JP4417762B2 - 回路配線検査方法およびその装置 - Google Patents

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Description

本発明は回路配線検査方法およびその装置に関し、さらに詳しく言えば、幹配線から分岐されている複数の枝配線の断線および枝配線間の短絡の有無を検査する技術に関するものである。
回路配線の検査項目の一つに配線パターンの断線(オープン)検査と、隣接する配線パターン間の短絡(ショート)検査とがある。すなわち、回路基板に隣接して形成されている配線パターンがある場合、断線検査は各配線パターンの端点間の各抵抗値Rを測定しR≒0であれば断線なし、R≒∞であれば断線ありと判定される。
また、配線パターン間の短絡検査は一方の配線パターンの端点と他方の配線パターンの端点との間の抵抗値Rを測定しR≒∞であればパターン間に短絡なし、R≒0であればパターン間に短絡ありと判定される。
ところで、例えばスルーホールを有する両面回路基板(多層回路基板)においては、図3(a)に示すように幹配線Mから複数の枝配線P1〜PNが分岐して引き出されている回路パターンがよく見掛けられる。
すなわち、枝配線P1〜PNの各々が回路基板の表裏両面で図示しないスルーホールを介してつなげられる配線であるとすると、電解めっきによってそのスルーホール内にめっき配線を形成する場合、各枝配線P1〜PNに対して共通に電解めっき用の幹配線Mが形成される。なお、幹配線Mは捨て基板部に形成され最終的に各枝配線P1〜PNから切り離される。
この場合、枝配線P1〜PNはそれらの各一端(幹側端点)が幹配線Mにより相互に接続されているが、やはり抵抗測定により各枝配線P1〜PNの断線検査と枝配線間の短絡検査とが行われる。例えば、図3(a)に示すように隣接する枝配線P1とP2の断線・短絡を検査するには、それらの反幹側端点P1aとP2a間の抵抗値を低抵抗測定器にて測定する。
そして、その測定値Rと、あらかじめ設定されている所定のしきい値±Thとを比較することにより、断線・短絡の有無が検査される。なお、しきい値±Thは良品基板から得た基準値に基づいて設定される。
すなわち、図3(b)に示すように枝配線P1,P2間が短絡していると、抵抗値Rが低くなりしきい値±Thから外れる。これにより枝配線間に短絡ありと判定される。また、図3(c)に示すようにいずれか一方の枝配線(この例では枝配線P2)が断線していればR≒∞となるため、これをもって断線ありと判定される。
抵抗測定は、抵抗測定器の測定プローブを配線パターンの端点に接触させることにより行われるが、図3(d)に模式的に示すように、例えば端点P1aに対するプローブの接触位置が良品基板から基準値を得た際には図示実線位置であるのに対して、実際の検査時に図示鎖線位置のようにずれるとプローブ間の抵抗値が変わってしまうため、正確な測定ができず判定ミスが生ずることがある。
また、プローブの接触位置に上記のようなずれがなく、正確に配線パターンの抵抗値が測定できたとしても、配線パターン形成時の製造誤差(線幅のばらつきなど)が大きいと、基準値に対する最適なしきい値を設定することが困難となる。
ちなみに、配線パターン形成時の製造誤差により、例えば線幅が広く形成された場合には、短絡してしまっているパターンの抵抗値とほぼ同値になることがあり、このような場合にはしきい値を設定できなくなる。
一例として、配線パターンの抵抗値100mΩを基準として、そのしきい値を±10%の90〜110mΩに設定したとして、例えば120mΩ位の抵抗値をもつ配線パターンが隣の配線パターンと短絡して110mΩになると、短絡しているにもかかわらず良品と判断されることになる。
また、しきい値を設定するうえで、あらかじめ良品である配線パターンをもった回路基板をビジュアル検査などにより探し出して、その抵抗値を測定しておく必要があるため、作成された回路基板の検査を1枚目から行うことができない。
