JP2006111030A - バーハンドル車両用ブレーキ装置 - Google Patents

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弦一 波多腰
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Abstract

【課題】 ブレーキペダルの近傍に連動機構を搭載するブレーキ装置において、ブレーキペダル連繋手段や後輪ブレーキ連繋手段及び前輪ブレーキ連繋手段を屈曲させることなく良好に取り回すことができ、良好な操作フィーリングを得ることができる。
【解決手段】 連動機構8に、ブレーキペダル3と連繋するブレーキペダル連繋手段20と、前輪ブレーキ7と連繋する前輪ブレーキ連繋手段19と、後輪ブレーキ6と連繋する後輪ブレーキ連繋手段16とをそれぞれ連結する。ブレーキペダル連繋手段20は水平方向車両前方側へ牽引されて連動機構8を作動させるとともに、該連動機構8の作動にて、後輪ブレーキ連繋手段16を水平方向車両前方側へ、前輪ブレーキ連繋手段19を水平方向車両後方側へそれぞれ牽引する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、本発明は、自動二輪車や自動三輪車、三・四輪バギー車等の各種バーハンドル車両に用いられるブレーキ装置に係り、詳しくは、第1ブレーキ操作子のブレーキ操作によって、前・後輪ブレーキの双方を連動して作動する構造を持ったバーハンドル車両用ブレーキ装置に関する。
前輪ブレーキを作動するためのブレーキレバーを走行ハンドルのレバーホルダに軸支し、後輪ブレーキを作動するためのブレーキペダルを車両の下部に軸支した車両用ブレーキ装置で、ブレーキペダルの作動時には、イコライザ部材を備えた連動機構を介して、後輪ブレーキのみならず前輪ブレーキも作動するようにしたブレーキ装置が提案されている。このイコライザ部材は、中央部でブレーキペダルに連結されるブレーキペダル連繋手段と連結され、一端部に前記前輪ブレーキと連繋する前輪ブレーキ連繋手段が、他端部に前記後輪ブレーキと連繋する後輪ブレーキ連繋手段がそれぞれ連結され、ブレーキペダルをブレーキ操作すれば、その操作力が牽引力として後輪ブレーキ連繋手段と前輪ブレーキ連繋手段とに分配されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−278169号公報
上述のものでは、ブレーキペダルをブレーキ操作してブレーキペダル連繋手段を牽引すると、前輪ブレーキ連繋手段と後輪ブレーキ連繋手段とは、ブレーキペダル連繋手段の牽引方向と反対方向にそれぞれ牽引される。このように前輪ブレーキ連繋手段と後輪ブレーキ連繋手段とが同一の方向に牽引されることから、前輪ブレーキ連繋手段と後輪ブレーキ連繋手段の少なくともいずれか一方は、屈曲した状態で取り回さなければならず、ブレーキ操作の伝達にロスが生じ、操作フィーリングが悪化する虞があった。
そこで本発明は、ブレーキペダルの近傍に連動機構を搭載するブレーキ装置において、ブレーキペダル連繋手段や後輪ブレーキ連繋手段及び前輪ブレーキ連繋手段を屈曲させることなく良好に取り回すことができ、良好な操作フィーリングを得ることのできるバーハンドル車両用ブレーキ装置を提供することを目的とし、さらには、連動機構の設置スペースをコンパクトにし、連動機構の車両への搭載性を向上させることを目的としている。
上記の目的を達成するため第1の発明では、第1ブレーキ操作子となるブレーキペダルに連繋するブレーキペダル連繋手段と、前輪ブレーキに連繋する前輪ブレーキ連繋手段と、後輪ブレーキに連繋する後輪ブレーキ連繋手段とがそれぞれ連結され、前記ブレーキペダル連繋手段が牽引されることにより、前記前輪ブレーキ連繋手段と後輪ブレーキ連繋手段とを連動して牽引させる連動機構を有するバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記連動機構は、前記ブレーキペダルの近傍に配設されるとともに、前記ブレーキペダル連繋手段は、ブレーキペダルのブレーキ操作によって、車両前方側へ牽引され、この牽引操作によって、前記連動機構を介して、前記後輪ブレーキ連繋手段が車両前方側へ、前記前輪ブレーキ連繋手段が車両後方側へそれぞれ牽引されることを特徴としている。
