JP2006090382A - 動力伝達装置のオイル熱交換装置 - Google Patents

動力伝達装置のオイル熱交換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 冷機時であっても迅速にオイルを昇温させることができる動力伝達装置のオイル熱交換装置を提供する。
【解決手段】 エンジン冷却水を循環させることにより、該エンジン冷却水とオイルとの熱交換を行うオイル用熱交換器55を備えた動力伝達装置のオイル熱交換装置であって、エンジン冷却水を循環させるエンジン冷却水回路100には、上記オイル用熱交換器55の上流に、エンジン冷却水を供給することによりターボ装置の冷却を行うターボ装置用冷却器52aを配置した。
【選択図】 図4

Description

本発明は、エンジン冷却水とオイルとの熱交換を行う熱交換器を備え、特にオイルを迅速に昇温させるようにしたオイル熱交換装置に関する技術分野に属する。
従来、エンジン冷却水を熱交換器に循環させて、自動変速機等の作動油、又は軸の潤滑等に用いられる潤滑油の温度を適温に維持することが行われている。例えば特許文献1には、エンジン冷却水が空調用ヒータの熱媒としても使用され、エンジン冷却水を空調用ヒータに循環させる第1冷却水路と熱交換器に循環させる第2冷却水路とが設けられ、外気温あるいは車室温が所定値以下のときは第2冷却水路に供給するエンジン冷却水を制限し、空調用ヒータに優先的にエンジン冷却水を供給するようにして、空調用ヒータの暖房性能を確保するようにした技術が開示されている。
また、特許文献2には、エンジン冷却水の回路に、ラジエータを通る水路とラジエータを迂回する水路とが設けられていると共に、これらの水路を通るエンジン冷却水の流量を調整できる構成とされ、オイルの温度が所定値以上のときはラジエータを通る水路の流量を増加させるようにして、オイルが過度に高温になることを防止した技術が開示されている。
特開2002−310270号公報 特開2002−340161号公報
ところで、オイルの昇温を図る場合は、特許文献1では空調用ヒータに供給する冷却水量を減少させ、或は特許文献2ではラジエータを迂回する水路を通る冷却水の流量を増加させてエンジン冷却水を熱交換器に導入させるだけであるから、エンジン冷却水の昇温性能が低く、特に冷機時においてはオイルが昇温されるまでに長い時間を要するという問題がある。その結果、自動変速機等においては作動油圧の応答遅れが生じ、例えばシフトアップが遅れて燃費低下を招くことになる。また、軸の潤滑油が低温で粘性が高い状態では、潤滑油が軸の回転抵抗となって動力伝達効率が低下し、同様に燃費低下を招く。
そこで、本発明は、冷機時であっても迅速にオイルを昇温させることができる動力伝達装置のオイル熱交換装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、エンジン冷却水を循環させることにより、該エンジン冷却水と動力伝達装置用オイルとの熱交換を行う動力伝達装置用熱交換器を備えた動力伝達装置のオイル熱交換装置であって、エンジン冷却水を循環させるエンジン冷却水回路には、上記動力伝達装置用熱交換器の上流に、エンジン冷却水を供給することによりターボ装置の冷却を行うターボ装置用冷却器が配置されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の動力伝達装置のオイル熱交換装置において、エンジン冷却水回路は、エンジン冷却水をターボ装置用冷却器及び動力伝達装置用熱交換器に供給する第1のエンジン冷却水路と、該第1のエンジン冷却水路に並列に設けられて、エンジン冷却水を空調用ヒータに供給する第2のエンジン冷却水路とを有することを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、上記請求項2に記載の動力伝達装置のオイル熱交換装置において、第1のエンジン冷却水路と第2のエンジン冷却水路とを下流側で合流させて構成した第3のエンジン冷却水路には、エンジン冷却水とエンジンオイルとの熱交換を行うエンジンオイル用熱交換器が配置されていることを特徴とする。
そして、請求項4に記載の発明は、上記請求項2または請求項3に記載の動力伝達装置のオイル熱交換装置において、ターボ装置は動力伝達装置の上方に配置されていると共に空調用ヒータはターボ装置及び動力伝達装置の側方に配置され、かつ、第1のエンジン冷却水路のうちのターボ装置用冷却器と動力伝達装置用熱交換器との間の部分を構成する第1のパイプと、第2のエンジン冷却水路のうちの空調用ヒータへエンジン冷却水を供給する部分を構成する第2のパイプと、第2のエンジン冷却水路のうちの空調用ヒータからエンジン冷却水が流出する部分を構成する第3のパイプとが備えられ、上記第1のパイプは、ターボ装置用冷却器の空調用ヒータの配置位置の反対側から下方に迂回して動力伝達装置用熱交換器に至り、この第1のパイプが迂回した上方のスペースに上記第2のパイプ及び第3のパイプが通ることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、エンジン冷却水路において動力伝達装置用熱交換器の上流にターボ装置用冷却器を配置したので、ターボ装置用冷却器で昇温されたエンジン冷却水が動力伝達装置用熱交換器に供給されて、動力伝達装置用オイルの迅速な昇温を図ることができる。ターボ装置は、常時高温の排気に触れている構造上高温化せざるを得ず、該装置の軸の潤滑油は例えば130℃〜140℃まで昇温することがある。その結果、軸受等に使用されるゴム部品などが損傷してオイル漏れが生じるおそれがあるので、最高で100℃以上にはならないエンジン冷却水をターボ装置に供給してオイルを冷却するのである。そして、ターボ装置を通過したエンジン冷却水は昇温されることになり、昇温されたエンジン冷却水を動力伝達装置用熱交換器に供給して、動力伝達装置用オイルの迅速な昇温が図れるのである。さらに、ターボ装置は、エンジンなどに比べて熱容量が小さく、排気熱により迅速に高温化するので、冷機時であってもエンジン冷却水を迅速に昇温させることができるという利点がある。このように、本発明によれば、ターボ装置の冷却性能を確保しつつ、動力伝達装置用オイルの迅速な昇温により燃費向上が実現できる。
また、請求項2に記載の発明によれば、ターボ用熱交換器及び動力伝達装置用熱交換器にエンジン冷却水を供給する第1のエンジン冷却水路と、空調用ヒータにエンジン冷却水を供給する第2のエンジン冷却水路とを並列に設けたので、空調用ヒータが配置された水路の流路抵抗が低減され、空調用ヒータに供給する水量が確保されて空調性能を向上することができる。また、これらを並列に設けた結果、第1のエンジン冷却水路におけるエンジン冷却水の流量の低下に伴い流速を低下させることができるので、ターボ装置用冷却器では、エンジン冷却水が十分に昇温されて通過することになると共に、動力伝達装置用熱交換器では、昇温したエンジン冷却水が動力伝達装置用オイルとの十分な熱交換を行って通過することになる。
そして、請求項3に記載の発明によれば、エンジンオイル用熱交換器を設けるときには、第1のエンジン冷却水路と第2のエンジン冷却水路との下流側を合流した第3のエンジン冷却水路に配置するので、第2のエンジン冷却水路において空調用ヒータとエンジンオイル用熱交換器とが直列に並ぶことを回避し、空調用ヒータへの流量を確保して空調用ヒータの空調性能悪化防止を図ることができる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、ターボ装置用冷却器の空調用ヒータの配置位置の反対側から下方に迂回して動力伝達装置用熱交換器に至るように第1パイプを構成したので、この第1のパイプの上方にスペースが形成されることになる。一方、第1のパイプは、例えば一体に形成されたエンジンとトランスファとを連絡するように設けられているで振動が比較的小さいが、第2、第3のパイプは、エンジンと該エンジンから離れて独立に設けられた空調用ヒータとを連絡するので振動が比較的大きい。そこで、第2、第3パイプを第1パイプの上方に形成されたスペースを通らせることによって、パイプ同士の接触を避けると共に装置をコンパクトに構成することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る4輪駆動車の動力伝達経路を示す骨子図である。図中の三角形は軸受を表わす。この4輪駆動車は、車体前部のエンジンルーム内に横置きに配置したエンジン1で前輪を常時駆動するFFの構成を基礎にしている。エンジン1のクランクシャフト2は車体幅方向に延び、該クランクシャフト2にトルクコンバータ3が直列に連結されている。トルクコンバータ3のタービンシャフト4にトランスアクスル5の自動変速機6が直列に連結されている。自動変速機6の出力軸7も車体幅方向に延び、該出力軸7に出力ギヤ8が設けられている。
トランスアクスルケース9がエンジン1の左端部に結合されている。トランスアクスルケース9はトルクコンバータ3のケース9aと自動変速機6のケース9bとを含む。また、トランスアクスルケース9には、前輪用の差動装置(フロントデフ)10が収容されている。フロントデフ10のデフケース11にリングギヤ12が組み付けられ、上記出力ギヤ8と噛合している。デフケース11内の左右のピニオンギヤ13L,13Rにそれぞれ車体幅方向に延びる左右の前輪駆動軸14L,14Rが連結されている。各駆動軸14L,14Rに自在継手15,15を介してそれぞれ左右の前輪車軸16L,16Rが連結されている。各車軸16L,16Rにそれぞれ左右の前輪(図示せず)が接続されている。
また、トランスアクスルケース9の右側面には、トランスファケース21が結合されている。トランスファケース21は前部ケース21aと後部ケース21bとを含む(図2参照)。トランスファケース21は右の前輪駆動軸14Rの右端部を回転自在に支持している。トランスファケース21はまた、トランスファ20のトランスファ入力軸22を回転自在に支持している。トランスファ入力軸22は右の前輪駆動軸14Rの周囲に同軸に配置され、フロントデフケース11の右部に連結されている。トランスファ入力軸22の外周面に駆動ギヤ23が組み付けられている。
トランスファケース21はさらにアイドル軸24及びトランスファ出力軸25を回転自在に支持している。アイドル軸24は、前輪駆動軸14L,14Rやトランスファ入力軸22等と同様、車体幅方向に延びる。トランスファ出力軸25は、アイドル軸24と直交して車体前後方向に延びる。アイドル軸24に従動ギヤ26が組み付けられ、このギヤ26は上記駆動ギヤ23と噛合している。アイドル軸24はハイポイド型リングギヤ27を有し、該リングギヤ27がトランスファ出力軸25の前端部のハイポイド型ピニオンギヤ28と噛合している。トランスファ出力軸25の後端部に自在継手31を介してプロペラシャフト32が連結されている。
プロペラシャフト32の後端部に後輪側のピニオン軸33が連結されている。このピニオン軸33はハイポイド型ピニオンギヤ34を有し、該ピニオンギヤ34が後輪用の差動装置(リヤデフ)35のデフケース36に組み付けられたハイポイド型リングギヤ37と噛合している。リヤデフケース36内の左右のピニオンギヤ38L,38Rにそれぞれ車体幅方向に延びる左右の後輪駆動軸39L,39Rが連結されている。各駆動軸39L,39Rに自在継手40,40を介してそれぞれ左右の後輪車軸41L,41Rが連結されている。各車軸41L,41Rにそれぞれ図示しない左右の後輪が接続されている。
また、図3に示すように、トランスファ20の左側にはトランスアクスル5が配置されている。エンジン1には、図示しないが、多数の補機類が設けられている。このエンジン1は、後方排気タイプのものであり、エンジン1の後方側側面に排気マニホルド50が取り付けられている。該マニホルド50の下流側には排ガス浄化装置51とターボ装置52とが配置されている。
また、エンジン1の後部には空調用ヒータのヒータコア53が配置され、該ヒータコア53は車室内の冷たい空気を暖め、暖めた空気を車室内に送り込む。
上記ターボ装置52は、エンジン1からの排気ガスをタービン(図示せず)の羽根に導き、そのガス流でタービンを回す構造である。この羽根は、常時排気熱にさらされながら高速回転しており、タービンの同軸の先についたコンプレッサ(図示せず)を回して吸気を圧縮し、圧縮した吸気を燃焼室に送り込む。一方、タービンが排気熱にさらされて過度に高温になると、ターボ装置52を構成するシール部材等の主にゴム部材が損傷を受けうる。そこで、ターボ装置52にエンジン冷却水を循環させて該装置52を冷却するターボ装置用冷却器52a(図4参照)を設けるようにしている。ターボ装置52の軸の潤滑油は、排気熱にさらされて130〜140℃に上昇することがあるが、ターボ装置用冷却器52aから循環されるエンジン冷却水は、最高でも100℃を超えないので冷却効果が高い。
また、排気の一部を吸気に還流するEGR装置54が設けられていると共に、該EGR装置54には、排気の還流量を調節するEGRバルブ54aが備えられている。EGR装置54は、排気還流により不活性な排気を燃焼室に送り込み、燃焼温度を低下させて、NOxの発生量を減少させるなどの効果がある。
ところで、自動変速機6の作動油は、温度が低いときは粘性が低いので、変速制御から作動油圧が作用して実際に変速が実現されるまでの応答遅れが大きくなるという問題がある。
また、トランスファ20は、エンジン1の車体後方側に位置することにより、トランスファ20への通気性が悪い上、出力軸25をステアリングラック及びサスクロスメンバ(図示せず)の上方に設けるので、車体下方を通過する冷却風による冷却効果が減少し、トランスファ周辺、特にトランスファ出力軸25の潤滑油の温度が過度に高温になるおそれがある。
そこで、図2において2点鎖線で示すように、トランスファケース20におけるトランスファ出力軸25の軸受部29,30の直上方にオイル用熱交換器55を設けると共に、自動変速機6の作動油及びトランスファ出力軸25の潤滑油をオイル用熱交換器55に供給し、該オイル用熱交換器55で冷却された作動油を自動変速機6、及び潤滑油をトランスファ出力軸25にそれぞれ戻すようにしている。
上記オイル用熱交換器55は、エンジン冷却水を冷媒とする水冷式のものであり、その上面には、エンジン冷却水の供給用パイプ55a及び排出用パイプ55b(図3参照)が設けられていると共に、下面には、作動油及び潤滑油(以下、オイルという)の吸入口及び排出口(図示せず)がそれぞれ設けられている。また、オイル用熱交換器55の内部には、詳細な説明は省略するが、冷却水により冷却される多数のフィンが備えられており、該フィンの間を、オイルが通過することによりこれらが冷却され、この冷却されたオイルがそれぞれの排出口から排出される。
これによって、オイル用熱交換器55は、冷機時等のオイルの温度がエンジン冷却水よりも低いときは、エンジン冷却水の熱をオイルに伝達してオイルを過熱するいわゆるオイルウォーマとして機能し、一方、高負荷時等のオイルの温度がエンジン冷却水の温度よりも高いときは、オイルの熱をエンジン冷却水により吸収してオイルを冷却するオイルクーラとして機能する。
次に、本実施の形態に係るエンジン冷却水回路100について説明する。
図4に示すように、エンジン冷却水回路100は、流量制御装置101とエンジン冷却水を循環させるウォータポンプ102とが配置されたインレット110、エンジン1のシリンダブロック1aからシリンダヘッド1bに形成されたウォータジャケットを含むエンジン冷却水路111、該エンジン冷却水路111の出口側に設けられたアウトレット112、該アウトレット112から上記インレット110に至り、途中ラジエータ103が配置されたラジエータ冷却水路113、及び、エンジン冷却水を上記アウトレット112からインレット110にラジエータ103を介さずにバイパスするバイパス水路114を有するメイン回路を構成する。
ここで、上記流量制御装置101はサーモスタット101aを有し、このサーモスタット101aは、温度変化に応じて膨縮するワックスを備え、該ワックスの膨縮変化によって弁機構を開閉作動させることによりラジエータ冷却水路103を通る水量を調整する。つまり、エンジン冷却水の温度が高いときは弁機構を開制御し、エンジン冷却水の温度が低いときは弁機構を閉制御し、エンジン冷却水の温度を適温に保つようにしている。
さらに、エンジン冷却水回路100には、上流側からEGRバルブ54a、ターボ装置用冷却器52a、オイル用熱交換器55が順に配置された第1冷却水路121、空調用ヒータのヒータコア53が配置された第2冷却水路122、スロットルボディ104が配置されたスロットル冷却水路123、及びエンジン冷却水とエンジンオイルとの熱交換を行うエンジンオイル用熱交換器105が配置された合流水路124を有するサブ回路を構成する。上記第1、第2冷却水路121,122及びスロットル冷却水路123は、上記メイン回路のアウトレット112に上流端が接続され、下流端は上記合流水路124に接続されており、これらの水路121,122,123は並列の関係にある。そして、合流水路124におけるスロットル冷却水路123との接続箇所の下流側にエンジンオイル用熱交換器105が備えられている。
さらに、ラジエータ103の上部にはラジエータキャップ103aが設けられ、ラジエータ103内の水路はこのラジエータキャップ103aに内蔵された圧力弁を介してサブタンク106に接続されている。そして、何らかの原因で管内の蒸気圧が所定の蒸気圧を超えた場合には、ラジエータキャップ103aの圧力弁が開いて管内の蒸気をサブタンク106側に逃がし、サブタンク106はこの蒸気が冷えて水になった状態で貯留する。
以上のようなエンジン冷却水回路100の構成により、エンジン冷却油路111から排出された高温のエンジン冷却水は、アウトレット112を介して各油路を循環することになる。メイン回路においては、エンジンを適温に保つことを目的として、流量制御装置101によりラジエータ103を循環する水量を制限する。
一方、サブ回路においては、第1冷却水路121では、アウトレット112から導入されたエンジン冷却水は、常時排気熱にさらされているEGRバルブ54aとターボ装置52とを冷却し、同時にこれらの熱を吸収してオイル用熱交換器55に供給されることになる。そして、オイル用熱交換器55で熱交換を行ったエンジン冷却水は合流水路124に合流する。
また、第2冷却水路122では、アウトレット112から導入されたエンジン冷却水は、ヒータコア53に熱媒として供給される。そして、ヒータコア53から排出されたエンジン冷却水は合流水路124に合流する。
また、スロットル冷却水路123では、アウトレット112から供給されたエンジン冷却水がスロットルボディ104を冷却して合流水路124に合流する。
合流水路124に合流したエンジン冷却水は、エンジンオイル用熱交換器105と熱交換を行った後、流量制御装置101に導入される。
そして、このような回路構成により以下に説明する作用が得られる。
第1冷却水路121におけるオイル用熱交換器55の上流にターボ装置用冷却器52aを配置したので、ターボ装置用冷却器52aで昇温されたエンジン冷却水がオイル用熱交換器55に供給されて、オイルの迅速な昇温を図ることができる。つまり、ターボ装置52は常時排気熱にさらされており、これを冷却したエンジン冷却水は当然昇温されるので、昇温されたエンジン冷却水をオイル用熱交換器55に供給して、熱交換によりオイルの迅速な昇温が図れるのである。さらに、ターボ装置52は、エンジン1などに比べて熱容量が小さく、排気熱により迅速に高温化するので、冷機時であってもエンジン冷却水を迅速に昇温させることができるという利点がある。このように、本発明によれば、ターボ装置52の冷却性能を確保しつつ、オイルの迅速な昇温による燃費向上が実現される。
また、ターボ装置用冷却器52a及びオイル用熱交換器55にエンジン冷却水を供給する第1冷却水路121と、空調用ヒータのヒータコア53にエンジン冷却水を供給する第2冷却水路122とを並列に設けたので、これらを直列に設けたときに比べて第2冷却水路122の流路抵抗が低減され、この結果ヒータコア53に供給する水量が確保されて空調性能を向上することができる。また、これらを並列に設けた結果、第1冷却水路121におけるエンジン冷却水の流速を低下させることができるので、ターボ装置用冷却器52aでは、エンジン冷却水が十分に昇温されて通過することになると共に、オイル用熱交換器55では、昇温したエンジン冷却水がオイルとの十分な熱交換を行って通過することになる。
さらに、エンジンオイル用熱交換器105を設けるときには、第1冷却水路121と第2の冷却水路122との下流側を合流した合流水路124に配置するので、第2冷却水路122においてヒータコア53とエンジンオイル用熱交換器105とが直列に並ぶことを回避し、空調用ヒータの空調性能悪化防止を図ることができる。ところで、ヒータコア53とエンジンオイル用熱交換器105とが直列に配置された既存の回路において、オイル用熱交換器55を新設する場合、オイル用熱交換器55は上記既存の回路の直列の位置には配置せず、ヒータコア53と並列になるように設けることによって、空調用ヒータの空調性能悪化を防止することができる。
さらに、図5に示すように、第1冷却水路121において、ターボ装置用冷却器52aとオイル用熱交換器55とを連絡する部分を構成する第1パイプ131は、ターボ装置52の前側から下方に迂回してオイル用熱交換器55に至るように構成されている。そして、第1パイプ131が下方に迂回したことにより、この第1のパイプ131の上方にスペースSが形成されることになる。一方、図3に示すように、第2冷却水路122において、ヒータコア53に冷却水を供給する第2パイプ132及びヒータコア53からエンジン冷却水を排出する部分と合流水路124とで構成される第3パイプ133は、上記第1パイプ131の上方のスペースSを第1パイプ131と交差して通るように配置されている。
一方、第1のパイプ131は、一体に形成されたエンジン1とトランスファ20とを連絡するように設けられているで振動が小さいが、第2、第3のパイプ132,133は、エンジン1側のアウトレット112とエンジン1と離れて独立に設けられたヒータコア53とを連絡するので振動が大きい。そこで、第2、第3パイプ132,133を第1パイプ131の上方に形成されたスペースSを交差して通らせることによって、パイプ同士の接触を避けると共に装置構成をコンパクトにすることができる。
本発明によれば、冷機時であっても迅速にオイルを昇温させることができる動力伝達装置のオイル熱交換装置を提供する。本発明は、エンジン冷却水とオイルとの熱交換を行う熱交換器を備え、特にオイルを迅速に昇温させるようにしたオイル熱交換装置に関する技術分野に広く好適である。
本発明の実施の形態に係る4輪駆動装置の機械的構成(動力伝達経路)を示す骨子図である。 同装置のフロントデフ及びトランスファ周辺を示す断面図である。 同装置のエンジン周辺の斜視図である。 同装置のエンジン冷却水の循環経路を示す回路図である。 パイプの位置関係の説明図である。
符号の説明
1 エンジン
6 自動変速機(動力伝達装置)
25 トランスファ出力軸(動力伝達装置)
52 ターボ装置
52a ターボ装置用冷却器
53 ヒータコア(空調用ヒータ)
55 オイル用熱交換器(動力伝達装置用熱交換器)
100 エンジン冷却水回路
121 第1冷却水路(第1のエンジン冷却水回路)
122 第2冷却水路(第2のエンジン冷却水回路)
124 合流水路(第3のエンジン冷却水回路)
131 第1のパイプ
132 第2のパイプ
133 第3のパイプ

Claims (4)

  1. エンジン冷却水を循環させることにより、該エンジン冷却水と動力伝達装置用オイルとの熱交換を行う動力伝達装置用熱交換器を備えた動力伝達装置のオイル熱交換装置であって、エンジン冷却水を循環させるエンジン冷却水回路には、上記動力伝達装置用熱交換器の上流に、エンジン冷却水を供給することによりターボ装置の冷却を行うターボ装置用冷却器が配置されていることを特徴とする動力伝達装置のオイル熱交換装置。
  2. エンジン冷却水回路は、エンジン冷却水をターボ装置用冷却器及び動力伝達装置用熱交換器に供給する第1のエンジン冷却水路と、該第1のエンジン冷却水路に並列に設けられて、エンジン冷却水を空調用ヒータに供給する第2のエンジン冷却水路とを有することを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置のオイル熱交換装置。
  3. 第1のエンジン冷却水路と第2のエンジン冷却水路とを下流側で合流させて構成した第3のエンジン冷却水路には、エンジン冷却水とエンジンオイルとの熱交換を行うエンジンオイル用熱交換器が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の動力伝達装置のオイル熱交換装置。
  4. ターボ装置は動力伝達装置の上方に配置されていると共に空調用ヒータはターボ装置及び動力伝達装置の側方に配置され、かつ、第1のエンジン冷却水路のうちのターボ装置用冷却器と動力伝達装置用熱交換器との間の部分を構成する第1のパイプと、第2のエンジン冷却水路のうちの空調用ヒータへエンジン冷却水を供給する部分を構成する第2のパイプと、第2のエンジン冷却水路のうちの空調用ヒータからエンジン冷却水が流出する部分を構成する第3のパイプとが備えられ、上記第1のパイプは、ターボ装置用冷却器の空調用ヒータの配置位置の反対側から下方に迂回して動力伝達装置用熱交換器に至り、この第1のパイプが迂回した上方のスペースに上記第2のパイプ及び第3のパイプが通ることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の動力伝達装置のオイル熱交換装置。
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