JP2006335624A - カーボンナノチューブ繊維の製造方法および製造装置 - Google Patents

カーボンナノチューブ繊維の製造方法および製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 機械的強度、電気伝導度、熱伝導度などの物性に優れたカーボンナノチューブ繊維を製造するにあたって、安価な工業的に優れた製造方法を提供する。
【解決手段】 紡糸されたカーボンナノチューブ繊維100を2つのボビン10、11によって、電気炉12を通過させることで加熱しつつ、この加熱されている状態の繊維100に対して、一対の電極14および電源15によって電流を流すことにより、繊維100内におけるカーボンナノチューブの接触部同士を化学結合させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、紡糸されたカーボンナノチューブ(CNT)からなるカーボンナノチューブ繊維の製造方法およびカーボンナノチューブ繊維の製造装置に関し、強化繊維、熱分散用繊維、フレキシブル電線などに用いて好適である。
従来よりカーボンナノチューブは、アーク法やCVD法によって製造されており、機械的強度、伝熱性などの物性的に優れた特質を持っているため、強化繊維、導電性が付与された繊維またはプラスチック、さらにはトランジスタなどへの応用が盛んに提案されている。
このカーボンナノチューブの長さは数μm〜数百μmと短いため、そのままでは、工業的には、モルタル、コンクリート、紙などの構造材料に対して、強度向上や導電性付与のために添加される添加材料としての利用が主であった。
そこで、カーボンナノチューブ単独を紡糸したり、カーボンナノチューブと樹脂などとの混合物を紡糸することが行われている。たとえば、プラスチックなどの強化用として添加されたり、他の高分子と混合して強化繊維にしたり(たとえば特許文献1、非特許文献1参照)、直接、カーボンナノチューブを紡糸する方法(非特許文献2参照)などが提案されている。
カーボンナノチューブを繊維状にしなければ、産業上の応用が限られてしまうので、これらの試みは大変有望ではあるが、このような繊維では、カーボンナノチューブ同士が物理的に接触している状態が多く、機械的強度、電気伝導度、熱伝導度など、本来、カーボンナノチューブが持っている優れた物性を十分に発揮できない状態にある。
そこで、繊維内における物理的な接触部分を化学結合、具体的には炭素同士の共有結合に転換することでカーボンナノチューブが持っている優れた物性を引き出すことができると考えられる。
従来では、カーボンナノチューブ繊維におけるカーボンナノチューブの物理的接触部を共有結合に転換する方法として、電子線照射によるカーボンナノチューブの融合の例が提案されている(非特許文献3参照)。
特開2005−105510号公報 Brigitte Vigolo等,SCIENCE,vol.290,p.1331(2000) Mei Zhang等,SCIENCE,vol.306,p.1359(2004) M.Terrones等,SCIENCE,vol.288,p.1226(2000)
しかしながら、上記した電子線照射によりカーボンナノチューブ繊維内におけるカーボンナノチューブの接触部同士を化学結合させる方法では、電子線照射は、コストが高い上に、大量生産を必要とする工業的な用途としては、実用的ではないという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、機械的強度、電気伝導度、熱伝導度などの物性に優れたカーボンナノチューブ繊維を製造するにあたって、工業用に適した製造方法およびそのような製造方法を適切に行うことのできる製造装置を提供することを目的とする。
本発明者は、カーボンナノチューブ繊維内のカーボンナノチューブの物理的接触部を化学結合に転換する方法として、高温下におけるカーボンナノチューブの構成原子である炭素のマイグレーションと欠陥の修復現象を利用し、当該物理的接触部が電気的に高抵抗になることに着目した。
そして、加熱により、カーボンナノチューブ繊維全体を、ある程度化学結合の反応のための活性化状態とし、さらに、上記した物理的接触部が高抵抗であることを利用して通電によってこの接触部にジュール熱を発生させ、化学結合を発生させることを考えた。本発明は、このような考えに基づいて創出されたものである。
すなわち、本発明は、紡糸されたカーボンナノチューブからなる繊維に対して加熱しながら通電することにより、繊維内におけるカーボンナノチューブの接触部同士を化学結合させることを第1の特徴とする。
それによれば、加熱しながら通電することにより、繊維内におけるカーボンナノチューブの接触部に対して効果的にエネルギーを付与できるため、炭素同士を化学結合させることができる。なお、この繊維内の接触部における化学結合の様子は、上記非特許文献3と同様に、電子顕微鏡により実際に確認できている。
そして、本発明の製造方法によれば、このように、繊維内におけるカーボンナノチューブの接触部同士を化学結合させることにより、従来の接触部が物理的接触であったカーボンナノチューブ繊維に比べて、機械的強度、電気伝導度、熱伝導度に優れたカーボンナノチューブ繊維を製造することができる。
このように、本発明によれば、加熱しながら通電することで、繊維内の接触部同士を化学結合させることができるため、大量生産に適したものとなっており、物性に優れたカーボンナノチューブ繊維を製造するにあたって、工業用に適した製造方法を提供することができる。
また、上記第1の特徴を有する製造方法においては、カーボンナノチューブ繊維を加熱するがゆえに当該繊維の酸化を招きやすいが、そのような点を考慮し、本発明は、繊維の加熱および通電を不活性ガス中にて行うことを、第2の特徴とする。
それによれば、加熱および通電状態にあるカーボンナノチューブ繊維における酸化防止を行うことができ、好ましい。
さらに、本発明は、上記第2の特徴を有する製造方法において、不活性ガスには、炭化水素が添加されていることを第3の特徴とする。
それによれば、カーボンナノチューブ繊維に対する加熱および通電を行う際に、当該繊維内のカーボンナノチューブの間の化学結合において、炭化水素の炭素が橋渡しの機能を果たすため、化学結合させやすくなり、好ましい。
また、本発明は、上記第2または第3の特徴を有する製造方法において、不活性ガスには、化学結合を促進するための触媒が添加されていることを第3の特徴とする。
それによれば、繊維内におけるカーボンナノチューブの接触部同士を化学結合させやすくなり、好ましい。
また、本発明は、上記第1または第4の特徴を有する製造方法において、繊維の加熱および通電は、繊維に対して引っ張り応力を加えながら行うことを第5の特徴とする。
それによれば、紡糸されたカーボンナノチューブ繊維に対する加熱および通電を行う際に、当該繊維が引っ張られた状態となるため、当該繊維内における接触部を多くでき、また、当該繊維を長繊維化されたものにできるため、好ましい。
また、本発明の第6の特徴は、紡糸されたカーボンナノチューブからなる繊維を加熱する加熱手段(12)と、この加熱手段(12)により加熱されている状態の繊維に対して電流を流す通電手段(14、15、16)と、を備えるカーボンナノチューブ繊維の製造装置である。
それによれば、上記第1の特徴として示した製造方法を適切に行うことのできるカーボンナノチューブ繊維の製造装置を提供できる。
さらに、この製造装置において、加熱手段(12)および通電手段(14〜16)へ繊維を搬送する搬送手段(10、11)を備えたものとすることが、本発明の第7の特徴である。
それによれば、加熱手段(12)および通電手段(14〜16)へ繊維を適切に搬送することができるため、カーボンナノチューブ繊維に対する加熱および通電を適切に行うことができる。
また、本発明は、上記第6または第7の特徴を備える製造装置において、加熱手段は電気炉(12)からなり、この電気炉(12)内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段(17)を備えることを第8の特徴としている。
それによれば、繊維の加熱および通電を不活性ガスにて行うことができるため、加熱および通電状態にあるカーボンナノチューブ繊維における酸化防止を行うことができ、好ましい。
また、上記した製造装置における通電手段としては、具体的には、繊維に接触して設けられる一対の電極(14)とこの一対の電極(14)に電流を流すための電源(15)とからなるものにできる。
また、本発明は、上記各特徴を有する製造装置において、搬送手段として、紡糸されたカーボンナノチューブからなる繊維を巻き取り加熱手段(12)および通電手段(14〜16)へ送り出す第1のボビン(10)と、加熱手段(12)および通電手段(14〜16)にて処理された繊維を巻き取る第2のボビン(11)とを備えるものとしたことを第9の特徴としている。
それによれば、2つのボビン(10、11)の間にて、繊維を引っ張られた状態としつつ加熱および通電を行うことができ、好ましい。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態では、紡糸されたカーボンナノチューブからなる繊維(カーボンナノチューブ繊維)に対して加熱しながら通電することにより、この繊維内におけるカーボンナノチューブの接触部同士を化学結合させる製造方法を提供するものである。
図1は、このような製造方法を実現するための本実施形態に係るカーボンナノチューブ繊維の製造装置の概略構成を示す図である。
図1に示されるように、この製造装置は、カーボンナノチューブ繊維100が巻き取られた繊維供給ボビン10から、当該繊維100が、電気炉12内を貫通する保護管13へ導入され、この保護管13を通過した繊維100は、巻き取りボビン11にて巻き取られるようになっている。
ここで、繊維供給ボビン10に巻き取られるカーボンナノチューブ繊維100は、カーボンナノチューブ単独を紡糸したり、カーボンナノチューブと樹脂などとの混合物を紡糸するという従来の方法にて製造される。そして、本実施形態は、この従来の公知方法にて紡糸されたカーボンナノチューブ繊維100を用い、これに対して、さらに処理を加えるものである。
繊維供給ボビン10、巻き取りボビン11は、それぞれ第1のボビン10、第2のボビン11として搬送手段10、11を構成している。これら両ボビン10、11は図示しない電気モータなどにより回転するものであり、繊維供給ボビン10から供給されるカーボンナノチューブ繊維100が、巻き取りボビン11で巻き取られるように回転する。
たとえば、巻き取りボビン11の回転速度や回転トルクを繊維供給ボビン10の回転速度や回転トルクよりも少し大きくすることにより、2つのボビン10、11の間にてカーボンナノチューブ繊維100には引っ張り応力が加わり、当該繊維100は引っ張られて延びた状態となる。
電気炉12は、カーボンナノチューブ繊維100を加熱する加熱手段12として構成されており、繊維供給ボビン10と巻き取りボビン11との間に位置している。
この電気炉12としては、カーボンナノチューブ繊維100を間接もしくは直接加熱できるものならば、一般に用いられている各種の電気炉を採用することができる。たとえば、タンタル、SiC、ニクロム線などの発熱体の通電発熱を利用する抵抗加熱炉や、コイルから磁力線を発生させ対象物を加熱する誘導加熱炉などを採用できる。
また、電気炉12内に挿入された保護管13は、両ボビン10、11の間にてカーボンナノチューブ繊維100が貫通する中空穴を有する管であり、この保護管13は、たとえば石英やアルミナなどの耐熱性に優れた材料からなる。
この保護管13の中空穴の入口13aと出口13bには、カーボンナノチューブ繊維100に通電するための電極14が一対設けられており、この一対の電極14は、Cuなどのリード線などからなる配線16により電源15に接続されている。この電源15としては、直流電源、交流電源、または直流パルス電源などを用いることができる。
そして、両ボビン10、11の位置や回転トルクなどを調節することにより、保護管13内にて、電極14とカーボンナノチューブ繊維100とは十分に接触している。それにより、電源15によって一対の電極14を介して繊維100に対して電流が流れるようになっている。
このように、一対の電極14、電源15および配線16は、電気炉12にて過熱されている状態のカーボンナノチューブ繊維100に対して電流を流す通電手段14〜16として構成されている。
ここで、一対の電極14はそれぞれ、カーボンナノチューブ繊維100の移動に伴い上記両ボビン10、11と同様の方向へ回転できるように保護管13内に設置されている。そして、一対の電極14は、このような回転を可能とするためにローラー形状とすることが好ましい。
図2(a)、(b)は、この電極14の具体的な形状の一例を示す斜視図である。電極14は、図2(a)に示されるように溝付き円筒形状としたり、図2(b)に示されるように中央部分が凹となった逆テーパ形状とすることができる。
図2(a)の電極14および図2(b)の電極14は、ともに図中の矢印に示されるように回転することによって、図中の破線に示されるカーボンナノチューブ繊維100の移動を阻害しない。そして、前者の電極14においては、当該電極14の全周に設けられた溝14aによって繊維100のガイドがなされ、後者の電極14においては、中央部の凹部14bによって繊維100のガイドがなされる。
また、この一対の電極14としては、たとえばCuやリン青銅などの一般的な電極材料を採用することができる。また、カーボンナノチューブ繊維100との電気的な接触抵抗を下げるために、電極14の表面には、Pt(白金)やPd(パラジウム)などのコーティングが施されていてもよい。
また、電気炉12内を貫通する保護管13には、ガス導入口13cが設けられており、このガス導入口13cには、電気炉12内すなわち保護管13内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段17が接続されている。
不活性ガス供給手段17は、源流側からガス導入口13cへ向かって、アルゴンやヘリウムなどの不活性ガスが充填されたガスボンベ17a、減圧弁としてのレギュレータ17b、流量計17cが順次、配管などによって接続されたものである。
そして、ガスボンベ17aから放出されるガスはレギュレータ17bによって減圧されガス導入口13cから保護管13内に供給される。ここで、供給される不活性ガス圧は、流量計17cにより測定されレギュレータ17bにて調節される。
このような製造装置においては、カーボンナノチューブ繊維100は、次のように、加熱・通電処理される。
従来方法で紡糸されたカーボンナノチューブ繊維100は、第1のボビンとしての繊維供給ボビン10に巻き取られ、この繊維100の先端は、繊維供給ボビン10から保護管13を通り、第2のボビンとしての巻き取りボビン11に対して巻き取り可能な状態で取り付けられる。
そして、加熱手段としての電気炉12により繊維100を加熱しながら、通電手段としての一対の電極14および電源15を介して加熱されている状態の繊維100に対して電流を流す。ここで、加熱温度はたとえば500℃〜1300℃程度にできる。この加熱および通電によるエネルギーによって繊維100内におけるカーボンナノチューブの接触部同士が化学結合する。
このとき、両ボビン10、11の回転トルクや回転速度、位置を調節することにより、繊維100と電極14との接触を確保するとともに、繊維100に引っ張り応力が加わって繊維100が引っ張られた状態となるようにする。
そして、繊維供給ボビン10から保護管13へ繊維100が送り出されるとともに、加熱・通電処理された繊維100が巻き取りボビン11に巻き取られていくことで、繊維100の搬送が行われ、当該繊維100の先端部側の部分から順次、上記した加熱・通電処理が行われていく。
また、このとき、不活性ガス供給手段17により保護管13内にアルゴンや窒素などの不活性ガスを導入し、保護管13内を不活性ガス雰囲気とする。それにより、カーボンナノチューブ繊維100の加熱および通電を、不活性ガス中にて行う。
こうして、本実施形態によれば、上記加熱・通電処理に供され巻き取りボビン11に巻き取られたカーボンナノチューブ繊維100が、完成品として提供される。
なお、繊維供給ボビン10から繰り出されるカーボンナノチューブ繊維100の先端部を、予め巻き取りボビン11に取り付けてから、加熱・通電処理を行うため、繊維100の先端部の一部は、未処理の状態となるが、この未処理部分の無駄を極力無くすために、カーボンナノチューブ繊維100の先端部にダミーのワイヤを接続しておき、このダミーワイヤを巻き取りボビン11に取り付けるようにしてもよい。
[効果等]
ところで、本実施形態によれば、紡糸されたカーボンナノチューブ繊維100に対して加熱しながら通電することにより、繊維100内におけるカーボンナノチューブの接触部同士を化学結合させることを特徴とするカーボンナノチューブ繊維の製造方法が提供される。
それによれば、加熱しながら通電することにより、カーボンナノチューブ繊維100内におけるカーボンナノチューブの接触部に対して効果的にエネルギーを付与できるため、炭素同士を化学結合させることができる。なお、この本実施形態における繊維100内の接触部における化学結合の様子は、上記非特許文献3と同様に、電子顕微鏡により実際に確認できている。
そして、本製造方法によれば、このように、カーボンナノチューブ繊維100内におけるカーボンナノチューブの接触部同士を化学結合させることにより、繊維100内の接触部同士の結合強度が高まり、電気伝導度および熱伝導度が低くなる。
つまり、本実施形態によれば、従来の接触部が物理的接触であったカーボンナノチューブ繊維に比べて、機械的強度、電気伝導度、熱伝導度に優れたカーボンナノチューブ繊維100を製造することができる。
したがって、本実施形態によれば、加熱しながら通電することで、繊維100内の接触部同士を化学結合させることができるため、上述した電子線照射に比べて、大量生産に適し且つ安価なものとなり、工業用に適した製造方法を提供することができる。
また、本実施形態の製造方法においては、カーボンナノチューブ繊維100に対する加熱および通電を不活性ガス中にて行うことも特徴のひとつである。
それによれば、加熱および通電状態にあるカーボンナノチューブ繊維100における酸化防止を行うことができ、好ましい。
さらに、本実施形態の製造方法においては、カーボンナノチューブ繊維100に対する加熱および通電を、繊維100に対して引っ張り応力を加えながら行うことも特徴のひとつである。
それによれば、紡糸された繊維100に対する加熱および通電を行う際に、当該繊維100が引っ張られた状態となるため、当該繊維100内におけるカーボンナノチューブの接触部を多くすることができ、また、当該繊維100を長繊維化されたものにできるため、好ましい。
また、本実施形態によれば、図1に示したように、紡糸されたカーボンナノチューブ繊維100を加熱する加熱手段としての電気炉12と、この電気炉12により加熱されている状態の繊維100に対して電流を流す通電手段14〜16とを備えることを特徴とするカーボンナノチューブ繊維の製造装置が提供される。
それによれば、電気炉12および通電手段14〜16によって、紡糸されたカーボンナノチューブ繊維100に対して加熱しながら通電することにより、繊維100内におけるカーボンナノチューブの接触部同士を化学結合させることができる。そのため、本製造装置によれば、上記した本実施形態の製造方法を適切に行うことができる。
また、本実施形態の製造装置においては、通電手段として、カーボンナノチューブ繊維100に接触して設けられる一対の電極14とこの一対の電極14に電流を流すための電源15とからなるものを採用したことも特徴のひとつである。通電手段をこのような構成とすることにより、カーボンナノチューブ繊維100に対して適切に電流を流すことができる。
さらに、このような本実施形態の製造装置においては、加熱手段としての電気炉12および通電手段14〜16へカーボンナノチューブ繊維100を搬送する搬送手段10、11を備えていることも特徴のひとつである。
それによれば、電気炉12および通電手段14〜16へカーボンナノチューブ繊維100を適切に搬送できるため、カーボンナノチューブ繊維100に対する加熱および通電を適切に行うことができる。
特に、本実施形態の製造装置においては、搬送手段として、紡糸されたカーボンナノチューブ繊維100を巻き取り電気炉12および通電手段14〜16へ送り出す第1のボビンとしての繊維供給ボビン10と、電気炉12および通電手段14〜16にて処理された繊維100を巻き取る第2のボビンとしての巻き取りボビン11とを備えるものとしたことも特徴のひとつである。
それによれば、上述したように、2つのボビン10、11の間にて、カーボンナノチューブ繊維100を引っ張られた状態としつつ加熱および通電を行うことができるため、好ましい。
また、本実施形態の製造装置においては、加熱手段は電気炉12からなるが、さらに、この電気炉12内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段17を備えることも特徴のひとつである。
それによれば、カーボンナノチューブ繊維100に対する加熱および通電を不活性ガスにて行うことができるため、加熱および通電状態にあるカーボンナノチューブ繊維100における酸化防止を行うことができ、好ましい。
[検討例]
次に、本実施形態のより具体的な形態について、以下の検討例を参照して述べる。
(第1検討例):紡糸されたカーボンナノチューブ繊維として、ポリビニルアルコール溶液を用いた紡糸法により紡糸された繊維を用意し、上記加熱・通電処理を行った。本例では、電気炉として抵抗加熱炉、電源として直流電源、不活性ガスとしてアルゴンを用いた。
電気炉の温度を900℃として直流電流10A、上記ボビンによるカーボンナノチューブ繊維の移動速度1cm/minにて処理を行ったところ、処理前にくらべ、電気抵抗が約1/3、熱伝導率は4倍になった。
(第2検討例):ポリビニルアルコール溶液を用いた紡糸法により紡糸されたカーボンナノチューブ繊維を用意し、電気炉として誘導加熱炉、電源としてパルス直流電源、不活性ガスとしてアルゴンを用いて上記加熱・通電処理を行った。
誘導加熱炉内にて放射温度計によりカーボンナノチューブ繊維の温度を計測しながら繊維の温度が900℃となるように誘導加熱炉への供給電力を調節し、電流30A、パルス幅100ミリ秒で直流パルスを与えながら、繊維の移動速度1cm/minで処理したところ、処理前にくらべ、電気抵抗が約1/4、熱伝導率は4倍になった。
(他の実施形態)
上記実施形態では、カーボンナノチューブ繊維100に対する加熱および通電を不活性ガス中にて行っていたが、この不活性ガスには、炭化水素が添加されていてもよい。この炭化水素としては、メタンやブタンなどの炭化水素系ガスが挙げられる。
この場合、たとえば、上記図1に示される製造装置の不活性ガス供給手段において、ガスボンベ、レギュレータ、流量計を不活性ガスの1系統ではなく、炭化水素ガスを加えた複数系統として、不活性ガスと炭化水素ガスとの混合ガスを保護管13内に導入するようにすればよい。
それによれば、カーボンナノチューブ繊維100に対する加熱および通電を行う際に、当該繊維100内のカーボンナノチューブの間の化学結合において、炭化水素の炭素が橋渡しの機能を果たすため、化学結合させやすくなり、好ましい。
さらに、上記保護管13に導入される不活性ガスには、カーボンナノチューブ繊維100内の接触部における化学結合を促進するための触媒が添加されていてもよい。それによれば、この触媒によって、繊維100内におけるカーボンナノチューブの接触部同士を化学結合させやすくなり、好ましい。
このような触媒としては、カーボンナノチューブの合成に一般的に用いられる触媒であってガスの形で供給できるものであればよい。具体的に、このような触媒としてはフェロセンなど、Fe(鉄)、Cu、Ni(ニッケル)などの金属の有機金属などが挙げられる。そして、この触媒の不活性ガスへの添加についても、不活性ガス供給手段におけるボンベ系統を複数とすればよい。
また、紡糸されたカーボンナノチューブ繊維100をいったん繊維供給ボビン10で巻き取って、上記製造方法に供するのではなく、繊維供給ボビン10を省略して、合成炉から紡糸されたカーボンナノチューブ繊維100を直接、上記製造装置へ導入してもよい。それによれば、連続的な処理が可能になる。
また、カーボンナノチューブ繊維100の加熱・通電処理において、上記実施形態にて示した加熱温度や電流値は、あくまで一例であり、上記化学結合を実現すべく、繊維100の径や長さなどに応じて適宜、設計変更が行われるものである。
また、上記実施形態では、加熱手段は電気炉12からなるものであったが、加熱手段としては、カーボンナノチューブ繊維を上記のように適切に加熱できるものであればよく、電気炉以外のもの、もしくは、電気炉と他の加熱装置との組み合わせとしてもよい。
また、通電手段としては、繊維に接触して設けられる一対の電極14とこの一対の電極14に電流を流すための電源15を有していればよい。さらには、通電手段としては、これら電極および電源以外のもの、あるいは、これらと他の通電装置との組み合わせであってもよい。
また、カーボンナノチューブ繊維100の加熱・通電処理において、さほど、繊維100の酸化が懸念されないような温度条件であるならば、不活性ガスの供給は省略してもよい。また、上記した炭化水素や触媒も、必要に応じて不活性ガスに添加するものであり、場合によっては省略可能である。
以上、本発明は、従来の紡糸されたカーボンナノチューブからなる繊維において、繊維内の物理的接触部が電気的に高抵抗になる部分であることに着目し、当該繊維に対して加熱しながら通電することにより、当該繊維内におけるカーボンナノチューブの接触部同士を化学結合させる製造方法、および、そのような製造方法を実現するための上記加熱手段および通電手段を備える製造装置を要部とするものであり、その他の部分は適宜設計変更が可能である。
本発明の実施形態に係るカーボンナノチューブの製造装置の概略構成を示す図である。 通電手段としての電極の具体的な形状の一例を示す斜視図である。
符号の説明
10…第1のボビンとしての繊維供給ボビン、
11…第2のボビンとしての巻き取りボビン、12…加熱手段としての電気炉、
14…通電手段としての電極、15…通電手段としての電源、
16…通電手段としての配線、17…不活性ガス供給手段。

Claims (10)

  1. 紡糸されたカーボンナノチューブからなる繊維に対して加熱しながら通電することにより、前記繊維内におけるカーボンナノチューブの接触部同士を化学結合させることを特徴とするカーボンナノチューブ繊維の製造方法。
  2. 前記繊維の加熱および通電は、不活性ガス中にて行うことを特徴とする請求項1に記載のカーボンナノチューブ繊維の製造方法。
  3. 前記不活性ガスには、炭化水素が添加されていることを特徴とする請求項2に記載のカーボンナノチューブ繊維の製造方法。
  4. 前記不活性ガスには、前記化学結合を促進するための触媒が添加されていることを特徴とする請求項2または3に記載のカーボンナノチューブ繊維の製造方法。
  5. 前記繊維の加熱および通電は、前記繊維に対して引っ張り応力を加えながら行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のカーボンナノチューブ繊維の製造方法。
  6. 紡糸されたカーボンナノチューブからなる繊維を加熱する加熱手段(12)と、
    前記加熱手段(12)により加熱されている状態の前記繊維に対して電流を流す通電手段(14、15、16)と、を備えることを特徴とするカーボンナノチューブ繊維の製造装置。
  7. 前記加熱手段(12)および前記通電手段(14〜16)へ前記繊維を搬送する搬送手段(10、11)を備えることを特徴とする請求項6に記載のカーボンナノチューブ繊維の製造装置。
  8. 前記加熱手段は電気炉(12)からなり、この電気炉(12)内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段(17)を備えることを特徴とする請求項6または7に記載のカーボンナノチューブ繊維の製造装置。
  9. 前記通電手段は、前記繊維に接触して設けられる一対の電極(14)とこの一対の電極(14)に電流を流すための電源(15)とからなることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1つに記載のカーボンナノチューブ繊維の製造装置。
  10. 前記搬送手段は、前記紡糸されたカーボンナノチューブからなる繊維を巻き取り前記加熱手段(12)および前記通電手段(14〜16)へ送り出す第1のボビン(10)と、
    前記加熱手段(12)および前記通電手段(14〜16)にて処理された前記繊維を巻き取る第2のボビン(11)とを備えるものであることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1つに記載のカーボンナノチューブ繊維の製造装置。
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