JP2010149989A - エレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】点検作業時における作業負荷の軽減及び安全性のさらなる向上を実現することが可能なエレベータを提供することである。
【解決手段】エレベータ10は、点検スイッチ22と、乗場呼び釦27と、点検札検知部30と、報知灯31と、制御装置60とを備え、制御装置60は、点検スイッチ22が操作により、運転モードを切り替えると共に、乗場呼び釦27による動作モードを変更するモード切り替えモジュール61と、点検札状態取得モジュール62と、操作パターン判断モジュール63と、乗場呼び釦27の操作信号と着床検知センサ29の検知信号とが同一のエレベータ乗場13から出力された信号であることを確認する着床判断モジュール64と、かごドア開閉装置19を作動させる開閉モジュール65と、かご12が存在するエレベータ乗場13の報知灯31を点灯させる報知灯作動モジュール66とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータに係り、特に通常運転モードと点検運転モードとを切り替える点検スイッチがエレベータかご内に設置されたエレベータに関する。
エレベータは、必要に応じて点検作業が行われ、その点検作業を実施する際には、乗客による乗場呼び釦の操作等によりエレベータかご(以下、かごとする)が自動昇降運転する通常運転モードから点検作業者が点検作業における特別な昇降運転を行うための点検運転モードに切り替えられる。通常運転モードから点検運転モードへの切り替えは、かご内に設置された点検スイッチを操作することにより行われる。したがって、点検作業者は、適当な階床にかごを停止させ、かご内に乗込んで点検スイッチを切り替えるが、点検運転モードに切り替えられた後では、自動的にかごドアは閉まらないので、かごドアを閉めるために屋上にある機械室まで行くことになる。つまり、点検運転モードにおけるかごドアの閉扉操作は、機械室又はかご内でのみ可能であって、例えば、主ロープの点検等かご外で点検作業を実施する場合には、機械室で閉扉操作を行う必要がある。なお、点検運転モードから通常運転モードに復旧する際には、かごを復旧階床まで手動運転して、かごドアを機械室にて開扉することになる。
本発明に関連する技術として、エレベータ乗場において、かごドアの開閉操作を実施することが可能な装置が特許文献1に開示されている。この装置は、地震の発生等による運転休止条件を満たしたことを検出する検出手段と、検出手段により運転休止条件を満たしたことが検出されたときに、エレベータの運転を休止する休止手段と、休止手段によりエレベータが休止状態となったときに、かごが休止している階の乗場釦に対して予め設定された所定操作がなされたか否かを判定する操作判定手段と、操作判定手段により所定操作がなされたと判定されたときに、かごドアの開閉を行うドア制御手段と、から構成されている。
特開2005−126155号公報
上記のように、エレベータの点検作業を実施する際に、点検作業者は、点検スイッチを切り替えて、かごドアを閉扉するために機械室まで行く必要があり不便である。また、機械室に行く際には乗客がかご内に乗り込むことを防止するために、かごドアの前に柵を立てるなどの安全対策を施すことが必要となる。
特許文献1の装置によれば、エレベータ乗場において、乗場釦に対して所定の操作を実行することによりかごドアの開閉が可能である。しかしながら、特許文献1の装置は、地震発生時等のエレベータの運転休止状態における制御を目的とした装置であるため、点検作業時に適した構成を備えていない。したがって、点検作業時における作業負荷の軽減や安全性の向上の観点から改良の余地がある。
本発明の目的は、点検作業時における作業負荷の軽減及び安全性のさらなる向上を実現することが可能なエレベータを提供することである。
本発明に係るエレベータは、エレベータかご内に設置され、通常運転モードと点検運転モードとを切り替える点検スイッチと、各階床のエレベータ乗場に設置され、通常運転モードにおいてエレベータかごの呼び登録を行うための乗場呼び釦と、点検スイッチの操作により、乗場呼び釦の操作による動作モードを変更する動作モード変更手段と、を備え、動作モード変更手段は、点検スイッチの操作により、運転モードが通常運転モードから点検運転モードに切り替えられたときには、乗場呼び釦の操作による動作モードを、エレベータかごの呼び登録を行う呼び登録モードからエレベータドアを開閉するドア開閉モードに変更することを特徴とする。
