JP2007082833A - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回転ドラムの回転を停止させて乾燥工程を実行する静止乾燥を行うドラム式洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】 洗濯物出入口6を洗濯機筐体2の正面側に向けた回転ドラム5の中に、攪拌翼7の間に架設して乾燥用棚板50を配し、静止乾燥運転を指示入力することにより回転ドラム5の回転が停止され、ヒートポンプユニット20と水槽3との間を循環する乾燥用空気により乾燥用棚板50上に載せた衣類が乾燥される。衣類は攪拌されず低い温度に加熱された乾燥用空気であっても除湿能力が高いヒートポンプにより、デリケートな衣類もドラム式洗濯乾燥機で乾燥させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ドラム式洗濯機に乾燥機能を付加して洗濯から乾燥に至る各工程を連続的に、あるいは任意に乾燥工程を選択して実施することができるようにしたドラム式洗濯乾燥機に関するものである。
洗濯乾燥機は洗濯、すすぎ、脱水、乾燥までの各工程を連続して実施できるだけでなく、乾燥工程のみを単独で実行させることもできるので、濡れた衣類を乾燥する用にも供することができる。特にドラム式洗濯乾燥機は、水平方向あるいは水平方向から傾斜させた斜めドラム方式の回転ドラムの中で乾燥がなされるので、乾燥の専用機である衣類乾燥機と同様の乾燥作用と使い勝手が得られる。
しかし、衣類の種類は多様で、繊維の種類や組成あるいは衣類の種類によっては、回転ドラムの中で衣類を攪拌して収容した全ての衣類に満遍なく温風を当てるタンブリング乾燥を行うと傷みが生じやすいものが存在する。例えば、セータやランジェリーがそれに該当し、タンブリング乾燥には適さないデリケートな衣類である。このようなデリケートな衣類を乾燥させることができるように、回転ドラムを停止させた状態で温風のみを送風する静止乾燥の運転コースを選択できるようにしたドラム式洗濯乾燥機が提案されている(特許文献1参照)。
このドラム式洗濯乾燥機は一般的なドラム式の洗濯機や洗濯乾燥機とは異なり、回転ドラムを横置きとし、洗濯機筐体の上面に設けられた洗濯物投入口に対応する位置の回転ドラムとそれを収容する水槽に開口部が形成され、開口部は運転時に扉体で閉じられるように構成され、洗濯物を上方から出し入れするトップローディング方式と称される特殊な構造のドラム式洗濯乾燥機に構成されている。このドラム式洗濯乾燥機において静止乾燥を実施するときには、洗濯物投入口から水槽及び回転ドラムの扉体を開いて乾燥補助具を回転ドラム内に装着する。乾燥補助具は金属線材を加工して衣類を載せる棚部分と回転ドラムの内周面に棚部分を支持するための脚部分とを備えている。
乾燥補助具上に衣類を載せ、静止乾燥コースを選択実行させると、回転ドラムの回転動作は停止され、ヒータによって加熱された温風が回転ドラム内に吹き出し、衣類から水分を奪った空気は水槽外に排出されて除湿された後、再びヒータによって加熱されて回転ドラム内に送風される空気循環がなされて衣類の乾燥が進行する。
上記ドラム式洗濯乾燥機のように上方から回転ドラムの下方に乾燥補助具を挿入する作業は、狭い開口部から深い位置に乾燥補助具を挿入することになるので、作業の困難さが容易に想像できる。一般的なドラム式洗濯乾燥機のように、正面にある扉を開いて正面向きに開口部がある回転ドラム内に衣類を載せる棚状の補助具を挿入する方が作業ははるかに容易である。これを実現する従来技術として衣類乾燥機に静止乾燥を適用した構成が知られている(特許文献2参照)。
上記衣類乾燥機では、回転ドラム内に衣類を載せる棚状の補助具を装着することを可能として、回転ドラム内に補助具を装着して、その上に衣類を載せ、静止乾燥コースを選択実行させると、回転ドラムの回転動作は停止され、ヒータによって加熱された温風が回転ドラム内に送風されて衣類の乾燥がなされる。
特開2005−152476号公報 特開平10−305197号公報
