JP2007034114A - 光学ユニット及びそれを用いた投射型映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
投射型映像表示装置において、明るい高画質のスクロール映像を表示可能な投射型映像表示技術を提供する。
【解決手段】
偏光変換色分離系が、マスクの光透過領域により、分離した各色光のうち、映像表示素子内の画素の配列方向と略平行な領域を透過するものに限定して映像表示素子面に混色のないカラーバーを形成し、各色光のうち該光透過領域を透過しないものは、該マスクの光反射領域において反射し、さらに折り返して該マスクの光透過領域側に戻し、該光透過領域を透過させてカラーバー形成に利用する構成とする。
【選択図】 図2(b)
投射型映像表示装置において、明るい高画質のスクロール映像を表示可能な投射型映像表示技術を提供する。
【解決手段】
偏光変換色分離系が、マスクの光透過領域により、分離した各色光のうち、映像表示素子内の画素の配列方向と略平行な領域を透過するものに限定して映像表示素子面に混色のないカラーバーを形成し、各色光のうち該光透過領域を透過しないものは、該マスクの光反射領域において反射し、さらに折り返して該マスクの光透過領域側に戻し、該光透過領域を透過させてカラーバー形成に利用する構成とする。
【選択図】 図2(b)
Description
本発明は、光源側からの光を映像表示素子に照射し、映像信号に基づき変調して光学像を形成する投射型映像表示装置に係り、特に、映像表示素子上で複数の色光を所定方向に移動(スクロール)可能な投射型映像表示技術に関する。
本発明に関連した従来技術としては、例えば、特開2001−337286号公報(特許文献1)に記載されたものがある。該公報には、単板式画像表示技術において、カラー表示を行うに当り、ライトバルブの高解像度維持と光利用率の向上化のために、光源からの色光を各色光毎の集光光学系で回転多面鏡(回転多面反射体)に導き、該回転多面鏡で走査を行い、走査光学系によりライトバルブに最適化照明を行うとした構成が記載されている。
上記特許文献1記載の技術を含め、従来技術においては一般に、液晶パネル等の映像表示素子上に色光によって形成されるカラーバーが、部品寸法のばらつきや組立て誤差などに起因して傾く結果、表示映像に混色が生じ易い。また、該混色部の光をカットした場合には光の利用率が低下し、映像の明るさ低下、装置の消費電力の増大、光源の大型化などの原因となる。図6は、映像表示素子23の面上に形成されるカラーバー201eが傾いている状態を示す。赤色光のカラーバー201eR、青色光のカラーバー210eB、緑色光のカラーバー201eGのそれぞれが、映像表示素子23の面23sに対して傾く結果、各カラーバーが映像表示素子内の画素の配列方向と交差することになり、該交差した領域イ、ロそれぞれに該当する映像の部分が混色状態となる。すなわち、領域イでは、赤色光と青色光との混色状態となり、領域ロでは、青色光と緑色光との混色状態となり、映像品質を低下させる。
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、映像表示素子上で複数の色光を所定方向に移動(スクロール)可能な投射型映像表示技術において、表示映像の混色を抑えるとともに、光の利用率の低下も抑えられるようにすることである。
本発明の目的は、かかる課題点を解決し、明るい高画質のスクロール映像が得られる投射型映像表示技術を提供することにある。
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、映像表示素子上で複数の色光を所定方向に移動(スクロール)可能な投射型映像表示技術において、表示映像の混色を抑えるとともに、光の利用率の低下も抑えられるようにすることである。
本発明の目的は、かかる課題点を解決し、明るい高画質のスクロール映像が得られる投射型映像表示技術を提供することにある。
上記課題点を解決するために、本発明では、映像表示素子上で複数の色光を所定方向に移動(スクロール)可能な投射型映像表示技術として、光源側から出射された光を偏光変換し色分離する偏光変換色分離系が、分離した各色光のうちの一部を、映像表示素子内の画素の配列方向と略平行な光透過領域で透過させるとともに、各色光のうち該光透過領域を透過しないものの一部または全部を、該光透過領域に隣接して形成した光反射領域において反射する遮蔽手段と、該遮蔽手段で反射された各色光をさらに反射して該遮蔽手段側に戻し、光透過領域を透過する上記光と併せ該光透過領域を透過可能にする反射手段とを備え、該光透過領域を透過させることで混色を防ぎ、光反射領域で反射した光も反射手段で反射し光透過領域を透過させて映像表示に利用する構成とする。
本発明によれば、投射型映像表示技術において、表示映像の混色と、光の利用率低下とをともに抑えることができ、明るい高画質のスクロール映像が得られる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を用いて説明する。
図1〜図5は、本発明の一実施形態の説明図である。図1は、実施形態としての投射型映像表示装置の構成例図、図2は、図1の装置の偏光変換色分離部の構成例図、図3は、図2の偏光変換色分離部に用いる遮蔽手段としてのマスクの構成例図、図4は、図3のマスクによる光遮蔽の説明図、図5は、図4のマスクの光透過領域及び光反射領域の説明図である。本実施形態では、偏光変換色分離部における色分離手段としてカラープリズムを用いるとする。
図1〜図5は、本発明の一実施形態の説明図である。図1は、実施形態としての投射型映像表示装置の構成例図、図2は、図1の装置の偏光変換色分離部の構成例図、図3は、図2の偏光変換色分離部に用いる遮蔽手段としてのマスクの構成例図、図4は、図3のマスクによる光遮蔽の説明図、図5は、図4のマスクの光透過領域及び光反射領域の説明図である。本実施形態では、偏光変換色分離部における色分離手段としてカラープリズムを用いるとする。
図1において、11は光源としてのランプ、12は、楕円面、放物面または非球面の反射面を有し光源11の光を所定の方向に反射するリフレクタ、13は、光源11側から出射された光を偏光変換し色分離する偏光変換色分離部、131は、偏光変換色分離部13における光入射部、132は、偏光変換色分離部13において光源側から出射された光を偏光変換し偏光方向を揃えて所定のP偏光光を形成する偏光変換手段としての偏光変換部、133は、光の強度分布を均一化するためのロッドレンズ部、134は、入射光を赤、緑、青の各色光に分離する色分離手段としてのカラープリズム、135は、遮蔽手段としてのマスク、14、16、20は集光用レンズ、15は全反射ミラー、17は1/2波長位相差板、25は、光の偏光方向を揃える偏光板、18、24はそれぞれ偏光ビームスプリッタ、18a、24aはそれぞれ、偏光ビームスプリッタ18、24内において、S偏光光を反射しP偏光光を透過する検光膜、19は1/4波長位相差板、21は、中心軸周りに回転しながら該中心軸周りの複数の反射面で順に、上記色分離された光を映像表示素子側に反射するポリゴンミラー等の回転多面反射体、27は、回転多面反射体21をその中心軸周りに回転駆動するモータ、22は1/2波長位相差板、23は、照射された光を映像信号に基づき変調して光学像を形成する反射型液晶パネル等の映像表示素子、26は、光学像を拡大投射する投射レンズユニット、30は、モータ27を回転駆動するとともに、映像信号に基づき映像表示素子23を駆動する駆動回路である。
光入射部131は、入射光を偏光変換部132側に取入れる孔を有し、該孔の周囲の平面部に、マスク135側で反射されて戻ってくる戻り光を再び反射する反射手段としての反射面を有する。偏光変換手段としての偏光変換部132は、例えば偏光ビームスプリッタと1/2波長位相差板から成り、光入射部131側からの光をP偏光光とS偏光光とに分離後、該両偏光光のうちいずれか一方の偏光光の偏光方向を回転させて他方の偏光光に揃える。ロッドレンズ部133は、該偏光光が入射され、該入射光を、棒状体の内壁面にて全反射を繰り返させながら該棒状体の中を進行させ、該偏光光の強度分布を略均一にした状態でカラープリズム134側に出射する。カラープリズム134は、ダイクロイック反射膜を備え、所定の色光を透過、あるいは反射することにより、ロッドレンズ部133から出射された白色光の所定の偏光光またはその偏光方向を回転させた偏光光を、赤、緑、青の各色光に色分離して、それぞれを所定の異なった位置から遮蔽手段としてのマスク135側に出射する。マスク135は、映像表示素子23内の画素の配列方向と略平行に形成され入射光を透過する光透過領域と、該光透過領域に隣接して形成された光反射領域とを有し、カラープリズム134側から出射された各色光毎にそのうちの一部を、上記光透過領域において透過させるとともに、上記出射された各色光のうち該光透過領域を透過しない各色光の一部または全部を上記光反射領域において反射する構成を有する。光反射領域は例えば、光透過領域の周囲に形成される。1/2波長位相差板17は、偏光ビームスプリッタ18に入射する光の偏光方向を回転させ、偏光板25は、偏光ビームスプリッタ24を透過した光学像に混入した不要偏光光を除去する。回転多面反射体21は、その中心軸周りに環状に連なる複数の反射面が構成され、モータ27により上記中心軸周りに所定速度で回転され、その複数の反射面は、上記中心軸周りに回転しながら順に、上記集光レンズ20から入射される色分離された色光を反射する。
回転多面反射体21の反射面で反射された円偏光光の各色光は集光レンズ20を通り、1/4波長位相差板19で偏光方向を回転されて例えばP偏光光となり、偏光ビームスプリッタ18を透過し、1/2波長位相差板22で偏光方向を回転されて例えばS偏光光になり、偏光ビームスプリッタ24に入射され、その検光膜24aで反射され、反射型の映像表示素子23に照射される。該映像表示素子24に照射された各色光は、回転多面反射体21の回転でその複数の反射面が順次切替わることにより、該映像表示素子23上で所定方向に移動(スクロール)する。ランプ11から投射レンズユニット26に至る光学系は、投射型映像表示装置における光学ユニットを構成している。
上記構成において、ランプ11から出た光(白色光)は、楕円面または放物面または非球面のリフレクタ12にて反射集光された状態で出射され、偏光変換色分離部13に入射される。偏光変換色分離部13内では、光入射部131の孔(図示なし)から入射され、偏光変換部132で偏光変換されて偏光方向を揃えられ所定の偏光光とされる。該偏光光は、ロッドレンズ部133で光の強度分布を均一化され、カラープリズム134に入射される。カラープリズム134に入射した偏光光は、赤、緑、青の各色光に分離され、マスク135側に出射される。マスク135では、色光毎にその光透過領域を透過した光が偏光変換色分離部13の外部に出射されるが、光反射領域で反射された光は、偏光変換色分離部13内を、カラープリズム134、ロッドレンズ部133、偏光変換部132を経て、光入射部131側に戻り、該光入射部131では、上記孔の周囲の平面部に形成された反射手段としての反射面で反射される。該反射面で反射された光は、再び、偏光変換部132、ロッドレンズ部133、カラープリズム134を経て、マスク135の光透過領域、または、光透過領域及び光反射領域に入射される。光透過領域に入射された光は該領域を通って偏光変換色分離部13の外部に出射される。光反射領域に入射された光は再び反射されて光入射部131の反射面側に向かう。マスク135の光透過領域を通った光例えばS偏光光は偏光変換色分離部13の外部に出射され、集光レンズ14を通り、全反射ミラー15で反射されて光路方向を変更し、集光レンズ16及び1/2波長位相差板17を通って偏光ビームスプリッタ18に入射する。偏光ビームスプリッタ18では検光膜18aで反射されて光路方向を変更し、1/4波長位相差板19で円偏光光に変換され回転多面反射体21の反射面に入射する。該回転多面反射体21では、各色光は、該回転多面反射体21の回転により該回転多面反射体21に設けられた複数の反射面で反射され出射される。回転多面反射体21で反射された各色光(円偏光光)は、1/4波長位相差板19を経て、P偏光光となり、偏光ビームスプリッタ18に入射する。偏光ビームスプリッタ18では検光膜18aを透過する。偏光ビームスプリッタ18から出射した各色光(P偏光光)は、さらに、1/2波長位相差板22で偏光方向を回転されてS偏光光となる。該S偏光光の色光は、偏光ビームスプリッタ24に入射する。偏光ビームスプリッタ24では検光膜24aで反射されて光路方向を変更し、反射型の映像表示素子23に入射する。
反射型の映像表示素子24は、映像信号に基づき駆動回路30で駆動され、上記入射された赤色光、緑色光及び青色光それぞれを該映像信号に対応して変調し、再び、偏光ビームスプリッタ24側に出射する。該偏光光は映像信号に対応した赤色光、緑色光及び青色光それぞれの光学像を形成している。偏光ビームスプリッタ24では、映像表示素子23側から入射される赤色光、緑色光、青色光それぞれのP偏光光が検光膜24aを透過しP偏光光の光学像として、偏光板25を介して投射レンズユニット26側へ出射する。投射レンズユニット26は、入射した光を拡大投射してスクリーン上等に上記映像信号に応じた映像を映し出す。
以下、説明中で用いる図1の構成要素には、図1の場合と同じ符号を付して用いる。
以下、説明中で用いる図1の構成要素には、図1の場合と同じ符号を付して用いる。
図2は、図1の装置の偏光変換色分離部13の構成例図である。(a)はY軸方向平面図、(b)はX軸方向側面図である。
図2(a)において、132Aは、偏光変換部132を構成する偏光ビームスプリッタ、132Bは1/2波長位相差板、132Aa、132Abはそれぞれ、偏光ビームスプリッタ132Aの検光膜、200i1〜200i4はそれぞれ白色光の偏光光である。また、図2(b)において、131aは、光入射部131において入射光を取入れるための孔、131bは、光入射部131において孔131aの周囲の平面部に形成された反射手段としての反射面、134Rは、カラープリズム134において赤色光を透過させて分離する分離面、134Bは、同じくカラープリズム134において青色光を反射して分離する分離面、134Gは、同じくカラープリズム134において緑色光を反射して分離する分離面、135aは、マスク135において映像表示素子23内の画素の配列方向と略平行に形成され赤色光を透過させる光透過領域、135bは、同じくマスク135において映像表示素子23内の画素の配列方向と略平行に形成され青色光を透過させる光透過領域、135cは、同じくマスク135において映像表示素子23内の画素の配列方向と略平行に形成され緑色光を透過させる光透過領域、135dは、マスク135において光透過領域135a、135b、135cの周囲に形成された光反射領域、200i5は、カラープリズム134に入射する偏光光、200eRは、マスク135の光透過領域135aから出射される赤色光の偏光光、200eBは、マスク135の光透過領域135bから出射される青色光の偏光光、200eGは、マスク135の光透過領域135cから出射される緑色光の偏光光、200rRは、マスク135の光反射領域135dで反射された赤色光、200rBは、マスク135の光反射領域135dで反射された青色光、200rGは、マスク135の光反射領域135dで反射された緑色光である。
図2(a)において、132Aは、偏光変換部132を構成する偏光ビームスプリッタ、132Bは1/2波長位相差板、132Aa、132Abはそれぞれ、偏光ビームスプリッタ132Aの検光膜、200i1〜200i4はそれぞれ白色光の偏光光である。また、図2(b)において、131aは、光入射部131において入射光を取入れるための孔、131bは、光入射部131において孔131aの周囲の平面部に形成された反射手段としての反射面、134Rは、カラープリズム134において赤色光を透過させて分離する分離面、134Bは、同じくカラープリズム134において青色光を反射して分離する分離面、134Gは、同じくカラープリズム134において緑色光を反射して分離する分離面、135aは、マスク135において映像表示素子23内の画素の配列方向と略平行に形成され赤色光を透過させる光透過領域、135bは、同じくマスク135において映像表示素子23内の画素の配列方向と略平行に形成され青色光を透過させる光透過領域、135cは、同じくマスク135において映像表示素子23内の画素の配列方向と略平行に形成され緑色光を透過させる光透過領域、135dは、マスク135において光透過領域135a、135b、135cの周囲に形成された光反射領域、200i5は、カラープリズム134に入射する偏光光、200eRは、マスク135の光透過領域135aから出射される赤色光の偏光光、200eBは、マスク135の光透過領域135bから出射される青色光の偏光光、200eGは、マスク135の光透過領域135cから出射される緑色光の偏光光、200rRは、マスク135の光反射領域135dで反射された赤色光、200rBは、マスク135の光反射領域135dで反射された青色光、200rGは、マスク135の光反射領域135dで反射された緑色光である。
図2の構成において、光源11から出射された光(白色光)が、光入射部131の孔131aを通って、偏光変換部132に入射される。該偏光変換部132では、例えば白色光のうちのP偏光光成分200i1が偏光ビームスプリッタ132Aの検光膜132Aaを透過し、S偏光光成分200i2は、該検光膜132Aaで反射された後さらに検光膜132Abで反射され(200i3)、1/2波長位相差板132Bで偏光方向を回転されてP偏光光200i4に変換され、上記の検光膜132Aaを透過したP偏光光成分200i1とともに、ロッドレンズ部133側に出射される。すなわち、偏光変換部132では、光入射部131から入射した白色光が、偏光ビームスプリッタ132Aと1/2波長位相差板132Bとにより偏光方向を揃えられP偏光光とされて出射される。ロッドレンズ部133に入射されたP偏光光(200i1+200i4)は、該ロッドレンズ部133の棒状体の内壁面にて全反射を繰り返しながら該棒状体の中を進行し、該P偏光光の強度分布が略均一にされたP偏光光200i5としてカラープリズム134側に出射される。ここで、カラープリズム134においては、偏光変換部132の入射面(入射光線と反射光線とで形成される面)がXZ面であるため、偏光方向がXZ面に垂直な光がP偏光光、平行な光がS偏光光となる。すなわち、図2(a)におけるP偏光(XZ面に垂直)は図2(b)においてはS偏光光となる。
カラープリズム134に入射したS偏光光は、分離面134Rで赤色光のS偏光光が透過されて分離され、青色光+緑色光のS偏光光は反射される。反射された青色光+緑色光のS偏光光は、分離面134Bに入射し、該分離面134Bで青色光のS偏光光が反射されて分離され、緑色光のS偏光光は該分離面134Bを透過し分離面134Gに入射する。該分離面134Gで該緑色光のS偏光光は反射される。このように、カラープリズム134で、分離面134R、分離面134B、分離面134Gにより分離された各色光はマスク135に入射される。
マスク135において、マスク135に入射した赤色光のS偏光光は、光透過領域135aと光反射領域135dとにわたって照射される。光透過領域135aに照射された分の赤色光のS偏光光は、該光透過領域135aを通って次段の集光用レンズ14側に出射される。該光透過領域135aを通過した光は、映像表示素子23に対し、該映像表示素子23の画素の配列方向と交差しない状態で照射される。一方、光反射領域135d1に照射された光は、該光反射領域135dで反射され、反射光200rRとして、ロッドレンズ部133、偏光変換部132を経て、光入射部131の反射面131bに入射される。反射面131bに入射された光(赤色光)は、該反射面131bで反射され、偏光変換部132、ロッドレンズ部133、カラープリズム134を経て、マスク135に入射される。マスク135に入射された赤色光の全部または一部が光透過領域135aを通り、上記もともと該光透過領域135aを通った赤色光とともに、映像表示素子23に対し、該映像表示素子23の画素の配列方向と交差しない状態で照射される。
また、マスク135に入射した青色光のS偏光光は、光透過領域135bと光反射領域135dとにわたって照射される。光透過領域135bに照射された分の青色光のS偏光光は、該光透過領域135bを通って次段の集光用レンズ14側に出射される。該光透過領域135bを通過した光も、映像表示素子23に対し、該映像表示素子23の画素の配列方向と交差しない状態で照射される。一方、光反射領域135dに照射された光は、該光反射領域135dで反射され、反射光200rBとして、ロッドレンズ部133、偏光変換部132を経て、光入射部131の反射面131bに入射される。反射面131bに入射された光(青色光)は、該反射面131bで反射され、偏光変換部132、ロッドレンズ部133、カラープリズム134を経て、マスク135に入射される。マスク135に入射された青色光の全部または一部が光透過領域135bを通り、上記もともと該光透過領域135bを通った青色光とともに、映像表示素子23に対し、該映像表示素子23の画素の配列方向と交差しない状態で照射される。
緑色光についても同様で、マスク135に入射した緑色光のS偏光光は、光透過領域135cと光反射領域135dとにわたって照射される。光透過領域135cに照射された分の緑色光のS偏光光は、該光透過領域135cを通って次段の集光用レンズ14側に出射される。該光透過領域135cを通過した光も、映像表示素子23に対し、該映像表示素子23の画素の配列方向と交差しない状態で照射される。一方、光反射領域135dに照射された光は、該光反射領域135dで反射され、反射光200rGとして、ロッドレンズ部133、偏光変換部132を経て、光入射部131の反射面131cに入射される。反射面131cに入射された光(緑色光)は、該反射面131cで反射され、偏光変換部132、ロッドレンズ部133、カラープリズム134を経て、マスク135に入射される。マスク135に入射された緑色光の全部または一部が光透過領域135cを通り、上記もともと該光透過領域135cを通った緑色光とともに、映像表示素子23に対し、該映像表示素子23の画素の配列方向と交差しない状態で照射される。
図3は、図2の偏光変換色分離部13に用いるマスク135の構成例図である。(a)は側面図、(b)は正面図である。
図3のマスク135において、赤色光を通す光透過領域135a、青色光を通す光透過領域135b、緑色光を通す光透過領域135cはそれぞれ、通過(透過)する光の映像表示素子23内における照射領域が、該映像表示素子23内の画素の配列方向と略平行になるように形成される。また、該各光透過領域は、互いに、略同寸法かつ略平行な領域として形成される。
図3のマスク135において、赤色光を通す光透過領域135a、青色光を通す光透過領域135b、緑色光を通す光透過領域135cはそれぞれ、通過(透過)する光の映像表示素子23内における照射領域が、該映像表示素子23内の画素の配列方向と略平行になるように形成される。また、該各光透過領域は、互いに、略同寸法かつ略平行な領域として形成される。
図4は、マスク135による光遮蔽の説明図である。(a)は、カラープリズム134から出射される色光を示し、(b)は、マスク135の平面構成を示し、(c)は、マスク135による色光の遮蔽状態を示す。
図4(a)において、200eは、カラープリズム134から出射される赤、青、緑の色光、200eR0は赤色光、200eB0は青色光、200eG0は緑色光、θは、色光200eの領域の映像表示素子23の面に対する傾き角である。(a)に示す傾斜状態の色光200eを、(b)に示すマスク135により遮蔽することで、(c)に示す色光200eR、200eB、200eGの各領域が形成される。色光200eR、200eB、200eGはそれぞれ、映像表示素子23内における照射領域が、該映像表示素子23内の画素の配列方向と略平行になり、該画素の配列方向と交差しないため混色を発生しない。
図4(a)において、200eは、カラープリズム134から出射される赤、青、緑の色光、200eR0は赤色光、200eB0は青色光、200eG0は緑色光、θは、色光200eの領域の映像表示素子23の面に対する傾き角である。(a)に示す傾斜状態の色光200eを、(b)に示すマスク135により遮蔽することで、(c)に示す色光200eR、200eB、200eGの各領域が形成される。色光200eR、200eB、200eGはそれぞれ、映像表示素子23内における照射領域が、該映像表示素子23内の画素の配列方向と略平行になり、該画素の配列方向と交差しないため混色を発生しない。
図5は、マスク135の光透過領域及び光反射領域の説明図である。
図5において、135d1は、光反射領域135dにおいて赤色光を反射する部分、135d2は、光反射領域135dにおいて青色光を反射する部分、135d3は、光反射領域135dにおいて緑色光を反射する部分である。カラープリズム134側からマスク135に入射した赤色光は、該マスク135の光透過領域135aと光反射領域135dとに照射され、光透過領域135aに照射された分は該光透過領域135aを通って集光用レンズ14側に出射され、光反射領域135dに照射された分は該光反射領域135dの反射面の部分135d1で反射され、光入射部131側に戻され、該光入射部131側で反射されて再びマスク135側に入射され、その一部または全部が光透過領域135aを通過するようにされる。カラープリズム134側からマスク135に入射した青色光は、該マスク135の光透過領域135bと光反射領域135dとに照射され、光透過領域135bに照射された分は該光透過領域135bを通って集光用レンズ14側に出射され、光反射領域135dに照射された分は該光反射領域135dの反射面の部分135d2で反射され、光入射部131側に戻され、該光入射部131側で反射されて再びマスク135側に入射され、その一部または全部が光透過領域135bを通過するようにされる。同様に、カラープリズム134側からマスク135に入射した緑色光は、該マスク135の光透過領域135cと光反射領域135dとに照射され、光透過領域135cに照射された分は該光透過領域135cを通って集光用レンズ14側に出射され、光反射領域135dに照射された分は該光反射領域135dの反射面の部分135d3で反射され、光入射部131側に戻され、該光入射部131側で反射されて再びマスク135側に入射され、その一部または全部が光透過領域135cを通過するようにされる。
図5において、135d1は、光反射領域135dにおいて赤色光を反射する部分、135d2は、光反射領域135dにおいて青色光を反射する部分、135d3は、光反射領域135dにおいて緑色光を反射する部分である。カラープリズム134側からマスク135に入射した赤色光は、該マスク135の光透過領域135aと光反射領域135dとに照射され、光透過領域135aに照射された分は該光透過領域135aを通って集光用レンズ14側に出射され、光反射領域135dに照射された分は該光反射領域135dの反射面の部分135d1で反射され、光入射部131側に戻され、該光入射部131側で反射されて再びマスク135側に入射され、その一部または全部が光透過領域135aを通過するようにされる。カラープリズム134側からマスク135に入射した青色光は、該マスク135の光透過領域135bと光反射領域135dとに照射され、光透過領域135bに照射された分は該光透過領域135bを通って集光用レンズ14側に出射され、光反射領域135dに照射された分は該光反射領域135dの反射面の部分135d2で反射され、光入射部131側に戻され、該光入射部131側で反射されて再びマスク135側に入射され、その一部または全部が光透過領域135bを通過するようにされる。同様に、カラープリズム134側からマスク135に入射した緑色光は、該マスク135の光透過領域135cと光反射領域135dとに照射され、光透過領域135cに照射された分は該光透過領域135cを通って集光用レンズ14側に出射され、光反射領域135dに照射された分は該光反射領域135dの反射面の部分135d3で反射され、光入射部131側に戻され、該光入射部131側で反射されて再びマスク135側に入射され、その一部または全部が光透過領域135cを通過するようにされる。
上記実施例によれば、偏光変換色分離部13におけるマスク135に光透過領域135a、135b、135cを設け、透過させる各色光を、映像表示素子23内における照射領域が、該映像表示素子23内の画素の配列方向と略平行になり、該画素の配列方向と交差しない範囲のものに制限しているため、混色を防ぎ、高画質の映像を表示することができる。また、マスク135に光反射領域135dを設け、該光反射領域135dで反射した光を光入射部131の反射手段で反射してマスク135側に戻し、光透過領域135a、135b、135cを透過させて映像表示に利用するため、光の利用率の低下を抑えることができ、消費電力の増大や光源の大型化を抑えた状態で明るい映像を表示することができる。
なお、上記説明した実施形態では、偏光変換色分離部13における色分離手段としてカラープリズム134を用いる構成としたが、本発明はこれに限定されず、色分離手段として、例えばダイクロイックフィルタを用いてもよい。この場合には、例えば、赤色光を反射し青色光+緑色光を透過させるダイクロイック膜、緑色光を反射し青色光を透過させるダイクロイック膜、青色光を透過させるダイクロイック膜を順にプリズム中に配列し、赤、緑、青の各色光を分離して出射させる構成とする。また、上記実施形態では、色分離の順番を、赤、青、緑としたが、本発明はこれに限定されず、例えば赤、緑、青の順としてもよい。また、上記実施形態では、マスク135の光反射領域135dで反射した光を、光入射部131に設けた反射手段で反射しマスク135側に戻す構成としたが、反射手段は、光入射部131以外の位置に設けてもよい。さらにまた、上記実施形態においては、偏光変換色分離部13にロッドレンズ部133を用いて光の強度分布を均一化する構成としたが、該ロッドレンズ部133に替えて筒状のライトパイプを用い、偏光光を、該ライトパイプの筒状体の内壁で全反射を繰り返させながら該筒状体の中を進行させ、光の強度分布を均一化する構成としてもよい。
11…ランプ、
12…リフレクタ、
13…偏光変換色分離部、
14、16、20…集光用レンズ、
15…全反射ミラー、
17、22…1/2波長位相差板、
18、24…偏光ビームスプリッタ、
19…1/4波長位相差板、
21…回転多面反射体、
23…映像表示素子、
25…偏光板、
26…投射レンズユニット、
27…モータ、
30…駆動回路、
131…光入射部、
132…偏光変換部、
133…ロッドレンズ部、
134…カラープリズム、
135…マスク。
12…リフレクタ、
13…偏光変換色分離部、
14、16、20…集光用レンズ、
15…全反射ミラー、
17、22…1/2波長位相差板、
18、24…偏光ビームスプリッタ、
19…1/4波長位相差板、
21…回転多面反射体、
23…映像表示素子、
25…偏光板、
26…投射レンズユニット、
27…モータ、
30…駆動回路、
131…光入射部、
132…偏光変換部、
133…ロッドレンズ部、
134…カラープリズム、
135…マスク。
Claims (5)
- 光源側からの光を映像表示素子に照射し映像信号に基づき変調して光学像を形成する投射型映像表示装置用の光学ユニットであって、
上記光源側から出射された光を偏光変換し偏光方向を揃えて所定の偏光光を形成する偏光変換手段と、
上記偏光光を少なくとも赤、緑、青の各色光に分離して出射する色分離手段と、
上記出射された各色光のうちの一部を、上記映像表示素子内の画素の配列方向と略平行な光透過領域において透過させるとともに、上記出射された各色光のうち上記光透過領域を透過しない各色光の一部または全部を、該光透過領域に隣接して形成された光反射領域において反射する遮蔽手段と、
上記遮蔽手段で反射された各色光を反射して上記遮蔽手段側に戻し、上記光透過領域を透過する光と併せ該光透過領域を透過可能にする反射手段と、
を備え、上記遮蔽手段から出射された色光を上記映像表示素子に照射して光学像を形成し、色合成して投射する構成としたことを特徴とする光学ユニット。 - 光源側からの光を映像表示素子に照射し映像信号に基づき変調して光学像を形成する投射型映像表示装置であって、
上記光源側から出射された光を偏光変換して偏光方向を揃えて所定の偏光光を形成する偏光変換手段と、
上記偏光光を少なくとも赤、緑、青の各色光に分離して出射する色分離手段と、
上記出射された各色光毎にそのうちの一部を、上記映像表示素子内の画素の配列方向と略平行な光透過領域において透過させるとともに、上記出射された各色光のうち上記光透過領域を透過しない各色光の一部または全部を、該光透過領域に隣接して形成された光反射領域において反射する遮蔽手段と、
上記遮蔽手段で反射されて戻った各色光を再び反射して上記遮蔽手段側に戻し、上記光透過領域を透過する光と併せ該光透過領域を透過可能にする反射手段と、
中心軸周りに複数の反射面を有し、該中心軸周りに回転しながら該複数の反射面で順に、上記遮蔽手段から出射された光を上記映像表示素子側に反射する回転多面反射体と、
上記遮蔽手段から出射された光を上記回転多面反射体側に反射するとともに、上記映像表示素子で形成された各色光の光学像を投射レンズユニット側に導く偏光ビームスプリッタと、
上記回転多面反射体を中心軸周りに回転駆動するモータと、
上記映像表示素子を映像信号に基づき駆動するとともに、上記モータを駆動する駆動回路と、
を備え、上記回転多面反射体から上記映像表示素子に照射される各色光が、該回転多面反射体の回転に基づく上記反射面の切替わりにより、該映像表示素子上で所定方向に移動する構成としたことを特徴とする投射型映像表示装置。 - 上記反射手段は、上記色分離手段側に入射光を取入れる孔の周囲の平面部に形成された構成である請求項2に記載の投射型映像表示装置。
- 上記遮蔽手段は、上記光反射領域が上記光透過領域の周囲に形成された構成である請求項2に記載の投射型映像表示装置。
- 上記偏光変換手段の後段側または前段側には入射光を壁面で繰り返し反射するロッドレンズまたはライトパイプが配された構成である請求項2に記載の投射型映像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005220121A JP2007034114A (ja) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | 光学ユニット及びそれを用いた投射型映像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005220121A JP2007034114A (ja) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | 光学ユニット及びそれを用いた投射型映像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007034114A true JP2007034114A (ja) | 2007-02-08 |
Family
ID=37793423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005220121A Pending JP2007034114A (ja) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | 光学ユニット及びそれを用いた投射型映像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007034114A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015031925A (ja) * | 2013-08-06 | 2015-02-16 | セイコーエプソン株式会社 | 照明装置及びプロジェクター |
-
2005
- 2005-07-29 JP JP2005220121A patent/JP2007034114A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015031925A (ja) * | 2013-08-06 | 2015-02-16 | セイコーエプソン株式会社 | 照明装置及びプロジェクター |
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