上記構成によれば、点検作業を実施するときに、エレベータ乗場において、エレベータドアの開閉を行うことができる。従って、主ロープの点検等かご外で点検作業を実施する場合に、エレベータドアの閉扉操作のために、機械室まで行く必要がなく、エレベータかご内の様子を見ながらエレベータドアの閉扉できるので、点検作業時における作業負荷を軽減できると共に、安全性を向上させることが可能である。また、動作モード変更手段によって、点検スイッチの操作により、乗場呼び釦の操作による動作モードが自動的に変更されるので、点検作業者にとって便利であり、点検運転モードから通常運転モードに復旧する際に、動作モードの復旧忘れが発生することがない。
また、動作モード変更手段により乗場呼び釦の操作による動作モードがドア開閉モードに変更され、且つ乗場呼び釦に対して所定の操作がなされたと判定されたときに、エレベータドアの開閉を許可する操作パターン判定手段を備えることが好ましい。
上記構成によれば、操作パターン判定手段は、乗場呼び釦に対して所定の操作、例えば、点検作業者のみが知っている暗号パターンの操作がなされたことを条件として、エレベータドアの開閉を許可するので、点検作業時に誤って乗客が乗場呼び釦を操作した場合であっても、エレベータドアの開閉を防止でき、安全性をさらに向上させることが可能になる。
また、点検札がエレベータ乗場の所定位置に設置されていることを検知する点検札検知部と、点検札検知部による検知がなされたときに、エレベータドアの開閉を許可する点検札設置状態判定手段と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、点検札設置状態判定手段は、点検札が所定位置に設置されていないときには、エレベータドアの開閉を許可しないので、点検札の設置忘れを防止することが可能になる。即ち、点検作業時において、点検札が所定位置に設置されていないときには、乗場呼び釦の操作がなされてもエレベータドアが開閉することがなく、点検札が所定位置に設置されていない状況での点検作業を防止することができる。
また、各階床のエレベータ乗場における所定位置にエレベータかごが着床したことを検知する着床検知センサと、乗場呼び釦と並べて設置され、エレベータかごがエレベータ乗場における所定位置に着床していることを表示する報知灯と、動作モード変更手段により乗場呼び釦の操作による動作モードがドア開閉モードに変更され、且つ着床検知センサによりエレベータかごが所定位置に着床していることが検知されたときに、着床検知センサの検知情報に対応する階床の報知灯を作動させる報知灯作動手段と、を備えることを特徴とすることが好ましい。
上記構成によれば、報知灯の着床表示によって、点検運転モードから通常運転モードに復旧する際に、復旧対象のエレベータかごが存在する位置をエレベータ乗場で確認することが可能になる。上記構成は、復旧対象のエレベータかごの位置を特定し難いケース、例えば、乗場インジケータが設置されていない高層エレベータや複数台が併設されたエレベータにおいて特に有効である。
また、主電源遮断時にドア開閉モードを機能させるために作動する装置に対して電力を供給する蓄電装置を備えることが好ましい。
上記構成によれば、点検作業時に主電源を遮断した場合においても、ドア開閉モードを機能させることができる。
本発明に係るエレベータによれば、点検作業時における作業負荷の軽減及び安全性のさらなる向上を実現することが可能になる。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。図1は、本発明に係る実施の形態におけるエレベータ10の概略構成を示す図であり、図2は、図1に示すエレベータ10のエレベータ乗場13の様子を示す図である。なお、以下では、エレベータ10は、上部機械室14を有するロープ式のエレベータとして説明するが、エレベータ10は、機械室レスエレベータや油圧式エレベータとすることもできる。
図1に示すように、エレベータ10は、昇降路11内において、エレベータかご12(以下、かご12とする)が各階床に設置されたエレベータ乗場13の間を昇降する昇降装置であって、特に、点検作業時における作業負荷の軽減及び安全性の向上を実現する機能を有する。エレベータ10は、大別すると、機械的要素である機構部50と、機構部50の動作を制御する制御装置60とで構成されている。
機構部50の昇降路11は、建造物内等に鉛直方向に貫通して設けられたかご12の昇降通路である。昇降路11の最下部には、図示しないピットが設けられ、昇降路の上部には、上部機械室14が設けられる。
