JP2006121782A - Dcブラシレスモータのロータ角度検出方法及びdcブラシレスモータの制御装置 - Google Patents

Dcブラシレスモータのロータ角度検出方法及びdcブラシレスモータの制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】相電流の検出値の1階差分を用いてDCブラシレスモータのロータ角度を精度良く検出する方法及び装置を提供する。
【解決手段】3制御サイクル(サイクル11,12,20、サイクル21,22,30)における出力電圧の総和がゼロとなる周期信号を、電流フィードバック制御による駆動電圧Vfbに重畳し、該3制御サイクル中の駆動電圧Vfbを一定に保持する。そして、各制御サイクルにおける1階差分電流(dI(0),dI(1),dI(2))を用いて、ロータ角度の実施値と推定値との位相差θeを算出し、該位相差θeを用いたオブザーバの追従演算によってロータ角度の推定値θ^を算出する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、DCブラシレスモータのロータ角度を、該モータの駆動電圧に周期信号を重畳して検出する方法及び装置に関する。
DCブラシレスモータから所望の出力トルクを得るためには、磁極を有するロータの電気角(以下、ロータ角度という)に対応した適切な位相で電機子に電圧を印加する必要がある。そして、ロータ角度を検出する位置検出センサを省いてDCブラシレスモータと駆動装置のコストダウンを図るべく、位置検出センサを用いずにロータ角度を検出する種々の方法が提案されている。
本願発明者らも、先の出願(特許文献1参照)において、いわゆるdqベクトル変換によりDCブラシレスモータの通電電流のフィードバック制御を所定制御サイクル単位で行う場合に、d軸電流のみについてのフィードバック制御とq軸電流のみについてのフィードバック制御を交互に行ってd軸電流及びq軸電流の2階差分を算出し、該2階差分を用いてロータ角度の推定値を算出する方法を提案している。
かかる方法によれば、d軸電流及びq軸電流の2階差分の算出値を用いて、ロータ角度の実際値と推定値の位相差の2倍角に応じた正弦参照値と余弦参照値を算出することができ、該正弦参照値と余弦参照値に基づいてロータ角度を検出することができる。
特開2004−120834公報
上述したように、d軸電流とq軸電流の2階差分を算出することにより、DCブラシレスモータのロータ角度を検出することができる。しかし、相電流の検出値に応じたd軸電流とq軸電流の2階差分を用いた場合、以下に説明するように相電流の検出誤差の影響が大きくなることが想定される。
すなわち、n番目の制御サイクルにおける相電流の検出値をI(n)、その時の検出誤差をN(n)とすると、相電流の1階差分ΔIと2階差分ΔΔIは、以下の式(21)、式(22)で表される。
Figure 2006121782
Figure 2006121782
そして、相電流の検出時における誤差N(n)が互いに相関がない白色雑音(平均ゼロ)と仮定すると、1階差分の分散(平均値からの誤差の2乗の期待値)E1及び2階差分の分散E2は、誤差の分散をσnとすると、以下の式(23)、式(24)で表される。
Figure 2006121782
Figure 2006121782
したがって、2階差分を用いるよりも1階差分を用いる方が、検出誤差N(n)の影響を受け難いと想定される。そこで、本発明は、相電流の検出値の1階差分を用いてDCブラシレスモータのロータ角度を精度良く検出する方法及び装置を提供することを目的とする。
先ず、本発明について説明する前に、本発明の前提となる基本的な考え方を図1を参照して説明する。図1はDCブラシレスモータ1の構成を模式的に示したものであり、突極型のロータ2を使用した場合、モータ1の3相(U,V,W)の電機子3,4,5に印加される電圧Vu,Vv,Vwと、流れる電流Iu,Iv,Iwとの関係は、以下の式(25)により表される。
Figure 2006121782
但し、Vu,Vv,Vw:各相電圧、Iu,Iv,Iw:各相電流、r:相抵抗、Ke:誘起電圧定数、l:電機子の自己インダクタンス、m:電機子の相互インダクタンス、θ:ロータ角度、ωre:角速度。
モータ1の回転数がほぼゼロで、誘起電圧やロータ角度の変化による影響が少なく、相抵抗による電圧も無視できるほど小さい場合、上記式(25)は以下の式(26)で近似される。
Figure 2006121782
また、上記式(26)を相間電流及び相間電圧による式に変形すると以下の式(27),式(28)が得られる。
Figure 2006121782
Figure 2006121782
次に、モータ1を、界磁の磁束方向であるq軸上のq軸電機子とq軸と直交するd軸上のd軸電機子とを有する等価回路に変換するいわゆるdq変換モデルを用いた場合、ロータ角度の推定値θ^を用いて変換した、d軸電圧Vd^及びq軸電圧Vq^とd軸電流Id^及びq軸電流Iq^との関係は、電気角速度がほぼセロでd軸電機子及びq軸電機子の抵抗による電圧効果も無視できるレベルである場合、以下の式(29)で表される。
Figure 2006121782
但し、Id^:d軸電流、Iq^:q軸電流、Vd^:d軸電圧、Vq^:q軸電圧、Ld:d軸電機子のインダクタンス、Lq:q軸電機子のインダクタンス、θe:ロータ角度の推定値θ^と実際値θとの位相差。
以上の説明を基礎として本発明を以下に説明する。本発明のDCブラシレスモータのロータ角度検出方法の第1の態様は、DCブラシレスモータの電機子に流れる相電流と目標電流との偏差を小さくするように、所定の制御サイクル毎に該モータの電機子に印加する駆動電圧を決定して該モータの通電制御を行うモータ制御装置において、該モータのロータ角度を検出する方法に関する。
そして、前記駆動電圧に、2以上の制御サイクルを含む所定期間における出力電圧の総和がゼロとなる周期信号を重畳する第1の工程と、前記所定期間中における前記駆動電圧を一定として、前記所定期間中の隣接する制御サイクル間における前記モータの相電流の一階差分を算出する第2の工程と、前記第2の工程で算出された一階差分を用いて、前記モータのロータ角度の2倍角に応じた正弦参照値と余弦参照値とを算出する第3の工程と、前記第3の工程で算出された前記余弦参照値と前記正弦参照値とに基づいて、前記モータのロータ角度を算出する第4の工程とからなることを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記第1の工程で前記所定期間における出力電圧の総和がゼロとなる周期信号を重畳し、前記第2の工程で前記所定期間中における前記駆動電圧を一定として、前記所定期間中の隣接する制御サイクル間における前記モータの相電流の1階差分が算出される。そして、前記第3の工程において、該1階差分を用いて前記モータの2倍角に応じた前記正弦参照値と前記余弦参照値を算出することができ、これにより、前記第4の工程で、相電流の検出誤差の影響を抑制して前記正弦参照値と前記余弦参照値に基づいて前記モータのロータ角度を精度良く検出することができる。
また、前記第2の工程において、前記正弦参照値と前記余弦参照値は、以下の式(30)〜式(34)により算出されることを特徴とする請求項1記載のロータ角度検出方法。
Figure 2006121782
但し、Vs:正弦参照値、Vc:余弦参照値、l:モータの各相の自己インダクタンスの直流分、m:モータの角相間の相互インダクタンスの直流分、dI(i+1)〜dI(i+n)…前記周期信号の前記所定期間中にn+1個の制御サイクルが含まれる場合の、隣接する制御サイクル間の相電流の1階差分、i:前記所定期間が始まる制御サイクルの番号。
Figure 2006121782
但し、θ:モータのロータ角度。
Figure 2006121782
但し、j=1,2,…,n、dIu(i+j):U相の相電流の1階差分、W相の相電流の1階差分。
Figure 2006121782
Figure 2006121782
但し、Vhuv(i+j):周期信号の前記所定期間におけるj番目の制御サイクルのU相とV相の相間電圧、Vhwv(i+j):周期信号の前記所定期間におけるj番目の制御サイクルのW相とV相の相間電圧。
ここで、上記式(27)を離散時間系で表すと、以下の式(35)のようになる。
Figure 2006121782
但し、Vfbu(i),Vfbv(i),Vfbw(i):i番目の制御サイクルにおける前記駆動電圧、Vhu(i),Vhv(i),Vhw(i):i番目の制御サイクルにおける前記周期信号の出力電圧、ΔT:制御サイクルの時間。
また、前記周期信号は、以下の式(36)を満たすn個の制御サイクルを1周期とする信号である。
Figure 2006121782
ここで、Vfbがゼロの場合を考えると、上記式(35)は、以下の式(37)の形になる。
Figure 2006121782
そこで、c(i)を以下の式(38)のようにおくと、上記式(37)から、以下の式(39)、式(40)の関係が成り立つ。
Figure 2006121782
Figure 2006121782
Figure 2006121782
ここで、前記所定期間における駆動電圧が一定値Vfbであるとすると、以下の式(41)のようになる。
Figure 2006121782
そのため、上記式(40)の右辺の第1項は0となり、以下の式(42)が得られる。
Figure 2006121782
したがって、上記式(30)により、正弦参照値Vsと余弦参照値Vcを算出することができ、以下の式(43)によりロータ角度θを算出することができる。
Figure 2006121782
また、本発明のDCブラシレスモータの制御装置の第1の態様は、DCブラシレスモータの電機子に流れる相電流を検出する電流検出手段と、所定の制御サイクル毎に、該電流検出手段により検出される相電流と所定の目標電流との偏差が減少するように該モータの電機子に印加する駆動電圧を決定して該モータの通電制御を行う通電制御手段とを備えたDCブラシレスモータの制御装置の改良に関する。
そして、前記駆動電圧に、2以上の制御サイクルを含む所定期間における出力電圧の総和がゼロとなる周期信号を重畳する周期信号重畳手段と、前記駆動信号に前記周期信号が重畳されたときに、前記所定期間における前記駆動電圧を一定として、隣接する制御サイクル間における前記モータの相電流の1階差分を算出し、該1階差分を用いて前記モータの2倍角に応じた正弦参照値と余弦参照値を算出して、該正弦参照値と該余弦参照値に基づいて前記モータのロータ角度を算出するロータ角度検出手段とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記ロータ角度検出手段は、前記周期信号重畳手段により、前記所定期間における出力電圧の総和がゼロとなる周期信号が前記駆動信号に重畳されたときに、前記所定期間中における前記駆動電圧を一定として、前記所定期間中の隣接する制御サイクル間の前記モータの相電流の1階差分を算出する。そして、該1階差分を用いて前記モータのロータの2倍角に応じた前記正弦参照値と前記余弦参照値を算出することができ、これにより、前記ロータ角度検出手段は、相電流の検出誤差の影響を抑制して前記正弦参照値と前記余弦参照値に基づいて前記モータのロータ角度を精度良く検出することができる。
また、前記ロータ角度検出手段は、前記本発明のDCブラシレスモータのロータ角度の検出方法における場合と同様に、上記式(30)〜式(34)により前記正弦参照値と前記余弦参照値を算出することができる。
また、本発明のDCブラシレスモータのロータ角度検出方法の第2の態様は、DCブラシレスモータを、該モータの界磁の磁束方向であるq軸上にあるq軸電機子と、q軸と直交するd軸上にあるd軸電機子とを有する等価回路に変換して扱い、前記モータの電機子に流れる相電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段により検出される相電流と前記モータのロータ角度とに基づいて、前記q軸電機子に流れるq軸電流と前記d軸電機子に流れるd軸電流とを算出するdq電流算出手段と、前記q軸電機子に流れる電流の指令値であるq軸指令電流とq軸電流との偏差及び前記d軸電機子に流れる電流の指令値であるd軸指令電流とd軸電流との偏差を小さくするように、所定の制御サイクル毎に前記d軸電機子に印加するd軸電圧及び前記q軸電機子に印加するq軸電圧を決定して、前記モータの通電制御を行うモータ制御装置において、前記モータのロータ角度を検出する方法の改良に関する。
そして、前記d軸駆動電圧と前記q軸駆動電圧に、2以上の制御サイクルを含む所定期間における出力電圧の総和がゼロとなる周期信号を重畳する第1の工程と、前記所定期間中における前記d軸駆動電圧と前記q軸駆動電圧を一定として、前記所定期間中の隣接する制御サイクル間における前記モータの相電流の一階差分に対応したd軸電流の一階差分とq軸電流の一階差分を、所定のロータ角度推定値を用いて算出する第2の工程と、前記第2の工程で算出されたd軸電機子の一階差分とq軸電機子の一階差分とを用いて、前記モータのロータ角度の実際値と前記ロータ角度推定値との位相差の2倍角に応じた正弦参照値と余弦参照値とを算出する第3の工程と、前記第3の工程で算出された前記余弦参照値及び前記正弦参照値と、前記第1の工程における前記ロータ角度推定値とに基づいて、前記モータのロータ角度を算出する第4の工程とからなることを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記第1の工程で前記所定期間における出力電圧の総和がゼロとなる周期信号を重畳し、前記第2の工程で前記所定期間中における前記d軸駆動電圧と前記q軸駆動電圧を一定として、前記所定期間中の隣接する制御サイクル間における前記モータの相電流の1階差分に応じたd軸電流の1階差分とq軸電流の1階差分が算出される。そして、前記第3の工程において、該d軸電流の1階差分とq軸電流の1階差分を用いて前記モータのロータ角度の実際値と推定値との位相差の2倍角に応じた前記正弦参照値と前記余弦参照値を算出することができ、これにより、前記第4の工程で、前記正弦参照値及び前記余弦参照値相電流と前記ロータ角度推定値とに基づいて、相電流の検出誤差の影響を抑制して前記モータのロータ角度を精度良く検出することができる。
