JP2006314438A - ボタン搬送装置 - Google Patents
ボタン搬送装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006314438A JP2006314438A JP2005138411A JP2005138411A JP2006314438A JP 2006314438 A JP2006314438 A JP 2006314438A JP 2005138411 A JP2005138411 A JP 2005138411A JP 2005138411 A JP2005138411 A JP 2005138411A JP 2006314438 A JP2006314438 A JP 2006314438A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- button
- mounting
- arms
- mounting base
- holding pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
【解決手段】ボタンセット位置にてボタン載置台11にボタンが載置された後、駆動装置14による駆動機構13の動作により取付台12をボタン供給位置まで移動させて、ボタン載置台11上のボタンをボタン把持装置5に把持させるボタン搬送装置1において、ボタン載置台11は、各ボタン保持ピン15,16に対応してそれぞれ上面に各ボタン保持ピン15,16が立設されるとともに取付台12上面に沿って独立に移動可能に形成された複数のボタン載置腕111,112を有し、各ボタン載置腕111,112を任意の位置で固定する係止部材111c,112cを有し、係止部材111c,112cによる各ボタン載置腕111,112の固定を解除して複数のボタン載置腕111,112を移動させることにより、複数のボタン保持ピン15,16の互いの間隔を調整可能とした。
【選択図】図1
Description
このようなボタン搬送装置200により、ボタン供給位置に搬送されたボタンは、ボタン把持装置210に設けられたボタン把持アーム211L,211Rの動作により、ボタンチャック212L,212Rによって左右から把持され、布地へと縫製される(例えば、特許文献1参照。)。
ここで、ボタンが載置されるボタン載置台202は、ボタンのバリエーションに対応してボタン保持ピン201の間隔が異なるものが多数用意されており、縫製時にボタンの大きさや糸通し穴の位置が変わる際にはユーザにより適したものに取り替えられるようになっている。
これにより、縫製に用いられるボタンの種類ごとにボタン載置台を事前に製作する必要がなくなり、縫製にかかるコストを抑制することができる。また、用意すべきボタン載置台の数量を減らすことができるので、ユーザによる交換作業や部品管理の負担を軽減することができる。また、縫製中に突然の仕様変更があったとしても、ボタン保持ピンの間隔を変えるだけで対応することができるので、ボタン載置台を新たに製作するまでの間に縫製が停滞することもなく、縫製効率を向上させることができる。
また、従来では、長い縫製行程の中で一カ所だけでも他と大きさの異なるボタンが使用される場合には、そのボタン用のボタン載置台を製作する必要があったが、本発明によればそのような問題もすべてボタン保持ピン間の間隔の調節により解決することができるので、ボタン載置台の製作に用いられる資源の使用を抑制することができ、省資源化に貢献できる。
これにより、ボタン把持装置がボタンを把持できない場所にボタンをセットすることがなくなり、ボタン保持ピン間の間隔の調節作業の容易化を図ることができる。
これにより、ボタン保持ピンにより保持可能なボタンの種類を増やすことができる。
よって、ボタン載置台の製作量を抑制することができ、縫製にかかるコストを抑制し、ユーザによる作業や管理の負担を軽減することができる。
これにより、ボタン保持ピン間の間隔を調節する際に、一方のボタン載置腕を動かせば他方のボタン載置腕も同じ量だけ動くので、載置されるボタンの位置がずれることがなくなる。よって、ユーザにかかる作業負担を軽減することができる。また、ボタン保持ピンは、案内溝に沿って一直線上に立設されているため、ボタン載置腕の動作によりボタン保持ピン間の距離が変更されても、載置されるボタンの向きを一定に保つことができる。
また、従来では、長い縫製行程の中で一カ所だけでも他と大きさの異なるボタンが使用される場合には、そのボタン用のボタン載置台を製作する必要があったが、本発明によればそのような問題もすべてボタン保持ピン間の間隔の調節により解決することができるので、ボタン載置台の製作に用いられる資源の使用を抑制することができ、省資源化に貢献できる。