さらに、抵抗測定による短絡検出は微小な抵抗変化を捉える必要があるため、測定プローブの接触抵抗の影響が問題となる。そのため、微小抵抗の測定には4端子法が用いられるが4端子法の測定プローブは他のプローブよりも高価であり、また、狭いピッチの配線パターンへのプロービングが困難となる。
これらの問題点を解決するため、本出願人は特許文献1において次のような発明を提案している。図4を参照して、特許文献1による発明では幹配線Mに接続されている複数の枝配線P1〜PNの隣接する枝配線間の短絡および断線を検査するにあたって、電圧発生器11により一方の枝配線P1の反幹側端点P1aに電圧を印加した状態の下で、幹配線M上の所定箇所に電圧測定基準点Xを設定し、電圧計21,22にて他方の枝配線P2の反幹側端点P2aと電圧測定基準点Xとの間の電圧V1と、同じく他方の枝配線P2の幹側端点P2bと電圧測定基準点Xとの間の電圧V2とを測定し、これらの電圧V1,V2により短絡・断線の有無を判断するようにしている。
これによれば、配線パターンの端点に対するプロービング位置によって検査精度が左右されることなく、高精度の検査を行うことができる。また、あらかじめ良品基板から判定基準となるデータを収集する必要がないため、作成された回路基板の1枚目から隣接パターンの断線・短絡検査を行うことができる。
さらには、測定プローブの接触抵抗による影響を受けないため、通常の安価な測定プローブを使用でき、しかも4端子法のように1ラインに付き4本の測定プローブをプロービングする必要もないため、狭いピッチの配線パターンの測定も容易にできる。
特開2003−255007号公報
しかしながら、上記特許文献1による発明にも次のような問題がある。すなわち、幹配線Mには図4の想像線枠で示すようにレジスト膜が設けられていることが多い。したがって、このような場合には上記電圧測定基準点Xや枝配線の幹側端点にプロービングすることが不可能で短絡・断線の検査を行うことができないことになる。
したがって、本発明の課題は、幹配線から複数の枝配線が引き出されている回路配線において、幹配線がレジスト膜により覆われている場合においても各枝配線の断線・短絡検査を行えるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本願の請求項1に係る発明は、幹配線と、上記幹配線から枝状に引き出されている複数の枝配線とを含み、上記枝配線の各々に実装部品のリード電極接続用もしくは信号の入出力部として用いられるランドとしての2つの端点が設けられている回路配線を検査対象とし、上記幹配線にプロービングすることなく、上記各枝配線の上記2つの端点間の断線の有無および隣接する2つの上記枝配線のうちの一方の枝配線側の2つの端点間と他方の枝配線側の2つの端点間との間の短絡の有無をそれぞれ検査する回路配線検査方法において、信号出力検出部を含む検査信号発生手段と検査信号検出手段とを備え、上記検査信号発生手段を上記一方の枝配線側の2つの端点間に接続して信号発生状態にするとともに、上記検査信号検出手段を上記他方の枝配線側の2つの端点間に接続し、上記信号出力検出部にて上記検査信号発生手段から上記一方の枝配線側の2つの端点間に供給される検査信号が検出されないときには上記一方の枝配線側の2つの端点間に断線有りと判定し、上記検査信号検出手段により上記他方の枝配線側の2つの端点間で上記検査信号が検出された場合には上記他方の枝配線側の2つの端点間と上記一方の枝配線側の2つの端点間との間に短絡有りと判定することを特徴としている。
また、上記課題を解決するため、本願の請求項2に係る発明は、幹配線と、上記幹配線から枝状に引き出されている複数の枝配線とを含み、上記枝配線の各々に実装部品のリード電極接続用もしくは信号の入出力部として用いられるランドとしての2つの端点が設けられている回路配線を検査対象とし、上記幹配線にプロービングすることなく、上記各枝配線の上記2つの端点間の断線の有無および隣接する第1,第2の2つの上記枝配線のうちの第1枝配線側の2つの端点間と第2枝配線側の2つの端点間との間の短絡の有無をそれぞれ検査する回路配線検査方法において、信号出力検出部を含む検査信号発生手段と検査信号検出手段とを備え、上記検査信号発生手段を上記第1枝配線のうちの反幹配線側に位置する一方の端点と所定の第3枝配線との間に接続して信号発生状態にするとともに、上記検査信号検出手段を上記他方の枝配線側の2つの端点間に接続し、上記信号出力検出部にて上記第1枝配線の上記一方の端点と上記第3枝配線との間に供給される検査信号が検出されないときには上記第1枝配線側の2つの端点間に断線有りと判定し、上記検査信号検出手段により上記他方の枝配線の2つの端点間で上記検査信号が検出された場合には上記他方の枝配線側の2つの端点間と上記一方の枝配線側の2つの端点間との間に短絡有りと判定することを特徴としている。
本願の請求項3に係る発明は、上記検査信号発生手段が電流発生器で、上記検査信号検出手段が電圧測定器であることを特徴としている。また、本願の請求項4に係る発明は、上記検査信号発生手段が電圧発生器で、上記検査信号検出手段が電圧測定器であることを特徴とし、本願の請求項5に係る発明は、上記信号出力検出部に電流検出抵抗が用いられることを特徴としている。
また、上記課題を解決するため、本願の請求項6に係る発明は、幹配線と、上記幹配線から枝状に引き出されている複数の枝配線とを含み、上記枝配線の各々に実装部品のリード電極接続用もしくは信号の入出力部として用いられるランドとしての2つの端点が設けられている回路配線を検査対象とし、上記幹配線にプロービングすることなく、上記各枝配線の上記2つの端点間の断線の有無および隣接する2つの上記枝配線のうちの一方の枝配線側の2つの端点間と他方の枝配線側の2つの端点間との間の短絡の有無をそれぞれ検査する回路配線検査装置において、信号出力検出部を含み上記一方の枝配線側の2つの端点間に検査信号を供給する検査信号発生手段と、上記他方の枝配線側の2つの端点間に接続される検査信号検出手段と、上記信号出力検出部および上記検査信号検出手段からの検出信号に基づいて断線,短絡の有無を判定する制御手段とを備えていることを特徴としている。
また、上記課題を解決するため、本願の請求項7に係る発明は、幹配線と、上記幹配線から枝状に引き出されている複数の枝配線とを含み、上記枝配線の各々に実装部品のリード電極接続用もしくは信号の入出力部として用いられるランドとしての2つの端点が設けられている回路配線を検査対象とし、上記幹配線にプロービングすることなく、上記各枝配線の上記2つの端点間の断線の有無および隣接する2つの上記枝配線のうちの一方の枝配線側の2つの端点間と他方の枝配線側の2つの端点間との間の短絡の有無をそれぞれ検査する回路配線検査装置において、信号出力検出部を含み上記一方の枝配線のうちの反幹配線側に位置する一方の端点と所定の第3枝配線との間に検査信号を供給する検査信号発生手段と、上記他方の枝配線側の2つの端点間に接続される検査信号検出手段と、上記信号出力検出部および上記検査信号検出手段からの検出信号に基づいて断線,短絡の有無を判定する制御手段とを備えていることを特徴としている。
本願の請求項8に係る発明は、上記制御手段は上記信号出力検出部からの出力信号が上記検査信号を非検出とする信号である場合には上記一方の枝配線側の2つの端点間に断線有りと判定し、上記検査信号検出手段にて上記検査信号が検出された場合には上記他方の枝配線側の2つの端点間と上記一方の枝配線側の2つの端点間との間に短絡有りと判定することを特徴としている。
本願の請求項9に係る発明は、上記検査信号発生手段が電流発生器で、上記検査信号検出手段が電圧測定器であり、上記信号出力検出部に電流検出抵抗が用いられることを特徴としている。
本発明によれば、検査信号発生手段および検査信号検出手段を各枝配線の端点に接続すればよく、幹配線にはプロービングする必要がないため、幹配線がレジスト膜により覆われていても各枝配線の断線・短絡を検査することができる。
また、製品基板側に残されて実際に使用される各枝配線の端点間の断線の有無および隣接する2つの枝配線の一方の端点間と他方の端点間との間の短絡の有無を確実に検査することができる。
次に、本発明を図1の第1実施例および図2の第2実施例により説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1(a)は本発明が検査対象とする被検査回路配線の一例および本発明で使用する検査装置を示す模式図で、図1(b)に上記被検査回路配線が回路基板100に形成されている状態を斜視図状に模式的に示す。
上記被検査回路配線には幹配線Mと同幹配線Mから枝状に引き出された複数の枝配線とが含まれているが、ここでは隣接する2つの枝配線P1,P2のみを示す。幹配線Mは各枝配線の部分に例えば電解めっきを施すために形成されるもので、この例では回路基板100の捨て基板部110に配線されており、最終的に回路基板100から切り離される。
枝配線P1,P2はそれぞれ同一ライン上に2つの端点P1x,P1y;P2x,P2yを備えている。この例において回路基板100は両面基板で、一方の各端点P1x,P2xは基板表面101側に配置され、他方の各端点P1y,P2yは回路基板100の基板裏面102側に配置されている。なお、本発明には各枝配線にそれぞれ3つ以上の端点が設けられている場合も含まれる。
枝配線P1側の端点P1xとP1yはスルーホール103内のめっき配線を介して接続されており、同じく枝配線P2側の端点P2xとP2yはスルーホール104内のめっき配線を介して接続されている。なお、端点とは実装部品のリード電極などに対する接続部もしくは信号の入出力部として用いられるランドであり、その形状は角形パターン,丸形パターンなど任意に設計されてよい。
本発明は各枝配線P1,P2が幹配線に接続された状態で、それらの断線・短絡を検査する。そのため、本発明の検査装置は信号出力検出部を含む検査信号発生手段,検査信号検出手段および制御手段を備えている。
この例において、検査信号発生手段として電流発生器10を用いている。電流発生器10の場合、その信号出力検出部には一般的に電流検出抵抗11が用いられるが、通常、電流発生器10は抵抗を介して電流を出力するため、その出力側の抵抗を電流検出抵抗11として利用することができる。電流発生器10は直流,交流のいずれであってもよい。
この例において、検査信号検出手段には電圧測定器20が用いられている。また、制御手段としてはCPU(中央演算処理ユニット)やマイクロプロセッサそれにマイクロコンピュータなどいずれも使用可能であるが、ここでは制御手段を参照符号30が付されたブロックとして示す。
制御手段30は電流発生器(検査信号発生手段)10と、電圧測定器(検査信号検出手段)20とから情報を得て断線・短絡の有無を判断し、その検査結果を表示手段31に表示する。表示手段31は液晶パネルなどのディスプレイやプリンタであってよい。
上記被検査回路配線に含まれている隣接する2つの枝配線P1,P2の断線・短絡を検査するにあたって、この第1実施例では電流発生器10から引き出されている2本の電流供給用プローブ10a,10bを一方の枝配線P1側の端点P1xとP1yとに接触させるとともに、電圧測定器20から引き出されている2本の電圧検出用プローブ20a,20bを他方の枝配線P2側の端点P2xとP2yとに接触させる。
制御手段30は電流発生器10からの情報と電圧測定器20からの情報に基づいて枝配線P1,P2の断線・短絡の有無を判断する。すなわち、電流発生器10から電流が発生されている場合において、電流検出抵抗11に電圧が発生しており、かつ、電圧測定器20の読み値が0Vである場合には、一方の枝配線P1側の端点P1x,P1y間に電流I1が流れており、他方の枝配線P2側の端点P2x,P2y間には電流が流れていないことを意味する。
