JP2007232244A - 配管洗浄用のリプレースキット、その使用方法及び冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】冷凍サイクル装置を構成する熱源側ユニット1と利用側ユニット2との間に配置されて、各ユニット間を接続する冷媒配管3,4に残留した異物の除去に供されるリプレースキット100であって、リプレースキット100は、熱源側ユニット1から利用側ユニットへ向かう冷媒を、配管洗浄時には気液二相にし、冷却運転時には過冷却する冷媒−冷媒熱交換器15を有した冷媒状態調整部101と、利用側ユニット2から熱源側ユニット1へ戻る冷媒の流路の一部を構成する異物回収容器17を有した異物回収容器部102とを備えてなり、冷媒状態調整部101と異物回収容器部102とを別々の筐体から構成して、異物回収容器部102を冷媒状態調整部101から取り外し可能とした。
【選択図】図1
Description
上記課題に対しては、洗浄に使用した洗浄装置内の熱交換器を過冷却熱交換器として再利用することで対処することが考えられる。しかしながら、現場の状況によっては、洗浄装置を再利用するために設置するスペースが無い場合も多く、その場合には、洗浄装置内の熱交換器を過冷却熱交換器として再利用することができなかった。
一方、冷凍サイクル装置の利用側ユニット2は、例えば1以上のショーケースからなり(この例ではショーケース2aが3個、ショーケース2bが4個あるものとする)、それぞれのショーケース2a,2bには、液電磁弁9、膨張弁10及び蒸発器11からなる冷却ユニットが組み込まれている。
なお、図1の利用側ユニット2は、1つのショーケース2aに3つの冷却ユニットが組み込まれていて、1つのショーケース2bに4つの冷却ユニットが組み込まれている、とみなすこともできる。
なお、この冷凍サイクル装置の作動冷媒は、R12、R22などのCFC、HCFC冷媒であり、冷凍機油には鉱油が用いられているものとする。
図2は図1の冷凍サイクル装置に本発明の実施の形態1に係るリプレースキットを適用した構成図である。図2に示すように、実施の形態1に示すリプレースキット100は、冷媒状態調整部101と異物回収容器部102とを有し、熱源側ユニット1と利用側ユニット2との間に配置される。この場合の「熱源側ユニット1と利用側ユニット2との間に配置される」とは、冷凍サイクル装置の冷媒回路からみて、熱源側ユニット1と利用側ユニット2との間に配置されることを意味している。なお、図3に示すように、リプレースキット100を構成する筐体は、通常は熱源側ユニット1を構成する筐体の近傍に設置される。
このリプレースキット100は、基本的には、冷媒同士で熱交換を行う冷媒−冷媒熱交換器15を有した冷媒状態調整部101と、既設配管から取り除かれた異物を回収する異物回収容器17を有した異物回収容器部102とからなる。さらに、冷媒状態調整部101と異物回収容器部102をそれぞれ別々の筐体から構成して、異物回収容器部102を冷媒状態調整部101から取り外し可能としている。
冷媒状態調整部101はさらに、熱源側ユニット1の冷媒入口にある開閉弁13と連通する流路を備えており、その流路は開閉弁20を介してガス管4に連通すると共に、異物回収容器部102に繋がる流路及びその流路を開閉する開閉弁22に連通している。
まず、冷媒状態調整部101の開閉弁18,20を全閉、開閉弁19,21,22を全開とする。また、熱源側ユニット1の開閉弁12,13と、利用側ユニット2のバイパス配管24a、24bの開閉弁25a、25bを全開とし、利用側ユニット2の各液電磁弁9を全閉とする。この状態で、冷凍サイクル装置を動作させて、図4の矢印Aの方向に冷媒を流して、熱源側ユニット1、冷媒状態調整部101、液管3、利用側ユニット2の各ショーケースの冷媒入口部、バイパス配管24a,24b、各ショーケースの冷媒出口部、ガス管4、冷媒状態調整部101、異物回収容器部102及び熱源側ユニット1からなる冷媒循環流路を循環させる。このとき、利用側ユニット2においては、液電磁弁9の全てが閉止されて、開閉弁25a,25bが開放されているため、冷媒はバイパス配管24a,24bを通過し、利用側ユニット2の蒸発器11内に流れることはない。
