JP4069694B2 - プロジェクタ - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明はプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
単板方式のプロジェクタのうち、回転プリズムを用いたカラースクロールによるプロジェクタ(以下、「回転プリズムを用いたプロジェクタ」という。)は、カラーフィルタを用いたプロジェクタやカラーホイールを用いたプロジェクタなどとは異なり、光の利用効率が格段に高く、単板方式でありながら高輝度のプロジェクタを実現できるため、近年特に注目されている。
【0003】
この回転プリズムを用いたプロジェクタは、例えば、「(ア)P. Jassen, "A Novel High Brightness Single Light Valve HD Color Projector," Proceedings IDRC '93, Society for Information Display, pp. 249-252, 1993.」や「(イ)J.A.Shimizu,"Single Panel Reflective LCD Projector," Projection Displays V, Proceedings SPIE, Vol. 3634, pp. 197- 206, 1999.」に開示されている。
【0004】
これらの論文に開示された回転プリズムを用いたプロジェクタを図9及び図10を用いて説明する。図9は(ア)の論文に開示された従来の回転プリズムを用いたプロジェクタを説明するための図である。図9(a)はその光学系を示す図であり、図9(b)はその光走査の原理を説明するための図である。
【0005】
従来のプロジェクタ800は、図9(a)に示されるように、光源810と、この光源810からの光を上下方向に分離されたR,G,Bの3つの色光に分離するダイクロイックミラー830と、このダイクロイックミラー830で分離された3つの色光を走査するための回転プリズム850と、この回転プリズム850で走査された3つの色光をストライプ状の帯に展開して液晶パネル860の画像形成領域における所定のストライプ領域に照射するための展開レンズ820と、この展開レンズ820で展開された色光を変調する電気光学変調素子としての液晶パネル860と、この液晶パネル860で変調された光をスクリーン等に投写する投写レンズ870とを備えている。
【0006】
このプロジェクタ800においては、図9(b)に示されるように、ダイクロイックミラー830で分離されたR,G,Bの各色光は、回転プリズム850のプリズム作用によって、液晶パネル860の画像形成領域の上から下方向に順に走査されることになる。すなわち、R,G,Bのカラースクロールが実現される。
【0007】
このため、このプロジェクタ800によれば、1枚の液晶パネルからなる単板方式のプロジェクタでありながら、いわゆる3枚の液晶パネルを必要とする3板方式のプロジェクタと同等の解像度のカラー表示を行うことができるという利点がある。
【0008】
図10は、(イ)の論文に開示された従来の他の回転プリズムを用いたプロジェクタを説明するための図である。このプロジェクタ900は、図10に示されるように、光源910と、光源910からの光を変調するための電気光学変調素子としての反射型の液晶パネル960及び偏光プリズム980と、この液晶パネル960で変調された光を投写するための投写レンズ970と、を備えたプロジェクタであって、光源910と液晶パネル960及び偏光プリズム980との間に、光源910からの光を液晶パネル960における画像形成領域内の所定領域に導光するためのインテグレータ光学系920と、このインテグレータ光学系920からの光を3つの色光に分離するための色分離光学系930と、この色分離光学系930で分離された3つの色光を液晶パネル960における画像形成領域内で走査するための3つの回転プリズム950と、この回転プリズム950で走査された3つの色光を所定の間隔で離隔させた状態で合成する色合成光学系940と、をさらに備えている。
【0009】
このプロジェクタ900においては、色分離光学系930で分離されたR,G,Bの各色光はそれぞれ回転プリズム950のプリズム作用によって、液晶パネル960の一方向(例えば、上から下方向)に順に走査されることになる。このとき3つの回転プリズム950のそれぞれは互いに所定のタイミングだけずれた位相で回転しているため、液晶パネル960の画像形成領域内において、R,G,Bの各色光は互いに所定間隔ずれた状態で上から下方向に順に走査される。すなわち、R,G,Bのカラースクロールが実現される。
