JP2007120349A - バルブ故障診断装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】バルブ故障診断装置により、EGR装置を備えた内燃機関が有するタンブルコントロールバルブ等のバルブの故障を好適に診断できるようにする。
【解決手段】バルブ故障診断装置は、排気ガスの一部を吸気系にEGRガスとして還流させるEGR装置を有する内燃機関に備えられており、該内燃機関の燃焼室で発生するタンブル流を開閉動作により調整するタンブルコントロールバルブにおける、開閉動作に係る故障を診断する。バルブ故障診断装置は、EGR率を取得するEGR率取得手段と、内燃機関のトルク変動値を取得するトルク変動値取得手段と、取得されたEGR率が所定EGR閾値より大きい場合に、取得されたトルク変動値に基いて、故障を診断する故障診断手段とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】バルブ故障診断装置は、排気ガスの一部を吸気系にEGRガスとして還流させるEGR装置を有する内燃機関に備えられており、該内燃機関の燃焼室で発生するタンブル流を開閉動作により調整するタンブルコントロールバルブにおける、開閉動作に係る故障を診断する。バルブ故障診断装置は、EGR率を取得するEGR率取得手段と、内燃機関のトルク変動値を取得するトルク変動値取得手段と、取得されたEGR率が所定EGR閾値より大きい場合に、取得されたトルク変動値に基いて、故障を診断する故障診断手段とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置を備えた内燃機関が有するタンブルコントロールバルブの故障を好適に診断するバルブ故障診断装置及び方法に関する。
エンジンの熱効率を上げるためには、EGR装置などの排気ガス循環装置が用いられることがある。希薄燃焼時には燃料分布が不均一になりやすく、係る状態でEGR装置により排気ガスが循環されると燃焼が不安定になりやすい。このような状況を回避するためには、タンブルコントロールバルブ或いはスワールコントロールバルブを利用シリンダ内にタンブル流或いはスワール流のような渦流発を形成・制御することが有効である。しかし、このようなバルブを利用すると、その開閉制御が不能になってしまう不具合があり、これはトルク変動の悪化につながり得る。
そこで、このような不具合に対処するため、例えば燃焼速度等の燃焼状態からスワールコントロールバルブの故障診断を行う技術が提案されている(特許文献1参照)。また、エンジンの燃焼状態からスワールコントロールバルブの故障を診断するための技術が開示されている(特許文献2参照)。更に、EGR装置を有するエンジンにおいて、燃焼変動状態に応じてスワールコントロールバルブの開度を制御する技術が提案されている(特許文献3参照)。ハイブリッド車両が有するモータジェネレータのトルク反力によりエンジンの燃焼状態を判断するための技術が提案されている(特許文献4参照)。
しかしながら、例えば前述の各特許文献に開示されている技術には、以下のような問題が生じ得る。
即ち、特許文献1及び特許文献2に開示された技術ではEGR装置について考慮されていない。そのため、EGR装置を搭載した車両に係る燃焼速度とタンブルコントロールバルブの故障との関係性を、EGR装置を搭載していない車両の場合と同様に取り扱うことになり、故障診断精度が十分確保されない可能性がある。また、特許文献3に開示された技術ではEGR装置について考慮されているものの、バルブの開度制御にとどまり、故障時に対応できない可能性がある。更に、特許文献4に開示された技術では判断された燃焼状態をタンブルコントロールバルブの故障診断に用いることについて考慮されていない可能性がある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みてなされたものであり、EGR装置を備えた内燃機関が有するタンブルコントロールバルブ等のバルブの故障を診断可能であるバルブ故障診断装置を提供することを課題とする。
本発明のバルブ故障診断装置は上記課題を解決するために、排気ガスの一部を吸気系にEGRガスとして還流させるEGR装置を有する内燃機関に備えられており、該内燃機関の燃焼室で発生するタンブル流を開閉動作により調整するタンブルコントロールバルブにおける、前記開閉動作に係る故障を診断するバルブ故障診断装置であって、前記吸気系の吸気量に対する前記還流されるEGRガス量の比率であるEGR率を取得するEGR率取得手段と、前記内燃機関のトルク変動値を取得するトルク変動値取得手段と、前記取得されたEGR率が所定EGR閾値より大きい場合に、前記取得されたトルク変動値に基いて、前記故障を診断する故障診断手段とを備える。
