JP2007027895A - 電流電圧変換回路、それを用いた消費電力検出回路および電子機器 - Google Patents

電流電圧変換回路、それを用いた消費電力検出回路および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 電流電圧変換回路における演算増幅器のオフセット電圧をキャンセルし、小さな電流も検出可能にする。
【解決手段】 検出対象の電流を電圧に変換する電流電圧変換回路100は、検出抵抗Rdetと、第1演算増幅器108を含む増幅回路120と、トリミング可能な第3抵抗R3及び第4抵抗R4を含むオフセット調節用電流源150と、を備える。オフセット調節用電流源150は、トリミング可能な第3抵抗R3及び第4抵抗R4の抵抗値を調節することにより電流値が制御されるオフセット調節電流Iadjを増幅回路120のオフセット抵抗Rofsに流し、オフセット抵抗Rofsにオフセット調節電圧Vofsを発生させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、検出対象の電流を電圧に変換する電流電圧変換回路に関する。
携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルCDプレーヤー等の電池駆動の電子機器においては、負荷における消費電力を特定したり駆動源である電池の残量をモニタする等して電池の管理をすることが必要である。
その際、電流電圧変換回路を用い、電池から負荷に供給される負荷電流を電圧に変換し、その変換された電圧に基づいて電池から供給された負荷電流をモニタする方法が考えられる。電流電圧変換回路に関する文献としては次のものがある。
特開平8−17066号公報
電流電圧変換回路を用いて負荷電流を電圧に変換する方法として、負荷電流の経路上に検出抵抗を設け、この検出抵抗に発生する電圧降下をモニタする方法が考えられる。この検出抵抗は損失として働くため、その抵抗値は微小な値に設定する必要があり、発生する電圧降下も非常に小さな電圧値となる。このような微小な電圧降下をA/D変換するためには、一度、演算増幅器等を用いて電圧を増幅する必要がある。
しかしながら、電圧の増幅に演算増幅器を用いた場合には、演算増幅器のオフセット電圧が問題となる。オフセット電圧によって、増幅後の電圧が負電圧側にシフトすると、抵抗に発生する電圧降下が0より大きい、すなわち、検出した負荷電流が0より大きい場合にも、増幅後の電圧が0となってしまう場合がある。その結果、電池から負荷に供給される検出対象の電流が小さい場合には、その電流を検出できないことがある(以下、この検出できない電流の範囲を「電流検出不能領域」という)。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、演算増幅器のオフセット電圧の影響による電流検出不能領域のない電流電圧変換回路の提供にある。
本発明のある態様は、検出対象の電流を電圧に変換する電流電圧変換回路である。この電流電圧変換回路は、検出対象の電流の経路上に設けられた検出抵抗と、検出抵抗の高電位側の第1端子と第1固定電圧端子との間に直列に接続された第1抵抗、第1トランジスタ、及び第2抵抗と、出力端子が第1トランジスタの制御端子に接続され、反転入力端子が第1抵抗と第1トランジスタとの接続点に接続された第1演算増幅器と、検出抵抗の低電位側の第2端子と第1演算増幅器の非反転入力端子との間に設けられたオフセット抵抗と、トリミング可能な抵抗を含み、該抵抗の抵抗値を調節することにより電流値が制御されるオフセット調節電流をオフセット抵抗に流すオフセット調節用電流源と、を備え、第1トランジスタと第2抵抗との接続点の電圧を出力する。
この電流電圧変換回路によれば、オフセット抵抗に流す電流を調節することにより、オフセット抵抗に発生する電圧降下を調節することができ、第1演算増幅器のオフセット電圧をキャンセルすることができる。その結果、電流検出不能領域がなく検出精度のよい電流電圧変換が可能である。また、オフセット抵抗に流す電流を調節することにより、検出対象の電流と、第1トランジスタと第2抵抗との接続点の電圧とは正比例の関係を得ることもでき、便宜である。
