JP2007248636A - 位置測定装置のミラー固定構造 - Google Patents

位置測定装置のミラー固定構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007248636A
JP2007248636A JP2006069623A JP2006069623A JP2007248636A JP 2007248636 A JP2007248636 A JP 2007248636A JP 2006069623 A JP2006069623 A JP 2006069623A JP 2006069623 A JP2006069623 A JP 2006069623A JP 2007248636 A JP2007248636 A JP 2007248636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
mirror
mask
measuring device
substrate stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006069623A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Miyashita
正弘 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2006069623A priority Critical patent/JP2007248636A/ja
Publication of JP2007248636A publication Critical patent/JP2007248636A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】レーザー測長器からの計測光を反射するミラーを変形させることなく強固に固定することができ、基板ステージの位置測定を高精度に行うことができる位置測定装置のミラー固定構造を提供する。
【解決手段】基板Wを保持する基板ステージ20と、計測光により基板ステージ20の位置を計測する測長器61,62,63と、測長器61,62,63から照射される計測光を反射するミラー64,65と、を備える位置測定装置のミラー固定構造であって、ミラー64,65が載置される平坦面70a,71aと、平坦面70a,71aに形成される吸引溝72と、吸引溝72内の空気を吸引する吸引口73と、を備え、ミラー64,65は、平坦面70a,71aに真空吸着によって固定される。
【選択図】図6

Description

本発明は、特に、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型のフラットパネルディスプレイの基板上にマスクのマスクパターンを分割逐次近接露光(プロキシミティ露光)する露光装置において、基板を保持する基板ステージの位置を計測光により測定する位置測定装置のミラーに用いるのに好適な位置測定装置のミラー固定構造に関する。
液晶ディスプレイ装置やプラズマディスプレイ装置等のフラットパネルディスプレイ装置のカラーフィルタを製造する露光装置においては、マスクを保持するマスクステージに対して、基板を保持する基板ステージを高精度で位置決めしながらステップ移動させて露光転写する。従来、基板ステージの高精度な位置計測には、レーザー測長器が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、レーザー測長器からの計測光を反射するミラーは、基板とミラーの相対位置がズレると露光精度が低下するため、ミラーの測長面(反射面)の変形がなく、且つミラーの位置ズレがないよう基板ステージに強固に固定される必要がある。このようなミラーの固定は、従来、ねじ止め、板ばねなどのばね力による押圧保持、或いは接着などにより行われていた。また、断熱材を介してミラーを固定し、これにより基板ステージの熱がミラーに伝達されるのを阻止し、ミラーの熱変形による測定精度低下を防止するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。さらに、ミラーに穴を形成して軽量化を図り、基板ステージの移動中のミラーの弾性振動を抑制して精密に位置計測するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
実開平5-73934号公報 特開平6-45215号公報 特開平9-243316号公報
しかしながら、ねじ止めや、ばね力による押圧保持などのメカニカルなミラーの固定方法によると、固定力が変化する場合にはミラーの変形や、ミラーの位置ズレが生じる可能性があり、いずれの場合も露光精度が低下する可能性があった。また、接着による固定は、メンテナンスなどでミラーの取り外し、再調整が必要となっても取り外しが困難であった。