本発明のバルブ故障診断装置によれば、その動作時には、内燃機関に備えられたタンブルコントロールバルブにおける開閉動作に係る故障が、次のように診断される。ここに「内燃機関」とは、典型的には車両に備わると共に燃料の燃焼を動力に変換する機関を包括する概念であり、例えば、ガソリン又は軽油などを燃料とするエンジンなどを指す。「タンブルコントロールバルブ」とは、周知のタンブルコントロールバルブであり、内燃機関の燃焼室で発生するタンブル流の強さの指標であるタンブル比を、その開閉により調整するバルブである。タンブルコントロールバルブは、例えば吸気系の流路に設けられ、例えばコントローラ等を備えるタンブル比調整手段からの命令によって開閉されることにより、流路を通過する混合気の流速を調整し、タンブル比を変えることが可能である。「タンブル比」は、具体的には、クランク軸1回転あたりの吸気の縦方向回転数として取得される。タンブルコントロールバルブの開閉動作は、例えば、車両に備わる制御装置がタンブルコントロールバルブの駆動部分に対して開閉命令することで実施される。また、調整結果はトルク変動値として捕らえられるため、タンブル比の検出は不要である。
このようなタンブルコントロールバルブにおける開閉動作に係る故障検出の際には先ず、例えば排気センサ、コントローラ等を備えるEGR率取得手段によって、EGR率が取得される。ここに「EGR率取得手段」とは、EGR率を直接的に或いは間接的に取得する手段である。EGR率取得手段は、例えば、吸気系に設けた排気センサを備え、これにより直接的に取得、即ち検出するように構成されてもよいし、制御装置に保持されたEGRバルブの開度指示信号から間接的に特定するように構成されてもよい。
このようなEGR率の取得と相前後して又は並行して、例えばコントローラ等を備えるトルク変動値取得手段によって、内燃機関のトルク変動値が取得される。トルク変動値取得手段は、例えば、当該内燃機関と共にハイブリッド型の動力出力装置を構成するモータジェネレータにおけるトルク反力を演算により求めることで、トルク変動値を取得するように構成されてもよいし、センサによりトルク変動値を検出するように構成されてもよい。
以上のように、EGR率の取得とトルク変動値の取得が行われると、続いて、例えばコントローラ等を備える故障診断手段によって、取得されたEGR率が所定EGR閾値より大きい場合に、取得されたトルク変動値に基いて、故障が診断される。逆に、取得されたEGR率が所定EGR閾値より小さい場合(又は大きくない場合)には、故障が診断されることはない。取得されたEGR率が所定EGR閾値より大きい場合には、例えば、取得されたトルク変動値が、EGR率に応じて定まる(言い換えれば、EGR率の所定関数として規定される)トルク変動許容値と比較されることで、タンブルコントロールバルブの故障が診断される。ここに「トルク変動許容値」とは、車両のドラビリの良し悪しを分ける閾値である。つまり、実際のトルク変動値がトルク変動許容値よりも大きい場合には、ドラビリが悪いということになる。一般に、エンジン回転数一定且つ負荷一定時には、EGR率の上昇に伴いトルク変動値も上昇する。この傾向はタンブルが弱ければ弱いほど強い、即ち、タンブルが弱いほどトルク変動値は大きくなる傾向がある。このような場合、タンブル比調整手段によって、タンブル比を大きくすることが有効である。ところが、係るタンブル比調整をしたにも拘らず、トルク変動値がトルク変動許容値を下回らない場合、或いは超えてしまう場合が、あり得る。この場合には、タンブル比調整は開閉命令にとどまり、実際のタンブルコントロールバルブの開度は命令通りには変わっていないと推定され、係る場合を、故障診断手段は「タンブルコントロールバルブが故障している」と診断可能となる。他方で、係るタンブル比調整をした結果、トルク変動値がトルク変動許容値を下回る場合には、実際のタンブルコントロールバルブの開度が命令通りに変わっていると推定され、「タンブルコントロールバルブが故障していない(即ち、正常である」と診断可能となる。より一般には、トルク変動値は、タンブルコントロールバルブの開閉動作に係る故障の有無や故障の程度に応じて変化するので、トルク変動値に基いて、係る故障を診断することが可能となる。
特に、このような故障の有無や故障の程度に応じたトルク変動値の変化は、EGR値が、ある程度大きいと、顕在化する。従って、本発明の如くに故障診断手段によって、EGR率が大きいために診断精度が相対的に高い状態において、故障を診断することで、高い精度での診断が可能となるのである。
以上のように本発明によれば、EGR装置の影響(EGR率)も考慮した上で、タンブルコントロールバルブの故障を診断することが可能である。従って、EGR装置を有する車両において、タンブルコントロールバルブの故障診断精度が向上されることとなる。
本発明のバルブ故障診断装置の一態様では、前記内燃機関は、モータジェネレータと組み合わされることで、ハイブリッド型の動力出力装置に用いられ、前記トルク変動値取得手段は、前記モータジェネレータにおけるトルク反力から、前記トルク変動値を取得する。
