JP4952399B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、シート本体を車両前向きの着座位置とドア開口部側を向いた横向き位置との間で回転させる回転機構と、シート本体がドア開口部側を向いた横向き位置で前記シート本体を車室外に下降させる昇降スライド機構を備える車両用シートに関する。
上記した車両用シートに関する技術が特許文献1に示されている。
この車両用シートでは、図11(A)の模式側面図に示すように、昇降スライド機構100の両側面にシート本体120の前進後退方向に延びるフック103が取り付けられている。シート本体120(図11ではフレームの後部のみ記載)は、昇降スライド機構100に対して前進後退可能な状態でその昇降スライド機構100の昇降ベース(図示省略)上に載置されている。また、シート本体120の両側には、そのシート本体120が昇降スライド機構100に対して後退(図中右側に移動)するときに、フック103が後端側から挿入される筒状のスライダ122が設けられている。そして、前記スライダ122の後部下側に、前記シート本体120が車両衝突時のシートベルト荷重を受けて前上方に移動しようとするときにフック103が係合する被係合部122kが形成されている。
このため、通常の動作時にシート本体120が昇降スライド機構100に対して前進/後退するときには、フック103が被係合部122kに係合せずに、シート本体120の前進/後退は妨げられない。しかし、車両衝突時のシートベルト荷重Fでシート本体120が前上方に移動しようとすると、図11(B)に示すうように、フック103が被係合部122kと係合してシート本体120が昇降スライド機構100に保持される。
特開2005−34327号
上記した車両用シートでは、通常の動作時にシート本体120の前進/後退が妨げられないように、フック103は被係合部122kから上下方向に一定間隔を隔てた状態で配置されている。また、車両衝突時のシートベルト荷重Fでシート本体120が前上方に移動しようとするときに、フック103が被係合部122kと係合するように、フック103は被係合部122kの前方に配置されている。
このため、シートベルト荷重Fでシート本体120が前上方に移動する際、フック103が被係合部122kと係合するまでにシート本体120が移動する空走距離が大きくなる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートベルト荷重でシート本体が前方に移動する際の空走距離を極力短くするとともに、係合部材(フック)と被係合部とが通常動作時にシート本体の前進/後退動作を妨げないようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、シート本体と、車両フロアに沿って回転する回転ベースを有する回転機構と、前記回転ベース上に設置され、前進後退するスライドベースを有する第1スライド機構と、一端が前記スライドベースに上下回動可能に連結されたリンク機構と、前記スライドベースの前進後退に伴い前記リンク機構の他端が下降上昇するように前記リンク機構をガイドするガイド機構と、前記リンク機構の他端に前記シート本体を前進後退可能に支持する第2スライド機構とを有し、前記回転ベースを前記回転機構で車両前向きの着座位置からドア開口部側を向く横向き位置へ回転させ、前記シート本体を前記第2スライド機構で前記リンク機構に対して室外方向に前進させ、さらに前記シート本体を前記第1スライド機構で前記スライドベース、前記リンク機構と共に前進させながら下降させることで室内位置から室外位置へ移動させ、逆の動作により前記シート本体を室外位置から室内位置へ移動させる車両用シートであって、前記シート本体に設けられた被係合部と、規制位置と規制解除位置間を移動可能な状態で前記スライドベースと前進後退方向において一体化された部材に設けられ、前記シート本体が前記リンク機構に対して後退位置にあるときに、前記規制位置へ移動することで、前記シート本体の被係合部に対してそのシート本体の前進方向において対向する位置へ進出し、前記規制解除位置へ移動することにより前記被係合部に対して前進方向において対向しない位置へ退避する係合部材と、前記係合部材を前記規制位置の方向に付勢する付勢部材と、前記回転ベースに設けられ、前記スライドベースが第1スライド機構の動作により前記回転ベースに対して後退位置から後退近傍位置まで所定距離だけ前進することにより、前記規制位置にある前記係合部材を前記付勢手段の力に抗して前記規制解除位置まで移動させるガイド部とを有することを特徴とする。
本発明によると、シート本体がリンク機構に対して後退位置にあり、スライドベースが回転ベースに対して後退位置にある状態(シート本体が室内位置にある状態)では、前記スライドベース側の係合部材は付勢部材の働きで規制位置に保持されている。即ち、前記スライドベース側の係合部材は、シート本体の被係合部に対して後上方からそのシート本体の前進後退方向おいて対向する位置にまで進出し、その位置に保持されている。