上記の配管洗浄運転を、数時間程度行った後(既設配管の長さや利用側ユニットの個数によりその時間は異なる)、洗浄運転を終了し、通常冷却運転へ移行する。
なお、この冷凍サイクル装置から取り外された異物回収容器部102は、回収容器17から回収鉱油を抜取り後、他の現場で再利用することができる。
圧縮機5から吐出された高温高圧のガス冷媒は凝縮器6で外気に放熱して凝縮液化し、レシーバ7に貯留されるとともに、その液冷媒は冷媒−冷媒熱交換器15の高圧側流路へ流入する。冷媒一冷媒熱交換器15の高圧側流路を出た液冷媒の一部は分岐され、開閉弁18を経て減圧装置16により減圧され、低圧の気液二相状態へ変化して、再び冷媒−冷媒熱交換器15の低圧側流路へ流入し、そこで高圧側液冷媒との熱交換に供される。これにより、高圧側液冷媒は過冷却度を増し、一方、低圧側冷媒は蒸発してガス冷媒となり、利用側ユニット2で蒸発した低圧ガス冷媒と合流して、開閉弁13を介して再び圧縮機5に吸入されるという動作を繰り返す。
実施の形態2に示すリプレースキット100は、実施の形態1の冷媒状態調整部101を複数の冷媒状態調整部から構成したものである。ここでは基本となる冷媒状態調整部101Aに、冷媒状態調整部101Bを取り外し可能に1個以上備えたものである、すなわち、複数の冷媒状態調整部101A,101Bをそれぞれ別々の筐体から構成して、図8に示すように、各冷媒状態調整部101A,101Bを冷凍サイクル装置の冷媒回路に並列に連結し、冷媒状態調整部群103を構成するようにしたものである。これらの冷媒状態調整部101A,101Bは、実施の形態1の冷媒状態調整部101と実質的に同じ作用を果たすものである。ただし、これらの冷媒状態調整部101A,101Bには、連結されている他の冷媒状態調整部101A,101Bから、すなわち冷媒状態調整部群103から取り外し可能とするための開閉弁61〜65,71〜75,81〜85,91〜95が付加されている。なお、冷媒状態調整部群103を構成する冷媒状態調整部の個数は必要に応じて変更してもよい。
実施の形態2の構成の場合、熱源側ユニット1、冷媒状態調整部101A,101B、及び異物回収容器部102を構成する各筐体は、通常は図9に示すような配置で設置される。
実施の形態1及び2では、凝縮器6が圧縮機5と一体に納められている一体型の熱源ユニット1を使用した冷凍サイクル装置に、リプレースキットを適用した例を示した。
しかしながら、本発明のリプレースキット100は、凝縮器6と圧縮機5とを離れた別の場所に分離しておくリモート型の熱源ユニットを使用した冷凍サイクル装置にも適用することができる。一体型の熱源ユニットが全体として屋外に設置されるのに対し、リモート型の場合、圧縮機5を内蔵した圧縮ユニットは、例えばスーパーなど店舗の機械室内に設置されることが多い。リモート型の熱源側ユニット及び利用側ユニットを新たな機種に交換する際にも、リプレースキット100を利用して既設配管の洗浄を行った後、冷媒状態調整部101または101A,101Bを必要な数だけ残し、異物回収容器部102及び不要な冷媒状態調整部101Bはリプレースキット100から取り外すことにより、冷媒状態調整部101,101Aなどを、圧縮機5と共に、機械室内に収納する事が可能となる。
また、冷媒状態調整部101,101Aから異物回収容器部102を取り外した際、異物回収容器部102に連通していた冷媒状態調整部101,101Aの出入口流路を繋ぐための流路は、図5に示したバイパス配管26の他、図10に示す態様のバイパス配管27及びその配管を開閉する開閉弁27aから構成することもできる。図10の場合、洗浄運転時は開閉弁27aを閉じてバイパス配管27を遮断しておき、異物回収容器部102を取り外したときには、開閉弁21,22を閉じるとともに、開閉弁27aを開くことで、このバイパス配管27を容易に冷媒循環回路の一部とすることができる。
なお、本発明の実施の形態に関連して図1〜図10に示した冷媒回路や設置図は、あくまでも一例であり、本発明がこれらの図の構成に限定されるものではない。
Claims (6)
- 冷凍サイクル装置を構成する熱源側ユニットと利用側ユニットとの間に配置されて、各ユニット間を接続する冷媒配管に残留した異物の除去に供されるリプレースキットであって、
前記リプレースキットは、前記熱源側ユニットから前記利用側ユニットへ向かう冷媒を、配管洗浄時には気液二相にし、冷却運転時には過冷却する冷媒−冷媒熱交換器を有した冷媒状態調整部と、前記利用側ユニットから前記熱源側ユニットへ戻る前記冷媒の流路の一部を構成する異物回収容器を有した異物回収容器部とを備えてなり、
前記冷媒状態調整部と前記異物回収容器部とを別々の筐体から構成して、前記異物回収容器部を前記冷媒状態調整部から取り外し可能としていることを特徴とする配管洗浄用のリプレースキット。 - 前記冷媒状態調整部を複数備えて冷媒状態調整部群を構成するとともに、各前記冷媒状態調整部をそれぞれ別々の筐体から構成して前記冷媒状態調整部群から取り外し可能としていることを特徴とする請求項1記載の配管洗浄用のリプレースキット。
- 前記冷媒−冷媒熱交換器は、前記熱源側ユニットから利用側ユニットへ向かう冷媒と、前記利用側ユニットから熱源側ユニットへ戻る前記冷媒を減圧した戻り減圧冷媒との間での熱交換、及び前記熱源側ユニットから利用側ユニットへ向かう冷媒と、前記冷媒−冷媒熱交換器を出て前記利用側ユニットへ向かう冷媒から分岐して減圧した分岐減圧冷媒との間での熱交換とが可能となるように配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の配管洗浄用のリプレースキット。
- 前記異物回収容器部の冷媒入口と冷媒出口に連通する前記冷媒状態調整部の2つの流路を連結する配管及びその配管を開閉する開閉弁を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の配管洗浄用のリプレースキット。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のリプレースキットの使用方法であって、
前記配管の洗浄時には前記冷媒状態調整部と前記異物回収容器部の両方を使用して既設配管の洗浄を行い、
前記配管の洗浄終了後は、前記異物回収容器部を前記冷媒状態調整部から取り外し、前記冷媒状態調整部のみを過冷却装置として利用することを特徴とする配管洗浄用のリプレースキットの使用方法。 - 熱源側ユニットと、利用側ユニットと、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとを接続する冷媒配管と、前記熱源側ユニットから前記利用側ユニットへ流れる冷媒を過冷却する過冷却ユニットとを備えた冷凍サイクル装置であって、
前記過冷却ユニットが、前記冷媒配管内の異物除去に供された配管洗浄装置の一部からなり、
前記配管洗浄装置は、前記熱源側ユニットから前記利用側ユニットへ向かう冷媒を、配管洗浄時には気液二相にし、冷却運転時には過冷却する冷媒−冷媒熱交換器を有した冷媒状態調整部と、前記利用側ユニットから前記熱源側ユニットへ戻る前記冷媒の流路の一部を構成する異物回収容器を有した異物回収容器部とを備えたものであって、
前記過冷却ユニットは、前記異物回収容器部が前記冷媒状態調整部から取り外されてなるものであることを特徴とする冷凍サイクル装置。
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JPWO2015063838A1 (ja) * | 2013-10-28 | 2017-03-09 | 三菱電機株式会社 | 冷凍サイクル装置 |
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2006
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