JP4466524B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗濯・脱水と乾燥を同一内槽内で行う洗濯乾燥機に関するものである。
従来のドラム式の洗濯乾燥機は図9に示すような構成であった。以下、その構成について説明する。図に示すように、本体1の内部には、複数のサスペンション2によって弾性的に支持された円筒状の外槽3を設け、洗濯・脱水時の振動をサスペンション2によって吸収する構成としている。外槽3の内部には、洗濯または乾燥対象物4(以下、衣類という)を収容する円筒状で横軸型の内槽5を回転可能に配設し、駆動モータ6により回転軸6aを回転させて回転駆動する。
内槽5の内壁には衣類を撹拌する複数のバッフル(図示せず)が設けられ、内槽5の周壁には小孔5aを多数設けている。本体1の前面には衣類4を出し入れする開口部1aと、これを開閉する扉7が設けられている。外槽3および内槽5の前面側にも同様の開口部3a、5bを有し、この外槽3の開口部3aはベローズ8によって本体1の開口部1aと水密に連結されている。外槽3の底部には洗濯水を排出する排水口9を有し、排水弁10を介して排水ホース11に連結され、その先端部は機外に導出されている。
送風機12は、ヒータ13によって加熱された温風を給気口14から内槽5内に送風供給するものである。循環ダクト15は、内槽5および外槽3を通過した湿った乾燥用空気の除湿を行うもので、一端を外槽3の下部の排気口16に接続し、他端を送風機12に接続している。17は給水弁で、水道の蛇口等に接続された給水ホース18からの給水を制御する。
上記構成において、洗濯運転を行う場合は、扉7を開いて内槽5内へ衣類4および洗剤を入れて運転を開始する。まず、給水弁17が洗濯水側の給水口を開き、外槽3および内槽5内に所定量の水が供給されると、駆動モータ6が作動し内槽5が回転駆動され洗浄動作を行う。所定時間後、駆動モータ6が停止して排水弁10が開き、汚れた水が内槽5および外槽3から排水され、排水ホース11を介して機外の排水場所へ排水される。次に、上記と同様に外槽3および内槽5に水が供給され、すすぎ動作を行う。すすぎが終了すると排水弁10が開いて排水された後、内槽5が駆動モータ6により高速で回転駆動されることにより、衣類4の脱水が行われる。
以上のように洗濯運転が終了すると、乾燥運転が開始する。乾燥工程では駆動モータ6により低速で内槽5を回転駆動させ衣類4を撹拌しながら、送風機12により矢印19の方向に送風された空気は、ヒータ13で加熱されて温風となり、給気口14から内槽5内へ送り込まれる。この温風は、衣類4の水分を奪った後、内槽5の小孔5aから外槽3内を通過して排気口16を経て循環ダクト15へ至る。
このとき給水弁17が冷却水側の給水口を開いており、循環ダクト15内には冷却水が注水されている。衣類4の水分を奪って湿気を含んだ温風がこの循環ダクト15内を通過するとき、冷却水により冷却されて水分の結露が起こり、湿った温風は除湿されて矢印に
示すように再び送風機12へ戻る。この冷却水および結露水は排水弁10を介して機外へ排水される。この送風機12、ヒータ13、給気口14、内槽5、外槽3、排気口16、循環ダクト15の循環経路で温風を循環させることにより、内槽5内の衣類4を乾燥させることができる。
上記従来の構成では、衣類4の乾燥に使用された熱は、循環ダクト15の冷却水もしくは本体1からの放熱によって全て外部に捨てられるものであり、再利用されることがなかった。
そこで、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器と、高圧の冷媒の圧力を減圧するための減圧手段と、減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器とを冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプ装置を設け、有効にエネルギーを利用して衣類を乾燥するものもある(例えば、特許文献1参照)。
また、乾燥用空気を内槽から外部へ排気する構成として衣類を吊り下げた状態で乾燥できる衣類乾燥機もある(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−178289号公報 実開平2−71493号公報
本発明は、内槽内での衣類の洗濯と、衣類を吊り下げた状態で乾燥、しかも設置空間の湿度の上昇を抑えて快適に使用する乾燥とを同時に並行して行うことができるので、さまざまな使用場面に応じて使い勝手の良い洗濯乾燥機を実現することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の洗濯乾燥機は、本体内に支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けた内槽と、前記内槽内に乾燥用空気を供給する送風手段と、前記本体内に設けられ前記乾燥用空気を除湿した後加熱するヒートポンプ装置と、前記乾燥用空気が内槽とヒートポンプ装置とを循環するように接続した循環風路と、前記内槽を回転駆動する駆動手段と、洗浄、すすぎ、脱水、乾燥などの一連の工程を制御する制御手段とを具備し、前記循環風路に外気を導入する吸気口と、前記ヒートポンプ装置で除湿された乾燥用空気を本体外へ排気する排気口を設け、前記吸気口または前記排気口に開閉手段を設け、前記開閉手段の開閉を切り替えることで、乾燥用空気を循環風路と本体外への排気とを選択的に切り替える構成とし、洗浄、すすぎ、脱水工程の実行時において、前記開閉手段を開状態とすることで、前記ヒートポンプ装置で除湿後加熱された乾燥用空気を前記排気口から本体外へ排気する構成としたものである。
本発明の洗濯乾燥機は、内槽内での衣類の乾燥と、排気口から出る乾燥用空気を吊り下げた衣類に当て短時間で乾燥るとともに、周囲の空気を吸気口から入れて除湿するので設置空間の湿度の上昇を抑えて快適に使用乾燥とを任意に切り替えて使用でき、さらに、内槽内での衣類の洗濯と、吊り下げた衣類の乾燥とを同時に並行して行うことができるので、さまざまな使用場面に応じて使い勝手の良い洗濯乾燥機を実現できる。
第1の発明は、本体内に支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けた内槽と、前記内槽内に乾燥用空気を供給する送風手段と、前記本体内に設けられ前記乾燥用空気を除湿した後加熱するヒートポンプ装置と、前記乾燥用空気が内槽とヒートポンプ装置とを循環するように接続した循環風路と、前記内槽を回転駆動する駆動手段と、洗浄、すすぎ、
脱水、乾燥などの一連の工程を制御する制御手段とを具備し、前記循環風路に外気を導入する吸気口と、前記ヒートポンプ装置で除湿された乾燥用空気を本体外へ排気する排気口を設け、前記吸気口または前記排気口に開閉手段を設け、前記開閉手段の開閉を切り替えることで、乾燥用空気を循環風路と本体外への排気とを選択的に切り替える構成とし、洗浄、すすぎ、脱水工程の実行時において、前記開閉手段を開状態とすることで、前記ヒートポンプ装置で除湿後加熱された乾燥用空気を前記排気口から本体外へ排気する構成としたことにより、内槽内での衣類の乾燥と、排気口から出る乾燥用空気を吊り下げた衣類に当てて短時間で乾燥るとともに、周囲の空気を吸気口から入れて除湿するので設置空間の湿度の上昇を抑えて快適に使用乾燥とを任意に切り替えて使用でき、さらに、内槽内での衣類の洗濯と、吊り下げた衣類の乾燥とを同時に並行して行うことができるので、さまざまな使用場面に応じて使い勝手の良い洗濯乾燥機を実現できる。
の発明は、特に、第の発明において、排気口に連通する排気風路と、除湿後加熱された乾燥用空気の流れを前記排気風路側と循環風路側とに切り替える分岐弁を設け、前記分岐弁の切り替え状態を調整することで、循環風路で循環する乾燥用空気の一部を前記排気風路から排気する構成としたことにより、乾燥用空気を循環風路で循環させながら、かつ、ヒートポンプ装置で除湿された乾燥用空気を確実に排気口から本体外へ排気できる
の発明は、特に、第の発明の制御手段は、乾燥工程において、乾燥用空気を循環風路での循環に引き続いて排気口から本体外へ排気、または、本体外への排気に引き続いて循環風路の循環に切り替えるようにしたことにより、内槽内での衣類の乾燥と、吊り下げた衣類の乾燥とを自動的に切り替えて効率よく乾燥を行うことができる。
の発明は、特に、第1〜のいずれか1つの発明の排気口を、本体の上面に設けたことにより、排気口から出る乾燥用空気を吊り下げた衣類に効率よく当てることができる。
の発明は、特に、第1〜のいずれか1つの発明の排気口を、本体の前面の内槽上方に設けたことにより、排気口から出る乾燥用空気を吊り下げた衣類に効率よく当てることができる。
の発明は、特に、第1〜のいずれか1つの発明において、本体の上部に衣類を吊り下げる吊り下げ手段を設けたことにより、衣類の吊り下げ作業が容易になり使い勝手を向上できる。
の発明は、特に、第の発明の吊り下げ手段は、本体内に収納可能としたもので、吊り下げ乾燥を行わないときにはコンパクトにできスペースを有効に使用できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。従来例と同じ構成のものは同一符号を付して詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における洗濯乾燥機の断面図、図2は同洗濯乾燥機の背面図である。図3は同洗濯乾燥機のヒートポンプ装置の構成と乾燥用空気の流れを示すシステム概念図である。
本体1の内部には、複数のサスペンション2によって弾性的に支持された円筒状の外槽3を設け、洗濯、脱水時の振動をサスペンション2によって吸収する。外槽3の内部には
、衣類4を収容する円筒状の内槽5を回転可能に設け、駆動手段である駆動モータ6により回転駆動される。外槽3は洗濯工程においては、衣類4の洗濯室となり、乾燥工程においては、衣類4の乾燥室となる。
本体1の前面には衣類4を出し入れする開口部1aと、これを開閉する扉7が設けられている。外槽3および内槽5の前面側にも同様の開口部を有し、この外槽3の開口部はベローズ8によって本体1の開口部1aと水密に連結されている。外槽3の底部には洗濯水を排出する排水口9を有し、排水経路を開閉する排水弁10に連結されている。洗濯時は排水弁10が閉じられ、外槽3内に所定量の洗濯水を溜めることができる。送風手段である送風機12は、図1に示すように本体1の上方に設けられている。
送風機12は、内槽5及び外槽3を通過してきた乾燥用空気を外槽3の上方に設けられた外槽出口13から吸込み、外槽3の背面に設けられた上流側循環風路14内を送風させ、矢印aのように上流側循環風路入口15から上流側循環風路出口16へと導出する。また、外槽3の外面には下流側循環風路17が設けられ、下流側循環風路入口18から入った乾燥用空気を矢印bの方向に送風して吹き出し口19から外槽3及び内槽5内に供給する。
外槽3の背面下部には、圧縮機20と圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器21と高圧の冷媒の圧力を減圧するための減圧手段22と減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器23とを冷媒が循環するように管路24で連結したヒートポンプ装置25を配置し、本体1内の空きスペースを有効利用して収容されている。熱交換風路26は、送風機12により送風される空気を矢印cの方向に吸熱器23から放熱器21へと流すためのものであり、図2に示すように、本体1の左右方向に圧縮機20を吸熱器23及び放熱器21と並べて熱交換風路26の内部に収容している。熱交換風路26の入口側は上流側循環風路出口16と連通され、出口側は下流側循環風路入口18と連通されている。
送風機12で送風される乾燥用空気は、図3の矢印27に示すように、上流側循環風路14を通り、熱交換風路26内の吸熱器23及び放熱器21を通過した後、下流側循環風路17を通り、吹き出し口19から外槽3及び内槽5内に入り、内槽5内の衣類4を通過した後、外槽出口13を通って再び送風機12へと戻り、循環するようになっている。つまり、外槽3と上流側循環風路14、熱交換風路26及び下流側循環風路17は乾燥用空気の循環風路を形成している。
外槽3からに吸熱器23に至るまでの上流側循環風路14には、ここを流れる空気を本体1の外へ排気するための排気口28が本体1の上面に設けられている。排気口28には開閉自在のルーバー30が設けられ、排気口28から排気を行うかどうかの選択及び排気方向の調整ができるようになっている。
また、上流側循環風路14の排気口28の下流には外気を吸気する吸気口31が設けられている。吸気口31は、排気口28と送風機12の間に位置しており、電磁弁等の開閉弁からなる吸気弁32により吸気口31の開閉手段を構成し、吸気を行うかどうかを選択することができる。
また、上流側循環風路14の排気口28と吸気口31との途中には、空気中の異物を除去するフィルター手段として合繊ネット等からなるフィルター33が着脱可能に設けられている。
下流側循環風路入口18と熱交換風路出口26aとは、蛇腹状の伸縮可能な可撓性材料からなる給気ホース34を介して連通し、外槽出口13と上流側循環風路入口15も同様
に、蛇腹状の伸縮可能な可撓性材料からなる排気ホース35を介して連通しており、外槽3の振動がヒートポンプ装置25へと伝達されることを防いでいる。また、熱交換風路26の下部には、吸熱器23からの除湿水を貯めるドレン水容器36が設けられており、ドレン水容器36に貯まった水は排水ポンプ37から機体外へと排出される。
ヒートポンプ装置25は、図3に示すように、圧縮機20、および圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器21、および高圧の冷媒の圧力を減圧するための絞り弁や毛細管等からなる減圧手段22、および減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器23とを冷媒が循環するように管路24で連結されており、冷媒は矢印38の方向に流れて循環し、ヒートポンプサイクルを実現する。また、制御手段39は、駆動モータ6や排水弁10、送風機12、圧縮機20及び吸気弁32などを駆動して洗濯、脱水、乾燥工程を制御する。
以上のような構成において、次にこの動作について説明する。洗濯工程では、排水弁10を閉じた状態で外槽3内に所定の水位に達するまで給水を行い、駆動モータ6により衣類4と洗浄水の入った内槽5を回転させて衣類4の洗濯を行う。また、洗濯後の濯ぎ工程でも、洗濯工程と同様に外槽3内に給水を行い、内槽5を回転させて衣類4の濯ぎを行う。脱水工程では、排水弁10を開いて機外へ水を排水した後、駆動モータ6により衣類4の入った内槽5を高速回転して脱水する。
乾燥工程では、ヒートポンプ装置25の圧縮機20を作動させると、冷媒が圧縮され、この圧力により放熱器21、減圧手段22、吸熱器23を循環する。放熱器21では冷媒の圧縮の熱が放出され、吸熱器23では減圧手段22で減圧されて低圧となった冷媒により熱が吸収される。このとき送風機12が作動し、放熱器21の放熱により加熱された温風が下流側循環風路17を通って吹き出し口19から外槽3及び内槽5内に送風される。内槽5は駆動モータ6により回転駆動され衣類4が攪拌される。
内槽5内に送風された温風は、この衣類4の隙間を通るときに水分を奪い、湿った状態で外槽3の外槽排気口13を経て上流側循環風路14を通り、熱交換風路26に至る。この湿った温風は、吸熱器23を通過する際に顕熱と潜熱が奪われて除湿され、低温の空気と除湿水に分離される。この低温の空気は、放熱器21で再び加熱され低い相対湿度の温風となる。このとき吸気弁32は閉状態に制御され、吸気口31は閉じられており、乾燥用空気は内槽5、下流側循環風路17、上流側循環風路14、ヒートポンプ装置25を循環する。吸熱器23で結露した除湿水は、ドレン水容器36に貯まり、排水ポンプ37から本体1外へと排出される。上記の動作を繰り返すことにより、衣類4の乾燥が進行される。
次に、洗濯乾燥機を設置している場所(ここでは浴室を含む洗面所とする)に吊り下げた衣類を乾燥する場合について説明する。吸気弁32、ルーバー30は開放した状態で送風機12を運転する。送風機12の運転に伴い、フィルター33の圧力損失により送風機12の吸い込み口側に存在する吸気口31は大気に対して負圧になり、排気口28は大気に対して正圧となるため、外気は吸気口31から下流側循環風路14内に吸気され、ヒートポンプ装置25を通過し、内槽5および外槽3を経て排気口28から本体1外へと排出される。
吸気口31から本体1内に入った外気は、ヒートポンプ装置25内を流れ、吸熱器23で冷却除湿されたのち放熱器21で加熱され、非常に乾いた乾燥空気となって排気口28から排出される。このように、洗濯乾燥機の設置場所の空気を除湿しながら乾いた空気を本体1外へ排出するので洗面所あるいは浴室に吊るした衣類の乾燥を促進する。
なお、本体1の近くに衣類を吊るした場合においては、排気口28は本体1の上面にあるので、ルーバー30の角度を調整して排気口28から出る乾燥空気を直接衣類に当てることにより、さらに短時間で乾燥することができる。
また、内槽5内で洗濯または乾燥が行われていないときに、低湿高温の乾燥用空気を内槽5内および外槽3内を通過させることができるので、浴室を含む洗面所の除湿、吊り干しした衣類に加え、外槽3内を乾燥することができ、外槽3内のカビの発生を抑えることができる。
(実施の形態2)
図4は本発明の第2の実施の形態における洗濯乾燥機の断面図、図5は同洗濯乾燥機の背面図、図6は同洗濯乾燥機のヒートポンプ装置の構成と乾燥用空気の流れを示すシステム概念図である。なお、第1の実施の形態と同一構成要件は同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、上流側循環風路14には吸気口31のみを設け、排気口28を熱交換風路出口26aから分岐した排気風路40に設けている。この排気風路40と下流側循環風路17の分岐点に、二方弁からなる分岐弁41を設け、熱交換風路出口26aから出てきた空気を下流側循環風路17側へ流すか、排気風路40側へ流すかを切り替えられるようになっている。
以上のような構成において、次にこの動作について説明する。内槽5内に衣類4を入れた通常の乾燥工程では、制御手段39は吸気弁32を閉状態にして、分岐弁41を下流側循環風路17側に切り替えて乾燥運転を行う。これにより、乾燥用空気は内槽5、下流側循環風路17、上流側循環風路14、ヒートポンプ装置25を循環する。吸熱器23で結露した除湿水は、ドレン水容器36に貯まり、排水ポンプ37から本体1外へと排出される。上記動作を繰り返すことにより、衣類4の乾燥が進行する。
次に、洗濯乾燥機を設置している場所に吊り下げた衣類を乾燥する場合には、使用者が吊り干し乾燥工程を選択すると、制御手段39は吸気弁32を開状態にして、分岐弁41を排気風路40側に切り替えて乾燥運転を行う。これにより、送風機12の運転に伴い吸気口31は大気に対して負圧になり、排気口28は大気に対して正圧となるため、外気は吸気口31から下流側循環風路14内に吸気され、ヒートポンプ装置25、分岐弁41を通過して排気風路40を介して排気口28から本体1外へと排出される。
吸気口31から本体1内に入った外気は、ヒートポンプ装置25内を流れ、吸熱器23で冷却除湿されたのち放熱器21で加熱され、乾いた乾燥空気となって排気口28から排出される。このように、洗濯乾燥機の設置場所の空気を除湿しながら乾いた空気を本体1外へ排出するので洗面所あるいは浴室に吊るした衣類の乾燥を促進する。
次に、洗濯工程、脱水工程を終了後に、一部の衣類は内槽5内で乾燥させ、一部の衣類を洗面所または浴室に吊り下げて乾燥したい場合について説明する。これは、例えば乾燥シワがあまり気にならない肌着類と、乾燥シワが気になるカッターシャツ等を同時に洗濯した場合で、洗濯、脱水後に肌着類はそのまま内槽5内に残したまま、カッターシャツ等は取り出して吊り干しする場合に相当する。
本実施の形態の洗濯乾燥機は、こうした内槽5内乾燥と、吊り下げ乾燥を同時に行う場合に対応した3つの乾燥制御モードを有している。
第1の乾燥制御モードは、制御手段39は吸気弁32を開状態にして、分岐弁41は制
御位置を調整して下流側循環風路17と排気風路40側の両方に乾燥空気を流れる状態にして乾燥運転を行う。これにより、乾燥用空気の一部が循環風路を流れ、一部が排気口28より本体1外に排気するようにすることで、洗面所及び浴室に吊り下げた衣類と、内槽5内の衣類4を同時に乾燥できる。ただし、このモードの場合は循環風路を流れる乾燥用空気と本体1外へ排出される乾燥用空気の風量は上述した単独の乾燥工程より小さくなるので、内槽5内および吊り下げた衣類の両方の乾燥時間が長くなるという欠点がある。
第2の乾燥制御モードは、まず制御手段39は吸気弁32を閉状態にして、分岐弁41を下流側循環風路17側に切り替えて乾燥運転を行い、乾燥用空気を内槽5、下流側循環風路17、上流側循環風路14、ヒートポンプ装置25を循環させて、内槽5内の衣類4を乾燥させる。次に、内槽5内の衣類4の乾燥が終了すると、制御手段39は吸気弁32を開状態にして、分岐弁41を排気風路40側に切り替えて乾燥運転を継続する。これにより、吸気口31から本体1内に入った外気は、ヒートポンプ装置25内を流れ、吸熱器23で冷却除湿されたのち放熱器21で加熱され、乾いた乾燥空気となって排気口28から排出され、本体1外に吊り下げた衣類を乾燥する。このモードでは、内槽5内の衣類4は単独の乾燥工程と同じ乾燥時間で乾燥を終了でき、この間本体1外に吊り下げた衣類は、自然乾燥乾が進んでおり、内槽5内の衣類4の乾燥後は排気口28から排出される乾燥空気で一気に乾燥されるので効率の良い乾燥ができる。
第3の乾燥制御モードは、本体1外に吊り下げた衣類の乾燥を優先するもので、まず、制御手段39は吸気弁32を開状態にして、分岐弁41を排気風路40側に切り替えて乾燥運転を行う。吸気口31から本体1内に入った外気は、ヒートポンプ装置25内を流れ、吸熱器23で冷却除湿されたのち放熱器21で加熱され、乾いた乾燥空気となって排気口28から排出され、本体1外に吊り下げた衣類を乾燥する。
次に、本体1外に吊り下げた衣類の乾燥が終了すると、制御手段39は吸気弁32を閉状態にして、分岐弁41を下流側循環風路17側に切り替えて乾燥運転を行い、乾燥用空気を内槽5、下流側循環風路17、上流側循環風路14、ヒートポンプ装置25を循環させて、内槽5内の衣類4を乾燥させるものである。このモードでは、本体1外に吊り下げた衣類は単独の乾燥工程と同じ乾燥時間で乾燥を終了できる。この間、内槽5内の衣類4の自然乾燥乾を促進するために、内槽5を駆動モータ6により回転駆動して衣類4の攪拌を行うようになっている。
以上のように本実施の形態の洗濯乾燥機は、内槽5内乾燥と吊り下げ乾燥を同時に行う複数の乾燥制御モードを有することにより、使用場面に応じて乾燥の優先順位を任意に選択でき使い勝手にすぐれる。
さらに、本実施の形態の洗濯乾燥機には、もう一つ別の使用場面に対応した乾燥工程を有している。それは吊り下げ乾燥中に、次の洗濯を行いたい場合への対応である。これは、大量に吊り下げ乾燥を行うと乾燥時間が長くなるが、乾燥運転を停止せずに洗濯運転を行う洗濯と乾燥を同時に運転する制御モードである。
この洗濯・乾燥同時制御モードでは、制御手段39は吸気弁32を開状態にして、分岐弁41を排気風路40側に切り替えて乾燥運転を行うと同時に、洗濯工程の運転、脱水工程の運転を進行させるものであり、脱水工程終了後にはさらに任意の乾燥モードで乾燥工程の運転を継続して行えるものである。
以上のように、複数の乾燥制御モードと洗濯・乾燥同時制御モードを有することにより、さまざまな使用場面に応じて非常に使い勝手の良い洗濯乾燥機が実現できる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の第3の実施の形態における洗濯乾燥機の斜視図である。本実施の形態の本体1の構成は第2の実施の形態のものと同様の構成であり、第2の実施の形態と同一構成要件は同一符号を付して詳細な説明は省略する。本実施の形態では本体1の上面に上下方向に引き出し可能な2本のスライド軸50を設け、これらを横に連結するように干し竿51を設けている。
以上のような構成において、次にこの動作について説明する。一連の洗濯工程、乾燥工程の運転方法については実施の形態2と同様であり、相違点のみ説明する。
洗濯後の衣類の吊り下げ乾燥を行う場合には、図7に示すようにスライド軸50を上方に引き出した状態にして、干し竿51にかけたハンガー52に衣類を掛けることができる。これに衣類を吊り下げることにより、本体1の上面に設けた排気口28から排出される乾燥空気を直接衣類に当てることができので、短時間で効率良く乾燥を行うことができる。
