JP2003021436A - 配管洗浄方法、空気調和機の更新方法及び空気調和機 - Google Patents

配管洗浄方法、空気調和機の更新方法及び空気調和機

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JP2003021436A
JP2003021436A JP2001202879A JP2001202879A JP2003021436A JP 2003021436 A JP2003021436 A JP 2003021436A JP 2001202879 A JP2001202879 A JP 2001202879A JP 2001202879 A JP2001202879 A JP 2001202879A JP 2003021436 A JP2003021436 A JP 2003021436A
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refrigerant
pipe
unit
oil
cleaning
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JP2001202879A
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Susumu Nakayama
進 中山
Kazumiki Urata
和幹 浦田
Hiroaki Tsuboe
宏明 坪江
Kenji Matsumura
賢治 松村
Kensaku Kokuni
研作 小国
Shinichiro Yamada
眞一朗 山田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/18Refrigerant conversion

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】信頼性が高く、作業が短時間で行え、低価格と
なるような配管洗浄方法、空気調和機の更新方法及び空
気調和機を得る。 【解決手段】熱源側ユニット13と利用側ユニット15
とが配管接続された冷凍サイクルの冷媒を変更又は冷媒
を入れ替るときに配管16,17内を洗浄する冷凍サイ
クルの配管洗浄方法において、オイルセパレー50と冷
却器21を備えた洗浄ユニット14を冷凍サイクルに接
続し、冷媒を循環させ、オイルセパレータ50で分離し
た油は配管16、17を通さずに圧縮機1に戻し、オイ
ルセパレータ50から流出する冷媒は冷却器21で冷却
して冷凍サイクルへ戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルの冷
媒を変更又は冷媒を入れ替るときに熱源側ユニットと利
用側ユニットとを接続する配管内を洗浄する冷凍サイク
ルの配管洗浄方法、あるいは空気調和機をより快適なエ
アコン、省エネ機器、馬力の大きなもの、等へランクア
ップするために室外機あるいは室内機を入れ替える空気
調和機の更新方法及び空気調和機に関し、特に室外機と
室内機とを接続する接続配管を再利用するものに好適で
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機の入れ替え工事では、
既設の配管やブレーカ、配線などまだ使える設備は利用
することが行われている。そして、そのためには接続配
管を洗浄することが必要とされ、洗浄装置を用いて液冷
媒を循環させて洗浄している。また、冷媒回路中に異物
補足手段を設け、新冷媒を流して接続配管に残留してい
る旧油などの残留異物を異物補足手段で補足することが
知られ、例えば特開2000−329432号公報に記
載されている。さらに、圧縮機と凝縮器の間に油分離器
を設けたレトロフィット装置を備え、油分離器で分離し
た油を油抽出容器に回収することが特開平8―2616
06号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、液冷媒を循環させる方法は被洗浄回路を液冷媒で埋
めるだけの冷媒量が別に必要で、そのコストが多大にな
る。
【0004】また、新冷媒を流して旧油を異物補足手段
で補足するものでは、新冷媒と旧油の相溶性が少ない場
合、旧油が冷媒とともに流れず配管の内壁に付着したま
まになり、洗浄が不充分になる恐れがある。また、新冷
媒用の新油が旧油と混合すると異物補足手段で新油も補
足され、新油が減少する。 また、油分離器を設けて新
油が洗浄する配管に流れないようにしても、油分離器で
完全に油を分離するのは困難であり新油の減少は避けら
れない。新油が減少すると圧縮機の潤滑不良を招き圧縮
機の故障につながる。
【0005】さらに、圧縮機の吐出ガスをレトロフィッ
ト装置の油分離器に導き、油を分離して冷媒だけを接続
配管側に流して接続配管を洗浄するものでは、冷媒ガス
でガス配管内壁に付着した油を移動させることは難し
い。さらに、室外機に圧縮機が設けられたセパレート型
空気調和機で、圧縮機と凝縮器の間にレトロフィット装
置を設けるには暖房運転モードで運転する必要があり、
この場合、夏季の温度が高い場合には吐出圧力が異常に
高くなり運転が困難となる。さらに、レトロフィット装
置を配管に取り付けることは、配管部分の冷媒を回収す
る必要があり、配管洗浄に時間がかかる。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、信頼性が高く、作業が短時間で行え、低価格とな
るような配管洗浄方法、空気調和機の更新方法及び空気