第2の発明では、前記ブレーキペダル連繋手段と、前記後輪ブレーキ連繋手段と、前記前輪ブレーキ連繋手段の牽引方向が、それぞれ水平方向であることを特徴としている。
第3の発明では、前記連動機構は、イコライザ部材と該イコライザ部材よりも車両後方に配設される第1リンク部材とで構成され、前記イコライザ部材は、中央に前記ブレーキペダル連繋手段が、一端部に前記後輪ブレーキ連繋手段が、他端部に前記第1リンク部材の一端部がそれぞれ連結されるとともに、該第1リンク部材は、中央部が固定軸によって軸支され、他端部に前記前輪ブレーキ連繋手段が連結されていることを特徴としている。
第4の発明では、前記イコライザ部材の他端部と前記第1リンク部材の一端部との間に、第2リンク部材を連結したことを特徴としている。
第5の発明では、前記イコライザ部材は、中央部が前記ブレーキペダル連繋手段の牽引方向に突出した、くの字状に形成されることを特徴としている。
第6の発明では、前記後輪ブレーキ連繋手段を牽引するタイミングに対する前記前輪ブレーキ連繋手段を牽引するタイミングを遅らせる遅延手段を備えたことを特徴としている。
第7の発明では、前記連動機構をハウジング内に収容するとともに、該ハウジングに前輪ブレーキ連繋手段と後輪ブレーキ連繋手段の牽引をそれぞれガイドするガイド部を設けたことを特徴としている。
第8の発明では、前記前輪ブレーキを操作する第2ブレーキ操作子を備え、該第2ブレーキ操作子と前輪ブレーキとの間に、第2ブレーキ操作子の作動力を前記前輪ブレーキに伝達するとともに、前記前輪ブレーキ連繋手段の牽引力を前記前輪ブレーキに中継する中間伝達機構を備えていることを特徴としている。
第1の発明により、ブレーキペダルのブレーキ操作によって、ブレーキペダル連繋手段を車両前方側へ牽引し、後輪ブレーキ連繋手段を車両前方側へ、前輪ブレーキ連繋手段を車両後方側へそれぞれ牽引して、前・後輪ブレーキを作動させるようにしたので、ブレーキペダルの近傍に連動機構を搭載しても、ブレーキペダル連繋手段や後輪ブレーキ連繋手段を屈曲させることなく良好に取り回すことができ、良好な操作フィーリングを得ることができる。また、ブレーキペダルと連動機構との距離が短くなることから、ブレーキ操作の伝達にロスがない。
第2の発明により、ブレーキペダル連繋手段、後輪ブレーキ連繋手段及び前輪ブレーキ連繋手段の牽引をより円滑に行うことができ、操作フィーリングをさらに向上させることできる。
第3の発明により、連動機構の操作性を向上させることができる。
第4の発明により、イコライザ部材の他端部から第1リンク部材の一端部へ円滑に力を伝えることができ、前輪ブレーキ連結手段を良好に牽引することができる。また、イコライザ部材の長尺方向に沿って、第1リンク部材の長尺方向を配設し、これらを第2リンク部材を介して連結すれば、連動機構の設置スペースをコンパクトにすることができ、連動機構の車両への搭載性を向上させることができる。
第5の発明により、イコライザ部材と第1リンク部材とを、より円滑に連結することができる。また、イコライザ部材を単なる直状形状とした場合に比べて、牽引される際のイコライザ部材の不要な姿勢変化を抑制することができ、両端に連結された第1リンク部材または第2リンク部材と、後輪ブレーキ連繋手段とに安定して牽引力を伝えることができる。
第6の発明により、ブレーキフィーリングの向上を図ることができる。
第7の発明により、連動機構をユニット化することができ、連動装置の取り付けが容易になる。また、ハウジング内にイコライザ部材やリンク部材を収容することにより、イコライザ部材やリンク部材の連結部分に泥や埃が付着することを防止でき、常に安定して連動装置を作動させることができる。
第8の発明により、中間伝達機構により、ブレーキペダルのブレーキ操作によって、前輪ブレーキと後輪ブレーキとを連動操作し、第2ブレーキ操作子のブレーキ操作によって、前輪ブレーキを単独で操作させることができる。
以下、本発明の各形態例を図面に基づいて詳しく説明する。図1乃至図3は、本発明の第1形態例を示すもので、図1はバーハンドル車両用ブレーキ装置の概略図、図2は非制動状態の連動機構を示す説明図、図3は制動状態の連動機構を示す説明図である。
図1に示されるように、バーハンドル車両用のブレーキ装置1は、ブレーキアーム2に連結され、車体フレームに揺動自在に支承された第1ブレーキ操作子となるブレーキペダル3と、操向用のハンドルバー4に取り付けられる第2ブレーキ操作子となるブレーキレバー5と、スイングアームの後端に枢支される後輪ブレーキ6と、フロントフォークの下端に枢支される前輪ブレーキ7とを備えている。ブレーキペダル3の近傍には連動機構8が配設され、ブレーキペダル3のブレーキ操作によって、連動機構8を介して前輪ブレーキ7と後輪ブレーキ6とが連動操作されるようになっている。また、ブレーキレバー5と前輪ブレーキ7との間には、ブレーキレバー5の作動力及びブレーキペダル3の牽引力を前記前輪ブレーキ7に伝達する中間伝達機構9を備えている。
前輪ブレーキ7と後輪ブレーキ6とは、機械式のリーディング・トレーリングタイプのドラムブレーキが採用されている。これら両ブレーキ6,7は、フロントフォークまたはスイングアームに支持されるバックプレート10の内部に、一対の弓形のブレーキシュー11,11が対向配置され、該ブレーキシュー11,11の端部間に拡開用のカム軸12と拡開時の支点となるアンカーピン13とが配設され、バックプレート10から突出するカム軸12の外端には作動レバー14が回動可能に固着されている。ブレーキシュー11,11の間には、シュー戻しばね15,15が張設され、ブレーキシュー11,11は、シュー戻しばね15,15の牽引力によって常時縮径方向に付勢されている。
後輪ブレーキ6の作動レバー14には、後輪ブレーキ連繋手段16が連結され、作動レバー14とバックプレート10から突出するケーブルガイド17との間にレバー戻しばね18が縮設されていて、作動レバー14と後輪ブレーキ連繋手段16とを常時非作動方向へ付勢している。前輪ブレーキ7の作動レバー14には、前記中間伝達機構9によって分断される前輪ブレーキ連繋手段19の第1連繋手段19aが連結され、後輪ブレーキ6と同様に、作動レバー14とバックプレート10から突出するケーブルガイド17との間にレバー戻しばね18が縮設されている。
連動機構8は、ブレーキレバー2を介してブレーキペダル3と連繋するブレーキペダル連繋手段20と、前輪ブレーキ7と連繋する前輪ブレーキ連繋手段19と、後輪ブレーキ6と連繋する後輪ブレーキ連繋手段16とがそれぞれ連結され、各連繋手段16,19,20はそれぞれブレーキワイヤで形成されている。
連動機構8は、図2及び図3に示されるように、ハウジング30に収容されたイコライザ部材31と第1リンク部材32と第2リンク部材33と遅延スプリング34とを備えている。イコライザ部材31は、中央部がブレーキペダル連繋手段20の牽引方向(図2,3の右方)に突出した、くの字状に形成され、中央部に前記ブレーキペダル連繋手段20の端部に設けた連結片20aが第1浮動軸35によって回動可能に連結され、一端部31aには、前記後輪ブレーキ連繋手段16の先端軸部16aが回動可能に連結され、他端部31bには、短小な前記第2リンク部材33の一端が第2浮動軸36によって回動可能に連結されている。
第1リンク部材32は前記イコライザ部材31よりも車両後方(図2,3の左方)で、その長尺方向を、イコライザ部材31の長尺方向に沿って配設し、固定軸37によってハウジング30に回動可能に軸支される。第1リンク部材32の一端部32aには、前記第2リンク部材33の他端が第3浮動軸38によって回動可能に連結され、他端部32bには前記前輪ブレーキ連繋手段19の先端軸部19bが回動可能に連結される。また、第1リンク部材32の一端部32aと、ハウジング30の後部壁30eの上部とには、スプリング取付片30a,32cが対向してそれぞれ突設され、これらスプリング取付片30a,32cの間に前記遅延スプリング34が懸架されている。
ハウジング30の前部壁30bには、ブレーキペダル連繋手段20の挿通孔30cが、該挿通孔30cの下方近傍に、前輪ブレーキ連繋手段19のガイド部30dがそれぞれ設けられ、後部壁30eの下部には、後輪ブレーキ連繋手段16のガイド部30fが設けられている。ガイド部30dには、ワイヤ取付ボルト21の雄ねじ部21aが螺合されるとともに、該雄ねじ部21aは固定ナット21bによって固定され、雄ねじ部21aに挿通された前輪ブレーキ連繋手段19の先端軸部19bが前記第1リンク部材32の他端部32bに連結される。ガイド部30fも同様に、ワイヤ取付ボルト21の雄ねじ部21aが螺合されるとともに、該雄ねじ部21aは固定ナット21bによって固定され、雄ねじ部21aに挿通された後輪ブレーキ連繋手段16の先端軸部16aがイコライザ部材31の一端部31aに連結される。
そして、上述のように各部材を収容したハウジング30は、ブレーキペダル連繋手段20と後輪ブレーキ連繋手段16の牽引方向がそれぞれ車両前方側(本形態例においては、さらに水平方向)となり、前輪ブレーキ連繋手段19の牽引方向が車両後方側(本形態例においては、さらに水平方向)となるように、車両に搭載される。
中間伝達機構9は、例えば、特開2000−53064号公報に示されるような、複数の回動レバーを備えたブレーキユニットが用いられ、このブレーキユニットでは、各回動レバーの端部に、ブレーキレバー連繋手段22と、中間伝達機構9によって分断される前輪ブレーキ連繋手段19の第1連繋手段19aと、第2連繋手段19cとがそれぞれ連結され、ブレーキレバー5をブレーキ操作することにより、ブレーキレバー連繋手段22,中間伝達機構9,第1連繋手段19aを介して前輪ブレーキ7が作動し、ブレーキペダル3をブレーキ操作することにより、第2連繋手段19c,中間伝達機構9,第1連繋手段19aを介して前輪ブレーキ7が作動するようにしている。
上述のように構成されたブレーキ装置1では、ブレーキペダル3をブレーキ操作すると、ブレーキペダル連繋手段20が水平方向車両前方側(図2,3の右方)へ牽引される。該ブレーキペダル連繋手段20の連結片20aに連結されたイコライザ部材31は、他端部31bが遅延スプリング34の牽引力によって初期位置のまま維持され、一端部31aが第2浮動軸36を中心に車両前方へ回動する。これに伴ってイコライザ部材31の一端部31aに連結された後輪ブレーキ連繋手段16が水平方向車両前方側へ牽引され、後輪ブレーキ6の操作レバー14がカム軸12と一体に回動して、ブレーキシュー11,11がアンカーピン13を支点に拡開し、該ブレーキシュー11,11がブレーキドラムの内周面に摺接して、後輪ブレーキ6が制動状態となる。ブレーキペダル連繋手段20がさらに牽引されると、イコライザ部材31の他端部31bが遅延スプリング34の牽引力に抗して車両前方へ移動し、第2リンク部材33を介して、第1リンク部材32の一端部32aを固定軸37を中心に車両前方に、他端部32bを車両後方に向けて回動させる。これに伴って第1リンク部材32の他端部32bに連結された前輪ブレーキ連繋手段19の第2連繋手段19cが水平方向車両後方側(図2,3の左方)へ牽引される。この牽引力は、中間伝達機構9を介して第1連繋手段19aに伝達され、該第1連繋手段19aが牽引されることによって、前輪ブレーキ7の操作レバー14がカム軸12と一体に回動し、ブレーキシュー11,11がアンカーピン13を支点に拡開し、該ブレーキシュー11,11がブレーキドラムの内周面に摺接して、前輪ブレーキ7が制動状態となる。
一方、ブレーキレバー5をブレーキ操作すると、ブレーキレバー連繋手段22が牽引され、中間伝達機構9を介して前記第1連繋手段19aが牽引され、前述のように前輪ブレーキ7が制動状態となる。
本形態例は上述のように、ブレーキペダル連繋手段20を水平方向車両前方側へ牽引し、この牽引によって、後輪ブレーキ連繋手段16を水平方向車両前方側へ、前輪ブレーキ連繋手段19を水平方向車両後方側へそれぞれ牽引して、前・後輪ブレーキ7,6を作動させるようにしたので、連動装置8を車両下方のブレーキペダル3の近傍に配設しても、ブレーキペダル連繋手段20や後輪ブレーキ連繋手段16及び前輪ブレーキ連繋手段19を屈曲させることなく良好に取り回すことができ、良好な操作フィーリングを得ることができる。また、ブレーキペダル3と連動機構8との距離を短くすることができるので、ブレーキ操作の伝達にロスが少ない。
さらに、上述の連動機構8では、イコライザ部材31を中央部がブレーキペダル連繋手段20の牽引方向に突出した、くの字状に形成したことから、イコライザ部材を単なる直状形状とした場合に比べて、牽引される際のイコライザ部材31の不要な姿勢変化を抑制することができ、両端部31a,31bに連結された第2リンク部材33と後輪ブレーキ連繋手段16とに安定して牽引力を伝えることができる。
また、イコライザ部材31の長尺方向に沿って、第1リンク部材32の長尺方向を配設し、イコライザ部材31の他端部31bと第1リンク部材32の一端部32aとを第2リンク部材33を介して連結したことから、第1イコライザ部材31の作動を第1リンク部材32に円滑に伝達させることができる。さらに、イコライザ部材31及び第1リンク部材32が上述のように構成されることから、ハウジング30をコンパクト化することができるとともに、ハウジング30の挿通孔30cとガイド部30dとを近接して設けることによって、ブレーキペダル連繋手段20と前輪ブレーキ連繋手段19とが近接し、ハウジング30から両連繋手段20,19を車両へ配設するためのスペースを小さくすることができるので、連動機構8の設置スペースをコンパクトにして、連動機構8の車両への搭載性を向上させることができる。
また、遅延手段として遅延スプリング34を設けたことにより、後輪ブレーキ連繋手段16を牽引するタイミングに対する前輪ブレーキ連繋手段19を牽引するタイミングを遅らせて、後輪ブレーキ6が作動した後に前輪ブレーキ7が作動するようにしたので、ブレーキフィーリングの向上を図ることができる。さらに、イコライザ部材31や第1,第2リンク部材32,33をハウジング30内に収容することから、車両への連動装置8の取り付けが容易になるとともに、イコライザ部材31や第1,第2リンク部材32,33の連結部分に泥や埃が付着することを防止でき、常に安定して連動装置を作動させることができる。さらに、中間伝達機構9を設けたことにより、ブレーキペダル3のブレーキ操作によって、前輪ブレーキ7と後輪ブレーキ6とを連動操作し、ブレーキレバー5のブレーキ操作によって、前輪ブレーキ7を単独で操作させることができる。
図4,図5は、他のタイプの連動機構を適用した本発明の第2,第3形態例をそれぞれ示すもので、第1形態例と同一の部材には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図4に示す第2形態例では、第2リンク部材33の第3浮動軸38を挿通する挿通孔33aを、第2リンク部材33の移動方向に長い長孔で形成し、非制動時に第3浮動軸38は、挿通孔33aの反遅延スプリング側に位置するようにしている。これによって、後輪ブレーキ連繋手段16を牽引するタイミングに対する前輪ブレーキ連繋手段19を牽引するタイミングを、遅延スプリング34と挿通孔33aとで調整することができる。
図5に示す第3形態例は、ハウジング40内に、中央に設けられた固定軸41によって回動可能に軸支されたリンク部材42が設けられ、該リンク部材42の一端部42aに、ブレーキペダル連繋手段20と後輪ブレーキ連繋手段16とが車両前後方向に対向して連結され、他端部42bに前輪ブレーキ連繋手段19が連結されたもので、最もシンプルな機構の連動機構8が示されている。
なお、本発明の前輪ブレーキは、機械式のドラムブレーキに限るものではなく、どのようなタイプのブレーキでもよく、液圧式のブレーキを用いる際には、中間伝達機構に周知の液圧マスタシリンダユニットを用いればよい。また、ブレーキペダル連繋手段や後輪ブレーキ連繋手段をロッドで形成することもできる。さらに、遅延手段を省略しても差し支えない。
本発明の第1形態例を示すバーハンドル車両用ブレーキ装置の概略図である。 同じく非制動状態の連動機構を示す説明図である。 同じく制動状態の連動機構を示す説明図である。 本発明の第2形態例を示す連動機構の説明図である。 本発明の第3形態例を示す連動機構の説明図である。
符号の説明
1…ブレーキ装置、2…ブレーキアーム、3…ブレーキペダル、4…ハンドルバー、5…ブレーキレバー、6…後輪ブレーキ、7…前輪ブレーキ、8…連動機構、9…中間伝達機構、10…バックプレート、11…ブレーキシュー、12…カム軸、13…アンカーピン、14…作動レバー、15…シュー戻しばね、16…後輪ブレーキ連繋手段、16a…先端軸部、17…ケーブルガイド、18…レバー戻しばね、19…前輪ブレーキ連繋手段、19a…第1連繋手段、19b…先端軸部、19c…第2連繋手段、20…ブレーキペダル連繋手段、20a…連結片、21…ワイヤ取付ボルト、21a…雄ねじ部、21b…固定ナット、22…ブレーキレバー連繋手段、30,40…ハウジング、30a…スプリング取付片、30d,30f…ガイド部、31…イコライザ部材、31a…一端部、31b…他端部、32…第1リンク部材、32a…一端部、32b…他端部、32c…スプリング取付片、33…第2リンク部材、33a…挿通孔、34…遅延スプリング、35…第1浮動軸、36…第2浮動軸、37,41…固定軸、38…第3浮動軸、42…リンク部材、42a…一端部、42b…他端部

Claims (8)

  1. 第1ブレーキ操作子となるブレーキペダルに連繋するブレーキペダル連繋手段と、前輪ブレーキに連繋する前輪ブレーキ連繋手段と、後輪ブレーキに連繋する後輪ブレーキ連繋手段とがそれぞれ連結され、前記ブレーキペダル連繋手段が牽引されることにより、前記前輪ブレーキ連繋手段と後輪ブレーキ連繋手段とを連動して牽引させる連動機構を有するバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記連動機構は、前記ブレーキペダルの近傍に配設されるとともに、前記ブレーキペダル連繋手段は、ブレーキペダルのブレーキ操作によって、車両前方側へ牽引され、この牽引操作によって、前記連動機構を介して、前記後輪ブレーキ連繋手段が車両前方側へ、前記前輪ブレーキ連繋手段が車両後方側へそれぞれ牽引されることを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  2. 前記ブレーキペダル連繋手段と、前記後輪ブレーキ連繋手段と、前記前輪ブレーキ連繋手段の牽引方向が、それぞれ水平方向であることを特徴とする請求項1記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  3. 前記連動機構は、イコライザ部材と該イコライザ部材よりも車両後方に配設される第1リンク部材とで構成され、前記イコライザ部材は、中央に前記ブレーキペダル連繋手段が、一端部に前記後輪ブレーキ連繋手段が、他端部に前記第1リンク部材の一端部がそれぞれ連結されるとともに、該第1リンク部材は、中央部が固定軸によって軸支され、他端部に前記前輪ブレーキ連繋手段が連結されていることを特徴とする請求項1または2記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  4. 前記イコライザ部材の他端部と前記第1リンク部材の一端部との間に、第2リンク部材を連結したことを特徴とする請求項3記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  5. 前記イコライザ部材は、中央部が前記ブレーキペダル連繋手段の牽引方向に突出した、くの字状に形成されることを特徴とする請求項3記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  6. 前記後輪ブレーキ連繋手段を牽引するタイミングに対する前記前輪ブレーキ連繋手段を牽引するタイミングを遅らせる遅延手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  7. 前記連動機構をハウジング内に収容するとともに、該ハウジングに前輪ブレーキ連繋手段と後輪ブレーキ連繋手段の牽引をそれぞれガイドするガイド部を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  8. 前記前輪ブレーキを操作する第2ブレーキ操作子を備え、該第2ブレーキ操作子と前輪ブレーキとの間に、第2ブレーキ操作子の作動力を前記前輪ブレーキに伝達するとともに、前記前輪ブレーキ連繋手段の牽引力を前記前輪ブレーキに中継する中間伝達機構を備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
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