この態様によれば、モータジェネレータにおけるトルク反力から、トルク変動値を容易に且つ比較的高精度で取得することが可能となる。この際、トルク変動値の検出センサ或いはトルクセンサは不要となるので、装置構成を簡略化する上で有利である。
本発明のバルブ故障診断装置の他の態様では、前記故障診断手段は、前記取得されたトルク変動値が所定トルク変動許容値よりも大きい場合に、前記開閉動作に故障があると診断し、前記取得されたトルク変動値が前記所定トルク変動許容値よりも小さい場合に、前記開閉動作に故障がないと診断する。
この態様によれば、故障診断手段によって、取得されたトルク変動値と、所定トルク変動許容値との大小比較によって、比較的簡単且つ高い精度で、開閉動作に故障があるか否かを診断可能となる。
この態様では、前記所定トルク変動許容値は、前記取得されたEGR率に応じて可変に設定められてもよい。
このように構成すれば、現在のEGR率に応じて適切なトルク変動許容値と、取得されたトルク変動値とを比較することが可能となる。但し、簡易には、予め設定された、即ち固定された、即ちEGR率によらずに一定のトルク変動許容値を用いることも可能である。更に、EGR率を唯一のパラメータとして可変に設定するのではなく、これに加えて又は代えて、例えばエンジン回転数或いは負荷である運転領域に応じて、トルク変動許容値を可変に設定することも可能である。いずれにせよ、運転状態に応じて、臨機応変に対応することが可能となる。
この所定トルク変動許容値を用いる態様では、前記故障診断手段は、前記取得されたEGR率が前記所定EGR閾値より大きく且つ、前記取得されたトルク変動値が前記所定トルク変動許容値よりも大きい場合には、前記タンブルコントロールバルブが開故障していると診断してもよい。
このように構成すれば、単に前記タンブルコントロールバルブが故障したか否かのみならず、開故障(つまりタンブルコントロールバルブが開いた状態で故障)しているか否かまで診断することが可能となる。
この所定トルク変動許容値を用いる態様では、前記故障診断手段は、タンブル比が所定タンブル比閾値以上となるように調整が行われる際に、該調整の前後において、前記取得されたトルク変動値が相対的に前記所定トルク変動量閾値以上変わらない場合には、前記タンブルコントロールバルブが故障していると診断してもよい。
このように構成すれば、タンブルコントロールバルブの故障を様々な角度から検討することが可能となる。ここでは、タンブル比調整による作用が、トルク変動値の変化という効果として現れているか否かを、絶対的(例えばトルク変動許容値)にではなく、相対的に判断する。ここに「所定タンブル比閾値」とは、所謂「タンブル強」と「タンブル弱」との閾値である。この値は、タンブルコントロールバルブが故障する際のタンブル比を、実験的、シミュレーション的或いはリアルタイム的に求めることで、定めてもよい。具体的に例えば1.6である。また、「所定変動閾値」とは、タンブル比調整とトルク変動値の変化との因果関係を客観的に示すに足る値である。この値は、各タンブル比におけるタンブルコントロールバルブが故障する際のトルク変動値を、予め実験的、シミュレーション的に求めることで定めることができる固定値の他、タンブル比調整前のトルク変動値やEGR率或いは運転領域等によってリアルタイム的に求められる変動値であってもよい。
本発明のバルブ故障診断装置の他の態様では、前記EGR装置は、EGRバルブの開度指示値を変更することで前記EGR率を調整しており、前記EGR率取得手段は、前記EGR率を前記EGRバルブの開度指示値によって特定する。
この態様によれば、EGR率は、EGR率取得手段によって、EGRバルブの開度指示値によって特定される。ここで、車両の制御装置からEGR装置に対して送られてくるEGRバルブの開度指示値と、EGR率との間には所定の関係がある。具体的には、EGRバルブの開度指示値が相対的に開けば、EGR率は相対的に上昇する。従って、EGR率取得手段は、この関係を利用してEGR率を間接的に特定することが可能となる。この際、EGR率を特定するために新たなセンサを設置することが不要となる。
本発明のバルブ故障診断装置の他の態様では、前記内燃機関は、前記タンブルコントロールバルブに代えて又は加えて、前記内燃機関の燃焼室で発生するスワール流を開閉動作により調整するスワールコントロールバルブを備えており、前記故障診断手段は、前記タンブルコントロールバルブに代えて又は加えて、前記スワールコントロールバルブの故障を診断する。
この態様によれば、その動作時には、取得されたEGR率が所定EGR閾値より大きい場合に、取得されたトルク変動値に基いて、故障診断手段により、スワールコントロールバルブの故障が診断される。ここに、スワールコントロールバルブもタンブルコントロールバルブと同様に、当該バルブの開度に応じてスワール比(スワール流の強さ)が変更され、最終的に前記トルク変動値を変えることが可能な筈である。従って、スワールコントロールバルブの開度を変更したにも拘らず、前記検出されるトルク変動値が予想されるほど変化なければ、スワールコントロールバルブに何らかの故障があるとの診断が可能となる。このように、タンブルコントロールバルブの故障のみならず、スワールコントロールバルブの故障も診断することが可能となる。
本発明のバルブ故障診断方法は上記課題を解決するために、排気ガスの一部を吸気系にEGRガスとして還流させるEGR装置を有する内燃機関に備えられており、該内燃機関の燃焼室で発生するタンブル流を開閉動作により調整するタンブルコントロールバルブにおける、前記開閉動作に係る故障を診断するバルブ故障診断方法であって、前記吸気系の吸気量に対する前記還流されるEGRガス量の比率であるEGR率を取得するEGR率取得工程と、前記内燃機関のトルク変動値を取得するトルク変動値取得工程と、前記取得されたEGR率が所定EGR閾値より大きい場合に、前記取得されたトルク変動値に基いて、前記故障を診断する故障診断工程とを備える。
この態様によれば、上述した本発明のバルブ故障診断と同様に、EGR装置の影響(EGR率)も考慮した上で、タンブルコントロールバルブの故障を診断することが可能である。従って、EGR装置を有する車両においては、診断精度の向上が期待される。
尚、本発明のバルブ故障診断方法においても、上述した本発明のバルブ故障診断の各種態様と同様の各種態様が可能である。
以下、この発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
先ず本実施形態に係るバルブ故障診断装置が設けられた車両の構成を、図1、図2、図3及び図4を参照して、その基本動作と共に説明する。ここに、図1は、本実施形態に係るバルブ故障診断装置を備えた車両の模式図であり、図2は図1を補足するために車両1を図1とは別の視点から表現した図であり、本実施形態に係るハイブリッドシステム及びハイブリッド車両の図式的なシステム系統図である。また、図3は本実施形態に係るエンジンの回転数及び負荷に応じたEGR装置の動作状態を示す特性図であり、図4は本実施形態に係るエンジンの回転数及び負荷に応じたタンブルの強弱を示す特性図である。
図1において、本実施形態に係る車両1は、エンジン200(シリンダ201、吸気管206、タンブルコントロールバルブ207、排気管210及びEGR装置229を含む)、モータジェネレータMG1及びそれらを制御する制御装置100を備えて構成される。
シリンダ201は、その内部で混合気を爆発させることが可能に構成されている。該爆発により生じる図示しないピストンの往復運動が図示しないクランクシャフトの回転運動に変換され、車両1の運動が可能となる。
吸気管206は、シリンダ201内部と吸気バルブ208の開閉によって連通状態が制御されている。従って、吸気管206において、外部から吸入された空気(即ち、吸入空気)と、図示しないインジェクタから噴射された燃料とが混合され(即ち、混合気を形成し)、吸気バルブ208を介してシリンダ201に供給されることとなる。
タンブルコントロールバルブ207は、本発明に係るバルブ故障診断装置の診断対象であり、燃焼を安定させるため、電気的に接続された制御装置100から受ける信号に従って吸気管206を開閉可能に設置されている。具体的には、タンブルコントロールバルブ207によって吸気管206の流路面積が相対的に小さくなり、それに伴い吸気管206からの流速が相対的に増し、シリンダ201内で相対的に大きなタンブル流が生じて燃焼を安定させることとなる。この作用は特にEGR装置229の働きにより希薄燃焼をしている場合に有効である。ここで仮に、タンブルコントロールバルブ207がEGR装置229の作動時に故障してしまうと、故障診断が困難となる。
排気管210は、シリンダ201内部で発生する排気ガスを、吸気バルブ208の開閉に連動して開閉する排気バルブ209を介して排気することが可能に構成されている。
EGR装置229は、EGRパイプ227及びEGRバルブ228を備え、前述の排気ガスの一部を吸気管206へと環流することが可能に構成されている。
EGRパイプ227は、排気管210と、吸気管206における図示しないスロットルバルブ下流側とを繋ぐ管状部材であり、その中を排気ガスが通り抜ける。
EGRバルブ228は、EGRパイプ227に設けられた電磁制御弁である。EGRバルブ228は、制御装置100から供給される開度制御信号によってその開度が制御され、係る開度に応じ、EGRパイプ227における排気管210側と吸気管206側との連通面積が変化する(即ち、EGR率が変化する)構成となっている。
