JP2006170620A - ジャイロセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 電源電圧の変動があっても感度や零点の補正を必要としないジャイロセンサを提供する。
【解決手段】 CV変換部3と、センシングエレメント1の素子感度に関わる電圧を発生する、高電圧発生部6と駆動バッファ5では、電源電圧VCCに依存しない第1基準電圧VrefAを用いて信号処理を行い、駆動信号制御部4、出力信号生成部7では、電源電圧VCCに比例した第2基準電圧VrefBを用いて信号処理を行うと共に、可動部11の振動状態を電源電圧VCCに比例した目標値となるよう一定に保つ振幅一定制御を行うことで、感度や零点が電源電圧VCCの変動に応じた大きさとなる出力信号VYAW を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、静電駆動・容量検出型のジャイロセンサに関する。
従来より、物体に加わる角速度の検出にジャイロセンサが用いられており、その一つとして、静電駆動・容量検出型のジャイロセンサが知られている。
このジャイロセンサは、図17に示すように、予め設定された可動平面内で変位可能な可動部を備えたセンシングエレメント101と、センシングエレメントを駆動して、可動平面に直交する軸を中心とした回転の角速度を検出する検出回路102とからなる(例えば、特許文献1参照。)。
このうち、センシングエレメント101は、可動平面内にて予め設定された駆動方向に沿って可動部を振動させるための静電気力を、可動部との間に発生させる駆動電極と、駆動方向に沿った可動部の変位に応じて容量が変化するモニタ用可変容量キャパシタを可動部と共に形成するモニタ電極と、可動平面内にて駆動方向に直交する直交方向に沿った可動部の変位に応じて容量が変化するセンス用可変容量キャパシタを可動部と共に形成するセンス電極とが設けられている。
このように構成されたセンシングエレメント101では、可動電極と駆動電極との間の印加電圧を適宜制御することにより、可動部を駆動方向に沿って定常的に振動させる。この状態で、可動平面に直交する軸を中心とした回転がセンシングエレメント101に加わると、可動部には、回転の角速度の大きさに応じたコリオリ力が作用して、直交方向に沿った振動が発生する。
一方、検出回路102は、予め設定された基準電圧Vref を生成する基準電圧生成部108と、基準電圧Vref を増幅して可動電極に印加するバイアス電圧VK(=kRK・Vref)を発生させる高電圧発生部106と、基準電圧Vrefに比例したオフセット電圧を有する正弦波の駆動信号VD(t)を発生させる駆動バッファ105と、基準電圧Vref をオフセット電圧として、モニタ用可変容量キャパシタの容量変化(即ち、駆動信号による可動部の振動状態)に従って電圧レベルが変化するモニタ信号VM(t)、及びセンス用可変容量キャパシタの容量変化(即ち、可動部に生じたコリオリ力による可動部の振動状態)に従って電圧レベルが変化するセンス信号VS(t)を生成するCV変換部103と、CV変換部3が生成するモニタ信号に基づいて予め設定された条件で可動部の駆動方向への振動が継続するように駆動バッファ105が生成する駆動信号VD(t)の振幅や位相を制御する駆動信号制御部104と、CV変換部103が生成するセンス信号VS(t)に基づき、基準電圧Vref に比例するオフセット電圧を有し、可動部に生じたコリオリ力の大きさ、即ちセンシングエレメント101に加わった角速度の大きさに応じて電圧レベルが変化する出力信号VYAW を生成する出力信号生成部107とを備えている。
そして、電源電圧VCCの変動に依存することなく、安定した出力信号VYAW が得られるように、基準電圧生成部108は、バンドギャップ電圧を用いる等して、電源電圧VCCに依存しない基準電圧Vref を発生させるように構成されている。
つまり、このように構成されたジャイロセンサでは、可動部を駆動する駆動力は、可動電極と駆動電極との間の電位差に依存し、センシングエレメント101からモニタ信号VM(t)やセンス信号VS(t)を抽出するCV変換部103の変換ゲインは、モニタ電極やセンス電極と可動電極との間の電位差に依存する。また、センシングエレメント101に加わった角速度からコリオリ力への変換ゲイン(以下「素子感度」と称する。)は、上記駆動力によって駆動された可動部の振動状態に依存する。
このため、基準電圧Vref が電源電圧VCCに依存して変化すると、素子感度やCV変換部103を含む検出回路102の回路特性が変化し、ジャイロセンサの感度、即ち、角速度から出力信号VYAW への変換ゲイン(以下「センサ感度」と称する。)が変化してしまい、高精度な検出結果が得られない。
しかも、この場合、センシングエレメント101(可動部)の駆動状態の変化と、センシングエレメント101から抽出した信号を処理する検出回路102の動作状態の変化とが相乗的にセンサ感度に影響を及ぼすため、電源電圧VCCの変動に基づくセンサ感度の変動は、電源電圧VCCに比例せず、その結果、変動を補償することも困難であった。
特表2001−515201号公報
ところで、このようなジャイロセンサを利用する装置では、一般的に、ジャイロセンサが出力する出力信号VYAW を、AD変換器によりデジタル値に変換し、このデジタル値をマイクロコンピュータ(マイコン)に取り込んで処理するように構成される。
そして、AD変換器では、一般的に、入力レンジを最大限に確保するため、AD変換の基準となる基準電圧を、電源電圧VCCを分圧することで生成している。
また、出力信号VYAW は予め設定されたオフセット電圧を中心にして変化する両極性の信号であるため、マイコンでは、通常、AD変換器が出力するデジタル値の値域の中心値、即ち、電源電圧VCCの1/2を零点として処理するように設定される。
この設定に従って、ジャイロセンサでは、例えば電源電圧VCCの定格値が5Vであれば、出力信号VYAW のオフセット電圧(零点)も2.5Vに設定されることになる。
つまり、ジャイロセンサが出力する出力信号VYAW の零点は、基準電圧Vref に基づいて設定されるため、電源電圧VCCが変動しても一定値に保持されるが、マイコンが認識する零点は電源電圧VCCに比例して変化する。このため、何らかの原因で電源電圧VCCが定格値から変動すると、マイコンが認識する零点が出力信号VYAW の零点からずれてしまい、角速度の検出精度が低下するという問題があった。
また、電源電圧VCCが変動した場合、ジャイロセンサが出力する出力信号VYAW に変化はないが、AD変換器の検出範囲(ダイナミックレンジ)が変化することにより、AD変換器が出力するデジタル値1ビット当たりの出力信号VYAW の大きさ、即ちAD変換器での変換比率が変化してしまうため、この意味でも角速度の検出精度が低下するという問題があった。
これらの検出精度の低下を防止するためには、電源電圧VCC又は電源電圧VCCに連動した基準電圧Vref の変動を検出して、その検出結果に基づいて零点や感度のずれ補正する処理をマイコンに実行させることが考えられるが、この場合、マイコンの負荷を増加させてしまうという問題もあった。
本発明は、上記問題点を解決するために、電源電圧の変動があっても感度や零点の補正を必要としないジャイロセンサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた第一発明のジャイロセンサにおいて、角速度の検出に用いるセンシングエレメントは、可動平面内で変位可能な可動部と、可動部に接続された可動電極と、可動平面内にて予め設定された駆動方向に沿って可動部を振動させる静電気力を、可動部との間に発生させるための駆動電極と、駆動方向に沿った可動部の変位に応じて容量が変化するモニタ用可変容量キャパシタを可動部と共に形成するモニタ電極と、可動平面内にて駆動方向に直交する直交方向に沿った可動部の変位に応じて容量が変化するセンス用可変容量キャパシタを可動部と共に形成するセンス電極とを備える。
そして、本発明のジャイロセンサでは、基準電圧発生手段が、外部から供給される電源電圧の大きさによらず一定値となる固定基準電圧を発生させる。
また、バイアス電圧生成手段は、固定基準電圧を増幅することで、可動電極に印加するバイアス電圧を生成し、駆動信号生成手段は、固定基準電圧に比例したオフセット電圧を有する駆動信号を生成する。更に、容量・電圧変換手段は、固定基準電圧に比例したオフセット電圧を有し、モニタ用可変容量キャパシタの容量変化に従って電圧レベルが変化するモニタ信号、及びセンス用可変容量キャパシタの容量変化に従って電圧レベルが変化するセンス信号を生成する。
つまり、可動電極,駆動電極,モニタ電極,センス電極には、固定基準電圧に基づいて生成したバイアス電圧やオフセット電圧を印加することにより、可動部を駆動する駆動力や、モニタ信号やセンス信号の変換ゲインが、電源電圧の変動によらず一定となるように構成されている。
そして、位相制御手段が、モニタ信号に基づいて、可動部の振動が継続するように駆動信号の位相を制御し、振幅制御手段が、モニタ信号の振幅(可動部の変位の振幅)又はモニタ信号を微分してなるシフト信号の振幅(可動部の変位速度の振幅)が、電源電圧に比例した目標値と一致するように駆動信号の振幅を制御する。