上部機械室14は、昇降路11の上部、例えば、エレベータ10が設置される建造物の屋上に設けられた部屋であって、室内には、かご12を昇降させる巻上げ機15や制御装置60が設置されている。巻上げ機15のシーブには、一端がかご12の上部、他端がカウンターウエイト16に連結された主ロープ17が巻きかけられており、巻上げ機15を駆動することにより主ロープ17が巻上げられ又は送り出されて、かご12が昇降路11内をガイドレールに沿って昇降することになる。なお、上部機械室14には、点検作業時等にかご12を手動運転するための図示しないポータブルスイッチが設置され、また、かご12の位置情報等を表示する図示しない表示部も設置されている。
着床検知センサ29は、昇降路11内に設けられ、かご12がエレベータ乗場13における所定位置に着床したことを検出する機能を有する。エレベータ10には、このような着床検知センサ29が設置されているので、かご12の床面とエレベータ乗場13の床面とを一致させて停止することが可能になる。着床検知センサ29としては、例えば、光学式センサや近接センサを使用することができる。具体的には、磁気検知方式の近接センサを適用することができ、図1に示すように、各階床の適切な着床位置に対応する昇降路11内の適切な箇所に鉄板等のベーン29bを設置し、そのベーン29bを検出する磁気方式の検出器29aをかご12に設置した構造の着床検知センサ29とすることができる。
かご12は、上部機械室14に設置された巻上げ機15を駆動することにより昇降路11内を昇降する乗りかごであって、乗客が乗り込むことのできる室内スペースを有している。かご12には、昇降運転中は閉扉し、かご12がエレベータ乗場13に着床したときに開扉するかごドア18、及びかごドア18を開閉するかごドア開閉装置19が設置されている。また、かご12の室内壁面には、かご12の行き先階を指定する行き先階釦20やかごドア18の開閉釦21、後述する点検スイッチ22等を有するかご端末装置であるかご内操作盤23が設置されている。かご内操作盤23は、制御装置60と接続されており、行き先階釦20等を操作すると操作信号が制御装置60に伝達されるようになっている。
かごドア開閉装置19は、上記のように、かごドア18を開閉する機能を有する。かご12に設置されるかごドア18は、かご12がエレベータ乗場13に着床したときに、かごドア開閉装置19によって、エレベータ乗場13に設置される乗場ドア24と共に開閉される。ドア開閉装置19により開閉されるかごドア18の上部には図示しないドア連結カムと、レールと、レール上に載った2つのローラとが設けられている。そして、ドア開閉装置19の図示しないクランクアームが、ドア連結カムに接続されて、図示しないレール上をかごドア18がスライドすることになる。また、乗場ドア24には、図示しない連結ローラが設置され、かごドア18のドア連結カムが連結ローラに係合することにより追従した開閉を可能にしている。
かご内操作盤内23に設置される点検スイッチ22は、エレベータ10の運転モードを切り替えるためのスイッチであって、点検スイッチ22の操作によって通常運転モードと点検運転モードとを選択することができる。さらに、点検スイッチ22は、後述する乗場呼び釦27の操作による動作モードを変更するスイッチとしても機能する。ここで、通常運転モードとは、乗客による乗場呼び釦27の操作等によりかご12が自動昇降運転する運転モードである。一方、点検運転モードは、点検作業者が点検作業における特別な昇降運転を行うための運転モードである。点検運転モードでは、例えば、点検作業に適した低速運転や手動運転が可能であって、後述の乗場呼び釦22によるかご呼び登録は機能しない。なお、以下では、点検スイッチ22をON操作すると、通常運転モードから点検運転モードに切り替わるものとして説明する。
エレベータ乗場13は、各階床に設けられたかご12の乗降口である。詳しくは、図2に示すように、エレベータ乗場13には、かごドア18に追従して開閉する乗場ドア24、乗場ドア24の周囲に設けられた三方枠25、かご12の到着等を表示するインジケータ26、及び乗場呼び釦27等の乗場端末装置28が設置されている。乗場端末装置28は、かご内操作盤23と同様に、制御装置60と接続された端末装置である。乗場端末装置28としては、乗場呼び釦27の他に、点検札検知部30と報知灯31とを備える。
乗場呼び釦27は、制御装置60の制御の下で、その機能が変更される端末装置である。具体的には、通常運転モードにおいて、乗場呼び釦27は、かご12の呼び登録を行うための釦として機能する。一方、点検運転モードにおいて、乗場呼び釦27は、かごドア18の開閉を行うための釦として機能する。一般的なエレベータは、前者の機能のみを有するので、エレベータ10は、乗場呼び釦27が後者の機能を有する点で一般的なエレベータと大きく異なっている。なお、乗場呼び釦27は、最下階又は最上階以外の各階床においては、通常、UP及びDOWNの2つの釦から構成されている。
