JP2017047728A - 車両用シートのウォークイン装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】連結部の伸びを防止して、スライドロック解除操作を安定して行い得るウォークイン装置を提供する。
【解決手段】シートレールと、スライドロック機構と、車両用前席シートのシートバックに回動可能に支持された操作レバーと、操作レバーの回動操作に基づいて、連結部を介してスライドロック機構の動作を解除して車両用前席シートを前方へスライド可能とするリンク機構とを備えた車両用シートのウォークイン装置において、リンク機構は、ケーブル19に作用する引っ張り力に基づいて回動する回動リンク17と、回動リンクの回動に基づいて回動して、スライドロック機構の動作を解除するロック解除リンク22と、回動リンクとロック解除リンクとの間に設けられ、連結部から回動リンクに作用する引っ張り力をあらかじめ設定された一定値以下に制限するトルク吸収手段21を備えた。
【選択図】図6
【解決手段】シートレールと、スライドロック機構と、車両用前席シートのシートバックに回動可能に支持された操作レバーと、操作レバーの回動操作に基づいて、連結部を介してスライドロック機構の動作を解除して車両用前席シートを前方へスライド可能とするリンク機構とを備えた車両用シートのウォークイン装置において、リンク機構は、ケーブル19に作用する引っ張り力に基づいて回動する回動リンク17と、回動リンクの回動に基づいて回動して、スライドロック機構の動作を解除するロック解除リンク22と、回動リンクとロック解除リンクとの間に設けられ、連結部から回動リンクに作用する引っ張り力をあらかじめ設定された一定値以下に制限するトルク吸収手段21を備えた。
【選択図】図6
Description
本発明は、車両用シートのシートバックを前方に傾倒する動作に連動して、車両用シートを前方に移動させる車両用シートのウォークイン装置に関するものである。
車両用シートのウォークイン装置は、前席のシートバックに設けられた操作レバー等の操作手段を操作することにより、前席のシートバックが前方に傾倒され、同時にシートスライド装置のロック機構の作動が解除される。そして、シートクッションを前方へスライドさせることにより後席への乗降を可能としている。
シートスライド装置のロック機構は、操作レバーの回動操作に連動して引っ張られるケーブル等の連結部によりロック解除リンクが回動され、そのロック解除リンクの回動に基づいてスライドロック状態が解除される。
特許文献1には、車両用シートのシートバックを前方に傾倒させることにより、ロック機構の作動を解除して、シートクッションとともにシートバックを前方へスライド操作可能としたウォークイン装置が開示されている。
上記のようなウォークイン装置では、スライドロックの解除動作時に、ロック解除リンクが回動限界に達した状態で、操作レバーをさらに同方向へ回動操作すると、ケーブルに作用する引っ張り力が過大となる。すると、ケーブルが延びたり、あるいは断裂したりして、スライドロックの解除操作に支障を来すようになることがある。
特許文献1に開示されたウォークイン装置には、スライドロック解除リンクを回動させるケーブルの伸びや断裂を防止する構成は開示されていない。
この発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は連結部の伸びを防止して、スライドロック解除操作を安定して行い得るウォークイン装置を提供することにある。
この発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は連結部の伸びを防止して、スライドロック解除操作を安定して行い得るウォークイン装置を提供することにある。
上記課題を解決するウォークイン装置は、車両用前席シートをスライド可能に支持するシートレールと、前記車両用前席シートのシートクッションを前記シートレール上でスライド不能に保持するスライドロック機構と、前記車両用前席シートのシートバックに回動可能に支持された操作レバーと、前記操作レバーの回動操作に基づいて、連結部を介してスライドロック機構の動作を解除して車両用前席シートを前方へスライド可能とするリンク機構とを備えた車両用シートのウォークイン装置において、前記リンク機構は、前記連結部に作用する引っ張り力に基づいて回動する回動リンクと、前記回動リンクの回動に基づいて回動して、前記スライドロック機構の動作を解除するロック解除リンクと、前記回動リンクと前記ロック解除リンクとの間に設けられ、前記連結部から前記回動リンクに作用する引っ張り力をあらかじめ設定された一定値以下に制限するトルク吸収手段とを備えたことを特徴とする。
