JP2007069684A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 弁に自励振動が発生するのを抑制することができるブレーキ制御装置を提供する。
【解決手段】 車両に設けられた車輪に付与される制動力を制御するブレーキ制御装置であって、作動流体が供給されて車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、ホイールシリンダに流路を介して接続され、ホイールシリンダに作用するホイールシリンダ圧を調整する弁と、運転者によるブレーキ操作部材の操作状態に基づいて設定される全作動流体圧に対するホイールシリンダ圧の配分を、弁における自励振動の発生が抑制されるように設定する圧力設定部と、を備える。
【選択図】 図6

Description

本発明は、車両に設けられた車輪に付与される制動力を制御するブレーキ制御装置に関する。
従来から、車両の停止後に前輪ブレーキの作動力を走行中より高めるとともに後輪ブレーキの作動力を走行中より低めるように、前輪ブレーキの作動力と後輪ブレーキの作動力との配分比を変更するブレーキ制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このブレーキ制御装置では、後輪ブレーキへの制動力の配分を車両の停止中に小さくして後輪側のリニア弁へ供給される電流を抑えることにより、後輪側のリニア弁の熱負荷を小さくしている。
また、従来から、所定の場合にリニア弁の開弁速度を小さくすることにより、開弁時の液撃音や油圧の脈動の発生を抑制することができるブレーキ制御装置も知られている(例えば、特許文献2および特許文献3参照)。さらに、ブレーキパッドやブレーキシュー等で制動時に生じる自励振動、いわゆるブレーキ鳴きを抑制することができるブレーキ制御装置も知られている(例えば、特許文献4および特許文献5参照)。
特開2003−137082号公報 特開2001−114085号公報 特開2005−35466号公報 特開平10−305768号公報 特開2004−330960号公報
上述のように、熱負荷を下げるために後輪側の制動力の配分を小さくすると、運転者のブレーキ操作に応じて設定される要求制動力を維持するためには前輪側の制動力の配分を高くしなければならない。このとき前輪用のホイールシリンダに作用する作動流体圧は、運転者のブレーキ操作に応じて変動する。ホイールシリンダに作用する作動流体圧が例えば高い状態から急に減圧させられるというように急激に変動すると、作動流体圧を調整するための弁に自励振動が発生してしまう場合がある。
そこで、本発明は、弁に自励振動が発生するのを抑制することができるブレーキ制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のブレーキ制御装置は、車両に設けられた車輪に付与される制動力を制御するブレーキ制御装置であって、作動流体が供給されて車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、ホイールシリンダに流路を介して接続され、ホイールシリンダに作用するホイールシリンダ圧を調整する弁と、運転者によるブレーキ操作部材の操作状態に基づいて設定される全作動流体圧に対するホイールシリンダ圧の配分を、弁における自励振動の発生が抑制されるように設定する圧力設定部と、を備える。
この態様によれば、圧力設定部は、例えば車両の温度や走行速度などの状態量に応じて、ホイールシリンダ圧を調整する弁における自励振動の発生が抑制されるようにホイールシリンダ圧の全作動流体圧に対する配分を設定する。よって、弁に自励振動が発生するのを抑制することができる。
この場合、圧力設定部は、車両の走行速度が所定の速度よりも小さい場合および車両の温度が所定の温度よりも高い場合の少なくともいずれか一方を満たす場合に、自励振動の発生が抑制されるようにホイールシリンダ圧の配分を設定してもよい。車両の走行速度が小さい場合、あるいは車両の温度が高い場合には自励振動の発生の可能性が高くなる。よって、このようにすれば、自励振動の発生の可能性が高い場合に自励振動の発生を抑制することができるようになるので好ましい。
また、圧力設定部は、車両が停車している場合に、自励振動の発生が抑制されるようにホイールシリンダ圧の配分を設定してもよい。車両が停車している場合には、運転者のブレーキ操作が強くなることが多く、また、運転者がブレーキを頻繁に踏み直すこともあるために、ホイールシリンダ圧が急激に変動する頻度が走行中よりも高くなる。したがって、このようにすれば、車両の停車中に自励振動を効果的に抑制することができるという点で好ましい。
さらに、ホイールシリンダは、前輪に制動力を付与する前輪用ホイールシリンダであり、弁は、前輪用ホイールシリンダに作用する前輪側ホイールシリンダ圧を低下させる減圧弁であってもよい。後輪側での熱負荷を抑えるために前輪側ホイールシリンダ圧を高くする場合がある。この場合に前輪側ホイールシリンダ圧を高い状態から急に低下させようとしたときに自励振動が発生しやすい。よって、このようにすれば、前輪側の減圧弁における自励振動を効果的に抑制することができる。
このとき、作動流体が供給されて後輪に制動力を付与する後輪用ホイールシリンダをさらに備え、圧力設定部は、前輪側ホイールシリンダ圧の配分を減少させるとともに、前輪側ホイールシリンダ圧の配分の減少に応じて後輪用ホイールシリンダに作用する後輪側ホイールシリンダ圧の配分を増加させてもよい。このようにすれば、前輪側ホイールシリンダ圧は比較的小さくなるために前輪側ホイールシリンダ圧の変動幅が小さくなる一方、後輪側ホイールシリンダ圧の配分が増加することにより車両に必要な制動力が維持される。よって、必要な制動力が維持されつつ前輪側ホイールシリンダ圧の急激な変動が抑制されて、前輪側の減圧弁での自励振動の発生が抑制される。
本発明の別の態様もまた、ブレーキ制御装置である。この装置は、車両に設けられた車輪に付与される制動力を制御するブレーキ制御装置であって、作動流体が供給されて前輪に制動力を付与する前輪用ホイールシリンダと、作動流体が供給されて後輪に制動力を付与する後輪用ホイールシリンダと、車両の走行速度が所定の速度よりも小さい場合および車両の温度が所定の温度よりも高い場合の少なくともいずれか一方を満たす場合に、運転者によるブレーキ操作部材の操作状態に基づいて設定される全作動流体圧に対する前輪用ホイールシリンダに作用する前輪側ホイールシリンダ圧の配分を減少させるとともに、前輪側ホイールシリンダ圧の配分の減少に応じて後輪用ホイールシリンダに作用する後輪側ホイールシリンダ圧の配分を増加させる圧力設定部と、を備える。
この態様によれば、車両の走行速度が小さい場合、あるいは車両の温度が高い場合というような自励振動が起こりやすい場合に、前輪側ホイールシリンダ圧の配分を減少させるとともに後輪用ホイールシリンダに作用する後輪側ホイールシリンダ圧の配分を増加させる。よって、必要な制動力が維持されつつ前輪側ホイールシリンダ圧の急激な変動が抑えられて、前輪側ホイールシリンダ圧を調整する機構における自励振動の発生が抑制される。
また、電動パーキングブレーキをさらに備え、後輪側ホイールシリンダ圧が所定値以上となる状態が所定時間継続したときに後輪側ホイールシリンダ圧を所定値よりも低下させるとともに、電動パーキングブレーキを作動させてもよい。このようにすれば、電動パーキングブレーキを作動させることにより、後輪側での熱負荷を抑えつつ前輪側ホイールシリンダ圧を調整する機構における自励振動を抑えることが可能となる。
本発明によれば、弁に自励振動が発生するのを抑制することが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るブレーキ制御装置10を示す系統図である。同図に示されるブレーキ制御装置10は、車両用の電子制御式ブレーキシステム(ECB)を構成しており、運転者によるブレーキ操作部材としてのブレーキペダル12の操作に応じて車両の4輪のブレーキを独立かつ最適に設定するものである。ブレーキペダル12は、運転者による踏み込み操作に応じて作動流体(作動液)としてのブレーキオイルを送り出すマスタシリンダ14に接続されている。また、ブレーキペダル12には、その踏み込みストロークを検出するためのストロークセンサ46が設けられている。更に、マスタシリンダ14には、リザーバタンク26が接続されており、マスタシリンダ14の一方の出力ポートには、開閉弁23を介して、運転者によるブレーキペダル12の操作力に応じた反力を創出するストロークシミュレータ24が接続されている。なお、開閉弁23は、非通電時に閉状態にあり、運転者によるブレーキペダル12の操作が検出された際に開状態に切り換えられる常閉型電磁弁である。
マスタシリンダ14の一方の出力ポートには、右前輪用のブレーキ油圧制御管16が接続されており、ブレーキ油圧制御管16は、図示されない右前輪に対して制動力を付与する右前輪用のホイールシリンダ20FRに接続されている。また、マスタシリンダ14の他方の出力ポートには、左前輪用のブレーキ油圧制御管18が接続されており、ブレーキ油圧制御管18は、図示されない左前輪に対して制動力を付与する左前輪用のホイールシリンダ20FLに接続されている。右前輪用のブレーキ油圧制御管16の中途には、右電磁開閉弁22FRが設けられており、左前輪用のブレーキ油圧制御管18の中途には、左電磁開閉弁22FLが設けられている。これらの右電磁開閉弁22FRおよび左電磁開閉弁22FLは、何れも、非通電時に開状態にあり、運転者によるブレーキペダル12の操作が検出された際に閉状態に切り換えられる常開型電磁弁である。
また、右前輪用のブレーキ油圧制御管16の中途には、右前輪側のマスタシリンダ圧を検出する右マスタ圧力センサ48FRが設けられており、左前輪用のブレーキ油圧制御管18の途中には、左前輪側のマスタシリンダ圧を計測する左マスタ圧力センサ48FLが設けられている。ブレーキ制御装置10では、運転者によってブレーキペダル12が踏み込まれた際、ストロークセンサ46によりその踏み込み操作量が検出されるが、これらの右マスタ圧力センサ48FRおよび左マスタ圧力センサ48FLによって検出されるマスタシリンダ圧からもブレーキペダル12の踏み込み操作力(踏力)を求めることができる。このように、ストロークセンサ46の故障を想定して、マスタシリンダ圧を2つの圧力センサ48FRおよび48FLによって監視することは、フェイルセーフの観点からみて好ましい。
一方、リザーバタンク26には、油圧給排管28の一端が接続されており、この油圧給排管28の他端には、モータ32により駆動されるオイルポンプ34の吸込口が接続されている。オイルポンプ34の吐出口は、高圧管30に接続されており、この高圧管30には、アキュムレータ50とリリーフバルブ53とが接続されている。本実施形態では、オイルポンプ34として、モータ32によってそれぞれ往復移動させられる2体以上のピストン(図示せず)を備えた往復動ポンプが採用される。また、アキュムレータ50としては、ブレーキオイルの圧力エネルギを窒素等の封入ガスの圧力エネルギに変換して蓄えるものが採用される。
アキュムレータ50は、オイルポンプ34によって例えば14〜22MPa程度にまで昇圧されたブレーキオイルを蓄える。また、リリーフバルブ53の弁出口は、油圧給排管28に接続されており、アキュムレータ50におけるブレーキオイルの圧力が異常に高まって例えば25MPa程度になると、リリーフバルブ53が開弁し、高圧のブレーキオイルは油圧給排管28へと戻される。更に、高圧管30には、アキュムレータ50の出口圧力、すなわち、アキュムレータ50におけるブレーキオイルの圧力を検出するアキュムレータ圧センサ51が設けられている。
そして、高圧管30は、増圧弁40FR,40FL,40RR,40RLを介して右前輪用のホイールシリンダ20FR、左前輪用のホイールシリンダ20FL、右後輪用のホイールシリンダ20RRおよび左後輪用のホイールシリンダ20RLに接続されている。以下、適宜、ホイールシリンダ20FR〜20RLを総称して「ホイールシリンダ20」といい、適宜、増圧弁40FR〜40RLを総称して「増圧弁40」という。増圧弁40は、何れも、非通電時は閉じた状態にあり、必要に応じてホイールシリンダ20の増圧に利用される常閉型の電磁流量制御弁(リニア弁)である。なお、図示されない車両の各車輪に対しては、ディスクブレーキユニットが設けられており、各ディスクブレーキユニットは、ホイールシリンダ20の作用によってブレーキパッドをディスクに押し付けることで制動力を発生する。
また、右前輪用のホイールシリンダ20FRと左前輪用のホイールシリンダ20FLとは、それぞれ減圧弁42FRまたは42FLを介して油圧給排管28に接続されている。減圧弁42FRおよび42FLは、必要に応じてホイールシリンダ20FR,20FLの減圧に利用される常閉型の電磁流量制御弁(リニア弁)である。一方、右後輪用のホイールシリンダ20RRと左後輪用のホイールシリンダ20RLとは、常開型の電磁流量制御弁である減圧弁42RRまたは42RLを介して油圧給排管28に接続されている。以下、適宜、減圧弁42FR〜42RLを総称して「減圧弁42」という。
図2は、常閉型のリニア弁の断面を模式的に示す断面図である。常閉型のリニア弁である増圧弁40、および減圧弁42FR、42FLは、図2に示されるように、弁座130と、弁子132と、スプリング136と、ソレノイド139と、可動部材134と、固定部材135とを含んで構成される。弁子132は、弁座130に対して接近・離間可能に設けられ、スプリング136は、弁子132を弁座130に接近させ着座させる方向に付勢する。ソレノイド139は、電流が供給されると、可動部材134を固定部材135に接近させる方向、すなわち、弁子132を弁座130から離間させる方向に電磁駆動力を作用させる。ソレノイド139に電流が供給されていない状態においてはスプリング136の付勢力により弁子132が弁座130に着座してリニア弁は閉状態とされている。
さらに、前後の差圧に応じた差圧作用力が弁子132を弁座130から離間させる方向に作用する。増圧弁40はアキュムレータ50とホイールシリンダ20との間に設けられるため、前後の差圧は、アキュムレータ50とホイールシリンダ20との差圧に対応する。減圧弁42FR、42FLはホイールシリンダ20FR、20FLとリザーバタンク26との間に設けられ、リザーバタンク26の液圧は大気圧であるため、前後の差圧はホイールシリンダ20FR、20FLの液圧に対応する。
増圧弁40、および減圧弁42FR、42FLには、スプリング136による付勢力、ソレノイド139による電磁駆動力、前後の差圧に応じた差圧作用力が作用する。よって、これらの力の関係に基づいて弁子132の弁座130に対する相対位置が決まる。したがって、ソレノイド139に電流を供給し電磁駆動力を制御することにより弁子132が駆動され、リニア弁を開状態としてホイールシリンダ20に作用する油圧を制御することができる。
また、図3は、常開型のリニア弁の断面を模式的に示す断面図である。常開型のリニア弁である減圧弁42RR,42RLは、図3に示されるように、弁座140と、弁子142と、スプリング146と、ソレノイド149と、可動部材144と、固定部材145とを含んで構成される。スプリング146は、弁子142を弁座140から離間させる方向に付勢する。ソレノイド149は、電流が供給されると、可動部材144を固定部材145に接近させる方向、すなわち、弁子142を弁座140に接近させる方向に電磁駆動力を作用させる。ソレノイド149に電流が供給されていない状態においてはスプリング146の付勢力により弁子142が弁座140から離間してリニア弁は開状態とされている。
さらに、減圧弁42RR,42RLはホイールシリンダ20RR,20RLとリザーバタンク26との間に設けられているため、ホイールシリンダ20RR,20RLの液圧に応じた差圧作用力が作用する。よって、弁子142の弁座140に対する相対位置は、スプリング146の付勢力、ソレノイド149による電磁駆動力、ホイールシリンダ圧に応じた差圧作用力の関係によって決まる。したがって、ソレノイド149に電流を供給し電磁駆動力を制御することにより弁子142が駆動され、リニア弁を閉状態としてホイールシリンダ20に作用する油圧を維持することができる。
図1に戻る。右前輪用、左前輪用、右後輪用および左後輪用のホイールシリンダ20FR〜20RL付近には、それぞれ対応するホイールシリンダ20に作用するブレーキオイルの圧力であるホイールシリンダ圧を検出するシリンダ圧センサ44FR,44FL,44RRおよび44RLが設けられている。以下、適宜、シリンダ圧センサ44FR〜44RLを総称して「シリンダ圧センサ44」という。
上述の右電磁開閉弁22FRおよび左電磁開閉弁22FL、増圧弁40FR〜40RL、減圧弁42FR〜42RL、オイルポンプ34、アキュムレータ50等は、ブレーキ制御装置10の油圧アクチュエータ80を構成する。そして、かかる油圧アクチュエータ80は、電子制御ユニット(以下「ECU」という)200によって制御される。ECU200は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM、入出力インターフェース、メモリ等を備えるものである。
図4は、第1の実施形態に係るブレーキ制御装置10の制御ブロック図である。ECU200には、図4に示されるように、上述の電磁開閉弁22FR,22FL、開閉弁23、増圧弁40FR〜40RL、減圧弁42FR〜42RL等が電気的に接続されている。これらの電磁開閉弁22FR,22FL、開閉弁23、増圧弁40FR〜40RL、および減圧弁42FR〜42RLは、ECU200に構築されたバルブ制御部201によってそれぞれ制御される。
また、ECU200には、シリンダ圧センサ44FR〜44RLから、ホイールシリンダ20FR〜20RLにおけるホイールシリンダ圧を示す信号が与えられる。更に、ECU200には、ストロークセンサ46からブレーキペダル12の踏み込みストロークを示す信号が与えられ、右マスタ圧力センサ48FRおよび左マスタ圧力センサ48FLからマスタシリンダ圧を示す信号が与えられる。
このように構成されるブレーキ制御装置10では、通常時においてはECU200が次のように各車輪に付与される制動力を算出する。ECU200に構築された要求制動力算出部203は、ブレーキペダル12の踏み込みストロークとマスタシリンダ圧とから車両の目標減速度を算出し、その目標減速度を達成するために必要とされる要求制動力を算出する。次いでECU200に構築された圧力設定部202は、要求制動力に応じた全作動流体圧を算出する。ここで全作動流体圧とは、前輪用のホイールシリンダ20FR、20FLに作用する前輪側ホイールシリンダ圧と後輪用のホイールシリンダ20RR、20RLに作用する後輪側ホイールシリンダ圧との総和に相当するものである。
全作動流体圧に対する前輪側ホイールシリンダ圧と後輪側ホイールシリンダ圧との配分は、予め定められてECU200に記憶されている。図5は、各ホイールシリンダ圧の通常時の配分の一例を示す図である。図5に示される配分においては、前輪側ホイールシリンダ圧および後輪側ホイールシリンダ圧はともに、運転者によるブレーキペダル12の踏力が比較的小さい場合には踏力に比例して増加され、ホイールシリンダ圧が所定の上限値に達した場合には踏力の大きさとは無関係にその上限値に維持される。なお、踏力は、例えば右マスタ圧力センサ48FRおよび左マスタ圧力センサ48FLにより測定されるマスタシリンダ圧から求められる。
前輪側ホイールシリンダ圧の上限値は例えば10.8MPa〜11.3MPaの値とすることができ、本実施形態では例えば10.8MPaとしている。後輪側ホイールシリンダ圧の上限値は例えば4.0MPa〜5.0MPaとすることができ、本実施形態では例えば5.0MPaとしている。なお、このように後輪側の上限値を前輪側の上限値よりも低く設定しているのは、常開型の電磁弁である後輪側の減圧弁42RR,42RLの制動時における連続通電による発熱を抑えるためである。
このような配分に基づいて、圧力設定部202は、各ホイールシリンダの目標圧を設定する。そして、バルブ制御部201によって、各ホイールシリンダ圧が目標圧になるように増圧弁40および減圧弁42への制御電流値が定められ、増圧弁40および減圧弁42が開閉される。
ブレーキペダル12の操作量が増加して要求制動力が増加している間は、増圧弁40が開状態とされるとともに減圧弁42は閉状態とされる。その結果、開状態とされた増圧弁40を介してアキュムレータ50に蓄えられたブレーキオイルがホイールシリンダ20に供給される。このとき、減圧弁42は閉状態とされているので、ホイールシリンダ圧は要求制動力に応じた目標圧を目指して上昇する。逆に、要求制動力が減少している間は、減圧弁42が開状態とされ、ホイールシリンダ20内のブレーキオイルはリザーバタンク26へと戻される。
ところで、リニア弁に多量の流体が流れるとリニア弁の可動部材に自励振動が発生する場合がある。この自励振動は、車両の走行速度が所定の速度よりも小さい場合および車両の温度が所定の温度よりも高い場合の少なくともいずれか一方を満たす場合に発生しやすい。特に車両が停車している場合にはリニア弁に自励振動が生じやすい。車両の停車中には、運転者のブレーキ操作が比較的強くなることが多く、また、運転者がブレーキを頻繁に踏み直すこともある。そのために、リニア弁の開閉に応じてホイールシリンダ圧が急激に変動する頻度は走行中よりも高くなる。このため、リニア弁に自励振動が発生しやすくなる。
後輪側での熱負荷を抑えるために後輪側の制動力の配分を小さくすると、運転者のブレーキ操作に応じて設定された要求制動力を維持すべく前輪側の制動力の配分を大きくする必要がある。そうすると、前輪側のホイールシリンダ20FR、20FLにおける油圧の変動幅が大きくなる。このため、前輪側の増圧弁40FR、40FLおよび減圧弁42FR、42FLに自励振動が生じやすくなる。
また、この自励振動は、弁が開きかけの状態(弁子が弁座から離れつつある状態)において起こりやすい。このため、弁子142を弁座140から離間させる付勢力が可動部材144に作用している常開型のリニア弁42RL、42RR(図3参照)よりも、弁子132を弁座130に接近させる付勢力が可動部材134に作用している常閉型のリニア弁40、42FL、42FR(図2参照)に自励振動が生じやすいという傾向がある。
したがって、常閉型のリニア弁である前輪側の減圧弁42FR、42FLに特に自励振動が生じやすい。自励振動が発生すると異音が生じて運転者に不快感を与えてしまうおそれがある。また、自励振動が頻発すると長期的には弁の耐久性に悪影響を与えるおそれもある。
そこで、本実施形態においては、圧力設定部202は、弁における自励振動の発生が抑制されるようにホイールシリンダ圧の配分を設定する。このように圧力設定部202が自励振動の発生を抑制するようにホイールシリンダ圧の配分を設定する制御状態を、以下では適宜「自励振動抑制モード」と呼ぶ。これに対して上述のように、予め定められてECU200に記憶された配分により圧力設定部202がホイールシリンダ圧の目標圧を定める制御状態を以下では適宜「通常モード」と呼ぶ。
自励振動抑制モードにおいては、圧力設定部202は、通常モードで設定される油圧配分に対して前輪側のホイールシリンダ20FR、20FLへの油圧配分を減少させるとともに、前輪側の油圧配分の減少に応じて後輪側の油圧配分を増加させる。このとき、後輪側のホイールシリンダ圧は、通常モードにおける後輪側ホイールシリンダ圧の上限値を超えることが許容されている。
図6は、第1の実施形態における自励振動抑制モードによるブレーキ制御の手順を説明するためのフローチャートである。図6に示される処理は、制動時に所定の周期(例えば50ms)で繰り返し行われる。なお、制動時であるか否かは、例えば運転者によりブレーキペダル12が踏み込まれているか否かをストロークセンサ46により検出することにより判定される。
図6に示される処理が開始されると、圧力設定部202は、自励振動が発生しやすくなる所定の条件を満たしているか否かを判定する(S12)。本実施形態においては、この所定の条件として、車両の走行速度が所定の速度よりも小さいこと及び車両の温度が所定の温度よりも高いことの少なくともいずれか一方を満たすか否かを判定する。ここで、所定の速度は例えば15km/h、所定の温度は例えば40℃とする。なお、車両の走行速度が所定の速度よりも小さい場合には、車両が停車している場合も含まれるものとする。
図4に示されるように、圧力設定部202には、車輪に設けられた車輪速センサ60と油圧アクチュエータ80の表面に設けられた温度センサ62からの信号が入力される。車両の走行速度は車輪速センサ60の出力信号に基づいて求められる。車両の温度としては温度センサ62により測定された油圧アクチュエータ80の温度を用いる。なお、車両の温度としてブレーキオイルの温度を用いてもよい。
再び図6を参照して説明する。圧力設定部202は、上述の所定の条件が満たされていないと判断すると(S12のNo)、処理を終了し、通常モードにより各ホイールシリンダ圧を設定する。この場合には自励振動を抑制する必要性が低いからである。一方、圧力設定部202は、上述の所定の条件が満たされていると判断すると(S12のYes)、以下のように前輪側の油圧配分を設定する(S14)。
本実施形態においては、前輪側油圧配分は、次式の評価関数Jを最小化するように設定される。
Figure 2007069684
ここで、xは状態変数、uは制御入力であり、xおよびuは所定の状態方程式を満たす。本実施形態においては、例えばx=[xとされ、xは車両の温度であり、xは車両の走行速度である。なお、状態変数としては、車両の走行距離や自励振動の発生回数、ブレーキペダル12の踏力等も採用することができる。また、制御入力uは前輪側油圧配分である。
また、QおよびRは、予め定められた重み付関数である。重み付関数Q、Rは、状態変数xの値に応じて、異なる複数の値が予め定められている。これらの複数の値は、自励振動がより発生しやすい状態ほど評価関数Jを最小化する前輪側油圧配分uが小さくなるように予め定められる。
例えば、車両の走行速度が15km/h未満かつ車両の温度が40℃以上である第1の状態と、車両の走行速度が15km/h以上かつ車両の温度が40℃以上である第2の状態とでは、第2の状態よりも第1の状態のほうが自励振動が発生しやすい。第1の状態のほうが車両の走行速度が小さいためである。この場合、第2の状態よりも第1の状態において評価関数Jを最小化する前輪側油圧配分uがより小さくなるように、第1の状態と第2の状態とで異なる重み付関数Q、Rを予め定めておく。
このようにして設定された前輪側油圧配分に基づいて、圧力設定部202は、各ホイールシリンダ20の目標圧を設定する(S16)。圧力設定部202は、この全作動流体圧と前輪側油圧配分とに基づいて、前輪用のホイールシリンダ20FL、20FRの目標圧を算出する。ここで、全作動流体圧は、通常モードと同様に、要求制動力算出部203により算出された要求制動力に応じて圧力設定部202により算出される。また、圧力設定部202は、全体から前輪側油圧配分を差し引いた残りを後輪側油圧配分とし、全作動流体圧と後輪側油圧配分とに基づいて、後輪用のホイールシリンダ20RL、20RRの目標圧を算出する。そして、バルブ制御部201は、各ホイールシリンダ圧が目標圧となるように増圧弁40および減圧弁42を制御する(S18)。
以上のように、第1の実施形態においては、上述の評価関数Jを最小化するように前輪側油圧配分が設定されるので、前輪側ホイールシリンダ圧は比較的小さくなって前輪側ホイールシリンダ圧の変動幅が小さくなる。よって、前輪側ホイールシリンダ圧の急激な変動が抑制されて、前輪側の減圧弁42FR、42FLでの自励振動の発生が抑制される。また、後輪側のホイールシリンダ圧は、通常モードにおける後輪側ホイールシリンダ圧の上限値を超えることが許容されている。これにより、前輪側ホイールシリンダ圧の減少に応じて後輪側ホイールシリンダ圧の配分を増加させて、車両に必要な制動力を維持することができる。
なお、上述のS16において算出される各ホイールシリンダの目標圧に上限値を設けてもよい。この場合、圧力設定部202は、前輪側あるいは後輪側のホイールシリンダ圧の目標圧がその上限値を超えているか否かを判定する。前輪側あるいは後輪側のホイールシリンダ圧のいずれか一方が定められた上限値を超えている場合には、圧力設定部202は、上限値を超えているほうの目標圧がその上限値に等しくなるよう再設定する。それとともに、圧力設定部202は、車両に要求制動力を付与することができるように、上限値を超えていない他方の目標圧を増加させる。このようにすれば、自励振動抑制モードにおいて、例えば前輪側のホイールシリンダ圧が過度に低くなるとともに後輪側のホイールシリンダ圧が過度に高くなることを防止することができる。
また、本実施形態においては、圧力設定部202は、自励振動が発生しやすくなる所定の条件を満たしている場合に自励振動抑制モードにより油圧配分の設定を行っているが、その所定の条件を満たしていない場合においても自励振動抑制モードにより油圧配分の設定を行ってもよい。
