JP2002320398A - Dcブラシレスモータのロータ角度検出装置 - Google Patents

Dcブラシレスモータのロータ角度検出装置

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JP2002320398A JP2001288303A JP2001288303A JP2002320398A JP 2002320398 A JP2002320398 A JP 2002320398A JP 2001288303 A JP2001288303 A JP 2001288303A JP 2001288303 A JP2001288303 A JP 2001288303A JP 2002320398 A JP2002320398 A JP 2002320398A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】位置検出センサを用いることなく、ロータの角
度を精度良く検出することができるDCブラシレスモー
タのロータ角度検出装置を提供する。 【解決手段】モータコントローラ10は、高周波重畳部
21、角度検出部25、U相電流センサ23、及びW相
電流センサ24を用いてDCブラシレスモータ1のロー
タ角度を検出する。角度検出部25は、高周波重畳部2
1により3相電圧の指令値VU_c,VV_c,VW_
cに対して高周波電圧vu,vv,vwがそれぞれ重畳
されたときに、U相電流センサ23により検出される電
流値IU_s及びW相電流センサ24により検出される
電流値IW_sと、高周波電圧vu,vv,vwに応じ
た高周波成分とを用いてロータ角度θを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、突極型のDCブラ
シレスモータのロータ角度を検出するロータ角度検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】DCブラシレスモータを駆動して所望の
トルクを得るためには、磁極を有するロータの電気角
(以下、ロータ角度という)に対応した適切な位相で電
機子に電圧を印加する必要がある。そのため、DCブラ
シレスモータにはロータ角度を検出する位置検出センサ
が設けられるのが一般的である。
【0003】しかし、位置検出センサを設けた場合に
は、位置検出センサのみならず、DCブラシレスモータ
の駆動装置側に位置検出センサから出力される検出信号
を入力するための回路を設ける必要があり、また、位置
検出センサと駆動装置間の配線も必要となる。そこで、
位置検出センサを省いてDCブラシレスモータと駆動装
置のコストダウンを図るべく、位置検出センサを用いず
にロータ角度を検出する方法が提案されている。
【0004】かかる技術として、例えば、DCブラシレ
スモータの電機子に印加する電圧を直交する2軸方向に
分離し、一方の軸側に高周波の交番電圧を印加したとき
に、該交番電圧の印加に応じて他方の軸側に生じる電流
を検出することによって、ロータ角度を検出する方法が
提案されている。しかし、この方法による場合には、初
期の追従性に時間がかかるとともに、角度の補正が困難
であるという不都合があった。
【0005】また、DCブラシレスモータの電機子に2
相もしくは3相の電流を流した場合のロータ角度と電機
子に流れる電流値との相関関係を予め記憶したデータテ
ーブルを備え、電機子に流れる電流の検出値を該データ
テーブルにあてはめて近似演算等を行なうことによっ
て、ロータ角度を検出する方法も提案されている。しか
し、この方法による場合には、個体ごとに異なるモータ
パラメータの影響や近似計算による誤差が生じやすいと
いう不都合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記不都合
を解消し、位置検出センサを用いることなく、ロータ角
度を精度良く検出することができるDCブラシレスモー
タのロータ角度検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】先ず、本発明について説
明する前に、本発明の基本的な考え方を図1を参照して
説明する。図1(a)を参照して、DCブラシレスモー
タ1は、永久磁石による界磁極を有するロータ2と、3
相(U相,V相,W相)の電機子3,4,5とを有す
る。そして、3相の電機子3,4,5に所定位相の交流
電流を供給したときに、各電機子3,4,5から発生す
る磁界の合成により生じる回転磁界によって、ロータ2
が回転する。
【0008】ここで、該回転磁界は、ロータ2の角度θ
(図1(a)ではU相の電機子3を基準として時計回り
にとったロータ2の角度。以下、ロータ角度θという)
に応じた向きに発生させる必要があるため、DCブラシ
レスモータの制御においては、ロータ角度θを検出する
ことが前提となる。
【0009】そこで、DCブラシレスモータには、ロー
タ角度θを検出するためにレゾルバ等の位置検出センサ
が設けられるのが一般的であるが、本発明のDCブラシ
レスモータのロータ角度検出装置は、位置検出センサを
使用することなくロータ角度θを検出して、位置検出セ
ンサを不要としている。
【0010】図1(a)に示したように、突極型のロー
タ2を使用した場合、ロータ2とU,V,Wの各電機子
3,4,5間のギャップの磁気抵抗は周期的に変化し、
その変化はロータ2が1回転する際に2回、すなわちロ
ータ2が半回転する間に1周期分変化する。そして、該
磁気抵抗は、ロータ2が図中の位置となったときに最
大となり、ロータ2が図中の位置となったときに最小
となる。
【0011】図1(a)の磁気回路を模式的に表したも
のが図1(b)であり、前記磁気抵抗の変化が単位余弦
波状であり、該磁気抵抗の1周期あたりの平均値が0.
