JP2007232244A - 配管洗浄用のリプレースキット、その使用方法及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンデンシングユニットの据付場所が狭い場合においても、既設配管の洗浄に使用した配管洗浄装置を、そのまま過冷却熱交換器として再利用できるようにすること。
【解決手段】冷凍サイクル装置を構成する熱源側ユニット1と利用側ユニット2との間に配置されて、各ユニット間を接続する冷媒配管3,4に残留した異物の除去に供されるリプレースキット100であって、リプレースキット100は、熱源側ユニット1から利用側ユニットへ向かう冷媒を、配管洗浄時には気液二相にし、冷却運転時には過冷却する冷媒−冷媒熱交換器15を有した冷媒状態調整部101と、利用側ユニット2から熱源側ユニット1へ戻る冷媒の流路の一部を構成する異物回収容器17を有した異物回収容器部102とを備えてなり、冷媒状態調整部101と異物回収容器部102とを別々の筐体から構成して、異物回収容器部102を冷媒状態調整部101から取り外し可能とした。
【選択図】図1

Description

この発明は、冷凍装置や空調装置などの冷凍サイクル装置に関するものであり、特に冷凍サイクル装置における既設配管の洗浄装置及びその利用方法に関する。
CFC及びHCFC冷媒を用いた冷凍機で使用されてきた既設配管を洗浄する方法として、HFC等の新冷媒を洗浄媒体とし、新冷媒対応の熱源側ユニットを洗浄媒体搬送手段として、高低圧熱交換器、減圧装置、分離装置などから成る洗浄装置により、冷媒を気液二相状態とした後に配管内を循環させ、洗浄する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−141340号公報(第4−8頁、第1図〜第6図)
例えばR22などのHCFC冷媒で使用されてきた既設配管を、洗浄し、R404Aなどの新冷媒システムで再利用する場合、R404AはR22に比べ冷媒特性上、冷媒循環量が大きいため、延長配管中での圧力損失が過大となる。また、現地において再利用対象となる液管径が、新コンデンシングユニット(新熱源側ユニット)の液管径よりも細い場合には、圧力損失が更に大きくなる。この場合、液延長配管中でフラッシュガス(気泡)が発生し、絞り装置の作動状態が不安定となり、負荷側の冷えが悪くなる事がある。
上記課題に対しては、洗浄に使用した洗浄装置内の熱交換器を過冷却熱交換器として再利用することで対処することが考えられる。しかしながら、現場の状況によっては、洗浄装置を再利用するために設置するスペースが無い場合も多く、その場合には、洗浄装置内の熱交換器を過冷却熱交換器として再利用することができなかった。
この発明は、上記のような課題に対処するためになされたもので、コンデンシングユニットの据付場所が狭い場合においても、既設配管の洗浄に使用した配管洗浄装置を、そのまま過冷却熱交換器として再利用できるリプレースキット及びその使用方法などを提案するものである。
この発明は、冷凍サイクル装置を構成する熱源側ユニットと利用側ユニットとの間に配置されて、各ユニット間を接続する冷媒配管に残留した異物の除去に供される配管洗浄用のリプレースキットであって、前記リプレースキットは、前記熱源側ユニットから前記利用側ユニットへ向かう冷媒を、配管洗浄時には気液二相にし、冷却運転時には過冷却する冷媒−冷媒熱交換器を有した冷媒状態調整部と、前記利用側ユニットから前記熱源側ユニットへ戻る前記冷媒の流路の一部を構成する異物回収容器を有した異物回収容器部とを備えてなり、前記冷媒状態調整部と前記異物回収容器部とを別々の筐体から構成して、前記異物回収容器部を前記冷媒状態調整部から取り外し可能としたものである。
この発明のリプレースキットは、熱源側ユニットと利用側ユニットとを繋ぐ冷媒配管(既設の液配管及びガス配管)の洗浄装置として利用した後、冷凍サイクル装置の過冷却装置としてそのまま使用することができる。その場合、洗浄対象とした液配管が新コンデンシングユニットの液管径よりも小さい場合においても、冷媒−冷媒熱交換器の作用によりフラッシュガスの発生を抑えることができ、液管径が同等の場合には、過冷却分のエンタルピ増加により冷凍能力の向上が図れる。しかも、異物回収容器部を冷媒状態調整部に対して取り外しできるので、配管洗浄後には冷媒状態調整部だけのスペースを確保すればよい。また、取り外された異物回収容器部の再利用も可能となる。
図1はこの発明の配管洗浄用のリプレースキットが適用される公知の冷凍サイクル装置の一例を示す構成図である。図1に示すように、冷凍サイクル装置の熱源側ユニット(コンデンシングユニット)1には、圧縮機5、凝縮器6、レシーバ(受液器)7及びアキュムレータ8が連結された冷媒回路が形成されている。また、熱源側ユニット1の冷媒の出入口流路には、各流路を開閉するバルブ12,13が設けられている。
一方、冷凍サイクル装置の利用側ユニット2は、例えば1以上のショーケースからなり(この例ではショーケース2aが3個、ショーケース2bが4個あるものとする)、それぞれのショーケース2a,2bには、液電磁弁9、膨張弁10及び蒸発器11からなる冷却ユニットが組み込まれている。
なお、図1の利用側ユニット2は、1つのショーケース2aに3つの冷却ユニットが組み込まれていて、1つのショーケース2bに4つの冷却ユニットが組み込まれている、とみなすこともできる。
熱源側ユニット1と利用側ユニット2は、開閉弁12に接続された液管3を介して、また開閉弁13に接続されたガス管4を介して互いに連通しており、液管3が利用側ユニット2の冷媒入口側に接続され、ガス管4が利用側ユニット2の冷媒出口側に接続されている。
なお、この冷凍サイクル装置の作動冷媒は、R12、R22などのCFC、HCFC冷媒であり、冷凍機油には鉱油が用いられているものとする。
上記冷凍サイクル装置は、通常冷却運転時、次のような動作を行う。圧縮機5で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、凝縮器6で外気に放熱して凝縮する。凝縮した高圧液冷媒は、レシーバ7に貯留されるとともに、液管3を通って利用側ユニット2へと流れる。利用側ユニット2においては、開放された液電磁弁9を通過し、膨張弁10により減圧され、低圧二相冷媒となる。この低圧二相冷媒は、蒸発器11により利用側の冷却負荷から吸熱してショーケース内を冷却する。そして、蒸発器11を出た冷媒は低圧ガス冷媒となって、ガス管4及びアキュムレータ8を通り、再び圧縮機5に吸入される。
この場合において、作動冷媒R12またはR22と潤滑油である鉱油は相溶性があるため、液管3内では互いに溶解した状態で、すなわち冷媒と油は同じ速度で流動する。これに対して、蒸発器11及びガス管4内においては、冷媒はガス状態であるため、鉱油は分離し、配管壁に付着して冷媒よりゆっくりと流動し、蒸発器11及びガス管4には相当量の鉱油が滞留している。従って、液管3及びガス管4などの既設配管をそのまま利用して、熱源側ユニット1と利用側ユニット2とを、新たな冷媒及び冷凍機油を用いるものに交換する際には、ガス管4内に残留する異物を、以下に説明する本発明に係るリプレースキットを利用して除去する。
実施の形態1
図2は図1の冷凍サイクル装置に本発明の実施の形態1に係るリプレースキットを適用した構成図である。図2に示すように、実施の形態1に示すリプレースキット100は、冷媒状態調整部101と異物回収容器部102とを有し、熱源側ユニット1と利用側ユニット2との間に配置される。この場合の「熱源側ユニット1と利用側ユニット2との間に配置される」とは、冷凍サイクル装置の冷媒回路からみて、熱源側ユニット1と利用側ユニット2との間に配置されることを意味している。なお、図3に示すように、リプレースキット100を構成する筐体は、通常は熱源側ユニット1を構成する筐体の近傍に設置される。
このリプレースキット100は、基本的には、冷媒同士で熱交換を行う冷媒−冷媒熱交換器15を有した冷媒状態調整部101と、既設配管から取り除かれた異物を回収する異物回収容器17を有した異物回収容器部102とからなる。さらに、冷媒状態調整部101と異物回収容器部102をそれぞれ別々の筐体から構成して、異物回収容器部102を冷媒状態調整部101から取り外し可能としている。
冷媒−冷媒熱交換器15は、熱源側ユニット1から液管3を介して利用側ユニット2のショーケース2a,2bの冷媒入口側へ流れる高圧冷媒と、利用側ユニット2のショーケース2a,2bの出口側から、ガス管4及び減圧装置16を介して熱源側ユニット2へ戻る戻り低圧冷媒との間で熱交換を行う。これに加えて、冷媒−冷媒熱交換器15は、開閉弁18,19の切換により、熱源側ユニット1から利用側ユニット2へ向かう高圧冷媒と、冷媒−冷媒熱交換器15を出て利用側ユニット2へ向かう冷媒を分岐して減圧した分岐減圧冷媒との間での熱交換も可能となるように配置されている。これにより、冷媒−冷媒熱交換器15は、熱源側ユニット1から利用側ユニット2へ流れる冷媒の状態を調整する作用を果たしている。
さらに、リプレースキット100を使用して配管の洗浄を行う際には、利用側ユニット2にバイパス配管24a,24bが追加される。このバイパス配管24a,24bは、熱源側ユニット1から利用側ユニット2へ送られた冷媒が、ショーケース2a,2bの蒸発器11を含む冷却ユニットを通過することなしに、ショーケース2a,2bの全ての冷媒入口と全ての冷媒出口を通るように配管されており、該バイパス配管24a,24bの途中には、その配管を開閉する開閉弁25a,25bが設けられている。
冷媒状態調整部101は冷媒−冷媒熱交換器15を中心に構成されている。そこでは、冷媒−冷媒熱交換器15の一方の流路(高圧側流路)の両端は、熱源側ユニット1の開閉弁12と液管3とにそれぞれ連通している。また、冷媒−冷媒熱交換器15の他方の流路(低圧側流路)は、その一端が減圧装置16及び開閉弁19を介してガス管4に連通するとともに、減圧装置16及び開閉弁18を介して、冷媒−冷媒熱交換器15の高圧側流路の出口側に連通しており、その他端(低圧側流路の他端)が異物回収容器部102に繋がる流路及びその流路を開閉する開閉弁21に連通している。
冷媒状態調整部101はさらに、熱源側ユニット1の冷媒入口にある開閉弁13と連通する流路を備えており、その流路は開閉弁20を介してガス管4に連通すると共に、異物回収容器部102に繋がる流路及びその流路を開閉する開閉弁22に連通している。
異物回収容器部102は異物回収容器17を備え、その冷媒入口と冷媒出口がそれぞれ冷媒状態調整部101の開閉弁21,22にそれぞれ連通している。異物回収容器17は例えば10リットル程度の収容能力を有し、その底部には内容物排出用の開閉弁23も設けられている。
次に、リプレースキット100を利用した洗浄運転時の動作を図4を参照しながら説明する。図4は図2の構成図に、冷媒の流れを示す矢印Aを付し、さらに冷媒状態調整部101内で実際に冷媒が流れる流路を太線で表した洗浄運転時の説明図である。
まず、冷媒状態調整部101の開閉弁18,20を全閉、開閉弁19,21,22を全開とする。また、熱源側ユニット1の開閉弁12,13と、利用側ユニット2のバイパス配管24a、24bの開閉弁25a、25bを全開とし、利用側ユニット2の各液電磁弁9を全閉とする。この状態で、冷凍サイクル装置を動作させて、図4の矢印Aの方向に冷媒を流して、熱源側ユニット1、冷媒状態調整部101、液管3、利用側ユニット2の各ショーケースの冷媒入口部、バイパス配管24a,24b、各ショーケースの冷媒出口部、ガス管4、冷媒状態調整部101、異物回収容器部102及び熱源側ユニット1からなる冷媒循環流路を循環させる。このとき、利用側ユニット2においては、液電磁弁9の全てが閉止されて、開閉弁25a,25bが開放されているため、冷媒はバイパス配管24a,24bを通過し、利用側ユニット2の蒸発器11内に流れることはない。
この洗浄運転においては、圧縮機5から吐出されるガス冷媒は凝縮器6に流入するが、そこでの冷媒圧力は外気温度相当の飽和圧力に近く、ほとんど凝縮せずに流出する。また、レシーバ107にも液冷媒が貯留されることなく通過し、開閉弁12を介して冷媒状態調整部101の冷媒−冷媒熱交換器15の高圧側へ流入する。ここで、ガス冷媒は、利用側ユニット2からガス管4及び減圧装置16を経由してきた戻り減圧冷媒と熱交換を行って、気液二相流へと状態変化し液管3へと流れる。
液管3へ流入した気液二相冷媒は、液管3の管壁に付着する鉱油を引き剥がしながら進行し、バイパス管24a、24bを通過し、さらにガス管4を通ってそれらの管壁に残留する鉱油を引き剥がしながら、開閉弁19を通って再び冷媒状態調整部101へ戻る。
冷媒状態調整部101へ戻った気液二相冷媒は、減圧装置16により減圧され、低圧二相冷媒となって冷媒−冷媒熱交換器15の低圧側に流入する。低圧二相冷媒はここで高圧ガス冷媒と熱交換して蒸発後、過熱ガスとなって回収した鉱油とともに、開閉弁21を介して異物回収容器部102の回収容器17に流入する。回収容器17に鉱油が回収された冷媒ガスは、開閉弁22を通過して一旦冷媒状態調整部101に戻り、そこから開閉弁13を介して再び圧縮機5に吸入される。
以上の作用により、HFC冷媒と鉱油は非相溶であるが、液管3及びガス管4には高圧の気液二相冷媒が循環するため、管壁に付着する鉱油を引き剥がしながら冷媒中を移動させるので、短時間で配管を清浄することができる。
上記の配管洗浄運転を、数時間程度行った後(既設配管の長さや利用側ユニットの個数によりその時間は異なる)、洗浄運転を終了し、通常冷却運転へ移行する。
次に、通常冷却運転時の冷媒回路を図5に示す。図5の構成とするためには、まず冷媒状態調整部101の開閉弁21,22を全閉とした後、異物回収容器部102を冷媒状態調整部101から取り外して、異物回収容器部102の入口と出口に連通していた冷媒状態調整部101の2つの流路端部をバイパス配管26で連結する。その後、開閉弁21,22を全開として、バイパス配管26の真空引きを行う。なお、通常冷却運転を行う際には、冷媒状態調整部101の各開閉弁は、開閉弁18,20,21,22を全開、開閉弁19を全閉とする。
図5の構成の場合、冷媒状態調整部101を構成する筐体は、図6に示すように、通常は熱源側ユニット1を構成する筐体の近傍に設置される。
なお、この冷凍サイクル装置から取り外された異物回収容器部102は、回収容器17から回収鉱油を抜取り後、他の現場で再利用することができる。
次に、図5の構成の冷凍サイクル装置の動作を図7を参照しながら説明する。図7は図5の構成図に、冷媒の流れを示す矢印Bを付し、さらに冷媒状態調整部101内で実際に冷媒が流れる流路を太線で表した通常冷却運転時の説明図である。
圧縮機5から吐出された高温高圧のガス冷媒は凝縮器6で外気に放熱して凝縮液化し、レシーバ7に貯留されるとともに、その液冷媒は冷媒−冷媒熱交換器15の高圧側流路へ流入する。冷媒一冷媒熱交換器15の高圧側流路を出た液冷媒の一部は分岐され、開閉弁18を経て減圧装置16により減圧され、低圧の気液二相状態へ変化して、再び冷媒−冷媒熱交換器15の低圧側流路へ流入し、そこで高圧側液冷媒との熱交換に供される。これにより、高圧側液冷媒は過冷却度を増し、一方、低圧側冷媒は蒸発してガス冷媒となり、利用側ユニット2で蒸発した低圧ガス冷媒と合流して、開閉弁13を介して再び圧縮機5に吸入されるという動作を繰り返す。
以上の作用により、液管3に流入する液冷媒の過冷却度が増大し、既設液配管の径が新冷凍機の液管の径よりも小さく、圧力損失が増大する場合においても、液配管中でフラッシュガスが発生することなく、運転状態が不安定になることがない。また、既設液配管径と新冷凍機の液管径が同一の場合においては、蒸発器での利用エンタルピが増大し、冷凍能力の向上が可能となる。
このように、実施の形態1のリプレースキット100は、既設配管の洗浄に利用した装置の一部である冷媒状態調整部101を過冷却熱交換器として再利用することで、優れた効果を奏することができる。しかも、通常冷却運転時には、リプレースキット100のなかでも大きな場所を占める異物回収容器部102を取り外してしまうことができるため、設置スペースが狭い場合においても利用性が高まる。加えて、取り外した異物回収容器部102は他の場所で再利用が可能となる。
実施の形態2
実施の形態2に示すリプレースキット100は、実施の形態1の冷媒状態調整部101を複数の冷媒状態調整部から構成したものである。ここでは基本となる冷媒状態調整部101Aに、冷媒状態調整部101Bを取り外し可能に1個以上備えたものである、すなわち、複数の冷媒状態調整部101A,101Bをそれぞれ別々の筐体から構成して、図8に示すように、各冷媒状態調整部101A,101Bを冷凍サイクル装置の冷媒回路に並列に連結し、冷媒状態調整部群103を構成するようにしたものである。これらの冷媒状態調整部101A,101Bは、実施の形態1の冷媒状態調整部101と実質的に同じ作用を果たすものである。ただし、これらの冷媒状態調整部101A,101Bには、連結されている他の冷媒状態調整部101A,101Bから、すなわち冷媒状態調整部群103から取り外し可能とするための開閉弁61〜65,71〜75,81〜85,91〜95が付加されている。なお、冷媒状態調整部群103を構成する冷媒状態調整部の個数は必要に応じて変更してもよい。
異物回収容器部102は実施の形態1と同様1つだけであり、冷媒状態調整部群103のうちの基本となる冷媒状態調整部101Aに、取り外し可能に連結されている。なお、異物回収容器部102とその基本となる1つの冷媒状態調整部101Aとから成る構成は、実施の形態1と同じ構成になる。
実施の形態2の構成の場合、熱源側ユニット1、冷媒状態調整部101A,101B、及び異物回収容器部102を構成する各筐体は、通常は図9に示すような配置で設置される。
冷媒状態調整部群103を設ける構成としたのは、洗浄運転を行う際に必要な熱交換器の容量は、洗浄運転後の通常冷却運転中に過冷却熱交換器として再利用する場合に必要な熱交換器の容量より、大きな容量を必要とする場合が多いことを考慮したためである。また、1台のリプレースキット100で様々な容量帯の冷凍サイクル装置に対応するために、熱交換器の容量をそれに合わせて変更できるようにするためである。
実施の形態2の構成によれば、配管洗浄運転時には熱源ユニット1の容量に合わせて、必要な個数の冷媒状態調整部101A,101Bを利用して洗浄を行い、洗浄運転後の通常冷却運転時には、過冷却に必要な分だけの冷媒状態調整部を残したまま、不要な冷媒状態調整部101Bと異物回収容器部102を、そのリプレースキット100から取り外す。このようにすることで、洗浄運転時には冷媒状態調整部101A,101Bの接続数の増減により、幅広い容量帯の熱源ユニット1に対応できる。また、通常冷却運転時は、設置場所のスペース、必要過冷却度など、実際の状況に応じて必要な分だけの冷媒状態調整部101A,101Bを備える事ができる。さらに、取り外した冷媒状態調整部101Bと異物回収容器部102は、他の場所で再利用が可能となる。
実施の形態3
実施の形態1及び2では、凝縮器6が圧縮機5と一体に納められている一体型の熱源ユニット1を使用した冷凍サイクル装置に、リプレースキットを適用した例を示した。
しかしながら、本発明のリプレースキット100は、凝縮器6と圧縮機5とを離れた別の場所に分離しておくリモート型の熱源ユニットを使用した冷凍サイクル装置にも適用することができる。一体型の熱源ユニットが全体として屋外に設置されるのに対し、リモート型の場合、圧縮機5を内蔵した圧縮ユニットは、例えばスーパーなど店舗の機械室内に設置されることが多い。リモート型の熱源側ユニット及び利用側ユニットを新たな機種に交換する際にも、リプレースキット100を利用して既設配管の洗浄を行った後、冷媒状態調整部101または101A,101Bを必要な数だけ残し、異物回収容器部102及び不要な冷媒状態調整部101Bはリプレースキット100から取り外すことにより、冷媒状態調整部101,101Aなどを、圧縮機5と共に、機械室内に収納する事が可能となる。
ところで、実施の形態1〜3における冷媒状態調整部101,101Aと異物回収容器部102との流路配管の連結、及び実施の形態2における冷媒状態調整部同士の流路配管の連結は、シール性を有した継手などを利用して連結するようにしておけば、それらの取り外しを容易に行うことができる。
また、冷媒状態調整部101,101Aから異物回収容器部102を取り外した際、異物回収容器部102に連通していた冷媒状態調整部101,101Aの出入口流路を繋ぐための流路は、図5に示したバイパス配管26の他、図10に示す態様のバイパス配管27及びその配管を開閉する開閉弁27aから構成することもできる。図10の場合、洗浄運転時は開閉弁27aを閉じてバイパス配管27を遮断しておき、異物回収容器部102を取り外したときには、開閉弁21,22を閉じるとともに、開閉弁27aを開くことで、このバイパス配管27を容易に冷媒循環回路の一部とすることができる。
なお、本発明の実施の形態に関連して図1〜図10に示した冷媒回路や設置図は、あくまでも一例であり、本発明がこれらの図の構成に限定されるものではない。
公知の冷凍サイクル装置の構成図。 実施の形態1に係るリプレースキットを含んだ冷凍サイクル装置の構成図。 図2の冷凍サイクル装置の熱源側ユニットとリプレースキットの設置図。 リプレースキットを利用した既設配管洗浄時の説明図。 図2から異物回収容器部102を取り外した冷凍サイクル装置の構成図。 図5の冷凍サイクル装置の熱源側ユニットと冷媒状態調整部の設置図。 図5の冷凍サイクル装置による冷却運転時の説明図。 実施の形態2に係るリプレースキットを含んだ冷凍サイクル装置の構成図。 図8の冷凍サイクル装置の熱源側ユニットとリプレースキットの設置図。 冷媒状態調整部の異物回収容器部との接続部周辺のバイパス配管例示図。
符号の説明
1 熱源側ユニット、2 利用側ユニット、2a,2b ショーケース、3 液管、4 ガス管、5 圧縮機、6 凝縮器、7 レシーバ、8 アキュムレータ、9 液電磁弁、10 膨張弁、11 蒸発器、12,13 開閉弁、15 冷媒−冷媒熱交換器、16 減圧装置、17 異物回収容器、18,19、20,21,22,23 開閉弁、24a,24b バイパス配管、25a,25b 開閉弁、26 バイパス配管、27 バイパス配管、27a 開閉弁、100 リプレースキット、101,101A,101B 冷媒状態調整部、102 異物回収容器部、103 冷媒状態調整部群。

Claims (6)

  1. 冷凍サイクル装置を構成する熱源側ユニットと利用側ユニットとの間に配置されて、各ユニット間を接続する冷媒配管に残留した異物の除去に供されるリプレースキットであって、
    前記リプレースキットは、前記熱源側ユニットから前記利用側ユニットへ向かう冷媒を、配管洗浄時には気液二相にし、冷却運転時には過冷却する冷媒−冷媒熱交換器を有した冷媒状態調整部と、前記利用側ユニットから前記熱源側ユニットへ戻る前記冷媒の流路の一部を構成する異物回収容器を有した異物回収容器部とを備えてなり、
    前記冷媒状態調整部と前記異物回収容器部とを別々の筐体から構成して、前記異物回収容器部を前記冷媒状態調整部から取り外し可能としていることを特徴とする配管洗浄用のリプレースキット。
  2. 前記冷媒状態調整部を複数備えて冷媒状態調整部群を構成するとともに、各前記冷媒状態調整部をそれぞれ別々の筐体から構成して前記冷媒状態調整部群から取り外し可能としていることを特徴とする請求項1記載の配管洗浄用のリプレースキット。
  3. 前記冷媒−冷媒熱交換器は、前記熱源側ユニットから利用側ユニットへ向かう冷媒と、前記利用側ユニットから熱源側ユニットへ戻る前記冷媒を減圧した戻り減圧冷媒との間での熱交換、及び前記熱源側ユニットから利用側ユニットへ向かう冷媒と、前記冷媒−冷媒熱交換器を出て前記利用側ユニットへ向かう冷媒から分岐して減圧した分岐減圧冷媒との間での熱交換とが可能となるように配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の配管洗浄用のリプレースキット。
  4. 前記異物回収容器部の冷媒入口と冷媒出口に連通する前記冷媒状態調整部の2つの流路を連結する配管及びその配管を開閉する開閉弁を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の配管洗浄用のリプレースキット。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のリプレースキットの使用方法であって、
    前記配管の洗浄時には前記冷媒状態調整部と前記異物回収容器部の両方を使用して既設配管の洗浄を行い、
    前記配管の洗浄終了後は、前記異物回収容器部を前記冷媒状態調整部から取り外し、前記冷媒状態調整部のみを過冷却装置として利用することを特徴とする配管洗浄用のリプレースキットの使用方法。
  6. 熱源側ユニットと、利用側ユニットと、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとを接続する冷媒配管と、前記熱源側ユニットから前記利用側ユニットへ流れる冷媒を過冷却する過冷却ユニットとを備えた冷凍サイクル装置であって、
    前記過冷却ユニットが、前記冷媒配管内の異物除去に供された配管洗浄装置の一部からなり、
    前記配管洗浄装置は、前記熱源側ユニットから前記利用側ユニットへ向かう冷媒を、配管洗浄時には気液二相にし、冷却運転時には過冷却する冷媒−冷媒熱交換器を有した冷媒状態調整部と、前記利用側ユニットから前記熱源側ユニットへ戻る前記冷媒の流路の一部を構成する異物回収容器を有した異物回収容器部とを備えたものであって、
    前記過冷却ユニットは、前記異物回収容器部が前記冷媒状態調整部から取り外されてなるものであることを特徴とする冷凍サイクル装置。
JP2006051940A 2006-02-28 2006-02-28 配管洗浄用のリプレースキット、その使用方法及び冷凍サイクル装置 Pending JP2007232244A (ja)

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