JP2006281709A - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 タイヤ内側に形成された隔壁部によってタイヤ気室がタイヤ幅方向に複数に分割されてなる空気入りタイヤにおいて、各タイヤ気室の形状を所望の形状に形成して、タイヤのユニフォミティを向上させることを目的とする。
【解決手段】 主気室構成用コア60の挿入された生タイヤ12へセンターポスト62を挿通させ、モールド金型63へ収納する。センターポスト62の副気室28に対応する各々の位置には、ブラダー64が取り付けられている。ブラダー64を膨張させて、副気室28の内側から外側へ向かって所定の圧力で加圧する。これにより、隔壁部24は、主気室構成用コア60へ押し当てられ、タイヤサイド部20は、モールド金型63へ押し当てられる。この状態で、所定時間、所定の温度で加硫を行なう。
【選択図】 図4

Description

本発明は、空気入りタイヤの製造方法に係り、特に、タイヤ内側に形成された隔壁部によってタイヤ気室がタイヤ幅方向に複数に分割されてなる空気入りタイヤの製造方法に関する。
従来より、タイヤ内側に形成された隔壁部によってタイヤ気室がタイヤ幅方向に複数に分割されてなる空気入りタイヤが知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に記載の空気入りタイヤでは、空気入りタイヤをリムに装着したときに空気入りタイヤとリムとの間に形成されるタイヤ気室をタイヤ幅方向に三分割する一対の隔壁部がタイヤ内側に設けられている。
このように、タイヤ内側に隔壁部を有する生タイヤを加硫する場合、隔壁部がタイヤの内壁に接着しないようにする必要がある。そのため、隔壁部と生タイヤの内壁とが接触される部分に、非加硫接着シート(フィルム、金属プレート等)を貼り付けたり、非加硫接着剤を塗布したりして、その後に隔壁部のない一般的なタイヤと同様に加硫を行なう方法が考えられる。
特開2003―39914号公報
しかしながら、単に、隔壁部とタイヤ内壁との接着を阻止する処理を施しただけで加硫を行なったのでは、各タイヤ気室の形状を所望の形状にすることは難しく、タイヤのユニフォミティが悪化してしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、タイヤ内側に形成された隔壁部によってタイヤ気室がタイヤ幅方向に複数に分割されてなる空気入りタイヤにおいて、各タイヤ気室の形状を所望の形状に形成して、タイヤのユニフォミティを向上させることを目的とする。
請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法は、タイヤ幅方向両側に形成された一対のタイヤサイド部と、前記一対のタイヤサイド部のうち一方のタイヤサイド部のタイヤ径方向外側端と他方のタイヤサイド部のタイヤ径方向外側端とを連結するトレッド部と、前記一対のタイヤサイド部のそれぞれに形成された外側ビード部の間に前記外側ビード部とはタイヤ幅方向に離間して設けられ、前記タイヤサイド部及び前記トレッド部の少なくとも一方のタイヤ内側面からタイヤ径方向内側に延びる内側ビード部を有して構成され、且つ、前記タイヤサイド部と前記トレッド部との内側に形成されるタイヤ気室をタイヤ幅方向の両端に構成される2個の副気室とこの2個の副気室の間に構成される主気室に三分割する一対の隔壁部と、を備え、前記主気室にタイヤ周方向に分割された環状の主気室構成用コアが挿入された生タイヤを形成し、前記生タイヤを加硫用金型へ収納して前記副気室の内側から外側へブラダーを使用して加圧して前記生タイヤを加硫成形し、前記加硫用金型から加硫済みタイヤを取り出し、前記主気室から前記主気室構成用コアを取り出すものである。
請求項1に記載の発明では、まず、前述の構成のタイヤサイド部、トレッド部、隔壁部を備え、主気室に主気室構成用コアが挿入された生タイヤを形成する。環状の主気室構成用コアは、生タイヤの形成工程において既に挿入されているものを主気室構成用コアとしてもよいし、生タイヤの形成後に挿入してもよい。
次に、前記構成の生タイヤを加硫用金型へ収納し、2個の副気室の内側から外側へブラダーを使用して加圧する。これにより、副気室を構成する隔壁部は主気室構成用コアへ押し当てられ、外側ビード部は加硫用金型へ押し当てられる。
そして、この状態で、生タイヤを加硫成形する。このようにして、加硫成形することにより、隔壁部を主気室構成用コアの形状に沿った所望の形状とすることができ、外側ビード部を加硫用金型に沿った所望の形状とすることができる。また、主気室は主気室構成用コアに沿った所望の形状とすることができる。したがって、主気室、及び副気室を所望の形状とすることができる。
その後、加硫用金型から加硫済みタイヤを取り出し、主気室から前記主気室構成用コアを取り出す。
本発明の空気入りタイヤの製造方法によれば、主気室、及び副気室を所望の形状に形成して、タイヤのユニフォミティを向上させることができる。
請求項2に記載の空気入りタイヤの製造方法は、タイヤ幅方向両側に形成された一対のタイヤサイド部と、前記一対のタイヤサイド部のうち一方のタイヤサイド部のタイヤ径方向外側端と他方のタイヤサイド部のタイヤ径方向外側端とを連結するトレッド部と、前記一対のタイヤサイド部のそれぞれに形成された外側ビード部の間に前記外側ビード部とはタイヤ幅方向に離間して設けられ、前記タイヤサイド部及び前記トレッド部の少なくとも一方のタイヤ内側面からタイヤ径方向内側に延びる内側ビード部を有して構成され、且つ、前記タイヤサイド部と前記トレッド部との内側に形成されるタイヤ気室をタイヤ幅方向の両端に構成される2個の副気室とこの2個の副気室の間に構成される主気室に三分割する一対の隔壁部と、を備え、前記2個の副気室にタイヤ周方向に分割された環状の副気室構成用コアが挿入された生タイヤを形成し、前記生タイヤを加硫用金型へ収納して前記主気室の内側から外側へブラダーを使用して加圧して前記生タイヤを加硫成形し、前記加硫用金型から加硫済みタイヤを取り出し、前記副気室から前記副気室構成用コアを取り出すものである。
請求項2に記載の発明では、まず、前述の構成のタイヤサイド部、トレッド部、隔壁部を備え、2個の副気室に副気室構成用コアが挿入された生タイヤを形成する。環状の副気室構成用コアは、生タイヤの形成工程において既に挿入されているものを副気室構成用コアとしてもよいし、生タイヤの形成後に挿入してもよい。
次に、前記構成の生タイヤを加硫用金型へ収納し、主気室の内側から外側へブラダーを使用して加圧する。これにより、隔壁部は副気室構成用コアに押し当てられ、副気室構成用コアを外側へ押圧する、また、副気室を構成する外側ビート部は、副気室構成用コアにより加硫用金型側へ押し当てられる。
そして、この状態で、生タイヤを加硫成形する。このようにして、加硫成形することにより、外側ビード部を加硫用金型に沿った所望の形状とすることができる。また、隔壁部を副気室構成用コアの形状に沿った所望の形状とすることができる。したがって、主気室、及び副気室を所望の形状とすることができる。
その後、加硫用金型から加硫済みタイヤを取り出し、副気室から前記副気室構成用コアを取り出す。
本発明の空気入りタイヤの製造方法によれば、主気室、及び副気室を所望の形状に形成して、タイヤのユニフォミティを向上させることができる。
請求項3に記載の空気入りタイヤの製造方法は、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤの製造方法において、前記外側ビード部の内径をROとし、前記内側ビード部の内径をRIとしたときに、加硫成形後に、0<RO−RI<50mmを満足するように、前記生タイヤを加硫成形すること、を特徴とする。
外側ビード部の内径ROと内側ビード部の内径RIとの関係が、RO=RIであると、隔壁部に形成された内側ビード部のタイヤ軸方向外側への移動を阻止するための背の高いハンプ部を設けたリムを用いなければならず、組み付け作業が非常に困難にならざるを得なくなる。また、RO−RI≧50mmとなると、現行のタイヤ製法でのタイヤ製作が困難、かつ非現実的になる。
さらに、外側ビード部の内径ROと内側ビード部の内径RIとの関係が、RO−RI≧50mmとなると、外側ビード部の内径に対して内側ビード部の内径が小さくなりすぎ、それに伴ってリムの内径が小さくなるので、結果的にリム内側に装着可能なブレーキの径が小さくなってしまう。これは、車両運動性能を低下させる要因となる可能性があり好ましくない。
従って、0<RO−RI<50mmを満足させると、上記の如く不都合が生じることを防止することができるので好適である。
以上説明したように本発明の空気入りタイヤの製造方法によれば、各タイヤ気室の形状を所望の形状に形成して、タイヤのユニフォミティを向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。
まず、本実施形態で製造される空気入りタイヤの構成について説明する。本実施形態の空気入りタイヤ10は、乗用自動車用のタイヤとして好適に用いられるものである。空気入りタイヤ10が未加硫状態である生タイヤ12は、図1に示すように、外側ビードコア18、内側ビードコア31、第1カーカスプライ32、第2のカーカスプライ37、トレッドゴム層23、サイドゴム層19、隔壁ゴム層27、ベルト36、及び、インナーライナー35,39を主要な構成として備えている。
外側ビードコア18は、タイヤ周方向に沿って延びるように構成されており、内側ビードコア31は、外側ビードコア18のタイヤ幅方向内側に配置され、タイヤ周方向に沿って延びるように構成されている。
第1カーカスプライ32は、一対の外側ビードコア18間にトロイダル状に跨るように構成されている。第1カーカスプライ32のタイヤ幅方向両端側は、一対の外側ビードコア18のそれぞれにタイヤ内側から外側へ向けて巻き上げられるようにして係止されている。
第2カーカスプライ37は、第1カーカスプライ32のタイヤ内側に配置され、一対の内側ビードコア31間にトロイダル状に跨るように構成されている。第2カーカスプライ37のタイヤ幅方向両端側は、一対の内側ビードコア31のそれぞれにタイヤ内側から外側へ向けて巻き上げられるようにして係止されている。
なお、第1カーカスプライ32及び第2カーカスプライ37は、ラジアル配列とされたポリエステルコードやナイロンコード等の互いに平行に並べられた複数の有機繊維コードをゴムコーティングしたもので構成することができる。
そして、第1カーカスプライ32は、後述する外側ビード部16、タイヤサイド部20、及びトレッド部22を補強し、第2カーカスプライ37は、後述する隔壁部24、及びトレッド部22を補強している。
トレッドゴム層23は、第1カーカスプライ32のタイヤ径方向外側に設けられており、本例では、このトレッド層23によってタイヤ10にトレッド部22が構成されている。トレッドゴム層23には、第1カーカスプライ32のタイヤ径方向外側の位置にベルト36が配置されている。このベルト36は、例えば、2層以上のスチールコード交錯層で構成することができる。
サイドゴム層19は、第1カーカスプライ32のタイヤ軸方向外側に設けられており、本例では、このサイドゴム層19によってタイヤ10にタイヤサイド部20が構成されている。このタイヤサイド部20は、トレッド部22側から順に、タイヤショルダー部21、サイドウォール部15、外側ビード部16の各領域に分割される。
隔壁ゴム層27は、タイヤショルダー部21のタイヤ内側から第2カーカスプライ37のタイヤ外側に沿ってタイヤ径方向内側に延びるように構成されている。
本例では、このようにして第2カーカスプライ37に沿って隔壁ゴム層27が形成されて、タイヤサイド部20とトレッド部22との内側に形成されるタイヤ気室をタイヤ幅方向に三分割する左右一対の隔壁部24が構成されている。つまり、本例では、2個の隔壁部24の間に主気室26が形成されタイヤサイド部20と隔壁部24との間に副気室28が形成される。主気室26の内側面には、インナーライナー35が設けられており、副気室28の内側面には、インナーライナー39がそれぞれ設けられている。
なお、隔壁部24のタイヤ径方向内側の部分は、内側ビードコア31を有する内側ビード部25として形成されている。
ここで、本例では、加硫成形後に、内側ビード部25の内径(=リム径、以下同じ)よりも外側ビード部16の内径の方が大きくなるように形成されている(図5参照)。なお、外側ビード部16の内径をROとし、内側ビード部25の内径をRIとしたときに、0<RO−RI<50mmを満足するように設定することが好ましい。
これは、RO=RIであると、隔壁部のタイヤ軸方向外側への移動を阻止するための背の高いハンプ部を設けたリムを用いなければならず、組み付け作業が非常に困難にならざるを得なくなり、また、RO−RI≧50mmとなると、現行のタイヤ製法でのタイヤ製作が困難、かつ非現実的になるからである。
また、RO−RI≧50mmとなると、外側ビード部の内径に対して内側ビード部の内径が小さくなりすぎ、それに伴ってリムの内径が小さくなるので、結果的にリム内側に装着可能なブレーキの径が小さくなってしまう。これは、車両運動性能を低下させる要因となる可能性があり好ましくない。従って、0<RO−RI<50mmを満足させる必要がある。
次に、上記構成の生タイヤ12を加硫成形する方法について説明する。
[第1の加硫成形方法]
第1の加硫成形方法では、まず、生タイヤ12の主気室26へ主気室構成用コア60を挿入する。なお、主気室構成用コア60の挿入は、生タイヤ12の製造過程で挿入してもよいし、生タイヤ12の完成後に挿入してもよい。
主気室構成用コア60は、タイヤ軸方向から平面視した場合、図2に示すように、5個の大型セグメント60Aと5個の小型セグメント60Bとが、タイヤ周方向に交互に組み合わせられ、全体としてほぼドーナツ形状とされている。
大型セグメント60Aは、タイヤ周方向の長さがタイヤ半径方向外側に向けて漸増する扇型形状とされている。小型セグメント60Bは、タイヤ周方向の長さがタイヤ半径方向外側に向けて漸減する逆扇型形状とされている。なお、各セグメントの個数、形状、配設位置などは、主気室構成用コア60が生タイヤ12の主気室26に出し入れ可能にタイヤ周方向に分割されていれば、適宜変更することが可能である。
次に、図3に示すように、主気室構成用コア60の挿入された生タイヤ12へセンターポスト62を挿通させ、モールド金型63へ収納する。センターポスト62の副気室28に対応する各々の位置には、ブラダー64が取り付けられている。
次に、図4に示すように、ブラダー64を膨張させて、副気室28の内側から外側へ向かって所定の圧力で加圧する。これにより、隔壁部24は、主気室構成用コア60へ押し当てられ、タイヤサイド部20は、モールド金型63へ押し当てられる。この状態で、所定時間、所定の温度で加硫を行なう。
加硫工程の終了後は、ブラダー64を元に戻し(図3参照)、モールド金型63から加硫済みの空気入りタイヤ10を取り出す。そして、主気室26から主気室構成用コア60を取り出す。主気室構成用コア60は、最初に小型セグメント60Bをタイヤ径方向内側へ移動させて取り出し、その後、大型セグメント60Aを同方向へ移動させて取り出す。トレッド部22にはトレッドパターンが形成され、図5に示す空気入りタイヤ10が形成される。
上記加硫成形方法によれば、主気室26には主気室構成用コア60が挿入され、副気室28の内側から外側へブラダー64で加圧しながら加硫成形を行なうので、隔壁部24を主気室構成用コア60の形状に沿った所望の形状とすることができ、外側ビード部16をモールド金型63に沿った所望の形状とすることができる。また、主気室26は主気室構成用コアに沿った所望の形状とすることができる。
特に、外側ビード部16とタイヤサイド部20との間に非加硫接着シートを挟んだのみで主気室26からブラダーで加圧しながら加硫した場合と比較して、外側ビード部16の先端部のゴムが隔壁部24へ流れてしまうようなことがなく、副気室28を所望の形状とすることができる。
このように、本実施形態によれば、前述のように、主気室26及び副気室28を所望の形状に加硫成形することができるので、空気入りタイヤ10のユニフォミティを向上させることができる。
また、主気室と副気室の両方にブラーダーを挿入し拡張させて加硫することも考えられるが、主気室と副気室との内圧調整が難しい。本実施形態によれば、主気室26には主気室構成用コア60が挿入されているので、副気室28の内圧のみを調整すればよく、前述の場合と比較して容易な方法で加硫成形することができる。
[第2の加硫成形方法]
第2の加硫成形方法では、まず、生タイヤ12の2個の副気室28の各々へ副気室構成用コア70を挿入する。なお、副気室構成用コア70の挿入は、生タイヤ12の製造過程で挿入してもよいし、生タイヤ12の完成後に挿入してもよい。
副気室構成用コア70も、主気室構成用コア60と同様に、タイヤ軸方向から平面視した場合、5個の大型セグメント70Aと5個の小型セグメント70Bとが、タイヤ周方向に交互に組み合わせられ、全体としてほぼドーナツ形状とされている(図6参照)。
大型セグメント70Aは、タイヤ周方向の長さがタイヤ半径方向外側に向けて漸増する扇型形状とされている。小型セグメント70Bは、タイヤ周方向の長さがタイヤ半径方向外側に向けて漸減する逆扇型形状とされている。なお、各セグメントの個数、形状、配設位置などは、副気室構成用コア70が生タイヤ12の副気室28に出し入れ可能にタイヤ周方向に分割されていれば、適宜変更することが可能である。
次に、図7に示すように、副気室構成用コア70の挿入された生タイヤ12へセンターポスト72を挿通させ、モールド金型63へ収納する。センターポスト72の主気室26に対応する位置には、ブラダー74が取り付けられている。
次に、図8に示すように、ブラダー74を膨張させて、主気室26の内側から外側へ向かって所定の圧力で加圧する。これにより、隔壁部24は、副気室構成用コア70へ押し当てられ、タイヤサイド部20は、モールド金型63へ押し当てられる。この状態で、所定時間、所定の温度で加硫を行なう。
加硫工程の終了後は、ブラダー74を元に戻し(図7参照)、モールド金型63から加硫済みの空気入りタイヤ10を取り出す。そして、主気室26から副気室構成用コア70を取り出す。副気室構成用コア70は、最初に小型セグメント70Bをタイヤ径方向内側へ移動させて取り出し、その後、大型セグメント70Aを同方向へ移動させて取り出す。トレッド部22にはトレッドパターンが形成され、図5に示す空気入りタイヤ10が形成される。
上記加硫成形方法によれば、副気室28には副気室構成用コア70が挿入され、主気室26の内側から外側へブラダー74で加圧しながら加硫成形を行なうので、隔壁部24を副気室構成用コア70の形状に沿った所望の形状とすることができ、外側ビード部16をモールド金型63に沿った所望の形状とすることができる。また、主気室26は主気室構成用コアに沿った所望の形状とすることができる。
特に、外側ビード部16とタイヤサイド部20との間に非加硫接着シートを挟んだのみで主気室26からブラダーで加圧しながら加硫した場合と比較して、外側ビード部16の先端部のゴムが隔壁部24へ流れてしまうようなことがなく、副気室28を所望の形状とすることができる。
このように、本実施形態によれば、前述のように、主気室26及び副気室28を所望の形状に加硫成形することができるので、空気入りタイヤ10のユニフォミティを向上させることができる。
また、本実施形態によれば、副気室28には副気室構成用コア70が挿入されているので、主気室26の内圧のみを調整すればよく、主気室と副気室の両方にブラーダーを挿入し拡張させて加硫する場合と比較して、容易な方法で加硫成形することができる。
なお、第1実施形態、及び、第2実施形態で製造された空気入りタイヤ10において、主気室26は、主にベルト張力を分担し、副気室28は主にプライ張力を分担する。そして、主気室26、及び、各々の副気室28の空気圧をすべて異なる任意の空気圧に設定することができる。したがって、タイヤ剛性のバランスコントロールが自在となる。
たとえば、主気室26の空気圧を、副気室28の空気圧よりも小さくすることにより、タイヤ縦方向の剛性がダウンすると共に接地面積がアップするので、悪路走行時の振動乗心地性や氷雪路走行時のグリップ性を向上することができる。
また、副気室28の空気圧を主気室26よりも大きくすることにより、タイヤの上下剛性を小さくすると共に横剛性を高くすることが可能となるので、悪路走行時の振動乗心地性や氷雪路走行時のグリップ性を向上させたまま、操縦安定性をアップさせることができる。
次に、上記、第1の加硫成形方法(実施例1)、第2の加硫成形方法(実施例2)を用いて、実際に空気入りタイヤを製造し、比較例1、比較例2の方法で加硫成形して製造した空気入りタイヤとの間で、RFV(ラジアルフォースバリエーション)、LFV(ラテラルフォースバリエーション)を比較した。
比較例1では、図9(A)に示すように、タイヤサイド部20と隔壁部24との接触部分に非加硫接着処理を施し、主気室26へブラダーを挿入して加硫成形を行なった。また、比較例2では、図9(B)に示すように、主気室及び副気室の両方にブラダーを挿入して加硫成形を行なった。
なお、いずれの実施例、比較例においても、生タイヤとしては、上記実施形態で説明した同様のものを使用し、主気室及び副気室の内圧は200kPaとなるように調整した。また、いずれの空気入りタイヤも乗用車用で、サイズは225/55R17である。表1に、比較結果を示す。
Figure 2006281709
RFV、LFVの値は、比較例1の値を100としたものであり、数値が小さいほどRFV、LFVが小さく、ユニフォミティが良いことを示す。
表1より、実施例1、実施例2のいずれも、RFV、LFVの両方について、比較例1、比較例2よりも優れていることが明らかである。
本実施形態で加硫成形される生タイヤの断面図である。 本実施形態の第1加硫成形方法で用いる主気室構成用コアの平面図である。 本実施形態の第1加硫成形方法で用いられるモールド金型に生タイヤが収納されている状態を示す断面図である。 本実施形態の第1加硫成形方法において副気室内でブラダーが膨張されている状態を示す断面図である。 本実施形態で製造された空気入りタイヤの断面図である。 本実施形態の第2加硫成形方法で用いる副気室構成用コアの平面図である。 本実施形態の第2加硫成形方法で用いられるモールド金型に生タイヤが収納されている状態を示す断面図である。 本実施形態の第7加硫成形方法において副気室内でブラダーが膨張されている状態を示す断面図である。 (A)は比較例1の加硫成形方法を説明する断面図であり、(B)は比較例2の加硫成形方法を説明する断面図である。
符号の説明
10 空気入りタイヤ
12 生タイヤ
16 外側ビード部
20 タイヤサイド部
24 隔壁部
26 主気室
28 副気室
60 主気室構成用コア
63 モールド金型
64 ブラダー
70 副気室構成用コア
74 ブラダー

Claims (3)

  1. タイヤ幅方向両側に形成された一対のタイヤサイド部と、
    前記一対のタイヤサイド部のうち一方のタイヤサイド部のタイヤ径方向外側端と他方のタイヤサイド部のタイヤ径方向外側端とを連結するトレッド部と、
    前記一対のタイヤサイド部のそれぞれに形成された外側ビード部の間に前記外側ビード部とはタイヤ幅方向に離間して設けられ、前記タイヤサイド部及び前記トレッド部の少なくとも一方のタイヤ内側面からタイヤ径方向内側に延びる内側ビード部を有して構成され、且つ、前記タイヤサイド部と前記トレッド部との内側に形成されるタイヤ気室をタイヤ幅方向の両端に構成される2個の副気室とこの2個の副気室の間に構成される主気室に三分割する一対の隔壁部と、
    を備え、前記主気室にタイヤ周方向に分割された環状の主気室構成用コアが挿入された生タイヤを形成し、
    前記生タイヤを加硫用金型へ収納して前記2個の副気室の内側から外側へブラダーを使用して加圧して前記生タイヤを加硫成形し、
    前記加硫用金型から加硫済みタイヤを取り出し、
    前記主気室から前記主気室構成用コアを取り出す、
    空気入りタイヤの製造方法。
  2. タイヤ幅方向両側に形成された一対のタイヤサイド部と、
    前記一対のタイヤサイド部のうち一方のタイヤサイド部のタイヤ径方向外側端と他方のタイヤサイド部のタイヤ径方向外側端とを連結するトレッド部と、
    前記一対のタイヤサイド部のそれぞれに形成された外側ビード部の間に前記外側ビード部とはタイヤ幅方向に離間して設けられ、前記タイヤサイド部及び前記トレッド部の少なくとも一方のタイヤ内側面からタイヤ径方向内側に延びる内側ビード部を有して構成され、且つ、前記タイヤサイド部と前記トレッド部との内側に形成されるタイヤ気室をタイヤ幅方向の両端に構成される2個の副気室とこの2個の副気室の間に構成される主気室に三分割する一対の隔壁部と、
    を備え、前記2個の副気室にタイヤ周方向に分割された環状の副気室構成用コアが挿入された生タイヤを形成し、
    前記生タイヤを加硫用金型へ収納して前記主気室の内側から外側へブラダーを使用して加圧して前記生タイヤを加硫成形し、
    前記加硫用金型から加硫済みタイヤを取り出し、
    前記副気室から前記副気室構成用コアを取り出す、
    空気入りタイヤの製造方法。
  3. 前記外側ビード部の内径をROとし、前記内側ビード部の内径をRIとしたときに、加硫成形後に、0<RO−RI<50mmを満足するように、前記生タイヤを加硫成形すること、を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤの製造方法。
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