JP2007145192A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Michio Inoue
道夫 井上
Takashi Shigemura
孝 重村
Motoaki Naruse
元章 成瀬
Muneo Akashio
宗男 赤塩
Hiroshi Tamura
宏 田村
Hiroshi Mizobata
洋志 溝端
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】サイドエアバッグ装置を内蔵する背もたれ部の側部の出っ張りを抑制する。
【解決手段】側枠16におけるフレーム片23の第2接続部234にはインフレータ21が止着されている。エアバッグ22は、蛇腹折りされて膨張展開可能な折り畳み部221と、インフレータ21から噴出したガスを折り畳み部221へ導く導管部222とを有する。導管部222は、平板部241の平面部241M及び第1接続部242の平面部242Mに沿って配設されている。折り畳み部221は、平面部231Mに対向するように配設されている。つまり、エアバッグ22の折り畳み部221とインフレータ21とは、フレーム14の一部である側枠16を間に挟むように配置されており、折り畳み部221とインフレータ21とは、車両の上から見て、側枠16を間に置くように車両の車幅方向(左右方向)に隔てられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ガス発生源から発生するガスにより膨張展開される折り畳み部を有するエアバッグを備えたサイドエアバッグ装置をシートの背もたれ部に内蔵した車両におけるサイドエアバッグ装置に関する。
この種のサイドエアバッグ装置は、例えば特許文献1,2に開示されている。特許文献1,2に開示のサイドエアバッグ装置におけるエアバッグは、乗員の胸部の側方及び頭部の側方にて膨張展開する。つまり、このサイドエアバッグ装置は、車両ボディの側部における衝突に対して、乗員の胸部や頭部を保護する。
特許文献1,2のいずれにおいても、サイドエアバッグ装置は、シートの背もたれ部(シートバック)の側部に沿って背もたれ部の下端側から上端側に延びるフレーム(シートバックフレーム)よりも内側(車両ボディの側部とは反対側の車室側)かつ前側に配置されている。
特開平10−24795号公報 特開平10−80590号公報
特許文献1,2に開示のサイドエアバッグ装置の配置構成では、背もたれ部に外から触れてもサイドエアバッグ装置の存在が判らないようにするため、背もたれ部を構成するクッション材(例えば発泡ウレタン樹脂)の側部の厚みを大きくすることが望ましい。サイドエアバッグ装置の一部が背もたれ部の側部に沿って背もたれ部の下端側から上端側に延びるフレーム(シートバックフレーム)よりも前側へ大きく出るような場合には、背もたれ部の側部のクッション材が前方へ出っ張り過ぎることになる。そのため、背もたれ部に背を預けたときの心地を良好なものとするには、背もたれ部の幅を広げたり、背もたれ部の厚みを全体にわたって側部の厚みに合わせるように厚くする必要がある。
背もたれ部の側部に沿って背もたれ部の下端側から上端側に延びるフレーム(シートバックフレーム)よりもあまり前側へ出ないようにサイドエアバッグ装置を配置すれば、背もたれ部の側部が前方へ出っ張り過ぎることを回避することができる。しかし、フレーム(シートバックフレーム)よりも後方へサイドエアバッグ装置を下げすぎると、背もたれ部の側部のクッション材が後方へ出っ張り過ぎ、背もたれ部の側部の意匠性が悪くなる。この背もたれ部の後にもシートがある場合には、後方へのクッション材の出っ張りは、後側のシートに着座した乗員の足元付近のスペースを狭くする。
背もたれ部の側部に沿って背もたれ部の下端側から上端側に延びるフレーム(シートバックフレーム)よりも外側〔車両ボディの側部(サイドドア等)側〕にサイドエアバッグ装置を配置した場合には、やはり背もたれ部の側部のクッション材が側方へ出っ張ることになる。エアバッグの迅速な膨張展開を確保するには、側方へ出っ張る分だけ、車両ボディの側部(サイドドア等)と背もたれ部との間のスペースを広くする必要があるが、車両の大きさによって制約がある。
つまり、背もたれ部の側部の側方への出っ張り、前方への出っ張り、後方への出っ張りは、背もたれ部の意匠的な制約となる。
本発明は、サイドエアバッグ装置を内蔵する背もたれ部の意匠性向上と、サイドエアバッグ装置の搭載性、展開性能との両立を図ることを目的とする。
本発明は、ガス発生源から発生するガスにより膨張展開される折り畳み部を有するエアバッグを備えたサイドエアバッグ装置がシートの背もたれ部の側部のうち、車両ボディの側部に近い側の背もたれ部の側部に内蔵されている車両におけるサイドエアバッグ装置を対象とし、請求項1の発明は、前記背もたれ部が、前記背もたれ部の側部に沿って背もたれ部の下端側から上端側に延びる側枠を有し、前記エアバッグの折り畳み部と前記ガス発生源とが、前記側枠を間に挟むように配置されており、前記折り畳み部が、前記ガス発生源よりも前記車両ボディの側部に近い位置にあることを特徴とする。
側枠を間に挟むとは、折り畳み部の少なくとも一部とガス発生源の少なくとも一部との間に側枠があることである。折り畳み部をガス発生源よりも車両ボディの側部に近い位置に配置した構成は、ガス発生源と折り畳み部との両方を側枠よりも車内側に配置した従来構成に比べ、背もたれ部の側部の出っ張りを抑制できる。つまり、ガス発生源よりも車両ボディの側部に近い位置に折り畳み部を配置した構成は、サイドエアバッグ装置を内蔵する背もたれ部の側部の出っ張りを抑制する上で有効である。つまり、ガス発生源よりも車両ボディの側部に近い位置に折り畳み部を配置した構成は、サイドエアバッグ装置を内蔵する背もたれ部の意匠性向上と、サイドエアバッグ装置の搭載性、展開性能との両立を図る上で有効である。
好適な例では、前記折り畳み部と前記ガス発生源とは、前記車両の上から見て車幅方向に隔離されている。
このような配置は、背もたれ部の前側あるいは後側への出っ張りを抑制する上で有利である。
好適な例では、前記折り畳み部と前記ガス発生源とは、前記車両の前後方向にずらして配置されており、前記折り畳み部の少なくとも一部は、前記ガス発生源よりも前方に、且つ前記側枠の前記前後方向の中間位置よりも前方に配置されている。
このような配置は、背もたれ部の前側あるいは後側への出っ張りを抑制する上で有利であり、且つ膨張展開時における折り畳み部の展開方向(折り畳み部が膨出する方向)を好適に設定する上で有利である。
好適な例では、前記折り畳み部は、前記側枠における側面のうち、前記車両ボディの側部に面する側面部位、若しくは、前記車両の前方に面する側面部位に対応して配置されている。
車両ボディの側部に、若しくは、車両ボディの側部且つ車両の前方に面する側面部位に対応して折り畳み部を配置した構成では、この側面部位が折り畳み部の膨張展開の際のガス圧に対する反力を得る面(部位)として機能する。
好適な例では、前記側面部位は、少なくとも1つの平面部を有し、前記折り畳み部の少なくとも一部は、該平面部のうちの1つに対応して配置されている。
平面部に対応して折り畳み部を配置した構成では、この平面部が折り畳み部の膨張展開の際のガス圧に対する反力を得る面(部位)して機能する。この平面部と垂直な方向を適宜選択すれば、折り畳み部の展開方向(折り畳み部が膨出する方向)を好適に設定することができる。
好適な例では、前記折り畳み部の少なくとも一部が対応して配置された前記平面部に垂直な方向は、前記車両の車幅方向に、且つ車両ボディの側部に向かう方向成分を有する。
平面部に垂直な方向は、車両ボディの側部(例えばサイドドア)にも向かう方向であり、折り畳み部が車両ボディの側部の方にも向けて膨張展開する。
好適な例では、前記平面部に垂直な方向は、前記車両の車幅方向に向かう方向成分と、前記車両の前方に向かう方向成分とを有する。
折り畳み部は、車両ボディの側部の方と、車両の前方との両方に向けて膨張展開する。
好適な例では、前記側枠は、前記折り畳み部の少なくとも一部が対応して配置された前記平面部とは別の平面部を、前記車両ボディの側部と前記車両の前方との少なくとも一方に面する側面に有し、前記折り畳み部の別の一部が前記別の平面部に対応して配置されている。
複数の平面部に対応して折り畳み部を配置した構成では、複数の平面部が折り畳み部の膨張展開の際のガス圧に対する反力を得る面(部位)として機能する。反力を得る面(部位)として機能する平面部を複数とした構成は、折り畳み部の迅速な膨張展開に関して有利である。
好適な例では、前記平面部と前記別の平面部とは、隣接している。
折り畳み部の膨張展開時のガス圧に対する側枠における受圧面積が大きいほど、折り畳み部を迅速に膨張展開させる上で有利となる。反力を得る面(部位)として機能する一対の平面部を隣接させた構成は、折り畳み部の膨張展開の際のガス圧に対する受圧面積を増やす上で、好適である。
好適な例では、隣接する前記平面部と前記別の平面部とは、前記車両の前方に面している。
膨張展開時における折り畳み部は、隣接する平面部と別の平面部とから反力を受け、車両の前方に向けて迅速に展開する。
本発明は、サイドエアバッグ装置を内蔵する背もたれ部の意匠性向上と、サイドエアバッグ装置の搭載性、展開性能との両立を図ることができるという優れた機能を有する。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。なお、以下において、前後方向とは、車両の前後進方向のことであり、前方とは、車両の前進方向、後方とは、車両の後進方向のことである。又、右側とは、車両の前進方向に見て右側のことであり、左側とは、車両の前進方向に見て左側のことである。車両に関連する上、下とは、車両の前進方向に見て鉛直方向の上、下のことである。
図1(a),(b)に示すように、車両におけるシート11は、座部12と、座部12の後端側に傾き調整可能に配置された背もたれ部13とによって構成されている。シート11の背もたれ部13の芯材である金属製のフレーム14は、クッション材15(例えば発泡ウレタン樹脂製)によって被覆されており、クッション材15の表面は、表皮151によって被覆されている。フレーム14は、背もたれ部13の下端側から上端側に延びる左側の側枠16と、背もたれ部の下端側から上端側に延びる右側の側枠17と、両側枠16,17の上端部を繋ぐ横枠18とを有し、横枠18にはヘッドレスト19が高さ位置調整可能に支持されている。
図2(b)に示すように、側枠16側にはサイドエアバッグ装置20が設けられている。サイドエアバッグ装置20は、側枠16に固定された円筒形状のインフレータ21と、インフレータ21を内蔵する布製のエアバッグ22とを備えている。エアバッグ22は、一枚の布を折り重ねて周囲を縫い合わせることによって形成されている。折り重ねられた布部の一方を布部223と記し、他方を布部224と記す。インフレータ21の内部には高圧ガスを発生するガス発生剤(図示略)が収容されている。インフレータ21には噴出口211が形成されている。ガス発生剤から発生する高圧ガスは、噴出口211を経由してエアバッグ22内へ噴出し、エアバッグ22がシート11に着座した乗員と車両のサイドドア10との間で膨張展開する。
車両ボディには図示しない衝撃センサ(例えば加速度検出器)が設けられている。衝撃センサは、車両に加えられる衝撃の情報(加速度検出器の場合には加速度情報)を図示しない制御手段へ送る。制御手段は、衝撃センサによって検出された衝撃が所定の大きさ以上の衝撃である場合には、ガス発生源としてのインフレータ21を作動させる。つまり、衝撃センサによって検出された衝撃が所定の大きさ以上の衝撃である場合には、ガス発生剤から高圧ガスが発生する。