特許文献2に記載のステップ式露光装置では、ミラーが断熱材を介して基板ステージに固定されており、基板ステージから伝達される熱によるミラーの熱変形を阻止するように構成しているが、ミラーと基板ステージとの間に断熱材が介在するので、ミラーを精度よく固定し難い問題があった。また、固定に伴う断熱材の変形によりミラーの平面度、真直度が変化する可能性があった。
特許文献3に記載の移動ステージ装置では、ミラーに穴を形成して軽量化を図ったものであるが、その分、ミラーの剛性が弱くなって固定力により弾性変形し易くなり、基板とミラーの相対位置が変化する可能性があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、レーザー測長器からの計測光を反射するミラーを変形させることなく強固に固定することができ、基板ステージの位置測定を高精度に行うことができる位置測定装置のミラー固定構造を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成によって達成される。
(1) 被露光材としての基板を保持する基板ステージと、計測光により基板ステージの位置を計測する測長器と、基板ステージに固定され、測長器から照射される計測光を反射するミラーと、を備える位置測定装置のミラー固定構造であって、ミラーが載置される平坦面と、平坦面に形成される吸引溝と、吸引溝内の空気を吸引する吸引口と、を備え、ミラーは、平坦面に真空吸着によって固定されることを特徴とする位置測定装置のミラー固定構造。
本発明の位置測定装置のミラー固定構造によれば、測長器から照射される計測光を反射するミラーは、基板ステージに設けられる平坦面に真空吸着によって固定されるため、ミラーを変形させることなく強固に固定することができる。これにより、基板ステージの位置を高精度に測定することができる。また、真空吸着を停止するだけでミラーを容易に取り外すことができるため、装置のメンテナンス性を向上することができる。
以下、本発明に係る位置測定装置のミラー固定構造について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、分割逐次近接露光装置に搭載される位置測定装置のミラー固定構造を例に説明する。
図1は本発明に係る位置測定装置のミラー固定構造を搭載した分割逐次近接露光装置を説明するための一部分解斜視図、図2は図1に示す分割逐次近接露光装置の正面図、図3は図1に示すマスクステージの拡大斜視図、図4は図3のA−A線矢視断面図、図5は基板ステージ及びミラー固定台に真空吸着されたミラーの平面図、図6は図5のB矢視側面図、図7は図5のC−C線矢視断面図、図8は図7のD−D線矢視断面図、図9は図1に示す分割逐次近接露光装置の電気的構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の分割逐次近接露光装置PEは、マスクMを保持するマスクステージ10と、ガラス基板(被露光材)Wを保持する基板ステージ20と、パターン露光用の照射手段としての照明光学系30と、基板ステージ20をX軸,Y軸,Z軸方向に移動し、且つ基板ステージ20のチルト調整を行う基板ステージ移動機構40と、マスクステージ10及び基板ステージ移動機構40を支持する装置ベース50と、制御装置80と、を備える。
なお、ガラス基板W(以下、単に「基板W」と称する。)は、マスクMに対向配置されており、このマスクMに描かれたマスクパターンを露光転写すべく表面(マスクMの対向面側)に感光剤が塗布されている。
説明の便宜上、照明光学系30から説明すると、照明光学系30は、紫外線照射用の光源である例えば高圧水銀ランプ31と、この高圧水銀ランプ31から照射された光を集光する凹面鏡32と、この凹面鏡32の焦点近傍に切替え自在に配置された二種類のオプチカルインテグレータ33と、光路の向きを変えるための平面ミラー35,36及び球面ミラー37と、この平面ミラー36とオプチカルインテグレータ33との間に配置されて照射光路を開閉制御する露光制御用シャッター34と、を備える。
そして、照明光学系30では、露光時に露光制御用シャッター34が開制御されると、高圧水銀ランプ31から照射された光が、図1に示す光路Lを経て、マスクステージ10に保持されるマスクM、さらには基板ステージ20に保持される基板Wの表面に対して垂直にパターン露光用の平行光として照射される。これにより、マスクMのマスクパターンが基板W上に露光転写される。
マスクステージ10は、図1〜図3に示すように、中央部に矩形形状の開口11aが形成されるマスクステージベース11と、マスクステージベース11の開口11aにX軸,Y軸,θ方向に移動可能に装着されるマスク保持枠12と、を備える。
