JP2007201225A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡単な構成でもって、半導体モジュールのシール部分から液漏れが生じないように確実にシールすることができる直接液冷方式の半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体モジュール1と液冷部材2とを備え、液冷部材2には冷却液の流通路21および流通路21の一部が外部に露出した開口部22が形成されると共に、半導体モジュール1の周側面に対向して周壁部25が形成されており、半導体モジュール1と液冷部材2とが一体的に接合されて半導体モジュール1の冷却面が開口部22に臨むとともに、両者1,2の対向面間の液冷部材2の開口部22を囲む周縁部の位置に第1シール部材3aが装着され、また、半導体モジュール1の周側面と液冷部材2の周壁部25との対向面間に第2シール部材3bが嵌挿されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、発熱量の大きな半導体素子を備えた半導体モジュールを冷却する機能を備えた半導体装置に係り、特には、半導体モジュールを冷却液によって直接に冷却する直接液冷方式の構造の半導体装置に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車のモータを駆動するインバータ等の大電力を扱う半導体装置においては、消費電力が大きなIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の電力用の半導体素子の複数個をパッケージ化した半導体モジュールが用いられている。この様な電力用の半導体モジュールは、発熱量が大きいために、効率良く冷却することが必要となる。特に、近年の電力用の半導体モジュールは、パワー密度が向上しているため、半導体モジュールを冷却液によって直接に冷却して冷却性能を高めた、いわゆる直接液冷方式が多く採用されつつある。この場合、自動車内では取付スペースが狭いので、できるだけ小型であることが要求される。
ところで、従来の直接液冷方式のものは、半導体モジュールの冷却面が液冷部材に形成された流通路の開口部に臨むように、液冷部材の開口部周縁と半導体モジュールの周縁との間にシール部材を介在させた状態で半導体モジュールと液冷部材とを一体的に接合することにより、半導体モジュールの冷却面を冷却液が直接冷却するとともに、シール部材によって流通路から冷却液が外部に漏れるのを防ぐ構造となっている(例えば、特許文献1参照)。そして、この場合のシール部材としては、一般的にはガスケットやOリングなどと称せられるものが適用されている。
しかし、このような構造であると、シール部材に対する加圧力の不均一や、シール面への異物の付着による異物噛みこみ、あるいはシール部材の傷や経年劣化等に起因して液漏れを生ずることがある。そして、このシール部分から冷却液が漏れて半導体モジュールの電極端子を濡らすと、電極間に電気的な短絡が生じるなどして絶縁性を低下させ、半導体モジュールが故障する恐れがあり、信頼性を保証できる期間を長くできないという問題がある。
そこで、従来技術では、シール部分から冷却液が漏出しないように、液冷部材の開口部の周りにシール部材を内外2重に配置して漏れを阻止するなどの対策が講じられている。
しかしながら、このような対策を講じた場合でも、内外2重のシール部材の締付圧をそれぞれ独立して適切に調整することが困難であるため、冷却液が内側のシール部材のみならず外側のシール部材を通過して液漏れを引き起こす恐れがあった。
そこで、従来技術では、冷却部材のシール部材の外側に位置する部分に漏液を排出する漏液排出溝、およびこの漏液排出溝に連通した液抜き穴を形成し、シール部分から冷却液が漏出した場合には、この冷却液を漏液排出溝と液抜き穴を経由して装置外部に導くことにより、電極端子間の短絡を防止するようにした構造が提案されている(例えば、特許文献2〜4等参照)。
特開平9−246443号公報 特開2001−308246号公報 特開2003−31745号公報 特開2005−32904号公報
しかし、上記特許文献2〜4に記載されている従来構造の場合、液冷部材に漏液排出溝や液抜き穴を形成するなどの余分な切削加工が必要となるために、構成が複雑化するとともにコストがかかる。しかも、実使用環境が良くないと、漏液排出溝や液抜き穴に塵が詰まって漏液を上手く外部に排出できない等の不具合がある。
この発明は、上記の問題点を解決し、比較的簡単な構造でもって、半導体モジュールと液冷部材との間のシール部分から液漏れが生じないように確実にシールすることができる半導体装置を提供することを課題とする。
この発明は、上記の課題を解決するため、半導体素子が実装された半導体モジュールと、内部に冷却液の流通路を有するとともに当該流通路の一部が外部に露出するように開口部が形成されている液冷部材とを備え、上記半導体モジュールと上記液冷部材とが2つのシール部材を介して一体的に接合されて上記開口部が閉鎖されるとともに、上記半導体モジュールの冷却面が上記流通路に臨んでいる直接液冷方式の半導体装置において、次の構成を採用している。
すなわち、第1の発明では、液冷部材に半導体モジュールの冷却面と略直交する周側面に対向して周壁部が形成されており、上記2つのシール部材の内、一方のシール部材は上記液冷部材の開口部を囲む周縁部に装着されて半導体モジュールと液冷部材との締め付けにより圧接され、また、他方のシール部材は上記半導体モジュールの周側面と上記液冷部材に形成された周壁部との対向面間に嵌挿されていることを特徴としている。
また、第2の発明では、上記2つのシール部材は、共に半導体モジュールの冷却面側と上記液冷部材の開口部形成側との対向面間に介在されており、かつ、上記半導体モジュールと液冷部材との対向面間距離を上記各シール部材の位置で互いに異ならせることにより各シール部材に対する加圧力を異ならせていることを特徴としている。なお、この場合、半導体モジュールと液冷部材との対向面間距離を各シール部材の位置で互いに異らせる代わりに、2つのシール部材の太さを互いに異ならせることもできる。
第1の発明によれば、2つのシール部材によって液漏れを2重にシールしており、かつ、両シール部材の締付面が互いに直交する異なる2面であることから、両シール部材が同時に異物を噛みこんで液漏れを生じさせる恐れが極めて少なくなる。さらに、両シール部材のシール方式が異なるため、両シール部材にシール不足が同時に発生する恐れが著しく軽減される。特に、半導体モジュールの周側面と液冷部材に形成された周壁部との対向面間に嵌挿されたシール部材は、導体モジュールと液冷部材との締め付けにより加圧されるシール部材に比べて、加圧力の不均一化が起こり難く、このため、開口部の周縁に位置するシール部材で液漏れが生じても、半導体モジュールの周側面と液冷部材に形成された周壁部との対向面間に嵌挿されたシール部材によって液漏れを阻止することができる。
第2の発明によれば、半導体モジュールと液冷部材との対向面間距離が両シール部材の位置で互いに異なるので、導体モジュールと液冷部材とを締め付ける際に、両シール部材に対する加圧力を互いに異ならせることができる。このため、各シール部材の加圧力の許容範囲が広がり、各シール部材に対しては、各シール方式に適合した加圧力を付与することができるため、各シール部材に生じる液漏れを確実に防止することができる。これは、2つのシール部材の太さを互いに異ならせた場合も同様である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における半導体装置の要部を示す縦断面図である。
この実施の形態1の半導体装置は、半導体モジュール1と液冷部材2とを備える。半導体モジュール1は、全体形状が平坦な直方体状のもので、半導体素子としてIGBT等の複数個の電力用のスイッチング素子11が絶縁基板12の表面に形成された配線パターン13上に半田付け等により固着されており、また、各スイッチング素子11はアルミ線等の金属細線14を介して配線パターン13にワイヤボンドされて電気的に接続されている。
そして、絶縁基板12の裏面には熱伝導度の高い銅やアルミニウム等の材料でできたモジュールベース15が固定されている。このモジュールベース15は、スイッチング素子11からの発熱を効率良く外部に伝導するとともに、後述の第1シール部材3aを確実にシールするための役目を同時に果たしている。
また、スイッチング素子11や金属細線14を外環境から保護するため、これらを覆うモジュールケース16がモジュールベース15の周縁部に接着固定されている。そして、このモジュールケース16の周側部の上部には、後述の第2シール部材3bを押圧して所定位置に容易に位置決めするための突起部16aが形成されている。なお、図示していないが、半導体モジュール1を使用する際に外部の電気回路と接続するための電極端子がモジュールケース16の上面あるいは側面に設けられて配線パターン13と電気的に接続されている。
一方、液冷部材2は、銅やアルミニュウムなどの金属やPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂からなるもので、その内部には冷却液の流通路21が形成されるとともに、その流通路21の一部が外部に露出するようにされて開口部22が設けられている。また、この開口部22の周縁部分には装着溝23が形成され、この装着溝23内にゴム製のガスケットなどからなる第1シール部材3aが装着されている。
また、液冷部材2には、半導体モジュール1の冷却面(すなわち、モジュールベース15の底面)と略直交するモジュールケース16の周側面に対向して周壁部25が一体形成されており、この周壁部25とモジュールケース16の周側面との対向面間に第2シール部材3bが嵌挿されている。
半導体装置を組み立てる際、予め第1シール部材3aは液冷部材2の装着溝23に装着され、また、第2シール部材3bはモジュールケース16の突起部16a下方の周側面に嵌込される。そして、この状態で半導体モジュール1を液冷部材2の周壁部25内に沿って押し込むことにより、第2シール部材3bが突起部16aに押されて移動して液冷部材2の周壁部25とモジュールケース16の周側面との対向面間の所定位置に嵌挿される。そして、半導体モジュール1を液冷部材2の周壁部25内に沿って押し込んだ後は、半導体モジュール11と液冷部材2とを図示しないボルト等によって締結する。
これにより、両シール部材3a,3bによって流通路21から冷却液が外部に漏れないように2重にシールされる。また、半導体モジュール11の冷却面となるモジュールベース15の底面が液冷部材2の開口部22に臨むので、液冷部材2の流通路21にエチレングリコール等の粘性の高い液体の水溶液などからなる冷却液を流すことで、半導体モジュール11を構成するスイッチング素子11がモジュールベース15を介して冷却液によって冷却される。
上記構成において、第1シール部材3aは、半導体モジュール1と液冷部材2との締め付けにより、モジュールベース15の底面と液冷部材2の装着溝23の底面との間の対向面間距離Laによって規定される寸法に圧縮されて所定の加圧力を受ける。したがって、この対向面間距離Laを調整することで第1シール部材3aに対する加圧力が任意に変化される。また、第2シール部材3bは、モジュールケース16の周側面と液冷部材2の周壁部25との対向面間距離(隙間寸法)Lbによって規定される寸法に圧縮されて所定の加圧力を受ける。したがって、この対向面間距離Lbを調整することで第2シール部材3bに対する加圧力が任意に変化される。ただし、第2シール部材3bは半導体モジュール1と冷却部材の締め付けの加圧力は受けない。
ここで、第1シール部材3aは、半導体モジュール1と液冷部材2とをボルト等によって締め付けることでシールする方式(以下、締め付け方式という)であり、第2シール部材3bは液冷部材2の周壁部25とモジュールケース16の周側面との対向面間に嵌挿される方式(以下、嵌め込み方式という)であって、両シール部材3a,3bのシール方式が異なる。しかも、各シール部材3a,3bに対して加圧力を付与する仕方が独立している。したがって、各シール部材3a,3bに対しては各シール方式に適合した加圧力を付与することができ、両シール部材3a,3bが同時に液漏れを起こす恐れが極めて少なくなる。
特に、第1シール部材3aは締め付け方式であるために、各ボルトの締結力の違いによって第1シール部材3aに対する加圧力に不均一が生じる可能性があるのに対して、第2シール部材3bは嵌め込み方式であるため、第2シール部材3bに対しては均等に加圧力が作用する。このため、第1シール部材3aで液漏れが生じても、第2シール部材3bによって液漏れを阻止することができる。また、両シール部材3a,3bの締付面が互いに直交する異なる2面であることから、両シール部材3a,3bが同時に異物を噛み込んで液漏れを生じさせる恐れも極めて小さい。
さらに、液冷部材2の加工時の観点から捉えると、モジュールベース15に対向する開口部22の周辺部分は平面加工となる一方、液冷部材2の周壁部25は側面加工となるため、加工面の状態が同じでない。例えば、フライス盤を用いた加工においては、平面の加工痕は第1シール部材3aが周回される軸方向と直交する方向に沿って延びる加工痕ができる可能性があるが、側面の加工においては第2シール部材3bが周回される軸方向に沿って延びる加工痕ができる。したがって、第1シール部材3aについては加工痕に沿って漏液が発生する可能性があるのに対して、第2シール部材3bについては加工痕がその軸方向に沿って形成されることから漏液が発生する可能性は著しく小さい。この結果、嵌め込み方式の第2シール部材3bの方が高いシール性が得られる。
このように、この実施の形態1では、締め付け方式の第1シール部材3aに加えて、これよりもシール性の高い嵌め込み方式の第2シール部材3bを設けて液漏れを2重にシールしているので、装置を傾斜したり、立てて設置したような場合であっても、第1シール部材3aと第2シール部材3bが同時に液漏れを生じる可能性が極めて小さくなる。また、従来構造のように、液冷部材2に漏液排出溝や液抜き穴を形成するなどの余分な切削加工が不要であるために、構成が簡素化されて比較的安価に実現することができる。
なお、この実施の形態1において、半導体モジュール1と液冷部材2とで挟まれた空間内の第1シール部材3aと第2シール部材3bとの中間箇所に液漏れセンサを設置し、この液漏れセンサで、第1シール部材3aの液漏れ発生を、第2シール部材3bからの液漏れが起こる前に早期に検出するようにしてもよい。
この場合の液漏れセンサとしては、例えば、液冷部材2の表面もしくはモジュールベース15の表面に2電極を離して配置し、両電極間の絶縁抵抗を測定することによって液漏れによる絶縁抵抗の低下を検知したり、あるいは、両電極間に吸水性の絶縁物質を挟んだ構造で、電極間材料の吸湿による容量変化を検知したり、また、モジュールベース15と液冷部材2が共に金属で形成されていてシール部材3a,3bがゴム等の絶縁体であれば、モジュールベース15と液冷部材2間の絶縁抵抗を検知したりするなど、各種の検知方式のものを採用することができる。
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2における半導体装置の縦断面図であり、図1に示した実施の形態1と同一または相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態2の特徴は、液冷部材2の上部の開口部22の周縁に沿って、深さの異なる2つの装着溝23,24が形成されている。特に、ここでは、第1シール部材3aに対する装着溝23の深さよりも第2シール部材3bに対する装着溝の深さ24の方が幾分浅くなるように設定されている。また、半導体モジュール1のモジュールベース15は、各シール部材3a,3bに当接するようにモジュールケース16の外方に張り出した大きさに設定されている。
そして、各装着溝23,24内に第1、第2シール部材3a,3bが装着されており、この状態で、半導体モジュール1の冷却面となるモジュールベース15の底面が液冷部材2の開口部22に臨むように、半導体モジュール1と液冷部材2とを位置合わせして両者1,2が図示しないボルト等によって一体に締結されている。
したがって、この実施の形態2では、2つのシール部材3a,3bの太さは同じであるが、各シール部材3a,3bが装着される装着溝23,24の深さが異なることから、第1、第2シール部材3bの位置でモジュールベース15の底面と装着溝23,24の底面との間の対向面間距離Lc,Ldが互いに異なっている。このように、各シール部材3a,3bを装着する装着溝23,24の深さを互いに異ならせることにより、半導体モジュール1と液冷部材2を締付けた際に対向面間距離Lc,Ldを調整することで、両シール部材3a,3bに対する加圧力を独立して変えることができる。
その他の構成は実施の形態1と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
ここで、一般にシール部材に対する加圧力は、変形前の元のシール部材の高さと、圧縮により変形した間隔から求められる変形量であるつぶし率δhによって規定される。このつぶし率δhは、次式で表される。
δh=(Ho−Hg)/Ho×100[%]
ここに、Hoは元のシール部材の高さ、Hgはシール部材の加圧状態での対向面間距離である。
また、圧縮永久歪δHは、つぶし率δhが同じ場合であっても時間経過とともに次第に大きくなり、また、使用温度が高いほど短時間で大きくなる。通常、圧縮永久歪が80%に達するとシール部材の使用寿命といわれている。この圧縮永久歪δHは、次式で与えられる。
δH=(Ho−Hp)/(Ho−Hg)×100[%]
ここに、Hpは圧縮状態で所定時間放置後のシール部材の高さである。
図3はシール部材を80℃の空気中に70時間保存した後のつぶし率δhと圧縮永久歪δHとの関係の一例を示す特性図である。
図3から分かるように、例えば、第1シール部材3aのつぶし率が20%、第2シール部材3bのつぶし率が25%になるように、各装着溝23,24の深さを設定すると、第2シール部材3bの圧縮永久歪は、第1シール部材3aの圧縮永久歪より小さくなる。このため、第2シール部材3bが使用寿命に到達するまでの時間は、第1シール部材3aが使用寿命に達するまでの時間より長くなる。
このように、この実施の形態2では、各シール部材3a,3bが装着される装着溝23,24の深さを異ならせることにより半導体モジュール1と液冷部材2を締付けた際に対向面間距離Lc,Ldを調整することで、両シール部材3a,3bに対する加圧力を独立して変えることができるので、両シール部材の加圧力の許容範囲が広がり、シール部材3a,3bに対する加圧力が不適切なために生じる液漏れを防止することができる。
特に、第1シール部材3aが装着される装着溝23の深さよりも第2シール部材3bが装着される装着溝24の深さの方を幾分浅く設定することで、第1シール部材3aに生じる永久歪よりもその外側に位置する第2シール部材3bに生じる永久歪が小さくなるように調整すれば、第2シール部材3bの使用寿命が長くなるので、第1シール部材3aの劣化によって液漏れが生じた時点でも、その外側の第2シール部材3bは未だ劣化に至らず、液漏れを防止することができる。
なお、この実施の形態2では、締め付け時の対向面間距離Lc,Ldを変えるために装着溝23,24の深さを異ならせたが、これに限らず、例えばモジュールベース15の冷却面(底面)側の加工が可能であれば、モジュールベース15の底面に段差を設け、これによって第1、第2シール部材3a,3bの対向面間距離Lc,Ldを異ならせるようにすることも可能である。
また、この実施の形態2のように、第1シール部材3aの装着溝23の深さよりも第2シール部材3bの装着溝24の深さの方が幾分浅くなるように設定することが液漏れ防止上は好ましいが、その逆に、第2シール部材3bの装着溝24の深さよりも第1シール部材3aの装着溝23の深さの方が幾分浅くなるように設定して、第1シール部材3aに生じる永久歪を小さくすることも可能である。
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3における半導体装置の縦断面図であり、図2に示した実施の形態2と同一または相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態3の特徴は、第1、第2シール部材3a,3bの太さを異ならせていることである。特に、この実施の形態3では、第2シール部材3bの太さが第1シール部材3aの太さよりも大きくなるように設定されている。また、両シール部材3a,3bの太さが異なることから、各シール部材3a,3bが装着される装着溝23,24の深さも同じでなく、第1、第2シール部材3a,3bが略同じつぶし率δhとなるように深さが設定されている。よって、第1シール部材3aの対向面間距離Leよりも第2シール部材3bの対向面間距離Lfが大きくなっている。
図5はシール部材におけるがつぶし率25%、100℃で70時間保存後の圧縮永久歪とシール部材の太さとの関係の一例を示す特性図である。
図5から分かるように、シール部材の圧縮永久歪とシール部材の太さとの間には相関があり、つぶし率δhが同じであっても、シール部材の太さが大きくなると圧縮永久歪δHは急速に小さくなる。すなわち、シール部材が太いほど経時劣化が小さく長期間の寿命を得ることができる。
したがって、半導体モジュール1と液冷部材2とを締め付けた際に、両シール部材3a,3bのつぶし率δhが略同じあっても、第2シール部材3bの太さを第1シール部材3aの太さよりも大きくして、第2シール部材3bに生じる永久歪が小さくなるようにすれば、第2シール部材3bの使用寿命が長くなるので、第1シール部材3aの劣化によって液漏れが生じた時点でも、その外側の第2シール部材3bは未だ劣化に至らず、液漏れを防止することができる。
なお、この実施の形態3のように、第1シール部材3aの太さよりも第2シール部材3bの太さを大きく設定することが液漏れ防止上は好ましいが、その逆に、第2シール部材3bの太さよりも第1シール部材3aの太さを大きく設定して、第1シール部材3aに生じる永久歪を小さくするようにすることも可能である。
その他の構成、および作用効果は実施の形態2と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
この発明は、上記の実施の形態1〜3の各個別の構成に限定されるものではなく、各実施の形態1〜3の構成を適宜組み合わせることができるのは勿論である。例えば、実施の形態1の構成において、実施の形態2のように第1、第2シール部材3a,3bの各位置において対向面間距離を変えたり、実施の形態3のように両シール部材3a,3bの太さを変えて、各シール部材3a,3bに対して適切な加圧力が加わるように設定することができる。さらに、上記の実施の形態2,3においても、実施の形態1で説明したように、第1、第2シール部材3a,3bの間に液漏れセンサを設置することが可能である。
また、上記の実施の形態1〜3では、半導体モジュール1を構成する半導体素子として、IGBT等の電力用のスイッチング素子11を備えたものについて説明したが、この発明はこのようなものに限らず、例えば高集積で高速の論理素子の複数個をパッケージ化した半導体モジュール1を備えた半導体装置についても同様に適用することが可能である。
この発明の実施の形態1における半導体装置の要部を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態2における半導体装置の要部を示す縦断面図である。 シール部材の潰し率と圧縮永久歪との関係を示す特性図である。 この発明の実施の形態3における半導体装置の要部を示す断面図である。 シール部材の太さと永久歪と関係を示す特性図である。
符号の説明
1 半導体モジュール、11 スイッチング素子(半導体素子)、
15 モジュールベース、16 モジュールケース、2 液冷部材、21 流通路、
22 開口部、23 装着溝、24 装着溝、25 周壁部、3a 第1シール部材、
3b 第2シール部材、La〜Lf 対向面間距離。

Claims (4)

  1. 半導体素子が実装された半導体モジュールと、内部に冷却液の流通路を有するとともに当該流通路の一部が外部に露出するように開口部が形成されている液冷部材とを備え、上記半導体モジュールと上記液冷部材とが2つのシール部材を介して一体的に接合されて上記半導体モジュールの冷却面が上記流通路の開口部に臨んでいる直接液冷方式の半導体装置において、
    上記液冷部材には、半導体モジュールの冷却面と略直交する周側面に対向して周壁部が形成されており、上記2つのシール部材の内、一方のシール部材は上記液冷部材の開口部を囲む周縁部に装着されて半導体モジュールと液冷部材との締め付けにより圧接され、また、他方のシール部材は上記半導体モジュールの周側面と上記液冷部材に形成された周壁部との対向面間に嵌挿されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体素子が実装された半導体モジュールと、内部に冷却液の流通路を有するとともに当該流通路の一部が外部に露出するように開口部が形成されている液冷部材とを備え、上記半導体モジュールと上記液冷部材とが2つのシール部材を介して一体的に接合されて上記半導体モジュールの冷却面が上記流通路の開口部に臨んでいる直接液冷方式の半導体装置において、
    上記2つのシール部材は、共に半導体モジュールの冷却面側と上記液冷部材の開口部形成側との両対向面間に介在されており、かつ、上記半導体モジュールと液冷部材との対向面間距離を上記各シール部材の位置で互いに異ならせることにより各シール部材に対する加圧力を異ならせていることを特徴とする半導体装置。
  3. 上記半導体モジュールと液冷部材との対向面間距離を上記各シール部材の位置で互いに異ならせる代わりに、上記各シール部材の太さを互いに異ならせることにより各シール部材に対する加圧力を異ならせていることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 上記2つのシール部材の内、上記開口部の近接側に位置する一方のシール部材に生じる永久歪よりもその外側に位置する他方のシール部材に生じる永久歪が小さくなるように各シール部材に対する加圧力が設定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置。
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