JP2007118773A - シート駆動装置のロック構造 - Google Patents

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良昭 横田
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Abstract

【課題】押さえピンを用いることなくフックとアンカーとの係合状態を維持する。
【解決手段】レッグアッパ41をスイベルロア13に拘束するロック機構51をフック52とアンカー53で構成し、アンカー53に係合したロック位置71とアンカー53から離脱したアンロック位置72間でフック52を回動自在とする。フック取付ブラケット61とフック52間にコイルスプリング91を設け、支持側固定点92とフック52の回動中心101を結ぶ仮想直線102を想定した際に、ロック状態73ではコイルスプリング91を仮想直線102より上方側に配置してフック52を係合側回転方向103に付勢する。アンロック状態73ではコイルスプリング91を仮想直線102より下方側に配置してフック52を離脱側回転方向104に付勢する。
【選択図】図5

Description

本発明は、シートを移動する移動機構を備えたシート駆動装置のロック構造に関する。
従来、車両への乗降を支援する際には、シートを車室内位置と車室外位置との間で移動するシート駆動装置が用いられており、該シート駆動装置には、シートベルトのバックル側アンカレッジがシートに設けられている。
このシート装置は、図7に示すように、シートを保持するシート側構成部801にフック802が回動自在に設けられており、車体フロアに固定される車体側構成部には、前記フック802と係合するアンカー803が設けられている。
これにより、前記フック802が前記アンカー803に係合したロック状態811において衝撃が入力された際には、前記シートベルトに加えられる入力を、前記シート側構成部801及び前記車体側構成部を介して直接車体フロアで受けられように構成されている。
前記フック802は、コイルスプリング821によって前記アンカー803から離脱する方向へ常時付勢されており、前記フック802を前記アンカー803に係合した状態において、ロック作動レバー822の押さえピン823で前記フック802を押さえることによって前記ロック状態を維持できるように構成されている。
しかしながら、このようなシート駆動装置のロック構造においては、ロック状態を維持するために、フック802を押さえピン823で常に押さえていなければならなかった。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、押さえピンを用いることなく、フックとアンカーとの係合状態を維持することができるシート駆動装置のロック構造を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために本発明の請求項1のシート駆動装置のロック構造にあっては、シートを移動する移動機構が、車体に固定される車体側構成部と、該車体側構成部に対して変位されるシート側構成部とを備え、該シート側構成部を前記車体側構成部に対して変位して当該シート側構成部に設けられた前記シートを固定位置と変位位置との間で移動する一方、前記シート側構成部を前記車体側構成部に拘束するロック機構が、フック及び該フックと係合するアンカーにより構成され、前記フックを、該フックが前記アンカーと係合するロック位置と前記アンカーから離脱したアンロック位置との間で回動してロック状態及びアンロック状態を形成するシート駆動装置のロック構造において、前記フックと該フックを支持する支持側部材との間に伸縮方向に付勢力が生じる付勢部材を設け、該付勢部材の前記支持側部材への支持側固定点と前記フックの回動中心とを結ぶ仮想直線を想定した際に、前記ロック状態では前記付勢部材が前記仮想直線を境とした一方側に配置され、前記フックが前記アンカーに係合する係合側回転方向に付勢される一方、前記アンロック状態では前記付勢部材が前記仮想直線を境とした他方側に配置され、前記フックが前記アンカーから離脱する離脱側回転方向に付勢されるように、前記付勢部材の前記フックへのフック側固定点を設定した。
すなわち、ロック機構のフックをアンカーに係合したロック状態では、前記フックと支持側部材との間に設けられた付勢部材からの付勢力が前記フックに付与される。
このとき、前記付勢部材は、該付勢部材の前記支持側部材への支持側固定点と前記フックの回動中心とを結ぶ仮想直線を境とした一方側に配置されており、当該付勢部材からは、前記フックが前記アンカーに係合する係合側回転方向へ向けた付勢力が前記フックに付与される。このため、前記フックは、前記付勢部材から付与された付勢力によって、前記アンカーから離脱する離脱側回転方向への回動が阻止される。
また、前記フックをアンカーから離脱したアンロック状態においても、前記フックと支持側部材との間に設けられた付勢部材からの付勢力が前記フックに付与される。
このとき、前記付勢部材は、前記仮想直線を境とした他方側に配置され、当該付勢部材からは、前記フックが前記アンカーから離脱する離脱側回転方向へ向けた付勢力が前記フックに付与される。このため、前記フックは、前記付勢部材から付与された付勢力によって、前記アンカーに係合する係合側回転方向への回動が阻止される。
また、請求項2のシート駆動装置のロック構造においては、前記移動機構は、前記車体側構成部に対して前記シート側構成部を駆動する為の駆動用構成部を備え、前記シートを前記固定位置から前記変位位置へ移動する過程で前記フックに当接して該フックを前記離脱側回転方向に回動する解除用作動ピンと、前記シートを前記変位位置から前記固定位置へ移動する過程で前記フックに当接して該フックを前記係合側回転方向に回動する係合用作動ピンとを前記駆動用構成部に設けた。
すなわち、移動機構の駆動用構成部を作動してシートが設けられたシート側構成部を駆動する際には、前記シートを固定位置から変位位置へ移動する過程において、前記駆動用構成部に設けられた解除用作動ピンが前記フックに当接することにより、当該フックは、離脱側回転方向に回動される。
これにより、前記フックは、前記アンカーから離脱し、前記シート側構成部の車体側構成部への拘束を解除したアンロック状態が形成される。
一方、前記移動機構の前記駆動用構成部を作動して前記シート側構成部に設けられた前記シートを前記変位位置から前記固定位置へ移動する過程では、前記駆動用構成部に設けられた係合用作動ピンが前記フックに当接することにより、当該フックは、係合側回転方向に回動される。
これにより、前記フックは、前記アンカーと係合し、前記シート側構成部を前記車体側構成部に拘束したロック状態が形成される。
以上説明したように本発明の請求項1のシート駆動装置のロック構造にあっては、フックと支持側部材との間に設けられた付勢部材からの付勢力を、前記フックをアンカーに係合したロック状態では、前記フックが前記アンカーに係合する係合側回転方向へ向けた付勢力として作用させることができる。これにより、前記フックが前記アンカーから離脱する離脱側回転方向への回動を阻止することができる。
一方、前記フックを前記アンカーから離脱したアンロック状態では、前記付勢部材からの付勢力を、前記フックが前記アンカーから離脱する離脱側回転方向へ向けた付勢力として作用させることができる。これにより、前記フックが前記アンカーに係合する係合側回転方向への回動を阻止することができる。
このように、前記フックと支持側部材間に設けられた付勢部材の付勢力を、前記ロック状態と前記アンロック状態とで異なる方向に作用させることによって、前記ロック状態では当該ロック状態を維持するために機能させることができる一方、前記アンロック状態では当該アンロック状態を維持するために機能させることができる。
したがって、フックが付勢部材によって常時同方向に付勢される構造上、ロック状態において前記フックを押さえピンで常に押さえていなければならなかった従来と比較して、押さえピンを用いることなく、フックとアンカーとの係合状態を維持することができる。
また、ロック状態を維持する為に組み付け時の位置精度が要求される押さえピンが不要となるため、組み付け作業性が向上する。
また、請求項2のシート駆動装置のロック構造においては、移動機構の駆動用構成部を作動してシートが設けられたシート側構成部を駆動することにより、フックをアンカーに係合するロック動作と、前記フックを前記アンカーから離脱するアンロック動作とを行うことができる。
したがって、前記ロック状態及び前記アンロック状態を形成する為の駆動装置を必要とする場合と比較して、低コスト化を図ることができる。
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるシート駆動装置1の移動機構2を示す図であり、当該シート駆動装置1が車両の左座席に設置された状態が示されている。
すなわち、車体フロア11には、車両前後方向に延在する固定レール12が固定されており、該固定レール12には、図2にも示すように、車体側構成部としてのスイベルロア13が当該固定レール12の長さ方向に移動自在に支持されている。これにより、この固定レール12と前記スイベルロア13とによって、シートを車両前後方向に移動するスライド機構14が構成されており、前記スイベルロア13は、前記固定レール12を介して車体を構成する前記車体フロア11に固定されている。
前記スイベルロア13には、図1及び図3に示すように、スイベルアッパ21が回動自在に支持されており、該スイベルアッパ21は、図3に示したように、前端が車両前方FRへ向いた前向き状態22と、図1に示したように、前端が車両左方Lに設けられた図外のドア開口部側を向いた横向き状態23とを形成できるように構成されている。このスイベルアッパ21には、前後に延在するスライドレール24,24が設けられており、このスライドレール24,24には、昇降駆動部25で駆動される昇降駆動キャリッジ26が移動自在に支持されている。
該昇降駆動キャリッジ26の両端部には、四節リンクからなる駆動用構成部としてのアーム31,31が設けられており、各アーム31,31は、前記昇降駆動キャリッジ26で駆動されることよって、図3に示したように、前記スイベルアッパ21上に配置された状態と、図1に示したように、該スイベルアッパ21の先端側へ延出した状態とを形成できるように構成されている。この移動時において、前記アーム31,31に設けられたローラ32,・・・が前記スイベルアッパ21の両側部に延設された昇降ガイドプレート33,33のカム面34,34を転動するように構成されており、前記アーム31,31は、進退駆動に応じて先端部を昇降するように構成されている。
前記両アーム31,31の先端部には、シート側構成部としてのレッグアッパ41がスライド自在に支持されており、該レッグアッパ41は、スライド駆動部42によって前記アーム31,31の先端側へ延出した状態と、図3に示したように、前記アーム31,31間に配置された状態とを形成できるように構成されている。これにより、前記レッグアッパ41を、前記スライド機構14を構成する前記スイベルロア13に対して変位できるように構成されており、前記レッグアッパ41を、図3に示した車室内の固定位置45と、図1に示した車室外の変位位置46との間で移動できるうように構成されている。
このレッグアッパ41の上部には、車両の座席を構成するシートが取り付けられるように構成されており(図示省略)、該シートは、前記スイベルロア13を介して前記固定レール12に移動自在に支持されるとともに、当該シートに着座した着座者を、着座したまま車室内の前記固定位置45と車室外の前記変位位置46との間で移動できるように構成されている。
また、このシートには、シートベルトのタングを係止するバックルが設けられており、シートベルトに加えられた入力が伝達されるように構成されている(図示省略)。
このように構成された前記移動機構2には、図3に示したように、前記レッグアッパ41を前記スイベルロア13に拘束するロック機構51が設けられており、該ロック機構51は、フック52と、該フック52が係合するアンカー53とによって構成されている。
すなわち、前記スイベルロア13の側縁部には、図2及び図4に示すように、側方へ延出した断面U字状の前記アンカー部55が一体形成されており、該アンカー部55には、鍔56付きのロックピン57が固定されている。
また、前記レッグアッパ41の右側部には、図1及び図3に示したように、当該レッグアッパ41より右方に延出する板状のフック取付ブラケット61が設けられており、該フック取付ブラケット61の先端部より下方に延出した延出片62には、図3及び図4に示すように、前記フック52が回転軸63を介して回動自在に支持されている。
このフック52は、図4及び図5に示すように、鉤状の板材によって構成されており、当該フック52の自由端部には、前方へ向けて開口した切欠部65が前縁66に形成されている。
前記フック52は、図5に示すように、該フック52の自由端部を下方に延出して当該フック52の前記切欠部65に前記アンカー53の前記ロックピン57を係合したロック位置71と、図6に示すように、前記フック52の自由端部を後方に延出して前記アンカー53の前記ロックピン57から当該フック52を離脱したアンロック位置72との間で回動するように構成されており、前記ロック位置71と前記アンロック位置72との間で回動することで、ロック状態73とアンロック状態74とを形成できるように構成されている。
また、前記アンロック位置72では、前記フック52の後縁112が後述するスプリングハンガー81に折曲形成されたストッパー75に当接するように構成されており、この当接状態において、前記フック52の回動が規制され、前記アンロック位置72に維持されるように構成されている。
これにより、前記ロック状態73を形成することによって前記フック52が設けられた前記レッグアッパ41を前記スイベルロア13に拘束できるように構成されており、前記レッグアッパ41に取り付けられた前記シートを、前記スイベルロア13及び前記固定レール12を介して、前記車体フロア11に固定できるように構成されている。
前記フック取付ブラケット61の前記延出片62には、図5及び図6に示すように、下方に延出するスプリングハンガー81が当該延出片62の後縁82側に設けられており、前記スプリングハンガー81の下端に設けられたスプリング取付穴83が、前記フック52を軸支する前記回転軸63より下方に位置するように構成されている。また、前記フック52の上部には、当該フック52の前縁66に沿って延在する板状のスプリング取付ブラケット84が溶着されており、該スプリング取付ブラケット84の上端に設けられた折曲片85には、スプリング係止穴86が設けられている。
前記スプリングハンガー81の前記スプリング取付穴83には、付勢部材としてのコイルスプリング91の一端が係止されており、このスプリング取付穴83は、前記コイルスプリング91の一端を固定する支持側固定点92を構成している。また、前記スプリング取付ブラケット84の前記スプリング係止穴86には、前記コイルスプリング91の他端が係止されており、このスプリング係止穴86は、前記コイルスプリング91の他端を固定するフック側固定点93を構成している。これにより、前記フック52には、前記コイルスプリング91が縮まる方向へ向けた付勢力が付与されており、前記フック側固定点93が前記支持側固定点92に近づく方向に付勢されている。
そして、前記支持側固定点92と前記フック52の回動中心101とを結ぶ仮想直線102を想定した際に、前記ロック状態73では前記コイルスプリング91が前記仮想直線102を境とした上方側に配置され、前記フック52が前記アンカー53のロックピン57に係合する係合側回転方向103に付勢される一方、前記アンロック状態73では前記コイルスプリング91が前記仮想直線102を境とした下方側に配置され、前記フック52が前記アンカー53から離脱する離脱側回転方向104に付勢されるように、前記フック側固定点93の位置が設定されている。
前記フック52の内側面には、長板状のガイド板111が当該フック52の長さ方向に対して傾斜して設けられており、該ガイド板111は、前記フック52の前縁66から後縁112へ向かうに従って上方へ向けて傾斜している。
一方、前記アーム31の側面には、図4〜図6に示すように、係合用作動ピン121と解除用作動ピン122とが、当該アーム31の長さ方向に間隔をおいて設けられている。
前記解除用作動ピン122の長さ寸法は、前記係合用作動ピン121より長く設定されており、前記フック52に達する長さに設定されている。この解除用作動ピン122は、前記シートを前記変位位置46から前記固定位置45へ移動する過程において、前記レッグアッパ41を回動する前に前記アーム31を一旦後退させることによって前記フック52の前縁66に当接できる位置に設けられており、前記解除用作動ピン122が前記フック52を前記離脱側回転方向104に回動できるように構成されている。
これにより、前記アーム31の一時的な後退を完了する迄には、図5中破線で示したように、前記スプリング取付ブラケット84の前記フック側固定点93が前記仮想直線102上に位置した中間位置131を通過するとともに、図6に示したように、前記仮想直線102より下側に位置するまで前記フック52を回動して、前記アンロック状態74を形成できるように構成されており、このアンロック状態74を形成することで前記レッグアッパ41の回動を開始できるように構成されている。
また、前記係合用作動ピン121は、前記解除用作動ピン122より高位置に設けられており、前記アンロック状態74において前記ガイド板111の端部が位置する高さ位置より高位置に設定されている。この係合用作動ピン121は、前記シートを前記変位位置46から前記固定位置45へ移動する過程において該固定位置45の直前に前記アーム31を一旦前進させることによって前記ガイド板111に当接できる位置に設けられており、前記係合用作動ピン121が前記ガイド板111を前方へ押圧することによって前記フック52を前記係合側回転方向103に回動できるように構成されている。
これにより、前記アーム31の一時的な前進を完了する迄には、図6中破線で示したように、前記スプリング取付ブラケット84の前記フック側固定点93が前記仮想直線102上に位置した前記中間位置131を通過して、図5に示したように、前記フック側固定点93が前記仮想直線102より上側に位置するまで前記フック52を回動して、前記ロック状態73を形成できるように構成されている。
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記ロック機構51のフック52をアンカー53に係合したロック状態73では、前記フック52と該フック52を支持する支持側部材としてのレッグアッパ41のフック取付ブラケット61との間に設けられたコイルスプリング91からの付勢力が前記フック52に付与される。
このとき、前記コイルスプリング91は、該コイルスプリング91の前記フック取付ブラケット61への支持側固定点92と前記フック52の回動中心101とを結ぶ仮想直線102を境とした上方側に配置されており、当該コイルスプリング91からは、前記フック52が前記アンカー53のロックピン57に係合する係合側回転方向103へ向けた付勢力が前記フック52に付与される。このため、このフック52は、前記コイルスプリング91から付与された付勢力によって、前記アンカー53から離脱する離脱側回転方向104への回動が阻止される。
また、前記フック52を前記アンカー53から離脱したアンロック状態74においても、前記フック52と前記フック取付ブラケット61との間に設けられた前記コイルスプリング91からの付勢力が前記フック52に付与される。
このとき、前記コイルスプリング91は、前記仮想直線102を境とした下方側に配置され、当該コイルスプリング91からは、前記フック52が前記アンカー53から離脱する前記離脱側回転方向104へ向けた付勢力が前記フック52に付与される。このため、このフック52は、前記コイルスプリング91から付与された付勢力によって、前記アンカー53に係合する前記係合側回転方向103への回動が阻止される。
このように、前記フック52と前記フック取付ブラケット61との間に設けられた前記コイルスプリング91の付勢力を、前記ロック状態73と前記アンロック状態74とで異なる方向に作用させることによって、前記ロック状態73では当該ロック状態73を維持するために機能させることができる一方、前記アンロック状態74では当該アンロック状態74を維持するために機能させることができる。
したがって、フックがコイルスプリングによって常時同方向に付勢される構造上、ロック状態において前記フックを押さえピンで常に押さえていなければならなかった従来と比較して、押さえピンを用いることなく、前記フック52と前記アンカー53との係合状態を維持することができる。
また、ロック状態を維持する為に組み付け時の位置精度が要求される押さえピンを廃止することができるため、組み付け作業性が向上する。
また、前記移動機構2のアーム31を作動してシートが設けられたレッグアッパ41を駆動する際には、前記シートを前記固定位置45から前記変位位置46へ移動する過程において、前記アーム31に設けられた解除用作動ピン122を前記フック52に当接することによって、当該フック52を前記離脱側回転方向104に回動することができる。
これにより、前記フック52を前記アンカー53から離脱し、前記レッグアッパ41の前記スイベルロア13への拘束を解除したアンロック状態74を形成することができる。
一方、前記移動機構2の前記アーム31を作動して前記レッグアッパ41に設けられた前記シートを前記変位位置46から前記固定位置45へ移動する過程では、前記アーム31に設けられた係合用作動ピン121を前記フック52の前記ガイド板111に当接することにより、当該フック52を、前記係合側回転方向103に回動することができる。
これにより、前記フック52を前記アンカー53に係合し、前記レッグアッパ41を前記スイベルロア13に拘束したロック状態73を形成することができる。
このように、前記シートを移動する過程において、前記アーム31を作動することによって、前記フック52を前記アンカー53に係合するロック動作と、前記フック52を前記アンカー53から離脱するアンロック動作とを行うことができる。
したがって、前記ロック状態73及び前記アンロック状態74を形成する為の駆動装置を必要とする場合と比較して、低コスト化を図ることができる。
本発明の一実施の形態を示す斜視図である。 同実施の形態からスイベルアッパを取り外した状態を示す斜視図である。 同実施の形態の側面下側から見た斜視図である。 同実施の形態の要部を示す断面図である。 同実施の形態のロック機構を示すロック状態の説明図である。 同実施の形態のロック機構を示すアンロック状態の説明図である。 従来のシート駆動装置のロック機構を示す斜視図である。
符号の説明
1 シート駆動装置
2 移動機構
11 車体フロア
13 スイベルロア
31 アーム
41 レッグアッパ
45 固定位置
46 変位位置
51 ロック機構
52 フック
53 アンカー
71 ロック位置
72 アンロック位置
73 ロック状態
74 アンロック状態
91 コイルスプリング
92 支持側固定点
93 フック側固定点
101 回動中心
102 仮想直線
103 係合側回転方向
104 離脱側回転方向
121 係合用作動ピン
122 解除用作動ピン

Claims (2)

  1. シートを移動する移動機構が、車体に固定される車体側構成部と、該車体側構成部に対して変位されるシート側構成部とを備え、該シート側構成部を前記車体側構成部に対して変位して当該シート側構成部に設けられた前記シートを固定位置と変位位置との間で移動する一方、
    前記シート側構成部を前記車体側構成部に拘束するロック機構が、フック及び該フックと係合するアンカーにより構成され、前記フックを、該フックが前記アンカーと係合するロック位置と前記アンカーから離脱したアンロック位置との間で回動してロック状態及びアンロック状態を形成するシート駆動装置のロック構造において、
    前記フックと該フックを支持する支持側部材との間に伸縮方向に付勢力が生じる付勢部材を設け、該付勢部材の前記支持側部材への支持側固定点と前記フックの回動中心とを結ぶ仮想直線を想定した際に、前記ロック状態では前記付勢部材が前記仮想直線を境とした一方側に配置され、前記フックが前記アンカーに係合する係合側回転方向に付勢される一方、前記アンロック状態では前記付勢部材が前記仮想直線を境とした他方側に配置され、前記フックが前記アンカーから離脱する離脱側回転方向に付勢されるように、前記付勢部材の前記フックへのフック側固定点を設定したことを特徴とするシート駆動装置のロック構造。
  2. 前記移動機構は、前記車体側構成部に対して前記シート側構成部を駆動する為の駆動用構成部を備え、
    前記シートを前記固定位置から前記変位位置へ移動する過程で前記フックに当接して該フックを前記離脱側回転方向に回動する解除用作動ピンと、前記シートを前記変位位置から前記固定位置へ移動する過程で前記フックに当接して該フックを前記係合側回転方向に回動する係合用作動ピンとを前記駆動用構成部に設けたことを特徴とする請求項1記載のシート駆動装置のロック構造。
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JP2010018089A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Autech Japan Inc シートベルトアンカー補強構造
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