また、前記第3の工程において、前記正弦参照値と前記余弦参照値は、以下の式(44)〜式(48)により算出されることを特徴とする請求項1記載のDCブラシレスモータのロータ角度検出方法。
Figure 2006121782
但し、Vsdq:正弦参照値、Vcdq:余弦参照値、dIdq(i+1)〜dIdq(i+n)…前記周期信号の前記所定期間中にn+1個の制御サイクルが含まれる場合の、隣接する制御サイクル間のd軸電流及びq軸電流の1階差分、i:前記所定期間が始まる制御サイクルの番号。
Figure 2006121782
但し、Ld:d軸電機子のインダクタンス、Lq:q軸電機子のインダクタンス。
Figure 2006121782
但し、j=1,2,…,n、dId(i+j):d軸電機子に流れる電流の1階差分、dIq(i+j):q軸電機子に流れる電流の1階差分。
Figure 2006121782
Figure 2006121782
但し、Vhd(i+j):前記周期信号の前記所定周期におけるj番目の制御サイクルのd軸電機子への出力電圧、Vhq(i+j):前記周期信号の前記所定周期におけるj番目の制御サイクルのq軸電機子への出力電圧。
ここで、上記式(29)を離散時間系で表すと、以下の式(49)のようになる。
Figure 2006121782
但し、Vfbd:i番目の制御サイクルにおけるd軸駆動電圧、Vfbq:i番目の制御サイクルにおけるq軸駆動電圧、Vhd(i):i番目の制御サイクルにおける前記周期信号のd軸駆動電圧への重畳電圧、Vhq(i):i番目の制御サイクルにおける前記周期信号のq軸駆動電圧への重畳電圧、ΔT:制御サイクルの時間。
また、前記周期信号は、以下の式(50)を満たすn個の制御サイクルを1周期とする信号である。
Figure 2006121782
ここで、d軸駆動電圧Vfbd(i)とq軸駆動電圧Vfbq(i)がゼロの場合を考えると、上記式(49)は以下の式(51)の形になる。
Figure 2006121782
そこで、cdq(i)を以下の式(52)のようにおくと、上記式(51)から、以下の式(53)、式(54)の関係が成り立つ。
Figure 2006121782
Figure 2006121782
Figure 2006121782

ここで、前記所定期間におけるd軸駆動電圧,q軸駆動電圧が一定値Vfbdqとすると、以下の式(55)のようになる。
Figure 2006121782
そのため、前記式(54)の右辺の第1項はゼロとなり、以下の式(56)が得られる。
Figure 2006121782
したがって、上記式(44)により、正弦参照値Vsdqと余弦参照値Vcdqを算出することができ、以下の式(57)によりロータ角度の実際値と推定値との位相差を算出することができる。
Figure 2006121782
但し、θe:ロータ角度の推定値と実際値との位相差。
そして、上記式(57)によりされた位相差θeと前記ロータ角度推定値とから、前記モータのロータ角度を検出することができる。
また、本発明のDCブラシレスモータの制御装置の第2の態様は、DCブラシレスモータを、該モータの界磁の磁束方向であるq軸上にあるq軸電機子と、q軸と直交するd軸上にあるd軸電機子とを有する等価回路に変換して扱い、前記モータの電機子に流れる相電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段により検出される相電流を前記q軸電機子に流れるq軸電流と前記d軸電機子に流れるd軸電流とに変換するdq電流変換手段と、前記q軸電機子に流れる電流の指令値であるq軸指令電流とq軸電流との偏差及び前記d軸電機子に流れる電流の指令値であるd軸指令電流とd軸電流との偏差を小さくするように、所定の制御サイクル毎に前記d軸電機子に印加するd軸駆動電圧及び前記q軸電機子に印加するq軸駆動電圧を決定して、前記モータの通電制御を行う通電制御手段とを備えたモータ制御装置の改良に関する。
そして、前記d軸駆動電圧と前記q軸駆動電圧に、2以上の制御サイクルを含む所定期間における出力電圧の総和がゼロとなる周期信号を重畳する周期信号重畳手段と、前記所定期間中における前記d軸駆動電圧と前記q軸駆動電圧を一定として、前記所定期間中の隣接する制御サイクル間における前記モータの相電流の一階差分に対応したd軸電流の一階差分とq軸電流の一階差分を、所定のロータ角度推定値を用いて算出し、該d軸電流電流の一階差分と該q軸電流の一階差分とを用いて、前記モータのロータ角度の実際値と前記推定値との位相差の2倍角に応じた正弦参照値と余弦参照値とを算出して、該正弦参照値及び該余弦参照値と、前記ロータ角度推定値とに基づいて前記モータのロータ角度を算出するロータ角度検出手段とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記ロータ角度検出手段は、前記周期信号重畳手段により、前記所定期間における出力電圧の総和がゼロとなる周期信号が前記d軸駆動電圧及び前記q軸駆動電圧に重畳されたときに、前記所定期間中における前記d軸駆動電圧及び前記q軸駆動電圧を一定として、前記所定期間中の隣接する制御サイクル間の前記モータの相電流の1階差分に対応したd軸電流の1階差分及びq軸電流の1階差分を算出する。そして、該d軸電流の1階差分及びq軸電流の1階差分を用いて、前記モータのロータ角度の実際値と前記ロータ角度推定値との位相差の2倍角に応じた前記正弦参照値と前記余弦参照値を算出することができ、これにより、前記ロータ角度検出手段は、前記正弦参照値及び前記余弦参照値と前記ロータ角度推定値とに基づいて、相電流の検出誤差の影響を抑制して前記モータの角度を精度良く検出することができる。
また、前記ロータ角度検出手段は、前記本発明のDCブラシレスモータのロータ角度検出方法の第2の態様における場合と同様に、上記式(44)〜式(48)により前記正弦参照値と前記余弦参照値を算出することができる。
本発明の実施の形態について、図1〜図9を参照して説明する。図1はDCブラシレスモータの構成図、図2は第1の実施の形態におけるモータ制御装置の構成図、図3は図2に示したモータ制御装置における周期信号の出力態様の説明図、図4は図2に示したモータ制御装置におけるロータ角度検出処理のフローチャート、図5は図4のフローチャートに対応したタイミングチャート、図6は第2の実施の形態におけるモータ制御装置の構成図、図7は図6に示したモータ制御装置における周期信号の出力態様の説明図、図8は図6に示したモータ制御装置におけるロータ検出処理のフローチャート、図9は図8のフローチャートに対応したタイミングチャートである。
[第1の実施の形態]先ず、図1〜図5を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。図2に示したDCブラシレスモータの制御装置10(以下、単に制御装置10という)は、図1に示したDCブラシレスモータ1(以下、単にモータ1という)の3相(U、V,W)の電機子3,4,5に流れる電流をフィードバック制御するものであり、モータ1をロータ2の界磁極の磁束方向であるq軸上にあるq軸電機子と該q軸と直交するd軸上にあるd軸電機子とを有するdq座標系による等価回路に変換して扱う。
そして、制御装置10は、外部から与えられるd軸指令電流Id_cとq軸指令電流Iq_cとに応じて、d軸電機子に流れる電流(以下、d軸電流という)とq軸電機子に流れる電流(以下、q軸電流という)をフィードバック制御する。
制御装置10は、d軸電機子への印加電圧Vfbd(以下、d軸駆動電圧という)とq軸電機子への印加電圧Vfbq(以下、q軸駆動電圧という)とを、モータ1のU,V,Wの3相の電機子に印加する駆動電圧Vfbu,Vfbv,Vfbwに変換するdq/3相変換部20、駆動電圧Vfbu及びVfbwにロータ角度検出用の周期信号Vhu及びVhwを重畳する周期信号重畳部21(本発明の周期信号重畳手段に相当する)、及び駆動電圧Vfbu,Vfbv,Vfbw(周期信号Vhu及びVhwが重畳されているときは、Vfbu+Vhu,Vfbv+Vhv,Vfbw+Vhw)に応じた電圧Vu,Vv,Vwがモータ1のU,V,Wの各相の電機子に印加されるように、複数のスイッチング素子をブリッジ接続して構成されたインバータ回路からなるパワードライブユニット22を備えている。
さらに、制御装置10は、モータ1のU相の電機子に流れる電流を検出するU相電流センサ23、モータ1のW相の電機子に流れる電流を検出するW相電流センサ24、U相電流センサ23の検出電流値IuとW相電流センサ24の検出電流値Iwとに応じてd軸電流の検出値であるd軸実電流Idとq軸電流の検出値であるq軸実電流Iqとを算出する3相/dq変換部26、モータ1のロータ角度θを検出する角度検出部25(本発明のロータ角度検出手段に相当する)、及びd軸とq軸間で干渉し合う速度起電力の影響を打ち消す処理を行なう非干渉演算部27を備える。
そして、制御装置10は、d軸指令電流Id_cとd軸実電流Idを第1減算器28で減算し、その減算結果に第1のPI演算部29でPI(比例積分)処理を施し、第1加算器30で非干渉成分を加算して、以下の式(58)によりd軸指令電流Id_cとd軸実電流Idの偏差に応じたd軸電圧Vfbdを生成する。
Figure 2006121782
但し、Kp:比例ゲイン、Ki:積分ゲイン。
また、制御装置10は、同様にして、q軸指令電流Iq_cとq軸実電流Iqを第2減算器31で減算し、その減算結果に第2のPI演算部32でPI処理を施し、第2加算器33で非干渉成分を加算して、以下の式(59)によりq軸指令電流Iq_cとq軸実電流Iqとの偏差に応じたq軸電圧Vfbqを生成する。
Figure 2006121782
但し、Kp:比例ゲイン、Ki:積分ゲイン。
そして、制御装置10は、d軸駆動電圧Vfbdとq軸駆動電圧Vfbqとをdq/3相変換部20に入力する。dq/3相変換部20は、以下の式(60)により、3相の駆動電圧Vfbu,Vfbv,Vfbwを算出してパワードライブユニット22に出力する。
Figure 2006121782
これにより、パワードライブユニット22を介して、d軸指令電流Id_cとd軸実電流Idとの偏差、及びq軸指令電流Iq_cとq軸実電流Iqとの偏差を小さくする3相の駆動電圧Vfbu,Vfbv,Vfbwがモータ1の電機子に印加されて、モータ1の電機子に流れる電流がフィードバック制御される。
なお、このように、d軸指令電流Id_cとd軸実電流Idとの偏差、及びq軸指令電流Iq_cとq軸実電流Iqとの偏差を小さくするように、3相の駆動電圧Vfbu,Vfbv,Vfbwを決定してモータ1の相電流を制御する構成が、本発明の通電制御手段に相当する。
ここで、dq/3相変換部20によりd軸駆動電圧Vfbdとq軸駆動電圧Vfbqを3相の駆動電圧Vfbu,Vfbv,Vfbwに変換する際には、モータ1のロータ角度θが必要となる。また、3相/dq変換部26によりU相電流センサ23の検出電流値IuとW相電流センサ24の検出電流値Iwをd軸実電流Idとq軸実電流Iqに変換する際にも、モータ1のロータ角度θが必要となる。
そして、制御装置10は、レゾルバ等の位置検出センサを用いずに、第3加算器34,第4加算器35,及び第5加算器36において、周期信号重畳部21により駆動電圧Vfbu,Vfbv,Vfbwに周期信号Vhu,Vhv,Vhwを重畳することによって、ロータ角度θの検出処理を実行する。
なお、本実施の形態における周期信号Vhu,Vhv,Vhwは、図3(a)に示したように、3制御サイクル(T11,T12,T13)を1周期として、1周期で各相の出力電圧の総和がゼロとなるように出力パターンが設定されている。また、他の出力パターンとしては、例えば図3(b)に示したように、4制御サイクル(T21,T22,T23,T24)を1周期とし、1周期中の2制御サイクル(T21とT22、T23とT24)毎に出力電圧の総和がゼロとなるように設定してもよい。また、周期信号Vhu,Vhv,Vhwの1周期の長さは2制御サイクル以上であればよい。
以下、図4に示したフローチャートに従って、制御装置10におけるモータ1のロータ角度θの検出処理について説明する。制御装置10は、カウンタ変数ptrの初期値を0とし、周期信号重畳部21により駆動電圧Vfbu,Vfbv,Vfbwに周期信号Vhu,Vhv,Vhwを重畳して、図4のフローチャートを繰り返し実行する。
角度検出部25は、STEP1でU相電流センサ23とW相電流センサ24により検出される相電流Iu,Iwを取り込み、STEP2で前回の制御サイクルにおける相電流Iu,Iwとの1階差分dIu,dIwを算出して保持する。そして、続くSTEP3でカウンタ変数ptrが1であったときはSTEP4に進んでSTEP4〜STEP6の処理を行い、STEP3でカウンタ変数ptrが1でなかったときにはSTEP7に分岐する。
ここで、カウンタ変数ptrはSTEP12で各制御サイクル毎にインクリメントされ、STEP13でptr=3になったときにSTEP14でクリア(ptr=0)される。そのため、制御サイクルが周期信号Vhu,Vhv,Vhwの1周期に相当する3制御サイクルが経過する毎にSTEP3でptr=1となって、STEP4〜STEP6の処理が実行される。
角度検出部25は、STEP4で、今回と前回及び前々回の制御サイクルにおけるSTEP2の処理で算出された1階差分dIu,dIwを用いて、正弦参照値Vsと余弦参照値Vcを算出する。具体的には、上記式(30)で、nを周期信号Vhu,Vhv,Vhwの1周期中に含まれる制御サイクルの個数である3に置き換えた以下の式(61)により、角度検出部25は正弦参照値Vsと余弦参照値Vcを算出する。
Figure 2006121782
但し、Vs:正弦参照値、Vc:余弦参照値、l:モータの各相の自己インダクタンスの直流分、m:モータの角相間の相互インダクタンスの直流分、dI(i+1)〜dI(i+3):ptr=2,0,1となる制御サイクルにおいて算出された相電流の1階差分。
また、角度検出部25は、以下の式(62)のオブザーバによる追従演算によって、ロータ角度の推定値θ^を算出する。
Figure 2006121782
但し、θ^(n+1):n+1番目の制御サイクルにおけるロータ角度の推定値、ω^(n+1):n+1番目の制御サイクルにおける角速度の推定値、Δt:制御サイクルの時間、θ^(n):n番目の制御サイクルにおけるロータ角度の推定値、ω^(n):n番目の制御サイクルにおける角速度の推定値、K1,K2,K~:演算ゲイン、offset:電流位相制御用のオフセット値。
そこで、角度検出部25は、STEP5において、以下の式(63)により、上記式(62)で必要となるロータ角度の実際値θと推定値θ^との位相差θe(=θ−θ^)を算出する。
Figure 2006121782
また、上記式(63)の√(Vs2+Vc2)の正規化演算は時間がかかるので、下記の式(64)により近似してもよい。
Figure 2006121782
続くSTEP6で、3相/dq変換部26により算出されるId,Iqが電流フィードバック制御用に保持される。そして、STEP7でカウンタ変数ptrが0となったときに、STEP8に進み、上記式(58),式(59)により、d軸駆動電圧Vfbdとq軸駆動電圧Vfbqが算出される。また、STEP9で、上記式(62)により推定角度θ^が更新される。一方、STEP7でptr=0であったときにはSTEP10に分岐し、STEP8〜STEP9の処理は実行されない。そのため、d軸駆動電圧Vfbd及びq軸駆動電圧Vfbqと、推定角度θ^は、周期信号Vhu,Vhv,Vhwの1周期毎に更新され、周期信号Vhu,Vhv,Vhwの1周期中は、d軸駆動電圧Vfbd及びq軸駆動電圧Vfbdと推定角度θ^は一定に保持される。
続くSTEP10で、dq/3相変換部20により、d軸駆動電圧Vfbdとq軸駆動電圧Vfbqが、3相駆動電圧Vfbu,Vfbv,Vfbwに変換され、STEP11で、周期信号重畳部21により3相駆動電圧Vfbu,Vfbv,Vfbwに周期信号Vhu,Vhv,Vhwが重畳されて、パワードライブユニット22に出力される。そして、これにより、パワードライブユニット22からモータ1に3相電圧Vu,Vv,Vwが出力される。そして、続くSTEP12〜STEP15により、上述したカウンタ変数ptrのインクリメント又はクリア処理が行われて、1制御サイクルが終了する。
なお、STEP11で、周期信号重畳部21により周期信号Vhu,Vhv,Vhwを重畳する処理が本発明の第1の工程に相当し、STEP42で、角度検出部25により相電流の1階差分を算出する処理が本発明の第2の工程に相当する。また、STEP4で、角度検出部25により正弦参照値Vsと余弦参照値Vcを算出する処理が本発明の第3の工程に相当し、STEP9で、角度検出部25により推定角度を更新する処理が本発明の第4の工程に相当する。
図5は、以上説明した図4のフローチャートによる処理を繰り返し実行して、ロータ角度θを検出する場合のタイミングチャートである。サイクル10で処理が開始され、ptr=0〜2に対応した3制御サイクル(サイクル11,12,20、サイクル21,22,30、…)が、周期信号Vh(Vhu,Vhv,Vhw)の1周期であり、周期信号が、Vh(1)(ptr=1のとき)→Vh(2)(ptr=2のとき)→Vh(0)(ptr=0のとき)と切換わっている。
そして、d軸駆動電圧Vfbdとq軸駆動電圧Vfbqが算出されて、3相駆動電圧Vfb(Vfbu,Vfbv,Vfbw)が変更されるのはptr=0の制御サイクルであるから、周期信号がVh(1)→Vh(2)→Vh(0)と切換わる間、3相駆動電圧Vfbは一定(サイクル11,12,20の間はVfb(0)、サイクル21,22,30の間はVfb(1))に保持されている。
そして、ptr=1である制御サイクル21と制御サイクル32で、ロータ角度の実際値と推定値との位相差θeが算出され(図4のSTEP5の処理)、ptr=0である制御サイクル21と制御サイクル31で、駆動電圧Vfbとロータ角度の推定値θ^が更新されている(図4のSTEP8〜STEP9の処理)。このように、駆動電圧Vfbの更新とロータ角度の推定値θ^の更新を同じタイミングで行なうことによって、駆動電圧Vfbを出力する際のロータ角度のずれを排除している。
また、図中aは相電流の変化を示し、bは相電流のフィードバック制御の応答を示している。そして、周期信号Vhの重畳による相電流のフィードバック制御に対する影響は、図中P1,P2,P2のタイミングで算出される駆動電圧Vhによりキャンセルされる。
なお、本第2の実施の形態では上記式(61)により正弦参照値Vsと余弦参照値Vcを算出したが、正弦参照値Vsと余弦参照値Vcの算出式は、周期信号Vhの態様等に応じて決定される。
[第2の実施の形態]次に、図6〜図9を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図6に示したDCブラシレスモータの制御装置40(以下、単に制御装置40という)は、図2に示した制御装置10と同様にモータ1の相電流をフィードバック制御するものであり、制御装置10と同様に構成については同一の符号を付して説明を省略する。
制御装置40においては、ロータ角度の検出方法が制御装置10と相違し、d軸駆動電圧Vfbdとq軸駆動電圧Vfbqに周期信号VhdとVhqを重畳する周期信号重畳部51(本発明の周期重畳手段に相当する)が備えられている。そして、角度検出部50(本発明のロータ角度検出手段に相当する)は、周期信号重畳部51により周期信号VhdとVhqが重畳されたときに、U相電流センサ23とW相電流センサ24で検出される相電流IuとIwに基づいてロータ角度θを検出する。
なお、本実施の形態における周期信号Vhd,Vhqは、図7(a)に示したように、3制御サイクル(T11,T12,T13)を1周期として、1周期で各相の出力電圧の総和がゼロとなるように出力パターンが設定されている。また、他の出力パターンとしては、例えば図7(b)に示したように、4制御サイクル(T21,T22,T23,T24)を1周期とし、1周期中の2制御サイクル(T21とT22、T23とT24)毎に出力電圧の総和がゼロとなるように設定してもよい。また、周期信号Vhd,Vhqの1周期の長さは2制御サイクル以上であればよい。
以下、図8に示したフローチャートに従って、制御装置40におけるモータ1のロータ角度の検出処理について説明する。制御装置40は、カウンタ変数ptrを0とし、周期信号重畳部51により、d軸駆動電圧Vfbdとq軸駆動電圧Vfbqに周期信号VhdとVhqを重畳して、図8のフローチャートを繰り返し実行する。
角度検出部50は、STEP30で、U相電流センサ23とW相電流センサ24により検出される相電流Iu,Iwを取り込み、STEP31で前回の制御サイクルにおける相電流Iu,Iwとの1階差分dIu,dIwを算出する。そして、次のSTEP2で該1階差分dIu,dIwを3相/dq変換したdId,dIqを算出し、これを保持する。
また、次のSTEP33でカウンタ変数ptrが1であったときはSTEP34に進んでSTEP34〜STEP37の処理を行い、STEP33でカウンタ変数ptrが1でなかったときにはSTEP38に分岐する。
ここで、カウンタ変数ptrはSTEP43で各制御サイクル毎にインクリメントされ、STEP44でptr=3になったときにSTEP45でクリア(ptr=0)される。そのため、周期信号Vhd,Vhqの1周期に相当する3制御サイクルが経過する毎にSTEP33でptr=1となって、STEP34〜STEP37の処理が実行される。
角度検出部50は、STEP34で、今回と前回及び前々回の制御サイクルのSTEP32で算出された1階差分dId,dIqを用いて、正弦参照値Vsdqと余弦参照値Vcdqを算出する。具体的には、上記式(44)で、nを周期信号のVhd,Vhqの1周期中に含まれる制御サイクルの個数である3に置き換えた以下の式(65)により、角度検出部50は正弦参照値Vsdqと余弦参照値Vcdqを算出する。
Figure 2006121782
但し、Vsdq:正弦参照値、Vcdq:余弦参照値、dIdq(i+1)〜dIdq(i+3):ptr=2,0,1となる制御サイクルにおいて算出されたd軸電流及びq軸電流の1階差分。
また、角度検出部50は、以下の式(66)又は式(67)のオブザーバによる追従演算によって、ロータ角度の推定値θ^を算出する。
Figure 2006121782
但し、θ^(n+1):n+1番目の制御サイクルにおけるロータ角度の推定値、ω^(n+1):n+1番目の制御サイクルにおける角速度の推定値、Δt:1制御サイクルの時間、θ^(n):n番目の制御サイクルにおけるロータ角度の推定値、ω^(n):n番目の制御サイクルにおける角速度の推定値、K1,K2,K~:演算ゲイン、offset:電流位相制御用のオフセット値。
Figure 2006121782
そこで、角度検出部50は、STEP35において、以下の式(68)又は式(69)により、上記式(66),式(67)で必要となるロータ角度の実際値θと推定値θ^との位相差θe(=θ−θ^)を算出する。
Figure 2006121782
Figure 2006121782
また、上記式(69)の√(Vsdq 2+Vcdq 2)の正規化演算は時間がかるので、下記の式(70)により近似してもよい。
Figure 2006121782
続くSTEP36で、3相/dq変換部26により算出されるId,Iqが電流フィードバック制御用に保持される。そして、STEP37で、3相/dq変換部26において使用されるロータ角度θ^が更新される。
次のSTEP38でカウンタ変数ptrが0となったときに、STEP39に進み、上記式(58)、式(59)により、d軸駆動電圧Vfbdとq軸駆動電圧Vfbqが算出される。また、STEP40で角度検出部50が上記式(67)により推定角度θ^を更新する。一方、STEP38でptrがゼロでなかったときにはSTEP41に分岐し、STEP39〜STEP40の処理は実行されない。
そのため、d軸駆動電圧Vfbd及びq軸駆動電圧Vfbqと推定角度θ^は、周期信号Vhd,Vhqの1周期毎(3制御サイクル毎)に更新され、周期信号Vhd,Vhqの1周期中は、d軸駆動電圧Vfbd及びq軸駆動電圧Vfbqと推定角度θ^は一定に保持される。また、上述したように、3相/dq変換部26で用いられるロータ角度は、ptr=1となったときにSTEP37で更新される。そのため、STEP40で更新された推定角度θは、次の制御サイクルから3相/dq変換部26で用いられる。
このように、dq変換用ロータ角度の更新を遅らせているのは、STEP39においてd軸駆動電圧Vfbd及びVfbqを算出した時点におけるロータ角度と、STEP32でd軸電流の1階差分dId及びq軸電流の1階差分dIqを算出する時点におけるロータ角度を一致させるためである。STEP39とSTEP32におけるロータ角度を一致させることにより、差分電流dId,dIq算出時のロータ角度変化による誤差を防ぐことができる。
続くSTEP41で、周期信号重畳部51によりd軸駆動電圧Vfbd及びq軸駆動電圧Vfbqに周期信号Vhd,Vhqが算出され、STEP42でdq/3相変換部20によりd軸駆動電圧Vfbd及びq軸駆動電圧Vfbqが、3相駆動電圧Vfbu,Vfbv,Vfbwに変換されてパワードライブユニット22に出力される。そして、続くSTEP44〜STEP46により、上述したカウンタ変数ptrのインクリメント又はクリア処理が行われて、1制御サイクルが終了する。
図9は以上説明した図8のフローチャートによる処理を繰り返し実行して、ロータ角度θを検出した場合のタイミングチャートである。サイクル50で処理が開始され、ptr=1,2,0に対応した3制御サイクル(サイクル51,52,60、サイクル61,62,70、…)が、周期信号Vhdq(Vhd,Vhq)の1周期であり、周期信号が、Vhdq(0)(ptr=1のとき)→Vhdq(1)(ptr=2のとき)→Vhdq(2)(ptr=0のとき)と切換わっている。
そして、d軸駆動電圧Vfbd及びq軸駆動電圧Vfbq(以下、まとめてdq駆動電圧Vfbdqという)が算出される(図8のSTEP39の処理)のはptr=0となる制御サイクルであるから、周期信号VhdqがVhdq(0)→Vhdq(1)→Vhdq(2)と切換わる間、dq駆動電圧Vfbdqは一定(サイクル51,52,53の間はVfbdq(0)、サイクル61,62,63の間はVfbdq(1))に維持されている。
そして、ptr=1である制御サイクル61と制御サイクル71で、ロータ角度の実際値と推定値との位相差θeが算出(図8のSTEP35の処理)されると共に、dq電流変換用のロータ角度が更新され(図8のSTEP37の処理)。また、ptr=0である制御サイクル61と制御サイクル71で、dq駆動電圧Vfbdqとロータ角度の推定値θ^が更新されている(図8のSTEP39〜STEP40の処理)。このように、dq駆動電圧Vfbdqの更新とロータ角度θ^の更新を同じタイミングで行なうことによって、dq駆動電圧Vfbdqを出力する際のロータ角度のずれを排除している。
また、図中cはdq電流の変化を示し、dはdq電流のフィードバック制御の応答を示している。そして、周期信号Vhdqの重畳によるdq電流のフィードバック制御の影響は、図中P12,P13のタイミングで算出されるdq駆動電圧Vfbdqによりキャンセルされる。
なお、本第2の実施の形態では上記式(65)により正弦参照値Vsdqと余弦参照値Vcdqを算出したが、正弦参照値Vsdqと余弦参照値Vcdqの算出式は、周期信号Vhdqの態様に応じて決定される。
DCブラシレスモータの構成図。 第1の実施の形態におけるモータ制御装置の構成図。 図2に示したモータ制御装置における周期信号の出力態様の説明図。 図2に示したモータ制御装置におけるロータ角度検出処理のフローチャート。 図4のフローチャートに対応したタイミングチャート。 第2の実施の形態におけるモータ制御装置の構成図。 図6に示したモータ制御装置における周期信号の出力態様の説明図。 図6に示したモータ制御装置におけるロータ検出処理のフローチャート。 図8のフローチャートに対応したタイミングチャートである。
符号の説明
1…DCブラシレスモータ、2…ロータ、3…U相の電機子、4…V相の電機子、5…W相の電機子、10…(第1の実施の形態の)モータ制御装置、20…dq/3相変換部、21…(第1の実施の形態の)周期信号重畳部、22…パワードライブユニット、23…U相電流センサ、24…W相電流センサ、25…(第1の実施の形態の)角度検出部、26…3相/dq変換部、27…非干渉演算部、40…(第2の実施の形態の)モータ制御装置、50…(第2の実施の形態の)角度検出部、51…(第2の実施の形態の)周期信号重畳部

Claims (8)

  1. DCブラシレスモータの電機子に流れる相電流と目標電流との偏差を小さくするように、所定の制御サイクル毎に該モータの電機子に印加する駆動電圧を決定して該モータの通電制御を行うモータ制御装置において、該モータのロータ角度を検出する方法であって、
    前記駆動電圧に、2以上の制御サイクルを含む所定期間における出力電圧の総和がゼロとなる周期信号を重畳する第1の工程と、
    前記所定期間中における前記駆動電圧を一定として、前記所定期間中の隣接する制御サイクル間における前記モータの相電流の一階差分を算出する第2の工程と、
    前記第2の工程で算出された一階差分を用いて、前記モータのロータ角度の2倍角に応じた正弦参照値と余弦参照値とを算出する第3の工程と、
    前記第3の工程で算出された前記余弦参照値と前記正弦参照値とに基づいて、前記モータのロータ角度を算出する第4の工程とからなることを特徴とするDCブラシレスモータのロータ角度検出方法。
  2. 前記第2の工程において、前記正弦参照値と前記余弦参照値は、以下の式(1)〜式(5)により算出されることを特徴とする請求項1記載のロータ角度検出方法。
    Figure 2006121782
    但し、Vs:正弦参照値、Vc:余弦参照値、l:モータの各相の自己インダクタンスの直流分、m:モータの角相間の相互インダクタンスの直流分、dI(i+1)〜dI(i+n)…前記周期信号の前記所定期間中にn+1個の制御サイクルが含まれる場合の、隣接する制御サイクル間の相電流の1階差分、i:前記所定期間が始まる制御サイクルの番号。
    Figure 2006121782
    但し、θ:モータのロータ角度。
    Figure 2006121782
    但し、j=1,2,…,n、dIu(i+j):U相の相電流の1階差分、dIw(i+j):W相の相電流の1階差分。
    Figure 2006121782
    Figure 2006121782
    但し、Vhuv(i+j):周期信号の前記所定期間におけるj番目の制御サイクルのU相とV相の相間電圧、Vhwv(i+j):周期信号の前記所定期間におけるj番目の制御サイクルのW相とV相の相間電圧。
  3. DCブラシレスモータの電機子に流れる相電流を検出する電流検出手段と、所定の制御サイクル毎に、該電流検出手段により検出される相電流と所定の目標電流との偏差が減少するように該モータの電機子に印加する駆動電圧を決定して該モータの通電制御を行う通電制御手段とを備えたDCブラシレスモータの制御装置において、
    前記駆動電圧に、2以上の制御サイクルを含む所定期間における出力電圧の総和がゼロとなる周期信号を重畳する周期信号重畳手段と、
    前記駆動信号に前記周期信号が重畳されたときに、前記所定期間における前記駆動電圧を一定として、隣接する制御サイクル間における前記モータの相電流の1階差分を算出し、該1階差分を用いて前記モータの2倍角に応じた正弦参照値と余弦参照値を算出して、該正弦参照値と該余弦参照値に基づいて前記モータのロータ角度を算出するロータ角度検出手段とを備えたことを特徴とするDCブラシレスモータの制御装置。
  4. 前記ロータ角度検出手段は、以下の式(6)〜式(10)により、前記正弦参照値と前記余弦参照値を算出することを特徴とする請求項3記載のDCブラシレスモータの制御装置。
    Figure 2006121782
    但し、Vs:正弦参照値、Vc:余弦参照値、l:モータの各相の自己インダクタンスの直流分、m:モータの角相間の相互インダクタンスの直流分、dI(i+1)〜dI(i+n)…前記周期信号の前記所定期間中にn+1個の制御サイクルが含まれる場合の、隣接する制御サイクル間の相電流の1階差分、i:前記所定期間が始まる制御サイクルの番号。
    Figure 2006121782
    但し、θ:モータのロータ角度。
    Figure 2006121782
    但し、j=1,2,…,n、dIu(j):U相の相電流の1階差分、dIw(j):W相の相電流の1階差分。
    Figure 2006121782
    Figure 2006121782
    但し、Vhuv(i+j):周期信号の前記所定期間におけるj番目の制御サイクルのU相とV相の相間電圧、Vhwv(i+j):周期信号の前記所定期間におけるj番目の制御サイクルのW相とV相の相間電圧。
  5. DCブラシレスモータを、該モータの界磁の磁束方向であるq軸上にあるq軸電機子と、q軸と直交するd軸上にあるd軸電機子とを有する等価回路に変換して扱い、前記モータの電機子に流れる相電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段により検出される相電流と前記モータのロータ角度とに基づいて、前記q軸電機子に流れるq軸電流と前記d軸電機子に流れるd軸電流とを算出するdq電流算出手段と、前記q軸電機子に流れる電流の指令値であるq軸指令電流とq軸電流との偏差及び前記d軸電機子に流れる電流の指令値であるd軸指令電流とd軸電流との偏差を小さくするように、所定の制御サイクル毎に前記d軸電機子に印加するd軸電圧及び前記q軸電機子に印加するq軸電圧を決定して、前記モータの通電制御を行うモータ制御装置において、前記モータのロータ角度を検出する方法であって、
    前記d軸駆動電圧と前記q軸駆動電圧に、2以上の制御サイクルを含む所定期間における出力電圧の総和がゼロとなる周期信号を重畳する第1の工程と、
    前記所定期間中における前記d軸駆動電圧と前記q軸駆動電圧を一定として、前記所定期間中の隣接する制御サイクル間における前記モータの相電流の一階差分に対応したd軸電流の一階差分とq軸電流の一階差分を、所定のロータ角度推定値を用いて算出する第2の工程と、
    前記第2の工程で算出されたd軸電機子の一階差分とq軸電機子の一階差分とを用いて、前記モータのロータ角度の実際値と前記ロータ角度推定値との位相差の2倍角に応じた正弦参照値と余弦参照値とを算出する第3の工程と、
    前記第3の工程で算出された前記余弦参照値及び前記正弦参照値と、前記第1の工程における前記ロータ角度推定値とに基づいて、前記モータのロータ角度を算出する第4の工程とからなることを特徴とするDCブラシレスモータのロータ角度検出方法。
  6. 前記第3の工程において、前記正弦参照値と前記余弦参照値は、以下の式(11)〜式(15)により算出されることを特徴とする請求項1記載のDCブラシレスモータのロータ角度検出方法。
    Figure 2006121782
    但し、Vsdq:正弦参照値、Vcdq:余弦参照値、dIdq(i+1)〜dIdq(i+n)…前記周期信号の前記所定期間中にn+1個の制御サイクルが含まれる場合の、隣接する制御サイクル間のd軸電流及びq軸電流の1階差分、i:前記所定期間が始まる制御サイクルの番号。
    Figure 2006121782
    但し、Ld:d軸電機子のインダクタンス、Lq:q軸電機子のインダクタンス。
    Figure 2006121782
    但し、j=1,2,…,n、dId(i+j):d軸電機子に流れる電流の1階差分、dIq(i+j):q軸電機子に流れる電流の1階差分。
    Figure 2006121782
    Figure 2006121782
    但し、Vhd(i+j):前記周期信号の前記所定周期におけるj番目の制御サイクルのd軸電機子への出力電圧、Vhq(i+j):前記周期信号の前記所定周期におけるj番目の制御サイクルのq軸電機子への出力電圧。
  7. DCブラシレスモータを、該モータの界磁の磁束方向であるq軸上にあるq軸電機子と、q軸と直交するd軸上にあるd軸電機子とを有する等価回路に変換して扱い、前記モータの電機子に流れる相電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段により検出される相電流を前記q軸電機子に流れるq軸電流と前記d軸電機子に流れるd軸電流とに変換するdq電流変換手段と、前記q軸電機子に流れる電流の指令値であるq軸指令電流とq軸電流との偏差及び前記d軸電機子に流れる電流の指令値であるd軸指令電流とd軸電流との偏差を小さくするように、所定の制御サイクル毎に前記d軸電機子に印加するd軸駆動電圧及び前記q軸電機子に印加するq軸駆動電圧を決定して、前記モータの通電制御を行う通電制御手段とを備えたモータ制御装置において、
    前記d軸駆動電圧と前記q軸駆動電圧に、2以上の制御サイクルを含む所定期間における出力電圧の総和がゼロとなる周期信号を重畳する周期信号重畳手段と、
    前記所定期間中における前記d軸駆動電圧と前記q軸駆動電圧を一定として、前記所定期間中の隣接する制御サイクル間における前記モータの相電流の一階差分に対応したd軸電流の一階差分とq軸電流の一階差分を、所定のロータ角度推定値を用いて算出し、該d軸電流電流の一階差分と該q軸電流の一階差分とを用いて、前記モータのロータ角度の実際値と前記推定値との位相差の2倍角に応じた正弦参照値と余弦参照値とを算出して、該正弦参照値及び該余弦参照値と、前記ロータ角度推定値とに基づいて前記モータのロータ角度を算出するロータ角度検出手段とを備えたことを特徴とするDCブラシレスモータの制御装置。
  8. 前記ロータ角度検出手段は、以下の式(16)〜式(20)により、前記正弦参照値と前記余弦参照値を算出することを特徴とする請求項7記載のDCブラシレスモータの制御装置。
    Figure 2006121782
    但し、Vsdq:正弦参照値、Vcdq:余弦参照値、dIdq(i+1)〜dIdq(i+n)…前記周期信号の前記所定期間中にn+1個の制御サイクルが含まれる場合の、隣接する制御サイクル間のd軸電流及びq軸電流の1階差分、i:前記所定期間が始まる制御サイクルの番号。
    Figure 2006121782
    但し、Ld:d軸電機子のインダクタンス、Lq:q軸電機子のインダクタンス。
    Figure 2006121782
    但し、j=1,2,…,n、dId(i+j):d軸電機子に流れる電流の1階差分、dIq(i+j):q軸電機子に流れる電流の1階差分。
    Figure 2006121782
    Figure 2006121782
    但し、Vhd:前記周期信号の前記所定周期におけるj番目の制御サイクルのd軸電機子への出力電圧、Vhq:前記周期信号の前記所定周期におけるj番目の制御サイクルのq軸電機子への出力電圧。
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