図2(b)に示すように、フレーム14は、横断面形状が開き断面形状の一対のフレーム片23,24を繋ぎ合わせて構成されている。側枠16におけるフレーム片23は、サイドドア10側に面する平面部231Mを有する平板形状の平板部231と、平面部231Mに隣り合って斜め後方に面する平面部232Mを有する平板形状の平板部232とを備えている。さらに、フレーム片23は、平面部231Mに連なって前方に面する平面を有する平板形状の第1接続部233と、平面部232Mに連なって後方に面する平面を有する第2接続部234とを備えている。
フレーム片24は、車室内側(サイドドア10とは反対側)に面する平面部241Mを有する平板部241と、平面部241Mに連なって前方に面する平面部242Mを有する平板形状の第1接続部242と、平面部241Mに連なって斜め前方に面する平面を有する第2接続部243とを備えている。フレーム片23の第1接続部233とフレーム片24の第1接続部242とは逆接合されており、フレーム片23の第2接続部234とフレーム片24の第2接続部243とは順接合されている。つまり、第1接続部233の表面と第1接続部242の裏面とが面接合されており、第2接続部234の裏面と第2接続部243の表面とが面接合されている。このような接合構成によって横断面形状が角筒形状(横断面形状が閉じ断面形状の角筒形状)のフレーム14(側枠16)が形成されている。
角筒形状に形成された側枠16は、側枠16における側面(本実施形態では外周面となる)のうち、車両ボディの側部(サイドドア10)に面し、且つ車両の前方に面する部位に平面部231Mを有する。
図1(c)及び図2(a)に示すように、側枠16におけるフレーム片23の第2接続部234の側縁には延出端部235がフレーム片24の第2接続部243の側縁よりも延出するように一体形成されている。第2接続部234の延出端部235にはインフレータ21が止着されている。インフレータ21には一対のネジ25が固定されている。各ネジ25は、エアバッグ22の布部223及びフレーム片23の第2接続部234を貫通しており、各ネジ25にはナット26が螺合されている。ネジ25に螺合されたナット26を締め付けることにより、インフレータ21がフレーム片23の第2接続部234に固定される。
図2(a)に示すように、エアバッグ22は、蛇腹折りされて膨張展開可能な折り畳み部221と、インフレータ21から噴出したガスを折り畳み部221へ導く導管部222とを有する。図1(c)及び図3に示すように、導管部222には複数の縫合部225が設けられている。縫合部225は、側枠16の長手方向と略直交する方向に直線状に延びている。直線状の縫合部225の始点は、インフレータ21の周りで導管部222内に横断面略三角形状の空間部S(図2に図示)を形成可能なように、平面部241Mに対応する位置(矢印T1で示す位置)に設定されている。直線状の縫合部225の終点は、平面部241Mに対応する位置(矢印T2で示す位置)に設定されている。複数の縫合部225は、導管部222における布部223と布部224との離間量を規制して導管部222の膨張を抑制し、且つ導管部222内に複数のガス流路226(図3に図示)を形成する。
平面部241Mに対応する布部223は、平面部241Mに略平行となっており、導管部222の一部である空間部Sにおける布部223,224が成す内角ε1は、直角以下の角度である。本実施形態では、ε1=90°にしてある。
図2(b)に示すように、導管部222は、平板部241の平面部241M及び第1接続部242の平面部242Mに沿って配設されている。つまり、導管部222は、側枠16の車内側を通って前側を通るように配設されている。折り畳み部221は、車両ボディの側部としてのサイドドア10に面し、且つ車両の前方に面する側面部位としての平面部231Mに対向するように配設されている。つまり、エアバッグ22の折り畳み部221とインフレータ21とは、フレーム14の一部である側枠16を間に挟むように配置されており、折り畳み部221は、インフレータ21よりも車両のサイドドア10に近い位置にあり、インフレータ21は、側枠16よりも車内側(サイドドア10とは反対側)にある。つまり、折り畳み部221とインフレータ21とは、車両の上から見て、側枠16を間に置くように車幅方向(左右方向)に隔てられている。
図2(a)に示すように、折り畳み部221は、側枠16の前後方向Rにおける幅Hの中間位置Hoよりも前側にあり、側枠16の前端H1よりも後側にある。インフレータ21は、幅Hの中間位置Hoよりも後側にあり、且つ第2接続部234よりも前側(側枠16の後端H2よりも前側)にある。つまり、折り畳み部221とインフレータ21とは、車両の前後方向Rにずらして配置されており、折り畳み部221は、インフレータ21よりも前方、且つ側枠16の前後方向Rの中間位置Hoよりも前方に配置されている。
図2(b)に示すように、フレーム片23の平面部231Mと平面部232Mとが成す内角αは、鈍角となっており、平板部232の平面部232Mと平板部241の平面部241Mとが成す内角βは、鋭角となっている。平板部231の平面部231Mと第1接続部242の平面部242Mとが成す内角γは、鈍角となっており、平板部241の平面部241Mと第1接続部242の平面部242Mとが成す内角δは、鈍角となっている。平板部241の平面部241Mは、前後方向(矢印Rで示す方向)に対して角度θ1で交差しており、平板部231の平面部231Mは、前後方向Rに対して角度θ2で交差している。平板部232の平面部232Mは、前後方向Rに対して角度θ3で交差しており、第1接続部242の平面部242Mは、前後方向Rに対して角度θ4で交差している。第2接続部234,243の重なり部は、前後方向Rに対して角度θ51で交差しており、第2接続部234の延出端部235は、前後方向Rに対して角度θ61で交差している。なお、平板部241の平面部241Mは、前後方向Rに対して平行であってもよく、この場合には角度θ1は、0°となる。
