JP2007040829A - 短絡検査装置および短絡検査方法 - Google Patents

短絡検査装置および短絡検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007040829A
JP2007040829A JP2005225473A JP2005225473A JP2007040829A JP 2007040829 A JP2007040829 A JP 2007040829A JP 2005225473 A JP2005225473 A JP 2005225473A JP 2005225473 A JP2005225473 A JP 2005225473A JP 2007040829 A JP2007040829 A JP 2007040829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
probe
current
short
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005225473A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4629531B2 (ja
Inventor
Goro Takeuchi
悟朗 竹内
Yoshinori Sato
義典 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2005225473A priority Critical patent/JP4629531B2/ja
Publication of JP2007040829A publication Critical patent/JP2007040829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4629531B2 publication Critical patent/JP4629531B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

【課題】一対の枝配線間の短絡を確実に検出する。
【解決手段】幹配線Mの所定区間S1の両側から並列に延在するように一対の枝配線P1,P2が形成されている回路基板100を検査可能に構成され、電流供給部10が、枝配線P1にプローブ12を接触させた接点Aと、接点Aよりも幹配線M側において枝配線P1にプローブ13を接触させた接点Bとの間に電流Iを供給し、磁気センサ30が、幹配線Mの所定区間S1に対向させて配置されると共に、電流供給部10によって電流Iが供給されている状態において、幹配線Mに流れる電流Iyを検出して検査信号Siを出力し、制御部40が、検出信号Siに基づいて幹配線Mに電流Iyが流れているときには一対の枝配線P1,P2間に短絡があると判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、回路基板に形成された幹配線の所定区間の両側から並列に延在する一対の枝配線間における短絡の有無を検査する短絡検査装置および短絡検査方法に関するものである。
この種の短絡検査装置として、特開2001−215252号公報に開示された回路基板の短絡検査装置が知られている。この短絡検査装置では、回路基板に布設された一対の平行な回路パターン線の一方に1つにコンタクトピンを接触させ、かつ他方の回路パターン線に他の1つのコンタクトピンを接触させ、その状態で検査信号を印加する。この場合、この回路基板では、一対の回路パターン線が基板の外周側において外周パターン線に接続されているため、一方の回路パターン線に印加された検査信号は外周パターン線を介して他方の回路パターン線に供給される。また、この短絡検査装置では、外周パターン線付近に設けられたセンサが、外周パターン線を電流が流れることに起因して誘起する磁束密度を検出する。
また、この短絡検査装置では、一対の回路パターン線の間に短絡が存在していない正常な回路基板上の一対の回路パターン線に検査信号を印加したときの外周パターン線付近の磁束密度が予め測定されて、この値が基準値としてメモリに記憶されている。したがって、この短絡検査装置では、検査対象の回路基板について、検査信号を印加して外周パターン線付近の磁束密度を検出し、コンピュータが、検査対象の回路基板で検出された磁束密度の値とメモリに記憶されている基準値とを比較する。その際に、コンピュータは、その値が基準値よりも減少しているときには一対の回路パターン線の間に短絡があると判定し、これにより、検査対象の回路基板における短絡の有無が検査される。
特開2001−215252号公報(第6−12頁、第12−14図)
