JP2007250904A - 電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カーボンナノチューブを用いた電界効果トランジスタの高周波特性の向上を図るとともに低コストで製造可能とする。
【解決手段】基板1面と平行に形成されたチャネル4を備え、ソース電極とドレイン電極の一方が基板1面と平行にチャネル4と交叉するように形成された金属性カーボンナノチューブ8若しくは9から成るように構成するか、あるいは、ソース電極とドレイン電極の双方がチャネル4と互いに異なる角度で交叉するように形成された金属性カーボンナノチューブ8及び9から成るように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は電界効果トランジスタ及びその製造方法に係り、特に、カーボンナノチューブを用いた高周波特性に優れ且つ低コストで製造可能な電界効果トランジスタ及びその製造方法に関する。
近年、電子機器の小型化・高速化の進展に伴って電子機器で用いられるトランジスタに対してもより一層の微細化・高速化が求められており、その実現のために様々なデバイス材料及びこれらの材料を用いたデバイス構造が検討されている。カーボンナノチューブを利用した電界効果トランジスタもその1つであり、カーボンナノチューブの微細な構造やキャリアの高速性を生かことにより従来の電界効果トランジスタに比べてより優れた高周波特性が期待される。
図8はカーボンナノチューブを用いた従来の電界効果トランジスタの一例を示した斜視図である(特許文献1)。同図に示した電界効果トランジスタは、絶縁性の基板35上に形成されたソース電極36とドレイン電極37の間に半導体性カーボンナノチューブ38を形成しチャネルとして利用するものであり、基板35の背面に形成した導電膜39をゲート電極として用いたいわゆるバックゲート構造を有している。
バックゲート構造に代えてトップゲート構造とすることもできる(特許文献2)。トップゲート構造では、基板35の表面に絶縁膜を介して半導体性カーボンナノチューブ38と交叉するようにゲート電極を設けるものであり、ゲート電極材としてカーボンナノチューブを用いることができる。
カーボンナノチューブはCVD法、レーザーアブレーション法等の手段により形成することができる。カーボンナノチューブの径はサブnmオーダーと非常に小さく、また、通常の成長方法を用いた場合、図8においてソース電極36とドレイン電極37の間で横方向及び縦方向に広がって多数本形成されるが、同図では簡単のため、横方向に並んだ2本のカーボンナノチューブ38で代表させて示している。以下参照する図面についても同様である。
カーボンナノチューブ内では不純物散乱や格子散乱が抑制されるため電子の飽和速度は通常用いられる結晶SiやGaAsのそれに比べて大きく、従って、上述のようなカーボンナノチューブをチャネルとして用いた電界効果トランジスタは結晶SiやGaAsを用いた場合に比べて高速動作が期待される。
特開2003−17508号公報 特開2002−118248号公報
前述のようにカーボンナノチューブの径は非常に小さく、また、通常の形成方法では、ソース電極とドレイン電極の間に配置し得るカーボンナノチューブの密度を大きくすることも難しい。そのため、カーボンナノチューブをチャネルとして用いた従来の電界効果トランジスタではチャネル抵抗が増大して電力利得を大きくすることができず、これが高周波特性を制限するという問題がある。
また、図8に示したバックゲート構造ではトランジスタのチャネル長は半導体性カーボンナノチューブ38の長さによって決まり、したがって、高周波特性向上のためにはソース電極36とドレイン電極37の間の距離を狭く設定することによりその間に形成される半導体性カーボンナノチューブ38を短くしなければならない。しかし、通常の可視光によるフォトリソグラフィ技術を用いた場合には、ソース電極36とドレイン電極37の間の距離は1μm程度に設定するのが限度であり、さらに短くするためには電子ビーム露光装置等の高価な装置が必要となり製造コストが高くなるという問題がある。
一方、カーボンナノチューブをゲート電極として用いたトップゲート構造の電界効果トランジスタでは、チャネル長はカーボンナノチューブの径によって決められるため容易にチャネル長を短くすることができる。しかし、この構成では、図8に見られるようにソース電極36とドレイン電極37間に形成されたカーボンナノチューブ38の大部分がチャネル抵抗に寄与することになるため電力利得を大きくすることができないという問題が残る。
そこで、本発明はカーボンナノチューブを用いた電界効果トランジスタの高周波特性の向上を図るとともに低コストで製造可能とすることを目的とする。
上記課題は、基板面と平行に形成されたチャネルを備え、ソース電極とドレイン電極の少なくとも一方は、前記基板面と平行に前記チャネルと交叉するように形成された金属性カーボンナノチューブから成ることを特徴とする電界効果トランジスタによって解決される。
あるいは、上記課題は、前記ソース電極と前記ドレイン電極は、それぞれ前記チャネルと互いに異なる角度で交叉するように形成された金属性カーボンナノチューブから成ることを特徴とする上記電界効果トランジスタによって解決される。
あるいは、上記課題は、ゲート電極は、前記基板面と平行に絶縁膜を介して前記チャネル及び前記金属性カーボンナノチューブと交叉するように形成された金属性カーボンナノチューブから成ることを特徴とする上記電界効果トランジスタによって解決される。
あるいは、上記課題は、前記チャネルは半導体性カーボンナノチューブからなることを特徴とする上記電界効果トランジスタによって解決される。
あるいは、上記課題は、基板面と平行にチャネルを形成する工程と、前記基板面と平行に前記チャネルと交叉するように金属性カーボンナノチューブを形成しソース電極及び/又はドレイン電極とすることを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法によって解決される。
図1は本発明に係る電界効果トランジスタの構成を示す斜視図であり、基板1上で仮ソース電極2と仮ドレイン電極3の間に半導体性カーボンナノチューブから成るチャネル4が形成されている。そして、チャネル4と交叉するように電極6と電極7からそれぞれ金属性カーボンナノチューブ8、9が形成されている。ここに示した電界効果トランジスタは、基板1の背面に形成された導電膜5をゲート電極として用いるバックゲート構造を有している。
図1に見られるように、本発明に係る電界効果トランジスタでは、チャネル長は金属性カーボンナノチューブ8、9がチャネル4と交叉する2点間の距離Lによって決まる。距離Lはチャネル4に対する電極6、7の相対的な配置位置や電極6、7から形成される金属性カーボンナノチューブ8、9の形成方向を制御することにより決められ、これは仮ソース電極2と仮ドレイン電極3の間に配置されているチャネル4の長さに比べて充分短かくすることができる。即ち、電極6、7の相対的な配置位置や金属性カーボンナノチューブ8、9の形成方向を制御して距離Lをサブミクロンオーダの値に設定する上で必要なパターン精度は距離Lを直接サブミクロンオーダの値に設定する場合に必要となるパターン精度に比べて緩やかであり、したがって、電子ビーム描画装置等の高価な設備を用いることなく、通常の可視光によるフォトリソグラフィ設備を用いて容易にチャネル長となる距離Lをサブミクロンオーダの値に設定することができる。
また、半導体性カーボンナノチューブに比べて金属性カーボンナノチューブの抵抗は充分小さく、したがって、図1の電界効果トランジスタで金属性カーボンナノチューブ8、9をソース・ドレイン電極とした場合にチャネル抵抗を増大させることなく大きな電力利得を得ることができる。
以上のような本発明の効果は、半導体性カーボンナノチューブをチャネルに用いた場合に限らず通常の半導体層をチャネルとしたときにも同様にして得られるものである。また、電極6と電極7の一方のみから金属性カーボンナノチューブを形成してソース電極あるいはドレイン電極とし、仮ソース電極2、仮ドレイン電極3のいずれかをこれに対応したドレイン電極あるいはソース電極としたときにも同様に本発明の効果を得ることができる。
金属性カーボンナノチューブをソース電極あるいはドレイン電極として用いることによって、サブミクロンオーダのチャネル長を有する電界効果トランジスタを通常の可視光によるフォトリソグラフィ装置を用いて実現した。
最初に、本発明に係る電界効果トランジスタにおいてチャネルとして用いられるカーボンナノチューブの形成方法について図2(a)−(c)を参照して説明する。まず、図2(a)に示したように、シリコン基板10上に熱酸化法により膜厚200nmのシリコン酸化膜11を形成する。そして、周知のリフトオフ法を用いてシリコン酸化膜11の上に膜厚5nmのAl膜12及び膜厚1nmのFe膜13からなる仮ソース電極14を形成する。Fe膜13はカーボンナノチューブの成長に対する触媒作用を有する。
ついで、図1(b)に示したように、仮ソース電極14から所定距離、例えば、5μm離れた位置に膜厚6nmのAl膜を前述したリフトオフ法により形成し仮ドレイン電極15とする。
ついで、図2(c)に示したように、仮ソース電極14から仮ドレイン電極15に向けて半導体性カーボンナノチューブ16を成長させチャネルとする。半導体性カーボンナノチューブ16は、プロセスガスとしてアセチレンガス、キャリアガスとしてArガスを用いるCVD法により成長させた。ここで、圧力を100 Pa、基板温度を600℃に設定し仮ソース電極14と仮ドレイン電極15の間に直流電圧を印加すると、仮ソース電極14の表面に形成されているFe膜13上でカーボンナノチューブが成長を開始し電界方向に沿ってシリコン基板10の面に平行に成長を続け、仮ドレイン電極15へ達っした後停止する。
上述したカーボンナノチューブの成長に際し、基板温度を上昇させたとき仮ソース電極14の表面でFe膜13は下地となるAl膜12に対する濡れ性に影響されて粒子状に細かく分離される。そして、分離された各Fe粒子を成長基点として多数のカーボンナノチューブが仮ソース電極14から仮ドレイン電極15に向けて成長することになる。仮ソース電極14の表面におけるFe粒子の径はAl膜12に対する濡れ性以外にもFe膜13の膜厚、基板温度等の要因によって左右される。一般には、触媒となるFe粒子の径が小さい場合成長したカーボンナノチューブは半導体的性質を有するようになり、粒子径が大きくなると金属的性質を帯びるようになる。ここでは、カーボンナノチューブをチャネルとして用いるためFe膜13の膜厚を1nmと薄く設定しており、これによってFe粒子の径を小さくし半導体性カーボンナノチューブ16を形成させる。
なお、図2(c)に見られるように、仮ソース電極14の表面で成長を開始したカーボンナノチューブは、実際には、図中点線で示したように、下方向に向けて成長した後下地酸化膜11に沿って成長し仮ドレイン電極19に達した後成長を停止するが、ここでは、簡単のため、カーボンナノチューブ16は仮ソース電極14と仮ドレイン電極15の間で直線状に成長するように描いている。以下参照する図面についても同様である。
次に、形成したカーボンナノチューブ16をチャネルとする電界効果トランジスタの製造方法について説明する。図3(a)は図2で説明した方法を用いシリコン基板上にチャネルとして形成された半導体性カーボンナノチューブを示す斜視図であり、図2と同一のものには同一番号を振ってある。
図2で説明した工程に続いて図3(b)に示したように、膜厚10nmのTa膜からなる電界印加用電極17、18、19を周知のリフトオフ法を用いて形成し、さらに、膜厚5nmのAl膜と膜厚3nmのFe膜からなる触媒電極20を同様なリフトオフ法を用いて形成する。同図に見られるように、電界印加用電極17はチャネルとなるカーボンナノチューブ16の形成方向を挟んで一方の側に配置し、電界印加用電極18、19はその反対側に配置する。また、触媒電極20はカーボンナノチューブ16の形成方向を挟んで電界印加用電極17と同じ側で且つ電界印加用電極17と電界印加用電極18、及び電界印加用電極17と電界印加用電極19を結ぶ線上に配置する。
ついで、図4(a)に示したように、CVD法を用いて触媒電極20からカーボンナノチューブを成長させる。ここで、プロセスガスとしてアセチレンガス、キャリアガスとしてArガスを用い圧力を100 Pa、成長温度を600℃に設定する。そして、電界印加用電極17を接地し電界印加用電極18、19に直流電圧を印加すると、触媒電極20上で成長を開始したカーボンナノチューブ21、22はそれぞれ電界印加用電極17、18間及び電界印加用電極17、19間に生じた電界に沿って成長しチャネルとなるカーボンナノチューブ16と交叉し、さらに成長を続け電界印加用電極18、19に達したときに成長を停止する。
前述のようにチャネルとして用いるカーボンナノチューブの形成に際しては、触媒となるFe膜の膜厚を1nmと薄くすることにより半導体的性質を持たせたのに対し、ここでは触媒電極20の表面に形成するFe膜の膜厚を3nmと厚くしてFe粒子の径を大きくすることにより金属性カーボンナノチューブ21、22を成長させた。
ついで、図4(b)に示したように、触媒電極20とその上のカーボンナノチューブ21、22の一部及び電界印加用電極17をイオンミリングにより除去する。これにより金属性カーボンナノチューブ21、22を分離してそれぞれをソース電極及びドレイン電極とする。実際に金属性カーボンナノチューブ21、22をソース電極、ドレイン電極として用いるためには、それぞれの端部に導電膜パターンを形成して内部回路と接続させるが、同図では省略してある。
ついで、シリコン基板10の背面に膜厚10nmのTi膜と膜厚100nmのAu膜を蒸着法によって堆積させゲート電極23とする。
図5は図4(a)に示した電界効果トランジスタの平面図であり、金属性カーボンナノチューブ21、22がそれぞれ電界印加用電極17と電界印加用電極18、19の間に生じた電界方向に沿って形成される様子を示している。ここで、電界効果トランジスタのチャネル長は半導体性カーボンナノチューブ16に対して金属性カーボンナノチューブ21、22がそれぞれ交叉する2点の間の距離Lによって決められ、距離Lは電界印加用電極18、19間の距離L1、半導体カーボンナノチューブ16と電界印加用電極17の間の距離L2、半導体カーボンナノチューブ16と電界印加用電極19の間の距離L3によって制御される。
例えばL1、L2、L3をそれぞれ2μmに設定すればL=1μmとなり、また、L1、L2をそれぞれ2μm、L3を18μmに設定すればL=0.2μmとすることができる。即ち、L1、L2、L3をそれぞれ可視光を光源として用いるフォトリソグラフィ装置で設定可能な値にした場合においてもソース・ドレイン間距離Lを容易にサブミクロンオーダの値に制御することができる。
上記実施例ではソース電極とドレイン電極の両方を金属性カーボンナノチューブで構成する場合について述べたが、ソース電極とドレイン電極の一方のみ金属性カーボンナノチューブ21又は22で構成させ、仮ソース電極14あるいは仮ドレイン電極15をもう一方の電極として用いるようにしてもよい。
また、上記実施例では半導体性カーボンナノチューブをチャネルとして用いる場合について述べたが、通常の半導体層をチャネルとして用いることもできる。
実施例1で述べた電界効果トランジスタはシリコン基板10の背面を全面ゲート電極とした構造となっているため製造工程は簡易化されるもののゲート寄生容量が大きくなり、高周波特性を劣化させる恐れがある。これを避けるため、以下述べるようにゲート電極をシリコン基板10の表面に形成したトップゲート構造とすることができる。
本実施例では、図4(b)においてシリコン基板10の背面にゲート電極23を形成するまでは実施例1と同じ工程を用いる。その後、図6(a)に示したように、チャネルとなる半導体性カーボンナノチューブ16が形成されているシリコン基板10の表面に膜厚50nmの絶縁膜24をSOG法により形成する。そして、絶縁膜24上にリフトオフ法を用いて膜厚10nmのTa膜からなる電界印加用電極25、26を形成する。ここで、電界印加用電極25、26は絶縁膜24の下に形成されている半導体性カーボンナノチューブ16を挟んでその両側に配置する。また、膜厚5nmのAl膜と膜厚3nmのFe膜を積層したものからなる触媒電極27を絶縁膜24上で半導体性カーボンナノチューブ16を挟んで電界印加用電極25が形成されている側に形成する。
ついで、図6(b)に示したように、電界印加用電極25、26間に電圧を印加した状態で前述と同様のCVD法により金属性カーボンナノチューブ28を形成しゲート電極とする。
上記構成では、ゲート電極となる金属性カーボンナノチューブ28の形成位置の設定には実施例1に比べてより高いパターン精度が必要となるものの、チャネル長は金属性カーボンナノチューブ28の径によって決まるため実施例1に比べてチャネル長をより短く且つゲート寄生容量を小さくすることができる。
次に、図7(a)、(b)を参照して本発明の他の実施例に係る電界効果トランジスタの形成方法について述べる。
チャネルとなる半導体性カーボンナノチューブを形成するまでの工程は図3(a)に示した工程と同一である。本実施例は実施例1に比べて電界印加用電極と触媒電極の配置が異なっており、図7(a)に示すように、半導体性カーボンナノチューブ16を形成した後、半導体性カーボンナノチューブ16を挟んで両側にそれぞれ電界印加用電極29、30を形成するとともに、半導体性カーボンナノチューブ16を挟んで一方の側に2つの触媒電極31、32を形成する。ここで、電圧印加用電極29、30及び触媒電極31、32の材料は実施例1と同一のものを用いる。
ついで、図7(b)に示したように、電界印加用電極29、30間に電圧を印加し、前述と同様のCVD法を用いると、触媒電極31、32でそれぞれ成長を開始した金属性カーボンナノチューブ33、34は電界印加用電極29、30間に生じた電界方向に沿って成長し電界印加用電極29に達したときに成長を停止する。その後、電界印加用電極29、30をイオンミリングにより除去し、さらに、電極29近傍の金属性カーボンナノチューブ33、34を部分的に除去すると、金属性カーボンナノチューブ33、34が分離されてそれぞれソース電極、ドレイン電極として用いることができる。
ゲート電極は実施例1と同様に、シリコン基板10の背面に形成した導電膜を用いることもでき、あるいは、実施例2と同様な製造工程を経てトップゲート構造とすることもできる。
(付記1) 基板面と平行に形成されたチャネルを備え、ソース電極とドレイン電極の少なくとも一方は、前記基板面と平行に前記チャネルと交叉するように形成された金属性カーボンナノチューブから成ることを特徴とする電界効果トランジスタ。
(付記2) 前記ソース電極と前記ドレイン電極は、それぞれ前記チャネルと互いに異なる角度で交叉するように形成された金属性カーボンナノチューブから成ることを特徴とする上記電界効果トランジスタ。
(付記3) ゲート電極は、前記基板面と平行に絶縁膜を介して前記チャネル及び前記金属性カーボンナノチューブと交叉するように形成された金属性カーボンナノチューブから成ることを特徴とする上記電界効果トランジスタ。
(付記4) 前記チャネルは半導体性カーボンナノチューブからなることを特徴とする上記電界効果トランジスタ。
(付記5) 基板面と平行にチャネルを形成する工程と、前記基板面と平行に前記チャネルと交叉するように金属性カーボンナノチューブを形成しソース電極及び/又はドレイン電極とすることを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
(付記6) 前記チャネルと互いに異なる角度で交叉する2つの金属性カーボンナノチューブを形成し、一方の金属性カーボンナノチューブをソース電極、他方の金属性カーボンナノチューブをドレイン電極とすることを特徴とする上記電界効果トランジスタの製造方法。
(付記7) 前記基板面と平行に絶縁膜を介して前記チャネル及び前記金属性カーボンナノチューブと交叉するように金属性カーボンナノチューブを形成しゲート電極とすることを特徴とする上記電界効果トランジスタの製造方法。
(付記8) 基板面と平行に半導体性カーボンナノチューブを形成しチャネルとすることを特徴とする上記電界効果トランジスタの製造方法。
本発明に係る電界効果トランジスタの構成を示す斜視図。 (a)−(c)カーボンナノチューブの形成方法を示す工程断面図。 (a)、(b)実施例1に係る電界効果トランジスタの製造方法を示す斜視図(その1)。 (a)、(b)実施例1に係る電界効果トランジスタの製造方法を示す斜視図(その2)。 実施例1に係る電界効果トランジスタの平面図。 (a)、(b)実施例2に係る電界効果トランジスタの製造方法を示す斜視図。 (a)、(b)実施例3に係る電界効果トランジスタの製造方法を示す斜視図。 カーボンナノチューブを用いた従来の電界効果トランジスタを示す斜視図。
符号の説明
1、35 基板
2、14 仮ソース電極
3、15 仮ドレイン電極
4 チャネル
5、23、39 導電膜
6、7 電極
8、9、21、22、28、33、34 金属性カーボンナノチューブ
10 シリコン基板
11 シリコン酸化膜
12 Al膜
13 Fe膜
16、38 半導体性カーボンナノチューブ
17、18、19、25、26、29、30 電界印加用電極
20、27、31、32 触媒電極
24 絶縁膜
36 ソース電極
37 ドレイン電極

Claims (5)

  1. 基板面と平行に形成されたチャネルを備え、ソース電極とドレイン電極の少なくとも一方は、前記基板面と平行に前記チャネルと交叉するように形成された金属性カーボンナノチューブから成ることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 前記ソース電極と前記ドレイン電極は、それぞれ前記チャネルと互いに異なる角度で交叉するように形成された金属性カーボンナノチューブから成ることを特徴とする請求項1記載の電界効果トランジスタ。
  3. ゲート電極は、前記基板面と平行に絶縁膜を介して前記チャネル及び前記金属性カーボンナノチューブと交叉するように形成された金属性カーボンナノチューブから成ることを特徴とする請求項1乃至2記載の電界効果トランジスタ。
  4. 前記チャネルは半導体性カーボンナノチューブからなることを特徴とする請求項1乃至3記載の電界効果トランジスタ。
  5. 基板面と平行にチャネルを形成する工程と、
    前記基板面と平行に前記チャネルと交叉するように金属性カーボンナノチューブを形成しソース電極及び/又はドレイン電極とすることを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
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