内角αは、例えば90°〜160°の範囲にあり、内角βは、例えば30°〜90°の範囲にある。内角γは、例えば90°〜160°の範囲にあり、内角δは、例えば30°〜160°の範囲にある。角度θ1は、例えば0°〜60°の範囲にあり、角度θ2は、例えば0°〜60°の範囲にある。角度θ3は、例えば0°〜90°の範囲にあり、角度θ4は、例えば45°〜160°の範囲にある。角度θ51は、例えば0°〜90°の範囲にあり、角度θ61は、例えば0°〜90°の範囲にある。
本実施形態では、θ1=5°、θ2=15°、θ3=45°、θ4=90°、θ51=45°、θ61=45°、α=120°、β=40°、γ=105°、δ=95°にしてある。
図2(a)に示すように、表皮151は、背もたれ部13の側縁部に縫合部153を有し、クッション材15の内部には切り込み152が縫合部153に向かうように形成されている。切り込み152は、斜交する一対の平面の形成面154,155によって形成されており、形成面154の平面方向は、縫合部153と交差している。形成面154の平面方向は、例えば前後方向Rに対して鋭角の角度Θ1で交差しており、形成面155の平面方向は、例えば前後方向Rと略平行である。平板部231の平面部231Mと垂直な方向線〔矢印Q1で示す方向であり、前後方向Rに対して鋭角の角度(90°−θ2)を成す〕は、形成面154の平面方向に対して鋭角の角度Θ2で交差している。図2(a)は、図1(a),(c)のA−A線断面図、つまり側枠16の長さ方向(側枠16の下端側から上端側へ至る方向)に対して垂直な仮想平面を断面とした図であり、平面部231Mは、前記仮想平面に対して直交している。つまり、矢印Q1(平板部231の平面部231Mと垂直な方向線)は、前記仮想平面上にある。
平板部231の平面部231Mと垂直な方向線(矢印Q1で示す方向)は、車両の車幅方向(左右方向)且つサイドドア10の方向に向かう方向成分と、車両の前方に向かう方向成分とを有する。平面部231Mに隣接する別の平面部242Mと垂直な方向線(矢印Q2で示す方向)は、車両の車幅方向(左右方向)且つサイドドア10の方向に向かう方向成分と、車両の前方に向かう方向成分とを有する。平面部231Mは、主としてサイドドア10の方に面していると共に、車両の前方にも面しているように配置されている。平面部231Mに隣接する別の平面部242Mは、主として車両の前方に面するように配置されている。
インフレータ21が作動すると、インフレータ21から高圧ガスがエアバッグ22内へ供給される。ガスは、導管部222を経由して折り畳み部221へ流入し、折り畳み部221がガス圧によって膨張展開される。膨張する折り畳み部221の先端側は、切り込み152と縫合部153との間におけるクッション材15及び縫合部153を破って背もたれ部13外部へ突出し、エアバッグ22は、シートに着座している乗員(図示略)と車両のサイドドア10との間で膨張展開する。展開完了したエアバッグ22は、乗員の上半身を側部衝突から保護する。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1)インフレータ21と折り畳み部221とが共に側枠16よりもサイドドア10側に配置されている従来の場合には、膨張展開時における折り畳み部221の延出方向を前方、あるいはサイドドア10寄りの斜め前方に向ける必要から、前方、後方あるいはサイドドア10側への背もたれ部13の側部の出っ張りが大きくなる。又、インフレータ21と折り畳み部221とが共に側枠16よりも車内側(サイドドア10とは反対側)に配置されている従来の場合には、折り畳み部221の延出方向を前方、あるいはサイドドア10寄りの斜め前方に向ける必要から、前方あるいは後方への背もたれ部13の側部の出っ張りが大きくなる。
本実施形態では、エアバッグ22の折り畳み部221とインフレータ21とが側枠16を間に挟むように配置されており、折り畳み部221は、インフレータ21よりもサイドドア10(車両ボディの側部)に近い位置にある。蛇腹折りされた折り畳み部221のみが側枠16よりもサイドドア10側にある構成は、折り畳み部221とインフレータ21とが共に側枠16よりもサイドドア10側にある構成に比べ、サイドドア10側(左方側)や前方側への出っ張りを少なくする。又、インフレータ21及び導管部222の一部のみが側枠16よりも車内側(サイドドア10側とは反対側)にある構成は、折り畳み部221とインフレータ21とが共に側枠16よりも車内側にある構成に比べ、前方や後方への出っ張りを少なくする。つまり、側枠16を間に挟むように折り畳み部221とインフレータ21とを配置すると共に、折り畳み部221をインフレータ21よりもサイドドア10に近い位置に配置した構成は、サイドエアバッグ装置20を内蔵する背もたれ部13の側部の出っ張りを抑制する上で有効である。つまり、インフレータ21よりもサイドドア10に近い位置に折り畳み部221を配置した構成は、サイドエアバッグ装置20を内蔵する背もたれ部13の意匠性向上と、サイドエアバッグ装置20の搭載性、展開性能との両立を図る上で有効である。
(2)折り畳み部221とインフレータ21とは、車両の上から見て車両の車幅方向(左右方向)に隔てられている。このような構成では、側枠16の右側方でインフレータ21を側枠16の前後方向の幅内に収める配置が可能であり、かつ側枠16の左側方で折り畳み部221を側枠16の前後方向の幅内に収める配置が可能である。つまり、車両の上から見て、折り畳み部221とインフレータ21とを左右に隔てた構成は、背もたれ部13の前側あるいは後側への出っ張りを抑制する上で有利である。
(3)インフレータ21から折り畳み部221へガスを導く導管部222は、側枠16の前側に配置されている。側枠16の前側に配置された導管部222は、背もたれ部13の側部の後方への出っ張りを抑制する上で特に好ましい。
(4)導管部222は、エアバッグ22のうちの乗員を保護するためのクッション性を伴った膨張・展開をしない部分であると共に、ガスを遅滞なく送り得る寸法を有する。導管部222は、乗員を保護するためのクッション性を伴った膨張・展開をしないため、インフレータ21で発生するガスの殆どが折り畳み部221へ供給される。つまり、展開しない導管部222は、インフレータ21で発生するガスを折り畳み部221の展開に有効活用する上で好ましい。
(5)縫合部225は、導管部222内にガス流路226を確保し、かつ導管部222における布部223と布部224との離間量を規制して導管部222の膨張を抑制する上で、簡便な膨張抑制手段である。
(6)折り畳み部221は、角筒であるフレーム14の一部である側枠16の平面部231Mに対応して配置されている。平面部231Mは、折り畳み部221の膨張展開の際のガス圧に対する反力を得る面(部位)として機能する。つまり、折り畳み部221は、ガス圧に対する平面部231Mからの反力によって、迅速に膨張展開可能であり、かつ膨張展開時における折り畳み部221の初期の延出方向が平面部231Mと垂直な方向(矢印Q1の方向)へ規制される。
折り畳み部221の初期の延出方向は、以後の折り畳み部221の延出経路を大きく左右するため、折り畳み部221の初期の延出方向は、適正に設定することが望ましい。つまり、前後方向に対する平面部231Mの傾き角度θ2を適宜選択すれば、折り畳み部221の展開方向(折り畳み部221が延出する方向)を好適に設定することができる。
(7)順接合された第2接続部234,243のうちの第2接続部234は、インフレータ21を側枠16に取り付けるための取り付け部であり、インフレータ21に固定されたネジ25は、第2接続部234を貫通して側枠16の筒外へ突出している。従って、ネジ25にナット26を螺合する作業は、容易である。第2接続部234,243を順接合して側枠16の筒外へ第2接続部234,243を延出させた構成は、側枠16にインフレータ21を取り付ける作業を容易にする上で好適である。
(8)導管部222におけるガスの流通の円滑性、及び導管部222から折り畳み部221へのガスの流入の円滑性は、折り畳み部221の迅速な膨張展開の上で重要である。導管部222は、平面部241M及び平面部242Mに沿って屈曲しているが、平面部241Mと平面部242Mとの成す内角δ、及び平面部242Mと平面部231Mとの成す内角γがいずれも鈍角である。内角δ,γを鈍角とした構成によれば、導管部222におけるガスの流通及び導管部222から折り畳み部221へのガス流入が内角δ,γを鋭角とした場合に比べて円滑である。
(9)インフレータ21から噴出口211を経由してインフレータ21外へ噴出したガスは、空間部Sを経由して導管部222内のガス流路226へ流入する。平面部241Mに対応する布部223は、平面部241Mに略平行となっており、横断面略三角形状の空間部Sにおける布部223,224が成す内角ε1は、直角以下の角度である。従って、空間部S内におけるガスの中心流(図2に矢印S1で示す)の方向は、空間部Sにおける布部223,224のいずれに対しても鋭角となる方向である。空間部S内におけるガスの中心流S1の方向が空間部Sにおける布部223,224のいずれに対しても鋭角となる構成は、空間部Sからガス流路226へのガス流入の円滑化に寄与する。
次に、図4の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
折り畳み部221は、第1接続部242の平面部242Mと平板部231の平面部231Mとに対応するように配設されており、導管部222は、平板部241の平面部241Mに対応するように配設されている。平面部231M及び平面部242Mは、折り畳み部221の膨張展開の際のガス圧に対する反力を得る面(部位)として機能する。つまり、折り畳み部221は、ガス圧に対する平面部231Mと平面部242Mとからの反力によって、迅速に膨張展開可能であり、かつ膨張展開時における折り畳み部221の初期の延出方向が平面部231Mと垂直な方向(矢印Q1の方向)と、平面部242Mと垂直な方向(矢印Q2の方向)とによって、規制される。図4は、図2(a)と同様に、側枠16の長さ方向(側枠16の下端側から上端側へ至る方向)に対して垂直な仮想平面を断面とした図であり、平面部231M,242Mは、前記仮想平面に対して直交している。つまり、矢印Q1(平面部231Mと垂直な方向線)及び矢印Q2(平面部242Mと垂直な方向線)は、前記仮想平面上にある。
前後方向に対する平面部231Mの傾き角度θ2、及び前後方向に対する平面部242Mの傾き角度θ4を適宜選択すれば、折り畳み部221の展開方向(折り畳み部221が延出する方向)を好適に設定することができる。
折り畳み部221の膨張展開時のガス圧に対する側枠16における受圧面積が大きいほど、折り畳み部221を迅速に膨張展開させる上で有利となる。反力を得る面(部位)として機能する一対の平面部231M,242Mを隣接させた構成は、折り畳み部221の膨張展開の際のガス圧に対する受圧面積を増やす上で、好適である。
平面部231Mは、主としてサイドドア10の方に面していると共に、車両の前方にも面しているように配置されている。平面部231Mに隣接する別の平面部242Mは、主として車両の前方に面するように配置されている。隣接する平面部231M,242Mをこのように配置した構成では、膨張展開時における折り畳み部221は、隣接する平面部231M,242Mから反力を受けて、車両の前方に向けて迅速に展開する。
次に、図5(a),(b)の第3の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
平板部241の平面部241Mには複数のボルト27が螺着されている。平板部241にはネジ孔28が設けられており、ボルト27は、側枠16の前側に配設された導管部222における布部223,224を貫通してネジ孔28に螺合されている。ボルト27の頭部271は、導管部222における布部223と布部224との離間量を規制して導管部222の膨張を抑制する。
第3の実施形態では、第1の実施形態と同様の効果が得られる。ボルト27は、導管部222内にガス流路を確保し、かつ導管部222における布部223と布部224との離間量を規制して導管部222の膨張を抑制する上で、簡便な膨張抑制手段である。
次に、図6(a),(b)の第4の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
導管部222には複数のテザー291,292が設けられている。テザー291,292の一端は、導管部222における布部223に接続されており、テザー291,292の他端部は、導管部222における布部224に接続されている。複数のテザー291,292は、導管部222における布部223と布部224との離間量を規制して導管部222の膨張を抑制する。
第4の実施形態では、第1の実施形態と同様の効果が得られる。テザー291,292は、導管部222内にガス流路を確保し、かつ導管部222における布部223と布部224との離間量を規制して導管部222の膨張を抑制する上で、簡便な膨張抑制手段である。
次に、図7〜図9の第5の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
図7(a),(b)に示すように、側枠16側にはサイドエアバッグ装置20が設けられている。サイドエアバッグ装置20を構成するエアバッグ22の折り畳み部221Aは、側枠16におけるサイドドア10側の側面に配置されている。
図7(c)及び図8に示すように、側枠16におけるフレーム片23の第2接続部234の側縁には延出端部235Aがフレーム片24の第2接続部243Aの側縁よりも延出するように一体形成されており、第2接続部234の延出端部235Aにはインフレータ21が止着されている。インフレータ21には一対のネジ25Aが固定されている。各ネジ25Aは、エアバッグ22の布部223及びフレーム片23の第2接続部234を貫通しており、各ネジ25Aにはナット26Aが螺合されている。ネジ25Aに螺合されたナット26Aを締め付けることにより、インフレータ21がフレーム片23の第2接続部234に固定される。
図8に示すように、エアバッグ22は、蛇腹折りされて膨張展開可能な折り畳み部221Aと、インフレータ21から噴出したガスを折り畳み部221Aへ導く導管部222Aとを有する。図7(c)及び図9に示すように、導管部222Aには複数の縫合部225Aが設けられている。縫合部225Aは、側枠16の車外側で長手方向(つまり、側枠16の下端側から上端側に至る方向)と略直交する方向に直線状に延びている。直線状の縫合部225Aの始点は、インフレータ21の周りで導管部222A内に横断面略三角形状の空間部S(図8に図示)を形成可能なように、平面部241Mに対応する位置(矢印T1で示す位置)に設定されている。直線状の縫合部225Aの終点は、平面部241Mに対応する位置(矢印T2で示す位置)に設定されている。複数の縫合部225Aは、導管部222Aにおける布部223と布部224との離間量を規制して導管部222Aの膨張を抑制し、且つ導管部222A内に複数のガス流路226A(図9に図示)を形成する。
平面部232Mに対応する布部223は、平面部232Mに略平行となっており、導管部222Aの一部である空間部Sにおける布部223,224が成す内角ε2は、直角以下の角度である。本実施形態では、ε2=90°にしてある。
図8に示すように、導管部222Aは、第2接続部234,243の重なり部の後側及び平板部232の平面部232Mに沿って配設されている。つまり、導管部222Aは、側枠16の後側を通るように配設されている。折り畳み部221Aは、平面部231Mに対向するように配設されている。つまり、エアバッグ22の折り畳み部221Aとインフレータ21とは、フレーム14の一部である側枠16を間に挟むように配置されており、折り畳み部221Aは、インフレータ21よりも車両のサイドドア10に近い位置にあり、インフレータ21は、側枠16よりも車内側(サイドドア10とは反対側)にある。つまり、折り畳み部221Aとインフレータ21とは、車両の上から見て、側枠16を間に置くように車両の車幅方向(左右方向)に隔てられている。
又、折り畳み部221Aは、側枠16の前後方向Rにおける幅Hの中間位置Hoよりも前側にあり、側枠16の前端H1よりも後側にある。インフレータ21は、幅Hの中間位置Hoよりも後側にあり、且つ第2接続部234よりも後側にある。又、インフレータ21の一部は、側枠16の後端H2よりも後側にはみ出している。
第2接続部234,243の重なり部は、前後方向Rに対して角度θ52で交差しており、第2接続部234の延出端部235Aは、前後方向Rに対して角度θ62で交差している。第2接続部234,243の重なり部と平面部232Mとの成す角度θ7=(θ3+180°−θ52)は、直角以上の大きさの角度である。角度θ52は、例えば90°〜160°の範囲にあり、角度θ62は、例えば20°〜90°の範囲にある。本実施形態では、θ52=135°、θ62=45°にしてある。
インフレータ21が作動すると、インフレータ21から高圧ガスがエアバッグ22内へ供給される。ガスは、導管部222Aを経由して折り畳み部221Aへ流入し、折り畳み部221Aがガス圧によって膨張展開される。膨張する折り畳み部221Aの先端側は、切り込み152と縫合部153との間におけるクッション材15及び縫合部153を破って背もたれ部13外部へ突出し、エアバッグ22は、シートに着座している乗員(図示略)と車両のサイドドア10との間で膨張展開する。展開完了したエアバッグ22は、乗員の上半身を側部衝突から保護する。
第5の実施形態では、第1の実施形態における(1),(2),(4),(6)項と同様の効果が得られる上に、以下の効果が得られる。
(11)インフレータ21から折り畳み部221Aへガスを導く導管部222Aは、側枠16の後側に配置されている。導管部222Aは、通常時は潰れており、ガス発生時にのみ管状になる。従って、側枠16の後側に導管部222Aを配置しても、一対の布部223,224の重ね合わせである導管部222Aの存在が背もたれ部13の側部を後方へ大きく出っ張らせることはない。つまり、側枠16の後側に導管部222Aを配置しても、背もたれ部13の側部における後方への出っ張りは少ない。
(12)導管部222Aを側枠16の後側に配置した構成では、導管部222Aの長さ(インフレータ21から折り畳み部221に至る長さ)を第1の実施形態における導管部222の場合よりも短くすることができる。つまり、導管部222Aを側枠16の後側に配置した構成は、導管部222Aの短縮化に有利である。導管部222Aの短縮化は、導管部222Aにおけるガス流通抵抗の低減に有効である。
(13)縫合部225Aは、導管部222A内にガス流路226Aを確保し、かつ導管部222Aにおける布部223と布部224との離間量を規制して導管部222Aの膨張を抑制する上で、簡便な膨張抑制手段である。
(14)順接合された第2接続部234,243のうちの第2接続部234は、インフレータ21を側枠16に取り付けるための取り付け部であり、インフレータ21に固定されたネジ25Aは、第2接続部234を貫通して側枠16の筒外へ突出している。従って、ネジ25Aにナット26Aを螺合する作業は、容易である。第2接続部234,243を順接合して側枠16の筒外へ第2接続部234,243を延出させた構成は、側枠16にインフレータ21を取り付ける作業を容易にする上で好適である。
(15)導管部222Aにおけるガスの流通の円滑性、及び導管部222Aから折り畳み部221Aへのガスの流入の円滑性は、折り畳み部221Aの迅速な膨張展開の上で重要である。導管部222Aは、第2接続部234,243の重なり部及び平面部232Mに沿って屈曲している。しかし、第2接続部234,243の重なり部と平面部232Mとの成す角度θ7=(θ3+180°−θ52)は、直角以下の大きさであり、平面部231Mと平面部232Mとの成す内角αは、鈍角である。角度θ7を直角以上とすると共に、内角αを鈍角とした構成によれば、導管部222Aにおけるガスの流通及び導管部222Aから折り畳み部221Aへのガス流入が角度θ7及び内角αを鋭角とした場合に比べて円滑である。
(16)インフレータ21から噴出口211を経由してインフレータ21外へ噴出したガスは、空間部Sを経由して導管部222A内のガス流路226Aへ流入する。平面部232Mに対応する布部223は、平面部232Mに略平行となっており、横断面略三角形状の空間部Sにおける布部223,224が成す内角ε2は、直角以下の角度である。従って、空間部S内におけるガスの中心流(図8に矢印S1で示す)の方向は、空間部Sにおける布部223,224のいずれに対しても鋭角となる方向である。空間部S内におけるガスの中心流S1の方向が空間部Sにおける布部223,224のいずれに対しても鋭角となる構成は、空間部Sからガス流路226Aへのガス流入の円滑化に寄与する。
次に、図10の第6の実施形態を説明する。第5の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
折り畳み部221Aは、平面部231Mと、平面部231Mに隣接する別の平面部242Mとに対応するように配設されており、導管部222Aは、平板部241の平面部241Mに対応するように配設されている。隣接する平面部231M,242Mは、折り畳み部221Aの膨張展開の際のガス圧に対する反力を得る面(部位)として機能する。つまり、折り畳み部221Aは、ガス圧に対する平面部231M,242Mからの反力によって、迅速に膨張展開可能であり、かつ折り畳み部221Aの初期の膨出方向が平面部231Mと垂直な方向(矢印Q1の方向)と、平面部242Mと垂直な方向(矢印Q2の方向)とによって、規制される。前後方向に対する平面部231Mの傾き角度θ2、及び前後方向Rに対する平面部242Mの傾き角度θ4を適宜選択すれば、折り畳み部221Aの展開方向(折り畳み部221Aが膨出する方向)を好適に設定することができる。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
○第1,5の実施形態において、第1接続部242の平面部242Mに対応する位置にのみ折り畳み部221,221Aを配設してもよい。
○第1,5の実施形態において、平板部231の平面部231Mに代えて、平板部231の外面を凸曲面あるいは凹曲面としてもよい。ここにおける凸曲面とは、平板部231の外面の横断面形状が側枠16の筒外へ突出する曲線形状となる曲面のことであり、凹曲面とは、平板部231の外面の横断面形状が側枠16の筒内へ凹む曲線形状となる曲面のことである。
○第2,6の実施形態において、平板部231の平面部231Mと第1接続部242の平面部242Mとに代えて、平板部231の外面と第1接続部242の外面とを凸曲面にしてもよい。
○第5,6の実施形態において、エアバッグの膨張展開時に導管部222Aの膨張を抑制する膨張抑制手段として、第3の実施形態におけるようなボルト、あるいは第4の実施形態におけるようなテザーを用いてもよい。
○膨張抑制手段としてクリンチボルトを用いてもよい。
○膨張抑制手段としてリベットを用いてもよい。
○第1,5の実施形態において、導管部222,222Aにガス流路ができ、かつ導管部222,222Aにおける膨張を抑制するように、導管部222,222Aおける布部223,224を接着剤によって接着してもよい。
○第1,5の実施形態において、第2接続部243,243Aの側縁から延出端部を延出させ、第2接続部243,243Aの延出端部にネジ25,25Aを挿通するようにしてもよい。
○第1,5の実施形態において、第2接続部234,243の両方、第2接続部234A,243Aの両方にネジ25,25Aを挿通するようにしてもよい。
○第1,5の実施形態において、平面部231Mが車両ボディの側部としてのサイドドア10にのみ面するようにし、折り畳み部221が平面部231Mにのみあるようにしてもよい。
前記した実施形態から把握できる技術思想について以下に記載する。
〔1〕前記導管部は、前記側枠の前側を通るように配置されている請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の車両におけるサイドエアバッグ装置。
側枠の前側に導管部を配置する構成は、背もたれ部の側部の後方への出っ張りを抑制する上で好ましい。
〔2〕前記導管部は、前記側枠の後側を通るように配置されている請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の車両におけるサイドエアバッグ装置。
側枠の後側に導管部を配置しても、背もたれ部の側部における後方への出っ張りは少ない。
第1の実施形態を示し、(a)は、側面図。(b)は、正面図。(c)は、部分拡大正面図。 (a)は、図1(a),(c)のA−A線断面図。(b)は、部分拡大断面図。 図1(c)のB−B線断面図。 第2の実施形態を示す平断面図。 第3の実施形態を示し、(a)は、部分拡大正面図。(b)は、図5(a)のC−C線断面図。 第4の実施形態を示し、(a)は、部分拡大正面図。(b)は、図6(a)のD−D線断面図。 第5の実施形態を示し、(a)は、側面図。(b)は、正面図。(c)は、部分拡大背面図。 図7(c)のE−E線断面図。 図7(c)のF−F線断面図。 第6の実施形態を示す平断面図。
符号の説明
10…車両ボディの側部であるサイドドア。11…シート。13…背もたれ部。16…角筒形状の側枠。20…サイドエアバッグ装置。21…ガス発生源としてのインフレータ。22…エアバッグ。221,221A…折り畳み部。222,222A…導管部。225,225A…膨張抑制手段を構成する縫合部。226,226A…ガス流路。231M…側面部位である平面部。242M…別の平面部。R…前後方向。Ho…中間位置。

Claims (10)

  1. ガス発生源から発生するガスにより膨張展開される折り畳み部を有するエアバッグを備えたサイドエアバッグ装置がシートの背もたれ部の側部のうち、車両ボディの側部に近い側の背もたれ部の側部に内蔵されている車両におけるサイドエアバッグ装置において、
    前記背もたれ部は、前記背もたれ部の側部に沿って背もたれ部の下端側から上端側に延びる側枠を有し、前記エアバッグの折り畳み部と前記ガス発生源とは、前記側枠を間に挟むように配置されており、前記折り畳み部は、前記ガス発生源よりも前記車両ボディの側部に近い位置にある車両におけるサイドエアバッグ装置。
  2. 前記折り畳み部と前記ガス発生源とは、前記車両の車幅方向に隔離されている請求項1に記載の車両におけるサイドエアバッグ装置。
  3. 前記折り畳み部と前記ガス発生源とは、前記車両の前後方向にずらして配置されており、前記折り畳み部の少なくとも一部は、前記ガス発生源よりも前方に、且つ前記側枠の前記前後方向の中間位置よりも前方に配置されている請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の車両におけるサイドエアバッグ装置。
  4. 前記折り畳み部は、前記側枠における側面のうち、前記車両ボディの側部に面する側面部位、若しくは、前記車両の前方に面する側面部位に対応して配置されている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両におけるサイドエアバッグ装置。
  5. 前記側面部位は、少なくとも1つの平面部を有し、前記折り畳み部の少なくとも一部は、該平面部のうちの1つに対応して配置されている請求項4に記載の車両におけるサイドエアバッグ装置。
  6. 前記折り畳み部の少なくとも一部が対応して配置された前記平面部に垂直な方向は、前記車両の車幅方向に、且つ前記車両ボディの側部に向かう方向成分を有する請求項5に記載の車両におけるサイドエアバッグ装置。
  7. 前記平面部に垂直な方向は、前記車両の前方に向かう方向成分を有する請求項6に記載の車両におけるサイドエアバッグ装置。
  8. 前記側枠は、前記折り畳み部の少なくとも一部が対応して配置された前記平面部とは別の平面部を、前記車両ボディの側部と前記車両の前方との少なくとも一方に面する側面に有し、前記折り畳み部の別の一部が前記別の平面部に対応して配置されている請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の車両におけるサイドエアバッグ装置。
  9. 前記平面部と前記別の平面部とは、隣接している請求項8に記載の車両におけるサイドエアバッグ装置。
  10. 隣接する前記平面部と前記別の平面部とは、前記車両の前方に面している請求項9に記載の車両におけるサイドエアバッグ装置。
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