このため、シート本体が車両衝突時のシートベルト荷重により前方、あるいは前上方に移動する際、係合部材が被係合部と速やか係合して、シート本体はスライドベース等を介して回転ベースに保持される。即ち、係合部材が被係合部と係合するまでに前記シート本体が前方に移動する空走距離を極力小さくできる。
また、第1スライド機構によりスライドベースを回転ベースに対して後退位置から後退近傍位置まで所定距離だけ前進させることにより、ガイド部の働きで前記係合部材が被係合部と前進方向において対向しない規制解除位置まで移動する。したがって、スライドベースが前記後退近傍位置にある状態で、シート本体を第2スライド機構でリンク機構に対して前進/後退させても、前記係合部材がシート本体の被係合部と係合することがない。即ち、通常動作時におけるシート本体の前進/後退動作が妨げられない。
請求項2の発明によると、ガイド部は、スライドベースが第1スライド機構の動作により後退近傍位置まで後退する過程で、係合部材を付勢部材の力に抗して規制解除位置へ移動させることを特徴とする。
このため、リンク機構を格納する際にスライドベースを前記後退近傍位置に保持し、係合部材を付勢部材の力に抗して規制解除位置に保持した状態で、シート本体を第2スライド機構によりリンク機構に対する後退位置まで後退させることができる。
請求項3の発明によると、係合部材には、シート本体が第2スライド機構の動作によりリンク機構に対して後退する過程でそのシート本体の当接部が当接する傾斜受け面が形成されており、スライドベースと共に後退位置にあって、規制位置に保持されている前記係合部材の傾斜受け面に対し、前記シート本体の当接部がそのシート本体の後退により当接摺動することで、前記係合部材が前記付勢部材の力に抗して規制解除位置の方向に移動し、前記シート本体がさらに後退すると、前記係合部材の傾斜受け面が前記シート本体の当接部から外れ、その係合部材が前記付勢部材の力で前記シート本体の被係合部と対向する前記規制位置の方向に移動することを特徴とする。
このため、スライドベースを後退位置に保持し、係合部材を規制位置に保持した状態で、シート本体を第2スライド機構によりリンク機構に対する後退位置まで後退させることができる。したがって、スライドベースを後退近傍位置で一時停止させ、係合部材を規制解除位置に保持した状態で、シート本体をリンク機構に対して後退させる必要がなくなる。
請求項4の発明によると、シート本体がリンク機構に対して後退位置にあり、スライドベースが回転ベースに対して後退位置にあって、係合部材が前記シート本体の被係合部と対向する前記規制位置にある状態で、前記シート本体を第2スライド機構により前記リンク機構に対して前進させて、前記係合部材と前記シート本体の被係合部とを係合させることを特徴とする。
このように、前記係合部材と前記シート本体の被係合部とを予め係合させておくことにより、シート本体にシートベルト荷重が加わったときのシート本体の空走距離をほぼ零にできる。
本発明によると、車両衝突時のシートベルト荷重により係合部材と被係合部とが速やかに係合するため、シート本体が前方に移動する際の空走距離を極力短くできる。また、係合部材と被係合部とが通常の動作時にシート本体の前進後退を妨げることがない。
以下、図1〜図10に基づいて、本発明の実施形態1に係る車両用シートの説明を行なう。本実施形態に係る車両用シートは、車両の助手席に使用されるシートであり、シート本体が車椅子として使用可能に構成されている。図1は車両用シートの模式背面図、図2はシート本体を90°左回転させたときの車両用シートの側面図であり、図3、図4は係合部材、被係合部を表す側面図等である。図5〜図7は車両用シートの動作を表す側面図、図8はシート本体(車椅子)と昇降ベースとを分離した状態を表す側面図、図9は車両用シートの動作を表す平面図である。また、図10は変更例に係る係合部材、被係合部を表す側面図である。
なお、図中の前後左右及び上下は、車両における前後左右及び上下に対応している。
<車両用シート1の概要について>
本実施形態に係る車両用シート1は、図9に示すように、シート本体10を車両前向きの着座位置からドア開口部側を向く横向き位置まで水平回転させた後、ドア開口部から車室外に水平前進させ、さらに乗降位置まで前進下降させる装置であり、逆の動作によりシート本体10を着座位置に戻せるように構成されている。
車両用シート1は、図1に示すように、車両フロアF上に設置された前後スライド機構30と、その前後スライド機構30の前後スライドベース34上に設置された回転機構20と、その回転機構20の回転ベース25上に設置された昇降機構80、及び第2スライド機構50と、前記第2スライド機構50上に載置されたシート本体10とを備えている。
<前後スライド機構30について>
前後スライド機構30は、シート本体10を車両前後方向に移動させる機構であり、左右一対の固定側レール32と、前後スライドベース34と、駆動機構35とから構成されている。左右一対の固定側レール32は、車両フロアFの固定ベースBF上で車両前後方向に平行に延びるように設置されている。前後スライドベース34は、その両端縁が左右一対の固定側レール32に前後摺動可能な状態で支持されている。駆動機構35は、固定側レール32に平行な状態で固定ベースBFに支持されたネジ軸35bと、そのネジ軸35bを軸心回りに回転させるモータ35aと、前記ネジ軸35bに螺合した状態で前後スライドベース34の下面に固定されたナット35nとを備えている。そして、駆動モータ35aによりネジ軸35bが正転、あるいは逆転することで、ネジ軸35bと螺合するナット35n及び前後スライドベース34が前後方向にスライドするように構成されている。
<回転機構20について>
前後スライドベース34上には、回転機構20が設置されている。回転機構20は、シート本体10を車両前向きの着座位置とドア開口部側を向いた横向き位置との間で約90°回転させる機構である。
回転機構20は、相対回転可能な内輪22と外輪23とを有しており、その外輪23が前後スライドベース34に固定され、内輪22が回転ベース25に固定されている。また、前後スライドベース34の上面には、回転モータ27が固定されている。回転モータ27の回転出力は、歯車伝達機構(図示省略)を介して内輪22に伝達され、これにより回転ベース25が前後スライドベース34に対して回転する。
<昇降機構80について>
回転ベース25上には、昇降機構80を構成する第1スライド機構40が設置されている。第1スライド機構40は、昇降機構80の動作源として働く機構であり、ドア開口部側を向いた横向き位置にあるシート本体10等を前進、あるいは後退させる。
第1スライド機構40は、図1に示すように、回転ベース25の左右両端縁に沿って平行に取り付けられた一対のガイドレール42を備えている。ガイドレール42は、断面コ字形に成形されて、互いの凹部が対向するように回転ベース25上に設置されている。そして、各々のガイドレール42の凹部に第1スライドベース44のガイドローラ43が嵌め込まれている。第1スライドベース44は、左右に複数個づつガイドローラ43を備えており、それらのガイドローラ43が各々のガイドレール42の凹部に嵌め込まれて、それらのガイドレール42に沿って転動可能に構成されている。
回転ベース25上には、図1に示すように、ガイドレール42と平行にネジ軸45bが軸心回りに回転可能に支持されており、そのネジ軸45bの一端に駆動モータ45aの回転軸(図示省略)が同軸に連結されている。また、第1スライドベース44の下面には、前記ネジ軸45bと螺合するナット45nが固定されている。これにより、駆動モータ45aの働きでネジ軸45bが正転、あるいは逆転することで、ネジ軸45bとナット45nとの螺合作用で第1スライドベース44がガイドレール42に沿って回転ベース25上を前進、後退する。
第1スライドベース44には、図1、図5〜図7に示すように、昇降機構80を構成する左右一対の四節リンク機構84が上下に傾動可能な状態で連結されている。左右一対の四節リンク機構84は、それぞれ内側リンクアーム84aと外側リンクアーム84bとを備えている。そして、両リンクアーム84a,84bの基端部がそれぞれ第1スライドベース44の側部に支軸(図番省略)を介して上下回動可能に支持されている。また、両リンクアーム84a,84bの先端側には、図6等に示すように、昇降ベース85の側壁部が支軸を介してそれぞれ上下回動可能な状態で連結されている。なお、両リンクアーム84a,84bの支軸はシート本体10の前後方向にずれている。
また、回転ベース25の前端部には、図7に示すように、左右の外側リンクアーム84bを支持し、四節リンク機構84の前進、あるいは後退動作を昇降ベース85の下降、あるいは上昇動作に変換するガイド機構88が設けられている。即ち、第1スライドベース44の前進に伴って四節リンク機構84の両リンクアーム84a,84bが前進すると、ガイド機構88と第1スライドベース44との距離が小さくなり、四節リンク機構84は第1スライドベース44の支軸を中心にして下方に回動する。これにより、四節リンク機構84の先端に連結された昇降ベース85が水平に下降する。また、第1スライドベース44の後退に伴って四節リンク機構84の両リンクアーム84a,84bが後退すると、ガイド機構88と第1スライドベース44との距離が大きくなり、四節リンク機構84は第1スライドベース44の支軸を中心にして上方に回動する。これにより、四節リンク機構84の先端に連結された昇降ベース85が上昇する。
<第2スライド機構50について>
昇降ベース85上には、図1に示すように、第2スライド機構50が設置されている。第2スライド機構50は、昇降ベース85上でシート本体10を前進、あるいは後退させる機構である。
第2スライド機構50は、シート本体10を支持するシート用ベース51を備えており、そのシート用ベース51が昇降ベース85に対してシート前後方向にスライド可能に構成されている。シート用ベース51の下面側に突出する左右壁部には、それぞれシート前後方向に延びるガイドレール51aが固定されている。ガイドレール51aは、断面コ字形に成形されており、互いの凹部が対向するように左右壁部に取付けられている。そして、各々のガイドレール51aの凹部に昇降ベース85の側面に回転自在に装着されたガイドローラ86が嵌め込まれている。昇降ベース85は、左右に複数個づつガイドローラ86を備えており、それらのガイドローラ86が各々のガイドレール51aの凹部に嵌め込まれて、それらのガイドレール51aに沿って転動可能に構成されている。
シート用ベース51の下面には、ガイドレール51aと平行にネジ軸(図示省略)が軸心回りに回転可能に支持されており、そのネジ軸の一端に駆動モータ52aの回転軸(図示省略)が同軸に連結されている。また、昇降ベース85の上面には、前記ネジ軸と螺合するナット52cが固定されている。これにより、駆動モータ52aの働きで前記ネジ軸が正転、あるいは逆転することで、ネジ軸とナット52cとの螺合作用でシート本体10及びシート用ベース51が昇降ベース85の対してスライドするようになる。
<シート本体10について>
シート本体10は、室外の乗降位置でスライド用ベース51から切り離されることにより車椅子として使用可能なシートであり、図8に示すように、シートフレーム13とシートクッション11とシートバック12とを備えている。シートフレーム13には、前輪14と後輪15とが展開、あるいは格納可能な状態で取り付けられており、シート本体10がスライド用ベース51に連結された状態で前輪14と後輪15とが格納位置に保持される(図8二点鎖線参照)。なお、図1、図5〜図7では、シート本体10のシートフレーム13は省略されている。
シート本体10は、スライド用ベース51に連結されて、第2スライド機構50及び昇降機構80により室内に戻された状態で、後記するスライドロック機構60により四節リンク機構84の外側リンクアーム84bに連結される。
なお、図1、図5〜図7等ではスライドロック機構60は省略されている。
<スライドロック機構60について>
スライドロック機構60は、シート本体10が車両前向きの着座位置にある状態で、車両前方衝突時にシートベルトを介して受ける着座者の慣性力(シートベルト荷重)又は自身の慣性力によってシート本体10が回転ベース25(詳しくは四節リンク機構84)に対して前方へ移動するのを規制する機構である。なお、回転ベース25は、シート本体10が車両前向きの着座位置まで戻された状態で、回転ベース用ロック機構(図示省略)により車両フロアFに対して前方への移動が規制される。
スライドロック機構60は、図2等に示すように、シート本体10のシートフレーム13に設けられた被係合部62と、第1スライドベース44と共に移動する四節リンク機構84の基端部に設けられた係合部材70と、回転ベース25上に設置されたガイド部90とから構成されている。
スライドロック機構60の被係合部62は、係合部材70のフック72(後記する)が掛けられる部分であり、シート本体10のシートフレーム13の左右両側に設けられた角筒状のスライダ61に形成されている。スライダ61は、シート本体10の車輪の展開/格納に使用される部材であり、シートフレーム13に沿って前後方向に延びるように設けられている。スライダ61の下板61dには、後端近傍位置に前後に延びるスリット状の開口61hが形成されており、その開口61hの後端壁面の部分に被係合部62が設けられている。
係合部材70は、スライダ61の被係合部62に対応して四節リンク機構84の基端部の左右両側に設けられている。係合部材70は、図3(A)(B)に示すように、上記した被係合部62に上方から掛けられるフック72と、フック支持軸71と、コイルバネ76と、フック押さえ板74とから構成されている。
フック72は、先端に下鉤部72kを備える先細の板状部材であり、そのフック72の長手方向におけるほぼ中央位置にフック支持軸71が通される貫通孔72hが形成されている。フック支持軸71は、フック72を上下回動可能な状態で四節リンク機構84の外側リンクアーム84bの外側面に連結する部材である。フック支持軸71は、図3(B)に示すように、基端部が外側リンクアーム84bの固定孔84xに通された状態でその外側リンクアーム84bに溶接されている。そして、フック支持軸71の先端部分に前記フック72が上下回動可能な状態で装着されている。
また、フック72の基端部には、フック支持軸71と平行に外側リンクアーム84bの外側方向に突出するカムフォロア72cが設けられている。
フック支持軸71の先端には、フック72の抜け止めを図るフック押さえ板74が装着されている。フック押さえ板74は、フック支持軸71の先端に嵌め込まれてフック72を外側側から押さえる押さえ板本体部74pと、外側リンクアーム84bの側面にボルト止めされる固定部74sと、押さえ板本体部74pと固定部74s間に設けられた連結板部74cとにより、図3(B)に示すように、断面略Z字形に形成されている。
また、フック支持軸71の回りにはコイルバネ76が装着されており、そのコイルバネ76の一端がフック押さえ板74に掛けられている。また、コイルバネ76の他端がフック72に掛けられている。そして、前記コイルバネ76がフック72を図3(A)において左回動させる方向に付勢されている。
ガイド部90は、フック72のカムフォロア72cが沿うカム面82,83を備える部材であり、フック72に対応して回転ベース25の両側に設けられている。
ガイド部90は、前記フック72が第1スライドベース44、四節リンク機構84と共にガイド部90に対して前進、あるいは後退することにより、前記フック72をフック支持軸71の回りに上下回動(図3(A)において右左回動)させる部材である。ガイド部90は、側面形状が逆向きの直角三角形状に形成されており、そのガイド部90の下側傾斜面90kがシート本体10の前進方向(図2、図3(A)の左方向)における先端側で高くなるように形成されている。下側傾斜面90kの先端寄り位置には、下方で開放する略逆V字形の切欠き部91が形成されており、その切欠き部91の前側(図3(A)において左側)の壁面がフック72のカムフォロア72cが沿う第1カム面92となっている。
第1カム面92は、カムフォロア72cが切欠き部91の奥側(上側)から開口側(下側)まで移動する過程で徐々に前進するように傾斜している。そして、第1カム面92よりも前側に位置するガイド部90の下側傾斜面90kが第2カム面93として使用される。さらに、第1カム面92と第2カム面93との境界部分(頂部)は円弧状に面取りされている。
そして、図3(A)に示すように、第1スライドベース44、四節リンク機構84が回転ベース25に対する後退位置にある状態では、フック72はコイルバネ76により左回動方向の力を受けて、そのフック72のカムフォロア72cは第1カム面92の上側に当接している。即ち、フック72は左回動限界位置にあり、そのフック72のカムフォロア72cは切欠き部91の奥まで入り込んでいる。そして、フック72の下鉤部72kは、四節リンク機構84に対する後退位置に保持されたシート本体10のスライダ61の開口61hに上方から通され、被係合部62とシート本体10の前進方向において対向している。
即ち、フック72の左回動限界位置が本発明における係合部材の規制位置に相当する。
次に、図3(A)に示すように、フック72の下鉤部72kがシート本体10の被係合部62と対向している状態から、第1スライド機構40が動作して第1スライドベース44、四節リンク機構84及びフック72が前進すると、フック72のカムフォロア72cは第1カム面92に沿って前下方に移動する。これにより、フック72がコイルバネ76のバネ力に抗して図中右回動し、フック72の下鉤部72kがシート本体10のスライダ61の開口61hから上方に離脱する。そして、図4に示すように、フック72のカムフォロア72cが第1カム面92と第2カム面93と間に到達したときに、フック72が右回動限界位置に到達する。そして、この状態で、フック72の下鉤部72kは、シート本体10の被係合部62と前進方向において対向しない位置に保持される。このため、フック72が右回動限界位置にある状態で、シート本体10は第2スライド機構50の動作により四節リンク機構84に対して前進することが可能になる。
このように、フック72の右回動限界位置が本発明における係合部材の規制解除位置に相当する。そして、この時の回転ベース25に対する第1スライドベース44等の位置が本発明の後退近傍位置に相当する。また、前記コイルバネ76が本発明の付勢部材に相当する。
第2スライド機構50の動作でシート本体10が前進した後、第1スライドベース44、四節リンク機構84及びフック72が図4に示す位置から再び前進すると、フック72のカムフォロア72cが第2カム面93に沿って前進し、フック72はコイルバネ76のバネ力によって図中左回動する。そして、フック72のカムフォロア72cが第2カム面93から離れると、フック72はコイルバネ76のバネ力で左回動限界位置(規制位置)に保持される。
また、上記とは逆に、四節リンク機構84が格納されるときには、第1スライドベース44、四節リンク機構84及びフック72が後退する過程で、フック72のカムフォロア72cが第2カム面93に当接する。そして、カムフォロア72cが第2カム面93に沿って後下方に移動することにより、フック72はコイルバネ76のバネ力に抗して図中右回動し、規制解除位置まで戻される。
<車両用シート1の動作概要について>
次に、車両用シート1の動作について簡単に説明しながら、スライドロック機構60の働きについて説明する。
シート本体10が室内の着座位置にあるときには、第1スライド機構40の働きで第1スライドベース44、四節リンク機構84及び係合部材70(フック72)が回転ベース25に対する後退位置にあり、シート本体10は第2スライド機構50の働きで四節リンク機構84に対する後退位置にある。そして、係合部材70のフック72は、図3(A)に示すように、左回動限界位置(規制位置)にあって、そのフック72の下鉤部72kがシート本体10のスライダ61に設けられた被係合部62と前記シート本体10の前進方向において対向している。
このため、例えば、車両衝突時のシートベルト荷重でシート本体10が前方、あるいは前上方に移動すると、シート本体10の被係合部62とフック72の下鉤部72kとが速やかに係合してスライドロック機構60が動作し、シート本体10は四節リンク機構84、第1スライド機構40を介して回転ベース25に保持される。
次に、シート本体10を室外の乗降位置へ移動させる手順を説明する。
先ず、前後スライド機構30でシート本体10を室内回転位置まで移動させた後、シート本体10を回転機構20によりドア開口部側を向く横向き位置まで約90°水平回転させる(図5、図9参照)。
次に、回転ベース25上の第1スライド機構40が動作して第1スライドベース44、四節リンク機構84が回転ベース25に対して後退位置から後退近傍位置まで若干前進する。これにより、スライドロック機構60を構成するフック72のカムフォロア72cがガイド部90の第1カム面92に沿って前下方に移動し、フック72がコイルバネ76のバネ力に抗して図3(A)中右回動する。この結果、フック72の下鉤部72kがシート本体10のスライダ61の開口61hから離脱するように上方に移動する。そして、第1スライドベース44、四節リンク機構84が後退近傍位置まで前進した状態で、図4に示すように、フック72のカムフォロア72cが第1カム面92と第2カム面93と間に到達し、フック72の下鉤部72kはシート本体10のスライダ61の開口61hから離脱する。即ち、フック72の下鉤部72kはシート本体10の被係合部62とシート本体10の前進方向において対向しなくなる。
この状態で、四節リンク機構84の昇降ベース85上の第2スライド機構50が動作してシート本体10が、図6に示すように、室外方向に前進する。前述のように、フック72の下鉤部72kはシート本体10の被係合部62とシート本体10の前進方向において対向していないため、スライドロック機構60がシート本体10の前進を妨げない。このようにして、シート本体10が四節リンク機構84の昇降ベース85に対して前進位置まで前進すると、再び回転ベース25上の第1スライド機構40が動作して第1スライドベース44が回転ベース25に対して前進する。これにより、図7に示すように、回転ベース25の前端部に設置されたガイド機構88と第1スライドベース44との距離が小さくなり、四節リンク機構84は第1スライドベース44の支軸を中心にして下方に回動する。そして、四節リンク機構84の昇降ベース85に載置されたシート本体10が乗降位置まで水平に下降する。
また、第1スライドベース44が回転ベース25に対して前進することにより、フック72のカムフォロア72cが第2カム面93に沿って前進し、フック72はコイルバネ76のバネ力によって図4中左回動する。そして、フック72のカムフォロア72cが第2カム面93から離れると、フック72はコイルバネ76のバネ力で左回動限界位置(規制位置)に保持される。
シート本体10は下降途中で前輪14と後輪15を展開し、車椅子として使用できる状態になる。そして、シート本体10が着地した後、昇降ベース85がさらに下降して、シート本体10とシート用ベース51との連結が解除される(図8参照)。
また、室外の乗降位置からシート本体10を室内の着座位置まで移動させる場合には、上記動作と逆の動作が行なわれる。
即ち、回転ベース25上の第1スライド機構40が動作して第1スライドベース44、四節リンク機構84が回転ベース25に対して後退する。これにより、四節リンク機構84が格納されて、昇降ベース85に載置されたシート本体10が水平に上昇する。そして、四節リンク機構84が後退近傍位置まで後退する過程で、フック72のカムフォロア72cはガイド部90の第2カム面93に当接する。そして、カムフォロア72cが第2カム面93に沿って後進することにより、フック72はコイルバネ76のバネ力に抗して図4中右回動する。そして、第1スライドベース44、四節リンク機構84が回転ベース25に対する後退近傍位置にまで到達した状態でフック72は右回動限界位置(規制解除位置)に保持され、第1スライド機構40が停止して第1スライドベース44等はこの位置に保持される(図6参照)。
次に、四節リンク機構84の昇降ベース85上の第2スライド機構50が動作してシート本体10が、図5に示すように、室内まで後退する。このとき、フック72の先端部分は、図4に示すように、シート本体10のスライダ61内に後端側から挿入される。
次に、回転ベース25上の第1スライド機構40が再び動作して第1スライドベース44、四節リンク機構84と共にフック72が回転ベース25に対する後退位置まで後退する。これにより、フック72のカムフォロア72cが第1カム面92に沿って後上方に移動し、フック72はコイルバネ76のバネ力で図4中左回動する。この結果、図3(A)に示すように、フック72の下鉤部72kがシート本体10のスライダ61の開口61hに上方から進入し、フック72の下鉤部72kはシート本体10の被係合部62とそのシート本体10の前進方向において対向する。次に、回転機構20、前後スライド機構30が動作してシート本体10は室内の着座位置まで戻される。
<本実施形態に係る車両用シート1の長所について>
本実施形態に係る車両用シート1によると、シート本体10が四節リンク機構84に対して後退位置にあり、第1スライドベース44が回転ベース25に対して後退位置にある状態(着座位置)では、四節リンク機構84に取り付けられたフック72はコイルバネ76の働きで左回動限界位置(規制位置)に保持される。即ち、第1スライドベース44、四節リンク機構84側のフック72の下鉤部72kは、シート本体10の被係合部62に対して後上方からそのシート本体10の前進方向おいて対向する位置にまで進出し、その位置に保持されている。
このため、シート本体10が車両衝突時のシートベルト荷重により前方、あるいは前上方に移動する際、フック71が被係合部62と速やか係合して、シート本体10は第1スライドベース44等を介して回転ベース25に保持される。即ち、フック71が被係合部62と係合するまでにシート本体10が前方に移動する空走距離を極力小さくできる。
また、第1スライドベース44を回転ベース25に対して後退位置から後退近傍位置まで所定距離だけ前進させることにより、ガイド部90の働きでフック72が被係合部62とシート本体10の前進方向において対向しない右回動限界位置(規制解除位置)まで移動する。したがって、第1スライドベース44が後退近傍位置にある状態で、シート本体10を四節リンク機構84に対して前進させても、フック72がシート本体10の被係合部62と係合することがない。即ち、シート本体10の前進/後退が妨げられない。
<車両用シート1の変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、シート本体10が四節リンク機構84に対して後退位置にあり、第1スライドベース44が回転ベース25に対して後退位置にある状態(着座位置)では、図3(A)に示すように、フック72の下鉤部72kとシート本体10の被係合部62とは非接触状態で、両者72k,62はシート本体10の前進方向おいて対向する位置に保持されている。しかし、この状態から第2スライド機構50を動作させてシート本体10を若干前進させ、シート本体10の被係合部62に対してフック72の下鉤部72kを係合させるようにすることも可能である。このようにすることで、シート本体10にシートベルト荷重が加わったときのシート本体10の空走距離をほぼ零にできる。
また、本実施形態では、室外からシート本体10を室内の着座位置まで移動させる場合に、第1スライドベース44、四節リンク機構84等を回転ベース25に対する後退近傍位置で一旦停止させて、シート本体10を四節リンク機構84に対する後退位置まで後退させ、その後、第1スライドベース44、四節リンク機構84等を回転ベース25に対する後退位置まで後退させる例を示した。しかし、図10に示すように、フック72の先端下側に傾斜受け面72zを形成し、その傾斜受け面72zに対してシート本体10のスライダ61の後下角部61e(当接部61e)を当接可能にすることで、第1スライドベース44、四節リンク機構84等を後退近傍位置で停止させることなく直接的に回転ベース25に対する後退位置まで後退させることが可能になる。
即ち、図10(A)に示すように、第1スライドベース44、四節リンク機構84が回転ベース25に対する後退位置にある状態で、四節リンク機構84に対してシート本体10を後退させると、シート本体10のスライダ61の当接部61eがフック72の傾斜受け面72zに当接する。これにより、フック72の傾斜受け面72zがシート本体10の当接部61eに押圧されて、フック72はコイルバネ76のバネ力に抗して右回動する。即ち、フック72の先端部分がコイルバネ76のバネ力に抗して上方に移動する。これにより、フック72の傾斜受け面72zが当接部61eから外れ、フック72の先端部分はシート本体10の後退に伴ってスライダ61内に挿入される。そして、フック72の先端部分がスライダ61の開口61hの位置に到達すると、フック72がコイルバネ76のバネ力により左回動し、フック72の先端の下鉤部72kが開口61hに挿入されて被係合部62と対向するようになる。
このように、第1スライドベース44、四節リンク機構84等を後退近傍位置で停止させることなく直接的に回転ベース25に対する後退位置まで後退させることが可能なため、車両用シート1の制御が簡単になる。
また、本実施形態に係る車両用シート1では、前後スライド機構30、回転機構20、第1スライド機構40、第2スライド機構50、及び第1スライド機構40を順番に動作させて、シート本体10を室内の着座位置から室外の乗降位置に移動させる例を示した。しかし、シート本体10を室内の着座位置から室外の乗降位置にまで速やかに移動させため、例えば、前後スライド機構30の動作完了前に回転機構20に動作を開始する等、各機構30,20,30,40の動作時間を部分的に重複させることも可能である。
本発明の実施形態1に係る車両用シートの模式背面図である。 シート本体を90°左回転させたときの車両用シートの側面図である。 スライドロック機構の係合部材及び被係合部を表す側面図(A図)、A図のB-B矢視断面図(B図)である。 スライドロック機構の係合部材及び被係合部を表す側面図である。 車両用シートの動作を表す側面図である。 車両用シートの動作を表す側面図である。 車両用シートの動作を表す側面図である。 シート本体(車椅子)と昇降ベースとを分離した状態を表す側面図である。 車両用シートの動作を表す平面図である。 変更例に係るスライドロック機構の係合部材、及び被係合部を表す側面図(A図、B図)である。 従来の車両用シートのスライドロック機構を表す模式側面図(A図、B図)である。
符号の説明
10・・・シート本体
20・・・回転機構
25・・・回転ベース
40・・・第1スライド機構
44・・・第1スライドベース(スライドベース)
50・・・第2スライド機構
61・・・スライダ
61e・・当接部
62・・・被係合部
70・・・係合部材
72・・・フック
72k・・下鉤部
72z・・受け面
76・・・コイルバネ(付勢部材)
80・・・昇降機構
84・・・四節リンク機構(リンク機構)
88・・・ガイド機構
90・・・ガイド部
92・・・第1カム面
93・・・第2カム面

Claims (4)

  1. シート本体と、車両フロアに沿って回転する回転ベースを有する回転機構と、前記回転ベース上に設置され、前進後退するスライドベースを有する第1スライド機構と、一端が前記スライドベースに上下回動可能に連結されたリンク機構と、前記スライドベースの前進後退に伴い前記リンク機構の他端が下降上昇するように前記リンク機構をガイドするガイド機構と、前記リンク機構の他端に前記シート本体を前進後退可能に支持する第2スライド機構とを有し、前記回転ベースを前記回転機構で車両前向きの着座位置からドア開口部側を向く横向き位置へ回転させ、前記シート本体を前記第2スライド機構で前記リンク機構に対して室外方向に前進させ、さらに前記シート本体を前記第1スライド機構で前記スライドベース、前記リンク機構と共に前進させながら下降させることで室内位置から室外位置へ移動させ、逆の動作により前記シート本体を室外位置から室内位置へ移動させる車両用シートであって、
    前記シート本体に設けられた被係合部と、
    規制位置と規制解除位置間を移動可能な状態で前記スライドベースと前進後退方向において一体化された部材に設けられ、前記シート本体が前記リンク機構に対して後退位置にあるときに、前記規制位置へ移動することで、前記シート本体の被係合部に対してそのシート本体の前進方向において対向する位置へ進出し、前記規制解除位置へ移動することにより前記被係合部に対して前進方向において対向しない位置へ退避する係合部材と、
    前記係合部材を前記規制位置の方向に付勢する付勢部材と、
    前記回転ベースに設けられ、前記スライドベースが第1スライド機構の動作により前記回転ベースに対して後退位置から後退近傍位置まで所定距離だけ前進することにより、前記規制位置にある前記係合部材を前記付勢手段の力に抗して前記規制解除位置まで移動させるガイド部と、
    を有することを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載された車両用シートであって、
    前記ガイド部は、前記スライドベースが第1スライド機構の動作により前記後退近傍位置まで後退する過程で、前記係合部材を前記付勢部材の力に抗して前記規制解除位置へ移動させることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1に記載された車両用シートであって、
    前記係合部材には、前記シート本体が第2スライド機構の動作により前記リンク機構に対して後退する過程でそのシート本体の当接部が当接する傾斜受け面が形成されており、
    前記スライドベースと共に前記後退位置にあって、前記規制位置に保持されている前記係合部材の傾斜受け面に対し、前記シート本体の当接部がそのシート本体の後退により当接摺動することで、前記係合部材が前記付勢部材の力に抗して規制解除位置の方向に移動し、前記シート本体がさらに後退すると、前記係合部材の傾斜受け面が前記シート本体の当接部から外れ、その係合部材が前記付勢部材の力で前記シート本体の被係合部と対向する前記規制位置の方向に移動することを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された車両用シートであって、
    前記シート本体が前記リンク機構に対して後退位置にあり、前記スライドベースが前記回転ベースに対して後退位置にあって、前記係合部材が前記シート本体の被係合部と対向する前記規制位置にある状態で、前記シート本体を第2スライド機構により前記リンク機構に対して前進させて、前記係合部材と前記シート本体の被係合部とを係合させることを特徴とする車両用シート。
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