JP2007141948A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】Pbフリーはんだを用いて半導体素子搭載基板と放熱板とを接合する半導体装置において、半導体素子搭載基板と放熱板との線膨張係数差に起因する反りを抑制できるようにする。
【解決手段】Pbフリーはんだ4として、固相線温度が200℃以下となるSn−In系合金、Sn−Bi系合金、Sn−Zn系合金、Sn−Zn−Bi系合金もしくはInを用いる。これにより、Pbフリーはんだ4を溶融した後の冷却によって放熱板2とDBA基板1a、1bとの熱膨張差のバイメタル効果によって反りが発生することを抑制することが可能となる。このため、反り許容範囲を超える反りが発生してしまうことが防止できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、鉛(Pb)フリーはんだを用いて半導体素子が搭載された基板(以下、半導体素子搭載基板という)を放熱板に接合した半導体装置に関するものである。
従来、IGBTなどの半導体素子を搭載した半導体素子搭載基板を放熱板に実装する半導体装置では、鉛を含有した一般的なはんだを使用して、半導体素子搭載基板を放熱板に接合している。
特開2004−356625号公報
近年、環境への配慮から、Pb含有はんだのPbフリーはんだへの代替えが進められている。このため、半導体素子搭載基板を放熱板に実装する半導体装置についても、同様に、Pbフリーはんだを使用して半導体素子搭載基板を放熱板に接合するようにするのが好ましい。
しかしながら、代替となるPbフリーはんだとして一般的な銀(Ag)が含まれたSn−Agを用いた場合、半導体素子搭載基板と放熱板との線膨張係数差に起因する反りが発生することが確認され、Sn−Agで構成されたPbフリーはんだによっては上記構造の半導体装置を実現できないという問題が発生した。
本発明は上記点に鑑みて、Pbフリーはんだを用いて半導体素子搭載基板と放熱板とを接合する半導体装置において、半導体素子搭載基板と放熱板との線膨張係数差に起因する反りを抑制できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明者らは、様々な材料で構成されたPbフリーはんだを用いて実験を行ったところ、上記のような半導体素子搭載基板と放熱板との線膨張係数差に起因する反りは、接合するはんだ材料の凝固温度やはんだ材料の硬さが関係していることを確認した。
具体的には、次のようにして実験を行った。IGBTモジュールが搭載された線膨張係数が約4ppmである窒化アルミ(AlN)製基板(DBA基板:縦32.5mm×横74mm、厚さt=0.8mm)を、Pbフリーはんだ箔を使って、線膨張係数が約8ppmである放熱板(CuMo基板:縦81mm×横210mm、厚さt=3mm)上にはんだ付実装する。つまり、IGBT搭載基板と放熱板に、線膨張係数差Δαが4ppm以上あるものを用いている。
はんだ付実装は、水素/窒素比率が約20%雰囲気でピーク温度を約320℃まで上昇させ、その後冷却してはんだ付するという、一般的なリフロープロファイル条件にて行った。
一般的に、半導体素子搭載基板と放熱板との反りの許容範囲は、反りの最大値が200μm以下となっている。ここでいう反りの最大値とは、半導体素子搭載基板と放熱板とが平行であったときの間隔に対して、反りによって半導体素子搭載基板と放熱板との間隔が変化したときの変化量の最大値のことを意味している。
Sn−90Pbの組成のPb含有はんだでは、半導体素子搭載基板と放熱板との線膨張係数差に起因する反りは、200μm以下となり、一般的な反り許容範囲の範囲内となる。つまり、Pb含有はんだのように、柔らかい(0.2%耐力が小さい)場合は、凝固時の温度が高くても、はんだの塑性変形によって応力緩和され、反りが戻ると考えられる。
これに対し、Sn−3.5Agの組成となるPbフリーはんだ材料を使用した場合、約220℃で凝固が完了するため、その後の冷却によって放熱板とDBA基板との熱膨張差のバイメタル効果によって反りが発生すると考えられる。
図3は、バイメタル効果による反りの発生メカニズムを図解したものである。反りの発生は固相線温度(融点に相当)に関係している。固相線温度が高い程、冷却時の温度に至るまでの温度差が大きくなることから、固相線温度下において膨張した半導体素子搭載基板と放熱板が冷却された際に、熱収縮量に差が生じて、大きな反りが発生すると考えられる。このため、図3に示されるように、固相線温度が200℃を超えるような場合には、バイメタル作用により、反り許容範囲を超える反りが発生してしまうのである。
特に、Sn−3.5Agで組成されたPbフリーはんだは、Pb含有はんだと比べて硬いため、はんだの塑性変形による応力緩和の効果が得られず、反りを抑制することができないのである。これは、Pbフリーはんだの組成がSn−0.7Cu、Sn100、Sn−3Ag−0.5Cuなどであっても同様である。これらの組成に関しても実験を行ったところ、図4に示すような結果となり、Sn−3.5Agと同様にバイメタル効果による反りが発生することを確認している。
このような知見に基づき、固相線温度が低く、かつ、柔らかい材料のPbフリーはんだについて、Sn基とした組成で様々な検討を行った。その結果、固相線温度が低くなるSn−In系合金、Sn−Bi系合金、Sn−Zn系合金が好適であることを見出した。また、Sn−In系合金とSn−Bi系合金に関しては、Snの含有割合が非常に小さくても良く、Snが含有されていないInのみによって構成されるPbフリーはんだであっても良いことが判った。さらに、Sn−Znに対してBiを加えたSn−Zn−Bi系合金で構成されるPbフリーはんだであっても良いことが判った。
特に、これらの材質の中でも、組成率の選択などによって柔らかくしたものが好ましく、0.2%耐力が20MPa以下となるもの、より好ましくは15MPa以下となるものが適している。
固相線温度が200℃以下となるPbフリーはんだの具体的な組成率に関しては、図5〜図7に示した各材料の組成率−固相線温度特性から判る。
例えば、Sn−In系合金の場合、図5に示すように、Sn−14.5Inの組成率のときに固相線温度が200℃程度となり、Inの組成比を高くするほど固相線温度が低下する。このため、Sn−In系合金の場合には、Sn−14.5Inを下限としてInの含有割合がそれ以上のPbフリーはんだを適用できる。また、Inの比率が14.5%未満となる場合、図5から読み取れるように固相線温度が上昇するだけでなく、塑性変形に異方性を示す正方晶β−Snが出現する。このため、Sn−In系合金に関しては、Inの組成率が14.5%以上となるようにするのが好ましい。そして、Inの組成率がその組成率以上であれば、Inの組成率を大きくしても固相線温度が200℃を超えないため、PbフリーはんだをInのみによって構成しても良い。
Sn−Bi系合金の場合、図6に示すように、Sn−10Bi〜Sn−99.9Biの範囲のPbフリーはんだを適用できる。Biの比率が10%未満の場合、固相線温度が200℃より上回るため問題となるが、Sn全く含有させないと、SnBi共晶相が得られないため、固相線温度が200℃より上回るため問題となる。このため、Sn−10Bi〜Sn−99.9Biの範囲のPbフリーはんだとすると良い。
Sn−Zn系合金の場合、図7に示すように、Sn−7Zn〜Sn−9Znの範囲のPbフリーはんだを適用できる。Znの比率が7%未満及び9%を超える場合、固相線温度が200℃より上回るため問題となる。このため、Sn−7Zn〜Sn−9Znの範囲のPbフリーはんだとすると良い。
より好ましくは、Sn−In系合金の場合、Sn−14.5In〜Sn−16.5InのPbフリーはんだが良い。これは、Inの比率が16.5%を超えると、固相線温度がさらに低下するため、Pbフリーはんだの高温である車載環境下での仕様に耐えられない温度に近づくためである。
また、Sn−Bi系合金の場合、Sn−55Bi〜Sn−59BiのPbフリーはんだとすると、より好ましい。これは、Biの比率が55%未満及び59%超えると、SnBi共晶組成領域から外れるため、固相線温度が200℃を超えてしまうからである。
さらに、Sn−Zn−Bi系合金の場合、Sn−8Zn−3BiのPbフリーはんだとすると、より好ましい。組成比率は、前述7%Zn〜9%Znに微量のBi(2〜5%程度)を添加することで、濡れ性が改善されより実装上利便性が高くなる。
参考として、固相線温度183℃、0.2%耐力20MPaとなる50Sn−50PbのPb含有はんだの反り量(250μm)を基準として用い、Pbフリーはんだを構成する材料を色々と変えて反り量の変化を調べたときの結果の一例と、Sn−In系合金におけるInの比率を変えて反り量の変化を調べたときの結果の一例を図8(a)、(b)に示す。