オフセット調節用電流源は、基準電圧回路と、基準電圧回路から出力される基準電圧を分圧する第3抵抗及び第4抵抗と、第1演算増幅器の非反転入力端子と第2固定電圧端子との間に直列に接続された第2トランジスタ及び第5抵抗と、非反転入力端子に分圧された基準電圧が入力され、反転入力端子が第2トランジスタと第5抵抗との接続点に接続され、出力端子が第2トランジスタの制御端子に接続された第2演算増幅器と、を備え、第3抵抗及び第4抵抗の少なくとも一方は、トリミング可能に構成されていてもよい。
第3抵抗及び第4抵抗の少なくとも一方の抵抗値を調節することで基準電圧の分圧比を制御することができるため、オフセット抵抗に流すオフセット調節電流を容易に調節することができる。
第1抵抗と、第1トランジスタと、第2抵抗と、第1演算増幅器と、オフセット抵抗と、オフセット調節用電流源とが、1つの半導体基板上に一体集積化されていてもよい。
なお、「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗などが半導体基板の外部に設けられていてもよい。
1つの半導体基板上に一体集積化することにより、電子機器への搭載が容易となる。
本発明の別の態様は、消費電力検出回路である。この消費電力検出回路は、負荷回路に流れる電流を検出対象とする上記の電流電圧変換回路と、電流電圧変換回路の出力電圧をA/D変換するA/Dコンバータと、A/DコンバータでA/D変換された出力電圧の電圧値から負荷回路の消費電力を特定する演算部と、を備える。
この態様によれば、負荷回路に流れる電流は、電流検出不能領域がなく検出精度のよい電流電圧変換により電圧に変換されA/D変換されるので、負荷回路の消費電力が精度よく特定できる。また、検出対象の電流と、第1トランジスタと第2抵抗との接続点の電圧とが正比例の関係となるようにオフセット抵抗に流す電流を調節すれば、A/D変換された電圧値を補正する必要がないため、低コストの消費電力検出回路が実現できる。
本発明のさらに別の態様は、電子機器である。この電子機器は、電池と、電池により駆動される負荷回路と、負荷回路の消費電力を検出する上記の消費電力検出回路と、を備える。消費電力検出回路の演算部は、負荷回路の消費電力から電池の残容量を特定する。
この態様によれば、負荷回路の消費電力が精度よく特定されるので、電池の残容量を正確に特定することができ、電池の管理が容易である。また、上記のように消費電力検出回路は低コストにて実現することもできるため、電子機器全体としてのコストも抑えられる。
なお、以上の構成要素の任意に組合わせたもの、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係る電流電圧変換回路によれば、演算増幅器のオフセット電圧の影響による電流検出不能領域のない電流電圧変換が可能となる。
実施の形態は、例えば携帯電話やポータブルCDプレーヤー等の電池駆動型の電子機器に関する。この電子機器は、電池から負荷へと流れる電流をモニタすることにより、負荷での消費電力を特定し、バッテリの残圧を検出する機能を備える。以下で説明する本実施の形態に係る電流電圧変換回路は、このような電子機器に搭載され、負荷に流れる電流を電圧に変換して増幅する。
図1は、実施の形態に係る電流電圧変換回路100の構成を示す。図2は、図1の電流電圧変換回路100を搭載した電子機器200の構成を示す。以下、同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図2において、電子機器200は、電池10と、負荷回路30と、消費電力検出回路180と、を備える。電池10はバッテリ電圧Vbatを発生する。負荷回路30は電池10により駆動される。消費電力検出回路180は、負荷回路30の駆動経路上に設けられその消費電力を検出する。
消費電力検出回路180は、検出抵抗Rdetを含む電流電圧変換回路100と、A/Dコンバータ50と、演算部70と、を備える。
電流電圧変換回路100は、入力・出力端子として、第1端子102と、第2端子104と、出力端子106と、を備える。この電流電圧変換回路100は、図1において詳述するように、電池10から負荷回路30に流れる電流を電圧に変換して増幅する。A/Dコンバータ50は電流電圧変換回路100の出力電圧VoutをA/D変換する。演算部70はA/Dコンバータ50でA/D変換された電圧値から負荷回路30の消費電力を特定する。また、演算部70は負荷回路30の消費電力から電池10の残容量も特定する。
ここで、電池10から負荷回路30に供給される電流をバッテリ電流Ibat、第1端子102と第2端子104との間の電圧を入力電圧Viと表記する。
電池10は電流電圧変換回路100の第1端子102に接続される。第1端子102と第2端子104との間には検出抵抗Rdetが設けられている。第2端子104は負荷回路30に接続される。ここで、検出抵抗Rdetの抵抗値は、負荷回路30に最大限の電力を供給するため、例えば数mΩから数十mΩのように微小値とする。したがって、バッテリ電圧Vbat及びバッテリ電流Ibatは大部分が負荷回路30に供給される。電流電圧変換回路100の出力端子106はA/Dコンバータ50に接続される。A/Dコンバータ50は例えば10ビットのフルスケールで2.85Vのものを用いる。A/Dコンバータ50の出力は演算部70に入力される。
電流電圧変換回路100は、入力電圧Viを所望値に増幅し、増幅された電圧を出力端子106に出力する。ここで、「所望値」は、A/Dコンバータ50のビット数とフルスケールにより決定される。例えば10ビットでフルスケールが2.85VのA/Dコンバータでは、2.8mVに満たない程度の入力電圧に対しては出力電圧値は0となるので、電流電圧変換回路100は、検出すべきバッテリ電流Ibatに対応する入力電圧Viに対して出力電圧Voutが2.8mVを超えるように増幅する。
図1において、電流電圧変換回路100は、バッテリ電流Ibatを入力電圧Viに変換する検出抵抗Rdetと、入力電圧Viを増幅する増幅回路120と、増幅回路120に接続されたオフセット調節用電流源150と、を備える。
増幅回路120とオフセット調節用電流源150は、1つの半導体基板上に一体集積化されている。
増幅回路120は、第1抵抗R1と、第1トランジスタM1と、第2抵抗R2と、第1演算増幅器108と、オフセット抵抗Rofsと、を備える。
第1抵抗R1、第1トランジスタM1、及び第2抵抗R2は、検出抵抗Rdetの高電位側の第1端子102と第1固定電圧端子に相当する接地との間に直列に接続されている。第1トランジスタM1は、実施の形態ではP型のMOSFET(Metal−Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を用いる。第1演算増幅器108は、出力端子が第1トランジスタM1の制御端子に接続され、反転入力端子が第1抵抗R1と第1トランジスタM1との接続点に接続される。オフセット抵抗Rofsは、検出抵抗Rdetの低電位側の第2端子104と第1演算増幅器108の非反転入力端子との間に設けられる。第1トランジスタM1と第2抵抗R2との接続点の電圧が出力電圧Voutとして出力端子106から取り出される。
ここで、第1抵抗R1に発生する電圧をV1、第1抵抗R1に流れる電流をI1、オフセット抵抗Rofsに発生する電圧をオフセット調節電圧Vofs、オフセット抵抗Rofsに流れる電流をオフセット調節電流Iadj、第1演算増幅器108のオフセット電圧をΔVと表記する。オフセット調節電流Iadjはオフセット調節用電流源150により流れる。
このように構成された電流電圧変換回路100では、第1演算増幅器108は第1抵抗R1と第1トランジスタM1とによる帰還によりバランス状態が保たれるので、第1演算増幅器108の反転入力端子と非反転入力端子との間ではイマジナリーショートが成立する。したがって、出力電圧Voutは、第1抵抗R1に流れる電流I1、オフセット抵抗Rofsに発生するオフセット調節電圧をVofs、第1演算増幅器108のオフセット電圧ΔVを用いて、
