JP2006062332A - インクジェット記録方法およびインクジェット記録システムおよび制御プログラム - Google Patents

インクジェット記録方法およびインクジェット記録システムおよび制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】所定の吐出量に固定された記録ヘッドを用い、所定の吐出量から得られる記録密度よりも低い密度でデータ処理および記録を行う。
【解決手段】濃度値が所定値よりも低い場合にドットが記録されるエリアから構成される第1の領域に対する第1のマスクパターンと、濃度値が前記所定値以上の場合にのみドットが記録されるエリアから構成される第2の領域に対する第1のマスクパターンとは異なる特徴を有する第2のマスクパターンとの和によって構成され、第1の領域に含まれるエリアには、複数回の走査によって1以下のドットが記録され、第2の領域に含まれるエリアには、濃度値が所定値以上の場合にのみ複数回の走査によって2以上のドットが記録される。
【選択図】 図9

Description

本発明は、記録媒体に記録剤を記録することによって所定の濃度情報を表現することが可能なインクジェット記録方法、インクジェット記録システム、および制御プログラムに関する。
近年来のパーソナルコンピュータ等情報処理機器の普及に伴い、画像形成端末としての記録装置も急速に発展および普及してきた。特に種々の記録装置の中でも、吐出口からインクを吐出させて紙、布、プラスチックシート、OHP用シートなどの記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置は、低騒音のノンインパクト型の記録方式であること、高密度かつ高速な記録動作が可能であること、カラー記録にも容易に対応できること、低廉であることなど、極めて優れた特長を有しており、今やパーソナルユースの記録装置の主流となっている。
インクジェット記録技術の進歩は記録の高画質化、高速化、低廉化を促進し、またパーソナルコンピュータやデジタルカメラ(単体でその機能を果たすもののほか、その他の装置、例えば携帯型電話に一体化されるものも含む)の普及とも相俟って、パーソナルユーザにまで記録装置を普及させる効果に寄与すること大であった。しかしそのような広範な普及により、パーソナルユーザからも画質のより一層の向上が求められるようになってきており、特に近年では、家庭で手軽に写真をプリントできるようなプリントシステムおよび銀塩写真に見合う画像の品位が求められて来ている。
いわゆる一般的な銀塩写真と比べた場合、インクジェット記録装置においては、それ特有の粒状感がかねてから問題視されていた。よって近年ではこの粒状感を低減するための様々な対策が提案されており、その様な対策が盛り込まれた記録装置も多く提供されている。たとえば、通常のシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの外に、より濃度の低いライトシアンやライトマゼンタを加えたインクシステムを具備するインクジェット記録装置がある。このようなインクシステムであれば、濃度の低い領域でライトシアンやライトマゼンタを用いることにより、粒状感を低減することができる。また、濃度の高い領域では通常のシアンおよびマゼンタで記録を行うことにより、より広い色再現および滑らかな階調性を実現させることが可能となっている。
更に、記録媒体に着弾されるドットの大きさをより小さく設計して粒状感を低減する方法もあり、このために記録ヘッドに配列する各記録素子から吐出されるインク滴を少量化する技術も進められて来ている。この場合、インク滴の少量化のみならず、より多くの記録素子をより高い配列密度によって構成することにより、記録速度を損なわずに高解像な画像を同時に得ることが可能となっている。
ところで、パーソナルユースのインクジェット記録装置においては、上述したように写真画質に迫る高品位な画像の出力が求められる一方で、テキストや図表のような通常の文書を出力する場合も少なくない。そして、このような文書においては、銀塩写真並みの画像品位よりも、むしろ高速に出力することが肝要とされるのである。よって、一般のインクジェット記録装置では、複数の記録モードを具備しておきながら、用途に応じてユーザがこれを設定可能とする構成となっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平1−281944号公報 特許第03184744号明細書 特開平05−278232号公報
しかしながら、上記のような画質向上への技術開発は、必ずしも低廉化や高速出力を重視する記録モードと共存できるものばかりではなかった。たとえば、記録素子から吐出されるインクの量(以下吐出量と称す)を変調できない構成のインクジェット記録装置においては、粒状感を低減するために、記録ヘッドに配列する各記録素子から吐出される全てのインク滴が固定量の小ドロップとなっている。そして、この決められた吐出量で記録されるドットを、好ましい密度に配列させることによって、所望の濃度が得られるように設計されている(例えば、特許文献2参照。)。よって、吐出量が小さくなればなるほど、所望の濃度を得るための記録密度が高くなり、そのための構成手段やデータの処理も、複雑でありながら、ある程度固定的に確立されてしまっているのである。従って、より高速に出力したいモードにおいても、所定の濃度を得るためには、上記構成手段やデータの処理方法に依存して記録せざるを得ない状況にあり、十分な濃度を満足のいく記録速度で得ることが困難な状況であった。
本発明は上述の問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、小ドロップを実現する所定の吐出量に固定されたインクジェット記録ヘッドを用いながら、上記吐出量から得られる好適な記録密度よりも低い記録密度でデータ処理および記録を行いつつ、更に、記録デューティーに伴いその重要度が変異するいくつかの画像問題にも臨機応変に対応することが可能なインクジェット記録方法、インクジェット記録システム、および当該記録方法を実現するための制御プログラムを提供することである。
そのために本発明においては、数段階で表現される濃度値を有する画素に対し、該画素を構成する複数のエリアへのドットの記録・非記録の組み合わせによって前記濃度値を表現しつつ、前記画素が配列して構成される画像情報に従って、記録媒体に前記ドットを形成するためのインクを吐出する記録素子を複数具えた記録ヘッドを、前記記録媒体に対して複数回走査させながら画像を形成するインクジェット記録方法であって、前記画素を構成する複数のエリアそれぞれの記録ドットの有無を決定するためのドット配置パターンを、前記各画素の濃度値に応じて割り当てる工程と、前記割り当て工程によって得られた前記ドット配置パターンに基づくドットの記録を、マスクパターンを用いて前記記録ヘッドの複数回の走査に振り分け、該複数回の走査それぞれに対応した吐出データを作成する工程と、前記吐出データ作成工程において作成された吐出データに従い、前記複数の記録素子からインクを吐出する吐出工程と、を有し、前記マスクパターンは、前記濃度値が所定値よりも低い場合にドットが記録されるエリアから構成される第1の領域に対する第1のマスクパターンと、前記濃度値が前記所定値以上の場合にのみドットが記録されるエリアから構成される第2の領域に対する前記第1のマスクパターンとは異なる特徴を有する第2のマスクパターンとの和によって構成され、前記第1の領域に含まれるエリアには、前記複数回の走査によって1以下のドットが記録され、前記第2の領域に含まれるエリアには、前記濃度値が前記所定値以上の場合にのみ前記複数回の走査によって2以上のドットが記録されることを特徴とする。
また、数段階で表現される濃度値を有する画素に対し、該画素を構成する複数のエリアへのドットの記録・非記録の組み合わせによって前記濃度値を表現しつつ、前記画素が複数配列して構成される画像情報に従って、記録媒体に前記ドットを形成するためのインクを吐出する記録素子を複数具えた記録ヘッドを、前記記録媒体に対して複数回走査させながら画像を形成するインクジェット記録システムであって、前記画素を構成する複数のエリアそれぞれの記録ドットの有無を決定するためのドット配置パターンを、前記各画素の濃度値に応じて割り当てる手段と、前記割り当て手段によって得られた前記ドット配置パターンに基づくドットの記録を、マスクパターンを用いて前記記録ヘッドの複数回の走査に振り分け、該複数回の走査それぞれに対応した吐出データを作成する手段と、前記吐出データ作成工程において作成された吐出データに従い、前記記録ヘッドからインクを吐出する吐出手段とを有し、前記マスクパターンは、前記濃度値が所定値よりも低い場合にドットが記録されるエリアから構成される第1の領域に対する第1のマスクパターンと、前記濃度値が前記所定値以上の場合にのみドットが記録されるエリアから構成される第2の領域に対する前記第1のマスクパターンとは異なる特徴を有する第2のマスクパターンとの和によって構成され、前記第1の領域に含まれるエリアには、前記複数回の走査によって1以下のドットが記録され、前記第2の領域に含まれるエリアには、前記濃度値が前記所定値以上の場合にのみ前記複数回の走査によって2以上のドットが記録されることを特徴とする。
本発明によれば、低デューティーの画像に対し影響が大きい第1のマスクパターンと、高デューティーの画像に対し影響が大きい第2のマスクパターンとを、それぞれ独立に設計することができるので、低デューティーで問題視される課題と、高デューティーで問題視される課題とをそれぞれ独立したマスクパターンを適用して対応出来る。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態における画像データ変換処理の流れを説明するためのブロック図である。本実施形態で適用するインクジェット記録装置は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの基本色であるインクのほかに、レッド、ライトシアンおよびライトマゼンタによって記録を行うものであり、そのためにこれら6色のインクを吐出する記録ヘッドが用意されている。図1に示すように、ここに示す各処理は、記録装置とホスト装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)によって構成されるものとする。
ホスト装置のオペレーティングシステムで動作するプログラムとしてアプリケーションやプリンタドライバがあり、アプリケーションJ0001は記録装置で記録する画像データを作成する処理を実行する。実際の記録時にはアプリケーションで作成された画像データがプリンタドライバに渡される。
本実施形態の記録システムにおいては、用途に応じてユーザが記録モードをプリンタドライバから選択できるようになっている。本実施形態では高画質写真モードおよび高速モードの少なくとも2つの記録モードが選択可能であるとし、プリンタドライバ以降の各処理は、記録モードに応じてある程度独立に設計可能なものとする。
以下に、まず、高画質写真モードで記録する場合の処理を説明する。
本実施形態におけるプリンタドライバはその処理として、前段処理J0002、後段処理J0003、γ補正J0004、ハーフトーニングJ0005、および印刷データ作成J0006を有するものとする。ここで、各処理を簡単に説明すると、前段処理J0002は色域(Gamut)のマッピングを行う。そして、sRGB規格の画像データR、G、Bによって再現される色域を、記録装置によって再現される色域内に写像するためのデータ変換を行う。具体的にはR、G、Bのそれぞれが8bitで表現されたデータを3次元のLUTを用いることにより、異なる内容のR、G、Bの8bitのデータに変換する。
後段処理J0003は、上記色域のマッピングがなされたデータR、G、Bに基づき、このデータが表す色を再現するインクの組み合わせに対応した色分解データY、M、C、K、R、LcおよびLmを求める処理を行う。ここでは前段処理と同様に、3次元LUTにて補間演算を併用して行うものとする。
γ補正J0004は、後段処理J0003によって求められた色分解データの各色のデータごとにその階調値変換を行う。具体的には、記録装置の各色インクの階調特性に応じた1次元LUTを用いることにより、上記色分解データが記録装置の階調特性に線形的に対応づけられるような変換を行う。
ハーフトーニングJ0005は、8ビットの色分解データY、M、C、K、R、Lc、Lmそれぞれについて4ビットのデータに変換する量子化を行う。本実施形態では、誤差拡散法を用いて256階調の8ビットデータを、9階調の4ビットデータに変換する。この4ビットデータは、記録装置におけるドット配置のパターン化処理における配置パターンを示すためのインデックスとなるデータである。
プリンタドライバで行う処理の最後には、印刷データ作成処理J0006によって、上記4ビットのインデックスデータを内容とする印刷イメージデータに印刷制御情報を加えた印刷データを作成する。
記録装置は、入力されてきた上記印刷データに対し、ドット配置パターン化処理J0007およびマスクデータ変換処理J0008を行う。
以下に本実施形態の高画質写真モードにおけるドット配置パターン化処理J0007について説明する。上述したハーフトーン処理では、256値の多値濃度情報(8ビットデータ)を9値の階調値情報(4ビットデータ)までにレベル数を下げている。しかし、実際に本実施形態のインクジェット記録装置が記録できる情報は、インクを記録するか否かの2値情報である。ドット配置パターン化処理では、0〜8の多値レベルをドットの有無を決定する2値レベルまで低減する役割を果たす。具体的には、このドット配置パターン化処理J0007では、ハーフトーン処理部からの出力値であるレベル0〜8の4ビットデータで表現される画素ごとに、その画素の階調値(レベル0〜8)に対応したドット配置パターンを割当て、これにより1画素内の複数のエリア各々にドットのオン・オフを定義し、1画素内の各エリアに「1」または「0」の1ビットの吐出データを配置する。
図2は、本実施形態の高画質写真モードにおけるドット配置パターン化処理で変換する、入力レベル0〜8に対する出力パターンを示している。図の左に示した各レベル値は、ハーフトーン処理部からの出力値であるレベル0〜レベル8に相当している。右側に配列した縦2エリア×横4エリアで構成される領域は、ハーフトーン処理で出力された1画素(ピクセル)の領域に対応するもので、縦横ともに600ppi(ピクセル/インチ;参考値)の画素密度に対応する大きさとなっている。また、1画素内の各エリアは、ドットのオン・オフが定義される最小単位に相当するもので、縦が1200dpi(ドット/インチ;参考値)、横が2400dpiの記録密度に対応するものである。本実施形態の記録装置では、上記記録密度に対応した、縦が約20μm、横が約10μmで表現される1つのエリアに対し、2plのインク滴が1つ記録されて所望の濃度が得られる様に設計されている。
また、図2において、縦方向は記録ヘッドの吐出口が配列する方向であり、エリアの配列密度と吐出口の配列密度とが1200dpiという値で一致している。横方向は記録ヘッドの走査方向を示しており、本実施形態の高画質写真モードでは、記録ヘッドは2400dpiの密度で記録を行う構成となっている。
更に、図において、丸印を記入したエリアがドットの記録を行うエリアを示しており、レベル数が上がるに従って、記録するドット数も1つずつ増加している。
(4n)〜(4n+3)は、nに1以上の整数を代入することにより、入力画像の左端からの横方向の画素位置を示している。また、その下に示した各パターンは、同一の入力レベルにおいても画素位置に応じて互いに異なる複数のパターンが用意されていることを示している。すなわち、同一のレベルが入力された場合にも、記録媒体上では(4n)〜(4n+3)に示した4種類のドット配置パターンが巡回されて割当てられる構成となっているのである。そして、このような構成にしておくことは、ドット配置パターンの上段に位置するノズルと下段に位置するノズルとで吐出回数を分散させたり、記録装置特有の様々なノイズを分散させたり、という様々な効果が得られるのである。
本実施形態の高画質写真モードにおいては、最終的にこのような形でオリジナル画像の濃度情報が反映され、ドット配列パターン化処理を終了した段階で、記録媒体に対するドットの配列パターンが全て決定される。
以下に高画質写真モードにおけるマスクデータ変換処理J0008について説明する。
上述したドット配置パターン化処理により、記録媒体上の各エリアに対するドットの有無は決定されたので、この情報をそのまま記録ヘッドの駆動回路に入力すれば、所望の画像を記録することは可能である。しかし、インクジェット記録装置においては、通常マルチパス記録という記録方法が採用されている。
以下にマルチパス記録方法について簡単に説明する。
図3は、マルチパス記録方法を説明するために、記録ヘッドおよび記録パターンを模式的に示したものである。P0001は記録ヘッドを示し、ここでは簡単のため16個のノズルを有するものとする。ノズルは、図のように第1〜第4の4つのノズル群に分割され、各ノズル群には4つずつのノズルが含まれている。P0002はマスクパターンを示し、各ノズルが記録を行うことが可能なエリア(記録可能箇所)を黒塗りで示している。各ノズル群が記録するパターンは互いに補完の関係にあり、これらを重ね合わせると4×4のエリアに対応した領域の記録が完成される構成となっている。
P0003〜P0006で示した各パターンは、記録走査を重ねていくことによって画像が完成されていく様子を示したものである。各記録走査が終了するたびに、記録媒体は図の矢印の方向にノズル群の幅分ずつ搬送される。よって、記録媒体の同一領域(各ノズル群の幅に対応する領域)は4回の記録走査によって初めて画像が完成される構成となっている。以上のように、記録媒体の各同一領域が複数回の走査で複数のノズル群によって形成されることは、ノズル特有のばらつきや記録媒体の搬送精度のばらつき等を低減させる効果がある。
図4は、本実施形態の高画質写真モードで実際に適用するマスクパターンを示したものである。図4のマスクパターンの黒エリアは図3のマスクパターンの黒エリアと同じ役割を担う箇所であり、記録を許容するエリアである。また、図4のマスクパターンの白エリアは図3のマスクパターンの白エリアと同じ役割を担う箇所であり、記録を許容しないエリアである。
本実施形態で適用する記録ヘッドH1001は768個のノズルを有している。また、高画質写真モードでは、図3と同様に4パスのマルチパスを行うものとする。従って、4つのノズル群にはそれぞれ192個ずつのノズルが属することになる。マスクパターンの大きさは、縦方向がノズル数と同等の768エリア、横方向は256エリアとなっており、4つのノズル群で互いに補完の関係を保つような構成となっている。
ところで、本実施形態で適用するような、多数の小液滴を高周波数で吐出するようなインクジェット記録ヘッドにおいては、記録動作時に記録部近傍に気流が生じ、この気流が特に記録ヘッドの端部に位置するノズルの吐出方向に影響を与えることが確認されている。よって、本実施形態の高画質写真モード用のマスクパターンにおいては、図4からも判るように、各ノズル群また同一のノズル群の中でも、領域によって記録可能比率(単に、「記録率」という場合もある)の分布に偏りを持たせている。図4で示すように、端部のノズルの記録可能比率を中央部に対して低減した構成のマスクパターンを適用する。具体的には、第1ノズル群に対応するマスクパターンの記録率はN%、第2ノズル群に対応するマスクパターンの記録率はM(但し、M>N)%、第3ノズル群に対応するマスクパターンの記録率はM%、第4ノズル群に対応するマスクパターンの記録率はN%となっており、これら4つのノズル群に対応したマスクパターンの記録率の合計(N+M+M+N)は100%となっている。このように端部のノズルの記録率を中央部よりも低くした構成のマスクパターンを採用ことにより、端部のノズルが吐出したインク滴の着弾位置ずれによる弊害を目立たなくすることが可能となるのである。
なお、マスクパターンの記録率(記録可能比率)とは、マスクパターンを構成する記録許容エリア(図4の黒エリア)と非記録許容エリア(図4の白エリア)の合計数に対する記録許容エリアの数の割合を百分率で表したものである。以下、これを具体的に説明する。例えば、図4のマスクパターンの横方向(ノズル並び方向と直交する方向)の大きさは256エリア分であるので、1つのノズルに対応するマスクパターンを構成する記録許容エリアと非記録許容エリアの合計数は256個となる。この256個のエリアのうち、記録許容エリアが64個、非記録許容エリアが192個であった場合、このノズルに対応するマスクパターンの記録率は25(=64/192×100)%ということになる。
本実施形態においては、図4で示したマスクデータや、他の記録モードで適用する複数のマスクデータが記録装置本体内のメモリに格納してあり、マスクデータ変換処理においては、当該マスクデータと上述したドット配置パターン化処理の出力信号との間でAND処理をかけることにより、各記録走査で実際に吐出させる記録画素が決定され、出力信号として記録ヘッドH1001の駆動回路J0009に入力される。
駆動回路J0009に入力された各色の1bitデータは、記録ヘッドJ0010の駆動パルスに変換され、それぞれ記録ヘッドより所定のタイミングでインクが吐出される。
なお、記録装置における上述のドット配置パターン化処理やマスクデータ変換処理は、それらに専用のハードウエア回路を用い記録装置の制御部を構成するCPUの制御の下に実行されているものとする。
次に、本実施形態における高速モードで記録する場合の処理を説明する。高速モードにおいても、図1で示した処理の流れによって説明することが可能であるが、本実施形態の高速モードにおいては、適用するインクをシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの基本の4色のみとし、処理時間の高速化を図っている。よって、後段処理J0003では、R、G、Bの8bitデータをC、M、Y、Kの8bitのデータに変換し、続く処理ではC、M、Y、およびKの4色のデータについての処理を行うことになる。
また、ハーフトーニングJ0005においては、高画質写真モードと同様に、8ビットの色分解データを4ビットのデータに変換する量子化が行われる。但し本高速モードでは、誤差拡散法を用いずに、多値のディザパターンを用いて、256階調の8ビットデータを、5階調の4ビットデータに量子化変換している。すなわち、ドット配置のパターン化処理における配置パターンを示すためのインデックスデータは、高画質写真モードと同様に4ビットのデータとなるが、その内容は5階調分の情報となっている。
印刷データ作成処理J0006によって、上記4ビットのインデックスデータを内容とする印刷イメージ情報に印刷制御情報を加えた印刷データを作成するのは、上記高画質写真モードと同様である。
記録装置は、高画質写真モードの時と同様に、入力されてきた印刷データに対し、ドット配置パターン化処理J0007およびマスクデータ変換処理J0008を行う。
以下に本実施形態の高速モードにおけるドット配置パターン化処理J0007について説明する。高速モードにおけるドット配置パターン化処理では、0〜4の多値レベルをドットの有無を決定する2値レベルまで低減する。具体的には、ハーフトーン処理部からの出力値であるレベル0〜4の4ビットデータで表現される画素ごとに、その画素の階調値(レベル0〜4)に対応したドット配置パターンを割当て、これにより1画素内の複数のエリア各々にドットのオン・オフを定義し、1画素内の各エリアに「1」または「0」の1ビットの吐出データを配置する。
図5は、本実施形態の高速モードにおけるドット配置パターン化処理で変換する、入力レベル0〜4に対する出力パターンを示している。図の左に示した各レベル値は、ハーフトーン処理部からの出力値であるレベル0〜レベル4に相当している。右側に配列した縦2エリア×横2エリアで構成される各マトリクスの領域は、ハーフトーン処理で出力された1画素の領域に対応するものである。上述した高画質写真モードでは、ハーフトーニングで出力された600ppiの1画素(ピクセル)の領域に対し、縦が1200dpi(ドット/インチ;参考値)、横が2400dpiの記録密度でドットを記録する構成であった。これに対し、高速モードでは、600ppiの1画素領域に対し、縦2エリア×横2エリアで記録される構成となっている。
また、高速モードにおいては、高画質写真モードで説明した図2に見るように、同一のレベルにおいて、複数種類のドット配置パターンが巡回されて割当てられるような構成とはなっていない。全てのレベルにおいて、対応されるドット配置パターンは1種類となっている。
このように、本実施形態の高速モードでは、各パターンの領域が2エリア×2エリアと小さいこと、および巡回されるパターンが1種類に限定されることにより、高画質写真モードに比べて、ドット配置パターンを格納するためのメモリ領域を低く抑えることができている。
以下に本実施形態の高速モードにおけるマスクデータ変換処理J0008について説明する。
図6は、本実施形態の高速モードで実際に適用するマスクパターンを示したものである。本実施形態で適用する記録ヘッドH1001は768個のノズルを有しており、ここでは3パスのマルチパス記録を行うので、768個のノズルは、256個ずつの3つのノズル群に分割される。マスクパターンの大きさは、縦方向がノズル数と同等の768エリア、横方向は386エリアとなっている。本実施形態の高速モードにおいては、各ノズル群で平均50%ずつの記録がなされ、3つのノズル群を互いに重ね合わせて記録することにより、150%の記録が行われる構成となっている。
以下に、上記150%の記録を行うための目的および構成を詳細に説明する。上述したように本実施形態の高速モードでは、ハーフトーニングJ0005で出力された1画素で表現される領域に対し、図5で説明したドット配置パターン化処理では、4ドットまでしか記録されない構成となっている。しかし本実施形態の記録装置では、既に高画質写真モードで説明したように、2plの小ドロップを、1画素に対して8個まで記録されるように画像設計されている。よって、高速モードで、1画素に対して4個のまま記録を行ってしまうと、1画素に対するドット不足となり、結果的に不十分な濃度しか得られない画像となってしまう。本実施形態においては、この高速モードにおけるドット不足を、マスクデータ変換処理にて補うものとする。
図7は、図6のマスクパターンにおける各ノズル群に対応する領域の、左上に位置する4エリア×4エリアの領域P0007〜P0009を拡大して示したものである。これら3つの領域は、記録媒体上で重ね合わせられて記録され、P0010はP0007〜P0009のパターンを重ねた結果を示している。P0007〜P0009において、白丸で示した部分は、その記録走査で2plのインク滴を記録するエリアを示している。また、P0010においては、白丸で示した部分は、2plのドットが1つ記録されるエリア、黒丸で示した部分は、2plのドットが2つ、すなわち合計で4plのインク滴が記録されるエリアを示している。P0010に見るように、黒丸と白丸は、互い違いのエリアに位置するようになっており、結果的に、1画素領域すなわち2エリア×2エリアに対するドットの配置は全て相似形で、最高6ドットまでインク滴が記録されることになる。
図8は、図5で示した入力レベル0〜4に対して、結果的に記録されるドットの様子および数を示したものである。図において、白丸は2plのインク滴が1つ記録されるエリアを、黒丸は2plのインク滴が2つ記録されるエリアを、さらに空白はインク滴が記録されないエリアをそれぞれ示している。図に見るように、レベル0〜レベル2までは、レベルが1つ上がると新たに1ドット付加されるように構成されているが、レベル3およびレベル4においては1レベルにつき新たに2ドットずつが付加されている。一般に、インクジェット記録装置においては、階調が低い領域では粒状感が問題視されるのでドットの強調は極力回避したい。また、階調が高い状態では1ドット程度を追加しても濃度は上がりにくく、その一方で最高濃度はなるべく高く設定することが望まれる。よって、本実施形態では、高濃度に行くほど追加されるドット数を多く設定し、最終的には、1画素に6ドットが記録されるような構成とした。
但し、このドット数は、本発明を限定するものではない。最終的な記録ドット数は6ドット以上であってもよい。本来、高画質写真モードと最高濃度の記録ドット数を揃えるならば、レベル4では8ドット記録することが望まれる。しかし一般に、高画質写真モードのような画質を重視するモードにおいては、光沢がありインクの受容量も大きな記録媒体が用いられることが多い一方で、図表やテキストのような文書を記録する高速モードの場合には、普通紙のようなインク受容量のあまり多くない記録媒体に記録することが多い。よって、本実施形態の高速モードにおいては、高画質写真モードほど多くのインクを記録しない構成としている。
どのようなドット数に定めるにせよ、ドット配置パターン化処理で定められたエリアの数以上(あるいは以下)のドットを記録し、かつドット配置パターン化処理における各レベルに対応する記録ドット数が一義的に決定可能であれば、本発明の効果は得られるものである。この様にすることで、各入力レベルに対して、出力パターンを1対1に対応させつつも、各レベルでは好適な状態で強調ドットが付加されたドットパターン配列を得ることが可能となる。逆に言えば、図8のような強調されたドットパターン配列で出力されることを前提として、それ以前の処理(すなわち前段処理からハーフトー二ングまで)を行うことができるのである。更に、ドットが複数記録されるエリアの位置が予め定められているので、以下の説明するような工夫をマスクパターンに施すことが出来る。
以下に、本発明を実施するに、より効果的なマスクパターンの例を説明する。図7および8を用いて説明したように、本実施形態の高速記録モードでは、2ドット記録されるエリア(黒丸)と1ドットのみ記録されるエリア(白丸)とが互い違いに配置しており、2エリア×2エリアから成る相似な領域が、縦横方向に繰り返し配列している。ここで、2エリア×2エリアにおいて、左上と右下のエリアを千鳥位置A、右上と左下のエリアを千鳥Bと定義すると、千鳥位置Aには最高で1ドットしか記録されないが、千鳥位置Bには2ドットまで記録されることになる。また、千鳥位置Aには、レベル1〜レベル4の範囲でドットが付与されるが、レベル1およびレベル2では、千鳥位置Aにのみのドット付与となる。よって、低レベルの画像においては、千鳥位置Aに対する記録制御の影響を大きく受ける。
一方、千鳥位置Bには、レベル4およびレベル5の高レベル側でのみの記録となるが、千鳥位置Bには2ドットずつドットが記録される。よって、高レベルの画像においては、千鳥位置Bへ記録されたドットのほうが千鳥位置Aに記録されたドットよりも多く、千鳥位置Aに対する記録制御の影響を受けやすくなる。
一般に、低レベル信号によって記録される濃度の低い(低デューティー)画像と、高レベル信号によって記録される濃度の高い(高デューティー)画像とでは、画像品位に影響を与える問題の種類が異なる。例えば、視認されるドットの配置の偏りによって生じる粒状感は、低デューティーの画像では問題となるが、高デューティーの画像では然程問題とならない。また、ノズルの吐出ばらつきや記録媒体の搬送ばらつき、また双方向記録における着弾位置ずれのような、記録装置の機械的なノイズは、濃度ムラやテキスチャーのような画像弊害を招致するが、これは高デューティーな画像のほうが目立ちやすい傾向にある。
すなわち、本実施形態のように低デューティーの画像と高デューティーの画像とで画像品位に影響を与える記録位置が、千鳥位置Aおよび千鳥位置Bのように明確に分類できる場合には、それぞれの記録位置に対して特徴のある記録制御を施すことが出来る。つまり、例えば、千鳥位置Aに対しては主に粒状感を回避するためのマスクパターンを採用し、千鳥位置Bに対しては主に機械的なノイズを目立たなくするようなマスクパターンを採用することができる。
図9は、本実施形態の高速記録モードで採用することが出来るマスクパターンを、千鳥位置Aおよび千鳥位置Bに分けて説明するための模式図である。ここでは、図6で示したマスクパターンの、例えばP009で示した領域近傍の64エリア×64エリアを抽出したものを示している。更に、図9(a)は、当該マスクパターンによって記録(黒)と設定されたエリアのうち、千鳥位置Aに相当するもの、図9(b)は、マスクパターンによって記録(黒)と設定されたエリアのうち、千鳥位置Bに相当するものをそれぞれ示している。
図からも判るように、これら2つのマスクパターンは、記録位置の分散傾向が互いに異なっている。図9(a)では、1つ1つの記録エリアが比較的分散しているのに対し、図9(b)では、複数の記録エリアが縦方向に密集した状態を単位として分散している。上述したように、図9(a)で示したマスクパターンは千鳥位置A用のマスクパターンであり、千鳥位置Aのエリアは低デューティーの画像でその特徴が現れる。低デューティー画像においては、その粒状感が問題視されることは既に述べたが、この粒状感を低減するためには、なるべく分散性の高い状態でドットが記録されることが好ましい。よって、本実施形態においては、特に粒状感を低減するために、千鳥位置A用のマスクとして図9(a)で示したような分散性の高いマスクパターンを採用している。
一方、高デューティー画像においては、上述したように、記録装置の機械的なノイズによる画像弊害が問題視されている。この様な問題を抑制する1つの方法として、図9(b)のように、複数の密集したエリアを1つの単位としたマスクパターンを適用し、これら複数の密集したエリアが同一の記録走査で記録されるようにする方法が採用されている。本実施形態のマスクパターンは、このように千鳥位置Aと千鳥位置Bに対し、それぞれ異なる特徴を持たせながら作成した2つのマスクパターンを、互いに重ね合わせることによって完成させたものである。これら独立に作成された2つのマスクパターンは、重ねあわせた後の状態であっても、千鳥位置Aおよび千鳥位置Bの関係は互いに影響を与えず、それぞれのマスクパターンの特徴および効果も維持されている。
再び、図1を参照する。マスクデータ変換処理J008での処理が施された1ビットのデータは、記録ヘッドの駆動回路J009に送られる。そして、さらに記録ヘッドJ0010の駆動パルスに変換され、それぞれ記録ヘッドより所定のタイミングでインクが吐出される。
以上説明したように、本実施形態によれば、2plという少量のインク滴によって所望の濃度が達成されるような記録密度が設定されたインクジェット記録装置において、より低い記録密度で画像を記録する高速モードを設けながらも、所望の記録濃度が得られるような、マスクデータ変換処理を設けている。そして、このようなマスクパターンによって出力された画像においては、ハーフトーン後の1画素の階調レベルに対しても、所望の線形性が保たれている。更に、高デューティー画像において強調されるエリアと、低デューティー画像でも記録されるエリアとを分類し、それぞれのエリアに対し特徴のあるマスクパターンを適用することにより、デューティーの変化に伴う画像弊害の種類の移り変わりにも、適切に対応して行くことが可能となる。
(第2の実施形態)
以下に本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態においても画像データ変換処理の流れや、ドット配置パターン化処理およびマスクデータ変換処理については、第1の実施形態と同様に図1〜図8に示した構成が適用できるものとする。また、第1の実施形態と同様に、高画質写真モードおよび高速モードが用意されているものとする。但し、本実施形態の記録装置では、特に画像品位が低下しやすい記録媒体の先端部あるいは後端部に対し、特別なマスクパターンを用意している。従って、マスクデータ変換処理J0008では、記録媒体の記録位置(先端部、中央部あるいは後端部)によって適用されるマスクパターンが異なっている。
図10は、本実施形態の記録装置でA4サイズの記録媒体に記録を実行する際の、先端部、中央部および後端部の領域をそれぞれ示した図である。本実施形態で適用するようなシリアル型の記録装置においては、一般に、記録媒体は搬送ローラおよび排紙ローラといった2つのローラによって支持されつつ、矢印の方向に搬送されていく。記録ヘッドは、これら2つのローラの間に位置し、2つのローラによって張架され、支持され、精度よく位置決めされた記録媒体に対して記録を実行する。但し、図で示す先端部分および後端部分を記録する状況においては、2つのローラのうちの1つのローラのみで記録媒体が支持・搬送されている。すると、記録媒体の搬送精度が低くなり、それに伴って吐出インクの着弾ズレを生じやすい。このように、所定の位置にドットが配列することによって画像を形成する本実施形態のインクジェット記録装置においては、ローラの支持および不支持によって画像品位に大きく差が現れるのである。
このような問題に対し、本実施形態のインクジェット記録装置では、記録ヘッドに配設された複数のノズルのうち、実際に記録に適用するノズルの数を記録媒体での記録位置によって変更する。ずなわち、768ノズルを有する本実施形態の記録ヘッドにおいて、記録媒体の中央部分を記録する際には全768ノズルを使用するが、記録媒体の先端部分および後端部分を記録する際には、連続した192ノズルを用いて画像を形成する。無論これに伴い、中央部分を記録する際のマスクパターンとは別に、先端部分および後端部分を記録する際に適用する特別なマスクパターンも用意されており、各記録走査の間に実行される記録媒体の搬送量も、768/3=256ノズル分から192/3=64ノズル分に低減される。このように、記録媒体の搬送量を1/4に抑えることは、搬送に伴う誤差量も1/4に抑えることに繋がり、搬送誤差に伴う画像品位の劣化を抑制することが出来る。
図11は、本実施形態の高速記録モードで採用することが出来るマスクパターンを、千鳥位置Aおよび千鳥位置Bに分けて説明するための模式図である。第1の実施形態では、千鳥位置Aと千鳥位置Bに対し、所定の領域におけるドットの分散性にそれぞれ特徴を持たせたが、本実施形態では、マスクパターン全域におけるノズルに対する記録率の分布に特徴を持たせている。
図において、図11(a)は、記録媒体の先端部分あるいは後端部分に対する千鳥位置A用のマスクパターンである。縦方向は、使用するノズル数に対応して192エリア、横方向は384エリアとなっている。図11(b)は、記録媒体の先端部分あるいは後端部分に対する千鳥位置B用のマスクパターンであり、千鳥位置Aに対応するエリアと同等の領域を有している。
図11(c)は、記録媒体の中央部分(先端部分、後端部分以外)に対する千鳥位置A用のマスクパターンである。縦方向は、使用する全ノズル数に対応して768エリア、横方向は先端部および後端部と同等の384エリアとなっている。図11(d)は、記録媒体の中央部分に対する千鳥位置B用のマスクパターンである。千鳥位置Aと同等の768×384エリアを有している。
図11(a)に示す千鳥位置A用のマスクパターンでは、3回の記録走査で千鳥位置Aの全エリアが1ドットずつ記録される。すなわち全記録走査での記録率は100%である。また、使用する192ノズルのうち、端部のノズルにおける記録率は15%、中央部のノズルにおける記録率は50%となっており、中央部を最大値とした滑らかなグラデーションマスクとなっている。中央部に対する端部の記録率の割合は0.3である。
図11(b)に示す千鳥位置B用のマスクパターンでは、3回の記録走査で千鳥位置Bの全エリアが2ドットずつ記録される。すなわち全記録走査での記録率は200%である。また、使用する192ノズルのうち、端部のノズルにおける記録率は25%、中央部のノズルにおける記録率は100%となっており、中央部を最大値とした滑らかなグラデーションマスクとなっている。中央部に対する端部の記録率の割合は0.25であり、端部から中央部へ向けての記録率の勾配は、千鳥位置A用のマスクに比べて大きい。
図11(c)および(d)で示した記録媒体の中央部用のマスクパターンも同様の傾向を有している。図11(c)に示す千鳥位置A用のマスクパターンでは、図11(a)と同様に、3回の記録走査での記録率は100%となっている。また、使用する768ノズルのうち、端部のノズルにおける記録率は20%、中央部のノズルにおける記録率は40%となっており、中央部を最大値とした滑らかなグラデーションマスクとなっている。中央部に対する端部の記録率の割合は0.5である。これは、同じ千鳥位置A用のマスクであっても記録媒体の先端部および後端部で適用されるマスクに比べて、より大きな値となっている。すなわち、端部から中央部に向けてのグラデーションの勾配は、図11(a)に比べて小さい。
一方、図11(d)に示す千鳥位置B用のマスクパターンでは、図11(b)と同様に、3回の記録走査での記録率は200%となっている。また、使用する768ノズルのうち、端部のノズルにおける記録率は40%、中央部のノズルにおける記録率は80%となっている。中央部に対する端部の記録率の割合は0.5である。これは、同じ千鳥位置B用のマスクであっても記録媒体の先端部および後端部で適用されるマスクに比べて、より大きな値である。すなわち、端部から中央部に向けてのグラデーションの勾配は、図11(b)に比べて小さい。但し、この0.5という値は、図11(c)で示した中央部用の千鳥位置A用のマスクパターンと同値となっている。
先に説明した気流、すなわち端部よれ問題に対しては、図11で示したようなマスクパターンを適用することによってある程度対応することができる。すなわち、各ノズルの記録率が、中央部を最大値とし、端部に行くに従って徐々に低く設定されている構成を採用することによって、まず気流自体の程度を抑えることが出来る。また、端部のノズルが吐出したインク滴が、たとえずれた位置に着弾してしまったとしても、ドット数が抑えられていることにより、着弾位置ずれによる弊害を目立たなくすることが出来る。そして、このような対策は、端部よれによる画像弊害の程度に応じて、端部から中央部に向けての記録率の勾配を調整することにより、より効果的に働かせることが出来る。
ところで、このような気流の問題は、吐出されるインク滴の密度が高いほど顕著に現れることが確認されている。すなわち、記録デューティーの低い領域よりも、記録デューティーの高い領域のほうが、端部よれが確認されやすい。よって、本実施形態においては、同じ先端部あるいは後端部に対するマスクパターンであっても、より端よれ弊害の起き易い高デューティーの画像に影響を与える千鳥位置Bに対して、より勾配の大きいマスクパターンを適用している。
以上説明した本実施形態において、実際に適用するマスクパターンは、千鳥位置A用のマスクパターン(図11(a)あるいは(c))と、千鳥位置Bのマスクパターン(図11(b)あるいは(d))を、互いに重ね合わせることによって完成させた1つのマスクパターンである。但し、先端部あるいは後端部領域用のマスク、中央部用のマスクパターンはそれぞれ独立に扱われ、記録装置のメモリ内の別領域に格納されている。
以上説明したように、本実施形態によれば、特に記録媒体の先端部および後端部における画像品位の低下に着目している。その上で、高デューティー画像において強調されるエリアと、低デューティー画像でも記録されるエリアとを分類し、それぞれのエリアに対し特徴のあるマスクパターンを適用することにより、デューティーの変化に伴う画像弊害の種類の移り変わりにも、適切に対応して行くことが可能となる。
(第3の実施形態)
以下に本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態においても画像データ変換処理の流れや、ドット配置パターン化処理およびマスクデータ変換処理については、第1および第2の実施形態と同様に図1〜図8に示した構成が適用できるものとする。また、上記実施形態と同様に、高画質写真モードおよび高速モードが用意されているものとする。
本実施形態の記録装置では、千鳥位置A用のマスクとして、特開2002−144522に記載されているような、高い分散性のドット配列となるようなマスクパターンを適用する。このマスクパターンは、ドット配列の分散性に優れることから、低デューティー画像における粒状感に対し特に効果的である。
一方、千鳥位置B用のマスクとしては、特開平6−330616号公報に開示されているような、ランダム性を持たせたマスクパターンを適用する。このマスクパターンの特徴は、ハーフトーニングJ0005で採用される方法がいかなるものであっても、出力されたパターンと干渉せず、安定した出力画像が得られることである。もし、マスクデータ変換処理J0008で適用されるマスクパターンと、ハーフトーニングJ0005から出力されたパターンとの間で干渉が起きると、作成したマスクパターンが意図する効果が得られなかったり、画像の一様性が損なわれたりと、画像品位を劣化させる恐れが生じる。
よって、本実施形態においては、より粒状感が問題視される低デューティー画像への対策として、千鳥位置A用のマスクパターンに分散性に優れたマスクパターンを用い、一様性の劣化が問題視される高デューティー画像への対策として、千鳥位置B用のマスクパターンにランダム性を有したマスクパターンを採用する。
なお、上記実施形態のように複数色のインクを吐出するカラーインクジェット記録装置の場合、複数のインク色ごとに適用するマスクパターンを異ならせている場合も多い。無論、各色で異なるマスクパターンを適用するような形態を採用しても、本発明の効果はなんら変わるものではない。インク色によって、問題視される画像弊害が異なる場合には、各色にそれぞれ適切なマスクパターンを、千鳥位置Aおよび千鳥位置B用にそれぞれ作成してもよい。
また、以上の実施形態では、図1で示したように、ハーフトーニング処理までを実行するホスト装置と、ドット配置パターン処理以降の画像処理を実行するインクジェット装置より構成された記録システムについて説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。全ての処理を記録装置で実行可能なインクジェット記録装置、複写機あるいはファクシミリであってもよいし、ホストコンピュータ以外の複数の機器(たとえばインターフェース機器、リーダ等)から構成されるシステムであってもよい。
ところで、入力されたデータに対し、マルチパス用のマスクパターンを用い、同一のエリアに強調記録を行う技術は例えば特許文献3にもすでに開示されている。しかし、特許文献3に代表される従来の強調方法は、2値化後のドット配列に対し、マスクパターンによって無作為に強調するドットが決定されるものであった。すなわち、本実施形態の記録装置のように、ハーフトーニングによって多値の階調データを得た後、更にドット配置パターン化処理によって適切な階調を表現する構成においては、1画素領域内のドット配列とは全く無関係に強調が行われてしまうので、1画素に与えられた多値の階調データに意味がなくなってしまうのである。これに対し、本発明においては、1画素に与えられた多値の階調データに対応するドット配置パターンを考慮した上でマスクパターンが形成され、各画素に平等にかつ線形的に強調記録を行っていくことができるので、1画素に与えられた多値の階調データの意味が保存されていることが特徴と言える。
また、いくつかの変更(例えば、ハーフトーニングより得られる階調レベル数や、ドット配置パターンのドット配置数、同一領域に対する主走査回数等の変更)を、本発明の教示から逸脱することなく前述の実施形態に適用できることを強調しておく。特に、本開示に含まれる全ての事項、または添付図面に示された全ての事項は、例示のためのものであると解釈すべきであり、限定のためのものであると解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲に基づいて決定されるものである。
本発明の実施形態における画像データ変換処理の流れを説明するためのブロック図である。 本発明の実施形態の高画質写真モードにおけるドット配置パターン化処理で変換する、入力レベル0〜8に対する出力パターンを示す図である。 マルチパス記録方法を説明するために、記録ヘッドおよび記録パターンを模式的に示した図である。 本発明の実施形態の高画質写真モードで実際に適用するマスクパターンを示した図である。 本発明の実施形態の高速モードにおけるドット配置パターン化処理で変換する、入力レベル0〜4に対する出力パターンを示した図である。 本発明の実施形態の高速モードで実際に適用するマスクパターンを示した図である。 マスクパターンにおける各ノズル群に対応する領域の、左上に位置する領域を拡大して示したものである。 入力レベル0〜4に対して、結果的に記録されるドットの様子および数を示した図である。 (a)および(b)は、本発明の第1の実施形態で採用することが出来るマスクパターンを、千鳥位置Aおよび千鳥位置Bに分けて説明するための模式図である。 本発明の実施形態で適用する記録装置において、A4サイズの記録媒体に記録を実行する際の、先端部、中央部および後端部の領域を示した図である。 (a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態の高速記録モードで採用することが出来るマスクパターンを、千鳥位置Aおよび千鳥位置Bに分けて説明するための模式図である。
符号の説明
J0001 アプリケーション
J0002 前段
J0003 後段
J0004 γ補正
J0005 ハーフトーニング
J0006 印刷データの作成
J0007 ドット配置パターン化処理
J0008 マスクデータ変換処理
J0009 ヘッド駆動回路
J0010 記録ヘッド
P0007 第3ノズル群の記録走査の結果、記録が可能な画素
P0008 第2ノズル群の記録走査の結果、記録が可能な画素
P0009 第1ノズル群の記録走査の結果、記録が可能な画素
P0010 P0007〜P0009を重ねた結果

Claims (9)

  1. 数段階で表現される濃度値を有する画素に対し、該画素を構成する複数のエリアへのドットの記録・非記録の組み合わせによって前記濃度値を表現しつつ、前記画素が配列して構成される画像情報に従って、記録媒体に前記ドットを形成するためのインクを吐出する記録素子を複数具えた記録ヘッドを、前記記録媒体に対して複数回走査させながら画像を形成するインクジェット記録方法であって、
    前記画素を構成する複数のエリアそれぞれの記録ドットの有無を決定するためのドット配置パターンを、前記各画素の濃度値に応じて割り当てる工程と、
    前記割り当て工程によって得られた前記ドット配置パターンに基づくドットの記録を、マスクパターンを用いて前記記録ヘッドの複数回の走査に振り分け、該複数回の走査それぞれに対応した吐出データを作成する工程と、
    前記吐出データ作成工程において作成された吐出データに従い、前記複数の記録素子からインクを吐出する吐出工程と、を有し、
    前記マスクパターンは、前記濃度値が所定値よりも低い場合にドットが記録されるエリアから構成される第1の領域に対する第1のマスクパターンと、前記濃度値が前記所定値以上の場合にのみドットが記録されるエリアから構成される第2の領域に対する前記第1のマスクパターンとは異なる特徴を有する第2のマスクパターンとの和によって構成され、
    前記第1の領域に含まれるエリアには、前記複数回の走査によって1以下のドットが記録され、前記第2の領域に含まれるエリアには、前記濃度値が前記所定値以上の場合にのみ前記複数回の走査によって2以上のドットが記録されることを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 前記記録媒体の先端部あるいは後端部に対する記録走査で適用するマスクパターンは、前記先端部あるいは後端部以外に対する記録走査で適用するマスクパターンとは異なるものであり、少なくとも先端部あるいは後端部に対する記録走査で適用する前記マスクパターンは、前記濃度値が所定値よりも低い場合にドットが記録されるエリアから構成される第1の領域に対する第1のマスクパターンと、前記濃度値が前記所定値以上の場合にのみドットが記録されるエリアから構成される第2の領域に対する前記第1のマスクパターンとは異なる特徴を有する第2のマスクパターンとの和によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 前記記録媒体の先端部あるいは後端部に対する記録走査で使用する前記記録素子の数は、前記先端部あるいは後端部以外の領域に対する記録走査で使用する前記記録素子の数よりも少ないことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録方法。
  4. 前記第1のマスクパターンでは、1回の前記記録走査で記録されるドットが分散性に優れた状態で配列し、前記第2のマスクパターンでは、1回の前記記録走査で記録されるドットが複数密集した状態で配列されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
  5. 前記第1のマスクパターンと前記第2のマスクパターンとでは、1回の前記記録走査で記録されるドットの周波数が互いに異なっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
  6. 前記第1のマスクパターンと前記第2のマスクパターンとでは、1回の前記記録走査で記録されるドットの前記記録素子に対する記録率の分布が、互いに異なっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
  7. 前記記録ヘッドは、複数色のインクを吐出することが可能であり、前記複数色のインクのうち少なくとも1つについては、前記第1のマスクパターンと前記第2のマスクパターンの少なくとも一方が、他色と異なっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
  8. 数段階で表現される濃度値を有する画素に対し、該画素を構成する複数のエリアへのドットの記録・非記録の組み合わせによって前記濃度値を表現しつつ、前記画素が複数配列して構成される画像情報に従って、記録媒体に前記ドットを形成するためのインクを吐出する記録素子を複数具えた記録ヘッドを、前記記録媒体に対して複数回走査させながら画像を形成するインクジェット記録システムであって、
    前記画素を構成する複数のエリアそれぞれの記録ドットの有無を決定するためのドット配置パターンを、前記各画素の濃度値に応じて割り当てる手段と、
    前記割り当て手段によって得られた前記ドット配置パターンに基づくドットの記録を、マスクパターンを用いて前記記録ヘッドの複数回の走査に振り分け、該複数回の走査それぞれに対応した吐出データを作成する手段と、
    前記吐出データ作成工程において作成された吐出データに従い、前記記録ヘッドからインクを吐出する吐出手段とを有し、
    前記マスクパターンは、前記濃度値が所定値よりも低い場合にドットが記録されるエリアから構成される第1の領域に対する第1のマスクパターンと、
    前記濃度値が前記所定値以上の場合にのみドットが記録されるエリアから構成される第2の領域に対する前記第1のマスクパターンとは異なる特徴を有する第2のマスクパターンとの和によって構成され、
    前記第1の領域に含まれるエリアには、前記複数回の走査によって1以下のドットが記録され、前記第2の領域に含まれるエリアには、前記濃度値が前記所定値以上の場合にのみ前記複数回の走査によって2以上のドットが記録されることを特徴とするインクジェット記録システム。
  9. 請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェット記録方法を実現することを特徴とする制御プログラム。
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