つまり、振幅制御手段は、可動部を支持する部位の経年変化による機械的な劣化や、周囲温度に応じた空気の粘性の変化等があったとしても、可動部の振動状態(モニタ信号の振幅又はシフト信号の振幅)、ひいては素子感度を一定に保持するようにされている。
なお、可動部の駆動方向に沿った変位をxD(t)、可動部の駆動方向に沿った速度をvD(t)、検出すべき角速度をΩ、角速度Ωに基づいて発生するコリオリ力をFc、可動部の質量をmとすると、これらの関係は、(1)式で表すことができ、可動部の直交方向への変位は、このコリオリ力Fcに比例する。
Fc=2・m・vD(t)・Ω (1)
また、可動部の駆動方向への振動の駆動周波数をfd (但し、ωd =2・π・fd )とすると、可動部の駆動方向に沿った変位の振幅xDaと変位の速度vDaのとの間には、(2)式の関係が成立する。
vDa=ωd ・xDa (2)
(1)式から分かるように、可動部の駆動方向に沿った速度の振幅vDaが一定であれば、角速度Ωとコリオリ力Fc、ひいてはセンス信号VS(t)の振幅との関係も一定になる。
従って、可動部の変位速度の振幅vDaに比例したシフト信号の振幅が一定となるように制御することで、素子感度を一定に保つことができ、特に、駆動周波数fd (ひいては駆動角周波数ωd )の変動を無視できる場合には、可動部の変位の振幅xDaに比例したモニタ信号の振幅が一定となるように制御することで、素子感度を一定に保つことができるのである。
また、本発明では出力信号生成手段が、容量・電圧変換手段が生成するセンス信号に基づいて、電源電圧に比例したオフセット電圧を有し、可動部の直交方向に沿った振動の振幅に従って電圧レベルが変化する出力信号を生成する。
つまり、外部に出力する出力信号の零点が、電源電圧に従って変動するように構成されている。
このように、本発明のジャイロセンサにおいては、素子感度に関わる電圧を発生する部位(バイアス電圧生成手段、駆動信号生成手段)と容量・電圧変換手段では、電源電圧に依存しない固定基準電圧に比例したバイアス電圧やオフセット電圧を用いて信号処理を行う。また、それ以外の部位のうち、少なくとも外部に供給する出力信号を生成する部位(出力信号生成手段)や、可動部の振動状態を制御する部位(振幅制御手段)では、電源電圧に比例した電圧を用いて信号処理を行う。更に、素子感度が、電源電圧に比例した一定値となるように、可動部の振動状態を制御するようにされている。
従って、本発明のジャイロセンサによれば、可動部の振動状態が一定に制御されているので、センシングエレメントに加わる角速度に比例したセンス信号を一定の感度にて安定して抽出することができる。
しかも、本発明のジャイロセンサによれば、モニタ信号又はシフト信号の振幅を一定にする制御に用いる目標値が電源電圧に比例するようにされているため、電源電圧の変動に応じてAD変換の変換比率が変化しても、これと同じ比率でセンス信号(可動部の直交方向への変位)の振幅、ひいては出力信号の振幅(感度)を変化させることができ、更に、このセンス信号は、電源電圧に比例したオフセット電圧を有する出力信号、即ち、電源電圧に応じて零点が変動する出力信号に変換される。
つまり、電源電圧の変動があっても、出力信号を利用するマイクロコンピュータ等にて感度や零点の補正を必要としないジャイロセンサを提供することができる。
次に、第二発明のジャイロセンサでは、振幅制御手段の代わりに、モニタ信号の振幅又はモニタ信号を微分してなるシフト信号の振幅に基づいて、出力信号生成手段に設けられた増幅回路のゲインを変化させることにより、可動部の振動状態に基づくセンス信号の変動を補償する補償手段と、電源電圧の大きさに基づいて、出力信号生成手段がセンス信号の増幅に用いる増幅回路のゲインを変化させることにより、出力信号の感度を調整する調整手段とを備える以外は、第一発明のジャイロセンサと同様に構成されている。
つまり、補償手段は、補償後のセンス信号の感度(角速度からセンス信号の振幅への変換率)が常に一定となるように制御するため、調整手段を、例えば、出力信号をデジタル値に変換するAD変換器の変換比率が、電源電圧の変動に応じて変化した分だけ、センサ感度を変化させるように設定することにより、第一発明と同様の効果を得ることができる。
また、第三発明のジャイロセンサでは、振幅制御手段の代わりに、電源電圧の大きさに基づいて、出力信号生成手段にてセンス信号の増幅に用いられる増幅回路のゲインを変化させることにより、出力信号の感度を調整する調整手段を備えると共に、出力信号生成手段にてセンス信号の増幅に用いられる増幅回路のゲインの温度特性が、センス信号の温度特性を相殺するように設定されている以外は、第一発明のジャイロセンサと同様に構成されている。
このように構成された本発明のジャイロセンサでは、温度変動によるセンス信号の感度の変動を相殺できると共に、調整手段によって、電源電圧の変動に応じて出力信号の感度も調整することができるため、センシングエレメントの振動状態(ひいてはセンス信号の感度)の変動が主として温度変化によって生じる場合には、第一及び第二発明のジャイロセンサと同様の効果を得ることができる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明が適用された第1実施形態の静電駆動・容量検出型のジャイロセンサの構成を示すブロック図である。
本実施形態のジャイロセンサは、二次元平面内を変位可能な可動部11を備えるセンシングエレメント1と、センシングエレメント1を駆動して、外部から可動部11に加わった角速度を検出する検出回路2とからなり、いわゆる振動ジャイロとして構成されたものである。
このうち、センシングエレメント1を構成する可動部11は、矩形状を有し、四隅から延設された梁を介して、単結晶シリコン材料等で形成された基板上に支持され、基板面に沿った可動平面内にて変位するように構成されている。
そして、可動部11には、バイアス電圧VKが印加される可動電極12が設けられ、また、可動部11の周囲には、基板面に沿ったx軸方向に可動部11を変位させる静電気力を、可動部11との間に発生させるための一対の駆動電極13a,13bと、x軸方向への可動部11の変位に応じて容量が相補的に変化する一対の可変容量キャパシタ(以下「モニタ用可変容量キャパシタ」と称する。)CM1,CM2を、可動部11と共に形成する一対のモニタ電極15a,15bと、x軸方向に直交し且つ基板面に沿ったy軸方向への可動部11の変位に応じて、容量が相補的に変化する一対の可変容量キャパシタ(以下「センス用可変容量キャパシタ」と称する。)CS1,CS2を、可動部11と共に形成する一対のセンス電極17a,17bとが配置されている。
なお、センシングエレメント1の具体的な構造については、マイクロマシン技術に基づくいわゆるマイクロジャイロのセンシングエレメントとして従来より周知であるため(例えば、特開2000−81335号、特開2001−153659号等参照)、詳しい説明は省略する。
このように構成されたセンシングエレメント1では、可動電極12と駆動電極13a,13bとの間の印加電圧を適宜制御することにより、可動部11をx軸方向に沿って定常的に振動させることができる。そして、可動部11を振動させた状態で、可動平面に直交する軸を中心とした回転がセンシングエレメント1に加わると、可動部11には、回転の角速度の大きさに応じたコリオリ力が作用して、y軸方向に沿った振動が発生する。この時、x軸方向の振動状態は、モニタ用可変容量キャパシタCM1,CM2の容量変化となって現れ、また、y軸方向の振動状態は、センス用可変容量キャパシタCS1,CS2の容量変化となって現れる。
具体的には、図2に示すように、駆動電極13a,13bに、同一振幅VDa、同一オフセット電圧VDb(≧VDa)を有し、互いに逆相の正弦波からなる駆動信号VD1(t),VD2(t)を印加し、また、可動電極12には、一定のバイアス電圧VK(≧VDa+VDb)を印加して駆動するものとする。
このとき、駆動周波数をfd 、駆動角速度をωd (=2・π・fd )とすると、駆動信号VD1(t),VD2(t)は、(3)(4)式で表され、この駆動信号VD1(t),VD2(t)により、可動部11と駆動電極13a,13bとの間に生じる静電気力FD1(t),FD2(t)は、(5)(6)式で表される。但し、kVDは可動部11の構造等によって決まる比例定数である。
VD1(t)= VDa・sinωdt+VDb (3)
VD2(t)=−VDa・sinωdt+VDb (4)
FD1(t)=kVD・[VK−VD1(t)]2 (5)
FD2(t)=kVD・[VK−VD2(t)]2 (6)
そして、可動部11を駆動する駆動力FD(t)は、その向きを図中右方向を正とすると(7)式で表され、この(7)式に(3)〜(6)式を代入して整理すると(8)(9)式が得られる。
FD(t)=FD2(t)−FD1(t) (7)
=FDa・sinωdt (8)
FDa=4・kVD・VDa・(VK−VDb) (9)
また、駆動力FD(t)が加えられることによる可動部11のx軸方向への変位をxD(t)とすると、可動部11のx軸方向への変位速度vD(t)は(10)にて表され、これにより変位の振幅xDaと変位速度の振幅vDaに関して(11a)が得られる。更に、変位の振幅xDaは、駆動力の振幅FDaに比例するため、(11b)に示す関係式が得られる。
Figure 2006170620
また、可動部に加えられる角速度をΩ、可動部の質量をmとすると、この時発生するコリオリ力Fcは、(12)式にて表される。
Fc=2・m・vD(t)・Ω (12)
そして、コリオリ力Fcが作用することによる可動部11のy軸方向への変位をycとすると、ycはコリオリ力Fcに比例し、(12)式からわかるように、コリオリ力Fcは可動部11のx軸方向への変位速度vD(t)に比例することから、(11a)式を考慮すると、ycの振幅ycaに関して(13a)式に示す関係が得られる。
yca∝vDa=ωd・xDa (13a)
また、変位速度の振幅vDaは、(11b)式に示すように、駆動角周波数ωd と駆動力FD(t)の振幅FDaとに比例し、駆動力FD(t)の振幅FDaは、(9)式に示すように、駆動信号の振幅VDaと、バイアス電圧VKと駆動信号のオフセット電圧VDbの差に比例することから、ycの振幅ycaに関して(13b)式に示す関係が得られる。
yca∝ωd・VDa・(VK−VDb) (13b)
つまり、センシングエレメント1では、(8)(9)式から明らかなように、可動部11に加わる駆動力FD(t)の振幅は、駆動信号の振幅VDa,駆動信号のオフセット電圧VDb,及びバイアス電圧VKによって決定され、また、角速度Ωの検出感度は、(13b)式から明らかなように、駆動信号の駆動角周波数ωd ,振幅VDa,オフセット電圧VDb、及びバイアス電圧VKによって決定される。
次に、検出回路2は、外部から供給される電源電圧VCC(本実施形態では定格値が5V)に依存することなく、一定の第1基準電圧VrefA(本実施形態では2.5V)を発生させる第1基準電圧発生部8と、電源電圧VCCに比例した第2基準電圧VrefB(本実施形態ではVCC/2)を発生させる第2基準電圧発生部9と、第1基準電圧VrefAを増幅することで、可動電極12に印加するバイアス電圧VK(=kRK・VrefA)を発生させる高電圧発生部6と、第1基準電圧VrefAに比例したオフセット電圧VDbを有する正弦波の駆動信号VD1(t),VD2(t)を発生させる駆動バッファ5と、第1基準電圧VrefAをオフセット電圧として、モニタ用可変容量キャパシタCM1,CM2の容量変化(即ち、可動部11のx軸方向への振動状態)に従って電圧レベルが変化するモニタ信号VM1(t),VM2(t)、及びセンス用可変容量キャパシタCS1,CS2の容量変化(即ち、可動部11のy軸方向への振動状態)に従って電圧レベルが変化するセンス信号VS1(t),VS2(t)を生成するCV変換部3とを備えている。
また、検出回路2は、CV変換部3が生成するモニタ信号VM1(t),VM2(t)に基づいて、予め設定された条件で可動部11のx軸方向への振動が継続するように駆動バッファ5が生成する駆動信号VD1(t),VD2(t)の振幅や位相を制御する駆動信号制御部4と、CV変換部3が生成するセンス信号VS1(t),VS2(t)に基づき、第2基準電圧VrefBをオフセット電圧として、可動部11に作用するコリオリ力Fc、即ちセンシングエレメント1に加わった角速度Ωに応じて電圧レベルが変化する出力信号VYAW を生成する出力信号生成部7とを備えている。
以下、検出回路2を構成する各部の詳細について説明する。但し、以下では、図中において抵抗やキャパシタを表す符号を、その回路定数(抵抗値,容量)を表す場合にも用いるものとする。
[第1基準電圧発生部]
第1基準電圧発生部8は、図3(a)に示すように、演算増幅器OPBG、トランジスタQBG1 ,QBG2 、抵抗RBG1 〜RBG3 により構成され、トランジスタQBG1 ,QBG2 のバンドギャップ電圧を利用して参照電圧VBG(約1.2V)を発生させる周知のバンドギャップレファレンス回路81と、演算増幅器OPRA、抵抗RRAH ,RRAL により構成され、参照電圧VBG を増幅して第1基準電圧VrefAを生成する周知の非反転増幅回路82からなる。
即ち、バンドギャップレファレンス回路81では、トランジスタQBG1 ,QBG2 のベースが互いに接続され、更に、演算増幅器OPBG の非反転入力端子にも接続されている。また、トランジスタQBG1 のコレクタは、演算増幅器OPBG の非反転入力端子に接続されると共に、抵抗RBG1 を介して演算増幅器OPBGの出力端子に接続され、トランジスタQBG1 のエミッタは接地されている。また、トランジスタQBG2 のコレクタは、演算増幅器OPBGの反転入力端子に接続されると共に、抵抗RBG2 を介して演算増幅器OPBGの出力端子に接続され、トランジスタQBG2 のエミッタは、抵抗RBG3 を介して接地されている。
一方、非反転増幅回路82では、演算増幅器OPRA の反転入力端子が抵抗RRAH を介して演算増幅器OPRA の出力端子に接続されると共に、抵抗RRAL を介して接地され、演算増幅器OPRA の非反転入力端子に、バンドギャップレファレンス回路81が生成する参照電圧VBG が印加されるように構成されている。
なお、抵抗値RBG1 〜RBG3 は、参照電圧VBG の温度変動が小さくなるように設定されている。
このように構成された第1基準電圧発生部8の出力である第1基準電圧VrefAは、(14)式で表される。但し、本実施形態では、電源電圧VCCの定格値(5V)の中間値(2.5V)となるように抵抗値RRAH ,RRAL は設定されている。
Figure 2006170620
[第2基準電圧発生部]
第2基準電圧発生部9は、図3(b)に示すように、抵抗RRPH ,RRPL により構成され、外部から供給される電源電圧VCCを分圧する分圧回路91と、出力端子と反転入力端子とが接続され、分圧回路91での分圧電圧が非反転入力端子に印加された演算増幅器OPRPにより構成され、分圧電圧に等しい第2基準電圧VrefBを出力するバッファ回路92とからなる。
このように構成された第2基準電圧発生部9の出力である第2基準電圧VrefBは(15)式で表される。但し、本実施形態では、第2基準電圧VrefBが電源電圧VCCの1/2となるように、抵抗値RRPH ,RRPL は同じ値(RRPH =RRPL )に設定されている。
Figure 2006170620
つまり、第1基準電圧発生部8が発生させる第1基準電圧VrefAは、電源電圧VCCに依存することなく常に一定値となり、一方、第2基準電圧発生部9が発生させる第2基準電圧VrefBは、電源電圧VCCに依存(比例)して電圧値が変動するようにされている。
[高電圧発生部]
高電圧発生部6は、図4に示すように、電源電圧VCCを昇圧して昇圧電圧VBを生成する昇圧回路61と、演算増幅器OPK1、抵抗RKH ,RKL からなり、昇圧回路61から電源供給を受けて動作し、第1基準電圧VrefAを増幅してバイアス電圧VK(>VCC)を生成する周知の非反転増幅回路62からなる。
即ち、非反転増幅回路62は、演算増幅器OPK1 の出力端子と反転入力端子との間に抵抗RKH が接続されると共に、演算増幅器OPK1 の反転入力端子は抵抗RKL を介して接地され、演算増幅器OPK1 の非反転入力端子には第1基準電圧VrefAが印加されるように構成されている。なお、昇圧回路61は、電源電圧VCCの許容最低電圧の時でも、バイアス電圧VKより大きな昇圧電圧VBを発生させるように構成されている。
このように構成された非反転増幅回路62の出力であるバイアス電圧VKは、(16)式にて表される。但し、kRK は非反転増幅回路62の増幅率であり(17)式にて表される。
VK=kRK・VrefA (16)
RK=RKH/RKL+1 (17)
[駆動バッファ]
駆動バッファ5は、図4に示すように、駆動信号制御部4が出力する電流信号である制御信号IVG(t)を、電圧信号VG1(t)に変換するIV変換回路51と、電圧信号VG1(t)を反転させた電圧信号VG2(t)を生成する反転増幅回路52と、電圧信号VG1(t)を増幅して駆動電極13aに印加する駆動信号VD1(t)を生成する反転増幅回路53と、電圧信号VG2(t)を増幅して駆動電極13bに印加する駆動信号VD2(t)を生成する反転増幅回路54と、バイアス電圧VKを分圧して、参照電圧VrefSを生成する分圧回路55とからなる。
なお、IV変換回路51は、演算増幅器OPB1、抵抗RDO からなり、演算増幅器OPB1の出力端子と反転入力端子との間に抵抗RDOが接続されると共に、反転入力端子に制御信号IVG(t)が印加され、非反転入力端子に第1基準電圧VrefAが印加されるように構成されている。
また、反転増幅回路52は、演算増幅器OPB2、抵抗RDI2 ,RDF2 により構成された周知のものであり、演算増幅器OPB2 の出力端子と反転入力端子との間に抵抗RDF2 が接続され、反転入力端子には抵抗RDI2 を介して電圧信号VG1(t)が印加され、非反転入力端子には第1基準電圧VrefAが印加されるように構成されている。但し、反転増幅回路52の増幅率は1(即ち、RDI2=RDF2 )に設定されている。
つまり、電圧信号VG1(t),VG2(t)は、(18)(19)式で表され、第1基準電圧VrefAをオフセット電圧として電圧レベルが変化する。
G1(t)=−IVG(t)・RD0+VrefA (18)
G2(t)=−{VG1(t)−VrefA}+VrefA
=IVG(t)・RD0+VrefA (19)
反転増幅回路53,54は、反転増幅回路52と同様に演算増幅器を中心に構成された周知のものである。即ち、反転増幅回路53は、演算増幅器OPB3 の出力端子と反転入力端子との間には、抵抗RDF3 が接続され、反転入力端子には抵抗RDI3 を介して電圧信号VG1(t)が印加され、非反転入力端子には参照電圧VrefSが印加されるように構成されている。また、反転増幅回路54は、演算増幅器OPB4 の出力端子と反転入力端子との間には、抵抗RDF4 が接続され、反転入力端子には抵抗RDI4 を介して電圧信号VG2(t)が印加され、非反転入力端子には参照電圧VrefSが印加されるように構成されている。
但し、反転増幅回路53,54の増幅率はいずれもαD(=RDF3/RDI3=RDF4/RDI4)に設定されている。
つまり、駆動信号VD1(t),VD2(t)は、(20)(21)式で表される。また、参照電圧VrefSは(22)式、分圧回路55の分圧比kRD は(23)式で表される。
VD1(t)=−αD・{VG1(t)−VrefS}+VrefS (20)
VD2(t)=−αD・{VG2(t)−VrefS}+VrefS (21)
VrefS=kRD・VK (22)
RD=RDL/(RDH+RDL) (23)
なお、駆動信号VD1(t),VD2(t)のオフセット電圧VDbは、IVG(t)=0の時、即ちVG1(t)=VG2(t)=VrefAの時の値であるため、これを(20)又は(21)式に代入して整理すると、(24)式が得られる。
VDb={−αD+(αD+1)・kRK・kRD}・VrefA (24)
(16)(24)式からわかるように、高電圧発生部6が生成するバイアス電圧VK、及び駆動バッファ5が生成する駆動信号VD1(t),VD2(t)のオフセット電圧VDbは、電源電圧VCCの変動によらず常に一定の値となるようにされている。
[CV変換部]
次に、CV変換部3は、モニタ電極15a,15b、及びセンス電極17a,17bのそれぞれに一つずつ接続されたCV変換アンプ31〜34からなる(図1参照)。
なお、CV変換アンプ31〜34は、いずれも同様の構成をしているため、ここでは、CV変換アンプ31についてのみ説明する。
CV変換アンプ31は、図5に示すように、出力端子と反転入力端子との間に抵抗RMF とキャパシタCMF とが並列接続されると共に、非反転入力端子に第1基準電圧VrefAが印加され、反転入力端子がモニタ電極15aに接続された演算増幅器OPからなる。
なお、抵抗RMF 及びキャパシタCMF は、(25)に示す関係を有するように設定される。このため、以下の説明では、抵抗RMF に流れる電流を無視する。
MF≫1/(2・π・fd・CMF) (25)
モニタ用可変容量キャパシタの容量をCM1(t)、その蓄積電荷をQM1(t)その両端電圧をVCM、キャパシタCMFの両端電圧をVMF(t)、その蓄積電荷をQMF(t)とすると、CV変換アンプ31の出力であるモニタ信号をVM1(t)とすると、(26)〜(29)式が成立する。
M1(t)=CM1(t)・VCM (26)
MF(t)=CMF・VMF(t) (27)
CM=VK−VrefA (28)
MF(t)=VrefA−VM1(t) (29)
キャパシタCM1(t),CMFを流れる電流が等しいこと、即ち(26)式を微分したものと(27)式を微分したものが等しいことから、(26)〜(29)式に基づいて(30)式が得られる。
Figure 2006170620
なお、可動部11のx軸方向への変位xD(t)は、駆動力FD(t)から位相が90°遅れる。また、モニタ用可変容量キャパシタCM1(t)の静止容量をCMb、容量変化の振幅をCMaとして、変位xD(t)とキャパシタ容量CM1(t)とは位相が逆相となるように設定したとすると、モニタ用可変容量キャパシタCM1(t)は、(31)式で表される。なお、振幅CMaは、(32)式に示すように、変位xD(t)の振幅xDaに比例する。但し、αMは、可動部11の構造等によって決まる比例係数である。
M1(t)=CMa・cosωdt+CMb (31)
CMa=αM・xDa (32)
更に、(31)式を代入した(30)式を積分することにより(33)式が得られる。但し、kCMは、変換ゲインであり、(34)式にて表される。
VM1(t)=−kCM・CMa・cosωdt+VrefA (33)
CM=(VK−VrefA)/CMF (34)
これと同様に、モニタ電極15bに接続されたCV変換アンプ32の出力であるモニタ信号VM2(t)も求めることができる。但し、キャパシタ容量CM2(t)はキャパシタ容量CM1(t)とは逆相になるため(35)式で表され、モニタ信号VM2(t)は(36)式で表される。
M2(t)=−CMa・cosωdt+CMb (35)
VM2(t)=kCM・CMa・cosωdt+VrefA (36)
また、同様にして、センス用可変容量キャパシタの容量CS1(t),CS2(t)は、(38)(39)式により、センス電極17a,17bに接続されたCV変換アンプ33,34の出力であるセンス信号VS1(t),VS2(t)は、(41)(42)式により表される。
但し、演算増幅器OPの出力端子と反転入力端子との間に接続される抵抗とキャパシタをRSF,CSFとし、両者は(37)式に示す関係を有するように設定されているものとする。また、CSbは、センス用可変容量キャパシタCS1(t),CS2(t)の静止容量、CSaは可動部11のy軸方向への変位に基づくキャパシタCS1(t),CS2(t)の容量変化の振幅である。また、θは、駆動力FD(t)を基準としたときの位相であり、角速度Ωの向きにより、0°又は180°となる。また、振幅CSaは、(40)式に示すように、y軸方向の変位yc(t)の振幅ycaに比例する。但し、αSは、可動部11の構造、及びx軸方向への駆動状態によって決まる比例係数である。また、(41)(42)式中のkCSは、変換ゲインであり、(43)式にて表される。
SF≫1/(2・π・fd・CSF) (37)
S1(t)=CSa・sin(ωdt+θ)+CSb (38)
S2(t)=−CSa・sin(ωdt+θ)+CSb (39)
CSa=αS・yca (40)
VS1(t)=−kCS・CSa・sin(ωdt+θ)+VrefA (41)
VS2(t)=kCS・CSa・sin(ωdt+θ)+VrefA (42)
CS=(VK−VrefA)/CSF (43)
つまり、CV変換アンプ31〜34は、モニタ電極15a,15b、センス電極17a,17bに、第1基準電圧VrefAを印加し、この第1基準電圧VrefAをオフセット電圧としたモニタ信号VM1(t),VM2(t)、センス信号VS1(t),VS2(t)を生成し、しかも、電源電圧VCCの変動によらず、変換ゲインkCM,kCSが一定に保持されるように構成されている。
[駆動信号制御部]
駆動信号制御部4は、CV変換部3から供給されるモニタ信号VM1(t),VM2(t)の差分を増幅して合成モニタ信号VM(t)を生成する差動増幅器41と、合成モニタ信号VM(t)の位相を90°シフトさせる位相シフタ42と、合成モニタ信号VM(t)を全波整流する全波整流器44と、全波整流器44の出力を増幅する誤差増幅器45と、位相シフタ42の出力を電流信号に変換し、その変換利得が誤差増幅器45の出力に従って変化する可変利得器43とからなる(図1参照)。
このうち、差動増幅器41は、図6に示すように、演算増幅器OPDM と抵抗RDM1 〜RDM4 により構成された周知のものである。即ち、演算増幅器OPDMの出力端子と反転入力端子との間には抵抗RDM2 が接続され、演算増幅器OPDM 反転入力端子には抵抗RDM1 を介してモニタ信号VM1(t)が印加され、演算増幅器OPDM 非反転入力端子には抵抗RDM3 を介してモニタ信号VM2(t)、及び抵抗RDM4 を介して第2基準電圧VrefBが印加されている。なお、抵抗RDM1 〜RDM4 は、(44)(45)式に示す関係を有するように設定されている。
DMI=RDM1=RDM3 (44)
DMF=RDM2=RDM4 (45)
このように構成された差動増幅器41の出力である合成モニタ信号VM(t)は、(46)式で表される。但しVMaは、合成モニタ信号VM(t)の振幅であり(47)式で表される。
VM(t)=RDMF/RDMI・{VM2(t)−VM1(t)}+VrefB
=VMa・cosωdt+VrefB (46)
VMa=RDMF/RDMI・2CMa/CMF・(VK−VrefA) (47)
次に、位相シフタ42は、演算増幅器OPPS、抵抗RPSI ,RPSF 、キャパシタCPSI ,CPSF によりバンドパスフィルタとして構成された周知のアクティブフィルタからなる。即ち、演算増幅器OPPS の出力端子と反転入力端子との間には、抵抗RPSF 及びキャパシタCPSF が並列接続され、演算増幅器OPPSの反転入力端子には、キャパシタCPSI ,抵抗RPSI からなる直列回路を介して合成モニタ信号VM(t)が印加され、演算増幅器OPPSの非反転入力端子には、第2基準電圧VrefBが印加されている。そして、抵抗RPSI ,RPSF 、キャパシタCPSI ,CPSF は、駆動周波数fd 付近で位相が90°シフトするように、その回路定数が設定されている。
このように構成された位相シフタ42の出力であるシフト信号VPS(t)は、(48)式で表される。但し、GPSは駆動周波数fd における位相シフタ42のゲインである。
PS(t)=GPS・VMa・sinωdt+VrefB (48)
次に、全波整流器44は、第2基準電圧VrefBを零点として全波整流する周知の全波整流回路441と、抵抗RFWR ,キャパシタCFWR からなり、全波整流回路の出力電流を平滑化して、合成モニタ信号VM(t)の振幅VMaに比例した電圧レベルを有する検出信号VFWR を生成する周知の平滑回路442とからなる。
なお、全波整流器44の出力電流IFWR (t)は(49)式で表され、これを平滑化した検出信号VFWR は(50)式で表される。但し、kFWR は、回路で決まる定数である。
FWR(t)=kFWR・|VM(t)−VrefB| (49)
FWR=2/π・kFWR・RFWR・VMa (50)
次に、誤差増幅器45は、抵抗REAH ,REAL により構成され、電源電圧VCCを分圧して目標電圧VrefRを生成する分圧回路451と、演算増幅器OPEA、抵抗REAI ,REAF 、キャパシタCEAI ,CEAF により構成され、全波整流器44にて生成された検出信号VFWR と目標電圧VrefRとの差分を誤差を増幅する周知の反転増幅回路452とからなる。
即ち、反転増幅回路452では、演算増幅器OPEA の出力端子と反転入力端子との間に抵抗REAF 、キャパシタCEAF からなる並列回路が接続され、演算増幅器OPEA の反転入力端子には、抵抗REAI ,キャパシタCEAI からなる並列回路を介して検出信号VFWR が印加され、演算増幅器OPEA の非反転入力端子には、目標電圧VrefRが印加されている。
このように構成された誤差増幅器45の出力である誤差信号VEA(t)は、(51)式で表される。但し、目標電圧VrefRは、(52)で表される。
EA=−REAF/REAI・(VFWR−VrefR)+VrefR (51)
VrefR=REAL/(REAL+REAH)・VCC (52)
次に、可変利得器43は、周知の電圧・電流変換回路からなり、位相シフタ42の出力であるシフト信号VPS(t)と、第2基準電圧VrefBとの差に比例した電流信号である制御信号IVG(t)を生成する。
そして、可変利得器43が生成する制御信号IVG(t)は(53)式で表される。但し、電圧・電流変換の変換係数kVG(VEA)は、誤差増幅器45の出力VEA応じて、VEAが大きいほど大きくなるように設定されている。
VG(t)=kVG(VEA)・{VPS(t)−VrefB} (53)
このように構成された駆動信号制御部4では、何らかの原因で可動部11のx軸方向への変位xD(t)の振幅xDaが大きくなると、モニタ用可変容量キャパシタの容量変化の振幅CMa、ひいては合成モニタ信号VM(t)の振幅VMaが大きくなり、合成モニタ信号VM(t)を全波整流した検出信号VFWR が高くなる((32)(47)(50)式参照)。すると、誤差信号VEAが低くなることにより、可変利得器43の変換係数kVG(VEA)が低くなり、制御信号IVG(t)の振幅が小さくなる((51)(53)式参照)。その結果、駆動信号VD1(t),VD2(t)の振幅VDaが小さくなることにより((18)〜(21)式参照)、可動部11を駆動する駆動力FD(t)の振幅FDa、ひいては可動部11の振幅xDaが減少する((9)式参照)。
逆に、何らかの原因で可動部11の振幅xDaが小さくなると、駆動信号制御部4が生成する制御信号IVG(t)の振幅が大きくなり、ひいては駆動信号VD1(t),VD2(t)の振幅VDaが大きくなることにより、可動部11の振幅xDaが増大する。
つまり、駆動信号制御部4は、可動部11のx軸方向への変位の振幅xDaが、一定の大きさに保持されるように、駆動信号VD1(t),VD2(t)の振幅を制御する(以下「振幅一定制御」と称する。)するようにされている。
また、可動部11の振幅xDaが一定に保持されている時は、(54)式がほぼ成立する。
FWR≒VrefR (54)
この(54)式に(32)(47)(50)(52)式を代入して整理すると(55)式が得られる。
Figure 2006170620
つまり、駆動信号制御部4の誤差増幅器45では、合成モニタ信号VM(t)の振幅を表す検出信号VFWR が、電源電圧VCCに比例した目標電圧VrefRと一致するように可変利得器43の変換係数kVGを制御しているため、可動部11の振幅一定制御の目標値は、(55)式からもわかるように、電源電圧VCCに比例した一定の大きさとなるようにされている。
さらに、(55)(12)式からわかるように、素子感度が電源電圧VCCに比例した一定値になるように制御されている。
[出力信号生成部]
出力信号生成部7は、CV変換部3から供給されるセンス信号VS1(t),VS2(t)の差分を増幅して合成センス信号VS(t)を生成する差動増幅器71と、位相シフタ42が出力するシフト信号VPS(t)を用いて合成センス信号VS(t)の同期検波を行う同期検波回路72と、同期検波回路72が出力する検波信号VPSD を平滑化するローパスフィルタ(LPF)73と、LPF73の出力を調整・増幅して出力信号VYAW を生成する調整・増幅回器74とからなる(図1参照)。
このうち、差動増幅器71は、図7に示すように、演算増幅器OPDS と抵抗RDS1 〜RDS4 により構成された周知のものである。即ち、演算増幅器OPDS の出力端子と反転入力端子との間には抵抗RDS2 が接続され、演算増幅器OPDS の反転入力端子には、抵抗RDS1 を介してセンス信号VS1(t)が印加され、演算増幅器OPDS の非反転入力端子には、抵抗RDS3 を介してセンス信号VS2(t)、及び抵抗RDS4 を介して第2基準電圧VrefBが印加されている。なお、抵抗RDS1 〜RDS4 は、(56)(57)式に示す関係を有するように設定されている。
DSI=RDS1=RDS3 (56)
DSF=RDS2=RDS4 (57)
このように構成された差動増幅器71の出力である合成センス信号VS(t)は、(58)式で表される。但し、VSaは、合成センス信号VS(t)の振幅であり(59)式で表される。また、差動増幅器71におけるゲインをkDS(=RDSF/RDSI)とする。
VS(t)=kDS・{VS2(t)−VS1(t)}+VrefB
=VSa・sin(ωdt+θ)+VrefB (58)
VSa=kDS・2CSa/CSF・(VK−VrefA) (59)
次に同期検波回路72は、出力端子と非反転入力端子とが接続された演算増幅器OPPSD1からなり、非反転入力端子に印加される合成センス信号VS(t)をそのまま出力するバッファ回路721と、出力端子と反転入力端子との間に抵抗RPSD2が接続され、非反転入力端子に第2基準電圧VrefBが印加された演算増幅器OPPSD2 からなり、抵抗RPSD1 を介して反転入力端子に印加される合成センス信号VS(t)を、極性を反転させて出力する反転増幅回路722と、反転入力端子に印加された第2基準電圧VrefBをしきい値電圧として、非反転入力端子に印加されるシフト信号VPS(t)を2値化するコンパレータ723と、コンパレータ723の出力に従って、バッファ回路721の出力又は反転増幅回路722の出力のいずれかを選択的に出力するスイッチ724とからなる。
つまり、同期検波回路72は、合成センス信号VS(t)から、シフト信号VPS(t)に同期した成分を取り出すように構成されており、その出力VPSD (t)は、(60)で表される。なお、このような同期検波回路72は、公知技術(例えば、特開2003−65768号を参照。)であるため、ここではその詳細については説明を省略する。
Figure 2006170620
次に、LPF73は、演算増幅器OPLP、抵抗RLP1 〜RLP3 、キャパシタCLP1 〜CLP2 により反転増幅型の二次フィルタとして構成された周知のアクティブフィルタからなる。即ち、演算増幅器OPLP の出力端子と反転入力端子との間には、キャパシタCLP2 が接続され、一端が演算増幅器OPLP の反転入力端子に接続された抵抗RLP3 の他端と演算増幅器OPLPの出力端子との間には、抵抗RLP2 が接続されている。また、この抵抗RLP3 の他端は、キャパシタCLP1 を介して接地されると共に、抵抗RLP1 を介して同期検波回路72の出力VPSD (t)が印加され、更に、演算増幅器OPLP の非反転入力端子には、第2基準電圧VrefBが印加されている。
このように構成されたLPF73の出力の平均値VLPDCは(61)式で表される。但し、LPF73のゲインをkLP(=RLP2 /RLP1 )とする。
LPDC=−kLP・(2/π)・VSa・cosθ+VrefB (61)
次に、調整・増幅回路74は、感度調整用の反転増幅回路741と、零点調整用の分圧回路742及びバッファ回路743と、反転増幅回路741の出力とバッファ回路743の出力とを加算,増幅して出力信号VYAW を生成する加算増幅回路744とからなる。
反転増幅回路741は、演算増幅器OPDC1 、抵抗RDC1 ,RDC2 からなる周知のものであり、抵抗RDC1 ,RDC2 のトリミングによって、反転増幅回路741のゲインk12(=RDC2 /RDC1 )を調整できるようにされている。
分圧回路742は、抵抗RDC3 ,RDC4 により電源電圧VCCを分圧するように構成され、また、バッファ回路743は、出力端子と反転入力端子とが接続された演算増幅器OPDC2 からなる周知のものであり、分圧回路742が生成した分圧電圧をそのまま出力するように構成されている。なお、分圧回路742を構成する抵抗RDC3 ,RDC4 のトリミングにより、分圧回路742の分圧比k34(=RDC4 /(RDC3 +RDC4 ))、ひいてはバッファ回路743が出力する調整電圧を調整できるようにされている。
加算増幅回路744は、演算増幅器OPDC3 ,抵抗RDC5 〜RDC7 からなる周知のものであり、演算増幅器OPDC3 の出力端子と反転入力端子との間には、抵抗RDC7 が接続され、反転入力端子には、抵抗RDC5 を介して反転増幅回路741の出力が印加されると共に、抵抗RDC6 を介してバッファ回路743の出力が印加され、非反転入力端子には、第2基準電圧VrefBが印加されている。
このように構成された加算増幅回路744の出力、即ち出力信号VYAW は、(62)〜(65)式で表される。但し、加算増幅回路744における反転増幅回路741の出力に対するゲインをk57(=RDC7 /RDC5 )、バッファ回路743の出力に対するゲインをk67(=RDC7 /RDC6 )とする。
YAW =k57・k12・(VLPDC−VrefB)−k67・(k34・VCC−VrefB)+VrefB
=kSE・CSa・(VK−VrefA)+kOF1・VrefB+kOF2・VCC (62)
SE =−k57・k12・kLP・kDS・(2/π)・(2/CSF)・cosθ (63)
OF1 =k67+1 (64)
OF2 =−k67・k34 (65)
つまり、反転増幅回路741のゲインk12 を調整することで、出力信号VYAW の感度(kSE・(VK−VrefA))を、また、分圧回路742の分圧比k34 を調整することで、出力信号VYAW の零点(kOF1・VrefB+kOF2・VCC)を調整できるようにされている。
また、(62)式からは、出力信号VYAW の零点(kOF1・VrefB+kOF2・VCC)が電源電圧VCCに比例して変化することがわかる。更に、(62)式右辺第1項(kSE・CSa・(VK−VrefA))、に含まれる容量変化の振幅CSaが、(40)(13a)式に示されているように、可動部のx軸方向への変位の振幅xDaに比例し、その振幅xDaは(55)(52)式に示されているように、目標電圧VrefR、ひいては電源電圧VCCに比例することから、出力信号VYAW の感度が電源電圧VCCに比例して変化することがわかる。
以上説明したように、本実施形態のジャイロセンサにおいては、CV変換部3と、センシングエレメント1の素子感度に関わる電圧を発生する、高電圧発生部6と駆動バッファ5では、電源電圧VCCに依存しない第1基準電圧VrefAを用いて信号処理を行い、それ以外の駆動信号制御部4、出力信号生成部7では、電源電圧VCCに比例した第2基準電圧VrefBを用いて信号処理を行うと共に、可動部11に対して振幅一定制御を行うようにされている。
具体的には、可動電極12や駆動電極13a,13bに印加するバイアス電圧VKや駆動信号VD1(t),VD2(t)のオフセット電圧VDbを、第1基準電圧VrefAに基づいて生成することで、可動部11の駆動力を、電源電圧VCCの変動によらず一定に保持し、可動部11の振幅一定制御により、センシングエレメント1の素子感度を一定に保持するようにされている。更に、モニタ電極15a,15bやセンス電極17a,17bに印加する電圧として、第1基準電圧VrefAを用いることにより、電源電圧VCCの変動によらず一定の変換ゲインにて、センシングエレメント1からモニタ信号VM1(t),VM2(t)やセンス信号VS1(t),VS2(t)を検出するようにされている。
従って、本実施形態のジャイロセンサによれば、温度変動等により可動部11の振動状態が変化したとしても、振幅一定制御と電源電圧VCCに非依存の各種印加電圧によって、センシングエレメント1の素子感度、ひいてはセンス信号VS(t)の感度が一定に保たれるため、このセンス信号VS(t)に基づいて、安定した出力信号VYAW を得ることができる。
また、本実施形態のジャイロセンサによれば、出力信号VYAW の零点(オフセット電圧)が、電源電圧VCCに比例して零点(オフセット電圧)が変化するだけでなく、振幅一定制御の目標電圧VrefRが電源電圧VCCに比例して変化するため、電源電圧VCCの変動によってAD変換の変換比率が変化したとしても、これと同じ比率でセンス信号VS(t)の感度、ひいては出力信号VYAW の感度を変化させることができる。
つまり、電源電圧VCCの変動があっても、出力信号VYAW を利用するマイクロコンピュータなどにて感度や零点の補正を必要としないジャイロセンサを提供することができる。
なお、本実施形態において、第1基準電圧発生部8が基準電圧発生手段、第1基準電圧VrefAが固定基準電圧、高電圧発生部6がバイアス電圧生成手段、駆動バッファ5が駆動信号生成手段、CV変換部3が容量・電圧変換手段、差動増幅器41,位相シフタ42が位相制御手段、出力信号生成部7が出力信号生成手段、全波整流器44,誤差増幅器45,可変利得器43が振幅制御手段、x軸方向が可動方向、y軸方向が直交方向に相当する。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
本実施形態のジャイロセンサは、第1実施形態のものとは、駆動信号制御部の構成が一部異なるだけであるため、この相違する部分を中心に説明する。
即ち、本実施形態のジャイロセンサにおいて、駆動信号制御部4aでは、図8に示すように、全波整流器44は、差動増幅器41が出力する合成モニタ信号VM(t)の代わりに、位相シフタ42が出力するシフト信号VPS(t)を全波整流するように構成されている。
ところで、温度変化があった場合、センシングエレメント1の母材のヤング率などの影響により、可動部11の変位xD(t)の振幅xDaだけでなく、駆動角周波数ωd も変化する。この場合、変位xD(t)の振幅xDaを一定に制御しても、変位速度vD(t)の振幅vDaは一定とならないため、(12)式から明らかなように、素子感度を一定とすることができない。
しかしながら、上述のように構成された本実施形態のジャイロセンサによれば、可動部11の振幅xDaを一定に制御するのではなく、駆動角周波数ωd の変動も含めた、変位速度vD(t)の振幅vDa(=ωd ・xDa)を一定に制御するため、振幅xDaを制御する第1実施形態のジャイロセンサと比較して、素子感度をより精度良く一定に保つことができる。
具体的には、位相シフタ42の伝達関数G(s)は、(66)〜(69)式で表される。
Figure 2006170620
(57)式を、s=jωとして変形すると(70)式が得られる。
Figure 2006170620
(70)式に基づき、H=20,Q=0.5とした場合の位相シフタ42の周波数特性を図9に示す。図9から明らかなように、ωd /ω0 が、1より十分に小さくなるように設計すると(例えばωd /ω0 =0.01)、入出力信号の位相差はほぼ90°となる。
そして、ωd /ω0 <<1であれば、伝達関数G(jωd )の利得は、(71)式で近似することができる。
Figure 2006170620
つまり、位相シフタ42の利得は、駆動角周波数ωd に比例する。また、位相シフタ42の入力となる合成モニタ信号VM(t)の振幅VMaは、可動部11の振幅xDaに比例するため、位相シフタ42の出力であるシフト信号VPS(t)の振幅VPSaは、駆動角周波数ωd ,振幅xDaのいずれにも比例し、ひいては変位xD(t)の微分値である変位速度vD(t)の振幅vDa(=ωd ・xDa)に比例することになる。従って、このシフト信号VPS(t)を用いて駆動信号VD1(t),VD2(t)の振幅VDaを制御することにより、変位速度vD(t)の振幅vDaを一定に保つことができ、その結果、センシングエレメント1の素子感度、ひいてはセンス信号VS(t)の感度を、より精度よく一定に保つことができるのである。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
本実施形態のジャイロセンサは、第1実施形態のものとは、構成の一部が異なるだけであるため、この相違する部分を中心に説明する。
即ち、本実施形態のジャイロセンサにおいて、駆動信号制御部4bは、図10(a)に示すように、可変利得器43,全波整流器44,誤差増幅器45の代わりに、位相シフタ42が出力するシフト信号VPS(t)を矩形波に整形する波形整形器46を備え、また、出力信号生成部7bは、差動増幅器71,同期検波回路72の代わりに、差動増幅器71b,同期検波回路72bを備えている。そして、波形整形器46の出力が、駆動バッファ5b及び同期検波回路72bに供給されるように構成されている。
なお、駆動バッファ5bは、図10(b)に示すように、波形整形器46の出力に従って、ハイレベル(バイアス電圧VK)とローレベル(接地電圧:0V)とを相補的に交互に繰り返す駆動信号VD1(t),VD2(t)を発生させるように構成されている。
また、出力信号生成部7bにおいて、同期検波回路72bは、図11に示すように、コンパレータ723が省略され、波形整形器46の出力によってスイッチ724を直接駆動するように構成されている。また、差動増幅器71bでは、演算増幅器OPDS の出力端子と反転入力端子との間に、抵抗RDS2 の代わりに、直列接続された一対の抵抗RDS2A,RDS2Bが接続され、演算増幅器OPDSの非反転入力端子と第2基準電圧VrefBの印加端との間に、抵抗RDS4 の代わりに、直列接続された一対の抵抗RDS4A,RDS4Bが接続されている(以下、この部位を「差動増幅部」と称する)。更に、差動増幅器71bでは、演算増幅器OPDS の出力電圧VDSの振幅を、電源電圧VCCの大きさに応じて変化させる可変利得器711が追加されている。
そして、抵抗RDS1 ,RDS2A ,RDS3 ,RDS4Aには、温度係数の小さい(±数十ppm/℃以内)薄膜抵抗が用いられ、抵抗RDS2B ,RDS4Bには、温度係数の大きい(+数千ppm/℃)拡散抵抗が用いられている。
このように構成された差動増幅器71bの差動増幅部のゲインkDSは、(72)式で表される((58)(59)式参照)。但し、差動増幅器71bを構成する各抵抗は、(73)〜(75)式に示す関係を有するように設定されている。
DS=(RDSFA+RDSFB)/RDSI (72)
DSI =RDS1 =RDS3 (73)
DSFA=RDS2A=RDS4A (74)
DSFB=RDS2B=RDS4B (75)
つまり、抵抗RDSI ,RDSFA と比較して抵抗RDSFBは、十分に大きな温度係数を有し、その結果、差動増幅器71bのゲインkDSは正の温度係数を有することになる。しかも、そのゲインkDSの温度特性は、抵抗比RDS2A/RDS2B,RDS4A/RDS4Bの設定を変更することで調整することが可能である。
一方、可変利得器711は、図12に示すように、第1基準電圧VrefAが印加される端子I1_REF、及び印加された第1基準電圧VrefAの大きさに応じた第1基準電流I1を発生させるための抵抗RI1#REF等を備えた第1の定電流回路713と、第2基準電圧VrefBが印加される端子I2_REF、及び印加された第2基準電圧VrefBの大きさに応じた第2基準電流I2を発生させるための抵抗RI2#REF等を備えた第2の定電流回路715と、差動増幅部の出力電圧VDSを印加する端子IP、第2基準電圧VrefBが印加される端子IN、及び印加された出力電圧VDSと第1基準電圧VrefAとの差(即ち、出力電圧VDSの振幅)に応じた大きさの電流信号を発生させるための抵抗RIN等を備えた電流信号生成回路717と、第2基準電圧VrefBが印加される端子OUT#REF 、電流信号生成回路717が生成した電流信号を電圧信号に変換するための抵抗RO、抵抗ROにより変換された電圧信号を出力するための端子OUT等を備えたIV変換回路719とからなる。
このように構成された可変利得器711の入出力特性は、各端子IP,IN,OUT,OUT_REF,I1_REF,I2_REFの電圧を、それぞれVIP,VIN,VOUT,VOUT#REF,VI1#REF,VI2#REFとすると、(76)式で表される。但し、GVGは、可変利得器711のゲインであり(77)式で表される。
OUT=GVG・(VIP−VIN)+VOUT#REF
=GVG・(VDS−VrefB)+VrefB (76)
Figure 2006170620
つまり、可変利得器711のゲインGVGは、第2基準電圧VrefB、ひいては電源電圧VCCに比例して変化するように設定されている。
従って、本実施形態のジャイロセンサによれば、温度変化による可動部11の振動状態の変化に基づいて、センス信号VS(t)に現れる温度特性の変化を、差動増幅部を構成する各抵抗値の設定で決まる差動増幅部のゲインの温度特性によって相殺することができるため、第1実施形態における振幅一定制御を実行しなくても、差動増幅部にて増幅されたセンス信号VDSの感度を一定に保つことができる。
しかも、この差動増幅部の出力VDSを入力とする可変利得器711のゲインGVGが電源電圧VCCに比例して変化するため、電源電圧VCCの変動によってAD変換の変換比率が変化したとしても、これと同じ比率で差動増幅器71bの出力VSの感度、ひいては出力信号VYAW の感度を変化させることができる。
つまり、本実施形態のジャイロセンサによれば、第1実施形態のジャイロセンサと同様の効果を、より簡易な構成にて実現することができる。
なお、本実施形態において、可変利得器711が調整手段に相当する。
ところで、可変利得器711は、図12や(76)式からもわかるように、差動増幅器として使用することが可能であるため、図13に示すように、差動増幅器71bは、演算増幅器OPDSを中心に構成した演算増幅部を省略して、可変利得器711の端子IP,INに、CV変換アンプ33,34からのセンス信号VS1(t),VS2(t)が印加されるように接続し、端子OUTからの出力をゲインの温度特性を任意に設定可能な増幅回路により増幅するように構成してもよい。
但し、増幅回路は、端子OUTからの出力が抵抗RSIを介して反転入力端子に印加されると共に、非反転入力端子に第2基準電圧VrefBが印加され、出力端子と反転入力端子との間に抵抗RSFA,RSFBが直列接続された演算増幅器OPS からなる。また、抵抗RSI,RSFAには、温度係数の小さい薄膜抵抗を用い、抵抗RSFBには、温度係数の大きい拡散抵抗を用いる。
このように構成された差動増幅器71bは、図11に示したものより簡易な構成(抵抗が3本減)にて、これと同等の機能を果たすことができる。
また、図11,図13に示した差動増幅器71bの演算増幅器OPDS,OPSを中心とした増幅回路を、図14(a)(b)に示すように、温度特性が特に考慮されていない通常の増幅回路(RDS2A,RDS2B→RDS2、RDS4A,RDS4B→RDS4、RSFA,RSFB→RSF)にて構成し、その代わりに、可変利得器711のIV変換回路719に、温度特性を持たせるようにしてもよい。
この場合、IV変換回路719は、図14(c)に示すように、抵抗ROの代わりに、温度係数の小さい薄膜抵抗からなる抵抗ROA、温度係数の大きい拡散抵抗からなる抵抗ROBを直列接続したものを用いるようにすればよく、可変利得器711のゲインは、(78)式で表されることになる。
Figure 2006170620
また、本実施形態では、差動増幅器71bのゲインに温度特性を持たせるように構成したが、調整・増幅回路74のゲインに温度特性を持たせるように構成してもよい。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。
本実施形態のジャイロセンサは、第3実施形態のものとは、構成が一部異なるだけであるため、この相違する部分を中心に説明する。
即ち、本実施形態のジャイロセンサにおいて、駆動信号制御部4cは、図15(a)に示すように、差動増幅器41,位相シフタ42,波形整形器46に加えて、差動増幅器41が出力する合成モニタ信号VM(t)を全波整流する全波整流器44を備え、また、出力信号生成部7cは、同期検波回路72b,LPF73,調整・増幅回路74に加えて、差動増幅器71の代わりに、全波整流器44の出力である検出信号VFWR ((50)式参照)に従ってゲインが変化する差動増幅器71cを備えている。
なお、差動増幅器71cは、図16に示すように、可変利得器711と、可変利得器711の端子OUTからの出力が抵抗RSIを介して反転入力端子に印加されると共に、非反転入力端子に第2基準電圧VrefBが印加され、出力端子と反転入力端子との間に抵抗RSFが接続された演算増幅器OPSとからなる。
このうち、可変利得器711は、図12にて示したものと全く同様に構成され、端子IP,INに、CV変換アンプ33,34からのセンス信号VS1(t),VS2(t)が印加され、端子OUT_REF,I2_REFに、第2基準電圧VrefBが印加され、端子I1_REFに、全波整流器44からの検出信号VFWR が印加されるように接続されている。
この可変利得器711のゲインGVGは、(79)式で表される。
Figure 2006170620
つまり、可変利得器711のゲインGVGは、可動部11のx軸方向への変位の振幅xDaに比例した検出信号VFWR に反比例し、第2基準電圧VrefB(=VCC/2)に比例して変化する。
従って、何らかの原因で振幅xDaが小さくなり、検出信号VFWR も小さくなると、ゲインGVGが大きくなり、逆に、振幅xDaが大きくなり、検出信号VFWR も大きくなると、ゲインGVGが小さくなるため、振幅xDaの変化に基づくセンシングエレメント1の素子感度の変動を、ゲインにて補償することができる。
また、ゲインGVGは、電源電圧VCCに応じて変化するため、電源電圧VCCの変動によってAD変換の変換比率が変化したとしても、これと同じ比率でセンス信号VS(t)の感度、ひいては出力信号VYAW の感度を変化させることができる。
なお、本実施形態においては、全波整流器44,差動増幅器71cが、補償手段及び調整手段に相当する。
