JP2006336923A - 空気調和機 - Google Patents

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Hideki Matsumi
秀樹 松実
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Abstract

【課題】除霜運転時の暖房効率の低下を抑制し、さらには除霜運転による室内への冷風吹出しを防止し住環境の快適性を向上させること。
【解決手段】室外熱交換器23に対する逆サイクル除霜時、室内ファン7を停止し、その状態で電熱ヒータ8を通電しかつ換気ファン10を運転して室内空気を吸込み、その吸込み空気を室内熱交換器6に通して換気ファン10から室外に排出することにより、室内への冷風吹出しを防止しながら、室内熱交換器での熱交換作用を促進して除霜能力の向上が図れ、除霜時間の短縮化と、室内住環境の快適性を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は暖房運転時に室外熱交換器の除霜を行う空気調和機に関するものである。
従来、この種の空気調和機は暖房運転において、運転周波数可変式の圧縮機の運転周波数をできるだけ高めて高暖房能力を確保しているが、この場合、圧縮機の運転周波数が高いため、圧縮機吸入圧力が低下し、室外熱交換器における冷媒蒸発温度が下がる。さらに室外気温が低いため室外熱交換器の温度が相乗的に低下し、氷点下となると、室外熱交換器に霜が付着成長する。このとき室外空気から熱を取り込む作用の効率が低下し、暖房能力が大幅に低下する。そこで、一定の条件を満たした場合、暖房運転を一時中断し、冷凍サイクルを逆に切り替えることで室外熱交換器の除霜を行う方式が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平05−215379号公報
しかしながら、前記従来の構成では、除霜運転中は暖房とは逆サイクルの運転であり、室内熱交換器の温度が低下するため、室内に冷風が吹出されて居住者に不快感を与えるという問題がある。また、暖房運転時の室外空気温度が低い時には、室外空気と熱交換して受け取る熱エネルギー量が少なく、冷凍サイクルは全体的に低温度で作動しており、室内熱交換器や圧縮機の温度上昇がおさえられ、除霜運転においても、圧縮機で圧縮され吐出される冷媒の温度が低く、この冷媒の持つ熱エネルギーによって溶かされる霜や氷の量が少なく、長時間にわたって暖房運転を停止し除霜運転を続ける必要があり、暖房効率の低下を招いてしまうという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、逆サイクル除霜での室内への冷風吹出しを防止しながら除霜能力の向上が図れる空気調和機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、室外熱交換器に対する逆サイクル除霜時、室内ファンを停止し、その状態で電熱ヒータを通電しかつ換気ファンを運転して室内空気を吸込み、その吸込み空気を室内熱交換器に通して換気ファンから室外に排出するものである。
これによって、室内への冷風吹出しを防止しながら、室内熱交換器での熱交換作用を促進して除霜能力の向上を図ることができる。
また、本発明の空気調和機は、室外熱交換器に対する逆サイクル除霜時、室内ファンを微風運転し、かつその状態で電熱ヒータを通電して室内空気を吸込み、その吸込み空気を室内熱交換器に通して吹出し口上部の隙間から微風で吹出し再度室内機の吸込み口から吸い込むようにしたものである。
これによって、室内への冷風吹出しを防止しながら、室内熱交換器での熱交換作用を促進して除霜能力の向上を図ることができる。
本発明の空気調和機は、除霜運転時の暖房運転の停止時間の短時間化により暖房効率の
低下を抑制し、さらには除霜運転による室内への冷風吹出しを防止し住環境の快適性を向上させることができる。
第1の発明は室外熱交換器に対する逆サイクル除霜時、室内ファンを停止し、その状態で電熱ヒータを通電しかつ換気ファンを運転して室内空気を吸込み、その吸込み空気を室内熱交換器に通して換気ファンから室外に排出することにより、室内への冷風吹出しを防止しながら、室内熱交換器での熱交換作用を促進して除霜能力の向上が図れ、除霜時間の短縮化と、室内住環境の快適性を向上させることができる。
