JP2006084403A - スキャンフリップフロップ回路とこれを用いたスキャンテスト回路およびテスト設計手法 - Google Patents

スキャンフリップフロップ回路とこれを用いたスキャンテスト回路およびテスト設計手法 Download PDF

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Abstract

【課題】
ディレイテストを行う際にタイミングに余裕のないパスにおいては、終点となるフリップフロップに対する始点のフリップフロップ数は必ずしも1ではなく、他の始点となるフリップフロップの前段にある組み合わせ回路によっては、始点である出力ビットを反転するスキャンフリップフロップにおける論理値の遷移が観測点に伝播せず、遅延故障テストができない場合がある。
【解決手段】
出力値を保持する保持容易型スキャンフリップフロップを用意し、テスト対象パスの終点となるフリップフロップに関連するすべてのフリップフロップのうち、ターゲットパス上にないフリップフロップを、出力値を保持する保持容易化回路に置換することによって、ターゲットパスの遅延故障検出(ディレイテスト)時に前記その他のパスを非活性化し、前記ターゲットパスの始点である反転容易型スキャンフリップフロップにおける信号の変化を確実にテスト対象回路に伝播する。
【選択図】 図1

Description

本発明はスキャンテスト回路およびそれを含む半導体集積回路装置に関し、特にテストを容易にならしめるスキャンテスト回路に関するものである。
近年、LSIの高集積化に伴うテスト容易化設計手法として,よく利用されているものにスキャン設計がある。これは論理回路中の順序回路にテスト・モード用のパス(スキャン・パス)を通して制御し,一つのシフト・レジスタとして動作させる方法である。図9は一般的に使用されているスキャンフリップフロップ200である。スキャンフリップフロップ200内部にセレクターを持ち、ScanEnableに応じて組み合わせ回路からのデータ(DataIn端子信号)とシフトデータのいずれか一方を選択的にフリップフロップの入力とする回路である。テスト対象のパスに関連するフリップフロップをスキャンフリップフロップ200に置き換え、シフトデータを介して数珠つなぎに接続し、直列シフト・レジスタとして構成することにより、このシフト・レジスタ(スキャン・パス)を利用して,テスト対象のフリップフロップに対して、直接値を書き込んだり、値を読み出したりすることができるようになる。
一方、高信頼化に対する要求の中には論理値が‘0’または‘1’に固定される縮退故障の検出のみならず、動作速度向上に伴って実動作で問題となる微妙な遅延故障の検出を行うための適切かつ容易なテスト手法(ディレイテスト)が必要とされている。
ディレイテストの方法について、図11を用いて説明する。図11はブロードサイド方式と呼ばれるディレイテストの代表的な方式のひとつである。ディレイテストを始める前段階として、シフトサイクル(スキャンイン)でシフト・レジスタ状に接続されている各スキャンフリップフロップに遷移前の値を設定する。その後、スキャンイネーブル信号(ScanEnable)を非活性状態にしている間、つまりシフトサイクルを解除した状態でクロック(TestClock)を2回入力する(A,B)。
1回目のクロック(A)でテスト対象となるパスの始点に当たるスキャンフリップフロップには前段の論理回路を伝播した信号Yが設定され、テスト対象となるパスの終点に当たるスキャンフリップフロップにはスキャンインで始点スキャンフリップフロップに設定された値Xの影響を論理回路に伝播した信号X’が入力・設定される。
2回目のクロック(B)では、テスト対象となるパスを通って終点に当たるスキャンフリップフロップに1回目のクロック(A)で始点フリップフロップに入力・設定されていた値であるYの影響を論理回路に伝播した信号Y’が入力・設定される。その後、スキャンイネーブル信号を活性状態にして各スキャンフリップフロップの値をスキャンアウトし、各スキャンフリップフロップに設定されている値が正しいかどうかが判定できる。このとき、AからBまでの時間を実動作と同じにすると、実動作速度のディレイテスト(アットスピードテスト)を行うことができる。ただし、XとYが同じ値であると正しく動作しているかどうかの判定ができないので、遅延故障のテストでは始点の論理値を遷移(X→Yを‘0’→‘1’、または‘1’→‘0’)させ、実動作速度において遷移が終点に正しく伝わるか否かを観測する必要がある。
スキャンフリップフロップ200を用いたスキャンテスト設計の場合、遷移前の値Xはスキャンインにより容易に設定できるが、遷移後の値Yの設定はテスト対象パスの始点に当たるスキャンフリップフロップの前方組み合わせ回路構成に依存するため確実に遷移する値にすることが困難である。実動作周波数を用いた適切なテストを簡単に実行するために、特許文献1では、テスト対象回路からのデータ取り込みの一つ前の周期で、出力ビットを反転するスキャンフリップフロップを使用することで論理値の遷移を容易にしている。特許文献1では、静的タイミング検証を行い、タイミングに余裕のないパスの始点となるフリップフロップについてのみ出力ビットを反転するスキャンフリップフロップに置き換えることを開示している。
図10は特許文献1で開示しているクロック周期で論理値を遷移する反転容易型スキャンフリップフロップ201回路の例であり、一般的なスキャンフリップフロップ200と、選択を制御する選択信号(DelayTestMode端子信号)に応じて、前記スキャンフリップフロップ200の反転出力(QB端子信号)または組み合わせ回路からのデータ(DataIn端子信号)を選択して出力するセレクターを備えている。反転容易型スキャンフリップフロップ201は、セレクターにおいてDelayTestMode信号がハイレベル(H)のときに反転出力(QB端子信号)が入力として選択され、CLKに入力されるクロック信号(TestClocK信号)の立ち上がりで反転出力(QB端子信号)が設定され、出力される。DelayTestMode信号がロウレベル(L)のときには、組み合わせ回路からのデータ(DataIn端子信号)が選択され、同様に出力される。つまり、反転容易型スキャンフリップフロップ201を用いれば、前段の組み合わせ回路に依存せず、ディレイテスト実施時に容易に論理値を遷移させることができる。
特開2001−4710号公報(5−7頁、図5)
しかしながら上述の静的タイミング検証で検出された、タイミングに余裕のないパスにおいては、終点となるフリップフロップに対する始点のフリップフロップ数は必ずしも1ではなく、他の始点となるフリップフロップの論理値によっては、置き換えを行った前記出力ビットを反転するスキャンフリップフロップ(反転容易型スキャンフリップフロップ201)における論理値の遷移が観測点に伝播せず、遅延故障テストができない場合がある。
図7、図8は、前記事象を示す例である。共通の構成要素については共通に参照文字/数字を付して説明に用いる。
スキャン設計をした段階では、フリップフロップ(FF)1、2、3、4、5、6、7、8、9は図9に示すスキャンフリップフロップ200が使用されている。スキャンフロップフロップ1、2、3、4とスキャンフリップフロップ6、7、8、9の間には組み合わせ回路がある。102はNAND回路、103はOR回路、104はAND回路、105はNOR回路、106はOR回路、そして107はAND回路である。各スキャンフリップフロップはシフトデータC1、C2、C3、C4、C5を介してシフトレジスタ状に接続されている。また、信号線S1,S2,S3,S4を経るパスが遅延故障テストのターゲットパスである。ターゲットパスは特許文献1で開示するように、静的タイミングチェック結果によりタイミングに余裕のないフリップフロップ間のデータ伝播経路として抽出されたものであるとし、テストサイクル中に確実に遷移を行うため、特許文献1で開示しているようにタイミングに余裕のないパスの始点となるフリップフロップ1についてのみ出力ビットを反転するスキャンフリップフロップ(反転容易型スキャンフリップフロップ201)に置き換える。
シフトサイクル(スキャンイン)では、通常のスキャンフリップフロップ200から反転容易型スキャンフリップフロップ201に置き換えられたスキャンフリップフロップ1には、テストサイクルで論理値‘0’から‘1’に遷移させ、それを前記ターゲットパスに伝播させる。しかしここで信号線S5の論理値が‘0’であった場合、論理的に信号線S2は信号線S1の論理に関わらず‘1’となってしまい、前記置き換えを行った前記出力ビットを反転するスキャンフリップフロップの遷移が伝播しない。したがって、信号線S5の論理値は‘1’でなくてはならない。同様にして信号線S6は論理値‘0’、信号線S7は論理値‘1’でなくてはならない。この論理を作り出すために、スキャンフリップフロップ1の論理値を‘0’から‘1’への遷移させる間、スキャンフリップフロップ2,3,4はそれぞれ‘1’,‘0’,‘1’の論理値を出力している必要がある。
しかし回路の構成上、この論理を作る事ができない場合がある。
スキャンフリップフロップの論理値の反転および保持は、クロック周期でのデータ入力または、スキャン入力によって行われる。すなわち図7の回路構成でテストサイクル中スキャンフリップフロップ2の出力値を‘1’に保持するためには、テストサイクルの直前でスキャンフリップフロップ2に‘1’を設定しておいて、テストサイクルの1回目のクロック(A)でシフトデータC3により‘1’を入力するか、データ入力S9により‘1’を入力するかのいずれかを行う必要がある。
前者の場合は、シフトデータC3により‘1’を入力するには、スキャンフリップフロップ3がテストサイクル直前に‘1’でなくてはならないが、一方前記ターゲットパスの遷移を伝播するためにはスキャンフリップフロップ3は‘0’に固定されていなくてはならないので、テストサイクル直前に設定する値も‘0’でなくてはならず、S5およびS6を同時にターゲットパスに影響しないような値に保持しておくことができないことがわかる。
後者の場合は、例えば図8に示すような回路の場合、スキャンフリップフロップ2および、スキャンフリップフロップ4の保持条件を守るように信号線S9、S11の論理値を‘1’にスキャンフリップフロップ7、9の値を決定すると、同時にスキャンフリップフロップ1、3への信号線S8、S10をそれぞれ‘1’および‘0’にすることができない。このような場合に、特許文献1で開示する回路を用いれば、スキャンフリップフロップ1は、シフトデータC4論理値または信号線S8の論理値に関係なく遷移を作り出す事ができる。しかしながら、スキャンフリップフロップ3の値を‘0’に固定することができない。
つまり公知の技術では、テスト対象回路において遅延故障の検出のために置き換えを行った前記出力ビットを反転する反転容易型スキャンフリップフロップ201における論理値の遷移が、テスト対象回路を終点とする他のパスの始点となるフリップフロップの論理値によっては伝播せず、遅延故障テストができない場合があるということである。このため、前記他のパスを遅延テストに影響を与えない適切な値に設定することが課題である。
入力値にかかわらず出力値を保持するモードを有するスキャンフリップフロップを用意し、テスト対象パスの終点となるフリップフロップに関連するすべてのフリップフロップのうち、ターゲットパス上にないフリップフロップを、入力値にかかわらず出力値を保持するモードを有するスキャンフリップフロップに置換することによって、ターゲットパスの遅延故障検出(ディレイテスト)時に前記ターゲットパス以外のパスを非活性化し、前記ターゲットパスの始点である反転容易型スキャンフリップフロップにおける信号の遷移を確実にテスト対象回路に伝播する。
上記手段により、従来のスキャンチェーン構成または、データ入力の構成によりテスト不可能であったターゲットパスの遅延故障検出(ディレイテスト)をテスト可能にする。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の保持容易型スキャンフリップフロップ202での回路図であり、クロック周期が遷移しても論理値を保持する。保持容易型スキャンフリップフロップ202は、一般的なスキャンフリップフロップ200(スキャンフリップフロップ本体)と、選択を制御する選択信号(DelayTestMode端子信号)に応じて、前記スキャンフリップフロップ200の出力(Q端子信号)または組み合わせ回路からのデータ(DataIn端子信号)を選択して出力するセレクター302とを備えている。保持容易型スキャンフリップフロップ202は、セレクターにおいてDelayTestMode信号がハイレベル(H)のときに出力(Q端子信号)が入力として選択され、CLKに入力されるクロック信号(TestClocK信号)の立ち上がりエッジで出力(Q端子信号)の値が次にCLKにクロック信号(TestClocK信号)の立ち上がりエッジが入力されるまでの1TestClocK周期間の間出力される。DelayTestMode信号がロウレベル(L)のときには、組み合わせ回路からのデータ(DataIn端子信号)が選択され、同様に出力される。
図2は、S1、S2、S3、S4を経るパスをターゲットパスとしてディレイテストを行う際に、ターゲットパスの終点に当たるスキャンフリップフロップ5に対して1周期以内に伝播の影響を与えるスキャンフリップフロップ1、2、3、4のうち、スキャンフリップフロップ1は、論理構成上値を反転しにくく、スキャンフリップフロップ3は、論理構成上値を保持しにくいと判断し、スキャンフリップフロップ1を前記反転容易型スキャンフリップフロップ201に置換し、スキャンフリップフロップ3を前記保持容易化回路202に置換した例である。ここでは、DelayTestMode信号は1本でスキャンフリップフロップ1、3に共通に接続されているが、この限りではない。なおScanEnable信号は省略している。またスキャンフリップフロップ2およびスキャンフリップフロップ4は、論理構成により必要な値が容易につくれるものとする。
図2において、反転容易型スキャンフリップフロップ201と保持容易型スキャンフリップフロップ202にそれぞれ置換されたスキャンフリップフロップ1の出力に接続する信号S1、およびスキャンフリップフロップ3の出力に接続する信号S6のタイミングチャートを図3に示し動作を説明する。
シフトサイクル(スキャンイン)の最後のサイクルT0において、スキャンフリップフロップの論理値が設定される。図3ではスキャンフリップフロップ1およびスキャンフリップフロップ3に‘0’を設定している。その後、テストサイクルにおいて、1回目のクロックタイミング(A)発生より前に、ScanEnable信号をインアクティブにすることでスキャンインが止まり、テストサイクル直前の各フリップフロップの値が決定される。次にDelayTestMode信号をアクティブにすることで、前記置換されたスキャンフリップフロップ1、3には、それぞれの出力に接続する信号S1の反転値である‘1’および、信号S6の保持値‘0’がそれぞれ入力されているため、1回目のクロックタイミング(A)ではスキャンフリップフロップ1、3はそれぞれ‘1’、‘0’を出力する。結果、スキャンフリップフロップ5の入力に接続される信号S4にはテストサイクルの1回目のクロックタイミング(A)では‘0’、2回目のクロックタイミング(B)では ‘1’が伝播し、AB間を実際の動作スピードにすればターゲットパスを‘0’から‘1’に遷移した場合の検証を行うことができる。つまり、置換したスキャンフリップフロップは、DataIn入力またはScanIn入力値によらずに、出力を反転するだけでなく保持することもでき、任意のテストパターンを作り出すことができる。
この置換作業の一連のフロー例をブロードサイド方式のディレイテストを行うことを前提に図4に示す。
図4においてはまず、計算機等を使用しテスト対象回路のネットリストを読み込み、スタティック解析ツールなどを用いて、クリティカルパスなどの解析を行う(L11)。次に解析の結果からディレイテスト対象とするパスを選定する(L12)。選定するパスは例えば、最もタイミングがクリティカルなパスのみを選ぶ、あるいはすべての考えうるパスを選ぶ等々である。
次に選定したターゲットパスの始点となるフリップフロップの設定値である論理値が第1の値から第2の値に遷移するときに、その遷移がターゲットパスの終点となるフリップフロップの入力に伝播するための一意に決まる条件を、ターゲットパスの終点となるフリップフロップに関わるネットに対して設定していき、各条件に衝突や矛盾があるかどうかを判定する(L13)。矛盾や衝突があった場合には、ディレイテストのパタン生成が不可能であるとういことであり、そのターゲットパスのディレイテストパタンの生成は不可である(L20)。
L13で矛盾や衝突がなかった場合には次に、ターゲットパスの終点となるフリップフロップに関わるネットの値の組み合わせを網羅的に決定していき、互いに矛盾や衝突がないように設定値が決定できるかどうかを判定する(L14)。設定値を決定する際には、回路論理的に生成可能かどうかは考慮しなくてもよい。このとき、任意の値を決定すればよい場合もあり得る。また、互いに矛盾や衝突がないように設定できない場合には、やはりディレイテストの生成は不可(L20)である。
L14で矛盾や衝突なくターゲットパスに関連するネットの設定値が決定できた場合には、そのネットの始点にあたるフリップフロップの値も自ずと決定される。ターゲットパス上にあるフリップフロップであれば遷移する第1と第2の値が設定されるべき値として決定されているはずであり、その他のパス上にあるフリップフロップには同じ値である第1と第2の値は同じ値が決定されているはずである。
次に前記決定した設定値が各スキャンフロップフロップに設定可能かどうかを判定する(L15)。ブロードサイド方式のディレイテストでは、第1の値はスキャンサイクルにおいてスキャンインにて設定することができるので、実際にはスキャンサイクルを解除したときの動作モードにて第2の値が設定できるかどうかの判定になる。具体的にはたとえば図7のような回路では、テストパターンを作成に際して値を設定すべきスキャンフリップフロップ1、2、3、4に対して1周期内に伝播影響を与えるスキャンフリップフロップ6,7,8,9に所定の値をスキャンインして設定し、スキャンモードを解除した上でクロックを1回入力し、サイドスキャンモードにした上でスキャンフリップフロップ1、2、3、4の値をスキャンアウトして観測すれば、スキャンフリップフロップ1、2、3、4に所定の値を容易に設定できるかどうかを判定できる。L14で任意の値を設定すればよいと決定された場合には、この判定(L15)では設定可能と判断する。
次に、対象となるフリップフロップにテストパターンを生成するための第2の値を設定できない場合には、そのフリップフロップがすでにほかのテストを行うための反転容易型あるいは保持容易型のスキャンフリップフロップになっているかどうかを判定する(L16)。たとえば、第1と第2の値が変化しない保持値を設定したい場合にもかかわらず、その回路がすでに他のテストを行うために遷移容易型スキャンフリップフロップに置き換えられている場合には、回路置換できないので、そのターゲットパスにおけるテストパターンは生成不可とみなす(L20)。
L16でまだ置換されていない場合には次に、第1と第2の値から成るテストパターンが保持パタン(第1と第2の値が同じ値)であるか、遷移パタン(第1と第2の値が異なる値)であるかを判定し(L17)、保持パタンの場合には、処理の対象としているフリップフロップを保持容易型スキャンフリップフロップ202に置換(L19)し、遷移パタンであれば、処理の対象としているフリップフロップを反転容易型スキャンフリップフロップ201に置換する(L18)。
ターゲットパスにかかわるすべてのフリップフロップに対してL13からL19の作業を繰り返す(L21)ことによりテストパターンが作成可能になるので、作成したテストパターンと置換したスキャンフリップフロップをディレイテスト情報の一部として登録する(L22)。
他にテスト対象のパスがある場合は、同様のフローを繰り返す(L23)。以上のフローにより、ディレイテストのテストパターンが完成する。
次に本発明における第2の実施例について述べる。図5は、本発明の変形例であり、保持反転混在型スキャンフリップフロップ203の回路図である。保持反転混在型スキャンフリップフロップ203は、一般的なフリップフロップ200(スキャンフリップフロップ本体)と、選択を制御する選択信号(DelayTestMode端子信号)に応じて、前記フリップフロップ200の出力(Q端子信号)または組み合わせ回路からのデータ(DataIn端子信号)、または前記フリップフロップ200の反転出力(QB端子信号)のうちいずれかを選択して出力するセレクター303とを備えており、図8のような反転容易型スキャンフリップフロップ201の機能および、図9のような保持容易化回路202の機能を両方備えたものである。この回路を用いる事で、スキャンフリップフロップを、保持容易化構成にも反転容易化構成にもすることができる。TestDelayMode信号は複数ビット構成でもよいし、時分割に情報を伝播する構成でもよい。
図6は、スキャンフリップフロップ1、2、3、4をすべて図5に示す保持反転混在型スキャンフリップフロップにて構成した場合の例である。この場合はスキャンフリップフロップ1、2,3,4にそれぞれ対応する2ビットずつの選択信号であるDelayTestMode1、DelayTestMode2、DelayTestMode3、DelayTestMode4をディレイテストコントローラ110にて制御する。なお、スキャンフリップフロップ1、2、3、4のDataIn信号は省略している。ここでたとえば、ディレイテストコントローラ110を制御して、スキャンフリップフロップ1を反転容易構成モードにし、スキャンフリップフロップ2、3、4を保持容易構成モードにすると、ターゲットパスS1、S2、S3、S4がディレイテスト可能であり、スキャンフリップフロップ3を反転容易構成モードにし、スキャンフリップフロップ1、2、3、4保持容易構成モードにすることで、ターゲットパスS6、S3、S4がディレイテスト可能になる。同様にして、S5、S2、S3、S4パス、S7、S4パスなどもディレイテストが可能になる。
上述のように、単一の保持反転混在型スキャンフリップフロップ203を保持容易回路構成モードあるいは反転容易回路構成モードで選択的に使用することで、レイアウト後の静的タイミング検証による選択的な置き換え(図4におけるL16)が不要となり、さらには他のテストとの競合がある場合にも構成をテストの対象となるターゲットパスによって切り替えることによって、同一の回路にて複数パスの遅延故障検出(ディレイテスト)を可能とすることができる。
本発明の保持容易型スキャンフリップフロップ回路図である。 ディレイテストにおける本発明のスキャンフリップフロップ使用例である。 図2のディレイテストのタイミングチャートである。 第1の実施例におけるスキャンフリップフロップ置換フローチャートである。 本発明第2の実施例に使用する保持反転混在型スキャンフリップフロップ回路図である。 本発明第2の実施例の保持反転混在型回路を使用したディレイテスト例である。 従来のディレイテストにおいて適切な論理値が必要な回路例である。 従来のディレイテストにおけるテスト不可能な回路例である。 一般的なスキャンフリップフロップである。 本発明に使用する反転容易型スキャンフリップフロップ例である。 一般的なディレイテストを示すタイミングチャートである。 第2の実施例におけるスキャンフリップフロップ構成設定フローチャートである。
符号の説明
1、2、3、4、5 スキャンフリップフロップ
200 一般的なスキャンフリップフロップ回路
201 反転容易型スキャンフリップフロップ回路
202 保持容易型スキャンフリップフロップ回路
203 反転保持混在型スキャンフリップフロップ回路

Claims (9)

  1. 入力値にかかわらず出力値を保持するモードを有するスキャンフリップフロップ。
  2. 第1のモードと第2のモードとを有し、
    第1のモードにおいては入力端子からの入力値に関わらず1つ前の周期に出力端子から出力した値を保持して出力し、第2のモードにおいては入力端子からの入力値を出力することを特徴とする請求項1に記載のスキャンフリップフロップ。
  3. スキャンフリップフロップ本体と、前記出力端子と前記入力端子とのうちいずれかを選択的にスキャンフリップフロップ本体の入力値として選択するセレクタとを有し、前記セレクタは、前記第1のモードにおいては前記出力端子の値を選択して出力し、前記第2のモードにおいては前記入力端子の値を選択することを特徴とする請求項2に記載のスキャンフリップフロップ。
  4. 請求項2、または3に記載のスキャンフリップフロップを具備するスキャンテスト回路。
  5. 前記第1のモードと第2のモードとに加えさらに第3のモードを有し、
    第3のモードにおいては1つ前の周期に出力した値の反転値を出力することを特徴とする請求項2に記載のスキャンフリップフロップ。
  6. スキャンフリップフロップ本体と、前記出力端子と前記入力端子と前記スキャンフリップ本体の反転出力端子とのうちいずれかを選択的にスキャンフリップフロップ本体の入力値として選択するセレクターとを有し、前記セレクタは、前記第1のモードにおいては前記出力端子の値を選択して出力し、前記第2のモードにおいては前記入力端子の値を選択し、前記第3のモードにおいては前記スキャンフリップ本体の反転出力端子の値を選択して出力することを特徴とする請求項2に記載のスキャンフリップフロップ。
  7. 請求項5、または6に記載のスキャンフリップフロップを具備するスキャンテスト回路。
  8. 論理回路から成るLSIの内部回路をテストするための複数のフリップフロップの直列接続回路で構成されシフトレジスタとして動作させるスキャンチェーンを備え、テストモード時にテスト用のスキャンテストデータ及びクロックを入力し、前記内部回路により論理演算させ、その演算結果の出力であるスキャンアウト結果データに基づき前記内部回路が正常動作していることを確認するスキャンパス方式のテストで、入力するクロックの2周期で実動作スピードのタイミングテストを行うテスト設計において
    テスト対象となる信号伝播経路を抽出するステップと
    前記テスト対象信号伝播経路の終点に設けられた第1のフリップフロップに前記入力されたクロックの1周期内に伝播の影響を与える第2のフリップフロップが前記2周期の1周期目に出力する第1の値と前記2周期の2周期目に出力する第2の値とを決定するステップと
    前記第2の値が設定可能かどうかを判定するステップと
    前記第2の値が設定可能でない場合前記第1の値と前記第2の値が等しいかどうかを判定するステップと
    第1の値と第2の値が等しい場合前記第2のフリップフロップを請求項1乃至3に記載のスキャンフリップフロップに置き換えることを特徴とするテスト設計手法。
  9. 論理回路から成るLSIの内部回路をテストするための複数のフリップフロップの直列接続回路で構成されシフトレジスタとして動作させるスキャンチェーンを備え、テストモード時にテスト用のスキャンテストデータ及びクロックを入力し、前記内部回路により論理演算させ、その演算結果の出力であるスキャンアウト結果データに基づき前記内部回路が正常動作していることを確認するスキャンパス方式のテストで、入力するクロックの2周期で実動作スピードのタイミングテストを行うテスト設計において
    テスト対象となる信号伝播経路を抽出する第1のステップと
    前記テスト対象信号伝播経路の終点に設けられた第1のフリップフロップに前記入力されたクロックの1周期内に伝播の影響を与える第2のフリップフロップを請求項第5,6に記載のスキャンフリップフロップに置き換える第2のステップと
    前記第1のフリップフロップに前記入力されたクロックの1周期内に伝播の影響を与える前記第2のフリップフロップが前記2周期の1周期目に出力する第1の値と前記2周期の2周期目に出力する第2の値とを決定する第3のステップと
    前記第1の値と前記第2の値が等しいかどうかを判定する第4のステップと
    前記第4のステップの判定結果に基づいて前記第2のフリップフロップを使用するモードを決定する第5のステップを決定することを特徴とするテスト設計手法。
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