点検札検知部30は、点検札32が所定位置に設置されていることを検知する機能を有する。点検札検知部30としては、点検札32が三方枠25上部に設置されていることが検知できるものであれば、特に制限されることなく、種々のセンサ等を適用することができる。一般的に、点検札32は、磁石によって三方枠25に設置される金属製の札であるため、点検札検知部30は、磁気検出式の近接センサであって、点検札32が設置される三方枠25の上部に設置されることが好ましい。
報知灯31は、点検作業時において、かご12の位置を表示する表示灯であって、点検運転モードから通常運転モードに復旧する際に、復旧対象のかご12が存在する位置をエレベータ乗場13で確認することを可能とするものである。この報知灯31は、点検作業者が確認し易い位置に設置されることが好ましいので、図2に示すように、乗場呼び釦27と並べて設置することができる。
なお、機構部50には、図示しない主電源の遮断時において、少なくとも後述のドア開閉モードを機能させるために作動する装置であるかごドア開閉装置19、乗場呼び釦27、及び制御装置60に対して電力を供給する図示しないコンデンサ等の蓄電装置を備えることができる。このような蓄電装置を備えていれば、点検作業時において主電源を切断した場合であっても、ドア開閉モードを機能させることが可能になる。
制御装置60は、上記のように、機構部50を構成する各要素の動作を統一的に制御する装置であって、例えば、巻上げ機15に指令を与えてかご12の自動昇降運転を制御し、あるいは、かごドア開閉装置19に指令を与えてかごドア18の開閉を制御する機能を有する。さらに、制御装置60は、点検作業時における作業負荷の軽減及び安全性の向上を実現するために、モード切り替えモジュール61と、点検札状態取得モジュール62と、操作パターン判断モジュール63と、着床判断モジュール64と、開閉モジュール65と、報知灯作動モジュール66とを有する。
なお、制御装置60は、CPUと、上記各モジュールの機能を実行する際に使用される制御パラメータ等の入力に用いられる入力装置と、入力した制御パラメータ、制御プログラムなどを記憶する記録装置と、入出力ポートなどを備える装置であって、コンピュータによって構成することができる。各機能は、ソフトウェアを実行することで実現でき、具体的には、対応するエレベータ制御プログラム中の作業点検時制御パートを実行することにより実現できる。
モード切り替えモジュール61は、点検スイッチ22が操作されたことを検出して、1つの操作に基いて、エレベータの運転モードを通常運転モードと点検運転モードとの間で切り替えると共に、乗場呼び釦27による動作モードを呼び登録モードとドア開閉モードとの間で切り替える機能を有する。例えば、モード切り替えモジュール61は、点検スイッチ22がON操作されたときには、運転モードを、通常運転モードから点検運転モードに切り替えると共に、乗場呼び釦27の操作による動作モードを、かご呼び登録を行う呼び登録モードからかごドア18を開閉するドア開閉モードに変更する。一方、点検スイッチ22がOFF操作されたときには、運転モードを、点検運転モードから通常運転モードに切り替えると共に、乗場呼び釦27の操作による動作モードを、ドア開閉モードから呼び登録モードに変更する。
点検札状態取得モジュール62は、モード切り替えモジュール61により点検運転モードに切り替えられることで起動され、各エレベータ乗場13の点検札検知部30から検知信号が出力されているか否かを判定する機能を有する。具体的には、点検札状態取得モジュール62が、全階床の点検札検知部30から検知信号が出力されていると判定したときには、開閉モジュール65に対して、第1開閉許可信号を出力する。
操作パターン判断モジュール63は、モード切り替えモジュール61により点検運転モードに切り替えられることで起動され、乗場呼び釦27に対してなされた操作が予め設定された操作パターンと一致するか否かを判定する機能を有する。具体的には、操作パターン判断モジュール63が、実行された操作パターンと予め設定された操作パターンとが一致すると判定したときには、開閉モジュール65に対して、第2開閉許可信号を出力する。なお、所定の操作としては、例えば、長押し操作やUP釦とDOWN釦を交互に押す操作等、乗客による通常の乗場呼び釦27の操作と明確に区別できる操作パターンに設定することができる。