図8(a)に示されるように、Sn−3.5Ag、Sn−0.75Cu、Sn100、Sn−10Inはその基準値を超える反り量となり、Sn−9ZnやSn−8Zn−3Biは基準値と同等の反り量、さらにSn−58Biでは基準値を下回る反り量となることを確認している。
また図8(b)に示されるように、Sn−10In、Sn−12In、Sn−14Inは基準値を若干超える反り量が発生したものの、Sn−14.5In〜Sn−20Inでは基準値を下回る反り量となっていた。
なお、ここでの実験は、DBA基板として、長手方向が74mmのものを用いて行ったが、放熱板との線膨張係数差Δαが4ppm程度の場合、DBA基板の長手方向の長さが
約30mm以上となる場合に反りの問題が発生し、約50mm以上で特に大きな問題となることが分かっている。
図9は、Sn−15.5Inで構成されたPbフリーはんだを用いた場合において、線膨張係数差ΔαおよびIGBT搭載基板の基板サイズと、反り判定の結果(つまり反りの
最大値が200μm以下となっていたか否かの結果)との関係を表した図表である。図中マルは反りの最大値が200μm以下であった場合を示し、バツは反りの最大値が200μmを超えていた場合を示している。
また、図10は、IGBT搭載基板の材料として線膨張係数差Δαが4ppmとなるも
のを選択した場合に、IGBT搭載基板の基板サイズと反りの関係を調べた結果を示したものである。図11は、IGBT搭載基板の基板サイズを50mmとして、IGBT搭載基板の材料を変えることで線膨張係数差Δαを変え、反り量がどのように変化するかを調
べた結果を示したものである。
図9および図10に示されるように、線膨張係数差Δαが4ppmの場合、基板サイズ
が30mm未満であれば反りの問題があまり発生しないが、30mm以上になると顕著になる。そして、図9および図11に示されるように、線膨張係数差Δαが4ppm未満と
小さい場合には、基板サイズが50mmであったとしても反り判定結果は良好なものになる可能性があるが、線膨張係数差Δαが4ppmを超える場合には反り判定結果が不良な
ものになる。
この反りの問題は、IGBT搭載基板としてDBA基板ではなくDBC基板を用いる場合にも同様に発生する。この場合にも上述したSn−In系合金等のPbフリーはんだを適用することで、反りの問題を解決できることが判明した。また、AlN基板の代わりにアルミナ(Al2O3)や窒化珪素(Si3N4)等の多孔質セラミックを用いても同様な問題が生じ、この場合にも上述したSn−In系合金等のPbフリーはんだを適用することで、反りの問題を解決できることを確認している。
また、放熱板として、厚さt=3mmのものを用いたが、それ以外の厚さ(例えば、厚さt=1、2、4、5mm)であっても同様であり、上述したSn−In系合金等のPbフリーはんだを適用することで、反りの問題を解決できる。
そこで、本発明では、Pbフリーはんだ(4)を介して、放熱板(2)の上に半導体素子(3)が備えられた半導体素子搭載基板(1a、1b)を接合することで構成された半導体装置において、Pbフリーはんだ(4)として、固相線温度が200℃以下となるSn−In系合金、Sn−Bi系合金、Sn−Zn系合金、Sn−Zn−Bi系合金もしくはInを用いることを特徴としている。
このように、Pbフリーはんだ(4)として、固相線温度が200℃以下となるSn−In系合金、Sn−Bi系合金、Sn−Zn系合金、Sn−Zn−Bi系合金もしくはInを用いることで、Pbフリーはんだ(4)を溶融した後の冷却によって放熱板(2)と半導体素子搭載基板(1a、1b)との熱膨張差のバイメタル効果によって反りが発生することを抑制することが可能となる。このため、反り許容範囲を超える反りが発生してしまうことが防止できる。
具体的には、Pbフリーはんだ(4)をSn−10Bi〜Sn−99.9Biによって構成することができる。特に、Pbフリーはんだ(4)をSn−55Bi〜Sn−59Biで構成すると好ましい。
また、Pbフリーはんだ(4)をInの組成率が14.5%以上となるSn−In系合金で構成することもできる。この場合、Pbフリーはんだ(4)をSn−14.5In〜Sn−16.5Inとすると好ましい。このようにInの組成率を16.5%以上とすることで、固相線温度が低下し過ぎ、Pbフリーはんだの耐久温度が車載環境下での仕様に耐えられない温度に近づいてしまうことを防止することができる。
また、Pbフリーはんだ(4)をSn−7Zn〜Sn−9Znによって構成することもできる。