調和機を提供することにある。なお、本発明は上記課
題、目的の少なくとも一つを解決するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、熱源側ユニットと利用側ユニットとが配
管接続された冷凍サイクルの配管洗浄方法において、オ
イルセパレータと冷却器を備えた洗浄ユニットを前記冷
凍サイクルに接続し、前記冷媒を循環させ、前記オイル
セパレータで分離した油は前記配管を通さずに圧縮機に
戻し、前記オイルセパレータから流出する冷媒は前記冷
却器で冷却して前記冷凍サイクルへ戻すものである。
【0008】また、上記のものにおいて、オイルセパレ
ータには液冷媒または液ガス二相の冷媒が導かれること
が望ましい。
【0009】さらに、上記のものにおいて、オイルセパ
レータから流出する冷媒は減圧された液冷媒または液ガ
ス二相の冷媒と熱交換されることが望ましい。さらに、
上記のものにおいて、洗浄ユニットは補助圧縮機を有
し、前記冷媒の循環は前記補助圧縮機で行われることが
望ましい。さらに、上記のものにおいて、オイルセパレ
ータから流出する冷媒は前記洗浄ユニットに入る冷媒と
熱交換されることによって冷却されることが望ましい。
【0010】さらに、本発明は、空気調和機の室外機又
は室内機あるいは室外機及び室内機を入れ替える空気調
和機の更新方法において、冷媒を循環させて冷媒から油
を分離し、分離された油は配管を通さずに圧縮機に戻
し、油が分離された冷媒は冷却して空気調和機へ戻すこ
とによって配管を洗浄し、洗浄された配管を利用して室
外機又は室内機あるいは室外機及び室内機を入れ替える
ものである。
【0011】さらに、本発明は、圧縮機、室外熱交換器
を有した室外機と、室内熱交換器を有した室内機とが配
管接続された空気調和機において、冷媒を循環させて冷
媒から油を分離し、分離された油は配管を通さずに圧縮
機に戻し、油が分離された冷媒は冷却して空気調和機へ
戻すことによって配管は洗浄され、 洗浄された配管を
そのまま流用し、室外機及び室内機とを非塩素系冷媒に
対応した新室外機及び室内機に置換されるものである。
【0012】さらに、上記のものにおいて、配管内を洗
浄するときに、洗浄度合いを求めて表示することが望ま
しい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図3を用いて説明する。熱源側ユニットと利用側ユニ
ットとが配管接続された冷凍サイクルを用いた装置とし
て冷凍装置、あるいは熱源側ユニットを室外ユニット1
3、利用側ユニットを室内ユニット15a、15bとし
た空気調和機が挙げられ、例えば、空気調和機をより快
適なエアコン、省エネ機器、馬力の大きなもの、等へラ
ンクアップするためにの更新する際に、冷凍サイクルの
冷媒を変更又は冷媒を入れ替え、接続配管内を洗浄て再
利用する。以下、これらの手順をマルチ形の空気調和機
として順番に説明する。
【0014】図1は既設配管16、17、18a、18
b、19a、19b内と室内ユニット15a、15b内
の冷媒を回収する際に洗浄ユニット14aを接続した状
態を示すサイクル系統図であり、冷媒回収運転前に洗浄
ユニット14aおよび洗浄ユニット14aに接続される
配管は真空引きしておき、真空引き後チェックジョイン
ト60、61、62、63、64、65を開く。冷媒回
収運転は冷房運転で実施する。このとき液側接続配管1
6内は高圧の液単相または、かわき度の小さい冷媒が、
ガス側接続配管17内は、低圧のガス単相またはかわき
度の大きい冷媒が流れる。この冷媒は室外液阻止弁6及
び室外ガス阻止弁11にそれぞれ配設された冷媒取り出
し口(チェックジョイント)60、61から洗浄ユニッ
ト14a内に取り込まれる。
【0015】室外液阻止弁6に配設された冷媒取り出し
口60から洗浄ユニット14aに取り込まれた高圧の液
単相または、かわき度の小さい冷媒は減圧装置(キャピ
ラリ)41で減圧される。この冷媒と、室外ガス阻止弁
11に配設された冷媒取り出し口61から洗浄ユニット
14aに取り込まれた低圧のガス単相または、かわき度
の大きい冷媒と冷却器21で熱交換する。冷媒取り出し
口61から低圧のガス単相または、かわき度の大きい冷
媒は冷却器21で凝縮しオイルセパレータ50に貯留さ
れる。このとき、室外阻止弁11を微開にしておくと、
主ガス接続配管17内の冷媒圧力は上昇し冷却器21で
凝縮しやすくなり、オイルセパレータ50に短時間で冷
媒を貯留できる。一方、減圧装置41で減圧された冷媒
は冷却器21で蒸発しガス冷媒になり、アキュムレータ
12に返される。
【0016】洗浄ユニット14a内のオイルセパレータ
50に冷媒がある程度貯留されたら、室外液阻止弁6と
洗浄ユニット14aのチェックジョイント63、64、
65を閉じる。冷媒圧縮機1で圧縮された冷媒は、既設
配管16、17、18a、18b、19a、19b及び
室内ユニット15a、15bには流出しなくなり、既設
ユニット内の残りの冷媒は受液器5と室外熱交換器3に
貯留される。既設ユニット内のほとんどの冷媒が室外ユ
ニット13と洗浄ユニット14a内に回収された後、室
外ガス阻止弁11を閉じ、冷媒回収運転を停止する。
【0017】以上の回収運転により、既設配管16、1
7、18a、18b、19a、19bと室内ユニット1
5a、15b内の冷媒はほとんど室外ユニット13と洗
浄ユニット14a内に回収されるので、ガス側接続配管
17を大気に開放することができる。
【0018】次に、洗浄ユニット14aをガス側接続配