Vout=R2×I1
=R2×(Vi+Vofs+ΔV)/R1 (1)
と表される。なお、すべての式において、第1抵抗R1の抵抗値をR1とし、他の抵抗についてもその抵抗の符号をそのまま抵抗値として用いることにする。式(1)より、Vofs=−ΔV となるようにオフセット調節電圧Vofsを制御すれば、
Vout=(R2/R1)×Vi (2)
となり、入力電圧Vi、すなわち、検出抵抗Rdetに加わる電圧は、第1抵抗R1と第2抵抗R2との抵抗値の比を増幅度として増幅される。ここで、第1抵抗R1と第2抵抗R2は1つの半導体基板上において互いにペアリングして形成されているため、第1抵抗R1と第2抵抗R2との抵抗値の比は設計値に対して精度が良い。「ペアリングする」とは、同一種類の複数の素子を、1つの半導体基板上の近接した位置に作り込むことにより、それらの素子の特性に関して、製造誤差、温度変化にともなう変動等を揃えることをいう。オフセット調節電圧Vofsは、オフセット抵抗Rofsに流れるオフセット調節電流Iadjが以下に詳述するオフセット調節用電流源150により調節されることにより制御される。
オフセット調節用電流源150は、基準電圧回路152と、第3抵抗R3と、第4抵抗R4と、第2トランジスタM2と、第5抵抗R5と、第2演算増幅器154と、を備える。
基準電圧回路152は、例えばバンドギャップリファレンスであり、高精度の基準電圧Vrefを発生する。第3抵抗R3及び第4抵抗R4は、基準電圧回路152から出力される基準電圧Vrefを分圧する。第2トランジスタM2及び第5抵抗R5は、第1演算増幅器108の非反転入力端子と第2固定電圧端子に相当する接地との間に直列に接続される。第2トランジスタM2は、実施の形態ではnチャネルMOSFETを用いる。第2演算増幅器154は、非反転入力端子に分圧された基準電圧Vref’が入力され、反転入力端子が第2トランジスタM2と第5抵抗R5との接続点に接続され、出力端子が第2トランジスタM2の制御端子に接続される。
第3抵抗R3及び第4抵抗R4は、トリミング可能であり、例えばレーザトリミング等によりその抵抗値を調節可能に構成される。トリミングの手順としては、電池10から負荷回路30に既知の電流を流したときのA/Dコンバータ50の出力を見ながらレーザトリミング等により第3抵抗R3及び第4抵抗R4の抵抗値を調節する。式(2)が満たされるように調節を行うことも可能である。
このように構成されたオフセット調節用電流源150では、基準電圧Vrefは第3抵抗R3及び第4抵抗R4で分圧され、分圧された基準電圧Vref’が第2演算増幅器154の非反転入力端子に入力される。また、第2演算増幅器154は第2トランジスタM2と第5抵抗R5とによる帰還によりバランス状態が保たれるので、第2演算増幅器154の反転入力端子と非反転入力端子との間ではイマジナリーショートが成立する。したがって、オフセット調節電流Iadjは、
Iadj=Vref’/R5 (3)
である。分圧された基準電圧Vref’は、
Vref’=Vref×R4/(R3+R4) (4)
であるから、第3抵抗R3及び第4抵抗R4の少なくとも一方の抵抗値を調節し、分圧された基準電圧Vref’の大きさを調節することで所望のオフセット調節電流Iadjを得ることができる。ここで、オフセット調節電圧Vofsは、第1演算増幅器108の入力インピーダンスが十分高いとすると、Vofs=Rofs×Iadj であるから、第3抵抗R3及び第4抵抗R4の少なくとも一方の抵抗値を調節することで、所望のオフセット調節電圧Vofsを生成できる。オフセット調節電圧Vofsを制御し、第1演算増幅器108のオフセット電圧ΔVをキャンセルすれば、入力電圧Viを増幅する際に、第1演算増幅器108のオフセット電圧の影響により電流検出不能領域が存在することがない。
