JP2006034440A - 歩行支援装置 - Google Patents

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勝幸 金子
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Abstract

【課題】 簡単な構成により、使用者の体重や立ち上がるための筋力の機能低下状態に対応して、吊下げ力が適宜に調整され得ると共に、使用者がバランスを崩した場合にも確実に使用者が支持され得るようにした、歩行支援装置を提供する。
【解決手段】 前方が開放した水平断面がほぼU字形に形成され、下端に複数個の車輪を備えたフレーム状の本体20と、上記本体の上端両側に対して、横方向に水平に延びる回転軸31の周りに揺動可能に支持された同様に前方が開放した水平断面がほぼU字形の揺動部材30と、この揺動部材の両側の前端付近に吊下げられ、使用者の腰部付近に装着される装着具40と、上記揺動部材の後端を所定の引張り力で下方に引っ張るように上記本体に備えられた体重軽減手段50と、を含むように、歩行支援装置10を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば自力で体重を支えきれない人等のための歩行支援装置に関するものである。
従来、このような歩行支援装置としては、特許文献1〜3に示すようなものが開示されている。
特許文献1による歩行支援装置(歩行訓練用自走車)は、下端に複数個の車輪を備えたフレーム状の車体と、この車体の前方上側に備えられたハンドルと、車体内に収納可能に配置された座席と、上記車輪を回転駆動する駆動手段と、を備えている。
このような構成の歩行支援装置によれば、使用者は、車体内に入って、上記ハンドルを手で持つことにより自分の身体を支えながら、歩行訓練を行なうことができる。
そして、使用者は、歩行訓練に疲れたときには、車体内で座席を引き出して、この座席に座り、駆動手段により車輪を回転駆動させることにより、所望の場所まで、上記座席に座った状態で移動することができる。
また、特許文献2による歩行支援装置は、下端に車輪を備えた略門形のフレームと、このフレームの上方部に上下動可能に設置されたハーネスと、このハーネスを一定の支持力で支持可能な支持機構と、を備えている。
ここで、上記支持機構は、上記ハーネスを上方に引き上げるようにフレームに配置されたエアシリンダと、エアシリンダに減圧弁を介して空気圧を供給するコンプレッサまたは炭酸ガスカートリッジと、を含んでおり、上記減圧弁によりエアシリンダ内に供給される空気量を調整することにより、エアシリンダによる支持力を調整することができるようになっている。
このような構成の歩行支援装置によれば、使用者は、上記ハーネスを装着した状態でフレーム内に入り、ここで上記ハーネスを支持する支持機構の支持力を適宜に調整して、一定の支持力で上記ハーネスを介して使用者が上方に吊下げられる。ここで、上記支持力の調整は、使用者の体重及び立ち上がるための筋力の機能低下状態に対応して、行なわれるようになっている。
これにより、使用者は、見かけ上、上記支持機構によって自分の体重が軽減された状態となり、フレームに備えられた手すりをもって、上記支持機構により軽減された自分の身体を支えながら、歩行訓練を行なうことができる。
さらに、特許文献3によるレール式歩行支援装置は、天井面に取り付けられたレールと、このレールに沿って移動可能な移動体と、この移動体から体重軽減手段を介して吊下げられ使用者の身体に装着される装着具と、を備えており、上記体重軽減手段が所定の吊下げ力を作用させるようになっている。
このような構成の歩行支援装置によれば、使用者は、自分の身体に装着した装着具を体重軽減手段を介して上記移動体に取り付けることにより、上記移動体から体重軽減手段を介して吊下げられる。これにより、使用者は、体重軽減手段により作用される吊下げ力により、見かけ上、自分の体重が軽減された状態となり、歩行訓練を行なうことができる。その際、使用者は、上記移動体がレールに沿って移動することにより、レールの下方に沿って歩行することができる。
さらに、上記特許文献3による歩行支援装置にて、上記移動体が、天井面の比較的広い範囲に亘って設けられた磁性体から成る天井板に対して磁気吸着されて当該天井面を走行する複数個の車輪を備えるように構成され、上記天井板に対応した広い範囲を歩行可能としたものも知られている。