管17に接続し、既設配管16、17、18a、18
b、19a、19bおよび室内ユニット15a、15b
内を洗浄する。図2は洗浄運転時のサイクル系統図であ
り、室外ガス阻止弁11側のガス接続配管17aと洗浄
ユニット14aの開閉弁66を接続し、室内ユニット1
5a、15b側のガス接続配管17bと洗浄ユニット1
4aの開閉弁67を接続する。さらに、冷媒回収運転時
に接続していた室外ガス阻止弁11に配設された冷媒取
り出し口61と洗浄ユニット14aの冷媒取り入れ口6
5を接続していた配管70を取り外す。このとき室外液
阻止弁6、室外ガス阻止弁11、洗浄ユニット14aの
チェックジョイント63、64、65および開閉弁6
6、67は閉じている。この状態でガス接続配管17
a、17b、他の配管16、18a、18b、19a、
19bおよび室内ユニット15a、15bの冷媒通路を
真空引きする。その後、室外液阻止弁6、室外ガス阻止
弁11および洗浄ユニット14aのチェックジョイント
63、開閉弁66、67を開ける。
【0019】既設配管の洗浄運転は暖房運転で実施す
る。冷媒圧縮機1で圧縮された高圧のガス冷媒は、室外
ガス阻止弁11を通り開閉弁66を介して洗浄ユニット
14a内のオイルセパレータ50に流入する。ガス冷媒
中の冷凍機油はオイルセパレータ50で分離される。そ
のため、オイルセパレータ50からは冷凍機油の混入量
が減少したガス冷媒が導出される。
【0020】オイルセパレータ50から導出したガス冷
媒は冷却器21で冷却され、ガスと液冷媒の二相流とな
り、開閉弁67を介してガス側接続配管17bに流入す
る。ガス側接続配管17b内に残留している冷凍機油
は、ガスと液の二相冷媒中の液冷媒に溶解し下流側に運
ばれるため、ガス側接続配管17b内は洗浄される。ガ
ス側接続配管17b内の冷凍機油は、ガス冷媒のみを流
入した場合、ガス冷媒との摩擦力のみによって下流側に
運ばれる。これに対しガスと液の二相冷媒を流すことに
よって、ガス側接続配管17b内の冷凍機油は早く洗浄
される。
【0021】室内ユニット15a、15b、分岐ガス接
続配管19a、19b、分岐液接続配管18a、18b
および液接続配管16内の冷凍機油も同様に室外ユニッ
ト13を介して、洗浄ユニット14a内のオイルセパレ
ータ50内に貯留される。
【0022】以上の洗浄運転により、既設配管16、1
7b、18a、18b、19a、19b及び室内ユニッ
ト15a、15b内に残留した冷凍機油は減少し、洗浄
運転は、既設配管内に残留する冷凍機油が最低許容残留
量Woil以下となるまで続ける。
【0023】また、冷媒圧縮機1内の摺動部を潤滑する
ために、冷凍機油を冷媒圧縮機1内に戻す必要がある。
そこで、洗浄ユニット14a内の減圧装置41で減圧さ
れた後、冷却器21で蒸発したガス冷媒とともに、オイ
ルセパレータ50で分離した冷凍機油をアキュムレータ
12の入口側に戻すことで、冷媒圧縮機1を潤滑するの
に必要な冷凍機油は確保される。
【0024】次に、既設配管16、17b、18a、1
8b、19a、19b内、洗浄ユニット14a内、ガス
接続配管17aおよび室内ユニット15a、15b内の
冷媒を回収する。図3は既設の室外ユニット13及び室
内ユニット15a、15b及び洗浄ユニット14aを取
り外すため、既設配管16、17b、18a、18b、
19a、19b内、洗浄ユニット14a内、ガス接続配
管17aおよび室内ユニット15a、15b内の冷媒を
回収する時のサイクル系統図である。
【0025】この回収運転は冷房運転で実施する。ま
ず、室外液阻止弁6を閉じ、冷媒圧縮機1で圧縮された
冷媒が既設配管16、17b、18a、18b、19
a、19b及び室内ユニット15a、15b内に流入し
ないようにする。冷房運転を行うことで、既設配管1
6、17b、18a、18b、19a、19b内、洗浄
ユニット14a内、ガス接続配管17aおよび室内ユニ
ット15a、15b内の冷媒は受液器5と室外熱交換器
3に貯留される。
【0026】回収運転後、室外ガス阻止弁11を閉じ、
冷媒回収運転を停止する。室外ユニット13aに冷媒が
回収しきれなかった場合は室外ガス阻止弁11を閉じた
後、冷媒回収装置(図示せず)で洗浄ユニット14a、
ガス接続配管17a、既設配管16、17b、18a、
18b、19a、19bおよび室内ユニット15a、1
5bの冷媒を回収する。配管洗浄後、室外ユニット13
に冷媒を回収せずに、冷媒回収装置で回収ボンベに回収
してもよい。
【0027】冷媒回収運転が終了したら、既設の室外ユ
ニット13及び室内ユニット15a、15b及び洗浄ユ
ニット14aを取り外し、洗浄された配管を利用して新
規室外ユニットと室内ユニット設置する。以上のこと
は、室外機及び室内機とを非塩素系冷媒に対応した新室
外機及び室内機に置換するときも同様に行われる。
【0028】次に、他の実施の形態を図4ないし図6を
用いて説明する。図4は洗浄ユニット14bをガス接続
配管17に接続する前に、既設配管16、17、18
a、18b、19a、19b内と室内ユニット15a、
15b内の冷媒を回収する際のサイクル系統図であり、
冷媒回収運転は冷房運転で実施する。液側接続配管16
内を流れる高圧の液単相または、かわき度の小さい冷媒
は洗浄ユニット14b内の逆止弁80を介して、オイル
セパレータ50内に貯留される。
【0029】オイルパレータ50内の上部から導出した
ガス冷媒は減圧装置45を介して室外ユニット13のア
キュムレータ12に戻される。オイルパレータ50内の
上部からガス冷媒を抜き取ることによって、オイルセパ
レータ50内の圧力が減少し、オイルセパレータ50内
に液冷媒が貯留しやすくなる。
【0030】洗浄ユニット14b内のオイルセパレータ
50に冷媒がある程度貯留されたら、室外液阻止弁6、
洗浄ユニット14bのチェックジョイント63、64を
閉じる。冷媒圧縮機1で圧縮された冷媒は、既設配管1
6、17、18a、18b、19a、19b及び室内ユ
ニット15a、15bには流出しなくなり、既設ユニッ
ト内の残りの冷媒は受液器5と室外熱交換器3に貯留さ
れる。既設ユニット内の全ての冷媒が室外ユニット13
と洗浄ユニット14b内に回収された後、室外ガス阻止
弁11を閉じ、冷媒回収運転を停止する。
【0031】以上の回収運転により、既設配管16、1
7、18a、18b、19a、19bと室内ユニット1
5a、15b内に冷媒は全て室外ユニット13と洗浄ユ
ニット14b内に回収されるので、ガス側接続配管17
を大気に開放することができる。
【0032】次に、洗浄ユニット14bをガス側接続配
管17に接続し、既設配管16、17、18a、18
b、19a、19bおよび室内ユニット15a、15b
内を洗浄する方法を説明する。図5は洗浄運転時のサイ
クル系統図である。
【0033】室外ガス阻止弁11側のガス接続配管17
aと洗浄ユニット14bの開閉弁66を接続し、室内ユ
ニット15a、15b側のガス接続配管17bと洗浄ユ
ニット14bの開閉弁67を接続し、室外ユニット13
および洗浄ユニット14b以外の冷凍サイクル内を真空
引きする。その後、室外液阻止弁6と室外ガス阻止弁1
1を開ける。
【0034】既設配管の洗浄運転は暖房運転で実施す
る。冷媒圧縮機1で圧縮された高圧のガス冷媒は、室外
ガス阻止弁11を通り開閉弁66を介して洗浄ユニット
14b内のオイルセパレータ50に流入する。ガス冷媒
中の冷凍機油はオイルセパレータ50で分離される。そ
のため、オイルセパレータ50からは冷凍機油の混入量
が減少したガス冷媒が導出される。
【0035】オイルセパレータ50から導出したガス冷
媒は冷却器21で冷却され、ガスと液冷媒の二相流とな
り、開閉弁67を介してガス側接続配管17bに流入す
る。ガス側接続配管17b内に残留している冷凍機油
は、ガスと液の二相冷媒中の液冷媒に溶解し下流側に運
ばれるため、ガス側接続配管17b内は洗浄される。同
様に、室内ユニット15a、15b内および液接続配管
16内の冷凍機油も室外ユニット13を介して、洗浄ユ
ニット14b内のオイルセパレータ50内に貯留され
る。
【0036】また、冷媒圧縮機1内の摺動部を潤滑する
ために、冷凍機油を冷媒圧縮機1内に戻す必要がある。
そこで、洗浄ユニット14b内の減圧装置43で減圧さ
れた後冷却器21で蒸発したガス冷媒とともに、オイル
セパレータ50で分離した冷凍機油を減圧装置44を介
してアキュムレータ12の入口側に戻すことで、冷媒圧
縮機1を潤滑するのに必要な冷凍機油は確保される。
【0037】配管洗浄後、既設配管16、17a、17
b、18a、18b、19a、19b内と室内ユニット
15a、15b内の冷媒を回収する。図6は既設の室外
ユニット13及び室内ユニット15a、15b及び洗浄
ユニット14bを取り外すため、既設配管16、17、
18a、18b、19a、19b内と室内ユニット15
a、15b内の冷媒を回収する時のサイクル系統図であ
り、回収運転は冷房運転で実施する。まず、室外液阻止
弁6を閉じ、冷媒圧縮機1で圧縮された冷媒が既設配管
16、17a、17b、18a、18b、19a、19
b及び室内ユニット15a、15b内に流入しないよう
にする。冷房運転を行うことで、既設配管16、17
a、17b、18a、18b、19a、19b及び室内
ユニット15a、15b内の冷媒は受液器5と室外熱交
換器3に貯留される。
【0038】図2および図5の例では洗浄後の既設配管
の残油量はオイルセパレータ50の分離性能によって決
まる。オイルセパレータ50の分離性能が高ければ高い
ほどは既設配管の残油量は低減する。オイルセパレータ
50の分離性能を向上させる手段として図7のようにオ
イルセパレータ50a、50bを冷媒の流れ方向に対し
て直列に2台以上接続する。これにより、洗浄運転時に
おいて洗浄ユニット14cに導入したガス冷媒中に混在
している冷凍機油は、まずオイルセパレータ50aで分
離され、冷凍機油の混在量が少ないガス冷媒がオイルセ
パレータ50bに流入する。同様にオイルセパレータ5
0bでガス冷媒中に混在している冷凍機油は分離され
る。オイルセパレータを冷媒の流れ方向に対して直列に
接続することで、冷凍機油の分離性能を向上できる。
【0039】さらに他の実施の形態を図8ないし図10
により説明する。図8は空気調和機に洗浄ユニットを接
続したサイクル系統図を示す。図8において、13は室
外ユニットであり、圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器
3、室外膨張弁4、受液器5及びアキュムレータ12に
より構成されている。また、該室外ユニット13には、
ガス側及び液側にそれぞれガス阻止弁11、液阻止弁6
が設けられている。15a、15bは室内ユニットであ
り、それぞれの室内ユニットは室内膨張弁8a、8b及
び室内熱交換器9a、9bにより構成されている。空気
調和機は、該室外ユニット13とそれぞれの室内ユニッ
ト15a、15bの液側を主液接続管16、液分岐ユニ
ット7、分岐液接続管18a、18bで接続し、ガス側
を主ガス接続管17、ガス分岐ユニット10、分岐ガス
接続管19a、19bで接続することで冷凍サイクルを
形成する。
【0040】冷凍サイクル装置内は、塩素系冷媒である
HCFC系冷媒(例えば、HCFC22)とHCFC系
冷媒と相溶性のある冷凍機油(例えば、鉱油)が封入さ
れている。また、室外ユニット13と室内ユニット15
a、15bの間には、室外ユニット13と室内ユニット
15a、15bを接続する配管内を洗浄するための洗浄
ユニット14dが設けられている。洗浄ユニット14d
は、HCFC系冷媒と油を完全に分離するための蒸留塔
20とヒータ23、蒸留塔20から流出するガス冷媒を
液冷媒にするための冷却器21及び冷却器21の冷却熱
源を得るための減圧装置22から構成されている。室外
ユニット13の液側と蒸留塔20塔頂部を接続するよう
に開閉弁25を介して配管接続され、蒸留塔20の下部
には、蒸留塔20内に流入する冷凍機油混じりの冷媒を
完全なガス冷媒と冷凍機油に分離するためにヒータ23
が組み込まれている。蒸留塔20の塔頂部にはガス冷媒
を流出する配管が別に設けられており、冷却器21と配
管接続され冷却器21の出口には開閉弁26が設けられ
ている。また、蒸留塔20の下部から分離した冷凍機油
を室外ユニット13内に戻すように配管が接続されてい
る。開閉弁25から蒸留塔20の塔頂部に接続されてい
る配管には、分岐配管が設けられており、分岐配管は減
圧装置22を介して冷却器21に接続され、冷却器21
出口側は、冷凍機油を室外ユニット13内に戻す配管と
合流し、開閉弁24を介して室外ユニット13のガス側
と主ガス接続配管17とを接続するように設けられてい
る配管に合流するように接続されている。室外ユニット
13のガス側と主ガス接続配管17とを接続するように
設けられている配管の前後にはそれぞれ開閉弁27、開
閉弁28が設けられている。
【0041】HCFC系冷媒を用いる空気調和機から非
塩素系冷媒であるHFC系冷媒を用いる空気調和機に交
換する際に、室外ユニットと室内ユニットを接続する既
設の配管を使用する場合は、HCFC系冷媒を用いる空
気調和機に使用されている冷凍機油がHFC系冷媒と相
溶性がまったくないことや、異物が混入していることか
ら配管内を洗浄する必要がある。次に、接続配管内の洗
浄方法について図8により説明する。なお、図8に示す
実線矢印は、洗浄運転時の冷媒の流れを示す。
【0042】室内ユニット15a、15b及び室外ユニ
ット13と室内ユニット15a、15bを接続する各々
の配管内の冷媒を室外ユニット13内に回収した後に、
図8に示す如く洗浄ユニット14dを接続し、洗浄ユニ
ット14d、室内ユニット15a、15b及びそれを接
続する配管内を真空引きする。次に、室外ユニット13
に付設するガス阻止弁11、液阻止弁6、洗浄ユニット
14dに付設する開閉弁24〜28を開状態にし、空気
調和機を冷房モードで運転する。この際、室内ユニット
15a、15bの送風機(図示せず)は停止させる。圧
縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方弁2
を通り室外熱交換器3に流入する。室外熱交換器3で
は、該室外熱交換器3に流入する空気と熱交換して放熱
することにより、流入したガス冷媒は液冷媒となり、全
開状態もしくは少し絞り状態の室外膨張弁4を通り、受
液器5内に流入する。受液器5から流出した液冷媒は、
液阻止弁6を通り洗浄ユニット14dの開閉弁25を通
り2通りに分岐される。分岐された一方は、蒸留塔20
の登頂部から蒸留塔20内に流入する。蒸留塔20内の
冷媒は、冷凍機油が混ざった状態となっており、蒸留塔
20内下部に設置されたヒータ23により過熱され、ガ
ス冷媒と冷凍機油に完全に分離されて、ガス冷媒のみが
蒸留塔20登頂部より流出し、冷却器21に流入する。
開閉弁25部で分岐された他方は、減圧装置22で低温
低圧の液単相もしくは気液二相状態の冷媒に減圧され冷
却器21に流入し、蒸留塔より流出したガス冷媒から吸
熱することで蒸発しガス冷媒となり冷却器21から流出
し、開閉弁24及び開閉弁27を通り、室外ユニット1
3のガス側に戻る。また、蒸留塔20下部には、蒸留塔
20内で分離された冷凍機油を圧縮機1に戻すために油
戻し配管が設けられており、冷却器21から流出したガ
ス冷媒と合流して、開閉弁24及び開閉弁27を通り、
室外ユニット13のガス側に戻る。一方、蒸留塔20よ
り流出したガス冷媒は、冷却器21で液冷媒もしくは気
液二相状態となり冷却器21を流出し開閉弁26を通
り、主液接続管16、液分岐ユニット7、分岐液接続管
18a、18bを通りそれぞれの室内ユニット15a、
15b内に流入する。それぞれの室内ユニット内に付設
する室内膨張弁8a、8bは全開もしくは少し絞った状
態で制御され、室内ユニット15a、15bに流入した
冷媒が室内膨張弁8a、8bを通り、室内熱交換器9
a、9bに流入する。室内熱交換器9a、9bでは、送
風機が停止しているためほとんど熱交換しない状態で液
単相もしくは気液二相状態の冷媒が室内熱交換器9a、
9bを流出し分岐ガス接続管19a、19b、ガス分岐
ユニット10、主ガス接続管17を通り、洗浄ユニット
14dのガス側に付設する開閉弁28を通り流入し、冷
却器21で吸熱してガス化した冷媒と蒸留塔20下部か
ら戻る冷凍機油らと合流し、開閉弁27を通り、室外ユ
ニット13のガス側に戻る。洗浄ユニット14dから戻
る冷凍機油混じりの冷媒は、室外ユニット13のガス側
に付設するガス阻止弁11を通り、四方弁2を通り、ア
キュムレータ12を通り、圧縮機1に戻ることで冷凍サ
イクルが形成される。
【0043】主液接続管16、液分岐ユニット7、分岐
液接続管18a、18b、室内ユニット15a、15
b、分岐ガス接続管19a、19b、ガス分岐ユニット
10、主ガス接続管17には、洗浄前の状態では管内壁
に冷凍機油や異物が堆積しているが、洗浄ユニット14
dから流出する冷媒は、冷凍機油が混じっていないピュ
アな液単相もしくは気液二相状態の冷媒であるため、接
続管の管内壁に付着している冷凍機油は、液冷媒に洗い
流されると同時に液冷媒に多量に溶け込むため、洗浄効
果が非常に高くなる。また、この時に異物も液冷媒中に
浮遊するように一緒に流れるため、洗浄効果は益々高く
なる。
【0044】また、回収された冷凍機油は、室外ユニッ
トのアキュムレータ12や圧縮機1に戻されるため、洗
浄運転中での圧縮機1の信頼性を損なうことがない。さ
らに、洗浄される配管内に堆積している異物は、洗浄ユ
ニット14d内の蒸留塔20よりも室内ユニット側に流
出することがないため、接続管内は完全に洗浄すること
ができる。また、アキュムレータ12や受液器5、蒸留
塔20内に異物捕獲手段(例えば、金網メッシュ)を設
ければ、更に異物の回収率が高くなる。洗浄運転が終了
したら、室外ユニット13の液阻止弁6を閉じて洗浄ユ
ニット及び室内ユニット15a、15b、各接続管内の
冷媒を室外ユニット13に回収しガス阻止弁11を閉じ
れば洗浄運転が完了する。
【0045】次に、室外ユニットと室内ユニットを接続
する配管が異常に長く、冷媒充填量が多い場合の洗浄方
法について説明する。
【0046】図9は、室外ユニットと室内ユニットを接
続する配管が異常に長く、冷媒充填量が多い場合の冷媒
回収方法を示したサイクル系統図である。洗浄運転を行
う場合は、一度室内ユニット及び接続管内の冷媒を室外
ユニットに回収する必要があるが、室外ユニットと室内
ユニットを接続する配管が異常に長く、冷媒充填量が多
い場合は、室外ユニット内に全冷媒を回収できない場合
がある。そこで、洗浄ユニット14dに付設する蒸留塔
20を臨時の冷媒回収容器として用いる。図9におい
て、洗浄ユニット14dの液側入口に付設する開閉弁2
5と室外ユニット13の液阻止弁6に付設するチャージ
ポートを接続し、洗浄ユニット14dの液側出口に付設
する開閉弁26と室外ユニット13のガス阻止弁11に
付設するチャージポートを接続する。また、洗浄ユニッ
ト14dに付設する開閉弁25、26は開状態とし他の
開閉弁24、27、28は、閉状態とする。なお、洗浄
ユニット14d内は、予め真空引きをしておく。
【0047】次に、空気調和機を冷房モードで運転す
る。このとき、蒸留塔20のヒータ23は通電しない。
冷媒は、破線矢印の如く流れ、受液器5から流出する液
冷媒は、洗浄ユニット14d内の蒸留塔20に流入し、
ガス冷媒のみを低圧のガス阻止弁11に戻すため、蒸留
塔20内に液冷媒が貯留される。室外ユニット13に残
りの冷媒を回収できる状態になった時点で洗浄ユニット
の開閉弁25、26を閉じて、室外ユニット13の液阻
止弁6を閉じて室外ユニットに残りの冷媒を回収する。
次に洗浄ユニットを図8の如く接続し、前記に述べた洗
浄運転を行えば、室内ユニット及び接続管の洗浄は完了
する。
【0048】室外ユニット13、洗浄ユニット14d、
室内ユニット15a、15bを取り外す際に冷媒を回収
する必要がある。冷媒回収装置で回収ボンベに回収する
方法があるが、ここでは一旦、室外ユニット13および
洗浄ユニット14dに冷媒を回収する方法について図8
で説明する。
【0049】洗浄運転終了後に洗浄ユニットの開閉弁2
4、26を閉じ、その他の開閉弁や室外ユニットの液阻
止弁6、ガス阻止弁11は開状態として冷房モードで空
気調和機を運転する。室内ユニット及び接続管内の冷媒
は、室外ユニット13及び洗浄ユニット14d内に貯留
され、室内ユニット及び接続管内の冷媒が全部回収され
た時点で、洗浄ユニット14dの開閉弁28を閉じて、
空気調和機の運転を停止する。次に、室外ユニット13
のガス阻止弁11及び液阻止弁6に付設する各々のチャ
ージポートを配管で接続し、洗浄ユニットの開閉弁2
5、27、28を閉じて、室外ユニットの液阻止弁6を
閉じて再度空気調和機を冷房モードで運転する。液阻止
弁6と洗浄ユニット14dの開閉弁25を接続する配管
内の冷媒は、液阻止弁6のチャージポートを通りガス阻
止弁11のチャージポートを通り室外ユニット内に回収
される。また、ガス阻止弁11と洗浄ユニット14dの
開閉弁27を接続する配管内の冷媒は、ガス阻止弁11
を通り室外ユニット内に回収される。冷媒が回収された
時点、ガス阻止弁11を閉じて、空気調和機の運転を停
止する。
【0050】以上により、室外ユニットと室内ユニット
を接続する配管が異常に長く、冷媒充填量が多い場合で
も、洗浄ユニットを冷媒回収の一部として使用すること
で、洗浄運転を可能にすることができる。
【0051】図8、9で説明した洗浄ユニット14d
は、液冷媒を室内ユニットや接続管に流すことで洗浄を
行っているため、洗浄運転中に圧縮機1への液戻りが多
くなり、圧縮機1の信頼性が低下する。そこで、図10
に示す如く、洗浄ユニット14eのガス側配管と室外ユ
ニット13のガス阻止弁11を接続する部分に加熱ヒー
タ29を設け、加熱ヒータ29により洗浄ユニット14
eから流出する冷媒の過熱度を制御したり、室外ユニッ
ト13内の圧縮機吐出ガス過熱度もしくは吸入ガス過熱
度を制御することにより、洗浄運転中の圧縮機1の信頼
性を向上することができる。
【0052】さらに他の実施の形態を図11に示す。2
10はオイルフリー圧縮機であり、他の符号は図8と同
様である。洗浄ユニット14fの取付け時は、室外ユニ
ット13へ冷媒回収し、液阻止弁6とガス阻止弁11を
閉じたのち、主液接続管16と主ガス接続管17を取り
外し洗浄ユニット14fを接続し、洗浄ユニット14
f、既設配管16、17、18a、18b、19a、1
9bおよび室内ユニット15a、15bを真空引き後、
阻止弁6、11を開けることでサイクル内に冷媒を供給
する。洗浄運転開始時はガス阻止弁11は閉じるが、液
阻止弁6は開けておく。図中実線の矢印は洗浄作業中の
冷媒の流れである。オイルフリー圧縮機210を運転す
ることで高温高圧の過熱蒸気冷媒が冷却器21で冷却さ
れ、2相状態となった冷媒は主ガス接続管17、分岐ガ
ス接続管19a、19bを通り室内熱交換器9a、9b
で凝縮する。その後、室内膨張弁8a、8bで減圧さ
れ、低圧の2相状態となった冷媒は分岐液接続管18
a、18b、主液接続管16を流れ冷却器21で熱交換
し蒸留塔20へ流入する。蒸留塔20へ流入した冷媒は
ヒータ23で過熱され、過熱蒸気となってオイルフリー
圧縮機210へ吸入される。開いている液阻止弁6は低
圧になるため、室外ユニット13に溜まっている冷媒は
運転サイクル内へ供給される。ある程度供給されれば液
阻止弁6は閉めてもかまわない。オイルフリー圧縮機2
10は油を吐き出さず、主ガス接続管17以降は冷媒は
二相状態あるいは過冷却状態であるため停留している油
に溶解し、あるいは混合し後流側へ流れる。そして蒸留
塔20で油と冷媒は分離され油は蒸留塔20へ溜ってい
く。油を含まない冷媒のみがオイルフリー圧縮機210
へ供給される。このサイクルを運転することで油は蒸留
塔20へ回収される。洗浄作業が終わりサイクル内の冷
媒の回収時には、ガス阻止弁11を開け、液阻止弁6と
室内膨張弁8a、8bを閉じたのち圧縮機1を冷房運転
することで、油が接続管に戻ることなしに冷媒は図11
中の破線の矢印の流れでガス阻止弁11から室外ユニッ
ト13へ回収される。
【0053】図12はさらに他の実施の形態を示す。図
11の例との違いは洗浄ユニット14gのチェックジョ
イント64、65と、液阻止弁6およびガス阻止弁11
のサービスポート60、61とを接続している点で、接
続管の取り外しや改造なしで洗浄ユニット14gが取付
けられ、洗浄作業が短時間に行える。運転方法は図11
の実施例と同じである。
【0054】図13はさらに他の実施の形態を示す。図
11の例との違いは洗浄ユニット14f内の開閉弁26
と冷却器21との間の配管に配管内の冷媒と油の量の比
率(油/冷媒+油)を例えば、光屈折率で計測する油循
環率センサ91aを設ける。さらに、油循環率を表示す
る表示器91bを洗浄ユニット14f内に設け、油循環
率に基づいて配管の洗浄度合いを表示する。洗浄度合い
が所定値になったとき、洗浄を終了する。これによっ
て、洗浄運転の無駄な運転をすることなく洗浄が確実に
行える。洗浄運転の方法は図11で説明した例と同じで
ある。
【0055】以上述べたように、室外機、室内機を入れ
替える前の旧油と相溶性のある冷媒を室外機の圧縮機を
運転して被洗浄配管に供給する前に洗浄装置の油分離器
又は蒸留塔で油を分離し、油分の非常に少ない過熱冷媒
又は飽和ガス冷媒を冷却して飽和状態又は液状態にした
あと配管に送るので、配管壁面に付着した旧油は相溶性
の良い冷媒に解けて流れ、配管壁面にほとんど残すこと
なく洗浄できる。また、油分離器又は蒸留塔で回収した
油を圧縮機に戻しているので、圧縮機の油不足を生じる
ことはない。
【0056】油分離器を接続配管のガス側に設ける場
合、油分離器を出た過熱冷媒を冷却して凝縮させるの
で、夏季の暖房運転でも吐出圧力が異常上昇することは
ない。さらに、オイルフリー圧縮機を搭載した洗浄装置
を室外機のガス阻止弁および液阻止弁のそれぞれのサー
ビスポートに接続することによって、接続配管をはずす
ことなく洗浄作業が短時間に行える。
【0057】さらに、冷媒は空気調和機入れ替え前の古
い冷媒をそのまま用いるので、冷媒を多量に用意する必
要はなく、コストアップもない。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、接続
配管の洗浄を充分行えるので、信頼性が高く、作業が短
時間で行え、低価格となるような配管洗浄方法、空気調
和機の更新方法及び空気調和機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す冷媒回収運転時の
サイクル系統図(洗浄運転前)。
【図2】本発明の一実施の形態を示す洗浄運転時のサイ
クル系統図。
【図3】一実施の形態による洗浄運転後の冷媒回収運転
時のサイクル系統図(洗浄運転後)。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す冷媒回収運転時
のサイクル系統図(洗浄運転前)。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す洗浄運転時のサ
イクル系統図。
【図6】他の実施の形態による洗浄運転後の冷媒回収運
転時のサイクル系統図(洗浄運転後)。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態を示す洗浄運転
時のサイクル系統図。
【図8】さらに他の実施の形態による洗浄運転時のサイ
クル系統図。
【図9】さらに他の実施の形態による冷媒回収運転時の
サイクル系統図(洗浄運転前)。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態を示す洗浄ユ
ニットの構成図。
【図11】さらに他の実施の形態による洗浄運転時のサ
イクル系統図。
【図12】さらに他の実施の形態を示す洗浄ユニットの
構成図。
【図13】さらに他の実施の形態を示す洗浄ユニットの
構成図。
【符号の説明】
1…冷媒圧縮機、2…四方弁、3…室外熱交換器、4…
室外膨張弁、5…受液器、6…室外液阻止弁、8a、8
b…室内膨張弁、9a、9b…室内熱交換器、11…室
外ガス阻止弁、12…アキュムレータ、13…室外ユニ
ット、14a、14b、14c、14d、14e、14
f、14g…洗浄ユニット、15a、15b…室内ユニ
ット、16…主液接続配管、17、17a、17b…主
ガス接続配管、18a、18b…分岐液接続配管、19
a、19b…分岐ガス接続配管、20…蒸留塔、21…
冷却器、22…減圧装置、23…ヒータ、24、25、
26、27、28…開閉弁、29…加熱ヒータ、30…
外気サーミスタ、41、42、43、44、45…減圧
装置、50、50a、50b…オイルセパレータ、6
0、61、62、63、64、65…チェックジョイン
ト、66、67…開閉弁、70…ガス冷媒取り出し配
管、80…逆止弁、91a…油循環率センサ、91b…
油循環率表示器、210…オイルフリー圧縮機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪江 宏明 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内 (72)発明者 松村 賢治 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内 (72)発明者 小国 研作 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内 (72)発明者 山田 眞一朗 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱源側ユニットと利用側ユニットとが配管
    接続された冷凍サイクルの冷媒を変更又は冷媒を入れ替
    るときに前記配管内を洗浄する冷凍サイクルの配管洗浄
    方法において、 オイルセパレータと冷却器を備えた洗浄ユニットを前記
    冷凍サイクルに接続し、前記冷媒を循環させ、前記オイ
    ルセパレータで分離した油は前記配管を通さずに圧縮機
    に戻し、前記オイルセパレータから流出する冷媒は前記
    冷却器で冷却して前記冷凍サイクルへ戻すことを特徴と
    する配管洗浄方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の配管洗浄方法において、
    前記オイルセパレータには液冷媒または液ガス二相の冷
    媒が導かれることを特徴とする配管洗浄方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の配管洗浄方法において、
    前記オイルセパレータから流出する冷媒は減圧された液
    冷媒または液ガス二相の冷媒と熱交換されることを特徴
    とする配管洗浄方法。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の配管洗浄方法において、
    前記洗浄ユニットは補助圧縮機を有し、前記冷媒の循環
    は前記補助圧縮機で行われることを特徴とする配管洗浄
    方法。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の配管洗浄方法において、
    前記オイルセパレータから流出する冷媒は前記洗浄ユニ
    ットに入る冷媒と熱交換されることによって冷却される
    ことを特徴とする配管洗浄方法。
  6. 【請求項6】圧縮機、室外熱交換器を有した室外機と、
    室内熱交換器を有した室内機とが配管接続され、冷媒が
    循環する空気調和機の前記室外機又は前記室内機あるい
    は前記室外機及び前記室内機を入れ替える空気調和機の
    更新方法において、 前記冷媒を循環させて前記冷媒から油を分離し、分離さ
    れた油は前記配管を通さずに前記圧縮機に戻し、前記油
    が分離された前記冷媒は冷却して前記空気調和機へ戻す
    ことによって前記配管を洗浄し、洗浄された配管を利用
    して前記室外機又は前記室内機あるいは前記室外機及び
    前記室内機を入れ替えることを特徴とする空気調和機の
    更新方法。
  7. 【請求項7】圧縮機、室外熱交換器を有した室外機と、
    室内熱交換器を有した室内機とが配管接続され、冷媒が
    循環する空気調和機において、 前記冷媒を循環させて前記冷媒から油を分離し、分離さ
    れた油は前記配管を通さずに前記圧縮機に戻し、前記油
    が分離された前記冷媒は冷却して前記空気調和機へ戻す
    ことによって前記配管は洗浄され、 洗浄された配管をそのまま流用し、前記室外機及び前記
    室内機とを非塩素系冷媒に対応した新室外機及び室内機
    に置換されることを特徴とする空気調和機。
  8. 【請求項8】請求項1に記載のものにおいて、前記配管
    内を洗浄するときに、洗浄度合いを求めて表示すること
    を特徴とする配管洗浄方法。
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