また、乾燥終了後はスライド軸50を本体1内に挿入して収納できるので、スライド軸50は本体1から出っ張ることがなく、吊り下げ乾燥を行わないときにはスペースを有効に使用できるものである。
(実施の形態4)
次に、本発明の第4の実施の形態における洗濯乾燥機について説明する。内部の構成は第1の実施の形態または第2の実施の形態と同様であるが、図8に示すように排気口28の位置が異なる。
このように、排気口28を本体1前面の内槽5の上方に設けることにより、排気口28から排出される乾燥用空気は本体1の前方に向かって出るため、本体1から離れた位置に吊るした衣類の乾燥が促進できるものである。
以上のように、本発明にかかる洗濯乾燥機は、乾燥用空気を加熱するヒートポンプ装置の予熱運転を効率よく行うことにより乾燥時間が短縮できるもので、ヒートポンプ装置を搭載して乾燥、除湿を行う洗濯機等に有用である。
本発明の実施の形態1の洗濯乾燥機の断面図 同洗濯乾燥機の背面図 同洗濯乾燥機のシステム概念図 本発明の実施の形態2の洗濯乾燥機の断面図 同洗濯乾燥機の背面図 同洗濯乾燥機のシステム概念図 本発明の実施の形態3の洗濯乾燥機の斜視図 本発明の実施の形態4の洗濯乾燥機の斜視図 従来の洗濯乾燥機の断面図
1 本体
3 外槽
5 内槽
6 駆動モータ(駆動手段)
12 送風機(送風手段)
14 上流側循環風路
17 下流側循環風路
20 圧縮機
21 放熱器
22 減圧手段
23 吸熱器
24 管路
25 ヒートポンプ装置
26 熱交換風路
28 排気口
30 ルーバー
31 吸気口
32 吸気弁(開閉手段)
39 制御手段
40 排気風路
41 分岐弁
50 スライド軸
51 干し竿
52 ハンガー

Claims (7)

  1. 本体内に支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けた内槽と、前記内槽内に乾燥用空気を供給する送風手段と、前記本体内に設けられ前記乾燥用空気を除湿した後加熱するヒートポンプ装置と、前記乾燥用空気が内槽とヒートポンプ装置とを循環するように接続した循環風路と、前記内槽を回転駆動する駆動手段と、洗浄、すすぎ、脱水、乾燥などの一連の工程を制御する制御手段とを具備し、前記循環風路に外気を導入する吸気口と、前記ヒートポンプ装置で除湿された乾燥用空気を本体外へ排気する排気口を設け、前記吸気口または前記排気口に開閉手段を設け、前記開閉手段の開閉を切り替えることで、乾燥用空気を循環風路と本体外への排気とを選択的に切り替える構成とし、洗浄、すすぎ、脱水工程の実行時において、前記開閉手段を開状態とすることで、前記ヒートポンプ装置で除湿後加熱された乾燥用空気を前記排気口から本体外へ排気する構成とした洗濯乾燥機。
  2. 排気口に連通する排気風路と、除湿後加熱された乾燥用空気の流れを前記排気風路側と循環風路側とに切り替える分岐弁を設け、前記分岐弁の切り替え状態を調整することで、循環風路で循環する乾燥用空気の一部を前記排気風路から排気する構成とした請求項記載の洗濯乾燥機。
  3. 制御手段は、乾燥工程において、乾燥用空気を循環風路での循環に引き続いて排気口から本体外へ排気、または、本体外への排気に引き続いて循環風路の循環に切り替えるようにした請求項記載の洗濯乾燥機。
  4. 排気口は、本体の上面に設けた請求項1〜のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  5. 排気口は、本体の前面の内槽上方に設けた請求項1〜のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  6. 本体の上部に衣類を吊り下げる吊り下げ手段を設けた請求項1〜のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  7. 吊り下げ手段は本体内に収納可能とした請求項記載の洗濯乾燥機。
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