【0010】
このため、このプロジェクタ900によれば、1枚の液晶パネルからなる単板方式のプロジェクタでありながら、いわゆる液晶パネルを3枚必要とする3板方式のプロジェクタと同等の解像度のカラー表示を行うことができるという利点がある。
【0011】
しかしながら、上記したプロジェクタ800においては、光源から液晶パネルまでの光路長が、R,G,Bの3つの色光において異なり、液晶パネル上での結像特性に違いが出て混色や色むらが発生しやすいという問題があった。また、上記したプロジェクタ900においては、回転プリズムを3つ必要とするので高価になるほか、これらの3つの回転プリズムを所定の位相だけずらして回転させなければならずこの制御が容易ではないという問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、回転プリズムなどの色光走査手段を1個しか必要としない安価で制御の容易なプロジェクタであって、光源から電気光学変調素子までの光路長が各色光において略一致し、混色や色むらが発生しにくいプロジェクタを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明のプロジェクタは、光源と、光源からの光を変調するための電気光学変調素子と、この電気光学変調素子で変調された光を投写するための投写レンズと、を備えたプロジェクタであって、前記光源と前記電気光学変調素子との間に、
前記光源からの光を前記電気光学変調素子における画像形成領域内の所定領域に導光するための照明光学系と、
この照明光学系からの光を複数の色光に分離するとともに、この分離された複数の色光を前記電気光学変調素子の画像形成領域に並べて照射させるための色分離光学系と、
この色分離光学系で分離された複数の色光を前記電気光学変調素子における画像形成領域内で走査するための1つの色光走査手段と、
前記光源から前記電気光学変調素子までの光路長を、前記複数の色光間で略一致させるための光路長補正光学系と、をさらに備えたことを特徴とする。
【0014】
このため、色分離光学系で分離された複数の各色光は、1つの色光走査手段によって、電気光学変調素子における画像形成領域の一方向に順に走査され、カラースクロールが実現される。その結果、本発明のプロジェクタによれば、1枚の液晶パネル等の電気光学変調素子からなる単板方式のプロジェクタでありながら、いわゆる液晶パネルなどの3枚の電気光学変調素子を必要とする3板方式のプロジェクタと同等の解像度のカラー表示を行うことができるという利点がある。
【0015】
さらに、本発明のプロジェクタにおいては、光源から前記電気光学変調素子までの光路長を前記複数の色光間で略一致させるための光路長補正光学系を備えているので、光源から電気光学変調素子間での光路長が各色光において略一致し、混色や色むらが発生しにくい構造となっている。
【0016】
本発明において、色分離光学系で分離される複数の色光は、赤、緑、青の3つの色光であることが好ましい。この場合、赤、緑、青の3つの色光が電気光学変調素子における画像形成領域の一方向に順に走査されるため、容易にフルカラー表示を行うことができる。
【0017】
(2)上記(1)に記載のプロジェクタにおいては、前記色分離光学系は、互いに平行に配置された複数の色分離面を備えることが好ましい。
【0018】
このように構成すれば、この色分離光学系で分離された各色光は互いに所定間隔だけ離隔した状態で平行に進行することになるため、後段の電気光学変調素子における画像形成領域において所定間隔だけずれて照射されることが容易になる。また、光学設計がシンプルになるという効果もある。
【0019】
(3)上記(1)に記載のプロジェクタにおいては、前記光路長補正光学系は、前記色分離光学系における複数の色分離面のそれぞれに対応して設けられ、前記前記色分離光学系における複数の色分離面で反射した複数の色光のそれぞれについて、前記光源から前記電気光学変調素子までの光路長が略一致するような位置に配置された複数の色光選択反射面を備えることが好ましい。
【0020】
このように構成すれば、各色光についての光源から電気光学変調素子までの光路長を効果的に略一致するように構成することができる。
【0021】
(4)上記(3)に記載のプロジェクタにおいては、前記色分離光学系の色分離面と、前記光路長補正光学系の色光選択反射面とは90度の角度をなして配置されていることが好ましい。
【0022】
このように構成すれば、光路長補正光学系からの射出光は、色分離光学系への入射方向から見れば180度折り返されて射出することになるので、本発明のプロジェクタの光学系をコンパクトに構成することができる。また、光学設計がシンプルになるという効果もある。
【0023】
(5)上記(3)に記載のプロジェクタにおいては、前記色分離光学系の色分離面と、前記光路長補正光学系の色合成面とは互いに平行になるように配置されていることが好ましい。
【0024】
このように構成すれば、光路長補正光学系からの射出光は、色分離光学系への入射方向と平行の関係をもって射出することになるので、光学設計がシンプルになる。さらに、光路長補正光学系において各色光における光源から電気光学変調素子までの光路長を略一致させるのが特に容易になるという効果もある。
【0025】
(6)上記(4)又は(5)に記載のプロジェクタにおいては、前記色分離光学系の各色分離面の光軸方向における間隔及び前記光路長補正光学系の色光選択反射面の光軸方向における間隔は、前記色分離光学系で分離された色光の数をnとしたとき、前記電気光学変調素子の画像形成領域の色分離方向における幅の約(1/(2×n))に設定されていることが好ましい。
【0026】
従って、前記色分離光学系の各色分離面の光軸方向における間隔及び前記光路長補正光学系の色光選択反射面の光軸方向における間隔は、例えば前記色分離光学系で分離される色光の数が3であるときには、前記電気光学変調素子の画像形成領域の色分離方向における幅の約1/6に設定されていることが好ましく、前記色分離光学系で分離される色光の数が2であるときには、前記電気光学変調素子の画像形成領域の色分離方向における幅の約1/4に設定されていることが好ましい。
【0027】
このように構成すれば、光路長補正光学系を通過した各色光は、全体として、電気光学変調素子の画像形成領域の色分離方向における幅をちょうどカバーしつつカラースクロールを行うことができる。
【0028】
(7)上記(3)に記載のプロジェクタにおいては、前記色光走査手段は回転プリズムであって、前記照明光学系と前記回転プリズムとの間に、アフォーカル光学系をさらに備えることが好ましい。
【0029】
このように構成すれば、各色光の光束を小さくすることができ、後段の電気光学変調素子及び回転プリズムを小さくすることができるため、プロジェクタの小型化、軽量化、低価格化を図るのが容易になる。また、回転プリズムを小型化することによって、回転プリズムの高速応答性を向上することができる。
【0030】
(8)上記(1)乃至(7)のいずれかに記載のプロジェクタにおいては、前記色光走査手段は回転プリズムであって、前記色分離光学系に入射する偏光が前記色分離面に対してs偏光となるように構成されているとともに、λ/2板が前記色分離光学系と前記回転プリズムとの間に配置されていることが好ましい。
【0031】
光屈折を利用する光透過タイプの回転プリズムでは、プリズムの回転の中心軸に対して平行に振動する偏光光(s偏光光)よりも、プリズムの回転の中心軸に対して垂直に振動する偏光光(p偏光光)の方が光透過率が高い。上記構成によれば、色分離光学系に入射する偏光光を色分離特性の良いs偏光光とし、回転プリズムの光入射面に入射する色光を、回転プリズムの回転の中心軸に対して垂直に振動する偏光光(p偏光光)とすることができるので、回転プリズムの光入射面における反射損失を抑えることができる。
【0032】
(9)本発明のプロジェクタは、光源と、光源からの光を変調するための電気光学変調素子と、この電気光学変調素子で変調された光を投写するための投写レンズと、を備えたプロジェクタであって、前記光源と前記電気光学変調素子との間に、
前記光源からの光を前記電気光学変調素子における画像形成領域内の所定領域に導光するための照明光学系と、
この照明光学系からの光を複数の色光に分離するとともに、この分離された複数の色光を後段の回転プリズムの回転の中心軸に向けて入射させるための複数の色分離面を有する色分離光学系と、
この色分離光学系で分離された複数の色光を前記電気光学変調素子における画像形成領域内で走査するための1つの回転プリズムと
この回転プリズムを通過した複数の色光のそれぞれを前記電気光学変調素子に向けて反射するとともに、前記光源から前記電気光学変調素子までの光路長を前記複数の色光間で略一致させるための複数の色光選択反射面を有する光路長補正光学系と、をさらに備えたことを特徴とする。
【0033】
このため、色分離光学系で分離された複数の各色光は、1つの色光走査手段によって、電気光学変調素子における画像形成領域の一方向に順に走査され、カラースクロールが実現される。その結果、本発明のプロジェクタによれば、1枚の液晶パネル等の電気光学変調素子からなる単板方式のプロジェクタでありながら、いわゆる液晶パネルなどの3枚の電気光学変調素子を必要とする3板方式のプロジェクタと同等の解像度のカラー表示を行うことができるという利点がある。
【0034】
さらに、本発明のプロジェクタにおいては、光源から前記電気光学変調素子までの光路長を前記複数の色光間で略一致させるための光路長補正光学系を備えているので、光源から電気光学変調素子間での光路長が各色光において略一致し、混色や色むらが発生しにくい構造となっている。
【0035】
また、各色光がそれぞれ平行な状態で回転プリズムに入射される場合、回転プリズムの屈折率や大きさ、回転プリズムに対する各色光の入射位置により以下の(1)から(3)のような問題が起きやすくなる。
1)各色光が画像形成領域の一方向に走査された後再び帰還して次の走査を始める始点位置や、走査時の各色光の移動速度、各色光の間隔が各色光によって一様でなくなり、これらを原因として混色や色むらが発生する場合がある。
2)色光の光束が略90度までの大きな入射角で回転プリズムに入射するので、分散により、画像形成領域上の走査開始または終了位置において色ずれが大きくなる場合がある。
3)上記1)、2)の課題を回避しようとすると、明るい投写画像を得ることが困難となる。
本発明のプロジェクタにおいては、色分離光学系で分離された複数の色光を、回転プリズムの回転の中心軸方向に向けて入射させる構成としたので、各色光の帰還する始点位置や、各色光の移動速度、各色光の間隔をほぼ一定に保つことができるとともに、色光光束の回転プリズムへの入射角度を小さくして分散の影響を抑えながら、明るく色むらの少ない投写画像を得ることができる。
【0036】
(10)上記(9)に記載のプロジェクタにおいては、前記色分離光学系に入射する偏光が前記色分離面に対してs偏光となるように構成されているとともに、λ/2板が前記色分離光学系と前記回転プリズムとの間に配置されていることが好ましい。
【0037】
このように構成すれば、色分離光学系に入射する偏光光を色分離特性の良いs偏光光とし、回転プリズムの光入射面に入射する色光を、回転プリズムの回転の中心軸に対して垂直に振動する偏光光(p偏光光)とすることができるので、回転プリズムの光入射面における反射損失を抑えることができ、プロジェクタの高輝度化を図るさいに有利になる。
【0038】
(11)上記(10)に記載のプロジェクタにおいては、λ/2板が前記回転プリズムと前記光路長補正光学系との間にさらに配置されていることが好ましい。
【0039】
このように構成すれば、光路長補正光学系の複数の色光選択反射面に入射する色光をs偏光光とすることができるので、光路長補正光学系における色光選択反射特性を向上させることができる。
【0040】
(12)上記(9)乃至(11)のいずれかに記載のプロジェクタにおいては、前記照明光学系と前記回転プリズムとの間に、アフォーカル光学系をさらに備えることが好ましい。
【0041】
このように構成すれば、各色光の光束を小さくすることができ、後段の回転プリズム及び電気光学変調素子を小さくすることができるため、プロジェクタの小型化、軽量化、低価格化を図るのが容易になる。また、回転プリズムを小型化することによって、回転プリズムの高速応答性を向上することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態を説明する。
【0043】
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るプロジェクタの光学系を示す図である。図1に示されるように、このプロジェクタ100は、光源110と、光源110からの光を変調するための、例えば透過型液晶パネルからなる電気光学変調素子160と、この電気光学変調素子160で変調された光を投写するための投写レンズ170と、を備えたプロジェクタである。そして、実施形態1に係るプロジェクタは、光源110と電気光学変調素子160との間に、
光源110からの光を電気光学変調素子160における画像形成領域内の所定領域に導光するための照明光学系120と、
この照明光学系120からの光を複数の色光に分離するとともに、この分離された複数の色光を電気光学変調素子160の画像形成領域に並べて照射させるための色分離光学系130と、
この色分離光学系130で分離された複数の色光を電気光学変調素子160における画像形成領域内で走査するための1つの色光走査手段150と、
光源110から電気光学変調素子160までの光路長を、複数の色光間で略一致させるための光路長補正光学系140と、をさらに備えている。
【0044】
照明光学系120は、インテグレータ光学系からなっていて、第1のレンズアレイ122と、第2のレンズアレイ124と、偏光変換素子126と重畳レンズ128と、を備えている。
第1のレンズアレイ122は、複数の第1の小レンズを備え、この複数の第1の小レンズによって光源110から射出された光束を複数の部分光束に分割する機能を有している。第1のレンズアレイ122は、電気光学変調素子160における画像形成領域の所定領域(色光が3色であれば、そのうちの一の色光が照射される領域であって、画像形成領域の走査方向に対応する辺が他の辺に対して約1/3に圧縮された形状を有する領域)と相似の矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源110から入射された平行な光束を複数の部分光束に分割し、各部分光束を第2のレンズアレイ124の近傍で収束させる。各小レンズを光軸に沿って見た外形形状は、電気光学変調素子160における画像形成領域内の所定領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。
第2のレンズアレイ124は、複数の第2の小レンズを備え、これら複数の部分光束が集光される位置近傍に配置されている。第2のレンズアレイ124も、第1のレンズアレイ122の小レンズに対応するように、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。第2のレンズアレイ124は、第1のレンズアレイ122から射出された各部分光束の中心軸(主光線)が重畳レンズ128の入射面に垂直に入射するように構成されている。
偏光変換素子126は、第2のレンズアレイ124から射出された光束をほぼ一種類の偏光光束に変換する機能を有している。
【0045】
色分離光学系130は、照明光学系120からの光を赤、緑、青の3つの色光に分離する。そして、この分離された3つの色光を電気光学変調素子160の画像形成領域に並べて照射させる機能を有する。この色分離光学系130は、互いに平行に配置された3つの色分離面132、134、136を備えている。色分離面132、134、136はダイクロイックミラーで構成されている。但し、色分離面136は全反射面で構成されてもよい。
【0046】
この色分離光学系130で分離された赤、緑、青の各色光は互いに所定間隔だけ離隔した状態で平行に進行する。そして、後段の電気光学変調素子160における画像形成領域において所定間隔だけずれて照射される。
【0047】
色分離光学系130の色分離面132、134、136の光軸方向における間隔D及び前記光路長補正光学系の色光選択反射面の光軸方向における間隔Dは、電気光学変調素子160の画像形成領域の色分離方向における幅Lの約1/6に設定されている。このため、光路長補正光学系140を通過した各色光は、全体として、電気光学変調素子160の画像形成領域の色分離方向における幅をちょうどカバーしつつカラースクロールを行うことができるようになっている。
【0048】
光路長補正光学系140は、光源110から前記電気光学変調素子160までの光路長を、前記複数の色光間で略一致させる機能を有している。光路長補正光学系140は、色分離光学系130における3つの色分離面132、134、136のそれぞれに対応して設けられ、色分離光学系130における3つの色分離面で反射した3つの色光のそれぞれについて、光源110から電気光学変調素子160までの光路長が略一致するような位置に配置された複数の色光選択反射面142、144、146を備えている。この光路長補正光学系140の作用によって、3つの色分離面132,134,136がそれぞれ異なる位置に配置されていることによって生じる光路差を、色光選択分離面142,144,146をそれぞれ平行に間隔Dだけ離して配置することによって、補償する構成となっている。この色光選択反射面142、144、146はダイクロイックミラーで構成されている。但し、色光選択反射面142は全反射面で構成されてもよい。