着床判断モジュール64は、点検運転モードにおいて、乗場呼び釦27の操作がなされたときに、乗場呼び釦27の操作信号と着床検知センサ29の検知信号とを認識して、乗場呼び釦27の操作信号と着床検知センサ29による検知信号とが同一のエレベータ乗場13から出力された信号であるか否かを判定する機能を有する。着床判断モジュール64が、乗場呼び釦27の操作信号と着床検知センサ29の検知信号とが同一のエレベータ乗場13から出力された信号であると判定したときには、開閉モジュール65に対して、第3開閉許可信号を出力する。
開閉モジュール65は、かごドア開閉装置19を作動させる機能を有する。具体的に、開閉モジュール65は、かごドア18が開扉状態であるときには、上記の第1〜第3開閉許可信号を取得することを条件として、かごドア開閉装置19に対して閉扉指令を出力する。一方、かごドア18が閉扉状態であるときには、第2及び第3開閉許可信号を取得することを条件として、かごドア開閉装置19に対して開扉指令を出力する。なお、開閉モジュール65は、かごドア18が閉扉状態であるときにおいても、点検札状態取得モジュール62からの第1開閉許可信号の取得を開扉指令の出力条件に設定することもできる。
報知灯作動モジュール66は、かご12が存在するエレベータ乗場13に設置された報知灯31を点灯させる機能を有する。報知灯31の点灯によって、点検運転モードから通常運転モードに復旧する際に、復旧対象のかご12が存在する位置をエレベータ乗場13で確認することが可能になる。具体的に、報知灯作動モジュール66は、モード切り替えモジュール61によって点検運転モードに切り替えられたときに起動され、着床検知センサ29によりかご12が所定位置に着床していることが検知されたときに、着床検知センサ29の検知情報に対応する階床の報知灯31に対して点灯指令を出力する。なお、報知灯作動モジュール66は、かごドア18が閉扉しているときにのみ報知灯31を点灯させることが好ましい。
上記構成のエレベータ10の作用、特に制御装置60の機能について、図3及び図4を用いて以下説明する。なお、図3は、エレベータ10のかご12の外部における点検作業を開始する際に関する制御手順を示すフローチャートである。図4は、エレベータ10のかご12の外部における点検作業を終了する際に関する制御手順を示すフローチャートである。
エレベータ10の点検作業を実施する際に、点検作業者は、各エレベータ乗場13に点検札32を設置する。そして、適当な階床のエレベータ乗場13において、かご内操作盤23に設置された点検スイッチ22をON操作する。
まず初めに、点検スイッチ22がON操作されたか否かを判定する(S10)。そして、点検スイッチ22がON操作されたと判定された場合には、エレベータ10の運転モードを点検運転モードに切り替えると共に、乗場呼び釦22の操作による動作モードがかごドア18を開閉するドア開閉モードに変更される(S11)。S10及びS11の手順は、モード切り替えモジュール61の機能によって実行される。
次に、ドア開閉モードに切り替えられると同時に点検札検知部30が起動され、点検札32が各エレベータ乗場13に設置されているか否かを判定する(S12)。この手順は、点検札状態取得モジュール62の機能によって実行される。点検札32が設置されていないと判定された場合には、乗場呼び釦27の操作によるかごドア18の閉扉は許可されないので、点検作業者は、点検札32が設置されていないことに気付いて点検札32の設置を行う。点検札状態取得モジュール62により、点検札32が各エレベータ乗場13に設置されていると判定された場合には、開閉モジュール65に対して第1開閉許可信号が出力される。
S12において、各エレベータ乗場13に点検札32が設置されていると判定されたときには、乗場呼び釦27に対して実行された操作パターンが予め登録されている操作パターンが一致するか否かを判定する(S13)。この手順は、操作パターン判断モジュール63の機能によって実行される。操作パターン判断モジュール63により、両パターンが一致すると判定された場合には、開閉モジュール65に対して第2開閉許可信号が出力される。一方、一致しないと判定された場合には、第2開閉許可信号は出力されず、乗場呼び釦27の操作によるかごドア18の閉扉は許可されない。
S13において、乗場呼び釦27に対して実行された操作パターンが予め登録されている操作パターンが一致すると判定されたときには、乗場呼び釦27の操作信号と着床検知センサ29の検知信号とが同一のエレベータ乗場13から出力されているか否かを判定する(S14)。この手順は、着床判断モジュール64の機能によって実行される。着床判断モジュール64により、乗場呼び釦27の操作信号と着床検知センサ29の検知信号とが同一のエレベータ乗場13から出力されていると判定されたときには、開閉モジュール65に対して第3開閉許可信号が出力される。
