JP2007101754A - 画像形成装置、及び、画像形成システム - Google Patents

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将宏 前田
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Abstract

【課題】接触部材に付着した現像剤を収容部に適切に収容できる画像形成装置。
【解決手段】記録媒体に転写されずに現像剤移動体上に残された現像剤を回収するための回収部に設けた、該現像剤移動体に接触、離間する該接触部材であって、前記接触部材が前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記接触部材が前記非接触位置へ移動し終わるまでの間、前記接触部材の短手方向の両端部のうちの前記収容部から近い方の一端部と、前記現像剤移動体との第一最短距離が、前記両端部うちの前記収容部から遠い方の他端部と、前記現像剤移動体との第二最短距離より小さく、かつ、前記接触部材を前記短手方向に沿って延長した第一仮想面と、前記現像剤移動体の表面の前記一端部に対向する対向部分を含み、その法線が前記一端部と前記対向部分とを結ぶ仮想線である第二仮想面と、で挟まれる領域に、少なくとも前記収容部の一部が含まれることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置、及び、画像形成システムに関する。
レーザビームプリンタ等の画像形成装置は既によく知られている。かかる画像形成装置は、例えば、現像剤を媒体に転写するために現像剤を担持した状態で回転して該現像剤を移動させる現像剤移動体と、前記媒体に転写されずに前記現像剤移動体上に残された現像剤を回収するための回収部と、を備えている。
上記の回収部は、回収された現像剤を収容するための収容部と、現像剤移動体に接触可能な接触部材とを有しており、該接触部材は、接触位置と非接触位置との間を移動し、接触位置に位置する際に現像剤移動体に接触する。
特開2004−157285号公報
ところで、接触部材が接触位置に位置する際に、現像剤移動体上の現像剤が、該現像剤移動体の移動中に該接触部材に付着してしまうことがある。このため、該接触部材に付着した現像剤を、収容部に適切に収容できる画像形成装置等の実現が要請されている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、接触部材に付着した現像剤を収容部に適切に収容できる画像形成装置、及び、画像形成システムを実現することにある。
前記課題を解決するために、主たる本発明は、(a)現像剤を媒体に転写するために、現像剤を担持した状態で回転して該現像剤を移動させる現像剤移動体と、(b)前記媒体に転写されずに前記現像剤移動体上に残された現像剤を回収するための回収部であって、前記現像剤を収容するための収容部と、該現像剤移動体に接触する接触部材であって、接触位置と非接触位置との間を移動する接触部材と、を有する回収部と、(c)を備えた画像形成装置であって、(d)前記接触部材が前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記接触部材が前記非接触位置へ移動し終わるまでの間、前記接触部材の短手方向の両端部のうちの前記収容部から近い方の一端部と、前記現像剤移動体との第一最短距離が、前記両端部うちの前記収容部から遠い方の他端部と、前記現像剤移動体との第二最短距離より小さく、かつ、前記接触部材を前記短手方向に沿って延長した第一仮想面と、前記現像剤移動体の表面の前記一端部に対向する対向部分を含み、その法線が前記一端部と前記対向部分とを結ぶ仮想線である第二仮想面と、で挟まれる領域に、少なくとも前記収容部の一部が含まれることを特徴とする画像形成装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
(a)現像剤を媒体に転写するために、現像剤を担持した状態で回転して該現像剤を移動させる現像剤移動体と、(b)前記媒体に転写されずに前記現像剤移動体上に残された現像剤を回収するための回収部であって、前記現像剤を収容するための収容部と、該現像剤移動体に接触する接触部材であって、接触位置と非接触位置との間を移動する接触部材と、を有する回収部と、(c)を備えた画像形成装置であって、(d)前記接触部材が前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記接触部材が前記非接触位置へ移動し終わるまでの間、前記接触部材の短手方向の両端部のうちの前記収容部から近い方の一端部と、前記現像剤移動体との第一最短距離が、前記両端部うちの前記収容部から遠い方の他端部と、前記現像剤移動体との第二最短距離より小さく、かつ、前記接触部材を前記短手方向に沿って延長した第一仮想面と、前記現像剤移動体の表面の前記一端部に対向する対向部分を含み、その法線が前記一端部と前記対向部分とを結ぶ仮想線である第二仮想面と、で挟まれる領域に、少なくとも前記収容部の一部が含まれることを特徴とする画像形成装置。
前記第一最短距離が前記第二最短距離より小さい場合には、接触部材が現像剤移動体から離間する際に、一端部と現像剤移動体との間を通過する気流は、他端部と現像剤移動体との間を通過する気流よりも、強い。そして、一端部と現像剤移動体との間を通過する強い気流によって、接触部材の一端部側に付着した現像剤が、前記領域内を勢いよく移動することとなる。このため、前記領域内を移動する現像剤が該領域外へ移動し難くなり、該現像剤が収容部へ適切に移動することが可能となる。そして、一端部側に付着した現像剤が収容部へ適切に移動することにより、収容部が該現像剤を収容することが可能となる。従って、上記の画像形成装置によれば、接触部材に付着した現像剤を、収容部に適切に収容することが可能となる。
また、かかる画像形成装置であって、前記接触部材は、前記現像剤移動体に接触して前記回収部外への現像剤の漏れを防止するためのシール部材であることとしてもよい。
また、かかる画像形成装置であって、前記回収部は、前記シール部材の下方に設けられ、前記現像剤移動体に当接して該現像剤移動体上の現像剤を掻き取るための掻き取りブレードであって、当接位置と非当接位置との間を移動する掻き取りブレード、を有し、前記掻き取りブレードが前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記掻き取りブレードが前記非当接位置へ移動し終わるまでの間、前記掻き取りブレードは前記領域を通過しないこととしてもよい。
かかる場合には、接触部材に付着した現像剤が前記気流によって収容部へ移動する際に、該現像剤が掻き取りブレードに付着することを防止できる。
また、かかる画像形成装置であって、前記シール部材が前記現像剤移動体から離間し始めるタイミングは、前記掻き取りブレードが前記現像剤移動体から離間し始めるタイミングよりも、遅いこととしてもよい。
また、かかる画像形成装置であって、前記現像剤移動体が巻き掛けられたローラを備え、前記シール部材は、前記現像剤移動体の前記ローラへの巻き掛け部、の該ローラの中心軸より鉛直方向下側に位置する部分、に接触し、かつ、前記掻き取りブレードも該部分に当接し、前記シール部材と前記掻き取りブレードのうちの少なくとも一方が、前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記シール部材が前記非接触位置へ、前記掻き取りブレードが前記非当接位置へ、それぞれ移動し終わるまでの間、該掻き取りブレードの先端部の上方に前記シール部材が位置しないこととしてもよい。
かかる場合には、接触部材が現像剤移動体から離間する際に、該接触部材に付着した現像剤が重力等により落下しても、該現像剤が掻き取りブレードから外れて収容部へ向かうから、該現像剤が掻き取りブレードに付着することを防止できる。
また、かかる画像形成装置であって、前記シール部材が前記接触位置から前記非接触位置まで移動するときの、前記シール部材の前記一端部の、水平方向における移動範囲は、前記掻き取りブレードが前記当接位置から前記非当接位置まで移動するときの、前記先端部の水平方向における移動範囲、と重ならないこととしてもよい。
かかる場合には、接触部材が現像剤移動体から離間する際に、接触部材に付着した現像剤が重力等により落下しても、該現像剤が掻き取りブレードからより外れて収容部に向かいやすい。このため、該現像剤が掻き取りブレードに付着することをより有効に防止できる。
また、かかる画像形成装置であって、前記現像剤移動体が巻き掛けられたローラを備え、前記シール部材は、前記現像剤移動体の前記ローラへの巻き掛け部、の該ローラの中心軸より鉛直方向上側に位置する部分、に接触し、かつ、前記掻き取りブレードは、前記巻き掛け部の、前記ローラの中心軸より鉛直方向下側に位置する部分、に当接し、前記シール部材と前記掻き取りブレードのうちの少なくとも一方が、前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記シール部材が前記非接触位置へ、前記掻き取りブレードが前記非当接位置へ、それぞれ移動し終わるまでの間、該掻き取りブレードの先端部の上方に、前記ローラが位置することとしてもよい。
かかる場合には、接触部材が現像剤移動体から離間する際に、接触部材に付着した現像剤が重力等により落下しても、前記ローラが前記現像剤の掻き取りブレードへの移動の障害物の役割を果たすから、該現像剤が掻き取りブレードに付着することを有効に防止できる。
また、かかる画像形成装置であって、前記収容部は、該収容部に収容された現像剤を該収容部外へ搬送するための搬送部材を備えたこととしてもよい。
かかる場合には、搬送部材が、接触部材に付着した現像剤を収容部外へ搬送することができる。
また、かかる画像形成装置であって、潜像を担持するための像担持体と、該像担持体に担持された潜像を現像剤にて現像剤像として可視化するための現像装置と、を有し、前記現像剤移動体は、前記像担持体上の前記現像剤像を前記媒体に転写する際の中間媒体となる中間転写体であることとしてもよい。
また、(a)現像剤を媒体に転写するために、現像剤を担持した状態で回転して該現像剤を移動させる現像剤移動体と、(b)前記媒体に転写されずに前記現像剤移動体上に残された現像剤を回収するための回収部であって、前記現像剤を収容するための収容部と、該現像剤移動体に接触する接触部材であって、接触位置と非接触位置との間を移動する接触部材と、を有する回収部と、(c)を備えた画像形成装置であって、(d)前記接触部材が前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記接触部材が前記非接触位置へ移動し終わるまでの間、前記接触部材の短手方向の両端部のうちの前記収容部から近い方の一端部と、前記現像剤移動体との第一最短距離が、前記両端部うちの前記収容部から遠い方の他端部と、前記現像剤移動体との第二最短距離より小さく、かつ、前記接触部材を前記短手方向に沿って延長した第一仮想面と、前記現像剤移動体の表面の前記一端部に対向する対向部分を含み、その法線が前記一端部と前記対向部分とを結ぶ仮想線である第二仮想面と、で挟まれる領域に、少なくとも前記収容部の一部が含まれ、(e)前記接触部材は、前記現像剤移動体に接触して前記回収部外への現像剤の漏れを防止するためのシール部材であり、(f)前記回収部は、前記シール部材の下方に設けられ、前記現像剤移動体に当接して該現像剤移動体上の現像剤を掻き取るための掻き取りブレードであって、当接位置と非当接位置との間を移動する掻き取りブレード、を有し、前記掻き取りブレードが前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記掻き取りブレードが前記非当接位置へ移動し終わるまでの間、前記掻き取りブレードは前記領域を通過せず、(g)前記シール部材が前記現像剤移動体から離間し始めるタイミングは、前記掻き取りブレードが前記現像剤移動体から離間し始めるタイミングよりも、遅く、(h)前記現像剤移動体が巻き掛けられたローラを備え、前記シール部材は、前記現像剤移動体の前記ローラへの巻き掛け部、の該ローラの中心軸より鉛直方向下側に位置する部分、に接触し、かつ、前記掻き取りブレードも該部分に当接し、前記シール部材と前記掻き取りブレードのうちの少なくとも一方が、前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記シール部材が前記非接触位置へ、前記掻き取りブレードが前記非当接位置へ、それぞれ移動し終わるまでの間、該掻き取りブレードの先端部の上方に前記シール部材が位置せず、(i)前記シール部材が前記接触位置から前記非接触位置まで移動するときの、前記シール部材の前記一端部の、水平方向における移動範囲は、前記掻き取りブレードが前記当接位置から前記非当接位置まで移動するときの、前記先端部の水平方向における移動範囲、と重ならず、(j)前記収容部は、該収容部に収容された現像剤を該収容部外へ搬送するための搬送部材を備え、(k)潜像を担持するための像担持体と、該像担持体に担持された潜像を現像剤にて現像剤像として可視化するための現像装置と、を有し、前記現像剤移動体は、前記像担持体上の前記現像剤像を前記媒体に転写する際の中間媒体となる中間転写体であることを特徴とする画像形成装置。
このような画像形成装置によれば、接触部材に付着した現像剤を収容部に適切に収容することが可能な効果が、最も有効に奏される。
また、(A)コンピュータ、及び、(B)このコンピュータに接続された画像形成装置であって、(a)現像剤を媒体に転写するために、現像剤を担持した状態で回転して該現像剤を移動させる現像剤移動体と、(b)前記媒体に転写されずに前記現像剤移動体上に残された現像剤を回収するための回収部であって、前記現像剤を収容するための収容部と、該現像剤移動体に接触する接触部材であって、接触位置と非接触位置との間を移動する接触部材と、を有する回収部と、(c)を備えた画像形成装置、(C)を具備した画像形成システムであって、(D)前記接触部材が前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記接触部材が前記非接触位置へ移動し終わるまでの間、前記接触部材の短手方向の両端部のうちの前記収容部から近い方の一端部と、前記現像剤移動体との第一最短距離が、前記両端部うちの前記収容部から遠い方の他端部と、前記現像剤移動体との第二最短距離より小さく、かつ、前記接触部材を前記短手方向に沿って延長した第一仮想面と、前記現像剤移動体の表面の前記一端部に対向する対向部分を含み、その法線が前記一端部と前記対向部分とを結ぶ仮想線である第二仮想面と、で挟まれる領域に、少なくとも前記収容部の一部が含まれることを特徴とする画像形成システム。
このような画像形成システムによれば、接触部材に付着した現像剤を収容部に適切に収容することが可能となる。
===画像形成装置の全体構成例===
次に、図1を用いて、画像形成装置としてレーザビームプリンタ(以下、プリンタともいう)10を例にとって、その概要について説明する。図1は、プリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。なお、図1には、矢印にて上下方向(鉛直方向)を示しており、例えば、給紙トレイ92は、プリンタ10の下部に配置されており、定着ユニット90は、プリンタ10の上部に配置されている。
本実施の形態に係るプリンタ10は、図1に示すように、潜像を担持するための像担持体の一例としての感光体20の回転方向に沿って、帯電ユニット30、露光ユニット40、YMCK現像ユニット50、一次転写ユニット60、現像剤移動体の一例としての中間転写体70、感光体クリーニングユニット75を有し、さらに、二次転写ユニット80、回収部の一例としての中間転写体クリーニングユニット85、定着ユニット90、ユーザへの報知手段をなし液晶パネルでなる表示ユニット95、及び、これらのユニット等を制御しプリンタとしての動作を司る制御ユニット100(図2)を有している。
感光体20は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図1中の矢印で示すように時計回りに回転する。
帯電ユニット30は、感光体20を帯電するための装置であり、露光ユニット40は、レーザを照射することによって帯電された感光体20上に潜像を形成する装置である。この露光ユニット40は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の不図示のホストコンピュータから入力された画像信号に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体20上に照射する。
YMCK現像ユニット50は、感光体20上に形成された潜像を、現像装置に収容された現像剤の一例としてのトナー、すなわち、ブラック現像装置51に収容されたブラック(K)トナー、マゼンタ現像装置52に収容されたマゼンタ(M)トナー、シアン現像装置53に収容されたシアン(C)トナー、及び、イエロー現像装置54に収容されたイエロー(Y)トナーにて、現像剤像の一例であるトナー像として可視化する(すなわち、現像する)ための装置である。
このYMCK現像ユニット50は、前記4つの現像装置51、52、53、54が装着された状態で回転することにより、前記4つの現像装置51、52、53、54の位置を動かすことを可能としている。すなわち、このYMCK現像ユニット50は、前記4つの現像装置51、52、53、54を4つの保持部55a、55b、55c、55dにより保持しており(なお、図1においては、イエロー現像装置54のみが保持部55dに保持されている様子が示されているが、ブラック現像装置51は保持部55cに、マゼンタ現像装置52は保持部55aに、シアン現像装置53は保持部55bに、それぞれ保持され得る)、前記4つの現像装置51、52、53、54は、中心軸50aを中心として、それらの相対位置を維持したまま回転可能となっている。そして、1ページ分の画像形成が終了する毎に選択的に感光体20に対向し、それぞれの現像装置51、52、53、54に収容されたトナーにて、感光体20上に形成された潜像を順次現像する。なお、前述した4つの現像装置51,52,53,54の各々は、画像形成装置本体、より具体的には、YMCK現像ユニット50の前記保持部55a、55b、55c、55d、に対して着脱可能となっている。
一次転写ユニット60は、感光体20に形成された単色トナー像を中間転写体70に転写するための装置であり、4色のトナーが順次重ねて転写されると、中間転写体70にフルカラートナー像が形成される。
中間転写体70は、感光体20上のトナー像を媒体の一例としての記録材(紙、フィルム、布等)に転写する際の中間媒体であり、トナー(トナー像)を記録材に転写するために、トナー(トナー像)を担持した状態で所定の回転方向(図1中、矢印で示す)へ回転してトナー(トナー像)を移動させる。この中間転写体70は、PETフィルムの表面に錫蒸着層を設けさらにその表層に半導電塗料を形成、積層したエンドレスのベルトである。中間転写体70は、駆動ローラ71及び従動ローラ72等に巻き掛けられて張架されており、感光体20とほぼ同じ周速度にて回転駆動される。
また、中間転写体70及び後述する中間転写体クリーニングユニット85の近傍には、中間転写体70上のトナー像(トナー)の濃度を検出するための濃度検出部材としてのパッチセンサ73が設けられている。プリンタ10は、所定のタイミングで、画像の濃度を制御するための制御動作を実行するが、かかる際に、当該パッチセンサ73が用いられる。すなわち、前記制御動作が実行される際には、トナー像としてのパッチ像(テストパターン)が現像され、当該パッチ像が中間転写体70に転写される。そして、中間転写体70に転写されたパッチ像の濃度が、パッチセンサ73により検出され、検出されたパッチ像の濃度に基づいて、画像の濃度が調整される。
感光体クリーニングユニット75は、一次転写ユニット60と帯電ユニット30との間に設けられ、感光体20の表面に当接されたゴム製の感光体クリーニングブレード76を有し、一次転写ユニット60によって中間転写体70上にトナー像が転写された後に、感光体20上に残存するトナーを感光体クリーニングブレード76により掻き落として回収するための装置である。
二次転写ユニット80は、中間転写体70上に形成された単色トナー像やフルカラートナー像を記録材に転写するための装置である。
中間転写体クリーニングユニット85は、YMCK現像ユニット50の上部に設けられ、記録材に転写されずに中間転写体70上に残されたトナーを回収するための装置である。中間転写体クリーニングユニット85については、後に詳述する。
定着ユニット90は、記録材上に転写された単色トナー像やフルカラートナー像を記録材に融着させて永久像とするための装置である。
制御ユニット100は、図2に示すようにメインコントローラ101と、ユニットコントローラ102とで構成され、メインコントローラ101には画像信号及び制御信号が入力され、この画像信号及び制御信号に基づく指令に応じてユニットコントローラ102が前記各ユニット等を制御して画像を形成する。
次に、このように構成されたプリンタ10の動作について説明する。
まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号及び制御信号がインターフェイス(I/F)112を介してプリンタ10のメインコントローラ101に入力されると、このメインコントローラ101からの指令に基づくユニットコントローラ102の制御により感光体20、及び、中間転写体70が回転する。感光体20は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30により順次帯電される。
感光体20の帯電された領域は、感光体20の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。また、YMCK現像ユニット50は、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像装置54が、感光体20に対向した現像位置に位置している。
感光体20上に形成された潜像は、感光体20の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像装置54によってイエロートナーで現像される。すなわち、イエロー現像装置54は、感光体20上に担持された潜像をトナーにてトナー像として可視化する。これにより、感光体20上にイエロートナー像が形成される。
感光体20上に形成されたイエロートナー像は、感光体20の回転に伴って一次転写位置に至り、一次転写ユニット60によって、中間転写体70に転写される。この際、中間転写体70には、一次転写ユニット60を介して、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加され、中間転写体70は当該逆の特性に帯電される。なお、この間、感光体20と中間転写体70とは接触しており、また、二次転写ユニット80は、中間転写体70から離間している。
上記の処理が、第2色目、第3色目、及び、第4色目について、各々の現像装置毎に順次実行されることにより、各画像信号に対応した4色のトナー像が、中間転写体70に重なり合って転写される。これにより、中間転写体70上にはフルカラートナー像が形成される。
中間転写体70上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体70の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット80によって記録材に転写される。なお、記録材は、給紙トレイ92から、給紙ローラ94、レジローラ96を介して二次転写ユニット80へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ユニット80は中間転写体70に押圧されるとともに、二次転写電圧が当該二次転写ユニット80に印加される。また、記録材に転写されずに中間転写体70上に残されたトナーは、中間転写体クリーニングユニット85により回収される。
記録材に転写されたフルカラートナー像は、定着ユニット90によって加熱加圧されて記録材に融着される。
一方、感光体20は一次転写位置を経過した後に、感光体クリーニングユニット75によって、その表面に付着しているトナーが回収され、次の潜像を形成するための帯電に備える。
===制御ユニットの概要===
次に、制御ユニット100の構成について図2を参照しつつ説明する。制御ユニット100のメインコントローラ101は、インターフェイス112を介してホストコンピュータと接続され、このホストコンピュータから入力された画像信号を記憶するための画像メモリ113を備えている。ユニットコントローラ102は、装置本体の各ユニット(帯電ユニット30、露光ユニット40、YMCK現像ユニット50、一次転写ユニット60、中間転写体70、感光体クリーニングユニット75、二次転写ユニット80、中間転写体クリーニングユニット85、定着ユニット90、表示ユニット95)と電気的に接続され、それらが備えるセンサからの信号を受信することによって、各ユニットの状態を検出しつつ、メインコントローラ101から入力される信号に基づいて、各ユニットを制御する。
===中間転写体クリーニングユニット85の概要===
<<<中間転写体クリーニングユニット85の構成例について>>>
次に、図3〜図5を用いて、中間転写体クリーニングユニット85の構成例について説明する。図3は、中間転写体クリーニングブレード210が当接位置に、上シール220が接触位置に、それぞれ位置する際の、中間転写体クリーニングユニット85の断面を示した模式図である。図4は、中間転写体クリーニングブレード210が当接位置と非当接位置の間に位置し、かつ、上シール220が接触位置に位置する際の、中間転写体クリーニングユニット85の断面を示した模式図である。図5は、中間転写体クリーニングブレード210が非当接位置に、上シール220が非接触位置に、それぞれ位置する際の、中間転写体クリーニングユニット85の断面を示した模式図である。なお、図3〜図5においては、図1と同様に、矢印にて上下方向(鉛直方向)が示されており、例えば、中間転写体クリーニングブレード210は、上シール220の下方に設けられている。
中間転写体クリーニングユニット85は、記録材に転写されずに中間転写体70上に残されたトナーを回収するためのものであり、ハウジング202、収容部の一例としてのトナー収容部205、搬送部材の一例としての搬送スクリュー207、接触部材の一例としての上シール220、掻き取りブレードの一例としての中間転写体クリーニングブレード210、トナー受け部235等を有している。
ハウジング202は、上シール220及び中間転写体クリーニングブレード210と協働して、回収されたトナーの中間転写体クリーニングユニット85外への漏出を防止する。このハウジング202の内部には、トナー収容部205及びトナー受け部235が形成されており、また、中間転写体クリーニングブレード210等が設けられている。
中間転写体クリーニングブレード210は、中間転写体70に当接部210aにて当接して中間転写体70上のトナー(すなわち、中間転写体70の回転に伴って移動するトナー)を掻き取る。この中間転写体クリーニングブレード210は、その長手方向が中間転写体70の幅方向(図3〜図5において、紙面と直交する方向)に沿うように設けられている。中間転写体クリーニングブレード210は、厚さ約2mmのゴム製ブレードであり、その先端が中間転写体70の回転方向の上流側に向くように配置されている。なお、中間転写体クリーニングブレード210は、中間転写体70の従動ローラ72への巻き掛け部70a(図3において、記号A、Bで示される位置を境界としたときの左上側部分)、の当該従動ローラ72の中心軸72aより鉛直方向下側(より具体的には、該中心軸72aを通る水平面Hより鉛直方向下側)に位置する部分、に当接する。
また、中間転写体クリーニングブレード210は、中間転写体70に対して離当接可能となるように構成されている。すなわち、中間転写体クリーニングブレード210は、これを支持するブレード支持板金212を介して、回動軸302に固定されており、当該回動軸302が第一回動位置と第二回動位置との間を往復回動することにより、中間転写体クリーニングブレード210が当接位置(図3に示す位置)と非当接位置(図5に示す位置)との間を往復移動する。
トナー収容部205は、中間転写体クリーニングブレード210によって掻き取られたトナーを収容するためのものである。このトナー収容部205は、中間転写体クリーニングユニット85の下部に形成されており、中心軸まわりに回転可能な搬送スクリュー207を備えている。
当該搬送スクリュー207は、トナー収容部205に収容されたトナーを該トナー収容部205外へ搬送するためのものである。具体的には、搬送スクリュー207は、回転することにより、トナー収容部205内に収容されたトナーを、不図示の廃トナーボックス(図3の紙面と直交する方向において、搬送スクリュー207よりも手前側に設けられている)に送りこむ。すなわち、トナー収容部205、廃トナーボックスは、それぞれ、トナーの一次収容部、二次収容部としての役割を果たすこととなる。
トナー受け部235は、トナー収容部205に収容されることなく中間転写体クリーニングブレード210から見てトナー収容部205とは反対側に移動したトナー、を受ける機能を有する。このトナー受け部235は、中間転写体クリーニングユニット85の下部、かつ、中間転写体クリーニングブレード210から見てトナー収容部205とは反対側(前記感光体20側)、に形成されている。
上シール220は、中間転写体70に接触部220aにて接触して、回収されたトナーの中間転写体クリーニングユニット85外への漏れを防止するシール部材である。この上シール220は、中間転写体クリーニングブレード210よりも鉛直方向上側に位置し、その長手方向が中間転写体70の幅方向(図3〜図5において、紙面と直交する方向)に沿うように設けられている。上シール220は、厚さ約120μmのシート状の部材であり、その先端が中間転写体70の回転方向の下流側に向くように配置されている。上シール220の材質は、中間転写体70の材質と同材質である。すなわち、上シール220は、PETフィルムの表面に錫蒸着層を設けさらにその表層に半導電塗料を形成、積層したものである。
なお、上シール220は、中間転写体クリーニングブレード210と同様、中間転写体70の従動ローラ72への巻き掛け部70a、の当該従動ローラ72の中心軸72aより鉛直方向下側(より具体的には、該中心軸72aを通る水平面Hより鉛直方向下側)に位置する部分、に接触する。また、接触部220aは、中間転写体クリーニングブレード210の当接部210aよりも、鉛直方向上側、かつ、中間転写体70の回転方向上流側に位置する。
また、上シール220は、中間転写体クリーニングブレード210と同様、中間転写体70に対して接離可能となるように構成されている。すなわち、上シール220は、これを支持し当該上シール220と共に移動可能なシール支持部材222を介して、回動部320に固定されており、当該回動部320が第一回動位置と第二回動位置との間を往復回動することにより、上シール220が接触位置(図3に示す位置)と非接触位置(図5に示す位置)との間を往復移動する。
また、本実施の形態においては、上シール220が、中間転写体クリーニングブレード210の移動に連動して移動するようになっており、中間転写体クリーニングブレード210の当接位置から非当接位置への移動に連動して、上シール220が接触位置から非接触位置へ移動する。そして、上シール220が中間転写体70から離間し始めるタイミングは、中間転写体クリーニングブレード210が中間転写体70から離間し始めるタイミングよりも遅い(すなわち、図3に示すように中間転写体70に当接する中間転写体クリーニングブレード210は、図4に示すように、上シール220よりも先に中間転写体70から離間する)。前記上シール220が非接触位置へ移動し終わるタイミングは、前記中間転写体クリーニングブレード210が非当接位置へ移動し終わるタイミングと同じである(すなわち、図4に示す位置に位置する上シール220及び中間転写体クリーニングブレード210は、さらに移動して、図5に示す位置に同時に停止する)。
ここで、トナー収容部205、中間転写体クリーニングブレード210、上シール220、及び、中間転写体70の位置関係について、説明する。なお、以下の説明においては、上シール220の短手方向両端部のうち、トナー収容部205から近い方の一端部をシール一端部220bと、トナー収容部205から遠い方の他端部をシール他端部220cと、呼ぶことにする。また、上シール220を短手方向に沿って延長した第一仮想面を仮想面F1と、中間転写体70の表面のシール一端部220bに対向する対向部分(図5に示す部分C)を含み、その法線がシール一端部220bと前記対向部分とを結ぶ仮想線である第二仮想面を仮想面F2と、呼ぶことにする。
本実施形態においては、図3〜図5に示すように、上シール220が中間転写体70から離間し始めてから、該上シール220が非接触位置へ移動し終わるまでの間、上シール220の短手方向のシール他端部220cからシール一端部220bに向かう程、上シール220と中間転写体70との最短距離は、小さくなっており、上シール220のシール一端部220bと中間転写体70との第一最短距離L1が、シール他端部220cと中間転写体70との第二最短距離L2より小さい。
また、図3〜図5に示すように、上シール220が中間転写体70から離間し始めてから、該上シール220が非接触位置へ移動し終わるまでの間、仮想面F1と仮想面F2とで挟まれる領域Sに、少なくともトナー収容部205の一部が含まれる。なお、本実施形態においては、仮想面F1及び仮想面F2が、上シール220が中間転写体70から離間し始めてから、該上シール220が非接触位置へ移動し終わるまでの間、搬送スクリュー207を通過する。
また、図3〜図5に示すように、中間転写体クリーニングブレード210が中間転写体70から離間し始めてから、該中間転写体クリーニングブレード210が非当接位置へ移動し終わるまでの間、該中間転写体クリーニングブレード210は、図5に示すように領域Sの右側に位置する。すなわち、中間転写体クリーニングブレード210が中間転写体70から離間し始めてから、該中間転写体クリーニングブレード210が非当接位置へ移動し終わるまでの間、中間転写体クリーニングブレード210は領域Sを通過しないことになる。
また、図3〜図5に示すように、上シール220と中間転写体クリーニングブレード210のうちの少なくとも一方としての中間転写体クリーニングブレード210が、中間転写体70から離間し始めてから、上シール220が非接触位置へ、中間転写体クリーニングブレード210が非当接位置へ、それぞれ移動し終わるまでの間、該中間転写体クリーニングブレード210の先端部210bの上方に上シール220が位置しない。本実施形態においては、中間転写体70の巻き掛け部70a、及び、従動ローラ72が、先端部210bの上方に位置する。
さらに、図3〜図5に示すように、上シール220が接触位置から非接触位置まで移動するときの、上シール220のシール一端部220bの水平方向における移動範囲(図5に示す移動範囲R1)は、中間転写体クリーニングブレード210が当接位置から非当接位置まで移動するときの、前記先端部210bの水平方向における移動範囲(図5に示す移動範囲R2)、と重ならない。具体的には、図5に示すように、前記シール一端部220bの水平方向における移動範囲R1は、前記先端部210bの水平方向における移動範囲R2に対して、水平方向左側に位置する。
<<<画像形成動作が実行される際の中間転写体クリーニングブレード210及び上シール220の接離タイミングについて>>>
ここでは、中間転写体クリーニングブレード210及び上シール220の接離タイミングについて、説明する。
前述したとおり、一次転写ユニット60が感光体20上に形成された各色のトナー像を中間転写体70に順次転写することにより、4色のトナー像が、中間転写体70に重なり合って転写され、フルカラートナー像が中間転写体70上に形成される。中間転写体70上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体70の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット80によって記録材に転写される。
そして、記録材に転写されずに中間転写体70上に残されたトナーが、中間転写体70の回転に伴って、中間転写体クリーニングユニット85に到達する直前に、中間転写体クリーニングブレード210が中間転写体70へ当接し(すなわち、中間転写体クリーニングブレード210が当接位置に位置し)、かつ、上シール220が中間転写体70へ接触する(すなわち、上シール220が接触位置に位置する)。中間転写体クリーニングブレード210が、中間転写体70上に残されたトナーを掻き取り終えると、中間転写体クリーニングブレード210及び上シール220は、中間転写体70から離間して(すなわち、中間転写体クリーニングブレード210が非当接位置に、上シール220が非接触位置に位置する)、一次転写ユニット60による感光体20上の各色のトナー像の次の転写、に備える。
===本実施形態に係るプリンタ10の有効性について===
本実施形態(以下、第一実施形態とも呼ぶ)に係る画像形成装置(プリンタ10)においては、図3〜図5に示すように、接触部材(上シール220)が中間転写体70から離間し始めてから、上シール220が非接触位置へ移動し終わるまでの間、上シール220の短手方向の両端部のうちの収容部(トナー収容部205)から近い方の一端部(シール一端部220b)と、現像剤移動体(中間転写体70)との第一最短距離L1が、前記両端部うちのトナー収容部205から遠い方の他端部(シール他端部220c)と、中間転写体70との第二最短距離L2より小さく、かつ、上シール220を前記短手方向に沿って延長した第一仮想面(仮想面F1)と、中間転写体70の表面のシール一端部220bに対向する対向部分(図5に示す部分C)を含み、その法線がシール一端部220bと前記対向部分とを結ぶ仮想線である第二仮想面(仮想面F2)と、で挟まれる領域Sに、少なくともトナー収容部205の一部が含まれている。これにより、上シール220に付着したトナーを、トナー収容部205に適切に収容することが可能となる。以下において、詳細に説明する。
「発明が解決しようとする課題」の項にて説明したように、上シール220が接触位置に位置する際に、中間転写体70上のトナーが、該中間転写体70の移動中に該上シール220に付着してしまう(具体的には、シール一端部220bとシール他端部220cのうち接触部220aがあるシール一端部220b側に、トナーが付着しやすい)ことがある。このため、該上シール220に付着したトナーを、トナー収容部205に適切に収容できるプリンタ10の実現が要請されている。
そこで、第一実施形態においては、上シール220が中間転写体70から離間し始めてから、上シール220が非接触位置へ移動し終わるまでの間、上シール220のシール一端部220bと中間転写体70との第一最短距離L1が、シール他端部220cと中間転写体70との第二最短距離L2より小さく、かつ、仮想面F1と二仮想面F2とで挟まれる領域Sに、少なくともトナー収容部205の一部が含まれていることとしている。
上シール220が中間転写体70から離間する際に、該上シール220と中間転写体70の間から中間転写体クリーニングユニット85内に向かって、空気が流れる(すなわち、気流が生じる)。かかる際に、第一最短距離L1が第二最短距離L2より小さい場合には、シール一端部220bと中間転写体70との間を通過する気流は、シール他端部220cと中間転写体70との間を通過する気流よりも、強い。そして、シール一端部220bと中間転写体70との間を通過する強い気流によって、シール一端部220b側に付着したトナーが、領域S内を勢いよく移動することとなる。このため、領域S内を移動するトナーが領域S外へ移動し難くなり、該トナーがトナー収容部205へ適切に移動することが可能となる。そして、シール一端部220b側に付着したトナーがトナー収容部205へ適切に移動することにより、トナー収容部205が該トナーを収容することが可能となる。
以上から、第一実施形態に係るプリンタ10によれば、上シール220に付着したトナーを、トナー収容部205に適切に収容することが可能となる。
また、第一実施形態においては、図3に示すように、プリンタ10が、中間転写体70が巻き掛けられた従動ローラ72を備え、上シール220が、中間転写体70の従動ローラ72への巻き掛け部70a、の該従動ローラ72の中心軸72aより鉛直方向下側に位置する部分、に接触し、かつ、中間転写体クリーニングブレード210も該部分に当接することとした。そして、図3〜図5に示すように、中間転写体クリーニングブレード210が中間転写体70から離間し始めてから、上シール220が非接触位置へ、中間転写体クリーニングブレードが非当接位置へ、それぞれ移動し終わるまでの間、該中間転写体クリーニングブレード210の先端部210bの上方に上シール220が位置しないこととした。これにより、上シール220が中間転写体70から離間する際に、上シール220に付着したトナーが重力等により落下しても、該トナーが中間転写体クリーニングブレード210を外れてトナー収容部205に向かうから、該トナーが中間転写体クリーニングブレード210(具体的には、先端部210b)に付着することを防止できる。
さらに、第一実施形態においては、図3〜図5に示すように、上シール220が接触位置から非接触位置まで移動するときの、上シール220のシール一端部220bの水平方向における移動範囲(図5に示す移動範囲R1)は、中間転写体クリーニングブレード210が当接位置から非当接位置まで移動するときの、中間転写体クリーニングブレード210の先端部210bの水平方向における移動範囲(図5に示す移動範囲R2)、と重ならないこととした。かかる場合には、上シール220が中間転写体70から離間する際に、上シール220に付着したトナーが重力等により落下しても、該トナーが中間転写体クリーニングブレード210からより外れてトナー収容部205に向かいやすい。このため、該トナーが中間転写体クリーニングブレード210(具体的には、先端部210b)に付着することをより有効に防止できる。
===第二実施形態に係る中間転写体クリーニングユニット85について===
次に、第二実施形態に係る中間転写体クリーニングユニット85の構成について、図6と図7を用いて説明する。図6は、中間転写体クリーニングブレード210が当接位置に、上シール220が接触位置に、それぞれ位置する際の、中間転写体クリーニングユニット85の断面を示した模式図である。図7は、中間転写体クリーニングブレード210が非当接位置に、上シール220が非接触位置に、それぞれ位置する際の、中間転写体クリーニングユニット85の断面を示した模式図である。なお、以下において説明を省く部材(例えば、搬送スクリュー207)は、第一実施形態に係る中間転写体クリーニングユニット85における該部材と同様な構成である。
前述したように、第一実施形態に係る中間転写体クリーニングユニット85においては、図3に示すように、上シール220が、中間転写体70の従動ローラ72への巻き掛け部70a、の当該従動ローラ72の中心軸72aより鉛直方向下側に位置する部分、に接触し、かつ、中間転写体クリーニングブレード210も該部分に当接する。一方、以下に説明する第二実施形態に係る中間転写体クリーニングユニット85においては、図6に示すように、上シール220が、中間転写体70の従動ローラ72への巻き掛け部70a、の該従動ローラ72の中心軸72aより鉛直方向上側(より具体的には、該中心軸72aを通る水平面Hより鉛直方向上側)に位置する部分、に接触し、中間転写体クリーニングブレード210が、前記巻き掛け部70aの、従動ローラ72の中心軸72aより鉛直方向下側(より具体的には、前記水平面Hより鉛直方向下側)に位置する部分、に当接する。
そして、図6と図7に示すように、上シール220が中間転写体70から離間し始めてから、上シール220が非接触位置へ移動し終わるまでの間、上シール220のシール一端部220bと中間転写体70との第一最短距離L1が、シール他端部220cと中間転写体70との第二最短距離L2より小さく、かつ、仮想面F1と二仮想面F2とで挟まれる領域Sに、少なくともトナー収容部205の一部が含まれていることとしている。これにより、第二実施形態の場合にも、第一実施形態の場合と同様に、上シール220に付着したトナーを、トナー収容部205に適切に移動させることが可能となる。
また、上シール220と中間転写体クリーニングブレード210のうちの少なくとも一方としての中間転写体クリーニングブレード210が、中間転写体70から離間し始めてから、上シール220が非接触位置へ、中間転写体クリーニングブレード210が非当接位置へ、それぞれ移動し終わるまでの間、該中間転写体クリーニングブレード210の先端部210bの上方に、従動ローラ72が位置する。かかる場合には、上シール220が離間する際に、上シール220に付着したトナーが重力等により落下しても、従動ローラ72が前記トナーの中間転写体クリーニングブレード210への移動の障害物の役割を果たすから、該トナーが中間転写体クリーニングブレード210に付着することを有効に防止できる。
===その他の実施の形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る画像形成装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
上記実施の形態においては、画像形成装置としてフルカラーレーザビームプリンタを例にとって説明したが、本発明は、モノクロレーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリなど、各種の画像形成装置に適用可能である。
さらに、上記実施の形態において、図3に示すように、前記接触部材は、中間転写体70に接触して中間転写体クリーニングユニット85外へのトナーの漏れを防止するためのシール部材(上シール220)であることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、接触部材は、中間転写体クリーニングブレード210であることとしてもよい。
さらに、上記実施の形態において、図3に示すように、中間転写体クリーニングユニット85は、上シール220の下方に設けられ、中間転写体70に当接して該中間転写体70上のトナーを掻き取るための中間転写体クリーニングブレード210であって、当接位置と非当接位置との間を移動する中間転写体クリーニングブレード210、を有することとした。そして、中間転写体クリーニングブレード210が中間転写体70から離間し始めてから、中間転写体クリーニングブレード210が非当接位置へ移動し終わるまでの間、中間転写体クリーニングブレード210は領域Sを通過しないこととした。しかし、上記に限定されるものではない。例えば、中間転写体クリーニングブレード210が中間転写体70から離間する際に、該中間転写体クリーニングブレード210が前記領域Sを通過することとしてもよい。
中間転写体70から離間する中間転写体クリーニングブレード210が前記領域Sを通過する場合には、上シール220に付着したトナーが前記気流によってトナー収容部205に向かう際に、該トナーが該中間転写体クリーニングブレード210に付着する恐れがある。一方、中間転写体クリーニングブレード210が中間転写体70から離間し始めてから、中間転写体クリーニングブレード210が非当接位置へ移動し終わるまでの間、中間転写体クリーニングブレード210が領域Sを通過しない場合には、上シール220に付着したトナーが前記気流によってトナー収容部205へ移動する際に、該トナーが中間転写体クリーニングブレード210に付着することを防止できる。従って、上記実施の形態の方がより望ましい。
さらに、上記実施の形態において、図4に示すように、上シール220が中間転写体70から離間し始めるタイミングは、中間転写体クリーニングブレード210が中間転写体70から離間し始めるタイミングよりも遅いこととしたが、これに限定されるものではない。上シール220が中間転写体70から離間し始めるタイミングは、中間転写体クリーニングブレード210が中間転写体70から離間し始めるタイミングよりも早いこととしてもよい。
さらに、上記実施の形態において、トナー収容部205は、該トナー収容部205に収容されたトナーを該トナー収容部205外へ搬送するための搬送部材(搬送スクリュー207)を備えたこととしたが、これに限定されるものではない。例えば、トナー収容部205は、搬送スクリュー207を備えないこととしてもよい。
ただし、トナー収容部205が搬送スクリュー207を備えた場合には、搬送スクリュー207が、上シール220に付着していたトナーをトナー収容部205外へ搬送することができる。従って、上記実施の形態の方がより望ましい。
さらに、上記実施の形態において、図1に示すように、プリンタ10は、潜像を担持するための像担持体(感光体20)と、該感光体20に担持された潜像をトナーにて現像剤像(トナー像)として可視化するための現像装置51、52、53、54と、を有することとした。そして、前記現像剤移動体は、感光体20上のトナー像を媒体(記録材)に転写する際の中間媒体となる中間転写体70であることとした。しかし、上記に限定されるものではない。
例えば、現像剤移動体は、トナーを中間媒体としての中間転写体70に転写するためにトナーを担持した状態で回転して該トナーを移動させる感光体20であることとしてもよい。そして、かかる場合には、前記中間転写体クリーニングユニット85は、中間転写体クリーニングユニット85ではなく、中間転写体70に転写されずに感光体20上に残されたトナーを回収するための感光体クリーニングユニット75(図1)になる。さらに、かかる際には、本発明を、中間転写型以外のレーザプリンタにも適用することができる。
===画像形成システム等の構成===
次に、本発明に係る実施の形態の一例である画像形成システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図8は、画像形成システムの外観構成を示した説明図である。画像形成システム700は、コンピュータ702と、表示装置704と、プリンタ706と、入力装置708と、読取装置710とを備えている。コンピュータ702は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置704は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ706は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置708は、本実施形態ではキーボード708Aとマウス708Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置710は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置710AとCD−ROMドライブ装置710Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
図9は、図8に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ702が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ802と、ハードディスクドライブユニット804等の外部メモリがさらに設けられている。
なお、以上の説明においては、プリンタ706が、コンピュータ702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710と接続されて画像形成システムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、画像形成システムが、コンピュータ702とプリンタ706から構成されても良く、画像形成システムが表示装置704、入力装置708及び読取装置710のいずれかを備えていなくても良い。
また、例えば、プリンタ706が、コンピュータ702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ706が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
このようにして実現された画像形成システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
プリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。 図1のプリンタ10の制御ユニットを示すブロック図である。 中間転写体クリーニングブレード210が当接位置に、上シール220が接触位置に、それぞれ位置する際の、中間転写体クリーニングユニット85の断面を示した模式図である。 中間転写体クリーニングブレード210が当接位置と非当接位置の間に位置し、かつ、上シール220が接触位置に位置する際の、中間転写体クリーニングユニット85の断面を示した模式図である。 中間転写体クリーニングブレード210が非当接位置に、上シール220が非接触位置に、それぞれ位置する際の、中間転写体クリーニングユニット85の断面を示した模式図である。 中間転写体クリーニングブレード210が当接位置に、上シール220が接触位置に、それぞれ位置する際の、中間転写体クリーニングユニット85の断面を示した模式図である。 中間転写体クリーニングブレード210が非当接位置に、上シール220が非接触位置に、それぞれ位置する際の、中間転写体クリーニングユニット85の断面を示した模式図である。 画像形成システムの外観構成を示した説明図である。 図8に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 プリンタ、20 感光体、30 帯電ユニット、
40 露光ユニット、50 YMCK現像ユニット、50a 中心軸、
51 ブラック現像装置、52 マゼンタ現像装置、53 シアン現像装置、
54 イエロー現像装置、55a、55b、55c、55d 保持部、
60 一次転写ユニット、70 中間転写体、70a 巻き掛け部、
71 駆動ローラ、72 従動ローラ、72a 中心軸、73 パッチセンサ、
75 感光体クリーニングユニット、76 感光体クリーニングブレード、
80 二次転写ユニット、85 中間転写体クリーニングユニット、
90 定着ユニット、92 給紙トレイ、94 給紙ローラ、
95 表示ユニット、96 レジローラ、
100 制御ユニット、101 メインコントローラ、
102 ユニットコントローラ、112 インターフェイス、113 画像メモリ、
202 ハウジング、205 トナー収容部、207 搬送スクリュー、
210 中間転写体クリーニングブレード、210a 当接部、210b 先端部、
212 ブレード支持板金、220 上シール、220a 接触部、
220b シール一端部、220c シール他端部、222 シール支持部材、
235 トナー受け部、
302 回動軸、320 回動部、
700 画像形成システム、702 コンピュータ、704 表示装置、
706 プリンタ、708 入力装置、708A キーボード、708B マウス、
710 読取装置、710A フレキシブルディスクドライブ装置、
710B CD−ROMドライブ装置、
802 内部メモリ、804 ハードディスクドライブユニット

Claims (11)

  1. (a)現像剤を媒体に転写するために、現像剤を担持した状態で回転して該現像剤を移動させる現像剤移動体と、
    (b)前記媒体に転写されずに前記現像剤移動体上に残された現像剤を回収するための回収部であって、前記現像剤を収容するための収容部と、該現像剤移動体に接触する接触部材であって、接触位置と非接触位置との間を移動する接触部材と、を有する回収部と、
    (c)を備えた画像形成装置であって、
    (d)前記接触部材が前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記接触部材が前記非接触位置へ移動し終わるまでの間、
    前記接触部材の短手方向の両端部のうちの前記収容部から近い方の一端部と、前記現像剤移動体との第一最短距離が、前記両端部うちの前記収容部から遠い方の他端部と、前記現像剤移動体との第二最短距離より小さく、かつ、
    前記接触部材を前記短手方向に沿って延長した第一仮想面と、前記現像剤移動体の表面の前記一端部に対向する対向部分を含み、その法線が前記一端部と前記対向部分とを結ぶ仮想線である第二仮想面と、で挟まれる領域に、少なくとも前記収容部の一部が含まれることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記接触部材は、前記現像剤移動体に接触して前記回収部外への現像剤の漏れを防止するためのシール部材であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置であって、
    前記回収部は、
    前記シール部材の下方に設けられ、前記現像剤移動体に当接して該現像剤移動体上の現像剤を掻き取るための掻き取りブレードであって、当接位置と非当接位置との間を移動する掻き取りブレード、
    を有し、
    前記掻き取りブレードが前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記掻き取りブレードが前記非当接位置へ移動し終わるまでの間、前記掻き取りブレードは前記領域を通過しないことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置であって、
    前記シール部材が前記現像剤移動体から離間し始めるタイミングは、前記掻き取りブレードが前記現像剤移動体から離間し始めるタイミングよりも、遅いことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置であって、
    前記現像剤移動体が巻き掛けられたローラを備え、
    前記シール部材は、
    前記現像剤移動体の前記ローラへの巻き掛け部、の該ローラの中心軸より鉛直方向下側に位置する部分、
    に接触し、かつ、前記掻き取りブレードも該部分に当接し、
    前記シール部材と前記掻き取りブレードのうちの少なくとも一方が、前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記シール部材が前記非接触位置へ、前記掻き取りブレードが前記非当接位置へ、それぞれ移動し終わるまでの間、該掻き取りブレードの先端部の上方に前記シール部材が位置しないことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置であって、
    前記シール部材が前記接触位置から前記非接触位置まで移動するときの、前記シール部材の前記一端部の、水平方向における移動範囲は、
    前記掻き取りブレードが前記当接位置から前記非当接位置まで移動するときの、前記先端部の水平方向における移動範囲、と重ならないことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項2〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置であって、
    前記現像剤移動体が巻き掛けられたローラを備え、
    前記シール部材は、
    前記現像剤移動体の前記ローラへの巻き掛け部、の該ローラの中心軸より鉛直方向上側に位置する部分、
    に接触し、かつ、
    前記掻き取りブレードは、前記巻き掛け部の、前記ローラの中心軸より鉛直方向下側に位置する部分、に当接し、
    前記シール部材と前記掻き取りブレードのうちの少なくとも一方が、前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記シール部材が前記非接触位置へ、前記掻き取りブレードが前記非当接位置へ、それぞれ移動し終わるまでの間、該掻き取りブレードの先端部の上方に、前記ローラが位置することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像形成装置であって、
    前記収容部は、該収容部に収容された現像剤を該収容部外へ搬送するための搬送部材を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画像形成装置であって、
    潜像を担持するための像担持体と、該像担持体に担持された潜像を現像剤にて現像剤像として可視化するための現像装置と、を有し、
    前記現像剤移動体は、前記像担持体上の前記現像剤像を前記媒体に転写する際の中間媒体となる中間転写体であることを特徴とする画像形成装置。
  10. (a)現像剤を媒体に転写するために、現像剤を担持した状態で回転して該現像剤を移動させる現像剤移動体と、
    (b)前記媒体に転写されずに前記現像剤移動体上に残された現像剤を回収するための回収部であって、前記現像剤を収容するための収容部と、該現像剤移動体に接触する接触部材であって、接触位置と非接触位置との間を移動する接触部材と、を有する回収部と、
    (c)を備えた画像形成装置であって、
    (d)前記接触部材が前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記接触部材が前記非接触位置へ移動し終わるまでの間、
    前記接触部材の短手方向の両端部のうちの前記収容部から近い方の一端部と、前記現像剤移動体との第一最短距離が、前記両端部うちの前記収容部から遠い方の他端部と、前記現像剤移動体との第二最短距離より小さく、かつ、
    前記接触部材を前記短手方向に沿って延長した第一仮想面と、前記現像剤移動体の表面の前記一端部に対向する対向部分を含み、その法線が前記一端部と前記対向部分とを結ぶ仮想線である第二仮想面と、で挟まれる領域に、少なくとも前記収容部の一部が含まれ、
    (e)前記接触部材は、前記現像剤移動体に接触して前記回収部外への現像剤の漏れを防止するためのシール部材であり、
    (f)前記回収部は、
    前記シール部材の下方に設けられ、前記現像剤移動体に当接して該現像剤移動体上の現像剤を掻き取るための掻き取りブレードであって、当接位置と非当接位置との間を移動する掻き取りブレード、
    を有し、
    前記掻き取りブレードが前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記掻き取りブレードが前記非当接位置へ移動し終わるまでの間、前記掻き取りブレードは前記領域を通過せず、
    (g)前記シール部材が前記現像剤移動体から離間し始めるタイミングは、前記掻き取りブレードが前記現像剤移動体から離間し始めるタイミングよりも、遅く、
    (h)前記現像剤移動体が巻き掛けられたローラを備え、
    前記シール部材は、
    前記現像剤移動体の前記ローラへの巻き掛け部、の該ローラの中心軸より鉛直方向下側に位置する部分、
    に接触し、かつ、前記掻き取りブレードも該部分に当接し、
    前記シール部材と前記掻き取りブレードのうちの少なくとも一方が、前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記シール部材が前記非接触位置へ、前記掻き取りブレードが前記非当接位置へ、それぞれ移動し終わるまでの間、該掻き取りブレードの先端部の上方に前記シール部材が位置せず、
    (i)前記シール部材が前記接触位置から前記非接触位置まで移動するときの、前記シール部材の前記一端部の、水平方向における移動範囲は、
    前記掻き取りブレードが前記当接位置から前記非当接位置まで移動するときの、前記先端部の水平方向における移動範囲、と重ならず、
    (j)前記収容部は、該収容部に収容された現像剤を該収容部外へ搬送するための搬送部材を備え、
    (k)潜像を担持するための像担持体と、該像担持体に担持された潜像を現像剤にて現像剤像として可視化するための現像装置と、を有し、
    前記現像剤移動体は、前記像担持体上の前記現像剤像を前記媒体に転写する際の中間媒体となる中間転写体であることを特徴とする画像形成装置。
  11. (A)コンピュータ、及び、
    (B)このコンピュータに接続された画像形成装置であって、
    (a)現像剤を媒体に転写するために、現像剤を担持した状態で回転して該現像剤を移動させる現像剤移動体と、
    (b)前記媒体に転写されずに前記現像剤移動体上に残された現像剤を回収するための回収部であって、前記現像剤を収容するための収容部と、該現像剤移動体に接触する接触部材であって、接触位置と非接触位置との間を移動する接触部材と、を有する回収部と、
    (c)を備えた画像形成装置、
    (C)を具備した画像形成システムであって、
    (D)前記接触部材が前記現像剤移動体から離間し始めてから、前記接触部材が前記非接触位置へ移動し終わるまでの間、
    前記接触部材の短手方向の両端部のうちの前記収容部から近い方の一端部と、前記現像剤移動体との第一最短距離が、前記両端部うちの前記収容部から遠い方の他端部と、前記現像剤移動体との第二最短距離より小さく、かつ、
    前記接触部材を前記短手方向に沿って延長した第一仮想面と、前記現像剤移動体の表面の前記一端部に対向する対向部分を含み、その法線が前記一端部と前記対向部分とを結ぶ仮想線である第二仮想面と、で挟まれる領域に、少なくとも前記収容部の一部が含まれることを特徴とする画像形成システム。
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