マスクステージベース11は、装置ベース50上に立設される支柱51、及び支柱51の上端部に設けられるZ軸移動装置52によりZ軸方向に移動可能に支持され、基板ステージ20の上方に配置される。Z軸移動装置52は、例えば、モータ及びボールねじ等からなる電動アクチュエータ、或いは空圧シリンダ等を備え、単純な上下動作を行うことにより、マスクステージ10を所定の位置まで昇降させる。なお、Z軸移動装置52は、マスクMの交換や、ワークチャック21の清掃等の際に使用される。
図3及び図4に示すように、マスクステージベース11の開口11aの周縁部の上面には、平面ベアリング13が複数箇所配置されており、マスク保持枠12は、その上端外周縁部に設けられるフランジ12aを平面ベアリング13に載置している。これにより、マスク保持枠12は、マスクステージベース11の開口11aに所定のすき間を介して挿入されるので、このすき間分だけX軸,Y軸,θ方向に移動可能となる。なお、本実施形態では、マスクステージベース11とマスク保持枠12との間に平面ベアリング13を設けているが、平面ベアリング13を使用せずに、マスクステージベース11とマスク保持枠12とを直接摺動させるようにしてもよい。
また、マスク保持枠12の下面には、図4に示すように、マスクMを保持するチャック部14が間座15を介して固定されている。このチャック部14には、マスクMのマスクパターンが描かれていない周縁部を吸着するための複数の吸引ノズル14aが開設されており、マスクMは、吸引ノズル14aを介して不図示の真空式吸着装置によりチャック部14に着脱自在に保持される。また、チャック部14は、マスク保持枠12と共にマスクステージベース11に対してX軸,Y軸,θ方向に移動可能である。
また、マスクステージベース11の上面には、図3及び図4に示すように、マスク保持枠12をX軸,Y軸,θ方向に移動させ、このマスク保持枠12に保持されるマスクMの位置を調整するマスク位置調整機構16が設けられる。
マスク位置調整機構16は、マスク保持枠12のX軸方向に沿う一辺に取り付けられる1台のY軸方向駆動装置16yと、マスク保持枠12のY軸方向に沿う一辺に取り付けられる2台のX軸方向駆動装置16xと、を備える。
Y軸方向駆動装置16yは、マスクステージベース11上に設置され、Y軸方向に伸縮するロッド162を有する駆動用アクチュエータ(例えば、電動アクチュエータ等)161と、ロッド162の先端にピン支持機構163を介して連結されるスライダ164と、マスク保持枠12のX軸方向に沿う辺部に取り付けられ、スライダ164を移動可能に取り付ける案内レール165と、を備える。
一方、X軸方向駆動装置16xも、Y軸方向駆動装置16yと同様の構成であって、マスクステージベース11上に設置され、X軸方向に伸縮するロッド162を有する駆動用アクチュエータ161と、ロッド162の先端にピン支持機構163を介して連結されるスライダ164と、マスク保持枠12のY軸方向に沿う辺部に取り付けられ、スライダ164を移動可能に取り付ける案内レール165と、を備える。
そして、マスク位置調整機構16では、1台のY軸方向駆動装置16yを駆動させることによりマスク保持枠12をY軸方向に移動させ、2台のX軸方向駆動装置16xを同等に駆動させることによりマスク保持枠12をX軸方向に移動させる。また、2台のX軸方向駆動装置16xのどちらか一方を駆動することによりマスク保持枠12をθ方向に移動(Z軸回りの回転)させる。
さらに、マスクステージベース11の上面には、図3に示すように、マスクMと基板Wとの対向面間のギャップを測定するギャップセンサ17と、チャック部14に保持されるマスクMの取り付け位置を確認するためのマスク用アライメントカメラ18と、が設けられる。これらギャップセンサ17及びマスク用アライメントカメラ18は、移動機構19を介してX軸,Y軸方向に移動可能に保持され、マスク保持枠12内に配置される。
移動機構19は、マスク保持枠12のY軸方向に互いに対向する二辺にそれぞれ配置され、ギャップセンサ17及びマスク用アライメントカメラ18を保持する保持架台191と、保持架台191をX軸,Y軸方向に移動可能に支持するリニアガイド192,193と、保持架台191をX軸,Y軸方向に移動させる駆動用アクチュエータ194,195と、を備える。
そして、移動装置19では、リニアガイド192及び駆動用アクチュエータ194により保持架台191をX軸方向に移動させ、リニアガイド193及び駆動用アクチュエータ195により保持架台191をY軸方向に移動させる。なお、移動装置19は、リニアガイド及び駆動用アクチュエータを使用して保持架台をX軸,Y軸方向に移動させているが、リニアーモータ等を使用してもよい。
なお、マスクステージベース11の上面には、図3に示すように、マスクステージベース11の開口11aのX軸方向の両端部に、マスクMの両端部を必要に応じて遮蔽するマスキングアパーチャ38が設けられる。このマスキングアパーチャ38は、モータ、ボールねじ、及びリニアガイド等からなるマスキングアパーチャ駆動機構39によりX軸方向に移動可能とされて、マスクMの両端部の遮蔽面積を調整する。なお、マスキングアパーチャ38は、開口11aのX軸方向の両端部だけでなく、開口11aのY軸方向の両端部に同様に設けてもよい。
基板ステージ20は、図1及び図2に示すように、基板ステージ移動機構40上に設置されており、その上面には、基板Wを基板ステージ20に保持するためのワークチャック21が設けられる。なお、ワークチャック21は、真空吸着により基板Wを保持している。
基板ステージ移動機構40は、図1及び図2に示すように、基板ステージ20をY軸方向に移動させるY軸送り機構41と、基板ステージ20をX軸方向に移動させるX軸送り機構42と、基板ステージ20のチルト調整を行うと共に、基板ステージ20をZ軸方向に微動させるZ−チルト調整機構43と、を備える。
Y軸送り機構41は、装置ベース50の上面にY軸方向に沿って設置される一対のリニアガイド44と、リニアガイド44によりY軸方向に移動可能に支持されるY軸テーブル45と、Y軸テーブル45をY軸方向に移動させるY軸送り駆動装置46と、を備える。
リニアガイド44は、装置ベース50上にY軸方向に沿って設置される案内レール44aと、Y軸テーブル45の下面に固定され、案内レール44aに移動可能に取り付けられる一対のスライダ44bと、案内レール44aとスライダ44bとの間に介設される不図示の転動体と、を備える。
Y軸送り駆動装置46は、Y軸テーブル45の下面に固定されるボールねじナット46aと、ボールねじナット46aに螺合されるボールねじ軸46bと、装置ベース50上に設置され、ボールねじ軸46bを回転駆動させるモータ46cと、を備える。
そして、Y軸送り機構41では、Y軸送り駆動装置46のモータ46cを駆動させ、ボールねじ軸46bを回転させることにより、ボールねじナット46aとともにY軸テーブル45をリニアガイド44の案内レール44aに沿って移動させて、基板ステージ20をY軸方向に移動させる。
X軸送り機構42は、Y軸テーブル45の上面にX軸方向に沿って設置される一対のリニアガイド47と、リニアガイド47によりX軸方向に移動可能に支持されるX軸テーブル48と、X軸テーブル48をX軸方向に移動させるX軸送り駆動装置49と、を備える。
リニアガイド47は、Y軸テーブル45上にX軸方向に沿って設置される案内レール47aと、X軸テーブル48の下面に固定され、案内レール47aに移動可能に取り付けられる一対のスライダ47bと、案内レール47aとスライダ47bとの間に介設される不図示の転動体と、を備える。
X軸送り駆動装置49は、X軸テーブル48の下面に固定される不図示のボールねじナットと、このボールねじナットに螺合されるボールねじ軸49bと、Y軸テーブル45上に設置され、ボールねじ軸49bを回転駆動させるモータ49cと、を備える。
そして、X軸送り機構42では、X軸送り駆動装置49のモータ49cを駆動させ、ボールねじ軸49bを回転させることにより、不図示のボールねじナットとともにX軸テーブル48をリニアガイド47の案内レール47aに沿って移動させて、基板ステージ20をX軸方向に移動させる。
Z−チルト調整機構43は、X軸テーブル48上に設置されるモータ43aと、モータ43aによって回転駆動されるボールねじ軸43bと、くさび状に形成され、ボールねじ軸43bに螺合されるくさび状ナット43cと、基板ステージ20の下面にくさび状に突設され、くさび状ナット43cの傾斜面に係合するくさび部43dと、を備える。そして、本実施形態では、Z−チルト調整機構43は、X軸テーブル48のX軸方向の一端側(図1の手前側)に2台、他端側に1台(図1の奥手側、図2参照。)の計3台設置され、それぞれが独立して駆動制御されている。なお、Z−チルト調整機構43の設置数は任意である。
そして、Z−チルト調整機構43では、モータ43aによりボールねじ軸43bを回転駆動させることによって、くさび状ナット43cがX軸方向に水平移動し、この水平移動運動がくさび状ナット43c及びくさび部43dの斜面作用により高精度の上下微動運動に変換されて、くさび部43dがZ方向に微動する。従って、3台のZ−チルト調整機構43を同じ量だけ駆動させることにより、基板ステージ20をZ軸方向に微動することができ、また、3台のZ−チルト調整機構43を独立して駆動させることにより、基板ステージ20のチルト調整を行うことができる。これにより、基板ステージ20のZ軸,チルト方向の位置を微調整して、マスクMと基板Wとを所定の間隔を存して平行に対向させることができる。