ところが、上記の回路基板の短絡検査装置には、以下の問題点がある。すなわち、この回路基板の短絡検査装置では、原理的に、一方の回路パターン線に1つにコンタクトピンを接触させ、かつ他方の回路パターン線に他の1つのコンタクトピンを接触させた状態で検査信号を印加するため、短絡の有無に拘わらず外周パターン線付近には、検査信号に基づく電流が常に流れている。このため、この短絡検査装置では、例えば短絡の位置やその抵抗値によっては外周パターン線付近における磁束密度の値がそれほど減少しないことがあり、このときには、短絡が存在するにも拘わらず、短絡が存在しないと誤判定されてしまう。また、通常の回路基板における回路パターン線の抵抗値にはバラツキがある。このため、この短絡検査装置では、抵抗値の高い回路パターン線に検査信号を印加したときには、外周パターン線付近における磁束密度が減少することがあり、このようなときには、短絡が存在しないにも拘わらず、短絡が存在すると誤判定されてしまう。したがって、この短絡検査装置には、短絡の位置やその抵抗値などによっては、短絡の有無を確実に判定できないことがあるという問題点が存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、一対の枝配線間の短絡を確実に検出し得る短絡検査装置および短絡検査方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の短絡検査装置は、幹配線の所定区間の両側から並列に延在するように一対の枝配線が形成されている回路基板を検査可能に構成された短絡検査装置であって、前記一対の枝配線のうちの一方の枝配線に第1のプローブを接触させた第1の接点と、当該第1の接点よりも前記幹配線側において当該一方の枝配線に第2のプローブを接触させた第2の接点との間に電流を供給する電流供給部と、前記一対の枝配線の各々における前記第2の接点よりも前記幹配線側の区間、および前記幹配線の前記所定区間のいずれかに対向させて配置されると共に、前記電流供給部によって前記電流が供給されている状態において、その配置位置に対向する配線に流れる電流を検出して検査信号を出力する磁気センサと、前記検出信号に基づいて前記配線に電流が流れているときには前記一対の枝配線間に短絡があると判定する判定部とを備えて構成されている。なお、本明細書において「接点」とは、プローブと枝配線とが電気的に接続された点をいう。したがって、必ずしも物理的に接触している必要はなく、プローブと枝配線とを容量結合で接続することによって電気的に接続された点も本明細書における「接点」に相当する。
請求項2記載の短絡検査装置は、請求項1記載の短絡検査装置において、前記一方の枝配線に接触させた状態で前記第2のプローブを移動させる駆動部と、前記第2のプローブが移動させられたときに前記配線に電流が流れ始めた時点、および当該電流が流れなくなった時点のいずれかの時点における当該第2のプローブの接触位置に基づいて前記一対の枝配線間における短絡位置を特定する特定部とを備えている。
請求項3記載の短絡検査装置は、請求項2記載の短絡検査装置において、前記駆動部は、前記第2のプローブの移動前の状態において前記配線に電流が流れているときには当該第2のプローブを前記第1のプローブに近づけ、前記特定部は、当該配線に前記電流が流れなくなった時点における前記第2のプローブの接触位置に基づいて前記一対の枝配線間における短絡位置を特定する。
請求項4記載の短絡検査装置は、請求項2記載の短絡検査装置において、前記駆動部は、前記第2のプローブの移動前の状態において前記配線に電流が流れていないときには当該第2のプローブを前記第1のプローブから遠ざけ、前記特定部は、当該配線に前記電流が流れ始めた時点における前記第2のプローブの接触位置に基づいて前記一対の枝配線間における短絡位置を特定する。
請求項5記載の短絡検査装置は、請求項1から4のいずれかに記載の短絡検査装置において、前記磁気センサが、前記幹配線における前記所定区間に対向させて配置される。
請求項6記載の短絡検査方法は、幹配線の所定区間の両側から並列に延在するように一対の枝配線が形成されている回路基板を検査する短絡検査方法であって、前記一対の枝配線のうちの一方の枝配線に第1のプローブを接触させた第1の接点と、当該第1の接点よりも前記幹配線側において当該一方の枝配線に第2のプローブを接触させた第2の接点との間に電流を供給し、前記一対の枝配線の各々における前記第2の接点よりも前記幹配線側の区間、および前記幹配線の前記所定区間のいずれかの区間に流れる電流を検出し、前記配線に電流が流れているときには前記一対の枝配線間に短絡があると判定する。
請求項1記載の短絡検査装置および請求項6記載の短絡検査方法によれば、磁気センサの配置位置に対向する配線に電流が流れているときには必ず短絡が存在し、その配線に電流が流れていないときには必ず短絡が発生していないため、検出信号に基づいて電流が流れているときには枝配線間に短絡が存在すると判定することにより、枝配線間の短絡を確実に検出することができる。
また、請求項2記載の短絡検査装置によれば、配線に電流が流れ始めた時点、および当該電流が流れなくなった時点のいずれかの時点における当該第2のプローブの接触位置に基づいて枝配線間における短絡を特定することにより、短絡位置を確実に特定することができる。
また、請求項3記載の短絡検査装置によれば、駆動部が第2のプローブの移動前の状態において配線に電流が流れているときには第2のプローブを第1のプローブに近づけ、特定部が配線に電流が流れなくなった時点における第2のプローブの接触位置に基づいて一対の枝配線間における短絡位置を特定することにより、枝配線間における短絡の有無自体を第2のプローブの移動前の状態において予め判定することができると共に、短絡が存在するときにはその短絡箇所の位置を確実に特定することができる。したがって、第2のプローブの移動前の状態において枝配線間に短絡が発生していないと判定したときには、その後の第2のプローブの移動処理や短絡箇所の特定処理を不要とすることができるため、その分、検査を迅速に行うことができる。
また、請求項4記載の短絡検査装置によれば、駆動部が第2のプローブの移動前の状態において配線に電流が流れていないときには第2のプローブを第1のプローブから遠ざけ、特定部が配線に電流が流れ始めた時点における第2のプローブの接触位置に基づいて一対の枝配線間における短絡位置を特定することにより、短絡の有無を第2のプローブの移動前の状態において予め判定しない構成においても、短絡箇所の位置を確実に特定することができる。
また、請求項5記載の短絡検査装置によれば、幹配線における所定区間に磁気センサを対向させて配置したことにより、枝配線よりも比較的幅広に形成される幹配線を電流が流れることに起因して誘起する磁束のみを正確に検出して検出信号を出力することができるため、短絡の有無を正確に判定することができる。
以下、本発明に係る短絡検査装置および短絡検査方法の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、短絡検査装置1の構成について、図面を参照して説明する。
短絡検査装置1は、図1に示すように、電流供給部10、駆動部20、磁気センサ30、制御部40、操作部50および表示部60を備えて構成されている。また、短絡検査装置1は、幹配線Mの所定区間S1の両側から並列に延在するように一対の枝配線P1,P2が形成されている検査対象の回路基板100を検査するのに用いられる。なお、図1,2,5〜7では、本発明についての理解を容易とするために、回路基板100における各部の寸法が必ずしも厳密に記載されていない。例えば幹配線Mの太さに対する枝配線P1,P2の太さの比を誇張して小さくした状態(枝配線P1,P2を太くした状態)や、幹配線M等の太さに対する短絡箇所Scの太さの比を誇張して小さくした状態(短絡箇所Scを太くした状態)を図示している。
電流供給部10は、電流源11と、一対のプローブ12(本発明における第1のプローブ)およびプローブ13(本発明における第2のプローブ)とを備えて構成されている。電流源11は、例えば直流電流I(以下、単に「電流I」ともいう)をプローブ12,13間に供給する。各プローブ12,13は、枝配線P1,P2のうちの一方(例えば枝配線P1)における所定の位置に接触させられる。具体的には、プローブ12は、枝配線P1において幹配線Mとは反対側の端部付近の位置に接触させられる。以下、この接触させられた位置を接点A(本発明における第1接点)ともいう。一方、プローブ13は、枝配線P1における接点Aよりも幹配線M側の端部付近の位置に接触させられる。以下、この接触させられた位置を接点B(本発明における第2接点)ともいう。したがって、電流供給部10は、プローブ12が接触させられている接点Aと、プローブ13が接触させられている接点Bとの間に形成される電流経路Xに電流Iを供給する。
駆動部20は、各プローブ12,13が取り付けられたアーム(図示せず)を上下動させて回路基板100に対して各プローブ12,13を接離動させると共に、アームの各々を回路基板100上で前後左右方向に移動させることによって各プローブ12,13を位置決め可能に構成されている。例えば、駆動部20は、幹配線M側に配置させられているプローブ13を枝配線P1に接触させた状態で移動させる。
磁気センサ30は、一対の枝配線P1,P2に挟まれた幹配線Mの所定区間S1に対向させられた状態で配置される。この場合、磁気センサ30は、電流供給部10によって電流Iが供給されている状態において、配置位置に対向する幹配線Mに電流Iy(図1,2参照)が流れることに起因して誘起する磁束密度を検出して検出信号Siを制御部40に出力する(図1参照)。また、この磁気センサ30は、幹配線Mを電流Iyが流れることに起因して誘起する磁束密度のみを検出する必要があるため、比較的狭い範囲の磁界を検出するために必要十分な空間的な分解能を有している。なお、磁気センサ30には、例えば、ホール素子、フラックスゲートセンサ、コイル、MRセンサ、AMRセンサおよびGMRセンサ等を用いることができる。
制御部40は、操作部50による指示信号に従って駆動部20および表示部60を制御する。また、制御部40は、本発明における判定部として機能し、磁気センサ30から出力された検出信号Siに基づいて電流Iyが幹配線Mを流れているときには枝配線P1,P2間に短絡があると判定すると共に、判定結果を表示部60に表示させる。また、制御部40は、本発明における特定部として機能し、図2に示すように枝配線P1,P2間に短絡箇所Scがあるときには、プローブ13を移動させることによって枝配線P1,P2間における短絡箇所Scの位置を特定して、特定した短絡箇所Scの位置を表示部60に表示させる。