第2の発明は室外熱交換器に対する逆サイクル除霜時、室内ファンを微風運転し、かつその状態で電熱ヒータを通電して室内空気を吸込み、その吸込み空気を室内熱交換器に通して吹出口の上部の吹出隙間から微風速で吹出し、再度室内ユニットの吸込口から吸い込ませることにより、室内への冷風吹出しを防止しながら、室内熱交換器での熱交換作用を促進して除霜能力の向上が図れ、除霜時間の短縮化と、室内住環境の快適性を向上させることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の電熱ヒータへの通電を除霜開始まで所定時間以下になったら開始することにより、除霜時前の暖房能力低下による室内への空気の吹出し温度の低下が抑制でき、室内住環境の快適性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機の室内ユニットの内部の構成図を示すものである。
図1において、室内ユニット1は、前面部に吸込口2、上面部に吸込口3、下面部に吹出口4を有し、吸込口2、3から吹出口4にかけて通風経路を形成している。吹出口4にはルーバ5が設けられ、吹出口4を開閉する機能のほかに、吹出し風の方向調節手段として機能する。
吸込口2、3から吹出口4にかけての通風経路には、室内熱交換器6および室内ファン7が配設され、さらに吸込口2と室内熱交換器6との間に電熱ヒータ8および室内温度センサ9が設けられている。室内ファン7は、室内空気を吸込口2、3を通して吸込み、電熱ヒータ8および室内熱交換器6を通して吹出口4から室内に吹出す。室内温度センサ9は、吸込まれる室内空気の温度を検知する。
また、吸込口2、3から吹出口4にかけての通風経路に臨む位置に換気ファン10が設けられている。換気ファン10は、室内熱交換器6を経た空気を取込み、その取込んだ空気を住居の壁面を通して室外に導出されている換気ダクト11を通して室外に排出する。
図2は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機の冷凍サイクルおよび制御回路の構成図を示すものである。
図2において、スプリット型の空気調和機は、室内ユニット1および室外ユニット20から構成されている。
室外ユニット20は、圧縮機21、四方弁22、室外熱交換器23、減圧器たとえば電
子膨張弁24、室外ファン25などを有している。圧縮機21は、冷媒を吸込口から吸込み、その吸込んだ冷媒を圧縮して吐出口から吐出する。この圧縮機21の吐出口に四方弁22を介して室外熱交換器23が配管接続され、その室外熱交換器23に電子膨張弁24を介して室内熱交換器6が配管接続されている。そして、室内熱交換器6に四方弁22を介して圧縮機21の吸込口が配管接続されている。
空気調和機全体にわたる制御を行う制御部30に、四方弁22、電子膨張弁24、室外ファン25、室内ファン7、電熱ヒータ8、室内温度センサ9、換気ファン10、インバータ31が接続されている。インバータ31は、商用交流電源40の交流電圧を整流し、その整流後の電圧を制御部30からの指令に応じた周波数の交流電圧に変換し、出力する。この出力が圧縮機21に対する駆動電力となる。
以上のように構成された空気調和機について、以下その動作、作用を説明する。
まず換気運転モードでは、圧縮機21、室外ファン25、室内ファン7が停止された状態で、換気ファン10が運転される。この換気ファン10の運転により、吸込口2,3を通して室内ユニット1内に室内空気が吸込まれ、その吸込み空気が室内熱交換器6を通って換気ファン10に流れる。換気ファン10に流れた空気は換気ダクト11を通して室外に排出される。この換気運転により、室内の臭いやたばこ煙などを室外に排出することが可能であり、室内を快適環境に維持することができる。
一方、暖房運転モードが設定されると、圧縮機21が起動されるとともに四方弁22が暖房ポジションに設定され、圧縮機21の吐出冷媒が四方弁22、室内熱交換器6、電子膨張弁24、室外熱交換器23、四方弁22の順に流れる(図2の破線矢印方向)。これにより、室内熱交換器6が凝縮器、室外熱交換器23が蒸発器として機能する。そして、室内ファン7の運転により、吸込口2、3を通して室内ユニット1内に室内空気が吸込まれ、その吸込み空気が室内熱交換器6に流れて暖められる。室内熱交換器6で暖められた空気は吹出口4から室内に吹出される。