この構成により、ロック解除リンクが回動限界まで回動された状態で操作レバーをさらに同方向に回動させるとき、トルク吸収手段により前記ケーブルから回動リンクに作用する引っ張り力が制限される。
また、上記のウォークイン装置において、前記シートクッションを前記シートレール上にスライド可能に支持する枠体に伝達軸を取着し、前記伝達軸に前記回動リンクを回動可能に支持するとともに、前記ロック解除リンクを相対回転不能に固定し、前記回動リンクと前記ロック解除リンクとの間に前記トルク吸収手段を設けることが好ましい。
この構成により、回動リンクに作用する引っ張り力は、ロック解除リンクとの間に設けられたトルク吸収手段により制限される。
また、上記のウォークイン装置において、前記トルク吸収手段は、前記回動リンクと前記ロック解除リンクとの間に、前記連結部の引っ張り力に基づく回動リンクの回動により蓄勢方向に圧縮される捩りコイルスプリングを備えることが好ましい。
また、上記のウォークイン装置において、前記トルク吸収手段は、前記回動リンクと前記ロック解除リンクとの間に、前記連結部の引っ張り力に基づく回動リンクの回動により蓄勢方向に圧縮される捩りコイルスプリングを備えることが好ましい。
この構成により、回動リンクに作用する引っ張り力は、ロック解除リンクとの間に設けられた捩りコイルスプリングにより制限される。
また、上記のウォークイン装置において、前記トルク吸収手段は、前記伝達軸に対し相対回転不能に取着された中間リンクと、前記回動リンクと前記中間リンクとの間において前記伝達軸に巻着され、一端が前記回動リンクに取着されるとともに、他端が前記中間リンクに取着される前記捩りコイルスプリングとを備えることが好ましい。
また、上記のウォークイン装置において、前記トルク吸収手段は、前記伝達軸に対し相対回転不能に取着された中間リンクと、前記回動リンクと前記中間リンクとの間において前記伝達軸に巻着され、一端が前記回動リンクに取着されるとともに、他端が前記中間リンクに取着される前記捩りコイルスプリングとを備えることが好ましい。
この構成により、連結部から回動リンクに作用する引っ張り力は、中間リンクとの間に設けられた捩りコイルスプリングにより制限される。
また、上記のウォークイン装置において、前記捩りコイルスプリングは、前記ロック解除リンクが回動限界まで回動されたとき、前記回動リンクの回動に基づいて蓄勢方向に圧縮されて、前記連結部に作用する引っ張り力を制限することが好ましい。
また、上記のウォークイン装置において、前記捩りコイルスプリングは、前記ロック解除リンクが回動限界まで回動されたとき、前記回動リンクの回動に基づいて蓄勢方向に圧縮されて、前記連結部に作用する引っ張り力を制限することが好ましい。
この構成により、ロック解除リンクが回動限界まで回動された状態で操作レバーが同方向に回動操作されても、捩りコイルスプリングが蓄勢方向に圧縮されて、連結部から回動リンクに作用する引っ張り力が制限される。
本発明のウォークイン装置によれば、連結部の伸びを防止して、スライドロック解除操作を安定して行うことができる。
以下、ウォークイン装置の一実施形態を図面に従って説明する。図1に示す車両用前席シート1は、車両のフロアに固定される一対のロアレール2上にシートスライド機構を介してシートクッション3が前後方向にスライド可能に支持されている。
また、シートクッション3の後端部にはシートバック4がリクライニング機構を介して前後方向に傾動可能に支持されている。
シートバック4の側面には、ウォークイン装置を作動させるための操作レバー5が回動可能に支持されている。そして、操作レバー5の回動操作に基づいて、シートバック4を前方へ傾動させるとともにシートクッション3を前方へスライドさせることにより、乗員が後席へ容易に乗降可能となっている。
シートバック4の側面には、ウォークイン装置を作動させるための操作レバー5が回動可能に支持されている。そして、操作レバー5の回動操作に基づいて、シートバック4を前方へ傾動させるとともにシートクッション3を前方へスライドさせることにより、乗員が後席へ容易に乗降可能となっている。
次に、上記スライド機構及びウォークイン装置について説明する。一対のロアレール2は、シートクッション3の横幅にほぼ等しい間隔を隔ててフロア上に固定されている。
図2〜図4に示すように、ロアレール2は幅方向(図4において左右方向)中央部が上方に向かって開口する溝型に形成されるとともに、その開口部分の幅方向両側には下方に向かって延設されるガイド片2aが形成されている。
図2〜図4に示すように、ロアレール2は幅方向(図4において左右方向)中央部が上方に向かって開口する溝型に形成されるとともに、その開口部分の幅方向両側には下方に向かって延設されるガイド片2aが形成されている。
各ロアレール2には、ロアレール2とともにシートレールを構成するアッパーレール6がロアレール2の長手方向(図2及び図3において左右方向)にスライド可能に支持されている。アッパーレール6は、下方に向かって開口する溝型部6aと、溝型部6aの下縁から幅方向両外側に向かって屈曲されて上方へ延設されるガイド片6bが形成されている。
そして、アッパーレール6は溝型部6aとガイド片6bとの間にロアレール2のガイド片2aが位置するようにして挿通され、ガイド片6bとロアレール2の内側面との間に介在される転動部材(図示しない)を介してロアレール2に対しスライド可能に支持される。
図3に示すように、各アッパーレール6の溝型部6aの上辺には複数の取付孔7が形成され、その取付孔7を介して図2に示すロアブラケット8が両アッパーレール6上に固定されている。ロアブラケット8は、シートクッション3を保持するシートクッションフレームの一部を構成している。従って、シートクッション3及びシートバック4を備えた前席シートがアッパーレール6を介してロアレール2上にスライド可能に支持されている。
図1に示すように、シートクッション3の前端下方にはスライドハンドル9が配設されている。スライドハンドル9は金属パイプをコ字状に折り曲げて形成されている。
図3に示すように、スライドハンドル9の両端部はロアレール2の幅方向中央部に延設され、その先端部分には、図8及び図9に示すように、上方に向かって開口する断面溝型のスライドロック解除レバー10が形成されている。
図3に示すように、スライドハンドル9の両端部はロアレール2の幅方向中央部に延設され、その先端部分には、図8及び図9に示すように、上方に向かって開口する断面溝型のスライドロック解除レバー10が形成されている。
また、スライドハンドル9はスライドロック解除レバー10の基端部近傍に設けられた軸部11を回動支点としてアッパーレール6に上下方向に回動可能に支持されている。そして、図2に示す原位置からスライドハンドル9を上方へ持ち上げると、軸部11を回動支点としてスライドロック解除レバー10が下方へ回動されるようになっている。
また、スライドハンドル9は図示しないばねにより軸部11を支点として下方へ付勢され、非操作時には図2に示す状態に位置する。
図4に示すように、アッパーレール6には、ロアレール2に対しアッパーレール6をスライド可能とする状態と、アッパーレール6をロアレール2に対しスライド不能にロックする状態とを選択可能とするスライドロックレバー12が回動可能に支持されている。
図4に示すように、アッパーレール6には、ロアレール2に対しアッパーレール6をスライド可能とする状態と、アッパーレール6をロアレール2に対しスライド不能にロックする状態とを選択可能とするスライドロックレバー12が回動可能に支持されている。
図9に示すように、スライドロック解除レバー10の下面にはスライドロックレバー12の一端側に設けられる係止片13が当接し、スライドロック解除レバー10が下方へ回動されると、係止片13が押し下げられる。
スライドロックレバー12は、ロアレール2に設けられたロック孔14(図2参照)を貫通可能とした櫛刃状のロック爪を備えている。そして、スライドロック解除レバー10が図2に示す原位置に位置する状態では、図示しないばねの付勢力により、ロック爪がロック孔14に貫通する位置に保持されて、アッパーレール6がロアレール2に対しスライド不能に固定される。
また、スライドハンドル9の引き上げ操作に基づいてスライドロック解除レバー10が下方へ回動されると、図4に示すように、係止片13が押し下げられてスライドロックレバー12がばねの付勢力に抗して回動される。
すると、ロック爪がロック孔14から外れて、アッパーレール6がロアレール2に対しスライド可能となる。
一対のアッパーレール6のうち、車体の両側位置すなわちドアの近傍に配設されるアッパーレール6に取着されるロアブラケット8には、ウォークイン装置を構成するリンク機構15が設けられている。
一対のアッパーレール6のうち、車体の両側位置すなわちドアの近傍に配設されるアッパーレール6に取着されるロアブラケット8には、ウォークイン装置を構成するリンク機構15が設けられている。
詳述すると、図4に示すように、ロアレール2及びアッパーレール6の上方において、ロアブラケット8には、ロアレール2及びアッパーレール6の幅方向に延びる伝達軸16が貫通され、且つ回転可能に支持されている。伝達軸16は、スライドロック解除レバー10の先端部上方に位置するようにロアブラケット8に取着されている。
図3、図4及び図6に示すように、ロアブラケット8のシート中央側の側面近傍において、伝達軸16には金属の平板で形成された回動リンク17の基端部が回動可能に支持されている。回動リンク17の先端部はロアレール2の側方に向かって斜め下方に延設されるとともに、回動リンク17の回動方向に沿った長孔18が形成され、その長孔18にケーブル19の一端が保持されている。
ケーブル19の他端は、操作レバー5に連結されている。そして、ケーブル19は操作レバー5の回動操作に基づいて図7に示す矢印A方向に引っ張られる。すると、回動リンク17が矢印B方向に回動されるようになっている。なお、ケーブル19の一端は長孔18内を移動可能であり、操作レバー5の不操作時におけるケーブル19の弛みを吸収可能となっている。
伝達軸16のシートクッション中央側の端部には、中間リンク20の基端部が相対回転不能に固定されている。中間リンク20と回動リンク17の間において、伝達軸16の外周面には、第一の捩りコイルスプリング21が巻着されている。
図4及び図7に示すように、第一の捩りコイルスプリング21の一端は、回動リンク17の長手方向中間部に保持され、他端は中間リンク20の先端部に保持されている。そして、回動リンク17が矢印A方向に回動されるとき、その回動トルクが第一の捩りコイルスプリング21及び中間リンク20を介して伝達軸16に伝達されるようになっている。
また、伝達軸16が回転不能であれば、回動リンク17の回動により、第一の捩りコイルスプリング21が蓄勢方向に圧縮されて、回動リンク17のみが回動するようになっている。
伝達軸16のシートクッション側端側の端部には、ロック解除リンク22の基端部が相対回転不能に固定されている。ロック解除リンク22は、鉤型の金属板で形成され、図9に示すように、その先端部がスライドロック解除レバー10の溝状の凹部10aに当接するように形成されている。
図5に示すように、操作レバー5が操作されない状態では、ロック解除リンク22はその先端部が原位置にあるスライドロック解除レバー10の凹部10aに当接するように伝達軸16に固定されている。
そして、図6に示すように、操作レバー5の操作に基づいて伝達軸16が回転されると、ロック解除リンク22が回動して、スライドロック解除レバー10がロアレール2の底面に設けられたストッパ2bに当接するまで、下方へ押し下げられるようになっている。
ロック解除リンク22とロアブラケット8との間において、伝達軸16の外周面には第二の捩りコイルスプリング23が巻着されている。第二の捩りコイルスプリング23の一端はロアブラケット8に固定され、他端はロック解除リンク22に固定されている。
そして、ロック解除リンク22が図5に示す状態から図6に示す位置まで回動されると、第二の捩りコイルスプリング23が蓄勢されるようになっている。従って、伝達軸16に矢印B方向の回転トルクが作用しなくなると、第二の捩りコイルスプリング23の付勢力により、ロック解除リンク22は図5に示す原位置まで回動されるようになっている。
次に、上記のように構成されたシートスライド機構及びウォークイン装置の作用を説明する。
シートクッション3を前後方向にスライドさせる場合には、スライドハンドル9を上方へ持ち上げる。すると、スライドロック解除レバー10が下方へ回動されて、スライドロックレバー12が下方へ回動される。