5であると仮定すると、U,V,Wの各相における磁気
抵抗Ru,Rv,Rwは、以下の式(8)〜式(10)
で示される。
【0012】
【数8】
【0013】
【数9】
【0014】
【数10】
【0015】このとき、U相からみたギャップの磁気抵
抗Rguは、以下の式(11)により求めることができ
る。
【0016】
【数11】
【0017】そのため、U相が単位巻線であると仮定す
ると、U相の自己インダクタンスLuは以下の式(1
2)により求めることができる。
【0018】
【数12】
【0019】また、U,W相間の相互インダクタンスM
uwと、U,V相間の相互インダクタンスMuvは、磁
気回路の構成より、それぞれ以下の式(13)、(1
4)により求めることができる。
【0020】
【数13】
【0021】
【数14】
【0022】V相、W相についても同様に、自己インダ
クタンスと相互インダクタンスを求めることができ、こ
れらにより、突極性を有するDCブラシレスモータの電
圧方程式は、各相の自己インダクタンスの直流分をl、
lの変動分をΔl、各相間の相互インダクタンスの直流
分をmとすると、以下の式(15)で表すことができ
る。
【0023】
【数15】
【0024】ここで、VU,VV,VWはそれぞれU
相,V相,W相の電機子に印加される電圧、Iu,I
v,IwはそれぞれU相,V相,W相の電機子に流れる
電流、rはU相,V相,W相の電機子の電気抵抗、ωm
はロータ1の電気角速度、Keは誘起電圧定数である。
【0025】さらに、電気角速度ωmがほぼ0で誘起電
圧やロータ1の角速度変化による影響が小さく、抵抗r
による電圧降下も無視できるレベルである場合には、前
記式(15)は、以下の式(16)とみなして扱うこと
ができる。
【0026】
【数16】
【0027】式(16)を各相電流の和が零であること
を用いてIu,Iv,Iwについての形に変形すると、
以下の式(17)で示した形となる。
【0028】
【数17】
【0029】ただし、演算ゲインKは以下の式(18)
で示した形となる。
【0030】
【数18】
【0031】ここで、高周波重畳部21により、U,
V,W相の各電機子に印加される制御電圧の指令値VU
_c,VV_c,VW_cに以下の式(19)で表され
るような高周波電圧vv,vu,vwをそれぞれ重畳す
ると、それに応じてU相の電機子に流れる電流Iuが以
下の式(20)で示した分だけ変化する。
【0032】
【数19】
【0033】
【数20】
【0034】ただし、ωは高周波電圧vv,vu,vw
の電気角速度である。
【0035】また、W相の電機子に流れる電流Iwは、
以下の式(21)で示した分だけ変化する。
【0036】
【数21】
【0037】これから、式(20)と式(21)を時間
tで積分して、IuとIwを以下の式(22),(2
3)により求めることができる。
【0038】
【数22】
【0039】
【数23】
【0040】式(22)と式(23)より、IuとIw
は、重畳した高周波電圧vu,vv,vwの角速度ωと
ロータ角度θに応じて変化する。そのため、角速度ωが
既知である高周波電圧vu,vv,vwを重畳したとき
のIuとIwを検出することにより、ロータ角度θを検
出することが考えられる。
【0041】以上の説明を基礎として本発明を以下に説
明する。本発明は、突極型のDCブラシレスモータの3
相の電機子に駆動電圧を印加する電圧印加手段と、該駆
動電圧に高周波電圧を重畳する高周波成分重畳手段と、
該3相の電機子のうちの第1相の電機子に流れる電流を
検出する第1電流検出手段と、該3相の電機子のうちの
第2相の電機子に流れる電流を検出する第2電流検出手
段と、前記高周波重畳手段により前記駆動電圧に前記高
周波電圧が印加されたときに前記第1電流検出手段によ
り検出される第1電流値及び前記第2電流検出手段によ
り検出される第2電流値と、前記高周波電圧に応じた高
周波成分とを用いて、前記モータのロータ角度の2倍角
の正弦値と余弦値とにそれぞれ応じた正弦参照値と余弦
参照値とを抽出する参照値抽出手段と、該正弦参照値と
該余弦参照値とから前記モータのロータ角度を算出する
ロータ角度算出手段とを備えたことを特徴とする。
【0042】かかる本発明によれば、詳細は後述する
が、前記高周波重畳手段により前記DCブラシレスモー
タの電機子に印加される駆動電圧に前記高周波電圧を重
畳し、前記第1電流検出手段と前記第2電流検出手段に
より、前記第1電流値と前記第2電流値とをそれぞれ検
出することによって、前記参照値抽出手段は、前記式
(22)と式(23)を利用して前記正弦参照値と前記
余弦参照値とを抽出することができる。そして、前記ロ
ータ角度算出手段は、前記参照値抽出手段により抽出さ
れた前記正弦参照値と前記余弦参照値とから、DCブラ
シレスモータのロータ角度を直接算出することができ
る。そのため、従来の技術と比べて初期追従性が良く、
モータパラメータの影響をほとんど受けることなくロー
タの角度を精度良く検出することができる。
【0043】また、前記参照値抽出手段は、前記高周波
成分に対して、積分演算処理又はローパスフィルタを施
すことによって、前記正弦参照値と前記余弦参照値とを
抽出することを特徴とする。
【0044】かかる本発明によれば、前記積分演算処理
又は前記ローパスフィルタを施すことにより、時間に応
じて変動する前記高周波成分を固定して前記正弦参照値
と前記余弦参照値とを抽出することができる。
【0045】また、前記ロータ角度算出手段は、前記正
弦参照値と前記余弦参照値とを用いて前記モータのロー
タ角度の推定値(θ^)と実際値(θ)との位相差(θ
−θ^)を表す位相差データを算出し、該位相差データ
が表す前記位相差(θ−θ^)を解消するように構成し
たオブザーバを用いた追従演算により、前記ロータ角度
を算出することを特徴とする。
【0046】かかる本発明によれば、前記ロータ角度算
出手段は、前記オブザーバを用いることにより、前記正
弦参照値と前記余弦参照値から前記ロータ角度を算出し
ていくことができる。
【0047】また、前記式(22)と式(23)により
求めたIuとIwを用いると、以下の式(24)の関係
が得られる。
【0048】
【数24】
【0049】ここで、U相及びW相の電機子に流れる電
流には、一般に直流成分が含まれるため、U相の電機子
