JP2006303303A - 光学特性制御ledデバイス及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、指向特性の調整、色調ムラの改善、光度の適正化等を良好な精度で且つ高温・紫外線環境下に晒されても光学特性の維持が可能な光学特性制御LEDデバイス及びその製造方法を提供することにある
【解決手段】LEDチップが透光性樹脂で樹脂封止され、透光性樹脂の光出射面には凹面を有する凹みが設けられている。LEDチップから発せられて凹面以外の光出射面に至った光の一部は光出射面で屈折して外部(大気中)に出射される。一方、LEDチップから発せられて凹みの凹面に至った光のうち、凹面の法線との交角(入射角)が臨界角以上のときは、凹面で全反射されて再び透光性樹脂内に戻り、大気中には出射されないことになる。従って、凹みを含む凹み近傍では大気中に出射される光量が制御されることになり、LEDデバイスの指向特性の調整、色調ムラの改善、光度の適正化等を良好な精度で再現性よく実現することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学特性制御LEDデバイス及びその製造方法に関するものであり、詳しくは、LEDデバイスの指向特性の調整、色調ムラの改善、光度の適正化等を可能にするLED光学特性制御LEDデバイス及びその製造方法に関する。
LEDチップには、半導体ウエハー内及び半導体ウエハーの組成の個体差、活性層形成工程に於ける安定性及び再現性の限界等によって、発光効率や分光特性のバラツキが存在している。またLEDチップは、一辺の長さが0.5mm程度の6面体(サイコロ状)の寸法・形状をした極めて小さい半導体素子であり、そのため発光光量が少なく、点光源に近い光学特性を有している。
また、LEDチップが実装されたLEDデバイスは、一般的にはLEDチップを透光性樹脂によって樹脂封止し、LEDチップから発せられた光を透光性樹脂内を導光させて光出射面から外部(大気中)に出射するようになっている。
ところで、LEDチップを実装したLEDデバイスを多数個作製した場合、LEDチップの発光効率の個体差によってLEDデバイスの光出射面からの出射光の光量が夫々異なるものとなり、各LEDデバイスの相互間に明るさのバラツキが生じることになる。また、LEDチップの光出射面から出射されてLEDデバイスの光出射面に至る光の光量は、LEDチップの光出射面からLEDデバイスの光出射面までの光路長によって異なるものとなり、LEDデバイスの光出射面内に於いて明るさのムラが生じることになる。
このような、各LEDデバイス相互間の明るさのバラツキ及びLEDデバイスの光出射面内に於ける明るさのムラを制御して上記不具合を解消する方法として、LEDデバイスの光出射面に遮光性又は半遮光性の塗料によって多数のドットを形成するか、或いは、遮光性又は半遮光性の塗料によって細幅線を網目状に形成することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、同様にLEDチップを実装したLEDデバイスを多数個作製した場合、LEDチップの分光特性の個体差によってLEDデバイスの光出射面からの出射光の色調が夫々異なるものとなり、各LEDデバイスの相互間に色調のバラツキが生じることになる。
このような、各LEDデバイス相互間の色調バラツキを制御して上記不具合を解消する方法として、LEDチップを樹脂封止する透光性樹脂を該LEDチップの発光色と同一の色調に着色し、LEDデバイスの光出射面に前記透光性樹脂と同一の色調に着色した遮光性又は半遮光性の塗料によって多数のドットを形成するか、或いは、前記透光性樹脂と同一の色調に着色した遮光性又は半遮光性の塗料によって細幅線を網目状に形成することが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2003−243722号公報 特開2003−258309号公報
しかしながら、上記LEDデバイスの光出射面を形成する透光性樹脂に、遮光性又は半遮光性の塗料によってドットや細幅線を網目状に形成する手法は、以下のような問題点を含んでいる。
まず、遮光性又は半遮光性の塗料によってドットや細幅線を網目状に形成する方法に、例えば、インクジェットによる噴射印刷やスクリーン印刷等が挙げられているが、透光性樹脂表面に塗布された塗料が滲みを生じて遮光精度を低下させるため、高精度で、安定した、再現性の良好な光学特性の制御を実現することは難しい。
また、塗料の耐熱性が塗料を塗布する透光性樹脂よりも劣っており、LEDデバイス実装時の半田付け熱に対する耐熱性の不足によって、軟化・溶融流動することになる。同様に、塗料に関しては、塗料の耐侯性も塗料を塗布する透光性樹脂よりも劣っており、大気中の紫外線やLEDチップから発せられる短波長領域の光を受けて劣化し、透光性樹脂面から剥がれ落ちる等の不具合により遮光性が損なわれることになる。
更に、塗料を使用することによってLEDデバイスを構成する部材点数が多くなり、製造コストを上昇させる要因となる。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、その目的とするところは、LEDデバイスの指向特性の調整、色調ムラの改善、光度の適正化等を良好な精度で且つ高温・紫外線環境下に晒されても特性維持が実現できるLEDデバイスの光学特性制御方法及びLEDデバイスを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、少なくとも1個以上のLEDチップが透光性部材によって封止されたLEDデバイスであって、前記透光性部材の光出射面には凹面を有する凹みが少なくとも1個以上設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記透光性部材は樹脂及びガラスのうちの1つであることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項2において、前記透光性部材には少なくとも1種類以上の蛍光体が混入されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載された発明は、前記請求項1〜3の光学特性制御LEDデバイスの製造工程に於いて、
LEDデバイスの光度、指向特性、色調の項目からなる群の中の少なくとも1つ以上の項目を測定する工程と、
前記LEDチップを封止した透光性部材の光出射面に少なくとも1個以上の凹みをレーザ光によって形成する工程と、
前記凹みを形成した後に、光度、指向特性、色調の項目からなる群の中の少なくとも1つ以上の項目を測定する工程と、を有することを特徴とするものである。
本発明の光学特性制御LEDデバイス及びその製造方法は、LEDデバイスの光出射面にレーザ光によって凹みを設け、該凹み部分が外部に出射しようとする光を阻止する働きをなすことを利用して光度、指向特性、色調を制御しようとするものである。
よって、高熱や紫外線等の厳しい環境下に於いても、凹みを設けた効果が影響受けるものではなく、光学特性を長期間に亘って維持できる信頼性のあるLEDデバイスを実現するものである。
また、塗料を塗布する方法とは異なるため、滲みがなく、光学特性の精度及び再現性の高いLEDデバイスを実現することができる。
また、製造工程に於いて新たな部品を必要とするものではなく、材料費の上昇を伴なわない経済的な手法でもある。
つまり、本発明の光学特性制御LEDデバイス及びその製造方法は上記効果を奏しながら、LEDデバイスの指向特性の調整、色調ムラの改善、光度の適正化等を良好な精度で達成できるものである。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図8を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
図1は本発明に係わる光学特性制御LEDデバイスの原理図である。LEDデバイスの光学制御に係わる主な構成要素は、LEDチップと該LEDチップを封止する透光性樹脂である。そして、LEDチップの光出射面と透光性樹脂とは界面を形成し、透光性樹脂の光出射面と外部(大気)も界面を形成している。
この構成に於いて、LEDチップの光出射面から出射されて透光性樹脂との界面を経て透光性樹脂内に入射し、透光性樹脂の光出射面に向かう光は、透光性樹脂内を導光されて透光性樹脂の光出射面に至り、大気との界面である光出射面で屈折されて大気中に出射される(図中では直線1〜3及び点線4、5で示される光線)。
ところで、透光性樹脂の光出射面に例えば断面略円弧形状の凹面からなる凹みを設けると、凹面は透光性樹脂と大気との界面となり、透光性樹脂の光出射面となる。従って、透光性樹脂の光出射面は凹面とそれ以外の面とで構成されることになる。
そこで、LEDチップの光出射面から出射されて透光性樹脂の光出射面に至った光の一部は光出射面で屈折されて大気中に出射される(図中では直線1〜3で示される光線)。一方、凹面に至った光のうち、凹面の入射点における界面の法線との交角(入射角)が臨界角以内のときは大気との界面である凹面で屈折されて大気中に放出される(図中では一点鎖線6、7で示される光線)。
ところが、凹面に至った光のうち、凹面の入射点における界面の法線との交角(入射角)が臨界角以上のときは大気との界面である凹面で全反射されて再び透光性樹脂内に戻る。(図中では直線8、9で示される光線)。
従って、透光性樹脂の光出射面に凹みが形成されていないときには大気中に出射していた光線4、5が、凹みが形成されたことによって光線8、9のように内部反射されて大気中に出射されないようになったことになる。つまり、透光性樹脂の光出射面に於いて、凹みを形成することによって凹みを含む凹み近傍から大気中に出射する光量を部分的に抑制することができ、その結果、光出射面から出射される光の指向特性が制御できることになる。
また、透光性樹脂の光出射面全面に、多数の凹みを略等間隔でマトリックス状に設けることにより、指向特性を変えることなくLEDデバイスの出射光量(明るさ)のみを制御することができる。
更に、LEDデバイスには、LEDチップから出射された光で蛍光体を励起して波長変換し、波長変換された光とLEDチップから出射された光とを混合することによってLEDチップから出射される光とは異なる色調の光を出射するようにしたものがある。
それは例えば、LEDチップから出射される光が青色光の場合には、青色光に励起されて青色の補色となる黄色光に波長変換する蛍光体を用いることにより、LEDチップから出射された青色光が蛍光体を励起することによって波長変換された黄色光と、LEDチップから出射された青色光との混合によって白色光を作り出すものである。
同様に、LEDチップから出射される光が青色光であっても、青色光に励起されて緑色光及び赤色光にそれぞれ波長変換する2種類の蛍光体を混合したものを用いることにより、LEDチップから出射された青色光が蛍光体を励起することによって波長変換された緑色光及び赤色光と、LEDチップから出射された青色光との混合によって白色光を作り出すものもある。
また、LEDチップから出射される光が紫外光の場合には、紫外光に励起されて青色光、緑色光及び赤色光にそれぞれ波長変換する3種類の蛍光体を混合したものを用いることにより、LEDチップから出射された紫外光が蛍光体を励起することによって波長変換された青色光、緑色光及び赤色光の混合によって白色光を作り出すものもある。
つまり、LEDチップから出射される光の波長と蛍光体とを適宜に組み合わせることによって白色光以外の種々な色調の光を作り出すことができる。
そこで、図2では青色LEDチップから出射された青色光と、LEDチップから出射された青色光に励起されて青色の補色となる黄色光に波長変換する蛍光体を用いて白色光を得るLEDデバイスの光学特性制御方法を示している。
青色LEDを封止する透光性樹脂には青色光に励起されて青色の補色となる黄色光に波長変換する蛍光体が混入され、透光性樹脂の光出射面には断面略円弧形状の凹面からなる凹みを設け、凹面が透光性樹脂と大気との界面となり、透光性樹脂の光出射面となるようにしている。従って、透光性樹脂の光出射面は凹面とそれ以外の面とで構成されることになる。
そこで、LEDチップの光出射面から出射されてそのまま透光性樹脂の光出射面に至った光の一部は光出射面で屈折されて大気中に出射される(図中では直線1で示される光線)。一方、LEDチップの光出射面から出射されて蛍光体に至って蛍光体を励起し、波長変換されて蛍光体から放出された黄色光のうち、透光性樹脂の光出射面に至った光は光出射面で屈折されて大気中に出射される(図中では直線2で示される光線)。また、蛍光体から放出された黄色光のうち、凹みの凹面に至った光は凹面の入射点における界面の法線との交角(入射角)が臨界角以上のときは大気との界面である凹面で全反射されて再び透光性樹脂内に戻る(図中では直線3で示される光線)
従って、透光性樹脂の光出射面に凹みが形成されていないときには大気中に出射していた光線4が、凹みが形成されたことによって光線3のように内部反射されて大気中に出射されないようになったことになる。つまり、凹面で全反射された光が蛍光体から放出された黄色光であるため、凹みを形成することによって凹みを含む凹み近傍から大気中に出射する黄色光の光量を部分的に抑制することができ、その結果、LEDデバイスから出射される光の色調制御を部分的におこなうことができるものである。
この場合、LEDデバイスからは青色光と黄色光の2種類の光が出射され、この2種類の光を混合して白色の色調の光を得るようになっている。従って、LEDデバイスの光出射面において、青色光の光量が多くて青色みがかった白色の色調を呈しているときは、その部分に凹みを設けることにて青色光の出射を抑制できる。また反対に黄色光の光量が多くて黄色みがかった白色の色調を呈しているときは、その部分に凹みを設けることにて黄色光の出射を抑制できる。つまり、LEDデバイスの出射面全面に亘って同一な色調の光を放出するような制御を行なうことができるものである。
なお、凹みは、LEDデバイスの光出射面の大きさ、透光性樹脂の厚みを考慮して、形状(例えば、ドーム形状、筒形状)、大きさ、深さ、配置する間隔、数量等を適宜設定することによって最良の結果を得ることができる。
LEDデバイスの光出射面に設ける凹みは、図3で示すようにLEDデバイス1の透光性樹脂の光出射面2にレーザ光3を照射することによって形成するものである。凹み4を形成するレーザの種類はCOレーザやエキシマレーザ等の気体レーザ、YAGレーザ等の固体レーザなどが使用されるが、特にこれらに限定されるものではない。またレーザの出力、照射時間、ビーム径等の照射条件は凹みの大きさ、深さ、作業性等を考慮して適宜設定される。
次に、図4〜図8に於いて具体的な実施形態について説明する。図4及び図5はLEDデバイスの光学特性のうち、指向特性を制御する場合を示しており、図4はLEDデバイスの部分斜視図、図5はLEDデバイスの指向特性である。図4に於いて、LEDデバイス1の下方には図示しないが複数個の同一発光色のLEDチップを所定の間隔をもってマトリックス状に実装している。そして、光出射面2の一部の領域に複数の凹み4を設けている。
この場合、凹みが設けられた領域は、LEDチップから出射された光の一部が凹みによって内部反射され、外部に出射されるのを阻害されている。従って、この領域は他の光出射面に比べて出射光量が少ない。図5はこのときの指向特性(実線)を,凹みを設けないときの指向特性(点線)と重ねて示したものである。凹みを設けないときの指向特性は、LEDチップの光軸X(指向角0°)に対して対称な指向特性を示しており、明るさも対称的に分布している。それに対し、凹みを設けたときの指向特性は、凹みを設けた方向が凹んだ特性を示しており、明るさの分布が歪んだ特性を有している。このことから、光出射面の適当な部分に凹みを設けることによりLEDデバイスの配向特性を制御できることが検証できた。
図6及び図7はLEDデバイスの光学特性のうち、光度を制御する場合を示しており、図6はLEDデバイスの部分斜視図、図7は光度ランクの最適化を示すものである。図6に於いて、LEDデバイス1の光出射面2に略均等に凹み4を設けている。
この場合も上記同様に、LEDチップから出射された光の一部が凹みによって内部反射され、外部に出射されるのを阻害されている。従って、光出射面から出射される光量は光出射面全面に亘って均等に低減されるため、指向特性を変えないで明るさ(光度)のみを制御することができる。
この結果を踏まえ、LEDデバイス光度制御を行なうことによって、光度選別の同一ランク内に含まれるLEDデバイスの数量を増やし、単ランク指定の出荷に対して出荷数量の確保が容易にできるようになる。例えば、図7に示すように、LEDデバイスが光度の低い方から順にA〜Fで表される所定の光度範囲内にランク分けされている場合、例えばBランクの明るいLEDデバイスに凹みを設けることによって光度をAランクまで落とし、従来のAランクのLEDデバイスと混合することによってAランクのLEDデバイスの数量を増加させることができる。その結果、AランクのLEDデバイスの大量の要求に対しても対応することができる。また、E、FランクのLEDデバイスをDランクの光度まで下げてDランクのLEDデバイスを多量に確保することも可能である。このように、LEDデバイスの光度を制御することによって必要なランクの数量を容易に確保することができる。
このように、明るさの制御が容易にできるために在庫の数を減らすことができ、効率的な生産計画の下に無駄の少ない生産が可能となり、製造コストの低減に寄与するものである。
図8はLEDデバイスの光学特性のうち、色調を制御する場合を示しており、LEDデバイスの部分斜視図である。図8に於いて、LEDデバイス1は白色LEDデバイスであり、LEDデバイス1の下方には図示しないが複数個の青色発光LEDチップが所定の間隔をもってマトリックス状に実装され、LEDデバイス1の光出射面2を形成する透光性樹脂には蛍光体が混入されている。
上記白色LEDデバイス1の光出射面2の中央部は良好な色調の白色光が出射しているが、周辺領域の白色光は黄色みがかった白色光が出射しており、白色LEDデバイスとしては光出射面内において色調ムラのあるLEDデバイスとなっている。
そこで、LEDデバイスの光出射面の黄色みがかった白色の色調の光を出射する領域にのみ凹みを設ける。すると、その領域は蛍光体から放出された黄色光が多いため、図2に示すようなメカニズムによって、黄色光の出射を阻害することによって中央部の白色光領域と同様の色調を出射するように色調制御を行なうことができる。
よって、光出射面の全面に亘って色調ムラのない光を出射するLEDデバイスを実現することができる。なお、蛍光体は一種類に限られるものではなく、LEDチップの発光色やLEDデバイスとして求められる色調等を考慮して2種類以上の蛍光体を使用することも可能である。その場合も、色調を変えたい領域のみに凹みを設けることによってLEDデバイスの色調を制御することができる。
なお、ここまでは、LEDデバイスの光出射面に凹みを設けることによって、指向特性、光度、色調を個別に制御する方法を説明してきたが、これらは上記のように単独で制御される場合と、任意に組み合わせた複数の光学特性を同時に制御する場合とが考えられる。
ところで、光学特性制御LEDデバイスの製造工程に於いて、該LEDデバイスの光出射面に凹みを設ける工程は、まず、LEDデバイスの光学特性(例えば、光度、指向特性、色調等)を測定し、制御する必要のある項目及びその制御仕様を設定する。次に、制御仕様に基づいてレーザ光で光出射面に凹みを形成する。その後、再度測定して光学特性制御結果を検証する。結果が不十分の場合は再度レーザ光で光出射面に凹みを形成して測定し、光学特性制御結果を検証する。このような過程を繰り返すことによって理想とする特性を得ることができる。なお、多量のLEDデバイスに対して同様の制御仕様が適応できる場合は、レーザ加工の条件出しができれば1つのLEDデバイス対して1回のレーザ加工で求める光学制御が可能となる。
なお、上述の透光性樹脂の替わりに透明ガラスを使用しても同様の作用、効果を齎すものである。
以上説明したように、本発明の光学特性制御LEDデバイス及びその製造方法は、LEDデバイスの光出射面の一部または全面にレーザ光による凹みを設けることによって、凹みを含む凹み近傍から出射する光が外部に出射されるのを阻害するようにしたものである。
よって、高熱や紫外線等の厳しい環境下に於いても、凹みを設けた効果が影響受けるものではなく、光学特性を長期間に亘って維持できる信頼性のあるLEDデバイスを実現するものである。
また、塗料を塗布する方法とは異なるため、滲みがなく、光学特性の精度及び再現性の高いLEDデバイスを実現することができる。
また、製造工程に於いて新たな部品を必要とするものではなく、材料費の上昇を伴なわない経済的な手法でもある。
つまり、上記効果を奏しながら、LEDデバイスの指向特性の調整、色調ムラの改善、光度の適正化等を良好な精度で達成できる光学特性制御LEDデバイス及びその製造方法を実現することができるものである。
本発明に係わる光学特性制御LEDデバイスの原理を説明する説明図である。 同じく、本発明に係わる光学特性制御LEDデバイスの原理を説明する説明図である。 本発明に係わる光学特性制御LEDデバイスの製造方法を示す概略図である。 本発明に係わる光学特性制御LEDデバイスの実施形態を示す部分斜視図である。 図4で示す実施形態の指向特性を示すグラフである。 本発明に係わる光学特性制御LEDデバイスの他の実施形態を示す部分斜視図である。 LEDデバイスの光度ランクを示す管理図である。 本発明に係わる光学特性制御LEDデバイスの他の実施形態を示す部分斜視図である。
符号の説明
1 LEDデバイス
2 光出射面
3 レーザ光
4 凹み

Claims (4)

  1. 少なくとも1個以上のLEDチップが透光性部材によって封止されたLEDデバイスであって、前記透光性部材の光出射面には凹面を有する凹みが少なくとも1個以上設けられていることを特徴とする光学特性制御LEDデバイス。
  2. 前記透光性部材は樹脂及びガラスのうちの1つであることを特徴とする請求項1に記載の光学特性制御LEDデバイス。
  3. 前記透光性部材には少なくとも1種類以上の蛍光体が混入されていることを特徴とする請求項2に記載の光学特性制御LEDデバイス。
  4. 前記請求項1〜3の光学特性制御LEDデバイスの製造工程に於いて、
    LEDデバイスの光度、指向特性、色調の項目からなる群の中の少なくとも1つ以上の項目を測定する工程と、
    前記LEDチップを封止した透光性部材の光出射面に少なくとも1個以上の凹みをレーザ光によって形成する工程と、
    前記凹みを形成した後に、光度、指向特性、色調の項目からなる群の中の少なくとも1つ以上の項目を測定する工程と、を有することを特徴とする光学特性制御LEDデバイスの光学特性制御方法。
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