図3は、バッテリ電流Ibatと出力電圧Voutとの関係の例を示す。実線は増幅に用いられる第1演算増幅器108のオフセット電圧ΔVがない場合に得られる関係である。バッテリ電流Ibatが0のときは出力電圧Voutも0で、バッテリ電流Ibatが増すにつれて出力電圧Voutもリニアに増加する理想的な関係である。
しかしながら、電流電圧変換回路100に含まれる第1演算増幅器108のオフセット電圧ΔVの影響により、バッテリ電流Ibatと出力電圧Voutとの関係は、破線x又は破線yに示されるように理想的な関係からずれてくる。破線yは反転入力端子の電位が非反転入力端子の電位より高い場合であるが、この場合、バッテリ電流Ibatの大きさがIbat’の大きさより小さい場合(Ibat<Ibat’)にはバッテリ電流Ibatが供給されているにもかかわらず出力電圧Voutが0になってしまう。すなわち、第1演算増幅器108のオフセット電圧ΔVの影響により、電流検出不能領域が存在してしまう。
本実施の形態では、第3抵抗R3及び第4抵抗R4の少なくとも一方の抵抗値の調節により、式(2)が満たされるようにオフセット調節電圧Vofsを制御できる。そのため、第1演算増幅器108のオフセット電圧ΔVがない場合と同様に、図3の実線に示される理想的な関係が得られる。
本実施の形態によれば、オフセット調節用電流源150の第3抵抗R3及び第4抵抗R4の抵抗値の調節によりオフセット抵抗Rofsに対して任意の大きさのオフセット調節電流Iadjを流すことができ、任意のオフセット調節電圧Vofsを発生させることができるので、バッテリ電流Ibatが小さい場合でも電流検出不能状態を防止できる。したがって、電流電圧変換回路100は検出精度のよい電流電圧変換が実施できる。
また、式(2)が満たされるようにオフセット調節電圧Vofsを制御でき、この場合、バッテリ電流Ibatと出力電圧Voutの関係として正比例が得られる。そうすると、演算部70は、A/Dコンバータ50の出力を補正せずに利用できるため、簡易で低コストの消費電力検出回路180及び電子機器200が得られる。
また、電流電圧変換回路100は検出精度のよい電流電圧変換を行うことができるので、消費電力検出回路180の演算部70は、負荷回路30の消費電力の特定が正確になる。
その結果、演算部70は、電池10の残容量を正確に特定することができ、電池の管理が容易となる。
上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、本実施の形態においては、第1トランジスタM1としてP型のMOSFETを使用し、第2トランジスタM2としてN型のMOSFETを使用したがこれには限定されない。第1トランジスタM1としてP型のMOSFETに代えてPNP型のバイポーラトランジスタなどを用いてもよく、要は第1演算増幅器108に対して反転入力端子と非反転入力端子との間にイマジナリーショートが成立するように帰還動作をするものとして機能すればよい。第2トランジスタM2としてN型のMOSFETに代えてNPN型のバイポーラトランジスタなどを用いてもよく、要は第2演算増幅器154に対して反転入力端子と非反転入力端子との間にイマジナリーショートが成立するように帰還動作をするものとして機能すればよい。これらの選択は、回路の設計に使用する半導体製造プロセスや、回路規模などの事情に応じて決定すればよい。
実施の形態では、オフセット調節用電流源150の第3抵抗R3及び第4抵抗R4は両方ともトリミング可能である場合を例に説明したが、これに限定されることはなく、第3抵抗R3及び第4抵抗R4の少なくとも一方がトリミング可能であればよく、要は基準電圧回路152の出力である基準電圧Vrefを任意に分圧できればよい。さらに、第5抵抗R5をトリミング可能に形成してもよい。
本実施の形態において、増幅回路120とオフセット調節用電流源150とを構成するすべての素子は1つの半導体基板上に一体集積化されているが、これにも限定されず、その一部または全部がディスクリート部品で構成されてもよい。どの部分を集積化するかは、コストや占有面積などによって決めればよい。
