JP2006313283A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 後段転写領域における第2トナー像の転写率の低下を抑えることができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 超音波発生装置48を、転写チャージャ47と対向して第2中間転写ベルト31の裏面と接触するアース板47aに当接させる。この超音波発生装置48の発生する超音波により、アース板47aを振動させ、このアース板47aの振動により、アース板47aと接触している第2中間転写ベルト31を振動させる。この第2中間転写ベルト31の振動により、第2中間転写ベルト31上のトナーが振動し、第2中間転写ベルト上のトナー同士の付着力や、第2中間転写ベルト31とトナーとの付着力が低減される。
【選択図】 図6

Description

本発明は、いわゆるワンパス方式によって転写紙等の記録体の両面に画像を形成する複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
従来、記録体の両面に画像を形成する画像形成装置としては、特許文献1に記載のスイッチバック方式を用いるものが知られている。スイッチバック方式は、記録体を転写手段と定着手段とに通してその一方の面に画像を記録した後、反転搬送路で記録体を反転させる。そして、転写手段及び定着手段にスイッチバックさせて、もう一方の面にも画像を記録する方式である。
また、特許文献2、3、4、5などに記載の画像形成装置のように、ワンパス方式で記録体の両面に画像を形成するものも知られている。これらの画像形成装置では、まず、第1トナー像を担持する第1トナー像担持体であり中間像担持体でもある第1中間転写ベルトから、第2トナー像を担持する第2トナー像担持体であり中間像担持体でもある第2中間転写ベルトに向けて、第2トナー像を転写する。次に、第1中間転写ベルトと第2中間転写ベルトとの接触部である前段転写領域に、記録体を挟み込んで、記録体の第1面を、第1中間転写ベルトに密着させるとともに、第2面を、第2中間転写ベルトに密着させる。そして、第1中間転写ベルトと第2中間転写ベルトとの間に転写電流を流して、第1トナー像を記録体の第1面に静電転写する。次いで、記録体を上記前段転写領域から排出した後、第2中間転写ベルトの表面移動により、記録体を、第2中間転写ベルトと後段転写手段たる転写チャージャとが所定の間隙を介して対向する後段転写領域まで搬送する。そして、この後段転写領域において、記録体の第1面に電荷を付与して、第2面に第2トナー像を転写する。つまり、特許文献2、3、4、5に記載の画像形成装置は、前段転写領域において第1トナー像を接触方式によって転写紙の第1面に静電転写した後に、後段転写領域において第2トナー像を非接触のチャージャー方式によって転写紙の第2面に転写する。このようなトナー像の転写により、転写装置に1度だけ通した記録体の両面にそれぞれトナー像を形成するワンパス方式を実現している。ワンパス方式では、記録体をスイッチバックさせて転写装置に2回通す必要がないので、スイッチバック方式に比べて画像形成速度の高速化を図ることができる。
特開平5−8948号公報 特開2000−187401号公報 特開2002−244455号公報 特開2002−202638号公報 特開2004−109493号公報
本発明者は、このようにして記録体の両面にワンパス方式で画像を形成する画像形成装置を研究しているうちに、記録体の第1面に形成された画像品質に比べて記録体の第2面に形成された画像品質が低下する場合があることを見出した。
そこで、本発明者は、かかる画像品質の差違が生ずる原因について鋭意研究を行ったところ、記録体の第1面に転写される第1トナー像の転写率に比べて、記録体の第2面に転写される第2トナー像の転写率が低下していることがわかってきた。
これは、記録体の第1面に第1トナー像を転写する前段転写領域における接触圧の影響により、第2中間転写ベルト上のトナーのトナー同士の付着力や、第2中間転写ベルトとの付着力が増大する。その結果、この付着力が増大したトナーが転写チャージャによる静電気力によって記録体側へ移動せず、後段転写領域における記録体の第2面への第2トナー像の転写率が低下したと考えられる。さらに、前段転写領域における転写電流により、第2中間転写ベルト上のトナーに電荷が注入されてトナーの帯電量が減少する。その結果、トナーの静電気力による記録体への移動力が低下して、記録体の第2面への第2トナー像の転写率をより低下させたと考えられる。
本発明は、上記背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、後段転写領域における第2トナー像の転写率の低下を抑えることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、画像形成手段で形成された第1トナー像を担持する第1トナー像担持体と、画像形成手段で形成された第2トナー像を担持する第2トナー像担持体とが記録体と当接する前段転写領域にて、第2トナー像担持体上の第2トナー像を記録体の第2面に密着させながら、第1トナー像担持体上の第1トナー像を記録体の第1面に前段転写手段で転写した後、後段転写手段と第2トナー像担持体とが対向する後段転写領域にて、第2トナー像担持体上の第2トナー像を記録体の第2面に後段転写手段で転写する両面転写手段を備えた画像形成装置において、第2トナー像が記録体の第2面に転写されるときに、該後段転写領域における第2トナー像担持体上のトナーを振動させる振動発生手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、第1トナー像または第2トナー像の少なくとも一方は、画像形成手段から記録体に転写されるまでに少なくとも一回、中間像担持体に転写されており、第1トナー像と第2トナー像のうち、転写回数の多いほうのトナー像が中間像担持体に転写されるときに、転写元の像担持体と中間転写手段とが対向した中間転写領域における転写元の像担持体に担持されたトナーを振動させる振動発生手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の画像形成装置において、上記振動発生手段として、超音波発生装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の画像形成装置において、上記超音波発生装置の音波振動の周波数が100[KHz]以下であることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項3または4の画像形成装置において、上記超音波発生装置は、転写元の像担持体と当接して直接的に、または、転写領域に設けられ転写元の像担持体に接触する部材と当接して該部材を振動させることで間接的に、転写元の像担持体を振動させて、転写元の像担持体上のトナーを振動させることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項3または4の画像形成装置において、上記超音波発生装置は、転写領域に向けて超音波を発生することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれかの画像形成装置において、上記転写元の像担持体の振動を防止する振動防止部材を、少なくとも転写領域よりもトナー像搬送方向上流側に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、上記振動防止部材として、樹脂、ゴム、スポンジ、金属、セラミック/ガラス、不織布のいずれかの材質のものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項7または8の画像形成装置において、上記振動防止部材として、ローラ状、ブレード状いずれかの形状のものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9いずれかの画像形成装置において、上記トナー像の形成に用いるトナーとして、重量平均粒径が3〜8[μm]で、且つ重量平均粒径を個数平均粒径で除算した値が1.00〜1.40であるものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1乃至10いずれかの画像形成装置において、上記トナー像の形成に用いるトナーとして、トナーの平均円形度が0.93〜1.00であるものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項1乃至11いずれかの画像形成装置において、上記トナー像の形成に用いるトナーは、少なくとも結着樹脂と着色剤とからなる母体粒子に添加剤を外添してなり、かつ、該添加剤として、その平均一次粒径が50〜500[nm]で、かつ、嵩密度が0.3[g/cm]以上であるものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項1乃至12いずれかの画像形成装置において、上記転写元の像担持体の表面に潤滑材が塗布されていることを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項1乃至13いずれかの画像形成装置において、上記トナー像が中間像担持体に転写されるときおよび記録体に転写されるときにトナーが接触圧を受けるものであって、該中間像担持体に転写されるときの接触圧をP1、該記録体に転写されるときの接触圧をP2としたとき、P1≦P2とすることを特徴とするものである。
請求項1乃至15の発明によれば、振動発生手段によって、後段転写領域における第2トナー像担持体上のトナーを振動させている。このようにトナーを振動させることで、トナー同士の付着力や第2トナー像担持体とトナーとの付着力を弱めることができる。このように、トナー同士の付着力や第2トナー像担持体とトナーとの付着力を弱わめているので、後段転写領域において、第2トナー像担持体上のトナーが後段転写手段によって容易に記録体側へ移動させることができる。その結果、後段転写領域における第2トナー像の転写率の低下を抑えることができ、記録体の第2面に形成された画像品質が記録体の第1面に形成された画像品質に比べて低下してしまうのを抑制することができる。
以下、本発明の画像形成装置の実施形態について説明する。図1は、実施形態1にかかる画像形成装置100としての電子写真方式で両面プリント可能なフルカラープリンタを示す。
図1に示す画像形成装置本体100の内部において、記録体搬送経路43Aを境にして、上部には第1画像ユニット20を配置し、下部には第2画像ユニット30を配置している。第1画像ユニット20は矢印方向に無端移動する第1トナー像担持体であり中間像担持体でもある第1中間転写ベルト21を備え、第2画像ユニット30は矢印方向に無端移動する第2トナー像担持体であり中間像担持体でもある第2中間転写ベルト31を備えている。第1中間転写ベルト21の上部張架面には、4個の第1トナー像形成手段である第1画像形成ユニット80Y、80C、80M、80Kが配置されている。一方、第2中間転写ベルト31の上部張架面には、4個の第2トナー像形成手段である第2画像形成ユニット81Y、81C、81M、81Kが配置されている。これら第1、第2画像形成ユニットの番号に沿えたY、C、M、Kは、扱うトナーの色と対応させているもので、Yはイエロー、Cはシアン、Mはマゼンタ、Kはブラックを意味している。第1、第2画像形成ユニットに備えられ、第1中間転写ベルト21と第2中間転写ベルト31とともに回転する像担持体たる感光体1に対しても同じようにY、C、M、Kを沿えている。なお感光体1Yから1Kは各画像形成ユニット内では同間隔に配置され、少なくとも画像形成時にはそれぞれ中間転写ベルト21、31との張架部の一部と接触する。この接触する面をそれぞれ第1受像面F1、第2受像面F2と呼び、互いの位置関係を図2に示す。
図2に示すように、第1受像面F1と第2受像面F2とが形成する角のうち、第1、第2画像形成ユニットを含む角の角度をαとした時、αの値が180°より大きく、270°以下となるようにする。
さらに、上部にある第1中間転写ベルト21の水平投影面と、下部にある第2中間転写ベルト31の水平投影面との少なくとも一部が、重なるような構成を採用している。つまり下部にある第2中間転写ベル31トが、上部にある第1中間転写ベルト21の下方にもぐりこむような形状である。このような構成を採用することにより、横方向についてよりコンパクトなレイアウトが可能となる。
扱うトナーの色は異なるが、第1画像形成ユニット80Y、80C、80M、80Kの構成はそれぞれ同じであるので、第1画像形成ユニット80としてその構成を図3により説明する。
図3において、画像形成装置100の動作時に、不図示の駆動源により、矢印方向に回転するよう回転可能に支持された円筒状の像担持体たる感光体1が配設されている。そして、感光体1の周囲に、静電写真プロセスに従い帯電手段であるスコロトロンチャージャ3、露光装置4、現像装置5、クリーニング装置2、光除電装置Q等の作像部材や電位センサS1、画像センサS2が配設されている。
感光体1は、例えば直径30〜120mm程度のアルミニウム円筒表面に光導電性物質である有機感光層(OPC)を形成したものである。アモルファスシリコン(a−Si)層を形成した感光体も採用可能である。またベルト状の感光体も採用できる。クリーニング装置2は、クリーニングブラシ2a、クリーニングブレード2b、回収部材2cを備え、感光体表面に残留するトナー等の異物を除去、回収する。
露光装置4は、各色毎の画像データ対応の光を、帯電手段で一様に帯電済みの各感光体1の表面に走査し、静電潜像を形成する。図示例の露光装置4は、発光素子としてLED(発光ダイオード)アレイと結像素子からなる露光装置であるが、レーザ光源、ポリゴンミラー等を用い、形成すべき画像データに応じて変調したビーム光によるレーザスキャン方式の露光装置も採用できる。また、帯電手段として、チャージャ3のほかに、感光体1の表面に接触させるタイプ、たとえば帯電ローラも採用できる。
このときの現像は、トナーとキャリヤからなる二成分現像剤を採用している現像方式である。負荷電の感光体1に対し露光装置4により各感光体1の表面に形成された色毎の静電潜像は、感光体の帯電極性と同極性(マイナス極性)の所定の色のトナーで現像され、顕像となる。いわゆる反転現像がおこなわれる。
イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色トナーは、各色を扱う現像装置で消費されると、透磁式のトナー検知手段5eにより検知される。そして、画像形成装置100内部のトナーカートリッジ収納部85に備えるトナーカートリッジ86から、不図示の供給手段により、各色のトナーを各現像装置5に供給される。
この供給手段として、公知のモーノポンプを用いる方式のものが採用できる。この方式によればトナーカートリッジの設置場所の制約が少ないため、画像形成装置内部のスペース配分に対し有利である。またトナーが適時補給できるため、現像装置に大きなトナー貯留スペースを設けなくてすみ、現像装置の小型化がはかれる。
現像装置5には、トナーとキャリヤの攪拌、搬送用のスクリュー5cや5dが備えてある。現像装置5が画像形成装置100に装着されているとき、トナー補給手段の一端が、スクリュー5dの一部に接続されている。スクリュー5cによりトナーは、矢印方向に回転する現像ローラ5aに供給されるが、ブレード5bにより、現像ローラ5a表面のトナー層の厚みは、所定の厚みになるよう規制される。現像ローラ5aは、ステンレスやアルミニュウム製の円筒で、回転可能にかつ感光体との距離が正規に確保されるように現像装置5のフレームに支持され、内部には所定の磁力線が構成されるようにマグネットが備えてある。なおトナーは従来から公知の方法で得られる球形や不定形のトナーが用いられる。体積平均粒径が20μm以下、好ましくは8μm以下3μm以上の粒子からなるものである。またキャリヤも従来公知の方法で得られるものが用いられる。キャリヤの粒径として、体積平均粒径が25μmから60μm程度である。
第2画像ユニット30に使われる第2の画像形成ユニット81Y、M、C、Kの構成はそれぞれ同じなので、第2の画像形成ユニット81として、図4により説明する。
図4に示した第2の画像形成ユニット81は、第1の画像形成ユニット80と構成部材が同じであるが、図3のものと比べ感光体1の回転方向が異なっている。しかし互いに、図中の矢印で示す感光体1の回転軸1aを通るy軸に対し対象の形をしている。この形状は、感光体1の周囲に配備する画像形成用部材の配置にも関係するが、重要な事項である。つまり画像形成装置100との結合部、たとえば駆動手段との結合部、電気的接続部、トナー供給部、トナー排出部の結合方法を配慮している。これにより、第1の画像形成ユニット80Y、M、C、Kと、第2の画像形成ユニット81Y、M、C、Kとに互換性をもたせることができる。従って第1の画像形成ユニットと第2の画像形成ユニット用に個別に現像装置、クリーニング装置、部品を製造する必要がなく、部品製造、部品の管理上での効率が高く、全体のコスト低減がはかれる。
第1と第2の画像形成ユニットをy軸中心にした軸対象の形で、第1の画像ユニット20と第2の画像ユニット30で使用できる以下の二つの条件がある。第1条件として、感光体1の周囲で画像形成のための部材を配備していない周面が確保されていること、つまり中間転写ベルトが当接可能な範囲が広く確保されていること。そして第2条件として、第1の中間転写ベルト21の受像面F1と第2の中間転写ベルト31受像面F2の配置角度が適切であることがあげられる。
第1条件、第2条件について図3、図4により説明する。図3あるいは図4において、中間転写ベルト21あるいは31は、矢印A1とA2の間に設置可能である。つまりA1側は現像装置5で、A2側はクリーニング装置2にベルトが接触しない範囲に中間転写ベルトが設置できることを示している。図3に第2の像担持ベルト31を含めているのは、感光体1の回転軸1aを含むy軸に対し対象の画像形成ユニットが配置できる中間転写ベルトを示している。
もし、画像形成ユニット80をy軸に直交する軸を対象に上下反転して画像形成ユニット81として使うとすると、地球重力の影響により少なくとも現像装置5において、トナーの攪拌、現像ローラ5aへのトナー補給等の条件は異なる。これにより、画像形成ユニット80の部材をそれぞれ最適化しなければならず、部品の共通化も不可能となる。
図2に示すように、第1像担持ベルト21の受像面に対し第2像担持ベルト31の受像面との位置関係として角度αを180度より大きく270度以下とする。好ましくは210度から255度としたとき、画像形成ユニットとして、第1像担持ベルトには図3に示す形態、第2像担持ベルトには図4に示す形態のものが採用できる。つまり上述のごとく部品の共通化を不可能にしてしまう画像形成ユニットとなることが回避できる。
また図2に示すように、第2の画像形成ユニット81の上方に、記録体搬送経路43をほぼ水平にかつ直線的に確保できるので、記録体の搬送・信頼性に優れ、画像形成装置全体のまとまりが良好となる。
特に第1の像担持ベルトを水平方向に長く、扁平に張架し、第2中間転写ベルト31を縦方向に長くかつ傾斜させて張架したので、記録体搬送経路43を境にして下方に第2中間転写ベルト31の高さ方向のスペースが大きくなる。但し、図3、図4に示されるように、画像形成ユニットが中間転写ベルトの当接可能な範囲が広く確保されていることにより、画像形成ユニットは横方向の寸法に対し、縦方向の寸法が短い構成となる。そのため、画像形成ユニットがほぼ水平に配置された第1画像ユニットに対し、第2画像ユニットでは、画像形成ユニットが縦方向に斜めに配置される。そして、画像形成ユニットの間隔を短く設定でき、第2画像ユニットの高さ方向の省スペース化を図ることができる。これにより、高さ方向のレイアウトの自由度が増すため、記録体搬送経路を操作性、及び、給紙装置、不図示の後処理装置も考慮した理想的な高さに設定可能となっている。
また、この第2中間転写ベルト31の占める高さとほぼ同じ高さの給紙装置が並べて設置できるため、これにより大量の記録体が収納可能な給紙装置が設置できるようになる。しかも給紙装置の上面の給紙面と記録体搬送経路とがほぼ同じ高さにでき、記録体の給紙・搬送信頼性が確保できる。
上述のように、感光体周囲の画像形成用の装置の配置と、中間転写ベルトの配置、つまり第2条件の実現により、画像形成ユニット80と81で共通点を多く有しており、製造面でも非常に有利となっている。
次に中間転写ベルトについて説明する。第1トナー像担持体であり中間像担持体でもある第1中間転写ベルト21は複数のローラ23、24、25、26(2個)、27、28、29により支持されて矢印方向に走行する。そして、第1の画像形成ユニット80Y〜80Kにおける感光体1Y、1C、1M、1Kの下部に設けられている。この第1中間転写ベルト21は無端状で、各感光体の現像工程後の一部が接触するように張架、配置されている。また第1中間転写ベルト21の内周部には各感光体1Y、1C、1M、1Kに対向させて中間転写手段たる1次転写ローラ22が設けられている。
第1中間転写ベルト21の外周部には、ローラ23に対向する位置にクリーニング装置20Aが設けられている。このクリーニング装置20Aは、第1中間転写ベルト21の表面に残留する不要なトナーや、紙粉などの異物を拭い去る。
この第1中間転写ベルト21に関連する部材は、第1画像ユニット20として一体的に構成してあり、画像形成装置100に対し着脱が可能となっている。
一方、第2トナー像担持体でり中間像担持体でもある第2中間転写ベルト31は複数のローラ33、34、35、36(2個)、37、38により支持されて矢印方向に走行する。そして、第2の画像形成ユニット81Y〜81Kにおける感光体1Y、1C、1M、1Kに接触して、設けられている。この第2中間転写ベルト31は無端状で、各感光体の現像工程後の一部が接触するように張架、配置されている。第2中間転写ベルト31の内周部には各感光体1Y、1C、1M、1Kに対向させて中間転写手段たる1次転写ローラ32が設けられている。また、搬送ベルト51と対向するローラ34は、アースに接続されている。
第2中間転写ベルト31の外周部には、ローラ33に対向する位置にクリーニング装置30Aが設けられている。このクリーニング装置30Aは、中間転写ベルト31の表面に残留する不要なトナーや、紙粉などの異物を拭い去る。
第2中間転写ベルト31に関連する部材は、第2画像ユニット30として一体的に構成してあり、画像形成装置100に対し着脱が可能となっている。
また、中間転写ベルト21、31は、例えば、基体の厚さが50〜600μmの樹脂フィルム或いはゴムを基体とするベルトである。そして、各感光体1が担持するトナー像を、1次転写ローラ22、32に印加するバイアスにより静電的にベルト表面に転写を可能とする抵抗値を有する。このようなベルトの一例として、ポリアミドにカーボンを分散し、その体積抵抗値は、10〜1012Ωcm程度に抵抗が調整されたものである。ベルトの走行を安定させるためのベルト寄り止めリブを、ベルト片側あるいは両側端部に設けてある。
中間転写手段たる1次転写ローラ22、32としては、芯金たる金属ローラの表面に、導電性ゴム材料を被覆したもので、芯金部に、不図示の電源からバイアスが印加されるものが上げられる。ここでは、導電性ゴム材料はウレタンゴムにカーボンが分散され、体積抵抗10Ωcm程度に抵抗が調整されている。
画像形成装置100は、ブラックトナーだけによるモノクロ記録も可能である。このようなケースにあっては、使用されない感光体が存在する。そこで使用されない感光体1Y、1C、1Mあるいは現像装置5を稼動させないだけでなく、これら使用されない感光体と像担持ベルト21あるいは31とを非接触に保つための機構を備えている。ローラ26と1次転写ローラ22を支持する内部フレーム(不図示)を設けておき、ある点を中心に回動可能に支持している。そして、感光体から遠ざかる方向に回動させることにより、感光体1Kだけが像担持ベルト21あるいは31と接触して、作像工程を実行することにより、ブラックトナーによるモノクロ画像を作成する。感光体の寿命向上の点で有利である。
さらに第1中間転写ベルト21の外周で、支持ローラ28の近傍には、前段転写手段たる第1の2次転写ローラ46が設けてある。この2次転写ローラ46は、第2中間転写ベルト31の内周部に設けられており、第2中間転写ベルトの内周面に当接している。2次転写ローラ46は芯金たる金属ローラの表面に、導電性ゴムを被覆したもので、芯金部に、不図示の電源からバイアスが印加される。導電性ゴムにはカーボンが分散されており、体積抵抗は10Ωcm程度に抵抗が調整されたものである。第1中間転写ベルト21と2次転写ローラ46の間に記録体Pを通過させながら、2次転写ローラ46にバイアスを印加することで第1像担持ベルト21が担持するトナーによる画像が記録体Pに転写される。
第2中間転写ベルト31の外周で、支持ローラ34の近傍には、後段転写手段である転写チャージャ47が設けてある。転写チャージャ47は公知のタイプで、タングステンや金の細い線を放電電極とし、ケーシングで保持し、放電電極に不図示の電源から転写電流が供給される。第2中間転写ベルト31と転写チャージャ47の間に記録体Pを通過させながら、転写電流を供給することで第2像担持ベルト31が担持するトナーによる画像が記録体Pに転写される。転写ローラ46と転写チャージャ47に供給される転写電流の極性は、ともにトナーの極性と逆のプラス極性である。
上述のように、第1中間転写ベルト21、2次転写ローラ46及び第2中間転写ベルト31、転写チャージャ47などで構成される両面転写手段たる両面転写装置によって、記録体Pの両面にトナー像が転写される。
画像形成装置100の右側には記録体Pを供給可能に収納した給紙装置40が配備されている。複数段、例えば上段に大量の記録体を収納した給紙装置(トレイ)40a、その下方に3段の給紙カセット40b、40c、40dがそれぞれ紙面に対し直角手前側(操作面側)に引出し可能に配設されている。これらの給紙トレイ40aや給紙カセット40b、40c、40d内にそれぞれ異なる種類の記録体Pが収納されている。このうち、最上位置の記録体は、対応する給紙・分離手段41a〜41dにより選択的に給紙、分離され、確実に一枚だけが複数の搬送ローラ対42Bにより記録体搬送経路43Bや43Aに送られる。
記録体搬送経路43Aには、第1および第2転写位置である2次転写位置へ記録体Pを送り出す給送タイミングをとるため、一対のレジストローラ45が設けられている。さらに記録体の搬送方向に対し直角方向の位置を正規の位置にするための横レジ補正機構44が、記録体搬送経路43Aに設けてある。横レジ補正機構44は、次のものがある。不図示の横方向の基準ガイドと斜行コロ対から構成され、記録体の横方向端部を該基準ガイドに押付けるように記録体Pをスライド搬送する。そして、記録体を所定の位置に整合させる。この基準ガイドは記録体のサイズにより、所定の位置に移動、配置される。なお、横レジ補正機構44は記録体の搬送方向に対し記録体の両方の横方向から、記録体の両辺を短時間及び複数回押し、記録体を所定の位置に整合させる規制部材から構成されるジョガー方式でもよい。
記録体Pは、レジストローラ対45から、第1中間転写ベルト21と、第2中間転写ベルト31とが互いに当接して形成される前段転写領域に向けて搬送される。その後、第2中間転写ベルト31と転写チャージャ47で構成される後段転写領域に向けて搬送される。
なお、搬送ローラ対42Cを有する記録体搬送経路43Cには、その搬送方向上流に設置可能な別の給紙装置300から、記録体が供給可能となっている。給紙トレイ40aの最上位の記録体が給紙され、その後曲げられることなく、ほぼ水平に真直ぐ搬送されるように、給紙トレイ40aの上部給紙面が配備してある。そのため厚い記録体、剛性の高い板紙でも確実に給紙できる。なお給紙トレイ40aには、多様な特性の記録体が収納されても確実に給紙できるよう、バキューム機構からなるエアー給紙を採用すると好都合である。図示していないが、記録体搬送経路の要所には記録体を検知するためのセンサが具備させていて、記録体の存在を基準とする各種信号のトリガーとしている。
記録体搬送経路43Aの延長上に、後段転写領域を通過した記録体を、記録体の搬送方向下流に備えた定着装置60における定着ニップまで、平面状態を保って搬送させるための、記録体搬送装置50を備えている。
記録体搬送装置50の記録体搬送方向下流側には、加熱手段を有する定着装置60が設けられている。ローラ内部にヒータを備えるタイプ、加熱されるベルトを走行させるベルト定着装置、また加熱の方式に誘導加熱を採用した定着装置などが採用できる。記録体両面の画像の色合い、光沢度を同じにするため、定着ローラ、定着ベルトの材質、硬度、表面性などを上下同等にしてある。また、フルカラーとモノクロ画像、あるいは片面か両面かにより定着条件を制御したり、記録体の種類に応じて最適な定着条件となるよう、不図示の制御手段により制御される。定着の終了した記録体を冷却し、不安定なトナーの状態を早期に安定させるため、冷却機能を有した冷却ローラ対70を定着後の搬送路に備えている。この冷却ローラ対70としては、放熱部を有するヒートパイプ構造のローラが採用できる。冷却された記録体は、排紙ローラ対71により、プリンタ本体100の左側に設けた排紙スタック部75に排紙、スタックさせる。この排紙スタック部は、大量の記録体をスタック可能にするため、不図示のエレベータ機構により、スタックレベルに応じて、受け部材が上下する機構を採用している。なお排紙スタック部75を通過させ、別の後処理装置に向けて記録体を搬送させることもできる。別の後処理装置としては、穴あけ、断裁、折、綴じなど製本のための装置が接続できる。
未使用のトナーが収納された各色のトナーカートリッジ86Y、86C、86M、86Kが、着脱可能に空間85に収納される。不図示のトナー搬送手段により、各現像装置の必要に応じトナーを供給するようになっている。図1に示す構成は、上下に配された画像形成ユニットに対し、トナーカートリッジは共通にしているが、別々にすることもできる。消耗の多いブラックトナー用のトナーカートリッジ86Kは、特に大容量としておくことも可能である。この収納空間85は、画像形成装置上面で操作方向から見て奥側にあって、画像形成装置上面の手前側は平面部分が確保されているため、作業台として利用できる。
画像形成装置100の上面に備えた操作、表示ユニット90には、キーボード等が備えてある。これにより、画像形成のための条件などがインプットでき、装置の状態等を表示部に表示され、操作者と画像形成装置100との情報交換を容易なものとする。画像形成装置100内部に備える廃トナー収納部87は、画像形成ユニットのクリーニング装置2、中間転写ベルトのクリーニング装置20Aと30A、および搬送ベルト51のクリーニング装置50Aと連結されている。そして、これらから送られる廃トナーや紙粉等の異物を一括して回収して収納する。これらのクリーニング装置(2、20A、20B、50A)に大容量の廃トナー収納部を備えないため、クリーニング装置が小型にでき、さらに廃トナーの廃棄の操作性も良好となっている。満杯センサ(不図示)を使って廃トナー収納部87内のトナー廃棄、あるいは容器交換などの警告を発する。
また画像形成装置100内部に備える電装・制御装置95には、各種電源や制御基板などが板金フレームに保護され収納されている。
定着装置60による熱や電装装置からの発熱により、画像形成装置内部は高温になるが、その対策としてファン96を設けて、内部部材の熱による機能低下を防止している。またこのファン96は冷却ローラ対70の放熱部と結合してあり、冷却ローラ対70の冷却効果を確実にしている。
図1において、200で示すのは原稿読取装置、300は別途追加設置可能の給紙装置である。
次に画像形成装置100において、記録体Pの片面にフルカラー画像を形成する片面記録時の動作について説明する。
片面記録の方法は基本的に2種類あって、選択が可能となっている。2種類のうちの一つは、第1中間転写ベルト21に担持させた画像を記録体の片面に直接転写する方法であり、他の方法は、第2中間転写ベルト31に担持させた画像を記録体の片面に直接転写する方法である。ここでは、画像形成装置100の構成から、第1中間転写ベルト21に担持させた画像を記録体の片面に直接転写する場合には、画像が記録体の上面に形成される。一方、第2中間転写ベルト31に担持させた画像を記録体の片面に直接転写する場合には、画像が記録体の下面に形成される。記録するべきデータが複数の頁になるケースでは、排紙スタック部75上で頁が揃うように作像順序を制御するのが好都合である。最後の頁の画像データから順に記録して頁順を揃わせるよう、第1中間転写ベルト21に画像を担持させた後、記録体に転写させる方法について説明する。
画像形成装置100を稼動させると、第1中間転写ベルト21と第1画像形成ユニット80Y〜80Kにおける感光体1Y、1C、1M、1Kが回動する。同時に第2中間転写ベルト31が回動するが、第2画像形成ユニット81Y〜81Kにおける感光体1Y、1C、1M、1Kは第2中間転写ベルト31と離間されるとともに不回転状態にされる。まず、画像形成ユニット80Yによる画像形成から開始される。LED(発光ダイオード)アレイと結像素子からなる露光装置4の作動により、LEDから出射されたイエロー用の画像データ対応の光が、帯電装置3により一様帯電された感光体1Yの表面に照射されて静電潜像が形成される。
この静電潜像は現像ローラ5aによりイエロートナーで現像され、可視像となり、1次転写ローラ22の転写作用により感光体1Yと同期して移動する第1中間転写ベルト21上に静電的に1次転写される。このような潜像形成、現像、1次転写動作が感光体1C、1M、1K側でもタイミングをとって順次同様に行われる。
この後、第1中間転写ベルト21上には、イエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの各色トナー画像が、順次重なり合ったフルカラートナー画像として担持され、第1中間転写ベルト21とともに矢印の方向に移動される。
同時に給紙装置40のなかの給紙トレイ40aあるいは給紙カセット40b〜40dから、記録に使われる記録体Pがその供給のための給紙・分離手段41aから41dの一つにより繰り出される。そして、搬送ローラ対42B,42Cにより記録体搬送経路43Aに搬送される。さらにローラ42Aを通過中に記録体Pの表面粗さを光センサユニット140によって測定する。記録体の先端がレジストローラ対45に咥えられない前に、横レジ補正機構44は記録体の搬送方向に対し両方の横方向から記録体の両辺を押すように作動し、記録体横方向の位置整合がはかられる。レジストローラ対45は静止しており、記録体の先端はレジストローラ対45のニップに入り込んだ状態で静止する。そして、第1中間転写ベルト21上の画像との位置が正規なものとなるよう、タイミングをとってレジストローラ対45が回転し、記録体を転写領域に搬送する。
第1中間転写ベルト21上のこのフルカラートナー画像は、第1中間転写ベルト21と同期して搬送される記録体Pの上面に、二次転写ローラ46による転写作用を受けて転写される。二次転写ローラ46に与えられるバイアスは、トナーの帯電極性と逆のプラス極性である。転写後、第1中間転写ベルト21の表面が、ベルトクリーニング装置20Aによりクリーニングされる。また1次転写を終了した第1の画像形成ユニット80Y〜80Kにおける感光体1Y、1C、1M、1Kの表面に残留するトナー等の異物はクリーニング装置2のクリーニングブラシ2a、クリーニングブレード2bにより除去がなされる。各感光体の表面は除電装置Qによる残留電位の除電作用がおこなわれて次の作像・転写工程に備える。除去されたトナー等の異物は、回収手段2cにより、回収部87に送られる。なおセンサS1、S2は、感光体表面の露光後の表面電位と、現像工程後の感光体表面に付着しているトナーの濃度が適切なものであるかを検知し、適宜作像条件の設定、制御のために不図示の制御手段に情報を出す。
第1中間転写ベルト21に重ねられて担持されていたトナー画像が転写された記録体Pは、記録体搬送装置50の搬送ベルト51により定着装置60に向け移送される。
記録体P上に重ねられていた各色のトナーが定着装置60の熱による定着作用を受け、溶融、混色されて完全にカラー画像となる。記録体の片面(上面)だけにトナーを有しているので、両面にトナーを有している両面記録時に比べ、定着に要する熱エネルギーは少なくて済む。不図示の制御手段が画像に応じて定着装置の使用する電力を最適に制御する。定着されたトナーも記録体上で完全に固着するまでは、搬送路のガイド部材等にこすられ、画像が欠落したり、乱れたりする。この不具合を防止するため、冷却手段である冷却ローラ対70が作動し、トナーと記録体を冷却する。その後、排紙ローラ71により排紙スタック部75に、画像面が上向きとなって排紙される。排紙スタック部75では若い頁の記録物が順次上に重ねられるようにスタックされるよう、作像順序がプログラムされているので、頁順が揃う。排紙スタック部75は、排紙される記録体の増加に従って下降するので、記録体は整然と確実にスタックでき、頁順が乱れることがない。記録済みの記録体を排紙スタック部75に直接スタックする代わりに、穴あけ加工処理を実施したり、ソータ、コレータや綴じ装置や折り装置など後処理装置に搬送することもできる。
次に記録体Pの両面に画像を形成する両面記録時の動作について説明する。プリンタ本体に開始信号が入力されると、片面記録の動作で説明した第1画像形成ユニット80Y、80C、80M、80Kで順次形成する各色ごとの画像を、第1中間転写ベルト21に順次1次転写させる。第1の画像として担持させる工程とほぼ平行して、第2画像形成ユニット81Y、81C、81M、81Kで順次形成する各色ごとの画像を第2中間転写ベルト31に順次1次転写させ、第2の画像として担持させる工程がおこなわれる。図1に示すように、第2画像形成ユニット同士のベルト搬送方向についての間隔は、第1画像形成ユニット同士の間隔よりも、詰めた状態で設置されている。これにより、第1の画像と第2の画像が、記録体の搬送方向先端で位置的に合致するためには、第1の画像の形成開始より遅れて第2の画像の形成が開始される。また記録体はレジストローラ対45で静止と再送がおこなわれるので、その時間も見込んで給紙され、横レジ補正機構44で整合される。レジストローラ対45は、タイミングをとって記録体を前段転写手段である転写ローラ46と第1中間転写ベルト21で構成された前段転写領域に搬送する。転写ローラ46にプラス極性の転写電流が供給され、第1中間転写ベルトから記録体Pの片面(図では上面)に画像が転写される。
このようにして片面に画像を有した記録体Pは、第2中間転写ベルト31の搬送作用により、引き続き後段転写手段たる転写チャージャ47がある後段転写領域に送られる。そしてチャージャにプラス極性の転写電流が供給されることにより、第2中間転写ベルト31にあらかじめ担持されているフルカラーの第2の画像が、一括して記録体Pの下面に転写される。
このようにして両面にフルカラートナー像が転写された記録体Pは、搬送ベルト51により定着装置60へと移送される。そして、定着装置60の熱による定着処理を受け、記録体の両面のトナー画像が溶融、混合される。記録体は引き続いて冷却ローラ対を通過し、排紙ローラ71により排紙スタック部75上に排紙される。
複数の頁の記録体に両面記録する場合、若い頁の画像が下面となって排紙スタック部75にスタックされるように作像順序を制御する。作像終了後、スタックから取り出し、上下面を逆にしたとき記録物は上から順に1頁、その裏に2頁、2枚目が3頁、その裏が4頁となり頁順が揃う。このような作像順序の制御や、定着装置に入力する電力を片面記録時より増やすなどの制御は、制御手段(不図示)により実行される。
片面記録、両面記録動作に関して、フルカラー記録を実行させる例で説明したが、ブラックトナーだけによるモノクロ記録も可能である。メンテナンスや部品交換等の必要性が生じた場合には、不図示の外装カバー等を開放し、メンテナンスをおこなう。この時、図3、図4に示した画像形成部80、81を構成する部材をユニット化し、プロセスカートリッジとして交換すると都合がよい。プロセスカートリッジの形態は、図3、図4に示した構成から中間転写ベルト21、31と1次転写ローラ22、露光装置4などを除いた作像用部材を、正規の位置関係を保つようフレームの内部に納めて構成する。そして、着脱させるためのガイド部や把手を適宜設けてプリンタ本体100に対し着脱可能にすることで実現可能である。
また、中間像担持体たる第1中間転写ベルト21に転写元の像担持体たる各感光体1が接触する中間転写領域における第1中間転写ベルト21と感光体1との接触圧をP1、第1中間転写ベルト21と記録体とが接触する前段転写領域における第1中間転写ベルト21と記録体との接触圧をP2としたとき、P1≦P2として、第1中間転写ベルト21と感光体1との接触圧P1を必要最低限に留める。これにより、トナー同士の付着力やトナーと第1中間転写ベルト21との付着力を必要最低限に留めることができる。その結果、第1トナー像の記録体への転写率の低下を抑制することができ、画質の低下を抑制することができる。
また、中間像担持体たる第2中間転写ベルト31と転写元の像担持体たる各感光体1とが接触する中間転写領域における第2中間転写ベルト31と感光体1との接触圧も必要最低限の接触圧とする。これにより、第2中間転写ベルト31上のトナー同士の付着力や、第2中間転写ベルト31とトナーとの付着力を必要最小限に留めることができ、第2トナー像の記録体への転写率の低下を抑制することができる。
さらに、中間転写手段たる1次転写ローラ22と感光体1との間に形成される電界E1は、前段転写手段たる2次転写ローラ46と第1中間転写ベルト21との間に形成される電界E2と同等以下として、中間転写領域における電界を必要最低限の電界に留めている。これにより、感光体1から第1中間転写ベルト21へ転写されるときに、転写電流によってトナーの帯電量が減少するのを最低限に留めることができる。よって、静電気力によるトナーの移動力の低下が抑制され、2次転写ローラ46と第1中間転写ベルト21との間の電界によって、第1トナー像を記録体に良好に転写することができる。
また、一次転写ローラ32と感光体1との間の電界を、後段転写手段たる転写チャージャ47と第2中間転写ベルト31との間に形成される電界と同等以下として、一次転写ローラ32と感光体1とで形成される中間転写領域における電界も必要最低限の電界に留める。これにより、第2トナー像においても、後段転写領域における静電気力によるトナーの移動力の低下が抑制され、記録体に良好に転写することができる。
さらに、前段転写領域において転写元の像担持体たる第1中間転写ベルト21や、後段転写領域において転写元の像担持体たる第2中間転写ベルト31の表面にステアリン酸亜鉛などの潤滑材を塗布して、転写元の像担持体表面の静止摩擦係数を低減している。転写元の像担持体表面の静止摩擦係数を低くすることで、トナーと像担持体との付着力を弱めることができ、転写領域での転写率を向上させることができる。また、上記中間転写領域において、転写元の像担持体たる感光体1に、潤滑材を塗布して、中間転写領域におけるトナーの転写率を向上させても良い。
また、前段転写領域において転写元の像担持体たる第1中間転写ベルト21や、後段転写領域において転写元の像担持体たる第2中間転写ベルト31の静止摩擦係数を、0.1〜0.5にすることが好ましい。転写元の像担持体の静止摩擦係数を0.1〜0.5とすることで、転写元の像担持体とトナーとに付着力を弱めて、各転写領域での転写率を向上させることができる。
なお、転写元の像担持体の静止摩擦係数の測定は、以下のようにしておこなう。図5は、静止摩擦係数の測定装置の概略構成図である。図5に示すように、転写元の像担持体表面に測定布111を当接させる。測定布111としては、白綿布(JISL 0803 綿3号)を用いる。測定布111の上面には、スライダー112が固着されている。スライダー112には、ボイスコイルモータ113から延びる軸114が当接している。
転写元の像担持体の静止摩擦係数の測定は、まず、ボイスコイルモータ113を駆動させて、スライダー112を図中左側へ押し込む。そして、除々のボイスコイルモータ113に流す電流を増加させて、スライダー112を押し込む力を増加させ、スライダー112が動いたときの電流値から、スライダー112を押し込む力Fを求める。この求められた力Fと、スライダーの重量Wから、転写元の像担持体の静止摩擦力μsが得られる。
次に、本実施形態の特徴点について説明する。第1中間転写ベルト21と第2中間転写ベルト31とが接触する前段転写領域において、第1中間転写ベルト21上の第1トナー像を記録体へ転写する際、第2中間転写ベルト21上の第2トナー像も前段転写領域へ搬送される。このとき、第1中間転写ベルト21と第2中間転写ベルト31との接触圧により第2中間転写ベルト上のトナー同士の付着力や、第2中間転写ベルトとトナーとの付着力が増大する。また、2次転写ローラ46からの転写電流により、第2中間転写ベルト31上のトナーに電荷が注入されて帯電量が減少してしまう。このように、トナーの帯電量の減少や、トナー同士、トナーと第2中間転写ベルト31との付着力の増大により、後段転写領域において、第2中間転写ベルト31上のトナー像の転写率が低下してしまう。その結果、記録体の第1面に形成された画質と、記録体の第2面に形成された画質とに差が出てしまう。そこで、第2中間転写ベルト上の第2トナー像の記録体への転写率を向上させるために、後段転写領域に搬送されてきた第2中間転写ベルト上のトナーを振動させる振動発生手段たる超音波発生装置48を設けている。後段転写領域における第2中間転写ベルト上のトナーを超音波発生装置48によって振動させることで、トナー同士、トナーと第2中間転写ベルト31との付着力を低減させることができる。また、トナーが振動により摩擦帯電してトナーの帯電量が増加する。これにより、第2中間転写ベルト上のトナーが転写チャージャ47の電界の作用により、記録体へ静電的に移動しやすくなり、第2トナー像の記録体への転写率を向上させることができる。その結果、記録体第2面の画質の低下を抑えることができ、記録体の第1面に形成された画質と、記録体の第2面に形成された画質とに差が出てしまうのを抑制することができる。
以下に、この具体例について、図面に基づき説明する。
図6は、画像形成装置の両面転写手段たる両面転写装置の概略構成図である。図6に示すように、両面転写装置には、転写チャージャ47と対向し、第2中間転写ベルト31の裏面と接触して転写チャージャ47からの転写電流を逃がすアース板47aに接触する超音波発生装置48が設けられている。この超音波発生装置48の発生する超音波により、アース板47aを振動させ、このアース板47aの振動により、アース板47aと接触している第2中間転写ベルト31が振動する。この第2中間転写ベルト31の振動により、第2中間転写ベルト31上のトナーが振動する。第2中間転写ベルト31上のトナーを振動させることで、第2中間転写ベルト上のトナー同士の付着力や、第2中間転写ベルト31とトナーとの付着力が低減される。また、振動することで、トナー同士が擦れあい、摩擦帯電する。これにより、第2中間転写ベルト上のトナーが転写チャージャ47の電界の作用により、記録体へ静電的に移動しやすくなり、第2中間転写ベルト上のトナーが記録体へ良好に移動し、第2トナー像の転写率を向上させることができる。
超音波発生装置48は、第2中間転写ベルト上のトナーが後段転写領域に搬送されるタイミングで、超音波を発生させるようにしている。これにより、転写チャージャ47に搬送される前の第2中間転写ベルト上のトナー像が振動によって乱されることを抑制することができる。