そして、本実施形態の分割逐次近接露光装置PEには、図1及び図2に示すように、基板ステージ20の位置を検出する位置測定装置であるレーザー測長装置60が設けられる。このレーザー測長装置60は、基板ステージ移動機構40の駆動に際して発生する基板ステージ20の移動距離を測定するものである。
レーザー測長装置60は、図1及び図2に示すように、基板ステージ20のX軸方向側面22aに沿うように配設されるX軸用ミラー64と、基板ステージ20のY軸方向側面22bに沿うように配設されるY軸用ミラー65と、装置ベース50のX軸方向端部に配設され、レーザー光(計測光)をX軸用ミラー64に照射し、X軸用ミラー64により反射されたレーザー光を受光して、基板ステージ20の位置を計測するX軸測長器(測長器)61及びヨーイング測定器(測長器)62と、装置ベース50のY軸方向端部に配設され、レーザー光をY軸用ミラー65に照射し、Y軸用ミラー65により反射されたレーザー光を受光して、基板ステージ20の位置を計測する1台のY軸測長器(測長器)63と、を備える。そして、X軸用ミラー64及びY軸用ミラー65は、図5及び図6に示すように、基板ステージ20のX軸方向側面22a及びY軸方向側面22bにそれぞれ固定される一対のミラー固定台70,71にそれぞれ載置される。
ミラー固定台70,71は、図5〜図8に示すように、略くの字状に形成されており、ミラー固定台70,71の上端部には、X軸用ミラー64及びY軸用ミラー65を載置するための高精度の真直度、平坦度を有するミラー固定面(平坦面)70a,71aがそれぞれ形成される。また、ミラー固定面70a,71aには、複数の吸引溝72が所定の間隔でそれぞれ形成されており、この吸引溝72には、不図示の真空式吸着装置に接続され、吸引溝72内の空気を吸引する吸引ノズル(吸引口)73が開設される。
X軸用ミラー64及びY軸用ミラー65は、断面略矩形形状に形成された、所謂バーミラーであり、ミラー固定面70a,71aに載置される下面は、高精度の真直度、平坦度に加工される。また、ミラー固定台70、71に装着された時に外側となるX軸用ミラー64及びY軸用ミラー65の側面には、測長面(レーザー光を反射する面)であるアルミニウム蒸着層が形成される。
そして、X軸用ミラー64及びY軸用ミラー65は、ミラー固定台70,71のミラー固定面70a,71aにそれぞれ載置された後、真空式吸着装置により吸引ノズル73を介して吸引溝72内の空気を吸引して、吸引溝72内を真空状態にすることによって、ミラー固定台70,71のミラー固定面70a,71aにそれぞれ真空吸着され固定される。
さらに、X軸用ミラー64及びY軸用ミラー65は、その両側面及び上面がカバー74により覆われている。また、カバー74の外側面(X軸測長器61、ヨーイング測定器62、及びY軸測長器63に対向する面)には、X軸用ミラー64及びY軸用ミラー65の測長面を外部に露出させるための横長穴形状の窓部75が形成される。これにより、異物などによるX軸用ミラー64及びY軸用ミラー65の損傷が防止される。
そして、レーザー測長装置60では、X軸測長器61、ヨーイング測定器62、及びY軸測長器63からX軸用ミラー64及びY軸用ミラー65に照射されたレーザー光が、カバー74の窓部75を通り、X軸用ミラー64及びX軸用ミラー65で反射されることにより、基板ステージ20のX軸,Y軸方向の位置が高精度に計測される。また、X軸方向の位置データはX軸測長器61により、θ方向の位置はヨーイング測定器62により測定される。なお、基板ステージ20の位置は、レーザー測長装置60により測定されたX軸方向位置、Y軸方向位置、及びθ方向の位置を加味して、適宜補正を加えることにより算出される。
次に、本実施形態の分割逐次近接露光装置PEの動作を説明する。なお、ここでは、Y軸方向にステップ露光を行う場合を例にする。また、基板ステージ20のワークチャック21には、不図示のプリアライメント装置でプリアライメントがなされた基板Wが真空吸着されているものとする。また、分割逐次近接露光装置PEでは、図9に示すように、4台のギャップセンサ17により測定されるマスクMと基板Wとの間の距離データ、及びX軸測長器61、ヨーイング測定器62、及びY軸測長器63により測定される基板ステージ20の位置データが制御装置80に入力され、制御装置80は、マスク位置調整機構16、基板ステージ移動機構40、及びZ軸移動装置52を駆動制御する。
まず、制御装置80が、X軸測長器61、ヨーイング測定器62、及びY軸測長器63により測定される基板ステージ20の位置データに基づいて、Y軸送り機構41及びX軸送り機構42を駆動制御することによって、基板ステージ20のワークチャック21に保持された基板WをマスクMの下方の1ショット目の露光位置までX軸,Y軸方向に移動させ、基板WをマスクMに対向配置する。次に、制御装置80が、4台のギャップセンサ17により測定されるマスクMと基板Wとの間の距離データに基づいて、3台のZ−チルト調整機構43を駆動制御することによって、マスクMの下面と基板Wの上面との間のギャップ調整を行い、このギャップ調整後、照明光学系30から1ショット目の露光用の光をマスクMに向けて照射してマスクMのマスクパターンを基板Wに露光転写する。
1ショット目の露光後、制御装置80が、X軸測長器61、ヨーイング測定器62、及びY軸測長器63により測定される基板ステージ20の位置データに基づいて、Y軸送り機構41を駆動制御することによって、基板ステージ20をマスクMに対して1ステップ量だけY軸方向に移動させ、基板ステージ20上の基板WをマスクMの下方の2ショット目の露光位置に対向配置する。次に、制御装置80が、2ショット目に移動する際に生じた基板ステージ20のX軸,Y軸,θ方向の移動誤差に対する移動補正量を、X軸測長器61、ヨーイング測定器62、及びY軸測長器63により測定された位置データに基づいて算出し、その移動補正量に基づいて、2台のY軸方向駆動装置16y及びX軸方向駆動装置16xを駆動制御することによって、基板ステージ20のX軸,Y軸,θ方向の移動誤差を解消する。次に、制御装置80が、上記1ショット目と同様に、4台のギャップセンサ17により測定されるマスクMと基板Wとの間の距離データに基づいて、3台のZ−チルト調整機構43を駆動制御することによって、マスクMの下面と基板Wの上面との間のギャップ調整を行い、このギャップ調整後、照明光学系30から2ショット目の露光用の光をマスクMに向けて照射してマスクMのマスクパターンを基板Wに露光転写する。
以上説明したように、本実施形態の位置測定装置のミラー固定構造によれば、測長器61〜63から照射される計測光を反射するミラー64,65は、基板ステージ20に設けられる平坦面70a,71aに真空吸着によって固定されるため、ミラー64,65を変形させることなく強固に固定することができる。これにより、基板ステージ20の位置を高精度に測定することができる。また、真空吸着を停止するだけでミラー64,65を容易に取り外すことができるため、装置のメンテナンス性を向上することができる。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、フラットパネルディスプレイの露光装置に本発明を適用した場合を例示したが、これに代えて、半導体の露光装置に本発明を適用してもよい。
本発明に係る位置測定装置のミラー固定構造を搭載した分割逐次近接露光装置を説明するための一部分解斜視図である。 図1に示す分割逐次近接露光装置の正面図である。 図1に示すマスクステージの拡大斜視図である。 図3のA−A線矢視断面図である。 基板ステージ及びミラー固定台に真空吸着されたミラーの平面図である。 図5のB矢視側面図である。 図5のC−C線矢視断面図である。 図7のD−D線矢視断面図である。 図1に示す分割逐次近接露光装置の電気的構成を示すブロック図である。
符号の説明
PE 分割逐次近接露光装置(露光装置)
W ガラス基板(被露光材)
M マスク
10 マスクステージ
11 マスクステージベース
12 マスク保持枠
16 マスク位置調整機構
17 ギャップセンサ
20 基板ステージ
21 ワークチャック
30 照明光学系
40 基板ステージ移動機構
41 Y軸送り機構
42 X軸送り機構
43 Z−チルト調整機構
50 装置ベース
52 Z軸移動装置
60 レーザー測長装置(位置測定装置)
61 X軸測長器(測長器)
62 ヨーイング測定器(測長器)
63 Y軸測長器(測長器)
64 X軸用ミラー(ミラー)
65 Y軸用ミラー(ミラー)
70,71 ミラー固定台
70a,71a ミラー固定面(平坦面)
72 吸引溝
73 吸引ノズル(吸引口)
74 カバー
75 窓部
80 制御装置

Claims (1)

  1. 被露光材としての基板を保持する基板ステージと、計測光により前記基板ステージの位置を計測する測長器と、前記基板ステージに固定され、前記測長器から照射される前記計測光を反射するミラーと、を備える位置測定装置のミラー固定構造であって、
    前記ミラーが載置される平坦面と、前記平坦面に形成される吸引溝と、前記吸引溝内の空気を吸引する吸引口と、を備え、
    前記ミラーは、前記平坦面に真空吸着によって固定されることを特徴とする位置測定装置のミラー固定構造。