操作部50は、作業者によって操作された操作内容に応じた指示信号を制御部40に出力する。表示部60は、例えば、液晶パネルなどで構成されたディスプレイ装置や、プリンタ装置で構成されている。また、表示部60は、制御部40の制御に従い、短絡箇所Scの有無の表示や、短絡箇所Scの位置の表示を実行する。
次に、短絡検査装置1を用いた回路基板100の短絡検査方法について、図面を参照して説明する。
回路基板100の短絡を検査する際には、作業者は、操作部50を操作して図3に示す短絡検査処理70を制御部40に実行させる。この短絡検査処理70では、制御部40は、まず、駆動部20を制御してプローブ12,13を枝配線P1上に配置すると共に(ステップ71)、枝配線P1に接触させる。次いで、電流供給部10が、枝配線P1における各接点A,B間への電流Iの供給を開始する(ステップ72)。この際に、磁気センサ30が、幹配線Mに流れる電流Iyを検出して(ステップ73)、例えば電流Iyの電流値に応じた電圧値の検出信号Siを制御部40に出力する。次いで、制御部40は、検出信号Siに基づいて枝配線P1,P2間に短絡箇所Scがあるか否かを判定する(ステップ74)。
この際に、図2に示すように枝配線P1,P2間に短絡箇所Scがあるときには、短絡箇所Scによって電流経路Yが形成され、電流Iは、2つの電流経路X,Yを流れる。この場合、この電流経路X,Yは、図4に示す等価回路で表される。ここで、同図に示す抵抗R1は、枝配線P1における接点Aから位置Cまでの区間の抵抗に相当し、抵抗R2は、枝配線P1における位置Cから接点Bまでの区間の抵抗に相当する。また、抵抗R3は、等価的に抵抗R2と並列接続され、短絡箇所Sc、枝配線P2、幹配線Mおよび枝配線P1で形成される電流経路Yの一部の経路の抵抗に相当する。このため、電流Iが位置Cで抵抗R2,R3に分流されて、抵抗R2を構成する枝配線P1には電流Ixが流れ、抵抗R3を構成する幹配線Mには電流Iyが流れる。言い替えれば、電流Iyが流れているときには必ず短絡箇所Scが存在し、電流Iyが流れていないときには必ず短絡が発生していない。したがって、短絡箇所Scの位置が異なったり、短絡箇所Scの抵抗値や枝配線P1,P2の抵抗値にバラツキが存在したとしても、その判定結果自体が変わることはなく、短絡の有無が確実に判定される。このため、制御部40は、プローブ13を接点Bに位置させている状態(移動前の状態)において幹配線Mを電流Iyが流れているときには短絡箇所Scがあると判定して、枝配線P1,P2間に短絡箇所Scがある旨を表示部60に表示させる(ステップ75)。
続いて、制御部40は、図2に示す矢印AR1の方向にプローブ13が移動するように駆動部20を制御して(ステップ76)、プローブ13をプローブ12に向けて徐々に近づける。この際に、制御部40は、検出信号Siに基づいて、幹配線Mを流れている電流Iyがゼロアンペアに達したか否かを判定する(ステップ77)。この際に、プローブ13をプローブ12に近づけることにより、枝配線P1における位置Cから接点Bまでの距離が短くなるため、電流経路Xの抵抗R2が小さくなり、逆に、電流経路Yの抵抗R3は大きくなる。このため、電流Iyの電流値は、プローブ13をプローブ12に近づけるに従って次第に小さくなる。さらに、プローブ13との接点Bが短絡箇所Scが形成された位置Cを越えてプローブ12に近づいたときには、抵抗R3の抵抗値が0Ωとなり、電流Iyが電流経路Yを流れなくなるため、幹配線Mに電流Iyが流れなくなる。したがって、制御部40は、電流Iyがゼロアンペアに達していないときには、電流Iyがゼロアンペアに達するまでプローブ13を移動させる(ステップ76)。次いで、図5に示す位置までプローブ13を移動したときには、電流Iyが流れなくなる。この際には、制御部40は、電流Iyが幹配線Mを流れなくなった時点におけるプローブ13の接点B(接触位置)に基づいて短絡箇所Scの位置を特定する。具体的には、制御部40は、電流Iyが流れなくなった時点における接点B(正確には、接点Bよりも僅かに幹配線M側の位置)を短絡箇所Scの位置として特定する(ステップ78)。次いで、制御部40は、枝配線P1における短絡箇所Scの位置を表示部60に表示させて(ステップ79)、この短絡検査処理70の処理を終了する。
一方、枝配線P1,P2間に短絡が存在していないときは、電流経路Yが形成されないため、電流Iyが幹配線Mを流れない。したがって、制御部40は、ステップ74において、電流Iyが幹配線Mを流れていないときには、枝配線P1,P2間に短絡がないと判定する。次いで、制御部40は、枝配線P1,P2間に短絡が発生していない旨を表示部60に表示させて(ステップ80)、この短絡検査処理70を終了する。
このように、この短絡検査装置1および短絡検査方法によれば、電流Iyが流れているときには必ず短絡箇所Scが存在し、電流Iyが流れていないときには必ず短絡が発生していないため、検出信号Siに基づいて幹配線Mに電流Iyが流れているときには枝配線P1,P2間に短絡が存在すると制御部40が判定することにより、枝配線P1,P2間の短絡を確実に検出することができる。
また、この短絡検査装置1によれば、枝配線P1に接触させた状態でプローブ13を移動させる駆動部20を備え、プローブ13が移動させられたときに電流Iyが流れなくなった時点における接点Bに基づいて枝配線P1,P2間における短絡を特定することにより、短絡箇所Scの位置を確実に特定することができる。
また、この短絡検査装置1によれば、プローブ13の移動前の状態において幹配線Mに電流Iyが流れているときには、プローブ13を移動させてプローブ12に近づけると共に、電流Iyが幹配線Mを流れなくなった時点におけるプローブ13の位置に基づいて枝配線P1,P2間における短絡箇所Scの位置を特定することにより、枝配線P1,P2間における短絡の有無自体をプローブ13の移動前の状態において予め判定することができると共に、短絡が存在するときにはその短絡箇所Scの位置を確実に特定することができる。したがって、プローブ13の移動前の状態において枝配線P1,P2間に短絡が発生していないと判定したときには、その後のプローブ13の移動処理や短絡箇所の特定処理を不要とすることができるため、その分、検査を迅速に行うことができる。
さらに、この短絡検査装置1によれば、磁気センサ30を幹配線Mに対向させて配置したことにより、枝配線P1,P2よりも比較的幅広に形成された幹配線Mを電流Iyが流れることに起因して誘起する磁束のみを正確に検出して検出信号Siを出力することができるため、短絡箇所Scの有無を正確に判定することができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、本例では磁気センサ30を幹配線Mに対向させて配置した構成について説明したが、枝配線P1,P2に対向させて配置することもできる。この場合には、枝配線P1または枝配線P2におけるプローブ13との接点Bよりも幹配線M側の所定区間S2(図2参照)に磁気センサ30を配置することにより、電流Iyを検出することができ、幹配線Mに対向させて配置したときと同等の効果を得ることができる。
さらに、本例ではプローブ13をプローブ12に近づけることによって短絡箇所Scの位置を特定しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、プローブ13の移動前の状態において電流Iyが流れていないときにプローブ13をプローブ12から遠ざけることによって短絡箇所Scの位置を特定することもできる。この構成では、図6に示すように、まず、プローブ12,13を枝配線P1における幹配線Mとは反対側の端部において互いに近接させた状態で枝配線P1に接触させる。次いで、プローブ13をプローブ12から遠ざけるよう(同図の矢印AR2の方向)に移動させる。この際に、短絡箇所Scが形成されている位置Cをプローブ13が通過するまでは電流Iyは流れないが、図7に示すように、プローブ13が位置Cを通過した時点で電流Iyが流れ始める。したがって、制御部40は、電流Iyが流れ始めたときの接点Bに基づいて短絡箇所Scの位置を特定することができる。これにより、短絡の有無をプローブ13の移動前の状態において予め判定しない構成においても、短絡箇所Scの位置を確実に特定することができる。
また、電流源11の種類については、検査対象の回路基板100、磁気センサ30の種類、および検査を行う際のノイズ等に応じて適宜選択可能であり、交流、パルスなど任意の波形の電流を生成する電源装置を採用することができる。例えば、磁気センサ30にコイルを用いるときには交流電流を採用することができる。さらに、本発明における判定部および特定部の機能を1つの制御部40によって実現する構成について説明したが、判定部および特定部を互いに別個独立させた構成を採用することもできる。
短絡検査装置1の構成を示す構成図である。 プローブ13を移動させる前の状態のプローブ12,13、および電流Iの流れる電流経路X,Yが形成された回路基板100を示す平面図である。 短絡検査処理70を示すフローチャートである。 回路基板100における接点A,B間の等価回路である。 プローブ13を移動させた状態のプローブ12,13、および回路基板100を示す平面図である。 プローブ13を移動させる前の状態のプローブ12,13、および回路基板100を示す平面図である。 プローブ13を移動させた状態のプローブ12,13、および回路基板100を示す平面図である。
符号の説明
1 短絡検査装置
10 電流供給部
11 電流源
12,13 プローブ
20 駆動部
30 磁気センサ
40 制御部
100 回路基板
A,B 接点
M 幹配線
P1,P2 枝配線
Sc 短絡箇所

Claims (6)