S14において、乗場呼び釦27の操作信号と着床検知センサ29の検知信号とが同一のエレベータ乗場13から出力されていると判定されたときには、かごドア18を閉扉する(S15)。そして、点検作業者は、かご12を離れてかご12外における点検作業を実施することができる。この手順は、開閉モジュール65の機能によって実行され、開閉モジュール65は、第1〜第3開閉許可信号の全てを取得したことを条件として、ドア開閉装置19に対して、閉扉指令を出力している。
目的とする点検作業が終了して、点検運転モードから通常運転モードに復旧するときの制御手順について、図4を用いて以下説明する。まず初めに、点検作業者は、上部機械室14において、図示しないポータブルスイッチを操作して、復旧を実行するエレベータ乗場13までかご12を手動運転する。
復旧を実行するエレベータ乗場13において、適切な位置に着床したか否かは着床検知センサ29により検知され、図示しない表示モニタにかご12の着床情報が表示される。点検作業者は、その着床情報を確認して、復旧を実行するエレベータ乗場13に向かう。一方、着床検知センサ29による検知がなされない場合は、かご12の位置が適切な着床位置とずれているので、点検作業者は、かご12の位置が着床検知センサ29によって検知される位置と合うように再度手動運転して位置調整を行う。
着床検知センサ29による検知がなされたときには、対応するエレベータ乗場13の報知灯31が点灯する(S20)。したがって、乗場インジケータが設置されていない等、かご12の位置を特定し難いケースであっても、かご12が存在する位置をエレベータ乗場で確認することが可能になる。この手順は、報知灯作動モジュール66の機能によって実行される。
点検査業者は、報知灯31の点灯を確認してから、乗場呼び釦27に対して所定の操作パターンを実行する。そして、乗場呼び釦27に対して実行された操作パターンが予め登録されている操作パターンが一致するか否かを判定する(S21)。この手順は、S13と同様に、操作パターン判断モジュール63の機能によって実行される。
S21において、両パターンが一致すると判定されたときには、乗場呼び釦27の操作信号が出力されたエレベータ乗場13と着床検知センサ29の検知信号出力されたエレベータ乗場13とが同一であるか否かを判定し(S22)、両信号の出力先が同一であると判定されたときには、かごドア18を開扉する(S23)。S22の手順は、着床判断モジュール64の機能によって実行され、S23の手順は、開閉モジュール65の機能によって実行される。
かごドア18が開扉されると、点検作業者は、かご12内に乗り込み、点検スイッチ22をOFF操作する。点検スイッチ22がOFF操作されたことが確認された場合には(S24)、エレベータ10の運転モードを通常運転モードに変更すると共に、乗場呼び釦22の操作による動作モードが呼び登録モードに変更され(S25)、一連の復旧操作が終了する。S24及びS25の手順は、モード切り替えモジュール61の機能によって実行される。
以上のように、エレベータ10は、かご内操作盤23内に設置された点検スイッチ22と、乗場端末装置28である乗場呼び釦27と、点検札検知部30と、報知灯31と、制御装置60とを備える。そして、制御装置60は、点検スイッチ22が操作により、運転モードを切り替えると共に、乗場呼び釦27による動作モードを呼び登録モードとドア開閉モードとの間でモード切り替えモジュール61と、各エレベータ乗場13の点検札検知部30から検知信号が出力されているか否かを判定する点検札状態取得モジュール62と、乗場呼び釦27に対してなされた操作が予め設定された操作パターンと一致するか否かを判定する操作パターン判断モジュール63と、乗場呼び釦27の操作信号と着床検知センサ29による検知信号とが同一のエレベータ乗場13から出力された信号であるか否かを判定する着床判断モジュール64と、かごドア開閉装置19を作動させる開閉モジュール65と、かご12が存在するエレベータ乗場13に設置された報知灯31を点灯させる報知灯作動モジュール66とを有する。したがって、点検作業を実施するときに、エレベータ乗場13において、かごドア18の開閉を行うことができる等、点検作業時における作業負荷を軽減できると共に、安全性を向上させることが可能である。
なお、上記において、エレベータ10は、点検札検知部30及び報知灯31を備え、制御装置60は、点検札検知部30、操作パターン判断モジュール63、及び報知灯作動モジュール66を有するものとして説明したが、これらの一部ないし全部を備えない構成とすることもできる。