係る構成の下、EGR装置229は、排気管210に排出される排気ガスの一部を、EGRバルブ228の開度に応じて吸気管206に循環させることが可能に構成されている。
モータジェネレータMG1は、図2に示す本実施形態に係るハイブリッドシステム10における発電機及び充電器として適宜使用されており、これを利用して、エンジン200のトルク変動を検出することが可能である。ここに、図2は本実施形態に係るハイブリッドシステム及びハイブリッド車両の図式的なシステム系統図である。
ここで、図2に示すハイブリッドシステム10は、制御装置100、エンジン200、モータジェネレータMG1、モータジェネレータMG2、動力分割機構300、インバータ400、バッテリ500及びSOC(State Of Charge)センサ510を備え、伝達機構21を介して車輪22の制駆動状態即ちハイブリッド車両20の走行状態を制御するシステムであり、その基本動作はTHS(Toyota Hybrid System:商品名)に代表される周知のハイブリッドシステムと同様である。
ここで特に、モータジェネレータMG1にはシリンダ201の燃焼によるエンジン200のトルクが分配されており、モータジェネレータMG1は、係る分配されたトルクを打ち消す向きに(即ち、モータジェネレータMG1が発電機として使用される回転方向に)、係る分配されたトルクと等しい大きさのトルク(即ち、トルク反力)を発生させるように、制御装置100によって制御されている。このようにして、エンジン200のトルクは、モータジェネレータMG1を介しトルク反力として取得されることとなる。
再び図1に戻り、制御装置100は、本発明に係る「EGR率取得手段」の一例としてのEGR率特定部101、タンブル比調整部102、本発明に係る「トルク変動値取得手段」の一例としてのトルク変動特定部103及び本発明に係る「故障診断手段」の一例としての故障診断部110を備えて構成される。これらは好適には、周知の電子制御ユニット(Electronic Control Unit:ECU)、中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)、制御プログラムを格納した読み出し専用メモリ(Read Only Memory:ROM)、各種データを格納する随時書き込み読み出しメモリ(Random Access Memory:RAM)等を中心とした論理演算回路として構成されている。更に、SOCセンサ510等の各種センサからの入力信号を受ける入力ポート及び、タンブルコントロールバルブ207等の各種アクチュエータに制御信号を送る出力ポートに対して、バスを介して接続されている。
EGR率特定部101は、車両の動作条件に応じてEGRバルブ227の開閉を制御し、EGR率を好適に制御することが可能に構成されている。例えば、図3に示すようにエンジン回転数及び負荷を夫々各軸に配してなるマップにおいて、エンジン回転数及び負荷に応じて、EGR導入領域とEGR非導入領域とが切り分けられており、これに基づいてEGRバルブ227の開閉が制御されることとなる。ここで、「EGR導入領域」とは、エンジン回転数及び負荷が夫々十分に小さく、EGRガスが導入されても「燃焼状態が良好に維持」されると想定される条件をいう。逆に、「EGR非導入領域」とは、エンジン回転数及び負荷が夫々十分に大きく、EGRガスが導入されると「燃焼状態が良好に維持」されない可能性があると想定される条件をいう。尚、「燃焼状態が良好に維持」されるか否かは例えば、ドライバビリティの悪化が実用上問題とならない程度の燃焼状態であるか否かということを指し、その境界は予め実験的に、経験的に或いはシミュレーションなどに基づいてその基準が設けられていてもよい。また、エンジン回転数及び負荷とスロットル開度には所定の関係があるので、図示しないスロットル開度に応じてEGRバルブ227の開度を制御してもよい。更に、図3では、「EGR導入領域」或いは「EGR非導入領域」に応じて2値の開閉制御をするように見えるが、EGR導入領域においてEGR率特定部101はEGRバルブ227を2値以上で連続的に開度制御することも可能である。
タンブル比調整部102は、車両の動作条件(好適にはエンジン回転数及び負荷)に応じて、タンブルコントロールバルブ227の開閉によってタンブル比を調整することが可能に構成されている。具体的には、図4に示すようにエンジン回転数及び負荷を夫々各軸に配してなるマップにおいて、エンジン回転数及び負荷に応じて、「タンブル強領域」と「タンブル弱領域」とが切り分けられており、これに基づいてタンブルコントロールバルブ227の開閉が制御されることとなる。ここで「タンブル強領域」は図3の「EGR導入領域」に対応しており、導入されたEGRガスをかき混ぜて燃焼を安定させるべく、タンブルを比較的強く(例えば、タンブル比が1.6以上に)なるようにタンブルコントロールバルブ207の開度が制御される領域である。逆に、「タンブル弱領域」とは、「EGR非導入領域」に対応しており、EGRガスが導入されていないため、特にタンブルを強くする必要のない領域である。
再び図1に戻り、トルク変動特定部103は、トルク変動値を検出することが可能である。具体的には、本実施形態の如くモータジェネレータMG1を介しトルク反力として取得されるエンジン200のトルクの変化量である。若しくは、トルクの変動は機関回転数の変動を伴うため、トルク変動値は、エンジン200の回転数の変化率又は変化量などであってもよい。また、トルクの変動は燃焼圧の変動と相関するものであるから、エンジン200に燃焼圧検出手段(例えば筒内圧センサ)が備わる場合には、係るトルク変動値とは、筒内圧の如き燃焼圧の変化率又は変化量などであってもよい。即ち、トルクの変動に対応して変動する物理量である限りにおいて、トルク変動値は、必ずしもトルクに基づいて得られる値でなくてもよい趣旨である。
故障診断部110は、タンブル比調整部102の制御量に対するトルク変動の度合いの変化に基づいて、タンブルコントロールバルブ207が故障しているか否かを診断する。この具体的な診断手順は、後ほど図5を参照して詳述する。
以上図1から図4に示すように、本実施形態に係るバルブ故障診断装置は、タンブルコントロールバルブ207が故障しているか否かを精度良く診断することが可能となる。
次に、本実施形態に係る所定EGR率EGR1におけるタンブル強度とトルク変動値との関係について、図4及び図5に加えて、図6を参照して説明する。ここに、図5は本実施形態に係る所定EGR率におけるタンブル強度とトルク変動値TFとの関係を示す特性図である。尚、図5において、「エンジン回転数」及び「負荷」は一定であるとする。
一般に、ある運転領域(エンジン回転数一定、負荷一定)において、同じEGR率(EGR開度)におけるトルク変動値は、タンブル強度によって異なる。具体的に例えば、EGR率がEGR1である際、タンブル強領域に於けるトルク変動値TF1は、タンブル弱領域に於けるトルク変動値TF2に比べて小さくなる。これは、強いタンブル流により混合気が均一化して燃焼が安定化するためである。
従って、EGR率特定部101によって特定されるEGR率が所定EGR閾値より大きい場合には、タンブル比調整部102によって以下のようなタンブル比の調整が行われる。即ち、図4に係るEGR導入領域(即ち、エンジン回転数及び負荷が夫々十分に低く、EGR率を運転領域)に於いて、EGR率特定部101はEGR率が所定EGR閾値より大きくなるようにEGRバルブ227の開度を調整する。また、係るEGR率の上昇に伴って上昇するトルク変動を抑制するために、タンブル比調整部102は、タンブル比が相対的に高くなるようにタンブルコントロールバルブ207の開度を閉側に調整する(図3の「タンブル強領域」参照)。
係るタンブル比調整部102による制御が行われた場合には、トルク変動特定部103により検出されるトルク変動値TFは、例えばトルク変動値TF1のようにトルク変動許容値TF_Lを下回り、燃焼は安定化してドラビリも好適に保たれる筈である。
ところが、係る制御にも拘らずトルク変動値TFがトルク変動許容値TF_Lを下回らない場合もあり得る。このような場合にはタンブル比調整部102からタンブルコントロールバルブ207にかけて何らかの故障があると解される。具体的には、タンブルコントロールバルブ207等の各種アクチュエータに制御信号を送る出力ポートの異常、該出力ポートからタンブルコントロールバルブ207までを結ぶ電気系の異常、タンブルコントロールバルブ207の駆動部分(モータ等)の異常或いはタンブルコントロールバルブの固着等の故障が発生していると診断されることとなる。
以上図5に示すように、ある運転領域(エンジン回転数一定、負荷一定)において、所定EGR率におけるタンブル強度とトルク変動値TFとの関係を利用することで、タンブルコントロールバルブ207の故障診断を行うことが可能となる。
次に、本実施形態に係るバルブ故障診断装置の動作処理について、図1から図5に加えて、図6を参照して説明する。ここに図6は本実施形態に係るバルブ故障診断装置の動作処理を示すフローチャートである。
図6において先ず、エンジン200の回転数、負荷率及びEGR率等、運転領域を特定する物理量が取得される(ステップS1010)。係る運転領域に基づいて、制御装置100はEGRバルブ227の開度指示値を決定し(図3参照)、該指示値に従ってEGR装置229はEGRバルブ227を開閉し、タンブル比調整部102はタンブルコントロールバルブ207の開度によりタンブル比の強弱を調整する(図4参照)。