このような構成の歩行支援装置によれば、使用者は、自分の身体に装着した装着具を体重軽減手段を介して上記移動体に取り付けることにより、上記移動体から体重軽減手段を介して吊下げられる。これにより、使用者は、体重軽減手段により作用される吊下げ力により、見かけ上、自分の体重が軽減された状態となり、歩行訓練を行なうことができる。その際、使用者は、上記移動体が天井面の広い範囲に亘って設けられた天井板の領域を移動することにより、天井板の下方領域を歩行することができる。
特開2000−024062 特開2003−126193 特開2003−325601
しかしながら、上述した各特許文献による歩行支援装置は、何れも以下のような課題があった。
即ち、特許文献1による歩行支援装置においては、歩行訓練を行なう場合、使用者の体重を軽減する手段が備えられていないことから、使用者は、車体の内側で床面上に立ち上がって歩行することになる。
このため、使用者が立ち上がるのに十分な筋力を備えておらず、自力で体重を支えきれない場合には、当該歩行支援装置を使用することができない。
これに対して、例えばバネ装置等により使用者の体重を軽減するようにした歩行支援装置も考えられるが、使用者の体重や及び上がるための筋力の機能低下状態に対応して軽減の程度を調整できるようにはなっていない。従って、歩行訓練により筋力の機能がある程度回復した場合に、体重軽減を減らして、より筋力を回復するような歩行訓練には適していなかった。
また、特許文献2による歩行支援装置においては、歩行訓練を行なう場合、使用者は、ハーネスを装着した状態で、フレーム内に入って、支持機構の支持力を調整する必要がある。この調整作業は、当該使用者の体重及び立ち上がるための筋力の機能低下状態に対応して、減圧弁の調整により行なわれる。
従って、上記支持機構が複雑な構造で、大型で重く、またコストが高くなってしまうと共に、減圧弁による調整が難しく、使用者に最適な支持力の調整は困難であった。
これに対して、特許文献3による歩行支援装置によれば、使用者は、自分の身体に装着した装着具により天井面に取り付けられたレールに沿って移動する移動体から体重軽減手段を介して吊下げられる。これにより、使用者は、体重軽減手段により作用される吊下げ力により、見かけ上体重が軽減されて、容易に歩行訓練を行なうことができる。
しかしながら、この歩行支援装置においては、天井面にレール(そして場合によっては天井板)を前もって取り付けておく必要があり、天井工事が必要になり、その際工事の精度が要求されることから、工事に関するコストが大幅に増大してしまい、どこでも簡単に歩行訓練を行なうことができない。このため、このような歩行支援装置は、なかなか導入に至らないのが実情である。
本発明は、以上の点に鑑み、低コストで簡単な構成により、かつ歩行訓練の結果、使用者の立ち上がるための筋力の機能が回復してきた場合には、その筋力の回復に対応して、体重軽減手段の張力を適宜に調整することにより、使用者の体重や筋力に見合った体重軽減を行うことにより、歩行訓練を効果的に行うことができる歩行支援装置を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明によれば、前方が開放した水平断面がほぼU字形に形成され、下端に複数個の車輪を備えたフレーム状の本体と、上記本体の上端両側に対して、横方向に水平に延びる回転軸の周りに揺動可能に支持された同様に前方が開放した水平断面がほぼU字形の揺動部材と、この揺動部材の両側の前端付近に吊下げられ、使用者の腰部付近に装着される装着具と、上記揺動部材の後端を所定の引張り力で下方に引っ張るように上記本体に備えられた体重軽減手段と、を含んでいることを特徴とする、歩行支援装置により、達成される。
本発明による歩行支援装置は、好ましくは、上記体重軽減手段が、張力調整可能なスプリングバランサーである。
本発明による歩行支援装置は、好ましくは、上記車輪が、MR流体ブレーキを備えている。
本発明による歩行支援装置は、好ましくは、上記本体が、上記揺動部材を高さ調整可能に支持する。
本発明による歩行支援装置は、好ましくは、上記揺動部材が、その両側の前端にて幅方向に調整可能に構成されている。
上記構成によれば、歩行訓練の結果、使用者の立ち上がるための筋力の機能が回復してきた場合には、その筋力の回復に対応して、体重軽減手段の張力を適宜に調整することにより、使用者の体重や筋力に見合った体重軽減を行うことにより、歩行訓練を効果的に行うことができる。
以下、図面に示した実施形態に基づいて、この発明を詳細に説明する。
図1乃至図3は、本発明による歩行支援装置の一実施形態の構成を示している。
図1乃至図3において、歩行支援装置10は、前方が開放したフレーム状の本体20と、この本体20の上端付近にて横方向に延びる回転軸の周りに揺動可能に支持された揺動部材30と、この揺動部材30の両側の前端付近に吊下げられる装着具40と、上記揺動部材30の後端を所定の引張り力で下方に引っ張る体重軽減手段50とを含んでいる。
上記フレーム状の本体20は、全体として前方が開放するように水平断面にてほぼU字形に形成されている。
より詳細には、上記本体20は、前方が開放したほぼU字形の水平に配置された下方フレーム21と、同様に前方が開放したほぼU字形の水平に配置された上方フレーム22と、これらの下方フレーム21及び上方フレーム22を連結するように垂直方向に延びる三本の連結部23a,23b,23cと、から構成されている。
上記下方フレーム21は、例えばアルミパイプ等から構成されており、その下端に複数個の車輪21a,21b,21c,21d,21eを有しており、これらの車輪21a乃至21eが床面を転動することにより、本体20全体が床面を移動し得るようになっている。
前側の二つの車輪21a,21bは、それぞれ回転軸が横方向に延びるように固定配置されていると共に、それぞれ内側にMR流体ブレーキ21f,21gを備えている。
ここで、上記MR流体ブレーキ21f,21gは、MR流体に磁界を印加すると瞬時に固まるという性質を利用したブレーキであって、例えばMR流体に隣接して配置した電磁石を駆動することにより、車輪21a,21bの制動を行なうことができるようになっている。
また、これらの車輪21a,21bの後方にて両側に配置された二つの車輪21c,21d及び後端付近に配置された一つの車輪21eは、それぞれキャスターとして構成されており、本体20の移動方向に従って、図2にて矢印Aで示すように、自由に方向が変化し得るようになっている。
尚、上記下方フレーム21及び上方フレーム22は、互いにほぼ同じ形状を有しているが、下方フレーム21の両側の前端が、上方フレーム22の両側の前端より長く形成されており、これにより本体20の移動の際の安定性を向上させるようになっている。
例えば、上記下方フレーム21は、後端から前方に向かって850mm程度の長さに選定されており、他方、上記上方フレーム22は、後端から前方に向かって360mm程度の長さに選定されている。
上記上方フレーム22は、同様に例えばアルミパイプ等から構成されており、上記下方フレーム21に対して三本の連結部23a,23b,23cによりほぼ平行に支持されている。
これらの連結部23a乃至23cは、それぞれその下端及び上端が下方フレーム21及び上方フレーム22に対して、例えば溶接等により連結されている。
ここで、上記三本の連結部23a乃至23cは、それぞれ例えば入れ子式に長手方向に伸縮可能に構成されており、その長さが任意に調整され得るように構成されている。これにより、上方フレーム22そして本体20が高さ調整され得るようになっている。
上記揺動部材30は、同様に例えばアルミパイプ等から構成されており、前方が開放したほぼU字形に形成されていて、前述した本体20の上方フレーム22の内側に配置されている。
そして、上記揺動部材30は、上記本体20の上方フレーム22の両側の前端に対して、横方向に延びる回転軸31の周りに(図3にて矢印Bで示すように)揺動可能に支持されている。
より詳細には、揺動部材30は、上記本体20の上方フレーム22の両側の前端から内側に向かって延びる固定軸22a,22bの内端に対して、揺動可能に支持されている。
また、上記揺動部材30は、その後端の中心付近で分割されており、長手方向即ち横方向に関して伸縮可能に構成されている。これにより、上記揺動部材30は、その前方に延びる両側32,33の先端が、横方向即ち幅方向に(図2にて矢印Cで示すように)調整され得るようになっている。
例えば、上記揺動部材30の両側32,33の先端は、通常は400mm程度の間隔であるが、後端が伸長されることにより、330mm程度まで幅を狭くすることができるようになっている。
ここで、上記揺動部材30は、水平状態にて、前述した本体20の連結部23a乃至23cの伸縮による高さ調整によって、例えば600mm乃至1100mm程度の高さに調整され得るようになっている。
また、上記揺動部材30は、回転軸31の周りの揺動によって、その後端が例えば高さ200mm程度の範囲で揺動し得るようになっている。
そして、好ましくは、この揺動部材30の揺動範囲を規制するため、図3に示すように、揺動部材30の後方にて、本体20の上方フレーム22上に、上限ストッパ22c及び下限ストッパ22dが備えられている。
さらに、上記揺動部材30は、両側32,33が上記回転軸31による支持領域からさらに前方に延びており、その先端に、それぞれ後述する装着具40を吊下げるための取付具32a,33aを備えている。
上記装着具40は、例えばナイロン生地等から形成されていて、使用者の腰部に装着されることにより、使用者の身体を揺動部材30に対して吊下げるようにするためのものであり、例えば図4に示すように構成されている。
即ち、図4において、上記装着具40は、使用者のウェストに巻回される腰ベルト41と、この腰ベルト41の両側から下方内側に延び、使用者の臀部下側に巻回される臀部ベルト44と、この臀部ベルト44の両側から下方内側に延びる支持部42a,42bと、各支持部42a,42bに連結されて使用者の両大腿部に巻回される二つの環状の大腿ベルト43a,43bと、から構成されている。
そして、腰ベルト41の両側における二つの支持部42a,42bの接続部に、前記揺動部材30への吊下げのための吊下げ具45a,45bが取り付けられている。
また、上記装身具40において、上記支持部42a,42bの先端には、その支持部42a,42bをそれぞれ臀部ベルト44に連結させるためのリング状の連結部46a,46bが設けられている。この連結部46a,46bのリング内を臀部ベルト44が貫通しており、連結部46a,46bは、臀部ベルト44に沿って移動可能に連結されている。
歩行時には、支持部42a,42bが臀部ベルト44を歩行方向に張引するので、使用者の体重が装身具40に伝達しやすくなり、使用者の見かけ上の体重を効率よく軽減させることができる。
一方、使用者が椅子等に座ったときには、支持部42a,42bが弛緩し、装身具40の取り外しが容易となる。
上記のような構成から、使用者が上記装着具40を腰部に装着した状態で、上記吊下げ具45a,45bが前記揺動部材30の取付具32a,33bにそれぞれ取り付けられるとともに、使用者の歩行に合わせて連結部46a,46bが臀部ベルト44に沿って自由に移動するので、使用者が歩行支援装置10の揺動部材30に支持され、装着具40が使用者の歩行運動を妨げるようなことはない。
上記体重軽減手段50は、張力調整可能なスプリングバランサーとして構成されており、図示の場合、本体20の下方フレーム21の後端付近に固定配置されていると共に、その張力を有するワイヤ51が上方に向かって延びていて、その先端51aが上記揺動部材30の後端に係止されている。
これにより、体重軽減手段50は、そのワイヤ51が図3にて矢印Dで示すように下方に付勢されている。
ここで、上記スプリングバランサーとしては、一般的な定荷重バネであってよく、例えば遠藤工業株式会社製のスプリングバランサーEWFシリーズが使用可能であり、その張力が例えば0乃至60kg程度の範囲で調整可能に構成されている。
本発明実施形態による歩行支援装置10は以上のように構成されており、使用の際には、以下のようにして作用する。
即ち、まず使用者は、前もって上記装着具40を自分の腰部に装着した後、本体20の開放された方向から本体20の内側に入る。
そして、上記装着具40の吊下げ具45a,45bを、上記揺動部材30の取付具32a,33bに取り付ける。
ここで、体重軽減手段50が、当該使用者の使用開始前に、当該使用者の体重そして立ち上がるための筋力の機能低下の状態に対応して調整される。
これにより、使用者は、図1に示すように、装着具40そして揺動部材30を介して、体重軽減手段50による引張り力により上方に付勢されることになり、当該使用者の見かけ上の体重が軽減されることになる。
そして、使用者は、このようにして体重が軽減された状態にて、自分の足で歩くことにより、歩行訓練を行なう。このとき、本体20の下方フレーム21の下端に取り付けられた車輪21a乃至21eが床面を転動することにより、本歩行支援装置10が円滑に床面を移動し得るので、使用者は、歩行の際に本歩行支援装置10が殆ど負荷にならず、自分自身の歩行訓練を容易に行なうことができる。
ここで、使用者の歩行に伴って、使用者の腰部が多少上下動することになるが、使用者の腰部を支持する装着具40が上下動すると、これに対応して、揺動部材30が回転軸31の周りに揺動することにより、揺動部材30の両側の前端が常に使用者の腰部の高さに追従して揺動することになり、使用者の歩行が揺動部材30の高さのずれによって妨げられるようなことはない。
また、使用者が歩行訓練中にバランスを崩した場合には、使用者の腰部の位置が急激に下方に移動することになる。従って、装着具40そして揺動部材30の前端が急激に下降することになるが、体重軽減手段が、この急激な下降運動に対応して、引張り力を増大させることにより、揺動部材30の揺動が抑制される。これにより、使用者が、装着具40によってより強い引張り力で上方に付勢されて、支持されることになるので、使用者が転倒してしまうようなことはない。
さらに、使用者が歩行訓練中にバランスを崩して、本体20が急激に移動した場合には、本体20の下方フレーム21に備えられた車輪のうち、車輪21a,21bに備えられたMR流体ブレーキに関して、MR流体に磁界を印加して、MR流体ブレーキを作動させることにより、同様に本体20の移動が抑制されるので、使用者が転倒してしまうようなことはない。
このようにして、本発明による歩行支援装置10によれば、例えばスプリングバランサー等の簡単な構成の体重軽減手段50を使用することにより、比較的低コストで、大がかりな工事を伴わずに、どこでも手軽に歩行訓練を行なうことが可能になる。
そして、歩行訓練の結果、使用者の立ち上がるための筋力の機能が回復してきた場合には、その筋力の回復に対応して、体重軽減手段50の張力を適宜に調整することにより、使用者の体重や筋力に見合った体重軽減を行うことにより、歩行訓練を効果的に行うことができる。
また、使用者は、前もって装着具40を腰部に装着して、後ろ向きに本体の開放した前方から本体20の内側に入って、上記装着具40を揺動部材30の両側の前端付近に吊下げる。そして、上記体重軽減手段50の引張り力が、当該使用者の体重そして立ち上がるための筋力の機能低下に対応して、調整される。
この状態にて、体重軽減手段50が揺動部材30の後端を下方に引っ張ることにより、この揺動部材30の両側の前端が上方に付勢される。従って、使用者は、この揺動部材30の全体の上方付勢に基づいて、装着具40を介して上方に持ち上げられるので、見かけ上、体重が軽減されることになる。
これにより、使用者は、立ち上がるための筋力が十分ではない場合でも、上記体重軽減手段50による見かけ上の体重軽減によって、確実に立ち上がることができる。
そして、使用者は、この状態から自分の足で歩行することにより、容易に歩行訓練を行なうことができる。
その際、使用者の歩行に伴って、使用者の腰部が多少上下動しても、使用者の腰部の上下動により、装着具が上下動したとき、揺動部材30が揺動することにより、揺動部材30の両側の前端が常に使用者の腰部の高さに追従することになる。従って、使用者の歩行が揺動部材30の高さのずれによって妨げられるようなことはない。
この場合、使用者は、揺動部材30及び体重軽減手段50によって、自分の体重そして立ち上がるための筋力の機能低下の状態に対応して調整された引張り力により、上方に付勢されることにより、見かけ上の体重が軽減される。従って、使用者は、立ち上がるための筋力が不十分である場合でも、容易に且つ確実に立ち上がることができるので、自分の筋力に応じた歩行訓練を行なうことができる。
ここで、体重軽減手段50の引張り力は、使用開始時に、使用者の体重そして立ち上がるための筋力の機能低下に対応して調整されるので、使用者の立ち上がるための筋力の機能が回復して、筋力が増大したときでも、そのときの筋力に応じた引張り力が調整され得る。
従って、従来の一律の支持力を有する歩行支援装置と比較して、そのときに応じた最適な引張り力が設定され得るので、上記体重軽減手段50による使用者の見かけ上の体重軽減が、そのときの筋力に応じて設定されることになり、より最適な歩行訓練を実施することができる。
上記体重軽減手段50が、張力調整可能なスプリングバランサーである場合には、上述したように、張力を調整することにより、最適な引張り力が得られ、揺動部材30及び装着具40を介して使用者の体重を補助的に支持し、使用者の見かけ上の体重が軽減される。
さらに、使用者が歩行訓練中にバランスを崩した場合、使用者の腰部の位置が急激に下がることになり、これに伴って揺動部材30の前端が急激に下降し、後端が急激に上昇することになる。この場合、揺動部材30の後端に接続された体重軽減手段50が、この急激な移動に対して、引張り力を増大させることにより、揺動部材30の揺動を抑制する。これにより、使用者が装着具40によりより強い引張り力で支持されることになるので、使用者が転倒するようなことはない。
上記車輪21a〜21eが、MR流体ブレーキ21f,21gを備えている場合には、このMR流体に磁場を印加することにより、MR流体ブレーキ21f,21gが作動して、車輪21a〜21eが迅速に制動され得ることになり、歩行支援装置の安全性が高められ得ることになる。
上記本体が、上記揺動部材30を高さ調整可能に支持する場合には、この高さ調整により、使用者の身長や腰部の高さに対応して、使用者の腰部に装着された装着具40の高さに対して、揺動部材30の前端の高さが最適に調整され得ることになる。
従って、使用者が大人でも子供でも、使用者の腰部に装着された装着具40が、確実に揺動部材30の両側の前端に吊下げられ得るので、当該歩行支援装置により歩行訓練を行なうことが可能である。
上記揺動部材30が、その両側の前端にて幅方向に調整可能に構成されている場合には、使用者の腰部の横幅に応じて、揺動部材30の両側の前端が幅方向に調整され、当該使用者に対して最適に調整され得る。
これにより、使用者が比較的幅が広い場合あるいは比較的幅が狭い場合であっても、使用者の腰部に装着された装着具40が、確実に揺動部材30の両側の前端に吊下げられ得るので、当該歩行支援装置により歩行訓練を行なうことができる。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、使用者の体重や立ち上がるための筋力の機能低下に応じて、体重軽減手段50により使用者の見かけ上の体重を軽減することによって、使用者は、確実に歩行訓練を行なうことができる。
その際、従来の歩行支援装置におけるようなエアシリンダ等の大がかりな装置は不要であり、また吊下げ式歩行支援装置のように天井面の工事が不要であることから、低コストで、比較的容易にどこでも歩行訓練を行なうことが可能である。
また、本発明によれば、下方フレーム21、上方フレーム22、揺動部材30は、同一方向にU字形に開放されて設けられているため、従来の閉じた円形フレームの歩行支援装置と比べて、使用者は、フレームの内側への出入及び装身具40の着脱が容易となる。例えば、使用者が車椅子から立ち上がって歩行支援装置を使用する場合、歩行支援装置の使用時から、椅子や便器等に腰掛ける場合等において特にその効果が顕著にあらわれる。
なお、本実施形態の歩行支援装置は、フレームの開放方向を進行方向としてもよいし、その開放方向の逆方向を進行方向としても使用可能であることはいうまでもない。
上述した実施形態においては、装着具40は、腰ベルト41,支持部42a,42b,大腿ベルト43a,43b及び臀部ベルト44から成るベルト型式に構成されているが、これに限らず、例えばパンツ型式等の種々の型式の装着具が使用され得ることは明らかである。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、使用者の体重や立ち上がるための筋力の機能低下状態に対応して、吊下げ力が適宜に調整され得ると共に、使用者がバランスを崩した場合にも確実に使用者が支持され得るようにした、歩行支援装置が提供されることになる。
本発明による歩行支援装置の一実施形態の構成を示す概略正面図である。 図1の歩行支援装置を示す概略平面図である。 図1の歩行支援装置を示す概略側面図である。 図1の歩行支援装置における装着具の構成を示す概略斜視図である。 図4の装着具の装着状態を示す側面図である。
符号の説明
10 歩行支援装置
20 フレーム状の本体
21 下方フレーム
21a乃至21e 車輪
21f,21g MR流体ブレーキ
22 上方フレーム
22a,22b 固定軸
22c,22d ストッパ
23a乃至23c 連結部
30 揺動部材
31 回転軸
32,33 両側
32a,33a 取付具
40 装着具
41 腰ベルト
42a,42b 支持部
43a,43b 大腿ベルト
44 臀部ベルト
45a,45b 吊下げ具
46a,46b 連結部
50 体重軽減手段
51 ワイヤ
51a 先端

Claims (5)

  1. 前方が開放した水平断面がほぼU字形に形成され、下端に複数個の車輪を備えたフレーム状の本体と、
    前記本体の上端両側に対して、横方向に水平に延びる回転軸の周りに揺動可能に支持され、同様に前方が開放した水平断面がほぼU字形の揺動部材と、
    前記揺動部材の両側の前端付近に吊下げられ、使用者の腰部付近に装着される装着具と、
    前記揺動部材の後端を所定の引張り力で下方に引っ張るように前記本体に備えられた体重軽減手段と、
    を含んでいることを特徴とする、歩行支援装置。
  2. 前記体重軽減手段が、張力調整可能なスプリングバランサーであることを特徴とする、請求項1に記載の歩行支援装置。
  3. 前記車輪が、MR流体ブレーキを備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載の歩行支援装置。
  4. 前記本体が、前記揺動部材を高さ調整可能に支持することを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載の歩行支援装置。
  5. 前記揺動部材が、その両側の前端にて幅方向に調整可能に構成されていることを特徴とする、請求項1から4の何れかに記載の歩行支援装置。
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