JP2006062119A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の製造方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送ベルトの蛇行による記録品質の低下を軽減することが可能なインクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の製造方法を提供する。
【解決手段】複数のノズルを所定の長さに亘って配列形成した記録幅を有する複数のヘッドユニットHU1〜HU5を、当該記録幅を記録媒体Pの搬送方向であるX方向とは交差する第一の方向に向けて、ヘッドユニットHU1〜HU5同士間で前記記録幅の一部がX方向から見て重なるように、第一の方向とは交差する第二の方向に整列させて配設した構成を有する記録ヘッドHDを備え、前記記録幅がX方向から見て重なる範囲内で、ヘッドユニットHU1〜HU5同士間の記録の境界部を形成させる前記ノズルの組合せを、搬送ベルトVの蛇行量に応じて設定するようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、搬送ベルト上に載置された記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置に関し、特に、搬送ベルトの蛇行による記録品質の低下を軽減する技術に関する。
近年、ノズルからインク滴を吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置における記録速度の高速化の要望から、多数のノズルが記録媒体の幅以上の長さに亘って配列されたライン型の記録ヘッド(以下、ラインヘッドという)を備えたインクジェット記録装置(以下、ラインヘッド型インクジェット記録装置という)が実用化されている。
このラインヘッド型インクジェット記録装置では、記録媒体は、記録される面がラインヘッドのノズルが形成された面に対向して連続的又は間欠的に搬送される。また、ラインヘッドは、搬送されてくる記録媒体の記録される面に向けて、配列された多数のノズルの中から記録すべき情報に基づいて選択的にインク滴を吐出する。つまり、ラインヘッド型インクジェット記録装置は、記録ヘッドの移動をともなわず、記録媒体を一方向に移動させるだけでその記録媒体に対する記録を完了するものである。以降、本明細書においては、記録ヘッドの移動をともなわず、記録媒体の移動のみで記録を完了するインクジェット記録装置をライン型インクジェット記録装置と総称する。
このライン型インクジェット記録装置では、従来、記録媒体を搬送する搬送ベルト上に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のインクを吐出する複数のヘッドユニットを、記録媒体の搬送方向に対して傾斜するラインに沿って配設した構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−103598号公報(第9頁、図2、図4、図5及び図8)
しかしながら、上記特許文献1の構成では、一つの色のインクを吐出するヘッドユニットの複数が、搬送方向に対して傾斜するラインに沿って配設されているため、ヘッドユニット同士間には搬送方向に所定の間隔を有することになる。すなわち、図8に示すように、記録媒体の搬送方向Xとは交差する方向であるY方向に隣り合う二つのヘッドユニットH1、H2同士間は、X方向に間隔X1を有している。この間隔X1は、ヘッドユニットH1及びH2の干渉を回避するために必要となる。なお、この図8において、符号Dtは、ヘッドユニットH1、H2のノズルNZから記録媒体の記録面にインク滴が吐出されて形成されたドットを示し、ヘッドユニットH1及びH2の記録の境界部のドットDtをそれぞれ二点鎖線で結んで示した。
そして、搬送ベルトの回転において、用紙搬送系を構成する部品の精度によって搬送ベルトが蛇行する蛇行現象が発生してしまうと、図8に示すように、X方向に間隔X1を有するヘッドユニットH1及びH2同士間の記録の境界部におけるドットDt同士間の間隔が大きく広がってしまったり、密になってしまったりして記録の濃淡むらが発生し、記録品質が低下してしまうという未解決の課題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、搬送ベルトの蛇行による記録品質の低下を軽減することが可能なインクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の発明は、搬送ベルト上に載置されて搬送される記録媒体の搬送面とは反対側の面である記録面に、ノズルからインク滴を吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、複数の前記ノズルを所定の長さに亘って配列形成した記録幅を有する複数のヘッドユニットを、当該記録幅を前記記録媒体の搬送方向とは交差する第一の方向に向けて、前記ヘッドユニット同士間で前記記録幅の一部が前記記録媒体の搬送方向から見て重なるように、前記第一の方向とは交差する第二の方向に整列させて配設した構成を有する記録ヘッドを備え、前記記録幅が前記記録媒体の搬送方向から見て重なる範囲内で、前記ヘッドユニット同士間の記録の境界部を形成させる前記ノズルの組合せを、前記搬送ベルトの蛇行量に応じて設定するようにしたことを特徴とするインクジェット記録装置を提供する。
上記により、ヘッドユニット同士が干渉することなく記録ヘッドを構成することができるとともに、搬送ベルトの蛇行量に応じてヘッドユニット同士間の記録の境界部を形成させるノズルの組合せを設定することによって、これらヘッドユニット同士間の記録の境界部におけるドット間の間隔を変化させることが可能となる。
ここで、ドットとは、記録媒体の記録面にノズルからインク滴を吐出して形成される記録の最小単位をいう。
また、第2の発明は、搬送ベルト上に載置されて搬送される記録媒体の搬送面とは反対側の面である記録面に、ノズルからインク滴を吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、複数の前記ノズルを所定の長さに亘って配列形成した記録幅を有する複数のヘッドユニットを、当該記録幅を前記記録媒体の搬送方向とは交差する第一の方向に向けて、前記ヘッドユニット同士間で前記記録幅の一部が前記記録媒体の搬送方向から見て重なるように、前記第一の方向とは交差する第二の方向に整列させて配設した構成を有する記録ヘッドと、前記搬送ベルトの蛇行量を検出する蛇行検出手段と、検出された前記蛇行量に基づいて、前記記録幅が前記記録媒体の搬送方向から見て重なる範囲内で、前記ヘッドユニット同士間の記録の境界部を形成させる前記ノズルの組合せを設定する境界ノズル設定手段と、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置を提供する。
上記により、ヘッドユニット同士間の記録の境界部を形成させるノズルの組合せの設定を、所望のタイミングで変更させることが可能となる。
また、第3の発明は、第2の発明において、前記ノズルから前記インク滴を吐出させてテストパターンを形成した前記記録媒体から、前記テストパターンを読み取る画像読み取り手段をさらに備え、前記境界ノズル設定手段は、前記テストパターンの読み取り画像情報に基づいて、前記第二の方向に隣り合う前記ヘッドユニット同士間の境界部におけるドット間隔のうち、最大値の減少及び最小値の増加のいずれか一方を行うように、前記ノズルの前記組合せを設定することを特徴とするインクジェット記録装置を提供する。
上記の構成によれば、ヘッドユニット同士間の記録の境界部を形成させるノズルの組合せは、テストパターンを読み取った画像情報に基づいて、ヘッドユニット同士間の境界部におけるドット間隔のうち最大値を減少させるように又は最小値を増加させるように、境界ノズル設定手段によって設定される。
上記により、ドット間隔が広がったり、密になったりして発生する記録の濃淡むらを軽減するように、ノズルの組合せを設定することが可能となる。
また、第4の発明は、複数のノズルを所定の長さに亘って配列形成した記録幅を有する複数のヘッドユニットが、搬送ベルト上に載置されて搬送される記録媒体の搬送面とは反対側の面である記録面に対向し、前記記録幅を前記記録媒体の搬送方向とは交差する第一の方向に向けて、前記ヘッドユニット同士間で前記記録幅の一部が前記記録媒体の搬送方向から見て重なるように、前記記録媒体の搬送方向とは交差する第二の方向に整列させて配設されたインクジェット記録装置の製造方法であって、前記搬送ベルトの蛇行量を測定し、測定した前記蛇行量に基づいて、前記ヘッドユニット同士間の記録の境界部を形成させる前記ノズルの組合せを、前記記録媒体にインク滴を吐出したときの境界ドット間隔が所定範囲内となるように、決定することを特徴とするインクジェット記録装置の製造方法を提供する。
上記により、搬送ベルトの蛇行量の範囲内で、インクジェット記録装置ごとに最適なノズルの組合せが決定されたインクジェット記録装置を製造することが可能となる。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置1は、平面図である図1(a)及び正面図である図1(b)に示すように、ゲートローラGRと、用紙搬送部CVと、記録ヘッドHDと、ベルト変位計DMと、ドット位置読取り部SCと、排紙部EJと、を備えている。なお、この図1において、X方向は、記録用紙Pの搬送方向を示し、Y方向は、X方向と直交する方向を示している。
ここで、上記の各構成の詳細を説明する。
用紙搬送部CVは、用紙搬送部CVの平面図である図2(a)に示すように、用紙搬送部を駆動する図示しない搬送部駆動モーターから動力が伝達される駆動軸DSと、この駆動軸DSに平行且つ駆動軸DSの上流側に配設される従動軸FSと、駆動軸DS及び従動軸FSにかけ渡される搬送ベルトVと、を備えている。
ここで、駆動軸DS及び従動軸FSは、図示しないが、軸受によって筐体に回転可能に保持されている。
また、従動軸FSは、図示しないが、駆動軸DSとの間にかけ渡される搬送ベルトVに緩みが発生しないように張力を付与するため、上流方向に力が付与されている。
そして、搬送ベルトVは、搬送部駆動モーターの動力によって、図1(b)で見て反時計方向に回転され、搬送ベルトV上に載置された記録用紙PをX方向に搬送する。なお、搬送ベルトV上に載置された記録用紙Pは、搬送ベルトVの内側に配設されたサクションファンSFによって、搬送ベルトVに形成された図示しない吸引開口を介して搬送ベルトV上に吸着され、搬送ベルトV上に載置された位置からずれないように搬送される。
また、用紙搬送部CVは、搬送ベルトVの回転を制御するための基準となるインデックス信号を出力するインデックスセンサーISを備えている。
このインデックスセンサーISは、例えば、フォトインタラプタ等の発光素子及び受光素子を備えた光学式センサーで構成され、搬送ベルトVに設けられているインデックス部IDが発光素子及び受光素子間の光軸を遮ると、出力電圧を変化させる。インデックス信号は、この出力電圧の変化を利用するものであり、記録用紙Pを用紙搬送部CVへ供給するタイミングや、後述する記録ヘッドHDの各ヘッドユニットHUi(i=1〜5)が記録を行うタイミングなどを計るきっかけとなる。
記録ヘッドHDは、ヘッドユニットHUiが、図1(a)及び(b)に示すように、それぞれ用紙搬送部CV上で、インク滴が吐出されるノズルを記録用紙Pの搬送ベルトVとの接触面とは反対側の記録面PPに向けて配設された構成を有している。
ヘッドユニットHUiは、図1(a)に示すように、後述する記録幅をY方向から所定の角度θ傾けた状態で、Y方向に整列して配設されている。
ここで、ヘッドユニットHUiに設けられているノズルの配列について説明する。
ヘッドユニットHUiは、底面図である図3(b)に示すように、インク滴を吐出するノズルNZが配列距離KHに亘って形成されている。この配列距離KHがヘッドユニットHUiの記録幅となる。なお、この図3において、ノズルをわかりやすく示すため、ノズルの大きさを誇張して且つ個数を減じて図示している。また、ヘッドユニットHUiとしては、圧電素子、加熱素子等によりインクに圧力を付与してノズルNZからインク滴を吐出するヘッドユニットを採用することができる。
そして、記録ヘッドHDは、図3(b)に示すように、これらのヘッドユニットHUiが、記録幅KHの一部をX方向から見て重ねたオーバーラップ部OLを設けて配設されている。さらに、このオーバーラップ部OLは、図3(b)に示すように、ヘッドユニットHUi同士間で、ノズルNZがX方向から見て重なるように設けられている。
このオーバーラップ部OLでは、記録の際に使用されない不使用ノズルが存在する。つまり、ヘッドユニットHUi同士間で、X方向から見て重なるノズルNZからインク滴を重複して吐出するのではなく、図3(b)に示すノズルグループG1〜G6のいずれかに、ヘッドユニットHUi同士間の記録の境界部を形成させる。例えば、ノズルグループG4に記録の境界部を形成させる場合、ヘッドユニットHU1においては、ノズルグループG5及びG6に属するノズルNZが不使用ノズルとなり、ヘッドユニットHU2においては、ノズルグループG1〜G3に属するノズルNZが不使用ノズルとなる。
なお、図3(b)に示す記録ヘッドHDにおいて、Y方向の両端部のノズルNZ同士間の距離KRが、インクジェット記録装置1でのY方向における記録領域となる。
ベルト変位計DMは、例えば、反射型のレーザー変位計などによって構成され、搬送ベルトVのY方向の変位を計測する。このベルト変位計DMの計測によって、搬送ベルトVの蛇行量を把握することが可能となる。
ドット位置読み取り部SCは、CCD等の光学センサーを備える光学スキャナーなどの画像情報入力装置で構成され、記録用紙Pに記録した後述するテストパターンからヘッドユニットHUi同士間の記録の境界部におけるドットの位置を読み取る。読み取ったドットの位置に基づいて、記録の境界部におけるドット間隔を把握することが可能となる。
ここで、前述したインクジェット記録装置1の各主要部の制御のつながりについて説明する。
インクジェット記録装置1は、前述した主要構成の他に、ブロック図である図4に示すように、記録用紙PをゲートローラGRに給紙する給紙部KSをさらに備えている。
また、インクジェット記録装置1は、給紙部KSを制御する給紙制御部KSDと、ゲートローラGRを制御するゲートローラ制御部GRDと、サクションファンSFを制御するサクション制御部SFDと、インデックスセンサーISを制御するセンサー制御部SDと、搬送部駆動モーターM0を制御するモーター制御部MDと、記録ヘッドHDを制御する記録ヘッド制御部HDDと、排紙部EJを制御する排紙制御部EJDと、ベルト変位計DMを制御するベルト変位計制御部DMDと、ドット位置読み取り部SCを制御するドット位置読み取り制御部SCDと、外部機器からの記録情報を格納する記録情報格納部BFと、記録情報に基づいて上記の各制御部KSD、GRD、SFD、SD、MD、HDD、EJD、DMD、SCDに動作の指令を出すCPUと、を備えている。
次に、インクジェット記録装置1における記録の動作について、以下に説明する。
図1に示すインクジェット記録装置1は、外部機器から記録情報及び記録指令を受けると、記録の動作を開始する。
記録の動作が開始されると、CPUがモーター制御部MDへ搬送部駆動指令を送り、搬送部駆動モーターM0は、モーター制御部MDによって、搬送ベルトVを図1(b)で見て反時計方向に回転させるように、駆動が制御される。
これと同時に又はこれより遅れて、CPUは、ゲートローラGRへの記録用紙Pの供給を指示する給紙指令を給紙制御部KSDに送る。
CPUから給紙指令を受けた給紙制御部KSDは、給紙部KSを制御し、複数の記録用紙Pが格納されている図示しない用紙カセットから記録用紙Pを1枚ずつゲートローラGRに供給させる。
ゲートローラGRは、記録用紙Pが供給されると、この記録用紙PのX方向に対する傾き及びY方向の位置ずれを矯正するスキュー補正を行う。
そして、インデックス部IDがインデックスセンサーISの発光素子及び受光素子間の光軸を遮ると、インデックスセンサーISからCPUにインデックス信号が出力される。
CPUは、インデックス信号が入力されると、記録ヘッドHDが記録用紙Pに記録を行う時間の計測を開始するとともに、ゲートローラ制御部GRDにゲートローラGRの駆動を制御させ、記録用紙Pを用紙搬送部CVへ送り出す。
これと同時に又はこれより遅れて、CPUは、サクション制御部SFDにサクションファンSFを制御させて吸引を開始させる。
用紙搬送部CVへ送り出された記録用紙Pは、搬送部駆動モーターM0の駆動によって、図1(b)で見て反時計方向に回転されている搬送ベルトVの外周面に載置され、記録ヘッドHD下へ導かれる。
そして、CPUは、計測している時間で記録ヘッドHDによる記録を開始するタイミングになったときに、記録ヘッド制御部HDDに記録ヘッド駆動指令を送る。
記録ヘッド制御部HDDは、記録ヘッド駆動指令に基づいて、記録ヘッドHDを制御し、搬送ベルトVによって連続的に搬送されてくる記録用紙Pの記録面PPに、記録情報に基づいて各ヘッドユニットHUiの記録幅KHを構成している複数のノズルNZから選択的にインク滴を吐出させて記録を実施させる。
記録が終了したことに基づいて、CPUは、サクション制御部SFDにサクションファンSFを制御させて吸引を停止させ又は弱める。
記録が終了すると、一枚の記録用紙Pに対する記録が終了し、その記録用紙Pは、排紙制御部EJDが制御する排紙部EJによってインクジェット記録装置1外へ排出される。
ここで、記録情報のすべてに対する記録が終了していると、記録動作が終了し、未記録の記録情報が残っていると、CPUは、新たな給紙指令を給紙制御部KSDに送って新たな記録用紙PをゲートローラGRに供給させ、記録情報のすべてに対する記録が完了するまで記録動作を継続する。
このインクジェット記録装置1において、蛇行する記録用紙PにヘッドユニットHU1及びHU2のすべてのノズルNZから所定の周期で、インク滴を吐出させてドットを形成させると、例えば、図5(a)に示すような画像がえられる。この図5(a)は、記録の途中におけるある時点での画像を示している。
なお、この図5(a)において、破線丸は、各ヘッドユニットHU1、HU2のノズルNZを破線丸で示し、各ノズルNZから吐出されたインク滴によって形成されたドットDtを破線及び実線で結んで示した。各ドットを結んだ破線及び実線は、記録用紙Pの蛇行の軌跡を表している。また、図をわかりやすく示すため、各ヘッドユニットHU1、HU2の外形については、記録幅KHを示す二点鎖線に、それぞれ、符号HU1、HU2を付して図示を省略した。
ここで、この図5(a)において、前述したノズルグループG1及びG6に着目する。図5(a)から、ノズルグループG1とG6とによって描かれたドットDtを抜き出して図示したのが図5(b)である。
ノズルグループG1によって形成されたY方向に隣り合うドットDt間の間隔ΔY1のうち、最大となる間隔は、図5(b)に示すように、A部の間隔ΔY1maxである。同様に、ノズルグループG6においては、最大となる間隔は、B部の間隔ΔY6maxである。これら最大ドット間隔ΔY1maxとΔY6maxとは、ΔY1max>ΔY6maxという関係にある。これは、ノズルグループG1とG6とがX方向にずれを有しているために起こる現象である。
蛇行する記録用紙PにノズルNZを投影させて得られる軌跡線LCは、インクジェット記録装置1のすべてのノズルNZの位置において同じ波形となる。しかし、各ヘッドユニットHUiがY方向から角度θ傾けられて配設されているため、一つのヘッドユニットHUi内で、インク滴を吐出するタイミングがノズルNZごとに異なる。従って、同じ軌跡線LC上でも、インク滴を吐出するタイミングが異なるために、最大ドット間隔ΔY1maxとΔY6maxとは、異なる値となり得る。つまり、ノズルグループG1〜G6の中には、最大ドット間隔ΔYmaxの値が最小となる組合せ又は、最小ドット間隔ΔYminの値が最大となる組合せが存在することとなる。
次に、インクジェット記録装置1において、前述したノズルグループG1〜G6の中から、ヘッドユニットHUi同士間の記録の境界部を形成させるいずれか一つを選択するノズルグループ選択処理の流れについて、以下に説明する。なお、ここでは、ヘッドユニットHUi同士間の記録の境界部におけるドット間隔ΔYのうち最大値を減少させる場合を例に説明する。
インクジェット記録装置1は、インクジェット記録装置1の電源がOFFからONになったとき、又は、ユーザーが任意に指示したときに、CPUが図6に示すノズルグループ選択処理を開始する。
まず、ステップS1において、モーター制御部MDへ搬送部駆動指令を出力し、搬送ベルトVを図1(b)で見て反時計方向に回転させるように搬送部駆動モーターM0を制御させてステップS2に移行する。
このステップS2において、給紙制御部KSDに給紙指令を出力し、記録用紙PをゲートローラGRに供給させてステップS3に移行する。
このステップS3において、インデックス信号が入力されたか否かを判定し、入力された(YES)と判定されると、ステップS4に移行し、入力されていない(NO)と判定されると、インデックス信号が入力されるまで待機する。
ステップS4において、タイマーTm1を起動して時間Taの計測を開始し、ステップS5に移行する。
このステップS5において、ゲートローラ制御部GRDに用紙供給指令を出力し、記録用紙Pを用紙搬送部CVに供給させてステップS6に移行する。
このステップS6において、サクション制御部SFDにサクションファンSFを起動させてステップS7に移行する。
このステップS7において、タイマーTm1によって計測される時間Taが所定時間T1に達したか否かを判定し、達した(YES)と判定されると、ステップS8に移行し、達していない(NO)と判定されると、所定時間T1に達するまで待機する。ここで、所定時間T1は、タイマーTm1を起動してから、用紙搬送部CVによって搬送される記録用紙Pが記録ヘッドHD下に到達し、記録ヘッドHDによる記録を開始するタイミングに達するまでの時間である。
ステップS8において、記録ヘッド制御部HDDにテストパターンの記録ヘッド駆動指令を出力し、ヘッドユニットHUiの各ノズルNZからインク滴を所定のタイミングで吐出させてドットDtの形成を開始させ、ステップS9に移行する。
ここで、テストパターンとは、用紙搬送部CVによって搬送される記録用紙Pの記録面PPに、ヘッドユニットHUiの各ノズルNZから所定のタイミング及び周期でインク滴を吐出してドットDtを形成する記録の形態をいう。インクジェット記録装置1におけるテストパターンでは、図7に示すように、例えば、一つのノズルグループG1にヘッドユニットHUi同士間の記録の境界部を形成させる。これは、オーバーラップ部OLのすべてのノズルNZからインク滴を吐出させると、図5(a)に示すように、オーバーラップ部OLにおけるドット間隔を把握することが困難であり、それを避けるためである。
ステップS9において、ベルト変位計制御部DMDにベルト変位計DMを制御させ、搬送ベルトVのY方向における変位計側データであるベルト変位データの取り込みを開始してステップS10に移行する。
ここで、ベルト変位データは、CPUが備える図示しないデータ格納部に、ベルト変位計DMの変位計側データを所定の周期で、タイマーTm1の計測時間Taとともに順次格納させることによって、時系列データとして得られる。
ステップS10において、タイマーTm1によって計測される時間Taが所定時間T2に達したか否かを判定し、達した(YES)と判定されると、ステップS11に移行し、達していない(NO)と判定されると、所定時間T2に達するまで待機する。ここで、所定時間T2は、タイマーTm1を起動してから、用紙搬送部CVによって搬送される記録用紙Pがドット位置読み取り部SC下に到達し、ドット位置読み取り部SCによるドット位置の読み取りを開始するタイミングに達するまでの時間である。
ステップS11において、ドット位置読み取り制御部SCDにドット位置読み取り指令を出力し、ドット位置読み取り部SCにテストパターンのドットの位置を読み取らせてステップS12に移行する。
ステップS12において、タイマーTm1によって計測される時間Taが所定時間T3に達したか否かを判定し、達した(YES)と判定されると、ステップS13に移行し、達していない(NO)と判定されると、所定時間T3に達するまで待機する。ここで、所定時間T3は、タイマーTm1を起動してから、用紙搬送部CVによって搬送される記録用紙Pが記録ヘッドHD下を通過し終えるタイミングに達するまでの時間である。
ステップS13において、ベルト変位データの取り込みを停止してステップS14に移行する。
このステップS14において、タイマーTm1をリセットしてステップS15に移行する。
このステップS15において、ドット位置データを読み込んでステップS16に移行する。
このステップS16において、Y方向のすべてのドット間隔ΔYを算出してステップS17に移行する。
このステップS17において、ドット間隔ΔYのうちで最大となる最大ドット間隔ΔYmaxを算出してステップS18に移行する。
このステップS18において、最大ドット間隔ΔYmaxが許容範囲内か否かを判定し、許容範囲内である(YES)と判定されると、処理を終了し、許容範囲を超えている(NO)と判定されると、ステップS19に移行する。
このステップS19において、ベルト変位データを読み込んでステップS20に移行する。
このステップS20において、ノズルグループG1〜G6のうちで最大ドット間隔ΔYmaxが最小となる一つを選択してステップS21に移行する。
このステップS21において、オーバーラップ部OLの不使用ノズルの番号を、CPUが備える図示しない記憶領域に記憶させて処理を終了する。
なお、図6に示すノズルグループ選択処理において、最小ドット間隔ΔYminを広げる場合には、ステップS17で最小ドット間隔ΔYminを算出し、ステップS18で最小ドット間隔ΔYminが許容範囲内か否かを判定し、ステップS20でノズルグループG1〜G6のうち、最小ドット間隔ΔYminが最大となる一つを選択するようにすればよい。
また、本実施形態において、ベルト変位計DMが蛇行検出手段に対応し、ドット位置読み取り部SCが画像読み取り手段に対応している。
上記により、ヘッドユニットHUi同士が干渉することなく記録ヘッドHDを構成することができるとともに、搬送ベルトVの蛇行量に応じてヘッドユニットHUi同士間の記録の境界部を形成させるノズルグループG1〜G6を変更させることによって、これらヘッドユニットHUi同士間の記録の境界部におけるドット間の間隔を変化させることが可能となる。従って、ドット間隔が広がったり、密になったりして発生する記録の濃淡むらを軽減することが可能となる。
また、インクジェット記録装置1がベルト変位計DM及びドット位置読み取り部SCを備えているため、ヘッドユニットHUi同士間の記録の境界部を形成させるノズルグループG1〜G6を、所望のタイミングで変更させることが可能となる。
なお、本実施形態では、インクジェット記録装置1がベルト変位計DM及びドット位置読み取り部SCを備える構成としたが、これに限定されず、ベルト変位計DM及びドット位置読み取り部SCを備えずに、インクジェット記録装置1の製造段階で、ノズルグループG1〜G6の中から最適な一つを決定しておくようにしてもよい。
上記により、部品点数の削減が可能となる。従って、搬送ベルトVの蛇行量の範囲内で、インクジェット記録装置1ごとに最適なノズルグループG1〜G6が決定され、記録の濃淡むらを軽減することができるインクジェット記録装置1を、低コストで製造することが可能となる。
本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の主要構成を示す外観図。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の用紙搬送部を示す外観図。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の記録ヘッドの構成を説明する図。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の主要部の制御のつながりを示すブロック図。 ドット間隔を説明する図。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置のノズルグループ選択処理の流れを説明する図。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置のテストパターンを説明する図。 従来技術における課題を説明する図。
符号の説明
1…インクジェット記録装置、HU1〜HU5…ヘッドユニット、HD…記録ヘッド、KH…記録幅、DM…ベルト変位計、SC…ドット位置読み取り部

Claims (4)

  1. 搬送ベルト上に載置されて搬送される記録媒体の搬送面とは反対側の面である記録面に、ノズルからインク滴を吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、
    複数の前記ノズルを所定の長さに亘って配列形成した記録幅を有する複数のヘッドユニットを、当該記録幅を前記記録媒体の搬送方向とは交差する第一の方向に向けて、前記ヘッドユニット同士間で前記記録幅の一部が前記記録媒体の搬送方向から見て重なるように、前記第一の方向とは交差する第二の方向に整列させて配設した構成を有する記録ヘッドを備え、
    前記記録幅が前記記録媒体の搬送方向から見て重なる範囲内で、前記ヘッドユニット同士間の記録の境界部を形成させる前記ノズルの組合せを、前記搬送ベルトの蛇行量に応じて設定するようにしたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 搬送ベルト上に載置されて搬送される記録媒体の搬送面とは反対側の面である記録面に、ノズルからインク滴を吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、
    複数の前記ノズルを所定の長さに亘って配列形成した記録幅を有する複数のヘッドユニットを、当該記録幅を前記記録媒体の搬送方向とは交差する第一の方向に向けて、前記ヘッドユニット同士間で前記記録幅の一部が前記記録媒体の搬送方向から見て重なるように、前記第一の方向とは交差する第二の方向に整列させて配設した構成を有する記録ヘッドと、
    前記搬送ベルトの蛇行量を検出する蛇行検出手段と、
    検出された前記蛇行量に基づいて、前記記録幅が前記記録媒体の搬送方向から見て重なる範囲内で、前記ヘッドユニット同士間の記録の境界部を形成させる前記ノズルの組合せを設定する境界ノズル設定手段と、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 前記ノズルから前記インク滴を吐出させてテストパターンを形成した前記記録媒体から、前記テストパターンを読み取る画像読み取り手段をさらに備え、
    前記境界ノズル設定手段は、前記テストパターンの読み取り画像情報に基づいて、前記第二の方向に隣り合う前記ヘッドユニット同士間の境界部におけるドット間隔のうち、最大値の減少及び最小値の増加のいずれか一方を行うように、前記ノズルの前記組合せを設定することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 複数のノズルを所定の長さに亘って配列形成した記録幅を有する複数のヘッドユニットが、搬送ベルト上に載置されて搬送される記録媒体の搬送面とは反対側の面である記録面に対向し、前記記録幅を前記記録媒体の搬送方向とは交差する第一の方向に向けて、前記ヘッドユニット同士間で前記記録幅の一部が前記記録媒体の搬送方向から見て重なるように、前記記録媒体の搬送方向とは交差する第二の方向に整列させて配設されたインクジェット記録装置の製造方法であって、
    前記搬送ベルトの蛇行量を測定し、測定した前記蛇行量に基づいて、前記ヘッドユニット同士間の記録の境界部を形成させる前記ノズルの組合せを、前記記録媒体にインク滴を吐出したときの境界ドット間隔が所定範囲内となるように、決定することを特徴とするインクジェット記録装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103302972A (zh) * 2012-03-12 2013-09-18 张爱明 模块组合式超宽喷头及喷印方法

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