ところで、本実施形態では、全波整流器44は、差動増幅器41の出力である合成モニタ信号VM(t)を整流するように構成されているが、図15(b)に示すように、位相シフタ42の出力であるシフト信号VPS(t)を整流するように構成してもよい。この場合、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、検出信号VFWR に基づいて差動増幅器71cのゲインを調整するように構成したが、調整・増幅回路74のゲインを調整するように構成してもよい。
第1実施形態のジャイロセンサの構成を示すブロック図である。 センシングエレメントの動作を説明するための図面である。 第1及び第2基準電圧発生部の詳細構成を示す回路図である。 駆動バッファ及び高電圧発生部の詳細構成を示す回路図である。 CV変換アンプの詳細構成を示す回路図である。 駆動信号制御部の詳細構成を示す回路図である。 出力信号生成部の詳細を示す回路図である。 第2実施形態のジャイロセンサの構成の主要部(第1実施形態との相違部分)を示すブロック図である。 位相シフタの特性を示すグラフである。 第3実施形態のジャイロセンサの構成の主要部(第1実施形態との相違部分)を示すブロック図である。 差動増幅器及び同期検波回路の詳細構成を示す回路図である。 可変利得器の詳細構成を示す回路図である。 差動増幅器の他の構成例を示す回路図である。 差動増幅器の他の構成例を示す回路図である。 第4実施形態及びその変形例のジャイロセンサ構成の主要部(第3実施形態との相違部分)を示すブロック図である。 差動増幅器の詳細構成を示す回路図である。 従来のジャイロセンサの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…センシングエレメント、2…検出回路、3…CV変換部、4,4a,4b,4c、4d…駆動信号制御部、5,5b…駆動バッファ、6…高電圧発生部、7,7b,7c…出力信号生成部、8…第1基準電圧発生部、9…第2基準電圧発生部、11…可動部、12…可動電極、13a,13b…駆動電極、15a,15b…モニタ電極、17a,17b…センス電極、31〜34…CV変換アンプ、41,71,71b,71c…差動増幅器、42…位相シフタ、43…可変利得器、44…全波整流器、45…誤差増幅器、46…波形整形器、51,719…IV変換回路、52〜54,452,722,741…反転増幅回路、55,91,451,742…分圧回路、61…昇圧回路、62,82…非反転増幅回路、72,72b…同期検波回路、74…調整・増幅回路、81…バンドギャップレファレンス回路、92,721,743…バッファ回路、441…全波整流回路、442…平滑回路、723…コンパレータ、711…可変利得器、713,715…定電流回路、717…電流信号生成回路、724…スイッチ、744…加算増幅回路。

Claims (3)

  1. 予め設定された可動平面に沿って変位可能な可動部と、該可動部に接続された可動電極と、前記可動平面内の予め設定された駆動方向に沿って前記可動部を振動させる静電気力を、前記可動部との間に発生させるための駆動電極と、前記駆動方向に沿った前記可動部の変位に応じて容量が変化するモニタ用可変容量キャパシタを前記可動部と共に形成するモニタ電極と、前記可動平面内にて前記駆動方向に直交する直交方向に沿った前記可動部の変位に応じて容量が変化するセンス用可変容量キャパシタを前記可動部と共に形成するセンス電極とを備えたセンシングエレメントを用いて、前記可動平面に直交する軸を中心とした回転の角速度を検出する静電駆動・容量検出型のジャイロセンサであって、
    外部から供給される電源電圧の大きさによらず一定値となる固定基準電圧を発生させる基準電圧発生手段と、
    前記固定基準電圧を増幅することで、前記可動電極に印加するバイアス電圧を生成するバイアス電圧生成手段と、
    前記駆動電極に印加され、前記固定基準電圧に比例したオフセット電圧を有する駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記固定基準電圧に比例したオフセット電圧を有し、前記モニタ用可変容量キャパシタの容量変化に従って電圧レベルが変化するモニタ信号、及び前記センス用可変容量キャパシタの容量変化に従って電圧レベルが変化するセンス信号を生成する容量・電圧変換手段と、
    前記モニタ信号に基づいて、前記可動部の振動が継続するように前記駆動信号の位相を制御する位相制御手段と、
    前記モニタ信号の振幅又は該モニタ信号を微分してなるシフト信号の振幅が、前記電源電圧に比例した目標値と一致するように前記駆動信号の振幅を制御する振幅制御手段と、
    前記電源電圧に比例したオフセット電圧を有し、前記センス信号に基づいて電圧レベルが変化する出力信号を生成する出力信号生成手段と、
    を備えることを特徴とするジャイロセンサ。
  2. 予め設定された可動平面に沿って変位可能な可動部と、該可動部に接続された可動電極と、前記可動平面内の予め設定された駆動方向に沿って前記可動部を振動させる静電気力を、前記可動部との間に発生させるための駆動電極と、前記駆動方向に沿った前記可動部の変位に応じて容量が変化するモニタ用可変容量キャパシタを前記可動部と共に形成するモニタ電極と、前記可動平面内にて前記駆動方向に直交する直交方向に沿った前記可動部の変位に応じて容量が変化するセンス用可変容量キャパシタを前記可動部と共に形成するセンス電極とを備えたセンシングエレメントを用いて、前記可動平面に直交する軸を中心とした回転の角速度を検出する静電駆動・容量検出型のジャイロセンサであって、
    外部から供給される電源電圧の大きさによらず一定値となる固定基準電圧を発生させる基準電圧発生手段と、
    前記固定基準電圧を増幅することで、前記可動電極に印加するバイアス電圧を生成するバイアス電圧生成手段と、
    前記駆動電極に印加され、前記固定基準電圧に比例したオフセット電圧を有する駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記固定基準電圧に比例したオフセット電圧を有し、前記モニタ用可変容量キャパシタの容量変化に従って電圧レベルが変化するモニタ信号、及び前記センス用可変容量キャパシタの容量変化に従って電圧レベルが変化するセンス信号を生成する容量・電圧変換手段と、
    前記モニタ信号に基づいて、前記可動部の振動が継続するように前記駆動信号の位相を制御する位相制御手段と、
    前記電源電圧に比例したオフセット電圧を有し、前記センス信号に基づいて電圧レベルが変化する出力信号を生成する出力信号生成手段と、
    前記モニタ信号の振幅又は該モニタ信号を微分してなるシフト信号の振幅に基づいて、前記出力信号生成手段が前記センス信号の増幅に用いるゲインを変化させることにより、前記可動部の振動状態の変動に基づく前記センス信号の変動を補償する補償手段と、
    前記電源電圧の大きさに基づいて、前記出力信号生成手段が前記センス信号の増幅に用いる増幅回路のゲインを変化させることにより、前記出力信号の感度を調整する調整手段と、
    を備えることを特徴とするジャイロセンサ。
  3. 予め設定された可動平面に沿って変位可能な可動部と、該可動部に接続された可動電極と、前記可動平面内の予め設定された駆動方向に沿って前記可動部を振動させる静電気力を、前記可動部との間に発生させるための駆動電極と、前記駆動方向に沿った前記可動部の変位に応じて容量が変化するモニタ用可変容量キャパシタを前記可動部と共に形成するモニタ電極と、前記可動平面内にて前記駆動方向に直交する直交方向に沿った前記可動部の変位に応じて容量が変化するセンス用可変容量キャパシタを前記可動部と共に形成するセンス電極とを備えたセンシングエレメントを用いて、前記可動平面に直交する軸を中心とした回転の角速度を検出する静電駆動・容量検出型のジャイロセンサであって、
    外部から供給される電源電圧の大きさによらず一定値となる固定基準電圧を発生させる基準電圧発生手段と、
    前記固定基準電圧を増幅することで、前記可動電極に印加するバイアス電圧を生成するバイアス電圧生成手段と、
    前記駆動電極に印加され、前記固定基準電圧に比例したオフセット電圧を有する駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記固定基準電圧に比例したオフセット電圧を有し、前記モニタ用可変容量キャパシタの容量変化に従って電圧レベルが変化するモニタ信号、及び前記センス用可変容量キャパシタの容量変化に従って電圧レベルが変化するセンス信号を生成する容量・電圧変換手段と、
    前記モニタ信号に基づいて、前記可動部の振動が継続するように前記駆動信号の位相を制御する位相制御手段と、
    前記電源電圧に比例したオフセット電圧を有し、前記センス信号に基づいて電圧レベルが変化する出力信号を生成する出力信号生成手段と、
    前記電源電圧の大きさに基づいて、前記出力信号生成手段にて前記センス信号の増幅に用いられる増幅回路のゲインを変化させることにより、前記出力信号の感度を調整する調整手段と、
    を備え、
    前記出力信号生成手段にて前記センス信号の増幅に用いられる増幅回路のゲインの温度特性が、前記センス信号の温度特性を相殺するように設定されていることを特徴とするジャイロセンサ。
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