  1. 幹配線の所定区間の両側から並列に延在するように一対の枝配線が形成されている回路基板を検査可能に構成された短絡検査装置であって、
    前記一対の枝配線のうちの一方の枝配線に第1のプローブを接触させた第1の接点と、当該第1の接点よりも前記幹配線側において当該一方の枝配線に第2のプローブを接触させた第2の接点との間に電流を供給する電流供給部と、
    前記一対の枝配線の各々における前記第2の接点よりも前記幹配線側の区間、および前記幹配線の前記所定区間のいずれかに対向させて配置されると共に、前記電流供給部によって前記電流が供給されている状態において、その配置位置に対向する配線に流れる電流を検出して検査信号を出力する磁気センサと、
    前記検出信号に基づいて前記配線に電流が流れているときには前記一対の枝配線間に短絡があると判定する判定部とを備えて構成されている短絡検査装置。
  2. 前記一方の枝配線に接触させた状態で前記第2のプローブを移動させる駆動部と、
    前記第2のプローブが移動させられたときに前記配線に電流が流れ始めた時点、および当該電流が流れなくなった時点のいずれかの時点における当該第2のプローブの接触位置に基づいて前記一対の枝配線間における短絡位置を特定する特定部とを備えている請求項1記載の短絡検査装置。
  3. 前記駆動部は、前記第2のプローブの移動前の状態において前記配線に電流が流れているときには当該第2のプローブを前記第1のプローブに近づけ、
    前記特定部は、当該配線に前記電流が流れなくなった時点における前記第2のプローブの接触位置に基づいて前記一対の枝配線間における短絡位置を特定する請求項2記載の短絡検査装置。
  4. 前記駆動部は、前記第2のプローブの移動前の状態において前記配線に電流が流れていないときには当該第2のプローブを前記第1のプローブから遠ざけ、
    前記特定部は、当該配線に前記電流が流れ始めた時点における前記第2のプローブの接触位置に基づいて前記一対の枝配線間における短絡位置を特定する請求項2記載の短絡検査装置。
  5. 前記磁気センサは、前記幹配線における前記所定区間に対向させて配置される請求項1から4のいずれかに記載の短絡検査装置。
  6. 幹配線の所定区間の両側から並列に延在するように一対の枝配線が形成されている回路基板を検査する短絡検査方法であって、
    前記一対の枝配線のうちの一方の枝配線に第1のプローブを接触させた第1の接点と、当該第1の接点よりも前記幹配線側において当該一方の枝配線に第2のプローブを接触させた第2の接点との間に電流を供給し、
    前記一対の枝配線の各々における前記第2の接点よりも前記幹配線側の区間、および前記幹配線の前記所定区間のいずれかの区間に流れる電流を検出し、
    前記配線に電流が流れているときには前記一対の枝配線間に短絡があると判定する短絡検査方法。
JP2005225473A 2005-08-03 2005-08-03 短絡検査装置および短絡検査方法 Expired - Fee Related JP4629531B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005225473A JP4629531B2 (ja) 2005-08-03 2005-08-03 短絡検査装置および短絡検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005225473A JP4629531B2 (ja) 2005-08-03 2005-08-03 短絡検査装置および短絡検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007040829A true JP2007040829A (ja) 2007-02-15
JP4629531B2 JP4629531B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=37798949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005225473A Expired - Fee Related JP4629531B2 (ja) 2005-08-03 2005-08-03 短絡検査装置および短絡検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4629531B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01242972A (ja) * 1988-03-24 1989-09-27 Seiko Instr & Electron Ltd パターンの短絡、断線検査装置
JPH04332879A (ja) * 1991-05-07 1992-11-19 Taiyo Yuden Co Ltd ショート・オープンチェッカーおよびその使用によるチェック方法
JPH06148253A (ja) * 1992-11-04 1994-05-27 Adtec Eng:Kk 回路パターン検査装置及び検査方法
JP2000275295A (ja) * 1999-01-21 2000-10-06 Sharp Corp 電極パターン検査装置および電極パターン検査方法
JP2001215252A (ja) * 1999-11-25 2001-08-10 Oht Inc 回路基板の短絡検査方法、この方法に用いられる検査用治具、検査対象の回路基板、回路基板の短絡検査装置および検査用コイルセンサ
JP2002131365A (ja) * 2000-08-16 2002-05-09 Oht Inc 検査方法及び検査装置
JP2002189050A (ja) * 2000-12-21 2002-07-05 Oht Inc 検査方法及び検査装置
JP2005024518A (ja) * 2003-07-04 2005-01-27 Tokyo Cathode Laboratory Co Ltd 導電パターン検査装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01242972A (ja) * 1988-03-24 1989-09-27 Seiko Instr & Electron Ltd パターンの短絡、断線検査装置
JPH04332879A (ja) * 1991-05-07 1992-11-19 Taiyo Yuden Co Ltd ショート・オープンチェッカーおよびその使用によるチェック方法
JPH06148253A (ja) * 1992-11-04 1994-05-27 Adtec Eng:Kk 回路パターン検査装置及び検査方法
JP2000275295A (ja) * 1999-01-21 2000-10-06 Sharp Corp 電極パターン検査装置および電極パターン検査方法
JP2001215252A (ja) * 1999-11-25 2001-08-10 Oht Inc 回路基板の短絡検査方法、この方法に用いられる検査用治具、検査対象の回路基板、回路基板の短絡検査装置および検査用コイルセンサ
JP2002131365A (ja) * 2000-08-16 2002-05-09 Oht Inc 検査方法及び検査装置
JP2002189050A (ja) * 2000-12-21 2002-07-05 Oht Inc 検査方法及び検査装置
JP2005024518A (ja) * 2003-07-04 2005-01-27 Tokyo Cathode Laboratory Co Ltd 導電パターン検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4629531B2 (ja) 2011-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5131962B2 (ja) 非接触シングルサイドプローブ及び、これを用いたパターン電極の断線・短絡検査装置及びその方法
CA2357233C (en) Sensor head for acfm based crack detection
EP2715385A2 (en) Detecting device and current sensor
JP6563282B2 (ja) 測定装置および検査装置
US8717012B2 (en) Eddy current probe for surface and sub-surface inspection
KR20100067618A (ko) 회로 패턴 검사 장치 및 그 회로 패턴 검사 방법
JP5213536B2 (ja) 抵抗測定装置及び回路基板検査装置
JP2008528990A (ja) 位置検出器
JP6570354B2 (ja) 回路基板検査装置およびコンタクトチェック方法
JP4629531B2 (ja) 短絡検査装置および短絡検査方法
JP2009139182A (ja) 回路基板検査方法および回路基板検査装置
JP2009002894A (ja) 回路基板検査方法および回路基板検査装置
JP2008215832A (ja) ハーネス故障位置検出装置
JP6618826B2 (ja) 回路基板検査装置
JP6390709B2 (ja) 電流検出装置、及び電流検出方法
JP5037017B2 (ja) 検査装置
JP4676218B2 (ja) 回路配線検査方法および回路配線検査装置
JP4417762B2 (ja) 回路配線検査方法およびその装置
JP4512264B2 (ja) 検査方法及び検査装置
JP2006071519A (ja) 回路基板検査方法および回路基板検査装置
JPH03189573A (ja) 多層プリント配線基板のショート位置検出装置
KR101428661B1 (ko) 검사 장치
JP4751687B2 (ja) 電気測定装置
JP5846804B2 (ja) 測定装置
JPH0772209A (ja) 回路基板検査機の部品有無検出プローブ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees