JP2006181985A - 液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006181985A
JP2006181985A JP2004381118A JP2004381118A JP2006181985A JP 2006181985 A JP2006181985 A JP 2006181985A JP 2004381118 A JP2004381118 A JP 2004381118A JP 2004381118 A JP2004381118 A JP 2004381118A JP 2006181985 A JP2006181985 A JP 2006181985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
signal line
head
line
controller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004381118A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Kosugi
康彦 小杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004381118A priority Critical patent/JP2006181985A/ja
Publication of JP2006181985A publication Critical patent/JP2006181985A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

【課題】ケーブルが有する芯線の数を抑えつつ、有効なノイズ対策を行う。
【解決手段】マスクスイッチ70を途中に有する接続線71は、その一端が、コントローラ用フラットケーブル90が有する信号線(芯線CW)に接続され、その他端がグランド電位に接続されている。そして、ヘッドからインクを吐出させる際には、マスクスイッチ70により、ヘッド温度信号TH、及び過加熱報知信号XHOTに用いられる信号線をグランド電位に接続する。一方、ヘッド温度信号TH、及び過加熱報知信号XHOTを取得する場合には、マスクスイッチ70により、画素データSI、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CH、転送用クロックSCK、及びN−チャージ信号NCHGに用いられる信号線をグランド電位に接続する。
【選択図】 図12

Description

本発明は、コントローラとヘッドとの間をケーブルで接続した液体吐出装置に関する。
ヘッドから液体を吐出する液体吐出装置には、コントローラとヘッドとの間をケーブルで接続したものがある。このケーブルによって伝送される信号としては、例えば、コントローラからヘッドへ伝送されるヘッド制御信号や、ヘッドからコントローラへ伝送される温度信号がある。そして、最近のヘッドでは、ケーブルが有する信号線の数が増える傾向がある。また、或る信号線を通じて伝送される信号が他の信号線に干渉してしまう不具合を防止するため、或る信号線と他の信号線との間にはグランド線が配置されている。その結果、ケーブルが有する芯線の数(配線の数)は、増加する傾向にある。
この問題を解決するため、コントローラからヘッドへ伝送される信号と、ヘッドからコントローラへ伝送される信号とを、共通の信号線を用いて伝送する装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2003−175596号公報
近年、CPU等の性能の向上に伴って、プリンタ内での信号処理も高速化されている。このため信号は、より高い周波数で伝送されることになる。この場合、ノイズ対策としては、グランド線の数を増やすことが有効であるが、単にグランド線の数を増やしたのではケーブルの芯線の数が増えてしまい大型化を招くので好ましくない。そして、前述した装置も、グランド線の数に関しては何ら考慮されていない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ケーブルが有する芯線の数を抑えつつ、有効なノイズ対策が行える液体吐出装置を実現することにある。
前記目的を達成するための主たる発明は、
液体を吐出するヘッドと、
前記ヘッドの動作を制御するためのコントローラと、
前記コントローラから前記ヘッドへ伝送される第1の信号に用いられる第1の信号線、及び、前記ヘッドから前記コントローラへ伝送される第2の信号に用いられる第2の信号線を有するケーブルと、
前記第1の信号線と前記第2の信号線の一方を通じて前記第1の信号と前記第2の信号の一方が伝送される場合に、前記第1の信号線と前記第2の信号線の他方を固定電位に接続するスイッチと、を有する液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
すなわち、液体を吐出するヘッドと、前記ヘッドの動作を制御するためのコントローラと、前記コントローラから前記ヘッドへ伝送される第1の信号に用いられる第1の信号線、及び、前記ヘッドから前記コントローラへ伝送される第2の信号に用いられる第2の信号線を有するケーブルと、前記第1の信号線と前記第2の信号線の一方を通じて前記第1の信号と前記第2の信号の一方が伝送される場合に、前記第1の信号線と前記第2の信号線の他方を固定電位に接続するスイッチと、を有する液体吐出装置が実現できること。
このような液体吐出装置によれば、第1の信号線を通じて第1の信号が伝送される場合、スイッチは、第2の信号線を固定電位に接続する。一方、第2の信号線を通じて第2の信号が伝送される場合、スイッチは、第1の信号線を固定電位に接続する。これにより、信号が伝送されない側の信号線の電位が固定され、グランド線の代わりとして使用することができる。従って、ケーブルが有する芯線の数を抑えつつも有効なノイズ対策を行うことができる。
かかる液体吐出装置であって、前記第1の信号線及び前記第2の信号線のそれぞれと前記固定電位との間を接続するための複数の接続線を有し、前記スイッチは、前記接続線に設けられていること。
このような液体吐出装置によれば、信号が伝送されない側の信号線を、接続線及びスイッチを介して、固定電位に接続するという簡単な構成で、信号が伝送されない側の信号線をグランド線の代わりとして使用することができる。
かかる液体吐出装置であって、前記接続線は、前記第1の信号線及び第2の信号線よりも低いインピーダンスであること。
このような液体吐出装置によれば、信号が伝送されない側の信号線にノイズが入る等の不具合を、有効に防止できる。
かかる液体吐出装置であって、前記接続線は、電気の良導体によって構成されていること。
このような液体吐出装置によれば、信号が伝送されない側の信号線にノイズが入る等の不具合をより有効に防止できる。
かかる液体吐出装置であって、前記接続線は、前記第1の信号線及び前記第2の信号線における前記コントローラ側の端部に設けられ、前記スイッチは、前記コントローラによって動作が制御されること。
このような液体吐出装置によれば、スイッチを制御するための制御信号を、ケーブルを介して伝送せずに済むので、ケーブルが有する芯線の削減に寄与する。
かかる液体吐出装置であって、前記スイッチは、前記第1の信号線と前記第2の信号線の他方を、前記固定電位としてのグランド電位に接続すること。
このような液体吐出装置によれば、固定電位がグランド電位であるため、安定した電位が得られ、且つ、制御も容易である。
かかる液体吐出装置であって、前記スイッチは、前記第1の信号線と前記第2の信号線の他方を、前記固定電位としての電源電位に接続すること。
このような液体吐出装置によれば、固定電位が電源電位であるため、グランドに調整することが困難な信号線であっても、グランド線の代わりとして使用することができる。
かかる液体吐出装置であって、前記ケーブルは、前記第1の信号線及び前記第2の信号線のそれぞれが平行に配置されたものであること。
このような液体吐出装置によれば、信号が伝送されない側の信号線にノイズが入る等の不具合を有効に防止できる。
かかる液体吐出装置であって、前記ケーブルは、前記液体を吐出させる動作を行う素子を駆動するための第3の信号に用いられ、前記第1の信号線及び前記第2の信号線と平行に配置された第3の信号線を有し、前記第2の信号線が、前記第1の信号線と前記第3の信号線との間に配置されたものであること。
このような液体吐出装置によれば、第3の信号に起因するノイズが、第1の信号線に入る不具合を有効に防止できる。
かかる液体吐出装置であって、前記ケーブルは、前記第1の信号線及び前記第2の信号線が交互に配置されたものであること。
このような液体吐出装置によれば、ケーブルが有する芯線の数を抑えつつも、信号が伝送される信号同士の干渉を有効に防止できる。
かかる液体吐出装置であって、前記コントローラは、前記ヘッドを制御するためのヘッド制御信号を前記第1の信号として出力すること。
このような液体吐出装置によれば、ヘッド制御信号の伝送時における干渉を有効に防止できる。
かかる液体吐出装置であって、前記ヘッドは、温度を示す温度信号を前記第2の信号として出力すること。
このような液体吐出装置によれば、温度信号の伝送時における干渉を有効に防止できる。
また、液体を吐出するヘッドと、前記ヘッドの動作を制御するためのコントローラと、前記コントローラから前記ヘッドへ伝送される第1の信号に用いられる第1の信号線、前記ヘッドから前記コントローラへ伝送される第2の信号に用いられる第2の信号線、及び、前記液体を吐出させる動作を行う素子を駆動するための第3の信号に用いられる第3の信号線を有し、前記第2の信号線が、前記第1の信号線と第3の信号線との間に配置され、且つ、それぞれが平行に配置され、又は、前記第1の信号線及び前記第2の信号線が交互に、且つ、それぞれが平行に配置されたケーブルと、前記第1の信号線及び前記第2の信号線よりも低いインピーダンスの電気の良導体によって構成され、前記第1の信号線及び前記第2の信号線における前記コントローラ側の端部に設けられ、前記第1の信号線及び前記第2の信号線のそれぞれと、グランド電位若しくは電源電位からなる固定電位との間を接続するための複数の接続線と、前記接続線に設けられ、前記第1の信号線と前記第2の信号線の一方を通じて前記第1の信号と前記第2の信号の一方が伝送される場合に、前記第1の信号線と前記第2の信号線の他方を前記固定電位に接続するスイッチと、を有し、前記コントローラは、前記ヘッドを制御するためのヘッド制御信号を前記第1の信号として出力し、前記ヘッドは、温度を示す温度信号を前記第2の信号として出力する、液体吐出装置を実現することもできる。
このような液体吐出装置によれば、既述のほぼ全ての効果を奏するため、本発明の目的が最も有効に達成される。
===説明の対象===
<液体吐出装置について>
液体吐出装置には、印刷装置、カラーフィルタ製造装置、ディスプレイ製造装置、半導体製造装置、及びDNAチップ製造装置など、様々な種類があり、全てについて説明することは困難である。そこで、本明細書では、印刷装置としてのプリンタ、及び、このプリンタを有する印刷システムを例に挙げて説明する。なお、印刷システムとは、印刷装置と、この印刷装置の動作を制御する印刷制御装置とを少なくとも有するシステムのことであり、液体吐出装置と吐出制御装置とを有する液体吐出システムの一形態に相当する。
===印刷システム1000の構成===
<全体構成について>
まず、印刷装置を印刷システム1000とともに説明する。ここで、図1は、印刷システム1000の構成を説明する図である。例示した印刷システム1000は、印刷装置としてのプリンタ1と、印刷制御装置としてのコンピュータ1100とを含んでいる。具体的には、この印刷システム1000は、プリンタ1と、コンピュータ1100と、表示装置1200と、入力装置1300と、記録再生装置1400とを有している。
プリンタ1は、用紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する。なお、この媒体に関し、以下の説明では、代表的な媒体である用紙S(図3Aを参照。)を例に挙げて説明する。コンピュータ1100は、プリンタ1と通信可能に接続されている。そして、プリンタ1に画像を印刷させるため、コンピュータ1100は、その画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。このコンピュータ1100には、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のコンピュータプログラムがインストールされている。表示装置1200は、ディスプレイを有している。この表示装置1200は、例えば、コンピュータプログラムのユーザーインタフェースを表示するためのものである。入力装置1300は、例えば、キーボード1310やマウス1320である。記録再生装置1400は、例えば、フレキシブルディスクドライブ装置1410やCD−ROMドライブ装置1420である。
===コンピュータ1100===
<コンピュータ1100の構成について>
図2は、コンピュータ1100、及びプリンタ1の構成を説明するブロック図である。まず、コンピュータ1100の構成について簡単に説明する。このコンピュータ1100は、前述した記録再生装置1400と、ホスト側コントローラ1110とを有している。記録再生装置1400は、ホスト側コントローラ1110と通信可能に接続されており、例えばコンピュータ1100の筐体に取り付けられている。ホスト側コントローラ1110は、コンピュータ1100における各種の制御を行うものであり、前述した表示装置1200や入力装置1300も通信可能に接続されている。このホスト側コントローラ1110は、インタフェース部1120と、CPU1130と、メモリ1140とを有する。インタフェース部1120は、プリンタ1との間に介在し、データの受け渡しを行う。CPU1130は、コンピュータ1100の全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ1140は、CPU1130が使用するコンピュータプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM、ROM、磁気ディスク装置等によって構成される。このメモリ1140に格納されるコンピュータプログラムとしては、前述したように、アプリケーションプログラムやプリンタドライバがある。そして、CPU1130は、メモリ1140に格納されているコンピュータプログラムに従って各種の制御を行う。
印刷データは、プリンタ1が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータと、画素データSI(図8を参照。)とを有する。コマンドデータとは、プリンタ1に特定の動作の実行を指示するためのデータである。このコマンドデータには、例えば、給紙を指示するコマンドデータ、搬送量を示すコマンドデータ、排紙を指示するコマンドデータがある。また、画素データSIは、印刷される画像の画素に関するデータである。ここで、画素とは、用紙上に仮想的に定められた方眼状の升目であり、ドットが形成される領域を示す。そして、印刷データにおける画素データSIは、用紙上に形成されるドットに関するデータ(例えば、階調値)である。本実施形態において、画素データSIは2ビットのデータによって構成されている。すなわち、この画素データSIには、ドット無しに対応するデータ[00]と、小ドットに対応するデータ[01]と、中ドットの形成に対応するデータ[10]と、大ドットに対応するデータ[11]とがある。従って、このプリンタ1は4階調でドットの形成ができる。
===プリンタ1===
<プリンタ1の構成について>
次に、プリンタ1の構成について説明する。ここで、図3Aは、本実施形態のプリンタ1の構成を示す図である。図3Bは、本実施形態のプリンタ1の構成を説明する側面図である。なお、以下の説明では、図2も参照する。
図2に示すように、プリンタ1は、用紙搬送機構20、キャリッジ移動機構30、ヘッドユニット40、検出器群50、プリンタ側コントローラ60、駆動信号生成回路GS、及びマスクスイッチ70(マスクSW)を有する。なお、本実施形態において、プリンタ側コントローラ60及び駆動信号生成回路GSは、共通のコントローラ基板CTRに設けられている。また、ヘッドユニット40は、ヘッド制御部80と、ピエゾ素子417とを有している。
このプリンタ1では、プリンタ側コントローラ60によって制御対象部、すなわち用紙搬送機構20、キャリッジ移動機構30、ヘッドユニット40(ヘッド制御部80,ヘッド本体41)、及び駆動信号生成回路GSが制御される。これにより、プリンタ側コントローラ60は、コンピュータ1100から受け取った印刷データに基づき、用紙Sに画像を印刷させる。すなわち、プリンタ側コントローラ60は、ヘッドHDの動作を制御するためのコントローラに相当する。また、検出器群50の各検出器は、プリンタ1内の状況を監視している。そして、各検出器は、検出結果をプリンタ側コントローラ60に出力する。各検出器からの検出結果を受けたプリンタ側コントローラ60は、その検出結果に基づいて制御対象部を制御する。
<用紙搬送機構20について>
用紙搬送機構20は、媒体を搬送させる媒体搬送部に相当する。この用紙搬送機構20は、用紙Sを印刷可能な位置に送り込んだり、この用紙Sを搬送方向に所定の搬送量で搬送させたりするものである。この搬送方向は、次に説明するキャリッジ移動方向と交差する方向である。そして、図3A及び図3Bに示すように、用紙搬送機構20は、給紙ローラ21と、搬送モータ22と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された用紙Sをプリンタ1内に自動的に送るためのローラであり、この例ではD形の断面形状をしている。搬送モータ22は、用紙Sを搬送方向に搬送させるためのモータであり、その動作は、プリンタ側コントローラ60によって制御される。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって送られてきた用紙Sを、印刷可能な領域まで搬送するためのローラである。この搬送ローラ23の動作も搬送モータ22によって制御される。プラテン24は、印刷中の用紙Sを、この用紙Sの裏面側から支持する部材である。排紙ローラ25は、印刷が終了した用紙Sを搬送するためのローラである。
<キャリッジ移動機構30について>
キャリッジ移動機構30は、ヘッドユニット40が取り付けられたキャリッジCRをキャリッジ移動方向に移動させるためのものである。キャリッジ移動方向には、一側から他側への移動方向と、他側から一側への移動方向が含まれている。なお、ヘッドユニット40はヘッドHDを有するので、キャリッジ移動方向はヘッドHDの移動方向に相当し、キャリッジ移動機構30はヘッドHDを移動方向に移動させるヘッド移動部に相当する。そして、このキャリッジ移動機構30は、キャリッジモータ31と、ガイド軸32と、タイミングベルト33と、駆動プーリー34と、従動プーリー35とを有する。キャリッジモータ31は、キャリッジCRを移動させるための駆動源に相当する。このキャリッジモータ31は、例えばDCモータによって構成され、プリンタ側コントローラ60からの制御信号CRDRV(図13を参照。)によって動作が制御される。そして、キャリッジモータ31の回転軸には、駆動プーリー34が取り付けられている。この駆動プーリー34は、キャリッジ移動方向の一端側に配置されている。駆動プーリー34とは反対側のキャリッジ移動方向の他端側には、従動プーリー35が配置されている。タイミングベルト33は、キャリッジCRに接続されているとともに、駆動プーリー34と従動プーリー35に架け渡されている。ガイド軸32は、キャリッジCRを移動可能な状態で支持する。このガイド軸32は、キャリッジ移動方向に沿って取り付けられている。従って、キャリッジモータ31が動作すると、キャリッジCRは、このガイド軸32に沿ってキャリッジ移動方向に移動する。
<ヘッドユニット40について>
ヘッドユニット40は、インクを用紙Sに向けて吐出させるためのものである。ここで、図4は、ヘッドユニット40の分解斜視図である。図5は、ヘッド本体41の構造を説明する断面図である。図6は、ヘッド温度信号THの出力部を説明する概念図である。図7Aは、ヘッド制御部80を構成する複数のカスタムIC80´(integrated circuit)と、各カスタムIC80´から出力される過加熱報知信号XHOT(XHOT信号)とを説明する図である。図7Bは、各カスタムIC80´に設けられる過加熱報知信号XHOTの出力部86を説明する図である。
このヘッドユニット40は、例えば、図4に示すように、ヘッドHDと、針側ケース部材42と、ヘッド側ケース部材43を有している。針側ケース部材42は、インク導入針421が設けられた部材である。このインク導入針421は、インクカートリッジ100に挿入される中空状の部材であり、先端が円錐形状に尖っている。このインク導入針421を通じて、インクカートリッジ100に貯留されたインクがヘッドHD側に導入される。ヘッド側ケース部材43は、ヘッドHDが取り付けられる部材であり、インク導入針421とは反対側の針側ケース部材42の底面に取り付けられる。
ヘッドHDは、ヘッド本体41、中継基板44、ヘッド内フラットケーブル45、及び、ヘッド制御部80を有している。ヘッド本体41は、例えば、図5に示す構造を有している。このヘッド本体41は、流路ユニット41Aと、アクチュエータユニット41Bとを有する。流路ユニット41Aは、ノズルNzが設けられたノズルプレート411と、インク貯留室412aとなる開口部が形成された貯留室形成基板412と、インク供給口413aが形成された供給口形成基板413とを有する。アクチュエータユニット41Bは、圧力室414aとなる開口部が形成された圧力室形成基板414と、圧力室414aの一部を区画する振動板415と、供給側連通口416aとなる開口部が形成された蓋部材416と、振動板415の表面に形成されたピエゾ素子417とを有する。そして、このヘッド本体41には、インク貯留室412aから圧力室414aを通ってノズルNzに至る一連の流路が形成されている。使用時において、この流路はインクで満たされており、ピエゾ素子417を変形させることで、対応するノズルNzからインクを吐出させることができる。このインクは液体の一種である。このため、ヘッド本体41において、ピエゾ素子417は、液体を吐出させるための動作を行う素子に相当する。
また、ヘッド本体41は、複数のノズルNzを有している。これらのノズルNzは、搬送方向に複数設けられてノズル列を構成する。そして、このノズル列がヘッド移動方向の位置を異ならせて、複数設けられる。本実施形態のヘッド本体41では、搬送方向に並ぶ180個のノズルNzで1つのノズル列が構成されている。また、このノズル列がヘッド移動方向に8つ設けられている。そして、吐出させるインクは、ノズル列毎に定めることができる。このため、1つのヘッド本体41から、最大8種類のインクを吐出させることができる。
中継基板44は、ヘッド制御部80とヘッド本体41との間に設けられている。この中継基板44は、2つのフラットケーブルの間で伝送される信号を中継するためのものである。一方のフラットケーブルは、ヘッド制御部80との間を電気的に接続するコントローラ用フラットケーブル90(図2,図3Aを参照。)である。また、他方のフラットケーブルは、ヘッド本体41との間を電気的に接続するヘッド内フラットケーブル45である。このため、中継基板44には、コントローラ用フラットケーブル90の先端部分が挿入されるコネクタ441と、ヘッド内フラットケーブル45の先端部分が半田付けされる接点端子群442とが設けられている。そして、中継基板44は、これらのコントローラ用フラットケーブル90とヘッド内フラットケーブル45とを電気的に接続し、各種の信号を、ヘッド制御部80、ピエゾ素子417、及びプリンタ側コントローラ60に伝送させる。
この中継基板44には、ヘッドHD周囲の温度を検出するためのサーミスタ443も設けられている。このサーミスタ443は、ヘッドHD周囲の温度を検出するための温度検出素子に相当する。本実施形態のサーミスタ443は、周囲の温度に応じて抵抗値を変化させるものであり、例えば、周囲の温度が上昇する程に抵抗値が低下する負特性のものが用いられる。そして、図6に示すように、サーミスタ443は、抵抗素子444と直列に接続される。これにより電源電位VDD(ロジック用の電源電圧)を分割し、周囲の温度に応じた電圧の信号(便宜上、ヘッド温度信号THという。)を出力する。このヘッド温度信号THは、温度を示す温度信号に相当する。
また、この中継基板44はヘッドHDの一部を構成し、プリンタ側コントローラ60はヘッドHDの動作を制御するためのコントローラに相当する。そして、中継基板44とプリンタ側コントローラ60とを接続するコントローラ用フラットケーブル90は、プリンタ側コントローラ60とヘッドHDとの間で伝送される信号に用いられる複数の信号線を有している。このため、コントローラ用フラットケーブル90は、コントローラからヘッドHDへ伝送される第1の信号に用いられる第1の信号線、及び、ヘッドHDからコントローラへ伝送される第2の信号に用いられる第2の信号線を有するケーブルに相当する。また、このコントローラ用フラットケーブル90は、ピエゾ素子417を駆動するための駆動信号COM(第3の信号に相当する。図9を参照。)に用いられる第3の信号線も有している。なお、コントローラ用フラットケーブル90については、後で詳しく説明する。
また、中継基板44とヘッド本体41とを接続するヘッド内フラットケーブル45には、ヘッド制御部80が設けられている。このヘッド制御部80は、図7Aに示すように、複数のカスタムIC80´によって構成されている。例えば、1つのカスタムIC80´が1つのノズル列の制御を行うように構成されている。そして、各カスタムIC80´からは、そのカスタムIC80´の過加熱を報知するための過加熱報知信号XHOTが出力される。この過加熱報知信号XHOTは、プリンタ側コントローラ60にて使用される。例えば、プリンタ側コントローラ60は、この過加熱報知信号XHOTが過加熱を示すレベル(例えばLレベル)であった場合、印刷動作を停止させてカスタムIC80´の温度を下げるようにする。従って、この過加熱報知信号XHOTも、温度を示す温度信号に相当する。
この過加熱報知信号XHOTは、図7Bに示す過加熱報知信号XHOTの出力部86から出力される。過加熱報知信号XHOTの出力部86は、カスタムIC80´に内蔵されたダイオードDIの順方向電圧(アノード電圧)を利用して過加熱報知信号XHOTを出力する。ダイオードDIの順方向電圧は、温度に応じて変化することが知られている。この順方向電圧は、例えば−2mV/℃という温度依存性がある。この場合、25℃における順方向電圧が0.6VのダイオードDIでは、75℃における順方向電圧が0.5Vになる。従って、定電流回路861によってダイオードDIを駆動することで、ダイオードDIの順方向電圧は、ヘッドHD周囲の温度に応じたレベルを示す。また、過加熱報知信号XHOTの出力部86は比較器862を有しており、閾値を示す基準電圧と、ダイオードDIの順方向電圧とが入力される。そして、順方向電圧が基準電圧よりも低くなった場合に、比較器862から所定レベルのオン信号が出力される。このオン信号によってトランジスタ863がオン状態となり、過加熱報知信号XHOTが過加熱を示すレベル、すなわちLレベル(グランド電位)になる。なお、本実施形態では、電源電位VDDを、抵抗素子864及び抵抗素子865によって分割することで、基準電圧を生成している。
<ヘッド制御部80の構成について>
次に、ヘッド制御部80の構成について説明する。ここで、図8は、ヘッド制御部80の構成を説明するブロック図である。なお、この図8では、1つのノズル列に対応するヘッド制御部80を示している。言い換えれば、前述した1つのカスタムIC80´の構成を説明している。
このヘッド制御部80は、第1シフトレジスタ81Aと、第2シフトレジスタ81Bと、第1ラッチ回路82Aと、第2ラッチ回路82Bと、デコーダ83と、制御ロジック84と、第1スイッチ85Aと、第2スイッチ85Bを有する。そして、制御ロジック84を除いた各部、すなわち、第1シフトレジスタ81A、第2シフトレジスタ81B、第1ラッチ回路82A、第2ラッチ回路82B、デコーダ83、第1スイッチ85A、及び第2スイッチ85Bは、それぞれピエゾ素子417毎に設けられる。また、ピエゾ素子417はインクが吐出されるノズルNz毎に設けられるので、これらの各部もノズルNz毎に設けられているといえる。
ヘッド制御部80は、プリンタ側コントローラ60からの画素データSIに基づき、インクを吐出させるための制御を行う。すなわち、ヘッド制御部80は、印刷データに基づいて第1スイッチ85Aを制御し、駆動信号COMにおける必要な部分を選択的にピエゾ素子417へ印加させている。なお、駆動信号COMについては後で説明する。本実施形態では、画素データSIが2ビットで構成され、転送用クロックSCKに同期してヘッド制御部80へ送られてくる。この画素データSIは前述したように、2ビットで構成され、ノズルNz毎(ピエゾ素子417毎)に定められる。この画素データSIに関し、上位ビット群は各第1シフトレジスタ81Aにセットされ、下位ビット群は各第2シフトレジスタ81Bにセットされる。第1シフトレジスタ81Aには第1ラッチ回路82Aが接続され、第2シフトレジスタ81Bには第2ラッチ回路82Bが接続されている。そして、プリンタ側コントローラ60からのラッチ信号LATがHレベルになると、各第1ラッチ回路82Aは対応する画素データSIの上位ビットをラッチし、各第2ラッチ回路82Bは画素データSIの下位ビットをラッチする。第1ラッチ回路82A及び第2ラッチ回路82Bでラッチされた画素データSI(上位ビットと下位ビットの組)はそれぞれ、デコーダ83に入力される。
デコーダ83は、画素データSIの上位ビット及び下位ビットに基づいてデコードを行い、第1スイッチ85A及び第2スイッチ85Bを制御するためのスイッチ制御信号SWを出力する。デコーダ83は、画素データSIに基づき、制御ロジック84から出力される選択データq0〜q3を選択し、スイッチ制御信号SWとして出力する。また、制御ロジック84は、選択データq0〜q3をラッチ信号LATやチェンジ信号CHのタイミングで出力するものである。ここで、選択データq0は、ドット無し用の選択データである。つまり、選択データq0は、用紙Sにドットを形成しない場合において、スイッチ制御信号SWとなる選択データである。選択データq1は、小ドット用の選択データである。つまり、選択データq1は、用紙Sに小ドットを形成する場合において、スイッチ制御信号SWとなる選択データである。同様に、選択データq2は中ドット用の選択データ、選択データq3は大ドット用の選択データである。そして、制御ロジック84は、選択データq0〜q3を、異なる信号線を通じて同時に出力する。なお、選択データの内容については、後で説明する。
デコーダ83から出力されたスイッチ制御信号SWは、第1スイッチ85Aに入力される。この第1スイッチ85Aは、スイッチ制御信号SWに応じてオンオフするスイッチであり、オン期間において駆動信号COMをピエゾ素子417へ印加させる。すなわち、この第1スイッチ85Aの入力側には駆動信号生成回路GSからの駆動信号COMが印加され、第1スイッチ85Aの出力側にはピエゾ素子417が接続されている。そして、スイッチ制御信号SWがデータ[1]の場合、第1スイッチ85Aがオン状態となって、駆動信号COMがピエゾ素子417に印加される。また、スイッチ制御信号SWがデータ[0]の場合、第1スイッチ85Aがオフ状態となるので、第1駆動信号COMはピエゾ素子417に印加されない。なお、ピエゾ素子417はコンデンサの様に振る舞う。このため、駆動信号COMの印加が停止された場合において、ピエゾ素子417は停止直前の電位を維持する。従って、駆動信号COMの印加が停止されている期間において、ピエゾ素子417は、駆動信号COMの印加が停止される直前の変形状態を維持する。
第2スイッチ85Bは、N−チャージ信号NCHGによって動作するスイッチである。このN−チャージ信号NCHGは、画素データSIに拘わらず、駆動信号COMを全てのピエゾ素子417に印加する際に用いられるものである。このため、第2スイッチ85Bの入力側には駆動信号生成回路GSからの駆動信号COMが印加され、第2スイッチ85Bの出力側にはピエゾ素子417が接続されている。なお、このN−チャージ信号NCHGは、Lレベルで有効な信号である。すなわち、N−チャージ信号NCHGがLレベルになると、全てのピエゾ素子417に対して、駆動信号COMが一括して印加される。
<検出器群50について>
検出器群50は、プリンタ1の状況を監視するためのものである。図3A,図3Bに示すように、この検出器群50には、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出器53、及び紙幅検出器54等が含まれている。リニア式エンコーダ51は、キャリッジCR(ヘッドHD,ノズルNz)のキャリッジ移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。紙検出器53は、印刷される用紙Sの先端位置を検出するためのものである。紙幅検出器54は、印刷される用紙Sの幅(側縁)を検出するためのものである。
<プリンタ側コントローラ60について>
プリンタ側コントローラ60は、ヘッドHDの動作を制御する等、プリンタ1の制御を行うものである。このプリンタ側コントローラ60は、図2に示すように、インタフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、制御ユニット64とを有する。インタフェース部61は、外部装置であるコンピュータ1100との間で、データの受け渡しを行う。CPU62は、プリンタ1の全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM、ROM等の記憶素子によって構成される。そして、CPU62は、メモリ63に記憶されているコンピュータプログラムに従い、各制御対象部を制御する。例えば、CPU62は、制御ユニット64を介して用紙搬送機構20やキャリッジ移動機構30を制御する。
また、CPU62は、ヘッドHDの動作を制御するためのヘッド制御信号をヘッド制御部80に出力したり、スイッチのオンオフを制御するためのマスク信号MSKをマスクスイッチ70に出力したり、駆動信号COMを生成させるための制御信号を駆動信号生成回路GSに出力したりする。ヘッド制御信号は、例えば、転送用クロックSCK,画素データSI,ラッチ信号LAT,チェンジ信号CH,N−チャージ信号NCHGである。また、マスク信号MSKは、コントローラ用フラットケーブル90が有する信号線を、固定電位としてのグランド電位(接地電位)に調整するか否かを定めるための信号である。このマスク信号MSKについては、後で説明する。また、駆動信号COMを生成させるための制御信号は、例えばDAC値である。このDAC値は、駆動信号生成回路GSから出力させる信号の電圧を指示するための情報であり、極めて短い更新周期毎に更新される。
<駆動信号生成回路GSについて>
駆動信号生成回路GSは、共通に使用される駆動信号COMを生成するものであり、駆動信号生成部に相当する。本実施形態の駆動信号COMは、1つのノズル列に対応する全てのピエゾ素子417に対して共通に使用されるものである。ここで、図9は、駆動信号生成回路GSによって生成される駆動信号COM、及び、ドットの形成時に用いられる制御信号を説明する図である。
図9に示すように、駆動信号COMは、繰り返し周期における期間T1で生成される第1波形部SS1と、期間T2で生成される第2波形部SS2と、期間T3で生成される第3波形部SS3と、期間T4で生成される第4波形部SS4とを有する。ここで、第1波形部SS1は駆動パルスPS1を有している。また、第2波形部SS2は駆動パルスPS2を、第3波形部SS3は駆動パルスPS3を、第4波形部SS4は駆動パルスPS4をそれぞれ有している。
そして、駆動パルスPS1、駆動パルスPS3、及び駆動パルスPS4は、ノズルNzからインクを吐出させる際に用いられるものであり、互いに同じ波形をしている。本実施形態では、小ドットの形成時に駆動パルスPS3がピエゾ素子417へ印加される。また、中ドットの形成時には、駆動パルスPS3及び駆動パルスPS4がピエゾ素子417へ印加され、大ドットの形成時には、駆動パルスPS1、駆動パルスPS3、及び駆動パルスPS4がピエゾ素子417へ印加される。一方、駆動パルスPS2は、メニスカスを微振動させるための微振動パルスであり、ドット無しの場合にピエゾ素子417へ印加される。これらの駆動パルスPS1〜駆動パルスPS4は、ピエゾ素子417を変形させるためのパルスであるため、ロジック回路用の制御信号よりも大きな電圧を必要とする。例えば、駆動パルスPS3の波高値(最高電圧から最低電圧までの差)が40V前後であるのに対し、ロジック回路用の制御信号の波高値は3.3V〜5Vである。なお、本実施形態において、この制御信号の波高値は3.3Vである。
この駆動信号COMは、波形部毎にピエゾ素子417へ印加させることができる。そして、ピエゾ素子417に印加される波形部は、画素データSIの内容、言い換えれば、ドットの階調に応じて定められる。この例では、ドット無しの階調値(画素データSI[00])の場合に、第2波形部SS2がピエゾ素子417に印加される。そして、小ドットの階調値(画素データSI[01])の場合に、第3波形部SS3がピエゾ素子417に印加され、中ドットの階調値(画素データSI[10])の場合に、第3波形部SS3及び第4波形部SS4がピエゾ素子417に印加される。また、大ドットの階調値(画素データSI[11])の場合に、第1波形部SS1,第3波形部SS3及び第4波形部SS4がピエゾ素子417に印加される。
このような制御を行うため、選択データq0〜q3は、期間T1〜T4のそれぞれに各ビットを対応させた4ビットのデータで構成される。そして、選択データq0〜q3の最上位ビットは、期間T1における第1スイッチ85Aのオンオフを示し、2番目のビットは期間T2における第1スイッチ85Aのオンオフを示す。同様に、3番目のビットは、期間T3における第1スイッチ85Aのオンオフを示し、最下位ビットは期間T4における第1スイッチ85Aのオンオフを示す。従って、ドット無し用の選択データq0は[0100]とされ、小ドット用の選択データq1は[0010]とされる。同様に、中ドット用の選択データq2は[0011]とされ、大ドット用の選択データq3は[1011]とされる。そして、制御ロジック84は、ラッチ信号LATのラッチパルスやチェンジ信号CHのチェンジパルスで規定されるタイミングに同期させて、選択データq0〜q3の各ビットを時系列で出力する。
<マスクスイッチ70とコントローラ用フラットケーブル90について>
次に、マスクスイッチ70、及び、コントローラ用フラットケーブル90について説明する。ここで、図10Aは、マスクスイッチ70とコントローラ用フラットケーブル90の配置関係を説明するための概念図である。図10Bは、コントローラ用フラットケーブル90の構造を説明するための部分拡大図である。図11は、コントローラ用フラットケーブル90における信号線やグランド線等の配置を説明する図である。図12Aは、マスクスイッチ70を説明するための図である。図12Bは、マスクスイッチ70によって固定電位に調整される信号線の種類を説明するための図である。
<コントローラ用フラットケーブル90について>
マスクスイッチ70について説明する前に、コントローラ用フラットケーブル90について説明する。このコントローラ用フラットケーブル90は、プリンタ側コントローラ60からヘッドHDへ出力される信号(便宜上、第1の信号ともいう。)や、ヘッドHDからからプリンタ側コントローラ60へ出力される信号(便宜上、第2の信号ともいう。)を伝送するために用いられる。さらに、ピエゾ素子417を駆動するための信号(便宜上、第3の信号ともいう。)を供給するためにも用いられる。詳細は後で説明するが、第1の信号には、前述した画素データSI、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CH、転送用クロックSCK、及びN−チャージ信号NCHGが含まれている。一方、第2の信号には、前述したヘッド温度信号TH、及び過加熱報知信号XHOTが含まれている。また、第3の信号は、駆動信号生成回路GSで生成される駆動信号COMである。
このコントローラ用フラットケーブル90は、複数の芯線CWを有している。各芯線CWは、互いに平行に配置される。本実施形態のコントローラ用フラットケーブル90では、図10Bにその一部分を示すように2枚のケーブルが重なった構造となっている。そして、各芯線CWは、前述した信号が伝送されたり、グランド電位に設定されたりする。便宜上、以下の説明では、信号が伝送等される芯線CWを信号線ともいい、グランド電位に設定される芯線CWをグランド線ともいう。従って、このコントローラ用フラットケーブル90は、第1の信号に用いられる信号線(便宜上、第1の信号線ともいう。)と、第2の信号に用いられる信号線(便宜上、第2の信号線ともいう。)と、第3の信号に用いられる信号線(便宜上、第3の信号線ともいう。)とを有しているといえる。
次に、これらの信号線及びグランド線の配置について説明する。前述したように、コントローラ用フラットケーブル90は、複数の芯線CWが平行に配置されたケーブルを2枚重ねた構成となっている。便宜上、以下の説明では、一方のケーブルを表側ケーブル90Aといい、他方のケーブルを裏側ケーブル90Bという。図10B及び図11に示すように、本実施形態において、表側ケーブル90Aと裏側ケーブル90Bのそれぞれは31本の芯線CWを有している。そして、各芯線CWは、一定間隔で平行に配置されている。また、表側ケーブル90Aと裏側ケーブル90Bとが重ねられた状態で、表側ケーブル90Aの芯線CWと裏側ケーブル90Bの芯線CWとは、互いに重なるように配置される。説明の便宜上、各芯線CWについては、図11の左側から右側へと付された序数を用いて特定することにする。
まず、左から1番目から8番目の芯線CWについて説明する。これらの芯線CWは、画素データSIを伝送するために用いられる信号線(SI1〜SI8)、及び対応するグランド線(GND)となるものである。すなわち、表側ケーブル90Aにおける1番目の芯線CWは7番目のノズル列用の画素データSI7が伝送される信号線である。また、3番目の芯線CWは5番目のノズル列用の画素データSI5が、5番目の芯線CWは3番目のノズル列用の画素データSI3が、7番目の芯線CWは1番目のノズル列用の画素データSI1が、それぞれ伝送される信号線である。同様に、裏側ケーブル90Bにおける2番目の芯線CWは8番目のノズル列用の画素データSI8が、4番目の芯線CWは6番目のノズル列用の画素データSI6が、6番目の芯線CWは4番目のノズル列用の画素データSI4が、8番目の芯線CWは2番目のノズル列用の画素データSI2が、それぞれ伝送される信号線である。そして、他の芯線CWは、グランド線(GND)である。
このように信号線(SI1〜SI8)とグランド線(GND)とを配置することで、各信号線が千鳥状に配置され、信号線同士の間にグランド線が配置される。つまり、信号線とグランド線とが交互に配置される。これにより、ある信号線を通じて画素データSIを伝送する場合に、画素データSIの伝送に伴ってノイズが生じたとしても、隣に配置されたグランド線によって、生じたノイズが別の信号線に入ることを防止できる。ここで、表側ケーブル90Aの信号線(SI1,SI3,SI5,SI7)と、裏側ケーブル90Bの信号線(SI2,SI4,SI6,SI8)とが千鳥状に配置されているので、表側ケーブル90Aの信号線と裏側ケーブル90Bの信号線との間においても、別の信号線にノイズが入ることを防止できる。
また、これらの芯線CWの内、画素データSIが伝送されるもの、つまり画素データSI用の信号線となるもの(SI1〜SI8)に関しては、マスクスイッチ70が接続されている。そして、このマスクスイッチ70により、ヘッド温度信号THの測定時や過加熱報知信号XHOTの確認時において、グランド電位に調整される。この点については、後で説明する。
次に、左から9番目から14番目の芯線CWについて説明する。これらの芯線CWは、画素データSI以外のヘッド制御信号が伝送される信号線、ヘッドHDから出力される温度信号が伝送される信号線、及び対応するグランド線となるものである。すなわち、表側ケーブル90Aにおける9番目の芯線CWはラッチ信号LATが伝送される信号線(LAT)である。また、11番目の芯線CWはチェンジ信号CHが、13番目の芯線CWはヘッド温度信号THが、それぞれ伝送される信号線(CH,TH)である。同様に、裏側ケーブル90Bにおける10番目の芯線CWは転送用クロックSCKが、12番目の芯線CWはN−チャージ信号NCHGが、13番目の芯線CWは過加熱報知信号XHOTが、それぞれ伝送される信号線(SCK,NCHG,XHOT)である。また、14番目の芯線CWは、ロジック用の電源(3.3V)が供給される電源線(VDD)である。そして、他の芯線CWは、グランド線(GND)である。
これらの芯線CWの内、画素データSI以外のヘッド制御信号が伝送されるものに関しては、マスクスイッチ70が接続されている。そして、このマスクスイッチ70により、ヘッド温度信号THの測定時や過加熱報知信号XHOTの確認時において、グランド電位に調整される。この点については、後で説明する。また、ヘッドHDから出力される温度信号が伝送されるものに関しても、マスクスイッチ70が接続されている。そして、このマスクスイッチ70により、ヘッドHDの駆動時、つまり、ヘッドHDからインクを吐出させる際において、グランド電位に調整される。これらの点についても、後で説明する。
次に、左から15番目から31番目の芯線CWについて説明する。これらの芯線CWは、駆動信号COMを供給したり、バイアス電圧を供給したりするために用いられる。ここで、バイアス電圧とは、ピエゾ素子417の共通電極に印加される電圧である。すなわち、ピエゾ素子417は、バイアス電圧と駆動信号COMの電圧との差に応じて変形する。従って、バイアス電圧は、ピエゾ素子417が変形する際の基準となる電圧といえる。
表側ケーブル90Aにおける15番目の芯線CWは、駆動信号COM用の電源電圧(例えば42V)を供給するための電源線(VHV)である。そして、17番目の芯線CWは1番目のノズル列用の駆動信号COM1を、19番目の芯線CWは2番目のノズル列用の駆動信号COM2を供給するための信号線(COM1,COM2)である。21番目の芯線CW、23番目の芯線CW、…31番目の芯線CWも同様であり、対応するノズル列の駆動信号COMを供給するための信号線(COM3〜COM8)である。また、16番目の芯線CWは1番目のノズル列用のバイアス電圧VBS1を、18番目の芯線CWは2番目のノズル列用のバイアス電圧VBS2を、それぞれ供給するためのバイアス線(VBS1,VBS2)である。20番目の芯線CW、22番目の芯線CW、…30番目の芯線CWも同様であり、対応するノズル列のバイアス電圧を供給するためのバイアス線(VBS3〜VBS8)である。
裏側ケーブル90Bにおける15番目の芯線CWは、駆動信号COM用のグランド線(GND)である。そして、16番目の芯線CWから31番目の芯線CWは、表側ケーブル90Aの各芯線CWと同様の機能を有する。ここで、表側ケーブル90Aとの違いは各芯線CWの配置である。すなわち、裏側ケーブル90Bでは、表側ケーブル90Aにおける駆動信号COM用の信号線と対向する位置に、バイアス電圧を供給するためのバイアス線が配置されている。また、表側ケーブル90Aにおけるバイアス線と対向する位置に、駆動信号COMを供給するための信号線が配置されている。簡単に説明すると、16番目の芯線CW,18番目の芯線CW,…30番目の芯線CWは、それぞれ各ノズル列用の駆動信号COMを供給する信号線である(COM1〜COM8)。また、17番目の芯線CW,19番目の芯線CW,…31番目の芯線CWは、それぞれ各ノズル列用のバイアス電圧を供給するバイアス線(VBS1〜VBS8)である。
<マスクスイッチ70について>
次に、マスクスイッチ70について説明する。このマスクスイッチ70は、コントローラ用フラットケーブル90が有する信号線(芯線CW)を、非使用期間においてグランド電位(固定電位に相当する。)に接続するためのスイッチである。すなわち、マスクスイッチ70は、信号線を固定電位に接続することで、その信号線によって伝送される信号をマスクするものともいえる。
そして、図10Aに示すように、このマスクスイッチ70は、コントローラ用フラットケーブル90におけるコントローラ基板CTR側の端部に設けられている。つまり、プリンタ側コントローラ60側の端部に設けられている。そして、プリンタ側コントローラ60によって、その動作が制御される。すなわち、図12Aに示すように、本実施形態のマスクスイッチ70はトランジスタによって構成される。マスクスイッチ70は、プリンタ側コントローラ60から出力されるマスク信号MSKによってオンオフ動作が制御される。このように、マスクスイッチ70をプリンタ側コントローラ60側に設け、その動作をプリンタ側コントローラ60によって制御するようにすると、コントローラ用フラットケーブル90が有する芯線CWの数を削減できて好ましい。
また、このマスクスイッチ70は、接続線71の途中に設けられている。ここで、接続線71とは、対象となる信号線(芯線CW)とグランド電位とを接続するための配線である。本実施形態では、金属性の良導体によって構成されている。また、マスクスイッチ70としてはNPN型のトランジスタが用いられている。そして、このトランジスタのコレクタが接続線71を介して信号線に接続され、エミッタが接続線71を介してグランド電位に接続されている。加えて、ベースには、プリンタ側コントローラ60からのマスク信号MSKが入力される。このため、マスク信号MSKがHレベル(オンレベル)になるとマスクスイッチ70が接続状態となり、接続線71を介して対象となる信号線とグランド電位とが接続される。
ここで、接続線71は電気の良導体で構成された配線である。この接続線71としては、例えば、銅、ニッケル、スズ等に代表される金属製の導体が用いられている。このような電気の良導体で構成された接続線71は、コントローラ用フラットケーブル90が有する信号線よりもインピーダンスが低くなる。これは、この信号線に、抵抗素子やフェライトビーズ等の電気素子(図示せず)が直列で接続されていることによる。そして、接続線71のインピーダンスが、コントローラ用フラットケーブル90が有する信号線のインピーダンスよりも低いことで、接続線71のグランド電位を安定化することができる。その結果、対象となる信号線をグランド線の代わりとして使用する場合において、ノイズ等の影響を受け難くすることができ、有効なノイズ対策をすることができる。なお、接続線71のインピーダンスが信号線のインピーダンスよりも低ければ、有効なノイズ対策が行える。そして、本実施形態のように、接続線71を電気の良導体によって構成すると、接続線71のインピーダンス信号線のインピーダンスに比べて十分に低くなるので、より有効なノイズ対策が行える。
そして、このマスクスイッチ70は、コントローラ用フラットケーブル90が有する信号線毎に設けられる。本実施形態では、画素データSI用の信号線(SI1〜SI8)、ラッチ信号LAT用の信号線(LAT)、チェンジ信号CH用の信号線(CH)、N−チャージ信号NCHG用の信号線(NCHG)、過加熱報知信号XHOT用の信号線(XHOPT)、及びヘッド温度信号TH用の信号線(TH)のそれぞれに、マスクスイッチ70が設けられている。図12Bに示すように、これらの信号線の内、前述した第1の信号(プリンタ側コントローラ60からヘッドHDへ伝送される信号)が伝送される信号線、すなわち、画素データSI用の信号線、ラッチ信号LAT用の信号線、チェンジ信号CH用の信号線、N−チャージ信号NCHG用の信号線については、マスク信号MSK_Aによって動作が制御される。一方、第2の信号(ヘッドHDからプリンタ側コントローラ60へ伝送される信号)が伝送される信号線、すなわち、過加熱報知信号XHOT用の信号線、及びヘッド温度信号TH用の信号線については、マスク信号MSK_Bによって動作が制御される。
この制御については次に説明するが、概略を説明すると、マスク信号MSK_AはキャリッジCRの停止期間でHレベル(オンレベル)とされ、キャリッジCRの移動期間(インクの吐出期間)においてLレベルとされる。一方、マスク信号MSK_Bはその逆である。これにより、キャリッジCRの停止期間では、画素データSI用の信号線やラッチ信号LAT用の信号線等がグランド電位に調整される。その結果、過加熱報知信号XHOTやヘッド温度信号THを読み出す際においてノイズが入ってしまう不具合を確実に防止できる。また、キャリッジCRの移動期間では、過加熱報知信号XHOT用の信号線、及びヘッド温度信号TH用の信号線がグランド電位に調整される。これにより、インクを吐出させる際において、駆動信号COMがチャンネル信号やクロック信号等に影響を与え難くなり、ノイズによる不具合、たとえば、過加熱報知信号XHOTやヘッド温度信号THを読み出す際においてノイズが入ってしまう不具合を確実に防止できる。
<印刷動作時における制御について>
次に、印刷動作時におけるマスクスイッチ70の制御について説明する。ここで、図13は、印刷動作時におけるマスクスイッチ70の制御を説明するためのタイミングチャートである。このタイミングチャートは、キャリッジ移動方向の一側から移動してきたキャリッジCR(ヘッドHD)が停止し、その後反対側に移動する時の動作を示している。そして、キャリッジCRの停止期間に、微振動動作、フラッシング動作、及び温度検出動作が行われている。
図13に示す例では、タイミングt1までは印刷実行期間である。この印刷実行期間では、画素データSIに基づく印刷が行われている。すなわち、キャリッジCRをキャリッジ移動方向の一側に移動させつつ、画素データSIに基づいてインクを吐出させている。この期間において、マスク信号MSK_Aはオフレベル(Lレベル)とされ、マスク信号MSK_Bはオンレベル(Hレベル)とされる。このため、前述したヘッド制御信号用の信号線(SI1〜SI8,LAT,CH等)を通じてヘッド制御信号が伝送される。また、駆動信号COM用の信号線(COM1〜COM8)を通じて駆動信号COMが供給される。一方、過加熱報知信号XHOT用の信号線、及びヘッド温度信号TH用の信号線についてはグランド電位に固定される。
ここで、図11に示すように、これらの過加熱報知信号XHOT用の信号線及びヘッド温度信号TH用の信号線は、駆動信号COM用の信号線とヘッド制御信号用の信号線の間に配置されている。グランド電位に固定される過加熱報知信号XHOT用の信号線及びヘッド温度信号TH用の信号線は、印刷実行期間において信号線がグランド線の代わりとして機能する。このため、過加熱報知信号XHOT用の信号線及びヘッド温度信号TH用の信号線は、駆動信号COMの供給に伴って生じるノイズの伝播を防止する。すなわち、過加熱報知信号XHOT用の信号線及びヘッド温度信号TH用の信号線は、表側ケーブル90Aにおける14番目のグランド線及び15番目の電源線と、裏側ケーブル90Bにおける14番目の電源線及び15番目のグランド線等とともに、前述したノイズがヘッド制御信号用の信号線に入ることを防止する。その結果、コントローラ用フラットケーブル90が有する芯線CWの数を抑えつつも有効なノイズ対策を行うことができる。
ヘッドHDが印刷可能領域を通過すると印刷停止期間に移行する。この印刷停止期間では、まず、キャリッジCRをフラッシングポジションに移動させる。このため、タイミングt1からt2までの期間において、キャリッジモータ31用の制御信号CRDRVがHレベルとなっている。キャリッジCRがフラッシングポジションまで移動したならば、フラッシング動作を行わせる(タイミングt2−t3)。このフラッシング動作は、全てのノズルNzからインクを空吐出させる動作であり、N−チャージ信号NCHGによって制御される。この期間においても、マスク信号MSK_Aはオフレベルとされ、マスク信号MSK_Bはオンレベルとされているので、過加熱報知信号XHOT用の信号線及びヘッド温度信号TH用の信号線がグランド線の代わりとして機能する。このため、フラッシング用の駆動信号COMの供給に伴うノイズがN−チャージ信号NCHGに入ることを防止でき、フラッシング動作の安定化に寄与する。
仮に、N−チャージ信号NCHGにノイズが入ってしまうと、第2スイッチ85Bが無用なオンオフをしてしまう可能性がある。そして、このオンオフ時において、駆動信号COMの電圧が大きく変化してしまうと、ピエゾ素子417に過度な負担が掛かってしまうので、好ましくない。この点、本実施形態では、過加熱報知信号XHOT用の信号線及びヘッド温度信号TH用の信号線によって、このノイズが入ることを防止しているので、フラッシング動作を安定して行わせることができる。
フラッシング動作が終了すると、温度取得期間に移行する(タイミングt3−t4)。この温度取得期間では、過加熱報知信号XHOTやヘッド温度信号THが取得される。そして、この期間では、マスク信号MSK_Aがオンレベルとされ、マスク信号MSK_Bがオフレベルとされている。このため、過加熱報知信号XHOT用の信号線及びヘッド温度信号TH用の信号線を通じて、過加熱報知信号XHOTやヘッド温度信号THを伝送することができる。一方、前述したヘッド制御信号用の信号線がグランド線の代わりとして機能する。なお、この期間において、駆動信号COMは生成されておらず、対応する信号線の電位は一定である。このように、ヘッド制御信号用の信号線がグランド電位に固定され、駆動信号COM用の信号線の電位も一定であるので、過加熱報知信号XHOTやヘッド温度信号THにノイズが入ることを確実に防止できる。これにより、信号の読み取り精度を高めることができる。
過加熱報知信号XHOTやヘッド温度信号THを取得したならば、キャリッジCRの移動期間(タイミングt3−t4)を経て印刷実行期間(タイミングt4−)に移行する。これらの期間において、マスク信号MSK_Aはオフレベルとされ、マスク信号MSK_Bはオンレベルとされる。このため、過加熱報知信号XHOT用の信号線及びヘッド温度信号TH用の信号線がグランド線の代わりとして機能する。従って、これらの期間においても、駆動信号COMの供給に伴って生じるノイズが、ヘッド制御信号に入ってしまう不具合を防止できる。例えば、キャリッジCRの移動期間では、微振動用の駆動信号COMの供給と画素データSIの伝送が同時期に行われる。このため、ノイズに伴って画素データSIの内容が変更される不具合が生じる虞がある。この点、本実施形態では過加熱報知信号XHOT用の信号線及びヘッド温度信号TH用の信号線がグランド線の代わりとして機能するので、このような不具合を確実に防止できる。また、印刷実行期間では、前述したように、ノイズがヘッド制御信号用の信号線に入ることを防止することができる。
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、主としてプリンタ1を有する印刷システム1000について記載されているが、その中には液体吐出システムの開示も含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<コントローラ用フラットケーブル90について>
前述した実施形態におけるコントローラ用フラットケーブル90では、第2の信号線としての過加熱報知信号XHOT用の信号線やヘッド温度信号TH用の信号線を、第1の信号線としてのヘッド制御信号用の信号線と、第3の信号線としての駆動信号COM用の信号線との間に配置しているので、駆動信号COMの供給に起因するノイズが、ヘッド制御信号に入ってしまう不具合を有効に防止できる。しかし、各信号線の配置は、これに限定されるものではない。
例えば、ヘッド制御信号用の信号線(第1の信号線)と、過加熱報知信号XHOT用の信号線やヘッド温度信号TH用の信号線(第2の信号線)とを交互に配置してもよい。ここで、図14は、このように構成した他の実施形態を説明するための図であり、コントローラ用フラットケーブル90の一部を拡大して示した図である。図14の例では、表側ケーブル90Aにおいて、ラッチ信号LAT用の信号線とN−チャージ信号NCHG用の信号線との間に、ヘッド温度信号TH用の信号線が配置されている。また、裏側ケーブル90Bにおいて、チェンジ信号CH用の信号線とクロック信号用の信号線との間に、過加熱報知信号XHOT用の信号線が配置されている。
このような構成とすることにより、前述した印刷実行期間においては、過加熱報知信号XHOT用の信号線やヘッド温度信号TH用の信号線(第2の信号線)がグランド線として機能する。一方、温度取得期間には、ラッチ信号LAT用の信号線、N−チャージ信号NCHG用の信号線、チェンジ信号CH用の信号線、及びクロック信号用の信号線等(第1の信号線)がグランド線として機能する。これにより、グランド線の削減ができ、ケーブルの小型化に寄与する。さらに、マスクスイッチ70を介して信号線をグランド電位に接続するものであるため、構成や制御の簡素化が図れる。
また、前述した実施形態では、信号線をグランド電位に接続するものであったが、この構成に限定されない。例えば、信号線を電源電位に接続してもよい。ここで、図15は、信号線を電源電位VDDに接続するようにした他の実施形態を説明する図である。この実施形態におけるマスクスイッチ70もトランジスタによって構成され、プリンタ側コントローラ60から出力されるマスク信号MSKによってオンオフ動作が制御される。そして、マスクスイッチ70としてはNPN型のトランジスタが用いられており、コレクタが接続線71を介して電源電位に接続され、エミッタが接続線71を介して信号線に接続されている。また、ベースには、プリンタ側コントローラ60からのマスク信号MSKが入力される。このため、マスク信号MSKがHレベル(オンレベル)になるとマスクスイッチ70が接続状態となり、接続線71を介して対象となる信号線と電源電位VDDとが接続される。その結果、信号線が電源電位VDDで固定されるので、グランド線の代わりに使用することができる。すなわち、ノイズの伝播を防ぐことができる。その結果、ケーブルが有する芯線CWの数を抑えつつも有効なノイズ対策を行うことができる。
また、グランド電位や電源電位等の固定電位に接続される信号線は、種々定めることができる。例えば、駆動信号COM用の信号線を固定電位に接続するようにしてもよい。また、カスタムIC80´が有するダイオードDIの順方向電圧をそのまま出力するようにしてもよい。
<マスクスイッチ70について>
前述した実施形態では、マスクスイッチ70としてトランジスタが用いられているが、トランジスタに限定されるものではない。例えば、リレー、アナログスイッチ、FET等、種々のものをマスクスイッチ70として用いることができる。
<マスクスイッチ70用の制御信号について>
前述した実施形態では、プリンタ側コントローラ60から出力されるマスク信号MSKによってマスクスイッチ70を制御していたが、マスク信号MSKに限定されるものではない。例えば、キャリッジCRの停止期間中において、微振動動作やフラッシング動作を行わないプリンタ1では、キャリッジモータ31用の制御信号CRDRVに基づいてマスクスイッチ70を制御してもよい。
<インクについて>
前述の実施形態は、プリンタ1の実施形態であったので、液体状の染料インク又は顔料インクをノズルNzから吐出させていた。しかし、ノズルNzから吐出させるインクは、液体状であれば、このようなインクに限られるものではない。
<他の応用例について>
また、前述の実施形態では、プリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の液体吐出装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
印刷システム1000の構成を説明する図である。 コンピュータ1100、及びプリンタ1の構成を説明するブロック図である。 図3Aは、本実施形態のプリンタ1の構成を示す図である。図3Bは、本実施形態のプリンタ1の構成を説明する側面図である。 ヘッドユニット40の分解斜視図である。 ヘッド本体41の構造を説明する断面図である。 ヘッド温度信号THの出力部を説明する概念図である。 図7Aは、ヘッド制御部80を構成する複数のカスタムIC80´と過加熱報知信号XHOTとを説明する図である。図7Bは、過加熱報知信号XHOTの出力部86を説明する図である。 ヘッド制御部80の構成を説明するブロック図である。 駆動信号生成回路GSによって生成される駆動信号COM、及び、ドットの形成時に用いられる制御信号を説明する図である。 図10Aは、マスクスイッチ70とコントローラ用フラットケーブル90の配置関係を説明するための概念図である。図10Bは、コントローラ用フラットケーブル90の構造を説明するための部分拡大図である。 コントローラ用フラットケーブル90における信号線やグランド線等の配置を説明する図である。 図12Aは、マスクスイッチ70を説明するための図である。図12Bは、マスクスイッチ70によって固定電位に調整される信号線の種類を説明するための図である。 印刷動作時におけるマスクスイッチ70の制御を説明するためのタイミングチャートである。 他の実施形態を説明するための図であって、コントローラ用フラットケーブル90の一部を拡大して示した図である。 信号線を電源電位VDDに接続するようにした他の実施形態を説明する図である。
符号の説明
1 プリンタ,20 用紙搬送機構,21 給紙ローラ,22 搬送モータ,
23 搬送ローラ,24 プラテン,25 排紙ローラ,30 キャリッジ移動機構,
31 キャリッジモータ,32 ガイド軸,33 タイミングベルト,
34 駆動プーリー,35 従動プーリー,40 ヘッドユニット,
41 ヘッド本体,41A 流路ユニット,411 ノズルプレート,
412 貯留室形成基板,412a インク貯留室,
413 供給口形成基板,413a インク供給口,
41B アクチュエータユニット,414 圧力室形成基板,414a 圧力室,
415 振動板,416 蓋部材,416a 供給側連通口,417 ピエゾ素子,
42 針側ケース部材,421 インク導入針,43 ヘッド側ケース部材,
44 中継基板,441 コネクタ,442 接点端子群,443 サーミスタ,
444 抵抗素子,45 ヘッド内フラットケーブル,50 検出器群,
51 リニア式エンコーダ,52 ロータリー式エンコーダ,53 紙検出器,
54 紙幅検出器,60 プリンタ側コントローラ,61 インタフェース部,
62 CPU,63 メモリ,64 制御ユニット,70 マスクスイッチ,
71 接続線,80 ヘッド制御部,80´ カスタムIC,
81A 第1シフトレジスタ,81B 第2シフトレジスタ,
82A 第1ラッチ回路,82B 第2ラッチ回路,
83 デコーダ,84 制御ロジック,
85A 第1スイッチ,85B 第2スイッチ,86 過加熱報知信号の出力部,
861 定電流回路,862 比較器,863 トランジスタ,864 抵抗素子,
865 抵抗素子,90 コントローラ用フラットケーブル,90A 表側ケーブル,
90B 裏側ケーブル,100 インクカートリッジ,1000 印刷システム,
1100 コンピュータ,1110 ホスト側コントローラ,
1120 インタフェース部,1130 CPU,1140 メモリ,
1200 表示装置,1300 入力装置,
1310 キーボード,1320 マウス,
1400 記録再生装置,1410 フレキシブルディスクドライブ装置,
1420 CD−ROMドライブ装置,S 用紙,SI 画素データ,
GS 駆動信号生成回路,HD ヘッド,CR キャリッジ,
CTR コントローラ基板,XHOT 過加熱報知信号,TH ヘッド温度信号,
Nz ノズル,DI ダイオード,COM 駆動信号,SCK 転送用クロック,
LAT ラッチ信号,CH チェンジ信号,NCHG N−チャージ信号,
SW スイッチ制御信号,q0 選択データ,q1 選択データ,q2 選択データ,
q3 選択データ,CW 芯線,VDD 電源電位

Claims (13)

  1. 液体を吐出するヘッドと、
    前記ヘッドの動作を制御するためのコントローラと、
    前記コントローラから前記ヘッドへ伝送される第1の信号に用いられる第1の信号線、及び、前記ヘッドから前記コントローラへ伝送される第2の信号に用いられる第2の信号線を有するケーブルと、
    前記第1の信号線と前記第2の信号線の一方を通じて前記第1の信号と前記第2の信号の一方が伝送される場合に、前記第1の信号線と前記第2の信号線の他方を固定電位に接続するスイッチと、を有する液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記第1の信号線及び前記第2の信号線のそれぞれと前記固定電位との間を接続するための複数の接続線を有し、
    前記スイッチは、前記接続線に設けられている、液体吐出装置。
  3. 請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記接続線は、
    前記第1の信号線及び第2の信号線よりも低いインピーダンスである、液体吐出装置。
  4. 請求項3に記載の液体吐出装置であって、
    前記接続線は、
    電気の良導体によって構成されている、液体吐出装置。
  5. 請求項2から請求項4の何れかに記載の液体吐出装置であって、
    前記接続線は、
    前記第1の信号線及び前記第2の信号線における前記コントローラ側の端部に設けられ、
    前記スイッチは、
    前記コントローラによって動作が制御される、液体吐出装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れかに記載の液体吐出装置であって、
    前記スイッチは、
    前記第1の信号線と前記第2の信号線の他方を、前記固定電位としてのグランド電位に接続する、液体吐出装置。
  7. 請求項1から請求項5の何れかに記載の液体吐出装置であって、
    前記スイッチは、
    前記第1の信号線と前記第2の信号線の他方を、前記固定電位としての電源電位に接続する、液体吐出装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れかに記載の液体吐出装置であって、
    前記ケーブルは、
    前記第1の信号線及び前記第2の信号線のそれぞれが平行に配置されたものである、液体吐出装置。
  9. 請求項8に記載の液体吐出装置であって、
    前記ケーブルは、
    前記液体を吐出させる動作を行う素子を駆動するための第3の信号に用いられ、前記第1の信号線及び前記第2の信号線と平行に配置された第3の信号線を有し、
    前記第2の信号線が、前記第1の信号線と前記第3の信号線との間に配置されたものである、液体吐出装置。
  10. 請求項8に記載の液体吐出装置であって、
    前記ケーブルは、
    前記第1の信号線及び前記第2の信号線が交互に配置されたものである、液体吐出装置。
  11. 請求項1から請求項10の何れかに記載の液体吐出装置であって、
    前記コントローラは、
    前記ヘッドを制御するためのヘッド制御信号を前記第1の信号として出力する、液体吐出装置。
  12. 請求項1から請求項11の何れかに記載の液体吐出装置であって、
    前記ヘッドは、
    温度を示す温度信号を前記第2の信号として出力する、液体吐出装置。
  13. (A)液体を吐出するヘッドと、
    (B)前記ヘッドの動作を制御するためのコントローラと、
    (C1)前記コントローラから前記ヘッドへ伝送される第1の信号に用いられる第1の信号線、前記ヘッドから前記コントローラへ伝送される第2の信号に用いられる第2の信号線、及び、前記液体を吐出させる動作を行う素子を駆動するための第3の信号に用いられる第3の信号線を有し、
    (C2)前記第2の信号線が、前記第1の信号線と前記第3の信号線との間に配置され、且つ、それぞれが平行に配置され、又は、
    (C3)前記第1の信号線及び前記第2の信号線が交互に、且つ、それぞれが平行に配置されたケーブルと、
    (D1)前記第1の信号線及び第2の信号線よりも低いインピーダンスの電気の良導体によって構成され、
    (D2)前記第1の信号線及び前記第2の信号線における前記コントローラ側の端部に設けられ、
    (D3)前記第1の信号線及び前記第2の信号線のそれぞれと、グランド電位若しくは電源電位からなる固定電位との間を接続するための複数の接続線と、
    (E1)前記接続線に設けられ、
    (E2)前記第1の信号線と前記第2の信号線の一方を通じて前記第1の信号と前記第2の信号の一方が伝送される場合に、
    (E3)前記第1の信号線と前記第2の信号線の他方を前記固定電位に接続するスイッチと、を有し、
    (F)前記コントローラは、前記ヘッドを制御するためのヘッド制御信号を前記第1の信号として出力し、
    (G)前記ヘッドは、温度を示す温度信号を前記第2の信号として出力する、液体吐出装置。

JP2004381118A 2004-12-28 2004-12-28 液体吐出装置 Pending JP2006181985A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004381118A JP2006181985A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 液体吐出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004381118A JP2006181985A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 液体吐出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006181985A true JP2006181985A (ja) 2006-07-13

Family

ID=36735430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004381118A Pending JP2006181985A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 液体吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006181985A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008027280A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Yokogawa Electric Corp 信号伝送回路
JP2011235521A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Canon Inc インクジェット記録ヘッド
JP2013018270A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Canon Inc インクジェット記録装置及びその配線方法
JP2013154506A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Fuji Xerox Co Ltd 信号伝送路、露光装置、および画像形成装置
WO2014162938A1 (ja) * 2013-04-02 2014-10-09 富士フイルム株式会社 液体吐出ヘッド駆動システム
JP2018103612A (ja) * 2016-12-22 2018-07-05 セイコーエプソン株式会社 ヘッドユニット及び液体吐出装置
EP3521034A1 (en) * 2018-01-31 2019-08-07 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus
EP3393814A4 (en) * 2015-12-25 2019-09-11 Seiko Epson Corporation HEAD UNIT CONTROL CIRCUIT
EP3393809A4 (en) * 2015-12-25 2019-09-11 Seiko Epson Corporation HEAD UNIT CONTROL CIRCUIT
EP3626459A1 (en) * 2018-09-19 2020-03-25 Seiko Epson Corporation Print head control circuit and liquid discharge apparatus
CN110920256A (zh) * 2018-09-19 2020-03-27 精工爱普生株式会社 打印头控制电路、打印头以及液体喷出装置
JP2020049935A (ja) * 2018-09-19 2020-04-02 セイコーエプソン株式会社 プリントヘッド制御回路、プリントヘッド及び液体吐出装置
JP2020049931A (ja) * 2018-09-19 2020-04-02 セイコーエプソン株式会社 プリントヘッド制御回路及び液体吐出装置
CN111376595A (zh) * 2018-12-25 2020-07-07 精工爱普生株式会社 液体喷出装置以及电路基板

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008027280A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Yokogawa Electric Corp 信号伝送回路
JP2011235521A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Canon Inc インクジェット記録ヘッド
KR101520297B1 (ko) * 2010-05-10 2015-05-14 캐논 가부시끼가이샤 기록 헤드
US9186897B2 (en) 2010-05-10 2015-11-17 Canon Kabushiki Kaisha Recording head
JP2013018270A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Canon Inc インクジェット記録装置及びその配線方法
JP2013154506A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Fuji Xerox Co Ltd 信号伝送路、露光装置、および画像形成装置
WO2014162938A1 (ja) * 2013-04-02 2014-10-09 富士フイルム株式会社 液体吐出ヘッド駆動システム
EP3393809A4 (en) * 2015-12-25 2019-09-11 Seiko Epson Corporation HEAD UNIT CONTROL CIRCUIT
EP3393814A4 (en) * 2015-12-25 2019-09-11 Seiko Epson Corporation HEAD UNIT CONTROL CIRCUIT
JP2018103612A (ja) * 2016-12-22 2018-07-05 セイコーエプソン株式会社 ヘッドユニット及び液体吐出装置
JP7006099B2 (ja) 2016-12-22 2022-01-24 セイコーエプソン株式会社 ヘッドユニット及び液体吐出装置
EP3521034A1 (en) * 2018-01-31 2019-08-07 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus
JP2020049935A (ja) * 2018-09-19 2020-04-02 セイコーエプソン株式会社 プリントヘッド制御回路、プリントヘッド及び液体吐出装置
CN110920254A (zh) * 2018-09-19 2020-03-27 精工爱普生株式会社 打印头控制电路及液体喷出装置
CN110920256A (zh) * 2018-09-19 2020-03-27 精工爱普生株式会社 打印头控制电路、打印头以及液体喷出装置
JP2020049931A (ja) * 2018-09-19 2020-04-02 セイコーエプソン株式会社 プリントヘッド制御回路及び液体吐出装置
CN110920256B (zh) * 2018-09-19 2021-01-26 精工爱普生株式会社 打印头控制电路、打印头以及液体喷出装置
CN110920254B (zh) * 2018-09-19 2021-03-16 精工爱普生株式会社 打印头控制电路及液体喷出装置
EP3626459A1 (en) * 2018-09-19 2020-03-25 Seiko Epson Corporation Print head control circuit and liquid discharge apparatus
JP7238473B2 (ja) 2018-09-19 2023-03-14 セイコーエプソン株式会社 プリントヘッド制御回路、プリントヘッド及び液体吐出装置
JP7272013B2 (ja) 2018-09-19 2023-05-12 セイコーエプソン株式会社 プリントヘッド制御回路及び液体吐出装置
CN111376595A (zh) * 2018-12-25 2020-07-07 精工爱普生株式会社 液体喷出装置以及电路基板
CN111376595B (zh) * 2018-12-25 2021-08-10 精工爱普生株式会社 液体喷出装置以及电路基板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5184869B2 (ja) ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置
JP2006181985A (ja) 液体吐出装置
JP2007196394A (ja) 印刷装置、印刷方法、及び、プログラム
JP4306700B2 (ja) 印刷装置、及び、印刷方法
JP4784163B2 (ja) 印刷システム、及び、印刷方法
JP5017867B2 (ja) 印刷制御装置、印刷装置、印刷方法、及び、プログラム
JP4687098B2 (ja) 液体吐出装置、コンピュータプログラム、液体吐出システム、及び液体吐出方法
JP2006240167A (ja) 印刷装置、印刷方法及び調整方法
JP2011110920A (ja) 液体吐出装置
JP4867974B2 (ja) 液体吐出装置、および、液体吐出方法
JP4892936B2 (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法、および、液体吐出装置用のプログラム
JP4650033B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、プログラム及び印刷システム
JP2007168250A (ja) 液体吐出装置及び液体吐出方法
JP2007175930A (ja) 液体吐出装置及びヘッドの異常判定方法
JP2007261177A (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法、及び、プログラム
EP3299170B1 (en) Ink jet head and ink jet printer
JP2008114411A (ja) 液体吐出装置
JP2006123525A (ja) 印刷装置、印刷方法、プログラム及び印刷システム
JP6747567B1 (ja) 液体吐出ヘッドユニットおよび液体吐出装置
US10894404B2 (en) Print head control circuit and liquid discharge apparatus
EP3693172B1 (en) Print head control circuit
JP2007130938A (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法、および、液体吐出装置用のプログラム
JP2007245475A (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法、及び、プログラム
JP2006213040A (ja) 液体吐出装置、及び液体吐出方法
JP6874310B2 (ja) 液体吐出装置