付記7)
前記第1のトランジスタ、前記第2のトランジスタ、および前記第3のトランジスタは、いずれもMOS−FETからなる、
付記6記載の電圧制御発振回路。
(付記8)
前記第3のトランジスタのゲートをオンオフすることにより前記切替えが行われる、
付記7記載の電圧制御発振回路。
(付記9)
前記第3のトランジスタのソースをオンオフすることにより前記切替えが行われる、
付記7記載の電圧制御発振回路。
(付記10)
前記第3のトランジスタのそれぞれの前記切替えのために、PチャネルMOS−FETまたはNチャネルMOS−FETのいずれかがそれぞれ単独で用いられている、
付記8または9記載の電圧制御発振回路。
(付記11)
前記第3のトランジスタのそれぞれの前記切替えのために、PチャネルMOS−FETおよびNチャネルMOS−FETのドレインおよびソースをそれぞれ互いに接続してなるトランスファゲートが用いられている、
付記8または9記載の電圧制御発振回路。
(付記12)
前記第2のトランジスタとして、第2の正側トランジスタと第2の負側トランジスタとが設けられ、
前記第1のトランジスタに流れる電流に比例する電流が流れるように接続された第4の正側トランジスタおよび第4の負側トランジスタが設けられており、
前記第2の正側トランジスタは、前記第1のトランジスタに流れる電流に比例する電流が流れるように接続され、
前記第2の負側トランジスタは、前記第4の負側トランジスタに流れる電流に比例する電流が流れるように接続されている、
付記6乃至11のいずれかに記載の電圧制御発振回路。
(付記13)
前記第4の正側トランジスタおよび前記第4の負側トランジスタには、これらによって構成される直列回路において前記電圧制御発振回路に入力される電圧に対応して発生する電流と同じ電流が流れるように、分流回路が設けられている、
付記12記載の電圧制御発振回路。
(付記14)
前記第4の正側トランジスタについての前記分流回路は、前記第1のトランジスタとともにカレントミラー回路を構成する第5のトランジスタであり、
前記第4の負側トランジスタについての前記分流回路は、当該第4の負側トランジスタとともにカレントミラー回路を構成する第6のトランジスタである、
付記13記載の電圧制御発振回路。
(付記15)
前記リングオシレータは差動型である、
付記2乃至14のいずれかに記載の電圧制御発振回路。
(付記16)
前記複数の遅延回路のそれぞれは、インバータと、PチャネルMOS−FETおよびNチャネルMOS−FETのドレインおよびソースをそれぞれ互いに接続してなるトランスファゲートとを用いて構成されている、
付記2乃至14のいずれかに記載の電圧制御発振回路。
(付記17)
付記1乃至16のいずれかの電圧制御発振回路を用いて構成された位相同期ループ回路。
本発明に係る第1の実施形態のVCOの回路図である。 本発明に係る第2の実施形態のVCOの回路図である。 本発明に係る第3の実施形態のVCOの回路図である。 本発明に係る第4の実施形態のVCOの回路図である。 本発明に係る第5の実施形態のVCOの回路図である。 本発明に係る第6の実施形態のVCOの回路図である。 本発明に係る第7の実施形態のVCOの回路図である。 本発明に係る第8の実施形態のVCOの回路図である。 本発明に係る第9の実施形態のVCOの回路図である。 PLLシンセサイザの例を示すブロック図である。 VCOの一般的な構成を示す図である。 入力電圧と出力周波数との関係の例を示す図である。
符号の説明
2 PLL(位相同期ループ回路)
3 VCO(電圧制御発振回路)
11 電圧/電流変換回路
12 リングオシレータ
21,22,23 電流切替え回路
31 遅延回路
24 セレクタ
41〜46 スイッチング回路
CM1,CM2 カレントミラー回路
M2 トランジスタ(第1のトランジスタ)
M2b,2c トランジスタ(分流のための回路素子、第3のトランジスタ)
M4 トランジスタ(第2のトランジスタ、第2の正側トランジスタ)
M7 トランジスタ(第2のトランジスタ、第2の負側トランジスタ)
M3 トランジスタ(第4の正側トランジスタ)
M6 トランジスタ(第4の負側トランジスタ)
M3b,3c トランジスタ(分流回路、第5のトランジスタ)
M6b,3c トランジスタ(分流回路、第6のトランジスタ)

Claims (5)

  1. 複数の遅延回路がリング状に接続されたリングオシレータおよび前記リングオシレータに流れる電流を制御してその発振周波数を可変するための電圧/電流変換回路を備える電圧制御発振回路であって、
    前記電圧/電流変換回路には、入力される電圧を変換して得られる電流の一部を取り出すための分流回路が設けられており、取り出された一部の電流によって前記リングオシレータに流れる電流を制御するように構成されている、
    ことを特徴とする電圧制御発振回路。
  2. 複数の遅延回路がリング状に接続されたリングオシレータおよび前記リングオシレータに流れる電流を制御してその発振周波数を可変するための電圧/電流変換回路を備える電圧制御発振回路であって、
    第1のトランジスタおよび前記第1のトランジスタに流れる電流に比例する電流が流れるように接続された第2のトランジスタからなるカレントミラー回路が、前記第2のトランジスタによって前記リングオシレータに流れる電流を制御するように設けられており、
    前記第1のトランジスタは、前記電圧制御発振回路に入力される電圧を変換して得られる電流に対して、1以下の所定の比率の電流が流れるように接続されている、
    ことを特徴とする電圧制御発振回路。
  3. 前記第1のトランジスタに流れる電流の前記所定の比率を切り替えるための電流切替え回路が設けられている、
    請求項2記載の電圧制御発振回路。
  4. 前記電流切替え回路は、前記第1のトランジスタに流れる電流を分流するための回路素子が、接続または非接続の切替えが可能な状態で、前記第1のトランジスタに並列に接続されている、
    請求項3記載の電圧制御発振回路。
  5. 前記回路素子は、1つまたは複数のトランジスタからなる第3のトランジスタであり、
    前記第3のトランジスタのそれぞれは、前記第1のトランジスタに流れる電流に比例する電流が流れるように接続されて前記第1のトランジスタとともにカレントミラー回路を構成している、
    請求項4記載の電圧制御発振回路。
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