また実施の形態では、電流電圧変換回路100を、携帯電話やポータブルCDプレーヤー等の電池駆動の電子機器に使用した例について説明したが、これにも限定されない。電流電圧変換回路100は、入力電流を電圧に変換して増幅する用途全般に使用することができる。
実施の形態に係る電流電圧変換回路の構成を示す回路図である。 図1の電流電圧変換回路を搭載した電子機器の構成を示すブロック図である。 入力電流Ibatと出力電圧Voutとの関係を示す図である。
符号の説明
10 電池、 30 負荷回路、 50 A/Dコンバータ、 70 演算部、 100 電流電圧変換回路、 102 第1端子、 104 第2端子、 106 出力端子、 108 第1演算増幅器、 120 増幅回路、 150 オフセット調節用電流源、 152 基準電圧回路、 154 第2演算増幅器、 180 消費電力検出回路、 200 電子機器、 Ibat バッテリ電流、 Iadj オフセット調節電流、 Vbat バッテリ電圧、 Vi 入力電圧、 Vofs オフセット調節電圧、 Vout 出力電圧、 Vref 基準電圧、 ΔV オフセット電圧、 Rdet 検出抵抗、 R1 第1抵抗、 R2 第2抵抗、 R3 第3抵抗、 R4 第4抵抗、 R5 第5抵抗、 Rofs オフセット抵抗、 M1 第1トランジスタ、 M2 第2トランジスタ。

Claims (5)

  1. 検出対象の電流を電圧に変換する電流電圧変換回路であって、
    前記検出対象の電流の経路上に設けられた検出抵抗と、
    前記検出抵抗の高電位側の第1端子と第1固定電圧端子との間に直列に接続された第1抵抗、第1トランジスタ、及び第2抵抗と、
    出力端子が前記第1トランジスタの制御端子に接続され、反転入力端子が前記第1抵抗と前記第1トランジスタとの接続点に接続された第1演算増幅器と、
    前記検出抵抗の低電位側の第2端子と前記第1演算増幅器の非反転入力端子との間に設けられたオフセット抵抗と、
    トリミング可能な抵抗を含み、該抵抗の抵抗値を調節することにより電流値が制御されるオフセット調節電流を前記オフセット抵抗に流すオフセット調節用電流源と、を備え、
    前記第1トランジスタと前記第2抵抗との接続点の電圧を出力することを特徴とする電流電圧変換回路。
  2. 前記オフセット調節用電流源は、
    基準電圧回路と、
    前記基準電圧回路から出力される基準電圧を分圧する第3抵抗及び第4抵抗と、
    前記第1演算増幅器の非反転入力端子と第2固定電圧端子との間に直列に接続された第2トランジスタ及び第5抵抗と、
    非反転入力端子に分圧された前記基準電圧が入力され、反転入力端子が前記第2トランジスタと前記第5抵抗との接続点に接続され、出力端子が前記第2トランジスタの制御端子に接続された第2演算増幅器と、を備え、
    前記第3抵抗及び前記第4抵抗の少なくとも一方は、トリミング可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電流電圧変換回路。
  3. 前記第1抵抗と、前記第1トランジスタと、前記第2抵抗と、前記第1演算増幅器と、前記オフセット抵抗と、前記オフセット調節用電流源とが、1つの半導体基板上に一体集積化されたことを特徴とする請求項1に記載の電流電圧変換回路。
  4. 負荷回路に流れる電流を検出対象とする請求項1から3のいずれかに記載の電流電圧変換回路と、
    前記電流電圧変換回路の出力電圧をA/D変換するA/Dコンバータと、
    前記A/DコンバータでA/D変換された前記出力電圧の電圧値から前記負荷回路の消費電力を特定する演算部と、を備えることを特徴とする消費電力検出回路。
  5. 電池と、
    前記電池により駆動される負荷回路と、
    前記負荷回路の消費電力を検出する請求項4に記載の消費電力検出回路と、を備え、
    前記消費電力検出回路の前記演算部は前記負荷回路の消費電力から前記電池の残容量を特定することを特徴とする電子機器。
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