このような発明は、特に、放熱板(2)の熱膨張係数と半導体素子搭載基板(1a、1b)の熱膨張係数の差(Δα)が4ppm以上となっている場合に適用すると好適である
。例えば、放熱板(2)がCuMo、CuまたはAlで構成され、半導体素子搭載基板(1a、1b)がAlN、SiNまたはAl23で構成される場合に好適である。
さらに、半導体素子搭載基板(1a、1b)の長手方向の長さが30mm以上となる場合、特に、50mm以上となる場合に適用すると好適である。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態が適用された半導体装置の実装構造について説明する。図1は、本実施形態の半導体装置の斜視図である。また、図2は、図1に示す半導体装置における部分断面図である。以下、これらの図を参照して、本実施形態の半導体装置について説明する。
図1に示されるように、IGBTを搭載したIGBT搭載基板に相当するDBA基板1a、1bが放熱板2の上に接合されている。具体的には、DBA基板1aとDBA基板1bがそれぞれ2枚ずつ放熱板2の上に横並び配置されている。
DBA基板1aは、縦32.5mm×横50mm、厚さt=0.8mmのAlN基板で構成されている。DBA基板1bは、縦32.5mm×横74mm、厚さt=0.8mmのAlN基板で構成されている。放熱板2は、縦81mm×横210mm、厚さt=3mmのCuMo基板で構成されている。DBA基板1a、1bの線膨張係数が4ppm程度であり、放熱板2の線膨張係数が8ppm程度であることから、これらの線膨張係数差Δ
αは4ppm程度となっている。
図2は、図1におけるDBA基板1aの断面を示したものであり、この図に示されるようにIGBT3は、DBA基板1aの表面に形成されたパターン配線(図示せず)に対して導電性接着剤などを用いて電気的に接続されており、DBA基板1aの裏面側において、Pbフリーはんだ4を介して放熱板2に接合されている。
Pbフリーはんだ4は、箔状もしくはペースト状とされたSn−In系合金、Sn−Bi系合金、Sn−Zn系合金、Sn−Zn−Bi系合金もしくは純粋なInで構成されている。具体的なPbはんだ4の組成率は、例えばSn−In系合金の場合はSn−14.5Inを下限としてInの含有割合がそれ以上(より好ましくはSn−14.5In〜Sn−16.5In)、Sn−Bi系合金の場合はSn−10Bi〜Sn−99.9Biの範囲(より好ましくは、Sn−55Bi〜Sn−59Biの範囲)、Sn−Zn系合金の場合はSn−7Zn〜Sn−9Znの範囲、Sn−Zn−Bi系合金の場合はSn−8Zn−3Siとされている。
なお、図2では、DBA基板1a側を載せたが、DBA基板1b側に関しても同様であり、Pbフリーはんだ4も上記と同様の構成とされている。
次に、上記のように構成される本実施形態の半導体装置の実装方法について説明する。
上記構造の半導体装置は、放熱板2の表面に箔状もしくはペースト状のPbフリーはんだ4を形成したのち、IGBT3を搭載したDBA基板1a、1bをPbフリーはんだ4の上に搭載した状態でリフロー処理を行うことで、Pbフリーはんだ4を溶融させ、その後、Pbフリーはんだ4を固化させることでDBA基板1a、1bを放熱板2にはんだ付け実装することで得られる。
具体的には、はんだ付実装を、水素/窒素比率が約20%雰囲気でピーク温度を約320℃まで上昇させ、その後冷却するという一般的なリフロープロファイル条件にて行っている。
このようにすると、上記のように構成されたPbフリーはんだ4の固相線温度が200℃以下となっていることから、仮にSn−Ag系合金で構成した場合と比較して、溶融したPbフリーはんだ4が固化してから室温になるまでの温度差を小さくすることができる。
このため、Pbフリーはんだ4を溶融した後の冷却によって放熱板2とDBA基板1a、1bとの熱膨張差のバイメタル効果によって反りが発生することを抑制することが可能となる。したがって、反り許容範囲を超える反りが発生してしまうことが防止できる。さらに、上記のような構成のPbフリーはんだ4に関して、0.2%耐力が20MPa以下(好ましくは15MPa以下)の組成のものを選択すれば、はんだの塑性変形によって応力緩和され、反りが戻るため、より上記効果を得ることが可能となる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、半導体装置に備えられる半導体素子としてIGBTを例に挙げ、半導体素子搭載基板をIGBTを搭載するIGBT搭載基板として説明したが、他の素子、例えばパワーMOSFETなどを搭載するものであっても構わない。
また、半導体素子搭載基板の例としてAlNで構成されるDBA、DBC基板を挙げたが、Al23などで構成されるものに対しても本発明を適用することができる。
さらに、CuMoで構成される放熱板2を例に挙げたが、Cu、Al、Moなど他の金属もしくは合金で構成されるものに対しても本発明を適用することができる。
本発明の第1実施形態における半導体装置の斜視図である。 図1に示す半導体装置の部分断面図である。 バイメタル効果による反りの発生メカニズムを表した図である。 Pbフリーはんだの組成を変えた場合の最大反り量を示すグラフである。 Sn−In系合金における組成率−固相線温度特性である。 Sn−Bi系合金における組成率−固相線温度特性である。 Sn−Zn系合金における組成率−固相線温度特性である。 (a)は、Pbフリーはんだを構成する材料を色々と変えて反り量の変化を調べたときの結果を示すグラフ、(b)は、Sn−In系合金におけるInの比率を変えて反り量の変化を調べたときの結果を示すグラフである。 線膨張係数差ΔαおよびIGBT搭載基板の基板サイズと反り判定の結果との関係を表した図表である。 IGBT搭載基板の材料として線膨張係数差Δαが4ppmとなるものを選択した場合におけるIGBT搭載基板の基板サイズと反りの関係を調べた結果を示すグラフである。 IGBT搭載基板の基板サイズを50mmとして、IGBT搭載基板の材料を変えることで線膨張係数差Δαを変え、反り量がどのように変化するかを調べた結果を示すグラフである。
符号の説明
1a、1b…DBA基板、2…放熱板、3…IGBT、4…Pbフリーはんだ。

Claims (10)

  1. Pbフリーはんだ(4)を介して、放熱板(2)の上に半導体素子(3)が備えられた半導体素子搭載基板(1a、1b)を接合することで構成された半導体装置において、
    前記Pbフリーはんだ(4)として、固相線温度が200℃以下となるSn−In系合金、Sn−Bi系合金、Sn−Zn系合金、Sn−Zn−Bi系合金もしくはInが用いられていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記Pbフリーはんだ(4)は、Sn−10Bi〜Sn−99.9Biによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記Pbフリーはんだ(4)は、Sn−55Bi〜Sn−59Biで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記Pbフリーはんだ(4)は、Inの組成率が14.5%以上となるSn−In系合金で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記Pbフリーはんだ(4)は、Sn−14.5In〜Sn−16.5Inによって構成されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記Pbフリーはんだ(4)は、Sn−7Zn〜Sn−9Znによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記放熱板(2)の熱膨張係数と前記半導体素子搭載基板(1a、1b)の熱膨張係数の差(Δα)が4ppm以上となっていることを特徴とする請求項1な
    いし6のいずれか1つに記載の半導体装置。
  8. 前記放熱板(2)がCuMo、CuまたはAlで構成され、前記半導体素子搭載基板(1a、1b)がAlN、SiNまたはAl23で構成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の半導体装置。
  9. 前記半導体素子搭載基板(1a、1b)は、長手方向の長さが30mm以上となっていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の半導体装置。
  10. 前記半導体素子搭載基板(1a、1b)は、長手方向の長さが50mm以上となっていることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
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