に流れる電流IuとW相の電機子に流れる電流Iwを以
下の式(25),(26)の形に書き直す。
【0050】
【数25】
【0051】但し、Iudc:U相の電機子に流れる電流
の直流成分。
【0052】
【数26】
【0053】但し、Iwdc:W相の電機子に流れる電流
の直流成分。
【0054】上記式(24)と以下の式(27)の関係
から、上記式(25),(26)による直流成分を含む
Iu及びIwと、重畳した高周波電圧に応じた高周波成
分を用いて、ロータ角度θの2倍角(2θ)の正弦値の
参照値(Vs)と余弦値の参照値Vcを以下の式(2
8),(29)からそれぞれ算出することができる。
【0055】
【数27】
【0056】
【数28】
【0057】
【数29】
【0058】したがって、前記参照値抽出手段は、前記
積分演算処理として、前記式(28)と式(29)の演
算を行なうことにより、前記正弦参照値と前記余弦参照
値を算出することができる。
【0059】また、上記式(28)により算出した正弦
参照値(Vs)と上記式(29)により算出した余弦参
照値(Vc)から、以下の式(30)により前記モータ
のロータ角度を算出することができる。
【0060】
【数30】
【0061】しかし、tanー1関数は前記正弦参照値
(Vs)及び前記余弦参照値(Vc)の変化に対する変
動分が大きいため、上記式(30)により前記モータの
ロータ角度を算出したときに、前記正弦参照値(Vs)
と前記余弦参照値(Vc)の算出誤差の影響を受けてロ
ータ角度の検出誤差が大きくなる場合がある。
【0062】そこで、前記ロータ角度算出手段は、所定
の制御サイクルごとに、前記高周波重畳手段により前記
駆動電圧に前記高周波電圧を重畳して前記参照値抽出手
段により前記正弦参照値と前記余弦参照値とを抽出し、
前記モータのロータ角度の実際値(θ)と推定値(θ
^)との位相差(θ−θ^)に応じた位相差データを次式
(31)に基づいて生成し、最初の制御サイクルにおい
ては、上記式(30)により前記DCブラシレスモータ
のロータ角度を算出し、次の制御サイクル以降において
は、前回の制御サイクルにおいて算出した前記モータの
ロータ角度を前回の制御サイクルにおける前記モータの
ロータ角度の推定値(θ^)とし、前回の制御サイクル
において算出した前記位相差データに応じた前記位相差
(θ−θ^)を解消するように該位相差データに基づい
て前記モータのロータ角度の推定値(θ^)を逐次更新
しつつ算出するオブザーバにより、前記モータのロータ
角度の推定値(θ^)を更新することによって、現在の
制御サイクルにおける前記モータのロータ角度の推定値
(θ^)を算出し、該ロータ角度の推定値(θ^)を前記
モータのロータ角度とすることを特徴とする。
【0063】
【数31】
【0064】かかる本発明によれば、前記ロータ角度算
出手段は、最初の制御サイクルにおいてのみ上記式(3
0)により前記モータのロータ角度を算出し、次の制御
サイクル以降においては、前回の制御サイクルにおいて
上記式(31)に基づいて生成された前記位相差データ
と、前回の制御サイクルにおいて算出された前記モータ
のロータ角度を、前記オブザーバに適用して、現在の制
御サイクルにおける前記モータのロータ角度の推定値
(θ^)を算出することができる。これにより、前記ロ
ータ角度算出手段は、次の制御サイクル以降において前
記モータのロータ角度を精度良く検出することができ
る。
【0065】また、前記ロータ角度算出手段は、前記位
相差データとして、次式(32)により、√(Vs2
Vc2)で除して算出したΔθ1を用いることにより、前
記オブザーバのゲインが前記正弦参照値Vsと前記余弦
参照値Vcの大きさの変化に応じて変動することを抑制
することができる。そして、これにより、前記モータの
ロータ角度を安定して検出することができる。
【0066】
【数32】
【0067】但し、Δθ1:前記位相差データ。
【0068】また、前記ロータ角度算出手段の演算能力
が比較的低い場合には、上記式(32)に代えて、次式
(33)による近似計算によって、前記Δθ1を算出し
てもよい。
【0069】
【数33】
【0070】また、上記式(32)により算出したΔθ
1を用いて前記オブザーバを構成して前記モータのロー
タ角度を検出し、検出したロータ角度に基づいて前記モ
ータの電機子に供給する電流の位相を制御したときに、
高電流域における前記モータの出力トルクのボトム値
(出力トルクの変化の下端値)が減少し、出力トルクの
脈動が大きくなる場合がある。そして、本願発明者ら
は、このような出力トルクのボトム値の減少を抑制する
ために各種検討を行なった結果、前記ロータ角度算出手
段により算出される前記モータのロータ角度を強制的に
ずらして、前記モータのロータ角度の検出値と実際値と
の位相差を変えることによって、前記モータの出力トル
クのボトム値を増大させ得ることを知見した。
【0071】そこで、前記ロータ角度算出手段は、次式
(34)によりオフセット値(offset)を加えて算出し
たΔθ2を前記位相差データとして前記オブザーバを構
成することによって、前記モータのロータ角度の算出値
と実際値との差がオフセット値(offset)となるよう
に、前記モータのロータ角度を算出することができる。
そして、これにより、前記モータのロータ角度の検出値
と実際値の位相差を強制的にずらして、前記モータの出
力トルクのボトム値の減少を抑制し、出力トルクの脈動
を低減することができる。
【0072】
【数34】
【0073】但し、Δθ2:前記位相差データ。
【0074】また、前記モータのロータのインダクタン
スの変化は電気角で180度周期であるため、前記高周
波重畳手段により前記モータの駆動電圧に前記高周波電
圧を重畳する方法で前記モータのロータ角度を検出する
場合は、前記モータのロータ磁石の磁極の向きを判別す
ることはできない。すなわち、前記モータのロータ角度
がθ(0≦θ≦180°)であるときと、θ+180°
であるときを区別して検出することができないという不
都合がある。
【0075】かかる不都合を解消するため、各種検討を
重ねた結果、本願発明者らは、前記モータを該モータの
ロータの磁束方向であるq軸電機子と、q軸電機子と直
交するd軸上にあるd軸電機子とを有する等価回路に変