続いて、故障診断部110は、取得されたEGR率が所定EGR閾値より大きいか否かを判定する。(ステップS1020)。タンブルコントロールバルブ207の故障の有無や故障の程度に応じたトルク変動値の変化は、EGR値が、ある程度大きくないと、顕在化しないからである。ここで、取得されたEGR率が所定EGR閾値以下である場合には、以降の処理を行わず、ステップS1010に戻る(ステップS1020:YES)。他方、取得されたEGR率が所定EGR閾値と比べて同等か或いはそれより小さい場合には、引き続き以下に記載する処理が行われる(ステップS1020:NO)。
具体的には、トルク変動特定部103が、モータジェネレータMG1のトルク反力から、トルク変動値TFを取得する(ステップS1030)。
そして、取得されたトルク変動値TFが、運転時のトルク変動許容値TF_Lよりも大きいか否かが判断される(ステップS1040)。尚、好適には、この判断は図4に係る「タンブル強領域」でなされる。即ち、EGR率特定部102がEGRバルブ227の開度指示値等からEGR率(EGR1)を取得し、該取得されたEGR率EGR1の元で必要とされるタンブル比が、図4に係る「タンブル強領域」に該当する時(この時、EGR率は、図3の「EGR導入領域」に該当)、トルク変動値TFの大小が判断される。
ここで、トルク変動値TFがトルク変動許容値TF_L以下である場合(ステップS1040:No)には、タンブルコントロールバルブ207には特に故障がないと故障診断部110によって診断される。タンブルコントロールバルブ207が正常に動作しておらず、タンブルが弱いままでは、係る「タンブル強領域」においてトルク変動値TFはトルク変動許容値TF_Lを越えてしまうはずだからである。その後、上述したステップS1010に戻り、ステップ1010からステップ1040に係る診断処理を所定の間隔毎に実行する。
他方、トルク変動値TFがトルク変動許容値TF_Lよりも大きい場合(ステップS1040:Yes)には、故障診断部110がタンブルコントロールバルブ207に何らかの故障があると診断する(ステップS1050)。
この際、タンブルコントロールバルブ207に故障がある旨が、図示しない異常通知手段によって運転者等に通知される(ステップS1060)。具体的に例えば、MILランプを点灯して運転者に危険を警告する。
その後、退避走行モードに切替えられる(ステップS1070)。ここで、退避走行モードとは、燃焼状態の劣化を招かないように、エンジン200及びモータジェネレータMG2を制御するモードであり、周知の退避走行モードを採用してよい。
以上説明した実施形態によれば、タンブルコントロールバルブの故障を比較的精度良く診断することが可能となる。またその際、故障診断用の特別なセンサを新たに設置する必要もないため、エンジン側のコストアップも極力抑えられる。
また、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態にて実施してよい。例えば、本実施形態ではシリンダ内に正タンブル流を形成しているが、本発明はシリンダ内に逆タンブル流を形成する吸気ポートを備えた内燃機関にも適用可能である。また、上述の実施形態に係る診断対象はタンブルコントロールバルブだが、その他のシリンダ内の空気の流れを制御するための装置(例えばスワールコントロールバルブ)を備えた内燃機関にも適用可能である。このような変形形態に係るバルブ故障診断装置が設けられた車両の構成を、図7を参照して説明する。ここに、図7は、変形形態に係るバルブ故障診断装置を備えた車両の模式図である。尚、図1中の同一或いは相当部分には同一符号を付し、その説明は適宜省略する。
図7において、変形形態に係る車両1は、図1のタンブルコントロールバルブ207及びタンブル比調整部102に加えて又は代えてスワールコントロールバルブ1207及びスワール比調整部1102を備えて構成される。
スワールコントロールバルブ1207は、シリンダ201内の燃焼を安定させるため、電気的に接続された制御装置100から受ける信号に従って吸気管206を開閉可能に設置されている。
スワール比調整部1102は、制御装置100に備えられており、スワールコントロールバルブ1207を車両の動作条件(好適にはエンジン回転数及び負荷)に応じて開閉し、スワール比(スワール流の強さ)を調整することが可能に構成されている。
この構成によれば、スワールコントロールバルブ1207もタンブルコントロールバルブ207と同様に、当該バルブの開度に応じてスワール比が変更され、最終的に前記トルク変動値を変えることが可能な筈である。従って、スワールコントロールバルブ1207の開度を変更したにも拘らず、前記検出されるトルク変動値が予想されるほど変化なければ、スワールコントロールバルブ1207に何らかの故障があるとの診断が可能となる。
以上のように、タンブルコントロールバルブ207の故障のみならず、スワールコントロールバルブ1207の故障も診断することが可能となるのである。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うバルブ故障診断装置もまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1…車両、100…制御装置、101…EGR率特定部、102…タンブル比調整部、103…トルク変動特定部、110…故障診断部、200…エンジン、206…吸気管、207…タンブルコントロールバルブ、208…吸気バルブ、201…シリンダ、209…排気バルブ、210…排気管、227…EGRバルブ、228…EGRパイプ、229…EGR装置、MG1及びMG2…モータジェネレータ、10…ハイブリッドシステム、20…ハイブリッド車両、21…伝達機構、22…車輪、300…動力分割機構、400…インバータ、500…バッテリ、510…SOCセンサ、1207…スワールコントロールバルブ、1102…スワール比調整部
Claims (9)
- 排気ガスの一部を吸気系にEGRガスとして還流させるEGR装置を有する内燃機関に備えられており、該内燃機関の燃焼室で発生するタンブル流を開閉動作により調整するタンブルコントロールバルブにおける、前記開閉動作に係る故障を診断するバルブ故障診断装置であって、
前記吸気系の吸気量に対する前記還流されるEGRガス量の比率であるEGR率を取得するEGR率取得手段と、
前記内燃機関のトルク変動値を取得するトルク変動値取得手段と、
前記取得されたEGR率が所定EGR閾値より大きい場合に、前記取得されたトルク変動値に基いて、前記故障を診断する故障診断手段と
を備えることを特徴とするバルブ故障診断装置。 - 前記内燃機関は、モータジェネレータと組み合わされることで、ハイブリッド型の動力出力装置に用いられ、
前記トルク変動値取得手段は、前記モータジェネレータにおけるトルク反力から、前記トルク変動値を取得することを特徴とする請求項1に記載のバルブ故障診断装置。 - 前記故障診断手段は、前記取得されたトルク変動値が所定トルク変動許容値よりも大きい場合に、前記開閉動作に故障があると診断し、前記取得されたトルク変動値が前記所定トルク変動許容値よりも小さい場合に、前記開閉動作に故障がないと診断することを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブ故障診断装置。
- 前記所定トルク変動許容値は、前記取得されたEGR率に応じて可変に設定されることを特徴とする請求項3に記載のバルブ故障診断装置。
- 前記故障診断手段は、前記取得されたEGR率が前記所定EGR閾値より大きく且つ、前記取得されたトルク変動値が前記所定トルク変動許容値よりも大きい場合には、前記タンブルコントロールバルブが開故障していると診断する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のバルブ故障診断装置。 - 前記故障診断手段は、タンブル比が所定タンブル比閾値以上となるように調整が行われる際に、該調整の前後において、前記取得されたトルク変動値が相対的に前記所定トルク変動量閾値以上変わらない場合には、前記タンブルコントロールバルブが故障していると診断する
ことを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載のバルブ故障診断装置。 - 前記EGR装置は、EGRバルブの開度指示値を変更することで前記EGR率を調整しており、
前記EGR率取得手段は、前記EGR率を前記EGRバルブの開度指示値によって特定する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のバルブ故障診断装置。 - 前記内燃機関は、前記タンブルコントロールバルブに代えて又は加えて、前記内燃機関の燃焼室で発生するスワール流を開閉動作により調整するスワールコントロールバルブを備えており、
前記故障診断手段は、前記タンブルコントロールバルブに代えて又は加えて、前記スワールコントロールバルブの故障を診断する
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のバルブ故障診断装置。 - 排気ガスの一部を吸気系にEGRガスとして還流させるEGR装置を有する内燃機関に備えられており、該内燃機関の燃焼室で発生するタンブル流を開閉動作により調整するタンブルコントロールバルブにおける、前記開閉動作に係る故障を診断するバルブ故障診断方法であって、
前記吸気系の吸気量に対する前記還流されるEGRガス量の比率であるEGR率を取得するEGR率取得工程と、
前記内燃機関のトルク変動値を取得するトルク変動値取得工程と、
前記取得されたEGR率が所定EGR閾値より大きい場合に、前記取得されたトルク変動値に基いて、前記故障を診断する故障診断工程と
を備えることを特徴とするバルブ故障診断方法。
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