【0049】
光路長補正光学系140の各色光選択反射面142、144、146は、色分離光学系130の各色分離面132、134、136と90度の角度をなして配置されている。そのため、光路長補正光学系140からの射出光は、色分離光学系130への入射方向から見れば180度折り返されており、コンパクトな光学系が構成されている。
【0050】
色光走査手段150は、回転プリズムからなり、この回転プリズムが回転することにより、色分離光学系130で分離された3つの色光を電気光学変調素子160における画像形成領域内で走査する機能を有する。
【0051】
色分離光学系130で分離された3つの色光は、この色光走査手段150によって、電気光学変調素子160における画像形成領域の一方向に順に走査され、カラースクロールが実現される。その結果、単板方式のプロジェクタでありながら、いわゆる液晶パネルなどの3枚の電気光学変調素子を必要とする3板方式のプロジェクタと同等の解像度のカラー表示を行うことができる。
【0052】
また、各色光についての光源110から電気光学変調素子160までの光路長を略一致するように構成することができる。このため、光源110から電気光学変調素子160との間の距離が各色光において略一致し、混色や色むらが発生しにくい構造となっている。
【0053】
(実施形態2)
図2は、本発明の実施形態2に係るプロジェクタの光学系を示す図である。図2に示されるように、実施形態2に係るプロジェクタ200は、実施形態1に係るプロジェクタ100における透過型液晶パネルを用いた電気光学変調素子160を反射型液晶パネルを用いた電気光学変調素子260に変更したものである。そして、それに伴って、偏光プリズム280を追加したものである。
【0054】
実施形態2に係るプロジェクタ200も、実施形態1に係るプロジェクタの場合と同様に、単板方式のプロジェクタでありながら、いわゆる液晶パネルなどの3枚の電気光学変調素子を必要とする3板方式のプロジェクタと同等の解像度のカラー表示を行うことができ、混色や色むらを発生しにくいという効果を有している。
【0055】
(実施形態3)
図3は、本発明の実施形態3に係るプロジェクタの光学系を示す図である。図3に示されるように、実施形態3に係るプロジェクタ300は、基本的には、実施形態1に係るプロジェクタ100と同じ構造を有している。実施形態3に係るプロジェクタ300が実施形態1に係るプロジェクタ100と異なるのは、アフォーカル光学系320を有している点である。
【0056】
このため、実施形態3に係るプロジェクタ300は、実施形態1に係るプロジェクタ100の有する効果に加えて、各色光の光束を小さくすることができるため後段の電気光学変調素子及び色光走査手段である回転プリズムを小さくして、プロジェクタの小型化、軽量化、低価格化を図るのが容易になるという効果がある。また、回転プリズムを小型化することによって、回転プリズムの高速応答性を向上することができる。
【0057】
(実施形態4)
図4は、本発明の実施形態4に係るプロジェクタの光学系を示す図である。図4に示されるように、実施形態4に係るプロジェクタ400は、基本的には、実施形態1に係るプロジェクタ100と同じ構造を有している。実施形態4に係るプロジェクタ400が実施形態1に係るプロジェクタ100と異なるのは、色分離光学系130の色分離面と、前記光路長補正光学系の色光選択反射面440とが平行に配置されていることである。
【0058】
このため、実施形態4に係るプロジェクタ400は、実施形態1に係るプロジェクタ100の有する効果に加えて、光路長補正光学系からの射出光は、色分離光学系への入射方向と平行の関係をもって射出することになるので、光学設計がシンプルになるという効果があり、さらに、光路長補正光学系において各色光における光源から電気光学変調素子までの光路長を略一致させるのが特に容易になるという効果がある。
【0059】
(実施形態5)
図5は、本発明の実施形態5に係るプロジェクタの光学系を示す図である。図5に示されるように、実施形態5に係るプロジェクタ500は、基本的には、実施形態1に係るプロジェクタ100と同じ構造を有している。実施形態5に係るプロジェクタ500が実施形態1に係るプロジェクタ100と異なるのは、光路長補正光学系140と回転プリズムからなる色光走査手段150との間にλ/2板が配置されている点である。
【0060】
このため、実施形態5に係るプロジェクタ500は、実施形態1に係るプロジェクタ100の有する効果に加えて、以下の効果を有する。すなわち、光屈折を利用する光透過タイプの回転プリズム150では、プリズムの回転の中心軸に対して平行に振動する偏光光(s偏光光)よりも、プリズムの回転の中心軸に対して垂直に振動する偏光光(p偏光光)の方が光透過率が高い。このため、本発明によれば、色分離光学系130に入射する偏光光を色分離特性の良いs偏光光とし、回転プリズム150の光入射面に入射する色光を、回転プリズムの回転の中心軸に対して垂直に振動する偏光光(p偏光光)とすることができるので、回転プリズムの光入射面における反射損失を抑えることができる。
【0061】
(実施形態6)
図6は、本発明の実施形態6に係るプロジェクタの光学系を示す図である。図6に示されるように、実施形態6に係るプロジェクタ600は、光源110と、光源110からの光を変調するための電気光学変調素子260と、この電気光学変調素子260で変調された光を投写するための投写レンズ170と、を備えたプロジェクタである。そして、光源110と電気光学変調素子260との間には、アフォーカル光学系620と、照明光学系120と、色分離光学系630と、回転プリズム650と、光路長補正光学系640と、をさらに備えている。
【0062】
照明光学系120は、光源110からの光を電気光学変調素子260における画像形成領域内の所定領域に導光する。色分離光学系630は、照明光学系120からの光を複数の色光に分離するとともに、この分離された3つの色光を回転プリズム650の回転の中心軸に向けて入射させるための3つの色分離面632、634、636を有している。回転プリズム650は、色分離光学系630で分離された3つの色光を電気光学変調素子260における画像形成領域内で走査する。光路長補正光学系640は、回転プリズム650を通過した3つの色光のそれぞれを電気光学変調素子260に向けて反射するとともに、光源110から電気光学変調素子260までの光路長を3つの色光間で略一致させるための3つの色光選択反射面642、644、646を有している。
【0063】
このため、色分離光学系630で分離された3つの各色光は、1つの回転プリズム650によって、電気光学変調素子260における画像形成領域の一方向に順に走査され、カラースクロールが実現される。その結果、1枚の液晶パネル等の電気光学変調素子260からなる単板方式のプロジェクタでありながら、いわゆる液晶パネルなどの3枚の電気光学変調素子を必要とする3板方式のプロジェクタと同等の解像度のカラー表示を行うことができるという利点がある。
【0064】
さらに、光源110から電気光学変調素子260までの光路長を3つの色光間で略一致させるための光路長補正光学系640を備えているので、光源110から電気光学変調素子260との間の距離が各色光において略一致し、混色や色むらが発生しにくい構造となっている。
【0065】
図7は、実施形態6に係るプロジェクタにおける色分離光学系630、回転プリズム650及び光路長補正光学系640の作用を説明するための図である。図7に示されるように、実施形態6に係るプロジェクタにおいては、色分離光学系630によって回転プリズム650の回転の中心軸に向けて入射させた3つの色光は、光路長補正光学系640の色光選択反射面で合成され、ほぼ平行光になって電気光学変調素子260に向かう。このとき、光源110と電気光学変調素子260との間の光路長はほぼ一致している。
【0066】
さらに、実施形態6の構成によれば、色分離光学系630と回転プリズム650との間及び回転プリズム650と光路長補正光学系640との間に、それぞれλ/2板652,654が配置されている。このため、色分離光学系630及び光路長補正光学系640においては、その色分離特性及び色光選択反射特性の優れたs偏光が入射され、回転プリズム650においてはその反射損の少ないp偏光が入射されるように構成できる。このため、プロジェクタの色合いが向上し、輝度も向上する。
【0067】
(実施形態7)
図8は、本発明の実施形態7に係るプロジェクタの光学系を示す図である。図8に示されるように、実施形態7に係るプロジェクタ700は、基本的には、実施形態6に係るプロジェクタ600と同じ構造を有している。実施形態7に係るプロジェクタ700が実施形態6に係るプロジェクタ600と異なるのは、照明光学系と電気光学変調素子である。実施形態7に係るプロジェクタ700における照明光学系720には実施形態6に係るプロジェクタ600に含まれていた偏光変換素子が含まれていない。このため、照明光学系720を出射した光はランダム偏光となる。
【0068】
しかしながら、このランダム偏光は、後段の偏光プリズム280によって分離され、それぞれの偏光成分の光が電気光学変調素子260及び電気光学変調素子262に到達し、そこで変調を受けた後、同じ偏光プリズムで合成され投写レンズ170で投写される。このため、光源110から出射されたランダム偏光のうちいずれの偏光成分についても利用することができ、高輝度な画像表示が可能となっている。
【0069】
このため、実施形態7に係るプロジェクタ700は、実施形態6に係るプロジェクタ600の有する効果に加えて、高価な偏光変換素子を用いなくとも、高輝度のフルカラー画像を表示できる、という効果がある。また、実施形態7に係るプロジェクタ700は、両方の偏光光を用いているため、実施形態6におけるように回転プリズムの前後にλ/2板を配置する必要がなくなるという効果もある。
なお、本発明の上記実施形態においては、照明光学系として、複数の小レンズを用いたインテグレータ照明光学系を用いたが、これに限られず、例えば、壁面で光を反射して導光するロッドを用いた承継光学系などを本発明の照明光学系として採用することもでき、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るプロジェクタの光学系を示す図である。
【図2】本発明の実施形態2に係るプロジェクタの光学系を示す図である。
【図3】本発明の実施形態3に係るプロジェクタの光学系を示す図である。
【図4】本発明の実施形態4に係るプロジェクタの光学系を示す図である。
【図5】本発明の実施形態5に係るプロジェクタの光学系を示す図である。
【図6】本発明の実施形態6に係るプロジェクタの光学系を示す図である。
【図7】本発明の実施形態6に係るプロジェクタにおける回転プリズムの作用を説明するための図である。
【図8】本発明の実施形態7に係るプロジェクタの光学系を示す図である。
【図9】従来のプロジェクタを説明するための図である。
【図10】従来のプロジェクタの光学系を示す図である。
【符号の説明】
100,200,300,400,500,600,700・・プロジェクタ
110・・・光源
120,720・・・照明光学系
130・・・色分離光学系
140,440、540、640・・・光路長補正光学系
150・・・色光走査手段
160,260,262・・・電気光学変調素子
170・・・投写レンズ
280・・・偏光プリズム
320,620・・・アフォーカル光学系
650・・・回転プリズム
652,654・・・λ/2板
Claims (4)
- 光源と、光源からの光を変調するための電気光学変調素子と、この電気光学変調素子で変調された光を投写するための投写レンズと、を備えたプロジェクタであって、前記光源と前記電気光学変調素子との間に、
前記光源からの光を前記電気光学変調素子における画像形成領域内の所定領域に導光するための照明光学系と、
この照明光学系からの光を複数の色光に分離するとともに、この分離された複数の色光を後段の回転プリズムの回転の中心軸に向けて入射させるための複数の色分離面を有する色分離光学系と、
この色分離光学系で分離された複数の色光を前記電気光学変調素子における画像形成領域内で走査するための1つの回転プリズムと
この回転プリズムを通過した複数の色光のそれぞれを前記電気光学変調素子に向けて反射するとともに、前記光源から前記電気光学変調素子までの光路長を前記複数の色光間で略一致させるための複数の色光選択反射面を有する光路長補正光学系と、をさらに備えたことを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、前記色分離光学系に入射する偏光が前記色分離面に対してs偏光となるように構成されているとともに、λ/2板が前記色分離光学系と前記回転プリズムとの間に配置されていることを特徴とするプロジェクタ。
- 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、λ/2板が前記回転プリズムと前記光路長補正光学系との間にさらに配置されていることを特徴とするプロジェクタ。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、前記照明光学系と前記回転プリズムとの間に、アフォーカル光学系をさらに備えたことを特徴とするプロジェクタ。
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