また、前段転写領域と後段転写領域との間で、後段転写領域の近傍には、第2中間転写ベルト31の裏面と接触して、第2中間転写ベルト31の振動を防止する振動防止部材49が設けられている。この振動防止部材49によって、後段転写領域で発生した第2中間転写ベルト31の振動が、第2トナー像搬送方向上流側へ伝達されるのを抑制することができる。これにより、後段転写領域に搬送される前の第2中間転写ベルト31上のトナー像が振動によって乱されるのを抑制することができる。振動防止部材49の材質としては、ゴム、樹脂、スポンジ、金属、セラミック/ガラス、不織布等を用いることができる。また、振動防止部材49の形状は、ローラ状でも、ブレード状でも良い。
また、超音波発生装置48の超音波振動の周波数は、100[KHz]以下とすることが好ましい。超音波振動の周波数が100[KHz]を越えると、トナー同士の摩擦熱や、トナーと第2中間転写ベルト31との摩擦熱により、トナーが第2中間転写ベルト31上で溶融してしまい、記録体の第2面の画像を著しく劣化させてしまう。
実施形態1の画像形成装置においては、前段転写領域において第1トナー像を接触方式によって記録体の第1面に静電転写した後に、後段転写領域において第2トナー像を非接触のチャージャ方式によって記録体の第2面に転写しているが、これに限られない。例えば、図7に示すように、第1中間転写ベルト21と第2中間転写ベルト31とを前段転写領域から後段転写領域まで接触させて、前段転写領域、後段転写領域の両方の転写方式を接触方式にしても良い。なお、図7に示す各感光体の配置位置は、これに限らず、図1に示すような配置関係としても良い。図7に示した両面転写装置においても、後段転写領域に配置された第2中間転写ベルト31を張架するローラ34内に超音波発生装置48を設け、このローラ34を振動させることで、後段転写領域における第2中間転写ベルト31を振動させている。これにより、上述同様、前段転写領域を通過して、トナー同士の付着力や第2中間転写ベルト31との付着力が増大した第2中間転写ベルト上のトナーを後段転写領域で振動させて、付着力を低下させることができる。その結果、記録体の第2面に形成される第2トナー像の転写率の低下を抑制でき、記録体の第1面の画質と第2面の画質との間に差が生じるのを抑制することができる。
また、上記画像形成装置においては、複数の感光体を用いているが、図8に示すように、一つの感光体でカラー画像を形成するようにしてもよい。また、図9に示すように、感光体ベルトとしても良い。図8、図9の画像形成装置においては、感光体(感光体ベルト)上にC、M、Y、Kの単色トナー像を順次形成する。この感光体上に順次形成された単色ト ナー像を中間転写ベルトへ順次重ね合わせて、中間転写ベルト上にカラートナー像が形成される。図8、図9の画像形成装置においても、第2中間転写ベルトから記録体へ第2トナー像を転写する際、第2中間転写ベルト31上のトナーを振動させる超音波発生装置48を設けている。これにより、図8、9においても、第2トナー像の転写率を向上させているので、記録体の第1面の画質と、記録体の第2面の画質との差を無くすことができる。
また、上記超音波発生装置48を感光体1と中間転写ベルト21、31との一次転写領域に配置して、感光体上のトナーを振動させて、感光体1から中間転写ベルト21、31の転写率を向上させても良い。また、前段転写領域に超音波発生装置48を配置して、第1中間転写ベルト21から記録体への転写率を向上させても良い。
次に、実施形態2にかかる画像形成装置について説明する。なお、実施形態2に係る画像形成装置の構成は、以下に特筆しない限り、第1実施形態にかかる画像形成装置と同様である。
図10は、実施形態2にかかる画像形成装置の要部構成を示す概略構成図である。この画像形成装置は、次に掲げる点が実施形態1に係る画像形成装置と異なっている。即ち、実施形態1に係る画像形成装置においては、第1トナー像と第2トナー像とのうち、第1トナー像だけを専用に形成するための第1プロセスユニット80Y,M,C,Kと、第2トナー像だけを専用に形成するための第2プロセスユニット(81Y,M,C,K)とを有していた。これに対し、実施形態2に係る画像形成装置では、プロセスユニットとして、4つの第1プロセスユニット80Y,M,C,Kだけしか有していない。これら第1プロセスユニット80Y,M,C,Kは、第1トナー像と第2トナー像とをそれぞれ第1トナー像担持体であり、中間像担持体でもある第1中間転写ベルト21上に形成するものである。また、実施形態2の画像形成装置では、第1中間転写ベルト21と第2中間転写ベルト31とが接触する前段転写領域を、第1中間転写ベルト上の第2トナー像を第2中間転写ベルトへ転写する中間転写領域としても用いる構成となっている。なお、同図においては、便宜上、画像読取装置(スキャナ)の図示を省略している。
実施形態2の画像形成装置では、まず、各第1プロセスユニット80Y,M,C,Kにて、記録体の第2面に転写するための第2単色トナー像を、記録体の第1面に転写するための第1単色トナー像よりも先に形成する。そして、それぞれを第1中間転写ベルト21上に重ね合わせて転写する。これにより、第1中間転写ベルト21上には、まず、第2多色トナー像が形成される。この第2多色トナー像は、第1中間転写ベルト21と第2中間転写ベルト31とが当接する前段転写領域にて、第2中間転写ベルト31上に2次転写される。
各第1プロセスユニット80Y,M,C,Kは、それぞれ第2単色トナー像を形成してしばらくすると、今度はそれぞれ第1単色トナー像を形成して第1中間転写ベルト21上に重ね合わせて転写する。その後、前段転写領域に、記録体Pが送り込まれる。そして、前段転写領域において、第1中間転写ベルト21上の第1多色トナー像が記録体Pの第1面に密着して一括2次転写される。次いで、記録体Pが前段転写領域を通過して転写チャージャ47との対向位置まで搬送されると、第2中間転写ベルト31上の第2多色トナー像が記録体Pの第2面に一括2次転写される。
かかる構成の画像形成装置においては、第1トナー像を形成するための専用の第1プロセスユニット等からなる第1画像形成部と、第2トナー像を形成するための専用の第2プロセスユニット等からなる第2画像形成部との両方を設けなくても、転写紙の両面に対してそれぞれワンパス方式でトナー像を形成することができる。但し、第1トナー像と第2トナー像とをそれぞれ時間をずらして形成する必要があることから、両トナー像を並行して形成することができる実施形態1に係る画像形成装置に比べて、画像形成速度を低下させてしまう。これに対し、実施形態1に係る画像形成装置では、第1画像形成部と第2画像形成部との両方を設けることでコストアップを引き起こす代わりに、画像形成速度を高速化させることができる。
実施形態2の画像形成装置においても、前段転写領域において、第1中間転写ベルト21上の第1トナー像を記録体へ転写する際、第2中間転写ベルト21上の第2トナー像も前段転写領域へ搬送される。このため、この画像形成装置においても、第2中間転写ベルト31上のトナーが、トナー同士または第2中間転写ベルト31と強く付着してしまい、後段転写領域での転写率が下がり、記録体第2面の画質が記録体の第1面の画質よりも劣ってしまうおそれがある。
また、実施形態2の画像形成装置においては、第2トナー像は、まず、感光体1から第1中間転写ベルト21へ1次転写され、次に、第1中間転写ベルト21から第2中間転写ベルト31へ2次転写され、最後に第2中間転写ベルト31から記録体へ3次転写される。一方、第1トナー像は、感光体1から第1中間転写ベルト21へ1次転写され、次に、第1中間転写ベルト21から記録体へ2次転写される。このように、第2トナー像は、第1トナー像に比べて、一回転写回数が多いため、第1トナー像に比べて転写による乗算的な転写率の低下が大きい。その結果、記録体第2面の画質が記録体の第1面の画質よりも劣ってしまう。
そこで、実施形態2の画像形成装置においては、後段転写領域と、前段転写領域の両方に振動発生手段たる超音波発生装置を設ける。以下に、図面を用いて具体的に説明する。
図11は、実施形態2の画像形成装置の両面転写装置の概略構成図である。図11に示すように、この両面転写装置には、転写チャージャ47と対向するアース板47aと接触する第1の超音波発生装置48aが設けられている。また、前段転写手段であり中間転写手段でもある2次転写ローラ46の内周面と接触する第2の超音波発生装置48bも設けられている。
また、この実施形態2の画像形成装置においても、前段転写領域において転写元の像担持体たる第1中間転写ベルトや、後段転写領域において転写元の像担持たる第2中間転写ベルトの表面の静止摩擦係数が、0.1〜0.5となるようにその表面にステアリン酸亜鉛などの潤滑材を塗布している。
第1中間転写ベルト21上の第2トナー像が、前段転写領域に搬送されたら、第2超音波発生装置48bにより、ローラ46を振動させる。このローラ46の振動により、ローラ46と第2中間転写ベルト31を介して対向する第1中間転写ベルト21が振動し、これにより第1中間転写ベルト21上のトナーが振動する。この振動により、第1中間転写ベルト21上の第2トナー像を形成するトナー同士の付着力や、トナーと第1中間転写ベルト21との付着力が低減される。その結果、第1中間転写ベルト21上のトナーが、2次転写ローラ46の転写電界によって、第2中間転写ベルト31上に良好に移動する。これにより、第1中間転写ベルト21から第2中間転写ベルト31への転写率が向上する。そして、第1中間転写ベルト21から第2中間転写ベルト31へ転写された第2中間転写ベルト31上の第2トナーが記録体とともに後段転写領域に搬送されたら、第1超音波発生装置48aから超音波を発生させて、アース板47aを振動させる。アース板47aが振動することで、アース板47aと接触している第2中間転写ベルト31が振動して、後段転写領域に搬送された第2トナー像を振動させる。これにより、第2中間転写ベルト31上のトナー同士の付着力や、トナーと第2中間転写ベルト31との付着力が低減される。また、振動によりトナー同士が擦れ合い摩擦帯電して、前段転写領域で電荷が注入されて帯電量が低下したトナーの帯電量が回復する。この帯電量の回復と付着力の低減によって、第2中間転写ベルト31上のトナーが転写チャージャ47による転写電界によりトナーが記録体へ移動しやすくなる。よって、第2中間転写ベルト31から記録体への転写率が向上する。
実施形態2の画像形成装置によれば、第2トナー像が第1中間転写ベルト21から第2中間転写ベルト31へ中間転写される際、トナーを振動させて転写率を向上させているので、3回転写されることによる第2トナー像の乗算的な転写率の低下を抑制することができる。さらに、後段転写領域で第2トナー像を形成するトナーを振動させることで、後段転写領域における第2トナー像の転写率の低下を抑えている。これにより、記録体の第1面の画質と記録体第2面の画質との差違が生じるのを抑制することができる。
また、後段転写領域で発生した第2中間点転写ベルト31の振動が第2トナー像搬送方向上流側へ伝達されるのを抑制するため、前段転写領域と後段転写領域の間で、後段転写領域の近傍に第1振動防止部材49aを設けている。また、前段転写領域で発生した第2中間点転写ベルト31の振動が前段転写領域と後段転写領域の間に伝達されないように、前段転写領域のトナー像搬送方向下流側であって、前段転写領域の近傍に第2振動防止部材49cを設けている。さらに、前段転写領域のトナー像搬送方向上流側であって、前段転写領域の近傍に第2中間転写ベルトの裏面と接触する第3振動防止部材49bを設けている。この第3振動防止部材49bにより、前段転写領域に搬送される前の第2中間転写ベルト31上のトナー像が振動によって乱れるのを抑制することができる。また、第2防振部材49cと第1防振部材49aとによって、第2中間転写ベルト31の前段転写領域と後段転写領域との間の振動を抑制することができる。その結果、前段転写領域と後段転写領域との間で、第2中間転写ベルト31上のトナーが振動により乱れるのを抑制することができる。
さらに、前段転写領域で発生した第1中間転写ベルト21の振動がトナー像搬送方向上流側へ伝達されるのを抑制するため、前段転写領域のトナー像搬送方向上流側で前段転写領域近傍に第1中間転写ベルトの裏面と接触する第4振動防止部材49dを設けている。この第4振動防止部材49dによって、前段転写領域へ搬送される第1中間転写ベルト上のトナー像が振動によって乱れるのを抑制することができる。
また、第1中間転写ベルト21から第2中間転写ベルト31へ第2トナー像を中間転写するときの第1中間転写ベルト21と第2中間転写ベルト31との接触圧P1を、第1中間転写ベルト21から記録体へ第1トナー像を転写するときの接触圧P2と同等以下としている。すなわち、第1中間転写ベルト21から第2中間転写ベルト31へ第2トナー像を中間転写するときの第1中間転写ベルト21と第2中間転写ベルト31との接触圧を必要最低限とし、第2中間転写ベルト31に転写したトナーの、トナー同士の付着力や第2中間転写ベルト31との付着力が増大するのを抑制している。
接触圧を変化させる方法は、種々あり、例えば、図12に示すように、2次転写ローラ46の軸部材46aに偏心カム62の周面を突き当てて2次転写ローラ46をローラ28に向けて付勢するよう構成し、偏心カム62の偏心回動により、カムによる付勢力を変化させることで、接触圧を変化させる。また、図13に示すように、第2転写ユニット(30)をこれを支持する支持体とともに上下移動させることで、接触圧を変化させるようにしてもよい。支持体を上下移動させる方法としては、図示のように支持体に偏心カム62を突き当てる方法の他、ソレノイドによる移動方式などを採用してもよい。
さらに、第1中間転写ベルト21から第2中間転写ベルト31へ第2トナー像を中間転写するときの第1中間転写ベルト21と第2中間転写ベルト31との転写電界を、第1中間転写ベルト21から記録体へ第1トナー像を転写するときの転写電界と同等以下とする。すなわち、第1中間転写ベルト21から第2中間転写ベルト31へ第2トナー像を中間転写するときの第1中間転写ベルト21と第2中間転写ベルト31との転写電界を必要最低限とし、第2中間転写ベルト31に転写するときに、電荷注入されてトナー帯電量が減少することを抑制している。
実施形態2の画像形成装置においては、各感光体から第1トナー像および第2トナー像が転写される部材を第1中間転写ベルト21としてベルト状としているが、図14に示すように、ドラム状としてもよい。また、図15に示すように、一つの感光体とリボルバ式現像装置5とで構成しても良い。図15に示す画像形成装置では、感光体上にC、M、Y、Kの単色トナー像を順次形成する。この感光体上に順次形成された単色トナー像を第1中間転写ベルトへ順次重ね合わせて、第1中間転写ベルト31上にカラートナー像が形成される。さらに、図16に示すように、前段転写領域および後段転写領域を接触式の転写方式としても良い。
これら、図14〜図16に示す画像形成装置においても、第1中間転写ベルト(ドラム)21上の第2トナー像を第2中間転写ベルト31へ中間転写する際、第1中間転写ベルト(ドラム)21上の第2トナー像を振動させる第2超音波発生装置48bと、第2中間転写ベルト31から記録体へ第2トナー像を転写する際、第2中間転写ベルト31上のトナーを振動させる第1超音波発生装置48aを設けている。これにより、図14〜図16の画像形成装置においても、第2トナー像の転写率を向上させているので、記録体の第1面の画質と、記録体の第2面の画質との差を無くすことができる。
また、上記実施形態2においては、前段転写領域に配置された第2超音波発生装置48bは、第2トナー像を第1中間転写ベルト21から第2中間転写ベルト31へ転写させるときのみ発生させているが、第1トナー像が第1中間転写ベルト21から記録体へ転写するときにも超音波を発生させて、記録体への転写率を向上させても良い。
また、第1トナー像だけを専用に形成するための第1プロセスユニット80Y,M,C,Kと、第2トナー像だけを専用に形成するための第2プロセスユニット(81Y,M,C,K)とを有している実施形態1の画像形成装置であっても、例えば、図17に示すように、転写回数の多い方の中間転写領域に第2の超音波発生装置48bを設けても良い。図17に示す画像形成装置においては、第1トナー像よりも一回転写回数の多い第2トナー像が転写元の像担持体たる第2中間転写ドラム31aから中間像担持体たる第2中間転写ベルト31bへ転写される中間転写領域に、第2超音波発生装置48bが設けられている。そして、第2トナー像が第2中間転写ドラム31aから第2中間転写ベルト31bへ転写される際、超音波を発生させて、第2中間転写ドラム31aを振動させることで、第2中間転写ドラム31a上のトナーを振動させる。これにより、中間転写領域における第2トナー像の転写率が向上し、第2トナー像の乗算的な転写率の低下を抑制でき、記録体の第1画像と第2画像とで画質差が生じることを抑制することができる。
また、実施形態1および2においては、転写領域に配置されていて、振動させたい転写元の像担持体と接触する部材(例えば、アース板)を振動させることで、転写元の像担持体を間接的に振動させて、転写元の像担持体に担持されているトナーを転写領域で振動させているが、これに限られない。超音波発生装置を転写元の像担持体に接触させて、直接的に転写元の像担持体を振動させても良い。また、図18に示すように、転写領域の転写元の像担持体に超音波振動を当てるようにしても良い。また、振動発生手段として、超音波発生装置を用いているが、これに限られない。例えば、転写元の像担持体を適当な間隔でハンマー上の物体で打撃して、転写元の像担持体を振動させるようにしても良い。
次に、本実施形態に好適に用いられるトナーについて説明する。
本実施形態の画像形成装置は、トナー像の形成に用いるY,M,C,Kトナーとして、次の(a)〜(d)の条件を何れも具備するものを使用するように、ユーザーに対して指定している。
(a)重量平均粒径が3〜8[μm]である。
(b)重量平均粒径D4を個数平均粒径D1で除算した値が1.00〜1.40である。
(c)平均円形度が0.93〜1.00である。
(d)平均粒径が50〜300[nm]で嵩密度が0.3[g/cm]以上のシリカ微粒子を、表面に保持している(外添している)。
上記(a)〜(d)の条件を何れも具備したトナーを用いることで、トナー同士の付着力やトナーと各像担持体(感光体、第1及び第2中間転写ベルトなど)との付着力を低減することができ、各転写領域におけるトナーの転写性を向上させることができる。これにより高品位な画像を形成することができる。また、転写性が良いので、転写回数の増加による乗算的な転写率の低下を抑制することができ、記録体の第1面と第2面との間に画質差が生じることを抑制することができる。特に、(c)のような特性を有しているので、超音波振動をトナーに均一に効率よく伝えることができる。
かかるトナーを使用させるようにユーザーに指定する方法としては、例えば、上記(a)〜(e)の条件を全て具備するトナーを、画像形成装置とともに梱包して出荷することが挙げられる。また例えば、かかるトナーの製品番号や商品名などを、画像形成装置本体やこの取扱説明書などに明記することによって行ってもよい。また例えば、ユーザーに対して書面や電子データ等をもって上記製品番号や商品名などを通知することによって行ってもよい。また例えば、かかるトナーを収容しているトナー収容手段であるトナーボトルを画像形成装置本体にセットした状態で出荷することによって行うこともできる。本画像形成装置では、これら全ての方法を採用しているが、少なくとも何れか1つの方法を採用すれば足りる。
上記(a)の条件を具備するトナーを指定したのは次に説明する理由による。即ち、重量平均粒径が3[μm]よりも小さいトナーでは、二成分現像剤として用いた場合に現像装置における長期の攪拌においてキャリアの表面にトナーが融着し、キャリアの帯電能力を低下させるからである。また、一成分現像剤として用いた場合には現像ローラへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化する為のブレード等の部材へのトナーの融着を発生させ易くなる。
解像度600dpi以上の微少ドットを再現する場合には、特に重量平均粒径3〜8[μm]という特性が有効になる。この範囲では、微小な潜像ドットに対して、十分に小さい粒径のトナー粒子を有していることから、ドット再現性に優れる。
重量平均粒径が3[μm]未満では、転写効率の低下、ブレードクリーニング性の低下といった現象が発生しやすい。また、重量平均粒径(D4)が8[μm]を超えると、文字やラインの飛び散りを抑えることが難しい。
上記(b)の条件を具備するトナーを指定したのは次に説明する理由による。即ち、重量平均粒径を個数平均粒径で除算した値が1.00〜1.40の範囲にあると、様々なメリットが発生する。例えば、トナーの中から、静電潜像のパターンに適した粒径のトナー粒子が他のトナーに優先して現像に寄与するといった現象が進みやすいため、様々なパターンの画像を安定して形成することが可能になるというメリットがある。また、感光体等の像担持体に残留したトナーを回収してリサイクル使用する構成を装置に採用している場合、転写されにくい小サイズのトナー粒子が量的に多くリサイクルされる。このようなリサイクルにおいて上述の値の比較的大きいものを用いると、新たなトナー補給から次のトナー補給に至るまでのトナー粒径変動が大きいことにより、現像性能に悪影響を及ぼしてしまう。
なお、トナーの重量平均粒径や個数平均粒径については、コールターカウンター法による測定装置、例えば、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)によって測定することができる。具体的には、まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。電解水溶液としては1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)を用いることができる。得られた溶液に更に測定試料を2〜20mg加える。そして、その溶液を超音波分散器で約1〜3分間分散処理し、上述した測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナーの重量及び個数を測定して、重量分布と個数分布を算出する。得られた分布から、トナーの重量平均粒径と、個数平均粒径とを求めることができる。なお、チャンネルとしては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜12.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜32.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上40.30μm未満のトナー粒子を対象とする。
上記(c)の条件を具備するトナーを指定したのは次に説明する理由による。即ち、トナーの平均円形度が0.93を下回ると、即ち、トナーの形状が球形ではなく不定形になり始めると、転写性が急激に悪化し始めるとともに、静電転写時における転写チリが急激に起こり易くなるからである。更に、平均円形度が0.93未満であると、適正な濃度の再現性のある高精細な画像を形成するのが困難になるからでもある。平均円形度が0.90〜1.00の範囲では、トナー粒子の表面は滑らかであり、トナー粒子同士、トナー粒子と感光体との接触面積が小さいために転写性に優れる。トナー粒子に角がないため、現像装置内での現像剤の攪拌トルクが小さく、攪拌の駆動が安定するために異常画像が発生しない。また、ドットを形成するトナーの中に、角張ったトナー粒子がいないため、転写で転写媒体に圧接する際に、その圧がドットを形成するトナー全体に均一にかかり、転写中抜けが生じ難い。加えて、トナー粒子が角張っていないことから、トナー粒子そのものの研磨力が小さく、感光体、帯電部材等の表面を傷つけたり、磨耗させたりしない。なお、より好ましい平均円形度の範囲は0.93〜0.97であり、円形度が0.94未満になるトナー粒子を10%以下に留めると更に好適である。
トナーの平均円形度については、次のようにして測定することができる。即ち、まず、被検トナーのトナー粒子を含む懸濁液を平板上の撮像部検知帯に通過させ、CCDカメラで光学的にその粒子画像を撮影する。そして、個々の粒子画像について、投影面積の等しい相当円の周囲長を実在粒子の周囲長で除した値を求めたものの平均値を算出する。この平均値が平均円形度である。かかる平均円形度を測定するには、例えばフロー式粒子像分析装置FPIA−2100(東亜医用電子株式会社製)などを用いるとよい。この装置を用いる場合には、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150[ml]中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスフォン酸塩を0.1〜0.5ml加え、更に被検トナーを0.1〜0.5[g]程度加える。そして、この懸濁液を超音波分散器で約1〜3分間分散処理し、分散液濃度を3000〜1[万個/μl]に調整したものを、上記装置にかけてトナーの形状及び分布を測定する。
上記(d)の条件を具備するトナーを指定したのは以下に説明する理由による。即ち、トナーの母体樹脂に、平均粒径が50〜300[nm]で嵩密度が0.3[g/cm]以上のシリカ微粒子を外添すると、転写ベルトなどの転写元からのトナーの離型性が急激に良好になり、優れた転写性を発揮させることができるからである。
次に、上記実施形態2の画像形成装置の特徴点について、各実施例および各比較例に基づき具体的に説明する。
[実施例1]
実施例1の画像形成装置は、上記図13に示した画像形成装置を基本構成としたものである。この実施例1の画像形成装置には、後段転写領域にのみ超音波発生装置を備えており、この超音波発生装置から発生される音波振動を30[KHz]としている。この超音波発生装置は、アース板と接触させている。また、超音波発生装置が設けられた後段転写領域より第2トナー像搬送方向上流側に第2中間転写ベルトの裏面と接触する金属製の振動防止部材を設けている。第1中間転写ベルトは、材質がポリフッ化ビニリデンであり、その表面摩擦係数が0.4のシームレスのものを用いている。第2中間転写ベルトは、材質がポリイミドであってその表面には潤滑材としてステアリン酸亜鉛を塗布して、表面の静止摩擦係数を0.2としている。また、実施例1の画像形成装置に用いられるトナーとしては、重量平均粒径が4.0[μm]、重量平均粒径(D4)と個数平均粒径(D1)との比(D4/D1)が1.2、平均円形度0.95のものを用いている。また、トナーの表面には、平均一次粒径が300[nm]で嵩密度が0.4[g/cm]のシリカが外添されている。
また、実施例1の画像形成装置においては、前段転写領域において、第1中間転写ベルトから第2中間転写ベルトへ第2トナー像を転写するときの第1中間転写ベルトと第2中間転写ベルトとの接触圧P1とし、第1中間転写ベルトから記録体へ第1トナー像を転写するときの第1中間転写ベルトと第2中間転写ベルトとの接触圧P2としたとき、P1≦P2となるように制御している。また、前段転写領域において、第1中間転写ベルトから第2中間転写ベルトへ第2トナー像を転写するときの転写電界をE1とし、第1中間転写ベルトから記録体へ第1トナー像を転写するときの転写電界E2をとしたときE1≦E2となるように制御している。
この実施例1の画像形成装置において記録体の両面に画像を形成したところ、記録体の第1面に形成された画像と第2面に形成された画像との画質差が低減されたものが得られた。これは、後段転写領域において、第2中間転写ベルト上のトナーを振動させた結果、トナー同士の付着力やトナーの第2中間転写ベルトへの付着力が低減され、第2トナー像の記録体第2面への転写率が向上したためと考えられる。
[実施例2]
実施例2の画像形成装置は、実施例1の画像形成装置において、前段転写領域にも超音波発生装置を配置したものである。具体的には、2次転写ローラと対向するローラ内に超音波発生装置を設けて、このローラを振動させることで、第1中間転写ベルト上の前段転写領域に搬送されたトナーを振動させている。そして、第1中間転写ベルトから第2中間転写ベルトへ第2トナー像が転写される際と、第1中間転写ベルトから記録体へ第1トナー像が転写される際に超音波発生装置から30[KHz]の超音波振動を発生させて画像形成を行った。すると、記録体の第1面および第2面に形成された画像の品質が向上した。これは、前段転写領域において、トナーを振動させた結果、第1中間転写ベルトから第2中間転写ベルトへの第2トナー像の転写率および、第1中間転写ベルトから記録体への第1トナー像の転写率がそれぞれ向上したためである。
[比較例1]
比較例1の画像形成装置は、実施例1の画像形成装置において、後段転写領域に配置した超音波発生装置を取り外したものである。この比較例1の画像形成装置を用いて、記録体の両面に画像を形成したところ、記録体の第1面に比べて第2面の画質が低下しており、記録体の第1面と記録体の第2面とに画質差が確認された。これは、超音波発生装置が取り外された結果、第2中間転写ベルト上のトナー同士の付着力やトナーの第2中間転写ベルトへの付着力が低減されなかったので、第2中間転写ベルトから記憶体への第2トナー像の転写率が低下したためと考えられる。
[比較例2]
比較例の2の画像形成装置は、実施例1の画像形成装置において、後段転写領域に配置した超音波発生装置の音波振動の周波数を30[KHz]から3[KHz]に変更したものである。この比較例2の画像形成装置を用いて、記録体の両面に画像を形成したところ、記録体の第1面に比べて第2面の画質が低下しており、記録体の第1面と記録体の第2面とに画質差が確認された。これは、後段転写領域における第2中間転写ベルト上のトナーのトナー同士の付着力や第2中間転写ベルトとの付着力を低減するのに十分な音波振動が得られなかったためと考えられる。また、音波振動が可聴域の3[KHz]に変更したため、画像形成装置から騒音が確認された。
[比較例3]
比較例の3の画像形成装置は、実施例2の画像形成装置において、前段転写領域に配置した超音波発生装置の音波振動の周波数を30[KHz]から300[KHz]に変更したものである。この比較例3の画像形成装置を用いて、記録体の両面に画像を形成したところ、記録体の第1面の画像および第2面の画像に著しい画像劣化が確認された。また、第1中間転写ベルト及び第2中間転写ベルトを確認したところ、溶融したトナーが固着して、第1及び第2中間転写ベルトを汚していた。これは、超音波振動が300[KHz]と強すぎたため、トナーが激しく振動し、トナー同士の摩擦熱やトナーと中間転写ベルトとの摩擦熱より、トナーが溶融したためと考えられる。
[比較例4]
比較例4の画像形成装置は、実施例1の画像形成装置において、後段転写領域に配置した超音波発生装置をアース板から0.1[mm]離した位置に配置したものである。この比較例4の画像形成装置を用いて、記録体の両面に画像を形成したところ、記録体の第1面に比べて第2面の画質が低下しており、記録体の第1面と記録体の第2面とに画質差が確認された。これは、超音波発生装置をアース板から離した結果、アース板に超音波振動が伝わる効率が低下し、十分に第2中間転写ベルトを振動させることができなかったためと考えられる。
[比較例5]
比較例5の画像形成装置は、実施例1の画像形成装置において、振動防止部材を取り外したものである。この比較例5の画像形成装置を用いて、記録体の両面に画像を形成したところ、実施例1に比べて記録体の第2面の画像に乱れが確認された。これは、後段転写領域の第2中間転写ベルトの振動が後段転写領域よりも上流側に伝達され、後段転写領域に搬送される前の第2中間転写ベルトのトナー像を乱したためと考えられる。
[比較例6]
比較例6の画像形成装置は、実施例1で用いたトナーを、重量平均粒径が9.4[μm]、重量平均粒径(D4)と個数平均粒径(D1)との比(D4/D1)が1.7、平均円形度が0.85であり、その表面に平均一次粒径が600nmで嵩密度が0.15g/cm3のシリカを外添したトナーに変更したものである。この比較例6の画像形成装置を用いて、記録体の両面に画像を形成したところ、実施例1に比べて記録体の両面の画質が劣化した。特に1回転写回数の多い記録体第2面に形成された画像が劣化していた。これは、上記のようなトナーを使用したことで、転写率が悪くなり、記録体の両面の画質が劣化したと考えられる。
[比較例7]
比較例7の画像形成装置は、実施例1の画像形成装置において、第2中間転写ベルトを表面にステアリン酸を塗布していないポリイミドからなるシームレスベルトを用いた。この表面の静止摩擦係数は、0.7であった。この比較例7の画像形成装置を用いて、記録体の両面に画像を形成したところ、記録体の第1面に比べて第2面の画質が低下していた。これは、第2中間転写ベルト表面の静止摩擦係数が上がったことで、第2中間転写ベルトとトナーとの付着力が増大し、後段転写領域での転写率が低下したためと考えられる。
[比較例8]
比較例8の画像形成装置は、実施例1の画像形成装置において、第1中間転写ベルトから第2中間転写ベルトへ第2トナー像を転写するときの第1中間転写ベルトと第2中間転写ベルトとの接触圧P1と、第1中間転写ベルトから記録体へ第1トナー像を転写するときの第1中間転写ベルトと第2中間転写ベルトとの接触圧P2とを、P1≧P2に変更したものである。この比較例8の画像形成装置を用いて、記録体の両面に画像を形成したところ、記録体の第1面に比べて第2面の画質が低下していた。これは、接触圧P1を上げたことで、第2中間転写ベルト上のトナーのトナー同士および第2中間転写ベルトとの付着力が増大し、後段転写領域での転写率が低下したためと考えられる。
[比較例9]
比較例9の画像形成装置は、実施例1の画像形成装置において、第1中間転写ベルトから第2中間転写ベルトへ第2トナー像を転写するときの転写電界E1と、第1中間転写ベルトから記録体へ第1トナー像を転写するときの転写電界E2とを、E1≧E2に変更したものである。この比較例9の画像形成装置を用いて、記録体の両面に画像を形成したところ、記録体の第1面に比べて第2面の画質が低下していた。これは、転写電界E1を上げたことで、第2中間転写ベルト上のトナーの帯電量が低下し、後段転写領域での転写率が低下したためと考えられる。
(1)
以上、本実施形態の画像形成装置によれば、振動発生手段たる超音波発生装置によって、後段転写領域における第2トナー像担持体たる第2中間転写ベルト上のトナーを振動させている。このようにトナーを振動させることで、トナー同士の付着力や第2中間転写ベルトとトナーとの付着力を弱めることができる。このように、トナー同士の付着力や第2中間転写ベルトとトナーとの付着力を弱わめているので、後段転写領域において、第2中間転写ベルト上のトナーが後段転写手段によって容易に記録体側へ移動させることができる。その結果、後段転写領域における第2トナー像の転写率の低下を抑えることができ、記録体の第2面に形成された画像品質が記録体の第1面に形成された画像に比べて低下してしまうのを抑制することができる。
(2)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、第1トナー像と第2トナー像のうち、転写回数の多いほうのトナー像が中間像担持体に転写されるときに、転写元の像担持体と中間転写手段とが対向した中間転写領域に振動発生手段たる、第2超音波発生装置をも設けている。そして、この第2超音波発生装置で、上記中間転写領域における転写元の像担持体に担持されたトナーを振動させている。これにより、転写回数の多いトナー像の乗算的な転写率の低下を抑えることができる。その結果、記録体の第1面に形成された画像の画質と第2面に形成された画像の画質とに差が生じるのを抑制することができる。
(3)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上記振動発生手段として、超音波発生装置を用いることで、画像形成装置から振動による騒音を防止することができる。また、転写領域に搬送された転写元の像担持体に担持されたトナーを良好に振動させることができ、トナー像の転写性を向上させることができる。
(4)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上記超音波発生装置の音波振動の周波数が100[KHz]以下としているので、転写元の像担持体上のトナーが、トナー同士および転写元の像担持体と激しく擦れあうことがない。これにより、トナー同士やトナーと転写元の像担持体とが激しく擦れあうことによって生じる摩擦熱で、トナーが溶融してしまうことがない。その結果、溶融したトナーが転写元の像担持体に固着して、転写元の像担持体を汚した、記録体の画像品質が低下したりすることが抑制される。
(5)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上記超音波発生装置は、転写元の像担持体と当接して直接的に、または、転写領域に設けられ転写元の像担持体に接触する部材と当接して部材を振動させることで間接的に、転写元の像担持体を振動させることで、転写元の像担持体上のトナーを振動させる。これにより、転写元の像担持体上のトナーを良好に振動させることができ、転写元の像担持体上のトナー像の転写率を向上させることができる。
(6)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上記超音波発生装置は、転写領域に向けて超音波を発生させている。これにより、転写領域に搬送された転写元の像担持体に担持されているトナーを超音波により振動させることができ、転写元の像担持体上のトナー像の転写率を向上させることができる。
(7)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、転写元の像担持体の振動を防止する振動防止部材を、少なくとも転写領域よりもトナー像搬送方向上流側に設けている。これにより、転写元の像担持体に担持されているトナーが転写領域に搬送される前に振動して、トナー像が乱れることを抑制できる。
(8)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上記振動防止部材として、樹脂、ゴム、スポンジ、金属、セラミック/ガラス、不織布のいずれかの材質のものを用いることで、第2中間転写ベルトなどの転写元の像担持体の振動を良好に抑制することができる。
(9)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上記振動防止部材として、ローラ状、ブレード状いずれかの形状のものを用いたので、第2中間転写ベルトなどの転写元の像担持体の振動を良好に抑制することができる。
(10)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上記トナーとして、重量平均粒径が3〜8[μm]で、且つ重量平均粒径を個数平均粒径で除算した値が1.00〜1.40であるものを用いている。トナー粒径を3[μm]以上とすることで、転写効率の低下、ブレードクリーニング性の低下を抑制することができる。また、8[μm]以下とすることで、文字やラインの飛び散りを抑えることができる。
(11)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上記トナーとして、トナーの平均円形度が0.93〜1.00であるものを用いているので、トナー粒子同士、トナー粒子と転写元の像担持体との接触面積を小さくできる。その結果、トナー同士の付着力や、トナーと転写元の像担持体との付着力を低減することができ、転写性を向上させることができる。よって、転写の積み重ねによるトナー像の乗算的な転写率の低下を抑えることができる。
(12)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上記トナー像の形成に用いるトナーの添加剤として、その平均一次粒径が50〜500[nm]で、かつ、嵩密度が0.3[g/cm]以上であるものを用いているので、転写ベルトなどの転写元からのトナーの離型性が良好になり、優れた転写性を発揮させることができる。これにより、転写の積み重ねによるトナー像の乗算的な転写率の低下を抑えることができる。
(13)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上記転写元の像担持体の表面に潤滑材を塗布することで、転写元の像担持体表面の静止摩擦係数を低減させることができる。これにより、転写元の像担持体とトナーとの付着力を低減することができ、転写性を向上させることができる。
(14)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、中間像担持体に転写されるときの接触圧をP1、記録体に転写されるときの接触圧をP2としたとき、P1≦P2として、中間転写時の接触圧を必要最低限としている。これにより、中間転写像担持体に転写されたトナーのトナー同士の付着力や、中間像担持体との付着力を必要最低限に留めることができる。よって、中間像担持体から記録体への転写性が低下するのを抑制することができる。
(15)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、中間像担持体に転写されるときの転写電界E1、記録体に転写されるときの転写電界E2としたとき、E1≦E2として、中間転写時の転写電界を必要最低限としている。これにより、中間転写像担持体に転写されたトナーの帯電量の低下を必要最低限に留めることができる。よって、中間像担持体から記録体への転写性が低下するのを抑制することができる。
実施形態1に係る画像形成装置の該略構成図。 2つの受像面が形成する角度αの説明図。 同画像形成装置のプリンタ部における4つの第1プロセスユニットの1つを示す拡大構成図。 同画像形成装置のプリンタ部における4つの第2プロセスユニットの1つを示す拡大構成図。 静止摩擦係数測定装置の概略図。 同画像形成装置の両面転写装置の概略構成図。 実施形態1に係る画像形成装置の別の構成例を示す図。 実施形態1に係る画像形成装置のさらに別の構成例を示す図。 実施形態1に係る画像形成装置のさらに別の構成例を示す図。 実施形態2に係る画像形成装置の要部構成を示す概略構成図。 同画像形成装置の両面転写装置の概略構成図。 同画像形成装置の前段転写領域の接触圧変化機構の一例を示す図。 同画像形成装置の前段転写領域の接触圧変化機構の他の例を示す図 実施形態2に係る画像形成装置の別の構成例を示す図。 実施形態2に係る画像形成装置のさらに別の構成例を示す図。 実施形態2に係る画像形成装置のさらに別の構成例を示す図。 実施形態1に係る画像形成装置のさらに別の構成例を示す図。 超音波発生装置の他の配置例を示す図。
符号の説明
1Y,M,C,K 感光体
5 現像装置
20 第1転写ユニット
21 第1中間転写ベルト
30 第2転写ユニット
31 第2中間転写ベルト
46 2次転写ローラ
48 超音波発生装置

Claims (15)

  1. 画像形成手段で形成された第1トナー像を担持する第1トナー像担持体と、画像形成手段で形成された第2トナー像を担持する第2トナー像担持体とが記録体と当接する前段転写領域にて、第2トナー像担持体上の第2トナー像を記録体の第2面に密着させながら、第1トナー像担持体上の第1トナー像を記録体の第1面に前段転写手段で転写した後、後段転写手段と第2トナー像担持体とが対向する後段転写領域にて、第2トナー像担持体上の第2トナー像を記録体の第2面に後段転写手段で転写する両面転写手段を備えた画像形成装置において、
    第2トナー像が記録体の第2面に転写されるときに、該後段転写領域における第2トナー像担持体上のトナーを振動させる振動発生手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    第1トナー像または第2トナー像の少なくとも一方は、画像形成手段から記録体に転写されるまでに少なくとも一回、中間像担持体に転写されており、第1トナー像と第2トナー像のうち、転写回数の多いほうのトナー像が中間像担持体に転写されるときに、転写元の像担持体と中間転写手段とが対向した中間転写領域における転写元の像担持体に担持されたトナーを振動させる振動発生手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、
    上記振動発生手段として、超音波発生装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置において、
    上記超音波発生装置の音波振動の周波数が100[KHz]以下であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3または4の画像形成装置において、
    上記超音波発生装置は、転写元の像担持体と当接して直接的に、または、転写領域に設けられ転写元の像担持体に接触する部材と当接して該部材を振動させることで間接的に、転写元の像担持体を振動させて、転写元の像担持体上のトナーを振動させることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項3または4の画像形成装置において、
    上記超音波発生装置は、転写領域に向けて超音波を発生することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6いずれかの画像形成装置において、
    上記転写元の像担持体の振動を防止する振動防止部材を、少なくとも転写領域よりもトナー像搬送方向上流側に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7の画像形成装置において、
    上記振動防止部材として、樹脂、ゴム、スポンジ、金属、セラミック/ガラス、不織布のいずれかの材質のものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項7または8の画像形成装置において、
    上記振動防止部材として、ローラ状、ブレード状いずれかの形状のものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至9いずれかの画像形成装置において、
    上記トナー像の形成に用いるトナーとして、重量平均粒径が3〜8[μm]で、且つ重量平均粒径を個数平均粒径で除算した値が1.00〜1.40であるものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1乃至10いずれかの画像形成装置において、
    上記トナー像の形成に用いるトナーとして、トナーの平均円形度が0.93〜1.00であるものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1乃至11いずれかの画像形成装置において、
    上記トナー像の形成に用いるトナーは、少なくとも結着樹脂と着色剤とからなる母体粒子に添加剤を外添してなり、かつ、該添加剤として、その平均一次粒径が50〜500[nm]で、かつ、嵩密度が0.3[g/cm]以上であるものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1乃至12いずれかの画像形成装置において、
    上記転写元の像担持体の表面に潤滑材が塗布されていることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1乃至13いずれかの画像形成装置において、
    上記トナー像が中間像担持体に転写されるときおよび記録体に転写されるときにトナーが接触圧を受けるものであって、該中間像担持体に転写されるときの接触圧をP1、該記録体に転写されるときの接触圧をP2としたとき、P1≦P2とすることを特徴とする画像形成装置
  15. 請求項1乃至14いずれかの画像形成装置において、
    上記トナー像が中間像担持体に転写されるときおよび記録体に転写されるときにトナーが転写電界を受けるものであって、中間像担持体に転写されるときの転写電界E1、記録体に転写されるときの転写電界E2としたとき、E1≦E2とすることを特徴とする画像形成装置。
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