JP2006335850A - 芳香族ポリカーボネートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】色相の優れた芳香族ポリカーボネートの工業的製造方法の提供。
【解決手段】次の(1)〜(4)工程から成る製造方法。(1)アダクト形成法による精製プロセスを経由しビスフェノール類のモル数<フェノール類のモル数である組成物(A)を蒸留して、ビスフェノール類に対するフェノール類の割合が一定の組成物(B)を缶出液として得る第1工程。(2)缶出液として得られた溶融状態のままの組成物(B)と炭酸ジエステルとを混合して溶融状態の粗反応原料組成物(C)を得る第2工程。(3)粗反応原料組成物(C)を蒸留してフェノール類の少なくとも一部を留去し、フェノール類の含有量が減少された反応原料組成物(D)を缶出液として得る第3工程。(4)溶融状態のままの反応原料組成物(D)とエステル交換触媒とを混合して加熱溶融することによりエステル交換重合を行う第4工程。
【選択図】なし
【解決手段】次の(1)〜(4)工程から成る製造方法。(1)アダクト形成法による精製プロセスを経由しビスフェノール類のモル数<フェノール類のモル数である組成物(A)を蒸留して、ビスフェノール類に対するフェノール類の割合が一定の組成物(B)を缶出液として得る第1工程。(2)缶出液として得られた溶融状態のままの組成物(B)と炭酸ジエステルとを混合して溶融状態の粗反応原料組成物(C)を得る第2工程。(3)粗反応原料組成物(C)を蒸留してフェノール類の少なくとも一部を留去し、フェノール類の含有量が減少された反応原料組成物(D)を缶出液として得る第3工程。(4)溶融状態のままの反応原料組成物(D)とエステル交換触媒とを混合して加熱溶融することによりエステル交換重合を行う第4工程。
【選択図】なし
Description
本発明は、芳香族ポリカーボネートの製造方法に関し、詳しくは、色相の優れた芳香族ポリカーボネートの工業的に有利な製造方法に関する。以下の説明において、芳香族ポリカーボネートをPCと略記することがある。
PCの製造方法として、ビスフェノールA等のビスフェノール類とジフェニルカーボネート等の炭酸ジエステルとを溶融状態でエステル交換反応(重縮合反応)させる方法は周知である。
ビスフェノールAの融点は156℃、ジフェニルカーボネートの融点は80℃であるため、上記の製造方法では、重合前に原料を溶融する必要があり、エステル交換反応の際の溶融状態を含めた、長時間の加熱履歴に起因する着色の問題がある。
従来、色相の優れたPCの製造方法として、アダクト(ビスフェノール類とフェノール類との1:1モルの付加体)形成後、フェノール類除去のための加熱処理を行って得られた溶融状態のビスフェノール類を固化することなく溶融状態のままで重縮合反応に供する方法が提案されている(特許文献1)。
特開平6−32886号公報
しかしながら、上記のフェノール類除去のための加熱処理は、例えば180℃程度の不活性ガスをアダクトに長時間吹き付けることにより行われるため、その際のビスフェノール類の熱劣化は無視できず、色相の優れたPCの製造の観点から更なる改良が望まれる。
本発明の目的は、色相の優れた芳香族ポリカーボネートの工業的に有利な製造方法を提供することにある。
本発明者は、上記の目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、次の様な知見を得た。
(i)アダクトからのフェノール除去は、エステル交換重合の際に必要量の炭酸ジエステルを添加して蒸留法で行うならば、比較的低い蒸留温度が採用でき(従ってビスフェノールAが受ける熱影響を小さくすることが出来)て有利である。しかも、斯かる蒸留法で懸念される炭酸ジエステルの部分的な留去は、蒸留塔の段数などの条件を適切な範囲に設定することにより防止することが出来る。その結果、上記の蒸留後の組成物(缶出液)は、炭酸ジエステル/ビスフェノールAのモル比が一定値に保持され、そのまま、エステル交換重合に供することが可能である。
(i i)ところで、エステル交換重合の際に必要量の炭酸ジエステルを添加するためには、アダクトの組成(ビスフェノールAの含有量)が一定の値として既知でなければならないが、アダクトは、実際的には、フェノールによるアダクトの洗浄が行われる等の理由により、ビスフェノールAとフェノールとの比率が変動する組成物として得られる。
(iii)ところが、上記の組成物の組成(ビスフェノールAとフェノールとの比率)は、簡単な蒸留処理で得られる気液平衡関係によって一定化することが出来、しかも、予め測定された気液平衡データから容易に知ることが出来る。
本発明は、上記の知見に基づき完成されたものであり、その要旨は、次の(1)〜(4)工程から成ることを特徴とする芳香族ポリカーボネートの製造方法に存する。
(1)アダクト形成法による精製プロセスを経由し且つビスフェノール類とフェノール類から成る組成物(A)(但し、ビスフェノール類のモル数<フェノール類のモル数)を蒸留してフェノール類の一部を留去することにより、ビスフェノール類に対するフェノール類の割合が一定の組成物(B)を缶出液として得る第1工程。
(2)上記工程で缶出液として得られた溶融状態のままの組成物(B)と炭酸ジエステルとを混合して溶融状態の粗反応原料組成物(C)を得る第2工程。
(3)上記工程で得られた溶融状態のままの粗反応原料組成物(C)を蒸留してフェノール類の少なくとも一部を留去し、フェノール類の含有量が減少された反応原料組成物(D)を缶出液として得る第3工程。
(4)上記工程で缶出液として得られた溶融状態のままの反応原料組成物(D)とエステル交換触媒とを混合して加熱溶融することによりエステル交換重合を行う第4工程。
本発明によれば、色相の優れた芳香族ポリカーボネートの工業的に有利な製造方法が提供される。
以下、本発明を詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の代表例であり、これらの内容に本発明は限定されるものではない。
本発明においては、ビスフェノール類と炭酸ジエステルとを溶融状態でエステル交換反応(重縮合反応)させてPCを製造するが、ビスフェノール類とフェノール類から成る組成物(A)から、エステル交換反応に供するビスフェノール類を取得する。
先ず、上記のビスフェノール類およびフェノール類ならびに炭酸ジエステルについて説明する。
ビスフェノール類は、脂肪族ケトン又はアルデヒドとフェノール類との酸性触媒の存在下での縮合反応によって得られる化合物であり、代表的なビスフェノール類は、アセトンとフェノールから誘導されるビスフェノールAである。そして、本発明で使用するフェノール類は、上記の縮合反応の際に原料として使用され得る限り特に制限されず、各種の置換フェノールを包含する。
炭酸ジエステルとしては、例えば、ジフェニルカーボネート、ジトリールカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネート、m-クレジルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフェニル)カーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカーボネート等が挙げられるが、特にジフェニルカーボネートが好ましい。
前記のビスフェノール類は、例えば強酸性陽イオン交換樹脂の存在下、アセトンとフェノール類とを反応させることにより製造され、その後、精製してビスフェノール類/フェノール類の組成物として得られる。アセトンとフェノール類との反応により、フェノール類の少なくとも一部がビスフェノール類に変換される結果、反応混合物には、通常、ビスフェノール類、フェノール類、アセトン、反応中に副生する水が含まれる。
上記の反応混合物はアダクト形成法による精製プロセスにて精製される。具体的には、未反応アセトン、副生水などの低沸点物を除去した後、冷却してビスフェノール類とフェノール類のアダクトを析出させ、この結晶を母液と分離し精製する。得られた結晶は、フェノール類に溶解して再度晶析を繰り返えすことにより、不純物の更に低減した高純度アダクトを得ることが出来る。このアダクト結晶は、ビスフェノール類1モルに対して1モル以上のフェノール類を含有しているが、結晶形状の違いや洗浄条件、結晶の大きさ、更には、母液や洗浄液の付着状況などにより、アダクト結晶におけるフェノール類の含有量、ひいてはビスフェノール類の含有量は変動する。
次に、本発明の製造方法について説明する。本発明の製造方法は、上記の様にアダクト形成法による精製プロセスを経由し且つビスフェノール類とフェノール類から成る組成物(A)(但し、ビスフェノール類のモル数<フェノール類のモル数)から、エステル交換反応に供するビスフェノール類を取得し、ビスフェノール類と炭酸ジエステルとを溶融状態でエステル交換反応(重縮合反応)させる。そして、本発明は次の第1〜第4工程から成る。
本発明の第1工程においては、上記の組成物(A)を蒸留してフェノール類の一部を留去することにより、ビスフェノール類に対するフェノール類の割合が一定の組成物(B)を缶出液として得る。蒸留方法は、例えば、単蒸留、精密蒸留などの公知の方法を採用することが出来る。蒸留は、バッチ式、連続式の何れでもよいが、工業的には、連続式が好ましい。また、蒸留装置についても、公知の装置を使用することが出来る。
組成物(B)におけるビスフェノール類に対するフェノール類の割合は、通常5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%、更に好ましくは15〜30重量%の範囲の一定値とされる。フェノール類の濃度が余りに高い場合(フェノール類の留出量が余りに少ない場合)は安定した運転が困難であり、余りに低い場合(フェノール類の留出量が余りに多い場合)は、フェノール除去に多大な熱負荷を要することとなり、品質の低下を招く。
蒸留塔の段数、操作条件などは、組成物(B)の上記の組成が得られる様に決定されるが、蒸留温度(塔底温度)は、通常120〜200℃、好ましくは130〜190℃、更に好ましくは140〜185℃であり、圧力は、通常50〜400Torr、好ましくは80〜350Torr、更に好ましくは100〜300Torrである。そして、各条件の変動幅としては、温度±10℃、圧力±10Torrの範囲内に制御することが好ましい。また、留出されたフェノール類は例えばビスフェノール類の製造原料としてリサイクルすることが出来る。
ところで、上記の組成物(A)には、ビスフェノール類の合成で使用した酸性触媒が溶出して混入していることがあり、斯かる酸性触媒は、その後の熱影響によりビスフェノール類の分解を引き起こし、イソプロペニルフェノール等の着色原因物質を副生することがある。従って、本発明においては、上記の組成物(A)に酸分を中和するための塩基性物質を適量添加するのが好ましい。塩基性物質の添加は、上記の蒸留前、蒸留中、蒸留後の何れの段階でもよいが、蒸留前に行うのが好ましい。
本発明の第2工程においては、上記工程で缶出液として得られた溶融状態のままの組成物(B)と炭酸ジエステルとを混合して溶融状態の粗反応原料組成物(C)を得る。
炭酸ジエステルの添加は、通常、第1工程の蒸留塔と後述する第3工程の蒸留塔を連結する配管を通して行われる。斯かる方法によれば、簡便であり、また、酸素との接触を防止することが出来る利点がある。なお、炭酸ジエステルの添加は、流量計などの移送量が正確に計量できる計器を経由して行う。
炭酸ジエステルの添加量は、ビスフェノール類由来のOH末端の濃度を抑えるため、若干過剰とされ、具体的には、ビスフェノール類1モルに対し、通常1.0〜1.2モル、好ましくは1.01〜1.18、更に好ましくは1.02〜1.16モルである。上記の範囲外の添加量では、重合時のプレポリマーの末端が片方に極端に偏り、重合速度が遅くなる。
第3工程においては、上記工程で得られた溶融状態のままの粗反応原料組成物(C)を蒸留してフェノール類の少なくとも一部を留去し、フェノール類の含有量が減少された反応原料組成物(D)を缶出液として得る。
蒸留方法は、前述の第1工程における蒸留法と同様である。蒸留温度(塔底温度)は、通常120〜180℃、好ましくは125〜175℃、更に好ましくは130〜170℃であり、圧力は、通常5〜100Torr、好ましくは7〜50Torr、更に好ましくは10〜40Torrである。そして、各条件の変動幅としては、温度±10℃、圧力±10Torrの範囲内に制御することが好ましい。蒸留温度が余り高い場合はビスフェノール類の分解によるイソプロペニルフェノール等の不純物が増加し、また、余り低い場合は缶出液が固化する。また、留出されたフェノール類は例えばビスフェノール類の製造原料としてリサイクルすることが出来る。
反応原料組成物(D)におけるビスフェノール類に対するフェノール類の割合、通常0〜20重量%、好ましくは0.01〜10重量%、更に好ましくは0.02〜5重量%である。
反応原料組成物(D)におけるフェノール類の割合が余り多い場合は、エステル交換重合の際、フェノール類の留出量が大幅に増加し、重合槽内で発泡現象が顕著になる。時として、重合槽の天板にまで発泡層が上昇し、留出配管にオリゴマー等が付着し、閉塞トラブルを起こす。また、重合初期段階のフェノール留出量が増加することにより、重合原料である炭酸ジエステルの留出ロスにもなり、安定したポリマー末端を得ることが出来ない。更には、留出液の精製も煩雑となり、経済性に欠けたプロセスとなる。一方、反応原料組成物(D)におけるフェノール類の割合が余り少ない場合は、少量の炭酸ジエステルが留出し、炭酸ジエステル/ビスフェノール類のモル比が変動する結果を惹起する。
本発明の第4工程においては、上記工程で缶出液として得られた溶融状態のままの反応原料組成物(D)とエステル交換触媒とを混合して加熱溶融することによりエステル交換重合を行う。
エステル交換重合は重合槽で行われ、第3工程の蒸留塔から重合槽への反応原料組成物(D)の移送は、配管を経由し、実質的に酸素と接触することなく行われる。なお、移送段階において、反応原料組成物(D)中の異物を除去するために濾過を行うことも出来る。
エステル交換触媒としては、主として、アルカリ金属化合物および/またはアルカリ土類金属化合物が使用され、補助的に、塩基性ホウ素化合物、塩基性リン化合物、塩基性アンモニウム化合物、アミン系化合物などの塩基性化合物を併用することも可能である。これらの触媒は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
アルカリ金属化合物としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化セシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素セシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸リチウム、酢酸セシウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸セシウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素セシウム、フェニル化ホウ素ナトリウム、フェニル化ホウ素カリウム、フェニル化ホウ素リチウム、フェニル化ホウ素セシウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸リチウム、安息香酸セシウム、リン酸水素2ナトリウム、リン酸水素2カリウム、リン酸水素2リチウム、リン酸水素2セシウム、フェニルリン酸2ナトリウム、フェニルリン酸2カリウム、フェニルリン酸2リチウム、フェニルリン酸2セシウム、ナトリウム、カリウム、リチウム、セシウムのアルコレート、フェノレート、ビスフェノールAの2ナトリウム塩、2カリウム塩、2リチウム塩、2セシウム塩などが挙げられる。
また、アルカリ土類金属化合物としては、例えば、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化マグネシウム、水酸化ストロンチウム、炭酸水素カルシウム、炭酸水素バリウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素ストロンチウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸ストロンチウム、酢酸カルシウム、酢酸バリウム、酢酸マグネシウム、酢酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ストロンチウム等が挙げられる。
塩基性ホウ素化合物としては、例えば、テトラメチルホウ素、テトラエチルホウ素、テトラプロピルホウ素、テトラブチルホウ素、トリメチルエチルホウ素、トリメチルベンジルホウ素、トリメチルフェニルホウ素、トリエチルメチルホウ素、トリエチルベンジルホウ素、トリエチルフェニルホウ素、トリブチルベンジルホウ素、トリブチルフェニルホウ素、テトラフェニルホウ素、ベンジルトリフェニルホウ素、メチルトリフェニルホウ素、ブチルトリフェニルホウ素などが挙げられる。
塩基性リン化合物としては、例えば、トリエチルホスフィン、トリ−n−プロピルホスフィン、トリイソプロピルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、四級ホスホニウム塩などが挙げられる。
塩基性アンモニウム化合物としては、例えば、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルエチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルフェニルアンモニウムヒドロキシド、トリエチルメチルアンモニウムヒドロキシド、トリエチルベンジルアンモニウムヒドロキシド、トリエチルフェニルアンモニウムヒドロキシド、トリブチルベンジルアンモニウムヒドロキシド、トリブチルフェニルアンモニウムヒドロキシド、テトラフェニルアンモニウムヒドロキシド、ベンジルトリフェニルアンモニウムヒドロキシド、メチルトリフェニルアンモニウムヒドロキシド、ブチルトリフェニルアンモニウムヒドロキシド等が挙げられる。
アミン系化合物としては、例えば、4−アミノピリジン、2−アミノピリジン、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン、4−ジエチルアミノピリジン、2−ヒドロキシピリジン、2−メトキシピリジン、4−メトキシピリジン、2−ジメチルアミノイミダゾール、2−メトキシイミダゾール、イミダゾール、2−メルカプトイミダゾール、2−メチルイミダゾール、アミノキノリン等が挙げられる。
一般に、触媒量は、ビスフェノール類1モルに対し、1×10-9〜1×10-3モルの範囲であるが、特に物性面や取り扱いの面で良好なアルカリ金属化合物および/またはアルカリ土類化合物の場合は、ビスフェノール類1モルに対し、通常1×10-8〜1×10-5モル、好ましくは2×10-8〜8×10-6モルの範囲である。触媒量が余りに少ない場合は、所定の分子量および末端ヒドロキシル基量のPCを製造するために必要な重合活性が得られず、余りに多い場合は、PCの色相が悪化し、分岐が多くなる。
一般に、エステル交換反応は二段階以上の多段工程で行われる。具体的には、第1段目の反応は、減圧下、通常120〜260℃、好ましくは180〜240℃の温度で、通常0.1〜5時間、好ましくは0.1〜3時間反応させる。次いで、反応系の減圧度を上げながら反応温度を高め、最終的には1mmHg以下の減圧下、240〜320℃の温度で重縮合反応を行う。反応の形式は、バッチ式、連続式、バッチ式と連続式の組み合わせの何れでもよく、使用する装置は、槽型、管型、塔型の何れであってもよい。重縮合反応後に得られるPCの粘度平均分子量(Mv)は、通常10,000〜100,000程度である。エステル交換反応で副生したフェノール類は、必要ならば、蒸留などによって精製した後、例えばビスフェノール類の製造原料として再使用してもよい。
本発明の製造方法で得られたPCは、その優れた特性により、射出成形、押出成形などによって種々の成形品、例えば、フィルム、糸、板などに加工することも出来るし、種々の技術的分野、例えば、電気部品、建築材料、照明器具用材料および光学的機器材料、特に、灯火のハウジング、光学レンズ、光学ディスク及びオーディオディスク等に使用される。
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、これら実施例に限定されるものではない。また、下記の実施例において得られたPCの物性は以下の様にして測定した。
(1)粘度平均分子量(Mv):
ウベローデ粘度計により、塩化メチレン中20℃でPC(試料)の極限粘度[η]を測定し、以下の式より求めた。
ウベローデ粘度計により、塩化メチレン中20℃でPC(試料)の極限粘度[η]を測定し、以下の式より求めた。
(2)末端OHの定量:
四塩化チタン/酢酸法(Makromol.Chem.88 215(1965)に記載の方法)により比色定量を行った。測定値は、PCの重量に対する末端OH基の重量をppm単位で表示した。
四塩化チタン/酢酸法(Makromol.Chem.88 215(1965)に記載の方法)により比色定量を行った。測定値は、PCの重量に対する末端OH基の重量をppm単位で表示した。
(3)色相(YI):
先ず、130℃で5時間乾燥したPC(試料)を360℃(シリンダー設定温度)で射出成形し、100mm×100mm×3mm厚のプレスシートを得た。次いで、カラーテスター(スガ試験機株式会社製「SC−1−CH」)を使用し、上記のプレスシートについて、色の絶対値である三刺激値XYZを測定し、次の関係式により黄色度の指標であるYI値を計算した。このYI値が大きいほど着色していることを示す。
先ず、130℃で5時間乾燥したPC(試料)を360℃(シリンダー設定温度)で射出成形し、100mm×100mm×3mm厚のプレスシートを得た。次いで、カラーテスター(スガ試験機株式会社製「SC−1−CH」)を使用し、上記のプレスシートについて、色の絶対値である三刺激値XYZを測定し、次の関係式により黄色度の指標であるYI値を計算した。このYI値が大きいほど着色していることを示す。
(4)耐加水分解性(ヘイズ):
先ず、130℃で5時間乾燥したPC(試料)を280℃(シリンダー設定温度)で射出成形し、100mm×100mm×3mm厚のプレスシートを得た。次いで、プレスシートを120℃の水蒸気中で50時間保持した。そして、濁度計(日本電色工業(株)製「NDH 2000」)を使用し、水蒸気処理前および処理後のプレスシートのヘイズを測定した。この数値が低いほど透明性に優れていることを示す。
先ず、130℃で5時間乾燥したPC(試料)を280℃(シリンダー設定温度)で射出成形し、100mm×100mm×3mm厚のプレスシートを得た。次いで、プレスシートを120℃の水蒸気中で50時間保持した。そして、濁度計(日本電色工業(株)製「NDH 2000」)を使用し、水蒸気処理前および処理後のプレスシートのヘイズを測定した。この数値が低いほど透明性に優れていることを示す。
実施例1:
先ず、アダクト形成法による精製プロセスを含むビスフェノールAの製造工程から、フェノールの含有量がビスフェノールAに対して60〜70重量%で変動するアダクト結晶のウェットケーキ(組成物(A))を13kg/hrの割合で回収した。結晶中の不純物は、2,4−ビスフェノールA:90ppm、クロマン−1:5ppm、トリスフェノール:30ppmであり、4−イソプロペニルフェノール:未検出であった。
先ず、アダクト形成法による精製プロセスを含むビスフェノールAの製造工程から、フェノールの含有量がビスフェノールAに対して60〜70重量%で変動するアダクト結晶のウェットケーキ(組成物(A))を13kg/hrの割合で回収した。結晶中の不純物は、2,4−ビスフェノールA:90ppm、クロマン−1:5ppm、トリスフェノール:30ppmであり、4−イソプロペニルフェノール:未検出であった。
上記のウェットケーキ13kg/hrを、溶融した後、230Torr、180℃の条件で蒸留処理し、塔頂よりフェノールを留去し、塔底より、ビスフェノールAに対するフェノール含有量が25重量%の組成物(ビスフェノールA:フェノール=1.65:1モル比)(組成物(B))を9.6kg/hr(ビスフェノールA:7.7kg/hr)の割合で安定して得ることが出来た。なお、使用した蒸留塔は理論段数3段の充填塔である。
一方、蒸留精製工程を含むジフェニルカーボネートの製造工程から、フェノール含量80ppmの高純度ジフェニルカーボネートを7.95kg/hrの割合で回収した。
前記の組成物(B)9.6kg/hrと上記の高純度ジフェニルカーボネート7.95kg/hrとを液体状態のまま、実質的に酸素と接触することなく混合し、均一溶液(粗反応原料組成物(C))とした。混合は、組成物(B)を次の工程の蒸留塔に移送する配管にジフェニルカーボネートを供給することによって行った。
次いで、上記の粗反応原料組成物(C)を2段階で蒸留し、含有するフェノールを留去した。前段の蒸留は30Torr、塔底温度160℃で行い、後段の蒸留は10Torr、塔底温度164℃で行った。後段の蒸留塔の塔底から、ジフェニルカーボネート:50.4重量%、ビスフェノールA:48.8重量%、フェノール:0.8重量%の無色透明な混合液(反応原料組成物(D))が得られた。なお、使用した蒸留塔は、前段および後段とも理論段数6段の充填塔である。
上記の反応原料組成物(D)と、触媒として0.01N水酸化ナトリウム水溶液(ビスフェノールA1モルに対して1μモル相当)を、窒素雰囲気下で重合反応槽に仕込み、210℃/100Torrで60分、240℃/15Torrで60分、280℃/0.5Torrで2時間、随時副生するフェノールを留去させながら重縮合反応を行い、得られたPCをカッターで切断してペレット化した。このPCの粘度平均分子量は20,500であった。
長時間運転を継続しても、ポリマー物性に変化は見られず、安定して高品質のPCを製造することが出来た。PCの評価結果を表1に示す。
比較例1:
実施例1において、アダクト結晶のウェットケーキ(組成物(A))13kg/hrと高純度ジフェニルカーボネート7.95kg/hrとを直接に重合反応槽に仕込んだ以外は、実施例1と同様の操作を行ってPCを製造した。その結果、重合の初期段階での発泡が激しく、留出するフェノールに同伴してジフェニルカーボネートが少量留去した結果、得られたPCの末端OH濃度が上昇し、耐加水分解性の低下が見られた。また、原料のアダクト結晶の組成変動(フェノール含有率の変動)により、ジフェニルカーボネートとビスフェノールAのモル比が変動し、末端OH濃度が経時に変化し、安定した品質のPCを得ることが出来なかった。
実施例1において、アダクト結晶のウェットケーキ(組成物(A))13kg/hrと高純度ジフェニルカーボネート7.95kg/hrとを直接に重合反応槽に仕込んだ以外は、実施例1と同様の操作を行ってPCを製造した。その結果、重合の初期段階での発泡が激しく、留出するフェノールに同伴してジフェニルカーボネートが少量留去した結果、得られたPCの末端OH濃度が上昇し、耐加水分解性の低下が見られた。また、原料のアダクト結晶の組成変動(フェノール含有率の変動)により、ジフェニルカーボネートとビスフェノールAのモル比が変動し、末端OH濃度が経時に変化し、安定した品質のPCを得ることが出来なかった。
比較例2:
実施例1で使用したアダクト結晶のウェットケーキ(組成物(A))13kg/hrを、0.3Torrの減圧下、180℃に加熱してフェノールを除去し、溶融ビスフェノールAを7.7kg/hrの割合で得た。この溶融したビスフェノールAと、溶融状態の高純度ジフェニルカーボネート7.95kg/hrとを重合反応槽に仕込んだ以外は、実施例1と同様の操作を行ってPCを製造した。その結果、比較例1の様な重合時の発泡は見られず、PCの品質も長期で安定していたものの、実施例1と比較すると色調の低下(YI上昇)が見られた。これは、アダクト結晶から溶融ビスフェノールAを単離するのに高温が必要であり、熱劣化により原料ビスフェノールAの品質が低下したためと考えられる。
実施例1で使用したアダクト結晶のウェットケーキ(組成物(A))13kg/hrを、0.3Torrの減圧下、180℃に加熱してフェノールを除去し、溶融ビスフェノールAを7.7kg/hrの割合で得た。この溶融したビスフェノールAと、溶融状態の高純度ジフェニルカーボネート7.95kg/hrとを重合反応槽に仕込んだ以外は、実施例1と同様の操作を行ってPCを製造した。その結果、比較例1の様な重合時の発泡は見られず、PCの品質も長期で安定していたものの、実施例1と比較すると色調の低下(YI上昇)が見られた。これは、アダクト結晶から溶融ビスフェノールAを単離するのに高温が必要であり、熱劣化により原料ビスフェノールAの品質が低下したためと考えられる。
Claims (5)
- 次の(1)〜(4)工程から成ることを特徴とする芳香族ポリカーボネートの製造方法。
(1)アダクト形成法による精製プロセスを経由し且つビスフェノール類とフェノール類から成る組成物(A)(但し、ビスフェノール類のモル数<フェノール類のモル数)を蒸留してフェノール類の一部を留去することにより、ビスフェノール類に対するフェノール類の割合が一定の組成物(B)を缶出液として得る第1工程。
(2)上記工程で缶出液として得られた溶融状態のままの組成物(B)と炭酸ジエステルとを混合して溶融状態の粗反応原料組成物(C)を得る第2工程。
(3)上記工程で得られた溶融状態のままの粗反応原料組成物(C)を蒸留してフェノール類の少なくとも一部を留去し、フェノール類の含有量が減少された反応原料組成物(D)を缶出液として得る第3工程。
(4)上記工程で缶出液として得られた溶融状態のままの反応原料組成物(D)とエステル交換触媒とを混合して加熱溶融することによりエステル交換重合を行う第4工程。 - 組成物(B)におけるビスフェノール類に対するフェノール類の一定割合が5〜50重量%の範囲から選択される請求項1に記載の製造方法。
- 第3工程における蒸留条件が、圧力5〜100Torr、塔底温度120〜180℃の範囲から選択される請求項1又は2に記載の製造方法。
- 反応原料組成物(D)におけるビスフェノール類に対するフェノール類の割合が0〜20重量%である請求項1〜3の何れかに記載の製造方法。
- 反応原料組成物(D)における炭酸ジエステルの割合がビスフェノール類1モルに対して1.0〜1.2モルである請求項1〜4の何れかに記載の製造方法。
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