JP2006069623A 2006-03-14 2006-03-14 位置測定装置のミラー固定構造 Pending JP2007248636A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006069623A JP2007248636A (ja) 2006-03-14 2006-03-14 位置測定装置のミラー固定構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006069623A JP2007248636A (ja) 2006-03-14 2006-03-14 位置測定装置のミラー固定構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007248636A true JP2007248636A (ja) 2007-09-27

Family

ID=38593038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006069623A Pending JP2007248636A (ja) 2006-03-14 2006-03-14 位置測定装置のミラー固定構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007248636A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013120789A (ja) * 2011-12-06 2013-06-17 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 露光装置
JP2013120791A (ja) * 2011-12-06 2013-06-17 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 露光装置
JP2013221565A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Canon Inc 案内装置、露光装置および物品の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013120789A (ja) * 2011-12-06 2013-06-17 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 露光装置
JP2013120791A (ja) * 2011-12-06 2013-06-17 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 露光装置
JP2013221565A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Canon Inc 案内装置、露光装置および物品の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2007145038A1 (ja) 近接露光装置及び近接露光方法
JP6535197B2 (ja) 露光装置及び露光方法
JP5674197B2 (ja) 近接露光装置及び近接露光方法
JP2008015314A (ja) 露光装置
WO2002054460A1 (fr) Dispositif d'exposition
JP2012049326A (ja) マスクの位置決め装置及びマスクの回転中心算出方法
JP2007184328A (ja) 露光装置
JP2007248636A (ja) 位置測定装置のミラー固定構造
JP5702373B2 (ja) 支持装置及び露光装置
JP2012133122A (ja) 近接露光装置及びそのギャップ測定方法
JP2008026475A (ja) 露光装置
JP5089238B2 (ja) 露光装置用基板アダプタ及び露光装置
JP2006093604A (ja) 近接露光装置
JP2008096908A (ja) 基板保持機構及びフラットパネルディスプレイ基板用露光装置の基板保持方法
JP2006100590A (ja) 近接露光装置
JP2004349494A (ja) ワークステージ及びその位置測定方法、並びにこれを備えた露光装置
JP2008185946A (ja) 露光装置
JP4487688B2 (ja) ステップ式近接露光装置
JP2007171667A (ja) 露光装置
JP7088552B2 (ja) 近接露光装置及び近接露光方法
JP2006147989A (ja) 計測装置、及び露光装置
JP4487700B2 (ja) 近接露光装置
JP2008209631A (ja) 露光装置及びそのマスク装着方法
JP2019109445A (ja) 近接露光装置及び近接露光方法
JP2007086684A (ja) 露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071128