JP2006323985A - 光情報記録方法、光情報記録装置、光情報記録プログラム及び光情報記録媒体 - Google Patents

光情報記録方法、光情報記録装置、光情報記録プログラム及び光情報記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】2層目記録層のデータ領域に未記録部分が存在するような片面2層の光ディスクに対して、ファイナライズ処理を行うと、ファイナライズ処理に長時間を要し、ユーザーの利便性を損ねる。同様に、ボーダーアウトに要する時間も長時間を要する。
【解決手段】 ファイナライズ操作指令が上位装置10から行われると、二層目記録層のユーザーデータ記録領域の最内周のアドレスから所定の値だけ内周側のアドレスXが算出される。次に、最新のRMDをディスクから「最外周記録済みアドレス・フィールド」の値Yを取得してアドレスYと比較することで、二層目記録層のアドレスYからアドレスXまでの未記録部分を検出する(S4〜S5)。検出された未記録部分にパディングデータを記録する。これにより、パディングデータを記録する必要があるのは、アドレスX又はアドレスYまでであり、記録に要する時間を短縮することが可能となる。
【選択図】 図3

Description

本発明は光情報記録方法、光情報記録装置、光情報記録プログラム及び光情報記録媒体に係り、特に複数の記録層を持つ書き換え可能型のディスク状の光情報記録媒体に対して情報を記録する光情報記録方法、光情報記録装置、光情報記録プログラム及び光情報記録媒体に関する。
DVD(Digital Versatile Disc)規格に従う追記型の光ディスクであるDVD−Rディスク、及び書き換え可能型の光ディスクであるDVD−RWディスクが、現在広く普及している。図8はDVD−RディスクやDVD−RWディスクの一部外観斜視図を示す。同図に示すように、光ディスク(DVD−Rディスク又はDVD−RWディスク)200の記録層に、データ記録用トラックとしてのグルーブトラック201と、そのグルーブトラック201に、再生光又は記録光としての光ビーム203を誘導するためのランドトラック202とが、ディスク半径方向に交互に形成されている。
また、ランドトラック202には、ディスク製造時のプリフォーマットの段階で、ディスク上のECCブロックアドレス情報や付加情報等が、ランドプリピット(LPP)204と呼ばれる孤立ビットとして所定の規則で配置記録されている(例えば、特許文献1参照)。光ディスク200への記録は、このプリ記録されたLPP204のECCブロックアドレス情報を基にして行われる。
図9は一層のみの記録層を持つDVD−Rディスク又はDVD−RWディスクの断面構造を模式的に示す。同図において、DVD−Rディスク又はDVD−RWディスクである光ディスク100は、内周から外周へ向かって、パワーキャリブレーション領域(Power Calibration Area:PCA)101と、記録管理領域(Recording Management Area:RMA)102と、リードイン領域(Lead-In)103と、データ領域(Data Area)104と、リードアウト領域(Lead-Out)105とに分割されている。
PCA領域101とRMA領域102とは、R情報領域(R-Information area)106を構成している。データ領域104は、ユーザーデータが記録される領域である。リードイン領域103とリードアウト領域105は、データ領域104にアクセスする際の記録・再生ヘッド(光ピックアップ)のオーバーランに備える緩衝領域である。リードイン領域103には、ディスク全体の物理的な情報や管理情報等も記録される。
データ領域104に記録されるデータは、図10(A)に示すようなECCブロックを単位として記録される。1つのECCブロックは、32kバイトのユーザーデータと誤り検出、訂正符号のパリティ、同期信号等からなる。1つのECCブロックは、図10(A)に示すように、16個のセクタからなる。各セクタは、図10(B)に示すような構成であり、先頭に4バイトのIDと2バイトのIED(IDの検査バイト)を含む。セクタIDには、そのセクタのセクタ番号等が格納されている。このセクタ番号は、前述したランドプリピット(LPP)のECCブロックアドレス情報と関連がある値が格納される。
光ディスクドライブ装置は、DVD−Rディスク又はDVD−RWディスクに対する本記録の開始より前に、対象となる光ディスク100に対して記録条件を変えながら所定の信号を試し書きし、試し書きした領域を再生することにより取得される再生信号の特性に基づいて最適記録パワーを取得し、この最適記録パワーによって本記録を行うようにしている。これにより、良好な記録品質を得ることができる。このように、試し書きした領域からの再生信号に基づいて最適記録パワーを取得することをOPC(Optimum Power Control)と呼ぶが、図9のPCA領域101はこのOPCを行うために用意されている領域である。
また、図9の記録管理領域(Recording Management Area:RMA)102は、上述したリードイン領域103とデータ領域104とリードアウト領域105の記録状態の変遷やOPC情報を管理するための記録管理情報が記録される領域である。RMA102内には、データ領域104のユーザーデータと同様にブロック化されて誤り訂正符号化された、RMD(Recording Management Data)ブロックを単位として記録される。RMA102のデータ構造は、DVD−RディスクとDVD−RWディスクとで異なり、更にDVD−RWディスクを順次記録モードで使用する場合と、DVD−RWディスクを重ね書きモードで使用する場合とのそれぞれで異なっている。
図11はDVD−RWディスクを重ね書きモードで使用する場合のRMAのデータ構造を示す。RMA102は、RMAの始まりを示すRMAリードイン(Lead-in)1020と、5つのRMAセグメント(RMA Segment)1021〜1025と呼ばれる領域とからなる。各RMA Segment1021〜1025は、図11(B)に示すように、28個のRMDセット(RMD Set)で構成されており、各RMD Setは、同図(C)に示すように、5個のRMDブロック(RMD block)で構成されている。
この5個のRMD blockには、各RMD blockに同一の情報が格納されており、5個の多重書きとなっている。また、上記の28個のRMD Setのうち、最初の1個には、Format2形式のRMDが格納されており、残りの27個にはFormat3形式のRMDが格納される。Format3形式のRMDには、実際の記録状態の変遷を管理する情報やデータ領域104内の欠陥ブロックに関する情報が格納される。更に、27個のFormat3形式のRMD Setのうち、ある時点で有効なRMD Setはただ一つである。また、Format2形式のRMD Setには、その有効なRMD Setへのポインタが格納されている。
書き換え可能型である、DVD−RWディスクには、ユーザーデータが何度も書き換えられて記録される。その度に、その時点で有効な1個のFormat3形式のRMD Setを構成する5個のRMD blockを書き換えることになる。DVD−RWディスクは書き換え可能なメディアであるが、その書き換え回数には制限があり、書き換え回数が増えると記録層の劣化により記録再生誤りが増加する。
新品ディスクでは、図11(A)、(B)に示したRMA Segment#1のRMD Set#1とRMD Set#2が使用される。RMD Set#1には、Format2形式の5個のRMD blockが、RMD Set#2には、Format3形式の5個のRMD blockが記録される。その後、ユーザーデータが何度も書き換えられるのに応じて、このRMD Set#2も何度も書き換えられ、そのうちに、RMD Set#2の中の5個のRMD blockに訂正不能誤りのブロックが増えてくる。
そして、RMDSet#2中の3個以上のRMD blockに訂正不能誤りが発生した時点で、そのRMD Set#2の使用を止めて、RMD Set#3を使用する。同時に、RMD Set#1のFormat2 RMD中に、RMD Set#3へのポインタを格納する。以上の動作を繰り返して、RMD Segment#1内のRMD Set#28を使用し終わるか、あるいはRMD Segment#1内のRMD Set#2中のRMD blockのうち3個以上のブロックに訂正不能誤りが発生した時点で、RMD Segment#2の使用に移る。以下、同様にして、RMA Segment#5内のRMD Set#28を使い切るまで、DVD−RWディスクの書き換えができる。
さて、ユーザーが記録したい容量は年々増加しており、この要求に応えるべく2層の記録層を持つDVD−Rディスク、DVD−RWディスクの開発が進められている。図12はこの2層DVD−Rディスクの一例の概略構造断面図を示す。同図に示すように、片面2層のDVD−Rディスクは、一層目記録層301と二層目記録層302とが、記録再生時の光ビーム402の光軸方向に積層されており、光ビーム402は光ピックアップ内の対物レンズ401により一層目記録層301に集光されるか、又は一層目記録層301を透過して二層目記録層302に集光される。
光ピックアップに近い方の上記の一層目記録層301の記録領域は、内周から外周へ向かって、PCA領域311、RMA領域312、リードイン領域(Lead−In)313、データ領域(Data Area)314及び中間領域(Middle Area)315に分割されている。また、上記の二層目記録層302の記録領域は、内周から外周へ向かって、PCA領域321、RMA領域322、リードアウト領域(Lead−Out)323、データ領域(Data Area)324及び中間領域(Middle Area)325に分割されている。
すなわち、一層目記録層301は、図9に示した単層のDVD−Rディスクに対して、リードアウト領域105が中間領域315に変更されている。また、二層目記録層302は、一層目記録層301とほぼ同じ構造であるが、リードイン領域313の替わりにリードアウト領域323が設けられる。一層目記録層301は、内周側から外周側に向かって記録され、二層目記録層302は外周側から内周側に向かって記録される。
ところで、ユーザーデータを記録したDVD−RディスクをDVDプレーヤで再生可能とするためには、ファイナライズ処理を行う必要がある。図9に示した単層ディスクの場合には、リードイン領域(Lead−in)103及びリードアウト領域(Lead−Out)105の記録と、データ領域(Data Area)104のうち未記録の部分の記録が行われる。
一方、図12に示した2層DVD−Rディスクのファイナライズには、単層の場合に比較して、より長時間を要する場合がある。図13に、その様子を示す。いま、2層DVD−Rディスクのデータ領域のうち、図13(A)に左下がりの斜線を付して示す領域に、矢印531、532で示す順番でユーザーデータを記録してあるものとする。すなわち、図13(A)では、図12に示した2層構造の光ディスクにおいて、一層目記録層301のデータ領域314全体に511で示すようにユーザーデータが記録され、更に、二層目記録層302のデータ領域324のうちの一部の領域512にユーザーデータが記録されている。
この状態からファイナライズを行うと、図13(A)の一層目記録層301のリードイン領域(Lead−In)313、中間領域(Middle−Area)315、二層目記録層302の中間領域325、リードアウト領域(Lead−Out)323に所定のデータが記録されると共に、本来であればユーザーデータを記録する領域である、2層目記録層302のデータ領域324の白地で示す未記録部分にも、リードアウト属性のパディングデータが記録され、その結果、ディスクは図13(B)に示す状態となる。同図(B)中、右下がりの斜線部分513、514、515、516及び517がファイナライズ時に記録した領域である。
このパディングデータについても、図10で述べたようなECCブロックの形で記録され、各セクタにセクタアドレスを格納したセクタID(Identification Data)が配置される。セクタID中には、セクタアドレスの他にセクタが記録される領域の属性を示すデータが格納されており、そのデータをリードアウト属性として記録する。
このように、2層目記録層302のデータ領域324を記録済みにする必要があるのは、DVDプレーヤが再生専用装置であることによる。すなわち、記録再生装置の場合には、未記録の状態の光ディスクが装填されて記録を行うことが前提であり、未記録の状態であってもランドプリピットを再生して光ディスク内のECCブロックアドレス情報を読み取ることが可能なように構成されている。
一方、再生専用装置では、未記録部分が残った状態の光ディスクが装填されることは想定しておらず、ランドプリピットを再生して光ディスク内のECCブロックアドレス情報を読み取ることはできない。図13(A)に示したように、2層目記録層302のデータ領域324の一部が未記録状態の光ディスクが再生専用装置であるDVDプレーヤに装填され、1層目記録層301のデータ領域511の記録データを再生中に、光ディスクのディフェクトや振動等で光ビームの焦点が2層目記録層302に移動してそこで合焦した場合を考える。
その場合、DVDプレーヤでは、光ディスク内のどの場所に光ビームが位置しているかを知るすべがないために、そのまま異常動作に入ってしまう。しかし、図13(B)のように、パディングデータが記録されている状態であれば、再生データ中のセクタIDによって、光ビームの位置を判別することが可能である。従って、上記の場合は、2層目記録層302に合焦していることを認識して、元の1層目記録層301へと光ビームの焦点を移動させることができる。
特開平10−293926号公報
従って、上記の二層の記録層を持つDVD−RWディスクの場合にも、ユーザーデータを記録したDVD−RWディスクをDVDプレーヤで再生可能とするために、ファイナライズ処理を行う必要がある。しかるに、例えば、図13(A)に示すように、2層目記録層のデータ領域に今回ユーザーデータを記録していないデータ領域が存在するような光ディスクに対して、ファイナライズ処理を行うと、2層目記録層のデータ領域における今回ユーザーデータを記録していないデータ領域のすべて、すなわち、今回のユーザーデータ記録領域の最内周位置からデータ領域最内周までの間のデータ領域すべてをリードアウト属性のパディングデータで記録する必要があるために、ファイナライズ処理に長時間を要し、ユーザーの利便性を損ねるという問題がある。同様に、マルチボーダーと呼ばれる記録法を使用したときの、ボーダークローズに要する時間も長時間を要する。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、ファイナライズ処理やボーダークローズに要する時間を短縮し、ユーザーの利便性を高めることができる光情報記録方法、光情報記録装置、光情報記録プログラム及び光情報記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の光情報記録方法は上記の目的を達成するため、積層された複数の記録層の各々に、ユーザーデータが記録されるデータ領域が配置され、かつ、データ領域とは別に、記録管理情報を記録するための記録管理領域が配置された構造のディスク状の書き換え型光情報記録媒体に対して、光ピックアップから出射する光ビームを用いて複数の記録層の各データ領域内に任意に設定した中間領域又はボーダーゾーンと、データ領域最内周位置又は内周側の隣接するボーダーゾーンとの間に、所望のユーザーデータを記録すると共に、記録管理領域に記録管理情報を記録する光情報記録方法であって、
ユーザーデータを記録した書き換え型光情報記録媒体に対して、再生専用装置での再生を可能にするためのファイナライズ処理の指令又はボーダークローズの指令を受けることにより、複数の記録層の各データ領域のうち指令直前に記録した、光ピックアップに最も近い一層目記録層以外の他の記録層におけるデータ領域内の今回のユーザーデータ記録領域の最内周位置に関連した第1の位置情報を算出する第1のステップと、記録管理領域から再生した記録管理情報に含まれる、少なくとも前回のユーザーデータ記録時の他の記録層における記録済み領域の略最外周位置を示す第2の位置情報を取得する第2のステップと、第1及び第2の位置情報を比較して両者の間に未記録部分があるかどうか判定する第3のステップと、未記録部分があると判定されたときは、少なくとも今回のユーザーデータ記録領域の最内周位置から始まる未記録部分をすべてパディングデータで記録済みとする第4のステップと、今回のユーザーデータ記録領域の他の記録層における記録済み領域の略最外周位置を示す位置情報を、第2の位置情報として記録管理情報に含めて記録管理領域に記録する第5のステップとを含むことを特徴とする。
ここで、「任意に設定した中間領域又はボーダーゾーンと、データ領域最内周位置又は内周側の隣接するボーダーゾーンとの間に」には、任意に設定した中間領域とデータ領域最内周位置との間、任意に設定した中間領域と内周側の隣接するボーダーゾーンとの間、ボーダーゾーンとデータ領域最内周位置との間、ボーダーゾーンと内周側の隣接するボーダーゾーンとの間の、4つのパターンがある。また、記録管理領域に記録された上記の第2の位置を示す情報は、簡易的な再フォーマットのときには、消去されることなく保持されることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明の光情報記録装置は、積層された複数の記録層の各々に、ユーザーデータが記録されるデータ領域が配置され、かつ、データ領域とは別に、記録管理情報を記録するための記録管理領域が配置された構造のディスク状の書き換え型光情報記録媒体に対して、光ピックアップから出射する光ビームを用いて複数の記録層の各データ領域内に任意に設定した中間領域又はボーダーゾーンと、データ領域最内周位置又は内周側の隣接するボーダーゾーンとの間に、所望のユーザーデータを記録すると共に、記録管理領域に記録管理情報を記録する光情報記録装置であって、
ユーザーデータを記録した書き換え型光情報記録媒体に対して、再生専用装置での再生を可能にするためのファイナライズ処理の指令又はボーダークローズの指令を受けることにより、複数の記録層の各データ領域のうち指令直前に記録した、光ピックアップに最も近い一層目記録層以外の他の記録層におけるデータ領域内の今回のユーザーデータ記録領域の最内周位置に関連した第1の位置情報を算出する第1の位置情報算出手段と、記録管理領域から再生した記録管理情報に含まれる、少なくとも前回のユーザーデータ記録時の他の記録層における記録済み領域の略最外周位置を示す第2の位置情報を取得する第2の位置情報取得手段と、第1及び第2の位置情報を比較して両者の間に未記録部分があるかどうか判定する判定手段と、未記録部分があると判定されたときは、少なくとも今回のユーザーデータ記録領域の最内周位置から始まる未記録部分をすべてパディングデータで記録済みとするパディングデータ記録手段と、今回のユーザーデータ記録領域の他の記録層における記録済み領域の略最外周位置を示す位置情報を、第2の位置情報として記録管理情報に含めて記録管理領域に記録する記録管理情報記録手段とを有することを特徴とする。
上記の本発明の光情報記録方法及び記録装置では、再生専用装置での再生を可能にするためのファイナライズ処理の指令又はボーダークローズの指令を受けたときは、記録管理領域に記録されている記録管理情報中の前回のユーザーデータ記録時の他の記録層における記録済み領域の略最外周位置(ただし、前回のユーザーデータ記録が行われていない時の初期値は記録可能領域の最内周位置)と、複数の記録層の各データ領域のうち指令直前に記録した、光ピックアップに最も近い一層目記録層以外の他の記録層におけるデータ領域内の今回のユーザーデータ記録領域の最内周位置に関連した位置との間に未記録部分があるかどうか判定し、未記録部分があると判定したときは、少なくとも今回のユーザーデータ記録領域の最内周位置から始まる未記録部分をすべてパディングデータで記録済みとすることを特徴とする。
なお、本明細書において、ファイナライズ処理の指令又はボーダークローズの指令の「直前」とは、ファイナライズ処理又はボーダークローズを行わないで装置から取り出した光情報記録媒体を、その後再び装置に装填してからファイナライズ処理又はボーダークローズの指令を受けた場合も含む。
また、上記の目的を達成するため、本発明の光情報記録プログラムは、第1の発明の光情報記録方法の各ステップをコンピュータに順次実行させることを特徴とする。更に、上記の目的を達成するため、本発明の光情報記録媒体は、積層された複数の記録層の各々に、ユーザーデータが記録されるデータ領域が配置され、かつ、データ領域とは別に、記録管理情報を記録するための記録管理領域が配置されており、光ピックアップから出射する光ビームを用いて複数の記録層の各データ領域内に任意に設定した中間領域又はボーダーゾーンとデータ領域最内周位置又は内周側の隣接するボーダーゾーンとの間に、所望のユーザーデータが記録されると共に、記録管理領域に記録管理情報が記録される、ディスク状の書き換え型光情報記録媒体であって、再生専用装置での再生を可能にするためのファイナライズ処理又はボーダークローズ処理の際に、光ピックアップに最も近い一層目記録層以外の他の記録層における記録済み領域の略最外周位置を示す位置情報を、簡易的な再フォーマットのときには、消去されることなく保持されるものとして記録される領域が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、再生専用装置での再生を可能にするためのファイナライズ処理の指令又はボーダークローズの指令を受けたときは、記録管理情報中の前回のユーザーデータ記録時の他の記録層における記録済み領域の略最外周位置(ただし、前回のユーザーデータ記録が行われていない時の初期値は記録可能領域の最内周位置)と、複数の記録層の各データ領域のうち指令直前に記録した、光ピックアップに最も近い一層目記録層以外の他の記録層におけるデータ領域内の今回のユーザーデータ記録領域の最内周位置に関連した位置との間に未記録部分があるかどうか判定し、未記録部分があると判定したときは、少なくとも今回のユーザーデータ記録領域の最内周位置から始まる未記録部分をすべてパディングデータで記録済みとするようにしたため、ファイナライズ又はボーダーアウトに要する時間を、記録管理情報中の第2の位置情報を用いない従来に比べて短縮できる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明になる光情報記録装置の一実施の形態を含む記録再生システムのブロック図を示す。同図において、記録再生システムは、上位装置10と、本発明の光情報記録装置の一実施の形態である光ディスク装置20と、図12に示したような二層の記録層を持った片面2層DVD−RWディスク30とを含む。上位装置10は、光ディスク装置20にDVD−RWディスク30に対する記録又は再生を命令する。上位装置10は、例えば、パーソナルコンピュータである。上位装置10と光ディスク装置20は同一筐体に収められていてもよい。このような形態は、例えば、光ディスクレコーダにおいて採用される。DVD−RWディスク30は、光ディスク装置20に装填される。
光ディスク装置20は、装置全体を制御するコンピュータであるシステムコントローラ21と、片面2層DVD−RWディスク30への記録と再生を行う記録再生回路22と、記録再生回路22に接続されて光ビームの放射と反射ビームの受光を行う光ピックアップ23と、システムコントローラ21に対して、本実施の形態特有の動作を行わせるための制御プログラムが格納されたプログラムメモリ24と、DVD−RWディスク30へ記録及び再生するデータを一時的に保持するデータメモリ25と、それらの構成要素をつなぐ内部バス26と、上位装置10と内部バス26のインターフェイス(IF)を行うIF部27とから構成される。記録再生回路22及び光ピックアップ23は、片面2層DVD−RWディスク30(複数に記録層を持った情報記録媒体)に管理情報及びユーザーデータ、パディングデータの記録を行う記録手段、及び管理情報及びユーザーデータ、パディングデータの再生手段として機能する。
次に、光ディスク装置20の一実施の形態による、2層の記録層を持ったDVD−RWディスク30への記録状態の変遷の一例について、図2のディスク断面模式図を併せ参照して説明する。図2中、図12と同一構成部分には同一符号を付してある。図2(A)は、DVD−RWディスク30が新品の状態を示しており、2つの記録層はともに未記録である。
図2(B)は、中間領域(Middle-Area)をディスク30の最外周にある中間領域315、325よりも内周側の領域317、327に確保して、一層目の記録層のデータ領域314の内周側から中間領域317の手前までにユーザーデータを601で示すように記録し、その後、二層目の記録層の中間領域327との境界(ECCブロックアドレスP)から内周側のECCブロックアドレスAまで602で示すように記録を行った状態を示す。ここで、中間領域(Middle-Area)をディスクの最外周よりも内周側の領域に確保するとは、その開始ECCブロックアドレスをRMDの所定のフィールドに格納して、図2(B)における603で示すように、RMA312にそのRMDを記録する操作に相当する。なお、このように内周側に確保された中間領域317、327をシフテッド・中間領域(Shifted Middle-Area)と呼ぶ。
図2(C)は、図2(B)に示す状態からファイナライズを行った状態を示す。ファイナライズは、ユーザーの指示を基に上位装置10の指令によって、システムコントローラ21の制御のもと図3のフローチャートに従って行われる。ここで、ファイナライズとは、一層目の記録層についてはリードイン領域313の最内周側からシフテッド・中間領域317の最外周まで、二層目の記録層についてはシフテッド・中間領域327の最外周からリードアウト領域323の最内周までの全ての領域を記録済みとする操作である。
具体的には、システムコントローラ21は上位装置10からファイナライズ指令を受けると(図3のステップS1)、図2(B)に示す状態から、データ領域内の必要な部分に所定のデータを記録する(図3のステップS2)。ここでは、DVDプレーヤで再生可能となるように、ディスクのファイルシステムを図2(C)に700で示すように、データ領域314の最内周位置からある領域記録する。
続いて、システムコントローラ21は、ユーザーデータの記録済みの最終アドレス(ここでは、ECCブロックアドレスA)から所定の値(ディスク上で、半径方向に例えば0.5mmの幅分)だけ内周側のECCブロックアドレスXを算出する(図3のステップS3)。
次に、最新のRMDから「最外周記録済みアドレス・フィールド」を読み取り、その値Yを取得し(図3のステップS4)、上記のアドレスXと比較する(図3のステップS5)。なお、「最外周記録済みアドレス・フィールド」は、二層目の記録層の記録済みのセクタの内の最外周にあるフィールドであり、これについては後述する。このときの「最外周記録済みアドレス・フィールド」の値Yは、初期状態のときの最内周セクタ位置を示す「0」であり、一方、アドレスXは図2(B)に示したECCブロックアドレスAより若干内周側の位置を示すアドレスであるから、アドレスXの方が外周側にある。
この場合は、図2(B)に示す状態の光ディスクの所定の未記録部分についてパディング記録が行われる(図3のステップS6)。すなわち、ステップS6では、まず、二層目の記録層のECCブロックアドレスAからリードアウト領域323の最外周側まで、リードアウト属性またはデータ領域属性のパディングデータで記録する。これにより、図2(C)に示すように、パディングデータ記録領域701が形成される。このパディングデータは、従来例と同様に、図10で述べたようなECCブロックの形で記録され、各セクタにセクタアドレス及びリードアウト属性またはデータ領域属性を示すデータ等を格納したIDが配置される。
次に、一層目のシフテッド・中間領域317の内周側から外周側へ中間領域属性のデータを記録し、さらに二層目のシフテッド・中間領域327の外周側から内周側へと中間領域属性のデータを記録する。これにより、図2(C)に示すように、中間領域属性のデータ記録領域702、703が形成される。続いて、リードイン領域313の未記録部分を図2(C)に704で示すように記録する。リードイン領域313には、どこまでユーザーデータが記録されているかの情報等を記録する。これにより、RMA領域312、322の情報を読み取る機能を有しない、DVDプレーヤにおいても、上記の記録領域700から再生した情報に基づいて、光ディスクのどこまで記録されているからの識別ができる。更に、リードアウト領域323を705で示すように記録する。このようにして、ステップS6により、図2(C)の右下がりハッチ部の領域701〜705が、ファイナライズ時に記録形成される。
そして、ファイナライズ操作の終了時に、二層目の記録層の記録済みのセクタの内の最外周にあるもの(この場合は、記録済みシフテッド・中間領域703の最外周のセクタ)のECCブロックアドレスY(ここでは、ECCブロックアドレスB)を、RMDの1つのフィールドに格納してRMA312に706で示すように記録する(図3のステップS8)。このフィールドを「最外周記録済みアドレス・フィールド」と呼ぶものとする。このフィールドの意味は、2層目の記録層のこのフィールドに格納されたECCブロックアドレスのセクタからリードアウト領域の最内周まで、全セクタが記録済みであることを示すことである。
図4は最外周記録済みアドレス・フィールドの変遷の一例を示す。図4では、RMDのバイトポジション(BP)「8」から「11」に、この最外周記録済みアドレス・フィールドを配置している。図4(A)は、新品のディスクに記録を開始して、一度もファイナライズ操作をしていない状態での「最外周記録済みアドレス・フィールド」で、0データが格納されて記録されている。図4(B)は、図2(C)のようにファイナライズ操作を行った後で、ECCブロックアドレスBを格納して記録されている。最外周記録済みアドレス・フィールドは、前述したように、シフテッド・中間領域327の最外周のセクタのECCブロックアドレスBが、BP「8」から「11」に格納されて記録されている。このようにして、ファイナライズが終了すると、ディスク30は図2(C)の状態となる。
なお、システムコントローラ21は、図3のステップS5で、アドレスXが最外周記録済みアドレス・フィールドの値Yよりも内周側にあると判定した時には、二層目記録層のデータ領域へのユーザーデータの記録が前回の最外周記録済みアドレスよりも内周側か、あるいはその近傍まで行われたと判断し、前回の二層目記録層のユーザーデータ記録領域の最内周アドレスからアドレスXまでパディング記録を行う(図3のステップS7)。
さて、書き換え可能型の記録媒体であるDVD−RWディスクの場合、一旦、ファイナライズを行ったディスクに対して、再フォーマット操作を行うことができる。この操作は、ユーザーの指示を基に上位装置10からの指令によって行われる。再フォーマット操作のモードとして、ディスク全域をフォーマットする操作が定義されている。また、他のモードとして、RMAやリードイン領域等のディスクの一部の領域に所定のデータを記録する操作も定義されている。後者は、フォーマット時間の短縮化を図るものである。ここで、RMAやリードイン領域等のディスクの一部の領域に所定のデータを記録することでディスクのフォーマットを行う簡易的な再フォーマットの操作をクイック・フォーマット操作(Quick Format)と呼ぶものとする。
図2(D)は図2(C)の状態のディスクに対して、上記のクイック・フォーマット操作を行った結果の状態を示す。図2(D)中、領域801及び802がクイック・フォーマット操作により書き替えられた領域を示す。具体的には、領域802はRMDデータを更新した領域であり、また、領域801はリードイン領域の一部のデータを書き替えて、データ領域の一部を記録した領域である。それ以外の領域は図2(C)の時点で記録済みの部分であり、以前に記録したデータがディスク上に残ったままである。一方、更新されたRMDデータ中には、以前のシフテッド・中間領域の情報等は残っておらず、領域802は未記録の場合と同様に扱われる。ただし、RMD中の「最外周記録済みアドレス・フィールド」の値は、ECCブロックアドレスBのままとする。
このクイック・フォーマット操作を行った光ディスクに対して、ユーザーデータを新たに記録することができる。図2(E)は、図2(D)のようにクイック・フォーマット操作を行った光ディスクに対して、中間領域をディスク本来の中間領域315、325と同じ場所にして、一層目の記録層のデータ領域314の内周側から中間領域315の手前までユーザーデータを記録してユーザーデータ記録領域605を形成し、その後、二層目の記録層の中間領域325との境界(ECCブロックアドレスQ)から内周側のECCブロックアドレスCまで記録を行ってユーザーデータ記録領域606を形成した状態を示す。
この記録後にファイナライズ操作指令が上位装置10から行われると、図3のフローチャートに従ってファイナライズ操作が行われ、光ディスクは図2(E)に示す状態から同図(F)に示す状態となる。図2(F)において、ファイナライズ操作により、まず、一層目の記録層のデータ領域に書き替えが必要な部分に所定のデータが記録される(図3のステップS2)。図2(F)の領域711は、この所定のデータ記録領域を示す。
次に、二層目記録層のユーザーデータ記録領域606の最内周のECCブロックアドレス(ここでは、ECCブロックアドレスC)から所定の値(ディスク上で、半径方向に0.5mmの幅分)だけ内周側のECCブロックアドレスXが算出される(図3のステップS3)。上記のECCブロックアドレスXは、図2(F)ではDとして示される。なお、上記のアドレスCとD(=X)との間の領域は、オーバーランに備える緩衝領域として規定された領域に相当する。
次に、最新のRMDをディスクから読み取って、その中の「最外周記録済みアドレス・フィールド」の値Yを取り出す(図3のステップS4)。ここでは、図4(B)に示したRMDのBP8から11までから、上記のECCブロックアドレスの値Yとして、ECCブロックアドレスBが取り出せる。
次に、ECCブロックアドレスY(ここでは、B)と、ECCブロックアドレスX(ここではD)のどちらがより内周側にあるかを比較する(図3のステップS5)。図2(F)に示す場合は、ECCブロックアドレスBの方がECCブロックアドレスDよりも内周側にあるので、二層目の記録層のECCブロックアドレスCからECCブロックアドレスBまでの未記録部分に、リードアウト属性のパディングデータを図2(F)に712で示すように記録し、更に、一層目の中間領域315の内周側から外周側へ中間領域属性のデータを713で示すように記録し、二層目の中間領域325の外周側から内周側へ中間領域属性のデータを714で示すように記録する。次に、リードイン領域、リードアウト領域に書き替えが必要な部分があれば、その部分に所定のデータを記録する。
最後に、二層目の記録層の記録済みのセクタの内の最外周にあるもの(この場合は、中間領域の最外周のECCブロックアドレス)のECCブロックアドレスNをRMDの1つのフィールドに格納して、図2(F)に715で示すようにRMAに記録する(図3のステップS8)。これにより、図2(F)に示すファイナライズ操作終了後の状態では、図4(C)に示すように、RMDのバイトポジション(BP)「8」から「11」に、最外周記録済みアドレス・フィールドとして、中間領域325の最外周のECCブロックアドレスNが記録される。
なお、システムコントローラ21は、図3のステップS5でECCブロックアドレスD(=X)の方が、ECCブロックアドレスB(=Y)より内周側であると判定した場合には、二層目記録層のデータ領域へのユーザーデータの記録がECCブロックアドレスBよりも内周側か、あるいはその近傍まで行われたと判断し、記録再生回路22及び光ピックアップ23を制御して、二層目記録層のECCブロックアドレスCからECCブロックアドレスDまで、リードアウト属性のパディングデータを記録する。
また、図2(E)に相当するファイナライズ前の状態で、一層目記録層の途中までしかユーザーデータを記録しておらず、二層目記録層については新たな記録は行っていない場合もあり得る。その場合、一層目記録層についてはユーザーデータの記録領域の最外周位置から中間領域315までデータ属性のパディングデータを記録する。二層目記録層については、二層目記録層のユーザーデータ記録領域の最内周記録アドレスとして、中間領域325との境界のECCブロックアドレスを用いて、上記の操作を行う。
ここで、「最外周記録済みアドレス・フィールド」のようなフィールドをRMDに設けて、その値を再フォーマット時にも保持することをしない場合、二層目記録層のデータ領域の最内周までリードアウト属性のパディングデータを記録する必要がある。これには、多大な時間を要する。これに対し、本実施の形態によれば、リードアウト属性のパディングデータを記録する必要があるのは、ECCブロックアドレスB又はECCブロックアドレスDまでであり、記録に要する時間を短縮することが可能となる。従って、ファイナライズに要する時間も短縮することができる。
なお、図2(F)の場合、ディスク本来の中間領域315、325を使用しているので、この領域より外周側にデータを記録することは無い。従って、実際の中間領域325の最外周のECCブロックアドレスNを使用する代わりに、「最外周記録済みアドレス・フィールド」を構成するビット数で表せる最大値(0xFF・・・FF等)を、RMDに格納するようにしてもよい。この場合、その最大値よりも外周側には記録できないので、以降、このアドレス値が保持されることになる。
ただし、光ディスクの消去動作が行われた場合はその限りではない。すなわち、書き替え可能な媒体であるDVD−RWディスクの場合、ディスク全面消去操作が行われることがある。その場合、新品ディスクと同様にディスクに何も記録していない状態となるので、「最外周記録済みアドレス・フィールド」もクリアする。
以上のように、ファイナライズの際に、二層目記録層の中間領域325又はシフテッド・中間領域327の最外周のECCブロックアドレスをRMDの「最外周記録済みアドレス・フィールド」に格納して記録する。この値を再フォーマットしても引き継ぐ。更に、次のファイナライズ時に、「最外周記録済みアドレス・フィールド」の値を読み込んで、二層目の記録層のうち、記録済みの領域の最外周はどこかの情報を得ることで、ファイナライズに要する時間を短縮できる。
なお、ファイナライズ時の二層目記録層のうちの記録済みの領域の最外周アドレスは、ファイナライズ時の二層目記録層のうちの未記録領域の最内周アドレスと言い換えても同じであることは自明である。また、ファイナライズ時には、二層目記録層のうちの記録済みの領域の最外周アドレスと、一層目記録層のうちの記録済みの領域の最外周アドレスは1対1に対応する。従って、一層目記録層のうちの記録済みの領域の最外周アドレスを格納するようにしてもよい。また、以上の実施の形態では、ユーザーデータの記録済みの最終アドレスから所定の値(ディスク上に例えば、0.5mmの幅分)だけ内周側のECCブロックアドレスXを算出するものとした。別の実施の形態として、所定の値を0にしてもよい。
また、以上の実施の形態では、位置情報としてECCブロックアドレスを用いるものとしたが、別の実施の形態として、セクタ番号を用いるようにしてもよい。また、以上の実施の形態では、図2(C)のファイナライズ操作終了時に、二層目の記録層の記録済みのセクタの内の最外周にあるもの(この場合は、記録済みシフテッド・中間領域703の最外周のセクタ)のECCブロックアドレスY(ここでは、ECCブロックアドレスB)を、RMDの1つのフィールドに格納してRMA312に706で示すように記録するものとしたが、別の実施の形態として、二層目の記録層のユーザーデータ記録領域602とシフテッド・中間領域703との境界であるECCブロックアドレスPをECCブロックアドレスYとしてRMDの1つのフィールドに格納してRMA312に記録してもよい。
シフテッド・中間領域327の幅はごく小さい(ディスク上で、0.5mm程度の幅)ため、二層目の記録層の記録済みのセクタの内のほぼ最外周位置にあるものと見なすことができる。その場合、図2(F)の、2回目のファイナライズ時に、最新のRMDをディスクから読み取って、その中の「最外周記録済みアドレス・フィールド」の値Yを取り出すと、ECCブロックアドレスPが得られることになる。従って、パディングデータの記録は、二層目の記録層のECCブロックアドレスCからECCブロックアドレスY(ここでは、ECCブロックアドレスP)までの区間に対して行われる。その様子を、図2(G)の712で示す。なお、この時のパディングデータは、リードアウト属性でもよいし、データ属性でもよい。
また、以上の実施の形態では、図2(F)の、2回目のファイナライズ時の最後に、二層目記録層の記録済みのセクタの内の最外周にあるものとして、二層目記録層の中間領域325の最外周のECCブロックアドレスであるNをRMDの1つのフィールドに格納して、RMAに記録するものとしたが、別の実施の形態として、二層目記録層の中間領域325とデータ領域の境界であるECCブロックアドレスQをECCブロックアドレスYとしてRMDの1つのフィールドに格納してRMA312に記録してもよい。中間領域325の幅はごく小さい(ディスク上で、0.5mm程度の幅)ため、二層目記録層の記録済みのセクタの内のほぼ最外周位置にあるものと見なすことができる。
また、以上の実施の形態では、RMDの「最外周記録済みアドレス・フィールド」にECCブロックアドレスを格納してRMAに記録するタイミングがファイナライズ操作の終了時であるものとしたが、別の実施の形態として、ユーザーデータあるいはパディングデータの記録中であっても、あるECCブロックアドレスのセクタからリードアウト領域の最内周まで、全セクタが記録済みであれば、そのECCブロックアドレスをRMDの「最外周記録済みアドレス・フィールド」に格納してRMAに記録するようにしてもよい。
ところで、図2(A)〜(G)では、2回目の記録で、1回目の記録のシフテッド・中間領域よりも外周側までユーザーデータを記録する場合の例を示している。逆に、1回目の記録後にクイック・フォーマット操作を行ってから、新たなユーザーデータの記録を行う2回目の記録の際に、1回目の記録のシフテッド・中間領域よりも内周側に新たなシフテッド・中間領域を設ける場合がある。図2(H)にその様子を示す。
図2(H)は、図2(C)のようにファイナライズされたディスクに対して、クイック・フォーマット操作を行ってから、新たなユーザーデータの記録を行った様子を示したものである。図2(H)中、領域803及び804はクイック・フォーマット操作により書き替えられた領域である。クイック・フォーマットの後で、中間領域(Middle-Area)を内周側の領域316、326に確保して、一層目の記録層のデータ領域314の内周側から中間領域316の手前までユーザーデータを記録してユーザーデータ記録領域607を形成し、その後、二層目の記録層の中間領域326との境界(ECCブロックアドレスR)から内周側のECCブロックアドレスTまで608で示すように記録を行った状態を示す。
更に、図2(I)は、図2(H)に示す状態からファイナライズを行った状態を示す。ファイナライズの際には、図3のステップS3で示すように、ユーザーデータの記録済みの最終アドレス(ここでは、ECCブロックアドレスT)から所定の値だけ内周側のECCブロックアドレスXを算出する。ここでは、所定の値として、0mmを用いるものとする(従って、ECCブロックアドレスXはTに等しい)。続いて、図3のステップS4で示すように、最新のRMDから「最外周記録済みアドレス・フィールド」を読み取り、その値Yを取得する。ここでは、Yとして、ECCブロックアドレスBが取得される。1回目の記録である図2(C)のファイナライズ時に、シフテッド・中間領域の最外周のセクタのECCブロックアドレスBを格納しているからである。
続く図3のステップS5では、アドレスY(ここでは、ECCブロックアドレスB)とアドレスX(ここでは、ECCブロックアドレスT)を比較して、どちらが内周側にあるかを判断する。図2(I)の場合には、アドレスX(ECCブロックアドレスT)の方が、アドレスY(ECCブロックアドレスB)よりも内周側にあると判断される。そこで、次のステップとして図3のステップS7が選択される。
ステップS7では、二層目記録層のユーザーデータ最内周記録アドレスからアドレスXまでパディング記録するが、二層目記録層のユーザーデータ最内周記録アドレスは、図2(I)の場合ECCブロックアドレスTであり、アドレスX(ここでは、ECCブロックアドレスT)に等しいので、ステップS7でのパディング記録は行わない。
次に、確保済みの領域316、326に中間領域属性のデータのパディング記録を行い、図2(I)に示すように、シフテッド・中間領域716、717を形成する。さらに、図3のステップS8で、二層目の記録層の記録済みのセクタの内の最外周にあるもののECCブロックアドレスをRMDの「最外周記録済みアドレス・フィールド」に格納して、RMAに記録する。ここでは、先ほど取得したアドレスY(ECCブロックアドレスB)と、今回の記録の二層目の記録層の記録済みのセクタの最外周にあるシフテッド・中間領域717の最外周アドレスであるECCブロックアドレスSとを比較して、ECCブロックアドレスBの方がECCブロックアドレスSよりも外周側にあると判断して、ECCブロックアドレスBを格納する。
以上のように、ファイナライズの際に、二層目の記録層の記録済みのセクタの内の最外周にあるECCブロックアドレスをRMDの「最外周記録済みアドレス・フィールド」に格納して記録する。この値を再フォーマットしても引き継ぐ。更に、次のファイナライズ時に、「最外周記録済みアドレス・フィールド」の値を読み込んで、二層目の記録層のうち、記録済みの領域の最外周はどこかの情報を得ることで、前回の記録のシフテッド・中間領域(あるいは中間領域)よりも内周側に今回のシフテッド・中間領域を設ける場合であっても、ファイナライズに要する時間を短縮できる。
なお、上記の実施の形態では、2回目の記録のファイナライズ時に、図3のステップS8で、先ほど取得したアドレスY(ECCブロックアドレスB)と、今回の記録の二層目の記録層の記録済みのセクタの内の最外周にあるECCブロックアドレスSとを比較して、ECCブロックアドレスBが外周側にあると判断して、アドレスBを格納するものとしたが、次の別の実施の形態も考えられる。
すなわち、先ほど取得したアドレスYの値と比較することは行わないで、今回の記録の記録済みの領域の最外周であるシフテッド・中間領域717の最外周のセクタのECCブロックアドレスSをRMDの「最外周記録済みアドレス・フィールド」に格納して、RMAに記録してもよい。あるいは、今回の記録のユーザーデータ記録領域608とシフテッド・中間領域717との境界であるECCブロックアドレスRをRMDの「最外周記録済みアドレス・フィールド」に格納して、RMAに記録してもよい。
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。DVD−RWディスクには、マルチボーダーと呼ばれる記録法を使用することができる。これは、リードイン領域の役割を果たすボーダーイン(Border-in)領域とリードアウト領域の役割を果たすボーダーアウト(Border-out)領域とを設け、ボーダーイン領域とボーダーアウト領域とで挟まれたボーダード(Bordered〉領域をクローズすることで、そのボーダード領域については、ファイナライズと同様にDVDプレーヤで読み取り可能にする記録法である。更に、一つのボーダード領域の外周側に新たなボーダード領域を追加することができる。
次に、光ディスク装置20の他の実施の形態による、マルチボーダー記録法を使用した場合の、2層の記録層を持ったDVD−RWディスク30への記録状態の変遷の一例について、図5のディスク断面模式図を併せ参照して説明する。図5中、図12と同一構成部分には同一符号を付してある。図5(A)は、DVD−RWディスク30が新品の状態を示しており、2つの記録層はともに未記録である。
図5(B)は、一層目記録層ではボーダーアウト領域318とボーダーイン領域319とからなり、二層目記録層ではボーダーアウト領域328とボーダーイン領域329とからなる、ボーダーゾーン(Border Zone)と呼ばれる領域をそれぞれディスクの最外周よりも内周側の領域に確保して、一層目記録層のデータ領域314の内周側からボーダーアウト領域318の手前までにユーザーデータを611で示すように記録し、その後、二層目記録層のデータ領域324にボーダーイン領域329との境界から内周側のアドレスAまで内周に向かって612で示すように記録を行った状態を示す。ここで、ボーダーゾーンを確保するとは、図5(B)において、RMA312に613で示すように、ボーダーゾーンの開始アドレス等を登録することである。
図5(C)は、図5(B)の状態からボーダークローズを行った状態を示す。ボーダークローズは、ユーザーの指示を基に上位装置10の指令によって、システムコントローラ21の制御のもと図6のフローチャートに従って行われる。ここで、ボーダークローズとは、一層目記録層についてはリードイン領域313からボーダーアウト領域318の最外周まで、又は例えば、ボーダード領域(ユーザーデータが格納される領域)を挟むボーダーイン領域319の最内周側からボーダーアウト領域331の最外周側まで、二層目記録層についてはボーダーイン領域329の最外周からリードアウト領域323の最内周まで、又は例えば、ボーダード領域を挟むボーダーイン領域342の最外周からボーダーアウト領域328の最内周までの全ての領域を記録済みとする操作である。
具体的には、システムコントローラ21は上位装置10からボーダークローズ指令を受けると(図6のステップS11)、図5(B)に示す状態から、データ領域内の必要な部分に所定のデータを記録する(図5のステップS12)。ここでは、DVDプレーヤで再生可能となるように、ディスクのファイルシステムを、図5(C)に720で示すように、データ領域314の最内周位置からある領域記録する。
続いて、システムコントローラ21は、最新のRMDから「最外周記録済みアドレス・フィールド」の値Yを読み取り(図6のステップS13)、その値Yとユーザーデータの記録済みの最終アドレスZとを比較する(図6のステップS14)。「最外周記録済みアドレス・フィールド」は、前述したように、二層目記録層のこのフィールドに格納されたECCブロックアドレスのセクタからリードアウト領域の最内周まで、全セクタが記録済みであることを示すことである。
図5(B)の状態では、「最外周記録済みアドレス・フィールド」の値Yは、初期状態のときの最内周セクタ位置を示す「0」であり、一方、アドレスZは図5(B)に示したECCブロックアドレスAであるから、アドレスZの方が外周側にあるので、図5(B)に示す状態の光ディスクのアドレスZに隣接する未記録部分等についてパディングデータの記録が行われる(図6のステップS15)。すなわち、ステップS15では、まず、図5(B)の二層目記録層のECCブロックアドレスA(=Z)からリードアウト領域323の最外周側まで、リードアウト属性またはデータ領域属性のパディングデータで記録する。これにより、図5(C)に示すように、パディングデータ記録領域721が形成される。
続いて、図5(B)に示した一層目記録層のボーダーアウト領域318の内周側から外周側へ所定のデータを記録し、同図(C)に722で示すボーダーアウト記録領域を形成し、更に同図(B)に示した二層目記録層のボーダーイン領域329の外周側から内周側へ所定のデータを記録して、同図(C)に723で示すボーダーイン記録領域を形成する。続いて、図5(B)に示したリードイン領域313の未記録部分を同図(C)に724で示すように記録する。リードイン領域には、どこまでユーザーデータが記録されているかの情報等を記録する。これにより、RMA領域312、322の情報を読み取る機能を有しない、DVDプレーヤにおいても、上記の記録領域720から再生した情報に基づいて、光ディスクのどこまで記録されているかの識別ができる。更に、同図(B)に示したリードアウト領域323を同図(C)に725で示すように記録する。このようにして、ステップS15において、図5(C)の右下がりハッチ部の領域721〜725が、ボーダーアウト時に記録形成される。
次に、ボーダークローズ操作の終了時に、二層目の記録層の記録済みのセクタの内の最外周にあるもの(この場合は、二層目の記録層の記録済みボーダーイン領域723の最外周のセクタ)のECCブロックアドレスBをRMDの1つのフィールド、すなわち、最外周記録済みアドレス・フィールドに格納してRMA312に図5(C)に726で示すように記録する(図6のステップS17)。
図7は、この最外周記録済みアドレス・フィールドの変遷の一例を示す。図7では、RMDのバイトポジション(BP)「8」から「11」に、この最外周記録済みアドレス・フィールドを配置している。図7(A)は、新品のディスクに記録を開始して、一度もファイナライズ操作又はボーダークローズ操作をしていない状態での「最外周記録済みアドレス・フィールド」には、0データが格納されて記録されていることを示している。図7(B)は、図5(C)のようにボーダークローズ操作を行った後での「最外周記録済みアドレス・フィールド」には、ECCブロックアドレスBを格納して記録されていることを示す。
ところで、マルチボーダー記録の場合、ボーダーアウト領域の外周側に新たなボーダード領域を設けて、ユーザーデータを追加記録することができる。図5(D)にその時の様子を示す。図5(D)の記録領域613及び614が新たに記録したユーザーデータ記録領域を示す。図5(E)は、図5(D)の状態からボーダークローズを行った状態を示す。ボーダークローズは、ユーザーの指示に基づいて、上位装置10の指令によって行われる。
図5(D)の状態から、まず、ボーダード領域内の一層目の記録層のデータ領域613に書き替えが必要な部分があれば、その部分に所定のデータを記録する(図6のステップS12)。ここでは、図5(E)に727で示す領域に記録が行われる。次に、前述したステップS13、S14の処理が行われ、このときは最外周記録済みアドレスフィールドの値Yが図7(B)に示したようにアドレスBであり、一方、ボーダード領域内の二層目記録層のデータ記録領域614の最内周アドレスZはCであり、これらは図5(D)に示すように、アドレスZ(=C)の方が値Y(=B)より外周側にあるので、システムコントローラ21は前述したステップS15のパディング記録を行うように、記録再生回路22及び光ピックアップ23を制御する。
すなわち、このステップS15のパディング記録処理では、図5(D)に示す二層目記録層のアドレスCからボーダーアウト領域328の最外周側まで、同図(E)に728で示すようにデータ属性のパディングデータで記録し、続いて、同図(D)に示した一層目記録層のボーダーアウト領域331の内周側から外周側へ同図(E)に729で示すように所定のデータを記録し、さらに同図(D)に示した二層目記録層のボーダーイン領域342の外周側から内周側へ所定のデータを同図(E)に730で示すように記録する。
最後に、図5(D)に示した一層目記録層のボーダーイン領域319の内周側から外周側へ同図(E)に731で示すように所定のデータを記録し、さらに同図(D)に示した二層目記録層のボーダーアウト領域328の外周側から内周側へ所定のデータを同図(E)に732で示すように記録する。これにより、図6のステップS15のボーダークローズ時には図5(E)に縦線で示すハッチ部の領域728〜731が記録形成される。
そして、ボーダークローズ操作の終了時に、二層目の記録層の記録済みのセクタの内の最外周にあるもの(この場合は、二層目の記録層の記録済みボーダーイン領域730の最外周のセクタ)のECCブロックアドレスDをRMDの1つのフィールド、すなわち、図7(C)に示すように、RMDのBP8から11までの領域の最外周記録済みアドレス・フィールドを新たに更新してRMA312に図5(E)に733で示すように記録する(図6のステップS17)。
すなわち、この記録時には、最新のRMDを光ディスクの記録領域726から読み取って、その中の「最外周記録済みアドレス・フィールド」の値を取り出す。この場合、図7(B)に示したECCブロックアドレスBが取り出せる。この値と今回の二層目記録層の記録済みボーダーイン領域730の最外周のECCブロックアドレスDとを比較し、アドレスDの方が外周側にあると判断して、「最外周記録済みアドレス・フィールド」にアドレスDを図7(C)に示すように格納している。
さて、書き換え可能型の記録媒体であるDVD−RWディスクの場合、以上のように、マルチボーダー記録を行った光ディスクに対して、再フォーマット操作を行うことができる。この操作は、ユーザーの指示を基に上位装置10からの指令によって行われる。図2〜図4と共に説明した前記の実施の形態と同様にクイック・フォーマット操作が行われたとする。図5(F)に図5(C)の状態の光ディスクに対してクイック・フォーマット操作を行った結果の状態を示す。
具体的には、図5(E)からRMDデータを更新して、同図(F)に810で示すように記録すると共に、リードイン領域の一部のデータを書き替え、データ領域の一部を同図(F)に811で示すように記録している。この記録領域810及び811以外の部分は、以前に記録したデータがディスク上に残ったままである。一方、更新されたRMDデータ中には、以前のボーダーゾーンの情報等は残っておらず、記録領域810は未記録の場合と同様に扱われる。ただし、RMD中の「最外周記録済みアドレス・フィールド」の値は、アドレスDのままとする。
このクイック・フォーマット操作を行った光ディスクは新品ディスクと同様に取り扱われ、それまで設定したボーダーゾーンは無視してユーザーデータを新たに記録することができる。図5(G)は、図5(F)のようにクイック・フォーマット操作を行った光ディスクに対して、ボーダーゾーンをディスク最外周より内側に確保し、一層目記録層のデータ領域の内周側からボーダーゾーンの手前(すなわち、ボーダーアウト領域351の手前)までユーザーデータを記録してユーザーデータ記録領域615を形成し、その後、二層目記録層のボーダーゾーンとの境界(すなわち、ボーダーイン領域362の境界)から内周側のECCブロックアドレスEまで記録を行ってユーザーデータ記録領域616を形成した状態を示す。
この記録後にボーダークローズ指令が上位装置10から行われると、図6のフローチャートに従ってボーダークローズ操作が行われ、光ディスクは図5(G)に示す状態から同図(H)に示す状態となる。図5(H)において、まず、ボーダード領域内の一層目の記録層のデータ領域613に書き替えが必要な部分があれば、その部分に所定のデータを記録する(図6のステップS12)。ここでは、図5(H)に734で示す領域に記録が行われる。次に、前述したステップS13、S14の処理が行われ、このときは最外周記録済みアドレスフィールドの値Yが図7(C)に示したようにアドレスDであり、一方、ボーダード領域内の二層目記録層のデータ記録領域616の最内周アドレスZはEであり、これらは図5(H)に示すように、アドレスZ(=E)の方が値Y(=D)より外周側にあるので、システムコントローラ21は前述したステップS15のパディング記録を行うように、記録再生回路22及び光ピックアップ23を制御する。
すなわち、このステップS15のパディング記録処理では、図5(G)に示した二層目記録層のアドレスEからアドレスDまで、同図(H)に735で示すようにデータ属性のパディングデータで記録し、続いて、同図(G)に示した一層目記録層のボーダーアウト領域351の内周側から外周側へ同図(H)に736で示すように所定のデータを記録し、さらに同図(G)に示した二層目記録層のボーダーイン領域362の外周側から内周側へ所定のデータを同図(H)に737で示すように記録する。これにより、図6のステップS15のボーダークローズ時には図5(G)の領域735〜737が記録形成される。また、リードイン領域724の一部を書き換える。
そして、ボーダークローズ操作の終了時に、二層目の記録層の記録済みのセクタの内の最外周にあるもの(この場合は、二層目の記録層の記録済みボーダーイン領域737の最外周のセクタ)のECCブロックアドレスGをRMDの1つのフィールド、すなわち、図7(D)に示すように、RMDのBP8から11までの領域の最外周記録済みアドレス・フィールドを新たに更新してRMA312に図5(H)に738で示すように記録する(図6のステップS17)。
すなわち、この記録時には、最新のRMDを光ディスクの記録領域810から読み取って、その中の「最外周記録済みアドレス・フィールド」の値を取り出す。この場合、図7(C)に示したECCブロックアドレスDが取り出せる。この値と今回の二層目記録層の記録済みボーダーイン領域737の最外周のECCブロックアドレスGとを比較し、アドレスGの方が外周側にあると判断して、「最外周記録済みアドレス・フィールド」にアドレスGを図7(D)に示すように格納している。アドレスDの方が外周側にある場合には、アドレスDを引き続き格納する。
なお、上記の「最外周記録済みアドレス・フィールド」の値は、新たなボーダード領域が追加されたり、ボーダード領域が外周側に拡張されて、そのボーダード領域がボーダークローズされるか、またはディスクの消去動作が行われない限り、このアドレス値が格納される。
このように、本実施の形態によれば、データ属性のパディングデータを記録する必要があるのは、アドレスDまでであり、二層目記録層のアドレスDより内周側領域へのパディングデータの記録は不要であるため、「最外周記録済みアドレス・フィールド」のようなフィールドをRMDに設けて、その値を再フォーマット時にも保持することをしない場合に比べて、記録に要する時間を短縮することができる。
なお、図6のステップS14において、アドレスZ(=E)の方がアドレスY(=D)より内周側であると判断した場合には、現在のボーダード領域の二層目記録層には未記録部分が無いということなので、アドレスZ(=E)の隣接部分にパディングデータを記録することはしない(図6のステップS16)。ただし、一層目記録層の外周側のボーダーアウト領域736、二層目記録層の外周側のボーダーイン領域737には所定のデータを記録する。また、一層目記録層の内周側のリードイン領域724のうちの一部のデータを書き替える。
また、図5(G)に相当するボーダークローズ前の状態で、一層目記録層の途中までしかユーザーデータを記録しておらず、二層目記録層については新たなユーザーデータの記録は行っていない場合もあり得る。その場合、一層目記録層についてはユーザーデータ記録領域の最外周のECCブロックアドレスからボーダーアウト領域351までデータ属性のパディングデータを記録する。二層目記録層については、アドレスEとしてボーターイン領域との境界のアドレスFを用いて、上記の操作を行う。
以上のように、ボーダークローズの際に、二層目記録層のボーダーゾーンの記録済みの最外周のアドレスをRMDの「最外周記録済みアドレス・フィールド」に格納して記録する。この値を再フォーマットしても引き継ぐ。さらに、次のボーダークローズ時に、「最外周記録済みアドレス・フィールド」の値を読み込んで、二層目記録層のうち、記録済みの領域の最外周はどこかの情報を得ることで、ボーダークローズに要する時間を短縮できる。
なお、ボーダーアウト時の二層目の記録層のうちの記録済みの領域の最外周アドレスは、ボーダーアウト時の二層目の記録層のうちの未記録領域の最内周アドレスと言い換えても同じであることは自明である。
また、ボーダーアウト時には、二層目の記録層のうちの記録済みの領域の最外周アドレスと一層目の記録層のうちの記録済みの領域の最外周アドレスは1対1に対応する。従って、一層目の記録層のうちの記録済みの領域の最外周アドレスを格納するようにしてもよい。また、以上の実施の形態では、ボーダード領域の二層目に最後にユーザーデータを記録したセクタのECCブロックアドレスと「最外周記録済みアドレスフィールド」の値を比較するものとしている。先の実施の形態では、所定の値(ディスク上に例えば、0.5mmの幅分)だけ内周側のECCブロックアドレスXを算出して、「最外周記録済みアドレスフィールド」の値を比較するものとしていた。本実施の形態も同様に行ってもよい。
また、マルチボーダー記録したディスクをクイック・フォーマットし、その後でユーザーデータを記録して、ファイナライズする場合も、これまで述べた上記の各実施の形態と同様に扱うことができる。同様に、一旦ファイナライズしたディスクをクイック・フォーマットし、その後でユーザーデータを記録してボーダークローズする場合も同様である。
なお、一度、ファイナライズ又はボーダークローズした光ディスクでは、本実施の形態ではリードイン領域313とリードアウト領域323とは所定のデータが記録されるので、その後の記録後にファイナライズ又はボーダークローズするときには、リードイン領域313とリードアウト領域323を除いたそれ以外の必要最小限の書き換えが必要な領域のみを上書きすればよい。あるいは、そのいずれか又は両方の領域の全てを記録し直すようにしてもよい。また、「最外周記録済みアドレス」の情報からその位置がボーダーアウトを記録していた部分と判断して、それを利用するようにしてもよい。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、本発明が適用される記録媒体は、3層以上の記録層が積層された書き換え型光ディスクにも適用することができる。また、本発明は以上の実施の形態の光情報記録装置の各構成をコンピュータであるシステムコントローラ21により実行させるコンピュータプログラムも含むものである。この場合、コンピュータプログラムは、記録媒体からコンピュータに取り込まれたものでも、通信ネットワークを介して配信されてコンピュータにダウンロードされるものでもよい。
本発明の光情報記録装置の一実施の形態を含む記録再生システムのブロック図である。 本発明の一実施の形態による片面2層光ディスクに対する記録状態の変遷を示す光ディスクの模式断面図である。 本発明の一実施の形態の動作説明用フローチャートである。 本発明の一実施の形態により記録される最外周記録済みアドレス・フィールドの変遷の一例を示す図である。 本発明の他の実施の形態による片面2層光ディスクに対するマルチボーダー記録法を使用した記録状態の変遷を示す光ディスクの模式断面図である。 本発明の他の実施の形態の動作説明用フローチャートである。 本発明の他の実施の形態により記録される最外周記録済みアドレス・フィールドの変遷の一例を示す図である。 DVD−Rディスク、DVD−RWディスクの部分外観斜視図である。 一層のみの記録層を持つDVD−Rディスク又はDVD−RWディスクの記録領域の一例を模式的に示す断面図である。 データ領域に記録されるデータ構成図である。 DVD−RWディスクを重ね書きモードで使用する場合のRMAのデータ構造の一例を示す図である。 2層DVD−Rディスクの記録領域の一例の構成を模式的に示す断面図である。 図12の2層DVD−Rディスクのファイナライズ処理説明図である。
符号の説明
10 上位装置
20 光ディスク装置
21 システムコントローラ
22 記録再生回路
23 光ピックアップ
24 プログラムメモリ
25 データメモリ
26 内部バス
27 インターフェイス(IF)部
30 片面2層DVD−RWディスク
312、322 RMA領域
313 リードイン(Lead-in)領域
314、324 データ領域
315、325 中間領域
316、326、317、327 シフテッド・中間領域
323 リードアウト(Lead-out)領域
318、328、331、341、351、361 ボーダーアウト領域
319、329、332、342、352、362 ボーダーイン領域
601、602、605〜608、611〜616 ユーザーデータ記録領域
702〜705、712〜714、716、717、721〜725、728〜731、735〜737 パディングデータ記録領域
801〜804、810、811 クイック・フォーマット操作による記録領域

Claims (7)

  1. 積層された複数の記録層の各々に、ユーザーデータが記録されるデータ領域が配置され、かつ、前記データ領域とは別に、記録管理情報を記録するための記録管理領域が配置された構造のディスク状の書き換え型光情報記録媒体に対して、光ピックアップから出射する光ビームを用いて前記複数の記録層の各データ領域内に任意に設定した中間領域又はボーダーゾーンと、データ領域最内周位置又は内周側の隣接するボーダーゾーンとの間に、所望のユーザーデータを記録すると共に、前記記録管理領域に前記記録管理情報を記録する光情報記録方法であって、
    ユーザーデータを記録した前記書き換え型光情報記録媒体に対して、再生専用装置での再生を可能にするためのファイナライズ処理の指令又はボーダークローズの指令を受けることにより、前記複数の記録層の各データ領域のうち前記指令直前に記録した、前記光ピックアップに最も近い一層目記録層以外の他の記録層におけるデータ領域内の今回のユーザーデータ記録領域の最内周位置に関連した第1の位置情報を算出する第1のステップと、
    前記記録管理領域から再生した前記記録管理情報に含まれる、少なくとも前回のユーザーデータ記録時の前記他の記録層における記録済み領域の略最外周位置を示す第2の位置情報を取得する第2のステップと、
    前記第1及び第2の位置情報を比較して両者の間に未記録部分があるかどうか判定する第3のステップと、
    前記未記録部分があると判定されたときは、少なくとも今回のユーザーデータ記録領域の最内周位置から始まる前記未記録部分をすべてパディングデータで記録済みとする第4のステップと、
    前記今回のユーザーデータ記録領域の前記他の記録層における記録済み領域の略最外周位置を示す位置情報を、前記第2の位置情報として前記記録管理情報に含めて前記記録管理領域に記録する第5のステップと
    を含むことを特徴とする光情報記録方法。
  2. 前記記録管理領域に記録された前記第2の位置情報は、簡易的な再フォーマットのときには、消去されることなく保持されることを特徴とする請求項1記載の光情報記録方法。
  3. 積層された複数の記録層の各々に、ユーザーデータが記録されるデータ領域が配置され、かつ、前記データ領域とは別に、記録管理情報を記録するための記録管理領域が配置された構造のディスク状の書き換え型光情報記録媒体に対して、光ピックアップから出射する光ビームを用いて前記複数の記録層の各データ領域内に任意に設定した中間領域又はボーダーゾーンと、データ領域最内周位置又は内周側の隣接するボーダーゾーンとの間に、所望のユーザーデータを記録すると共に、前記記録管理領域に前記記録管理情報を記録する光情報記録装置であって、
    ユーザーデータを記録した前記書き換え型光情報記録媒体に対して、再生専用装置での再生を可能にするためのファイナライズ処理の指令又はボーダークローズの指令を受けることにより、前記複数の記録層の各データ領域のうち前記指令直前に記録した、前記光ピックアップに最も近い一層目記録層以外の他の記録層におけるデータ領域内の今回のユーザーデータ記録領域の最内周位置に関連した第1の位置情報を算出する第1の位置情報算出手段と、
    前記記録管理領域から再生した前記記録管理情報に含まれる、少なくとも前回のユーザーデータ記録時の前記他の記録層における記録済み領域の略最外周位置を示す第2の位置情報を取得する第2の位置情報取得手段と、
    前記第1及び第2の位置情報を比較して両者の間に未記録部分があるかどうか判定する判定手段と、
    前記未記録部分があると判定されたときは、少なくとも今回のユーザーデータ記録領域の最内周位置から始まる前記未記録部分をすべてパディングデータで記録済みとするパディングデータ記録手段と、
    前記今回のユーザーデータ記録領域の前記他の記録層における記録済み領域の略最外周位置を示す位置情報を、前記第2の位置情報として前記記録管理情報に含めて前記記録管理領域に記録する記録管理情報記録手段と
    を有することを特徴とする光情報記録装置。
  4. 簡易的な再フォーマットのときは、前記記録管理領域に記録された前記第2の位置情報を消去することなく保持する保持手段を有することを特徴とする請求項3記載の光情報記録装置。
  5. 積層された複数の記録層の各々に、ユーザーデータが記録されるデータ領域が配置され、かつ、前記データ領域とは別に、記録管理情報を記録するための記録管理領域が配置された構造のディスク状の書き換え型光情報記録媒体に対して、光ピックアップから出射する光ビームを用いて前記複数の記録層の各データ領域内に任意に設定した中間領域又はボーダーゾーンと、データ領域最内周位置又は内周側の隣接するボーダーゾーンとの間に、所望のユーザーデータを記録すると共に、前記記録管理領域に前記記録管理情報を記録することをコンピュータに実行させる光情報記録プログラムであって、
    コンピュータに、
    ユーザーデータを記録した前記書き換え型光情報記録媒体に対して、再生専用装置での再生を可能にするためのファイナライズ処理の指令又はボーダークローズの指令を受けることにより、前記複数の記録層の各データ領域のうち前記指令直前に記録した、前記光ピックアップに最も近い一層目記録層以外の他の記録層におけるデータ領域内の今回のユーザーデータ記録領域の最内周位置に関連した第1の位置情報を算出する第1のステップと、
    前記記録管理領域から再生した前記記録管理情報に含まれる、少なくとも前回のユーザーデータ記録時の前記他の記録層における記録済み領域の略最外周位置を示す第2の位置情報を取得する第2のステップと、
    前記第1及び第2の位置情報を比較して両者の間に未記録部分があるかどうか判定する第3のステップと、
    前記未記録部分があると判定されたときは、少なくとも今回のユーザーデータ記録領域の最内周位置から始まる前記未記録部分をすべてパディングデータで記録済みとする第4のステップと、
    前記今回のユーザーデータ記録領域の前記他の記録層における記録済み領域の略最外周位置を示す位置情報を、前記第2の位置情報として前記記録管理情報に含めて前記記録管理領域に記録する第5のステップと
    を順次実行させることを特徴とする光情報記録プログラム。
  6. 前記記録管理領域に記録された前記第2の位置情報は、簡易的な再フォーマットのときには、消去されることなく保持されることを特徴とする請求項5記載の光情報記録プログラム。
  7. 積層された複数の記録層の各々に、ユーザーデータが記録されるデータ領域が配置され、かつ、前記データ領域とは別に、記録管理情報を記録するための記録管理領域が配置されており、光ピックアップから出射する光ビームを用いて前記複数の記録層の各データ領域内に任意に設定した中間領域又はボーダーゾーンとデータ領域最内周位置又は内周側の隣接するボーダーゾーンとの間に、所望のユーザーデータが記録されると共に、前記記録管理領域に前記記録管理情報が記録される、ディスク状の書き換え型光情報記録媒体であって、
    再生専用装置での再生を可能にするためのファイナライズ処理又はボーダークローズ処理の際に、前記光ピックアップに最も近い一層目記録層以外の他の記録層における記録済み領域の略最外周位置を示す位置情報を、簡易的な再フォーマットのときには、消去されることなく保持されるものとして記録される領域が設けられていることを特徴とする光情報記録媒体。

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