なお、点検札状態取得モジュール62は、モード切り替えモジュール61により点検運転モードに切り替えられることで起動されるものとして説明したが、点検スイッチ22の切り替え操作と連動して起動され、点検札状態取得モジュール62による判定結果をモード切り替えモジュール61によるドア開閉モードへの変更許可条件とすることもできる。また、着床判断モジュール64による乗場呼び釦27の操作信号と着床検知センサ29の検知信号とが同一のエレベータ乗場13から出力された信号であるか否かの判定は、操作パターン判断モジュール63による操作パターンの判定に先立って実行することもできる。
本発明に係る実施の形態におけるエレベータの概略構成を示す図である。 図1に示すエレベータのエレベータ乗場の様子を示す図である。 図1に示すエレベータのかご外部における点検作業を開始する際に関する制御手順を示すフローチャートである。 図1に示すエレベータのかご外部における点検作業を終了する際に関する制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 エレベータ、11 昇降路、12 エレベータかご、13 エレベータ乗場、14 上部機械室、15 巻き上げ機、16カウンターウエイト、17 主ロープ、18 かごドア、19 かごドア開閉装置、20 行き先階釦、21 ドア開閉釦、22 点検スイッチ、23 かご内操作盤、24 乗場ドア、25 三方枠、26 乗場インジケータ、27 乗場呼び釦、28 乗場端末装置、29 着床検知センサ、29a 検出器、29b ベーン、30 点検札検知部、31 報知灯、32 点検札、50 機構部、60 制御装置、61 モード切り替えモジュール、62 点検札状態取得モジュール、63 操作パターン判断モジュール、64 着床判断モジュール、65 開閉モジュール、66 報知灯作動モジュール。

Claims (5)

  1. エレベータかご内に設置され、通常運転モードと点検運転モードとを切り替える点検スイッチと、
    各階床のエレベータ乗場に設置され、通常運転モードにおいてエレベータかごの呼び登録を行うための乗場呼び釦と、
    点検スイッチの操作により、乗場呼び釦の操作による動作モードを変更する動作モード変更手段と、
    を備え、
    動作モード変更手段は、
    点検スイッチの操作により、運転モードが通常運転モードから点検運転モードに切り替えられたときには、乗場呼び釦の操作による動作モードを、エレベータかごの呼び登録を行う呼び登録モードからエレベータドアを開閉するドア開閉モードに変更することを特徴とするエレベータ。
  2. 請求項1に記載のエレベータにおいて、
    動作モード変更手段により乗場呼び釦の操作による動作モードがドア開閉モードに変更され、且つ乗場呼び釦に対して所定の操作がなされたと判定されたときに、エレベータドアの開閉を許可する操作パターン判定手段を備えることを特徴とするエレベータ。
  3. 請求項1に記載のエレベータにおいて、
    点検札がエレベータ乗場の所定位置に設置されていることを検知する点検札検知部と、
    点検札検知部による検知がなされたときに、エレベータドアの開閉を許可する点検札設置状態判定手段と、
    を備えることを特徴とするエレベータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載のエレベータにおいて、
    各階床のエレベータ乗場における所定位置にエレベータかごが着床したことを検知する着床検知センサと、
    乗場呼び釦と並べて設置され、エレベータかごがエレベータ乗場における所定位置に着床していることを表示する報知灯と、
    動作モード変更手段により乗場呼び釦の操作による動作モードがドア開閉モードに変更され、且つ着床検知センサによりエレベータかごが所定位置に着床していることが検知されたときに、着床検知センサの検知情報に対応する階床の報知灯を作動させる報知灯作動手段と、
    を備えることを特徴とするエレベータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載のエレベータにおいて、
    主電源遮断時にドア開閉モードを機能させるために作動する装置に対して電力を供給する蓄電装置を備えることを特徴とするエレベータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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