シートクッション3を前後方向にスライドさせる場合には、スライドハンドル9を上方へ持ち上げる。すると、スライドロック解除レバー10が下方へ回動されて、スライドロックレバー12が下方へ回動される。
この状態では、アッパーレール6がロアレール2に対しスライド可能となるため、シートクッション3を所望位置までスライド可能である。そして、シートクッション3を所望位置までスライドさせた後、スライドハンドル9を手放すと、ばねの付勢力によりスライドロック解除レバー10が図2に示す原位置に復帰する。
すると、スライドロックレバー12がロック孔14に係合して、アッパーレール6がロアレール2に固定されて、シートクッション3が所望位置でスライド不能に保持される。
乗員が後席へ乗車あるいは後席から降車するために、ウォークイン装置を作動させる場合には、操作レバー5を回動操作すると、ケーブル19を介して回動リンク17が矢印B方向へ回動される。
乗員が後席へ乗車あるいは後席から降車するために、ウォークイン装置を作動させる場合には、操作レバー5を回動操作すると、ケーブル19を介して回動リンク17が矢印B方向へ回動される。
すると、第一の捩りコイルスプリング21を介して中間リンク20に同方向の回転トルクが伝達され、その回転トルクに基づいて伝達軸16介してロック解除リンク22が回動される。
そして、図7に示すように、ロック解除リンク22の回動によりスライドロック解除レバー10が押し下げられる。この結果、スライドロックレバー12が回動されてアッパーレール6がロアレール2に対しスライド可能となる。また、操作レバー5の回動操作に基づいて、シートバック4が前方へ傾動される。
この状態で、シートクッション3を前方へスライドさせると、後席への乗員の乗降が可能となる。
上記のような操作レバー5の回動操作時に、操作レバー5が回動限界に達する前に、スライドロック解除レバー10がロアレール2の底面のストッパ2bに当接し、この状態でさらに操作レバー5を同方向へ回動させようとすると、伝達軸16及び中間リンク20は同方向にそれ以上回動不能である。
上記のような操作レバー5の回動操作時に、操作レバー5が回動限界に達する前に、スライドロック解除レバー10がロアレール2の底面のストッパ2bに当接し、この状態でさらに操作レバー5を同方向へ回動させようとすると、伝達軸16及び中間リンク20は同方向にそれ以上回動不能である。
すると、第一の捩りコイルスプリング21が蓄勢方向に圧縮されて、図6に鎖線で示すように、回動リンク17が回動されるので、ケーブル19への過大な引っ張り力の作用が防止される。
上記のようなウォークイン装置では、次に示す効果を得ることができる。
(1)シートバック4に設けられた操作レバー5の回動操作に基づいて、ケーブル19及びリンク機構15を介してスライドロック解除レバー10を押し下げることにより、シートクッション3を前方へスライドさせることができる。
(2)ケーブル19に作用する引っ張り力で回動される回動リンク17と、回動リンク17の回動に基づいてスライドロック解除レバー10を押し下げるロック解除リンク22との間に過大なトルクを吸収する第一の捩りコイルスプリング21を介在させた。従って、ケーブル19への過大な引っ張り力の作用を防止することができる。
(3)ケーブル19への過大な引っ張り力の作用を防止することができる。従って、スライドロック解除レバー10がロアレール2の底面に当接する位置、すなわちスライドロック状態を確実に解除し得る位置までロック解除リンク22で押し下げるように操作レバー5の回動ストロークを十分に確保しても、ケーブル19の伸びあるいは断裂を未然に防止することができる。
(4)ケーブル19の伸びや断裂に起因するウォークイン装置の動作不良の発生を防止することができる。
(1)シートバック4に設けられた操作レバー5の回動操作に基づいて、ケーブル19及びリンク機構15を介してスライドロック解除レバー10を押し下げることにより、シートクッション3を前方へスライドさせることができる。
(2)ケーブル19に作用する引っ張り力で回動される回動リンク17と、回動リンク17の回動に基づいてスライドロック解除レバー10を押し下げるロック解除リンク22との間に過大なトルクを吸収する第一の捩りコイルスプリング21を介在させた。従って、ケーブル19への過大な引っ張り力の作用を防止することができる。
(3)ケーブル19への過大な引っ張り力の作用を防止することができる。従って、スライドロック解除レバー10がロアレール2の底面に当接する位置、すなわちスライドロック状態を確実に解除し得る位置までロック解除リンク22で押し下げるように操作レバー5の回動ストロークを十分に確保しても、ケーブル19の伸びあるいは断裂を未然に防止することができる。
(4)ケーブル19の伸びや断裂に起因するウォークイン装置の動作不良の発生を防止することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・第一の捩りコイルスプリング21に代えて、コイルスプリング等の付勢手段の付勢力により圧接されて、一定値以下の回転トルクを伝達可能としたクラッチ装置を設けてもよい。
・第一の捩りコイルスプリング21を回動リンク17とロック解除リンク22との間に介在させて、中間リンク20を省略してもよい。
・ケーブルに代えて、連結ロッド、リンク部材を使用してもよい。
・第一の捩りコイルスプリング21に代えて、コイルスプリング等の付勢手段の付勢力により圧接されて、一定値以下の回転トルクを伝達可能としたクラッチ装置を設けてもよい。
・第一の捩りコイルスプリング21を回動リンク17とロック解除リンク22との間に介在させて、中間リンク20を省略してもよい。
・ケーブルに代えて、連結ロッド、リンク部材を使用してもよい。
1…車両用前席シート、2…シートレール(ロアレール)、3…シートクッション、4…シートバック、5…操作レバー、6…シートレール(アッパーレール)、8…枠体(ロアブラケット)、12…スライドロック機構(スライドロックレバー)、15…リンク機構、16…伝達軸、17…回動リンク、19…連結部(ケーブル)、20…中間リンク、21…トルク吸収手段(第一の捩りコイルスプリング)、22…ロック解除リンク。
Claims (5)
- 車両用前席シートをスライド可能に支持するシートレールと、
前記車両用前席シートのシートクッションを前記シートレール上でスライド不能に保持するスライドロック機構と、
前記車両用前席シートのシートバックに回動可能に支持された操作レバーと、
前記操作レバーの回動操作に基づいて、連結部を介してスライドロック機構の動作を解除して車両用前席シートを前方へスライド可能とするリンク機構と
を備えた車両用シートのウォークイン装置において、
前記リンク機構は、
前記連結部に作用する引っ張り力に基づいて回動する回動リンクと、
前記回動リンクの回動に基づいて回動して、前記スライドロック機構の動作を解除するロック解除リンクと、
前記回動リンクと前記ロック解除リンクとの間に設けられ、前記連結部から前記回動リンクに作用する引っ張り力をあらかじめ設定された一定値以下に制限するトルク吸収手段と
を備えたことを特徴とする車両用シートのウォークイン装置。 - 請求項1に記載の車両用シートのウォークイン装置において、
前記シートクッションを前記シートレール上にスライド可能に支持する枠体に伝達軸を取着し、前記伝達軸に前記回動リンクを回動可能に支持するとともに、前記ロック解除リンクを相対回転不能に固定し、前記回動リンクと前記ロック解除リンクとの間に前記トルク吸収手段を設けたことを特徴とする車両用シートのウォークイン装置。 - 請求項2に記載の車両用シートのウォークイン装置において、
前記トルク吸収手段は、前記回動リンクと前記ロック解除リンクとの間に、前記連結部の引っ張り力に基づく回動リンクの回動により蓄勢方向に圧縮される捩りコイルスプリングを備えたことを特徴とする車両用シートのウォークイン装置。 - 請求項3に記載の車両用シートのウォークイン装置において、
前記トルク吸収手段は、
前記伝達軸に対し相対回転不能に取着された中間リンクと、
前記回動リンクと前記中間リンクとの間において前記伝達軸に巻着され、一端が前記回動リンクに取着されるとともに、他端が前記中間リンクに取着される前記捩りコイルスプリングと
を備えたことを特徴とする車両用シートのウォークイン装置。 - 請求項4に記載の車両用シートのウォークイン装置において、
前記捩りコイルスプリングは、前記ロック解除リンクが回動限界まで回動されたとき、前記回動リンクの回動に基づいて蓄勢方向に圧縮されて、前記連結部に作用する引っ張り力を制限することを特徴とする車両用シートのウォークイン装置。
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