上述したように、上記従来技術に係るドラム式洗濯乾燥機は洗濯機筐体の上面に設けられた洗濯物投入口から回転ドラムの下方に衣類を載せる乾燥補助具を挿入して静止乾燥を実施できるようにしているので、深い位置に乾燥補助具を挿入する作業が困難である。また、一般的なドラム式洗濯乾燥機と異なり、水槽や回転ドラムの胴部に洗濯物を出し入れするための開口部を設けているので、大きな載置面積を有する乾燥補助具を挿入することはし難く、衣類を乾燥補助具上に載置する作業も容易でないことが想像できる。従って、洗濯機筐体の正面側に設けられた洗濯物出入口から回転ドラム内に衣類を載せる補助具を挿入できるようにすることが望ましい構成となる。その点では従来技術として示した衣類乾燥機の構成は好適なものといえる。
しかしながら、衣類乾燥機は洗濯のための機能がないためドラム式洗濯乾燥機に比して構造が簡単であり、静止乾燥のための補助具を回転ドラム内に装着する構造の構築は容易になされるが、洗濯のための機能に付加して乾燥機能が設けられているドラム式洗濯乾燥機に衣類を広げて載せることができる大きな載置面積を有する棚を装着することは困難である。
本発明が目的とするところは、静止乾燥を実施する際に回転ドラム内に衣類を載せる乾燥用棚板を装着し、その乾燥用棚板の出し入れを容易にした構造のドラム式洗濯乾燥機を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明は、回転ドラムをその回転軸心が水平方向もしくは傾斜方向になるように水槽内に収容した水槽ユニットを洗濯機筐体内にその正面部に回転ドラムの洗濯物出入口が向くように収容し、加熱された乾燥空気を回転ドラムに送給し、衣類から水分を奪った吸湿空気から水分を除湿し、再び加熱して回転ドラムに送風する乾燥機能を設け、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥の各工程の運転動作を制御する制御手段を備えてなるドラム式洗濯乾燥機において、前記乾燥工程の実行に先立って前記回転ドラム内に洗濯物出入口から挿入した乾燥用棚板を略水平方向に架設し、運転動作選択入力に基づく前記制御手段による制御により、回転ドラムの回転を停止させ、前記乾燥機能を動作させて回転ドラム内に乾燥用空気を循環させる静止乾燥運転を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、回転ドラム内に乾燥用棚板を配し、その上に乾燥対象とする衣類を載せ、静止乾燥運転を指示入力すると、制御手段は回転ドラムの回転を停止し、乾燥空気の循環を行う静止乾燥が実行される。通気構造が形成された乾燥用棚板上に衣類を広げると、乾燥用空気に表裏から触れるので乾燥効果が向上する。回転ドラムの洗濯物出入口は洗濯機筐体の正面側に向いているので、洗濯機筐体の正面に設けられている扉体を開くと、乾燥用棚板を回転ドラム内に装着し、取り出す作業を容易に行うことができる。
上記構成において、乾燥用棚板は、複数の棚面を蝶番構造により連結して構成することにより、棚面を折り畳むことができ、開口部の直径が内径より小さい回転ドラム内に開口部から乾燥用棚板を出し入れするときに、折り畳んで幅が小さくなった方から出し入れすることができ、大きな衣類載置面積を有する乾燥用棚板に構成することができる。
また、乾燥用棚板は、可撓性を有する板材によって形成することにより、回転ドラムの開口部の円形に沿うように撓ませて回転ドラム内に出し入れすることができ、大きな衣類載置面積を有する乾燥用棚板に構成することができる。
また、乾燥用棚板は、回転ドラムの内周面の複数箇所に設けられた攪拌突起の間に両端部を載置した状態に架設できるように構成することにより、回転ドラム内に安定して乾燥用棚板を装着することができる。
また、乾燥機能を構成する空気の加熱及び除湿手段は、ヒートポンプとするのが好適で、除湿効果が高いヒートポンプは乾燥用空気の加熱温度を低く設定しても所要の乾燥性能が得られるので、高温の乾燥用空気によって傷みや縮みなどが生じやすいデリケートな衣類を静止乾燥させるのに好適な加熱及び除湿の手段となる。
本発明によれば、回転ドラム内に配した乾燥用棚板上に衣類を載せて静止乾燥運転を行うことができ、通気構造が形成された乾燥用棚板上に衣類を広げると、乾燥用空気に表裏から触れるので乾燥効果を向上させることができる。回転ドラムの開口部は洗濯機筐体の正面側に向いているので、洗濯機筐体の正面に設けられている扉体を開くと、乾燥用棚板を回転ドラム内に装着し、取り出す作業を容易に行うことができ、更に、大きな衣類載置面積を有する乾燥用棚板を装着することができる。
図1は、実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機1の構成を示すもので、本発明の特徴的な構成である乾燥機能の構成を重点的にして示している。
図1において、回転ドラム5を内包する水槽3の背面にはドラム駆動モータ4が取り付けられ、水槽3に設けられた軸受16によって軸支された回転ドラム5の回転軸17を前記ドラム駆動モータ4により回転駆動するようにして水槽ユニット10が構成されている。この水槽ユニット10は、回転ドラム5の回転軸心が正面側で上向きとなる傾斜角度にして洗濯機筐体2内にサスペンション構造により支持されている。水槽3及び回転ドラム5はそれぞれ正面側で開口し、洗濯機筐体2の正面に設けられた扉体8を開くことにより、回転ドラム5の洗濯物出入口6から洗濯物を出し入れすることができる。扉体8を閉じると、水槽3の開口部に設けられたベローズ43が扉体8の内面に密接するので、水槽3内は水密及び気密空間になり、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥の各工程を実行する際に水や空気が外部に漏れない状態となる。
洗濯機筐体2内に水槽ユニット10が傾斜配置されることによって洗濯機筐体2の背面側下部に形成される空間に収まるようにヒートポンプユニット20が配設されている。洗濯機筐体2は、防水パンなど面積が限られた既存の設置場所にドラム式洗濯乾燥機1を設置することができるように、その体積には制限があり、大きな水槽ユニット10や給水、排水などのための構成要素を収容すると、余剰空間は少なくなるが、ヒートポンプユニット20をコンパクトに構成することによって洗濯機筐体2を大型化させることなく配設することを可能にしている。
前記ヒートポンプユニット20は、ユニットケース21内に圧縮機27、吸熱器28、放熱器29を収容し、ユニットケース21に設けられた吸熱器28に連通する吸湿空気吸気口30に吸気接続管32を連結し、放熱器29に連通する加熱空気排気口31に排気接続管33を連結して構成されている。ユニットケース21の吸熱器28に対応する底面には、吸熱器28から滴下した結露水を受ける貯水部34が形成され、除水部34に貯留された水は塵埃濾過フィルタ35を通して貯留水排水口から図示しない排水ポンプにより排水される。
前記吸熱器28及び放熱器29は,それぞれの一方面が所定間隔を隔てて対面し、それぞれの他方面にユニットケース21の壁面との間に空気流路となる空間が形成され、吸熱器28側の吸気空間から吸熱器28及び放熱器29を通って放熱器29側の排気空間に抜ける空気流路が形成されるように、それぞれの両端部が一対の側壁板37で保持された吸熱・放熱ユニットとしてユニットケース21内に収容されている。尚、吸熱器28は上部が放熱器29に近づくように傾斜配置され、上部を吸熱器28側に傾斜させた放熱器29とで互いに傾斜状態にして対面させることにより、空気が流れる空間を有効に確保でき、ヒートポンプユニット20を水槽ユニット10の後方に形成された限られた空間に配設することを可能にしている。
上記構成になるヒートポンプユニット20と水槽ユニット10との間は、図1に示す送風経路により接続される。水槽3には、その背面には吸気口11が形成され、側周面には排気口12が形成されており、前記吸気口11とヒートポンプユニット20の排気接続管33との間を加熱空気送風ダクト13で接続し、前記排気口12とヒートポンプユニット20の吸気接続管32との間を送風ファン15が配設された吸湿空気送風ダクト14で接続することにより、衣類乾燥のための送風経路が形成される。
回転ドラム5には、その側周面に水槽3内と水及び空気の流通が自由になされるように多数の透孔9が形成され、底面には前記吸気口11に連通する多数の小孔を形成した空気導入孔が設けられているので、ヒートポンプユニット20から加熱空気送風ダクト13を経て送給されてきた乾燥した加熱空気は、図1に矢印で示すように吸気口11から回転ドラム5に導入することができる。また、回転ドラム5内に収容された衣類から水分を奪った吸湿空気は、図1に矢印で示すように前記透孔9及び洗濯物出入口6から水槽3内に抜け、前記排気口12から吸湿空気送風ダクト14に向けて排気され、ヒートポンプユニット20の吸気接続管32に向けて排出される。
上記構成になる洗濯乾燥機1は、図3に示すように、洗濯機筐体2の正面に運転動作を選択指示入力すると共に運転状態を表示する操作・表示部44が設けられている。この操作・表示部44から運転コースの選択や各工程の時間設定などを入力することにより、選択指示は図示しない制御手段に入力され、制御手段による各部の制御動作によって洗濯から乾燥までを一連の動作として実施させることも、乾燥工程のみを実施させることも自由に実施させることができる。
洗濯を行うときには、扉体8を開いて回転ドラム5内に洗濯物を投入し、操作・表示部44から指示入力を行って運転開始することにより、図示しない給水管路から水槽3内に水及び洗剤が供給され、ドラム駆動モータ4により回転ドラム5が回転駆動されて洗濯工程が開始される。回転ドラム5はその内周面の複数箇所に設けられた攪拌翼7が洗濯物を上方に持ち上げ、上方から落下させる叩き洗いの作用が繰り返されることにより洗濯が行われる。この洗濯工程の後、すすぎ工程、脱水工程が実行されることにより洗濯は完了する。洗濯工程から乾燥工程までを一貫して実施する運転コースを選択入力した場合には、洗濯が完了すれば制御手段は乾燥工程に移行させる。また、濡れた衣類を乾燥させる場合などでは、乾燥工程のみを実施することができる。
乾燥工程においては、回転ドラム5内に脱水を終えた洗濯物あるいは濡れた衣類(以下、衣類と総称する)を収容して乾燥工程を実施すると、回転ドラム5が乾燥工程に対応する回転速度で回転して衣類を攪拌すると同時に、ヒートポンプユニット20及び送風ファン15が駆動されて乾燥用空気の循環が開始される。
図2に示すように、ヒートポンプユニット20は、圧縮機27の作動により冷媒が圧縮され、この圧力により冷媒は冷媒管路41を流れて放熱器29、絞り手段42、吸熱器28を循環する。圧縮された冷媒の熱は放熱器29に流入することにより、放熱器29内に配設された冷媒管路41に設けられたフィンに接する空気に放熱されるので、送風空気が加熱されて加熱空気が生成される。加熱空気は排気空間から排気接続管33、加熱空気送風ダクト13を経て吸気口11から回転ドラム5内に送給されるので、加熱空気は攪拌される衣類から水分を奪った吸湿空気となって排気口12から吸湿空気送風ダクト14に排出される。吸湿空気送風ダクト14に送風された吸湿空気は吸気接続管32、吸湿空気吸気口30を経てヒートポンプユニット20の吸気空間に入り、絞り手段42により減圧されて低圧となった冷媒が流れる吸熱器28を通過する際に顕熱と潜熱とが奪われて除湿され、除湿されることにより生じた結露水は貯水部34に滴下し、除湿されて乾いた空気は放熱器29に入って再び加熱される空気循環が形成される。貯水部34に貯留された水は、図示しない排水ポンプが一定時間毎に運転されることにより、水槽3内に排出され、排水弁19が開かれることにより排水口18から排水管路25を通って外部に排水される。
乾燥用空気をヒートポンプユニット20により加熱、除湿するヒートポンプ方式の乾燥機能の構成は、吸熱器28で吸熱した熱を冷媒で回収して再び放熱器29から放熱するので、圧縮機27に入力したエネルギー以上の熱量を衣類に与えることができ、乾燥時間の短縮と省エネルギーとを実現することが可能となる。従って、ヒートポンプによる乾燥は、ヒータを熱源として加熱した温風を衣類に当てる乾燥に比して温風の温度を低く設定しても、除湿能力が高いことから効率的に乾燥を行うことができ、熱に弱い衣類の乾燥にも適したものとなる。
セータやランジェリーなどのデリケートな衣類は、回転ドラム5を回転させて衣類を攪拌しながら乾燥工程を実施すると傷みが生じやすいので、本実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機1では、回転ドラム5の回転を停止させた状態で乾燥工程を実施する静止乾燥を実行できるようにしている。この静止乾燥を実施するときには、回転ドラム5内に衣類が平らになるようにして載置し、操作・表示部44から乾燥工程のみの実行を指示入力すると同時に乾燥運転時間を指示入力する。
制御手段は静止乾燥が指示入力されると、回転ドラム5の回転を停止させ、送風ファン15及びヒートポンプユニット20を作動させる。これにより回転ドラム5の底面から加熱空気が送風され、加熱空気は衣類を透過して水分を奪いながら周面に形成された透孔9から水槽3に抜け、あるいは衣類に当たった加熱空気は水分を奪いながら透孔9や洗濯物出入口6から水槽3内に抜ける。加熱空気は水分を奪うことにより吸湿空気となって水槽3の排気口12から吸湿空気送風ダクト14に出てヒートポンプユニット20に送風され、吸熱器28によって除湿された後、放熱器29で加熱されて再び回転ドラム5内に加熱空気として送風される空気循環が繰り返されるので、衣類の乾燥がなされる。
静止乾燥を実施するとき、上述のように回転ドラム5の壁面に衣類を載置するよりも回転ドラム5内の空間上に衣類を配置する方が加熱空気は衣類に満遍なく当たり、加熱空気の透過も促進されるので効率的な乾燥を行うことができる。回転ドラム5の空間上に衣類を配置するためには、図3に示すように、洗濯物出入口6から挿入した乾燥用棚板50を回転ドラム5内に装着する。
回転ドラム5の開口部である洗濯物出入口6は、その開口径が回転ドラム5の内径より小さく形成されているので、所要面積の衣類載置面を有する乾燥用棚板50を回転ドラム5内に挿入することが困難になるが、本実施形態に係る乾燥用棚板50は、図4、図5に示すように、蝶番構造により2つ折りにすることができるので、折り畳んで幅の狭い状態にして洗濯物出入口6から回転ドラム5内に挿入することができる。回転ドラム5内に挿入した乾燥用棚板50は、略水平になるように配置した後、2つ折りにした上側を開くと広い衣類載置面が形成される。また、乾燥用棚板50は、その回転ドラム5内への装着位置を一定にすると共に安定した装着状態が確保されるように、回転ドラム5の内周面に設けられている攪拌翼7上に載置できるように構成されている。
図4、図5において、乾燥用棚板50は、奥面51と前面52とを蝶番構造部53で連結し、奥面51及び前面52の両側には攪拌翼7に装着するための装着部54が形成されている。奥面51及び前面52には多数の通気口55が形成され、この上に載置された衣類に対して加熱空気が当たりやすく、また透過しやすくしている。また、前面52の手前側には取っ手56を設けてあり、図5(a)に示すように、奥面51上に折り畳まれた状態にある前面52を手前側に引き起こすことを容易にして、回転ドラム5内での作業性を向上させている。また、取っ手56の奥面51側に形成された指穴57は、回転ドラム5内から取り出すときに、再び折り畳み状態にする作業を容易にするための指先の挿入穴としている。
本構成における回転ドラム5の内周面に設けられた攪拌翼7は、図6に示すように、奥側に至るほどに高さと幅が増加する略三角形の断面形状に形成されており、前記装着部54は攪拌翼7の頂部に形成された攪拌突起7aを抱き込むように装着され、装着の安定性を確保している。攪拌翼7は、図7に示すように、回転ドラム5の内周面の3箇所に等間隔で設けられているので、乾燥用棚板50を装着するときには、回転ドラム5を手で回転させ、2つの攪拌翼7が下方で略同等高さ位置に並ぶようにして、その2つの攪拌翼7の間に架設されるように乾燥用棚板50を載置する。
攪拌翼7上に折り畳んだ状態にした乾燥用棚板50を載置すると、奥面51の装着部54に設けられた2箇所の把持爪54aが攪拌突起7aを抱き込み、回転ドラム5が傾斜配置されていることから、少しの押圧で乾燥用棚板50は回転ドラム5の底面に当接する位置まで滑動して所定位置に収まる。次いで取っ手56を指先に引っ掛けて前面52を手前に引き起こし、軽く押圧を加えると、前面52の装着部54に設けられた把持爪54aが攪拌突起7aを抱き込むと共に、図1に示すように、前面52の手前側に突出する中央部52aが洗濯物出入口6を形成する前面板6aに載り、その両側の当接側面52bが前面板6aの内周面に当接するので、乾燥用棚板50は安定した状態に装着される。
静止乾燥が終了したときには、乾燥用棚板50は回転ドラム5から取り出す必要があるので、指穴57に指先を引っ掛けて前面52を引き起こし、奥面51上に倒すと折り畳んだ状態になるので、全体を持ち上げると乾燥用棚板50は容易に取り外すことができる。回転ドラム5の外への取り出しは、挿入時と同様に折り畳まれて幅が小さくなっているので、回転ドラム5内で縦横を変更するように回転させ、幅の狭い状態にして洗濯物出入口6から引き出すと、容易に取り出すことができる。
この静止乾燥を実施するために、回転ドラム5に対して乾燥用棚板50を出し入れする作業や装着した乾燥用棚板50の上に衣類を載置する作業は、本実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機1のように回転ドラム5が傾斜配置されていることにより、腰を屈める度合いが少なく、作業性が格段に向上する。回転ドラム5を傾斜させた斜めドラム形式のドラム式洗濯機あるいは洗濯乾燥機は、洗濯物の回転ドラム5からの出し入れを容易にし、正面側のスペースが少ない洗面所などに設置できるようにすることを主目的として開発されたものであるが、静止乾燥を行う際にも有効な構造となる。
上記乾燥用棚板50は、蝶番構造部53により奥面51と前面52とを2つ折りにして、回転ドラム5内への出し入れを行う際の幅を小さくしているが、乾燥用棚板50の全体を可撓性を有する材料によって形成することにより、洗濯物出入口6を通過させるときには撓ませて挿入することが可能となる。洗濯物出入口6は円形の開口部なので、円形の周縁に沿うように乾燥用棚板50を円弧状に撓ませると、回転ドラム5内に容易に挿入することができ、回転ドラム5内に入ると、弾性変形の回復により平面に戻るので、衣類の載置面が形成される。
以上の説明の通り本発明によれば、洗濯機筐体の正面側に開口部を有する回転ドラム内に乾燥用棚板を装着するので、乾燥用棚板の出し入れが簡単で、大きな衣類載置面積を有する乾燥用棚板を装着して衣類を広げやすくして静止乾燥が実施できる。この静止乾燥により傷みや縮みなどが生じやすいデリケートな衣類であっても乾燥することができるドラム式洗濯乾燥機を提供することができる。
実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の構成を示す断面図。 乾燥機能の構成を説明する模式図。 ドラム式洗濯乾燥機の正面及び回転ドラム内を覗いた状態を示す部分斜視図。 乾燥用棚板の構成を示す平面図。 乾燥用棚板を折り畳んだ状態(a)と展開した状態(b)で示す側面図。 攪拌翼の構成を示す(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図。 乾燥用棚板の攪拌翼に対する装着構造を示す説明図。
符号の説明
1 ドラム式洗濯乾燥機
2 洗濯機筐体
3 水槽
5 回転ドラム
6 洗濯物出入口
7 攪拌翼
8 扉体
10 水槽ユニット
11 吸気口
12 排気口
13 加熱空気送風ダクト
14 吸湿空気送風ダクト
15 送風ファン
20 ヒートポンプユニット
27 圧縮機
28 吸熱器
29 放熱器
34 貯水部
44 操作・表示部
50 乾燥用棚板
51 奥面
52 前面
53 蝶番構造部
54 装着部

Claims (5)

  1. 回転ドラムをその回転軸心が水平方向もしくは傾斜方向になるように水槽内に収容した水槽ユニットを洗濯機筐体内にその正面部に回転ドラムの洗濯物出入口が向くように収容し、加熱された乾燥空気を回転ドラムに送給し、衣類から水分を奪った吸湿空気から水分を除湿し、再び加熱して回転ドラムに送風する乾燥機能を設け、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥の各工程の運転動作を制御する制御手段を備えてなるドラム式洗濯乾燥機において、
    前記乾燥工程の実行に先立って前記回転ドラム内に洗濯物出入口から挿入した乾燥用棚板を略水平方向に架設し、運転動作選択入力に基づく前記制御手段による制御により、回転ドラムの回転を停止させ、前記乾燥機能を動作させて回転ドラム内に乾燥用空気を循環させる静止乾燥運転を実行することを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  2. 乾燥用棚板は、複数の棚面を蝶番構造により連結してなる請求項1に記載のドラム式洗濯乾燥機。
  3. 乾燥用棚板は、可撓性を有する板材によって形成されてなる請求項1に記載のドラム式洗濯乾燥機。
  4. 乾燥用棚板は、回転ドラムの内周面の複数箇所に設けられた攪拌突起の間に両端部を載置した状態に架設される請求項1〜3いずれか一項に記載のドラム式洗濯乾燥機。
  5. 乾燥機能を構成する空気の加熱及び除湿手段は、ヒートポンプである請求項1に記載のドラム式洗濯乾燥機。
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