したがって、制御手段30は一方の枝配線P1側の端点P1x,P1y間には断線なしと判定し、また、一方の枝配線P1側の端点P1x,P1y間と他方の枝配線側の端点P2x,P2y間との間に短絡なしと判定する。すなわち、良品と判定しその結果を表示手段31に表示する。
これに対して、電流検出抵抗11に電圧が発生していて電圧測定器20の読み値が0Vでない場合には、図1(a)に鎖線で示すように短絡箇所があり一方の枝配線P1側から他方の枝配線P2の端点P2x,P2y間に電流I2が流れていることを意味する。この短絡電流I2は枝配線P2から幹配線Mを介して枝配線P1側に戻される。
したがって、制御手段30は一方の枝配線P1側の端点P1x,P1y間と他方の枝配線P2側の端点P2x,P2y間との間に短絡があると判定し、表示手段31に不良品であることを表示する。
電流発生器10から電流が発生されているにもかかわらず電流検出抵抗11に電圧が発生していない場合、制御手段30は一方の枝配線P1側の端点P1x,P1y間に電流が流れていないためとして端点P1x,P1y間に断線有りと判定し、表示手段31に不良品であることを表示する。
なお、電圧測定器20の読み値が0Vを示す要因として他方の枝配線P2側の端点P2x,P2y間が断線していることも考えられるため、枝配線P1,P2の検査が終了したら、次に枝配線P2とこれに隣接する図示しない枝配線P3とを検査する。これを順次繰り返す。
次に、図2の第2実施例について説明する。この第2実施例においても、検査信号発生手段に電流発生器10を使用し、検査信号検出手段に電圧測定器20を使用する。なお、図2において制御手段30はその図示が省略されている。
この第2実施例では、隣接する2つの枝配線P1,P2の断線・短絡を検査するにあたって、一方の枝配線P1を第1枝配線,他方の枝配線P2を第2枝配線とすると、これとは別に第3枝配線PNを利用する。第3枝配線PNは枝配線P1,P2の隣の枝配線であってもよいし末端に位置する枝配線でもよく、幹配線Mにつながっている枝配線であれば任意に選択されてよい。
電流発生器10の一方の電流供給用プローブ10aを第1,第2枝配線P1,P2のうちの第3枝配線PNから見て位置的に離れている方の枝配線の反幹配線M側の端点(この場合、第1枝配線P1の反幹配線M側の端点P1y)に接触させる。他方の電流供給用プローブ10bは第3枝配線PNに接触させる。第3枝配線PNに対する接触箇所は端点PNx,PNyのいずれでもよいが、幹配線M側の端点PNxが好ましい。
電圧測定器20の電圧検出用プローブ20a,20bについては上記第1実施例と同じく第2枝配線P2の端点P2x,P2yに接触させる。断線・短絡の有無の判定の仕方は上記第1実施例と同じである。
すなわち、電流発生器10から電流が発生されている場合において、電流検出抵抗11に電圧が発生しており、かつ、電圧測定器20の読み値が0Vである場合には、第1枝配線P1の端点P1y→端点P1x→幹配線M→第3枝配線PNへと電流I3が流れ、第2枝配線P2側の端点P2x,P2y間には電流が流れていないことを意味する。
したがって、第1枝配線P1側の端点P1x,P1y間には断線なしと判定し、また、第1枝配線P1側の端点P1x,P1y間と第2枝配線側の端点P2x,P2y間との間に短絡なしと判定することができる。
これに対して、電流検出抵抗11に電圧が発生していて電圧測定器20の読み値が0Vでない場合には、図2に鎖線で示すように短絡箇所があり第1枝配線P1側から第2枝配線P2の端点P2x,P2y間に電流I4が流れていることを意味する。この短絡電流I4は第2枝配線P2→幹配線M→第3枝配線PNへと流れる。したがって、第1枝配線P1側の端点P1x,P1y間と第2枝配線P2側の端点P2x,P2y間との間に短絡があると判定することができる。
また、電流発生器10から電流が発生されているにもかかわらず電流検出抵抗11に電圧が発生していない場合には、第1枝配線P1側の端点P1x,P1y間に電流が流れていないためであるとして端点P1x,P1y間に断線有りと判定してよい。第1枝配線P1と第2枝配線P2の検査が終了したら、上記第1実施例と同じくそのいずれか一方の枝配線とそれに隣接する枝配線との検査を行う。これを順次繰り返す。
上記第1,第2実施例において、電流供給用プローブ10a,10bおよび電圧検出用プローブ20a,20bは、ピンボードに植設された固定プローブ,X−Y方向に移動可能なフライングプローブのいずれであってもよい。
上記第2実施例において、フライングプローブを採用する場合には、第3枝配線PNを末端に配置されている枝配線とすることが好ましい。これによれば、他方の電流供給用プローブ10bを第3枝配線PNとそれに隣接する枝配線とを検査するときのみ他の枝配線に移動させればよいことになる。
上記第1,第2実施例では検査信号発生手段に電流発生器を使用しているが、電流発生器に代えて電圧発生器を用いてもよい。その場合においても、信号出力検出部として電流検出抵抗を使用することができる。
また、上記第1,第2実施例での被検査回路配線は図1(b)に示すようにスルーホール内配線を介して両面回路基板の表裏に跨って形成されているが、基板の片面に形成されている場合にも本発明にて検査可能である。
(a)は本発明の第1実施例で検査対象とする被検査回路配線の一例および本発明で使用する検査装置を示す模式図、(b)は上記被検査回路配線が回路基板に形成されている状態を示す模式的な斜視図。 本発明の第2実施例を説明するための模式図。 (a)〜(d)幹配線から分岐されている枝配線の抵抗測定法による断線・短絡検査を説明するため模式図。 幹配線から分岐されている枝配線の別の従来技術による断線・短絡検査を説明するため模式図。
符号の説明
10 電流発生器
10a,10b 電流供給用プローブ
20 電圧測定器
20a,20b 電圧検出用プローブ
30 制御手段
31 表示手段
M 幹配線
P1,P2,PN 枝配線
P1x,P1y,P2x,P2y,PNx,PNy 端点

Claims (9)

  1. 幹配線と、上記幹配線から枝状に引き出されている複数の枝配線とを含み、上記枝配線の各々に実装部品のリード電極接続用もしくは信号の入出力部として用いられるランドとしての2つの端点が設けられている回路配線を検査対象とし、上記幹配線にプロービングすることなく、上記各枝配線の上記2つの端点間の断線の有無および隣接する2つの上記枝配線のうちの一方の枝配線側の2つの端点間と他方の枝配線側の2つの端点間との間の短絡の有無をそれぞれ検査する回路配線検査方法において、
    信号出力検出部を含む検査信号発生手段と検査信号検出手段とを備え、上記検査信号発生手段を上記一方の枝配線側の2つの端点間に接続して信号発生状態にするとともに、上記検査信号検出手段を上記他方の枝配線側の2つの端点間に接続し、
    上記信号出力検出部にて上記検査信号発生手段から上記一方の枝配線側の2つの端点間に供給される検査信号が検出されないときには上記一方の枝配線側の2つの端点間に断線有りと判定し、
    上記検査信号検出手段により上記他方の枝配線側の2つの端点間で上記検査信号が検出された場合には上記他方の枝配線側の2つの端点間と上記一方の枝配線側の2つの端点間との間に短絡有りと判定することを特徴とする回路配線検査方法。
  2. 幹配線と、上記幹配線から枝状に引き出されている複数の枝配線とを含み、上記枝配線の各々に実装部品のリード電極接続用もしくは信号の入出力部として用いられるランドとしての2つの端点が設けられている回路配線を検査対象とし、上記幹配線にプロービングすることなく、上記各枝配線の上記2つの端点間の断線の有無および隣接する第1,第2の2つの上記枝配線のうちの第1枝配線側の2つの端点間と第2枝配線側の2つの端点間との間の短絡の有無をそれぞれ検査する回路配線検査方法において、
    信号出力検出部を含む検査信号発生手段と検査信号検出手段とを備え、上記検査信号発生手段を上記第1枝配線のうちの反幹配線側に位置する一方の端点と所定の第3枝配線との間に接続して信号発生状態にするとともに、上記検査信号検出手段を上記他方の枝配線側の2つの端点間に接続し、
    上記信号出力検出部にて上記第1枝配線の上記一方の端点と上記第3枝配線との間に供給される検査信号が検出されないときには上記第1枝配線側の2つの端点間に断線有りと判定し、上記検査信号検出手段により上記他方の枝配線の2つの端点間で上記検査信号が検出された場合には上記他方の枝配線側の2つの端点間と上記一方の枝配線側の2つの端点間との間に短絡有りと判定することを特徴とする回路配線検査方法。
  3. 上記検査信号発生手段が電流発生器で、上記検査信号検出手段が電圧測定器であることを特徴とする請求項1または2に記載の回路配線検査方法。
  4. 上記検査信号発生手段が電圧発生器で、上記検査信号検出手段が電圧測定器であることを特徴とする請求項1または2に記載の回路配線検査方法。
  5. 上記信号出力検出部に電流検出抵抗が用いられることを特徴とする請求項3または4に記載の回路配線検査方法。
  6. 幹配線と、上記幹配線から枝状に引き出されている複数の枝配線とを含み、上記枝配線の各々に実装部品のリード電極接続用もしくは信号の入出力部として用いられるランドとしての2つの端点が設けられている回路配線を検査対象とし、上記幹配線にプロービングすることなく、上記各枝配線の上記2つの端点間の断線の有無および隣接する2つの上記枝配線のうちの一方の枝配線側の2つの端点間と他方の枝配線側の2つの端点間との間の短絡の有無をそれぞれ検査する回路配線検査装置において、
    信号出力検出部を含み上記一方の枝配線側の2つの端点間に検査信号を供給する検査信号発生手段と、上記他方の枝配線側の2つの端点間に接続される検査信号検出手段と、上記信号出力検出部および上記検査信号検出手段からの検出信号に基づいて断線,短絡の有無を判定する制御手段とを備えていることを特徴とする回路配線検査装置。
  7. 幹配線と、上記幹配線から枝状に引き出されている複数の枝配線とを含み、上記枝配線の各々に実装部品のリード電極接続用もしくは信号の入出力部として用いられるランドとしての2つの端点が設けられている回路配線を検査対象とし、上記幹配線にプロービングすることなく、上記各枝配線の上記2つの端点間の断線の有無および隣接する2つの上記枝配線のうちの一方の枝配線側の2つの端点間と他方の枝配線側の2つの端点間との間の短絡の有無をそれぞれ検査する回路配線検査装置において、
    信号出力検出部を含み上記一方の枝配線のうちの反幹配線側に位置する一方の端点と所定の第3枝配線との間に検査信号を供給する検査信号発生手段と、上記他方の枝配線側の2つの端点間に接続される検査信号検出手段と、上記信号出力検出部および上記検査信号検出手段からの検出信号に基づいて断線,短絡の有無を判定する制御手段とを備えていることを特徴とする回路配線検査装置。
  8. 上記制御手段は上記信号出力検出部からの出力信号が上記検査信号を非検出とする信号である場合には上記一方の枝配線側の2つの端点間に断線有りと判定し、上記検査信号検出手段にて上記検査信号が検出された場合には上記他方の枝配線側の2つの端点間と上記一方の枝配線側の2つの端点間との間に短絡有りと判定することを特徴とする請求項6または7に記載の回路配線検査装置。
  9. 上記検査信号発生手段が電流発生器で、上記検査信号検出手段が電圧測定器であり、上記信号出力検出部に電流検出抵抗が用いられることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の回路配線検査装置。
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