あるいは、自励振動が発生したときの状態変数の値をECU200等に記憶しておき、その後にその状態に近づいた場合に自励振動抑制モードにより油圧配分を設定するようにしてもよい。このようにすれば、実際に自励振動が発生した状況において自励振動抑制モードにより油圧配分を設定するので、自励振動が再び発生するのを抑制することができる。
次に本発明の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態は、車両に電動パーキングブレーキ(EPB)70を備えている点で第1の実施形態とは異なる。第2の実施形態においては、自励振動抑制モードにおいて、後輪側ホイールシリンダ圧が所定値以上となる状態が所定時間継続したときに後輪側ホイールシリンダ圧を所定値よりも低下させるとともに、電動パーキングブレーキを作動させる。以下の説明では、第1の実施形態と同一の箇所については、説明を適宜省略する。
図7は、第2の実施形態に係るブレーキ制御装置10の制御ブロック図である。第2の実施形態においては、ECU200にはEPB70を作動させるためのEPB制御部205が構築されている。またECU200は、タイマー206を備える。本実施形態においてはEPB70は、各車輪に設けられたドラムブレーキである。EPB制御部205は、運転者等が操作する操作スイッチからの信号を受けてモータ等を駆動して駆動ワイヤを巻き上げまたは巻き戻す。その結果、ブレーキシューがドラム内面に押圧され制動力が生じる。
図8は、第2の実施形態における処理を説明するためのフローチャートである。図8に示される処理は、車両の停車中に所定の周期(例えば50ms)で繰り返し行われる。なお、車両が停車中であるか否かは、例えば車輪速センサ60により検出される。
図8に示される処理が開始されると、圧力設定部202は、後輪側のホイールシリンダ圧が所定値以上であるか否かを判定する(S32)。後輪側のホイールシリンダ圧の所定値は、通常モードにおける後輪側のホイールシリンダ圧の上限値よりも高い値に設定される。本実施形態では、この所定値は例えば8.0MPaに設定される。圧力設定部202は、後輪側のホイールシリンダ圧がこの所定値よりも小さいと判定すると(S32のNo)、処理を終了する。一方、圧力設定部202は、後輪側のホイールシリンダ圧が所定値以上であると判定すると(S32のYes)、タイマー206を起動して計時を開始する(S34)。
圧力設定部202は、タイマー206による計時の開始後にも後輪側のホイールシリンダ圧が所定値以上であるか否かを判定する(S36)。ここでの所定値は、S32における所定値と同じ値に設定される。圧力設定部202は、後輪側のホイールシリンダ圧がこの所定値よりも小さいと判定すると(S36のNo)、タイマー206による計時を中止してタイマー206をリセットし(S42)、処理を終了する。一方、圧力設定部202は、後輪側のホイールシリンダ圧が所定値以上であると判定すると(S36のYes)、タイマー206により計測された時間が所定時間を経過している否かを判定する(S38)。この所定時間は、後輪側の減圧弁42RR、42RLでの連続通電による発熱を抑えるという観点から適宜設定される。
圧力設定部202は、タイマー206により計測された時間が所定時間を経過していないと判定すると(S38のNo)、後輪側のホイールシリンダ圧が所定値以上であるか否かを再度判定する(S36)。一方、タイマー206により計測された時間が所定時間を経過したと圧力設定部202が判定すると(S38のYes)、バルブ制御部201が常開型である後輪側の減圧弁42RR、42RLへの電流の供給を中止して開状態とする(S40)。その結果、後輪側ホイールシリンダ圧は所定値よりも低下する。それととともに、EPB制御部205が、要求制動力を維持するようにEPB70を作動させる(S40)。次いで圧力設定部202は、タイマー206をリセットして(S42)、処理は終了する。
以上のように、第2の実施形態によれば、ECU200は、後輪側ホイールシリンダ圧が所定値以上となる状態が所定時間継続したときに後輪側ホイールシリンダ圧を所定値よりも低下させるとともに、EPB70を作動させる。このとき、後輪側のホイールシリンダ圧の所定値は、通常モードにおける後輪側のホイールシリンダ圧の上限値よりも高い値に設定される。そうすると、前輪側で自励振動が発生しやすい状況においては前輪側ホイールシリンダ圧を減少させるとともに後輪側ホイールシリンダ圧を増加させることが可能となり、前輪側での自励振動を抑制することができる。そして、所定時間経過後に常開型である後輪側の減圧弁42RR、42RLは開放され、それとともにEPB70が作動されるので、車両の要求制動力を維持しながら後輪側の減圧弁42RR、42RLへの連続通電による発熱を抑えることができる。
なお、第2の実施形態においては、後輪側のホイールシリンダ圧の所定値は、通常モードにおける後輪側のホイールシリンダ圧の上限値よりも高い値に設定している。これに代えて、後輪側のホイールシリンダ圧の所定値と通常モードにおける上限値とを等しく設定して、後輪側のホイールシリンダ圧を通常時よりも高める代わりにEPB70を作動させるようにしてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るブレーキ制御装置を示す系統図である。 常閉型のリニア弁の断面を模式的に示す断面図である。 常開型のリニア弁の断面を模式的に示す断面図である。 第1の実施形態に係るブレーキ制御装置の制御ブロック図である。 各ホイールシリンダ圧の通常時の配分の一例を示す図である。 第1の実施形態における自励振動抑制モードによるブレーキ制御の手順を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態に係るブレーキ制御装置の制御ブロック図である。 第2の実施形態における処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 ブレーキ制御装置、 12 ブレーキペダル、 20 ホイールシリンダ、 40 増圧弁、 42 減圧弁、 70 EPB、 200 ECU、 201 バルブ制御部、 202 圧力設定部。

Claims (7)

  1. 車両に設けられた車輪に付与される制動力を制御するブレーキ制御装置であって、
    作動流体が供給されて前記車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、
    前記ホイールシリンダに流路を介して接続され、前記ホイールシリンダに作用するホイールシリンダ圧を調整する弁と、
    運転者によるブレーキ操作部材の操作状態に基づいて設定される全作動流体圧に対する前記ホイールシリンダ圧の配分を、前記弁における自励振動の発生が抑制されるように設定する圧力設定部と、
    を備えることを特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 前記圧力設定部は、前記車両の走行速度が所定の速度よりも小さい場合および前記車両の温度が所定の温度よりも高い場合の少なくともいずれか一方を満たす場合に、前記自励振動の発生が抑制されるように前記ホイールシリンダ圧の配分を設定することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
  3. 前記圧力設定部は、前記車両が停車している場合に、前記自励振動の発生が抑制されるように前記ホイールシリンダ圧の配分を設定することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
  4. 前記ホイールシリンダは、前輪に制動力を付与する前輪用ホイールシリンダであり、前記弁は、前記前輪用ホイールシリンダに作用する前輪側ホイールシリンダ圧を低下させる減圧弁であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のブレーキ制御装置。
  5. 作動流体が供給されて後輪に制動力を付与する後輪用ホイールシリンダをさらに備え、
    前記圧力設定部は、前記前輪側ホイールシリンダ圧の配分を減少させるとともに、前記前輪側ホイールシリンダ圧の配分の減少に応じて前記後輪用ホイールシリンダに作用する後輪側ホイールシリンダ圧の配分を増加させることを特徴とする請求項4に記載のブレーキ制御装置。
  6. 車両に設けられた車輪に付与される制動力を制御するブレーキ制御装置であって、
    作動流体が供給されて前輪に制動力を付与する前輪用ホイールシリンダと、
    作動流体が供給されて後輪に制動力を付与する後輪用ホイールシリンダと、
    前記車両の走行速度が所定の速度よりも小さい場合および前記車両の温度が所定の温度よりも高い場合の少なくともいずれか一方を満たす場合に、運転者によるブレーキ操作部材の操作状態に基づいて設定される全作動流体圧に対する前記前輪用ホイールシリンダに作用する前輪側ホイールシリンダ圧の配分を減少させるとともに、前記前輪側ホイールシリンダ圧の配分の減少に応じて前記後輪用ホイールシリンダに作用する後輪側ホイールシリンダ圧の配分を増加させる圧力設定部と、
    を備えることを特徴とするブレーキ制御装置。
  7. 電動パーキングブレーキをさらに備え、
    前記後輪側ホイールシリンダ圧が所定値以上となる状態が所定時間継続したときに前記後輪側ホイールシリンダ圧を前記所定値よりも低下させるとともに、前記電動パーキングブレーキを作動させることを特徴とする請求項5または6に記載のブレーキ制御装置。
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