<ボタン搬送装置の構成>
図1に示すように、ボタン付けミシンに設けられるボタン搬送装置1は、ボタンセット位置(図1に示す位置)においてセットされたボタンをボタン供給位置(図7に示す位置)まで搬送することにより、ボタンをボタン把持装置5に供給する装置である。ここで、ボタンセット位置とは、次の縫製に備えてボタンをあらかじめボタン載置台11(後述する)にセットするための位置であり、縫製中にボタンを把持するボタン把持装置5から離れた位置にある。また、ボタン供給位置とは、ボタンを布地に縫製するためにボタン把持装置5によりボタンを把持する位置であり、縫い針の針下の位置である。
ボタン搬送装置1は、上面にボタンが載置されるボタン載置台11と、ボタン載置台11が上面に取り付けられる取付台12と、取付台12に連結され、取付台12をボタンセット位置とボタン供給位置との間で往復移動させる駆動機構としての平行4節リンク機構13、この平行4節リンク機構13を動作させる駆動装置14等を備えている。
なお、本実施形態においては、ボタン載置台11、取付台12、平行4節リンク機構13、駆動装置14は、ミシンのアーム部の右側面に配置されている。
図1〜図3に示すように、取付台12は、ボタンを略水平状態で保持するための略長方形状の板材であり、その端部において平行4節リンク機構13の従動部材133にネジ12aにより着脱自在に取り付けられている。取付台12の上面には、前後方向に沿って溝12bが形成され、左右方向に沿って溝12cが形成されている。溝12bと溝12cは、取付台12上で交差しており、これらの溝12b,12c及び交点12pは、ボタンがボタン把持装置5に把持される際のボタンの中心位置を示す中心指標となる。すなわち、後述するボタン載置腕111,112を動かす際には、ボタンの中心とこの交点12pとがほぼ一致するように調節することが好ましい。
また、取付台12の上面には、その長手方向に沿って延びる複数(本実施形態においては2つ)のボタン載置腕111,112からなるボタン載置台11が設けられている。
ボタン載置腕111は、一端が鉤状に形成された板材であり、他端にはその長手方向に延びる長孔111aが形成されている。ボタン載置腕111の一端の上面には、ボタンを載置する際にボタンの糸通し穴に挿通されるボタン保持ピン15が着脱自在に取り付けられている。ボタン載置腕111は、その他端に形成された長孔111aにネジ111cが挿通されて取付台12に取り付けられている。ここで、ボタン載置腕111は、ネジ111cを緩めることでネジ111cを中心に先端が回動自在となるように取り付けられており、ボタン載置腕111は、長孔111aでの調整と合わせて前後方向及び左右方向に位置を調節することができるようになっている。
また、図4に示すように、ボタン保持ピン15,16は、円筒状のスプリングピンにより形成されており、その一部には軸方向に沿って切欠部15a,16aが形成されている。この切欠部15a,16aは、ボタン保持ピン15,16が弾性変形したときにその幅が変化し、他の部分の破損や塑性変形を防止する。さらに、ボタン保持ピン15,16の内部には、弾性部材17が設けられており、この弾性部材17は、その一部がボタン保持ピン15,16の外周に形成された突出孔15b,16bから突出するように設けられている。すなわち、弾性部材17に負荷がかかっていない自然の状態で突出孔15b,16bから突出するように設けられているため、ボタンの糸通し穴をボタン保持ピン15,16に挿通させた際に、その弾性力でボタンを保持することができるようになっている。また、弾性部材17の突出量を調節することにより、保持可能なボタンの大きさの範囲を決めることができる。
なお、図6に示すように、ボタン保持ピン16に台座18を設け、この台座18上にボタンを載置するようにしてもよい。これは、特にボタンの厚さが薄い場合において、ボタン把持装置5がボタンを把持する際にボタン載置台11に接触しそうな場合に有効である。
図1及び図7に示すように、平行4節リンク機構13は、ボタン載置台11をボタンセット位置とボタン供給位置とにわたって移動させるための機構である。平行4節リンク機構13は、固定部材131と、原動部材132と、従動部材133と、回転部材134と、を備えている。
固定部材131は、ミシンのアーム部に取り付けられているとともに、駆動装置14を支持するための部材であり、略水平に配設される水平部135と、水平部135の左側面から上方に延出する側面部136と、水平部135の後部から上方に延出する背面部137とを備えている。
背面部137は、前後方向に貫通した開口137aを備えており、駆動装置14を構成する回転モータ141は、その回転軸141aが開口137aに挿通された状態で背面部137に固定されている。また、回転軸141aにはかさ歯車142aが取り付けられている。
水平部135は上下に貫通した2つの開口135aを備える略矩形状の板体であり、これら開口135aに原動部材支持部20及び回転部材支持部30が挿通されている。
回転軸22の下端には原動部材132が固定されており、回転軸22の上端にはかさ歯車142bが固定されている。このかさ歯車142bは、かさ歯車142aに噛み合わされており、回転モータ141の駆動力を回転軸22に伝達できるようになっている。そして、回転モータ141の駆動により、かさ歯車142bを介して回転軸22が軸回りに回転し、この回転軸22と一体に原動部材132が回転するようになっている。
原動部材132は、その一方の端部において原動部材支持部20の回転軸22に接合され、他方の端部において従動部材133に回転可能に連結されている。具体的には、原動部材132の他方の端部側は、斜め下方に延出するように形成されており、その先端部分には上下に貫通する開口が形成されている。この開口には従動部材133の端部から上方に突出して設けられた略円筒形の第一の連結部材310が挿通されており、原動部材132は第一の連結部材310を介して従動部材133に回転可能に連結する構成となっている。
その後、取付台12はボタン供給位置のボタン把持装置5の近傍まで移動し(図7参照)、ボタン把持アーム51L,51Rが左右に対向するボタン把持部52L,52Rの間でボタンBを把持することでボタン供給動作が完了する。
次に、ボタン搬送装置1におけるボタン保持ピン15,16の間隔調節操作について説明する。
例えば、縫製に用いられるボタンの糸通し穴が二つである場合、最初、図2に示すようなボタン保持ピン15,16の間隔であったとする。そして、次に縫製するボタンが現在縫製中のボタンよりも大きくなる場合には、一般的に糸通し穴の間隔も大きくなる。
このとき、ユーザは、ネジ111c及びネジ112cを緩めてボタン載置腕111及びボタン載置腕112をネジ111c及びネジ112cによる締結から解放する。
そして、ボタン載置腕111を後方に、ボタン載置腕112を前方に同じ距離だけスライド移動させる。なお、このスライド移動は各長孔111a,112aにより可能となる。これにより、ボタン保持ピン15,16間の間隔が広がる。
なお、これらの間隔調節作業は、ユーザが交点12pを見ながらボタンを載置する位置が大きくずれないように行われる。
実施形態におけるボタン付けミシン1によれば、ボタン載置腕111,112を移動可能としてボタン保持ピン15,16の互いの間隔を調節可能としたので、縫製に用いるボタンに合わせてボタン保持ピン15,16間の間隔を変えることにより、多種多様なボタンを一つのボタン搬送装置で保持することができるようになる。
これにより、縫製に用いられるボタンの種類ごとにボタン載置台11を事前に製作する必要がなくなり、縫製にかかるコストを抑制することができる。また、用意すべきボタン載置台11の数量を減らすことができるので、ユーザによる交換作業や部品管理の負担を軽減することができる。また、縫製中に突然の仕様変更があったとしても、ボタン保持ピン15,16の間隔を変えるだけで対応することができるので、ボタン載置台11を新たに製作するまでの間に縫製が停滞することもなく、縫製効率を向上させることができる。
また、従来では、長い縫製行程の中で一カ所だけでも他と大きさの異なるボタンが使用される場合には、そのボタン用のボタン載置台11を製作する必要があったが、本発明によればそのような問題もすべてボタン保持ピン15,16間の間隔の調節により解決することができるので、ボタン載置台11の製作に用いられる資源の使用を抑制することができ、省資源化に貢献できる。
これにより、ボタン把持装置5がボタンを把持できない場所にボタンをセットすることがなくなり、ボタン保持ピン15,16間の間隔の調節を容易に行うことができる。
これにより、ボタン保持ピン15,16により保持可能なボタンの種類を増やすことができる。
よって、ボタン載置台11の製作量を抑制することができ、縫製にかかるコストを抑制し、ユーザによる作業や管理の負担を軽減することができる。
なお、本発明のボタン搬送装置は、上記実施形態に限られるものではない。例えば、図9に示すように、ボタンBの糸通し穴H1〜H4が四つある場合における縫製時のボタンの配置は主に二通りあるが、このようなボタンの配置によってボタン搬送装置を構成することも可能である。
例えば、図9(a)に示すような二つの糸通し穴H1,H3を有するボタンの場合には、図10に示すようなボタン搬送装置6としてもよい。
ボタン搬送装置6は、板状の取付台61を備えている。取付台61は、長手方向がボタン搬送装置6の前後方向に沿って配置されている。取付台61のほぼ中央にはピニオン62を取り付けるための取付孔61aが形成されており、ネジ68により取付台61に取り付けられている。取付台61の上面には、その長手方向に沿って延びる複数(図10においては2つ)のボタン載置腕63,64からなるボタン載置台60が設けられている。
また、取付台61の上面には、ボタン載置腕63,64を外側から挟み込むように取付台61の側縁に二つのガイド部61bが形成されている。この二つのガイド部61bにより、ガイド部61bに挟まれた空間は、ボタン載置腕63,64の移動を案内する案内溝61mとして機能する。この案内溝61mは、ボタン載置腕63,64が取付台61の面方向にずれてピニオン62から外れることを防止する。
ボタン載置腕64の一側面部には、案内溝61mの中心部に回転可能に支持されたピニオン62の歯に噛み合うラック部64aが形成されており、ボタン載置腕64の前後方向に沿った移動によりピニオン62が回転するようになっている。ボタン載置腕64の他端には、ボタン保持ピン66が立設されている。ボタン保持ピン66は、ピニオン62の回転中心を通り、ボタン搬送装置6の前後方向に沿った直線上に設けられている。
そして、ピニオン62及びボタン載置腕63,64を上方から押さえつけるように押さえ板67が設けられ、この押さえ板67もネジ68によりピニオン62とともに取付台61に取り付けられている。この押さえ板67は、ボタン載置腕63,64が上方にずれてピニオン62から外れることを防止する。
この場合、ボタン保持ピン65がボタンに向かって奥側の糸通し穴H1に挿通され、ボタン保持ピン66がボタンに向かって手前側の糸通し穴H3に挿通される。
また、ボタン保持ピン65,66は、ボタン載置腕63,64の前後方向に沿って一直線上に立設されているため、ボタン載置腕63,64の動作によりボタン保持ピン65,66間の距離が変更されても、載置されるボタンの向きを一定に保つことができる。
また、ネジ68は、ボタン載置腕63,64を固定する係止部材として機能しているが、ネジ68を締め付けることにより押さえ板67でボタン載置腕63,64を押さえつけてボタン載置腕63,64を固定し、ネジ68を緩めることにより押さえ板67によるボタン載置腕63,64の押さえつけを解除してボタン載置腕63,64を移動可能となるように構成してもよい。この場合、押さえ板67とネジ68とで係止部材を構成することとなる。
また、図9(b)に示すような四つの糸通し穴H1〜H4を有するボタンの場合には、図11に示すようなボタン搬送装置7としてもよい。
ボタン搬送装置7は、板状の取付台71を備えている。取付台71は、長手方向がボタン搬送装置7の前後方向に沿って配置されている。取付台71のほぼ中央にはピニオン72を取り付けるための取付孔71aが形成されており、ネジ78により取付台71に取り付けられている。取付台71の上面には、平面視略コ字状に形成された複数(図11においては2つ)のボタン載置腕73,74からなるボタン載置台70が設けられている。
また、取付台71の上面には、ボタン載置腕73,74を外側から挟み込むように二つのガイド部71bが形成されている。この二つのガイド部71bにより、ガイド部71bに挟まれた空間は、ボタン載置腕73,74の移動を案内する案内溝71mとして機能する。この案内溝71mは、ボタン載置腕73,74が取付台71の面方向にずれてピニオン72から外れることを防止する。
ボタン載置腕74の一側面部には、案内溝71mの中心部に回転可能に支持されたピニオン72の歯に噛み合うラック部74aが形成されており、このラック部74aがボタン搬送装置7の前後方向に対して45°の角をなすように取付台71上に設けられている。すなわち、ボタン載置腕74は、ボタン搬送装置7の前後方向に対して45°の方向に移動によりピニオン72が回転するようになっている。ボタン載置腕74の他端には、ボタン保持ピン76が立設されている。
また、ボタン保持ピン75とボタン保持ピン76は、両者を結ぶ直線がボタン搬送装置7の前後方向に対して45°の角度をなすように設けられている。
この場合、ボタン保持ピン75がボタンに向かって手前右側の糸通し穴H3に挿通され、ボタン保持ピン76がボタンに向かって手前左側の糸通し穴H4に挿通される。
また、ボタン載置腕73,74は、ボタン搬送装置7の前後方向に対して45°の角度を保って移動するので、ボタン保持ピン75,76は、ボタン搬送装置7の前後方向に対して45°の経路上を移動して、互いの間隔のみが変化する。従って、図9(b)に示すような糸通し穴を結ぶ図形が正方形である四つの糸通し穴H1〜H4を有するボタンBを保持する場合に、図11(b)に示すように、ボタン保持ピン75,76を対角線上に位置する2つの糸通し穴H2,H4にそれぞれ挿通させてボタンBを保持することにより、糸通し穴の間隔に対応してボタン保持ピン75,76の間隔を調整しても、両ボタン保持ピン75,76は、互いの距離のみが変化するように移動するので、ボタン搬送装置7の前後方向に対する糸通し穴の方向が常にボタン搬送装置7に対し一定に保たれるように移動することになる。すなわち、糸通し穴H2,H3を結ぶ直線と、糸通し穴H1,H4を結ぶ直線とは、ともにボタン搬送装置7の前後方向に沿うように保たれたまま、両ボタン保持ピン75,76間の距離が調整される。そのため、さらに、作業者は、ボタン保持ピン75,76間の間隔の調整を容易に行うことができる。
また、ネジ78は、ボタン載置腕73,74を固定する係止部材として機能しているが、ネジ78を締め付けることにより押さえ板でボタン載置腕73,74を押さえつけてボタン載置腕73,74を固定し、ネジ78を緩めることにより押さえ板によるボタン載置腕73,74の押さえつけを解除してボタン載置腕73,74を移動可能となるように構成してもよい。この場合、押さえ板とネジ78とで係止部材を構成することとなる。
また、図9(a)に示すような二つの糸通し穴H1,H3を有するボタン、あるいは、図9(b)に示すような四つの糸通し穴H1〜H4を有するボタンのいずれも載置できるように、図12に示すようなボタン搬送装置8としてもよい。
ボタン搬送装置8は、板状の取付台81を備えている。取付台81は、長手方向がボタン搬送装置8の前後方向に沿って配置されている。取付台81のほぼ中央には、ボタン載置腕83,84を取り付けるための取付孔81aが形成されており、ボタン載置台80を構成するボタン載置腕83,84は、ネジ88により取付台81に取り付けられている。
また、取付台81の長手方向に沿った側縁には、ボタン載置腕83を挟み込むように二つのガイド部81bが形成されている。この二つのガイド部81bにより、ガイド部81bに挟まれた空間はボタン載置腕83の移動を案内する案内溝81mとして機能する。このガイド部81bは、ボタン載置腕83が取付台81の面方向にずれることを防止する。また、このガイド部81bの上面中央付近には、凹部81cが形成されている。この凹部81cは、ボタン載置腕84の移動を案内する案内溝81nとして機能する。
ここで、台座85は、ボタン載置腕84に設けられるボタン保持ピン87と高さを揃えるためである。すなわち、ボタン載置腕83の板厚と台座85の高さの和が、取付台81の上面から凹部81cの底部までの高さとボタン載置腕84の板厚の和とほぼ等しくなるように構成されている。
また、図9(b)に示すような四つの糸通し穴H1〜H4を有するボタンの場合には、図13に示すようなボタン搬送装置9としてもよい。
図13(a)に示すように、ボタン搬送装置9は、板状の取付台91を備えている。取付台91は、長手方向がボタン搬送装置9の前後方向に沿って配置されている。取付台91の先端部近傍にはピニオン92を取り付けるための取付孔91aが形成されており、ピニオン92は取付台91の裏面側から係止部材としてのネジ98により取付台91に取り付けられている。ここで、ピニオン92にはネジ98の雄ネジ部98aと螺合する雌ネジ部92aが形成されており、取付孔91aとネジ98が螺合しないように構成することにより、雄ネジ部98aと雌ネジ部92aのみが螺合してピニオン92を取付台91上に回転可能に位置決めすることができる。取付台91の上面には、複数(図13においては二つ)のボタン載置腕93,94が設けられている。
また、取付台91の上面には、ボタン載置台90を構成するボタン載置腕93,94を外側から挟み込むように、かつ、ピニオン92の回転中心からほぼ同じ距離となる位置に二つのガイド部91bが取付台91の上面から突出するように形成されている。この二つのガイド部91bにより、ガイド部91bに挟まれた空間は案内溝91mとして機能する。このガイド部91bは、ボタン搬送装置9の前後方向に対して45°の角をなす方向(以下、ガイド方向という。)に沿って延びるように形成され、ボタン載置腕93,94がガイド方向以外の方向にずれてピニオン92から外れることを防止する。すなわち、ボタン載置腕93,94は、ガイド部91bに沿ってガイド方向に移動可能となるように設けられている。
また、ボタン載置腕93の一端におけるラック部93aの上方には、取付台91の上面に沿ってピニオン92側に突出するように形成された面部93bが形成されている。この面部93bの上面には、ボタン保持ピン95が立設されている。
また、ボタン載置腕94の一端におけるラック部94aの上方には、取付台91の上面に沿ってピニオン92側に突出するように形成された面部94bが形成されている。この面部94bの上面には、ボタン保持ピン96が立設されている。
また、一対のボタン載置腕93とボタン載置腕94は、互いに対向する側縁が略平行となるように形成、配置されており、ボタン載置腕93及びボタン載置腕94を互いに再接近させた際に互いの対向箇所が当接し、面部93b及び面部94bが同一平面上に位置するようになっている。
なお、各ボタン載置腕93,94に形成されたラック部93a,94aは、ボタン載置腕93,94の一端から他端にわたって形成してもよいし、ボタン載置腕93,94における面部93b,94bの下方以外の領域(換言すれば、ボタン載置腕93,94の一端部以外の領域)に形成してもよい。
この場合、図13(b)に示すように、ボタン保持ピン95とボタン保持ピン96は、両者を結ぶ直線がガイド方向に沿うように配置されるため、ボタン保持ピン95がボタンBに向かって奥右側の糸通し穴H2に挿通され、ボタン保持ピン96がボタンBに向かって手前左側の糸通し穴H4に挿通される。
また、ボタン載置腕93,94は、ボタン搬送装置9の前後方向に対して45°の角度を保って移動するので、ボタン保持ピン95,96は、ボタン搬送装置9の前後方向に対して45°の経路上を移動して、互いの間隔のみが変化する。従って、図9(b)に示すような糸通し穴を結ぶ図形が正方形である四つの糸通し穴H1〜H4を有するボタンBを保持する場合に、図13(b)に示すように、ボタン保持ピン95,96を対角線上に位置する2つの糸通し穴H2,H4にそれぞれ挿通させてボタンBを保持することにより、糸通し穴の間隔に対応してボタン保持ピン95,96の間隔を調整しても、両ボタン保持ピン95,96は、互いの距離のみが変化するように移動するので、ボタン搬送装置9の前後方向に対する糸通し穴の方向が常にボタン搬送装置9に対し一定に保たれるように移動することになる。すなわち、糸通し穴H2,H3を結ぶ直線と、糸通し穴H1,H4を結ぶ直線とは、ともにボタン搬送装置9の前後方向に沿うように保たれたまま、両ボタン保持ピン95,96間の距離が調整される。そのため、さらに、作業者は、ボタン保持ピン95,96間の間隔の調整を容易に行うことができる。
また、上記実施形態において、ボタン載置腕にはいずれも一つのボタン保持ピンが立設されているが、複数のボタン保持ピン(例えば、二つのボタン保持ピン)が立設されているボタン載置腕を複数設けて、それぞれのボタン載置腕の間隔を調整可能として複数のボタン保持ピン間の間隔を同時に調整するようにしてもよい。
5 ボタン把持装置
11 ボタン載置台
111 ボタン載置腕
112 ボタン載置腕
111c ネジ(係止部材)
112c ネジ(係止部材)
12 取付台
12p 交点(中心指標)
13 平行4節リンク機構(駆動機構)
14 駆動装置
15 ボタン保持ピン
16 ボタン保持ピン
17 弾性部材
61m 案内溝
71m 案内溝
81m 案内溝
81n 案内溝
91m 案内溝
Claims (6)
- 上面にボタンが載置されるボタン載置台と、
前記ボタン載置台上面に立設され、ボタンの糸通し穴に挿通することによりボタンを保持する複数のボタン保持ピンと、
前記ボタン載置台が上面に取り付けられる取付台と、
前記取付台に連結され、前記取付台を、前記ボタン載置台にボタンを載置する際のボタンセット位置と縫い針の針下でボタンを把持するボタン把持装置にボタンを供給するボタン供給位置との間で往復移動させる駆動機構と、
前記駆動機構を動作させる駆動装置と、を備え、
前記ボタンセット位置にて前記ボタン載置台にボタンが載置された後、前記駆動装置による前記駆動機構の動作により前記取付台を前記ボタン供給位置まで移動させて、前記ボタン載置台上のボタンを前記ボタン把持装置に把持させるボタン搬送装置において、
前記ボタン載置台は、それぞれ上面に少なくとも一つのボタン保持ピンが立設されるとともに前記取付台上面に沿って独立に移動可能に形成された複数のボタン載置腕からなり、
各ボタン載置腕を任意の位置で固定する係止部材が設けられ、
前記係止部材による各ボタン載置腕の固定を解除して前記複数のボタン載置腕を移動させることにより、前記複数のボタン保持ピンの互いの間隔を調整可能としたことを特徴とするボタン搬送装置。 - 前記ボタンが前記ボタン把持装置に把持される際の前記ボタンの中心位置を示す中心指標を前記取付台に形成したことを特徴とする請求項1に記載のボタン搬送装置。
- 前記ボタン保持ピンを、前記ボタン載置腕に対して着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のボタン搬送装置。
- 前記ボタン保持ピン内に設けられ、その一部が前記ボタン保持ピンの外周面から突出する弾性部材を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のボタン搬送装置。
- 前記取付台を、前記駆動機構に対して着脱自在としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のボタン搬送装置。
- 前記ボタン載置台は、一側面部にラック部が形成された一対のボタン載置腕からなり、
前記取付台は、前記一対のボタン載置腕の移動を所定の移動方向に案内する案内溝と、前記案内溝の中心部に回転可能に支持されて前記ラック部と歯合するピニオンとを有し、
前記一対のボタン載置腕は、双方のラック部と前記ピニオンとが歯合して前記案内溝に沿う移動方向に相対移動するように前記案内溝内に前記ピニオンを挟んで対向配置されるとともに、
前記ボタン保持ピンは、前記所定の移動方向に沿う一直線上に立設されていることを特徴とする請求項1に記載のボタン搬送装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005138411A JP4660268B2 (ja) | 2005-05-11 | 2005-05-11 | ボタン搬送装置 |
CN2006100817658A CN1861874B (zh) | 2005-05-11 | 2006-05-11 | 纽扣搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005138411A JP4660268B2 (ja) | 2005-05-11 | 2005-05-11 | ボタン搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006314438A true JP2006314438A (ja) | 2006-11-24 |
JP4660268B2 JP4660268B2 (ja) | 2011-03-30 |
Family
ID=37389394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005138411A Expired - Fee Related JP4660268B2 (ja) | 2005-05-11 | 2005-05-11 | ボタン搬送装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4660268B2 (ja) |
CN (1) | CN1861874B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI447278B (zh) * | 2008-04-01 | 2014-08-01 | Juki Kk | 鈕扣供給裝置 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103046234B (zh) * | 2011-10-11 | 2014-08-06 | 高林股份有限公司 | 用于钮扣输送的同步进给定位装置 |
CN106757807A (zh) * | 2016-12-20 | 2017-05-31 | 广西风华服饰有限责任公司 | 一种自动钉扣缝纫机 |
CN107028266A (zh) * | 2017-05-08 | 2017-08-11 | 广东锦星钮扣科技股份有限公司 | 新型打钮机 |
CN111519356B (zh) * | 2020-05-16 | 2021-11-30 | 台州腾凯机械股份有限公司 | 一种用于钉扣机的纽扣夹持机构 |
CN112359493B (zh) * | 2020-10-21 | 2022-04-15 | 杭州阿能科技有限公司 | 一种夹具及纽扣垫片自动夹取安装装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07204374A (ja) * | 1994-01-14 | 1995-08-08 | Mizuho Sewing Mach Kk | 環縫い式ミシン |
JP2003205189A (ja) * | 2002-01-10 | 2003-07-22 | Juki Corp | ボタン供給装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19810205C1 (de) * | 1998-03-10 | 1999-07-29 | Duerkopp Adler Ag | Nähmaschine |
CN2479038Y (zh) * | 2001-04-26 | 2002-02-27 | 大连服装机械总厂 | 自动开合扣夹装置 |
-
2005
- 2005-05-11 JP JP2005138411A patent/JP4660268B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2006
- 2006-05-11 CN CN2006100817658A patent/CN1861874B/zh not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07204374A (ja) * | 1994-01-14 | 1995-08-08 | Mizuho Sewing Mach Kk | 環縫い式ミシン |
JP2003205189A (ja) * | 2002-01-10 | 2003-07-22 | Juki Corp | ボタン供給装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI447278B (zh) * | 2008-04-01 | 2014-08-01 | Juki Kk | 鈕扣供給裝置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1861874A (zh) | 2006-11-15 |
JP4660268B2 (ja) | 2011-03-30 |
CN1861874B (zh) | 2011-04-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4660268B2 (ja) | ボタン搬送装置 | |
US7447045B2 (en) | Board supporting mechanism, board supporting method, and component mounting apparatus and component mounting method using the same mechanism and method | |
JP6311394B2 (ja) | 布移送機構と布接着装置 | |
JP5859248B2 (ja) | 二本針ミシン | |
US20130074750A1 (en) | Embroidery frame | |
JP2017023597A (ja) | 自動ボビン交換装置 | |
JP2011122262A (ja) | 布接着装置 | |
TWI395851B (zh) | Sewing machine pressing device | |
US10934648B2 (en) | Needle mounting device and sewing machine | |
US6170415B1 (en) | Sewing machine with multiple needles | |
JP2010188107A (ja) | ボタン付けミシンのボタンホルダ装置 | |
JP2016163661A (ja) | ミシンの押さえ | |
CN107099942B (zh) | 夹紧辅助装置 | |
JPH0432194Y2 (ja) | ||
JP6545979B2 (ja) | ミシンの押さえ | |
JP2008295858A (ja) | ミシン | |
KR20120006213A (ko) | 주머니 달이 가이드 장치 | |
TWI320809B (ja) | ||
JP2885677B2 (ja) | プリント基板自動位置決め装置 | |
JP7494636B2 (ja) | 上送り装置 | |
JP4166069B2 (ja) | 電子部品フィーダー | |
JP2003284882A (ja) | ミシンのモジュール | |
JP3634816B2 (ja) | 自動巻線機のワーク供給機構 | |
JP2000317175A (ja) | ボビンケース交換装置 | |
US20060016376A1 (en) | Embroidery sewing machine |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080502 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101126 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101207 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101228 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4660268 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |