JP2006204428A - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ドラム式洗濯乾燥機において、乾燥運転時におけるドラム内の洗濯物の絡み状態を正確に検出することができて、洗濯物の乾燥むらやしわの発生を極力防止することができ、仕上がりを良くできるようにする。
【解決手段】 乾燥行程において、ドラムを50rpmの回転速度で正転及び反転させる。このとき、ドラムの回転速度を回転センサにより検出し、その検出回転速度Aが、設定回転速度である50rpmに対して設定された閾値B1或いはB2を越えた場合(二点鎖線C参照)には、ドラム内において洗濯物の絡みが発生していると判定して、ほぐし行程を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 乾燥行程において、ドラムを50rpmの回転速度で正転及び反転させる。このとき、ドラムの回転速度を回転センサにより検出し、その検出回転速度Aが、設定回転速度である50rpmに対して設定された閾値B1或いはB2を越えた場合(二点鎖線C参照)には、ドラム内において洗濯物の絡みが発生していると判定して、ほぐし行程を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、乾燥運転時にドラムを回転させる構成としたドラム式洗濯乾燥機に関する。
従来、ドラム式洗濯乾燥機においては、ドラムの回転軸が横軸状をなしていて、そのドラム内に収容された洗濯物を乾燥させる乾燥運転時には、ドラム内に温風を供給すると共に、ドラムを正転と逆転とを交互に繰り返しながら回転させるようにしていた。この種のドラム式洗濯乾燥機においては、従来では、乾燥運転中にドラム内の洗濯物の絡み状態を検出する機能はなかった。
一方、洗濯物を収容する槽(洗濯兼脱水槽)が縦軸形の洗濯乾燥機においては、乾燥運転時に、槽内底部の回転翼(パルセータ)を回転させたり、槽ごと回転させたりすることを繰り返し行い、この乾燥運転時に槽内の洗濯物の絡み状態を布絡み検出手段により検出し、布絡み状態であることを検出した場合に、ほぐし行程を行うようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この場合、布絡み検出手段としては、前記洗濯兼脱水槽を収容した水槽(外槽)の外側に、レーザーなどを利用した非接触変位センサを設け、その非接触変位センサにより水槽の揺れ度合を検出することで、布絡み状態を検出するようにしている。
特開2001−276470号公報
従来のドラム式洗濯乾燥機においては、乾燥運転時にドラム内の洗濯物の絡み状態を検出する機能はないため、洗濯物が絡んだ状態で乾燥運転が進むと、乾燥状態の検知精度が不安定になると共に乾燥むらが発生しやすく、また、乾燥後の洗濯物のしわ付きがひどくなったりするという問題がある。
一方、洗濯物を収容する槽(洗濯兼脱水槽)が縦軸形の洗濯乾燥機においては、槽内の洗濯物の絡み状態を非接触変位センサにより検出するものが示されているが、その検出手段は、レーザーなどを利用して水槽の揺れ度合を検出することによるものであるため、水槽の揺れ方向によっては布絡み状態を検出できない場合があり、布絡み状態の検出の精度が低いという欠点がある。また、この技術をそのままドラム式洗濯乾燥機に応用しても、やはり布絡み状態の検出の精度が低いという欠点がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、乾燥運転時におけるドラム内の洗濯物の絡み状態を正確に検出することができて、洗濯物の乾燥むらやしわの発生を極力防止することができ、仕上がりを良くできるドラム式洗濯乾燥機を提供するにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、水槽内に横軸状に配設され内部に洗濯物が投入されるドラムと、このドラムを回転駆動する駆動手段と、乾燥運転時に前記ドラム内に温風を供給する温風供給手段とを備え、前記乾燥運転時に前記ドラムを回転させる構成としたドラム式洗濯乾燥機において、前記ドラムの回転速度を検出する速度検出手段と、乾燥運転時に前記ドラムの設定回転速度に対する前記速度検出手段による検出回転速度の変動に基づき前記ドラム内の洗濯物の絡み状態を判定する布絡み判定手段と、この布絡み判定手段が布絡み状態であると判定したときにほぐし行程を実行させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
同様な目的を達成するために、請求項2の発明は、水槽内に横軸状に配設され内部に洗濯物が投入されるドラムと、このドラムを回転駆動するモータと、乾燥運転時に前記ドラム内に温風を供給する温風供給手段とを備え、前記乾燥運転時に前記ドラムを回転させる構成としたドラム式洗濯乾燥機において、前記ドラムの回転時に前記モータの駆動電流を検出する電流検出手段と、乾燥運転時に前記モータの設定電流値に対する前記電流検出手段による検出電流値の変動に基づき前記ドラム内の洗濯物の絡み状態を判定する布絡み判定手段と、この布絡み判定手段が布絡み状態であると判定したときにほぐし行程を実行させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ドラム式洗濯乾燥機において、乾燥運転時におけるドラム内の洗濯物の布絡み状態を、ドラムの設定回転速度に対する速度検出手段による検出回転速度の変動に基づき判定するようにしているので、水槽の揺れ方向に関係なく布絡み状態を検出することができ、よって、従来の非接触変位センサを用いた場合に比べて、布絡み状態を正確に判定することができる。そして、布絡み状態であることを検出した場合にほぐし行程を実行することにより、洗濯物の絡み状態をほぐすことができ、洗濯物の乾燥むらやしわの発生を極力防止することができ、仕上がりを良くできる。
また、請求項2の発明によれば、ドラム式洗濯乾燥機において、乾燥運転時におけるドラム内の洗濯物の絡み状態を、ドラムを回転駆動するモータの設定電流値に対する電流検出手段による検出電流値の変動に基づき判定するようにしているので、請求項1の発明と同様に、水槽の揺れ方向に関係なく布絡み状態を検出することができ、よって、従来の非接触変位センサを用いた場合に比べて、布絡み状態を正確に判定することができる。そして、布絡み状態であることを検出した場合にほぐし行程を実行することにより、請求項1の発明と同様に、洗濯物の絡み状態をほぐすことができ、洗濯物の乾燥むらやしわの発生を極力防止することができ、仕上がりを良くできる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1ないし図6を参照して説明する。
まず、図2にはドラム式洗濯乾燥機の全体の縦断面図が示されている。この図2において、ドラム式洗濯乾燥機の外殻をなす外箱1の前面部(図2では右側)の中央部には、洗濯物出入口2が形成されていると共に、この洗濯物出入口2を開閉する扉3が設けられている。外箱1の前面部の上部には操作パネル4が設けられており、この操作パネル4は、使用者が洗濯乾燥機の運転に係る各種の操作をするためのもので、電源スイッチや、スタートスイッチ並びに各種選択スイッチなど、多数の操作スイッチ(図示せず)が設けられている。操作パネル4の裏側(外箱1の前面部の上部裏面)には操作回路ユニット7が配設され、また、外箱1の前面部の下部の裏側には制御回路ユニット8が配設されている。
以下、本発明の第1実施例について図1ないし図6を参照して説明する。
まず、図2にはドラム式洗濯乾燥機の全体の縦断面図が示されている。この図2において、ドラム式洗濯乾燥機の外殻をなす外箱1の前面部(図2では右側)の中央部には、洗濯物出入口2が形成されていると共に、この洗濯物出入口2を開閉する扉3が設けられている。外箱1の前面部の上部には操作パネル4が設けられており、この操作パネル4は、使用者が洗濯乾燥機の運転に係る各種の操作をするためのもので、電源スイッチや、スタートスイッチ並びに各種選択スイッチなど、多数の操作スイッチ(図示せず)が設けられている。操作パネル4の裏側(外箱1の前面部の上部裏面)には操作回路ユニット7が配設され、また、外箱1の前面部の下部の裏側には制御回路ユニット8が配設されている。
外箱1の内部には水槽9が配設されている。この水槽9は円筒形のドラム状をなすものであり、その軸方向が前後(図2では左右)で、しかも、前上がり(図2では右上がり)の傾斜状となる斜め横軸状に配置され、左右一対の弾性支持装置10(一方のみ図示)により支持されている。
水槽9の内部には、洗濯物を収容する槽であるドラム11が配設されている。このドラム11も円筒形のドラム状をなすものであり、水槽9と同軸状(軸方向が前後で、しかも、前上がりの傾斜状となる斜め横軸状)に配設されている。このドラム11は、洗濯槽、脱水槽及び乾燥槽としても機能するものであり、その関係上、胴部のほぼ全域に、通水孔であり通風孔でもある小孔12が多数形成され(図2に一部のみ図示)、胴部の内周部には、洗濯物掻き上げ用のバッフル13が複数設けられている(同、1つのみ図示)。
水槽9の内部には、洗濯物を収容する槽であるドラム11が配設されている。このドラム11も円筒形のドラム状をなすものであり、水槽9と同軸状(軸方向が前後で、しかも、前上がりの傾斜状となる斜め横軸状)に配設されている。このドラム11は、洗濯槽、脱水槽及び乾燥槽としても機能するものであり、その関係上、胴部のほぼ全域に、通水孔であり通風孔でもある小孔12が多数形成され(図2に一部のみ図示)、胴部の内周部には、洗濯物掻き上げ用のバッフル13が複数設けられている(同、1つのみ図示)。
水槽9及びドラム11は、いずれも前面部に洗濯物出し入れ用の開口部14,15を有していて、そのうちの水槽9の開口部14は、ベロー16によって前記外箱1の洗濯物出入口2に水密に連ねられ、ドラム11の開口部15は水槽9の開口部14に臨ませている。水槽9の背面部には、ドラム11を回転駆動する駆動手段として、モータ17が配設されている。このモータ17は、この場合、アウターロータ形のDCブラシレスモータであり、そのステータ17aが水槽9の背面部に取り付けられている。ロータ17bの中心部に取り付けられた回転軸17cは水槽9内に挿通されていて、その前端部をドラム11の背部の中心部に取り付けている。この場合、モータ17のロータ17bによりドラム11が直接回転駆動される構成となっている。
水槽9の下面部には、水槽9内と連通する水溜器18が取り付けられており、この水溜器18の内部に洗濯水加熱用のヒータ19が配設されている。水溜器18の後部には、排水弁20を介して排水ホース21が接続されており、水槽9内、ひいてはドラム11内の洗濯水が、これらを通して排出されるようになっている。
一方、水槽9の上部には、送風機22と加熱器23とを備えた温風供給装置24(温風供給手段)が配設されている。このうち、送風機22は、ケーシング25の内部に送風羽根25aを設け、この送風羽根25aを回転駆動するファンモータ26をケーシング24の外部に設けて構成されている。また、加熱器23は、ケース27の内部に温風生成用ヒータ28を設けて構成されていて、ケース27後側の入口部が送風機22のケーシング24前側の出口部に連通している。
水槽9上部の前部には給風管29が配設されている。この給風管29は、一端部が上記加熱器23のケース27前側の出口部に連通しており、他端部が前記水槽9の開口部14周りを貫通して該開口部14内に臨んでいる。水槽9の背面部には、空気通路を構成する熱交換器用のダクト30が配設されている。このダクト30は、中空状をなしていて、前記モータ17を避けてその片側(後方より見て左側)に配置しており、下端部が水槽9の内下部に連通し、上端部が前記送風機22のケーシング24に連通している。
この構成で、送風機22が作動されると、図2に矢印Xで示すように、ドラム11内の空気が小孔12から水槽9とドラム11との間を通って、水槽9の下部からダクト30内に入り、該ダクト30内を下部から上部へと通った後、送風機22、加熱器23、給風管29を順に通って、水槽9の開口部14からドラム11内に戻される。このようにしてドラム11内の空気が循環されるものであり、このダクト30、送風機22のケーシング24、加熱器23のケース27、及び給風管29により循環路を構成している。また、このとき、その循環される空気が加熱器23の温風生成用ヒータ28により加熱されると、ドラム11内に温風が供給されるようになる。
ダクト30内の上部には、注水器32が配設されている。この注水器32は、詳しくは図示しないが、例えばダクト30内の横幅のほぼ全長にわたるもので、下側に多数の噴水口を有しており、基端部をダクト30外に位置させ、それに注水接続管33を介して給水弁34に接続している。給水弁34は、水道など給水源から供給される水を複数の分水路に切り換えるもので、その一つの分水路が上記注水接続管33であり、他の一つの分水路は給水用接続管36であって、この給水用接続管36の先端部が、前記水槽9の前部の上方に配設された給水ケース37(二点鎖線参照)に接続されている。この給水ケース37は、上記給水弁34から給水用接続管36を通じて送られる水を水槽9内に供給するものである。なお、上記給水弁34と前記排水弁20は、ともに、電磁石やモータ等の電動駆動力にて開放される電動式のものである。
一方、図3には、本発明の要旨に関係した部分の電気的構成がブロックで示されている。制御装置38はマイクロコンピュータを主体に構成されたもので、前記制御回路ユニット8に設けられており、洗濯乾燥機の作動全般を制御する制御手段として機能する。この制御装置38には、スイッチ入力部39から各種操作信号が入力されるようになっている。このスイッチ入力部39は、前記操作パネル4の各種操作スイッチ、並びにそれらの操作に応動する前記操作回路ユニット7から成っており、各種操作スイッチの操作に基づく各種操作信号を出力するようになっている。
このほか、制御装置38には、前記水槽9内の貯留水位(ドラム11内の貯留水位)を検知すべく設けられた水位センサ40から水位検知信号が、前記モータ17の回転速度を検知すべく設けられた回転センサ41から回転検知信号が、そして、前記循環路を通る空気(循環風)の温度を検知すべく設けられた温度センサ42から温度検知信号が入力されるようになっている。このうち、回転センサ41は、磁気センサ、例えばホール素子からなるもので、ロータ17bの回転に基づくロータマグネットの磁気変化を検出することに基づきロータ17bの回転速度を検出する構成となっていて、ドラム11の回転速度を検出する速度検出手段を構成している。
そして、制御装置38は、それらの入力並びにあらかじめ記憶された制御プログラムに基づいて、前記モータ17を駆動するインバータ回路43に駆動制御信号を与えるようになっていると共に、前記給水弁34、洗濯水加熱用のヒータ19、送風機22のファンモータ26、加熱器23の温風生成用ヒータ28、及び排水弁20を駆動する駆動回路44に駆動制御信号を与えるようになっている。この場合、制御装置38は、後述する乾燥行程(乾燥運転)において、モータ17ひいてはドラム11の設定回転速度に対する前記回転センサ41の検出回転速度の変動に基づき、ドラム11内の洗濯物の絡み状態を検出する布絡み判定手段としても機能する。
次に上記構成の作用を説明する。
通常の洗濯をする場合には、使用者が、扉3を開けて、洗濯物出入口2からドラム11内に洗濯物を投入し、この後扉3を閉めて、操作パネル4の操作スイッチを操作することにより、電源を投入すると共に、洗濯コースの選択をして、運転をスタートさせる。この場合、標準コースが選択されたとする。標準コースでは、洗濯から乾燥まで行われる。
通常の洗濯をする場合には、使用者が、扉3を開けて、洗濯物出入口2からドラム11内に洗濯物を投入し、この後扉3を閉めて、操作パネル4の操作スイッチを操作することにより、電源を投入すると共に、洗濯コースの選択をして、運転をスタートさせる。この場合、標準コースが選択されたとする。標準コースでは、洗濯から乾燥まで行われる。
標準コースでは、制御装置38は、まず、洗濯行程の洗い行程に入る。洗い行程では、まず、洗濯物の容量に応じて水位を設定し、給水弁54の給水用接続管36側を開放させる。これにより、水道などの給水源から給水弁54を通じて供給される水が、給水用接続管36から給水ケース37を通して水槽9内に供給されて貯留される。なお、給水ケース37には、予め洗剤が投入されるようになっていて、その投入された洗剤は、上述の給水と共に水槽9内ひいてはドラム11内に供給される。
この状況で、制御装置38は、水位センサ40からの検知出力により、水槽9内(ドラム11内)の貯留水位が所定の水位に達したと判断されたところで、給水弁34を閉塞させ、上記水槽9内への給水を終える。この後、制御装置38は、モータ17を起動させる。これにより、モータ17の回転軸17cと一体にドラム11が回転され、その内部に収容した洗濯物が撹拌されて洗われる。なお、このときのドラム11の回転は、正逆両方向に切り換えて行われる。この後、制御装置38は、排水弁20を開放させる。これにより、水槽9内(ドラム11内)の水が排水弁20から排水ホース21を通じて機外に排出される。
そして、その後、制御装置38は、排水弁20を閉塞させ、前記水槽9内からの排水を終える。なお、洗濯行程には以上の洗い行程のほかにすすぎ行程があり、制御装置38は、洗い行程の後に、すすぎ行程を行う。このすすぎ行程は、洗濯物の洗いに洗剤を使用しない以外、洗い行程と同様に行うものである。すすぎ行程の後には、脱水行程が行われる。脱水行程は、排水弁20を開放させた状態で、ドラム11をモータ17により一方向に高速回転させることにより、ドラム11内の洗濯物の水分を遠心力で小孔12から振り切り排出するものである。
脱水行程の後、乾燥行程(乾燥運転)が行われる。この乾燥行程については、図4のフローチャートを参照して説明する。制御装置38は、乾燥行程がスタートすると、まず加熱を開始する(ステップS1)。ここでは、モータ17を起動してドラム11を回転させると共に、温風供給装置24の送風機22と加熱器23を作動させる。この場合、ドラム11の回転は、図5に示すように、正転を30秒間行った後、一旦停止させ、逆転を30秒間行うということを繰り返す。このときのドラム11の回転速度は、正転も逆転も50rpmに設定している。温風供給装置24の送風機22と加熱器23が作動されると、生成された温風がドラム11内に供給されると共に、循環路を介して循環され(図2の矢印X参照)、その温風によりドラム11内の洗濯物が乾燥されるようになる。
次に、熱交換を開始する(ステップS2)。ここでは、給水弁54の注水用接続管33側を開放させる。すると、水道などの給水源から給水弁54を通じて供給された水が、注水用接続管33から注水器32に送られ、該注水器32からダクト30内に循環風の流れとは逆の方向に注水させる。これにより、ダクト30内では、循環空気が冷却されて除湿される。
次に、制御装置38は、回転センサ41による検出回転速度(ドラム11の実働回転速度に相当)と、設定回転速度(この場合、50rpm)に対する閾値とを比較し、検出回転速度の変動幅が閾値以内か否かを判定する(ステップS3)。ここで、ドラム11内の洗濯物の布絡みが殆どない状態では、図1に実線Aで示すように、回転センサ41による検出回転速度は、多少の変動はあるものの、閾値B1とB2の範囲内(閾値以内)に収まっている。なお、この図1は、ドラム11(モータ17)を正回転方向に50rpmで回転させる場合の一例が示されている。従って、制御装置38は、回転センサ41による検出回転速度Aが上下の閾値B1とB2の範囲内である場合には、布絡みはないと判断してステップS4へ移行し、乾燥検知を行う。乾燥検知は、循環空気の温度を検出する温度センサ42の検出信号により判断する。ステップS5では、温度センサ42の検出温度が乾燥検知条件を満たしたか否かを判定し、満たしていない場合には、ステップS3へ戻る。
ところで、この乾燥行程中において、ドラム11内の洗濯物が絡み、布絡みが発生した場合には、図1に二点鎖線Cで示すように、回転センサ41による検出回転速度の変動が大きくなる。制御装置38は、ステップS3において、回転センサ41による検出回転速度が閾値B1或いはB2を越えたと判定した場合には、ドラム11内に布絡みが発生したと判断し、ステップS6へ移行してほぐし行程を実行する。
ほぐし行程は、図6に示すように、ドラム11(モータ17)の回転速度を、乾燥行程の通常の回転速度である50rpmより速い70rpmに上げ、かつ、正転方向及び逆転方向の維持時間を、乾燥行程の通常の場合(30秒間)よりも短く(15秒間)して、正逆回転させることにより行う。この場合、ドラム11の回転速度を、乾燥行程の通常の回転速度である50rpmより速い70rpmに上げることで、ドラム11内の絡んだ洗濯物が引き離され易くなる。また、乾燥行程の通常の周期より短い周期で正逆回転させることでも、ドラム11内の絡んだ洗濯物が引き離され易くなる。このほぐし行程を行うことにより、ドラム11内の絡んだ洗濯物の布絡みが極力解消されるようになる。ほぐし行程を所定時間(例えば5分間)行い、それが経過したら(ステップS6,S7)、ステップS3へ戻り、再度、布絡み状態があるか否かを判断する。ステップS3では、ドラム11の回転は、乾燥行程の通常の状態(図5参照)に戻される。
そして、ステップS5において、温度センサ42による検出温度が所定温度以上になり、乾燥検知条件を満たしたと判断された場合にはステップS8へ移行し、仕上げ乾燥行程を行う。この仕上げ乾燥行程では、ドラム11の正逆回転を継続させると共に、温風供給装置24の送風機22及び加熱器23の運転、並びに熱交換用の注水器32の注水も継続したまま、10分間行われる。
仕上げ乾燥行程が終了したら、ステップS9へ移行し、冷却行程を行う。この冷却行程では、温風供給装置24の加熱器23(温風生成用ヒータ28)の運転を停止させる以外は、上記仕上げ乾燥行程と同様で、ドラム11の正逆回転を継続させると共に、温風供給装置24の送風機22の運転、並びに熱交換用の注水器32の注水も継続したまま、10分間行われる。この冷却行程が終了したら、乾燥行程が終了する。以上により、洗濯から乾燥までの標準コースが完了する。
上記した実施例においては、次のような効果を得ることができる。まず、ドラム式洗濯乾燥機において、乾燥行程(乾燥運転)時におけるドラム11内の洗濯物の布絡み状態を、ドラム11の設定回転速度に対する回転センサ41による検出回転速度の変動に基づき判定するようにしているので、水槽9の揺れ方向に関係なく布絡み状態を検出することができ、よって、従来の非接触変位センサを用いた場合に比べて、布絡み状態を正確に判定することができる。そして、布絡み状態であることを検出した場合にほぐし行程を実行することにより、洗濯物の絡み状態をほぐすことができ、洗濯物の乾燥むらやしわの発生を極力防止することができ、仕上がりを良くできる。
ほぐし行程において、ドラム11の回転速度を、乾燥行程時の通常の回転速度(50rpm)より速く(70rpm)することにより、布絡みを効果的にほぐすことができる。また、ほぐし行程において、ドラム11の正逆回転の周期を、乾燥行程時の通常の状態よりも短周期で行うことによっても、布絡みを効果的にほぐすことができる。
ほぐし行程の実施中には、乾燥検知は行わないようにしている。ちなみに、ほぐし行程中は、循環空気の温度が変化しやすいため、ほぐし行程中に乾燥検知を行うと、誤検知になりやすいという事情がある。この点、本実施例においては、ほぐし行程の実施中には乾燥検知は行わないようにしているので、誤検知になることを防止できる。
ほぐし行程の実施中には、乾燥検知は行わないようにしている。ちなみに、ほぐし行程中は、循環空気の温度が変化しやすいため、ほぐし行程中に乾燥検知を行うと、誤検知になりやすいという事情がある。この点、本実施例においては、ほぐし行程の実施中には乾燥検知は行わないようにしているので、誤検知になることを防止できる。
(第2実施例)
図7及び図8は本発明の第2実施例を示したものであり、この第2実施例は、上記した第1実施例とは布絡み状態を判定するための手段が異なっている。すなわち、ドラム11を回転駆動するモータ17の駆動電流を検出する電流検出回路45(電流検出手段)を設け、この電流検出回路45の検出信号が制御装置46(制御手段)に入力されるようにしている。この場合、制御装置46は、乾燥行程(乾燥運転)において、ドラム11を回転駆動するモータ11の設定電流値に対する前記電流検出回路45の検出電流の変動に基づき、ドラム11内の洗濯物の絡み状態を検出する布絡み判定手段としても機能する。
図7及び図8は本発明の第2実施例を示したものであり、この第2実施例は、上記した第1実施例とは布絡み状態を判定するための手段が異なっている。すなわち、ドラム11を回転駆動するモータ17の駆動電流を検出する電流検出回路45(電流検出手段)を設け、この電流検出回路45の検出信号が制御装置46(制御手段)に入力されるようにしている。この場合、制御装置46は、乾燥行程(乾燥運転)において、ドラム11を回転駆動するモータ11の設定電流値に対する前記電流検出回路45の検出電流の変動に基づき、ドラム11内の洗濯物の絡み状態を検出する布絡み判定手段としても機能する。
図8は、乾燥行程時に、ドラム11を回転駆動するモータ17を正回転方向に50rpmで回転させる場合の、電流検出回路45の検出電流値の変動を示している。ここで、ドラム11内の洗濯物の布絡みが殆どない状態では、図8に実線Dで示すように、電流検出回路45の検出電流値は、多少の変動はあるものの、設定電流値(0.3A)に対する上下の閾値B3,B4以内に収まっている。これに対して、ドラム11内の洗濯物が絡み、布絡みが発生した場合には、図8に二点鎖線Eで示すように、電流検出回路45の検出電流値の変動が大きくなる。制御装置46は、電流検出回路45の検出電流値が閾値B3或いはB4を越えたと判定した場合には、ドラム11内に布絡みが発生したと判断し、ほぐし行程を実行する。ほぐし行程は第1実施例と同様である。
上記した第2実施例においては、ドラム式洗濯乾燥機において、乾燥行程時におけるドラム11内の洗濯物の絡み状態を、ドラム11を回転駆動するモータ17の設定電流値に対する電流検出回路45による検出電流値の変動に基づき判定するようにしているので、第1実施例と同様に、水槽の揺れ方向に関係なく布絡み状態を検出することができ、よって、従来の非接触変位センサを用いた場合に比べて、布絡み状態を正確に判定することができる。そして、布絡み状態であることを検出した場合にほぐし行程を実行することにより、第1実施例と同様に、洗濯物の絡み状態をほぐすことができ、洗濯物の乾燥むらやしわの発生を極力防止することができ、仕上がりを良くできる。
(その他の実施例)
図9及び図10は、乾燥行程のほぐし行程におけるモータ17の回転制御の変形例を示している。
このうち、図9の例は、ほぐし行程を行う場合、まずモータ17を正転方向へ50rpmで立上げ、15秒間で50rpmから70rpmまで上昇させた後、モータ17を停止させる。次に、モータ17を逆転方向へ50rpmで立上げ、15秒間で50rpmから70rpmまで上昇させた後、モータ17を停止させる、ということを繰り返す。
また、図10の例は、モータ17の回転速度は、乾燥行程の通常の場合と同じ50rpmであるが、正回転及び逆回転での維持時間が、乾燥行程の通常の場合(30秒間)より短く(15秒間)なっていて、短周期となっている。
図9及び図10は、乾燥行程のほぐし行程におけるモータ17の回転制御の変形例を示している。
このうち、図9の例は、ほぐし行程を行う場合、まずモータ17を正転方向へ50rpmで立上げ、15秒間で50rpmから70rpmまで上昇させた後、モータ17を停止させる。次に、モータ17を逆転方向へ50rpmで立上げ、15秒間で50rpmから70rpmまで上昇させた後、モータ17を停止させる、ということを繰り返す。
また、図10の例は、モータ17の回転速度は、乾燥行程の通常の場合と同じ50rpmであるが、正回転及び逆回転での維持時間が、乾燥行程の通常の場合(30秒間)より短く(15秒間)なっていて、短周期となっている。
図面中、9は水槽、11はドラム、17はモータ(駆動手段)、24は温風供給装置(温風供給手段)、38は制御装置(制御手段、布絡み判定手段)、41は回転センサ(速度検出手段)、45は電流検出回路(電流検出手段)、46は制御装置(制御手段、布絡み判定手段)を示す。
Claims (3)
- 水槽内に横軸状に配設され内部に洗濯物が投入されるドラムと、このドラムを回転駆動する駆動手段と、乾燥運転時に前記ドラム内に温風を供給する温風供給手段とを備え、前記乾燥運転時に前記ドラムを回転させる構成としたドラム式洗濯乾燥機において、
前記ドラムの回転速度を検出する速度検出手段と、
乾燥運転時に前記ドラムの設定回転速度に対する前記速度検出手段による検出回転速度の変動に基づき前記ドラム内の洗濯物の絡み状態を判定する布絡み判定手段と、
この布絡み判定手段が布絡み状態であると判定したときにほぐし行程を実行させる制御手段とを備えたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。 - 水槽内に横軸状に配設され内部に洗濯物が投入されるドラムと、このドラムを回転駆動するモータと、乾燥運転時に前記ドラム内に温風を供給する温風供給手段とを備え、前記乾燥運転時に前記ドラムを回転させる構成としたドラム式洗濯乾燥機において、
前記ドラムの回転時に前記モータの駆動電流を検出する電流検出手段と、
乾燥運転時に前記モータの設定電流値に対する前記電流検出手段による検出電流値の変動に基づき前記ドラム内の洗濯物の絡み状態を判定する布絡み判定手段と、
この布絡み判定手段が布絡み状態であると判定したときにほぐし行程を実行させる制御手段とを備えたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。 - ほぐし行程は、前記ドラムの回転速度を、乾燥運転時の通常の回転速度より速くすることを特徴とする請求項1または2記載のドラム式洗濯乾燥機。
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