暖房運転時には、圧縮機21の運転周波数をできるだけ高めて高暖房能力を確保しているが、この場合、圧縮機21の運転周波数が高いため、圧縮機21の吸入圧力が低下し、室外熱交換器23における冷媒蒸発温度が下がる。さらに室外気温が低いため室外熱交換器23の温度が相乗的に低下し、氷点下となると、室外熱交換器23に霜が付着成長し、室外空気から熱を取り込む作用の効率が低下し、暖房能力が大幅に低下する。これを防ぐために、暖房運転時、定期的にかつ一定時間だけ、四方弁22が冷房ポジションに設定され、冷凍サイクルにおける冷媒の流れ方向が通常と反対の逆サイクルの運転(冷房運転)に切り替えられる(図2の実線矢印方向)。これにより、圧縮機21から吐出される高温冷媒がそのまま室外熱交換器23に供給され、この高温冷媒によって室外熱交換器23の温度が上昇し、霜が除去される。
図3は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機の除霜運転時のフローチャートを示すものである。図3を用いて、本実施例の作用について説明する。
まず、この逆サイクル除霜時(ステップ101のYES、ステップ102のYES)、室内ファン7が停止されるとともに(ステップ103)、換気ファン10が運転(ステップ104)し、電熱ヒータ8が通電される(ステップ105)。
この電熱ヒータ8の通電と換気ファン10の運転により、吸込口2、3を通して室内ユニット1内に吸込まれた室内空気が電熱ヒータ8により加熱高温化され、室内熱交換器6を通る際に熱交換されて室内熱交換器6の温度が上がり、熱交換作用が促進されて除霜能
力が向上する。これにより、除霜時間の短縮が図れ、ひいては暖房効率の向上が図れる。
しかも、室内熱交換器6を経た冷気を換気ファン10で室外に排出するとともに、室内ファン7を停止するので、たとえルーバ5が開いた状態にあっても、室内に冷気が吹出されることはない。
一定時間の除霜が終了すると(ステップ102のNO)、室内ファン7が運転されるとともに(ステップ106)、電熱ヒータ8が非通電(ステップ107)となり、更に換気ファン10が停止され(ステップ108)、通常の暖房運転に復帰する。
以上のように、本実施の形態においては室外熱交換器23に対する逆サイクル除霜の際、室内ファン7を停止し、その状態で換気ファン10を運転して更に電熱ヒータ8を通電して室内吸込み空気を加熱高温化し、その加熱高温化された吸込み空気を室内熱交換器6に通して換気ファン10から室外に排出することにより、室内への冷風吹出しを防止しながら、室内熱交換器6での熱交換作用を促進して除霜能力の向上を図ることができる。
その結果、室外空気と熱交換して受け取る熱エネルギー量が少なく、冷凍サイクル全体が低温度で作動する室外空気温度が低い時にでも、除霜運転時間の短時間化ができ暖房効率の向上が図られるとともに室内住環境の快適性は確保される。
また、本実施の形態の逆サイクル除霜開始まで所定時間以下になった時に、まず電熱ヒータ8を通電して室内吸込み空気を加熱高温化することにより、特に、室内への吹出し空気の温度が上がり、暖房能力の低下が緩和され、室内住環境の快適性は確保しつつ、除霜運転に切り替えることができる。
通常、除霜開始前には暖房能力が低下しているので、室内温度が設定温度に達していないことが多く、その状態で除霜運転に切り替わると、ユーザーの要望に応えられないばかりか、故障しているとの誤解を招く可能性もあるため、除霜開始前に暖房能力の低下を緩和することで、ユーザーの要望に応えることができ、また除霜運転時間の短時間化もでき暖房効率の向上が図られる。
図4は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機の除霜運転時のフローチャートである。図4を用いて、本実施例の作用について説明する。
まず、暖房時(ステップ101のYES)で、除霜開始まで所定時間以下になった場合(ステップ109のYES)、電熱ヒータ8が通電される(ステップ105)。続いて、除霜開始(ステップ102のYES)と同時に室内ファン7が停止されるとともに(ステップ103)、換気ファン10が運転(ステップ104)する。
この電熱ヒータ8の通電と換気ファン10の運転により、吸込口2、3を通して室内ユニット1内に吸込まれた室内空気が電熱ヒータ8により加熱高温化され、室内熱交換器6を通る際に熱交換されて室内熱交換器6の温度が上がり、熱交換作用が促進されて除霜能力が向上する。これにより、除霜時間の短縮が図れ、ひいては暖房効率の向上が図れる。
しかも、室内熱交換器6を経た冷気を換気ファン10で室外に排出するとともに、室内ファン7を停止するので、たとえルーバ5が開いた状態にあっても、室内に冷気が吹出されることはない。
一定時間の除霜が終了すると(ステップ102のNO)、室内ファン7が運転されるとともに(ステップ106)、電熱ヒータ8が非通電(ステップ107)となり、更に換気
ファン10が停止され(ステップ108)、通常の暖房運転に復帰する。
以上のように、本実施の形態においては逆サイクル除霜開始まで所定時間以下になった時に、まず電熱ヒータ8を通電して室内吸込み空気を加熱高温化することにより、特に、室内への吹出し空気の温度が上がり、暖房能力の低下が緩和され、室内住環境の快適性は確保しつつ、除霜運転に切り替えることができる。
その結果、室外空気と熱交換して受け取る熱エネルギー量が少なく、冷凍サイクル全体が低温度で作動する室外空気温度が低い時にでも、除霜運転時間の短時間化ができ暖房効率の向上が図られるとともに室内住環境の快適性は確保される。
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態における空気調和機の室内ユニットの内部の構成図を示すものである。
図5において、室内ユニット1は、前面部に吸込口2、上面部に吸込口3、下面部に吹出口4を有し、吸込口2、3から吹出口4にかけて通風経路を形成している。吹出口4にはルーバ5が設けられ、吹出口4を開閉する機能のほかに、吹出し風の方向調節手段として機能する。このルーバ5はルーバモータ12によって方向調節されている。
吸込口2、3から吹出口4にかけての通風経路には、室内熱交換器6および室内ファン7が配設され、さらに吸込口2と室内熱交換器6との間に電熱ヒータ8および室内温度センサ9が設けられている。室内ファン7は、室内空気を吸込口2、3を通して吸込み、その吸込み空気を電熱ヒータ8および室内熱交換器6に通して吹出口4から室内に吹出す。室内温度センサ9は、吸込まれる室内空気の温度を検知する。
図6は、本発明の第2の実施の形態における空気調和機の冷凍サイクルおよび制御回路の構成図を示すものである。
図6において、スプリット型の空気調和機は、室内ユニット1および室外ユニット20から構成されている。
室外ユニット20は、圧縮機21、四方弁22、室外熱交換器23、減圧器たとえば電子膨張弁24、室外ファン25などを有している。圧縮機21は、冷媒を吸込口から吸込み、その吸込んだ冷媒を圧縮して吐出口から吐出する。この圧縮機21の吐出口に四方弁22を介して室外熱交換器23が配管接続され、その室外熱交換器23に電子膨張弁24を介して室内熱交換器6が配管接続されている。そして、室内熱交換器6に四方弁22を介して圧縮機21の吸込口が配管接続されている。
空気調和機全体にわたる制御を行う制御部30に、四方弁22、電子膨張弁24、室外ファン25、室内ファン7、電熱ヒータ8、室内温度センサ9、ルーバモータ12、インバータ31が接続されている。インバータ31は、商用交流電源40の交流電圧を整流し、その整流後の電圧を制御部30からの指令に応じた周波数の交流電圧に変換し、出力する。この出力が圧縮機21に対する駆動電力となる。
以上のように構成された空気調和機について、以下その動作、作用を説明する。
暖房運転モードが設定されると、圧縮機21が起動されるとともに四方弁22が暖房ポジションに設定され、圧縮機21の吐出冷媒が四方弁22、室内熱交換器6、電子膨張弁24、室外熱交換器23、四方弁22の順に流れる(図6の破線矢印方向)。これにより、室内熱交換器6が凝縮器、室外熱交換器23が蒸発器として機能する。そして、室内フ
ァン7の運転により、吸込口2、3を通して室内ユニット1内に室内空気が吸込まれ、その吸込み空気が室内熱交換器6に流れて暖められる。室内熱交換器6で暖められた空気はルーバ5が開いて吹出口4から室内に吹出される。
暖房運転時には、圧縮機21の運転周波数をできるだけ高めて高暖房能力を確保しているが、この場合、圧縮機21の運転周波数が高いため、圧縮機21の吸入圧力が低下し、室外熱交換器23における冷媒蒸発温度が下がる。さらに室外気温が低いため室外熱交換器23の温度が相乗的に低下し、氷点下となると、室外熱交換器23に霜が付着成長し、室外空気から熱を取り込む作用の効率が低下し、暖房能力が大幅に低下する。これを防ぐために、暖房運転時、定期的にかつ一定時間だけ、四方弁22が冷房ポジションに設定され、冷凍サイクルにおける冷媒の流れ方向が通常と反対の逆サイクルの運転(冷房運転)に切り替えられる(図6の実線矢印方向)。これにより、圧縮機21から吐出される高温冷媒がそのまま室外熱交換器23に供給され、この高温冷媒によって室外熱交換器23の温度が上昇し、霜が除去される。
図7は、本発明の第2の実施の形態における空気調和機の除霜運転時のフローチャートを示すものである。図7を用いて、本実施例の作用について説明する。
まず、この逆サイクル除霜時(ステップ201のYES、ステップ202のYES)、室内ファン7が微風速で運転する(ステップ203)とともに、ルーバ5が閉状態(ステップ204)に移動し、更に電熱ヒータ8が通電される(ステップ205)。
この電熱ヒータ8の通電と室内ファン7の微風速での運転により、吸込口2、3を通して室内ユニット1内に吸込まれた室内空気は電熱ヒータ8により加熱高温化され、室内熱交換器6を通過し吹出口4とルーバ5の上部にある吹出隙間11を通って室内へ吹出される。この室内に吹出された空気は電熱ヒータ8で加熱高温化され、また風速は微風であるので、室内へ吹出されると、上(矢印A)方向に流れ、一部は再び吸込口2から室内ユニット1の内部に吸い込まれる。
このように、室内から吸い込まれた空気は電熱ヒータ8を通り加熱高温化された後、室内熱交換器6を通ることにより、室内熱交換器6での熱交換作用が促進されて除霜能力が向上する。これにより、除霜時間の短縮が図れ、ひいては暖房効率の向上が図れる。しかも、吹出口4とルーバ5の上部にある吹出隙間11を通って室内へ吹出された空気は微風速であり、一部は再び吸込口2から室内ユニット1の内部に吸い込まれるため、居住者が冷気を感じることはない。
一定時間の除霜が終了すると(ステップ202のNO)、室内ファン7が運転されるとともに(ステップ206)、電熱ヒータ8が非通電(ステップ207)となり、ルーバ5が開となり(ステップ208)、通常の暖房運転に復帰する。
以上のように、本実施の形態においては室外熱交換器23に対する逆サイクル除霜では、室内ファン7を微風運転し、かつその状態で電熱ヒータ8を通電して室内空気を吸込み、その吸込み空気を室内熱交換器6に通して吹出口4の上部の吹出隙間11から微風速で吹出し、再度室内ユニット1の吸込口2から吸い込むことにより、室内への冷風吹出しを防止しながら、室内熱交換器6での熱交換作用を促進して除霜能力の向上を図ることが出来る。
その結果、室外空気と熱交換して受け取る熱エネルギー量が少なく、冷凍サイクル全体が低温度で作動する室外空気温度が低い時にでも、除霜運転時間の短時間化ができ暖房効率の向上が図られるとともに室内住環境の快適性は確保される。
また、本実施の形態の逆サイクル除霜開始まで所定時間以下になった時に、まず電熱ヒータ8を通電して室内吸込み空気を加熱高温化することにより、特に、室内への吹出し空気の温度が上がり、暖房能力の低下が緩和され、室内住環境の快適性は確保しつつ、除霜運転に切り替えることができる。
通常、除霜開始前には暖房能力が低下しているので、室内温度が設定温度に達していないことが多く、その状態で除霜運転に切り替わると、ユーザーの要望に応えられないばかりか、故障しているとの誤解を招く可能性もあるため、除霜開始前に暖房能力の低下を緩和することで、ユーザーの要望に応えることができ、また除霜運転時間の短時間化もでき暖房効率の向上が図られる。
図8は、本発明の第2の実施の形態における空気調和機の除霜運転時のフローチャートである。図8を用いて、本実施例の作用について説明する。
まず、暖房時(ステップ201のYES)で、除霜開始まで所定時間以下になった場合(ステップ209のYES)、電熱ヒータ8を通電(ステップ205)する。続いて、逆サイクル除霜時(ステップ202のYES)、室内ファン7が微風速運転されるとともに(ステップ203)、ルーバ5が閉状態(ステップ204)となる。
この電熱ヒータ8の通電と室内ファン7の微風速での運転により、吸込口2、3を通して室内ユニット1内に吸込まれた室内空気は電熱ヒータ8により加熱高温化され、室内熱交換器6を通過した後、吹出口4とルーバ5の上部にある吹出隙間11を通じて室内へ吹出される。この室内に吹出された空気の風速は微風であるので、室内へ吹出されると、上方向に流れ、一部は再び吸込口2から室内ユニット1の内部に吸い込まれる。このように、室内から吸い込まれた空気は電熱ヒータ8を通り加熱高温化された後、室内熱交換器6を通ることにより、室内熱交換器6での熱交換作用が促進されて除霜能力が向上する。これにより、除霜時間の短縮が図れ、ひいては暖房効率の向上が図れる。
しかも、吹出口4とルーバ5の上部にある吹出隙間11を通って室内へ吹出された空気は微風速であるので、容易に再び吸込口2から室内ユニット1の内部に吸い込まれ、居住者が冷気を感じることはない。
一定時間の除霜が終了すると(ステップ202のNO)、室内ファン7が運転されるとともに(ステップ206)、電熱ヒータ8が非通電(ステップ207)となり、更にルーバ5が開状態となり(ステップ208)、通常の暖房運転に復帰する。
以上のように、本実施の形態においては逆サイクル除霜開始まで所定時間以下になった時に、まず電熱ヒータ8を通電して室内吸込み空気を加熱高温化することにより、特に、室内への吹出し空気の温度が上がり、暖房能力の低下が緩和され、室内住環境の快適性は確保しつつ、除霜運転に切り替えることができる。
その結果、室外空気と熱交換して受け取る熱エネルギー量が少なく、冷凍サイクル全体が低温度で作動する室外空気温度が低い時にでも、除霜運転時間の短時間化ができ暖房効率の向上が図られるとともに室内住環境の快適性は確保される。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、除霜運転時の暖房運転の停止時間の短時間化により暖房効率の低下を抑制し、さらには除霜運転による室内への冷風吹出しを防止し住環境の快適性の向上が可能となるので、多室形空気調和機等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における空気調和機の室内ユニットの内部の構成図 本発明の実施の形態1における空気調和機の冷凍サイクルおよび制御回路の構成図 本発明の実施の形態1における空気調和機の除霜運転時のフローチャート 本発明の実施の形態1における空気調和機の除霜運転時のフローチャート 本発明の実施の形態2における空気調和機の室内ユニットの内部の構成図 本発明の実施の形態2における空気調和機の冷凍サイクルおよび制御回路の構成図 本発明の実施の形態2における空気調和機の除霜運転時のフローチャート 本発明の実施の形態2における空気調和機の除霜運転時のフローチャート
符号の説明
1 室内ユニット
2 吸込口
3 吸込口
4 吹出口
5 ルーバ(開閉手段)
6 室内熱交換器
7 室内ファン
8 電熱ヒータ
9 室内温度センサ
10 換気ファン
11 吹出隙間
12 ルーバモータ
20 室外ユニット
21 圧縮機
22 四方弁
23 室外熱交換器
24 電子膨張弁(減圧器)
25 室外ファン
30 制御部
31 インバータ
40 商用交流電源

Claims (3)

  1. 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、減圧器、室内熱交換器を接続して冷媒を循環させるヒートポンプ式の冷凍サイクルと、室内空気を前記室内熱交換器に通して循環させる室内ファンと、室内吸込み空気を加熱する電熱ヒータとこの加熱された空気を前記室内熱交換器に通して室外に排出する換気ファンと、暖房運転時、前記冷凍サイクルの冷媒の流れ方向を通常と反対に切り替えて前記室外熱交換器に対する除霜運転を実行し、前記除霜運転時に前記電熱ヒータを通電し、かつ前記室内ファンを停止して前記換気ファンを運転する制御手段を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、減圧器、室内熱交換器を接続して冷媒を循環させるヒートポンプ式の冷凍サイクルと、室内空気を前記室内熱交換器に通して循環させる室内ファンと、室内吸込み空気を加熱する電熱ヒータと、室内へ吹出す空気の方向を変える可動ルーバと、吹出し口上部でかつ吸込み口下部に設けられた隙間と、暖房運転時に前記冷凍サイクルの冷媒の流れ方向を通常と反対に切り替えて前記室外熱交換器に対する除霜運転を実行し、前記除霜運転時に前記電熱ヒータを通電し、かつ前記室内ファンを微風運転すると共に前記ルーバを閉じる制御手段を備えたことを特徴とする空気調和機。
  3. 前記電熱ヒータへの通電を前記除霜開始まで所定時間以下になったら開始することを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
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