換して扱ういわゆるdq変換を行なって前記モータを制
御する場合、q軸電機子に電流を流して前記ロータ角度
算出手段により前記モータのロータ角度を算出したとき
に、前記モータのロータの磁極により生じる磁界の向き
とq軸電機子により生じる磁界の向きが同一であるとき
と逆であるときとで、算出したロータ角度に応じた前記
正弦参照値と前記余弦参照値の値が相違することを知見
した。
【0076】そこで、本発明は、前記モータを該モータ
のロータの磁束方向であるq軸上にあるq軸電機子と、
q軸と直交するd軸上にあるd軸電機子とを有する等価
回路に変換して扱い、該q軸電機子に所定の磁極判別電
流を流した状態で前記ロータ角度算出手段により前記モ
ータのロータ角度を算出したときに、算出されたロータ
角度と、該ロータ角度の算出時に前記q軸電機子により
生じる磁界の向きと前記モータのロータの磁極により生
じる磁界の向きが同一である飽和状態であったときに前
記参照値抽出手段により抽出された前記正弦参照値と前
記余弦参照値に応じて所定の演算処理により算出された
飽和参照値と、該ロータ角度の算出時に前記q軸電機子
により生じる磁界の向きと前記モータのロータの磁極に
より生じる磁界の向きが逆である非飽和状態であったと
きに前記参照値抽出手段により抽出された前記正弦参照
値と前記余弦参照値とに応じて前記演算処理により算出
された非飽和参照値の中間値付近に設定された閾値との
相関関係を表すマップ又は関係式のデータを予め記憶し
た相関関係データ記憶手段を有する。
【0077】そして、前記モータを前記等価回路に変換
して扱い、前記q軸電機子に前記磁極判別電流を流した
状態で前記ロータ角度算出手段により算出された前記モ
ータのロータ角度を前記マップ又は前記関係式に適用し
て得られる該ロータ角度に応じた閾値と、該ロータ角度
の算出時に前記参照値抽出手段により抽出された前記正
弦参照値と前記余弦参照値に応じて前記演算処理により
算出した磁極判別値とを比較することによって、前記モ
ータのロータが前記飽和状態と前記非飽和状態のいずれ
の状態にあるかを判断して前記モータのロータの磁極の
向きを判別する磁極向き判別手段を備えたことを特徴と
する。
【0078】かかる本発明によれば、詳細は後述する
が、前記磁極向き判別手段は、前記q軸電機子に前記磁
極判別電流を流した状態で前記ロータ角度算出手段によ
り前記モータのロータ角度を算出し、算出した該ロータ
角度を前記ロータ角度/閾値テーブルに適用して得た閾
値と、該ロータ角度の算出時に前記参照値抽出手段によ
り抽出された前記正弦参照値と前記余弦参照値とに応じ
て前記演算処理により算出した前記磁極判別値とを比較
することによって、前記ロータの磁極の向きを判別する
ことができる。これにより、前記モータのロータ角度を
0〜360°の範囲で検出することができる。
【0079】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例につい
て図1〜図4を参照して説明する。図1はDCブラシレ
スモータの構成図、図2は図1に示したDCブラシレス
モータの作動を制御するモータコントローラの制御ブロ
ック図、図3はロータの磁極の向きを判別する方法を説
明するためのグラフ、図4はDCブラシレスモータの出
力トルクのボトム値の低下を抑制する方法を説明するた
めのグラフである。
【0080】図2に示したモータコントローラ10は、
図1(a)に示した突極型のDCブラシレスモータ1の
電機子3,4,5に流れる電流をフィードバック制御す
るものであり、DCブラシレスモータ1(以下、モータ
1という)を、ロータ2の界磁極の磁束方向であるq軸
上にあるq軸電機子と該q軸と直交するd軸上にあるd
軸電機子とを有するdq座標系による等価回路に変換し
て扱う。
【0081】そして、モータコントローラ10は、外部
から与えられるd軸電機子に流れる電流(以下、d軸電
流という)の指示値であるId_cとq軸電機子に流れ
る電流(以下、q軸電流という)の指示値であるIq_
cとが、実際にモータ1の3相の電機子に流れる電流の
検出値から3相/dq変換により算出したd軸電流の検
出値であるId_sとq軸電流の検出値であるIq_s
とに、それぞれ一致するように、モータ1の3相の電機
子に印加する電圧を制御する。
【0082】モータコントローラ10は、d軸電機子に
印加する電圧(以下、d軸電圧という)の指示値である
Vd_cとq軸電機子に印加する電圧(以下、q軸電圧
という)の指示値であるVq_cとを、U,V,Wの3
相の電機子に印加する電圧の指示値であるVU_c,V
V_c,VW_cに変換するdq/3相変換部20、d
q/3相変換部20から出力されるVU_c,VV_
c,VW_cに、それぞれ高周波電圧vu,vv,vw
を重畳する高周波重畳部21(本発明の高周波重畳手段
に相当する)、及び該高周波電圧が重畳されたVU_
c,VV_c,VW_cに応じた電圧VU,VV,VW
をDCブラシレスモータ1のU,V,Wの各相の電機子
にそれぞれ印加するパワードライブユニット22(本発
明の電圧印加手段に相当する)を備える。
【0083】さらに、モータコントローラ10は、DC
ブラシレスモータ1のU相(本発明の第1相に相当す
る)の電機子に流れる電流を検出するU相電流センサ2
3(本発明の第1電流検出手段に相当する)、DCブラ
シレスモータ1のW相(本発明の第2相に相当する)の
電機子に流れる電流を検出するW相電流センサ24(本
発明の第2電流検出手段に相当する)、U相電流センサ
23の検出電流値IU_sとW相電流センサ24の検出
電流値IW_sとを用いてロータ角度θを検出する角度
検出部25、IU_sとIW_sとを用いてId_sと
Iq_sとを算出する3相/dq変換部26、及びd軸
とq軸間で干渉し合う速度起電力の影響を打消す処理を
行なう非干渉演算部27を備える。
【0084】モータコントローラ10は、d軸電流の指
令値Id_cと検出値Id_sとを第1減算器28で減
算し、その減算結果に第1のPI演算部29でPI(比
例積分)処理を施し、第1加算器30で非干渉成分を加
算して、Id_cとId_sとの偏差に応じたd軸電圧
の指令値Vd_cを生成する。
【0085】また、モータコントローラ10は、同様に
して、q軸電流の指令値Iq_cと検出値Iq_sとを
第2減算器31で減算し、その減算結果に第2のPI演
算部32でPI処理を施し、第2加算器33で非干渉成
分を加算して、Iq_cとIq_sとの偏差に応じたq
軸電圧の指令値Vq_cを生成する。
【0086】そして、モータコントローラ10は、d軸
電圧の指令値Vd_cとq軸電圧の指令値Vq_cとを
dq/3相変換部20に入力する。これにより、パワー
ドライブユニット22を介して、d軸電流の指令値Id
_cと検出値Id_sとの偏差、及びq軸電流の指令値
Iq_cと検出値Iq_sとの偏差を解消するように、
DCブラシレスモータ1の電機子に3相電圧VU,V
V,VWが印加され、DCブラシレスモータ1の電機子
に流れる電流が制御される。
【0087】ここで、3相/dq変換部26は、U相電
流センサ23の検出電流値IU_sと、W相電流センサ
24の検出電流値IW_sと、ロータ角度θとからd軸
電流の検出値Id_sとq軸電流の検出値Iq_sと
を、以下の式(35)と式(36)から算出するため、
モータコントローラ10はロータ角度θを検出する必要
がある。
【0088】
【数35】
【0089】
【数36】
【0090】そして、モータコントローラ10は、レゾ
ルバ等の位置検出センサを用いずに、dq/3相変換部
20から出力されるU,V,W相に印加する電圧の指令
値VU_c,VV_c,VW_cに対して、高周波重畳
部21から出力される高周波電圧vu,vv,vw(前
記式(19)参照)をそれぞれ重畳することによってロ
ータ角度θを検出する。
【0091】すなわち、第3加算器34でVU_cにv
uを加算し、第4加算器35でVV_cにvvを加算
し、第5加算器36でVW_cにvwを加算する。そし
て、角度検出部25は、高周波電圧vu,vv,vwを
重畳したときに、U相電流センサ23により検出される
電流値IU_sとW相電流センサ24により検出される
電流値IW_sとを用いて、ロータ角度θを検出する。
【0092】なお、角度検出部25は、本発明の参照値
抽出手段とロータ角度算出手段と磁極向き判別手段の機
能を含み、角度検出部25、パワードライブユニット2
2、高周波重畳部21、U相電流センサ23、及びW相
電流センサ24により本発明のDCブラシレスモータの
ロータ角度検出装置が構成される。以下、高周波重畳部
21と角度検出部25とによるロータ角度θの検出処理
について説明する。
【0093】角度検出部25は、上述した式(28)と
式(29)のIuとIwに、U相電流センサ23により
検出された電流値IU_sとW相電流センサ24により
検出された電流値IW_sをそれぞれ代入し、式(2
8)と式(29)のωに高周波重畳部21により重畳さ
れた高周波電圧vu,vv,vwの角速度ωを代入し
て、ロータ角度θの2倍角の正弦参照値Vsと余弦参照
値Vcとを算出する。なお、式(28)と式(29)に
おけるωtについてのsin,cos成分が本発明の重
畳した高周波電圧に応じた高周波成分に該当する。
【0094】なお、上記式(28)と式(29)では、
積分期間を0〜2π/ωとして、IuとIwの直流成分
(Iudc,Iwdc)に関する積分値が0になるようにした
が、IuとIwが直流成分を含まず、上記式(22),
(23)の形で表される場合には、以下の式(37),
(38)に示したように、積分期間を0〜π/ωとして
も正弦参照値Vsと余弦参照値Vcを算出することがで
きる。
【0095】
【数37】
【0096】
【数38】
【0097】そして、角度検出部25は、算出した正弦
参照値Vsと余弦参照値Vcとから、以下の式(39)
によりロータ角度θを算出する。
【0098】
【数39】
【0099】この場合、モータ1のモータパラメータが
変動しても上記記式(28)と式(29)により算出さ
れる正弦参照値Vsと余弦参照値Vcとの比率は変わら
ないので、上記式(39)によるロータ角度θの算出に
影響を及ぼさない。
【0100】また、ロータ2のギャップのインダクタン
スの変動はロータ角度θの1/2の周期なので、突極性
のあるDCブラシレスモータの場合、電気角で0〜18
0°又は180〜360°の範囲での角度演算が可能で
ある。そのため、0〜360°の範囲でロータ角度θを
検出するためには、ロータ2の磁極の向きを判別する処
理が必要となる。
【0101】この場合、q軸電機子に電流を流してq軸
方向(ロータ2の磁石の磁束方向)に磁界を生じさせる
と、電流により生じた磁界の向きと磁石により生じた磁
界の向きが同一である飽和状態であるときは飽和により
Δl(U,V,Wの各相の自己インダクタンスの直流分
lの変動分)が大きくなる。一方、電流により生じた磁
界の向きと磁石により生じた磁界の向きが逆である非飽
和状態であるときにはΔlが小さくなる。
【0102】そのため、Δlの値により変化する正弦参
照値Vsと余弦参照値Vc(上記式(28),(29)
により算出される)から以下の式(40)(本発明の所
定の演算処理に相当する)により算出した磁極判別値A
の値は、ロータ2が前記飽和状態にあるときと前記非飽
和状態にあるときとで相違する。
【0103】
【数40】
【0104】したがって、角度検出部25は、高周波重
畳部21により高周波電圧vu,vv,vwを重畳する
と共にq軸電機子に所定の磁極判別電流を流した状態に
おけるW相電流センサ24とU相電流センサ23の検出
電流値から、上記式(28),(29)により正弦参照
値Vsと余弦参照値Vcとを算出し、該正弦参照値Vs
と余弦参照値Vcから上記式(40)により算出した磁
極判別値Aを予め定めた閾値と比較することにより、ロ
ータ2が前記飽和状態と非飽和状態のうちのいずれであ
るかを検知してロータ2の磁極の向きを判別することが
できる。
【0105】しかし、ロータ2や電機子3,4,5の形
状等によっては、ロータ2が前記飽和状態にあるときと
前記非飽和状態にあるときとで、磁極判別値Aの値に差
が生じない場合がある。そして、この場合には、磁極判
別値Aを予め定めた閾値と単純に比較することによって
は、ロータ2の磁極の向きを判別することができない。
【0106】ここで、図3(a)は、ロータ2の実角度
に対する磁極判別値Aの変化の例を示したグラフであ
り、横軸がロータ角度θの実際値、縦軸が磁極判別値A
に設定されている。そして、図中がロータ2が前記飽
和状態にあるときの磁極判別値Aの推移を示し、図中
がロータ2が前記非飽和状態にあるときの磁極判別値A
の推移を示している。図3(a)のグラフのように、ロ
ータ2の磁極の向きを判別するための閾値Bを一定の値
とすると、とのいずれもが飽和状態であると誤って
判別されてしまう箇所があるため、磁極判別値Aからロ
ータ2の磁極の向きを判別することができない。
【0107】そこで、かかる場合には、角度検出部25
は、以下の方法によりロータ2の磁極の向きを判別す
る。
【0108】図3(a)のグラフをみると、とは同
じ周期をもって変動しているが、位相には若干の差が生
じている。そして、ロータ2が飽和状態にあるときに角
度検出部25により検出されたロータ角度と、ロータ2
が非飽和状態にあるときに角度検出部25により検出さ
れたロータ角度とを比較すると、ロータ2の実角度に対
するずれに差が見られる。
【0109】そこで、角度検出部25により検出された
ロータ角度に対する磁極判別値Aの変化をグラフ化した
のが図3(b)である。図3(b)のグラフは、図3
(a)と同様に、横軸がロータ角度θの検出値、縦軸が
磁極判別値Aに設定されている。そして、図中はロー
タ2が飽和状態にあるときの磁極判別値Aの推移を示
し、図中はロータ2が非飽和状態にあるときの磁極判
別値Aの推移を示している。
【0110】図3(b)から明らかなように、ロータ角
度θの算出値に対しては、との値に差が生じてい
る。そのため、図中で示したように、予めとの間
にロータ角度θによってその値が変化する閾値を設定
し、ロータ角度θの検出値と該閾値の大小を確認するこ
とによって、ロータ角度検出部25は、ロータ2の磁極
の向きを判別することができる。
【0111】図3(b)では、閾値として及びと周
期が同一である正弦波を用い、ロータ角度θの検出値に
応じた閾値を得るために、ロータ角度θと該ロータ角度
θに対応する閾値の相関関係を表すマップのデータがメ
モリに記憶されている。
【0112】角度検出部25は、先ず、モータ1の駆動
電圧VU,VV,VWに高周波vu,vv,vwを重畳
すると共にモータ1のq軸電機子に磁極判別電流を流し
た状態で、ロータ角度θを検出し、検出したロータ角度
θを前記相関データに適用して該ロータ角度に対応した
閾値を得る。
【0113】そして、角度検出部25は、ロータ角度θ
の検出時に算出した正弦参照値Vsと余弦参照値Vcか
ら上記式(40)により磁極判別値Aを算出し、該磁極
判別値Aを該ロータ角度θに対応した閾値と比較する。
磁極判別値Aが閾値よりも大きければロータ2は飽和状
態にあり、磁極判別値Aが閾値よりも小さければロータ
2は非飽和状態にあると判断できるので、角度検出部2
5は、ロータ2の磁極の向きを判別することができる。
【0114】なお、ロータ角度θに対応する閾値の相関
関係をマップではなく関係式で表し、該関係式のデータ
をメモリに記憶し、該関係式に角度検出部25により検
出されたロータ角度θを適用して該ロータ角度θに対応
した閾値を得るようにしてもよい。
【0115】また、本実施の形態においては、角度検出
部25は前記式(28),(29)において、時間に応
じて変化する高周波成分を積分演算により、ロータ角度
θの2倍角の正弦参照値Vsと余弦参照値Vcの値を算
出したが、ローパスフィルタを施して正弦参照値と余弦
参照値を出力するように処理してもよい。
【0116】また、ロータ角度θの推定角度θ^を用い
れば、θとθ^の誤差がほぼ零である場合、以下の式
(41)の関係となり、推定角度θ^と正弦参照値Vs
と余弦参照値Vcとを用いて、推定角度θ^と実角度θ
の位相差の近似値を求めることができ、この位相差の近
似値から実角度θを算出することができる。
【0117】
【数41】
【0118】そして、この位相差の近似値を用いて、オ
ブザーバによる追従演算によってロータ角度の推定角度
θ^の推定誤差がゼロに収束するように修正することも
可能である。以下、オブザーバによる角度推定θ^の修
正処理について説明する。
【0119】DCブラシレスモータ1が一定の角速度で
回転しているとすると、サンプリング時間Δtごとのロ
ータ角度θと角速度ωmとの関係は以下の式(42)で
表される。
【0120】
【数42】
【0121】ただし、θ(n)とωm(n)はそれぞれ
あるサンプル時点nにおけるロータ角度θと角速度ωm
であり、θ(n+1)とωm(n+1)はそれぞれnの
次のサンプル時点n+1におけるロータ角度θと角速度
ωmである。
【0122】そして、式(42)で示されるモデルのシ
ミュレータに、推定角度θ^と推定角速度ωm^を入力
し、実角度θ(n)と推定角度θ^(n)の位相差に演
算ゲインK1,K2,Kによるゲインを乗じてフィー
ドバックする以下の式(43)に示した演算を行なう。
【0123】
【数43】
【0124】ただし、K1=K1・K、K2=K
2・K 上記式(43)は、シミュレータのモータも一定の角速
度で回転するものと仮定して、位相差によるフィードバ
ックを行なった定常回転モータモデルに対するオブザー
バとなっている。そして、前記式(42)と式(43)
から、以下の式(44)が成り立つ。
【0125】
【数44】
【0126】式(44)で表される系の特性方程式は以
下の式(45)となり、その解である固有値λは以下の
式(46)で算出される。
【0127】
【数45】
【0128】
【数46】
【0129】そして、推定角度θ^と実角度θが一致す
るためには、上記式(46)により算出される固有値λ
の絶対値が1以下とならなければならない。そのために
は0<K1<4となる必要があり、K2=(K1×K
1)/4Δtであれば固有値λは実軸上に配置される。
特に、K1=2且つK2=1/Δtであるとき、系は有
限整定であり2ステップで推定角度θ^と実角度θの差
(推定誤差)がゼロとなる。そこで、このようにK1と
K2を決定することによって、推定角度θ^の推定誤差
をゼロとすることができる。
【0130】また、上記式(31)の関係式からロータ
角度の推定値θ^と実際値θとの位相差(θ−θ^)に応
じた位相差データとして以下の式(47)に示すΔθn
を算出し、該位相差(θ−θ^)を解消するように構成
した以下の式(48)で表されるオブザーバによりロー
タ角度θを算出すると、高周波成分の大きさ(√(Vs
2+Vc2))の変動に伴ってゲインも変動することとな
って、安定性が損なわれる可能性がある。
【0131】
【数47】
【0132】
【数48】
【0133】但し、K1,K2:演算ゲイン。
【0134】そこで、かかる安定性の毀損を避けるた
め、位相差データとして上記式(32)により算出され
るΔθ1を用いることが有効である。また、角度検出部
25の演算能力が低く、上記式(32)の平方根演算に
時間を要する場合には、上記式(33)による近似を行
なってもよい。
【0135】ここで、このように上記式(32)又は式
(33)により算出した位相差データΔθ1を用いて構
成したオブザーバによりロータ角度θを検出し、該ロー
タ角度θに基づいてモータ1に印加する駆動電圧(V
U,VV,VW)を制御した場合、モータ1の出力トル
クのボトム値D(出力トルクの変化の下端値)が低下
し、出力トルクの脈動が大きくなる場合がある。
【0136】図4(a)は、モータ1の出力トルクのボ
トム値Dが低下した様子を示したグラフであり、横軸が
時間(t)、右縦軸がモータ1の出力トルク(Tr)、
左縦軸がロータ角度(θ)に設定されている。そして、
図中がモータ1の出力トルクの時間推移、図中がロ
ータ角度の検出値の時間推移である。
【0137】図4(a)に示したように、モータ1の出
力トルクのボトム値Dが低下する要因として、ロータ角
度の実際値に対する検出誤差が生じていることが考えら
れる。そこで、角度検出部25は、上記式(34)によ
り算出した、オフセット値(offset)を加えた位
相差データΔθ2を用いて構成したオブザーバによりロ
ータ角度を検出し、強制的にロータ角度の検出値をずら
すことによって、ロータ角度の検出誤差を減少させてい
る。
【0138】図4(b)は、このように、オフセット値
(offset)を加えて算出したΔθ2を用いて構成
したオブザーバにより算出したロータ角度に基づいてモ
ータ1の駆動電圧(VU,VV,VW)を制御したとき
のモータ1の出力トルクの時間推移を示したグラフであ
り、図4(a)と同様に、横軸が時間(t)、右縦軸が
モータ1の出力トルク(Tr)、左縦軸がロータ角度
(θ)に設定されている。そして、図中がモータ1の
出力トルクの時間推移、図中がロータ角度の検出値で
ある。
【0139】図4(b)に示したように、位相差データ
としてΔθ2を用いることにより、モータ1の出力トル
クの低下を抑制する顕著な効果が得られる。
【0140】なお、オブザーバによる追従演算によって
ロータ角度θを求める場合、DCブラシレスモータ1の
パラメータが変動するとゲインが若干変動するが、オブ
ザーバの安定性に影響のない範囲であればロータ角度θ
の推定に問題は生じない。
【0141】また、本実施の形態では、上記式(28)
により正弦参照値Vsを算出し、上記式(29)により
余弦参照値Vcを算出したが、以下の式(49)又は式
(50)により、正弦参照値Vsを算出してもよい。
【0142】
【数49】
【0143】
【数50】
【0144】上記式(49)、式(50)は、ロータ角
度θに関係しない項と直交する時間関数を乗算して積分
したものである。上記式(49),(50)により正弦
参照値Vsを求めることができるが、余弦参照値Vcを
求めることはできない。しかし、以下の式(51)によ
り余弦参照値Vcを算出することによって、上述した式
(30)や式(43)によるオブザーバの追従演算等に
よりロータ角度を検出することができる。
【0145】
【数51】
【0146】また、本実施の形態では、本発明の第1相
をDCブラシレスモータ1のU相とし、本発明の第2相
をDCブラシレスモータ1のW相としたが、他の組合せ
を用いてもよい。
【0147】また、パワードライブユニット22がPW
MによりDCブラシレスモータ1の電機子に印加する電
圧を制御するときには、通常同一位相で与えられる各相
(U,V,W)のPWMキャリアを、それぞれ角度を1
20°ずらして与えることによって、PWMキャリアに
含まれる高周波成分を用いてロータ角度θを検出するこ
とができる。この場合には、パワードライブユニット2
2が本発明の高周波重畳手段の機能を含むこととなり、
高周波重畳部21は不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DCブラシレスモータの構造図。
【図2】図1に示したDCブラシレスモータの作動を制
御するモータコントローラの制御ブロック図。
【図3】ロータの磁極の向きを判別する方法を説明する
ためのグラフ。
【図4】モータの出力トルクのボトム値の低下を抑制す
る方法を説明するためのグラフ。
【符号の説明】
1…DCブラシレスモータ、2…ロータ、3…U相の電
機子、4…V相の電機子、5…W相の電機子、10…モ
ータコントローラ、20…dq/3相変換部、21…高
周波重畳部、22…パワードライブユニット、23…U
相電流センサ、24…W相電流センサ、25…角度検出
部、26…3相/dq変換部、27…非干渉演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H560 BB04 DA14 DC12 EB01 XA02 XA13 5H576 DD02 DD07 EE01 GG04 JJ02 JJ04 JJ17 JJ22 KK06 LL22 LL41 LL46

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】突極型のDCブラシレスモータの3相の電
    機子に駆動電圧を印加する電圧印加手段と、該駆動電圧
    に高周波電圧を重畳する高周波重畳手段と、該3相の電
    機子のうちの第1相の電機子に流れる電流を検出する第
    1電流検出手段と、該3相の電機子のうちの第2相の電
    機子に流れる電流を検出する第2電流検出手段と、 前記高周波重畳手段により前記駆動電圧に前記高周波電
    圧が重畳されたときに前記第1電流検出手段により検出
    される第1電流値及び前記第2電流検出手段により検出
    される第2電流値と、前記高周波電圧に応じた高周波成
    分とを用いて、前記モータのロータ角度の2倍角の正弦
    値に応じた正弦参照値と該2倍角の余弦値に応じた余弦
    参照値とを抽出する参照値抽出手段と、 該正弦参照値と該余弦参照値とから前記モータのロータ
    角度を算出するロータ角度算出手段とを備えたことを特
    徴とするDCブラシレスモータのロータ角度検出装置。
  2. 【請求項2】前記参照値抽出手段は、前記高周波成分に
    対して、積分演算処理又はローパスフィルタを施すこと
    によって、前記正弦参照値と前記余弦参照値とを抽出す
    ることを特徴とする請求項1記載のDCブラシレスモー
    タのロータ角度検出装置。
  3. 【請求項3】前記ロータ角度算出手段は、前記正弦参照
    値と前記余弦参照値とを用いて前記モータのロータ角度
    の推定値(θ^)と実際値(θ)との位相差(θ−θ^)
    を表す位相差データを算出し、該位相差データが表す前
    記位相差(θ−θ^)を解消するように構成したオブザ
    ーバを用いた追従演算により、前記ロータ角度を算出す
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のDCブ
    ラシレスモータのロータ角度検出装置。
  4. 【請求項4】前記参照値抽出手段は、前記積分演算処理
    として、次式(1)と(2)の演算を行なうことを特徴
    とする請求項2記載のDCブラシレスモータのロータ角
    度検出装置。 【数1】 【数2】 但し、上記式(1)において、Vs:前記正弦参照値、
    Vc:前記余弦参照値、Iu:前記第1電流値、Iw:
    前記第2電流値、ω:前記高周波電圧の角速度。
  5. 【請求項5】前記ロータ角度算出手段は、所定の制御サ
    イクルごとに、前記高周波重畳手段により前記駆動電圧
    に前記高周波電圧を重畳して前記参照値抽出手段により
    前記正弦参照値と前記余弦参照値とを抽出し、前記モー
    タのロータ角度の実際値(θ)と推定値(θ^)との位
    相差(θ−θ^)に応じた位相差データを次式(4)に
    基づいて生成し、最初の制御サイクルにおいては、次式
    (3)により前記DCブラシレスモータのロータ角度を
    算出し、次の制御サイクル以降においては、前回の制御
    サイクルにおいて算出した前記モータのロータ角度を前
    回の制御サイクルにおける前記モータのロータ角度の推
    定値(θ^)とし、前回の制御サイクルにおいて算出し
    た前記位相差データに応じた前記位相差(θ−θ^)を
    解消するように該位相差データに基づいて前記モータの
    ロータ角度の推定値(θ^)を逐次更新しつつ算出する
    オブザーバにより、前記モータのロータ角度の推定値
    (θ^)を更新することによって、現在の制御サイクル
    における前記モータのロータ角度の推定値(θ^)を算
    出し、該ロータ角度の推定値(θ^)を前記モータのロ
    ータ角度とすることを特徴とする請求項4記載のDCブ
    ラシレスモータのロータ角度検出装置。 【数3】 【数4】 但し、上記式(3),(4)において、θ^:前記モー
    タのロータ角度の推定値、θ:前記モータのロータ角度
    の実際値。
  6. 【請求項6】前記ロータ角度算出手段は、前記位相差デ
    ータとして、次式(5)により算出したΔθ1を用いた
    ことを特徴とする請求項5記載のDCブラシレスモータ
    のロータ角度検出装置。 【数5】 但し、Δθ1:前記位相差データ。
  7. 【請求項7】前記ロータ角度算出手段は、上記式(5)
    に代えて、次式(6)による近似計算によって、前記Δ
    θ1を算出したことを特徴とする請求項6記載のDCブ
    ラシレスモータのロータ角度検出装置。 【数6】 但し、Δθ1:前記位相差データ。
  8. 【請求項8】前記ロータ角度算出手段は、前記位相差デ
    ータとして、次式(7)により算出したΔθ2を用いた
    ことを特徴とする請求項5記載のDCブラシレスモータ
    のロータ角度検出装置。 【数7】 但し、Δθ2:前記位相差データ、offset:オフセット
    値。
  9. 【請求項9】前記モータを該モータのロータの磁束方向
    であるq軸上にあるq軸電機子と、q軸と直交するd軸
    上にあるd軸電機子とを有する等価回路に変換して扱
    い、該q軸電機子に所定の磁極判別電流を流した状態で
    前記ロータ角度算出手段により前記モータのロータ角度
    を算出したときに、算出されたロータ角度と、該ロータ
    角度の算出時に前記q軸電機子により生じる磁界の向き
    と前記モータのロータの磁極により生じる磁界の向きが
    同一である飽和状態であったときに前記参照値抽出手段
    により抽出された前記正弦参照値と前記余弦参照値に応
    じて所定の演算処理により算出された飽和参照値と、該
    ロータ角度の算出時に前記q軸電機子により生じる磁界
    の向きと前記モータのロータの磁極により生じる磁界の
    向きが逆である非飽和状態であったときに前記参照値抽
    出手段により抽出された前記正弦参照値と前記余弦参照
    値とに応じて前記演算処理により算出された非飽和参照
    値の間に設定された閾値との相関関係を表すマップ又は
    関係式のデータを予め記憶した相関関係データ記憶手段
    と、 前記モータを前記等価回路に変換して扱い、前記q軸電
    機子に前記磁極判別電流を流した状態で前記ロータ角度
    算出手段により算出された前記モータのロータ角度を前
    記マップ又は前記関係式に適用して得られる該ロータ角
    度に応じた閾値と、該ロータ角度の算出時に前記参照値
    抽出手段により抽出された前記正弦参照値と前記余弦参
    照値に応じて前記演算処理により算出した磁極判別値と
    を比較することによって、前記モータのロータが前記飽
    和状態と前記非飽和状態のいずれの状態にあるかを判断
    して前記モータのロータの磁極の向きを判別する磁極向
    き判別手段とを備えたことを特徴とする請求項1から請
    求項8のうちいずれか1項記載のDCブラシレスモータ
    のロータ角度検出装置。
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