JP2007062852A - エレベータ保守運転装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピットで点検作業を行なう作業員の安全性を向上させる。
【解決手段】運転制御部3はかご内点検スイッチ12がオン状態に切り替えられると乗りかご4の運転モードを点検運転モードに設定する。ピット点検スイッチ23がオン状態に切り替えられると運転制御部3は乗りかご4が最下階から上の階床に位置するよう制御し、この移動した乗りかご4の停止状態を維持する。また、この停止状態においてピット点検スイッチ23がオフ状態に切り替えられると運転制御部3は乗りかご4が最下階に移動するよう制御する。この状態でかご内点検スイッチ12がオフ状態に切り替えられると運転制御部3は乗りかご4の運転モードを通常運転モードに戻す。
【選択図】 図1
【解決手段】運転制御部3はかご内点検スイッチ12がオン状態に切り替えられると乗りかご4の運転モードを点検運転モードに設定する。ピット点検スイッチ23がオン状態に切り替えられると運転制御部3は乗りかご4が最下階から上の階床に位置するよう制御し、この移動した乗りかご4の停止状態を維持する。また、この停止状態においてピット点検スイッチ23がオフ状態に切り替えられると運転制御部3は乗りかご4が最下階に移動するよう制御する。この状態でかご内点検スイッチ12がオフ状態に切り替えられると運転制御部3は乗りかご4の運転モードを通常運転モードに戻す。
【選択図】 図1
Description
本発明は、作業者によるピット内点検作業において用いるエレベータ保守運転装置に関する。
従来、エレベータのピット内の機器を点検作業するには、作業者が各所に設けられる複数種類のスイッチのそれぞれを予め操作する。
図6は、従来のエレベータの構成例を示す図である。このエレベータでは昇降路31内に主制御装置32、乗りかご34、シーブ35、つり合いおもり36を有する。乗りかご34は巻き上げ機(図示せず)のモータ軸に設けられたシーブ35に巻き掛けられたメインロープ37を介してつり合いおもり36に連結される。乗りかご34は巻き上げ機の駆動によるシーブ35の回転に伴い、つり合いおもり36とともに互いに上下反対方向に昇降する。
主制御装置32は乗りかご34の運転を制御するための運転制御部33を備える。乗りかご34内にはかご内非常停止スイッチ41、かご内点検スイッチ42、かご内照明43、かご内照明スイッチ44が設けられる。これらはテールコード38を介して運転制御部33と接続される。また、乗りかご34の上部にはかごブザー45が設けられる。
かご内非常停止スイッチ41は乗りかご34の昇降を強制的に停止させるために作業員が操作するスイッチである。かご内点検スイッチ42は乗りかご34の運転モードを通常運転モードと点検運転モードの間で切り替える際に作業員が操作するスイッチである。通常運転モードは呼び登録にしたがって乗りかご34を昇降させるモードである。点検運転モードは呼び登録の有無に関係なく乗りかご34内の点検運転操作器(図示せず)の手動操作にしたがって乗りかご34を昇降させるモードである。
また、かご内照明スイッチ44はかご内照明43を点灯または消灯させる際に作業員が操作するスイッチである。かごブザー45は乗りかご34の運転モードが点検運転モードから通常運転モードに切り替わった際に鳴動する。
最下階乗場46には乗りかご34を呼び寄せる場合に乗客や作業員が押下する乗場釦47が最下階乗場ドア48に隣接して設置される。また、昇降路31内では作業員がピット49で点検作業をする場合に操作するピット安全スイッチ51が最下階乗場ドア48に隣接して設置される。
最下階乗場ドア48の上部には当該乗場ドア48が戸閉の有無を検出する乗場ドア戸閉検出スイッチ52が設置される。
図7は、従来のエレベータにおけるピット内点検作業の開始にかかる各種機器の動作の一例を示すフローチャートである。
作業員によるピット49における点検作業時は、最下階に乗りかご34が位置している状態で作業者がかご内点検スイッチ42を操作する(ステップS41)と、運転制御部33は乗りかご34の運転モードを点検運転モードに設定する(ステップS42)。
作業員によるピット49における点検作業時は、最下階に乗りかご34が位置している状態で作業者がかご内点検スイッチ42を操作する(ステップS41)と、運転制御部33は乗りかご34の運転モードを点検運転モードに設定する(ステップS42)。
作業員が最下階乗場46からピット49に入るためには昇降路31における最下階部分の空間を確保する必要があるため、作業員が乗りかご34内の点検運転操作器を操作することで乗りかご34を最下階から1階床上の階床に移動させる(ステップS43)。
そして作業員がかご内非常停止スイッチ41をオン状態にする(ステップS44)と、運転制御部33は点検運転操作器の操作の有無に関わらず乗りかご34のかご位置を維持する。
作業員がピット点検作業中に乗りかご34内に作業員以外の人が乗り込まないようにするために作業員はかご内照明スイッチ44を操作する(ステップS45)ことで運転制御部33によりかご内照明43を消灯させる(ステップS46)。
最下階乗場ドア48には機構的にドアが開かないようにするロック装置が設けられる。作業員はこのロック装置によるドアロックを解除するためのキーを使用して最下階乗場ドア48を戸開する(ステップS47)。そして作業員はピット点検作業時に操作するピット安全スイッチ51をオン状態にしてピット49に入る。ピット安全スイッチ51がオン状態となると、運転制御部33は乗りかご34の停止状態を継続させる。
図8は、従来のエレベータにおけるピット内点検作業終了後の各種機器の動作の一例を示すフローチャートである。
作業者はピット内点検作業終了後にピット安全スイッチ46をオフ状態にして(ステップS51)、ピット49内の状況を確認後に最下階乗場ドア48を戸閉する(ステップS52)。そして作業者はかご内非常停止スイッチ41をオフ状態とし(ステップS53)、かご内照明スイッチ44をオン状態とすることで運転制御部33にかご内照明43を点灯させる(ステップS54,55)。
作業者はピット内点検作業終了後にピット安全スイッチ46をオフ状態にして(ステップS51)、ピット49内の状況を確認後に最下階乗場ドア48を戸閉する(ステップS52)。そして作業者はかご内非常停止スイッチ41をオフ状態とし(ステップS53)、かご内照明スイッチ44をオン状態とすることで運転制御部33にかご内照明43を点灯させる(ステップS54,55)。
最後に、作業者がかご内点検スイッチ42をオフ状態にする(ステップS56)と、かごブザー45が鳴動し(ステップS57)、運転制御部33は乗りかご34の運転モードを通常運転モードに復帰させる(ステップS58)。
また、前述したピット安全スイッチの操作に代えて例えば特許文献1に開示されるように乗りかごの退避後に昇降路下部のスイッチを操作することで乗りかごの移動を強制的に停止させるものもある。この場合には作業者がピット内に入る前に乗りかごを停止状態とすることができる。
実公平6−22700号公報
しかしながら、前述した形態では作業者はピット点検作業のために多くの種類のスイッチを操作しなければならない。乗りかご内の作業者が例えば最下階より上に乗りかごを移動させた場合でかご内非常停止スイッチをオン状態にすることを忘れている場合には、かご内の点検運転操作器を誤操作することで乗りかごが昇降してしまう。また、作業者が昇降路内のピット安全スイッチの操作を怠っていると、乗りかご内の作業員が非常停止スイッチとかご内点検スイッチをオフ状態とするだけで乗りかごは呼び登録に応じた昇降を開始できるようになる。このようにピットで作業者が点検作業を行なっている最中で乗りかごが移動してしまうとピットでの作業者に危険が及ぶ可能性が高い。
そこで、本発明の目的はピットで点検作業を行なう作業員の安全性を向上させることが可能になるエレベータ保守運転装置を提供することにある。
すなわち、本発明に係わるエレベータ保守運転装置は、最下階乗場から操作可能なスイッチと、呼び登録にしたがって乗りかごを昇降させる通常運転モードおよび呼び登録の有無に関わらず乗りかごを手動昇降させる点検運転モードの間で乗りかごの運転モードをスイッチが第1の状態にある場合に切り替える運転モード切り替え手段とを備え、運転モード切り替え手段により乗りかごの運転モードが点検運転モードに切り替えられ、スイッチが第2の状態になった場合に乗りかごを最下階以外の階床に位置させてかご位置を固定させる制御を行ない、この制御後にスイッチが第1の状態になった場合に乗りかごを最下階に移動させる制御を行なうことを特徴とする。
本発明に係わるエレベータ保守運転装置では、最下階乗場から操作可能なスイッチと、呼び登録にしたがって乗りかごを昇降させる通常運転モードおよび呼び登録の有無に関わらず乗りかごを手動昇降させる点検運転モードの間で乗りかごの運転モードをスイッチが第1の状態にある場合に切り替える運転モード切り替え手段とを備え、運転モード切り替え手段により乗りかごの運転モードが点検運転モードに切り替えられ、スイッチが第2の状態になった場合に乗りかごを最下階以外の階床に位置させてかご位置を固定させる制御を行ない、この制御後にスイッチが前記第1の状態になった場合に乗りかごを最下階に移動させる制御を行なうので、ピットで点検作業を行なう作業員の安全性を向上させることができる。
以下図面により本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示す図である。
このエレベータでは昇降路1内に主制御装置2、乗りかご4、シーブ5、つり合いおもり6を有する。乗りかご4は巻き上げ機(図示せず)のモータ軸に設けられたシーブ5に巻き掛けられたメインロープ7を介してつり合いおもり6に連結される。乗りかご4は巻き上げ機の駆動によるシーブ5の回転に伴い、つり合いおもり6とともに互いに上下反対方向に昇降する。
図1は、本発明の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示す図である。
このエレベータでは昇降路1内に主制御装置2、乗りかご4、シーブ5、つり合いおもり6を有する。乗りかご4は巻き上げ機(図示せず)のモータ軸に設けられたシーブ5に巻き掛けられたメインロープ7を介してつり合いおもり6に連結される。乗りかご4は巻き上げ機の駆動によるシーブ5の回転に伴い、つり合いおもり6とともに互いに上下反対方向に昇降する。
主制御装置2は乗りかご4の運転を制御するための運転制御部3を備える。乗りかご4内にはかご内非常停止スイッチ11、かご内点検スイッチ12、かご内照明13、かご内照明スイッチ14が設けられる。これらはテールコード8を介して運転制御部3と接続される。また、乗りかご4の上部にはかごブザー15が設けられる。
かご内非常停止スイッチ11は乗りかご4の昇降を強制的に停止させるために作業員が操作するスイッチである。
主制御装置2は通常運転モードおよび点検運転モードのうちいずれかの運転モードを設定し、この設定したモードにしたがった形態で乗りかご4を昇降させる機能を有する。通常運転モードは呼び登録にしたがって乗りかご4を昇降させるモードである。点検運転モードは呼び登録の有無に関係なく乗りかご4内の点検運転操作器(図示せず)の手動操作にしたがって乗りかご4を昇降させるモードである。
かご内点検スイッチ12は乗りかご4の運転モードを通常運転モードと点検運転モードの間で切り替える際に作業員が操作するスイッチである。かご内非常停止スイッチ11がオン状態である場合には乗りかご4の運転モードが点検運転モードであって作業者がかご内の点検運転操作器を操作しても乗りかご4は昇降しない。
かご内点検スイッチ12がオフ状態の場合には運転制御部3は乗りかご4の運転モードは通常運転モードに設定する。また、かご内点検スイッチ12がオン状態の場合には運転制御部3は乗りかご4の運転モードを点検運転モードに設定する。
また、かご内照明スイッチ14はかご内照明13を点灯または消灯させる際に作業員が操作するスイッチである。作業者がかご内照明スイッチ14をオン状態にした場合には運転制御部3はかご内照明を点灯させる。また、作業者がかご内照明スイッチ14をオフ状態にした場合には運転制御部3はかご内照明を消灯させる。
かごブザー15は乗りかご4の運転モードが点検運転モードから通常運転モードに切り替わった際に鳴動する。
図2は、本発明の実施形態にしたがったエレベータの最下階乗場から最下階乗場ドアを見た図である。図3は、本発明の実施形態にしたがったエレベータの昇降路内部から最下階乗場ドアを見た図である。
最下階乗場16には乗客や作業員が乗りかご4を呼ぶ場合に押下するための最下階乗場釦17が最下階乗場ドア18に隣接して設置される。
また、昇降路1内の最下階乗場ドア18の上方には作業員がピット点検作業を行なう場合に操作するピット点検スイッチ23が設置される。最下階乗場ドア18と最下階乗場16の三方枠との間には隙間が設けられており、ピット点検スイッチ23は作業員が最下階乗場16から前述した隙間にバーなどを挿入することで操作できる位置に設けられる。
また、最下階乗場ドア18の上部には当該最下階乗場ドア18が戸閉していることを検出する乗場ドア戸閉検出スイッチ22が設置される。乗場ドア戸閉検出スイッチ22は例えば最下階乗場ドア18が戸閉した場合に閉路し、最下階乗場ドア18が戸開した場合に開路する機械式スイッチである。
また、このエレベータではピット19内の例えば作業員や工具などの障害物を検出するためにピット19内の乗りかご4が下降する場所に障害物第1検出器24が設置される。また、ピット19内のつり合いおもり6が下降する場所に障害物第2検出器25が設置される。
障害物第1検出器24、障害物第2検出器25は障害物があることを検出した場合にこれを示す制御信号を運転制御部3に出力する。これらの検出器は例えば昇降路1の上方に向かって光を発し、この光の反射時間の大小に基づいて障害物の有無を検出する。
次に、図1に示した構成のエレベータのピットでの作業における各種装置の動作について説明する。
図4は、本発明の実施形態にしたがったエレベータにおけるピット内点検作業の開始にかかる各種機器の動作の一例を示すフローチャートである。
図4は、本発明の実施形態にしたがったエレベータにおけるピット内点検作業の開始にかかる各種機器の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、作業員はピット点検作業を開始する場合、乗りかご4内のかご内点検スイッチ12をオン状態とする。
運転制御部3はかご内点検スイッチ12がオン状態となると(ステップS1)乗りかご4の運転モードを点検運転モードに設定する(ステップS2)。これにより作業員やその他の者が各階床の乗場釦を押下しても乗りかご4は移動しなくなる。
そして、最下階乗場16に位置する作業員は最下階乗場ドア18と最下階乗場16の三方枠との間の隙間にバーなどを挿入することで、昇降路1内のピット点検スイッチ23をオン状態にする。
運転制御部3はピット点検スイッチ23がオン状態となると(ステップS3)、最下階乗場ドア18を戸閉させる(ステップS4)。運転制御部3はピット点検スイッチ23がオン状態である場合には作業員が点検運転操作器を操作しても乗りかご4を移動させない。
最下階乗場ドア18が戸閉して乗場ドア戸閉検出スイッチ22が閉路すると、運転制御部3は最下階乗場ドア18が戸閉されたと認識し、最下階乗場釦17の乗場釦灯を点灯させる(ステップS5)。
また、運転制御部3は乗りかご4の運転モードが通常運転モードである場合にピット点検スイッチ23が操作されても、これを無効とする。
乗場釦灯が点灯している最下階乗場釦17を作業員が押下する(ステップS6)と、運転制御部3はかごブザー15を鳴動させる(ステップS7)。かごブザー15が鳴動することで、乗りかご4が最下階から上への移動を開始することを作業員が知ることができる。
運転制御部3は乗場釦灯が点灯した最下階乗場釦17が当該点灯後に予め定められた時間が経過しても押下されない場合にはこの乗場釦灯を消灯させる。
そして、運転制御部3は前述したようにかごブザー15を鳴動させた後は乗りかご4が最下階から1階床上の階への移動を開始するよう巻き上げ機の駆動を制御する(ステップS8)。
運転制御部3は乗りかご4が移動している間は最下階乗場釦17の乗場釦灯を点滅させる(ステップS9)。ここで、乗りかご4が最下階以外の階床に位置していればピット点検作業を行なう作業員は最下階乗場ドア18を開けピット19に入ることができるため、乗りかご4の移動先の階床は最下階から1階床上の階に限らず最下階以外の階床であれば特に制限されない。
乗場釦灯が点滅している最下階乗場釦17を作業員が押下すると運転制御部3は乗りかご4が速やかに停止するように巻き上げ機の駆動を制御し、かごブザー15を鳴動させる。
運転制御部3は乗りかご4が最下階から1階床上の階へ移動したのちにこの階床で乗りかご4が停止するように巻き上げ機の駆動を制御する(ステップS10,S11)。そして、運転制御部3はかご内照明スイッチ14の切り替え状態に関わらずかご内照明13を消灯させる(ステップS12)。
そして運転制御部3はかごブザー15を鳴動させ(ステップS13)、最下階乗場釦17の乗場釦灯を消灯させる(ステップS14)。
ここでは作業者はピット19に入るために最下階乗場ドア18の図示しない解錠機構に解錠用のキーを挿入することで最下階乗場ドア18を戸開する。
ここで、障害物第1検出器24および障害物第2検出器25は障害物を検出した場合には、これを示す制御信号を運転制御部3に出力する。運転制御部3は最下階の乗場ドア戸閉検出スイッチ22から開路している場合または障害物第1検出器24および障害物第2検出器25のいずれかからの制御信号を入力した場合には他の者の誤操作によりピット点検スイッチ23がオフ状態となっても乗りかご4の停止状態を継続させる。これによりピット19での作業員の安全が保たれる。
次に、作業員がピット19での点検作業を終了した後における各種機器の動作について説明する。図5は、本発明の実施形態にしたがったエレベータにおけるピット内点検作業終了後の各種機器の動作の一例を示すフローチャートである。
ここでは作業者はピット19での点検作業を終了した後に昇降路1から最下階乗場16に出て最下階乗場ドア18を手動で戸閉する。
また、作業者がピット点検スイッチ23をオフ状態に切り替える(ステップS21)と、運転制御部3は障害物第1検出器24や障害物第2検出器25からの制御信号が入力されているか否かを判別する(ステップS22)。
また、運転制御部3は乗場ドア戸閉検出スイッチ22が閉路していることで最下階乗場ドア18が戸閉していると認識していても、障害物第1検出器24や障害物第2検出器25からの制御信号を入力している場合(ステップS22のYES)には乗りかご4の停止状態を維持する。
一方、運転制御部3は乗場ドア戸閉検出スイッチ22が閉路しており、かつ障害物第1検出器24や障害物第2検出器25からの制御信号を入力していない場合(ステップS22のNO)には最下階乗場釦17の乗場釦灯を点灯させる(ステップS23)。
また、運転制御部3は乗場ドア戸閉検出スイッチ22が開路している、つまり最下階乗場ドア18が戸開していると認識している場合には障害物第1検出器24や障害物第2検出器25からの制御信号の入力の有無に関わらず乗りかご4の停止状態を維持する。
乗場釦灯が点灯している最下階乗場釦17を作業員が押下すると(ステップS24)、運転制御部3はかごブザー15を鳴動させ(ステップS25)、乗りかご4が最下階に向かって移動開始するよう巻き上げ機の駆動を制御する(ステップS26)。
運転制御部3は乗場釦灯が点灯した最下階乗場釦17が一定時間経過後も当該最下階乗場釦17からが押下されなかった場合、乗りかご4の停止状態を継続させ、最下階乗場釦17の乗場釦灯を消灯させる。
運転制御部3は、乗りかご4が最下階へ向かって移動している際に最下階乗場釦17の乗場釦灯を点滅させる(ステップS27)。
乗場釦灯が点滅した最下階乗場釦17を作業員が押下すると、運転制御部3は乗りかご4が速やかに停止するように巻き上げ機の駆動を制御し、かごブザー15を鳴動させる。
運転制御部3は乗りかご4が最下階まで移動し、この最下階で乗りかご4が停止するように巻き上げ機の駆動を制御する(ステップS28,S29)。そして、運転制御部3はかご内照明スイッチ14の切り替え状態に関わらずかご内照明13を点灯させ(ステップS30)、最下階乗場ドア18を戸開させる(ステップS31)。
ここで作業員が乗りかご4内に乗り込んでかご内点検スイッチ12をオフ状態に切り替えると(ステップS32)、運転制御部3は乗りかご4の運転モードを通常運転モードに設定する。これにより呼び登録にしたがって乗りかご4が昇降するようになる(ステップS33)。
また、ピット点検スイッチ23がオン状態である場合または乗りかご4が昇降中である場合にはかご内点検スイッチ12をオフ状態に切り替えても運転制御部3は乗りかご4の運転モードを点検運転モードに維持する。
以上説明したように、本発明の実施形態にしたがったエレベータでは作業員はピット19での点検作業を行なうにあたり、かご内非常停止スイッチ11やかご内照明スイッチ14の操作が不要となり、ピット点検スイッチ23と最下階乗場釦17を操作するだけで乗りかご4を最下階から退避させることができ、また退避後の乗りかご4の最下階への不必要な移動を阻止することができる。よってピット点検作業中の作業員の安全を確保することができる。
また、作業員がピット点検作業中などにより障害物第1検出器24や障害物第2検出器25が障害物を検出している場合にはピット安全スイッチ23の切り替え状態に関わらず乗りかご4は停止状態を継続するため、ピット19での作業員の安全性が確保できる。
ここで、本発明の実施形態にしたがったエレベータの変形例を説明する。前述した実施形態では、作業員によるピット点検作業の終了後に乗りかご4を最下階以外の階床から最下階に移動させる制御を行なったが、この変形例では作業員がピット点検作業の終了後に最下階以外の階床に位置している乗りかご4に乗ってそのまま上の階床に移動することができる。
具体的には、ピット点検作業の開始までの各種機器の動作は図4に示したフローチャートにしたがった手順と同じであるが、ピット点検作業の終了後にピット点検スイッチ23をオフ状態に切り替えても乗りかご4は最下階に向かって移動せずに停止状態を維持する。
ここで、乗りかご4が着床している階床に作業員が移動して、この階床の乗場ドアを前述した解錠用のキーを用いて戸開して乗りかご4内に乗り込み、かご内点検スイッチ12をオフ状態に切り替えると運転制御部3は乗りかご4の運転モードを通常運転モードに設定する。ただし運転制御部3は障害物第1検出器24や障害物第2検出器25からの制御信号を入力している場合や最下階の乗場ドア戸閉検出スイッチ22が開路している場合にはかご内点検スイッチ12の切り替え状態に関わらず乗りかご4の運転モードを点検運転モードに維持する。これによりピット19に作業員や工具などが残っていても安全性が保たれる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1,31…昇降路、2,32…主制御装置、3,33…運転制御部、4,34…乗りかご,5,35…シーブ、6,36…つり合いおもり、7,37…メインロープ、8,38…テールコード、11,41…かご内非常停止スイッチ、12,42…かご内点検スイッチ、13,43…かご内照明、14,44…かご内照明スイッチ、15,45…かごブザー、16,46…最下階乗場、17,47…最下階乗場釦、18,48…最下階乗場ドア、19,49…ピット、22,52…乗場ドア戸閉検出スイッチ、23…ピット点検スイッチ、24…障害物第1検出器、25…障害物第2検出器、51…ピット安全スイッチ。
Claims (8)
- 最下階乗場から操作可能なスイッチと、
呼び登録にしたがって乗りかごを昇降させる通常運転モードおよび前記呼び登録の有無に関わらず前記乗りかごを手動昇降させる点検運転モードの間で前記乗りかごの運転モードを前記スイッチが第1の状態にある場合に切り替える運転モード切り替え手段と、
前記運転モード切り替え手段により前記乗りかごの運転モードが点検運転モードに切り替えられ、前記スイッチが第2の状態になった場合に前記乗りかごを最下階以外の階床に位置させてかご位置を固定させる制御を行ない、この制御後に前記スイッチが前記第1の状態になった場合に前記乗りかごを最下階に移動させる制御を行なう制御手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ保守運転装置。 - ピット内における乗りかごの下方の障害物の有無を検出する第1の検出手段と、
前記ピット内におけるカウンタウェイトの下方の障害物の有無を検出する第2の検出手段とをさらに備え、
前記制御手段は、
障害物があると前記第1および第2の検出手段のいずれかが検出した場合に前記スイッチの切り替え状態に関わらず前記乗りかごを最下階に移動させない制御を行なう
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ保守運転装置。 - 前記制御手段は、
前記運転モード切り替え手段により前記乗りかごの運転モードが点検運転モードに切り替えられ、前記スイッチが第2の状態になり、かつ前記最下階乗場に設けられた乗場釦が押下された場合に前記乗りかごを最下階以外の階床に位置させてかご位置を固定させる制御を行ない、この制御後に前記スイッチが第1の状態になり、かつ前記最下階乗場に設けられた乗場釦が押下された場合に前記乗りかごを最下階に移動させる制御を行なう
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ保守運転装置。 - 前記制御手段は、
前記スイッチが前記第2の状態になった場合に前記最下階乗場に設けられた乗場釦を点灯させ、この点灯した乗場釦が押下された場合に前記乗りかごを最下階以外の階床に位置させてかご位置を固定させる制御を行ない、この制御後に前記スイッチが前記第1の状態になった場合に前記最下階乗場に設けられた乗場釦を点灯させ、この点灯した乗場釦が押下された場合に前記乗りかごを最下階に移動させる制御を行なう
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ保守運転装置。 - 前記制御手段は、
前記乗りかごの移動中に前記最下階乗場に設けられた乗場釦を点滅させ、この点滅した乗場釦が押下された際に前記乗りかごを停止させる制御を行なう
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ保守運転装置。 - 前記制御手段は、
前記運転モード切り替え手段により前記乗りかごの運転モードが点検運転モードに切り替えられ、前記スイッチが第2の状態になった場合に前記乗りかごを最下階以外の階床に位置させてかご位置を固定させる制御を行ない、前記スイッチが第1の状態である場合に前記運転モード切り替え手段による前記乗りかごの運転モードの通常運転モードへの切り替えを有効とする
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ保守運転装置。 - 最下階の乗場ドアの戸閉の有無を検出する戸閉検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、
前記運転モード切り替え手段により前記乗りかごの運転モードが点検運転モードに切り替えられ、前記スイッチが第2の状態になり、かつ前記戸閉検出手段が前記最下階の乗場ドアの戸閉を検出した場合に前記乗りかごを最下階以外の階床に位置させてかご位置を固定させる制御を行ない、この制御後に前記スイッチが第1の状態になり、かつ前記戸閉検出手段が前記最下階の乗場ドアの戸閉を検出した場合に前記乗りかごを最下階に移動させる制御を行なう
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ保守運転装置。 - 前記スイッチは昇降路内部の最下階の乗場ドア近傍に設けられることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ保守運転装置。
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